JP3785664B2 - 制汗スプレー組成物 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は制汗パウダースプレーに関し、更に詳しくは、スプレー原液の粉末状成分と液状成分の混合物が均一かつ安定な制汗スプレー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来制汗スプレーでは、その機能及び感触的な意味合いから、粉末が配合されたスプレータイプのものがほとんどであり、そういった製品は制汗スプレーの中でも特にパウダースプレーという名称で一般的に呼ばれている。パウダースプレーで使用される粉末は、クロルヒドロキシアルミニウム、無水ケイ酸、タルク等が一般的で、これらの粉末状成分と油剤等の液状成分からなる原液に噴射剤が入って製品となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたパウダースプレーでは、スプレーの原液を均一な状態に保つのが難しい為、粉末状成分と油剤等の液状成分の二剤に分けて計量し、別々に容器に充填するのが通常である。その為充填に手間がかかってしまい、又、コスト高になってしまっていた。
【0004】
従って、制汗効果、粉末の再分散性、使用時に肌が白くならない等の製品としての基本的な性能を満足しつつ、原液の粉末状成分と液状成分の二剤の混合物が均一かつ安定な制汗スプレー組成物の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等はかかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、制汗スプレー組成物において、制汗剤、油剤、無水ケイ酸、エチルアルコール及びリン酸系アニオン界面活性剤を配合することにより均一で安定なスラリー状の原液が得られ、この原液に噴射剤を加えた制汗スプレー組成物が、制汗効果、粉末の再分散性、使用時に肌が白くならない等の製品としての基本的な性能を満足することを見出し、本発明を完成した。
【0006】
即ち、本発明は、(A)成分として制汗剤0.1〜10重量%、(B)成分として油剤1〜18重量%、(C)成分として吸油量95〜220ml/100gで平均粒子径1〜10μmの無水ケイ酸0.4〜9重量%、(D)成分としてエチルアルコール0.25〜12重量%、(E)成分としてリン酸系アニオン界面活性剤0.01〜1重量%を配合し、かつ、(B)/(C)の成分比が2/1〜3/1の範囲であるスラリー状の原液に、(F)成分として噴射剤65〜95重量%を配合してなる制汗スプレー組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる(A)成分の制汗剤は、アルミニウム化合物、ジルコニウム化合物であり、その中でも特にクロルヒドロキシアルミニウムが用いられる。この制汗剤の配合量は、制汗スプレー組成物全量中の0.1〜10%であり、より好ましくは0.1〜5%である。この配合量が0.1%より少ないと充分な制汗効果が得られず、又、10%を超えると制汗剤が肌上に白く残ってしまい、製品としての機能を充分に満たすことができない。
【0008】
又、本発明で用いられる(B)成分の油剤としては、化粧品に用いられる常温で液状の油剤であれば特に規定はしないが、粉体への濡れや噴射剤への溶解性の良いもので、かつ、肌へ塗布した時のべたつきの少ないものが好ましい。
油剤としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、オリーブ油、トリー2ーエチルヘキサン酸グリセリル等のトリグリセライド油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、2ーエチルヘキサン酸セチル、ホホバ油等のエステル油等が挙げられるが、その中でも特にトリー2ーエチルヘキサン酸グリセリルとミリスチン酸イソプロピルが好ましい。上記油剤は、一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
成分(B)である油剤の配合量は制汗スプレー組成物全量中の1〜18%であり、より好ましくは5〜10%である。油剤の配合量が1%より少ない場合は、噴射時に粉末が飛び散りやすく、又、18%を超えて配合すると、油剤によるべたつきを生じる場合がある。
【0009】
本発明に用いられる(C)成分の無水ケイ酸の配合量は制汗スプレー組成物全量中の0.4〜9%であり、この範囲外の配合量では、肌に塗布した時のさらさら感が不足したり、肌に粉末の白さが残ったりする場合がある。又、本発明に用いられる(C)成分の無水ケイ酸の吸油量は95〜220ml/100gの範囲である。更に、噴射した時に肌上に充分塗布されかつ目詰まりを起こさない為に、その平均粒子径が1〜10μmの範囲のものである。
