JP3784213B2 - 吸収体並びに該吸収体を使用するシーツ及び包装材料 - Google Patents

吸収体並びに該吸収体を使用するシーツ及び包装材料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収体に関し、特に、プラスチック廃材及び紙廃材を利用し、シート、マツト又はシーツ等の薄手或いは厚手の敷物又は包装材料として使用することができ、吸収機能及び/又は保水等の湿度調節機能を有する薄手又は厚手の吸収体に関する。
【0002】
このような本発明のプラスチック廃材及び紙廃材を利用した吸収体が使用される敷物としては、雨天の場合に、屋根の無いイベント会場の雨天の日の雨による床の濡れ防止用吸水性マット、雨の日の自動車、列車若しくは飛行機などの乗り物の床の濡れ防止用吸水性マット、雨の日の病院、サービスエリア、デパート、ホテル、店舗、オフィスビル若しくはレジャー施設の床の濡れ防止用吸水性マツト、冷蔵庫内の濡れの防止用吸水性マット、調理場の床の濡れの防止用吸水性マット、並びに炊事場又は調理場の生ゴミのドリップ吸収用の吸収シート、給水設備、給湯設備又は便器若しくは洗面具等の衛生器具を備える床の濡れ防止用吸水性マット、冷蔵庫の周囲の床の濡れの防止用吸水性マット、ガソリンスタンド若しくは厨房用の吸油性敷マット、レジャーマツト若しくはマッサージ療法用シーツ、並びにベット用補助マットなどがある。またこの他に、吸収体が使用される包装用のシートとしては、野菜、青果物若しくは花卉類の保水又は調湿機能を有する包装材料、鮮魚、生肉、総菜食品又は弁当等の保水又は調湿機能を有する包装材料、並びに種子、菌株、幼苗若しくは球根の包装材料などがある。また、以上の他に、吸収体が使用される掃除用のシートとしては、機械類や窓の掃除用、建築物の天井部、壁部、床部若しくは窓部等の結露及び濡れの拭き取り用のウエス又は雑巾として使用される吸水性マット又は吸水性シートがある。
【0003】
そしてまた、本発明の吸収体は、園芸植物の栽培時における水蒸発防止用又は吸油性による廃油処理用の使い捨て用の吸収体として使用でき、また、本発明の吸収体は、シーツ内部の吸水層部、及び使い捨て用の吸収性マット又は吸水性マットの吸水層部に使用でき、さらに、本発明の吸収体は、紙おむつ、尿パッド、及び生理用ナプキン等の使い捨て用の衛生材料の吸水部材として使用でき、さらにまた、本発明の吸収体は、動物用シーツ、ペットシーツ等の愛玩動物用の***物処理材の吸水部材として使用でき、さらに、本発明の吸収体は、冷凍水産物の運搬の際に、水産物が氷解した水に濡れるのを防止する吸水性シート、又は鉢植えを被う水蒸発防止用の吸水性シート、鉢植えの下に敷く吸水性シート、水槽の回りに配置する吸水性シート、結露防止用シート等に使用する吸水性シートとして使用でき、さらにまた、傘立ての受部等の滴の垂れる箇所に配置して、傘等から落ちる水滴を吸収する水滴吸収マットとして使用することができる。また、本発明の吸収体は、乗り物のヘッドカバー用のマットとして、又はヘルメット又は帽子内の蒸れ防止用マットとして、さらに、例えばウォシュレット便器での排便後のトイレットペーパーシートとして使用することができる。
【0004】
【従来の技術】
従来、例えば、床の濡れは、布製の雑巾又は使い捨て用の雑巾や、雑巾、ウエス、スポンジ等の各種の吸収体を取り付けた棒雑巾を使用して拭かれており、また洗面所等の予め水等で濡れる箇所には、吸水性のマットを敷いて床の濡れるのを防止している。
また、一方、使い捨て用の人や動物用シーツには、前記不透水性膜の内側に接して上部吸水性紙層部を設け、シーツ底部の不透水性薄層部の内側に接して、下部吸水性紙層部を設け、前記上下の紙層部間に、高吸水性樹脂を含む紙粉が配置されている。
また、現在、大量の紙製品が生産され、消費されているが、夫々の用途に応じた印刷段階及び製本段階等で、大量の裁断屑が発生し、その量は膨大であり、再生されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、布製の雑巾や棒雑巾は、繰り返し使用するものであり、使用済みの雑巾を再使用できるようにするためには、濯いだり、また付着する水を絞って除いたり、濯ぐ水を取り替えたりするなどの多くの手間を要し問題である。また、従来の使い捨て用のシーツには、紙粉及び高吸水性樹脂が使用されており、殊に、紙粉には、パルプ粉砕物が使用されている。しかし、パルプ粉砕物は、最近では入手困難であり、しかも比較的高価となっているために、コスト的にその使用が問題とされている。
そこで、使い捨て用のシーツでは、パルプ粉砕物を減少させると共に、パルプ粉砕物に代えて、高吸水性樹脂が使用されている。しかし、パルプ粉砕物を減少させて、高吸水性樹脂を使用した使い捨て用のシーツ等の吸収体は、パルプ粉砕物の使用量が少ないために、比較的薄く形成され、弾力性が乏しくなって、比較的堅い吸収体となり、使い捨て用のおむつ等にとって、パルプ粉砕物の減少が問題とされている。
また、一方、水産物を輸送する場合には、水産物を藁や紙の上に配置して搬送するが、氷解等により藁や紙が濡れ、搬送される水産物が濡れた藁や紙と接触を続けることとなって問題である。
【0006】
さらに、紙おむつや生理用ナプキンは、大量に製造され、また大量に消費されるが、製造時の裁断の際には、原材料の紙粉及び高吸水性樹脂を含む吸水層部やプラスチックフィルムの裁断屑が大量に発生する。プラスチックフィルム裁断屑は、プラスチック材料の燃焼熱が高く、その処理が問題とされており、また、紙オムツの製造時に大量に発生する検査不良の紙オムツも、その処理が問題とされている。
さらにまた、古紙を再生する段階では、プラスチック材料や金属材料の混入は問題とされるために、壁紙等の建築材として使用される、例えば、化学繊維紙、無機繊維紙、金属繊維紙及び金属酸化物を含有する繊維紙並びにプラスチックフィルム廃材などは除かれて原料として使用されておらず、問題とされている。
本発明は、従来の雑巾やマット等の吸収体の原材料や再使用に係る問題点、或いはシーツの吸収体の原材料及び弾力性に係る問題点並びに、無機繊維紙、プラスチックフィルム廃材や紙オムツ廃材の処分の問題点を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、プラスチック材料を含有する不良衛生材料及び衛生材料裁断屑等の衛生材料廃物を粉砕した粉砕物を吸収体に使用することにより、吸収体の吸収能を損なうことなく、吸収体として使用できること及びプラスチック材料の存在が使用後の吸収体の燃焼熱を高めて、自己燃焼継続が可能となり、また焼却処理の際にも燃料の節約を果たすこと、チタン紙廃材、アルミナ紙廃材、チタン酸カリウム紙廃材及びアルミナ・シリカ紙などを吸収体の原料とすることにより、吸収体に臭気等を除去する機能を付与できること発見して本発明に至った。
また、本発明は、各種マット或いは人又は動物用シーツの吸収体の原材料として、プラスチックフィルム等の不透水性膜並びに紙粉又は金属を含有する紙廃材或いは紙おむつ及び生理用ナプキン等の衛生材料の廃材を使用して、比較的吸水性が大きい吸収体、及びまた該吸収体を使用して比較的弾力性のある人又は動物用シーツを提供することを目的としている。
【0008】
即ち、本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成されていることを特徴とする吸収体にあり、また、本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収体にあり、さらに、本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されている吸水性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボス皺が形成されていることを特徴とする吸収体にあり、さらにまた、本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されている吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び上部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている上部吸水性混合層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含んでいる下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、上部及び下部吸水性混合層部並びに下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収体にある。
【0009】
そしてまた、本発明は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部と下部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とするシーツにあり、さらに、本発明は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とするシーツにあり、さらにまた、本発明は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる上部吸水性混合層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含んでいる下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、上部吸水性混合層部、中間吸水性紙層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とするシーツにある。
【0010】
そしてまた、本発明は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部と下部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする包装材料にあり、さらに、本発明は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性乃至不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部又は下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする包装材料にあり、さらにまた、本発明は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含む上部吸水性混合層部と、中間吸水性紙層部及び上部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部、上部及び下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする包装材料にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、吸収体は、従来の吸収体と相違して、各種用途の吸収体として使用でき、また、直接シーツとして及びシーツ用として使用でき、さらに直接包装材料として及び包装材料用として使用できるものである。本発明の吸収体をシーツとしてまた包装材料として使用する場合は、本発明の吸収体は、シーツ又は包装材料としての大きさに製造することができる。しかし、本発明の吸収体の上面に、透水性の不織布を配置し、該吸収体の下に不透水性の防水シートを配置して、シート状に一体に形成して、例えば、動物用シーツとして、***時に尿等が漏れないようにすることができ、また、その他シーツとして、休養及び就寝用などの各種のシーツなどに使用することができ、またマットとして、上方及び/又は下方から水を吸収できる敷物とすることができ、さらに包装材料として、表面側及び/又は裏面側から水分の調整を行うことができる包装材料としての使用することができる。
【0012】
本発明において、吸収体は、その上部には、上面を形成する上部吸収性紙層部が設けられ、底部には、下面を形成する下部吸収性紙層部が設けられる。本発明において、上部及び下部吸収性紙層部は、水の吸収速度の大きい薄葉紙等で形成されるのが好ましい。本発明においては、シーツ又は包装材料とする場合には、上面を透水性薄層部で形成し、底面を透水性又は不透水性のプラスチックフィルムで形成することができる。この場合は、下部吸収性紙層部の下面に接して不透水性のプラスチックフィルム層部が設けられる。本発明において、底面を不透水性薄層部とする場合には、底部は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック材料製の不透水性のフィルム層部で形成することができる。本発明において、前記上部及び下部の紙層部間には、プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸収性混合層部が設けられる。
【0013】
本発明の吸収体において、上部吸収性紙層部及び下部吸収性紙層部間に設けられている吸収性混合層部としては、プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含み、エンボスによる凹凸模様、即ちエンボス加工により形成された凹凸模様を付して比較的柔軟な板状体に加圧成形される。本発明において、エンボス模様は、3mm未満、好ましくは2mm以下の幅を有する複数の凸部又は皺を含める複数の凸条により形成される。このようにエンボスによる凹凸模様を有する比較的柔軟な板状体とすることにより、床の部分によく密着して、床の水滴等を吸収し易くできるので好ましい。
【0014】
本発明において、吸収体は、その上部紙層部は、シーツ又は包装材料の上面を形成する透水性薄層部を支持するものであり、透水性薄層部を透過する水を速やかに吸収できる材料製であるのが好ましく、一般に、一枚以上の薄葉紙により形成される。本発明において、前記上部及び下部の紙層部間には、プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸収性混合層部が設けられる。本発明において、吸収性混合層部は、パルプ材を、パルプ廃材粉砕物、プラスチック廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物で代用されるが、パルプ廃材もパルプ材料と同様に比較的高価であり、その入手も難しいために、使用されるプラスチック廃材粉砕物の量は、使用されるパルプ廃材粉砕物の量よりも大きくなっている。
【0015】
本発明者は、プラスチック廃材粉砕物の使用が、吸収体において、保水性を増加でき、また弾力性を増加できることを発見し、さらにプラスチック廃材粉砕物の表面に界面活性剤を付着させることにより、プラスチック廃材粉砕物の吸水速度を増加させることができることを発見して、本発明に至った。
本発明において、プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性樹脂で形成される吸収性混合層部の少なくとも一部、例えば上部に、界面活性剤を付着させることにより、吸収性混合層部の水の吸水速度を増加することができる。
本発明においては、吸収体の吸収性混合層部に界面活性剤を付着させることにより、吸収性混合層部の吸水速度を高めることができ、吸収体に吸収されないで吸収体の表面に残留する水の残留時間を著しく短縮することができる。したがって、本発明の吸収体を使用してシーツ又は包装材料としたときに、吸収体の上部に配置された透水性薄層部、例えば不織布上に水が残留しないようにすることができ、不織布に比較的乾いた感触を与えることができる。
【0016】
本発明においては、吸収体の吸水速度を大きくするために、吸収体の上部及び下部は、吸水性紙層部により形成される。この吸水性紙層部は、その吸収速度を大きくするために、一以上のティッシュペーパー、レーヨン紙又は複合紙等の薄葉紙を、一枚づつ合わせて若しくは貼り合わせて形成され、又は予め合わせて一体にされた複数の薄葉紙により形成された吸水紙から形成することができる。薄葉紙の枚数を多くすると、吸収体の吸水速度を大きくすることができる。この場合、薄葉紙については、水に濡れて発色する発色剤又は水と反応して発色する発色剤により着色することができる。吸水紙としては、薄葉紙と化学繊維紙を貼り合わせ加工した吸収性を有する複合紙を使用することができる。
【0017】
本発明においては、吸収体の保水能力を大きくするために、前記上部及び下部の吸水性紙層部間に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部が設けられ、前記上部及び下部の吸水性紙層部並びに吸水性混合層部は、一体に合わされて、又は一体に貼り合わされて、少なくとも上面に凸部を有する吸収体を形成することができる。本発明において、吸収体に臭気等の除去機能をもたせるときは、吸水性混合層部に、チタン紙廃材粉砕物、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム紙廃材粉砕物又はアルミナシリカ紙廃材粉砕物などの無機繊維紙廃材粉砕物或いは前記無機繊維紙廃材粉砕物の二種以上の粉砕物を配合することができる。さらに本発明においては、吸収体に臭気等の除去機能を持たせるために、前記、無機繊維廃材粉砕物に加えて、タルク、ゼオライト又はベントナイト等の無機質の吸着剤を配合することができる。
【0018】
本発明において、前記上部及び下部の吸水性紙層部間には、中間吸水性紙層部を設けることができる。この場合、中間吸水性紙層部は、前記上部及び下部の吸水性紙層部と同様に、少なくとも一枚の吸水性に優れる薄葉紙で形成することができるが、吸水性を増加させるために、複数の薄葉紙を、一枚づつ合わせて又は貼り合わせて形成することができ、また、予め合わせて一体にされた複数の薄葉紙により形成することができる。薄葉紙は、水に反応して発色する発色剤により着色されているものとすることができる。上部及び中間吸水性紙層部間には、吸水性樹脂含有層部又は吸水性混合層部が設けられる。前記吸水性樹脂含有層部は、吸水性樹脂を含有すれば足りるが、吸水性樹脂以外に、プラスチック廃材粉砕物及び/又は紙廃材粉砕物を含有させることができ、また、前記吸水性混合層部とは異なる割合で、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含ませて形成することができる。この場合においても、吸収体に臭気等の除去機能をもたせるときは、吸水性混合層部に使用する紙廃材に、チタン紙廃材、アルミナ紙廃材、チタン酸カリウム紙廃材又はアルミナシリカ紙廃材等の不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の粉砕物を使用することができる。このような不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の粉砕物としては、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物がある。
【0019】
本発明においては、吸収体は、シーツ又は包装材料に使用することができる。吸収体をシーツ又は包装材料とする場合、上面を形成する部材は、その目的に応じて、乾式又は湿式の不織布等の透水性のある薄層部とすることができる。透水性の薄層部は、水透過の程度に応じた大きさの孔を有するプラスチックフィルム又は水透過の程度に応じた透水機能を有する湿式又は乾式の不織布とすることができる。本発明において、吸収体をシーツに使用する場合には、下面となる側を不透水性のプラスチックフィルム等の不透水性の薄層部により形成することができる。このように形成された不透水性薄層部は、下部吸水性紙層部の下面に接して設けられ、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック材料製の不透水性のプラスチックフィルムで形成することができる。しかし、本発明において、包装材料の場合には、下面となる薄層部は、包装される材料に応じて、透水性の薄層部とすることができる。透水性の薄層部とする場合には、水透過の程度に応じた大きさの孔を有するプラスチックフィルム又は水透過の程度に応じた透水機能を有する湿式又は乾式の不織布とすることができる。このように吸収体上部及び底部を構成すると、例えば、雨等で濡れた床面に配置することにより、床面を濡らす水を自動的に吸い取ることができ、床面の濡れを拭き取る必要がなくなり、その手間を省くことができる。このように透水性の薄層部を有するシーツは、乗り物の敷物、傘立ての敷物、洗面所の敷物、便器の周囲等の敷物として使用して、夫々の床の濡れを防止することができる。また、透水性の薄層部を、複数の毛細管状の細かい孔を有する材料により形成することにより、例えば青果物又は鮮魚等を包装する包装材料とすると、薄層部に所望寸法の孔を通して、包装された青果物や鮮魚等の被包装材料の水分を適度に調整することができる。
【0020】
本発明において、プラスチック廃材としては、一般に廃棄される例えば厚さ2mm以下の合成樹脂繊維廃材、フィルム又はシート状合成樹脂廃材、フィルム又はシート状合成ゴム廃材、プラスチックフィルム廃材があり、5mm以下、好ましくは3mm以下の粒度に粉砕されて、吸水性混合層部に、紙廃材粉砕物と共に使用される。このように、プラスチック廃材を5mm以下、好ましくは3mm以下の粒度に粉砕すると、保水機能が増大するので好ましい。プラスチック廃材粉砕物は、前記のプラスチック廃材の粉砕物の他に、5mm以下、好ましくは3mm以下に粉砕された紙おむつ廃材粉砕物、乳パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプキン廃材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物を分級等により分離された分離産物の中、プラスチック物質に富む分離産物、例えば、主成分としてプラスチック物質を含有する分離産物を使用することができる。
【0021】
本発明において、紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下における紙廃材を粉砕した粉砕物であり、例えば、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉砕物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不良尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用ナプキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高吸収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の粉砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃材の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕物、段ボール原紙の廃材の粉砕物、木材パルプ廃材の粉砕物、古紙パルプ廃材の粉砕物、非木材パルプ廃材の粉砕物、古紙の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材、不良無機繊維紙若しくは無機繊維紙廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは化学繊維紙廃材の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織布又は乾式若しくは湿式不織布廃材の粉砕物或いは不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物、不良プリクラロール若しくはプリクラロール廃材の粉砕物、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、不良防臭紙若しくは防臭紙廃材の粉砕物、不良防虫紙若しくは防虫紙廃材の粉砕物、不良吸水紙若しくは吸水紙廃材の粉砕物、不良複写用紙若しくは複写用紙廃材の粉砕物、使用済み紙製容器の粉砕物、不良磁気記録紙若しくは磁気記録紙廃材の粉砕物、或いは前記粉砕物の二以上の混合物などがある。
【0022】
本発明において、紙廃材粉砕物に使用される紙廃材としては、印刷工場、製紙工場、衛生品製造工場、食品容器製造工場などから排出される、印刷された用紙の不良品、裁断屑及び穿孔屑、文書細断屑、各種紙の不良品及び裁断屑、紙を含む衛生用品の不良品及び裁断屑、並びに食品容器の不良品及び食品容器用紙材の裁断屑などの廃材、例えば、印刷用紙、印刷情報用紙、包装用紙、衛生用紙及び雑種紙等の屑、古紙、新聞紙屑、不織布屑、段ボール屑、紙管屑、紙器屑、感熱紙廃材、衛生材料屑、段ボール原紙の廃材、紙器用原紙の廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプ廃材、非木材パルプ廃材等のなどがあり、また、これらの他に、鉄道、飛行機、又は高速道路から排出される使用済み切符などがあり、さらに、これらの他に、高速道路等の各種サービスエリア、各種レジャー施設、駐車場、各種飲料製造工場から排出される使用済み紙製容器、例えば、使用済みの紙コップ及び紙トレー、不良品の紙コップなどがある。これらの紙廃材は、粒度が5mm以下、好ましくは3mm以下の粉砕物に粉砕される。これらの紙廃材の粉砕物は、一種類の紙廃材の粉砕物又は二種類以上の紙廃材の粉砕物の混合物として、吸収体に使用される。
【0023】
このような吸収体に使用されるプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物としては、プラスチック材料及びパルプ材料を含有する製品の不良品の粉砕物及び該製品の製造時に発生する裁断屑等の廃材の粉砕物がある。このようなプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物としては、例えば、紙を含む衛生用品の不良品の粉砕物及びその裁断屑の粉砕物があり、特に、不良紙おむつの粉砕物、紙おむつの裁断屑の粉砕物、不良乳パッドの粉砕物、乳パッドの裁断屑の粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、尿パッドの裁断屑の粉砕物、不良生理用ナプキンの粉砕物、生理用ナプキンの裁断屑の粉砕物、不良ラミネート紙加工品の粉砕物又はラミネート紙の裁断屑の粉砕物など、或いはこれら粉砕物の二以上の混合物がある。また、プラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物としては、前記の紙廃材粉砕物の他に、プラスチック及びパルプを含む廃材の粉砕物、例えば不良紙おむつの粉砕物、紙おむつの裁断屑の粉砕物、不良乳パッドの粉砕物、乳パッドの裁断屑の粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、尿パッドの裁断屑の粉砕物、不良生理用ナプキンの粉砕物、生理用ナプキンの裁断屑の粉砕物、不良ラミネート紙加工品の粉砕物又は使用済みラミネート紙廃材若しくはラミネート紙の裁断屑の粉砕物についての分級処理により分離されたパルプに富む分級産物及びプラスチックに富む分級産物或いは前記プラスチック及びパルプを含む廃材の粉砕物の二以上の混合粉砕物についての分級処理等により分離されたパルプに富む分級産物及びプラスチックに富む分級産物がある。さらにこれらの他に、パルプ含有率が小さいが、上質紙、電算機用紙、事務用紙又は印刷用紙等の文書細断機により細断された細断屑、即ちシュレッダー屑紙、パンチ屑紙、チタン紙、アルミナ紙、アルミナシリカ紙、チタン酸カリウム紙若しくは炭素繊維紙又は湿式若しくは乾式不織布或いはこれらの二以上の紙廃材の組み合わせ及び/又はこれらの紙廃材と上記の紙廃材との組み合わせを、吸収体を構成する紙廃材として使用することができる。本発明において、チタン紙、アルミナ紙、アルミナシリカ紙及びチタン酸カリウム紙は、夫々、二酸化チタン、アルミナ、アルミナシリカ又はチタン酸カリウムを含有する繊維紙であり、例えば、壁紙等として使用されるものである。
【0024】
本発明においては、吸収体の質感及び弾力感を増すために、吸水性混合層部に使用されるプラスチック廃材粉砕物の含有量は、紙廃材粉砕物含有量に比して多くすることができる。この場合には、バルプ廃材粉砕物の含有量が低下した分、吸水性混合層部の吸水速度が低下することとなり、吸収体の表面には、水が可成の間吸収されないで残留することとなるので、本発明においては、吸収体の表面に夫々独立した複数の凹部又は一部で互いに連続する凹部を形成し、該凹部に、吸収体の表面に残留する水を流入させて収容するようにしている。しかし、凹部に流入した水は、吸水性混合層部の吸水速度が小さいために、吸水性混合層部に吸収されないで残留する。
【0025】
そこで、本発明においては、吸収体の少なくとも一方の面に、界面活性剤を付着させて、吸収体の水の吸収速度を増加させており、また吸水性樹脂を混合して、吸水性混合層部の保水能力及び吸水能力を増加させている。このように、界面活性剤を吸収体の例えば表面及び/又は裏面に付着させることにより、凹部に溜まる水を吸収体に速やかに吸収させることができ、吸水性樹脂を混合することにより、吸水性混合層部に水を吸水保持させることができる。本発明においては、吸収体表面に凹部を形成することにより、水に接触する表面積を増加させ、さらに凹部に界面活性剤を付着させることにより、吸収体の吸水速度を増加させることによって、吸収体による速やかな吸水を行うことができる。界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤が好ましいが、これらの外にラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等の陽イオン界面活性剤、オクチルフェニールエーテル等の非イオン界面活性剤などがある。
本発明においては、このように吸収体の表面に、凹部又は凸部を形成し、界面活性剤を付着させることにより、吸収体の表面に水が残留するのを緩和することができる。
【0026】
本発明においては、シーツを形成する場合には、不織布層部を、吸収体に形成された凸部に支持させるようにして、吸収体の表面上に不織布層部を形成すると、シーツの表面の不織布層部が濡れて、該不織布層部から水が滲み出るのを防止することができるので好ましい。本発明においては、吸収体及びシーツの吸水能力を大きくするために、吸収体の上部及び下部には、薄葉紙で形成された吸水性紙層部が設けられる。吸収体の保水能力を大きくするために、前記上部及び下部の吸水性紙層部間に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部が設けられ、前記上部及び下部の吸水性紙層部並びに吸水性混合層部は、一体に貼り合わされて吸収体が形成される。
【0027】
本発明において、上部吸水性紙層部、下部吸水性紙層部、並びに前記上部及び下部の紙層部間に設けられているプラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部は、エンボスを付されて比較的柔軟な板状体に加圧成形される。このように比較的柔軟な板状体とすることにより、床の部分によく密着して、床の水滴等を吸収し易くなるので好ましい。
本発明において、上部及び下部吸水性紙層部間に、中間吸水性紙層部を配設することが出来る。このように吸水性紙層部を三層にすると、上部及び中間吸水性紙層部間の上部の吸水性紙層部間に、吸水性樹脂含有層部を形成することができる。吸水性のみを要し弾力性を必要としない場合は、吸水性樹脂のみを配置することができるが、吸水性のみでなく弾力性を必要とする場合には、吸水性樹脂にプラスチック廃材粉を加えて弾力性を与えることができる。
【0028】
本発明において、シーツは、上面を形成する透水性薄層部を有しており、この透水性薄層部は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン若しくはビニロン等のプラスチック繊維製の不織布又はポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等のプラスチック材料製の多孔膜で形成することができ、下部は、不透水性のプラスチックフィルム層部であり、プラスチックフィルム層部は、吸収体の場合と同様に、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック製の不透水性の薄層部で形成することができる。本発明において、前記透水性薄層部の内側には、その内側面に接して吸水性紙層部を設けることができる。本発明において、透水性薄層部は、殺菌性及び消臭性が付与されたものを使用すると、使用中に、付着する汗や尿などにより発する臭気を減少させるので好ましい。また、本発明において、生分解プラスチック材料の不透水性膜及び透水性膜層部、並びに生分解プラスチック材料含有の吸水性混合層部を使用すると、得られた吸収体、シーツ及び包装材料を土中に埋めて廃棄することができるので好ましい。本発明の包装材料において、上下両面を透水性とする場合には、上下両面を、不織布等の透水性薄層部とすることができる。
本発明において、透水性薄層部は、例えば、25mlの水を、例えば洗浄壜のノズルより、10秒以内に、直径2cmの円内に注入したときに、その全量が透過する時間が20秒以内のものが好ましく、ここで透過する時間、即ち透水性はさらに短くなる程好ましい。
【0029】
本発明において、上部、中間部及び下部吸水性紙層部は、吸収紙、吸水紙又はクレープ紙等の薄葉紙で形成されるのが、良好な吸水性を確保できるので好ましい。また、本発明において、吸水紙には、パルプと化学繊維を液中に分散させ、抄紙して製造した複合紙を使用することができる。薄葉紙に例えばポリプロピレン製の化学繊維紙等の化学繊維紙を貼り合わせた吸水性又は透水性を有する複合紙を使用することができる。本発明において、吸水性の紙層部は、前記透水性薄層部の下面に接して上部吸水性紙層部として設け、また、下部吸水性紙層部は、その侭、吸収体の底部を形成してもよく、底面を不透水性のプラスチック製の薄層部で形成して、底面を補強する事ができる。この場合には、前記下部吸水性紙層部は、該不透水性のププラスチック製の薄層部の内面、即ち上面に接して設けることができる。底部を該不透水性のプラスチック製の薄層部で形成する場合には、底面からの水等の液の吸収を図るために、プラスチック製の薄層部に孔を開けておくのが好ましい。孔の大きさは、底面の機械的強度を維持する上で、小さく形成するのが好ましい。孔の形状は、角形、円形等種々の形状に形成でき、大きさは例えば、30mm以下、好ましくは20mm以下、更に好ましくは10mm以下とするのが好ましい。
【0030】
本発明においては、前記吸水性の紙層部に接して、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部が設けられる。この吸水性混合層部において、パルプ含有率に比してプラスチック物質含有率が大きく設定されており、紙廃材粉砕物にプラスチック廃材粉砕物を混合して形成される。紙廃材粉砕物が、紙粉、乳パッド廃材粉砕物、尿パツド廃材粉砕物、又は生理用ナプキン廃材粉砕物の場合は、これら廃材粉砕物は、比較的高いプラスチック物質含有率ではあるが、比較的高いパルプ含有率及び高吸水性樹脂含有率であるので、さらに、プラスチック廃材粉砕物、例えば合成樹脂繊維廃材粉砕物、レーヨン繊維廃材粉砕物、ポリエチレンフィルム廃材粉粉砕物、ポリプロピレンフィルム廃材粉砕物、合成ゴム廃材粉砕物を加えて混合することができる。また、紙廃材粉砕物としては、パルプ含有率の低い、例えばパンチ屑若しくは帳簿用紙の裁断屑等の屑紙、又はそれら粉砕物を分級してパルプ含有率が高められた紙廃材粉砕物が使用できる。さらにこれらの他に、紙廃材粉砕物としては、紙おむつ廃材粉砕物、乳パッド廃材粉砕物、ヒップパツド廃材粉砕物、又は生理用ナプキン廃材粉砕物、或いは前記廃材粉砕物の二以上の廃材粉砕物混合物について、分級処理して得られるパルプに富む分級産物を使用することができる。
【0031】
本発明において、紙廃材として、不良品の紙おむつ、乳パッド、ヒップパツド又は生理用ナプキン等の不良品の衛生材料を使用すると、プラスチック材料、紙粉及び吸水性樹脂を含んでいるので、加えるプラスチック廃材粉砕物及び高吸水性樹脂の量を少なくできることとなり、混合作業が簡単化されることとなり好ましい。前記衛生材料の製造時に発生する裁断屑、及び裁断時発生する粉塵の集塵された所謂集塵ロスは、プラスチック材料及びパルプ材料粉の紙粉を含有するので、例えば粉砕してプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物として使用できる。これらの衛生材料製造時に発生する裁断屑又は集塵ロスは、吸水性樹脂又は高吸水性樹脂の含有量が少ないので、吸水性樹脂又は高吸水性樹脂を添加混合することが必要である。本発明において、パルプ材料として、殺菌性及び消臭性を有するパルプ廃材の屑を使用すると、ことができる。
【0032】
本発明において、吸収体は、その表側及び裏側の夫々に吸水紙等の薄葉紙により吸水性紙層部が形成される。吸水紙等の薄葉紙は、例えば、一枚の坪量が12.5g/m2のティシュペーパとすることができ、上下に夫々一枚宛配置することができる。本発明において、吸収体が、人又は動物用シーツとして使用されるときは、例えば、上面の吸水紙を二枚とし、最上部に位置する吸水紙を検査用吸水紙とすることができる。この場合、該吸水紙には、一般に使用されるpH検出試薬を含有するインク、タンパク質検出試薬を含有するインク、潜血検出試薬を含有するインク又はウロビリノーゲン検出試薬含有するインク或いは前記検出試薬の二以上を印刷することができる。このように、上部の吸水紙を少なくとも二枚とし、その最上部の吸水紙に、検出試薬を印刷することにより、印刷された検出試薬に、紙粉及び高吸水性樹脂の影響を避けることができ、正確な検出を行うことができるので好ましい。また、本発明において、薄葉紙として、殺菌性を有する薄葉紙を使用すると、吸収体、シーツ及び包装材料の使用において、吸収体、シーツ又は包装材料に付着する汗や尿などにより発する臭気を減少させるので好ましい。
【0033】
本発明において、吸水性樹脂含有層部は、吸水性樹脂のみで形成してもよく、また吸水性樹脂の他に種々の吸水性材料を配合して、例えば吸収性混合層部とすることができる。吸収体に吸水性を保持させるために、高吸水性樹脂が配合される。本発明において使用される高吸水性樹脂は、人工尿で自重の30倍から100倍程度の水を吸収しても、形を保持できる樹脂であるのが好ましい。このような高吸水性樹脂としては、例えば、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコールの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これらは、吸水性材料粉に単独で又はこれら2種以上を混合して使用される。廃油処理等に使用する場合は、吸油性の高い吸水性樹脂が使用される。
【0034】
本発明において、廃材に含ませる吸水性樹脂は、吸水性の高い所謂高吸水性樹脂を使用すると、その使用量を少なくできるので好ましい。
本発明において、吸水性樹脂の用語は、高級水性樹脂の他に、高級水性樹脂に比して吸水能力が低い吸水性樹脂をも意味する。
本発明において、不良紙おむつ廃材のみを使用する場合には、高吸水性樹脂は、吸収体の14乃至28重量%となり、高い吸水性を維持することができるので好ましい。
本発明においては、高吸水性樹脂は、例えば紙おむつ廃材から回収された高吸水性樹脂含有物を使用することができる。このような再生高吸水性樹脂は、人工尿で吸水倍率が10〜30g/gとその吸水性能は乏しいが、吸収体ではこの程度の吸水効果で十分使用できることがわかった。使用する高吸水性樹脂の粒度は、50乃至500μmであるのが好ましい。
【0035】
廃材の紙粉に、パンチ屑の粉砕物を加える場合には、パンチ屑の粉砕物の粒度を小さくして、その使用量は、前記紙粉の3乃至20重量%以下、好ましくは3乃至10重量%以下とするのが好ましい。
本発明において、吸水性混合層部に使用されプラスチック廃材並びにパルプ廃材及び吸水性樹脂廃材は、夫々、その吸水性及び保水性を増すために、5mm以下、好ましくは3mmの粒度に粉砕されて使用されるのが好ましい。
本発明において、吸水紙を上下に夫々一枚宛(吸収体の全重量の12重量%)配置したときの吸収体の組成は、吸水性樹脂の含有量が14乃至28重量%であり、紙廃材粉砕物(紙粉)のパルプ含有量が40重量%以下であり、プラスチック廃材粉砕物の含有量は50重量%以下であるのが好ましい。
【0036】
【作用】
本発明において、吸収体は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部とを備え、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせわせられて一体に形成されているので、吸収体を床の上に配置した場合、吸収体は、床に落ちる水滴を吸収するが、吸収体の表は比較的乾いた状態を維持する事ができ、また、床が濡れるのを防止することができる。
したがって、例えば、露天のイベント会場の床や運動場の地面の雨による濡れの防止、調理場の床、洗面所の床、冷蔵庫の周囲の床、及びトイレの床等に敷いて、床の水滴を吸収して、床の濡れを防止することができる。また例えば、ベット用補助マットに使用して、夜尿症の患者のベットの濡れを防止することができる。建築物の天井部、壁部又は窓部等の結露の拭き取り用の吸水性マットとして使用して、窓等の結露を除去することができる。また園芸用の水の蒸発防止用の吸水性マットとして、予め湿らせて鉢植え等に被せて使用すると、保水による鉢植えからの水の蒸発を防止することができる。吸水性マットを例えば水産物の下に敷いて、又は吸水性マットを袋状に形成して、水産物を包んで、水産物を氷解した水に接触することなく運搬することができる。
【0037】
また本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する不透水性薄層部と、該不透水性薄層部に下面を接して設けられている下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間にプラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸収性粉砕物混合層を備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は合わせられて一体に形成されており、その一方の面にエンボス皺、即ち、2mm以下の大きさの複数の凹部又は凸部からなる模様が形成されるので、プラスチックフィルム等の不透水性薄層部に穴を開けて、プラスチックフィルム等の不透水性薄層部を透水性とし、濡れた床の水を下面からも吸水できるようにすることができる。また本発明の吸収体及びシーツにおいては、上面から侵入する水が尿などの比較的大量の場合であっても、表面部に水の溜まりを形成しないで、エンボス皺により表面積が増加させられ、界面活性剤が塗布等により付着されて濡れ易くなっているために、吸水性混合層部に、界面活性剤の作用により、比較的速やかに吸収させることができる。このように、本発明の吸収体及びシーツは、使用するパルプ材料の量を半減させて、その分プラスチック廃材の粉砕物で補っても、所定の機械的強度を保って、床に落ちる水滴を吸収し、水場の濡れを解消することができる。したがって、例えば傘立ての受部に配置して、濡れた傘から流れ落ちる水滴を吸収するので、傘立てに水が溜まることがなくなる。
【0038】
さらに本発明の吸収体及びシーツは、例えば上面を形成する不織布等の透水性の透水性薄層部と、下面を形成するプラスチックフィルム等の不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して配置されている上部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部の下面に接して位置してプラスチック廃材粉、紙廃材粉及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部と、前記吸水性混合層部の下面に接して配置されている下部吸水性紙層部とを備え、さらに前記不透水性薄層部を、前記下部吸水性紙層部の下方に位置して配置させており、さらに、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部を、貼り合わせられて一体に形成させており、その一方の面に、エンボス皺、即ち、2mm以下の大きさの複数の凹部又は凸部からなる皺を形成しているので、プラスチック廃材を吸収体及びシーツの素材として有効に使用することができ、しかも得られた吸収体及びシーツは、人又は動物の***した尿が、吸収体及びシーツの表面に目に見えるように溜まることを避けることができ、吸収が良く、また保水性が良くて外に流出することがなく、さらに弾力性があり、動物用シーツとして、またマットや寝具として使用して良好である。
本発明のシーツ及び包装材料においては、ポリエチレンフィルム廃材及びポリプロピレンフィルム廃材等のプラスチックフィルム廃材は、燃焼熱が高く、燃焼炉を痛めて問題とされているが、本発明においては、プラスチックフィルム廃材を、紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材等の衛生材料紙廃材に含有される紙料と混合して吸収体とすることにより、プラスチックフィルム廃材を含めた分だけ吸収体の燃焼熱を高められるので、使用後に吸収体に付着する雨水、水、尿及び汗等の水分により、燃焼熱が低下しても、プラスチックフィルム廃材の混合により、使用後の吸収体の燃焼不良を改善でき、プラスチックフィルム廃材の処理が容易となり、廃材処理費用を低くすることができる。
【0039】
本発明は、上部吸水性紙層部と下部吸水性紙層部との間に配設される吸水性混合層部を、チタン紙廃材の粉砕物、アルミナ紙廃材の粉砕物、チタン酸カリウム紙廃材の粉砕物、アルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物若しくは炭素繊維紙廃材などの無機繊維紙廃材の粉砕物又は前記無機繊維紙廃材粉砕物の二以上の混合物を紙廃材の少なくとも一部に使用し、これにプラスチック廃材粉砕物及び吸水性樹脂を配合して、吸収体とするので、吸収体中の無機繊維紙廃材粉砕物の臭気除去機能により、シーツとして使用して、使用時にシーツに発生する臭気を除去することができ、使用後のシーツの臭気を緩和することができる。また、青果物の包装に使用するときは、青果物より発生する成熟ホルモンのエチレンを除去することにより、青果物の新鮮さを保持することができる。
本発明において、透水性とは、透水する性質を意味し、例えば、20秒以下で水又は疑似尿の一定量(25ml)を2cmの円内に注入したときに、その全量の水又は疑似尿が透過するに要する時間(秒)で求められ、透過する時間の短い方が長い方より透水性に優れる。
【0040】
【実施例】
以下、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の一層の吸水性混合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部分断面図である。図2は、図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有する、本発明の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。図3は、前記図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有する本発明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。図4は、前記図1又は図4に示す実施例の吸収体の断面構造を有するが、図2及び3に示す実施例の吸収体とは異なる本発明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。図5は、前記図1に示す実施例の吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図6は、前記図1に示す断面構造を有する本発明の一実施例の吸収体を使用する本発明の一実施例の吸水性マットについての概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図7は、前記図2に示す本発明の実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図8は、前記図3に示す本発明の実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図9は、前記図3に示す実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図10は、前記図4に示す実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図11は、前記図7に示す実施例の動物用シーツの吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図12は、前記図9に示す実施例の動物用シーツの吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図13は、前記図10に示す実施例の動物用シーツにおける吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図14は、本発明の他の一実施例の上下二層の吸水性混合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部分断面図である。図15は、前記図5に示す実施例の吸収体を使用する動物用シーツについての概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図16は、前記図15に示す実施例の断面構造を有する動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図17は、前記図15に示す実施例の断面構造を有する動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図18は、前記図16に示す実施例の動物用シーツにおける吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混合層部とした本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図19は、前記図17に示す実施例の動物用シーツにおける吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混合層部とした本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図20は、吸水性樹脂で形成された上部吸収性混合層部を有する吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図21は、吸水性樹脂で形成された上部吸収性混合層部を有する吸収体を使用した図20とは異なる本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図22は、前記図9及び図10に示す動物用シーツを製造する工程の概略を示す概略の工程図である。図23は、前記図22、図16及び図17に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。図24は、前記図18及び19に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。図25は、前記図20及び21に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。前記図1乃至図32において対応する箇所には同一の符号が付されている。また、図2、図8、図9、図12、図16、図18及び図20は、図式的に描き易く、吸収体1、上部吸水紙4及び下部吸水紙2、吸収性混合層部3、上部及び下部吸収性混合層部18及び20を上方に突き出た山形に誇張して描かれているが、これらの図に示される吸収体1、吸収性マット11、動物用シーツ11及び包装材料11は、何れも厚さが薄いので、例えば上部吸水紙及び下部吸水紙の長さは概略同一である。
【0041】
図1乃至図4に示す本発明の一実施例において、吸水体1は、その侭、吸収体1として、吸収性マット用、各種シーツ用及び包装材料用であり、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を下部吸水紙2にして底面を形成し、該下部吸水紙2の上に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置して、吸水性混合層部3を形成し、この吸水性混合層部3の上には、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を上面を形成する上部吸水紙4として載置し、加圧成形して形成される。
これらの実施例の吸収体1においては、例えば、吸収体1の上面5及び下面6には、エンボス皺が設けられて一体に成形されている。
【0042】
例1
図2に示す実施例においては、上部吸水紙4は、その幅方向が、下部吸水紙2の幅方向の長さと略等しく形成されている。図3に示す実施例においては、下部吸水紙2は、その幅方向が、上部吸水紙4の幅方向の長さより大きく形成されている。図4に示す実施例においては、下部吸水紙2及び上部吸水紙4の幅方向の長さは、互いに重なり合うように、同一に又は略等しく形成されている。
本例は、以上のように形成されているので、一枚以上の薄葉紙で形成された吸水紙を配置して下部吸水紙2とし、その上に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置して吸水性混合層部3を形成する。この形成された吸水性混合層部3の上に、一枚以上の薄葉紙で形成された吸水紙を上部吸水紙として載置して、加圧成形して、吸収体1の上面5及び下面6には、エンボス皺が形成されている。
【0043】
本例において、吸収体1の吸水速度を大きくするために、吸収体1の粉砕物混合層3の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して付着させることができる。この場合、界面活性剤(図示されていない)が噴霧により付着された粉砕物混合層の上に、一枚以上の薄葉紙で形成される吸水紙を上部吸水紙4として配置することができる。本例においては、吸水性混合層部を、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置して形成するが、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物16を下部吸水紙2の上に載置し、その上一面に、吸水性樹脂17を散布して、吸水性混合層部3を形成することができる。
本例の吸収体1について、吸水テストが夫々行われた。これらの例における吸水テストは、疑似尿25mlを分析用の洗浄ビンのノズルより10秒以内に吸収体の直径20mmの円内に加え、加えられた疑似尿が、円内の吸収体表面に吸収されないで表面に残留する時間を測定して行われた。界面活性剤を付着させない吸収体の場合は、疑似尿の残留した時間は約3〜4秒であったが、界面活性剤を付着させた吸収体は、疑似尿の残留する時間は、約2〜3秒であり、界面活性剤を付着させない吸収体に比して、疑似尿の残留時間は1/4乃至1/2ほど短縮され、界面活性剤の使用が有効であることが確認された。
疑似尿は、水道水1000ミリリットル(ml)に食塩10グラム(g)及びアンモニア水10mlを加えて、混合撹拌して溶解させて調製された。
【0044】
例2
図3に示す実施例は、吸収体1は、幅300mm、長さ450mmの動物用シーツ用である。本例において、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の上に、プラスチック類(56重量%)、パルプ類(40重量%)及び高吸水性樹脂(4重量%)を含む不良紙おむつの分級品の4mm以下の粉砕物(36.9g)を配合して吸水性混合層部3を形成した。該吸水性混合層部3の上に、幅280mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)を配置して、下部吸水紙2の幅方向両端部7を上部吸水紙4の幅方向の端部8の上に折り重ねて、エンボス加工した。このエンボス加工過程で、2mm以下の幅のエンボス、即ち凹凸模様が上面5及び下面6に形成される。本例において、吸収体1の厚さは0.55mmであり、エンボスを形成して、吸収体1として一体に形成されている。
本例の吸収体1においては、不良紙おむつ3の粉砕物層3の上部には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層(図示されていない)を形成されており、この界面活性剤溶液が噴霧された吸水性混合層部3の上に、上部吸水紙4(1.4g)が配置されている。このように作製された吸収体について、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた疑似尿が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定したところ全量が吸収されるに要した時間は約1乃至2秒であった。この結果は、従来のパルプ及び高吸水性樹脂を使用した吸収体と同様であった。
本例における吸収体1の燃焼熱は、6684キロカロリー(kcal)/kgであるが、例えば、シーツ及びマットに使用して、倍量の水を吸水した後においても、燃焼不良にはならない。
【0045】
例3
図2、図3及び図4において、吸収体1は、上部吸水紙4の幅方向の両端部8の上に下部吸水紙2の幅方向の両端部7を折り重ねて、又は上部吸水紙4の幅方向の両端部8と下部吸水紙2の幅方向の両端部7を重ね合わせて、エンボス加工が施されて形成することができる。下部吸水紙2の幅方向の両端部7を、吸水性混合層部3の幅方向の両端部の上に、夫々折り重ね、その折り重ねた下部吸水紙2の両端部7の上に接触して上部吸水紙4を配置して、吸収体を形成ることができる。
図2、図3及び図4に示す実施例において、吸水性混合層部3としては、プラスチック類(56重量%)、パルプ類(40重量%)及び高吸水性樹脂(4重量%)を含む不良紙おむつの分級品の4mm以下の粉砕物3(36.9g)が使用されているが、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物を下部吸水紙2の上に載置して、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の吸水性混合層部16を形成し、その上に、吸水性樹脂17を散布して、吸水性樹脂の偏った吸水性混合層部3を形成することができる。この場合、高吸水性樹脂の散布される量は、吸水性混合層部3に、所望の吸水能力及び保水能力を付与するために、実験等により決定するのが好ましい(図11、図12及び図13参照)。
【0046】
例4
図5に示す実施例の動物用シーツ11においては、図1の実施例における吸収体1が使用されている。本例の動物用シーツ11においては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下に、プラスチック製のフィルム12が配置されており、該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆って、不織布13が配置されている。この不織布13の端部14は、最下層のプラスチックフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。上部吸水紙4の端部9と下部吸水紙2の端部10を重ね合わせているときは、該両端部は、ホットメルト接着時に熱圧着させることができる。
上部吸水紙4の端部8の上に下部吸水紙2の端部7が折り曲げて重ね合わせられているときには、該両端部7及び8は、糊付け、エンボス加工により、成形時に圧着させることができる。
【0047】
前記図5に示す実施例において動物用シーツは、以上のように形成されているので、一枚以上の薄葉紙により形成される吸水紙を下部吸水紙2としてプラスチックフィルム12の上に載置されており、前記下部吸水紙2の上に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置して、吸水性混合層部3を形成する。該吸水性混合層部3の上に、一枚以上の薄葉紙により形成される吸水紙を上部吸水紙4として載置して、加圧成形して、吸収体1の上面にエンボスによる凹凸模様を形成して、吸収体1として一体に形成される。このように形成された吸収体1を、プラスチックフィルム12の上に載せ、プラスチックフィルム12の上に載せられている吸収体1の上を不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラスチックフィルム12の端部15とホットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断して、動物用シーツ11を形成する。
【0048】
本例において、動物用シーツ11の吸水速度を大きくするために、粉砕物混合層3の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して付着させることができる。この場合、界面活性剤が噴霧により付着された粉砕物混合層の上に、一枚以上の薄葉紙で形成される吸水紙を上部吸水紙4として配置して吸収体1を形成し、この形成された吸収体1をプラスチックフィルム12の上に載せ、プラスチックフィルム12の上に載せられている吸収体1の上を不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラスチックフィルム12の端部15とホットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断して、比較的吸水速度の大きい動物用シーツ11を形成する。
本例の動物用シーツ11について、吸水テストが行われた。本例における吸水テストは、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に動物用シーツ11の不織布13の一点に加えて、その加えられた疑似尿が、シーツに吸収されないで表面に残留する時間を測定して行われた。界面活性剤を付着させない場合でも、吸収体の表面に、エンボスによる3mm未満の凹凸模様が形成されて、不織布13の下に疑似尿の残留液の液溜部を形成しているので、動物用シーツ11の不織布13の上面に加えられた疑似尿は、1秒以下又は2秒以下の間に不織布を透過し、即ち、シーツに吸収されて消失した。界面活性剤を付着させた吸収体の場合には、動物用シーツ11の上面に残留する疑似尿が、不織布に留まることがなく、1乃至2秒以内に不織布を透過し、シーツに吸収されて消失した。
【0049】
例5
図6に示す本発明の実施例において、吸収体1は、吸収性マット用である。図6に示す実施例においては、下部吸水紙2の上に、吸水性混合層部3を覆って、上部吸水紙4が設けられる。本例において、上部及び下部の吸水紙の端部を固定するために、下部吸水紙2の端部7を上部吸水紙4の端部8の上に折り曲げ重ねて、上下の吸水紙の端部を互いに固定して形成することができる。この場合、下部吸水紙2の幅は上部吸水紙4の幅に比して大きく形成され、例えば、本例においては、下部吸水紙2の幅は、上部吸水紙4に対し60mm大きく形成されている。さらにまた、図6に示す実施例においては、下部吸水紙2の端部9を上部吸水紙4の端部10に重ねて、上下の吸水紙の端部を互いに固定して形成することもできる。この場合は、下部吸水紙2の幅は上部吸水紙4の幅と同寸法又は略同寸法に形成される。
本例において、吸収性マット11は、吸収体1の上部吸水紙4の上に、ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラスチック不織布13が配置され、下部吸水紙2の下に、透水用の孔21を有するプラスチックフィルム12が配置されて一体に形成されている。
【0050】
例6
図7に示す実施例において、吸収体1は、幅400mm、長さ600mmの動物用シーツ用又は足拭き用マット用である。本例において、幅360mm、長さ560mmの下部吸水紙2(16g/m2)3.2gの上に、紙おむつ粉砕粉20g及びパルプ系不織布13gの紙廃材粉砕物及び高吸水性樹脂4gを含む3mm以下の粉砕物を配合して吸水性混合層部3を形成した。該吸水性混合層部3の上に、幅360mm、長さ560mmの上部吸水紙4(16g/m2)3.2gを配置して、前記下部吸水紙2の幅方向両端部10を前記上部吸水紙9の幅方向の端部8の上に重ね合わせて、板状に圧縮成形した。この圧縮成形の過程で、2mm以下の幅のエンボスを有する上面5及び下面6が形成された。
図8は、前記図4に示す実施例の吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シーツを示すものである。
【0051】
例7
図9に示す実施例は、図8と同様に、前記図4に示す実施例の吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シーツを示すものである。
前記図9に示す動物用シーツは、ペツトシーツとして、幅300mm、長さ450mmの寸法のシート状に形成され、1枚当たりの重量は32.4gである。
本例のペツトシーツ11において、吸収体1は、幅290mm、長さ400mmの寸法に形成されている。本例において、吸収体1は、薄葉紙で形成されている下部吸水紙2(12.5g/m2)が、1.7重量部であり、幅340mm、長さ400mmの大きさに形成されている。下部吸水紙2の上に、紙廃材混合物粉砕物26重量部及びこれに分散混合する高吸水性樹脂4重量部で形成されている吸水性混合層部3が形成されており、吸水性混合層部3の紙廃材混合物粉砕物は、段ボール屑40重量%(10.4重量部)、レーヨン紙廃材30重量%(7重量部)及びチタン紙30重量%(7重量部)を含んでいる。本例において、吸水性混合層部3の上には、幅280mm、長さ400mmの大きさの薄葉紙で形成されている上部吸水紙4(12.5g/m2)1.4重量部を載置し、その両端部8の上に下部吸水紙4の端部7を折り重ねて、エンボス加工され、3mm未満の幅の凸条による凹凸模様が形成される。本例において、この吸収体1の上部吸水紙4の上には、ポリプロピレン製の不織布(18g/m2)2.4重量部を載置し、また、吸収体1の下部吸水紙2の下に、厚さ20μmで比重0.92のポリエチレン製の防水シート2.5重量部を配置して形成される。
本例においては、チタン紙廃材を粉砕して使用したが、チタン紙廃材粉砕物に代えて、又はその一部に代えて、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム廃材粉砕物、アルミナシリカ廃材粉砕物或いはこれら二以上の紙廃材粉砕物を使用することができる。
【0052】
本例により得られるペツトシーツについては、エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについての、吸着試験が行われた。エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについて、吸着能を有するが、特に酢酸についての吸着能に優れていることがわかった。
本例のペツトシーツ11においては、吸水性混合層部3の上部には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層が形成される。この場合、界面活性剤溶液が噴霧された吸水性混合層部3の上に、上部吸水紙4(1.4g)が配置され、その上に不織布13が配置される。このように作製されたペツトシーツについて、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた疑似尿が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定したところ全量が吸収されるに要した時間は1秒であった。
【0053】
例8
前記図10に示す実施例は、幅400mm、長さ600mmの寸法を有し、一枚当たりの重量が52.7gの動物用シーツ11及び足拭きマット11の例である。本例において、前記動物用シーツ11及び足拭きマット11には、幅360mm、長さ560mmの上部吸水紙4(16g/m2)3.2g及び幅360mm、長さ560mmの下部吸水紙2(16g/m2)3.2gを有し、前記上部吸水紙4の端部8の上に下部吸水紙2の端部が重ねられており、前記上部及び下部の吸水紙の間に、紙おむつ粉砕粉20g及びパルプ系不織布粉砕粉13gの紙廃材混合物粉砕粉及び高吸水性樹脂4gを含み、3mm以下の粒度の吸水性粉砕物混合物で形成された下部吸水性混合層部18を有する吸収体1が設けられている。本例の動物用シーツ11及び足拭きマット11においては、吸収体1は、エンボスによる凹凸模様が形成されている。本例において、該上部吸水紙の上方に、幅400mm、長さ600mmのポリプロピレン製の不織布(18g/m2)の4.3gが配置され、下部吸水紙2の下には、幅400mm、長さ600mmのポリエチレンフィルム4.6gの上に配置されており、その発熱量は5503kcal/kgであった。動物用シーツとして、20ccの疑似尿を10秒以内で1点に注入して吸水テストをしたが、不織布上面での疑似尿の残留は殆ど確認できなかった。また、足拭きマットとしては、従来のタオルマットと感触に差がなく、使用後もタオルマットと同様に乾燥後繰り返し使用可能であった。
【0054】
例9
本例は、前記図10に示す断面構造を有する包装材料についての本発明の一実施例である。
前記図10に示す包装材料は、野菜、鮮魚、果実又は花卉用のガス吸収性包装材料として、幅315mm、長さ640mmの寸法のシート状に形成され、1枚当たりの重量は40gである。
本例のシート状の包装材料11において、吸収体1は、幅300mm、長さ590mmの寸法に形成されている。本例において、吸収体1は、下部吸水紙2(16g/m2)が、2.8重量部であり、幅300mm、長さ590mmの大きさに形成されている。下部吸水紙2の上に、24.2重量部の紙廃材混合物粉砕物16と、これに分散混合する3重量部の高吸水性樹脂17とで形成されている吸水性混合層部18が形成されており、吸水性混合層部18における紙廃材混合物粉砕物16は、紙おむつ不良品40重量%、不織布30重量%及びチタン紙30重量%を含んでいる。本例において、吸水性混合層部18の上には、幅300mm、長さ590mmの大きさの上部吸水紙4(16g/m2)2.8重量部が幅方向端部8の上に下部吸水紙2の端部7を重ね合わせて、上面に直径3mmの複数の凸部を設けて形成される。本例のシート状の包装材料11は、この吸収体1の上部吸水紙4の上には、ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラスチック不織布13(18g/m2)の3.6重量部を載置し、また、吸収体1の下部吸水紙2の下に、ポリエチレンフィルム(18g/m2)3.6重量部を配置して形成される。
本例の包装材料を、野菜、鮮魚、果実又は花卉用として使用することができる。特に、野菜、果実又は花卉の乾燥を防ぐためには、包装材料の含水率が15乃至50重量%となるように水に濡らせて使用するのが好ましい。
本例においては、チタン紙廃材を粉砕して使用したが、チタン紙廃材粉砕物に代えて、又はその一部に代えて、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム廃材粉砕物、アルミナシリカ廃材粉砕物或いはこれら二以上の紙廃材粉砕物を使用することができる。
本例により得られる包装材料については、エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについての、吸着試験が行われた。エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについて、吸着能を有するが、特に酢酸についての吸着能に優れていることがわかった。
本例の包装材料11においては、吸水性混合層部3の上部には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層が形成される。この場合、界面活性剤溶液が噴霧された吸水性混合層部3の上に、上部吸水紙4(1.4g)が配置され、その上に不織布16が配置される。このように作製された包装材料について、水25mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた水が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定したところ、全量の水が吸収されるに要した時間は1秒であった。この結果は、従来のパルプと高吸水性樹脂を使用する吸収体と比較して、同様であった。
【0055】
例10
本例は、前記図10に示す断面構造を有する吸収性シートについての本発明の一実施例である。
前記図10に示す断面構造の吸収性シートは、例えば、自動車床マット用、洗面所用及びトイレ用の吸水性マットとして使用されるものであり、幅315mm、長さ640mmの寸法のシート状に形成され、1枚当たりの重量は42gである。 本例の吸収性シート11において、吸収体1は、幅300mm、長さ590mmの寸法に形成されている。本例において、吸収体1は、薄葉紙のカラーペーパーで形成されている下部吸水紙2(20g/m2)が、3.5重量部であり、幅300mm、長さ590mmの大きさに形成されている。下部吸水紙2の上に、25.8重量部の紙廃材混合物粉砕物16及びこれに分散混合する2重量部の高吸水性樹脂で形成されている吸水性混合層部3が形成されており、吸水性混合層部3の紙廃材混合物粉砕物は、新聞紙廃材30重量%、使用済み切符10重量%、レーヨン紙廃材30重量%及びチタン紙30重量%を含んでいる。本例において、吸水性混合層部3の上には、幅300mm、長さ590mmの大きさの薄葉紙のカラーペーパーで形成されている上部吸水紙4(20g/m2)3.5重量部が幅方向端部8に、該下部吸水紙2の端部7を重ね合わせて、エンボス加工されて、2mm以下の幅の凸条による凹凸模様が形成される。本例において、この吸収体1の上部吸水紙4の上には、ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラスチック不織布(18g/m2)3.6重量部を載置し、また、吸収体1の下部吸水紙2の下に、ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラスチック不織布(18g/m2)3.6重量部を配置して形成される。
本例の吸収性マットを、自動車床マット用、洗面所用又はトイレ用として使用することができる。特に、野菜、果実又は花卉の乾燥を防ぐように使用するときには、包装材料の含水率が15乃至50重量%となるように水に濡らせて使用するのが好ましい。
本例においては、チタン紙廃材を粉砕して使用したが、チタン紙廃材粉砕物に代えて、又はその一部に代えて、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム廃材粉砕物、アルミナシリカ廃材粉砕物或いはこれら二以上の紙廃材粉砕物を使用することができる。
本例により得られる吸収性マットについては、エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについての、吸着試験が行われた。エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについて、吸着能を有するが、特に酢酸についての吸着能に優れていることがわかった。
本例の吸収性マット11においては、吸水性混合層部3の上部には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層が形成される。この場合、界面活性剤溶液が噴霧された吸水性混合層部3の上に、3.5重量部の上部吸水紙4が配置され、その上に不織布16が配置される。このように作製された吸収性マットについて、水25mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた水が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定したところ全量が吸収されるに要した時間は1秒であった。この結果は、従来のパルプと高吸水性樹脂を使用する吸収体と比較して、同様であった。
