JP3784518B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、詳細には、原稿の画像を読み取った際の画素抜けや黒筋等の異常画素の発生を抑制する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置のスキャナ部や汎用スキャナ、さらに複写装置のスキャナ部には、いわゆる縮小光学系の画像読取装置が用いられることが多い。
【0003】
このような縮小光学系を用いた画像読取装置は、一般に、コンタクトガラス上にセットされた原稿に、該コンタクトガラスの下方に配置された光源から光を投射して、原稿で反射された光を所定の光路上を複数のミラーで反射し、レンズを介して光電変換部であるCCDイメージセンサに入射して、原稿の画像を読み取る。また、従来、密着型イメージセンサを利用して、原稿の画像を読み取る読取装置がある。
【0004】
このような画像読取装置においては、その光路上の部品に、ゴミやほこり及びその他の異物等(以下、ゴミ等という。)が付着すると、当該ゴミ等が黒点や黒筋等となって画像に現れ、画質を低下させる。
【0005】
そこで、従来、白色参照板に光源を照射して、その反射光を電気信号に変換して、その電気信号を微分してゴミの付着を検出判断し、ゴミが除去された後の電気信号を白基準レベルとして記憶する画像入力装置が提案されている(実開昭63−191760号公報参照)。
【0006】
この従来の画像入力装置によれば、白色参照板上にゴミが付着している場合に、ゴミが除去されると、適切にゴミの影響を適切に除去することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像処理装置にあっては、ゴミが除去された後の電気信号を白基準レベルとして利用するようになっていたため、容易に除去可能な白基準板にゴミ等が付着している場合には、当該ゴミを除去することにより適切に白基準レベルを取得して、有効に処理することができるが、光路上の容易に除去ができない場所にゴミ等が付着している場合やイメージセンサの素子が劣化している場合等には、適切に対応することができず、かえって画質が悪化するおそれがあった。特に、原稿を読み取った画像データにエッジ強調処理を施す場合には、当該ゴミ等の影響が強調されて、より一層画質が悪化するという問題があった。
【0008】
そこで、請求項1記載の発明は、画像読取手段により、所定の白基準部材及び原稿を主走査及び副走査して所定解像度の画素に分解して読み取るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像データとして出力し、白基準部材を読み取ったときの画像読取手段の出力する画像データから異常画素検出手段で異常画素を検出して、原稿を読み取ったときの画像読取手段の出力する画像データのうち異常画素検出手段の検出した異常画素に対応する位置の画素を、異常補正手段により当該画素の周辺画素データに基づいて補正し、画像読取手段の出力する原稿の画像データ及び異常補正手段で補正された画像データの原稿の画像のエッジ部に対応する位置の画素に、画像処理手段によりエッジ強調処理を施すが、このとき、異常画素検出手段の検出結果に基づいて異常画素と正常画素との境界を判別して、当該境界画素に対する画像処理手段によるエッジ強調処理を禁止することにより、光路上にゴミ等が付着していたり、画像読取手段が劣化して、異常画素が発生している場合に、当該異常画素の発生している場所の原稿を読み取ったときの画素データを適切に補正するとともに、異常画素と正常画素の境界画素に対してはエッジ強調処理を禁止して、エッジ強調処理により縦筋等の異常画像が発生するのを防止し、画像品質を向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0009】
請求項2記載の発明は、エッジ検出手段で、原稿の画像のエッジ部を検出して原稿の画像データのエッジ画素と非エッジ画素の判定を行い、当該エッジ検出手段がエッジ画素と判定した画素に対して画像処理手段でエッジ強調処理を施すのに際して、エッジ検出手段がエッジ画素であると判定した画素が境界画素であると、エッジ検出手段に当該境界画素を非エッジ画素と判定させて、画像処理手段によるエッジ強調処理を禁止することにより、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止し、画像品質をより一層向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0010】
請求項3記載の発明は、画像処理手段が、エッジ強調処理として画像読取手段の出力する原稿の画像データにフィルタ演算によるMTF補正を行い、制御手段が、境界画素の画像処理手段によるMTF補正をオフに設定して、エッジ強調処理を禁止することにより、エッジ強調処理としてMTF補正を行う場合にも、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止し、画像品質をより一層向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