【0010】
本発明で用いられる上記(B)成分の油剤と(C)成分の無水ケイ酸の配合比率(B)/(C)は、2/1〜3/1の範囲である。この範囲を外れると、均一で安定なスラリー状の原液を得ることができない。
【0011】
又、本発明で用いられる(D)成分のエチルアルコールの配合量は制汗スプレー組成物全量中の0.25〜12%が好ましく、この範囲の量のエチルアルコールを配合することにより、油剤への粉末の分散を良くし、更に、感触上からも肌への適度な冷感を与えるのに非常に好ましい。本発明で用いられるエチルアルコールは、純度99%のエチルアルコールが好ましい。
【0012】
本発明で用いられる(E)成分のリン酸系アニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシプロピレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルリン酸等が挙げられるが、その中でも特にポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸が好ましい。リン酸系アニオン界面活性剤は、エアゾール原液の安定性を向上させ、又、エアゾール容器に原液が入った時の粉末の再分散性を向上させる働きを持つ。この目的を達成する為に、リン酸系アニオン界面活性剤は制汗スプレー組成物全量中の0.01〜1%配合するのが好ましい。
【0013】
本発明で用いられる(F)成分の噴射剤は、通常エアゾール用噴射剤として用いられるものであれば何でもよいが、プロパン、n−ブタン及びイソブタンの一種又は二種以上の組み合わせからなる液化石油ガスが特に好ましく、配合量は制汗スプレー組成物全量中の65〜95%である。噴射剤の配合量をこの範囲に規定することにより、制汗スプレー組成物をエアゾール容器より良好に噴射することができる。
【0014】
本発明の制汗スプレー組成物には、上記の必須構成成分に加え、本発明の効果を損なわない範囲内で、酸化防止剤、殺菌剤、香料等を添加することができる。
【0015】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0016】
実施例1〜6及び比較例1〜9
下記表1及び表2に示す組成の制汗スプレー組成物を下記製造方法により調製し、下記評価方法により、(イ)組成物原液の均一性、(ロ)組成物原液の経時安定性(ハ)組成物の使用試験(噴射して肌に塗布した時の▲1▼さらさら感、▲2▼白さの状態)について評価を行った。その評価結果を併せて表1及び表2に示す。実施例及び比較例中の%は、重量%を示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
(製造方法)
A.成分(1)及び(4)を混合し、更に成分(2)、(3)、(5)及び(6)を加えて混合し、制汗スプレー組成物の原液を得た。
B.Aをエアゾール容器に入れ、成分(7)をAに加えて制汗スプレー組成物を得た。
【0020】
(イ)組成物原液の均一性
(評価方法)
実施例1〜6及び比較例1〜9で得られた制汗スプレー組成物の原液を試料とし、その適量をガラス板上にのせ、ドクターブレード(32ミルのもの)で一定の厚さに引き伸ばして、目視により下記の評価基準(a)にて評価した。
【0021】
評価基準(a)
○:粉体凝集等のみられない均一なもの
△:粉体凝集等はみられないが液状成分が一部分離しているもの
×:わずかに粉体凝集のみられるもの
××:粉体の凝集の程度が大きく一定の厚さに引き伸ばせないもの
【0022】
(ロ)組成物原液の経時安定性
(評価方法)
実施例1〜6及び比較例1〜5で得られた制汗スプレー組成物の原液を試料とし、その適量を透明なガラス容器に入れ、40℃、30℃、15℃及び5℃の各温度にそれぞれセットして、2週間後の安定性を下記の評価基準(b)にて評価した。
【0023】
評価基準(b)
○:液状成分の分離がみられないもの
△:わずかに液状成分の分離がみられるもの
×:液状成分の分離の程度が大きいもの
【0024】
(ハ)組成物の使用試験(噴射して肌に塗布した時の▲1▼さらさら感、▲2▼白さの状態)
▲1▼さらさら感
(評価方法)
男性20名、女性10名からなる30名のパネルを用い、実施例1〜6及び比較例1〜3で得られた制汗スプレー組成物を試料として、試料を噴射して肌に塗布した時のさらさら感について下記の評価基準(c)にて評価した。
【0025】
評価基準(c)
○:さらさら感があると答えたのが25名以上のもの
△:さらさら感があると答えたのが20名以上24名以下のもの
×:さらさら感があると答えたのが19名以下のもの
【0026】
▲2▼白さの状態
(評価方法)
男性20名、女性10名からなる30名のパネルを用い、実施例1〜6及び比較例1〜3で得られた制汗スプレー組成物を試料として、試料を噴射して肌に塗布した時の粉末による白さの状態について、下記の評価基準(d)にて評価した。
【0027】
評価基準(d)
○:粉末による白さがないと答えたのが25名以上のもの
△:粉末による白さがないと答えたのが20名以上24名以下のもの
×:粉末による白さがないと答えたのが19名以下のもの
【0028】
表1及び表2の評価結果から明らかなように、比較例1〜9は評価項目を満足できないのに対して、本発明の実施例1〜6はすべての評価項目を満足するものであった。
【0029】
【0030】
(製造方法)
A.成分(1)及び(4)を混合し、更に成分(2)、(3)、(5)、(6)、(7)及び(8)を加えて混合し、制汗スプレーの原液を得た。
B.Aをエアゾール容器に入れ、成分(9)をAに加えて制汗スプレーを得た。
【0031】
実施例7は、制汗スプレーの原液が均一で安定なスラリー状であり、エアゾール容器への原液の一剤充填が可能であった。又、実施例7の使用試験においては、噴射して肌に塗布した時のさらさら感が良好であり、粉末による白さ残りもなかった。
【0032】
【発明の効果】
本発明の制汗スプレー組成物は、原液の粉末状成分と液状成分が均一で安定なスラリー状の一剤となるので、従来のような、原液を粉末状成分と液状成分の二剤に分けて別々にエアゾール容器に充填することを不要とし、一剤充填を可能とした。このことにより、エアゾール充填時の手間を省くことができ、コスト低減がはかれる。又、エアゾール容器に充填した後の原液の再分散性も良く、噴射して肌に塗布した時のさらさら感が良好であり、粉末による白さ残りもない。
【発明の属する技術分野】
本発明は制汗パウダースプレーに関し、更に詳しくは、スプレー原液の粉末状成分と液状成分の混合物が均一かつ安定な制汗スプレー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来制汗スプレーでは、その機能及び感触的な意味合いから、粉末が配合されたスプレータイプのものがほとんどであり、そういった製品は制汗スプレーの中でも特にパウダースプレーという名称で一般的に呼ばれている。パウダースプレーで使用される粉末は、クロルヒドロキシアルミニウム、無水ケイ酸、タルク等が一般的で、これらの粉末状成分と油剤等の液状成分からなる原液に噴射剤が入って製品となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたパウダースプレーでは、スプレーの原液を均一な状態に保つのが難しい為、粉末状成分と油剤等の液状成分の二剤に分けて計量し、別々に容器に充填するのが通常である。その為充填に手間がかかってしまい、又、コスト高になってしまっていた。
【0004】
従って、制汗効果、粉末の再分散性、使用時に肌が白くならない等の製品としての基本的な性能を満足しつつ、原液の粉末状成分と液状成分の二剤の混合物が均一かつ安定な制汗スプレー組成物の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等はかかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、制汗スプレー組成物において、制汗剤、油剤、無水ケイ酸、エチルアルコール及びリン酸系アニオン界面活性剤を配合することにより均一で安定なスラリー状の原液が得られ、この原液に噴射剤を加えた制汗スプレー組成物が、制汗効果、粉末の再分散性、使用時に肌が白くならない等の製品としての基本的な性能を満足することを見出し、本発明を完成した。
【0006】
即ち、本発明は、(A)成分として制汗剤0.1〜10重量%、(B)成分として油剤1〜18重量%、(C)成分として吸油量95〜220ml/100gで平均粒子径1〜10μmの無水ケイ酸0.4〜9重量%、(D)成分としてエチルアルコール0.25〜12重量%、(E)成分としてリン酸系アニオン界面活性剤0.01〜1重量%を配合し、かつ、(B)/(C)の成分比が2/1〜3/1の範囲であるスラリー状の原液に、(F)成分として噴射剤65〜95重量%を配合してなる制汗スプレー組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる(A)成分の制汗剤は、アルミニウム化合物、ジルコニウム化合物であり、その中でも特にクロルヒドロキシアルミニウムが用いられる。この制汗剤の配合量は、制汗スプレー組成物全量中の0.1〜10%であり、より好ましくは0.1〜5%である。この配合量が0.1%より少ないと充分な制汗効果が得られず、又、10%を超えると制汗剤が肌上に白く残ってしまい、製品としての機能を充分に満たすことができない。
