JP3784602B2 - 画像読み取り方法および画像読み取りシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真装置、スキャナー、ファクシミリ等に適用される画像読み取り方法および画像読み取りシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な画像読み取り装置は、図9に示すように、赤(R)−緑(G)−青(B)(RGB)センサー配列110を用いて、画像を読み取るように構成されている。各センサー配列110は、赤(R)チャネル112、緑(G)チャネル114および青(B)チャネル116からなる3つのチャネルを有している。各チャネルは、それぞれ同数の検出素子、センサー、又は、画像読取素子(図9中、センサー118・120・122…)を有している。上記のRGBの各センサーは、図9中、矢印124で示すスロースキャン方向(副走査方向)に配されている。これらの3つのチャネル112・114・116からは、それぞれ信号が生成され、これらの信号が複合されてカラー画像が形成される。
【0003】
しかしながら、上記の従来のカラー画像形成方法は、人間の視覚システム(HVS)の特性である、色度信号に対する帯域幅は、輝度信号に対する帯域幅よりもはるかに狭いという特性を利用したものではない。
【0004】
また、フル解像度RGBセンサーを用いた場合、重複した情報を読み取ってしまうといった問題も生じてしまう。そこで、実際には、多くの画像処理アルゴリズムの第1段階において、RGB信号を輝度−色度−色度(LCC)信号に変換することによってこの重複情報を取り除き、カラーTVやカラー複写機で用いられるJPEG圧縮等の周知の技術によって色度チャネルがサブサンプルされる。
【0005】
このように、市販されている画像読み取り装置は、一般に、赤(R),緑(G),青(B)の3つのカラーセンサーを使用してカラー画像を読み取る構成となっている。また、一般の卓上型の読み取り装置では、3行に配列されたCCDセンサー(各列には、多数のセンサーが配されている)を用いて、カラー画像を読み取る構成となっている。各行は、スロースキャン方向(副走査方向、スキャンバーの移動方向)に、数スキャンずれて配列されており、各行に配列されたセンサーは、1つのカラーのみを読み取るように構成されている。読み取られたデータは、デジタルに再合成され、赤−緑−青(RGB)画像が形成される。
【0006】
上記のCCDセンサーの3列は、副走査方向に分離されているので、再合成された画像のRGBの各平面は、完全には揃わない。このカラーチャンネルにおけるずれは、カラーの不整合とよばれ、黒色文字の周りに色の付いた縁を生じて文字の鮮明度を低下させる原因となる。これらの走査による生成物(黒色文字の周りの色の付いた縁)の発生を防止するには、このカラーの不整合の問題を補正するための精巧なアルゴリズムと回路とが必要となる。例えば、黒色文字を他から分離させるための特別なハードウェアを用いたり、カラー整合により起こるカラーの緑色の生成物を減じるために特別なアルゴリズムを使用するシステムがある。しかしながら、上記の方法を用いた場合、画像処理ASIC(Application Specific IC)に要するゲートの数が増加してしまい、その結果、システムのコスト増大を招くこととなる。
【0007】
上記の方法以外に、カラーの不整合を減じる多数の方法が特許文献に開示されている。例えば、カラーの不整合量を減じるために、機械的、光学的な手段を利用するものがある。また、ソフトウェア内で、カラー整合のエラーを探知し、それを修正するソフトフェア・アルゴリズムを利用するものもある。
【0008】
カラースキャナーにおいてもカラーカメラにおいても、カラー整合は、常に、カラー画像の読み取りにおける問題となっている。輝度に対する人間の視覚と空間帯域幅とは、色度に対するそれよりも高いことから、輝度と色度とを別々に読み取るように構成を改良することが、直観的に考えられる。R.W.G.Hunt氏は、“カラー印刷”の第5版(Fountain 出版、1995)で、赤、輝度、青(R−Y−B)カメラの概念について述べている。対物レンズからの光は、赤(R)、輝度(Y)、青(B)の3つのビーム光に分割され、3つのプランビコン管を用いてR−Y−B画像が読み取られる。しかしながら、この構成では、カラー整合における利点は、実際、望むほど大きいわけではない。これは、人間の目が、画像のエッジ周りにできる色の付いた縁に大変敏感であるためである。
【0009】
HuntのシステムにおけるR−Y−Bの画像読み取りプロセスにおける欠陥は、主に、色度信号が輝度と別々に読み取られないことが原因となっている。色度信号は、互いが相対的にシフトされる赤、青、輝度信号(R−Y,Y−B)から生成される。そして、R−Y又はY−Bにおける不整合は、エッジ部分で鋭い変化を生じるので、色の付いた縁の原因となる。
【0010】
ここで、カラースキャナーにより形成された模擬画像を模式的に示した図8を参照する。図8中、(a)は、原画像10を示す模式図である。(b)は、赤成分が2画素垂直方向に移動して形成されたRGB画像12を示す模式図である。一方、(c)は、RYB画像が2画素垂直方向に移動して形成されたRGB画像14を示す模式図である。図8の(b)と(c)に示す画像は、共に、画像の黒い部分の上下に位置する色の付いた縁を有している。(b)の上側の縁15は、シアン生成物であり、下側の縁16は、赤色生成物である。一方、(c)の上側の縁17は、緑色生成物であり、下側の縁18は、赤色生成物である。この図8から明らかなように、R−Y−Bスキャナーは、文字の鮮明度を向上させることはできるが、色の付いた縁がやはりできてしまう。
【0011】
画像入出力装置におけるカラー不整合の問題を解消するための構成が多く提案されている。例えば、入力装置に関する先行技術には、ハードコピースキャナーや電子写真エンジン等の静止画像の読み取り、およびビデオカメラ用途における動画像の読み取りを開示した入力装置がある。静止画像の技術において、電子写真プロセスのベルト位置を検知し、カラーの不整合を避けるために、そのベルト位置を調整する米国特許 (USP No.5,737,003) で述べられているような、純粋に機械的な技術がある。また、カラーの不整合を生じさせるシステムの要素を機械的に検知する技術として、米国特許(USP No.5,412,409)のように、機械的な問題を修正するよりはむしろ、その修正を画像処理における他の要素に適用するものもある。また、もっと汎用されている技術の一つに、米国特許(USP No.5,774,156 およびUSP No.5,760,815) のように、整合パターンを利用するものがある。これらの米国特許は、共に、光ファイバを用いて、パターンをセンサー上にイメージしている。
【0012】
一旦、整合パターンがカラー成分により検知、分析されると、米国特許(USP No.5,410,347 およびUSP No.5,523,154) のような機械的な調整、あるいは、米国特許(USP No.5,550,625 およびUSP No.5,523,823) のようなデジタル画像の調節により、不整合の問題を修正する試みがなされる。カラー整合エラーは、米国特許(USP No.5,406,066)のように、画像の輪郭を利用することにより、整合パターンを用いずに検知するものもある。
【0013】
カラー整合技術には、ビデオカメラに使用するものもある。例えば、米国特許(USP No.5,715,498)のように、走査ビームの偏光回路を修正することにより、色収差に起因する不整合を修正する技術、米国特許(USP No.4,733,296)のような管の接合構造 (tube geometry)と光学系とに起因する不整合問題を修正する技術等がある。また、RGBライン連続カラーを使用するライン走査並列方法を利用するシステムにおけるカラーフィルタ円板が不完全なために生じるカラーの不整合を修正する技術が米国特許(USP No.5,084,761)に開示されている。また、カラーの不整合を探知する整列ビームとその整列ビームから画像を修正する整列ビームを用いた技術が、米国特許(USP No.4,080,623)に開示されている。さらに、R画像およびB画像の位置をそれぞれ検知し、該R画像およびB画像をG画像と揃えるようにオフセットする2次元CCD配列を用いた固体カメラが米国特許(USP No.4,908,720)に開示されている。
【0014】
また、米国特許(USP No. 4,835,594) のように、2次元パターンを利用して種々の光学系と管との空間配置の問題を修正することで、カラーの不整合における局所的な修正を試みたものもある。また、製造工程でカメラの較正を要する修正技術もある。また、米国特許(USP No. 4,500,916) のように、生画像からカラーの不整合を探知し、少しの遅延でその整合を修正すると共に、リアルタイムで修正できるように、カラーの不整合の動的特性の履歴を記録するものもある。
【0015】
また、プリンター、表示装置等の出力装置におけるカラーの不整合の問題の解決方法を開示した従来技術としては、電子写真技術に関する米国特許(USP No.5,287,160)、サーマルプリンタに関する米国特許(USP No.5,040,026)、陰極線管( CRT(cathode-ray tube))の製造方法に関する米国特許(USP No.4,891,548) 、シャドウマスクのデザインに関する米国特許(USP No 4,139,797)、CRTの電子線放射孔に関する米国特許(USP No.4,065,695)等があるが、これらは、不整合を避けるための単なる機械的な設計を開示したものである。
【0016】
また、プリント技術においては、米国特許(USP No.5,689,425 および USP No.5,412,577)のように、マスプリントプロセスにおいて、出力プリントをカメラで監視し、次に、オフセットプリントプレスの個々のプレートを、少し遅れて機械的にオフセットするものがある。また、米国特許(USP No.4,546,700 およびUSP No.4,018,528) および米国特許(USP No.5,355,154)のように、入力画像技術においては、整合マークの利用が一般的であり、そこでは、整合パターンは、画像輪郭部の外側に配置される。同様に、米国特許(USP No.5,170,250)は、整列ビームを用いた表示装置を開示している。また、米国特許(USP No.4,583,116)のように、他のアプローチとして、整合パターンを用いず、画像処理技術のみを用いて、カラーの不整合問題を検知、修正するものがある。画像処理技術は、画像読み取り、画像表示期中のいずれかに適用することができる。
【0017】
また、視覚的に反対色のメカニズムに基づいた画像システムが知られている。このような画像システムとして、米国特許(USP No.5,682,180)のように、視覚的に反対色のモデルを有する2つのLCDを使用する表示装置を組み込んだものがある。また、米国特許(USP No.5,550,660)のように、画像の反対色表現に従って、光を調節可能なスーパー・ツイステッド・ネマチック液晶セル(STN)装置を開示している。一方、米国特許(USP No.5,283,858)では、反対色のカラーモデルを使用した視覚カラー選択配色(scheme)を開示している。しかしながら、上述した従来技術は、すべて、スキャナーとは反対の表示装置を有するシステムであり、カラー整合問題を取り扱ったものではない。
【0018】
また、米国特許(USP No. 5,773,814) は、1次元配列に交互に配されたY成分およびW成分と、他の1次元配列に交互に配されたG成分およびC成分とを利用した構成を開示している。しかしながら、この米国特許は、走査時間を早めることが可能なように、光修正を最適にし、信号対雑音比(SNR)を最大限にするを目的とするもので、カラーの不整合を発生を抑制したり、修正することを目的としたものではない。
【0019】
次に、読み取り画像の解像度について説明する。
【0020】
読み取りの解像度は、2つの隣接するセンサー素子間の空間および光学倍率によって決まる。高解像度を実現するための手段としては、センサー素子の数を増やすことが考えられる。センサー素子の数を増やすことによって、解像度は、75dpiから300dpi、場合によっては、600dpiまで上げることができる。しかしながら、このような方法によって解像度を上げた場合、コスト高となってしまうため、解像度を上げる他の方法の開発が求められている。 そこで、色複合によって、解像度を向上させる技術が多数提案されている。これらの技術の殆どは、2次元ビデオやデジタル静止カメラに用いられるものであり、カラーフィルタアレイ(CFA)を用いて単一の2次元CCDセンサーから2次元のカラー画像を読み取るものである。しかしながら、この種の装置においては、2次元配列におけるサンプリングは、本質的に難しく、このため、超解像度で輝度のサンプリングを行うことは、不可能とは言わないまでも、極めて難しい。
【0021】
また、 Arnoldi. の米国特許 (USP No.4,575,769 ,特許付与日: 3/11/1986)は、「ライン走査光画像形成システムにおける可変解像走査」において、高解像度を実現する方法を開示している。具体的には、原稿をハーフステップとフルステップとの所定の順序で水平画像スキャナを通過させる。ハーフステップでは、原稿は搬送方向に対し、1インチの1/400(400dipモード) 進められ、フルステップでは、1インチの1/200(200dipモード) 進められる。しかしながら、この方法を用いた場合、解像度は、スロースキャン方向にのみ向上させることができ、ファーストスキャン方向(CCDアレイに平行な方向)における解像度の向上は得られない。
【0022】
また、Seachman et al.,の米国特許 (USP No.4,877,310, 特許付与日:10/31/1986)は、イメージセンサー配列に用いる電子可変MTFフィルタを開示している。この米国特許のMTFフィルタは、レンズと画像形成アレイとの間に配置されており、さらなる画像処理に先がけて画像にぼかしを加えるために画像変調を低下させるようになっている。
【0023】
また、Sharman et al., の米国特許 (USP No.5,045,932, 特許付与日:09/03/1991)は、カラー原稿のライン走査から高解像電子信号を生成する装置および方法を開示している。該米国特許は、高解像度輝度成分と、複数の低解像度カラー成分との組み合わせから高解像度のテレビ信号を生成する動画フィルムスキャナーを開示している。このカラーセンサーは、大きなセンサー装置を備えることができるため、信号対雑音比(SNR)の向上を図ることができる。このシステムでは、4つのセンサー配列を用い複雑な構成となるため、コスト高を招来し、低価格向けの卓上型の読み取り装置には適さない。
【0024】
また、Takagiの米国特許 (USP No.5,159,469, 特許付与日:10/27/1992)は、画像読み取り装置におけるモアレ除去装置において、アレイ平面において画像をフォーカス/デフォーカスする可動フィルタメカニズムを開示している。
【0025】
また、Yamamotoの米国特許 (USP No.5,262,631, 特許付与日:11/16/1993)は、カラー画像読み取り装置に使用する2列に配されたセンサーを開示している。具体的には、一方の列に配列されたセンサーは緑(G)成分を読み取り、他方の列に配列されたセンサーは、交互に配された赤(R)と青(B)のセンサーにより、青(B)成分と赤(R)成分とを読み取るように構成されている。この緑(G)列は、赤(R)及び青(B)列に対し、1/2画素分シフトして配されている。この装置は、RGB読み取り装置であって、輝度−色度−色度(LCC)の帯域幅に関する利点を有していない。
【0026】
また、Wolff et al.の米国特許 (USP No.5,767,987, 特許付与日:06/16/1998)は、解像度の向上を目的として、複数の画像スキャンを組み合わせる方法およびその装置が開示されている。他の画像は基本画像として登録され、画素値は、さらなる画像の画像データに基づいて繰り返し変更される。この方法は、スキャナーの本来のジッタエラーがさらなるサンプリングポイントを生成することによって機能し、これにより解像度を向上させることができる。この方法は、複数の走査および集中(intensive processing) 処理を要する。
【0027】
また、Phillips et al. の米国特許 (USP No.5,773,814, 特許付与日:06/30/1998)は、光学画像読み取り装置に用いる階調および色を提供するセンサー構造において、1つの1次元のアレイ上で補間されたY成分及びW成分と、他の1次元のアレイ上で補間されたG成分とC成分とを用いる構成を開示している。しかしながら、この特許公報で述べられている上記技術の目的は、光の収集を最適化し、信号対雑音比(SNR)を最大限にすることによって、高速走査を実現することであって、本願のように画像の解像度を上げることではない。この公報の構成において、センサー間のシフトやズレに関する問題は生じない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術は、それぞれ異なるアプローチで解像度の問題に触れている。しかしながら、これらのほとんどは、人間の色に関する視覚の特性、すなわち、色度信号に対する帯域幅は、輝度信号に対する帯域幅よりもはるかに狭いといった人間の視覚システム(HVS)の特性を利用し、解像度を高めるのではなく、帯域を狭めることによって、解像度の問題を解決するものではない。
【0029】
上述したように、従来のカラー整合問題の解決方法は、すべて、問題の発生を機械的に防ぐか、あるいは、問題が生じてから、問題の画像を修正するものである。つまり、従来においては、人間のカラー視覚システムにおける特性を考慮し、カラー整合が実質的に見えないカラー領域で画像を読み取ることを試みたものはない。また、人間の視覚特性を用いた従来技術は、画像読み取り装置におけるカラー整合以外の問題を解決しようとしたものである。
【0030】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その主たる目的は、輝度成分と色度成分とを別々に独立して読み取ることによって、カラー不整合に起因する疑似カラー縁や画像ぼけを生成することなく、鮮明な読み取り画像を実現する画像読み取り方法および画像読み取りシステムを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取り方法において、画像の輝度成分を第1解像度で読み取り、読み取った輝度成分から輝度出力信号を生成する工程と、上記輝度成分を読み取る画素読取素子とは別に配列された画素読取素子によって画像の第1カラー成分(例えば、赤色成分)を画像読取素子の1画素おきに読み取ることにより上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取り、これらの読み取った第1カラー成分と輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記輝度成分を読み取る画素読取素子とは別に配列された画素読取素子によって画像の第2カラー成分(例えば、青色成分)を画像読取素子の1画素おきに読み取ることにより上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取り、これらの読み取った第2カラー成分と輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程とを含むことを特徴としている。
【0032】
上記の構成においては、画像の輝度と2つの色度(画像のカラー成分と輝度成分とから合成される)とを別々に独立して読み取っている。すなわち、画像の輝度成分については、輝度成分を読み取る画素読取素子の配列によって第1解像度で読み取られる。一方、上記第1カラー−輝度出力信号としての色度信号は、上記輝度成分を読み取る画素読取素子の配列とは別の配列の画素読取素子によって、画像の第1カラー成分を1画素おきに上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取って形成される。同様に、上記第2カラー−輝度出力信号としての色度信号は、上記輝度成分を読み取る画素読取素子の配列とは別の配列の画素読取素子によって、画像の第2カラー成分を1画素おきに上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取って形成される。
【0033】
このように、第1カラー成分と輝度成分とを読み取る画素読取素子が同一配列上にあり、また、第2カラー成分と輝度成分とを読み取る画素読取素子が同一配列上にあるので、B/W(黒/白)エッジを有する白黒文字等の原稿を読み取る場合において、輝度データとカラー成分データとの間にずれが生じないため、従来のような疑似カラー縁が発生することを防止できる。したがって、本発明の画像読み取り方法によれば、カラー不整合に起因する疑似カラー縁や画像ぼけを生成することなく、原画像と同等の鮮明度を有する読み取り画像を得ることができる。
【0034】
なお、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)は、輝度、第1および第2カラー成分から算出することができることは言うまでもない。
【0035】
本画像読み取り方法の構成は、輝度については敏感だが、色度に対しては輝度より鈍感であるという人間のカラー視覚システム(HVS)における特性を考慮したものである。よって、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)を、輝度、第1および第2カラー成分から算出したとしても、それほど画質の劣化が感じられることはない。
【0036】
本発明の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、さらに、上記第1および第2カラー−輝度出力信号をフル解像度である上記第1解像度の信号に変換する工程と、所望の出力信号を生成すべく、上記第1解像度の輝度出力信号、および第1解像度に変換された上記第1および第2カラー−輝度出力信号を出力処理する工程とを含む構成としてもよい。
【0037】
上記の構成によれば、上記第1および第2カラー−輝度出力信号をフル解像度(第1解像度)の信号に変換した上で出力処理を行っているので、高画質の出力が得られる。
【0038】
本発明の画像読み取りシステムは、上記課題を解決するために、複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取りシステムにおいて、画像の輝度成分を第1解像度で読み取る画素読取素子の配列と、画像の第1カラー成分(例えば、赤色成分)を読み取る画素読取素子と該画像の輝度成分を読み取る画素読取素子とが交互に配され、上記第1解像度の半分の解像度で第1カラー成分を読み取り、かつ上記第1解像度の半分の解像度で画像の輝度成分を読み取るように構成された画素読取素子の配列と、
画像の第2カラー成分(例えば、青色成分)を読み取る画素読取素子と該画像の輝度成分を読み取る画素読取素子とが交互に配され、上記第1解像度の半分の解像度で第2カラー成分を読み取り、かつ上記第1解像度の半分の解像度で画像の輝度成分を読み取るように構成された画素読取素子の配列と、を有することを特徴としている。
【0039】
上記の構成においては、前述の画像読み取り方法と同様に、画像の輝度と2つの色度(画像のカラー成分と輝度成分とから合成される)とを別々に独立して読み取っている。
【0040】
そして、第1カラー成分と輝度成分とを読み取る画素読取素子が同一配列上にあり、また、第2カラー成分と輝度成分とを読み取る画素読取素子が同一配列上にあるので、B/W(黒/白)エッジを有する白黒文字等の原稿を読み取る場合において、輝度データとカラー成分データとの間にずれが生じないため、従来のような疑似カラー縁が発生することを防止できる。したがって、本発明の画像読み取りシステムによれば、カラー不整合に起因する疑似カラー縁や画像ぼけを生成することなく、原画像と同等の鮮明度を有する読み取り画像を得ることができる。
【0041】
なお、前述の通り、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)は、輝度、第1および第2カラー成分から算出することができることは言うまでもない。
【0042】
本システムの構成は、輝度については敏感だが、色度に対しては輝度より鈍感であるという人間のカラー視覚システム(HVS)における特性を考慮したものである。よって、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)を、輝度、第1および第2カラー成分から算出したとしても、それほど画質の劣化が感じられることはない。
【0043】
本発明の画像読み取りシステムは、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、さらに、ハーフ解像度の第1および第2カラー成分をフル解像度である上記第1解像度のカラー成分に変換する処理機構を備えている構成としてもよい。
【0044】
上記の構成によれば、上記第1および第2カラー成分をフル解像度(第1解像度)に変換しているので、高画質の読み取り画像が得られる。
【0045】
本発明の他の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、画像の第1カラー成分(例えば、赤色成分)をフル解像度(例えば、300dpi)の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った第1カラー成分と第1輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取り、該第2輝度成分から輝度出力信号を生成する工程と、上記画像の第2カラー成分(例えば、青色成分)をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った第2カラー成分と第3輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記第1および第2カラー−輝度出力信号の第1および第3輝度成分と、第2輝度成分信号とを合成してフル解像度の2倍の解像度の輝度成分信号に変換する工程と、上記第1および第2カラー−輝度出力信号と、フル解像度の2倍の解像度(例えば、600dpi)の輝度成分信号とから複合出力信号を生成する工程とを含むことを特徴としている。
【0046】
上記の構成によれば、前述の画像読み取り方法と同様にして、画像の輝度と2つの色度(画像のカラー成分と輝度成分とから合成される)とを読み取っている。
【0047】
ここで、前述の画像読み取り方法との違いは、上記第1および第2カラー−輝度出力信号の第1および第3輝度成分と、第2輝度成分信号とをフル解像度の2倍の解像度の輝度成分信号に変換していることである。そして、上記第1および第2カラー−輝度出力信号と、フル解像度の2倍の解像度の輝度成分信号とから複合出力信号を生成しているので、超解像画像読み取りを実現することができる。この解像度の向上によって、前述の画像読み取り方法の利点に加えて、読み取った画像の質をさらに向上させることができる。
【0048】
なお、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)は、輝度、第1および第2カラー成分から算出することができることは言うまでもない。
【0049】
本画像読み取り方法の構成は、輝度については敏感だが、色度に対しては輝度より鈍感であるという人間のカラー視覚システム(HVS)における特性を考慮したものである。よって、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)を、輝度、第1および第2カラー成分から算出したとしても、それほど画質の劣化が感じられることはない。
【0050】
本発明の上記の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて上記画像を読み取る画像読み取り方法であって、上記第2輝度成分を読み取る画素読取素子の配列を、その他の画素読取素子の配列に対して、画素幅の略1/2オフセットする構成とすることが望ましい。
【0051】
上記の構成のように、画素読取素子同士の間に形成される所定の空間(ギャップ)を埋めるように、上記第2輝度成分を読み取る画素読取素子の配列を、その他の画素読取素子の配列に対して、画素幅の略1/2オフセットすれば、輝度成分のサンプリングの間隔は、画素読取素子の開口(検出素子の能動領域)よりも小さいため、不十分なサンプリングによって生じるエイリアシング(aliasing:解像度が低い画面で、円や曲線がぎざぎざになって表示されること)の発生を大幅に抑制することができる。
【0052】
本発明の他の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取り方法において、第1の行の1列おきに配された画素読取素子によって上記画像の第1カラー成分(例えば、赤色成分)をフル解像度(例えば、300dpi)の半分の解像度で読み取ると共に、該第1の行の残りの列に配された画素読取素子によって第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った上記の第1カラー成分と第1輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、他の画素読取素子に対して画素幅の略1/2オフセットして配された第2の行の画素読取素子によって上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取り、該第2輝度成分から第2輝度成分出力信号を生成する工程と、第3の行の1列おきに配された画素読取素子によって上記画像の第2カラー成分(例えば、青色成分)をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該第3の行の残りの列に配された画素読取素子によって第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った上記の第2カラー成分と第3輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記の第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の第1および第2カラー成分出力信号に変換する工程と、上記第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の輝度成分信号に変換すると共に、変換後のフル解像度の輝度成分信号を上記第2の輝度成分出力信号と合成し、フル解像度の2倍の輝度出力信号を生成する工程と、上記フル解像度の第1および第2カラー成分出力信号とフル解像度の2倍の解像度(例えば、600dpi)の輝度出力信号とを出力処理し、複合出力信号を生成する工程とを含むことを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、前述の画像読み取り方法と同様にして、画像の輝度と2つの色度(画像のカラー成分と輝度成分とから合成される)とを読み取っている。そして、上記第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の輝度成分信号に変換すると共に、変換後のフル解像度の輝度成分信号を上記第2の輝度成分出力信号と合成し、フル解像度の2倍の輝度出力信号を生成している。さらに、上記の第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の第1および第2カラー成分出力信号に変換し、該フル解像度の第1および第2カラー成分出力信号とフル解像度の2倍の解像度の輝度出力信号ととから複合出力信号を生成しているので、高画質の超解像画像読み取りを実現することができる。この解像度の向上によって、前述の画像読み取り方法の利点に加えて、読み取った画像の質をさらに向上させることができる。
【0054】
なお、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)は、輝度、第1および第2カラー成分から算出することができることは言うまでもない。
【0055】
本画像読み取り方法の構成は、輝度については敏感だが、色度に対しては輝度より鈍感であるという人間のカラー視覚システム(HVS)における特性を考慮したものである。よって、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)を、輝度、第1および第2カラー成分から算出したとしても、それほど画質の劣化が感じられることはない。
【0056】
本発明の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、上記出力処理によってRGB出力信号を生成する構成としてもよい。
【0057】
これにより、特に、表示を行う出力装置等に適した色空間(RGB)の出力が得られる。
【0058】
本発明の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、上記出力処理によってCMYK出力信号を生成する構成としてもよい。
【0059】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMYK)の出力が得られる。
【0060】
本発明の画像読み取り方法は、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、上記出力処理によってCMY出力信号を生成する構成としてもよい。
【0061】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMY)の出力が得られる。
【0062】
本発明の他の画像読み取りシステムは、上記課題を解決するために、複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取りシステムにおいて、画像の第1カラー成分(例えば、赤色成分)をフル解像度(例えば、300dpi)の半分の解像度で読み取る第1カラー画素読取素子と、該画像の第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第1輝度画素読取素子とが交互に配された第1配列と、上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取る第2輝度画素読取素子の配列であり、第1および第3配列の画素読取素子に対して略1/2画素幅分オフセットしている第2配列と、画像の第2カラー成分(例えば、青色成分)をフル解像度の半分の解像度で読み取る第2カラー画素読取素子と、該画像の第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第3輝度画素読取素子とが交互に配された第3配列とを有し、上記第1配列の第1カラー画素読取素子は、上記第3配列の第3輝度画素読取素子と対向配置されていることを特徴としている。
【0063】
上記の構成によれば、前述の画像読みシステムと同様にして、画像の輝度と2つの色度(画像のカラー成分と輝度成分とから合成される)とを別々の配列(第1ないし第3配列)で読み取っている。
【0064】
そして、第1カラー成分と輝度成分とを読み取る画素読取素子が同一配列上にあり、また、第2カラー成分と輝度成分とを読み取る画素読取素子が同一配列上にあるので、B/W(黒/白)エッジを有する白黒文字等の原稿を読み取る場合において、輝度データとカラー成分データとの間にずれが生じないため、従来のような疑似カラー縁が発生することを防止できる。
【0065】
さらに、画素読取素子同士の間に形成される所定の空間(ギャップ)を埋めるように、上記第2配列の画素読取素子の配列を、第1および第3配列の画素読取素子の配列に対して、画素幅の略1/2オフセットし、上記第1配列の第1カラー画素読取素子を上記第3配列の第3輝度画素読取素子と対向配置すれば、輝度成分のサンプリングの間隔は、画素読取素子の開口(検出素子の能動領域)よりも小さいため、不十分なサンプリングによって生じるエイリアシングの発生を大幅に抑制することができる。
【0066】
なお、前述の通り、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)は、輝度、第1および第2カラー成分から算出することができることは言うまでもない。
【0067】
本画像読み取りシステムの構成は、輝度については敏感だが、色度に対しては輝度より鈍感であるという人間のカラー視覚システム(HVS)における特性を考慮したものである。よって、第3のカラー成分(例えば、緑色成分)を、輝度、第1および第2カラー成分から算出したとしても、それほど画質の劣化が感じられることはない。
【0068】
本発明の画像読み取りシステムは、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、さらに、フル解像度の半分の解像度で読み取られた上記第1および第2カラー成分をフル解像度のカラー成分に変換すると共に、上記第1ないし第3の輝度成分をフル解像度の2倍の解像度の輝度成分に変換する処理機構を備えている構成としてもよい。
【0069】
上記の構成のように、上記第1および第2カラー成分をフル解像度のカラー成分に変換し、且つ、上記第1ないし第3の輝度成分をフル解像度の2倍の解像度の輝度成分に変換すれば、高画質の超解像画像読み取りを実現することができる。
【0070】
本発明の画像読み取りシステムは、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、さらに、RGB出力信号を生成する出力機構を備えている構成としてもよい。
【0071】
これにより、特に、表示を行う出力装置等に適した色空間(RGB)の出力が得られる。
【0072】
本発明の画像読み取りシステムは、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、さらに、CMYK出力信号を生成する出力機構を備えている構成としてもよい。
【0073】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMYK)の出力が得られる。
【0074】
本発明の上記の画像読み取りシステムは、上記課題を解決するために、上記の構成に加え、さらに、CMY出力信号を生成する出力機構を備えている構成としてもよい。
【0075】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMY)の出力が得られる。
【0076】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0077】
走査システムは、一般に、格子状に配された画像読み取り素子又はセンサーを有するCCD(電荷結合デバイス)を備えている。各画像読み取り素子画像は、画像の特定の部分又は成分を検知するもので、一般には、一行又は一列に配された画像読み取り素子が、特定の画像カラー成分を検知するように構成されている。3行のCCD読み取りプロセスに起因して、各センサー行間では常に整合エラーの問題が生じる。本発明の目的は、輝度と色度とを別々に独立して読み取ることで、読み取られた画像に生じる不整合に起因した色の付いた縁やボケの問題を解消することにある。
【0078】
本発明は、人間のカラー視覚システムにおける特性を考慮し、カラー整合不備が実質的に視覚されることのないカラー領域で画像を読み取るものである。すなわち、本発明の画像読み取り方法は、色度信号(chrominance signals) に対する帯域幅が狭いという人間の視覚システムを利用し、カラー整合エラーに対する許容度を高めるものである。本実施の形態では、3つの一次元センサーを利用するスキャナーに本発明を適応しているが、本発明は、他の種々の構成の画像処理に適応することができる。
【0079】
赤−輝度−青(RYB)画像読み取りシステム及びそれを用いた画像読み取り方法は、反対色領域において、できるだけ直接カラー画像を読み取ることにより、カラー整合工程における生成物(色ずれ)の生成を抑制するものである。上述したHuntによって30年以上も前に、ビデオシステムにおいて、RYBカラーフィルタをフルフレーム又はフルファイル読み取りで利用することが提示されている。しかしながら、Huntの技術は、スキャナーや現代のビデオシステムには適用されていない。本発明は、R,Y,Bのフィルターを用いてセンサーの画素を覆っているが、これはHuntの技術とは異なり、Y,R−Y,B−Y画像の形成にのみ用いるためである。色差画像(difference images)を形成するためのRおよびYの合成、並びにBおよびYの合成は、A/D変換ステップに先だってセンサー上でなされることもある。以下では、上記センサーを仮にY、R−Y及びB−Yセンサーとして示す。
【0080】
本実施の形態の主な特徴は、次に示す3つの1次元センサーを副走査方向に並設したことにある。上記の3つのセンサーとは、輝度Yのみを読み取るYセンサー、赤色成分(R)読み取りセンサーと輝度(Y)読み取りセンサーとを主走査方向に交互に配置したR−Yセンサー、および青色成分(B)読み取りセンサーと輝度(Y)読み取りセンサーとを主走査方向に交互に配置したB−Yセンサーである。
【0081】
本実施の形態は、人間の視覚システム(HVS)の神経生理学における反対色メカニズムに基づくものである。反対色メカニズムに起因する主な特徴は、CSF(contrast sensitivity function) で計測される、視覚システムの空間周波数に応答する帯域幅および感度に、次のような違いがあるということである。すなわち、輝度チャネルは、最も広い帯域幅と高い感度とを有し、RGの帯域幅および感度は輝度チャネルの半分であり、BYのその特性は、RGの特性よりもさらに低くなっている。
【0082】
ここで、本実施の形態の特徴を説明するために、従来のRYBカメラを用いた場合において、B/W(黒/白)エッジに対して疑似カラー縁26を発生させる信号群20を図1に示す。同図に示すように、Rチャネル22とYチャネル24との間の整合のずれは、RY色度チャネル28で疑似カラー縁26を生じる原因となる。すなわち、B/Wエッジを有する白黒文字等の原稿を読み取る場合において、従来のように、カラー成分(Rチャネル22)と輝度(Yチャネル24)とをそれぞれ別々の1次元センサーで読み取り、これら読み取った両信号の差をとって色度信号(色差信号)R−Yを生成する場合、センサーの設置間隔のずれ等によりカラー整合エラーが発生し、疑似カラー縁26を生じることになるのである。そこで、このようなカラー整合エラーを減じるためには、輝度信号と色度信号とを別々に独立して読み取ることが鍵となる。
【0083】
本実施の形態では、図2に示す3つの1次元センサーからなるセンサー配列30を用いて、輝度信号と色度信号とを別々に独立して読み取っている。そのため、R成分とB成分とを輝度と同じ解像度で読み取る代わりに、R成分とB成分とを、主走査方向で、輝度解像度の半分で読み取っている。これは、HVSの特性、特に、RG、RYおよびBY等輝度(isoluminant)信号に対するHVSの視覚的周波数感度、即ち、上記の等輝度(isoluminant)信号の帯域幅は、輝度の帯域幅の半分よりも小さいという特性を利用したものである。なお、R成分も読み取る行34とB成分も読み取る行36の画素サイズを大きくすることも考えられるが、本実施の形態では、上記の画素サイズを輝度Yのみを読み取る行32と同じサイズとした上で、これらの行34・36においてYセンサーとRセンサー又はBセンサーとを主走査方向に交互に配置(YセンサーをRセンサー又はBセンサーに交互に挿入)している。
【0084】
複数の行および列に配列された画素読み取り素子(センサー)のセンサー配列30を次に説明する。図2中に中央に記載された行(配列)32に設けられセンサーは、画像の輝度成分のみを所定の第1解像度(フル解像度)で読み取り、輝度出力信号を形成する。また、他の行(配列)34に配列されたセンサーは、第1解像度の半分の解像度で、列40、列42、…と1列おきに(1画素おきに)第1カラー成分(この例では、赤色成分)を読み取る。この行34における残りの列44、46、…は、輝度成分を読み取る。この例では、行34によってRY色度出力信号(第1カラー−輝度出力信号)が生成される。残りの行(配列)36に配列されたセンサーは、第1解像度の半分で、列40、列42、…と1列おきに(1画素おきに)第2カラー成分(この例では青色成分)を読み取る。この行36における残りの列44、46、…は、輝度成分を読み取る。この例では、行36によってBY色度出力信号(第2カラー−輝度出力信号)が生成される。本実施の形態において、上述したセンサー配列30に配列されたセンサーは、原稿に対して相対的に矢印38で示す副走査方向に移動する。上記の構成により、色度信号RYおよびBYは、同じ列のセンサーの応答のみから生成される。つまり、主走査方向の固定シフトによって第1カラー成分Rおよび輝度Yが読み取られるので、同一行上のRとYとの間での整合エラーは起こらない。同様に、主走査方向の固定シフトによって第2カラー成分Bおよび輝度Yが読み取られるので、同一行上のBとYとの間での整合エラーは起こらない。したがって、B/Wエッジの周りの疑似カラー信号が除去される。
【0085】
読み取られたRY,Y,BY信号からカラー整合に不備が生じないカラー画像を生成するための工程及びメカニズム60を図3のブロック図に例示する。センサー行34・36からのハーフ解像度のRY信号62とハーフ解像度のBY信号64とは、線型補間機構(処理機構)66・68を個々に利用することにより、フル解像度へ第1解像度強調される。RYフル解像度の色度信号74とBYフル解像度の色度信号76とを算出するために、フル解像度に補間されたRとY,YとBの信号が、カラー差分演算器70・72に送られる。センサー行32からのCCDのY出力信号78は、輝度処理部80で処理される。一方、RYおよびBYの色度信号74・76は、色度処理部82・84でそれぞれ処理される。また、本発明の上記の画像読み取りシステムは、上記の構成に代えて、ハーフ解像度の色度信号が画像形成システムのサブサンプルされたカラー差分画像(color differencing images)を用いた圧縮部等の他の部分に入力される構成としてもよい。
【0086】
輝度−色度−色度(LCC)信号は、装置に応じた色空間(RGB,CMYK)の出力部(出力機構)86により、表示に関しては、RGBに、プリンティングに関しては、CMYKに変換される。LCC画像は、通常、上記出力部86において、フィルタリングや階調強調等の画像処理が施された後に、表示又は印字される。
【0087】
図4は、本実施の形態のRY−Y−BYセンサーの構成及び画像読み取り方法を用いた場合の模擬結果を示す。同図中の(a)は、原画像90を示す。同図中の(b)は、従来のRGBスキャナーにおいて、緑の緑成分を2画素垂直にシフトさせた状態の画像92を示している。同図中の(c)は、本実施の形態のRYBスキャナーにおいて、輝度を2画素シフトさせた状態の画像94を示している。同図中の(c)の画像94(黒色文字)は、疑似カラー縁が除去されているため、原画像90と同等の鮮明度を有している。これに対し、同図中の(b)に示す画像92では、疑似カラー縁が残存している。この画像92において、上側縁91はマゼンダ生成物であり、下側縁93は緑色生成物である。
【0088】
図5に2次元カメラに適応した場合の例を示す。ここで、他のカラーフィルタを用いて、色度信号を読み取ることもできる。即ち、RYに代えてRGを、BYに代えてGBを用いることもできる。本実施の形態の画像読み取り方法を、3つのCCDを利用する2次元カメラに適応した場合も、カラー整合の不備を減じるという効果を奏する。即ち、CCD96を用いて、赤色成分と輝度とを読み取り、CCD98を用いてフル解像度で輝度を読み取り、CCD100を用いて輝度成分と青色成分とを読み取る構成としてもよい。
【0089】
本発明の疑似カラー生成物の発生を抑制するためのシステムとその方法は、上述した種々の好適な実施の形態に限定されるものではない。
【0090】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の一形態について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0091】
本実施の形態は、対向する空間、輝度−色度−色度(LCC)の色画像を読み取ることによって、従来のRGB読み取り装置における重複サンプリングの問題を抑制することができる読み取り方法及びシステムを提供するものである。
【0092】
本実施の形態では、3列の300dpiのCCD(電荷結合デバイス)アレイを用いて、解像度600dpiで輝度を読み取る(超解像読み取りを行う)。この解像度の向上によって、読み取ったテキストの質を向上させることができ、不十分なサンプリングよって生じるエイリアシング(aliasing) の発生も抑制することができる。この方法でRGBを600dpiの解像度で読み取る場合、下記の利点を有する。(1)本実施の形態の読み取り装置は、センサーを低いデータ率で操作することができ、これにより、より小さい蓄積容量および狭い帯域で対応可能となる。(2)本実施の形態に係る読み取り装置は、センサーの有効開口が、サンプリングの間隔よりも大きいため、エイリアシングの発生を抑制することができる。これに対し、従来のRGBの読み取り装置では、常に、センサーの有効開口は、サンプリングの間隔よりも小さい。(3)本実施の形態の読み取り装置は、開口が大きいため(例えば、300dpiピッチ対600dpiピッチ)、高い信号対雑音比(SNR)を得ることができる。(4)本実施の形態の読み取り装置は、低いデータ率で稼働することができ、高い信号対雑音比が得られるため、高速走査が可能となる。(5)本実施の形態の読み取り装置は、人間の視覚システム(HVS)の特性(色度信号に対する帯域幅が、輝度信号に対する帯域幅よりもはるかに狭い。)により近づけることができる。(6)従来の白黒又はカラー画像の読み取り装置に比べて、本願の読み取り装置は、構成の簡素化を図ることができる。
