JP3787418B2 - 多重化伝送装置および信号受信/送信装置 - Google Patents

多重化伝送装置および信号受信/送信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)同期伝送方式およびSONET(Synchronous Optical Network)同期伝送方式の異なる複数の伝送同期方式が収容される多重化伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの同期デジタル伝送方式としては、ANSI T1.105に定められているSONET同期伝送方式と、ITU−T G.707(1995)に定められているSDH同期伝送方式がある。どちらの伝送方式も、パス、ライン(M−セクション)、セクション(R−セクション)といったレイヤーの概念や、オーバヘッドの使用方法が共通に設定されている。
【0003】
【表1】
Figure 0003787418
【0004】
表1に、2種類の同期デジタル伝送方式の各オーバヘッドの用途を比較して示す。両伝送方式でのオーバヘッドの運用は、セクションオーバヘッドのC1バイトが、SONET伝送方式ではOC−M信号のOC−1多重番号の指定に用いられるの対し、SDH伝送方式では、STM−M信号のSTM−1多重番号の指定に用いる点、セクションオーバヘッドのJ0バイトの使用法が異なる点、ラインオーバヘッドのS1バイトの使用法が異なる点、および、ポインタのH1バイトの5、6ビットであるSSビットの使用法が異なる点で相違するのみである。
【0005】
C1バイトは、SDH伝送方式ではSTM−1単位の多重化番号が付与され、SONET伝送方式ではOC−1(STM−0に相当)単位の多重化番号が付与されるので、送信値は互いに異なる。しかしSONET伝送方式では受信C1バイトを無視することになっており、一方のSDH伝送方式では受信C1バイトの処理は特に規定されてはいない。
J0バイトはセクショントレース(R−セクショントレース)として使用され、SDH伝送方式ではITU−T G.707において使用方法が規定されているが、SONET伝送方式では未規定である。また、S1バイトは下位4ビットが網同期状態を示すSynchronization Status Messageに使用されるが、そのコード値が両方式間では異なっている。
【0006】
次にポインタのSSビットについて説明する。オーバヘッドのH1バイトおよびH2バイトに位置するポインタは、パスの先頭位相の指示に使用される。ただし、オーバヘッド部分のポインタ部の構造を示す図1にあるように、H1バイトのSSビット(H1バイトの5ビット、6ビット)については、その使用方法が異なり、SDH方式ではAUタイプを示し”10”が定義されるが、SONET方式では未定義である。SONET方式では未定義ビットは、”0”であるため、SSビットは”00”となる。
SONET伝送方式ではこのSSビットはポインタ値解釈では無視されるが、SDH伝送方式では、ポインタ値解釈の条件にSSビットを含めることがITU−T G.783 ANNEX C(1996)に記載されている。
【0007】
ここで、ある多重化伝送装置がSDH方式の伝送路とSONET方式の伝送路の双方に接続される場合を考える。例えば、高速側の伝送路がSONET方式で、低速側の伝送路がSDH方式といった具合にである。この時、主信号に悪影響を及ぼすのは前記の相違点のうちSSビットの相違のみである。以下、このことを具体的に説明する。
【0008】
ここで低速側の伝送路とは、多重化される前の低ビットレート側の伝送路を意味しており、一方高速側の伝送路とは、多重化された後の高ビットレート側の伝送路を意味する。以降では、この低ビットレート側の信号と高ビットレート側の信号をそれぞれ単に低速信号、高速信号と呼ぶ。
【0009】
ポインタ処理部を備えるSONET方式の多重化装置がSDH方式のSSビット(“10”)を受信しても、このSSビットは無視される為、悪影響は生じない。しかしSSビットをポインタ値解釈条件に含むポインタ処理部を備えるSDH方式の多重化装置が、SONET方式のSSビット(“00”)を受信した場合には、受信データ自体は正常であったとしても、ポインタ処理部においてSSビットのミスマッチによるポインタ異常(AU−LOP)を検出してしまう。あるAU(Administrative Unit)でAU−LOPが検出されれば、このAUに警報信号(AU−AIS)が挿入されるので、結果的には受信データの消失に至る。ここでAU−AIS挿入とは、AUポインタと高次バーチャルコンテナの全ビットをオール“1”にすることである。