【0056】
図11、図12及び図13は、本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の断面の概略の断面図である。
図11乃至図13に示す実施例において、動物用シーツ11には、前記吸収体1の下部吸水紙2の下に、プラスチック製のフィルム12が配置されている。該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆って、不織布13が配置されており、該不織布13の端部14は、最下層のプラスチックフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。
本例は、以上のように形成されているので、薄葉紙を配置して下部吸水紙2とし、その上に、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物16を載置し、その上に、吸水性樹脂17を散布して、吸水性混合層部3を形成する。該吸水性混合層部3の上に、一枚以上の薄葉紙により形成されている吸水紙を上部吸水紙4として載置して、エンボス加工により加圧成形され、吸収体1の上面5に複数の2mm以下の幅の凸条による凹凸模様を形成させて、吸収体1として一体に形成される。このように形成された吸収体1を、プラスチックフィルム12の上に載せ、プラスチックフィルム12の上に載せられている吸収体1の上を不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラスチックフィルム12端部15とホットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断して、動物用シーツ11を形成する。本例において、動物用シーツ11の吸水速度を大きくするために、粉砕物混合層3の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して付着させることができる。この場合、界面活性剤が噴霧により付着された粉砕物混合層の上に、薄葉紙を上部吸水紙4として配置して吸収体1を形成し、この形成された吸収体1をプラスチックフィルム12の上に載せ、プラスチックフィルム12の上に載せられている吸収体1の上を不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラスチックフィルム12端部15とホットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断して、比較的吸水速度の大きい動物用シーツ11を形成する。
本例の動物用シーツ11について、吸水テストが行われた。本例における吸水テストは、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に動物用シーツ11の不織布13の一点に加えて、その加えられた疑似尿が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定して行われた。
界面活性剤を付着させた吸収体の場合には、動物用シーツ11の上面に残留する疑似尿が、不織布に留まることがなく、殆ど瞬時に不織布を透過し、シーツに吸収されて消失した。
【0057】
例11
図20及び図21に示す実施例は、前記図8に示す実施例の吸収体1を備える動物用シーツ11、吸水性マット11又は包装材料11の一実施例を示すものであり、図20に示す実施例は、動物用シーツ11又は包装材料11の事例であり、底部のプラスチックフィルム12は水を透水しない性質を有している。図21に示す実施例においては、吸水性マット11又は包装材料の事例であり、底部のプラスチックフィルム12は透水する性質を有しており、本例においては、該プラスチックフィルム12には、水を透水する孔21が形成されている。
図22に示す実施例は、前記図9に示す実施例の吸収体1を備える吸水性マット11又は包装材料11の一実施例を示すものであって、底部のプラスチックフィルム12には水を透水する孔が形成されている。
本例において、吸収体1は、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を下部吸水紙2にして底面を形成し、該下部吸水紙2の上に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置して、下部吸水性混合層部18を形成し、この下部吸水性混合層部18の上には、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を中間吸水紙19として載置し、該中間吸水紙19の上に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置して、上部吸水性混合層部20を形成し、上部吸水性混合層部20の上には、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を、上面を形成する上部吸水紙4として載置し、加圧成形して、吸収体1として形成される。
本例の吸収体1において、吸収体1の上部又は全体に、その上面に又は上方に向けて複数の凸部5を形成すると共に、該凸部5を隔てるように囲み一部で互いに連続する凹部6を形成して、或いは複数の凹部6を形成すると共に、該凹部6を隔てるように囲み一部で互いに連続する凸部5を形成して、吸収体1として一体に形成される。
本例においては、上部吸水性混合層部20は、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物により形成されているが、上部吸水性混合層部20は、吸水性樹脂のみで形成してもよく、又はプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物の混合物で形成した層に吸水性樹脂を散布して形成してもよい。本例において、吸収体1の吸水速度を大きくするために、上部吸水性混合層部20の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して、界面活性剤を付着させることができる。この場合、界面活性剤が噴霧により付着された吸水性混合層部の上に、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を上部吸水紙4として配置することができる。
本例の吸収体1について、吸水テストが行われた。本例における吸水テストは、疑似尿又は水25mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた疑似尿又は水が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定して行われた。界面活性剤を付着させた吸収体は、界面活性剤を付着させない場合に比して、疑似尿の残留時間は1/4ほど短縮され、界面活性剤の使用が有効であることが確認された。
本例においては、中間吸水紙19の上に形成される上部吸水混合層部20は、中間吸水紙19の上にプラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物21を載置し、その上に、吸水性樹脂17を散布して、上部吸水性混合層部20を形成することができる。
【0058】
例12
図15に示す実施例は、図14に示す実施例の吸収体を使用した本発明の他の一実施例の動物用シーツについての概略の断面図であり、図16に示す実施例は、図14に示す吸収体を使用した本発明の他の一実施例の吸収性マットについての幅方向の断面の概略の断面図である。図17に示す実施例の動物用シーツは、図14に示す吸収体を使用した本発明の他の一実施例の吸収性マットについての幅方向の断面の概略の断面図である。図18及び図19に示す実施例は、図14に示す実施例の吸収体の上部及び下部の吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏って配分された上部及び下部の吸水性混合層部とした吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の断面の概略の断面図である。図20及び図21に示す実施例は、図14に示す実施例の吸収体の上部吸水性混合層部が、吸水性樹脂又は界面活性剤及び吸水性樹脂で形成された吸収体を使用した本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の断面の概略の断面図である。
【0059】
例13
図16に示す実施例の吸収性マットは、夫々、本発明の他の一実施例の吸収性マットの断面構造の概略を示すものである。これらの例の吸収性マット11は、例えば、幅300mm、長さ450mmの吸収性マット11の例である。図16に示す実施例の吸収性マット11には、図14に示す実施例における吸収体1が使用されている。本例においては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下に、約5〜7mmの径の円形の孔21が30〜40%の開口面積で形成されているポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置されており、該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置されている。本例において、透水孔21を有する透水性のポリエチレンフィルム12を使用するが、透水孔21を有するポリエチレンフィルム12に代えて、水を透水する性質を有するポリエチレン製の不織布及びポリプロピレン製の不織布等の水を透水する性質を有する不織布を使用することができる。
【0060】
例14
図17に示す実施例の動物用シーツにおいて、吸収体1は、底部を形成するプラスチックフィルム12が不透水性である。本例において、下部吸水性混合層部18は、混合物粉砕物の、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含む混合物を3mm以下の粒度に粉砕した混合物粉砕物により形成されているが、この下部吸水性混合層部18は、前記混合物粉砕物に代えて、チタン紙屑30重量%、プラスチック含有率が50重量%の生理用ナプキン不良品10重量%、紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料の裁断屑20重量%、プラスチックフィルム屑30重量%及び高吸水性樹脂10重量%を3mm以下の粒度に粉砕した混合物粉砕物を使用して形成することができる。この場合、吸収体1の組成は、プラスチック類含有率が55重量%、パルプ類含有率が23重量%、二酸化チタン等の無機繊維紙廃材9重量%及び高吸水性樹脂13重量%となる。本例のマットにおいて、中間吸水紙19の両幅方向の端部22の上には、下部吸水紙2の両幅方向の端部7が折り重ねられており、上部吸水性混合層部20は上部吸水紙4と中間吸水紙19の間に固定され、上部吸水性混合層部の上に上部吸水紙が載せられ、その上に不織布が載せられて、一体に形成される。
【0061】
例15
図18及び図19に示す実施例は、動物用シーツの事例である。本例において、下部吸水紙2の上に下部吸水性混合層部18が形成される。本例において、下部吸水性混合層部18は、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物16を載置し、その上に、吸水性樹脂17を散布して、吸水性樹脂の分布が偏って形成される。該下部吸水性混合層部18の上に、一枚以上の薄葉紙により形成されている吸水紙を中間吸水紙19として載置し、中間吸水紙19の端部22の上には、下部吸水紙2の両幅方向の端部7が折り重ねられて、下部吸水紙2と中間吸水紙19の間に下部吸水性混合層部18が固定される。本例において、中間吸水紙19の上には上部吸水性混合層部20が形成される。この下部吸水性混合層部18は、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物76を載置し、その上に、吸水性樹脂17を散布して形成され、上部吸水性混合層部20は、下部吸水性混合層部18と同様に、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物78を載置し、その上に、吸水性樹脂79を散布して形成される。該上部吸水性混合層部20の上に、一枚以上の薄葉紙により形成されている吸水紙を上部吸水紙4として載置し、エンボス加工により、吸収体1として一体に形成される。この吸収体1の上部又は全体に、エンボスによる凹凸模様が形成される。
本例においては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下には、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置されている。該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置されており、ポリプロピレン不織布13の端部14は、最下層のポリエチレンフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介して、ホットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断して、動物用シーツ11を形成する。
【0062】
例16
図20及び図21に示す実施例は、幅300mm、長さ450mmの動物用シーツ11の例である。本例における動物用シーツ11には、図14に示す実施例における吸収体1の上部吸水性混合層部が高吸水性樹脂で形成された吸収体1が使用されている。本例においては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下に、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置されている。該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置されており、ポリプロピレン不織布13の端部14は、最下層のポリエチレンフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。
本例において、280mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)及び幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の間には、幅280mm、長さ400mmの中間吸水紙19(1.4g)が設けられている。
前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含む混合物を3mm以下の粒度に粉砕した吸水性粉砕物混合物(25.6g)が下部吸水性混合層部18として充填されている。本例においては、上部吸水紙4と中間吸水紙8の間には、高吸水性樹脂(2g)が上部吸水性混合層部20として充填されている。
本例における吸収体1の組成は、プラスチック類52.5重量%、パルプ類35.6重量%及び高吸水性樹脂11.9重量%である。
本例においては、動物用シーツ11には、上部吸水紙4、上部吸水性混合層部20、中間吸水紙19、下部吸水性混合層部18及び下部吸水紙2は、合わされて、上面に7mm径の複数の凸部5及び該凸部5を囲み一部で互いに連続する凹部6を形成して、板状に圧縮成形されている。本例において、吸収体1の厚さは1.4mmであり、凸部の高さは吸収体の厚さを含めて、2.7mmであった。
本例の吸収性マット11の吸収体1においては、上部吸収性混合層部20の上部には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧して、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの付着層が形成されている。この界面活性剤溶液が噴霧された上部吸収性混合層部20の上に、上部吸水紙4が配置されている。
本例における吸収性マット11は、使用前の燃焼熱は、7090キロカロリー(kcal)/kgであるが、倍量の水を吸水した後においても、燃焼不良にはならない。
本例の動物用シーツにおいては、例えば吸収性シーツの事例を示す図14を参照して分かるように、下部吸水紙2の端部7は中間吸水紙19の端部22の上に折り曲げ重ねられており、下部吸水紙2の端部7で中間吸水紙19の端部22を押さえて、下部吸水性混合層部18の混合物粉砕物を両吸水紙間に安定して保持している。
【0063】
例17
図22は、図9に示した動物用シーツを製造する実施例の工程を示している。
本例において、動物用シーツ11は、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)と幅280mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)上部吸水紙4の間には、プラスチック類(56重量%)、パルプ類(40重量%)及び高吸水性樹脂(4重量%)を含む不良紙おむつの分級品の4mm以下の粉砕物(25g)が、吸水性混合層部3として配置されており、この吸水性混合層部3の粉砕物の上部には、界面活性剤が噴霧等による塗布により付着している。前記上部吸水紙4、下部吸水紙2及び吸水性混合層部3は、上面にエンボス加工により、板状に圧縮成形されて一体に形成されている。吸収体1の上部吸水紙4の上面はポリプロピレン製の不織布13で被われており、吸収体1の下部吸水紙2の下面はポリエチレンフィルム12で被われている。
下部吸水紙2のロール25は、吸水紙送り出しローラ26により引き出されて、不良紙おむつの比較的プラスチックに富む分級物粉砕物27の供給ローラ28の下方に送られる。不良紙おむつの比較的プラスチックに富む分級物粉砕物27は、供給管29を経て、粉砕機30で4mm以下の粒度に粉砕されて、不良紙おむつの比較的プラスチックに富む分級品粉砕物27として、供給ローラ30から下部吸水紙2の上に供給され、吸水性混合層部3を形成する。本例において、前記不良紙おむつのプラスチックに富む分級品粉砕物27は、プラスチック類の含有率が56重量%であり、パルプ類の含有率が40重量%であり、また高吸水性樹脂の含有率が4重量%であった。不良紙おむつのプラスチックに富む分級品粉砕物27の下部吸水紙2の上への供給は、下部吸水紙2上に不良紙おむつのプラスチックに富む分級品粉砕物の量が一定となるように調整される。不良紙おむつのプラスチックに富む分級粉砕物27が供給された下部吸水紙2は、界面活性剤31の噴霧箇所32に送られて、界面活性剤31の噴霧器33から界面活性剤31が下部吸水紙2上の不良紙おむつ分級品のプラスチックに富む粉砕物上に噴霧される。
界面活性剤31が噴霧された下部吸水紙2は、上部吸水紙4の供給箇所34に送られて、上部吸水紙4のロール35から、引き出しローラ36により引き出され、供給ローラ37から界面活性剤31が噴霧された紙おむつ分級品のプラスチックに富む粉砕物上に供給される。下部及び上部吸水紙2及び4が配置された帯状成層物は、成型機38に送られて下部吸水紙2の端部7、上部吸水紙4の端部8脳絵に重ねられて、エンボス加工により一体に圧縮成形される。エンボスによる凹凸模様が形成された帯状成層成形体39は、帯状成形体カッター40に送られて、長さ400mmの成層成形体に切断される。帯状成形体カッター40により切断されて得られた成層成形体の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレンフィルム12がポリエチレンフィルム12のロール41から供給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエチレンフィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン不織布13を被せる箇所43に送られる。
ポリプロピレン不織布13は、ポリプロピレン不織布13のロール44から供給ローラ45により引き出されて、不織布13を供給する箇所に送られる。この不織布が送られる過程で、ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレン不織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール機47に送られて、両側部は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着される。両側部が接着された成層成形体は、エンドシール機48に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッター49に送られ、所定の寸法に切断されて、製品は、製品送り路50から送られる。製品カッター49で切断された製品は、折り機(図示されていない)によって折られ、包装機(図示されていない)により包装されて出荷される。
【0064】
例18
図23は、図17に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程の一実施例の工程図を示している。本例において、重量(グラム)は動物用シーツ一枚当たりの重量を示す。
本例の動物用シーツ11には、吸収体1の、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の下に、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置されおり、該吸収体1の、幅280mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上には、該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置されており、前記ポリプロピレン不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。本例における吸収体1は、前記上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ400mmの中間吸水紙8(1.4g)が配置されている。
本例において、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含む下部紙廃材混合物51(20g)を3mm以下の粒度に粉砕して形成した下部紙廃材粉砕物混合物層が配置されて、下部吸水性混合層部18が形成されており、また、上部吸水紙4と中間吸水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含む上部紙廃材粉砕物混合物23(10g)を3mm以下の粒度に粉砕した上部紙廃材粉砕物混合層部23が配置されて、上部吸水性混合層部20が形成されている。
【0065】
例19
図23において、下部吸水性紙層部を形成する下部吸水紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り出しローラ26により引き出されて、下部吸水性混合層部18を形成するために、下部紙廃材粉砕物混合物16の供給ローラ52の下方に送られる。下部紙廃材混合物51は、供給管53を経て、粉砕機54で3mm以下の粒度に粉砕されて、下部紙廃材粉砕物混合物16として、供給ローラ52から下部吸水紙2の上に供給される。本例において、下部紙廃材粉砕物混合物16は、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含み、3mm以下の粒度に粉砕した紙廃材混合物粉砕物の重量は、20重量部であった。この粉砕された下部紙廃材粉砕物混合物は、下部吸水紙2の上で、前記下部廃材混合物粉砕物の量が一定となるように、供給ローラ52から下部吸水紙2の上に供給されて下部吸水性混合層部18を形成する。下部吸水性混合層部18が形成された下部吸水紙2は、界面活性剤の噴霧箇所55に送られて、界面活性剤噴霧器56から界面活性剤の75倍に水で希釈された界面活性剤の希釈水溶液57が、下部吸水紙2の上に形成された下部吸水性混合層部18上に噴霧される。界面活性剤希釈水溶液57が噴霧された下部吸水性混合層部18は下部吸水紙2と共に、中間吸水性紙層部を形成する中間吸水紙19の供給箇所60に送られる。一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19のロール61から、中間吸水紙19の供給箇所60に送られ、そこで、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内されて、高吸水性樹脂17が散布された下部吸水性混合層部18の上に、中間吸水紙19が載置される。前記下部吸水性混合層部18の上に中間吸水紙19が配置された下部吸水紙2は、折り畳み器(図示されていない)を経て、エンボス加工用圧縮機63に送られ、そこで下部吸水紙2の幅方向両端部7を中間吸水紙19の端部22の上方に折り曲げて、次いで圧縮され、中間吸水紙19を安定させる。下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19の端部22の上に折り曲げた下部吸水紙2は、上部吸水性混合層部20を形成するために、上部紙廃材混合物71の粉砕物供給ローラ72の下方に送られる。上部紙廃材混合物71は、供給管73を経て、粉砕機74に送られ、粉砕機74で3mm以下の粒度に粉砕されて、上部紙廃材粉砕物混合物として、供給ローラ72から中間吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部の上に供給される。本例において、上部紙廃材粉砕物混合物の組成は、下部吸水性混合層部18の下部紙廃材粉砕物混合物16と同様に、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含み、この上部紙廃材粉砕物混合物23の重量は、10重量部であった。この3mm以下の粒度に粉砕された上部紙廃材粉砕物混合物は、中間吸水紙19の上で、上部紙廃材粉砕物混合物の量が一定となるように、供給ローラ72から中間吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部7の上に供給されて上部吸水性混合層部20を形成する。上部吸水性混合層部20が形成された下部吸水紙2は、界面活性剤の噴霧箇所66に送られて、界面活性剤噴霧器67から界面活性剤の75倍に希釈された界面活性剤の希釈水溶液68が、中間吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部7の上に形成された上部吸水性混合層部20に噴霧される。界面活性剤希釈水溶液68が噴霧された上部吸水性混合層部20は下部吸水紙2と共に、上部吸水紙4の供給箇所34に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられる。上部吸水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、引き出しローラ36を介して引き出され、供給ローラ37により、高吸水性樹脂24が散布された上部吸水性混合層部20上に供給され、配置される。下部吸水紙2の上に、下部吸水性混合層部18、中間吸水紙19、上部吸水性混合層部20及び上部吸水紙4がその順に配置された帯状成層成形体は、エンボス加工機38に送られ成形されて、エンボスによる凹凸模様が形成される。前記帯状成層成形体に前記凸部5及び凹部6が形成された帯状成層成形体は、帯状成形体カッター40に送られて、長さ400mmの成層成形体に切断される。帯状成形体カッター40により切断された成層成形体の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレンフィルム12がポリエチレンフィルム12のロール41から引き出されて、供給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエチレンフィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン不織布13を被せる箇所45に送られる。
ポリプロピレン不織布13は、ポリプロピレン不織布13のロール44から送られ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレン不織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール機47に送られて、不織布13の幅方向両側端部14及びポリエチレンフィルム12の幅方向両側端部15は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着される。両側端部が接着された成層成形体は、エンドシール機48に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッター49に送られ、所定の寸法に切断されて、製品とされ、この製品は、製品送り路50から送られる。製品カッター49で切断された製品は、折り機(図示されていない)によって折られ、包装機(図示されていない)により包装されて出荷される。
【0066】
例20
本例は、図23に示す製造工程を適用して、図16に示す吸収性マツトを製造することができる。本例において、示される重量は、吸収性マット一枚当たりの重量である。
本例の吸収性マツト11には、吸収体1の幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の下に、約5〜7mmの径の円形の孔21が10〜30%の開口面積で形成されているポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置されおり、該吸収体1の幅280mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上には、該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置されており、前記ポリプロピレン不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。本例における吸収体1は、前記上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ400mmの中間吸水紙19(1.4g)が配置されている。
本例において、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、プラスチック材料35重量%、パルプ材料50重量%及び高吸水性樹脂15重量%を含む不良紙おむつ27を3mm以下の粒度に粉砕した不良紙おむつ廃材粉砕物の20gが下部吸水性混合層部18として充填されており、また、上部吸水紙4と中間吸水紙19の間には、前記不良紙おむつ廃材粉砕物の10gが充填されて、上部吸水性混合層部20を形成している。
図16に示す実施例の吸収性マツト11を製造する場合は、図17に示す実施例の動物用シーツ11と同様の製造工程により製造されるが、吸収性マット11を製造する場合には、図24に示す実施例の動物用シーツ11を製造する場合に比して、唯、吸収体1の下に配置されるバックフィルム用のポリエチレンフィルム12に、約5〜7mmの径の円形の孔11が30〜40%の開口面積で形成されている点で相違するにすぎない。
【0067】
例21
図24は、図18及び図19に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程の一実施例の工程図を示している。本例において、重量(グラム)は動物用シーツ一枚当たりの重量を示す。
本例の動物用シーツ11には、吸収体1の、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の下に、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置されおり、該吸収体1の、幅280mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上には、該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置されており、前記ポリプロピレン不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。本例における吸収体1は、前記上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ400mmの中間吸水紙8(1.4g)が配置されている。
本例において、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%及びプラスチックフィルム屑55重量%を含む下部紙廃材混合物51(20g)を3mm以下の粒度に粉砕して形成した下部紙廃材粉砕物混合物層16に、5重量%の高吸水性樹脂17が散布して、下部吸水性混合層部18が形成されており、また、上部吸水紙4と中間吸水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%及びプラスチックフィルム屑55重量%含む上部紙廃材粉砕物混合物23(10g)を3mm以下の粒度に粉砕した上部紙廃材粉砕物混合層部23に高吸水性樹脂24の5重量%が散布されて、上部吸水性混合層部20が形成されている。
【0068】
例22
図24において、下部吸水性紙層部を形成する下部吸水紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り出しローラ26により引き出されて、下部吸水性混合層部18を形成するために、下部紙廃材粉砕物混合物16の供給ローラ52の下方に送られる。下部紙廃材混合物51は、供給管53を経て、粉砕機54で3mm以下の粒度に粉砕されて、下部紙廃材粉砕物混合物16として、供給ローラ52から下部吸水紙2の上に供給される。本例において、下部紙廃材粉砕物混合物16は、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%及びプラスチックフィルム屑55重量%を含み、3mm以下の粒度に粉砕した紙廃材混合物粉砕物16の重量は、20gであった。この粉砕された下部紙廃材粉砕物混合物16は、下部吸水紙2の上で、下部廃材混合物粉砕物16の量が一定となるように、供給ローラ52から下部吸水紙2の上に供給されて下部吸水性混合層部18を形成する。下部吸水性混合層部18が形成された下部吸水紙2は、界面活性剤の噴霧箇所55に送られて、界面活性剤噴霧器56から界面活性剤の75倍に水で希釈された界面活性剤の希釈水溶液57が、下部吸水紙2の上に形成された下部吸水性混合層部18上に噴霧される。下部吸水性混合層部18に界面活性剤希釈水溶液57が噴霧された下部吸水紙2は、高吸水性樹脂17の散布箇所58に送られ、そこで高吸水性樹脂散布装置59から、高吸水性樹脂17が散布され、散布された高吸水性樹脂17は、一部が界面活性剤希釈水溶液57が噴霧された部分に付着し、他の一部が移動して下部紙廃材粉砕物混合物16内に混入する。高吸水性樹脂17が散布されて下部紙廃材粉砕物混合物16中に混入された下部吸水性混合層部18は、下部吸水紙2と共に、中間吸水性紙層部を形成する中間吸水紙19の供給箇所60に送られる。一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19のロール61から、中間吸水紙19の供給箇所60に送られ、そこで、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内されて、中間吸水紙19が、高吸水性樹脂17が散布された下部吸水性混合層部18の上に載せられる。前記下部吸水性混合層部18の上に中間吸水紙19が配置された下部吸水紙2は、折り畳み器(図示されていない)を経て、圧縮機63に送られ、そこで下部吸水紙2の幅方向両端部7を中間吸水紙19の端部22の上方に折り曲げて、加圧され、中間吸水紙19を安定させる。下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19の端部22の上に折り曲げた下部吸水紙2は、上部吸水性混合層部20を形成するために、上部紙廃材粉砕物混合物23の供給ローラ65の下方に送られる。上部紙廃材混合物64は、供給管53′を経て、粉砕機54′に送られ、粉砕機54′で3mm以下の粒度に粉砕されて、上部紙廃材粉砕物混合物23として、供給ローラ65から中間吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部の上に供給される。本例において、上部紙廃材粉砕物混合物23の組成は、下部吸水性混合層部18の下部紙廃材粉砕物混合物16と同様に、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%及びプラスチックフィルム屑55重量%を含み、この上部紙廃材粉砕物混合物23の重量は、10gであった。この3mm以下の粒度に粉砕された上部紙廃材粉砕物混合物23は、中間吸水紙19の上で、上部紙廃材粉砕物混合物23の量が一定となるように、供給ローラ65から中間吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部7の上に供給されて上部吸水性混合層部20を形成する。上部吸水性混合層部20が形成された下部吸水紙2は、界面活性剤の噴霧箇所66に送られて、界面活性剤噴霧器67から界面活性剤の75倍に希釈された界面活性剤の希釈水溶液68が、中間吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部7の上に形成された上部吸水性混合層部20に噴霧される。上部吸水性混合層部20に界面活性剤希釈水溶液68が噴霧された下部吸水紙2は、高吸水性樹脂24の散布箇所69に送られ、高吸水性樹脂散布装置70から、高吸水性樹脂24が散布され、この散布された高吸水性樹脂24は、一部が界面活性剤希釈水溶液68が噴霧された部分に付着し、他の一部が移動して上部紙廃材粉砕物混合物23内に混入する。散布された高吸水性樹脂24の一部が混入された上部吸水性混合層部20は、下部吸水紙2と共に、上部吸水紙4の供給箇所34に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられる。上部吸水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、引き出しローラ36を介して引き出され、供給ローラ45により、高吸水性樹脂24が散布された上部吸水性混合層部20上に供給され、配置される。下部吸水紙2の上に、下部吸水性混合層部18、中間吸水紙19、上部吸水性混合層部20及び上部吸水紙4がその順に配置された帯状成層物は、エンボス加工成型機38に送られ成形されて、概略2mmの複数の凸条を有するエンボスによる凹凸模様が形成される。前記帯状成層物に前記エンボスによる凹凸模様が形成された帯状成層成形体は、帯状成形体カッター40に送られて、長さ400mmの成層成形体に切断される。帯状成成層形体を切断して得られた成層成形体の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレンフィルム12がポリエチレンフィルム12のロール41から引き出されて、供給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエチレンフィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン不織布13を被せる箇所45に送られる。