請求項4記載の発明は、画像処理手段が、エッジ強調処理を行った後、画像データを画像読取手段の出力するビット数と異なる第2のビット数にビット変換し、制御手段が、ビット変換手段のビット変換した画像データを、第2のビット数により所定形式で出力する出力手段に出力させることにより、ビット変換、例えば、白黒の2値化変換等を行う場合にも、ビット変換により境界画素が強調されて、縦筋等の異常画像が発生することを防止し、画像品質を向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像処理装置は、所定の白基準部材及び原稿を主走査及び副走査して所定解像度の画素に分解して読み取るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像データとして出力する画像読取手段と、前記白基準部材を読み取ったときの前記画像読取手段の出力する前記画像データから異常画素を検出する異常画素検出手段と、前記原稿を読み取ったときの前記画像読取手段の出力する前記画像データのうち前記異常画素検出手段の検出した前記異常画素に対応する位置の画素を当該画素の周辺画素データに基づいて補正する異常補正手段と、前記画像読取手段の出力する前記原稿の画像データ及び前記異常補正手段で補正された前記画像データの前記原稿の画像のエッジ部に対応する位置の前記画素にエッジ強調処理を施す画像処理手段と、前記原稿の読み取りに際して、前記異常画素検出手段の検出結果に基づいて前記異常画素と正常画素との境界を判別して、当該境界画素に対する前記画像処理手段による前記エッジ強調処理を禁止する制御手段と、を備えることにより、上記目的を達成している。
【0013】
上記構成によれば、画像読取手段により、所定の白基準部材及び原稿を主走査及び副走査して所定解像度の画素に分解して読み取るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像データとして出力し、白基準部材を読み取ったときの画像読取手段の出力する画像データから異常画素検出手段で異常画素を検出して、原稿を読み取ったときの画像読取手段の出力する画像データのうち異常画素検出手段の検出した異常画素に対応する位置の画素を、異常補正手段により当該画素の周辺画素データに基づいて補正し、画像読取手段の出力する原稿の画像データ及び異常補正手段で補正された画像データの原稿の画像のエッジ部に対応する位置の画素に、画像処理手段によりエッジ強調処理を施すが、このとき、異常画素検出手段の検出結果に基づいて異常画素と正常画素との境界を判別して、当該境界画素に対する画像処理手段によるエッジ強調処理を禁止するので、光路上にゴミ等が付着していたり、画像読取手段が劣化して、異常画素が発生している場合に、当該異常画素の発生している場所の原稿を読み取ったときの画素データを適切に補正することができるとともに、異常画素と正常画素の境界画素に対してはエッジ強調処理を禁止して、エッジ強調処理により縦筋等の異常画像が発生するのを防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0014】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像処理手段は、前記原稿の画像のエッジ部を検出して前記原稿の画像データのエッジ画素と非エッジ画素の判定を行うエッジ検出手段をさらに備え、当該エッジ検出手段が前記エッジ画素と判定した前記画素に対して前記エッジ強調処理を施し、前記制御手段は、前記エッジ検出手段が前記エッジ画素であると判定した前記画素が前記境界画素であると、前記エッジ検出手段に前記境界画素を前記非エッジ画素と判定させて、前記画像処理手段による前記エッジ強調処理を禁止するものであってもよい。
【0015】
上記構成によれば、エッジ検出手段で、原稿の画像のエッジ部を検出して原稿の画像データのエッジ画素と非エッジ画素の判定を行い、当該エッジ検出手段がエッジ画素と判定した画素に対して画像処理手段でエッジ強調処理を施すのに際して、エッジ検出手段がエッジ画素であると判定した画素が境界画素であると、エッジ検出手段に当該境界画素を非エッジ画素と判定させて、画像処理手段によるエッジ強調処理を禁止するので、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0016】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像処理手段は、前記エッジ強調処理として前記画像読取手段の出力する前記原稿の画像データにフィルタ演算によるMTF補正を行い、前記制御手段は、前記境界画素の前記画像処理手段による前記MTF補正をオフに設定して、前記エッジ強調処理を禁止するものであってもよい。
【0017】
上記構成によれば、画像処理手段が、エッジ強調処理として画像読取手段の出力する原稿の画像データにフィルタ演算によるMTF補正を行い、制御手段が、境界画素の画像処理手段によるMTF補正をオフに設定して、エッジ強調処理を禁止するので、エッジ強調処理としてMTF補正を行う場合にも、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0018】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像処理装置は、前記画像データを前記画像読取手段の出力するビット数と異なる第2のビット数により所定形式で出力する出力手段をさらに備え、前記画像処理手段は、前記エッジ強調処理を行った後、前記画像データを前記第2のビット数にビット変換するビット変換手段をさらに備え、前記制御手段は、前記ビット変換手段のビット変換した前記画像データを前記出力手段に出力させるものであってもよい。