一方、J0(C1)バイト、S1バイトの相違は上記の如くの受信データの消失といった主信号への悪影響は及ぼさない。
【0010】
このように、J0(C1)バイト、S1バイト、及びポインタのH1バイトのSSビット(H1バイトの5ビット、6ビット)の使用方法がSONET方式とSDH方式では異なるので、低速信号伝送路または高速信号伝送路の対向装置にSONET伝送方式とSDH伝送方式のいずれかが接続されうる場合には、これらの対向装置がつながれる度に接続の都度、オペレーションシステムあるいは、ローカルクラフトインタフェースから、SONET方式信号かSDH方式信号かを設定することで、少なくともSONET方式かSDH方式のどちらのSSビットを送信するか、さらに場合によってはSONET方式かSDH方式のどちらのJ0(C1)バイト、S1バイトを送信するかを一括的に選択する必要があった。
【0011】
この方法では、国際間のネットワークの境界で接続される多重化伝送装置において、ある低速信号伝送路または高速信号伝送路の対向装置がSONET伝送方式かSDH伝送方式のいずれかが判断できない場合には、適切なSSビットの送信を保証できず、場合によってはSDH方式の対向装置で、前記した如くの受信SSビットのミスマッチに起因するデータ消失を誘発することとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、低速伝送路または高速伝送路の対向装置にSONET伝送方式とSDH伝送方式のいずれもが接続され得る多重化伝送装置において、オペレーションシステムあるいはローカルクラフトインタフェースからSONET方式かSDH方式かを設定することなしに、SONET方式とSDH方式のいずれでも接続可能な伝送装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による多重化装置は、SONET方式信号あるいはSDH方式信号の受信/送信を行う複数の低速信号受信/送信部と、多重分離変換部と、SONET方式あるいはSDH方式の高速信号の受信/送信部から成る多重化伝送装置であり、前記低速信号受信/送信部と前記高速信号受信/送信部は、伝送路から受信したSONET方式あるいはSDH方式信号のSSビット(H1バイトの5ビット、6ビット)を受信する受信側受信処理部と、該受信SSビットが”10”あるいは、”00”の場合は、この値を内部SSビットとし、これ以外の場合は内部SSビットを前状態保持とする内部SSビット設定部と、AIS転送時にはSSビットを”11”とし、それ以外ではSSビットを無処理、または内部SSビット、または任意値とし多重分離変換部に送信する受信側送信処理部と、多重分離変換部からの信号にAISが転送されている時にはSSビットをそのまま、ないしは“11”とし、それ以外ではSSビットを前記内部SSビットと同じとして伝送路に送信する送信側送信処理部とから構成される。
【0014】
本発明の多重化伝送装置は、以上の構成を備えているので、SONET方式とSDH方式では、H1バイトのSSビットの使用方法は異なっているにもかかわらず、一つの多重伝送装置の別のインタフェースにそれぞれ別の方式の信号が送られてきたときでも、オペレーションシステムあるいは、ローカルクラフトインタフェースから指示を与えなくても、SONET方式信号かSDH方式信号かを識別し、対向装置に正しいSSビットを送信することができる。
【0015】
ここで、多重化伝送装置が国際間のネットワークの境界付近で使用される場合について説明する。図2は、例えば米国内等のSONET伝送方式と、例えばメキシコ国内等のSDH伝送方式との境界付近(国境付近)において、SONET方式側の多重化伝送装置に、(1)SDH方式の低速信号を接続する場合、(2)SDH方式の高速信号を接続する場合の概観を示している。
【0016】
(1)のSDH方式の低速信号の接続では、SONET方式多重化伝送装置100の低速信号受信/送信部(OC−12)1−16の対向装置として、SDH方式多重化伝送装置250が接続され、他の低速信号受信/送信部(OC−12)1の対向装置として、SONET方式多重化伝送装置150(LTE:Line Terminating Equipment)が接続された場合を示している。