【0093】
図6は、本発明の好適な実施の形態に係るセンサー配列130の概略構成を示す模式図である。センサー配列130は、副走査方向に3列に並設されたセンサー(センサー素子、画素読取素子)からなる。この3列に配列された複数のセンサー素子は、それぞれセンサー配列130の列を特定する。各センサーは、画像の1画素を検出するように構成されている。
【0094】
第1の行132(第1配列)には、RYRYRY…というように、赤(R)センサー134と輝度(Y)センサー136とが、主走査方向に交互に所定の間隔で配置されている。赤(R)センサー134は、第1カラー画素読取素子として、第1カラー成分をフル解像度の半分の解像度で検出する。第1の行132の輝度(Y)センサー136は、第1輝度画素読取素子として、第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で検出する。読み取り装置が300dpiの解像度で動作する場合、各行には、1インチ毎に300のセンサーが配される。
【0095】
第2の行138(第2配列)において主走査方向に配されるセンサーは、すべて輝度(Y)センサー140であり、第1の行132および第3の行142(第3配列)に対し、1/2ピッチ、即ち1/2画素幅分シフトして配されている。第2の行138の輝度センサー素子140は、第2輝度画素読取素子として、第2輝度成分をフル解像度で検出する。
【0096】
第3の行142には、YBYBYB…というように、輝度(Y)センサー144と青(B)センサー146とが主走査方向に交互に所定の間隔で、第1の行132と対応するように配されている。第3の行142の青(B)センサー146は、第2カラー画素読取素子として、第2カラー成分をフル解像度の半分の解像度で検出する。第3の行142の輝度(Y)センサー144は、第3輝度画素読取素子として、第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で検出する。第1の行132(RY)および第3の行142(YB)の輝度(Y)センサー136・144は、第2の行138の隣接する2つのYセンサー140・140間のギャップ148(画素の約1/10)を埋めるように配置されており、これにより、輝度のサンプル解像度が2倍となる。このギャップ148は、各センサー間に所定の空間を要する製造技術を用いているために形成される。上記ギャップ148は非常に小さいものであるが、従来の読み取りシステム、本願の読み取りシステムの何れの構成においても、このギャップ148は形成される。第1の行132の第1カラー画素読取素子としての赤(R)センサー134は、第3の行142の第3輝度成分センサー144に対応するように配されている。また、第3の行142の第2カラー成分画素読取素子としての青(B)センサー146は、第1輝度成分画素読取素子としての輝度センサー136に対応して配されている。サンプリングの間隔は、センサーの開口(検出素子の能動領域)よりも小さいため、不十分なサンプリングによって生じるエイリアシング(解像度が低い画面で、円や曲線がぎざぎざになって表示されること)の発生を大幅に抑制することができる。
【0097】
図7は、解像度300dpiのRY、Y、及びYB信号から超解像(600dpi)の輝度画像を読み取る本実施の形態の構成を画像読み取りシステム150として示す説明図である。ハーフ解像度のRY信号152およびYB信号154は、第1の解像度であり、線型補間機構(処理機構)あるいは他の補間技術によりフル解像度のR信号156およびフル解像のB信号158に補間される。そして、RY信号152からのY成分と、YB信号154からのY成分とから、フル解像のY’信号160が300dpiで生成される。また、フル解像度のY信号162は、第2の行138によって形成される。上記のYとY’において、Y’はYに対して1/2画素分オフセットしている。YとY’とを複合することによって、超解像度の輝度信号164が得られ、この輝度信号164は、超解像度輝度画像166に変換される。フル解像度補間R信号156とB信号158とは、それぞれ、色差分オペレータ168・170に送られ、R−Y’色度信号172およびY’−B色度信号174が生成される。これらのR−Y’色度信号172およびY’−B色度信号174は、色度処理部178・180でそれぞれ処理される。輝度−色度−色度(LCC)信号は、装置に応じた色空間(RGB,CMYK)の出力部182(出力機構)により、表示に関しては、RGBに、印字に関しては、CMYKに変換される。なお、印字に関しては、CMYKの代わりにCMYとしてもよい。LCC画像は、通常、上記出力部182で、フィルタリングや階調強調等の画像処理が施された後に、表示またや印字される。
【0098】
ここでYは輝度を示すものであるが、緑、又は、黄を示すものであってもよいし、白を示すものであってもよい。
【0099】
また、R成分及びB成分のアンダーサンプルによる色度のエイリアシングの発生を防止するために、“J.E.Greivenkamp. in Color dependent optical prefilter for the suppression of aliasing artifacts, Applied Optics, Vol.29,pp676-684, February 10, 1990”記載のエイリアシング防止フィルタを光学路に配置する構成としてもよい。このように、エイリアシング防止フィルタを設けると、長短波長の光は、ぼやけるが、中間波長の光はぼやけることはない。これは、輝度を幾分ぼかしてしまうが、色度チャネルほどの影響はない。
【0100】
上記の好適な実施の形態において、3つの1次元のセンサー配列によるカラーインターリービングを用いた画像読み取りシステムおよび読み取り方法を説明した。ここで、3つの1次元のセンサー配列は、R(赤)成分とY(輝度)成分とを相互に配置したR/Yセンサー,B(青)成分とY(輝度)成分とを相互に配置したY/Bセンサー及び上記R/YセンサーおよびY/Bセンサーから1/2画素幅分シフトして配されたY(輝度)を読み取るYセンサーとからなる。本実施の形態の画像読み取り方法およびシステムは、カラーの複合処理によって、解像度を改善している。
【0101】
本実施の形態の方法および装置は、読み取り装置、複写機、ファクシミリ等に用いられるCCDセンサーに適応することができ、また、カラー画像の読み取り装置に用いられるCMOS等の光感知センサーに適応することもできる。
【0102】
発明の詳細な説明の項においてなされた具体的な実施態様又は実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と前記の特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。
【0103】
【発明の効果】
本発明の画像読み取り方法は、以上のように、画像の輝度成分を第1解像度で読み取り、読み取った輝度成分から輝度出力信号を生成する工程と、上記輝度成分を読み取る画素読取素子とは別に配列された画素読取素子によって画像の第1カラー成分を画像読取素子の1画素おきに読み取ることにより上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取り、これらの読み取った第1カラー成分と輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記輝度成分を読み取る画素読取素子とは別に配列された画素読取素子によって画像の第2カラー成分を画像読取素子の1画素おきに読み取ることにより上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取り、これらの読み取った第2カラー成分と輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程とを含む構成である。
【0104】
これにより、B/W(黒/白)エッジを有する白黒文字等の原稿を読み取る場合において、輝度データとカラー成分データとの間にずれが生じないため、従来のような疑似カラー縁が発生することを防止できる。したがって、カラー不整合に起因する疑似カラー縁や画像ぼけを生成することなく、原画像と同等の鮮明度を有する読み取り画像を得ることができるという効果を奏する。
【0105】
本発明の画像読み取り方法は、上記の構成に加え、さらに、上記第1および第2カラー−輝度出力信号をフル解像度である上記第1解像度の信号に変換する工程と、所望の出力信号を生成すべく、上記第1解像度の輝度出力信号、および第1解像度に変換された上記第1および第2カラー−輝度出力信号を出力処理する工程とを含む構成としてもよい。
【0106】
このように、上記第1および第2カラー−輝度出力信号をフル解像度(第1解像度)の信号に変換した上で出力処理を行なえば、上記の効果に加えて、高画質の出力が得られるという効果を奏する。
【0107】
本発明の画像読み取りシステムは、以上のように、画像の輝度成分を第1解像度で読み取る画素読取素子の配列と、画像の第1カラー成分を読み取る画素読取素子と該画像の輝度成分を読み取る画素読取素子とが交互に配され、上記第1解像度の半分の解像度で第1カラー成分を読み取り、かつ上記第1解像度の半分の解像度で画像の輝度成分を読み取るように構成された画素読取素子の配列と、画像の第2カラー成分を読み取る画素読取素子と該画像の輝度成分を読み取る画素読取素子とが交互に配され、上記第1解像度の半分の解像度で第2カラー成分を読み取り、かつ上記第1解像度の半分の解像度で画像の輝度成分を読み取るように構成された画素読取素子の配列と、を有する構成である。
【0108】
