JP3784627B2 - 湿式散布装置 - Google Patents

湿式散布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3784627B2
JP3784627B2 JP2000286483A JP2000286483A JP3784627B2 JP 3784627 B2 JP3784627 B2 JP 3784627B2 JP 2000286483 A JP2000286483 A JP 2000286483A JP 2000286483 A JP2000286483 A JP 2000286483A JP 3784627 B2 JP3784627 B2 JP 3784627B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixture
air
tank
mixing
ejector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000286483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002088731A (ja
Inventor
誠 布部
Original Assignee
Tcm株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tcm株式会社 filed Critical Tcm株式会社
Priority to JP2000286483A priority Critical patent/JP3784627B2/ja
Publication of JP2002088731A publication Critical patent/JP2002088731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784627B2 publication Critical patent/JP3784627B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Nozzles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば走行車両に装設されて凍結防止剤や骨材等の粉粒体(薬剤)と水等の液体(溶液)とを混合させて道路等に散布する湿式散布装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の湿式散布装置としては、例えば特公平7−48743号や特開平10−237838号や特開平11−222827号に記載されたものが知られている。
当該湿式散布装置は、基本的には、粉粒体を貯留するホッパと、液体を貯溜するタンクと、ホッパからの粉粒体とタンクからの液体を混合する混合手段と、回転駆動機に依り回転されて混合手段からの混合物を周囲に散布する回転散布盤と、から構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この様なものは、混合手段に依り粉粒体と液体とが単に合流することで混合されていただけであったので、混合が不十分で、かつ混合液粒子が荒いため路面との吸着性が悪く、しかも遠心力で飛ばすため大きい粒子だけが遠く飛ぶので均一な散布が行なえなかった。
本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、路面との吸着性を向上させ、かつ均一な散布が行なえる湿式散布装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の湿式散布装置は、基本的には、粉粒体を貯留するホッパと、液体を貯溜するタンクと、ホッパからの粉粒体とタンクからの液体を混合する混合手段と、混合手段からの混合物を圧縮空気に依り粉砕して噴射させる空気エゼクタと、空気エゼクタからの混合物を衝突させて周囲に散布させる静止散布盤と、から構成した事に特徴が存する。
【0005】
ホッパに貯留された粉粒体とタンクに貯溜された液体は、混合手段に送られて混合される。混合された混合物は、空気エゼクタに送られて圧縮空気に依り粉砕されて噴射される。粉砕されて噴射された混合物は、静止散布盤に衝突されて周囲に散布される。
粉粒体と液体とを単に混合させるだけでなく、空気エゼクタに依り混合した混合物を圧縮空気に依り粉砕する様にすると共に、これをベンチュリで加速させて更に微粒化し、かつ速度を増して噴射する様にしたので、散布される混合物が相当微細化されるため、路面との吸着性が向上され、同時に噴射速度が速いので風に流される事もない。
【0006】
静止散布盤は、空気エゼクタに固定されていると共に、混合手段と空気エゼクタとの間には、散布方向を変える為の散布方向調節手段が設けられているのが好ましい。この様にすれば、構造を簡単化して容易に散布方向を変える事ができる。
【0007】
さらに、散布する混合物の飛距離を変えるため、圧縮空気の圧力、流量、又はベンチュリの内径を変えることによりエゼクタ内の流速を変化させても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の湿式散布装置の概要を示す縦断側面図。図2は、図1の要部縦断正面図。図3は、空気エゼクタ及び静止散布盤を傾動させた状態を示す要部縦断側面図である。
【0009】
湿式散布装置1は、ホッパ2、タンク3、混合手段4、空気エゼクタ5、静止散布盤6とからその主要部が構成され、走行車両100に装設される。
【0010】
ホッパ2は、粉粒体Aを貯留するもので、この例では、塩化カルシウム等の粉粒体Aの投入口と排出口を備えた漏斗状を呈し、走行車両100の車体101に設けられている。
【0011】
タンク3は、液体Bを貯溜するもので、この例では、水や塩化カルシウム溶液等の液体Bの注入口と排出口とを備えた容器状を呈し、走行車両100の車体101に設けられている。
【0012】