【0017】
(2)のSDH方式の高速信号の接続では、SONET方式の挿入分離多重化伝送装置101、102(ADM:Add Drop Multiplexer)の高速信号受信/送信部(OC−192)3、4の対向装置として、各々SONET方式103、SDH方式の挿入分離多重化伝送装置200が接続された場合を示している。挿入分離多重化伝送装置102の低速信号受信/送信部(OC−12)1−3、1−4には対向装置として、各々SONET方式多重化伝送装置150、SDH方式多重化伝送装置250が接続されている。
【0018】
なお、図2では、示されていない2台のLTE間の高速伝送路が国境をまたいでも構わない。
【0019】
次に、図2のLTEとADMとを図3と図4を用いて説明しよう。図3は、SDH方式、SONET方式ともにもちいることができるLTE型の多重化伝送装置の機能ブロック図を示している。図3に示すとおり、LTEは、複数の低速信号受信/送信部1−1、1−2、…、1−16と、多重分離部2と、高速信号受信/送信部3とからなる。各々の信号受信/送信部1、3は、SPI(SDH Physical Interface)部30、RST(Regenerator Section Termination)部40、MST(Multiplexer Termination)部50、MSP(MultiplexSection Protection)部60、MSA(Multiplex Section Adaptation)部70、HCS(Higher Order Path Connection Supervisory)部80は、各々、ITU−T G.783で規定されるSPI、RST、MST、MSP、MSA、HCSのSDH方式の各機能を有するとともに、それぞれに対応するSONET方式の機能も有している。
【0020】
図4は、SDH方式、SONET方式ともにもちいることができるADM型の多重化伝送装置の機能ブロック図を示している。図4に示すとおり、ADMは、複数の低速信号受信/送信部1−1、1−2、…、1−16と、多重分離部2と、挿入分離部5と、複数の高速信号受信/送信部3、4とからなる。各々の信号受信/送信部1、3、4は、LTEと同様に、SPI部30、RST部40、MST部50、MSP部60、MSA部70、HCS部80は、各々、ITU−TG.783で規定されるSDH方式の各機能を有するとともに、それぞれに対応するSONET方式の機能も有している。
【0021】
次に、図3に示したLTE、図4に示したADMの信号受信/送信部をさらに詳しく図5を用いて説明しよう。伝送路側から送信されてきた信号は、MSA部70のポインタ解釈部111でポインタ情報とオペレーティングシステム9からの情報とを解釈し、必要に応じてポインタ変換部112で変換する。多重分離変換部2または挿入分離部5から送信されてきた信号は、MSA部70のAIS識別部211の情報とオペレーティングシステム9からの情報をSSビット挿入判定部222で判定し、SSビット挿入部221でSSビットが挿入され伝送路へ送出される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図6および図7を用いて本発明の実施の形態である多重化伝送装置および信号受信/送信装置の実施例を説明する。
【0023】
SONET方式信号およびSDH方式信号の受信/送信を行う複数の低速信号受信/送信部と、多重分離変換部と、SONET方式の高速信号の受信/送信部とからなる多重化伝送装置を、まず説明しよう。図6では、低速信号送信/受信部(OC−12)1−2の対向装置として、SDH方式多重化装置が接続され、他の低速信号送信/受信部(OC−12)1の対向装置として、SONET方式多重化装置が接続された場合を示している。この実施例では、SONET方式信号およびSDH方式信号を受信/送信した低速信号受信/送信部1は、多重分離変換部2を通して高速信号受信/送信部3と接続している。
【0024】
この場合、対向装置がSDH方式多重化装置である低速信号送信/受信装置(OC−12)1−2の伝送路側(送信/受信とも)でのみSSビットが”10”となる必要がある。したがって、SSビットの運用は、各インタフェース部より、伝送路側を見たエリア(図6の中の枠でくくった部分)で閉じる必要がある。多重化伝送装置内(A点)におけるSSビットは、高速信号受信/送信部(OC−192)の送信部において付与されて高速側の伝送路へ送りだされる。