【0008】
又、本発明で用いられる(B)成分の油剤としては、化粧品に用いられる常温で液状の油剤であれば特に規定はしないが、粉体への濡れや噴射剤への溶解性の良いもので、かつ、肌へ塗布した時のべたつきの少ないものが好ましい。
油剤としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、オリーブ油、トリー2ーエチルヘキサン酸グリセリル等のトリグリセライド油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、2ーエチルヘキサン酸セチル、ホホバ油等のエステル油等が挙げられるが、その中でも特にトリー2ーエチルヘキサン酸グリセリルとミリスチン酸イソプロピルが好ましい。上記油剤は、一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
成分(B)である油剤の配合量は制汗スプレー組成物全量中の1〜18%であり、より好ましくは5〜10%である。油剤の配合量が1%より少ない場合は、噴射時に粉末が飛び散りやすく、又、18%を超えて配合すると、油剤によるべたつきを生じる場合がある。
【0009】
本発明に用いられる(C)成分の無水ケイ酸の配合量は制汗スプレー組成物全量中の0.4〜9%であり、この範囲外の配合量では、肌に塗布した時のさらさら感が不足したり、肌に粉末の白さが残ったりする場合がある。又、本発明に用いられる(C)成分の無水ケイ酸の吸油量は95〜220ml/100gの範囲である。更に、噴射した時に肌上に充分塗布されかつ目詰まりを起こさない為に、その平均粒子径が1〜10μmの範囲のものである。
【0010】
本発明で用いられる上記(B)成分の油剤と(C)成分の無水ケイ酸の配合比率(B)/(C)は、2/1〜3/1の範囲である。この範囲を外れると、均一で安定なスラリー状の原液を得ることができない。
【0011】
又、本発明で用いられる(D)成分のエチルアルコールの配合量は制汗スプレー組成物全量中の0.25〜12%が好ましく、この範囲の量のエチルアルコールを配合することにより、油剤への粉末の分散を良くし、更に、感触上からも肌への適度な冷感を与えるのに非常に好ましい。本発明で用いられるエチルアルコールは、純度99%のエチルアルコールが好ましい。
【0012】
本発明で用いられる(E)成分のリン酸系アニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシプロピレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルリン酸等が挙げられるが、その中でも特にポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸が好ましい。リン酸系アニオン界面活性剤は、エアゾール原液の安定性を向上させ、又、エアゾール容器に原液が入った時の粉末の再分散性を向上させる働きを持つ。この目的を達成する為に、リン酸系アニオン界面活性剤は制汗スプレー組成物全量中の0.01〜1%配合するのが好ましい。
【0013】
本発明で用いられる(F)成分の噴射剤は、通常エアゾール用噴射剤として用いられるものであれば何でもよいが、プロパン、n−ブタン及びイソブタンの一種又は二種以上の組み合わせからなる液化石油ガスが特に好ましく、配合量は制汗スプレー組成物全量中の65〜95%である。噴射剤の配合量をこの範囲に規定することにより、制汗スプレー組成物をエアゾール容器より良好に噴射することができる。
【0014】
本発明の制汗スプレー組成物には、上記の必須構成成分に加え、本発明の効果を損なわない範囲内で、酸化防止剤、殺菌剤、香料等を添加することができる。
【0015】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0016】
実施例1〜6及び比較例1〜9
下記表1及び表2に示す組成の制汗スプレー組成物を下記製造方法により調製し、下記評価方法により、(イ)組成物原液の均一性、(ロ)組成物原液の経時安定性(ハ)組成物の使用試験(噴射して肌に塗布した時の▲1▼さらさら感、▲2▼白さの状態)について評価を行った。その評価結果を併せて表1及び表2に示す。実施例及び比較例中の%は、重量%を示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
(製造方法)
A.成分(1)及び(4)を混合し、更に成分(2)、(3)、(5)及び(6)を加えて混合し、制汗スプレー組成物の原液を得た。
B.Aをエアゾール容器に入れ、成分(7)をAに加えて制汗スプレー組成物を得た。
【0020】
(イ)組成物原液の均一性
