JP3783936B2 - 対話型情報提供装置、対話型情報提供処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

対話型情報提供装置、対話型情報提供処理方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対話型情報提供サービスシステムに係わり、詳しくは、利用者が情報の問い合せを意味する文を文字列または音声として入力するとき、問い合せの内容を確認するための確認文を文字列または音声として利用者に対して出力し、確認文に対して利用者側が承認を意味する文を文字列または音声として入力する場合には、利用者が承認した問い合せ内容を記録し、利用者が確認の訂正を意味する文を文字列または音声として入力する場合には、問い合せ内容を訂正した結果を記録し、この利用者側と情報提供側の対話において、記録された問い合せ内容から判断して利用者に提供すべき情報種別が一意に決定できた後に、記録された問い合せの内容にしたがって情報を提供するための応答文を利用者側に対し音声或いは文字列として出力し、応答文の出力に対し利用者側が否認を意味する文を入力した場合には、対話をやり直し、その時点で利用者により承認されていない問い合せ内容の全て或いは一部を確認した後で、承認済みの問い合せ内容にしたがって応答文を出力する対話型情報提供装置及び方法、そのプログラム並びに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
対話型情報提供サービスシステムでは、利用者との自動対話により、利用者が所望する情報を提供する。たとえば、気象情報、テレビ番組表、スケジュール表、交通機関の時刻表、といった様々な情報を蓄積したデータベースがあるとき、該データベースに蓄積された情報についての問い合わせを意味する意味する文を、利用者が計算機端末のキーボード、マウス、音声認識装置、或いは、これらの組み合わせを介して、文字列または音声として入力すると、情報提供側は、まず、利用者の問い合わせ内容を確認するための文節列を、計算機端末のディスプレイ、プリンタ、タイプライタ、音声合成装置、或いは、これらの組み合わせを介して、利用者に対し出力する。利用者が確認の承認を意味する文を文字列または音声として入力する場合には、情報提供側は、利用者が承認した問い合せ内容を記録する。利用者が確認の訂正を意味する文も文字列或いは音声として入力する場合には、情報提供側は、記録された問い合せ内容を変更する。この一連のやり取りの中で利用者に提供すべき情報種別が一意に決定できた後、情報提供側は、記録された問い合わせ内容に従って情報を提供するための応答文を文字列或いは音声として出力する。
【0003】
従来、この種の対話型情報提供サービスにおいては、利用者側の問い合せの内容を確認するために、利用者が入力する問い合せの内容を全て確認し、利用者により承認済みの問い合せ内容のみに基づいて情報を提供する方式が知られている。これを第1の従来技術と称す。
【0004】
この第一の従来技術では、利用者より入力された文を分析して、利用者の問い合せ内容を表す属性と値の組の集合を生成すると、その問い合せ内容を構成する属性のすべての確認を求めるための文を出力するが、利用者が入力した文から問い合せの内容を生成する際の誤認識などに伴う利用者不満度を増大させるという問題があった。すなわち、利用者が文字列または音声として入力した文から問い合せの内容を生成する際には、文字列または音声の誤認識などに伴う理由により、利用者が意図する問い合せの内容とは異なる問い合せ内容が生成される場合がある。その場合には、情報提供側が確認のために出力する文の内容は、利用者が意図する問い合わせの内容と異なる。利用者は訂正を意味する文を入力することになるので、利用者が問い合せている情報は即座に出力されない。利用者は、情報提供側から再度確認を要求されることになり、利用者の不満度が増大する。
【0005】
利用者の不満度の増大を避けるためには、情報提供側が出力する確認文の個数を削減する必要がある。そこで、本出願人は、先に特願2001−85884号として、生成された問い合せの内容に含まれる属性の全て或いは一部の確認を行い、利用者側が確認を承認し、利用者側により承認された問い合せ内容にしたがって応答文を出力するという一連の対話手順の中で、利用者に対し出力する確認文と応答文の総数の期待値が最小となるような対話手順を選択し、その対話手順にしたがって対話を進めていき、利用者に提供する情報種別が一意に決定できた後で、承認済みの問い合せ内容に基づいて情報提供を行う方式を提案した。これを第二の従来技術と称す。ここで、対話手順において出力される確認文と応答文の総和の期待値を対話手順の対話コストとよぶ。応答文の個数も考慮に入れるのは、応答文の個数が増えても、利用者の不満足度が高まる可能性があるからである。
【0006】
しかし、第二の従来技術は、第一の技術と同様に、利用者が入力した文から生成された問い合せ内容のうち、承認済みの問い合せ内容にのみしたがって情報を提供するという制限があり、この制限のため利用者の不満度を増大させる場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
第一の従来技術、第二の従来技術の問題点について詳しく説明する。第一の従来技術、第二の従来技術のいずれにおいても、利用者の問い合わせ内容は、属性、属性の値、値が承認済みかどうかを表わす定数(フラグ)の3つの組の集合として表現される。
【0008】