これにより、B/W(黒/白)エッジを有する白黒文字等の原稿を読み取る場合において、輝度データとカラー成分データとの間にずれが生じないため、従来のような疑似カラー縁が発生することを防止できる。したがって、カラー不整合に起因する疑似カラー縁や画像ぼけを生成することなく、原画像と同等の鮮明度を有する読み取り画像を得ることができるという効果を奏する。
【0109】
本発明の画像読み取りシステムは、上記の構成に加え、さらに、ハーフ解像度の第1および第2カラー成分をフル解像度である上記第1解像度のカラー成分に変換する処理機構を備えている構成としてもよい。
【0110】
このように、上記第1および第2カラー成分をフル解像度(第1解像度)に変換すれば、上記の効果に加えて、高画質の読み取り画像が得られるという効果を奏する。
【0111】
本発明の他の画像読み取り方法は、以上のように、画像の第1カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った第1カラー成分と第1輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取り、該第2輝度成分から輝度出力信号を生成する工程と、上記画像の第2カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った第2カラー成分と第3輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記第1および第2カラー−輝度出力信号の第1および第3輝度成分と、第2輝度成分信号とを合成してフル解像度の2倍の解像度の輝度成分信号に変換する工程と、上記第1および第2カラー−輝度出力信号と、フル解像度の2倍の解像度の輝度成分信号とから複合出力信号を生成する工程とを含む構成である。
【0112】
これにより、フル解像度の2倍の解像度の画像読み取り(超解像画像読み取り)を実現することができる。この解像度の向上によって、前述の画像読み取り方法の効果に加えて、読み取った画像の質をさらに向上させることができるという効果を奏する。
【0113】
本発明の画像読み取り方法は、上記の構成に加え、複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて上記画像を読み取る画像読み取り方法であって、上記第2輝度成分を読み取る画素読取素子の配列を、その他の画素読取素子の配列に対して、画素幅の略1/2オフセットする構成としてもよい。
【0114】
このように、画素読取素子同士の間に形成される所定の空間(ギャップ)を埋めるように、輝度成分を読み取る画素読取素子の配列をオフセットすれば、輝度成分のサンプリングの間隔は、画素読取素子の開口(検出素子の能動領域)よりも小さいため、不十分なサンプリングによって生じるエイリアシングの発生を大幅に抑制することができるという効果をさらに奏する。
【0115】
本発明の他の画像読み取り方法は、以上のように、第1の行の1列おきに配された画素読取素子によって上記画像の第1カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該第1の行の残りの列に配された画素読取素子によって第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った上記の第1カラー成分と第1輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、他の画素読取素子に対して画素幅の略1/2オフセットして配された第2の行の画素読取素子によって上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取り、該第2輝度成分から第2輝度成分出力信号を生成する工程と、第3の行の1列おきに配された画素読取素子によって上記画像の第2カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該第3の行の残りの列に配された画素読取素子によって第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った上記の第2カラー成分と第3輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程と、上記の第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の第1および第2カラー成分出力信号に変換する工程と、上記第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の輝度成分信号に変換すると共に、変換後のフル解像度の輝度成分信号を上記第2の輝度成分出力信号と合成し、フル解像度の2倍の輝度出力信号を生成する工程と、上記フル解像度の第1および第2カラー成分出力信号とフル解像度の2倍の解像度の輝度出力信号とを出力処理し、複合出力信号を生成する工程とを含む構成である。
【0116】
これにより、フル解像度の2倍の解像度の画像読み取り(超解像画像読み取り)を実現することができる。この解像度の向上によって、前述の画像読み取りシステムの効果に加えて、読み取った画像の質をさらに向上させることができるという効果を奏する。
【0117】
本発明の画像読み取り方法は、上記の構成に加え、上記出力処理によってRGB出力信号を生成する構成としてもよい。
【0118】
これにより、特に、表示を行う出力装置等に適した色空間(RGB)の出力が得られるという効果をさらに奏する。
【0119】
本発明の上記の画像読み取り方法は、上記の構成に加え、上記出力処理によってCMYK出力信号を生成する構成としてもよい。
【0120】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMYK)の出力が得られるという効果をさらに奏する。
【0121】
本発明の上記の画像読み取り方法は、上記の構成に加え、上記出力処理によってCMY出力信号を生成する構成構成としてもよい。
【0122】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMY)の出力が得られるという効果をさらに奏する。
【0123】
本発明の他の画像読み取りシステムは、以上のように、画像の第1カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第1カラー画素読取素子と、該画像の第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第1輝度画素読取素子とが交互に配された第1配列と、上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取る第2輝度画素読取素子の配列であり、第1および第3配列の画素読取素子に対して略1/2画素幅分オフセットしている第2配列と、画像の第2カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第2カラー画素読取素子と、該画像の第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第3輝度画素読取素子とが交互に配された第3配列とを有し、上記第1配列の第1カラー画素読取素子は、上記第3配列の第3輝度画素読取素子と対向配置されている構成である。
【0124】
これにより、B/W(黒/白)エッジを有する白黒文字等の原稿を読み取る場合において、輝度データとカラー成分データとの間にずれが生じないため、従来のような疑似カラー縁が発生することを防止できるという効果を奏する。さらに、画素読取素子同士の間に形成される所定の空間(ギャップ)を埋めるように、輝度成分を読み取る画素読取素子の配列がオフセットされているので、不十分なサンプリングによって生じるエイリアシングの発生を大幅に抑制することができるという効果をさらに奏する。
【0125】
本発明の画像読み取りシステムは、上記の構成に加え、さらに、フル解像度の半分の解像度で読み取られた上記第1および第2カラー成分をフル解像度のカラー成分に変換すると共に、上記第1ないし第3の輝度成分をフル解像度の2倍の解像度の輝度成分に変換する処理機構を備えている構成としてもよい。
【0126】
これにより、高画質の超解像画像読み取りを実現することができるという効果をさらに奏する。
【0127】
本発明の画像読み取りシステムは、上記の構成に加え、さらに、RGB出力信号を生成する出力機構を備えている構成としてもよい。
【0128】
これにより、特に、表示を行う出力装置等に適した色空間(RGB)の出力が得られるという効果をさらに奏する。
【0129】
本発明の画像読み取りシステムは、上記の構成に加え、さらに、CMYK出力信号を生成する出力機構を備えている構成としてもよい。
【0130】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMYK)の出力が得られるという効果をさらに奏する。
【0131】
本発明の画像読み取りシステムは、上記の構成に加え、さらに、CMY出力信号を生成する出力機構を備えている構成構成としてもよい。
【0132】
これにより、特に、印字を行う出力装置等に適した色空間(CMY)の出力が得られるという効果をさらに奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】R−Y−Bカメラにおける不整合に起因する白黒画像の疑似カラー信号の発生を説明する説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示すものであり、CCD焦平面上のセンサー配列を示す説明図である。
【図3】上記センサー配列で読み取られたRY,Y,BY信号からカラー画像を生成するためのアルゴリズムを示すブロック図である。
【図4】本発明のRY−Y−BYセンサーの構成およびカラー整合方法を用いた場合の模擬実験結果を説明する説明図である。
