JP3779303B2 - 移動局、移動通信システムおよび同システムの基地局 - Google Patents

移動局、移動通信システムおよび同システムの基地局 Download PDF

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Description

本発明は、制御情報の通信の信頼性を向上させることができる移動局、移動通信システムおよび同システムの基地局に関するもので、特に、第3世代の移動通信システムに関する。
IMT−2000(International Mobile Telecommunications−2000)の標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、高速下りパケット伝送方式(HSPDA:High−Speed downlink Packet Access)の標準化が検討されている(非特許文献1参照。)。
高速下りパケット伝送方式(HSPDA)は、基地局から移動局への動画像のダウンロードやストリーミングサービス等の高速通信を実現するために、10Mbps以上の最大伝送速度を有している。
また、3GPPをさらに改善すべく検討されたセルラシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のセルラシステムにあっては、基地局から移動局へ下り高速パケット伝送を行うに先立って、アクティブセットの各基地局は、プライマリー基地局を選択するシーケンス期間のみにおいて、基地局が所望するSIR(受信信号電力対干渉信号電力比)にオフセットを加えている。
これにより、移動局は、この下り高速パケット伝送を行う期間のみにおいて、3GPPの場合よりも上り制御チャネルの送信電力を増加させることが出来る。その結果、アクティブセット基地局は、移動局から上り制御チャネルを介して送信されたプライマリー基地局IDを誤りなく受信できるようになる。
3GPP発行「Technical Specification TR25.848v4.0.0」2001年3月 特開2002−325063号公報(第9−12頁、図1−図6)
ところで、上述した非特許文献1に記載される従来技術のシステムにおいては、少なくとも1つのアクティブセット基地局にて、移動局から上り制御チャネルを介した制御情報を誤りなく受信できる保証を行っている。そのために、プライマリー基地局が「少なくとも1つのアクティブセット基地局」に該当するとは限らない。そして、プライマリー基地局では、移動局からのプライマリー基地局IDが誤りなく受信できることを保証するものではない。また、アクティブセットの全ての基地局において、移動局からのプライマリー基地局IDが誤りなく受信できることを保証するものではない。
その結果、アクティブセット基地局では、プライマリー基地局が選択されていないと認識して下り高速パケット伝送を停止してしまい、スループットが低下する問題があった。あるいは、アクティブセット基地局の複数が、プライマリー基地局として選択されていると認識して下り高速パケット伝送を開始してしまい、移動局における干渉の増加やチャネル利用効率が低下するという問題がある。
また、上述した特許文献1の従来技術のシステムにおいては、プライマリー基地局を選択するシーケンス期間以外では、移動局から基地局への上り制御チャネルによる情報通信の信頼性は、上記した非特許文献1と同様である。その結果、アクティブセット基地局が、プライマリー基地局ID以外の情報通信をプライマリー基地局IDの情報通信と誤って認識して下り高速パケット伝送を開始してしまい、移動局における干渉の増加やチャネル利用効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、移動局から基地局への上りの制御情報の信頼性を向上させることにより、基地局から移動局へのデータ伝送が確実に行われ、データ伝送のスループットを向上させることができる移動局、移動通信システムおよび同システムの基地局を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の移動局は、アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、前記基地局選択手段で選択された前記プライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDを上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって所定期間内に受信する前記複数の電力制御コマンド信号から電力増加を求めるコマンドの比率を前記複数の基地局毎に算出し、その比率に基づき前記上り制御チャネルの上り伝搬環境品質を判定する上り伝搬環境判定手段と、前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より悪い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信の所定時間前から、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、移動局から基地局への上りの制御情報の信頼性を向上させることにより、基地局から移動局への高速データ伝送が確実に行われ、高速データ伝送のスループットを向上させることが可能となる。
以下、本発明の各実施例を、図面を参照して説明する。
図1〜図9は、本発明を移動通信システムに適用した実施例を示し、図1は移動通信システムの構成図、図2は移動局の主要部の構成を示すブロック図、図3は基地局の主要部の構成を示すブロック図である。また、図4〜図8は実施例1〜4における送信電力制御を示すシーケンス図、図9は実施例5における基地局の動作を示すフローチャートである。
図1は、ハンドオーバー状態にある移動通信システムの一例の構成図を示す。携帯電話機などの移動局4は、基地局1、基地局2、基地局3および図示しない他の基地局から送信される共通パイロット信号の受信電力を測定している。図1では、所定の閾値以上である、例えば基地局1、基地局2および基地局3と移動局4との間でハンドオーバー状態にあるとしている。このハンドオーバー状態にある基地局をアクティブセットと称し、この例では、基地局1、基地局2および基地局3がアクティブセットである。この複数のアクティブセット基地局1〜3の中で、移動局4へ高速下りデータ伝送を行う基地局をプライマリー基地局という。このプライマリー基地局は、移動局4の判断により決定される。
この図1に示した移動通信システムにおいて、移動局4と基地局1〜3との間の通信チャネルとして、4つの通信チャネルがある。即ち、下り高速共用チャネル1a、2aおよび3a、下り共通パイロットチャネル1b、2bおよび3b、下り個別チャネル1c、2cおよび3cは、基地局1〜3から移動局4へデータ送信する通信チャネルである。また、上り制御チャネル4aは、移動局4から基地局1〜3へデータ送信する通信チャネルである。
