JP3780445B2 - 平盤打抜機 - Google Patents

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耕一 小林
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は上面に面盤を取付ける下盤の上部に、下面に抜型を取付るヘッド盤を相対して配設し、下盤と抜型との間に供給される厚紙,ベニヤその他の被打抜材の打抜加工(罫線も施せる)を行なう平盤打抜機に関するものである。本発明の平盤打抜機は被打抜材を自動送り装置で所定部へ供給する自動平盤打抜機、被打抜材を手動で供給する平盤打抜機及び半自動平盤打抜機の全てのタイプの平盤打抜機に適応される。
【0002】
【従来の技術】
従来の平盤打抜機は一般に図12に示すように構成されている(図示では自動平盤打抜機が開示されている)。そこで、この従来装置につき図12を参照して説明する。同図において、1は基台、2は基台1の上方部に設けたヘッドで、ヘッド2の下面には抜型3を取付けてある。4は上面に面盤5を取付け、基台1とヘッド2との間にあって、ヘッド2と相対して昇降自在に配設した下盤で、下盤4はクランク機構6等により昇降動させるように構成されている。7は一対のエンドレスチェーン8,8を備え、被打抜材(図示せず)を順次間欠的に移送してヘッド2と下盤4との間に供給するように構成した自動送り装置で、自動送り装置7は下盤4の昇降動と関連させて間欠駆動するように構成されている。そして、送り装置7の停止時に下盤4を押し上げて被打抜材を打抜加工するように構成したものである。
【0003】
平盤打抜機の自動送り装置は、一般に前記両チェーン8,8間に所定の間隔を存してバーを架設すると共に各バーにクリップを取付け、このクリップで被打抜材の前端を挟着してチェーン8を所定距離づつ間欠的に回動させ、被打抜材を抜型側へ移送するように構成してあるが、従来装置は上述したように、下盤4を押し上げて打抜加工するものであるため、次のような問題を有している。即ち、下盤で被打抜材を押し上げて打抜加工するものであるため、チェーン8に「たるみ」を設ける必要がある。その結果、抜型3と被打抜材との間に寸法上の誤差が生じる恐れがある。
【0004】
また、平盤打抜機は後処理等の取扱上、打抜いたものが被打抜材から抜け落ちないようにして打抜加工するのが肝要であるが、従来装置によると、被打抜材が上下に揺動するので、その際、特に下降時の衝撃等によって、打抜いたものが被打抜材から抜け落ちる問題を有していた。そのため、従来は被打抜材から全てを打抜かないで、その一部を「継ぎ」として残した状態で打抜加工を行なっている。この打抜加工、即ち、「継ぎ」を残す方法によれば、打抜いたものが被打抜材材から抜け落ちる問題は解消できる。しかるに反面において、「継ぎ」を残して打抜いた場合には、打抜いたものを所要時に被打抜材から取り外す際の作業に手間が係ると共に「継ぎ」の部分がバリ状になったまま打抜製品に残る問題が生じる。
【0005】
従来装置の上述した問題を解消するため、下盤側を固定し、ヘッド側を昇降動させるように構成した平盤打抜機の開発が試みられている。その方式の1つとして、ヘッドを油圧装置で昇降動させるように構成したものがあり、他の方式としてヘッドをクランク機構で昇降動させるように構成したものがある。これらの方式によれば上述した問題は一応解消し得る。
【0006】
しかしながら、前者の方式、即ち、油圧装置を採用したものはスピードが遅くなると共に圧力微調整が困難である問題を有しており、後者の方式、即ちクランク機構を採用したものは押下げ力(打抜き力)が弱い問題を有している。
【0007】
