JP3787553B2 - プリント装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の容量のインクを収容するインクタンクを備えるプリント装置を用いてプリントを行なう技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット方式のプリンタでは、インクを収納するためのインクタンクよりインクが蒸発し、インクタンク内のインク濃度が徐々に濃くなるという現象が知られている。しかし、インクを収納するためのインクタンクの容量が蒸発量に対し非常に大きく、インク濃度の上昇も問題になるほどではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、用途によっては、インクタンクの容量を、例えば一枚の印刷を行のに必要なインクの量程度とする場合もあり、この場合には、インクの蒸発量が無視できない状態となってくる。即ち、印刷を行った後、インクタンクに残った残インクに対し、次に印刷を行うまでに、印字ヘッドのノズル面、インクタンク表面等からインクが蒸発し、インクタンク内のインク濃度が上昇し、次に印刷を行う際に、印刷濃度が濃くなるという問題が発生してしまう。
【0004】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容量の小さいインクタンクを用いる場合でも、印字濃度を一定に保つことができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し目的を達成するために、本発明に係わるプリント装置は、インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部から供給される所定の容量のインクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受けてプリント媒体にプリントを行なうインクジェットヘッドと、前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なう供給手段と、前回のプリント時からの経過時間を取得する経過時間取得手段と、前記インクタンク内のインクの残量を検出する残量検出手段と、環境条件を測定する環境測定手段と、前記経過時間と前記インク残量と前記環境条件とに基づいて前記インクタンク内のインクの蒸発量を推定する蒸発量推定手段と、前記残量検出手段により検出されたインクの残量と、前記蒸発量推定手段により推定されたインクの蒸発量とに基づいて、プリントの前に、前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なったときのインクの濃度を算出する演算手段と、該演算手段により算出されたインクの濃度に基づいて、プリント時の濃度補正を行なう濃度補正手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係わるプリント装置の制御方法は、インクを収容するインク収容部と、該インク収容部から供給される所定の容量のインクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受けてプリント媒体にプリントを行なうインクジェットヘッドとを備えるプリント装置を制御するためのプリント装置の制御方法であって、前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なう供給工程と、前回のプリント時からの経過時間を取得する経過時間取得工程と、前記インクタンク内のインクの残量を検出する残量検出工程と、環境条件を測定する環境測定工程と、前記経過時間と前記インク残量と前記環境条件とに基づいて前記インクタンク内のインクの蒸発量を推定する蒸発量推定工程と、前記残量検出工程において検出されたインクの残量と、前記蒸発量推定工程において推定されたインクの蒸発量とに基づいて、プリントの前に、前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なったときのインクの濃度を算出する演算工程と、該演算工程において算出されたインクの濃度に基づいて、プリント時の濃度補正を行なう濃度補正工程とを具備することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0007】
まず、本実施形態の概要について説明する。
【0008】
本実施形態のプリント装置は、所定の容量のインクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受けてプリントを行なうインクジェットヘッドと、前記インクタンク内のインクの残量を検出する残量検出手段と、前記インクタンク内のインクの蒸発量を推定する蒸発量推定手段と、前記残量検出手段により検出されたインクの残量と、前記蒸発量推定手段により推定されたインクの蒸発量とに基づいて、インクの濃度を算出する演算手段と、該演算手段により算出されたインクの濃度に基づいて、プリント時の濃度補正を行なう濃度補正手段とを具備する。
【0009】
また、本実施形態のプリント装置において、前記蒸発量推定手段は、環境温度、環境湿度、前回のプリント時からの経過時間の少なくとも1つに基づいてインクの蒸発量を推定することが好ましい。
【0010】
また、本実施形態のプリント装置において、前記演算手段は、プリントを行なう直前のインク濃度を算出することが好ましい。
【0011】
また、本実施形態のプリント装置の制御方法は、所定の容量のインクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受けてプリントを行なうインクジェットヘッドとを備えるプリント装置を制御するためのプリント装置の制御方法であって、前記インクタンク内のインクの残量を検出する残量検出工程と、前記インクタンク内のインクの蒸発量を推定する蒸発量推定工程と、前記残量検出工程において検出されたインクの残量と、前記蒸発量推定工程において推定されたインクの蒸発量とに基づいて、インクの濃度を算出する演算工程と、該演算工程において算出されたインクの濃度に基づいて、プリント時の濃度補正を行なう濃度補正工程とを具備する。
【0012】
また、本実施形態のプリント装置の制御方法において、前記蒸発量推定工程では、環境温度、環境湿度、前回のプリント時からの経過時間の少なくとも1つに基づいてインクの蒸発量を推定することが好ましい。
【0013】
また、本実施形態のプリント装置の制御方法において、前記演算工程では、プリントを行なう直前のインク濃度を算出することが好ましい。
【0014】
また、本実施形態のプログラムは、上記のプリント装置の制御方法をコンピュータに実行させる。
【0015】
以下、本実施形態を図面を参照して、具体的に説明する。
【0016】
なお、本明細書において、「プリント」(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工を行う場合を言うものとする。
【0017】
また、「プリント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものとする。
【0018】
さらに、「インク」(「液体」という場合もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきものであり、プリント媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供される液体を言うものとする。
【0019】
「基本構成」
まず、図1から図14に基づいて、本発明の一実施形態に係る装置の基本構成について説明する。
【0020】
本実施形態の装置は、プリンタ内蔵カメラとして構成されており、その装置本体A001においては、カメラ部A100の背面側にプリンタ部(記録装置部)B100が一体的に組み込まれている。プリンタ部B100は、メディアパックC100から供給されるインクとプリント媒体を用いて画像を記録する。本構成では、装置本体A001から外装を外して背面側から見た図5から明らかなように、装置本体A001の同図中の右手側にメディアパックC100が挿入され、装置本体A001の同図中左手側にプリンタ部B100が配置される。プリンタ部B100によって記録を行う場合には、カメラ部A100における後述の液晶表示部A105を上側、レンズA101を下側にするように、装置本体A001を置いた姿勢とすることができる。この記録姿勢において、プリンタ部B100における後述の記録ヘッドB120は、インクを下向きに吐出する姿勢となる。記録姿勢は、カメラ部A100による撮影状態の姿勢と同様の姿勢とすることも可能であり、上記の記録姿勢に限られることはない。記録動作の安定性の面からは、上記のインクを下向きに吐出する記録姿勢が好ましい。
【0021】
以下においては、本例の装置の機械的な基本構成をA「カメラ部」、C「メディアパック」、B「プリンタ部」、とに分けて説明し、また、信号処理系の基本構成はD「信号処理系」として説明する。
【0022】
A「カメラ部」
カメラ部A100は、基本的には、一般的なデジタルカメラを構成するものであり、後述するプリンタ部B100と共に装置本体A001に一体的に組み合わせられることによって、図1から図3のような外観のプリンタ内蔵のデジタルカメラを構成する。図1から図3において、A101はレンズ、A102はファインダー、A102aはファインダー窓、A103はストロボ、A104はレリーズボタン、A105は液晶表示部(外部表示部)である。カメラ部A100は、後述するように、CCDを用いて撮像したデータの処理、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード(CFカード)A107への画像の記憶、画像の表示、プリンタ部B100との間の各種データの授受等をする。A109は、撮影された画像を後述のプリント媒体C104に記録した場合に、画像が記録されたプリント媒体C104が排出される排出部である。図5に示されるA108は、カメラ部A100およびプリンタ部B100の電源としての電池である。
【0023】
C「メディアパック」
メディアパックC100は、装置本体A001に対して着脱可能であり、本例の場合は、装置本体A001の挿入部A002(図3参照)から差し込まれることによって、図1のように装置本体A001に装着される。挿入部A002は、メディアパックC100が装着されていないときは図3のように閉じられており、それが装着されるときに開かれる。図5は、メディアパックC100が装着された装置本体A001から、外装を外した状態を示す。メディアパックC100のパック本体C101には、図4のように、シャッターC102が矢印D方向にスライド可能に備えられている。シャッターC102は、メディアパックC100が装置本体A001に装着されていないときには図4中の2点鎖線の位置にスライドしており、メディアパックC100が装置本体A001に装着されたときには、図4中の実線の位置にスライドする。
【0024】
パック本体C101には、インクパックC103とプリント媒体C104が収容されている。図4において、インクパックC103は、プリント媒体C104の下方に収容される。本例の場合、インクパックC103は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)のインクを個別に収容するように3つ備えられており、またプリント媒体C104は20枚程度重ねて収容されている。それらのインクとプリント媒体C104は、画像の記録に最適な組合せのものが選択された上、同じメディアパックC100内に収容されている。したがって、インクとプリント媒体の組合せが異なる種々のメディアパックC100(例えば、超高画質用、ノーマル画質用、シール(分割シール)用等のメディアパック)を用意しておいて、記録すべき画像の種類、および画像が形成されたプリント媒体の用途などに応じて、それらのメディアパックC100を選択的に装置本体A001に装着することにより、最適な組合せのインクとプリント媒体を用いて、目的に応じた画像を確実に記録することができる。また、メディアパックC100には後述するEEPROM(識別IC)が備えられており、そのEEPROMには、メディアパックが収容しているインクとプリント媒体の種類や残量などの識別データが記憶される。
【0025】
インクパックC103は、メディアパックC100が装置本体A001に装着されたときに、Y,M,Cのインクのそれぞれに対応する3つのジョイントC105を通じて、後述する装置本体A001側のインク供給系に接続される。一方、プリント媒体C104は、後述する給紙ローラC110(図9参照)によって取り出され図示しない分離機構によって一枚ずつ分離されて矢印C方向に送り出される。その給紙ローラC110の駆動力は、装置本体A001側に備わる後述の搬送モータM002(図9参照)から、連結部C110aを介して供給される。
【0026】
また、パック本体C101には、後述するプリンタ部の記録ヘッドをワイピングするためのワイパーC106と、その廃液ジョイントB313から排出された廃インクを吸収するためのインク吸収体C107と、が備えられている。プリンタ部における記録ヘッドは、後述するように矢印Aの主走査方向に往復移動する。メディアパックC100が装置本体A001から外されているときは、シャッターC102が図4中の2点鎖線の位置にスライドして、ジョイントC105、ワイパーC106、およびインク吸収体C107などを保護する。
【0027】
B「プリンタ部」
本実施形態のプリンタ部B100は、インクジェット記録ヘッドを用いるシリアルタイプである。このプリンタ部B100については、B−1「プリント動作部」、B−2「プリント媒体搬送系」、およびB−3「インク供給系」に分けて説明する。
【0028】
B−1「プリント動作部」
図6は、プリンタ部B100全体の斜視図、図7は、プリンタ部B100の一部を取り外した斜視図である。
【0029】
プリンタ部B100の本体内部の定位置には、図5のように、装置本体A001に装着されたメディアパックC100の先端部分が位置する。メディアパックC100から図6において矢印C方向に送り出されたプリント媒体C104は、後述するプリント媒体搬送系におけるLFローラB101とLFピンチローラB102との間に挟まれつつ、プラテンB103上にて矢印Bの副走査方向に搬送される。B104は、ガイド軸B105とリードスクリューB106に沿って矢印Aの主走査方向に往復移動されるキャリッジである。
【0030】
キャリッジB104には、図8のように、ガイド軸B105用の軸受けB107と、リードスクリューB106用の軸受けB108が設けられている。キャリッジB104の定位置には、図7のように、軸受けB108の内側に突出するスクリューピンB109がばねB110によって取り付けられている。そして、リードスクリューB106の外周部に形成された螺旋溝に対して、スクリューピンB109の先端がはまり合うことによって、リードスクリューB106の回転がキャリッジB104の往復移動に変換される。
【0031】
また、キャリッジB104には、Y,M,Cのインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドB120と、その記録ヘッドB120に供給されるインクを収容するサブタンク(図示せず)が搭載されている。記録ヘッドB120には、矢印Aの主走査方向と交差する方向(本例の場合は、直交する方向)に沿って並ぶ複数のインク吐出口B121(図8参照)が形成されている。インク吐出口B121は、サブタンクから供給されたインクを吐出可能なノズルを構成する。インクを吐出させるためのエネルギーの発生手段としては、ノズル毎に備えた電気熱変換体を用いることができる。その電気熱変換体は、発熱駆動されることによってノズル内のインク中に気泡を発生させ、その発泡エネルギーによってインク吐出口B121からインク滴を吐出させる。
【0032】
サブタンクは、メディアパックC100に収容されているインクパックC103よりも小容量であり、少なくともプリント媒体C104の1枚分の画像記録に必要な量のインクを収容する大きさとなっている。サブタンクにおいて、Y,M,Cのインク毎のインク収容部分には、それぞれインク供給部と負圧導入部が形成されており、それらのインク供給部は対応する3つの中空のニードルB122に個別に接続され、また、それらの負圧導入部は共通の供給エアー口B123に接続されている。このようなサブタンクには、後述するように、キャリッジB104が図6のようなホームポジションに移動したときに、メディアパックC100のインクパックC103からインクが補給される。
【0033】
図8のキャリッジB104において、B124はニードルカバーであり、ニードルB122とジョイントC105とが連結していないときは、スプリングの力によって同図のように、ニードルB122を保護する位置に移動しており、ニードルB122とジョイントC105とが連結するときは、スプリングの力に抗して同図中の上方に押されてニードルB122の保護を解く。キャリッジB104の移動位置は、キャリッジB104側のエンコーダセンサB131と、プリンタ部B100の本体側のリニアスケールB132(図6参照)と、によって検出される。また、キャリッジB104がホームポジションに移動したことは、キャリッジB104側のHP(ホームポジション)フラグB133と、プリンタ部B100の本体側のHPセンサB134(図7参照)と、によって検出される。
【0034】
図7において、ガイド軸B105の両端には、その中心軸から偏心した位置に支軸(図示せず)が設けられている。ガイド軸B105は、その支軸を中心として回動調整されることにより、キャリッジ104の位置が調整されて、記録ヘッドB120と、プラテンB103上のプリント媒体C104と、の間の距離(「紙間距離」ともいう)が調整される。また、リードスクリューB106は、スクリューギアB141、アイドラギアB142、およびモータギアB143を介して、キャリッジモータM001によって回転駆動される。また、B150は、後述する制御系と記録ヘッドB120とを電気的に接続するためのフレキシブルケーブルである。
【0035】
記録ヘッドB120は、キャリッジB104と共に矢印Aの主走査方向に移動しつつ、画像信号に応じてインク吐出口B121からインクを吐出することによって、プラテンB103上のプリント媒体に1行分の画像を記録する。このような記録ヘッドB120による1行分の記録動作と、後述するプリント媒体搬送系による矢印Bの副走査方向におけるプリント媒体の所定量の搬送動作と、が繰り返されることによって、プリント媒体上に順次画像が記録される。
【0036】
B−2「プリント媒体搬送系」
図9は、プリンタ部B100におけるプリント媒体搬送系の構成部分の斜視図である。図9において、B201は対の排紙ローラであり、同図中上側の一方の排紙ローラB201は、排紙ローラギアB202および中継ギアB203を介して、搬送モータM002により駆動される。同様に、前述したLFローラB101は、LFローラギアB204と中継ギアB203を介して、搬送モータM002により駆動される。排紙ローラB201およびLFローラB101は、搬送モータM002の正転時の駆動力によって、プリント媒体C104を矢印Bの副走査方向に搬送する。
【0037】