そして、下り高速共用チャネル1a、2aおよび3aは、基地局1〜3から移動局4へデータ送信を高速パケット伝送する時に使用される。下り共通パイロットチャネル1b、2bおよび3bは、基地局1〜3から移動局4へ共通パイロット信号を送信する時に使用される。そして、移動局4では、その共通パイロット信号の受信電力を測定して、下り伝搬環境品質の判断を行う。また、下り個別チャネル1c、2cおよび3cは、移動局の送信電力の増減を指示する電力制御コマンドを基地局1〜3から移動局4へ送信する時に使用される。
一方、移動局4から基地局1〜3へデータ送信する通信チャネルである上り制御チャネル4aのフレーム構成は、個別パイロット信号および制御データフレーム等から構成されている。この個別パイロット信号に基づいて、基地局1〜3は移動局4からの受信電力を測定する。また、制御データフレームに基づいて、基地局1〜3は移動局4が決定したプライマリー基地局IDやその他の制御情報を受信する。
図2は、移動局4の主要部の構成を示すブロック図である。移動局4の主要部は、アンテナ11、無線処理部12、同期処理部13、信号処理部14、分離処理部15、復号処理部16、受信データ制御部17、受信電力測定部18、基地局選択部19、電力制御コマンド抽出部20、送信データ制御部21、送信電力制御部22、送信処理部23などにより構成されている。
次に、移動局4の各部の機能について説明する。基地局1〜3から送信された無線信号はアンテナ11により受信され、無線処理部12に送出される。無線処理部12は、受信した無線信号に対してダウンコンバートやA/D変換等の無線処理を行い、その変換した信号を同期処理部13および信号処理部14に送出する。
同期処理部13は、変換された無線信号から同期信号を抽出して、最適な受信タイミング信号を信号処理部14に送出する。信号処理部14は、同期処理部13から出力された受信タイミングを用いて、変換された無線信号に対して伝送路補償や復調処理等の信号処理を行う。分離処理部15は、信号処理部14によって信号処理を施された無線信号から、下り高速共用チャネルによるデータ信号15a、下り共通パイロットチャネルによる共通パイロット信号15b、および下り個別チャネルによる制御信号15cを抽出する。
復号処理部16は、分離処理部15から出力されたデータ信号15aを受信すると、ターボ復号やビタビ復号等の復号処理を行い、その復号データ16aを受信データ制御部17へ送出する。受信データ制御部17は、復号データ16aの内容に応じた処理を行う。
受信電力測定部18は、分離処理部15から出力された共通パイロット信号15bを受信すると、その受信電力、受信SIR(受信信号電力対干渉信号電力比)、伝搬損失等の受信電力パラメータ18aを算出し、その算出結果を基地局選択部19へ送出する。
基地局選択部19は、受信電力測定部18から出力された受信電力パラメータ18aを受信すると、下り伝搬環境の最良の基地局を抽出するための判断を行う。この判断方法としては、例えば、受信電力が大きい方を最良の基地局とする方法、また、受信SIRが大きい方を最良の基地局とする方法、また、伝搬損失が小さい方を最良の基地局とする方法等のいずれの方法であっても良い。更に、それらの判断を複数個組み合わせて最良の基地局を抽出しても良い。基地局選択部19は、抽出した下り伝搬環境の最良の基地局を、下りの高速データ伝送を行うプライマリー基地局として決定する。
そして、基地局選択部19は、決定したプライマリー基地局を識別するためのIDをプライマリー基地局ID19aとして、送信電力制御部22および送信データ制御部21へ送出する。
電力制御コマンド抽出部20は、分離処理部15から出力された制御信号15cを受信すると、アクティブセットの全基地局からの電力制御コマンド20aを抽出し、それを送信電力制御部22へ送出する。
送信データ制御部21は、移動局4内で作成され、アクティブセットの全基地局に送信する送信データ21bを送信処理部23へ送出する。この送信データ21bとして、上記したプライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDや、その他のACK信号などの制御情報がある。また、送信データ制御部21は、プライマリー基地局IDをアクティブセットの全基地局に送信するタイミングを示すID送出タイミング21aを送信電力制御部22へ送出する。
送信処理部23は、送信データ制御部21から出力された送信データ21bを受信すると、ターボ符号化や畳み込み符号化等の符号化処理や変調処理等の信号処理を行い、それにより作成された送信信号23aを無線処理部12へ送出する。
無線処理部12は、送信処理部23から出力された送信信号23aを受信すると、D/A変換やアップコンバート等の無線処理を行って無線信号を生成し、アンテナ11へ送出する。アンテナ11は、上り制御チャネル4aを介してその無線信号をアクティブセットの全基地局へ送信する。
送信電力制御部22は、基地局選択部19から出力されたプライマリー基地局ID19a、電力制御コマンド抽出部20から出力されたアクティブセットの全基地局からの電力制御コマンド20a、および送信データ制御部21から出力されたID送出タイミング21aを受信すると、送信電力信号22aを無線処理部12へ送出する。無線処理部12は上記と同じ無線処理を行い、それによって生成した無線信号をアンテナ11から上り制御チャネル4aを介してアクティブセットの全基地局へ送信する。
なお、移動局4の構成は、上記したブロック単位に限定されることはなく、例えば、受信電力測定部18と基地局選択部19を同一ブロックにしても良い。また、電力制御コマンド抽出部20と送信電力制御部22を同一ブロックにしても良い。その組み合わせは、信号の流れに沿ってハード構成を任意に設計して構わない。
図3は、基地局1〜3に適用される主要部のブロック図である。基地局の主要部は、アンテナ51、無線処理部52、受信処理部60、受信データ制御部53、ユーザ管理部54、送信データ制御部55及び送信処理部56等により構成される。
この内、受信処理部60は、基地局が通信対象とする移動局の数だけ設けられる。この受信処理部60は、同期処理部61、信号処理部62、分離処理部63、復号処理部64、プライマリー基地局ID抽出部65、受信電力測定部66、電力制御コマンド生成部67等により構成される。
移動局4からの無線信号は、アンテナ51にて受信され無線処理部52に送出される。無線処理部52は、受信した無線信号に対してダウンコンバートやA/D変換等の無線処理を行い、同期処理部61および信号処理部62に送出する。
同期処理部61は、タイミング同期を行い、最適な受信タイミングを信号処理部62に送出する。信号処理部62は、同期処理部61からの受信タイミングを用いて伝送路補償や復調処理等の信号処理を行う。分離処理部63は、信号処理部62からの信号処理を施された入力信号から、上りの制御チャネルによるデータ信号63a、制御信号63bおよび個別パイロット信号63cを抽出する。
復号処理部64は、分離処理部63からのデータ信号63aに対して、ターボ復号やビタビ復号等の復号処理を行い、それによって生成された復号データ64aを受信データ制御部53へ送出する。受信データ制御部53は、復号データ64aの内容に応じた処理を行う。