そこで、本発明者は高スピードを維持して押下げ力を強くし、打抜き作業性を向上し得る平盤打抜機を本発明に先行して開発した(第2581396号実用新案公報参照)。この平盤打抜機(以下「先行発明」という)はヘッド盤を有する可動ユニットを、下盤を有する固定ユニットに対し昇降自在に配設し、可動ユニットを昇降駆動機構で昇降動させるように構成した平盤打抜機において、前記昇降駆動機構は二本のリンク杆を屈曲自在に枢着して連結し、一方のリンク杆の端部を固定ユニット側の所定部に係止させると共に他方のリンク杆の端部を可動ユニット側の所定部に係止させ、両リンク杆の屈伸運動を可動ユニットに伝達して可動ユニットを昇降動させるように構成し、左右に対称的に配設したトグル機構と、リンク杆の枢着部を押し引きして両リンク杆を屈伸させるエキセン機構とを有し、エキセン機構は回転軸に固定軸装した偏心輪と、この偏心輪に基端側を回転自在に嵌合して設けた作動レバーと、この作動レバーの先端側に一端を軸で回動自在に連結して設けた連結杆とを有し、この連結杆の他端を前記両リンク杆の枢着部に回動自在に係着して左右対称に配設され、前記作動レバーと前記連結杆を連結した前記軸には摺動部材が軸装され、この摺動部材を前記固定ユニットの所定部に形成した水平ガイド溝に係合して前記軸を水平方向に往復移動自在に支持させてなるものである。
【0008】
この先行発明によれば高スピードを維持して押下げ力を強くすることが可能になる。また、昇降駆動機構としてトグル機構とエキセン機構を採用した場合、トグル機構のリンク杆は正確に一致して左右対称に屈伸させるように構成しないと支障をきたすことになる。即ち、左右のリンク杆の屈伸する速度に差が生じると可動ユニットは「ふらふら」しながら昇降動することになり、その結果、抜型が水平に下降しないで傾斜した状態で面盤上の被打抜材に接触することになって打抜作業に支障をきたすことになる。
【0009】
そこで、前記の先行発明では上述したように作動レバーと連結杆とを連結した軸101に摺動部材102を軸装し、この摺動部材102を固定ユニットの所定部に形成した水平ガイド溝103に係合して軸101を水平方向に往復移動自在に支持させてある(図11参照)。この構成により前記軸101は常に水平を保って往復移動することになる。つまり、左右対称に設けられているトグル機構のリンク杆は左右対称に同じ速度で正確に一致して屈伸することになる。
【0010】
しかし、先行発明の前記摺動部材102は図11に示すように、四角形の角形材104で構成し、また、前記水平ガイド溝103は、固定ユニットの所定部106に固定して対設した支持部材107,107に一対の水平案内杆108,108を上下方向に所定の間隔を存して固定して相対設し、この両案内杆108の対向面109,109を平らに研削110して摺動面109A,109Aを形成して構成されているので、次のような問題を有している。
【0011】
即ち、(1)前記両案内杆108の研削110は水平の精度を正確に出す関係で案内杆108を支持部材107に溶接等で固着した後に行なうもので、前記研削110はエンドミルなどで外側より対向面109を平らに削り加工して行なっているが、内側にいくと刃物が逃げて水平精度を出すのが困難になり、そのため、加工作業に多くの時間と手間が掛かり、製造コストが高くなる。(2)摺動部材102の滑動を円滑にするため、摺動面109Aに潤滑油を常時供給する必要があり、そのため、上部側の案内杆108に摺動面109Aに連通する油孔111を設け、この孔111を通じて潤滑油を供給するように構成してあるが、前記案内杆108と108との間の間隔は狭く、かつ、摺動面109Aは平ら面になっているため、このような状況下で外部と摺動面109Aとを連通する前記孔111を穿設する作業は極めて困難である。(3)摺動面109Aは平ら面になっているため、摺動部材102の横揺れを防止するガイドを設ける必要がある。
【0012】
【発明が解決しょうとする課題】
本発明は上記したような実情に鑑みてなされてもので、先行発明と同様に高スピードを維持して押下げ力を強くし、打抜き作業性を向上し、かつ、先行発明の有する前記(1)〜(3)の問題点を全て解消し得る平盤打抜機を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、上面に面盤を取付ける下盤を有する固定ユニットと、下面に抜型を取付けるヘッド盤を有し、このヘッド盤を前記下盤と相対向させて昇降自在に配設した可動ユニットと、この可動ユニットを昇降駆動する昇降駆動機構と、前記可動ユニットの重量を支えるウエイトバランス、及び前記可動ユニットの下降動を規制する安全ストッパー装置とを備え、前記可動ユニットを昇降駆動させて被打抜材を打抜加工する平盤打抜機であって、