【0025】
本実施例の多重化伝送装置では、送信処理を受信側送信処理部と送信側送信処理部に分けたので、SONET方式あるいはSDH方式の対向装置が同時に対向して接続されていても、正しいSSビットを伝送することができる。
【0026】
本実施例では、SONET方式信号およびSDH方式信号の受信/送信を行う複数の低速信号受信/送信部と、多重分離変換部と、SONET方式の高速信号の受信/送信部とからなる多重化伝送装置を説明したが、SONET方式信号およびSDH方式信号の受信/送信を行う複数の低速信号受信/送信部と、多重分離変換部と、SDH方式の高速信号の受信/送信部とからなる多重化伝送装置であってもよい。
【0027】
また、同様に、SONET方式信号またはSDH方式信号の受信/送信を行う複数の低速信号受信/送信部と、多重分離変換部と、SONET方式およびSDH方式の高速信号の受信/送信部とからなる多重化伝送装置であっても良い。
【0028】
図7は、本発明の多重化伝送装置の伝送路側に配置される低速信号受信/送信部1または高速信号受信/送信部3の機能ブロック図を示している。
本発明の多重化装置の伝送路側に設けられる信号受信/送信部1は、受信側受信/送信処理部10と、送信側受信/送信処理部20から構成される。
【0029】
受信側受信/送信処理部10は、受信側受信処理部11と、受信側送信処理部12と、内部SSビット設定部13とから構成される。送信側受信/送信処理部20は、送信側受信処理部21と、送信側送信処理部22とから構成される。さらに、送信側受信処理部21は、ASIを識別するポインタ簡易終端部211を持ち、送信側送信処理部22は、SSビット挿入部221とSSビット挿入判定部222から構成される。
【0030】
本発明の多重化伝送装置は、受信側受信/送信処理部1においてSONET方式あるいはSDH方式信号の受信処理を行う。受信側受信処理部11では、受信したオーバヘッドのポインタのSSビットからSDH伝送方式を示す”10”あるいは、SONET伝送方式を示す”00”のいずれかのSSビットを検出する。検出されたSSビットの値は、内部SSビット設定部13に伝達され、内部SSビットとして設定される。ただし、「内部SSビット」は、”10”あるいは、”00”のいずれかであり、それ以外を受信したときは前状態保持とする。
【0031】
ここで、内部SSビットの設定は、接続される特定の伝送容量単位、例えばSTM−64(OC−192)の伝送路と接続される高速受信/送信部ではSTM−64(OC−192)単位、STM−4(OC−12)の伝送路と接続される低速受信/送信部ではSTM−4(OC−12)単位、とする。このとき、特定の伝送容量単位内には通常複数のAUが存在する為、これに対応する受信SSビットも複数存在する。内部SSビットの設定は、例えば特定の伝送容量単位内の先頭AUの受信SSビットに設定しても、あるいは特定の伝送容量単位内に含まれる全AUに対する全受信SSビットを多数決判定したものに設定しても、どちらでもよい。ここでコンカチネートされたパスでは、CI(Concatenation Indicator)内のSSビットは、SONET方式、SDH方式共に未定義である為、多数決判定の際にはCI内のSSビットを除外することが望ましい。もし、特定の伝送容量単位内のAUがただ1つの場合、例えば特定の伝送容量単位がSTM−0の場合(AU−3がただ1つ存在)や、特定の伝送容量単位がSTM−1でこれに含まれるAUサイズがAU−4の場合や、特定の伝送容量単位がSTM−N(N>4)でこれに含まれるAUサイズがAU−4−Ncの場合、にはSTMフレーム内の先頭AUの受信SSビットを内部SSビットとする。
【0032】