プライマリー基地局ID抽出部65は、分離処理部63からの制御信号63bからプライマリー基地局IDを抽出し、その抽出したプライマリー基地局ID65aをユーザ管理部54へ送出する。また、ACK信号などの制御信号も抽出する。
受信電力測定部66は、分離処理部63からの個別パイロット信号63cから受信電力、受信SIR、伝搬損失等の受信電力パラメータを測定し、その測定した受信電力パラメータ66aを電力制御コマンド生成部67およびユーザ管理部54へ送出する。
電力制御コマンド生成部67は、自局が所望する予め設定された所望SIRと、受信電力測定部66によって測定された移動局4の受信SIRとを比較することにより、電力制御コマンド67aを生成し、ユーザ管理部54および送信処理部56へ送出する。
この電力制御コマンド67aの内容は、受信電力測定部66によって測定された移動局4の受信SIRが自局内の所望SIRより大きい場合には、移動局4の送信電力を減少させる電力制御コマンド「0」が生成され、上記移動局4の受信SIRが自局内の所望SIRより小さい場合には、移動局4の送信電力を増加させる電力制御コマンド「1」が生成される。
ユーザ管理部54は、プライマリー基地局ID抽出部65からのプライマリー基地局ID65a、受信電力測定部66からの受信電力パラメータ66aに含まれる受信SIR、および電力制御コマンド生成部67からの電力制御コマンド67aから、自局が移動局4からプライマリー基地局として選択されているかを判定する。
送信データ制御部55は、プライマリー基地局として選択されていると判定した場合に、移動局4へ送信する送信データ55aを送信処理部56へ送出する。送信処理部56は、送信データ制御部55からの送信データ55aに対してターボ符号化や畳み込み符号化等の符号化処理を行い、更に変調処理等の信号処理を行い、無線処理部52へ送出する。
無線処理部52は、送信処理部56からの送信信号56aに対してD/A変換やアップコンバート等の無線処理を行い、その無線信号をアンテナ51へ送出する。アンテナ51は、下り高速共用チャネルを用いて無線信号を移動局4へ送信する。
また、送信処理部56は、電力制御コマンド生成部67からの電力制御コマンド67aに対して変調処理等の信号処理を行い、無線処理部52へ送出する。無線処理部52は、電力制御コマンドに対してD/A変換やアップコンバート等の無線処理を行い、その無線信号をアンテナ51へ送出する。アンテナ51は、下り個別チャネルを用いて電力制御コマンドの無線信号を移動局4へ送信する。
なお、基地局の構成は上記したブロック単位に限定されることはなく、例えば、信号の流れに沿って隣り合ったブロックを同一ブロックにしても良い等、その組み合わせはハード構成のしやすさにより構成して構わない。
次に、図1〜図4を用いて、移動通信システムの実施例1の動作を説明する。
図4は、実施例1における送信電力制御を示すシーケンスである。なお、図4のシーケンスは、右から左への時間軸に沿って進行している。
タイミングTb1、Tb2、Tb3の周期はTbであり、基地局選択制御の最小基本タイミングである。また、タイミングT1a〜T8a、T1〜T8、T9〜T16の周期はTpであり、送信電力制御の最小基本タイミングである。3GPPでは、周期Tbは、周期Tpの3倍、4倍、5倍、8倍、15倍から選択することが定義されており、この例では、8倍として、以下説明する。
移動局4は、タイミングTb1において、基地局1〜3からの共通パイロット信号の下り伝搬環境の受信品質を測定して、受信品質最良の基地局、例えば基地局1をプライマリー基地局として決定する(シーケンスS1)。この測定は、タイミングTb1内のタイミングT1a〜T8aすべての区間を利用する必要はないが、なるべく長く測定すると精度が向上する。
なお、このプライマリー基地局の決定方法は、基地局の所有するリソースを基にした基地局選択等であってもよい。
そして、移動局4は、この決定したプライマリー基地局である基地局1のIDを、次のタイミングTb2内のすべてのタイミングT1〜T8で、基地局1〜3へ送信する(シーケンスS2)。3GPPでは、決定したプライマリー基地局IDを、Tb内のすべてのTpのタイミング(タイミングTb1の場合、タイミングT1〜T8)で送信することが定義されている。
このプライマリー基地局IDは、上り制御チャネルの送信信号として送信電力制御が行われて基地局1〜3へ送信される。そして、これを受信した基地局1〜3は、各基地局所望の受信SIRと比較し、所望の受信SIRになるように、上り制御チャネルの送信信号の送信電力の増減を指示するTPC(送信電力制御コマンド)を移動局4へ送信する。これはTp周期で行われる閉ループの電力制御であり、これをTp周期で繰り返す。
本発明の実施例1では、移動局4は、プライマリー基地局IDを送信するタイミングTb2内のT1〜T8のすべてのタイミングにおいて、当該プライマリー基地局から送信されるTp周期のTPC(送信電力制御コマンド)に従って、当該プライマリー基地局IDの送信信号の送信電力を制御して基地局1〜3へ送信する。
従って、移動局4は、タイミングTb2内において、プライマリー基地局である基地局1からのTPC(符号31)の内、ハッチングで図示したT1〜T8のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に基いて、基地局1のIDの送信信号の送信電力をP1〜P8のように予め決められた単位電力ずつ増減制御して基地局1〜3へ送信する。
このことにより、プライマリー基地局IDを送信する期間では、その基地局IDを持つプライマリー基地局からの電力制御に従うので、少なくともそのプライマリー基地局では誤りなくプライマリー基地局IDを受信することができる。
タイミングTb2において、プライマリー基地局IDを受信した基地局1〜3の中のプライマリー基地局である基地局1は、次のタイミングTb3において、移動局4へ高速下りデータ伝送を行う(シーケンスS3)。
なお、この高速下りデータ伝送に使用されるチャネルは、下り高速共用チャネル1aに限定されず、データ量が少ない場合などには下り個別チャネル1cを使用して送信しても良い。
以上のシーケンスS1、S2、S3の関係が以降も周期Tb分シフトして行われる。つまり、タイミングTb2において、下り伝搬環境の受信品質を測定し、例えばタイミングTb1と同じ基地局1をプライマリー基地局として決定したとする(シーケンスS1)。
そして、タイミングTb3において、タイミングTb2で決定したプライマリー基地局である基地局1のIDを送信する(シーケンスS2)。この送信も、同様に、プライマリー基地局である基地局1からのTPC(符号31)の内、ハッチングで図示したT9〜T16のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に基いて、基地局1のIDの送信信号の送信電力をP9〜P12、・・P16(図示せず)のように制御して基地局1〜3へ送信する。
タイミングTb3でプライマリー基地局IDを受信した基地局1〜3の中のプライマリー基地局である基地局1は、次のタイミングTb4(図示せず)において、移動局4へ高速下りデータ伝送を行う(シーケンスS3)。以降も周期Tb分シフトして継続する。
以上説明した移動局4内での送信電力制御を符号34で表わす。プライマリー基地局として基地局1を選択した結果、基地局1からのTPC(符号31)のハッチングで図示したビットがそのまま、移動局4内の送信電力制御ビット(符号34)となり、これに基いて送信電力制御が行われる。基地局2からのTPC(符号32)および基地局3からのTPC(符号33)は無視される。
このように実施例1によれば、移動局4は、アクティブセット基地局1〜3の中からプライマリー基地局として選択されている基地局からの電力制御コマンドに従って、上り制御チャネル4aの送信電力を制御する。これにより、プライマリー基地局として選択されている基地局は、上り制御チャネル4aにより送信されるプライマリー基地局IDを誤りなく受信できる。したがって、移動局4はプライマリー基地局との間で確実に通信可能な状態を確保することになり、通信の確実性を上げることができる。
本発明を適用した移動通信システムの実施例2について、図5を用いて説明する。
図5は、実施例2における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンスである。なお、この実施例2におけるシステム構成、移動局4の構成、および基地局1〜3の構成は、図1、図2、図3に示したものと同じである。なお、図4と同じ部分は同一符号を付与する共に、システム構成、移動局4の構成、および基地局1〜3の構成は、図1〜図3を参照して説明する。
移動局4は、基地局1〜3からの共通パイロット信号の下り伝搬環境の受信品質を測定して、受信品質最良の基地局をプライマリー基地局として決定する。プライマリー基地局として、タイミングTb1では基地局1を決定し(シーケンスS1)、タイミングTb2では基地局2に変更することが決定した(シーケンスS11)とする。なお、このプライマリー基地局の決定は周期Tb内の早い段階、例えば、タイミングTb2においては、タイミングT5までに決定されるものとする。
この場合、移動局4は、それぞれのプライマリー基地局決定に対応して、基地局1IDをタイミングTb2で基地局1〜3へ送信し(シーケンスS2)、この基地局1から変更になった基地局2IDを次のタイミングであるタイミングTb3で基地局1〜3へ送信する(シーケンスS12)。
この時の送信電力制御は、次のように行われる。タイミングTb2での基地局1IDの送信電力制御は、基地局1からのTPC(符号31)の内、実線のハッチングで図示したT1〜T5のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に従って、基地局1のIDの送信信号の送信電力をP1〜P5のように制御して基地局1〜3へ送信する。
タイミングT5の時点では、次回のプライマリー基地局が基地局2に変更になることが決定している。この場合、タイミングTb3での基地局2IDの送信(シーケンスS12)に先立って、周期Tp3個分のオフセットだけ早いタイミングT6からT8での基地局1IDの送信電力制御(シーケンスS2)は、次回変更になる基地局2からのTPC(符号32)の内、点線のハッチングで図示したT6〜T8のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に従って、基地局1のIDの送信信号の送信電力をP60〜P80のように制御して基地局1〜3へ送信する。
このことにより、オフセット分だけ先だって基地局2からの電力制御に従うので、基地局2が所望する送信電力に早めに到達する。そして、タイミングTb3での基地局2IDの送信(シーケンスS12)時に、基地局2は確実に基地局2IDを誤りなく受信することができる。
なお、タイミングTb2において、基地局1IDの送信(シーケンスS2)は、後半のタイミングT6〜T8については、意図しない基地局2からのTPCに従って送信電力制御が行われる。しかし、一般にプライマリー基地局は、周期Tbで頻繁に切り換わることはなく、タイミングTb1やその前のタイミングにおいては、基地局1がプライマリー基地局として選択されている確立が高い。このため、基地局1IDの送信電力は、基地局1が所望する値に継続して到達している可能性が高い。
ゆえに、最後のタイミングT6〜T8で、意図しない基地局2からのTPCに従って送信電力制御が行われたとしても、基地局1が所望する送信電力と大きく変わることはない。従って、タイミングTb2において、基地局1IDの送信(シーケンスS2)に対して、基地局1は、誤りなく基地局1IDを受信することができる。
以上説明した移動局4内での送信電力制御を符号34で表わす。基地局1からのTPC(符号31)の実線のハッチングで図示したビットと、基地局2からのTPC(符号32)の点線のハッチングで図示したビットが、移動局4内の送信電力制御ビット(符号34)となり、送信電力制御が行われる。
この実施例2によれば、次回のプライマリー基地局IDを受信するタイミングでは、余裕を持って次回のプライマリー基地局の所望SIRに近いSIRとなっており、プライマリー基地局は確実にプライマリー基地局IDを受信することができる。したがって、移動局はプライマリー基地局との間で確実に通信可能な状態を確保することになり、通信の確実性を上げることができる。
本発明を適用した移動通信システムの実施例3について、図6および図7を用いて説明する。図6および図7は、実施例3における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンスであり、図6は上り伝搬環境品質が劣悪な基地局へ切り換える場合、図7は上り伝搬環境品質が良好な基地局へ切り換える場合を示す。なお、図6および図7でも電力制御のシーケンスを説明するために、時間軸は右から左へと時間が進行している。
図6を参照して、上り伝搬環境品質が劣悪な基地局へ切り換える場合について、以下に説明する。なお、図5と同じ構成は同一符号を付与すると共に、システム構成、移動局4の構成、および基地局1〜3の構成は、図1〜図3を参照し、実施例2と異なるところについて主に説明する。
移動局4は、基地局1〜3からの共通パイロット信号の下り伝搬環境の受信品質を測定して、受信品質最良の基地局をプライマリー基地局として決定する。プライマリー基地局として、タイミングTb1では基地局1を決定し(シーケンスS1)、タイミングTb2では基地局2に変更することが決定した(シーケンスS11)とする。なお、このプライマリー基地局の決定は周期Tb内の早い段階、例えば、タイミングTb2では、タイミングT5までに決定されるものとする。
ところで、プライマリー基地局IDの送信は移動局の上りの制御チャネルが使用されるが、その場合、下り伝搬環境が最良である基地局に対する上り伝搬環境が必ずしも最良であるとは限らず、プライマリー基地局IDを確実にプライマリー基地局に伝達できるとは限らない。
そこで、この実施例3では、移動局4が基地局1〜3への上り伝搬環境を推定し、それも参照して、上り制御チャネル4aの送信電力制御を行い、プライマリー基地局IDを確実にプライマリー基地局に伝達するようにしている。
まず、移動局4は、基地局1〜3への上り伝搬環境の推定を行う。この推定は、基地局1〜3からの所定期間内の電力制御コマンド(TPC)を使用して行う。これは、基地局から電力制御コマンド「1」が送信される場合は、当該基地局より送信電力増加が要求されている、つまり、上り伝搬環境が劣悪であることを意味する。ゆえに、所定期間内の電力制御コマンドが「1」である比率(以後、Up率と称する)が高いほど上り伝搬環境が劣悪であり、Up率が低いほど上り伝搬環境が良好であると判断できる。
そこで、移動局4は、周期Tb内の前半のタイミング、例えばタイミングTb2であれば、タイミングT1〜T5期間の基地局1〜3からの電力制御コマンド(図6の符号31〜33)を受信して、基地局1〜3の上記Up率を算出する。タイミングT1〜T5における基地局1のUp率は、電力制御コマンド31が「0」「0」「1」「1」「0」であり、「1」の数が2個なので、2個/5個=0.4である。また、タイミングT1〜T5における基地局2のUp率は、電力制御コマンド32より、3個/5個=0.6である。また、タイミングT1〜T5における基地局3のUp率は、電力制御コマンド33により、4個/5個=0.8である。
タイミングT5の時点では、次回のプライマリー基地局が基地局1から基地局2に変更になることが決定している。また、タイミングT5の時点で、このプライマリー基地局への上り伝搬環境は、基地局1=0.4と、基地局2=0.6が推定されている。つまり、タイミングTb3では、基地局1=0.4と比較して劣悪な基地局2=0.6の上り伝搬環境で基地局2IDを送信することになる(シーケンスS12)。
この場合、タイミングTb3での基地局2IDの送信(シーケンスS12)に先立って、オフセット分早いタイミングT6〜T8での基地局1IDの送信電力制御(シーケンスS2)は、次回変更になる基地局2からのTPC(符号32)の内、点線のハッチングで図示したT6〜T8のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に従って、基地局1のIDの送信信号の送信電力をP60〜P80のように制御して基地局1〜3へ送信する。
このことにより、オフセット分だけ先だって、上り伝搬環境の比較的劣悪な基地局2からの電力制御に従うので、基地局2が所望する送信電力に早めに到達する。そして、タイミングTb3での基地局2IDの送信(シーケンスS12)時に、基地局2は確実に基地局2IDを誤りなく受信することができる。
図7を参照して、上り伝搬環境品質が比較的良好な基地局へ切り換える場合について、以下に説明する。
移動局4は、基地局1〜3からの共通パイロット信号の下り伝搬環境の受信品質を測定して、受信品質最良の基地局をプライマリー基地局として決定する。プライマリー基地局として、タイミングTb1では基地局3を決定し(シーケンスS1)、タイミングTb2では基地局1に変更することが決定した(シーケンスS11)とする。なお、このプライマリー基地局の決定は周期Tb内の早い段階、例えば、タイミングTb2においては、タイミングT5までに決定されるものとする。
タイミングT5の時点では、プライマリー基地局が今回の基地局3から次回は基地局1に変更になることが決定している。また、タイミングT5の時点で、このプライマリー基地局への上り伝搬環境は、基地局3=0.8と、基地局1=0.4が推定されている。つまり、タイミングTb3では、基地局3=0.8と比較して良好な基地局1=0.4の上り伝搬環境で基地局1IDを送信することになる(シーケンスS12)。
この場合、タイミングTb3での基地局1IDの送信(シーケンスS12)は、オフセット分先立った送信電力制御は行わないで、タイミングTb3のタイミングT9以降において、基地局1からのTPC(符号31)の内、点線のハッチングで図示したタイミングT9〜T16のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に従って、基地局1のIDの送信信号の送信電力をP9〜P12、・・P16(図示せず)のように制御して基地局1〜3へ送信する。
このように、オフセット分だけ先立たなくても、上り伝搬環境の比較的良好な基地局1への上り送信であるため、タイミングTb3での基地局1IDの送信(シーケンスS12)時に、基地局1は確実に基地局1IDを誤りなく受信することができる。
この実施例3によれば、移動局は、基地局への上り伝搬環境の推定を行い、推定結果に基づいて送信電力制御の方法を変更することが出来る。これにより、プライマリー基地局へプライマリー基地局IDを確実に伝達することができる。したがって、移動局はプライマリー基地局との間で確実に通信可能な状態を確保することになり、通信の確実性を上げることができる。
本発明を適用した移動通信システムの実施例4について、図8を参照して説明する。
図8は、実施例4における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンスを示す。なお、図8も、電力制御のシーケンスを説明するために、時間軸は右から左へと時間が進行している。
以下、実施例3と異なるところについて説明する。なお、図6、図7と同じ構成は同一符号を付与すると共に、システム構成、移動局4の構成、および基地局1〜3の構成は、図1〜図3を参照して説明する。
移動通信システムにおいては、移動局4がアクティブセットの全基地局に対して、上り制御チャネル4aにより確実に送信出来ることを保証しなければならない制御信号がある。例えば、プライマリー基地局から移動局4への下り高速データ伝送が送信された時に、これに応答して移動局4からアクティブセットの全基地局にACK信号(確認応答情報)を返す必要がある。このACK信号は、移動局4からアクティブセットの全基地局に確実に送信されなければならない。
これは、プライマリー基地局が時間の経過と伴に常に切り換わっているため、プライマリー基地局以外の基地局においても、下りの高速データ伝送の状況を把握する必要があるためである。このACK信号の伝送が確実に行われない場合、下りの高速データ伝送の状況を把握するために、移動局4とアクティブセットの全基地局との間で、新たに状況確認のシーケンスが増えてしまうことになる。
実施例4では、移動局4は、この下りの高速データ伝送に対するACK信号の送信をタイミングTb2内のタイミングT5時に決定したとする(シーケンスS11)。そして、移動局4は、ACK信号をタイミングTb3のタイミングT9とT10において、アクティブセットの全基地局に送信する(シーケンスS12)。
この場合、タイミングTb3でのACK信号の送信(シーケンスS12)に先立って、オフセット分早いタイミングT6〜T8での基地局1IDの送信電力制御(シーケンスS2)は、上り伝搬環境の最悪な基地局3からのTPC(符号33)の内、点線のハッチングで図示したT6〜T8のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に従って、基地局1のIDの送信信号の送信電力をP60〜P80のように制御して基地局1〜3へ送信する。
このことにより、オフセット分だけ先だって、上り伝搬環境の最悪な基地局3からの電力制御に従うので、上り伝搬環境の最悪な基地局3が所望する送信電力に早めに到達する。これは、基地局3よりも上り伝搬環境の良好な他の基地局が所望する送信電力を必要十分に満足することになる。従って、タイミングTb3のタイミングT9とT10でのACK信号の送信(シーケンスS12)時に、全基地局は確実にACK信号を誤りなく受信することができる。