前記昇降駆動機構は二本のリンク杆を屈曲自在に枢着して連結し、一方のリンク杆の端部を固定ユニット側の所定部に係止させると共に他方のリンク杆の端部を可動ユニット側の所定部に係止させて左右に対称的に配設したトグル機構と、前記両リンク杆の枢着部を押し引きして両リンク杆を屈伸させるエキセン機構とを有し、前記エキセン機構は回転軸に固定軸装した偏心輪と、この偏心輪に基端側を回転自在に嵌合して設けた作動レバーとを有し、このレバーの先端側に一端を軸で回動自在に連結した連結杆の他端を前記両リンク杆の枢着部に回動自在に係着して左右対称に配設され、前記作動レバーと連結杆を連結した前記軸には摺動部材が軸装され、この摺動部材を固定ユニット側の所定部に形成した水平ガイド溝に係合して前記軸を水平方向に往復移動自在に支持させてあり、前記ガイド溝の摺動面は上下に相対向する円弧凹面で構成され、前記摺動部材の前記ガイド溝との係合外壁面は前記ガイド溝の円弧凹面と適合する円弧凸面に形成されている。
前記ウエイトバランスはエアーシリンダで構成され、所定部に固定して立設したシリンダチューブと、このチューブ内に往復摺動自在に収容したピストンと、このピストンに下端側を固着すると共に上端側を前記チューブ外に突出したピストンロッド、及び前記チューブの下端側に形成した空気導入孔とを有し、前記ロッドの上端部で前記可動ユニットの所定部を支持させ、前記導入孔から所定値の圧力空気を前記チューブ内に導入して前記ピストンに作用させ、可動ユニットを空気圧力で弾力的に支持させるように構成されている。
【0014】
本発明の請求項1に記載の発明において、前記安全ストッパー装置は前記可動ユニットの下部側に位置させて起伏自在、かつ、バネで起立する方向へ附勢せしめて設けられ、起立時に前記可動ユニットを支承して下降を規制する安全支持脚と、ピストンロッドの先端部を前記支持脚の上端側に回動自在に係着すると共にシリンダチューブの後端部を所定部に起伏自在に枢着して設けた単動ピストン形のエアーシリンダとを有し、前記ウエイトバランスのエアーシリンダへ圧力空気を導入時に前記シリンダチューブ内へ圧力空気を導入してピストンを後退させて前記ロッドで前記支持脚を牽引して倒伏させ、前記ウエイトバランスのエアーシリンダへ導入される空気の圧力が所定値以下になったとき、前記ストッパー装置のシリンダチューブへの圧力空気の供給を停止させ、前記支持脚を前記バネの作用で起立させるように構成されている。
【0015】
上記のように構成した本発明の平盤打抜機によれば次のような作用効果を奏する。(1)昇降駆動機構としてトグル機構及びエキセン機構を採用したので高スピードを維持してヘッド盤の押下げ力(打抜き力)を強くできる。(2)水平ガイド構の摺動面は上下に相対向する円弧凹面で構成されているので、ボーリング加工等により簡単かつ精度を向上してガイド溝の研削加工を行える。(3)摺動面に連通する油孔の穿設加工が容易になる。(4)摺動部材は円弧凸面と円弧凹面で係合しているので摺動部材が横揺れすることはない。(5)可動ユニットの昇降動作(特に復帰動作)が円滑良好に行える。
【0016】
ここで、本発明の平盤打抜機は被打抜材を自動送り装置で所定部へ供給する自動平盤打抜機,被打抜材を手動で供給する平盤打抜機及び半自動平盤打抜機の全ての型式の平盤打抜機を含むものである。
【0017】
請求項2に記載の発明は請求項1に記載の発明において、前記水平ガイド溝は上下方向に所定の間隔を存して固定ユニットに固定して対設した一対の水平案内杆の対向面に前記円弧凹面を形成してなるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。図1は本発明の平盤打抜機の一実施の形態を示す側面図、図2は同じくその正面図、図3は同上打抜機の昇降駆動機構の部分を示す平面図、図4は同上駆動機構の一部を示す分解斜視図、図5は同上駆動機構の摺動部材の水平ガイド溝に対する係合状態を拡大して示す縦断面図、図6は同上水平ガイド溝を示す縦断面図、図7は同上摺動部材を示す斜視図aと側面図b、図8は同上打抜機に採用したウエイトバランスの部分を拡大して示す縦断面図、図9は同上打抜機に採用した安全ストッパー装置の部分を拡大して示す側面図、図10は同上ウエイトバランス及び同上打抜機に採用した安全ストッパー装置の動作を説明するためのブロック説明図である。