【0019】
上記構成によれば、画像処理手段が、エッジ強調処理を行った後、画像データを画像読取手段の出力するビット数と異なる第2のビット数にビット変換し、制御手段が、ビット変換手段のビット変換した画像データを、第2のビット数により所定形式で出力する出力手段に出力させるので、ビット変換、例えば、白黒の2値化変換等を行う場合にも、ビット変換により境界画素が強調されて、縦筋等の異常画像が発生することを防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。本実施の形態は、請求項1及び請求項4に対応するものである。
【0021】
図1〜図5は、本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を適用した複写装置1の回路ブロック図である。
【0022】
図1において、画像処理装置としての複写装置1は、スキャナ部2、異常検出部3、異常補正部4、画像処理部5、出力部6、記憶部7及び制御部8等を備え、上記各部は、バス9に接続されている。
【0023】
スキャナ部(画像読取手段)2は、例えば、光源、縮小光学系、CCD(Charge Coupled Device )等を用いたイメージセンサ及びA/D変換部等を備え、原稿に光源から光を照射して、当該光源から反射された光を縮小光学系を介してCCDに入射し、CCDで所定の解像度(例えば、400dpi)で画素に分解して光電変換した後、A/D変換部でMビットの画像データに変換して出力する。
【0024】
このスキャナ部2には、シェーディング補正等に使用する基準補正データを提供する白基準板(白基準部材)がスキャナ部2の読取位置に配設されており、白基準板は、スキャナ部2により読み取られる部分が基準補正データを提供するのに適した白色に施されている。複写装置1は、原稿の読取前にスキャナ部2にこの白基準板を読み取らせて、基準補正データを取得する。
【0025】
異常検出部(異常画素検出手段)3は、上記白基準板をスキャナ2で読み取ったときの画像データに異常画素があるか否か及び異常画素の位置を検出して、制御部8に出力する。すなわち、異常検出部3は、スキャナ部3の読み取った画像データを画素毎に所定のスレッシュ値と比較して、異常画素か否かを判別している。具体的には、異常検出部3は、例えば、画像データのビット数Mを「8」、黒を「255」、白を「0」としたとき、スキャナ部3の出力する主走査方向に連続する5個の画像データを保存するレジスタを備え、当該レジスタの中央位置の画像データ(画素)を注目画素R(n)として当該注目画素R(n)の濃度W(n)を、所定のスレッシュ値Twと比較して、式1に示すように、注目画素R(n)の濃度W(n)がスレッシュ値Twよりも大きいと、当該注目画素R(n)は異常画素であると判断し、注目画素R(n)の濃度W(n)がスレッシュ値Tw以下であると、当該注目画素Rnは正常画素であると判断する。
【0026】
W(n)>Tw→注目画素R(n)=異常画素
W(n)≦Tw→注目画素R(n)=正常画素・・・・(1)
したがって、異常検出部3は、当該異常検出部3が異常画素であると判断した注目画素R(n)の画素位置に対応する白基準板やコンタクトガラス等の光路上にゴミ等が付着していたり、当該注目画素R(n)の位置のスキャナ部3のCCD等が劣化していることを検出することができる。
【0027】
異常補正部(異常補正手段)4は、白基準板をスキャナ部3が読み取ったときの異常検出部3が異常有りと判別すると、スキャナ部3で原稿を読み取ったときに、当該異常画素と判別した注目画素R(n)の位置に対応する原稿の読取画素を補正する。すなわち、異常補正部4は、異常検出部3が異常画素であると判定した画素位置の画素を注目画素R(n)として当該注目画素R(n)の周辺の正常画素(異常検出部3が異常と判定しなかった画素)に基づいて当該注目画素R(n)を補正する。具体的には、異常補正部4は、例えば、スキャナ部3の出力する主走査方向に連続する5個の画像データを保存するレジスタを備え、当該レジスタの中央位置の画像データ(画素)を注目画素R(n)として、当該注目画素R(n)の濃度G(n)を、前後の画素R(n−1)、R(n+1)が正常画素であると、式2に示すように、当該前後の正常画素画素R(n−1)、R(n+1)の濃度G(n−1)、G(n+1)の平均濃度を異常画素である注目画素R(n)の濃度G(n)’として補正する。なお、異常補正部4による異常画素の補正方法は、上記方法に限るものではない。
【0028】
注目画素R(n)の前後の画素R(n−1)、R(n+1)が正常画素のとき、
G(n)’=[G(n−1)+G(n+1)]/2・・・・(2)
上記以外のとき、すなわち、注目画素Rnが異常検出部3が正常画素であると判定した画素は、当該画素の濃度をそのまま注目画素Rnの濃度と設定する。なお、式2は、異常画素が1画素幅のとき、すなわち、異常画素が2画素以上連続していない場合について示しているが、異常画素が2画素異常連続している場合には、補間式を変更することにより、同様に注目画素Rnの濃度補正を行うことができる。
【0029】