一方、搬送モータM002が逆転したときは、切り替えスライダB211および切り替えカムB212を介して、圧板ヘッドB213と図示しないロック機構とが駆動されると共に、メディアパックC100側の給紙ローラC110に駆動力が伝達される。すなわち、圧板ヘッドB213は、搬送モータM002の逆転時の駆動力によって、メディアパックC100のシャッターC102の窓部C102A(図4参照)を通って、メディアパックC100内に集積されているプリント媒体C104を図4中の下方に押圧する。これにより、図4中の最下位置のプリント媒体C104がメディアパックC100内の給紙ローラC110上に押し付けられる。また、図示しないロック機構は、搬送モータM002の逆転時の駆動力によって作動状態とされ、装置本体A001に対してメディアパックC100をロックしてメディアパックC100の取り外しを禁止する。また、メディアパックC100側の給紙ローラC110は、搬送モータM002の逆転時の駆動力が伝達されることによって、図4中最下位置の1枚のプリント媒体C104を矢印C方向に搬出する。
【0038】
このように、搬送モータM002が逆転することによって、メディアパックC100からプリント媒体C104が1枚だけ図9において矢印C方向に取り出され、その後、搬送モータM002が正転することによって、そのプリント媒体C104が矢印B方向に搬送される。
【0039】
B−3「インク供給系」
図10は、プリンタ部B100におけるインク供給系の構成部分の斜視図、図11は、そのインク供給系の構成部分にメディアパックC100が装着されたときの平面図である。
【0040】
プリンタ部B100に装着されたメディアパックC100のジョイントC105は、ホームポジションに移動したキャリッジB104側のニードルB122(図8参照)の下に位置する。プリンタ部B100の本体には、ジョイントC105の下方に位置するジョイントフォークB301(図10参照)が備えられており、そのジョイントフォークB301がジョイントC105を上動させることにより、ジョイントC105がニードルB122に接続される。これにより、メディアパックC100側のインクパックC103と、キャリッジB104側のサブタンクのインク供給部と、の間のインク供給路が形成される。また、プリンタ部B100の本体には、ホームポジションに移動したキャリッジB104の供給エアー口B123(図8参照)の下に位置する供給ジョイントB302が備えられている。この供給ジョイントB302は、供給チューブB303を介して、負圧発生源としてのポンプのポンプシリンダB304に接続されている。供給ジョイントB302は、ジョイントリフタB305によって上動されることにより、キャリッジB104側の供給エアー口B123に接続される。これにより、キャリッジB104側のサブタンクの負圧導入部と、ポンプシリンダB304と、の間の負圧導入路が形成される。ジョイントリフタB305は、ジョイントモータM003の駆動力によって、供給ジョイントB302と共にジョイントフォークB301を上下動させる。
【0041】
サブタンクの負圧導入部には、空気の通過を許容し、かつインクの通過を阻止する気液分離部材(図示せず)が備えられている。気液分離部材は、負圧導入路を通して吸引されるサブタンク内の空気の通過を許容し、これによりメディアパックC100からサブタンクにインクが補給される。そして、サブタンク内のインクが気液分離部材に達するまで、インクが充分に補給されたときに、その気液分離部材がインクの通過を阻止することにより、インクの補給が自動的に停止する。気液分離部材は、サブタンクのインク毎のインク収容部分におけるインク供給部に備えられており、それらのインク収容部分毎に、インクの補給を自動的に停止させる。
【0042】
また、プリンタ部B100の本体には、ホームポジションに移動したキャリッジB104側の記録ヘッドB120(図8参照)に対して、キャッピングが可能な吸引キャップB310が備えられている。吸引キャップB310は、その内部に、吸引チューブB311を通してポンプシリンダB304から負圧が導入されることによって、記録ヘッドB120のインク吐出口B121からインクを吸引排出(吸引回復処理)させることができる。また、記録ヘッドB120は、必要に応じて、画像の記録に寄与しないインクを吸引キャップB310内に吐出させる(予備吐出処理)。吸引キャップB310内のインクは、ポンプシリンダB304から、廃液チューブB312と廃液ジョイントB313を通して、メディアパックC110内のインク吸収体C107に排出される。
【0043】
ポンプシリンダB304は、それを往復駆動するためのポンプモータM004などと共にポンプユニットB315を構成する。ポンプモータM004は、ワイパーリフタB316(図10参照)を上下動させるための駆動源としても機能する。ワイパーリフタB316は、プリンタ部B100に装着されたメディアパックC100のワイパーC106を上動させることによって、そのワイパーC106を記録ヘッドB120のワイピングが可能な位置に移動させる。
【0044】
図10および図11において、B321は、ポンプシリンダB304によって構成されるポンプの動作位置がホームポジションにあることを検出するポンプHPセンサである。また、B322は、前述したインク供給路および負圧導入路が形成されたことを検出するジョイントHPセンサである。また、B323は、プリンタ部B100の本体を構成するシャーシである。
【0045】
D「信号処理系」
図12は、カメラ部A100とプリンタ部B100の概略のブロック構成図である。
【0046】
カメラ部A100において、101は撮像素子としてのCCD、102は音声入力のためのマイク、103はハードウェア処理を行なうASIC、104は画像データ等を一時的に記憶する第1メモリ、105は撮像画像を記憶するCFカード(「CFカードA107」に相当)、106は撮影画像または再生画像を表示するLCD(「液晶表示部A105」に相当)、120はカメラ部A100の制御をする第1CPU、である。
【0047】
プリンタ部B100において、210は、カメラ部A100とプリンタ部B100との間のインターフェース、201は画像処理部(画像を2値化する2値化処理部を含む)、202は画像処理を行なう上で使用する第2メモリ、203はバンドメモリ制御部、204はバンドメモリ、205はマスクメモリ、206はヘッド制御部、207は記録ヘッド(「記録ヘッドB120」に相当)、208はエンコーダ(「エンコーダセンサB131」に相当)、209はエンコーダカウンタ、220はプリンタ部B100を制御する第2CPU、221はモータドライバ、222はモータ(「モータM001,M002,M003,M004」に相当)、223はセンサ(「HPセンサB134,B321,B322」を含む)、224はメディアパックC100に内蔵されているEEPROM、230は音声エンコーダ部、250は装置全体に電源を供給する電源部(「電池A108」に相当)、である。