(評価方法)
実施例1〜6及び比較例1〜9で得られた制汗スプレー組成物の原液を試料とし、その適量をガラス板上にのせ、ドクターブレード(32ミルのもの)で一定の厚さに引き伸ばして、目視により下記の評価基準(a)にて評価した。
【0021】
評価基準(a)
○:粉体凝集等のみられない均一なもの
△:粉体凝集等はみられないが液状成分が一部分離しているもの
×:わずかに粉体凝集のみられるもの
××:粉体の凝集の程度が大きく一定の厚さに引き伸ばせないもの
【0022】
(ロ)組成物原液の経時安定性
(評価方法)
実施例1〜6及び比較例1〜5で得られた制汗スプレー組成物の原液を試料とし、その適量を透明なガラス容器に入れ、40℃、30℃、15℃及び5℃の各温度にそれぞれセットして、2週間後の安定性を下記の評価基準(b)にて評価した。
【0023】
評価基準(b)
○:液状成分の分離がみられないもの
△:わずかに液状成分の分離がみられるもの
×:液状成分の分離の程度が大きいもの
【0024】
(ハ)組成物の使用試験(噴射して肌に塗布した時の▲1▼さらさら感、▲2▼白さの状態)
▲1▼さらさら感
(評価方法)
男性20名、女性10名からなる30名のパネルを用い、実施例1〜6及び比較例1〜3で得られた制汗スプレー組成物を試料として、試料を噴射して肌に塗布した時のさらさら感について下記の評価基準(c)にて評価した。
【0025】
評価基準(c)
○:さらさら感があると答えたのが25名以上のもの
△:さらさら感があると答えたのが20名以上24名以下のもの
×:さらさら感があると答えたのが19名以下のもの
【0026】
▲2▼白さの状態
(評価方法)
男性20名、女性10名からなる30名のパネルを用い、実施例1〜6及び比較例1〜3で得られた制汗スプレー組成物を試料として、試料を噴射して肌に塗布した時の粉末による白さの状態について、下記の評価基準(d)にて評価した。
【0027】
評価基準(d)
○:粉末による白さがないと答えたのが25名以上のもの
△:粉末による白さがないと答えたのが20名以上24名以下のもの
×:粉末による白さがないと答えたのが19名以下のもの
【0028】
表1及び表2の評価結果から明らかなように、比較例1〜9は評価項目を満足できないのに対して、本発明の実施例1〜6はすべての評価項目を満足するものであった。
【0029】
【0030】
(製造方法)
A.成分(1)及び(4)を混合し、更に成分(2)、(3)、(5)、(6)、(7)及び(8)を加えて混合し、制汗スプレーの原液を得た。
B.Aをエアゾール容器に入れ、成分(9)をAに加えて制汗スプレーを得た。
【0031】
実施例7は、制汗スプレーの原液が均一で安定なスラリー状であり、エアゾール容器への原液の一剤充填が可能であった。又、実施例7の使用試験においては、噴射して肌に塗布した時のさらさら感が良好であり、粉末による白さ残りもなかった。
【0032】
【発明の効果】
本発明の制汗スプレー組成物は、原液の粉末状成分と液状成分が均一で安定なスラリー状の一剤となるので、従来のような、原液を粉末状成分と液状成分の二剤に分けて別々にエアゾール容器に充填することを不要とし、一剤充填を可能とした。このことにより、エアゾール充填時の手間を省くことができ、コスト低減がはかれる。又、エアゾール容器に充填した後の原液の再分散性も良く、噴射して肌に塗布した時のさらさら感が良好であり、粉末による白さ残りもない。
Claims (1)
- (A)成分として制汗剤0.1〜10重量%、(B)成分として油剤1〜18重量%、(C)成分として吸油量95〜220ml/100gで平均粒子径1〜10μmの無水ケイ酸0.4〜9重量%、(D)成分としてエチルアルコール0.25〜12重量%、(E)成分としてリン酸系アニオン界面活性剤0.01〜1重量%を配合し、かつ、(B)/(C)の成分比が2/1〜3/1の範囲であるスラリー状の原液に、(F)成分として噴射剤65〜95重量%を配合してなる制汗スプレー組成物。
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JP34723195A Expired - Lifetime JP3785664B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 制汗スプレー組成物 |
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1995
- 1995-12-14 JP JP34723195A patent/JP3785664B2/ja not_active Expired - Lifetime
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