【0019】
この実施の形態は本発明を自動平盤打抜機に応用した場合を示している。上記図1〜図10において、この実施の形態の平盤打抜機は、固定ユニットAと、この固定ユニットAに対して昇降動する可動ユニットBと、この可動ユニットBを昇降駆動する昇降駆動機構Cと、被打抜機を所定部へ供給する自動送り装置Dと、可動ユニットBの重量を支えるウエイトバランスE、及び所要時に可動ユニットBの下降を規制する安全ストッパー装置Fとを有している。
【0020】
固定ユニットAはベース板13に立設した基台12上に所定の高さで支承させて固設した下盤11を有し、下盤11の上面に面盤14を取付けてある。
【0021】
可動ユニットBは一対の機枠22,22の上端に固定して設けたヘッド盤21を有し、ヘッド盤21の下面を下盤11の上面と相対向させ、固定ユニットAに対して昇降自在に配設してあり、ヘッド盤21の下面に抜型23を面盤14と対応させて取付けてある。この場合、可動ユニットBは機枠22の適当部にガイドを設けて可動ユニットBを鉛直方向に案内させるように構成すると良い。
【0022】
昇降駆動機構Cは二本のリンク杆の屈伸運動を可動ユニットBに伝達して同ユニットBを昇降駆動するトグル機構C1と、このトグル機構C1を押し引きして二本のリンク杆を屈伸させるエキセン機構C2とを有している。
【0023】
トグル機構C1は二本のリンク杆31,32を枢軸33で枢着して屈曲自在に連結し、一方のリンク杆31の端部を固定ユニットAの下盤11の側方部の下面に設けた軸34に回動自在に枢着して係止させると共に他方のリンク杆32の端部を可動ユニットBの機枠22の下端側に設けた軸35に回動自在に枢着して係止させ、基台12の左右の側方部に位置させて対称的に配設してある。
【0024】
エキセン機構C2は基台12のほぼ中央部に横設した回転軸36と、この回転軸36に偏心させて固定軸装した偏心輪37と、この偏心輪37に基端側を回転自在に嵌合して設けた作動レバー38とを有し、このレバー38の先端側に一端を軸39で回動自在に連結して設けた連結杆40の他端を前記両リンク杆31,32を枢着した枢軸33に回動自在に係着して左右対称に配設してある。
【0025】
前記レバー38と連結杆40を連結した軸39の両端には摺動部材41が軸装され、この摺動部材41を固定ユニットの基台12の前後部に相対して形成した水平ガイド溝42に係合して軸39の両端を水平方向に往復移動自在に支持させてある。前記ガイド溝42の摺動面43,43は上下に相対向する円弧凹面で構成されていると共に前記摺動部材41の前記ガイド溝42との係合外壁面44,44は前記摺動面43の円弧凹面と適合して係合する円弧凸面に形成されている。この実施の形態の前記ガイド溝42は固定ユニットの基台12に固定して対設した支持部材45,45に一対の水平案内杆46,46を所定の間隔を存して固定して相対設し、この両案内杆46の対向面に前記円弧凹面を形成して前記摺動面43,43が構成されている。
【0026】
前記案内杆46,46のうち、上部側の案内杆46には外部と前記摺動面43とを連通する油孔47を形成し、この孔47を通じて摺動面43に油槽48内の潤滑油49をフィルター50,輸送管51を介してポンプ52で供給するように構成してある(図5参照)。前記油孔47は案内杆46の所定部に横方向の孔を穿設することにより形成できる。
【0027】
前記摺動部材41の係合外壁面44,44には図7に示すように油誘導溝53,53が形成されていると共に両溝53を連結孔54で連通させ、油孔47から摺動面43に供給される油は前記連結孔54を通して下部側の摺動面43にも導入させるようになっている。図中、55は回転軸36の軸受、56はプーリーを示す。