例として、気象情報に関する情報提供サービスを考える。利用者側に対し提供できる情報の種別は、ある場所に予報されている今日の天気と、ある場所に現在発表されている警報の2種類である。利用者の問い合せの内容は、場所、情報種別という2つの属性によって表される。場所という属性は、神奈川県、香川県といった都道府県名を値としてとり、情報種別は、天気、警報という値をとる。
【0009】
今、利用者が、「神奈川県の天気について教えてください」という問い合せを意味する文を入力し、情報提供側は、利用者の問い合わせの内容が「神奈川県の天気について教えてください」という内容であると正しく認識したとする。また、その後、一連のやり取りの中で、情報種別が天気であることを確認するための確認文を出力し、利用者がその確認を承認した状況を想定する。このとき生成される問い合せ内容は、場所という属性の値が神奈川県であるが、神奈川県であることは承認済みでないことを表わす3つ組と、情報種別という属性の値が天気であり、天気であることは承認済みであることを表わす3つ組という2個の3つ組みから成る集合となる。この3つ組の集合は、次のように書かれる。
{<場所、神奈川県、未>、<情報種別、天気、済>}
【0010】
上の表現において、「未」は承認済みでないという意味であり、「済」は承認済みであるという意味のフラグである。
【0011】
この状況では、第一の従来技術は、利用者の文から生成された問い合わせ内容に含まれるすべての属性を確認するために、「神奈川県ですか?」という確認のための文を出力する。音声認識の誤りの可能性を考慮すると、場所属性の値が神奈川県であることは確認なしには正しとは判断できないからである。利用者は、自分が意図する問い合せの内容と確認の内容が一致するので、承認文「はい」を入力し、情報提供側は、「神奈川県の天気は晴れです」と応答文を1個出力する。
【0012】
このように、情報提供側は、「神奈川県ですか?」という確認文と、「神奈川県の天気は晴れです」という応答文の、合計2個の文を出力することになる。利用者側からすると、神奈川県と入力しているのもかかわらず、わざわざ「神奈川県ですか?」という冗長な確認を要求されることになり、不満足度が高まる。
【0013】
次に第二の従来技術について説明する。今想定している例では、問い合せ内容は以下のように表わされる。
{<場所、神奈川県、未>、<情報種別、天気、済>}
この場合、利用者側に対し提供できる提供情報の種別は天気の1種類である。
【0014】
第二の従来技術では、各提供情報種別に関して、問い合せ内容を確認し、利用者の承認が入力され、応答するという対話手順をすべて生成し、確認文と応答文の個数の総和、すなわち対話コストが最小となる対話手順を選ぶ。対話手順は様々なものが存在するが、ここでは、簡単のため、利用者側の承認が入力されるまで場所という1つの属性の値を確認し、その後、利用者が承認した場所の天気が何であるかという情報を伝達するための1個の応答文を生成するという確認型の対話手順Aと、場所を確認せずに、承認済みの情報種別にしたがって、データベース中のすべての場所に予報されている天気を伝達するという即時応答型の対話手順Bについて考える。
【0015】
第二の従来技術においては、対話コストを計算するために、利用者が承認するまで出力される確認文の個数を推定する必要がある。利用者が承認するまで出力される確認文の個数は、属性の値を認識する精度などに依存する。各属性の値は、誤認識により、利用者が意図する問い合せとは異なっている可能性があるので、確認する属性が増えれば増えるほど、利用者に確認を訂正される可能性が高まり、それだけ確認文の個数は増えるのである。ここでは、確認文の個数は、確認する属性の認識率の逆数であると推定されるという方法を採用する。場所の認識率は0.9であると仮定する。この認識率の下では、場所という1つの属性を確認するに要する確認文の数は、0.9の逆数、すなわち、1.1個となる。応答文は1個である。したがって、対話手順Aの対話コストは確認文と応答文の個数の和2.2となる。
【0016】
対話手順Bでは、確認文は0個である。応答文の個数はデータベース中に登録された場所の個数に依存する。データベース中に登録された場所の数が50個の場合と2個の場合を例にとって考える。今、データベース中の場所の個数は50個だとする。この場合では、50個の応答文を出力することになり、対話手順Bの対話コストは50となる。結局、対話コストが小さい手順Aが選択され、情報提供側は、場所という属性のみを確認するために、「神奈川県ですか」という確認文を出力することになる。
【0017】
次に、データ−ベース中に登録されている場所が2個だとすると、場所を確認しない対話手順Bでは、2つの場所の天気を伝えればよいから、応答文は2個となり、対話手順Bの対話コストは2となる。この場合には、対話手順Bの対話コストは、対話手順Aの対話コストである2.2よりも小さいから、対話手順Bが選択され、場所を確認することなしに、応答文が出力されることになる。利用者は、冗長な確認を受け取る必要がなく、満足度が増大する。
【0018】
このように、第二の従来技術は、データベースの内容によっては、即時応答型の対話手順Bを選び、第一の従来技術の問題点を解決できる場合がある。しかし、第二の従来技術であっても、第一の従来技術と同様に、確認型の対話手順Aを選び、冗長な確認文を出力し、利用者の不満度を増大させるという問題点が生じる場合がある。これは、第二の従来技術が、第一の従来技術と同様に、常に承認済みの問い合せ内容にのみ基づいて応答文を出力するという制限をもっているためである。
【0019】
ところが、神奈川県であるという認識率が十分に高ければ、場所属性の値を確認せずに、現時点の問い合せ内容が正しいものと仮定して神奈川県の天気を伝える応答文を出力し、その応答文が誤っているときにはユーザが否認を意味する否認文を入力し、ユーザの否認文を受け取った場合には対話をやり直し、やり直した対話においては場所属性の値を確認した後に承認済みの内容に基づいて応答文を出力するという対話手順(以下、確認必要性探索型の対話手順Cという)の方が、常に承認済みの問い合せ内容にしたがって応答文を出力する確認型の対話手順Aや即時応答型の対話手順Bよりも対話コストが小さい場合がありえる。
【0020】
今、データベース中に登録されている場所の数が50であるとする。既に述べたように、第二の従来技術では、対話コストが2.2となる対話手順Aを選択し、場所の確認を行ってしまう。この状況で、対話手順Cの対話コストについて考える。まず、今の問い合せ内容が正しいものと仮定する。神奈川県であることが正しい確率は0.9であるので、今の問い合せ内容が正しい確率は0.9となる。対話手順Cでは、まずは確認を行わないで、問い合せ内容が正しいものと仮定して応答文を生成するので、確認文の個数は0個となる。応答文は「神奈川県の天気は晴れです」の1個である。したがって、問い合せ内容が正しい場合(確率=0.9)には、対話コストは1となる。
【0021】
次に、今の問い合せ内容が正しくない場合を考える。問い合せ内容が正しくない確率は0.1である。この場合には、「神奈川県の天気は晴れです」という1個の応答文を出力した後、ユーザが否認を意味する否認文を入力し、対話をやり直すことになる。やり直された対話においては、場所属性の確認を行う。確認文の個数の期待値は1.1となる。続く応答文は1個である。結局、最初に誤った応答文を1個出力し、もし応答文が誤っているなら対話をやり直し、2.2個の確認文と1個の応答文を出力することになるので、対話コストは3.2となる。
【0022】
問い合せ内容が正しい場合は確率0.9で対話コストが1となり、問い合せ内容が正しくない場合は確率0.1で対話コストが3.2となる。結局、対話手順Cの対話コストの期待値は、0.9×1+0.1×3.2=1.2となる。
【0023】
常に承認済みの問い合せ内容にしたがって応答文を出力する確認型の対話手順Aの対話コストは2.2であるから、対話コスト1.2を与える確認必要性検索型の対話手順Cを選んだ方が、対話コストは低い。したがって、場所の確認はせずに、未承認の問い合せ内容に基づいて「神奈川県の天気は晴れである」と応答文を出力したほうが、無駄な確認を避けることができ、なおかつ、対話コストも増大しないので、利用者の満足度が減少することもない。
【0024】
こういった確認必要性探索型の対話手順Cのように、確認を行わなくても、対話コストが増大しない対話手順があるにもかかわらず、従来法では、常に承認済みの問い合せ内容にしたがって応答文を出力するために、対話コストが増大し、無駄な確認文を出力し、利用者の満足度を減少させるという問題点があった。
【0025】
本発明は、対話型情報提供サービスにおいて、上述のような従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、従来の技術では、常に承認済みの問い合せ内容にしたがって応答文を出力しようとするために、無駄な確認を行ってしまう場合があったが、本発明においては、属性の確認を行わないで、利用者により承認済みでない問い合せ内容にしたがって応答文を出力し、応答文が誤っていたと分った時点で対話をやり直し、やり直した対話の中では、確認を行い、利用者により承認済みの内容にしたがって情報提供を行うという確認必要性探索型の対話手順をも考慮して、確認文と応答文の個数の総和が最小となるような対話手順にしたがって対話を進めることにより、誤認識などによって生じる利用者に対し出力される確認文と応答文の個数の増大に伴う利用者の不満足度の増大を避けることを可能とすることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明の対話型情報提供装置においては、確認を行わないで、現時点で利用者によって承認済みの問い合せ内容にしたがって応答するという即時応答型の対話手順と、問い合せ内容の全て或いは一部の確認を求め、利用者により承認済みの問い合せ内容にしたがって応答を行う確認型の対話手順と、確認を行わないで、問い合せ内容が正しいものと仮定して応答を行い、利用者から否認文が入力されたら対話をやり直し、やり直された対話においては、承認済みでない問い合せ内容の全て或いは一部の確認を行い、承認済みの問い合せ内容にしたがって応答するという確認必要性探索型の対話手順のすべてを数え上げ、各対話手順に含まれる確認文と応答文の個数の総和を対話コストとして計算し、確認必要性探索型の対話手順が最小の対話コストを与えるものであるなら、その確認必要性探索型の対話手順にしたがって対話を進めることを主要な特徴とする。これにより、誤認識などによって生じる利用者に対し出力される確認文と応答文の個数の増大に伴う利用者の不満足度の増大を避けることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面により詳細に説明する。
図1は、本発明による対話型情報提供装置の構成例を示す。本対話型情報提供装置は入力部10、文理解部20、提供情報種別決定部30、対話手順生成部40、対話コスト計算部50、確認属性候補生成部60、確認型コスト決定部70、即時応答型コスト決定部80、確認必要性探索型コスト決定部90、出力部100、制御部110及びデータベース120により構成される。データベース120には、利用者に提供する情報が蓄積されている。また、入力部10と出力部100は通信回線などにより、利用者の端末と接続されるが、図1では省略してある。本対話型情報提供装置は、いわゆるコンピュータシステムを利用して構築され、制御部110は各部から情報を受け取り、対話の進行に応じて各部の動作を制御する。以下、各部の動作を説明する。
【0028】
入力部10は、利用者が計算機端末のキーボード、マウス、音声認識装置、或いは、これらの組み合わせを介して、文字列または音声として入力する、情報の問い合せまたは確認の承認または確認の訂正または応答の否認を意味する文を取り込む。
【0029】
文理解部20は、利用者側より入力された文を分析して、その時点の利用者の問い合せ内容を属性、属性の値、値が承認済みか否かを表わすフラグの3つ組の集合として記録するものである。この文理解部20は、利用者側が情報の問い合せを意味する文を入力する場合は、その文の内容と文が入力された時点で記録されている問い合せ内容から判断して、利用者の問い合わせ内容を表す属性、属性の値、値が承認済みかどうかを示すフラグの3つ組の集合を生成し、その3つ組みの集合を利用者の問い合わせ内容として記録し、提供情報種別決定部30と対話手順生成部40と確認属性候補生成部60と制御部110に転送する。また、文理解部20は、属性の確認を求める確認文に対し利用者が確認の承認を意味する文を入力すると、その属性を利用者により承認された問い合せ内容として記録し、同様に提供情報種別決定部30と対話手順生成部40と確認属性候補生成部60と制御部110に転送する。また、利用者が確認文に対して訂正を意味する訂正文を入力すると、訂正文が入力された時点で記録済みの問い合せ内容と訂正文の内容を比較して、記録済みの問い合わせ内容に含まれない属性を訂正内容が含んでいるなら、その属性と属性の値を問い合せ内容に追加し、記録済みの問い合わせ内容に含まれる属性を訂正内容が含んでおり、その属性の値が問い合せ内容と訂正内容とで異なっているならば、訂正内容に含まれる属性の値で問い合せ内容に含まれる属性の値を置き換え、同様に提供情報種別決定部30と対話手順生成部40と確認属性候補生成部60と制御部110に転送する。また、利用者が確認文に対し応答の否認を意味する文を入力すると、制御部110に応答否認信号を送る。
【0030】
提供情報種別決定部30は、文理解部20から転送される利用者の問い合せ内容から判断して、利用者に提供することが可能なすべての情報の種別を提供情報種別として決定し、さらに各提供情報種別の確率を計算する。提供情報種別決定部30は、決定した提供情報種別を対話手順生成部40に転送し、提供情報種別と提供情報種別の確率を確認型コスト決定部70に転送する。
【0031】
対話手順生成部40は、3種類の対話手順を生成する。すなわち、提供情報種別決定部30から転送された提供情報種別の各々に関して、利用者によって承認されていない問い合せの内容を構成する属性の全て或いは一部の確認を求め、利用者が確認を承認した後に、利用者側により承認済みの問い合せの内容にしたがって、データベース120に蓄積された情報を提供するという確認型の対話手順Aと、確認を行わないで、現時点で承認済みの問い合せの内容にしたがって、データベース120に蓄積された情報を提供するという即時応答型の対話手順Bと、確認を行わないで、現時点の問い合せ内容が正しいものであると仮定して、データベース120に蓄積された情報を提供し、利用者が応答の否認を意味する文を入力したなら、対話をやり直し、やり直した対話の中では、確認を行い、承認済みの問い合せ内容にしたがって情報を提供するという確認必要性探索型の対話手順Cを生成する。対話手順生成部40は、これら生成した各対話手順を対話コスト計算部50に転送する。
【0032】
対話コスト計算部50は、対話手順生成部40から転送された各々の対話手順に関して、対話手順に含まれる確認文と応答文の個数の総和を推定し、推定された総和を対話コストとする。対話コスト計算部50は、確認型の対話手順とその対話コストは確認型コスト決定部70に転送し、即時応答型の対話手順とその対話コストは即時応答型コスト決定部80に転送し、確認必要性探索型の対話手順とその対話コストは確認必要性探索型コスト決定部90にそれぞれ転送する。
【0033】
一方、確認属性候補生成部60は、文理解部20から転送される利用者の問い合せ内容のうち、承認済みでない属性のすべての組み合せを確認属性候補として生成し、確認型コスト決定部70に転送する。
【0034】
確認型コスト決定部70は、提供情報種別決定部30から転送される提供情報種別ごとに、対話コスト計算部50から転送される確認型の対話手順とその対話コストを使って、確認属性候補生成部60から転送される確認属性候補の確認を行うような確認型の対話手順で、最小の対話コストをもつ対話手順を選び、提供情報種別決定部30から転送される提供情報種別の確率を考慮して、その対話コストの期待値を計算し、その期待値を確認属性候補の属性確認型コストとして生成する。これを確認属性候補生成部60から転送される確認属性候補の各々に関して行う。次に、各確認属性候補の属性確認型コストを比較して、最小の属性確認型コストをもつ確認属性候補を選択し、その属性を確認属性として生成し、その最小の属性確認型コストを確認属性の確認型コストとして生成する。確認型コスト決定部70は、決定された確認属性を確認必要性探索型コスト決定部90に転送し、確認属性と確認型コストは出力部100に転送する。
【0035】
即時応答型コスト決定部80は、対話コスト計算部50から転送される即時応答型の対話手順の対話コストを即時応答型コストと決定し、この決定された即時応答型コストを出力部100に転送する。また、即時応答型コスト決定部80は、対話コスト計算部50から転送される即時応答型の対話手順にしたがって出力される応答文を生成し、出力部100に転送する。
【0036】
確認必要性探索型コスト決定部90は、提供情報種別決定部30から転送される提供情報種別ごとに、対話コスト計算部50から転送される確認必要性探索型の対話手順とその対話コストを使って、確認型コスト決定部70から転送される確認属性の確認を対話やり直しの際に行う確認必要性探索型の対話手順で、最小の対話コストをもつ対話手順を選び、提供情報種別決定部30から転送される提供情報種別の確率を考慮して、その対話コストの期待値を計算し、その期待値を確認属性の確認必要性探索型コストとして生成し、確認属性とともに出力部100に転送する。また、確認必要性検索型コスト決定部90は、対話コスト計算部50から転送される確認必要性検索型の対話手順にしたがって出力される応答文を生成し、出力部100に転送する。
【0037】
文出力部100は、確認型コスト決定部70から転送される確認型コストと、即時応答型コスト決定部80から転送される即時応答型コストと、確認必要性探索型コスト決定部90から転送される確認必要性探索型コストとを比較する。この比較によって、即時応答型コストが最小ならば、即時応答型コスト決定部80から転送される応答文を出力し、確認型コストが最小ならば、確認型コスト決定部70から転送される確認属性を確認するための確認文を出力する。また、確認必要性探索型コストが最小ならば、確認必要性探索型コスト決定部90から転送される応答文を出力し、制御部110に対して確認必要性探索開始信号を送信する。制御部110に確認必要性探索開始信号を送信した後で、制御部110が強制確認信号を送信してきた場合には、確認必要性探索型コスト決定部90から送信される確認属性を確認するための確認文を出力する。
【0038】
制御部110は、出力部100から確認必要性探索開始信号が送られてきたことを記憶している。この確認必要性探索開始信号が送信されてきたことを記憶している場合に、文理解部20から応答否認信号が送信されてきたら、制御部110は、出力部100に強制確認信号を送信し、出力部100が強制確認信号にしたがって確認文を出力したら、確認必要性探索開始信号が送られてきたことを記憶することを中止する。
【0039】
図2に本対話型情報提供装置の処理フローチャートを示す。図2において、ステップ201〜209の各処理は、図1の10〜90の各部の処理に対応し、ステップ210,211は図1の出力部100の処理に対応する。
【0040】
以下に、具体例とともに本発明の実施例の詳細な動作について説明する。
たとえば、気象情報に関する情報提供サービスを考える。可能な提供情報種別は、天気と警報の2つであるとする。利用者の問い合せの内容は、場所、情報種別という2つの属性によって表されるとする。場所という属性は、神奈川県、香川県といった都道府県名を値としてとり、情報種別は、天気、警報という値をとるとする。また、データベース120には、50個の場所が登録されており、各場所に予報されている天気カテゴリと発表されている警報の種類が記憶されている。
【0041】
利用者が、最初に、次のような情報の問い合せを意味する文を入力したとする。
「神奈川県の天気について教えてください」
入力部10は利用者からの入力文を取り込み、文理解20に送る(ステップ201)。文理解部20は、利用者の問い合せの内容を生成する(ステップ202)。文理解部20が生成する問い合せの内容は、次のようになる。
{<場所、神奈川県、未>、<情報種別、天気、未>}
【0042】
この時点では、利用者により承認済みの属性は存在しない。この後、情報提供装置が情報種別の値が天気であることを確認し、利用者がその確認を承認した状況を想定する。
この状況では、問い合せの内容は、次のように表現される。
{<場所、神奈川県、未>、<情報種別、天気、済>}
提供情報種別決定部30は、問い合せ内容から判断して、提供情報種別とその確率を生成する(ステップ203)。ここでは、提供情報種別として天気を生成する。提供情報種別は1個しかないので、天気という情報種別の確率は1である。なお、提供情報種別が複数あるときは、たとえば、各提供情報種別の確率が等確率であると仮定して、各提供情報種別の確率を計算するなどすればよい。
【0043】
対話手順生成部40は、この時点での利用者の問い合せ内容をもとに、確認型の対話手順と、即時応答型の対話手順と、確認必要性探索型の対話手順をそれぞれ生成する(ステップ204)。対話手順には様々なものがありえるが、ここでは、簡単のため、次の確認型の対話手順A、即時応答型の対話手順B、確認必要性探索型の対話手順Cのみを考える。
【0044】
確認型の対話手順Aは、利用者側の承認が入力されるまで場所という1つの属性の値を確認し、その後、利用者が承認した場所の天気が何であるかという情報を伝達するための1個の応答文を生成するという手順である。
【0045】
即時応答型の対話手順Bは、場所を確認せずに、承認済みの情報種別にのみしたがって、データベース中のすべての場所に予報されている天気を伝達するという手順である。
【0046】
確認必要性探索型の対話手順Cは、場所を確認せずに、現時点の問い合せ内容が正しいものと仮定して、神奈川県の天気を伝える応答文を出力し、その応答文が誤っているときには利用者が否認を行い、利用者が否認した場合には対話をやり直し、やり直した対話においては、場所を確認した後に承認済みの内容に基づいて応答文を出力するという対話手順である。
【0047】