ACK信号の送信後のタイミングT11以降は、再び、プライマリー基地局である基地局1からのTPC(符号31)の内、実線のハッチングで図示したT11以降のTPCの「1(アップ)」又は「0(ダウン)」指示に従って、上りの制御チャネルの送信電力制御を行う。
このような実施例4によれば、上り伝搬環境の最悪の基地局への上り伝搬環境を保証することにより、アクティブセットの全基地局1〜3への上り伝搬環境を保証することが出来る。したがって、移動局4からアクティブセットの全基地局1〜3へのACK信号の伝達を確実なものにすることができる。
なお、実施例4の制御はACK信号に限定されず、基地局1〜3すべてに対して確実に伝達すべきシステム必須情報の伝達にも適用できる。
本発明に係る移動通信システムの基地局について、図9を用いて説明する。
図9は、基地局が、自局がプライマリー基地局であるか否かを判断する動作を示すフローチャートである。
基地局は、第1判断(ステップS51)として、移動局4から周期Tpで送信されるプライマリー基地局IDを受信し、周期Tb内の8個のプライマリー基地局IDと自局IDとを比較チェックする。そして、自局が移動局4からプライマリー基地局として選択されているかどうかを確認する(ステップS52、S53)。これは、8個の内の多数決判定などでも構わない。
自局IDと一致すればプライマリー基地局に選択されているとし(ステップS53のYES(「正」))、不一致であればプライマリー基地局に選択されていないとする(ステップS53のNO(「否」))。
ステップS53がYES(「正」)の場合は、第2判断(ステップS61)へ進む。一方、ステップS53がNO(「否」)の場合は、更に、上り制御チャネル4aの受信SIRからプライマリー基地局IDの周期Tb内における受信SIRの平均値を算出し、予め設定される所定の閾値と比較する(ステップS54)。そして、その算出した受信SIRの平均値が所定の閾値より小さい場合(ステップS54の小)は、上り制御チャネル4aの回線品質が悪いことを意味する。ゆえに、基地局は、この上り制御チャネル4aを用いて移動局4から受信したプライマリー基地局IDが間違っている可能性があると判断して、第2判断(ステップS61)へ進む。
受信SIRの平均値が所定の閾値より大きい場合(ステップS54の大)は、上り制御チャネル4aの回線品質が良いことを意味する。ゆえに、基地局は、この上りの制御チャネル4aを用いて移動局4から受信したプライマリー基地局IDは間違いがないと判断して、自局と一致しないことを最終判断とする(ステップS66)。
次に、第2判断(ステップS61)に進む。実施例1〜実施例4に示した移動局4は、プライマリー基地局からのTPC(電力制御コマンド)に従って、送信電力制御を行う。その場合、プライマリー基地局では、所望SIRに到達して、プライマリー基地局のTPCは、増加指示の「1(アップ)」または低下指示の「0(ダウン)」に偏ることはない。
一方、プライマリー基地局として選択されていない基地局では、自局のTPCに移動局が従っていないために、所望SIRに到達せず、自局のTPCが増加指示の「1(アップ)」または低下指示の「0(ダウン)」に偏る。
そこで、基地局は、所定期間(任意に設定)におけるTPCが「1」の割合(Up率)を算出し、それをもとに最終判断を行う。所定期間としては、例えば周期Tbを用いる。基地局は、TPCのUp率を算出し、その算出したUp率と自局内に予め設定された所定の上限閾値および下限閾値と比較する。そして、下限閾値<Up率<上限閾値の関係を有する場合(ステップS63のYES(「正」))は、TPCが偏っていないと判断する。その結果、基地局は、移動局4からプライマリー基地局として選択されていると判断する(ステップS64)。
また、下限閾値<Up率<上限閾値の関係を有しない場合は、TPCが偏っていると判断する。その結果、基地局は、移動局4からプライマリー基地局として選択されていないと判断する(ステップS65)。
このように実施例5によれば、プライマリー基地局IDによる第1判断と、TPCによる第2判断とを併用することにより、基地局が移動局によりプライマリー基地局として選択されているか否かの判断を信頼性高くして実行することが出来る。したがった、移動局である移動通信端末よりデータ伝送を要求されていないにもかかわらず、誤ってデータを送信することによる干渉の増加やチャネル利用効率の低下といった問題を低減させることが可能となる。
本発明の各実施例に係る移動通信システムの構成図。 本発明の各実施例に係る移動局のブロック図。 本発明の各実施例に係る基地局のブロック図。 本発明の実施例1における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンス。 本発明の実施例2における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンス。 本発明の実施例3における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンス(上り伝搬環境品質が劣悪な基地局へ切り換える場合)。 本発明の実施例3における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンス(上り伝搬環境品質が良好な基地局へ切り換える場合)。 本発明の実施例4における移動通信システムの送信電力制御を示すシーケンス。 本発明の実施例5における基地局の動作を示すフローチャート。
符号の説明
1、2、3 基地局
4 移動局
11 アンテナ
12 無線処理部
13 同期処理部
14 信号処理部
15 分離処理部
16 復号処理部
17 受信データ制御部
18 受信電力測定部
19 基地局選択部
20 電力制御コマンド抽出部
21 送信データ制御部
22 送信電力制御部
23 送信処理部
31、32、33 電力制御コマンド
34 内部電力制御コマンド
51 アンテナ
52 無線処理部
53 受信データ制御部
54 ユーザ管理部
55 送信データ制御部
56 送信処理部
60 受信処理部
61 同期処理部
62 信号処理部
63 分離処理部
64 復号処理部
65 プライマリー基地局ID抽出部
66 受信電力測定部
67 電力制御コマンド生成部

Claims (10)

  1. アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記基地局選択手段で選択された前記プライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDを上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって所定期間内に受信する前記複数の電力制御コマンド信号から電力増加を求めるコマンドの比率を前記複数の基地局毎に算出し、その比率に基づき前記上り制御チャネルの上り伝搬環境品質を判定する上り伝搬環境判定手段と、