混合手段4は、ホッパ2からの粉粒体Aとタンク3からの液体Bを混合するもので、この例では、出入口を備えて入口がホッパ2の排出口に接続された混合槽7と、ホッパ2からの粉粒体Aの供給量を調節する開閉弁8と、タンク3からの液体Bを混合槽7内に噴射するノズル9と、混合槽7を貫通してノズル9とタンク3を連通させる配管10と、これの途中に設けられてタンク3からの液体Bの供給量を調節する開閉弁11と、混合槽内7に回転可能に設けられて粉粒体Aと液体Bを混合させる攪拌羽根12と、混合槽7の上部外側に設けられて攪拌羽根12を回転させるモータ13と、混合槽7内の混合物Cの貯留量を検出するインジケータ14と、混合槽7の出口に設けられて混合物Cの排出量を調節する開閉弁15とを備えている。
【0013】
空気エゼクタ5は、混合手段4からの混合物Cを圧縮空気Dに依り粉砕して噴射させるもので、この例では、出入口を備えてベンチュリ形を呈するディフューザ16と、これの内部に設けられて咽喉部に向けて圧縮空気Dを噴射する空気ノズル17と、これに圧縮空気Dを供給するコンプレッサ18と、ディフューザ16を貫通して空気ノズル17とコンプレッサ18を連通させる空気配管19と、これの途中に設けられてコンプレッサ18からの圧縮空気Dの供給量を調節する開閉弁20とを備えている。
【0014】
静止散布盤6は、空気エゼクタ5からの混合物Cを衝突させて周囲に散布させるもので、この例では、空気エゼクタ5のディフューザ16の出口から所定間隔を置いて対された円板状を呈する円板21と、これの上面に中心部を除いて放射状に配設されてディフューザ16の先部に固定された複数(四つ)の仕切板22とを備えている。
【0015】
而して、混合手段4と空気エゼクタ5との間には、混合手段4の混合槽7からの混合物Cを一時貯留すると共に、散布方向を変える為の散布方向調節手段23が設けられている。
散布方向調節手段23は、混合手段4の混合槽7の出口側が貫通された固定筒24と、これに横軸(図2に於て左右方向軸)廻りに回動可能に連通されて混合槽7の出口が開口されていると共に空気エゼクタ5のディフューザ16の入口が接続された可動筒25と、これを回動させるシリンダ26と、可動筒25の内部に設けられて空気エゼクタ5のディフューザ16への混合物Cの排出量を調節する開閉弁27とを備えている。散布方向調節手段23の固定筒24と可動筒25は、混合手段4の混合槽7からの混合物Cを一時貯留するサブタンクを為している。
【0016】
各開閉弁8,11,15,20,27は、混合手段4の混合槽7の混合物Cが所定量になれば、インジケータ14に依りこの事が検出されて制御器(図示せず)に依り開閉弁8,11が閉弁されると共に、開閉弁15,20,27が開弁される様になっている。
【0017】
次に、この様な構成に基づいてその作用を述解する。
ホッパ2に貯留された粉粒体Aは、開閉弁8を介して混合手段4の混合槽7に供給されると共に、タンク3に貯溜された液体Bも、開閉弁11を介して混合槽7に供給される。粉粒体Aと液体Bは、モータ13で駆動される攪拌羽根12に依り攪拌されて均一に混合され、開閉弁15を介してサブタンク(散布方向調節手段23の固定筒24及び可動筒25)内に流入される。
サブタンク内の混合物Cは、開閉弁27を介して空気エゼクタ5のディフューザ16に送られると共に、コンプレッサ18からの圧縮空気Dは、開閉弁20を介して空気ノズル17から噴射されてベンチュリー効果に依り空気流速が増加される。この為、混合物Cは、圧縮空気Dとの急激な混合に依り粉砕されてディフューザ16の先端から噴射される。粉砕されて噴射された混合物Cは、静止散布盤6の円板21上に衝突されて微粒化され、円板21に沿ってその外縁から周囲に散布される。
【0018】
粉粒体Aと液体Bとを単に混合させるだけでなく、空気エゼクタ5に依り混合した混合物Cを圧縮空気Dに依り粉砕する様にすると共に、これを静止散布盤6に衝突させて散布する様にしたので、散布される混合物Cが相当微細化されたものとなり、路面との吸着性が向上され、かつ噴射速度が早いので風に影響されることなく均一な散布を行なう事ができる。
【0019】
コンプレッサ18からの圧縮空気Dの圧力を加減すれば、微粒化した混合物Cの散布距離を可変する事ができる。
【0020】
図3に示す如く、散布方向調節手段23のシリンダ26に依り固定筒24に対して可動筒25を回動させれば、空気エゼクタ5及び静止散布盤6が傾動されて微粒化した混合物Cの散布方向を可変する事ができる。
【0021】
尚、静止散布盤6は、先の例では、空気エゼクタ5に固定したが、これに限らず、例えば他の固定側に固定しても良い。
散布方向調節手段23は、先の例では、混合手段4と空気エゼクタ5との間に固定筒24と可動筒25とから成る所謂回転管継手を介設したが、これに限らず、例えばこれらの間に可撓管を介設しても良い。
散布方向調節手段23は、先の例では、混合手段4に対して空気エゼクタ5を傾動させる様にしたが、これに限らず、例えば空気エゼクタ5に対して静止散布盤6を傾動させる様にしても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上、既述した如く、本発明に依れば、次の様な優れた効果を奏する事ができる。
(1) ホッパ、タンク、混合手段、空気エゼクタ、静止散布盤とで構成し、とりわけ混合手段からの混合物を圧縮空気に依り粉砕して噴射させる空気エゼクタと、空気エゼクタからの混合物を衝突させて周囲に散布させる静止散布盤とを設けたので、粉粒体と液体との混合物が微粒化されて高速で散布され、路面との吸着性が向上される。その結果、道路の傾き加減に依り流される事がなく、均一な散布を行なう事ができる。
(2) 粉粒体と液体との混合物が微粒化されて高速で散布されるので、風の影響を受け難くなる。その結果、偏った散布になる事がない。
(3) 静止散布盤は、回転させる必要がないので、それだけ構造が簡単化されてコストの低減を図る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式散布装置の概要を示す縦断側面図。
【図2】図1の要部縦断正面図。
【図3】空気エゼクタ及び静止散布盤を傾動させた状態を示す要部縦断側面図。
【符号の説明】
1…湿式散布装置、2…ホッパ、3…タンク、4…混合手段、5…空気エゼクタ、6…静止散布盤、7…混合槽、8,11,15,20,27…開閉弁、9…ノズル、10…配管、12…攪拌羽根、13…モータ、14…インジケータ、16…ディフューザ、17…空気ノズル、18…コンプレッサ、19…空気配管、21…円板、22…仕切板、23…散布方向調節手段、24…固定筒、25…可動筒、26…シリンダ、100…走行車両、101…車体、A…粉粒体、B…液体、C…混合物、D…圧縮空気。