画像処理部(画像処理手段)5は、スキャナ部2で読み取られ異常補正部4で異常画素の補正されたMビットの画像データのエッジを検出して、当該エッジ部分にエッジ強調処理を施すとともに、後述する出力部6で記録処理が可能なNビットの画像データに変換する。例えば、画像処理部5は、スキャナ部2の読み取った画像データのビット数(M)が8ビットであり、出力部6の取り扱えるビット数(N)が4ビットあるいは1ビットであると、8ビットの画像データを4ビットあるいは1ビットの画像データに変換する。なお、Nビットが1ビットのときには、画像処理部5は、Mビットの画像データを2値化処理して、白黒画像データに変換することとなる。
【0030】
出力部(出力手段)6は、例えば、電子写真式の記録装置等が用いられ、画像処理部5によりNビットに変換された画像データに基づいて、スキャナ2の読み取った画像を記録紙に記録出力する。なお、出力部6としては、記録出力するものに限るものではなく、例えば、次段の画像処理装置に出力する出力部や表示装置等であってもよい。
【0031】
記憶部7は、RAM(Random Access Memory)あるいはハードディスク等が利用され、画像データを一時保管して、制御部8の制御下で画像データの書き込み及び読み出しが行われる。
【0032】
制御部(制御手段)8は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)及びRAM等を備え、ROM内には、複写装置1としての基本処理プログラム及び異常画素検出・補正処理プログラム等の各種プログラムが格納されているとともに、これらの各処理プログラムを実行するのに必要な各種データが格納されている。制御部8は、ROM内のプログラムに基づいてRAMをワークメモリとして利用しつつ、複写装置1の各部を制御して、複写装置1としての基本処理を実行するとともに、後述する異常画素検出・補正処理を実行する。
【0033】
なお、複写装置1は、図示しないが、上記各部以外に、複写装置1として必要な各部、例えば、操作部等を備えている。
【0034】
次に、本実施の形態の作用を説明する。複写装置1は、白基準板を読み取ったときの異常画素を検出して、当該検出結果に基づいて原稿を読み取ったときの当該異常画素発生位置の画素を適切に補正するところにその特徴がある。
【0035】
すなわち、複写装置1は、スキャナ部2に原稿がセットされ、必要な読取操作が図示しない操作部で行われると、制御部8が、当該原稿の読み取りに先立って、スキャナ部2を駆動させて、スキャナ部2の読取位置に配設された白基準板をスキャナ部2に読み取らせる。
【0036】
制御部8は、スキャナ部2が白基準板を読み取った画像データを異常検出部3に転送し、異常検出部3に異常検出を行わせる(ステップS101)。すなわち、異常検出部3は、スキャナ部3の読み取った画像データを画素毎に、当該画素を注目画素Rnとして、当該注目画素R(n)の濃度W(n)を、予め設定された所定のスレッシュ値Twと比較して、上記式1に示したように、注目画素R(n)の濃度W(n)がスレッシュ値Twよりも大きいと、当該注目画素R(n)は異常画素であると判断し、注目画素R(n)の濃度W(n)がスレッシュ値Tw以下であると、当該注目画素Rnは正常画素であると判断する。
【0037】
上記異常画素の検出が完了すると、制御部8は、異常検出部3の検出した異常検出結果を記憶部7に保管して、スキャナ部2を駆動させ、セットされた原稿を順次1枚ずつ主走査及び副走査して原稿の画像の読み取りを開始させて(ステップS102)、当該スキャナ部2の読み取った原稿の画像データが上記異常検出処理で検出した異常画素位置の画素であるかを記憶部7に保管されている異常検出結果と比較することによりチェックする(ステップS103)。
【0038】
ステップS103で、原稿の画像データの画素が異常画素位置のときには、制御部2は、異常補正部4に当該異常画素位置の原稿の画素の異常補正を行わせ(ステップS104)、当該画素が異常画素と正常画素の境界画素であるかどうかチェックする(ステップS105)。
【0039】
この異常補正部4による画素の異常補正は、上述のように、原稿の画像データのうち、異常検出部3が異常画素であると判定した画素位置の画素を注目画素R(n)として、当該注目画素R(n)の濃度G(n)を、主走査方向前後の画素R(n−1)、R(n+1)が正常画素であると、式2に示したように、当該前後の正常画素画素R(n−1)、R(n+1)の濃度G(n−1)、G(n+1)の平均濃度を異常画素である注目画素R(n)の濃度G(n)’として補正する。
【0040】
ステップS103で、原稿の画像データの画素が異常画素位置でないときには、異常補正部4による補正を行うことなく、当該画素が異常画素と正常画素の境界画素であるか否かのチェックを行う(ステップS105)。
【0041】
ステップS105で、画素が異常画素と正常画素の境界画素であると、画像処理部5は、当該画素にエッジ強調処理を施すことなく、Mビットの画像データをNビットの画像データに変換するNビット化処理を行い(ステップS106)、ステップS105で、画素が異常画素と正常画素の境界画素でないと、当該画素がエッジ画素のときには、エッジ強調処理を行って(ステップS107)、Nビット化処理を行う(ステップS106)。
【0042】
上記処理を順次行って、所定量の画像データの処理が完了すると、制御部8は、当該画像データを出力部6に転送し、出力部6に記録紙に記録出力させる(ステップS108)。