【0048】
図13は、カメラ部A100における信号処理の説明図である。撮影モードの時は、レンズ107を通してCCD101により撮像された画像は、ASIC103により信号処理(CCD信号処理)され、YUV輝度2色差信号に変換される。更に、所定の解像度にリサイズされ、JPEG圧縮されてCFカード105に記録される。また、音声に関しては、マイク102より入力され、ASIC103を介してCFカード105に記憶される。音声の記録に関しては、撮影時と同時、または、撮影後のアフレコとして記憶させることができる。再生モードの時には、CFカード105よりJPEG画像が読み出され、ASIC103によりJPEG伸張され、更に表示用の解像度にリサイズされてLCD106に表示される。
【0049】
図14は、プリンタ部B100における信号処理の説明図である。
【0050】
カメラ部A100側で再生された画像、即ちCFカード105より読み出された画像は、図13のように、ASIC103によってJPEG伸張され、プリントする解像度に適する解像度にリサイズされる。そして、リサイズされた画像データ(YUV)はインターフェース部210を介してプリンタ部B100へ送られる。プリンタ部B100は、図14のように、カメラ部A100より送られた画像データを画像処理部201により画像処理し、画像データのRGB信号への変換、カメラの特性に応じた入力γ補正、ルックアップテーブル(LUT)を用いての色補正および色変換、プリントするための2値化信号への変換をする。2値化処理の際には、誤差拡散(ED)処理を行うために、誤差メモリとして第2メモリ202を用いる。本実施形態の場合、画像処理部201における2値化処理部は誤差拡散処理を行なっているが、ディザパターンを使った2値化処理等、他の処理を行うことも可能である。2値化されたプリントデータはバンドメモリ制御部203によって、一旦バンドメモリ204に記憶される。プリンタ部B100のエンコーダカウンタ209には、記録ヘッド207およびエンコーダ208を搭載したキャリッジB104が一定距離移動する毎に、エンコーダ208からのエンコーダパルスが入る。そして、このエンコーダパルスに同期して、バンドメモリ204とマスクメモリ205からプリントデータが読み出され、そのプリントデータに基づき、ヘッド制御部206が記録ヘッド207を制御して記録を行う。
【0051】
本図面中には図示していないが、温度を測定するサーミスタ、時刻・日時を刻むリアルタイムクロックがあり、プリンタ部を制御するCPU220により読み出される。また、印刷を行った時刻・日時は、CPU220に内蔵されているフラッシュメモリに記憶される。
【0052】
図14中のハンドメモリ制御について説明すると次のとおりである。
【0053】
記録ヘッド207における複数のノズルは、例えば、1200dpiの密度をなすように列状に形成されている。このような記録ヘッド207を用いて画像を記録すべく、キャリッジを1回走査させるときには、副走査方向(以下、「縦(Y方向)」ともいう)においてはノズル数分、主走査方向(以下、「横(X方向)ともいう」)においては記録領域分の記録データ(1走査分の記録データ)を、予め作成しておく必要がある。記録データは、画像処理部201にて作成されてから、バンドメモリ制御部203によってバンドメモリ204に一旦蓄えられる。バンドメモリ204に1走査分の記録データが蓄えられた後、キャリッジが主走査方向に走査される。その際、エンコーダ208より入力されたエンコーダパルスがエンコーダカウンタ209によってカウントされ、このエンコーダパルスにしたがってバンドメモリ204から記録データが読み出され、その画像データに基づいて記録ヘッド207からインク滴が吐出される。記録ヘッド207の往走査時および復走査時に画像を記録(往路記録および復路記録)する双方向記録方式を採用した場合には、記録ヘッド207の走査方向に応じて、バンドメモリ204から画像データが読み出される。例えば、往路記録時は、バンドメモリ204から読み出される画像データのアドレスが順次インクリメントされ、復路記録時は、バンドメモリ204から読み出される画像データのアドレスが順次デクリメントされる。
【0054】
このようにバンドメモリ204より記録データが読み出され、記録ヘッド207よりインク滴が吐出されるわけであるが、この突出させたインクの量をインクドットカウンタ(図示せず)によりカウントする。そして、一枚の印字が終った後に、どの程度インクを消費したかをCPU220によりCPU220内のフラッシュROM(図示せず)に各色毎に記憶させる。
【0055】
実際には、画像処理部201により作成された画像データ(C,M,Y)がバンドメモリ204に書き込まれて、1バンド分の画像データが準備されたとき、記録ヘッド207の走査が可能となる。そして、記録ヘッド207を走査し、バンドメモリ204より画像データを読み出して、その画像データに基づいて記録ヘッド207が画像を記録する。記録動作の間に、次に記録すべき画像データが画像処理部201にて作成され、その画像データは、その記録位置に対応するバンドメモリ204の領域に書き込まれる。
【0056】
このように、バンドメモリ制御は、画像処理部201により作成された記録データ(C,M,Y)をバンドメモリ204に書込む作業と、キャリッジの走査動作に合わせて、記録データ(C,M,Y)をヘッド制御部206に送るために読み出す作業と、を切替えながら行なう。
【0057】
図14中のマスクメモリ制御について説明すると次のとおりである。
【0058】
このマスクメモリ制御は、マルチパス記録方式を採用した場合に必要となる。マルチパス記録方式の場合、記録ヘッド207のノズル列の長さに相当する幅をもつ1行分の記録画像は、記録ヘッド207の複数回の走査に分けて記録される。すなわち、副走査方向に間欠的に搬送されるプリント媒体の搬送量がノズル列の長さの1/Nとされ、例えば、N=2のときは、1行分の記録画像が2回の走査に分けて記録(2パス記録)され、N=4のときは、1行分の記録画像が4回の走査に分けて記録(4パス記録)される。同様に、N=8のときは8パス記録、N=16のときは16パス記録となる。したがって、1行分の記録画像が記録ヘッド207の複数回の走査によって完成されることになる。