受信側送信処理部12は、(1)警報表示信号AIS(Alarm Indication Signal)が転送されている場合は、SSビットを”11”に設定し、(2)AISが転送されていない場合は、SSビットは無処理、または内部SSビット、または任意値として多重伝送装置内の多重分離変換部2へ送信する。ここでAISはSTSパスレベルでのAIS−P(AUレベルでのAU−AIS)である。次に受信側送信処理部12におけるSSビットの扱いについて説明する。図7の受信側送信処理部12の出力は図6の装置内の低速信号受信/送信部1と高速信号受信/送信部3の間、例えばAの位置での信号に相当しており、この位置ではSSビットは処理の対象外であり、本発明を低速信号受信/送信部1と高速信号受信/送信部3双方に適用した場合には、最終的には多重分離変換部2を通過した後段の高速信号受信/送信部3(または低速信号受信/送信部1)内の送信側送信処理部22(図7)で対向装置に対応した適切な内部SSビットが付与されるので、多重化伝送装置内に限られた暫定的な値にすぎない。具体的な内容としては、SSビットを無処理とするか、あるいは内部SSビット設定部13からの値によって、SSビットを「内部SSビット」とするか、あるいはSSビットを任意の固定値“00”、“01”、“10”、“11”とするいずれの方法でもよく、場合によっては装置構成によって決まる。
【0033】
例えば、図6で本発明を低速信号受信/送信部1のみに適用し、高速信号受信/送信部3では単にSSビットをスルーして伝送路に送り出す本発明適用外の構成をとった場合において、高速信号受信/送信部3がSDH方式で動作している場合にはSSビットを“10”とすることが必須となるが、高速信号受信/送信部3がSONET方式で動作している場合にはSSビットを“00”とすることが望ましく、それ以外であっても問題とはならない。
【0034】
図7の受信側送信処理部12では、AIS非転送時にはSSビットを無処理とする場合について示している。
送信側受信処理部21は、多重分離変換部2から受信したパスのサイズと警報表示信号AISを受信しているかどうかを識別するポインタ簡易終端部211を有している。ここで、AISは前記の受信側送信処理部部12と同様に、STSパスレベルでのAIS−P(AUレベルでのAU−AIS)である。
【0035】
送信側送信処理部22のSSビット挿入判定部222は、内部SSビット設定部13から「内部SSビット」の値を受信し、ポインタ簡易終端部211から、受信したパスサイズの情報を得て、H1バイトのSSビット位置に内部SSビットの値を割り当てる。ここでSSビット挿入は、接続される特定の伝送容量単位、例えばSTM−64(OC−192)の伝送路と接続される高速受信/送信部ではSTM−64(OC−192)単位、STM−4(OC−12)の伝送路と接続される低速受信/送信部ではSTM−4(OC−12)単位、に行う。即ち、特定の伝送容量単位内の全AUのSSビットは同一値で伝送路側に送信される。
【0036】
このとき、SSビット挿入判定部222は、(1)AISが転送されている場合は、無処理、ないしは“11”の挿入とし、(2)AISが転送されていない場合には、内部SSビット設定部13からの値により、SSビットを「内部SSビット」とする処理を実行する。SSビット挿入部221は、SSビット挿入判定部222からの判定をもとに、前記内部SSビットの値をポインタのSSビットに挿入し、伝送路側に送信する。ここで、AISは前記の送信側受信処理部21と同様に、STSパスレベルでのAIS−P(AUレベルでのAU−AIS)である。
【0037】
ここで、AISが転送されている場合は、無処理とするのは、AIS転送時は送信側受信処理部21への入力SSビットの値が既に“11”であるはずだからである。下流の装置でAISはH1バイトとH2バイトがオール“1”であるか否かによって検出される為、AISが転送されている場合はSSビットに内部SSビットの値を挿入してはならず、あくまでも無処理、ないしは“11”の挿入としなければならない。
【0038】
【表2】
Figure 0003787418
【0039】
本実施例の多重化伝送装置の受信側受信処理部11と受信側送信処理部12と送信側送信処理部22の上記した処理内容を、表2にまとめて示す。
上記の説明では、内部SSビット設定部13は、受信側受信信号処理部11が受信する度に内部SSビットを設定する方法として説明したが、伝送路に新たな対向装置が接続されたときに内部SSビットを設定記憶する初期処理を施し、以降の処理は設定記憶された内部SSビットの値を読み出して伝送路に送出するポインタのSSビットに載せるようにしても良い。
【0040】
次に、図8を用いて本発明の多重化伝送装置および信号受信/送信装置の他の実施例を説明しよう。図8は、前記とは別の実施例としての多重化伝送装置の伝送路側に配置される低速信号受信/送信部1または高速信号受信/送信部3の機能ブロック図を示している。図中のSPI部30、RST部40、MST部50、MSP部60、MSA部70、HCS部80は、各々、ITU−T G.783で規定されるSDH方式の各機能を有するとともに、それぞれに対応するSONET方式の機能も有する。MSA部70内に含まれる受信側受信/送信処理部10、および送信側受信/送信処理部20は図7の構成と同様である。本実施例の特徴は、前記実施例の如く送信SSビットの値を内部SSビットの値により自動的に選択することの他に、J0(C1)バイトの生成終端機能を有するRST部40と、S1バイトの生成終端機能を有するMST部50と、MSA部70と、HCS部80とに於ける主信号の終端及びモニタ動作を、SDH方式とするかSONET方式とするかについても、内部SSビットの値により自動的に選択するようにしたことにある。即ち、内部SSビットの値が“00”の場合はRST部30と、MST部40と、MSA部70と、HCS部80の全部または一部をSONET方式で動作させ、一方内部SSビットの値が“10”の場合はSDH方式で動作させる。ここで、SONET/SDH方式の選択単位は、接続される特定の伝送容量単位、例えばSTM−64(OC−192)と接続される高速受信/送信部ではSTM−64(OC−192)単位、STM−4(OC−12)と接続される低速受信/送信部ではSTM−4(OC−12)単位、とする。
【0041】
本発明の多重化伝送装置は、図6に示すように、一つの多重伝送装置の別のインタフェースにそれぞれSONET伝送方式およびSDH伝送方式の信号が送られてきたときでも、オペレーションシステムあるいはローカルクラフトインタフェースから指示を与えなくても、SONET方式信号かSDH方式信号かを識別し、対向装置に正しいSSビットを送信することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の多重化伝送装置では、低速信号受信/送信部での送信処理を受信側送信処理部12と送信側送信処理部21に分け、受信側受信/送信処理部10で検出した「内部SSビット」によって「内部SSビット」を設定する内部SSビット設定部を持つので、AIS受信時、およびSSビットが”10”あるいは、”00”以外の値を受信したときでも、前状態保持を行うことにより、誤ったSSビットが送信されることを防ぐ効果を持つ。
【0043】
また、本発明の多重化伝送装置では、送信SSビットの値を内部SSビットの値により自動的に選択し、さらに、J0(C1)バイトの生成終端機能を有するRST部40と、S1バイトの生成終端機能を有するMST部50と、MSA部70と、HCS部80とに於ける主信号の終端及びモニタ動作を、SDH方式とするかSONET方式とするかについても、内部SSビットの値により自動的に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】標準化により規定されているSONET方式/SDH方式でのSSビット(H1バイトの5ビット、6ビット)の違いを説明する図である。
【図2】多重化伝送装置が国際間のネットワークの境界付近で使用される場合について説明する図である。
【図3】LTE型の多重化伝送装置を説明する機能ブロック図である。
【図4】ADM型の多重化伝送装置を説明する機能ブロック図である。
【図5】既存の多重化伝送装置の信号受信/送信部を説明するブロック図である。
【図6】本発明の多重化伝送装置が用いられる伝送システム構成例を説明するシステム概念図である。
【図7】本発明による多重化装置の低速信号受信/送信部の機能を説明するブロック図である。
【図8】本発明の実施例の多重化伝送装置の伝送路側に配置される低速信号受信/送信部1または高速信号受信/送信部3の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1…低速信号受信/送信部、2…多重分離変換部、3…高速信号受信/送信部、4…高速信号受信/送信部、5…挿入分離部、9…オペレーティングシステム、10…受信側受信/送信処理部、11…受信側受信処理部、12…受信側送信処理部、13…内部SSビット設定部、20…送信側受信/送信処理部、21…送信側受信処理部、22…送信側送信処理部、30…SPI部、40…RST部、50…MST部、60…MSP部、70…MSA部、80…HCS部、100…SONET方式多重化伝送装置、103…SONET方式挿入分離多重化伝送装置、111…ポインタ解釈部、112…ポインタ変換部、150…SONET方式多重化伝送装置、200…SDH方式挿入分離多重化伝送装置、211…AIS認識部、221…SSビット挿入部、222…SSビット挿入判定部、250…SDH方式多重化伝送装置。