【0043】
このように、例えば、図3に示すように、原稿を読み取ったときの主走査方向の画像データが画素a〜画素lまであった場合、白基準板をスキャナ部2で読み取ったときに、異常検出部3が画素e〜画素hの画素位置において、異常画素を検出し、画素d及び画素iについては、多少黒濃度が高いが正常画素であると判断したとすると、上記図3に示した原稿を読み取ったときの画像データについて、当該異常画素位置(画素e〜画素hの画素位置)の画像データを異常補正部4が上述のように周辺の正常画素に基づいて補正した後、画像処理部5で、エッジ強調処理を行う。このとき、異常画素と正常画素の境界画素、すなわち、画素d及び画素iについてもエッジ強調処理を行うと、エッジ強調された画像データは、図4に示すように、異常画素と正常画素の境界画素である画素d及び画素iが異常に黒濃度の高い画像データとなり、異常画素と正常画素の境界部に縦筋が発生するおそれがある。
【0044】
ところが、本実施の形態の複写装置1は、画像処理部5で、エッジ強調処理を行うに際して、異常検出部3の検出した異常画素と正常画素の境界部の画素、すなわち、画素d及び画素iについては、エッジ強調処理を行わないようにしている。
【0045】
したがって、画像処理部5でエッジ強調処理された画像データは、図5に示すように、異常画素と正常画素の境界部に異常に黒濃度の高い画像が発生するのを防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0046】
また、画像処理部5が、エッジ強調処理を行った後、画像データをスキャナ部2の出力するビット数Mと異なる第2のビット数Nにビット変換し、制御部8が、ビット変換した画像データを、第2のビット数Nにより出力する出力部6に出力させているので、ビット変換、例えば、白黒の2値化変換等を行う場合にも、ビット変換により境界画素が強調されて、縦筋等の異常画像が発生することを防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0047】
図6及び図7は、本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、画像処理部がエッジ検出部を備えて、当該エッジ検出部が原稿の画像データについて検出したエッジ部分をエッジ強調処理するが、このエッジ強調において、正常画素と異常画素の境界部の画素については、非エッジ画素と判定してエッジ強調処理を行わない。
【0048】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて、以下説明する。
【0049】
本実施の形態の複写装置1は、その画像処理部5が、原稿を読み取ったときの画像データのエッジを検出するエッジ検出部(エッジ検出手段)を備えており、エッジ検出部は、例えば、図6に示す3×3のマトリックスを有している。画像処理部5のエッジ検出部は、3×3マトリックスの中央画素Xを注目画素Rnとして、その周辺の画素、例えば、式3に示すように、画素B、画素D、画素E、画素Gとの濃度差が予め設定された判定スレッシュ値Teよりも大きいか否かにより、当該注目画素Rnである画素Xがエッジ画素であるか否か判定してエッジ検出を行っている。
【0050】
(X−B>Te)、(X−D>Te)、(X−E>Te)、(X−G>Te)のいずれかが成立するとき、
注目画素Rnである画素X=エッジ画素
その他のとき、
注目画素Rnである画素X=非エッジ画素・・・・(3)
そして、画像処理部5は、エッジ画素に対してエッジ強調処理を行うが、このエッジ強調処理は、例えば、式4に示すように、エッジ画素Xの濃度Gxに予め設定された所定の濃度値αを加算して、エッジ強調画素濃度Gx’としている。
【0051】
Gx’=Gx+α・・・・(4)
ただし、スキャナ部2で読み取った原稿の画像データのビット数Mが8ビットであり、黒画素が[255]、白が[0]のとき、エッジ強調画素濃度Gx’>255のときには、Gx’=255に設定する。
【0052】
さらに、画像処理部5は、制御部8の制御下で、上記エッジ画素の検出処理で検出したエッジ画素が正常画素と異常画素の境界画素であると、当該エッジ画素を非エッジ画素に判定変更を行う。
【0053】
本実施の形態の複写装置1は、上記以外の各部の構成は、上記第1の実施の形態の複写装置1と同様である。
【0054】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の複写装置1は、画像処理部5で原稿の画像データのエッジ判定を行うとともに、エッジ画素が異常画素と正常画素の境界画素であると、当該エッジ画素を非エッジ画素に判定変更して、境界画素のエッジ強調処理を行わないようにするところにその特徴がある。
【0055】
すなわち、複写装置1は、図7に示すように、スキャナ部2に原稿がセットされ、必要な読取操作が図示しない操作部で行われると、制御部8が、当該原稿の読み取りに先立って、スキャナ部2を駆動させて、スキャナ部2の読取位置に配設された白基準板をスキャナ部2に読み取らせる。
【0056】
制御部8は、スキャナ部2が白基準板を読み取った画像データを異常検出部3に転送し、上記第1の実施の形態と同様に、異常検出部3に異常検出を行わせる(ステップS201)。
【0057】