    前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より悪い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信の所定時間前から、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段と
    を具備することを特徴とする移動局。
  2. 前記送信電力制御手段は、
    前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より良い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信時に、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  3. アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局に対して伝達すべきシステム必須情報を上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって所定期間内に受信する前記複数の電力制御コマンド信号から電力増加を求めるコマンドの比率を前記複数の基地局毎に算出し、その比率に基づき前記上り制御チャネルの上り伝搬環境品質を判定し、この上り伝搬環境品質が最も悪い基地局を抽出する上り伝搬環境判定手段と、
    前記システム必須情報送信タイミングの所定時間前から、前記上り伝搬環境品質が最も悪い基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段と
    を具備することを特徴とする移動局。
  4. 移動局とアクティブセットの複数の基地局との間で無線通信する移動通信システムにあって、
    前記移動局は、
    前記アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記基地局選択手段で選択された前記プライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDを上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって所定期間内に受信する前記複数の電力制御コマンド信号から電力増加を求めるコマンドの比率を前記複数の基地局毎に算出し、その比率に基づき前記上り制御チャネルの上り伝搬環境品質を判定する上り伝搬環境判定手段と、
    前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前の
    プライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より悪い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信の所定時間前から、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段とを有し、
    前記基地局は、
    前記上り制御チャネルによって前記移動局から送信された信号の受信電力パラメータを算出する受信電力測定手段と、
    前記受信電力測定手段によって算出された前記受信電力パラメータに基づいて、前記上り制御チャネルの送信電力の増減を指示する前記電力制御コマンドを生成して送信する送信情報制御手段とを有する
    ことを特徴とする移動通信システム。
  5. 前記移動局の前記送信電力制御手段は、
    前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より良い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信時に、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御することを特徴とする請求項4に記載の移動通信システム。
  6. 移動局とアクティブセットの複数の基地局との間で無線通信する移動通信システムにあって、
    前記移動局は、
    前記アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記基地局選択手段で選択された前記プライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDを上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記複数の電力制御コマンド信号の中から前記プライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記プライマリー基地局ID送信時の前記上り制御チャネルの前記送信電力を制御する送信電力制御手段とを有し、
    前記基地局は、
    前記上り制御チャネルによって前記移動局から送信された信号の受信電力パラメータを算出する受信電力測定手段と、
    前記受信電力測定手段によって算出された前記受信電力パラメータに基づいて、前記上り制御チャネルの送信電力の増減を指示する前記電力制御コマンドを生成して送信する送信情報制御手段と、
    前記移動局から送信される前記プライマリー基地局IDと自局が保有するIDとを比較し、一致する場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第1の判断手段と、
    前記電力制御コマンド信号の所定期間内の増加率を算出し、所定の上限閾値と下限閾値との間にある場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第2の判断手段とを有し、
    前記第1の判断手段および前記第2の判断手段により、前記プライマリー基地局の選択を判断することを特徴とする移動通信システム。
  7. 移動局とアクティブセットの複数の基地局との間で無線通信する移動通信システムにあって、
    前記移動局は、
    前記アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記基地局選択手段で選択された前記プライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDを上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、
    前記プライマリー基地局を変更する時に、変更後のプライマリー基地局ID送信の所定時間前から、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段とを有し、
    前記基地局は、
    前記上り制御チャネルによって前記移動局から送信された信号の受信電力パラメータを算出する受信電力測定手段と、
    前記受信電力測定手段によって算出された前記受信電力パラメータに基づいて、前記上り制御チャネルの送信電力の増減を指示する前記電力制御コマンドを生成して送信する送信情報制御手段と、