【0059】
実際には、マスクメモリ205に、画像データを記録ヘッド207の複数回の走査に割り当てるためのマスクデータが格納されており、そのマスクデータと画像データとの論理積(AND)データに基づき、記録ヘッド207がインクを吐出して画像を記録する。
【0060】
また、図14において、CFカード105に記憶された音声データは、ASIC103により、画像データと同じように、インターフェース210を介してプリンタ部B100へ送られる。プリンタ部B100に送られた音声データは、音声エンコーダ230においてコード化(エンコード)されて、プリントする画像の中にコードデータとして記録される。プリント画像に音声データを入れる必要の無い時、または、音声データの無い画像をプリントする際には、当然に、コード化された音声データはプリントされず、画像のみがプリントされる。
【0061】
本実施形態においては、カメラ部A100とプリンタ部B100が一体となったプリンタ内蔵カメラとして説明を行なってきた。しかし、カメラ部A100とプリンタ部B100を分離した別々の装置とし、それらをインターフェース210により接続した構成においても同様に構成して、同様の機能を実現することが可能である。
【0062】
次に、図15は、本実施形態のサブタンクの構造を示す図である。
【0063】
300はキャリッジ(「キャリッジB104」に相当)、301は気液分離膜、302はサブタンク室、303はサブタンク室の中のインク、304はインクジェットヘッド(「記録ヘッドB120」に相当)、305はキャップ(「吸引キャップB310」に相当)、306はインク供給を行うためのジョイント針(「ニードルB122」に相当)、307は吸引口(「供給エアー口B123」に相当)、である。
【0064】
本実施形態では、キャリッジ300上のサブタンク302にインクを供給し、プリントを行う。プリントを行う前に、ジョイント針306をジョイントC105に結合させ、吸引口307よりエアーを引き、負圧を発生させることにより、気液分離膜301を介してサブタンク302内が負圧となり、インク供給部よりジョイント針306を介してインクがサブタンク302内に供給される。インクがサブタンク302内に供給され、サブタンク302内が一杯となり、気液分離膜301に到達すると、もはやこれ以上サブタンク内の空気を引くことが出来なくなるため、サブタンク302内の負圧が発生しなくなる。気液分離膜301は、気体(空気)は通すものの、液体(インク)は通さない性質があるため、サブタンク302内のインクが気液分離膜301に到達した時点でインク供給が停止する。即ち、気液分離膜301は自動満タン弁の役割を果し、インクは常にサブタンク302に満タンになるように供給される。
【0065】
通常この状態で印刷を行うことにより、サブタンク302内のインクの量は、印刷前には満タンであったものが、印刷を行った後には、インクが消費され、残量インクは少なくなる。サブタンク302の容量はあらかじめ既知であるため、印刷に要したインク量がわかれば、サブタンク302内に残った残インクの量は推定できる。これは、印刷を行う時に、印刷に伴うインク吐出量をカウントするドットカウント機能、を使うことにより可能である。また、サブタンク302内の残インクの量を直接測定を行うことでも、サブタンク302内に残った残インク量を把握することは可能である。
【0066】
例えば、カードサイズに画像を印刷する本実施形態では、具体的な数値として、サブタンクの容量を概ね0.1mlとし、そのうち回復系のために吸引するインク量を0.02ml、平均的な画像を印刷した時に、残りの約半分のインクを消費するとする。平均的な画像を印刷した後にサブタンク内に残る残インクの量は約0.04mlとなる。ここで、サブタンクの構造上、少なからずインクが蒸発する。このインク蒸発量は、湿度等の環境条件によるものの、一日あたり約0.002mlである。即ち、約20日で、サブタンク内に残った残インクは蒸発してしまうこととなる。この蒸発するものは、インクに含まれる溶媒であり、インクの染料成分は蒸発しないため、次回に印刷する際に、サブタンクにフレッシュなインクが供給されると、サブタンク内に残った残インクの染料成分が新たに供給されたフレッシュなインクに混ざりこみ、約1.4倍のインク濃度となってしまう。
【0067】
図16は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。
【0068】
まず最初、印刷を行う前に、前回印刷を行った時よりの経過時間を取得する(ステップS100)。これは、現在の時間と、前回印刷を行った時に記憶させた印刷時間との差分を取ることで経過時間を取得できる。
【0069】
次に、今取得した経過時間が、あらかじめ設定された日数を超えているか否かを判断する(ステップS101)。
【0070】
あらかじめ設定された経過時間に達していない場合(ステップS101でNo)には、濃度補正等の処理を行わずに、通常の印刷処理を行う(ステップS106〜ステップS109)。
【0071】
もし、前回の印刷時からの経過時間があらかじめ設定された時間よりも多く経過している場合(ステップS101でYes)には、サブタンク内の残インクの蒸発が大きいと判断し、濃度補正を行うルーティンへと進む。
【0072】
ここでは、前回印刷を行った後の残インク量を取得する(ステップS102)。
【0073】
次に、この取得した残インク量の蒸発量を推定する(ステップS103)。ここでは、経過時間、残インク量、その時の環境等を考慮し、蒸発量を推定する。ここで、サブタンクの構造、材質、表面積、ヘッドのノズル、キャップ、ジョイント針、等々の条件により、蒸発量は大きく異なる。しかし、プリンタ装置としてサブタンク周りの機構、構造が決っているものでは、どの程度蒸発するかは経験的に調べることが出来、おおむね蒸発量が推定できる。
【0074】
次に、これから印刷を行うために、サブタンクにインクを供給するわけであるが、この結果としてサブタンク内のインクは、前回の残インク量から蒸発量を差引いた濃度が高くなったインクが残っており、これに、フレッシュな、即ち規定の濃度のインクが充填されることになる。そのため、新たにインク供給を行った結果として、サブタンク内のインク濃度を推定することができる(ステップS104)。これに基き、通常のインク濃度として色処理を行っている色処理ルーティンに対し、サブタンク内のインク濃度を推定した結果として、印刷濃度テーブルの補正を行う。
【0075】