ポリプロピレン不織布13は、ポリプロピレン不織布13のロール44から送られ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレン不織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール機47に送られて、不織布13の幅方向両側端部14及びポリエチレンフィルム12の幅方向両側端部15は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着される。両側端部が接着された成層成形体は、エンドシール機48に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッター49に送られ、所定の寸法に切断されて、製品とされ、この製品は、製品送り路50から送られる。製品カッター49で切断された製品は、折り機(図示されていない)によって折られ、包装機(図示されていない)により包装されて出荷される。
【0069】
例23
図25は、本発明の図20及び21に示す動物用シーツを製造する工程の一実施例の工程図を示している。本例において、示される重量は、動物用シーツ一枚当たりの重量である。
本例の動物用シーツ11には、吸収体1の幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の下に、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置されおり、該吸収体1の幅280mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上には、該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置されており、前記ポリプロピレン不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。本例における吸収体1は、前記上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ400mmの中間吸水紙8(1.4g)が配置されている。
本例において、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含み、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ廃材混合物粉砕物(25.6g)が下部吸水性混合層部18として充填されており、また、上部吸水紙4と中間吸水紙19の間には、高吸水性樹脂(2g)が充填されて、上部吸水性混合層部20を形成している。
【0070】
図25において、下部吸水性紙層部を形成する下部吸水紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り出しローラ26により引き出されて、紙おむつ廃材混合物粉砕物27の供給ローラ28の下方に送られる。紙おむつ廃材27は、供給管29を経て、粉砕機30で3mm以下の粒度に粉砕されて、紙おむつ廃材混合物粉砕物27として、供給ローラ28から下部吸水紙2の上に供給される。紙おむつ廃材混合物粉砕物16は、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含有する。この粉砕された紙おむつ廃材混合物粉砕物16は、下部吸水紙2の上で、紙おむつ廃材混合物粉砕物16の量が一定となるように、供給ローラ28から下部吸水紙2の上に供給されて下部吸水性混合層部18を形成する。下部吸水性混合層部18が形成された下部吸水紙2は、中間吸水性紙層部を形成する中間吸水紙19の供給箇所60に送られる。一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19のロール61から、中間吸水紙19の供給箇所60に送られ、そこで、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内されて、中間吸水紙19が下部吸水性混合層部18の上に載せられる。前記下部吸水性混合層部18の上に中間吸水紙19が配置された下部吸水紙2は、折り畳み器(図示されていない)を経由して圧縮機63に送られ、そこで下部吸水紙2は、端部7が中間吸水紙の端部22の上に折り畳まれて加圧され圧縮されて、下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19の端部22の上方に折り曲げて、中間吸水紙19を安定させる。下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19の端部22の上に折り曲げられ圧縮された下部吸水紙2は、界面活性剤68の噴霧箇所66に送られて、界面活性剤噴霧器67から界面活性剤68が、中間吸水紙19の上に噴霧される。界面活性剤が噴霧された中間吸水紙19は、高吸水性樹脂24が高吸水性樹脂供給箇所69に送られて、高吸水性樹脂散布装置70から、高吸水性樹脂68が散布され、高吸水性樹脂68のみにより上部吸水性混合層部20が形成される。高吸水性樹脂68が散布されて中間吸水紙19の上に上部吸水性混合層部20が形成された下部吸水紙2は、上部吸水紙4の供給箇所34に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられる。上部吸水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、送り出しローラ36により、高吸水性樹脂24が散布された上部吸水性混合層部20上に供給される。下部吸水紙2の上に、中間吸水紙19及び上部吸水紙4が配置された帯状成層物は、エンボス加工成型機38に送られてそこで成形され、概略2mm以下の幅の凸条で形成されるエンボスによる凹凸模様が形成され、該エンボスによる凹凸模様が形成された帯状成層成形体は、帯状成形体カッター40に送られて、長さ450mmの成層成形体に切断される。帯状成形体カッター40により切断されて得られた成層成形体の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレンフィルム12がポリエチレンフィルム12のロール41から引き出されて、供給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエチレンフィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン不織布13を被せる箇所69に送られる。
ポリプロピレン不織布13は、ポリプロピレン不織布13のロール44から送られ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレン不織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール機47に送られて、両側部は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着される。両側部が接着された成層成形体は、エンドシール機48に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッター49に送られ、所定の寸法に切断されて、製品は、製品送り路50から送られる。製品カッター49で切断された製品は、折り機(図示されていない)によって折られ、包装機(図示されていない)により包装されて出荷される。
【0071】
【発明の効果】
本発明において、吸収体は、上面を形成する上部吸収性紙層部と、下面を形成する下部吸収性紙層部と、前記上部及び下部紙層部間に、上部が界面活性剤溶液で処理されたプラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部を備えるので、プラスチック廃材含有率が高くなっても、吸収体及びシーツの水の吸収速度を比較的高くでき、例えば床の上に配置して、床に水滴が落ちても、床を乾いた状態に保つことができる。したがって、例えば床等に配置して、床の水に濡れるのを防止でき、また露天のイベント会場の場合には、通路に敷くことにより、雨天の日でも通路を乾いた状態に維持でき、来場した人達に通路の濡れによる不快感を与えることなく、またさらにシーツに使用して、人又は動物が、弾力性を有し、休養時及び就寝時に使用して、肌触りが良く、筋肉痛を防止することができる。
本発明においては、吸収体は、プリクラロール、感熱紙、セロハン、木材パルプ、古紙パルプ、プラスチックフィルムを含む紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材等の衛生材料廃材を吸収体原料とするので、使用後の尿及び汗等の水分により、吸収体の燃焼熱が低下しても、その分プラスチックフィルムの混合により、使用後の吸収体の燃焼熱を高めることができ、使用後の吸収体の燃焼不良を解消することができ、吸収体の焼却が容易となり、またプラスチックフィルムの処分も有効且つ容易となり、衛生材料廃材の処理費用を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一層の吸水性混合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部分断面図である。
【図2】図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有する、本発明の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。
【図3】前記図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有する本発明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。
【図4】前記図1又は図4に示す実施例の吸収体の断面構造を有するが、図2及び3に示す実施例の吸収体とは異なる本発明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。
【図5】前記図1に示す実施例の吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図6】前記図1に示す断面構造を有する本発明の一実施例の吸収体を使用する本発明の一実施例の吸水性マットについての概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図7】前記図2に示す本発明の実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図8】前記図3に示す本発明の実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図9】前記図3に示す実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図10】前記図4に示す実施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図11】前記図7に示す実施例の動物用シーツの吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図12】前記図9に示す実施例の動物用シーツの吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図13】前記図10に示す実施例の動物用シーツにおける吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図14】本発明の他の一実施例の上下二層の吸水性混合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部分断面図である。
【図15】前記図5に示す実施例の吸収体を使用する動物用シーツについての概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図16】前記図15に示す実施例の断面構造を有する動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図17】前記図15に示す実施例の断面構造を有する動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図18】前記図16に示す実施例の動物用シーツにおける吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混合層部とした本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図19】前記図17に示す実施例の動物用シーツにおける吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混合層部とした本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図20】吸水性樹脂で形成された上部吸収性混合層部を有する吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図21】吸水性樹脂で形成された上部吸収性混合層部を有する吸収体を使用した図20とは異なる本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図22】前記図9及び図10に示す動物用シーツを製造する工程の概略を示す概略の工程図である。
【図23】前記図22、図16及び図17に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。
【図24】前記図18及び19に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。
【図25】前記図20び21に示す本発明の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。
【符号の説明】
1 吸収体
2 下部吸収紙
3 吸水性混合層部
4 上部吸収紙
5 上面
6 下面
7、9 下部吸収紙の幅方向端部
8、10 上部吸収紙の幅方向端部
11 動物用シーツ、吸水性マット又は包装材料
12 プラスチックフィルム、ポリエチレンフィルム
13 不織布、ポリプロピレン不織布
14 不織布13の端部
15 プラスチックフィルム12の端部
16 紙廃材混合物粉砕物
17、24 吸水性樹脂
18 下部吸水性混合層部
19 中間吸水性混合層部
20 上部吸水性混合層部
21 プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物
22 中間吸収紙の幅方向の端部
23 上部紙廃材粉砕物混合物
25 下部吸収紙2のロール
26 吸水紙引き出しローラ
27 不良紙おむつ分級品又は紙おむつ廃材粉砕物混合物
28 不良紙おむつ分級品の供給ローラ
29 不良紙おむつ分級品の供給管
30 不良紙おむつ分級品の粉砕機
31 界面活性剤
32 界面活性剤31の噴霧箇所
33 界面活性剤31の噴霧器
34 上部吸水紙4の供給箇所
35 上部吸水紙4のロール
36 上部吸水紙4の引き出しローラ
37 上部吸水紙4の供給ローラ
38 エンボス加工成型機
39 帯状成層体
40 帯状成形体カッター
41 ポリエチレンフィルム12のロール
42 ポリエチレンフィルム12の供給ローラ
43 ポリプロピレン不織布13を被せる箇所
44 ポリプロピレン不織布13のロール
45 ポリプロピレン不織布13の供給ローラ
46 ホットメルト接着剤の噴霧器
47 サイドシール機
48 エンドシール機
49 製品カッター
50 製品送り路
51 下部紙廃材
52 下部紙廃材粉砕物混合物16の供給ローラ
53 下部紙廃材混合物51の供給管
53′ 上部紙廃材混合物64の供給管
54 下部紙廃材混合物51の粉砕機
54′ 上部紙廃材混合物64の粉砕機
55 界面活性剤希釈水溶液噴霧箇所
56 界面活性剤希釈水溶液の噴霧器
57 界面活性剤希釈水溶液
58 高吸水性樹脂の散布箇所
59 高吸水性樹脂の散布機
60 中間吸水紙19の供給箇所
61 中間吸水紙19のロール
62 中間吸水紙19の供給ローラ
63 圧縮機
64 上部紙廃材混合物
65 上部紙廃材混合物65の供給ローラ
66 界面活性剤希釈水溶液68の噴霧箇所
67 界面活性剤希釈水溶液68のの噴霧器
68 界面活性剤希釈水溶液
69 高吸水性樹脂24の散布箇所
70 高吸水性樹脂散布装置
71 不良紙おむつ廃材
72 不良紙おむつ廃材粉砕物
73 紙廃材混合物の供給管
74 紙廃材混合物の粉砕機

Claims (48)

  1. 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成されていることを特徴とする吸収体。
  2. 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収体。
  3. 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されている吸水性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボス皺が形成されていることを特徴とする吸収体。
  4. 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されている吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び上部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されている上部吸水性混合層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含んでいる下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、上部及び下部吸水性混合層部並びに下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収体。