上記異常画素の検出が完了すると、制御部8は、異常検出部3の検出した異常検出結果を記憶部7に保管して、スキャナ部2を駆動させ、セットされた原稿を順次1枚ずつ主走査及び副走査して原稿の画像の読み取りを開始させて(ステップS202)、当該スキャナ部2の読み取った原稿の画像データが上記異常検出処理で検出した異常画素位置の画素であるかを記憶部7に保管されている異常検出結果と比較することによりチェックする(ステップS203)。
【0058】
ステップS203で、原稿の画像データの画素が異常画素位置のときには、制御部2は、異常補正部4に当該異常画素位置の原稿の画素の異常補正を行わせ(ステップS204)、当該画素がエッジ画素であるかどうかのエッジ検出処理を画像処理部5に行わせる(ステップS205)。
【0059】
この画像処理部5によるエッジ検出処理は、上述のように、3×3マトリックスの中央画素Xを注目画素Rnとして、その周辺の画素、例えば、式3に示したように、画素B、画素D、画素E、画素Gとの濃度差が予め設定された判定スレッシュ値Teよりも大きいか否かにより、当該注目画素Rnである画素Xがエッジ画素であるか否か判定してエッジ検出を行っている。
【0060】
ステップS203で、原稿の画像データの画素が異常画素位置でないときには、制御部8は、異常補正部4に異常補正を行わせることなく、当該画素がエッジ画素であるか否かのエッジ検出処理を画像処理部5に行わせる(ステップS205)。
【0061】
次に、制御部8は、当該画素が異常画素と正常画素の境界画素であるかどうかチェックし(ステップS206)、境界画素であるときには、当該画素を非エッジ化、すなわち、ステップS205のエッジ検出処理でエッジ画素であると判定されていても、当該画素を非エッジ画素であるとの判定変更を画像処理部5に行わせて(ステップS207)、当該画素がエッジ画素であるか否かチェックする(ステップS208)。
【0062】
ステップS206で、画素が異常画素と正常画素の境界画素でないときには、制御部8は、画像処理部5に非エッジ化処理を行わせることなく、当該画素がエッジ画素であるか否かチェックする(ステップS208)。
【0063】
ステップS208で、画素がエッジ画素であるときには、制御部8は、画像処理部5に当該画素にエッジ強調処理を行わせた後(ステップS209)、Mビットの画像データをNビットの画像データに変換するNビット化処理を行わせる(ステップS210)。画像処理部5は、このエッジ強調処理を、式4に示したように、当該画素の濃度Gxに所定の濃度値αを加算して、エッジ強調画素濃度Gx’とすることにより行っている。
【0064】
また、ステップS208で、エッジ画素でないときには、制御部8は、画像処理部5に当該画素にエッジ強調処理を行わせた後、Nビット化処理を行わせる(ステップS210)。
【0065】
Nビット化処理が完了すると、制御部8は、画像データを出力部6に転送し、出力部6により当該画像データに基づいて画像を記録紙に記録出力させて、処理を終了する(ステップS211)。
【0066】
このように、本実施の形態の複写装置1は、画像処理部5が、原稿の画像のエッジ部を検出して原稿の画像データのエッジ画素と非エッジ画素の判定を行い、当該画像処理部5がエッジ画素と判定した画素に対してエッジ強調処理を施すのに際して、エッジ画素であると判定した画素が境界画素であると、当該境界画素を非エッジ画素と判定変更させて、エッジ強調処理を禁止している。したがって、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0067】
図8は、本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、画像処理部がエッジ強調処理としてMTF補正を行うもので、請求項3に対応するものである。
【0068】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて、以下説明する。
【0069】
本実施の形態の複写装置1は、その画像処理部5が、画像データにエッジ強調処理としてフィルタ演算によるMTF(Modulation Transfer Function)処理を行う。すなわち、画像処理部5は、図6に示したと同様の3×3のマトリックスを有しており、この3×3マトリックスの中央画素Xを注目画素Rnとして、当該注目画素Rnの濃度Gxを3倍した濃度値から、その周辺の画素、例えば、式5に示したように、画素B、画素D、画素E、画素Gの濃度値を加算した値を2で除算した濃度値を、エッジ強調画素濃度Gx’としている。
【0070】
X’=3X−(B+D+E+G)/2・・・・(5)
このMTF補正は、上述のように、画像の切れを良くすることにより、エッジ強調を行うものであるため、異常画素と正常画素の境界画素にMTF補正を行うと、当該境界画素が強調され過ぎて、図4に示したような異常画素が発生するおそれがある。
【0071】
そこで、本実施の形態の複写装置1は、異常検出部3の検出した異常画素と正常画素の境界画素に対しては、制御部8がMTF補正をオフにして、画像処理部5がMTF補正を当該画素に施さないようにしている。
【0072】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の複写装置1は、画像処理部5で、正常画素と異常画素の境界画素以外の画素に対して、エッジ強調処理としてMTF補正を行うところにその特徴がある。