具体的には、
(1)入力画像のγ変換を行っているγテーブルのカーブを変更する。
(2)入力されたRGB画像に対し、CMY変換を行う際の変換係数の補正を行なう。
(3)同じくCMY変換を行う際の3次元テーブルを変更する。
等により濃度補正を行うことが可能である。
【0076】
サブタンク内のインク濃度を上記のように推定し(ステップS104)、上記のような印刷濃度補正テーブルにより補正を行った後(ステップS105)、通常と同様に、印刷画像を入力し、これに対し、濃度補正、色処理、色変換、ED処理、等を行なう(ステップS106)。そして、サブタンクにインクを供給し(ステップS107)、印刷を行う(ステップS108)。印刷を行った後、次回印刷する際に参照可能なように、現在の印刷日時を更新し、さらに印刷インク量を記憶させておく(ステップS109)。印刷インク量は、印刷を行う際のインク所要量(印刷ドット数)、サブタンク内のインク残量を直接検出する等で、可能である。
【0077】
図17に、濃度補正を行うためのテーブルの例を示す。γテーブル1では、RGB入力に対してR’G’B’出力を与える。これは、図14の中の入力γ補正のブロックに相当する。横軸は入力データ値、縦軸は出力データ値である。
【0078】
通常は、下側の線で入出力変換を行うが、インクタンク内の濃度が濃くなった時に、インクタンク内のインク濃度に応じて出力を落すように、上側の線にテーブルを変更する。これにより、印刷を行った時に、印字濃度が適正になるように補正をすることができる。
【0079】
γテーブル2は、CMY入力に対しC’M’Y’を与える。ここでは、図14の中の色変換後の出力γ変換(図示せず)の補正ブロックに相当する。蒸発によりインク濃度が上がったために印刷するCMYのレベルを落すように濃度補正を行う。このように入力γ補正だけではなく、色補正・色変換部分によりRGB→CMY変換を行うところ、あるいは、色補正・色変換のためのLUT部、でも同様の濃度補正が可能である。
【0080】
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷を行う際に、インクタンクの容量を既知とし、前回印刷を行った時の残インクの量、前回印刷を行った時からの経過時間、温度、湿度等の条件を考慮し、インクタンク内の残インクの蒸発量を推定し、印刷を行うためにインクを注入した時のインクタンク内のインク濃度を推定し、この変化した濃度に対して濃度補正を行うことにより、インクタンク内のインク濃度に合わせて、最適なプリント濃度を得ることができる。
【0081】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0082】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0083】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0084】
また、以上の実施形態は記録ヘッドを走査して記録を行なうシリアルタイプの記録装置であったが、記録媒体の幅に対応した長さを有する記録ヘッドを用いたフルラインタイプの記録装置であっても良い。フルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0085】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0086】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0087】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0088】
以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0089】
【他の実施形態】
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0091】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、容量の小さいインクタンクを用いる場合でも、印字濃度を一定に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリンタ内蔵カメラの正面図である。
【図2】図1のカメラの斜め前方からの斜視図である。
【図3】図1のカメラの斜め後方からの斜視図である。
【図4】図1のカメラに装着可能なメディアパックの斜視図である。
【図5】図1のカメラの内部における主要構成部の配置関係を示す斜視図である。
【図6】図5におけるプリンタ部の斜視図である。
【図7】図6のプリンタ部の一部を取り外した斜視図である。
【図8】図6のプリンタ部におけるキャリッジの斜視図である。
【図9】図6のプリンタ部におけるプリント媒体搬送系の構成部分の斜視図である。
【図10】図6のプリンタ部におけるインク供給系の構成部分の斜視図である。
【図11】図10のインク供給系の構成部分にメディアパックが装着されたときの平面図である。
【図12】図1のカメラにおけるカメラ部とプリンタ部の概略ブロック構成図である。
【図13】図12のカメラ部における信号処理の説明図である。
【図14】図12のプリンタ部における信号処理の説明図である。
【図15】サブタンクの構造を示す断面図である。
【図16】一実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図17】一実施形態におけるγ変換の例を示す図である。
【符号の説明】
A001 装置本体
A002 挿入部
A100 カメラ部
A101 レンズ
A102 ファインダー
A102a ファインダー窓
A103 ストロボ
A104 レリーズボタン
A105 ファインダー
A106 液晶表示部(外部表示部)
A107 コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード(CFカード)
A108 電池
A109 排出部
B100 プリンタ部(記録装置部)
B101 LFローラ
B102 LFピンチローラ
B103 プラテン
B104 キャリッジ
B105 ガイド軸
B106 リードスクリュー
B107 軸受け
B108 軸受け
B109 スクリューピン
B110 ばね
B120 記録ヘッド
B121 インク吐出口
B122 ニードル
B123 供給エアー口
B124 ニードルカバー
B131 エンコーダセンサ