Claims (3)

  1. 粉粒体を貯留するホッパと、液体を貯溜するタンクと、ホッパからの粉粒体とタンクからの液体を混合する混合手段と、混合手段からの混合物を圧縮空気に依り粉砕して噴射させる空気エゼクタと、空気エゼクタからの混合物を衝突させて周囲に散布させる静止散布盤と、から構成した事を特徴とする湿式散布装置。
  2. 静止散布盤は、空気エゼクタに固定されていると共に、混合手段と空気エゼクタとの間には、散布方向を変える為の散布方向調節手段が設けられている請求項1に記載の湿式散布装置。
  3. 空気エゼクタでの噴射速度を圧縮空気の圧力、流量又はベンチュリ径を変えることにより変化させて飛距離を変更できるようにした請求項1に記載の湿式散布装置。
JP2000286483A 2000-09-21 2000-09-21 湿式散布装置 Expired - Fee Related JP3784627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286483A JP3784627B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 湿式散布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286483A JP3784627B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 湿式散布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002088731A JP2002088731A (ja) 2002-03-27
JP3784627B2 true JP3784627B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=18770399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000286483A Expired - Fee Related JP3784627B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 湿式散布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784627B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101205340B1 (ko) 2012-01-19 2012-11-28 주식회사 광림 공기 송풍식 제설제 살포기 및 이를 갖는 살포차

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10328116A1 (de) * 2003-06-23 2005-01-13 Küpper-Weisser GmbH Verfahren und Vorrichtung zur Verteilung von Streugut
CN101802312A (zh) * 2008-01-16 2010-08-11 李钟文 喷撒设备
JP4742115B2 (ja) * 2008-05-20 2011-08-10 順一 濱田 フェアウェイ用目砂散布機
CN107227711A (zh) * 2017-08-01 2017-10-03 米爱荣 一种道路清雪车

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101205340B1 (ko) 2012-01-19 2012-11-28 주식회사 광림 공기 송풍식 제설제 살포기 및 이를 갖는 살포차

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002088731A (ja) 2002-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7516908B1 (en) Fire retardant discharge apparatus
JP3704361B2 (ja) 消火器
US4474327A (en) Fertilizer spreader
AU2008100708B4 (en) Apparatus and Method for Spreading Particulate Material
CN111527266B (zh) 一种撒布车辆的撒布装置
WO1983000793A1 (en) Fertilizer spreader
JP3784627B2 (ja) 湿式散布装置
KR20150051617A (ko) 지표면 보수장비 및 그를 이용한 개선된 지표면 보수방법
JPS6225248Y2 (ja)
JP4824245B2 (ja) 噴射装置
JP3271880B2 (ja) 粉粒体処理装置
JPH0515972Y2 (ja)
JPH1110043A (ja) 散布方法及び散布車
JPH10237838A (ja) 湿式散布装置
JP3487610B2 (ja) 微粒子の散布装置
CN215104437U (zh) 一种运动场地表面喷涂机
CN105944847A (zh) 簧片式液体动力超声波气液固多相混合器
JP2005299260A (ja) 湿式散布車
JP2004290074A (ja) 無人ヘリコプター用散布装置および無人ヘリコプター
SU1102559A1 (ru) Устройство дл внесени жидких консервантов в силосуемый корм
AU657104B2 (en) Improved road repair machines
JPS6120106Y2 (ja)
JP3417294B2 (ja) 轍部散布装置
JPS61501429A (ja) 種子消毒法及びその装置
JPH0730724Y2 (ja) 粉粒体散布装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees