JP3781298B2 - 4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機に係り、特に、ロアケースとアッパケースとからなるエンジンケース内にクランク軸を上下方向に指向させて4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
船の推進装置は、配置により船内機関(インボードエンジン)、船内外機(インボード・アウトドライブエンジン)、船外機(アウトボードエンジン)の3種に大別される。
【0003】
船外機は、小型の船に多用され、船体船尾部の外側に取り付けられている。この船外機は、上部にエンジンが配設され、このエンジンの下部にドライブ機構が装着されており、船外機全体を左右方向に回転させることにより船体を旋回させている。
【0004】
また、エンジンとしては、2サイクルエンジンを搭載したものが多く見受けられるが、最近では、4サイクルエンジン特に排気量が大きくなると多気筒4サイクルエンジンを搭載したものがある。
【0005】
このような4サイクルエンジンは、シリンダ側部に吸気装置として各シリンダに吸気を導く吸気マニホルドの吸気分岐管やサージタンク等が付設され、又シリンダヘッド部に吸・排気弁を作動させる動弁機構を備え、更にエンジン補機などのエンジン部品をも備えているので、2サイクルエンジンに比べエンジン全体が大型化してしまう嫌いがある。特に多気筒となるとこの傾向が強くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、船外機は、エンジンがエンジンケースによって覆われていることから、上記した如く4サイクル多気筒化に伴って増える機能部品としての、吸気分岐管、吸気マニホルド、サージタンク等の吸気系部品、カム軸、吸排気弁等の動弁機構あるいはブリーザ装置更にはポンプ等のエンジン補機部品等を配置するスペースは必然的に制約を受けることとなる。
【0007】
又、エンジンケースが必要以上大型化すると前記した如く船外機を船体に装着する時、重量増加と大型化のためその装着作業も面倒となる。またロアケースとアッパケースとからなるエンジンケースも大形となるとエンジンメンテナンス時のエンジンケースの脱着作業も大変となり使い勝手の悪い船外機となってしまう弊害が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合弊害を除去するために、請求項1は、ロアケースとアッパケースとからなるエンジンケース内に、軸心が進行方向に指向した略水平のシリンダを上下方向に複数重ねて形成したシリンダブロックと、該シリンダブロックの進行方向前側に内部に軸心を上下方向に指向させたクランク軸を備えたクランクケースと、前記シリンダブロックの進行方向後側にカム軸、吸気弁、排気弁からなる動弁機構を備えたシリンダヘッドと、該シリンダヘッドの最後部を覆うシリンダヘッドカバーとを夫々配設し、前記各シリンダとシリンダヘッドとの間に形成した各燃焼室の進行方向の一側及び他側に夫々吸気弁及び排気弁を介して吸気ポート及び排気ポートを開口させ、前記シリンダブロックの進行方向一側に複数の吸気分岐管を有する吸気マニホルドを配設し、前記シリンダブロックの進行方向他側に排気通路を配設してなる4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機において、前記シリンダヘッドカバーの上方部位には、進行方向後側に膨らみ出た部分を前記カム軸側から塞ぐブリーザプレートによって塞いでブリーザ室を区画形成するとともに、更にその膨らみ出た部分のブリーザ室の下方部位のシリンダヘッドカバーとこのシリンダヘッドカバーに対峙する前記エンジンケースとの間に空間を創出し、前記シリンダヘッドカバーの下方部位で進行方向後側にエンジン部品を突出させて前記空間に配置したことを特徴とする。
【0009】
更に本発明の請求項2は、前記各吸気分岐管を前記複数のシリンダ数に合わせて上下方向に並列配置するとともに前記シリンダヘッドの吸気ポートより上流側の前記各吸気分岐管を進行方向前側に指向するように略直角方向に湾曲させつつ前記シリンダブロックと間隔を隔て側部壁に略沿って進行方向前側に延設するとともに該吸気分岐管の上流端をサージタンクに収斂させて前記吸気マニホルドを構成し、前記吸気ポートとサージタンク間を連結する複数の吸気分岐管の軸方向長さをその側面視において夫々異ならしめ、且つ最下部の吸気分岐管の側面視における長さを最上部の吸気分岐管の側面視における長さより長く後下がりに設定し、前記吸気分岐管とシリンダブロックとの間に空間を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機は、シリンダヘッドカバーの上方部位には、進行方向後側に膨らみ出た部分をカム軸側から塞ぐブリーザプレートによって塞いでブリーザ室を区画形成するとともに、更にその膨らみ出た部分のブリーザ室の下方部位のシリンダヘッドカバーとこのシリンダヘッドカバーに対峙するエンジンケースとの間に空間を創出し、シリンダヘッドカバーの下方部位で進行方向後側にエンジン部品を突出させて空間に配置したことにより、進行方向後側に膨らみ出た部分の下方部位のシリンダヘッドカバーとこのシリンダヘッドカバーに対峙するエンジンケースとの間に空間が創出され、この空間を利用してエンジン部品を配置することが可能になる。
【0011】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を詳細に説明する。
【0012】
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。図3〜図6において、2は船外機、4はミドルユニットである。前記船外機2のミドルユニット4の進行方向前方(図7において右側)には、船外機2を船体(図示せず)に取り付ける船外機保持部6が設けられている。この船外機保持部6には、船外機2の傾斜用のチルト軸8が取り付けられている。
【0013】
また、前記ミドルユニット4内には、図7に示す如く、ドライブシャフト10が上下方向に軸支されている。このドライブシャフト10近傍の上側にオイルパン12が配設されているとともに、下側に排気チューブ14が配設されている。
【0014】
前記ドライブシャフト10は、後述するエンジン36のクランク軸34の駆動力をギヤケース16内のギヤ(図示せず)を介して、進行方向後方(図4において左側)に指向するプロペラ18に伝達するものである。
【0015】
前記ミドルユニット4の下部には、ギヤケース16が取り付けられている。このギヤケース16内には、前記ドライブシャフト10の下端に連絡されたギヤ(図示せず)が収容されている。また、このギヤケース16には、前記ギヤ(図示せず)に連結するプロペラ18が回動可能に取り付けられている。
【0016】
更に、前記ミドルユニット4の上部には、エンジンケース20が取り付けられている。このエンジンケース20は、ロアケース22とアッパケース24とにより構成されている。前記アッパケース24は、上部側の後部が凹設されており、この凹設部位には、上方(図7において上側)に開口する空気取入口26が形成されている。
【0017】
更にまた、凹設部位には、断面が略L字形状のカバー部28が取り付けられている。このカバー部28には、凹設部位への取付時に後部(図7において左側)に開口する開口部30が形成されている。
【0018】
また、前記エンジンケース20内に形成されるエンジン収容部32には、クランク軸34を備えた4サイクル多気筒エンジン(以下「エンジン」と記す。)36が配設されている。
【0019】
前記エンジン36は、図1・図7に示す如く、ロアケース22とアッパケース24とからなるエンジンケース20内に、軸心が進行方向に指向した略水平の複数の第1〜第4シリンダ48−1〜48−4を上下方向に重ねて形成したシリンダブロック38と、該シリンダブロック38の進行方向前側に、内部に軸心を上下方向に指向させたクランク軸34を備えたクランクケースたるクランク軸用保持部44と、シリンダブロック38の進行方向後側にカム軸88、吸気弁62、排気弁82からなる動弁機構を備えたシリンダヘッド40と、このシリンダヘッド40の最後部を覆うシリンダヘッドカバー42とを夫々配設している。
【0020】
即ち、前記エンジン36のシリンダブロック38は、前記エンジン収容部32の略中央部位に配設されている。このシリンダブロック38の進行方向後側(図1において左側)には、動弁機構を備えたシリンダヘッド40と、動弁機構を覆うシリンダヘッドカバー42とが順次取り付けられている。
【0021】
前記シリンダブロック38の進行方向前側(図1において右側)には、クランク軸用保持部44によって軸心を上下方向に指向させたクランク軸34が軸支されている。このシリンダブロック38には、エンジン36を冷却するエンジン用ウォータジャケット46が設けられている。
【0022】
前記シリンダブロック38内には、図7に示す如く、軸心が進行方向に指向した略水平の複数の第1〜第4シリンダ48−1〜48−4が、上下方向に夫々重ねられて形成されている。この第1〜第4シリンダ48−1〜48−4には、第1〜第4ピストン50−1〜50−4が往復動可能に夫々配設されている。
【0023】
前記第1〜第4ピストン50−1〜50−4は、第1〜第4コンロッド52−1〜52−4を介して前記クランク軸34に夫々連結されている。
【0024】
ここで、第1〜第4シリンダ48−1〜48−4は、同一形状のものであるので、図1に示す第2シリンダ48−2のみを説明し、第1、第3、第4シリンダ48−1、48−3、48−4の説明を省略する。
【0025】
前記エンジン36には、シリンダヘッド40と第2ピストン50−2と第2シリンダ48−2とによって燃焼室54が形成されている。
【0026】
前記シリンダヘッド40の進行方向と交差する方向の一側(図1において下側)には、前記燃焼室54に連通する吸気ポート56が形成されている。この吸気ポート56には、吸気装置を構成する後述の吸気マニホルド64の第2吸気分岐管66−2で形成された吸気分岐通路68が連通されている。この吸気ポート56に近接した第2吸気分岐管66−2の下流端には、吸気ポート56内に燃料を噴射するインジェクタ58が配設されている。前記吸気ポート56の吸気口60は、動弁機構を構成する吸気弁62によって開閉されている。
【0027】
前記吸気マニホルド64は、前記第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4とこの第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4の上流側に配設されるサージタンク70とにより構成されている。このサージタンク70の上流側には、スロットルボディ72が配設されている。
【0028】
また、前記シリンダヘッド40の進行方向と交差する方向の他側(図1において上側)には、前記燃焼室54に連通する排気ポート74が形成されている。前記排気ポート74には、シリンダブロック38の進行方向他側に配設した排気通路である排気分岐部76と排気集合部78とが連通されている。前記排気ポート74の排気口80は、動弁機構を構成する排気弁82によって開閉される。前記シリンダヘッド40には、前記燃焼室54の略中央部位に少許傾斜させて点火栓84が取り付けられている。
【0029】
前記シリンダヘッド40の進行方向後側(図7において左側)には、このシリンダヘッド40とシリンダヘッドカバー42とによって動弁室86が形成されている。そして、この動弁室86内には、動弁機構を構成する前記吸、排気弁62、82を動作させるカム軸88が配設されている。このカム軸88には、吸・排気カム90A、90Bが固設されている。
【0030】
前記シリンダヘッド40内の進行方向後側(図1において左側)のシリンダヘッドカバー42には、ブリーザプレート92が取り付けられ、ブリーザ室94を区画形成している。即ち、シリンダヘッドカバー42の上方部位には、図7に示す如く、進行方向後側(図7において左側)に膨らみ出た部分をカム軸88側から塞ぐブリーザプレート92によって塞いでブリーザ室94を区画形成している。そしてその膨らみ出た部分のブリーザ室94の下方部位のシリンダヘッドカバー42には、進行方向後側にエンジン部品を突出させて配置している。
【0031】
また、このエンジン36を搭載した船外機2は、シリンダブロック38の進行方向と交差する方向の一側に設けられた吸気マニホルド64の第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4のエンジン36側部位に、エンジン部品である吸気冷却用のウォータジャケット96を設けている。
【0032】
詳述すれば、図1、図2、図8に示す如く、第1、第2吸気分岐管66−1、66−2間を連絡する板状の第1連絡部98−1と、第2、第3吸気分岐管66−2、66−3間を連絡する板状の第2連絡部98−2と、第3、第4吸気分岐管66−3、66−4間を連絡する板状の第3連絡部98−3とを設け、前記第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4を第1〜第3連絡部98−1〜98−3により一体的に連絡している。
【0033】
また、第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4と第1〜第3連絡部98−1〜98−3との前後端には、図1に示す如く、平面視において所定間隔離間して上下方向において略平行に、且つ前記エンジン36側に向かって突出する第1、第2突出部100−1、100−2を形成し、この第1、第2突出部100−1、100−2を前記第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4と第1〜第3連絡部98−1〜98−3に一体的に形成する。第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4の上下端に位置する第1、第4吸気分岐管66−1、66−4には、図8に示す如く、側面視において所定間隔離間して水平方向において略平行に、且つ前記エンジン36側に向かって突出するとともに、前記第1、第2突出部100−1、100−2の上下端を連絡する第3、第4突出部100−3、100−4を一体的に形成する。第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4と第1〜第3連絡部98−1〜98−3と第1〜第4突出部100−1〜100−4とによって、エンジン36側に向かって開放する凹状空間を形成する。前記第3、第4突出部100−3、100−4には、冷却水パイプ取付部104、104が夫々設けられている。
【0034】
更に、前記凹状空間の開放側である第1〜第4突出部100−1〜100−4の先端部位に夫々係合する板状のウォータジャケットカバー102を設け、前記第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4のエンジン36側部位と、第1〜第3連絡部98−1〜98−3のエンジン36側部位と、第1〜第4突出部100−1〜100−4と、ウォータジャケットカバー102とによって、大なる容量の吸気冷却用のエンジン部品たるウォータジャケット96を形成する。
【0035】
この吸気冷却用のウォータジャケット96内の冷却水は、通常のエンジン冷却用の冷却水循環経路とは別の冷却水循環経路によって供給されている。
【0036】
次に作用について説明する。
【0037】
この船外機2は、吸気マニホルド64を構成する第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4と第1〜第3連絡部98−1〜98−3と第1〜第4突出部100−1〜100−4とウォータジャケットカバー102とによって、第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4のエンジン36側部位の空間にエンジン部品であるウォータジャケット96を設けている。この船外機2を駆動した際には、吸気マニホルド64を構成する第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4のエンジン36側部位に設けられたウォータジャケット96に冷却水が供給され、エンジン36側の熱による吸気マニホルド64の温度上昇を防止し、吸気の充填効率の低下を防止させている。
【0038】
これにより、前記吸気マニホルド64の構造を複雑化することなく、簡略な型構造となるとともに、吸気マニホルド64の第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4にウォータジャケット96を容易に形成でき、前記吸気マニホルド64の製造コストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【0039】
また、前記ウォータジャケット96を第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4のエンジン36側部位と、第1〜第3連絡部98−1〜98−3のエンジン36側部位と、第1〜第4突出部100−1〜100−4とウォータジャケットカバー102とによって形成することによってエンジン36側の熱による吸気マニホルド64の温度上昇を防止でき、吸気の充填効率を向上し得て、実用上有利であるとともに、第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4のエンジン36から離間する側のエンジンケース20と前記吸気マニホルド64間にウォータジャケットを設けていないことにより、前記エンジンケース20と吸気マニホルド64との隙間を小さくでき、前記エンジンケース20のコンパクト化に寄与し得る。
【0040】
更に、第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4のエンジン36側部位と、第1〜第3連絡部98−1〜98−3のエンジン36側部位と、第1〜第4突出部100−1〜100−4とウォータジャケットカバー102とによって大なる容量の吸気冷却用のウォータジャケット96を形成したことにより、前記第1〜第4吸気分岐管66−1〜66−4とウォータジャケット96との接触面積を大にでき、吸気を確実に冷却することができる。
【0041】
更にまた、吸気冷却用のウォータジャケット96内の冷却水を通常のエンジン冷却用の冷却水循環経路とは別の冷却水循環経路によって供給することにより、エンジン36の温度コントロールから独立して吸気温度をコントロールでき、実用上有利である。
【0042】
また、この船外機2のシリンダヘッドカバー42の上方部位には、進行方向後側に膨らみ出た部分をカム軸88側から塞ぐブリーザプレート92によって塞いでブリーザ室94を区画形成している。そしてその膨らみ出た部分のブリーザ室94の下方部位のシリンダヘッドカバー42には、進行方向後側にエンジン部品を突出させて配置したことにより、進行方向後側に膨らみ出た部分の下方部位のシリンダヘッドカバー42とこのシリンダヘッドカバー42に対峙するエンジンケース20のロアケース22との間に空間が創出され、この空間を利用してエンジン部品を配置することが可能になる。
【0043】
このため、この船外機2は、他部品と干渉することなくエンジン部品をエンジンケース20内に配置することができるため、エンジンケース20の大型化を回避し得て、船外機2のコンパクト化を果たすことができる。
【0044】
【発明の効果】
このように、この発明の船外機は、進行方向後側に膨らみ出た部分の下方部位のシリンダヘッドカバーとこのシリンダヘッドカバーに対峙するエンジンケースとの間に空間が創出され、この空間を利用してエンジン部品を配置することが可能になる。
【0045】
このため、この発明の船外機は、他部品と干渉することなくエンジン部品をエンジンケース内に配置することができるため、エンジンケースの大型化を回避し得て、船外機のコンパクト化を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す図7のI−I線による断面図である。
【図2】船外機の要部拡大側面図である。
【図3】船外機の正面図である。
【図4】船外機の左側面図である。
【図5】船外機の背面図である。
【図6】船外機の右側面図である。
【図7】図5のVII−VII線による断面図である。
【図8】図1のVIII−VIII線による断面図である。
【符号の説明】
2 船外機
20 エンジンケース
22 ロアケース
24 アッパケース
32 エンジン収納部
34 クランク軸
36 エンジン
38 シリンダブロック
40 シリンダヘッド
42 シリンダヘッドカバー
44 クランク軸用保持部
62 吸気弁
82 排気弁
88 カム軸
92 ブリーザプレート
94 ブリーザ室

Claims (2)

  1. ロアケースとアッパケースとからなるエンジンケース内に、軸心が進行方向に指向した略水平のシリンダを上下方向に複数重ねて形成したシリンダブロックと、該シリンダブロックの進行方向前側に内部に軸心を上下方向に指向させたクランク軸を備えたクランクケースと、前記シリンダブロックの進行方向後側にカム軸、吸気弁、排気弁からなる動弁機構を備えたシリンダヘッドと、該シリンダヘッドの最後部を覆うシリンダヘッドカバーとを夫々配設し、前記各シリンダとシリンダヘッドとの間に形成した各燃焼室の進行方向の一側及び他側に夫々吸気弁及び排気弁を介して吸気ポート及び排気ポートを開口させ、前記シリンダブロックの進行方向一側に複数の吸気分岐管を有する吸気マニホルドを配設し、前記シリンダブロックの進行方向他側に排気通路を配設してなる4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機において、前記シリンダヘッドカバーの上方部位には、進行方向後側に膨らみ出た部分を前記カム軸側から塞ぐブリーザプレートによって塞いでブリーザ室を区画形成するとともに、更にその膨らみ出た部分のブリーザ室の下方部位のシリンダヘッドカバーとこのシリンダヘッドカバーに対峙する前記エンジンケースとの間に空間を創出し、前記シリンダヘッドカバーの下方部位で進行方向後側にエンジン部品を突出させて前記空間に配置したことを特徴とする4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機。
  2. 前記各吸気分岐管を前記複数のシリンダ数に合わせて上下方向に並列配置するとともに前記シリンダヘッドの吸気ポートより上流側の前記各吸気分岐管を進行方向前側に指向するように略直角方向に湾曲させつつ前記シリンダブロックと間隔を隔て側部壁に略沿って進行方向前側に延設するとともに該吸気分岐管の上流端をサージタンクに収斂させて前記吸気マニホルドを構成し、前記吸気ポートとサージタンク間を連結する複数の吸気分岐管の軸方向長さをその側面視において夫々異ならしめ、且つ最下部の吸気分岐管の側面視における長さを最上部の吸気分岐管の側面視における長さより長く後下がりに設定し、前記吸気分岐管とシリンダブロックとの間に空間を設けたことを特徴とする請求項1に記載の4サイクル多気筒エンジンを搭載した船外機。
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