B132 リニアスケール
B133 HPフラグ
B134 HPセンサ
B141 スクリューギア
B142 アイドラギア
B143 モータギア
B150 フレキシブルケーブル
B201 排紙ローラ
B202 排紙ローラギア
B203 中継ギア
B204 LFローラギア
B211 切替えスライダ
B212 切替えカム
B213 圧板ヘッド
B216 切替ギア
B220 切替アーム
B224 スライド軸
B228 スライドギア
B234 駆動ギア
B236 ラチェット支持軸
B246 ロック機構
B270 圧板ヘッドリンク機構部
B301 ジョイントフォーク
B302 供給ジョイント
B303 供給チューブ
B304 ポンプシリンダ
B305 ジョイントリフタ
B310 吸引キャップ
B311 吸引チューブ
B312 廃液チューブ
B313 廃液ジョイント
B315 ポンプユニット
B316 ワイパーリフタ
B321 ポンプHPセンサ
B322 ジョイントHPセンサ
B323 シャーシ
C100 メディアパック
C101 パック本体
C102 シャッター
C102A 窓部
C103 インクパック
C104 プリント媒体
C105 ジョイント
C106 ワイパー
C107 インク吸収体
C110 給紙ローラ
C110a 連結部
C118 隙間分離部
M001 キャリッジモータ
M002 搬送モータ
M003 ジョイントモータ
M004 ポンプモータ
101 CCD
102 マイク
103 ASIC
104 第1メモリ
105 CFカード
106 LCD
107 レンズ
120 第1CPU
201 画像処理部
202 第2メモリ
203 バンドメモリ制御部
204 バンドメモリ
205 マスクメモリ
206 ヘッド制御部
207 記録ヘッド
208 エンコーダ
209 エンコーダカウンタ
210 インターフェース
220 第2CPU
221 モータドライバ
222 モータ
223 センサ
224 EEPROM
226 コンタクトパッド部
230 音声エンコーダ部
250 電源部
300 キャリッジ
301 気液分離膜
302 サブタンク室
303 インク
304 インクジェットヘッド
305 キャップ
306 ジョイント針
307 吸引口

Claims (10)

  1. インクを収容するインク収容部と、
    前記インク収容部から供給される所定の容量のインクを収容するインクタンクと、
    該インクタンクからインクの供給を受けてプリント媒体にプリントを行なうインクジェットヘッドと、
    前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なう供給手段と、
    前回のプリント時からの経過時間を取得する経過時間取得手段と、
    前記インクタンク内のインクの残量を検出する残量検出手段と、
    環境条件を測定する環境測定手段と、
    前記経過時間と前記インク残量と前記環境条件とに基づいて前記インクタンク内のインクの蒸発量を推定する蒸発量推定手段と、
    前記残量検出手段により検出されたインクの残量と、前記蒸発量推定手段により推定されたインクの蒸発量とに基づいて、プリントの前に、前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なったときのインクの濃度を算出する演算手段と、
    該演算手段により算出されたインクの濃度に基づいて、プリント時の濃度補正を行なう濃度補正手段とを具備することを特徴とするプリント装置。
  2. 前記環境測定手段は、環境条件として環境温度、環境湿度のいずれかを測定することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記演算手段は、プリントを行なう直前のインク濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  4. 前記プリント装置は、前記インク収容部を備えた交換部材を着脱可能に装着可能であことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  5. 前記インクタンクは、前記プリント装置により記録可能なプリント媒体の少なくとも1枚に画像記録が可能な量のインクを収容可能であることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  6. 前記交換部材は、プリント媒体を収容可能であることを特徴とする請求項4に記載のプリント装置。
  7. 前記経過時間が所定時間を超えていない場合には、前記濃度補正手段による濃度の補正を行なわないことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  8. インクを収容するインク収容部と、該インク収容部から供給される所定の容量のインクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受けてプリント媒体にプリントを行なうインクジェットヘッドとを備えるプリント装置を制御するためのプリント装置の制御方法であって、
    前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なう供給工程と、
    前回のプリント時からの経過時間を取得する経過時間取得工程と、
    前記インクタンク内のインクの残量を検出する残量検出工程と、
    環境条件を測定する環境測定工程と、
    前記経過時間と前記インク残量と前記環境条件とに基づいて前記インクタンク内のインクの蒸発量を推定する蒸発量推定工程と、
    前記残量検出工程において検出されたインクの残量と、前記蒸発量推定工程において推定されたインクの蒸発量とに基づいて、プリントの前に、前記インク収容部から前記インクタンクへインクの供給を行なったときのインクの濃度を算出する演算工程と、
    該演算工程において算出されたインクの濃度に基づいて、プリント時の濃度補正を行なう濃度補正工程とを具備することを特徴とするプリント装置の制御方法。
  9. 前記環境測定工程では、環境条件として環境温度、環境湿度のいずれかを測定することを特徴とする請求項に記載のプリント装置の制御方法。
  10. 前記演算工程では、プリントを行なう直前のインク濃度を算出することを特徴とする請求項に記載のプリント装置の制御方法。
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