    前記移動局から送信される前記プライマリー基地局IDと自局が保有するIDとを比較し、一致する場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第1の判断手段と、
    前記電力制御コマンド信号の所定期間内の増加率を算出し、所定の上限閾値と下限閾値との間にある場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第2の判断手段とを有し、
    前記第1の判断手段および前記第2の判断手段により、前記プライマリー基地局の選択を判断することを特徴とする移動通信システム。
  8. 移動局とアクティブセットの複数の基地局との間で無線通信する移動通信システムにあって、
    前記移動局は、
    前記アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記基地局選択手段で選択された前記プライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDを上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって所定期間内に受信する前記複数の電力制御コマンド信号から電力増加を求めるコマンドの比率を前記複数の基地局毎に算出し、その比率に基づき前記上り制御チャネルの上り伝搬環境品質を判定する上り伝搬環境判定手段と、
    前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より悪い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信の所定時間前から、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段とを有し、
    前記基地局は、
    前記上り制御チャネルによって前記移動局から送信された信号の受信電力パラメータを算出する受信電力測定手段と、
    前記受信電力測定手段によって算出された前記受信電力パラメータに基づいて、前記上り制御チャネルの送信電力の増減を指示する前記電力制御コマンドを生成して送信する送信情報制御手段と、
    前記移動局から送信される前記プライマリー基地局IDと自局が保有するIDとを比較し、一致する場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第1の判断手段と、
    前記電力制御コマンド信号の所定期間内の増加率を算出し、所定の上限閾値と下限閾値との間にある場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第2の判断手段とを有し、
    前記第1の判断手段および前記第2の判断手段により、前記プライマリー基地局の選択を判断することを特徴とする移動通信システム。
  9. 移動局とアクティブセットの複数の基地局との間で無線通信する移動通信システムにあって、
    前記移動局は、
    前記アクティブセットの複数の基地局の中からデータ送信元となるプライマリー基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記基地局選択手段で選択された前記プライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDを上り制御チャネルにより所定の送信電力で前記アクティブセットの複数の基地局へ送信する送信手段と、
    前記アクティブセットの複数の基地局から送信された複数の電力制御コマンド信号及び前記プライマリー基地局として選択している基地局から送信されたデータ信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって所定期間内に受信する前記複数の電力制御コマンド信号から電力増加を求めるコマンドの比率を前記複数の基地局毎に算出し、その比率に基づき前記上り制御チャネルの上り伝搬環境品質を判定する上り伝搬環境判定手段と、
    前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より悪い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信の所定時間前から、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御し、前記プライマリー基地局を変更する時に、前記上り伝搬環境判定手段に基づき前記変更後のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質が前記変更前のプライマリー基地局として選択している基地局の前記上り伝搬環境品質より良い場合、変更後のプライマリー基地局ID送信時に、変更後のプライマリー基地局として選択している基地局からの前記電力制御コマンド信号により前記上り制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段とを有し、
    前記基地局は、
    前記上り制御チャネルによって前記移動局から送信された信号の受信電力パラメータを算出する受信電力測定手段と、
    前記受信電力測定手段によって算出された前記受信電力パラメータに基づいて、前記上り制御チャネルの送信電力の増減を指示する前記電力制御コマンドを生成して送信する送信情報制御手段と、
    前記移動局から送信される前記プライマリー基地局IDと自局が保有するIDとを比較し、一致する場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第1の判断手段と、
    前記電力制御コマンド信号の所定期間内の増加率を算出し、所定の上限閾値と下限閾値との間にある場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第2の判断手段とを有し、
    前記第1の判断手段および前記第2の判断手段により、前記プライマリー基地局の選択を判断することを特徴とする移動通信システム。
  10. 移動局とアクティブセットの複数の基地局との間で無線通信を行う移動通信システムの基地局にあって、
    前記移動局からの上り制御チャネルによって送信された信号の上り受信電力パラメータを算出する受信電力測定手段と、
    前記上り制御チャネルの送信電力の増減を指示する電力制御コマンドを生成して送信する送信情報制御手段と、
    前記移動局から送信されるプライマリー基地局を示すプライマリー基地局IDと自局が保有するIDとを比較し、一致する場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第1の判断手段と、
    前記電力制御コマンドの所定期間内の増加率を算出し、所定の上限閾値と下限閾値との間にある場合は前記プライマリー基地局に選択されていると判断する第2の判断手段とを具備することを特徴とする移動通信システムの基地局。
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