【0028】
自動送り装置Dは可動ユニットBのヘッド盤21の両側部における前後部にスプロケット61,62を回転軸63,64に軸装して配設し、スプロケット61,62間にはチェーンやタイミングベルト等の無端条体65,65を掛渡して配設すると共に両条体65,65間には所定の間隔を存してバー(図示せず)を装着し、両条体65,65をヘッド盤21の上下間を前後方向にエンドレスに回動するように構成してある。そして送り装置Dは、ヘッド盤21の昇降動と関連させて設定したタイミングで間欠的に駆動させ、各バーのクリップで厚紙やベニヤその他の被打抜材(図示せず)の前端を挟持して順次抜型23側へ間欠的に移送し、条体65の停止時にヘッド盤21を押し下げて打抜加工(罫線加工も同様)を行なうように構成したもので、この送り装置Dの構成は公知のものと同様である。
【0029】
ウエイトバランスEは可動ユニット13の重量を支えるもので、この実施の形態のウエイトバランスEはエアーシリンダ71で構成されている。エアーシリンダ71は可動ユニットBの機枠22の各角部(四箇所)に位置させてベース板13上に固定して立設したシリンダチューブ72と、このチューブ72内に気密を保持して往復摺動自在に収容したピストン73と、下端をピストン73に固着して上端側をチューブ72外に突出したピストンロッド74と、チューブ72の下端側に形成した空気導入孔75とを有し、前記ロッド74の上端を機枠22の所定部に突設した支持部材76に固定して設け、前記導入孔75から所定の圧力空気をチューブ72内に導入してピストン73に作用させ、この空気圧力(空気バネ)により可動ユニットBの重量をバランスして弾力的に支持させるように構成してある。前記チューブ72の上端側に設けた空気出入口77は開放してある。
【0030】
前記チューブ72内に導入する圧力空気の圧力値は可動ユニットBの重量に対応するように設定される。なお、エアーシリンダ71として一般に市販されているエアーシリンダをそのまま使用すると、圧縮時、つまり可動ユニットBの下降時にチューブ72内のエアー圧力が高くなり過ぎてプレス(打抜き)力が弱くなる恐れがある。そのため、例えばストローク50mmのピストンに対し、約100mmないしそれ以上(例えば約100〜400mm程度)の長さのシリンダチューブを組み合わせることが好ましい。
【0031】
前記エアシリンダ71への圧力空気の導入及び制御は例えば次のように行なうことができる。図10はその一例を示し、81はコンプレッサー、82は減圧弁、83は逆止弁、84は圧力センサー、85は分岐管を示し、分岐管85は各シリンダ71のチューブ72の空気導入孔75に接続されている。そこで、コンプレッサー81を稼働すると、圧縮空気は減圧弁82で設定圧力値に減圧され、逆止弁83、分岐管85を通って各シリンダチューブ72内に導入され、この空気圧力をピストン73に作用させてピストン73を押し上げる。そして、この圧力値はセンサーで検知され、設定値以上の圧力を外部へ逃がして常時一定に制御される。
【0032】
安全ストッパー装置Fは所要時に可動ユニットBの下降を規制するもので、この実施の形態のストッパー装置Fは可動ユニットBの機枠22の各角部(四箇所)の下部側に位置させてベース板13上に固設した軸受板91に軸92で起伏自在に支持させ、かつ、バネ93で起立する方向へ附勢せしめて設けた安全支持脚94と、シリンダチューブ96の後端部をベース板13上に起伏自在に枢着97して設けた単動ピストン形のエアーシリンダ95とを有し、シリンダ95のピストンロッド98の先端を前記支持脚94の上端側に回動自在に係着99して設け、前記エアーシリンダの作動時にシリンダチューブ96の先端側に設けてある空気出入口100からチューブ96内に圧力空気を導入してピストン98Aに作用させ、ピストン98Aを後退させてロッド98で支持脚94をバネ93に抗して牽引して倒伏させるように構成し、また、前記ウエイトバランスのシリンダチューブ72へ導入される空気の圧力が所定値以下になったとき、チューブ96への圧力空気の供給を停止させ、支持脚94をバネ93の作用で起立させ、可動ユニットBの機枠22を支承して下降を規制するように構成してある。93Aは軸受板91に設け、支持脚94がバネ93の作用で起立した時点で支持脚94と衝当させて鉛直に起立させるための係合杆である。