Claims (4)

  1. SDH伝送方式に従う第1の伝送路およびSONET伝送方式に従う第2の伝送路の組、または、SONET伝送方式に従う第1の伝送路およびSDH伝送方式に従う第2の伝送路の組、の少なくともいずれか一組の伝送路を収容し、前記第1の伝送路と前記第2の伝送路の間でオーバヘッドを含む光信号の中継を行なう光信号の伝送装置において、
    前記第1の伝送路との間で光信号の送受信を行なう第1の光信号送受信部と、
    前記第2の伝送路との間で光信号の送受信を行なう第2の光信号送受信部とを有し、
    前記第1の光信号送受信部と前記第2の光信号送受信部は相互に信号の送受信を行ない、
    前記第1の光信号送受信部は、
    前記第2の光信号送受信部から受信した信号にAISが含まれているか否かを識別するAIS識別部と、
    前記AIS識別部により前記第2の光信号送受信部から受信した信号にAISが含まれていると判断された場合に、前記第2の光信号送受信部へ送信する信号のオーバヘッドに含まれるSSビットに“11”を設定する送信処理部とを有することを特徴とする光信号の伝送装置。
  2. 請求項1に記載の光信号の伝送装置において、
    前記第1の光信号送受信部は、前記第1の伝送路から受信した信号のオーバヘッドに含まれるSSビットを検出し、
    前記送信処理部は、前記AIS識別部により前記第2の光信号送受信部から受信した信号にAISが含まれていないと判断された場合に、前記検出されたSSビットが、
    “10”である場合は“10”を、
    “00”である場合は“00”を、
    “10”でなく、かつ“00”でもない場合は“10”または“00”のいずれかを、前記第2の光信号送受信部へ送信する信号のオーバヘッドに含まれるSSビットに設定することを特徴とする光信号の伝送装置。
  3. SDH伝送方式に従う第1の伝送路およびSONET伝送方式に従う第2の伝送路の組、または、SONET伝送方式に従う第1の伝送路およびSDH伝送方式に従う第2の伝送路の組、の少なくともいずれか一組の伝送路を収容し、前記第1の伝送路と前記第2の伝送路の間で光信号の中継を行なう光信号の伝送装置において、
    前記第1の伝送路との間で光信号の送受信を行なう第1の光信号送受信部と、
    前記第2の伝送路との間で光信号の送受信を行なう第2の光信号送受信部とを有し、
    前記第1の光信号送受信部と前記第2の光信号送受信部は相互に信号の送受信を行ない、
    前記第1の光信号送受信部は、
    前記第1の光信号送受信部から受信する信号のオーバヘッドに含まれるSSビットの値を検出する解釈部と、
    前記第2の光信号送受信部から受信した信号にAISが含まれているか否かを識別するAIS識別部と、
    前記AIS識別部により前記第2の光信号送受信部から受信した信号にAISが含まれていないと判断された場合は、前記第1の伝送路へ送信する信号のオーバヘッドに含まれるSSビットに前記解釈部により検出されたSSビットの値を設定し、前記AIS識別部により前記第2の光信号送受信部から受信した信号にAISが含まれていると判断された場合は、前記第1の伝送路へ送信する信号のオーバヘッドに含まれるSSビットに“11”を設定し、若しくは当該SSビットをそのまま通過させる送信処理部とを有することを特徴とする光信号の伝送装置。
  4. 請求項3に記載の光信号の伝送装置において、
    前記第1の光信号送受信部の送信処理部は、前記AIS識別部により前記第1の光伝送路から受信した信号にAISが含まれていると判断された場合に、前記第2の光信号送受信部から受信した信号のオーバヘッドに含まれるSSビットが“11”である場合は、当該SSビットをそのまま通過させることを特徴とする光信号の伝送装置。
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