対話コスト計算部50は対話手順A、B、Cの各対話コストを計算する(ステップ205)。まず、対話手順Aの対話コストについて考える。対話コストは、確認文の個数と応答文の個数の総和の期待値である。ここでは、確認文の個数は、確認する属性の認識率の逆数であると推定されるというモデルを採用する。場所の認識率は0.9であるとする。この認識率の下では、場所という1つの属性を確認するに要する確認文の数は、0.9の逆数、すなわち、1.1個となる。応答文は1個である。したがって、確認型の対話手順Aの対話コストは2.2となる。 次に、対話手順Bの対話コストについて考える。対話手順Bでは、確認文は0個である。応答文の個数はデータベース120中に登録された場所の個数に依存する。ここでは、データベース120中の場所の個数は50個である。したがって、対話手順Bは50個の応答文を出力することになり、即時応答型の対話手順Bの対話コストは50となる。
【0048】
次に、対話手順Cの対話コストについて考える。まず、今の問い合せ内容が正しいものと仮定する。神奈川県であることが正しい確率は0.9であるので、今の問い合せ内容が正しい確率は0.9となる。対話手順Cでは、まずは確認を行わないで、問い合せ内容が正しいものと仮定して応答文を生成するので、確認文の個数は0個となる。応答文は「神奈川県の天気は晴れです」の1個である。したがって、問い合せ内容が正しい場合(確率=0.9)には、対話コストは1となる。
【0049】
次に、今の問い合せ内容が正しくない場合を考える。問い合せ内容が正しくない確率は、0.1である。この場合には、「神奈川県の天気は晴れです」という1個の応答文を出力した後、ユーザが否認を意味する否認文を入力し、対話をやり直すことになる。やり直された対話においては、場所属性の確認を行う。確認文の個数の期待値は1.9となる。続く応答文は1個である。結局、最初に誤った応答文を1個出力し、もし応答文が誤っているなら対話をやり直し、2.2個の確認文と1個の応答文を出力することになるので、対話コストは3.2となる。
【0050】
問い合せ内容が正しい場合は確率0.9で対話コストが1となり、問い合せ内容が正しくない場合は確率0.1で対話コストが3.2となる。結局、確認必要性探索型の対話手順Cの対話コストの期待値は、0.9×1+0.1×3.2=1.2となる。
【0051】
対話コスト計算部50は、確認型の対話手順Aとその対話コスト(=2.2)を確認型コスト決定部70に、即時応答型の対話手順Bとその対話コスト(=50)を即時応答型コスト決定部80に、確認必要性検索型の対話手順Cとその対話コスト(=1.2)を確認必要性探索型コスト決定部90に、それぞれ転送する。 確認属性候補生成部60は、問い合せ内容における利用者に承認されていない属性のすべての組み合せを確認属性候補として生成する(ステップ206)。ここでは、この時点で承認済みでない場所性を確認属性候補とする。
【0052】
確認型コスト決定部70は、確認型コストと確認属性を生成し、出力部100へ送る(ステップ207)。今、確認属性候補は場所属性の一つのみである。したがって、確認型コスト決定部70が生成する確認属性は場所属性であり、確認型コストは、対話手順Aの対話コストと等しく、2.2となる。
【0053】
即時応答型コスト決定部80は、即時応答型コストと応答文を生成し、出力部100へ送る(ステップ208)。即時応答型コスト決定部80が生成する即時応答型コストは、対話手順Bの対話コストと等しく、50である。応答文は、
「神奈川県は晴れです。東京とは曇りです・・・」といった、50個の場所に予報されている天気をすべて伝達するための50個の文となる。
【0054】
確認必要性探索型コスト決定部90は、確認必要性探索型コストと応答文と確認属性を生成し、出力部100へ送る(ステップ209)。確認必要性探索型コスト決定部90が生成する確認必要性探索型コストは、対話手順Cの対話コストと等しく、1.2となる。応答文は「神奈川県は晴れです」であり、この応答文に対して利用者が否認文を入力した場合には、対話をやり直し、確認属性として場所属性を選択し、場所属性の確認を行う確認文を出力する。
【0055】
出力部100は、確認型コスト、即時応答型コスト、確認必要性探索型コストを比較し(ステップ210)、最小の対話コストが与えられている対話手順を選択して確認文または応答文を出力する(ステップ211)。今想定している状況では、確認必要性探索型コストが最小となる。したがって、出力部100は、確認必要性探索コスト決定部90から送信されてくる応答文「神奈川県は晴れです」を出力する。
【0056】
このように、確認必要性探索型の対話手順Cの対話コストが最小であることから、場所属性の確認を行わないで、応答文を出力するという簡潔な対話を実施することができる。さらに、その応答文が誤っていたときには、対話をやり直し、今度は場所属性の確認を行ってから、承認済みの問い合せ内容にしたがって応答文を出力することになるが、それでも、確認型の対話手順Aや即時応答型の対話手順Bよりも短い対話で必要な情報を提供できることが保証されている。このように、本発明では、利用者に対し確認文と応答文の個数の増大に伴う利用者の不満度の増大を避けることができる。
【0057】
なお、図1で示した装置における各部の一部もしくは全部でる処理機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、あるいは、図2で示した処理手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもない。また、コンピュータでその処理機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理手順を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、FDや、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、提供したりすることができるとともに、インターネット等のネットワークを通してそのプログラムを配布したりすることが可能である。