【0033】
前記ストッパー装置Fのエアーシリンダ95の制御は例えば次のように行なうことができる。図10はその一例を示し、86はコンプレッサー81と接続した制御弁、87は分岐管を示し、分岐管87は各シリンダ95のチューブ96の空気出入口100と接続されている。そこで、コンプレッサー81を稼働すると、圧縮空気は制御弁86,分岐管87を通って各チューブ96内に導入され、この空気圧力をピストン98Aに作用させてピストン98Aを後退させる。したがって、安全支持脚94はロッド98によってバネ93に抗して牽引され、倒伏する。そして、圧力センサー84の検知圧力が所定値(例えば、4.5kg/cm2)以下になったとき、チューブ96への圧力空気の供給を停止させ、支持脚94をバネ93の作用で起立させるように構成する。これにより、例えばコンプレッサー81の稼働を停止した際等には支持脚94が起立することになる。
【0034】
この実施の形態の平盤打抜機は前記のように構成したもので、次に動作等につき説明する。図1,図2において、可動ユニットは上死点に位置している。この状態において、図示しない給紙部から一枚宛づつ供給される被打抜材はバーのクリップで挟持され、条体65が一コマ宛回動して被打抜材を抜型23の下部の所定の位置に移送し、条体65は停止する。この停止の間に昇降駆動機構Cの回転軸36が1回転して両リンク杆31,32の枢着部を押し引きし、可動ユニットを昇降動するもので、まづ、回転軸が半回転する間は連結杆40が後退して枢着部を牽引するので、両リンク杆31,32は次第に伸長し、この伸長運動は可動ユニットBに伝達されるので、同ユニットB、したがってヘッド盤21は次第に下降し、ほぼ半回転の位置で両リンク杆は最大に伸長して直線に近づき、リンク杆の可動端に大きな力を発生し、この時ヘッド盤は下死点に達して被打抜材は抜型23で打抜かれる。そして、軸36が残りの半回転する間は連結杆40が前進して枢着部を押し戻し、これとウエイトバランスDのエアシリンダ71の作用とで両リンク杆を屈曲するので、可動ユニットは元の位置に上昇する。
【0035】
一方、前記連結杆40の後退及び前進時において、作動レバー38と連結杆40とを連結した軸39は摺動部材41と水平ガイド溝42との係合により常に水平を保って往復移動することになる。したがって、左右対称に設けられているトグル機構C1のリンク杆31,32は正確に一致して左右対称に屈伸する。つまり、左右のリンク杆は同じ速度で屈伸することになる。また、摺動部材41とガイド溝42は円弧凸面と円弧凹面とで係合されているので、摺動部材41は往復摺動中、横揺れすることなく、真直的に移動することになる。
【0036】
なお、この実施の形態では本発明を自動平盤打抜機に応用した場合について開示したが、本発明は前記自動送り装置を省略して被打抜材を手動で所定部へ供給する平盤打抜機及び半自動打抜機に応用できること勿論のことである。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば次のような効果を奏する。(1)可動ユニットの昇降駆動機構をトグル機構とエキセン機構とで構成したので、高スピードを維持してヘッド盤の押し下げ力を強くすることができ、したがって、打抜作業性を向上することができる。(2)水平ガイド溝の研削加工を容易に行なうことが可能になる。(3)摺動面に連通する油孔の穿設加工が容易になる。(4)摺動部材は円弧凸面と円弧凹面で水平ガイド溝と係合しているので、摺動部材が往復移動中に横揺れするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平盤打抜機の一実施の形態を示す側面図。
【図2】同じくその正面図。
【図3】同上打抜機の昇降駆動機構の部分を示す平面図。
【図4】同上駆動機構の一部を示す分解斜視図。
【図5】同上駆動機構の摺動部材の水平ガイド溝に対する係合状態を拡大して示す縦断面図。