【0073】
すなわち、複写装置1は、図8に示すように、スキャナ部2に原稿がセットされ、必要な読取操作が図示しない操作部で行われると、制御部8が、当該原稿の読み取りに先立って、スキャナ部2を駆動させて、スキャナ部2の読取位置に配設された白基準板をスキャナ部2に読み取らせる。
【0074】
制御部8は、スキャナ部2が白基準板を読み取った画像データを異常検出部3に転送し、上記第1の実施の形態と同様に、異常検出部3に異常検出を行わせる(ステップS301)。
【0075】
上記異常画素の検出が完了すると、制御部8は、異常検出部3の検出した異常検出結果を記憶部7に保管して、スキャナ部2を駆動させ、セットされた原稿を順次1枚ずつ主走査及び副走査して原稿の画像の読み取りを開始させて(ステップS302)、当該スキャナ部2の読み取った原稿の画像データが上記異常検出処理で検出した異常画素位置の画素であるかを記憶部7に保管されている異常検出結果と比較することによりチェックする(ステップS303)。
【0076】
ステップS303で、原稿の画像データの画素が異常画素位置のときには、制御部2は、異常補正部4に当該異常画素位置の原稿の画素の異常補正を行わせ(ステップS304)、当該画素が正常画素と異常画素の境界画素であるかチェックする(ステップS305)。
【0077】
ステップS303で、原稿の画像データの画素が異常画素位置でないときには、制御部8は、異常補正部4に異常補正を行わせることなく、当該画素が異常画素と正常画素の境界画素であるかどうかチェックする(ステップS305)。
【0078】
ステップS305で、画素が異常画素と正常画素の境界画素であると、制御部8は、MTF補正をオフにして、画像処理部5にエッジ強調処理としてのMTF補正処理を当該画素に行わせることなく、画像処理装置5にMビットの画像データをNビットの画像データに変換するNビット化処理を行わせる(ステップS306)。
【0079】
また、ステップS305で、画素が異常画素と正常画素の境界画素でないときには、制御部8は、画像処理部5に当該画素にエッジ強調処理としてMTF補正処理を行わせ(ステップS307)、その後、画像処理部5にNビット化処理を行わせる(ステップS306)。画像処理部5は、このMTF補正処理を、上記式5に示したように、当該画素の濃度Gxを3倍した濃度値から、その周辺の画素B、画素D、画素E、画素Gの濃度値を加算した値を2で除算した濃度値を、エッジ強調画素濃度Gx’とすることにより行っている。
【0080】
Nビット化処理が完了すると、制御部8は、画像データを出力部6に転送し、出力部6により当該画像データに基づいて画像を記録紙に記録出力させて、処理を終了する(ステップS308)。
【0081】
このように、本実施の形態の複写装置1は、画像処理部5が、エッジ強調処理としてスキャナ部2の出力する原稿の画像データにフィルタ演算によるMTF補正を行うが、境界画素に対しては、このMTF補正をオフに設定して、エッジ強調処理を禁止している。したがって、エッジ強調処理としてMTF補正を行う場合にも、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0082】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像処理装置によれば、画像読取手段により、所定の白基準部材及び原稿を主走査及び副走査して所定解像度の画素に分解して読み取るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像データとして出力し、白基準部材を読み取ったときの画像読取手段の出力する画像データから異常画素検出手段で異常画素を検出して、原稿を読み取ったときの画像読取手段の出力する画像データのうち異常画素検出手段の検出した異常画素に対応する位置の画素を、異常補正手段により当該画素の周辺画素データに基づいて補正し、画像読取手段の出力する原稿の画像データ及び異常補正手段で補正された画像データの原稿の画像のエッジ部に対応する位置の画素に、画像処理手段によりエッジ強調処理を施すが、このとき、異常画素検出手段の検出結果に基づいて異常画素と正常画素との境界を判別して、当該境界画素に対する画像処理手段によるエッジ強調処理を禁止するので、光路上にゴミ等が付着していたり、画像読取手段が劣化して、異常画素が発生している場合に、当該異常画素の発生している場所の原稿を読み取ったときの画素データを適切に補正することができるとともに、異常画素と正常画素の境界画素に対してはエッジ強調処理を禁止して、エッジ強調処理により縦筋等の異常画像が発生するのを防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0084】
請求項2記載の発明の画像処理装置によれば、エッジ検出手段で、原稿の画像のエッジ部を検出して原稿の画像データのエッジ画素と非エッジ画素の判定を行い、当該エッジ検出手段がエッジ画素と判定した画素に対して画像処理手段でエッジ強調処理を施すのに際して、エッジ検出手段がエッジ画素であると判定した画素が境界画素であると、エッジ検出手段に当該境界画素を非エッジ画素と判定させて、画像処理手段によるエッジ強調処理を禁止するので、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0085】