【0058】
また、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲で種々の変更或いは応用が可能であることは云うまでもない。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の対話型情報提供サービスによれば、利用者が情報の問い合せを意味する文を文字列または音声として入力するときに、利用者に対して確認を行わないで、問い合せ内容が正しいものであると仮定し、応答文を出力し、問い合せ内容が正しくない場合は、利用者からの否認を受けた後に対話をやり直し、やり直された対話では、利用者に対し確認を行い、利用者により承認済みの内容にのみしたがって、応答文を出力するという確認必要性探索型の対話手順まで含めて考慮した上で、確認文と応答文の総和の期待値が最小になるような対話手順を選択し、その対話手順にしたがって対話を進めることにより、誤認識などによって生じる確認文と応答文の個数の増大に伴う利用者の不満足度の増大を避けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による対話型情報提供装置の一実施例の構成図である。
【図2】本発明の一実施例の処理フローチャートである。
【符号の説明】
10 入力部
20 文理解部
30 提供情報種別決定部
40 対話手順生成部
50 対話コスト計算部
60 確認属性候補生成部
70 確認型コスト決定部
80 即時応答型コスト決定部
90 確認必要性探索型コスト決定部
100 出力部
110 制御部
120 データベース

Claims (6)

  1. 利用者側が情報の問い合せを意味する文を入力すると、問い合せの内容の全て或いは一部の確認を利用者側に求め、利用者側から確認の承認を意味する文が入力されるまで確認を続けた後で、問い合せ内容にしたがって応答を利用者側に出力する対話型情報提供装置であって、
    問い合わせ内容の全て或いは一部の確認を求め、利用者側により承認済みの問い合せ内容にしたがって応答を行う確認型の対話手順と、確認を行わないで、現時点で利用者側によって承認済みの問い合せ内容にしたがって応答を行う即時応答型の対話手順と、確認を行わないで、問い合せ内容が正しいものと仮定して応答を行い、利用者側から否認されたなら対話をやり直し、該やり直した対話では、承認済みの問い合せの全て或いは一部の確認を行い、承認済みの問い合せ内容にしたがって応答する確認必要性探索型の対話手順とを生成する手段と、
    前記確認型の対話手順、即時応答型の対話手順および確認必要性探索型の対話手順の各々のコストを計算する手段と、
    前記各々のコストを比較し、コストが最小の対話手順に従って利用者側と確認あるいは応答を行う手段と、
    を有することを特徴とする対話型情報提供装置。
  2. 請求項1記載の対話型情報提供装置において、
    利用者側からの情報の問い合せ、確認の承認、確認の訂正、応答の否認を受け取る入力手段と、
    利用者側が情報の問い合せを意味する文を入力する場合は、属性、属性の値、属性の値が利用者により承認済みであるかどうかを示すフラグからなる組の集合として利用者の問い合せ内容を記録し、属性の確認を求める確認文に対し利用者側が承認文を入力すると、その属性の値が利用者により承認されたことを記録し、確認文に対し利用者側が問い合わせ内容の訂正を求める訂正文を入力すると、その属性と属性の値を問い合せ内容に追加、あるいは訂正内容に含まれる属性の値で問い合せ内容に含まれる属性の値を置き換える文理解手段と、
    問い合わせの内容から、利用者に提供する情報の種別を提供情報種別として決定するとともに、提供情報種別の確率を計算する提供情報種別決定手段と、
    提供情報種別の各々に関して、確認型の対話手順、即時応答型の対話手順および確認必要性探索型の対話手順を生成する対話手順生成手段と、
    提供情報種別の各々に関して、確認型の対話手順に含まれる確認文と応答文の個数の総和を推定し、その総和を確認型の対話手順の対話コストとして生成し、即時応答型の対話手順に含まれる応答文の個数の総和を推定し、その総和を即時応答型の対話手順の対話コストとして生成し、確認必要性探索型の対話手順に含まれる確認文と応答文の個数の総和を推定し、その総和を確認必要性探索型の対話手順の対話コストとして生成する対話コスト計算手段と、
    利用者側に承認されていない問い合せ内容に含まれる属性のすべての組み合せを確認属性候補として生成する確認属性候補生成手段と、
    確認属性候補の各々に関して、提供情報種別ごとに、確認属性候補の確認を行う確認型の対話手順で、最小の対話コストをもつ対話手順を選び、提供情報種別の確率を考慮して、その対話コストの期待値を計算し、その期待値を確認属性候補の属性確認型コストとして生成し、各確認属性候補の属性確認型コストを比較し、最小の属性確認型コストをもつ確認属性候補を選択し、その属性を確認属性として生成し、その最小の属性確認型コストを確認属性の確認型コストとして生成する確認型コスト決定手段と、
    即時応答型の対話手順の対話コストを即時応答型のコストとして生成する即時応答型コスト決定手段と、
    確認属性の確認を対話やり直しの際に行う確認必要性探索型の対話手順で、最小の対話コストをもつ対話手順を提供情報種別ごとに選び、提供情報種別の確率を考慮して、その対話コストの期待値を計算し、その期待値を確認属性の確認必要性探索型コストとして生成する確認必要性探索型コスト決定手段と、