【図6】同上水平ガイド溝を示す縦断面図。
【図7】同上摺動部材を示す斜視図aと側面図b。
【図8】同上打抜材に採用したウエイトバランスの部分を拡大して示す縦断面図。
【図9】同上打抜機に採用した安全ストッパー装置の部分を拡大して示す側面図。
【図10】同上ウエイトバランス及び同上安全ストッパー装置の動作を説明するためのブロック説明図。
【図11】先行発明の問題点を指摘するために示す説明図であって、同図aは摺動部材を水平ガイド溝に係合した状態を示す図、同bは摺動面の研削加工を説明するために示す図。
【図12】従来の自動平盤打抜機を示す側面図。
【符号の説明】
A 固定ユニット
B 可動ユニット
C 昇降駆動機構
1 トグル機構
2 エキセン機構
11 下盤
21 ヘッド盤
31,32 リンク杆
38 作動レバー
39 軸
40 連結杆
41 摺動部材
42 水平ガイド溝

Claims (2)

  1. 上面に面盤を取付ける下盤を有する固定ユニットと、下面に抜型を取付けるヘッド盤を有し、このヘッド盤を前記下盤と相対向させて昇降自在に配設した可動ユニットと、この可動ユニットを昇降駆動する昇降駆動機構と、前記可動ユニットの重量を支えるウエイトバランス、及び前記可動ユニットの下降動を規制する安全ストッパー装置とを備え、前記可動ユニットを昇降駆動させて被打抜材を打抜加工する平盤打抜機であって、
    前記昇降駆動機構は二本のリンク杆を屈曲自在に枢着して連結し、一方のリンク杆の端部を固定ユニット側の所定部に係止させると共に他方のリンク杆の端部を可動ユニット側の所定部に係止させて左右に対称的に配設したトグル機構と、前記両リンク杆の枢着部を押し引きして両リンク杆を屈伸させるエキセン機構とを有し、前記エキセン機構は回転軸に固定軸装した偏心輪と、この偏心輪に基端側を回転自在に嵌合して設けた作動レバーとを有し、このレバーの先端側に一端を軸で回動自在に連結した連結杆の他端を前記両リンク杆の枢着部に回動自在に係着して左右対称に配設され、前記作動レバーと連結杆を連結した前記軸には摺動部材が軸装され、この摺動部材を固定ユニット側の所定部に形成した水平ガイド溝に係合して前記軸を水平方向に往復移動自在に支持させてあり、前記ガイド溝の摺動面は上下に相対向する円弧凹面で構成され、前記摺動部材の前記ガイド溝との係合外壁面は前記ガイド溝の円弧凹面と適合する円弧凸面に形成され、
    前記ウエイトバランスはエアーシリンダで構成され、所定部に固定して立設したシリンダチューブと、このチューブ内に往復摺動自在に収容したピストンと、このピストンに下端側を固着すると共に上端側を前記チューブ外に突出したピストンロッド、及び前記チューブの下端側に形成した空気導入孔とを有し、前記ロッドの上端部で前記可動ユニットの所定部を支持させ、前記導入孔から所定値の圧力空気を前記チューブ内に導入して前記ピストンに作用させ、可動ユニットを空気圧力で弾力的に支持させるように構成され、
    前記安全ストッパー装置は前記可動ユニットの下部側に位置させて起伏自在、かつ、バネで起立する方向へ附勢せしめて設けられ、起立時に前記可動ユニットを支承して下降を規制する安全支持脚と、ピストンロッドの先端部を前記支持脚の上端側に回動自在に係着すると共にシリンダチューブの後端部を所定部に起伏自在に枢着して設けた単動ピストン形のエアーシリンダとを有し、前記ウエイトバランスのエアーシリンダへ圧力空気を導入時に前記シリンダチューブ内へ圧力空気を導入してピストンを後退させて前記ロッドで前記支持脚を牽引して倒伏させ、前記ウエイトバランスのエアーシリンダへ導入される空気の圧力が所定値以下になったとき、前記ストッパー装置のシリンダチューブへの圧力空気の供給を停止させ、前記支持脚を前記バネの作用で起立させるように構成したことを特徴とする、
    平盤打抜機。
  2. 前記ガイド溝は上下方向に所定の間隔を存して固定ユニットに固定して対設した一対の水平案内杆の対向面に前記円弧凹面を形成して構成されている請求項1に記載の平盤打抜機。
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