  5. 下部吸水性混合層部には、少なくともその上部に界面活性剤が含まれていることを特徴とする請求項3又は4に記載の吸収体。
  6. 吸水性混合層部は、プラスチック物質含有量がパルプ含有量よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4項の何れか一項に記載の吸収体。
  7. 上部吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部の双方又は一方がレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であることを特徴とする請求項1に記載の吸収体。
  8. 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部の中の少なくとも一つがレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であることを特徴とする請求項2又は3に記載の吸収体。
  9. 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉砕物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不良尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用ナプキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高吸収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の粉砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃材の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕物、古紙の粉砕物、不良無機繊維紙若しくは無機繊維紙廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは化学繊維紙廃材の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織布又は乾式若しくは湿式不織布廃材、不良プリクラロール若しくはプリクラロール廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材、不良セロハン若しくはセロハン廃材、木材パルプ廃材或いは不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  10. 不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の粉砕物が、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項9に記載の吸収体。
  11. 化学繊維紙廃材の粉砕物が、再生繊維紙廃材の粉砕物若しくは半合成繊維紙廃材の粉砕物又は前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項9に記載の吸収体。
  12. 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、不良紙おむつの粉砕物、不良乳パッドの粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、不良生理用ナプキンの粉砕物、紙おむつ廃材の粉砕物、乳パッド廃材の粉砕物、尿パッド廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材の粉砕物、乾式若しくは湿式不織布廃材の粉砕物、高吸収性繊維廃材の粉砕物又はラミネート紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の一以上の粉砕物から分離され、主成分としてパルプを含有する分離産物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  13. プラスチック廃材粉砕物が、粒度が5mm以下であり、プラスチックフィルム廃材の粉砕物、プラスチックシート廃材の粉砕物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  14. プラスチック廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、紙おむつ廃材粉砕物、乳パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプキン廃材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物の一以上の粉砕物から分離され、主成分としてプラスチック物質を含有する分離産物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  15. 上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部と下部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とするシーツ。
  16. 上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とするシーツ。
  17. 上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる上部吸水性混合層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含んでいる下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、上部吸水性混合層部、中間吸水性紙層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とするシーツ。
  18. 下部吸水性混合層部には、その少なくとも上部に界面活性剤が含まれていることを特徴とする請求項16又は17に記載のシーツ。
  19. 吸水性混合層部は、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含み、プラスチック物質含有量がパルプ含有量よりも大きいことを特徴とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  20. 上部吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部の双方又は一方がレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であることを特徴とする請求項15に記載のシーツ。
  21. 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部の中の少なくとも一つがレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であることを特徴とする請求項16又は17に記載のシーツ。
  22. 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉砕物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不良尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用ナプキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高吸収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の粉砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃材の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕物、古紙の粉砕物、不良無機繊維紙若しくは無機繊維紙廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは化学繊維紙廃材の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織布又は乾式若しくは湿式不織布廃材、不良プリクラロール若しくはプリクラロール廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材、不良セロハン若しくはセロハン廃材、木材パルプ廃材或いは不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項15乃至17の何れか一項に記載のシーツ。
  23. 不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の粉砕物が、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項22に記載のシーツ。
  24. 化学繊維紙廃材の粉砕物が、再生繊維紙廃材の粉砕物若しくは半合成繊維紙廃材の粉砕物又は前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項22に記載のシーツ。
  25. 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、不良紙おむつの粉砕物、不良乳パッドの粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、不良生理用ナプキンの粉砕物、紙おむつ廃材の粉砕物、乳パッド廃材の粉砕物、尿パッド廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材の粉砕物又はラミネート紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の一以上から分離され、主成分としてパルプを含有する分離産物であることを特徴とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  26. プラスチック廃材粉砕物が、粒度が5mm以下のプラスチックフィルム廃材の粉砕物又はプラスチックシート廃材の粉砕物であることを特徴とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  27. プラスチック廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、紙おむつ廃材粉砕物、乳パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、紙ナプキン廃材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物の一以上の粉砕物から分離された、主成分としてプラスチック物質を含有する分離産物であることを特徴とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  28. 透水性薄層部は、乾式不織布又は湿式不織布であることを特徴とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  29. 不透水性薄層部が、プラスチックフィルム又は柔軟なプラスチックシートであることを特徴とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  30. 不透水性薄層部が、複数の孔が形成されているプラスチックフィルム又は柔軟なプラスチックシートであることを特徴とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  31. 上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部と下部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする包装材料。
  32. 上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性乃至不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部又は下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする包装材料。
  33. 上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含む上部吸水性混合層部と、中間吸水性紙層部及び上部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部、上部及び下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特徴とする包装材料。
  34. 下部吸水性混合層部には、その少なくとも上部に界面活性剤が含まれていることを特徴とする請求項32又は33に記載の包装材料。
  35. 吸水性混合層部は、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含み、プラスチック物質含有量がパルプ含有量よりも大きいことを特徴とする請求項31乃至33項の何れか一項に記載の包装材料。
  36. 上部吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部の双方又は一方がレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であることを特徴とする請求項31に記載の包装材料。
  37. 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部の中の少なくとも一つがレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であることを特徴とする請求項32又は33に記載の包装材料。
  38. 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉砕物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不良尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用ナプキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高吸収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の粉砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃材の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕物、古紙の粉砕物、不良無機繊維紙若しくは無機繊維紙廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは化学繊維紙廃材の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織布又は乾式若しくは湿式不織布廃材、不良プリクラロール若しくはプリクラロール廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材、不良セロハン若しくはセロハン廃材、木材パルプ廃材或いは不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項31乃至33の何れか一項に記載の包装材料。
  39. 不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の粉砕物が、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項38に記載の包装材料。
  40. 化学繊維紙廃材の粉砕物が、再生繊維紙廃材の粉砕物若しくは半合成繊維紙廃材の粉砕物又は前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請求項38に記載の包装材料。
  41. 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、不良紙おむつの粉砕物、不良乳パッドの粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、不良生理用ナプキンの粉砕物、紙おむつ廃材の粉砕物、乳パッド廃材の粉砕物、尿パッド廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材の粉砕物、高吸収性繊維廃材の粉砕物又はラミネート紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の一以上から分離された主成分としてパルプを含有する分離産物であることを特徴とする請求項31乃至33の何れか一項に記載の包装材料。
  42. プラスチック廃材粉砕物が、粒度が5mm以下であり、プラスチックフィルム廃材の粉砕物、プラスチックシート廃材の粉砕物であることを特徴とする請求項31乃至32の何れか一項に記載の包装材料。
  43. プラスチック廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉砕物であり、生理用おむつ廃材粉砕物、乳パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプキン廃材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物の一以上から分離された、主成分としてプラスチック物質を含有する分離産物であることを特徴とする請求項31乃至33の何れか一項に記載の包装材料。
  44. 水分含有率が5乃至15重量パーセントであることを特徴とする請求項31乃至33に記載の包装材料。
  45. 水分含有率が15乃至40重量パーセントであることを特徴とする請求項31乃至33に記載の包装材料。
  46. 包装材料が、野菜、青果物、花卉類、鮮魚、生肉、総菜食品、弁当、種子、菌株、幼苗、球根若しくは園芸植物の包装用であり、水蒸発防止機能を有することを特徴とする請求項31乃至33に記載の包装材料。
  47. 下面を形成する透水性又は不透水性薄層部が、プラスチックフィルム又は柔軟なプラスチックシートであることを特徴とする請求項31乃至33項の何れか一項に記載の包装材料。
  48. 下面を形成する透水性又は不透水性薄層部が、穴が形成されているプラスチックフィルム又は柔軟なプラスチックシートであることを特徴とする請求項31乃至33項の何れか一項に記載の包装材料。
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