【図5】本発明の画像読み取り方法の2次元カメラへの適応を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施の一形態を示すものであり、センサー配列を模式的に示す説明図である。
【図7】図6に示すセンサー配列を用いた本発明の高解像度カラー画像読み取り方法を説明するブロック図である。
【図8】従来のカラー読み取り装置を用いた模擬実験結果を示す説明図である。
【図9】従来の読み取りセンサー配列を示す模式図である。
【符号の説明】
32 行(配列)
34 行(配列)
36 行(配列)
66,68 線型補間機構(処理機構)
86,182 出力部(出力機構)
132 第1の行(第1配列)
134 赤(R)センサー(第1カラー画素読取素子)
136 輝度(Y)センサー(第1輝度画素読取素子)
138 第2の行(第2配列)
140 輝度(Y)センサー(第2輝度画素読取素子)
142 第3の行(第2配列)
144 輝度(Y)センサー(第3輝度画素読取素子)
146 青(B)センサー(第2カラー画素読取素子)
148 ギャップ

Claims (15)

  1. 複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取り方法において、
    画像の輝度成分を第1解像度で読み取り、読み取った輝度成分から輝度出力信号を生成する工程と、
    上記輝度成分を読み取る画素読取素子とは別に配列された画素読取素子によって画像の第1カラー成分を画像読取素子の1画素おきに読み取ることにより上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取り、これらの読み取った第1カラー成分と輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、
    上記輝度成分を読み取る画素読取素子とは別に配列された画素読取素子によって画像の第2カラー成分を画像読取素子の1画素おきに読み取ることにより上記第1解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の残りの画素に対して輝度成分を読み取り、これらの読み取った第2カラー成分と輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程とを含むことを特徴とする画像読み取り方法。
  2. さらに、上記第1および第2カラー−輝度出力信号をフル解像度である上記第1解像度の信号に変換する工程と、
    所望の出力信号を生成すべく、上記第1解像度の輝度出力信号、および第1解像度に変換された上記第1および第2カラー−輝度出力信号を出力処理する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り方法。
  3. 複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取りシステムにおいて、
    画像の輝度成分を第1解像度で読み取る画素読取素子の配列と、
    画像の第1カラー成分を読み取る画素読取素子と該画像の輝度成分を読み取る画素読取素子とが交互に配され、上記第1解像度の半分の解像度で第1カラー成分を読み取り、かつ上記第1解像度の半分の解像度で画像の輝度成分を読み取るように構成された画素読取素子の配列と、
    画像の第2カラー成分を読み取る画素読取素子と該画像の輝度成分を読み取る画素読取素子とが交互に配され、上記第1解像度の半分の解像度で第2カラー成分を読み取り、かつ上記第1解像度の半分の解像度で画像の輝度成分を読み取るように構成された画素読取素子の配列と、を有することを特徴とする画像読み取りシステム。
  4. さらに、ハーフ解像度の第1および第2カラー成分をフル解像度である上記第1解像度のカラー成分に変換する処理機構を備えていることを特徴とする請求項3記載の画像読み取りシステム。
  5. 画像の第1カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該画像の第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った第1カラー成分と第1輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、
    上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取り、該第2輝度成分から輝度出力信号を生成する工程と、
    上記画像の第2カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った第2カラー成分と第3輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程と、
    上記第1および第2カラー−輝度出力信号の第1および第3輝度成分と、第2輝度成分信号とを合成してフル解像度の2倍の解像度の輝度成分信号に変換する工程と、
    上記第1および第2カラー−輝度出力信号と、フル解像度の2倍の解像度の輝度成分信号とから複合出力信号を生成する工程とを含むことを特徴とする画像読み取り方法。
  6. 複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて上記画像を読み取る画像読み取り方法であって、
    上記第2輝度成分を読み取る画素読取素子の配列を、その他の画素読取素子の配列に対して、画素幅の略1/2オフセットすることを特徴とする請求項5記載の画像読み取り方法。
  7. 複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取り方法において、
    第1の行の1列おきに配された画素読取素子によって上記画像の第1カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該第1の行の残りの列に配された画素読取素子によって第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った上記の第1カラー成分と第1輝度成分とから第1カラー−輝度出力信号を生成する工程と、
    他の画素読取素子に対して画素幅の略1/2オフセットして配された第2の行の画素読取素子によって上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取り、該第2輝度成分から第2輝度成分出力信号を生成する工程と、
    第3の行の1列おきに配された画素読取素子によって上記画像の第2カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取ると共に、該第3の行の残りの列に配された画素読取素子によって第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取り、読み取った上記の第2カラー成分と第3輝度成分とから第2カラー−輝度出力信号を生成する工程と、
    上記の第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の第1および第2カラー成分出力信号に変換する工程と、
    上記第1および第2カラー−輝度信号をフル解像度の輝度成分信号に変換すると共に、変換後のフル解像度の輝度成分信号を上記第2の輝度成分出力信号と合成し、フル解像度の2倍の輝度出力信号を生成する工程と、
    上記フル解像度の第1および第2カラー成分出力信号とフル解像度の2倍の解像度の輝度出力信号とを出力処理し、複合出力信号を生成する工程とを含むことを特徴とする画像読み取り方法。
  8. 上記出力処理によってRGB出力信号を生成することを特徴とする請求項2、5、6又は7記載の画像読み取り方法。
  9. 上記出力処理によってCMYK出力信号を生成することを特徴とする請求項2、5、6又は7記載の画像読み取り方法。
  10. 上記出力処理によってCMY出力信号を生成することを特徴とする請求項2、5、6又は7記載の画像読み取り方法。
  11. 複数の行および複数の列に配列された画素読取素子を用いて画像を読み取る画像読み取りシステムにおいて、
    画像の第1カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第1カラー画素読取素子と、該画像の第1輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第1輝度画素読取素子とが交互に配された第1配列と、
    上記画像の第2輝度成分をフル解像度で読み取る第2輝度画素読取素子の配列であり、第1および第3配列の画素読取素子に対して略1/2画素幅分オフセットしている第2配列と、
    画像の第2カラー成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第2カラー画素読取素子と、該画像の第3輝度成分をフル解像度の半分の解像度で読み取る第3輝度画素読取素子とが交互に配された第3配列とを有し、
    上記第1配列の第1カラー画素読取素子は、上記第3配列の第3輝度画素読取素子と対向配置されていることを特徴とする画像読み取りシステム。
  12. さらに、フル解像度の半分の解像度で読み取られた上記第1および第2カラー成分をフル解像度のカラー成分に変換すると共に、上記第1ないし第3の輝度成分をフル解像度の2倍の解像度の輝度成分に変換する処理機構を備えていることを特徴とする請求項11記載の画像読み取りシステム。
  13. さらに、RGB出力信号を生成する出力機構を備えていることを特徴とする請求項4又は12記載の画像読み取りシステム。
  14. さらに、CMYK出力信号を生成する出力機構を備えていることを特徴とする請求項4又は12記載の画像読み取りシステム。
  15. さらに、CMY出力信号を生成する出力機構を備えていることを特徴とする請求項4又は12記載の画像読み取りシステム。
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