請求項3記載の発明の画像処理装置によれば、画像処理手段が、エッジ強調処理として画像読取手段の出力する原稿の画像データにフィルタ演算によるMTF補正を行い、制御手段が、境界画素の画像処理手段によるMTF補正をオフに設定して、エッジ強調処理を禁止するので、エッジ強調処理としてMTF補正を行う場合にも、正常画素と異常画素の境界画素に対してエッジ強調処理を行うのをより適切に防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0086】
請求項4記載の発明の画像処理装置によれば、画像処理手段が、エッジ強調処理を行った後、画像データを画像読取手段の出力するビット数と異なる第2のビット数にビット変換し、制御手段が、ビット変換手段のビット変換した画像データを、第2のビット数により所定形式で出力する出力手段に出力させるので、ビット変換、例えば、白黒の2値化変換等を行う場合にも、ビット変換により境界画素が強調されて、縦筋等の異常画像が発生することを防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を適用した複写装置の要部回路ブロック図。
【図2】図1の複写装置による異常画素検出・補正処理を示すフローチャート。
【図3】図1のスキャナ部で読み取られた異常画素のある原稿の画像データの一例を示す図。
【図4】図3の画像データに異常補正処理を施しただけでエッジ強調処理を施した場合の画像データの一例を示す図。
【図5】図3の画像データに異常補正処理を施すとともに正常画素と異常画素の境界画素以外のエッジ画素にエッジ強調処理を施した場合の画像データの一例を示す図。
【図6】本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を適用した複写装置の画像処理部の備えているマトリックスの一例を示す図。
【図7】本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を適用した複写装置による異常画素検出・補正処理を示すフローチャート。
【図8】本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を適用した複写装置による異常画素検出・補正処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 複写装置
2 スキャナ部
3 異常検出部
4 異常補正部
5 画像処理部
6 出力部
7 記憶部
8 制御部
9 バス

Claims (4)

  1. 所定の白基準部材及び原稿を主走査及び副走査して所定解像度の画素に分解して読み取るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像データとして出力する画像読取手段と、前記白基準部材を読み取ったときの前記画像読取手段の出力する前記画像データから異常画素を検出する異常画素検出手段と、前記原稿を読み取ったときの前記画像読取手段の出力する前記画像データのうち前記異常画素検出手段の検出した前記異常画素に対応する位置の画素を当該画素の周辺画素データに基づいて補正する異常補正手段と、前記画像読取手段の出力する前記原稿の画像データ及び前記異常補正手段で補正された前記画像データの前記原稿の画像のエッジ部に対応する位置の前記画素にエッジ強調処理を施す画像処理手段と、前記原稿の読み取りに際して、前記異常画素検出手段の検出結果に基づいて前記異常画素と正常画素との境界を判別して、当該境界画素に対する前記画像処理手段による前記エッジ強調処理を禁止する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記原稿の画像のエッジ部を検出して前記原稿の画像データのエッジ画素と非エッジ画素の判定を行うエッジ検出手段をさらに備え、当該エッジ検出手段が前記エッジ画素と判定した前記画素に対して前記エッジ強調処理を施し、前記制御手段は、前記エッジ検出手段が前記エッジ画素であると判定した前記画素が前記境界画素であると、前記エッジ検出手段に前記境界画素を前記非エッジ画素と判定させて、前記画像処理手段による前記エッジ強調処理を禁止することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記エッジ強調処理として前記画像読取手段の出力する前記原稿の画像データにフィルタ演算によるMTF補正を行い、前記制御手段は、前記境界画素の前記画像処理手段による前記MTF補正をオフに設定して、前記エッジ強調処理を禁止することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、前記画像データを前記画像読取手段の出力するビット数と異なる第2のビット数により所定形式で出力する出力手段をさらに備え、前記画像処理手段は、前記エッジ強調処理を行った後、前記画像データを前記第2のビット数にビット変換するビット変換手段をさらに備え、前記制御手段は、前記ビット変換手段のビット変換した前記画像データを前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
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