    即時応答型コストと確認属性の確認型コストと確認属性の確認必要性探索型コストを比較して、即時応答型コストが最小ならば、確認文を出力せず、利用者により承認済みの問い合せの内容にしたがって情報を提供するように応答文を出力し、確認属性の確認型コストが最小ならば、確認属性の確認を求めるための確認文を出力し、確認属性の確認必要性探索型コストが最小ならば、確認文を出力せず、問い合せ内容が正しいと仮定して情報を提供するように応答文を出力し、応答文に対し利用者からの否認文が入力された場合には、対話をやり直し、やり直された対話においては確認属性を確認するための確認文を出力する出力手段と、を有することを特徴とする対話型情報提供装置。
  3. 利用者側が情報の問い合せを意味する文を入力すると、問い合せの内容の全て或いは一部の確認を利用者側に求め、利用者側から確認の承認を意味する文が入力されるまで確認を続けた後で、問い合せ内容にしたがって応答を利用者側に出力する対話型情報提供装置における対話型情報提供処理方法であって、
    問い合わせ内容の全て或いは一部の確認を求め、利用者側により承認済みの問い合せ内容にしたがって応答を行う確認型の対話手順と、確認を行わないで、現時点で利用者側によって承認済みの問い合せ内容にしたがって応答を行う即時応答型の対話手順と、確認を行わないで、問い合せ内容が正しいものと仮定して応答を行い、利用者側から否認されたなら対話をやり直し、該やり直した対話では、承認済みの問い合せの全て或いは一部の確認を行い、承認済みの問い合せ内容にしたがって応答する確認必要性探索型の対話手順とを生成するステップと、
    前記確認型の対話手順、即時応答型の対話手順および確認必要性探索型の対話手順の各々のコストを計算するステップと、
    前記各々のコストを比較し、コストが最小の対話手順に従って利用者側と確認あるいは応答を行うステップと、
    を有することを特徴とする対話型情報提供処理方法。
  4. 請求項3記載の対話型情報提供処理方法において、
    利用者側からの情報の問い合せ、確認の承認、確認の訂正、応答の否認を受け取るステップと、
    利用者側が情報の問い合せを意味する文を入力する場合は、属性、属性の値、属性の値が利用者により承認済みであるかどうかを示すフラグからなる組の集合として利用者の問い合せ内容を記録し、属性の確認を求める確認文に対し利用者側が承認文を入力すると、その属性の値が利用者により承認されたことを記録し、確認文に対し利用者側が問い合わせ内容の訂正を求める訂正文を入力すると、その属性と属性の値を問い合せ内容に追加、あるいは訂正内容に含まれる属性の値で問い合せ内容に含まれる属性の値を置き換えるステップと、
    問い合わせの内容から、利用者に提供する情報の種別を提供情報種別として決定するとともに、提供情報種別の確率を計算するステップと、
    提供情報種別の各々に関して、確認型の対話手順、即時応答型の対話手順および確認必要性探索型の対話手順を生成するステップと、
    提供情報種別の各々に関して、確認型の対話手順に含まれる確認文と応答文の個数の総和を推定し、その総和を確認型の対話手順の対話コストとして生成し、即時応答型の対話手順に含まれる応答文の個数の総和を推定し、その総和を即時応答型の対話手順の対話コストとして生成し、確認必要性探索型の対話手順に含まれる確認文と応答文の個数の総和を推定し、その総和を確認必要性探索型の対話手順の対話コストとして生成するステップと、
    利用者側に承認されていない問い合せ内容に含まれる属性のすべての組み合せを確認属性候補として生成するステップと、
    確認属性候補の各々に関して、提供情報種別ごとに、確認属性候補の確認を行う確認型の対話手順で、最小の対話コストをもつ対話手順を選び、提供情報種別の確率を考慮して、その対話コストの期待値を計算し、その期待値を確認属性候補の属性確認型コストとして生成し、各確認属性候補の属性確認型コストを比較し、最小の属性確認型コストをもつ確認属性候補を選択し、その属性を確認属性として生成し、その最小の属性確認型コストを確認属性の確認型コストとして生成するステップと、
    即時応答型の対話手順の対話コストを即時応答型のコストとして生成するステップと、
    確認属性の確認を対話やり直しの際に行う確認必要性探索型の対話手順で、最小の対話コストをもつ対話手順を提供情報種別ごとに選び、提供情報種別の確率を考慮して、その対話コストの期待値を計算し、その期待値を確認属性の確認必要性探索型コストとして生成するステップと、
    即時応答型コストと確認属性の確認型コストと確認属性の確認必要性探索型コストを比較して、即時応答型コストが最小ならば、確認文を出力せず、利用者により承認済みの問い合せの内容にしたがって情報を提供するように応答文を出力し、確認属性の確認型コストが最小ならば、確認属性の確認を求めるための確認文を出力し、確認属性の確認必要性探索型コストが最小ならば、確認文を出力せず、問い合せ内容が正しいと仮定して情報を提供するように応答文を出力し、応答文に対し利用者からの否認文が入力された場合には、対話をやり直し、やり直された対話においては確認属性を確認するための確認文を出力するステップと、を有することを特徴とする対話型情報提供処理方法。
  5. 請求項3ないし4記載の対話型情報提供処理方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
  6. 請求項3ないし4記載の対話型情報提供処理方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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