JP3775313B2 - 電子楽譜の分析プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽譜の分析プログラム、分析装置及び分析方法に関し、特に電子楽譜データに対して所望の構成単位の音符列を指定し、それに類似する音符列を抽出して識別表示する電子楽譜の分析プログラム、分析装置及び分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
標準の楽譜データフォーマットであるSMF( Standard Musical instrument digital interface File )などの電子楽譜をディスプレイに表示するものとしては、たとえば特開2001−100740号公報に開示された譜面情報再生装置が知られている。
【0003】
また、この種の譜面情報再生装置を用いて楽器の演奏や練習を補助又は支援するものとしては、電子音符をディスプレイに表示する際に音符の大きさ、色彩又は濃度を楽音の強さに応じて切り替えるもの(たとえば特開2001−100738号公報)や、演奏が難しい部分あるいは注意を要する部分の音符の色彩を変えて表示するもの(たとえば特開平7−311543号公報)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来の譜面情報再生装置は、楽音の強さや注意を要する部分の音符のみを視認可能に表示するだけの構成であったため、演奏者は表示された電子楽譜を見ながらその都度他の音符との相違を判断しなければならなかった。このため、確かに個々の音符については視覚的に識別表示されているものの、楽曲全体として観念的又は感性的に識別されていないので、楽曲全体のイメージを把握し難く、また演奏の達成度もさほど向上しなかった。
【0005】
本発明は、楽曲構造、楽曲全体のイメージを視覚的に把握でき、演奏の達成度が短期に向上し得る電子楽譜の分析プログラム、分析装置及び分析方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、コンピュータに、電子楽譜データを読み込むステップと、ユーザが指定した構成単位の音符列を入力するステップと、前記指定された構成単位の音符列の差分情報を演算するステップと、前記読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報を演算するステップと、当該電子楽譜データの音符列の差分情報の中から前記構成単位の音符列の差分情報と所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出するステップと、当該抽出された電子楽譜データの音符列に、それ以外の音符と視覚的に識別可能な付属情報を付与するステップとを実行させ、前記差分情報が、前記音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報である電子楽譜の分析プログラムが提供される。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、電子楽譜データを読み込む電子楽譜データ読込手段と、前記電子楽譜データ読込手段から読み込まれた電子楽譜データに対して音符列の構成単位を指定する音符列構成単位指定手段と、前記音符列構成単位指定手段で指定された構成単位の音符列の差分情報を演算する第1の差分情報演算手段と、前記電子楽譜データ読込手段から読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報を演算する第2の差分情報演算手段と、前記第2の差分情報演算手段で演算された差分情報と、前記第1の差分情報演算手段で演算された差分情報とを比較し、所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出する音符列抽出手段と、前記音符列抽出手段で抽出された電子楽譜データの音符列に、それ以外の音符列と視覚的に識別可能な付属情報を付与する付属情報付与手段と、以上の処理が施された電子楽譜データを表示する表示手段とを有し、前記第1及び第2の差分情報演算手段で演算される差分情報は、前記音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報である電子楽譜の分析装置が提供される。
【0008】
さらに、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、コンピュータに、分析対象となる電子楽譜データに対してユーザが指定した構成単位の音符列を入力するステップと、前記指定された構成単位の音符列の差分情報を演算するステップと、前記分析対象となる電子楽譜データの音符列の差分情報を演算するステップと、当該分析対象となる電子楽譜データの音符列の差分情報の中から前記構成単位の音符列の差分情報と所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出するステップと、当該抽出された電子楽譜データの音符列にそれ以外の音符列と視覚的に識別可能な付属情報を付与するステップとを実行させ、前記差分情報が、前記音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報である電子楽譜の分析方法が提供される。
【0009】
(2)本発明の電子楽譜の分析プログラム、分析装置及び分析方法では、まず分析対象となる電子楽譜データに対して、その楽曲のたとえば音楽的特徴となる構成単位の音符列を指定し、この指定された構成単位の音符列の差分情報を演算する。これに先立ちあるいは並行して又はこの後に、分析対象となる電子楽譜データの音符列の差分情報を演算する。そして、分析対象となる電子楽譜データの音符列の差分情報の中から、指定された構成単位の音符列の差分情報と所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出し、この抽出された電子楽譜データの音符列に、それ以外の音符列と視覚的に識別可能な付属情報を付与する。
【0010】
こうして処理された電子楽譜データを表示手段に表示することで、ユーザが指定した音符列に強く相関する音符列が視覚的に識別され、これにより楽曲全体のイメージを視覚的だけでなく全体的、観念的及び感性的に把握することができる。この結果、指定した構成単位の音符列の習熟度が向上することで楽曲全体の演奏の達成度が短期に向上する。
【0011】
(3)上記発明における用語の意義は以下の通りである。
まず、本発明において指定する構成単位の音符列は特に限定されず、ユーザーが任意に選択することができる。特に、構成単位の音符列として、楽曲、特にフーガ等のポリフォニー楽曲、ソナタ楽章等の主旋律、対旋律、主動機、対動機、第一主題、第二主題その他の音楽的特徴となる音符列を指定することで、本発明の効果がより発揮される。
【0012】
また、上記発明でいう音符列の差分情報とは、音符列の中の隣り合う2つの音の高低差を意味し、特に音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報を例示することができる。
【0013】
ここで音程とは、隣り合う2音の隔たりをいい、「度」の単位で表される。たとえば、音符列がド・レ・ミ・レ・ドの場合の音程列は、2度・2度・2度・2度である。本発明では完全、長、短、増、減等の全ての音程が含まれる。これに対して、音程に正負を付加した情報とは、音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報、換言すれば楽譜の順序を考慮した音程を意味する。たとえば、音符列が同じくド・レ・ミ・レ・ドの場合の音程に正負を付加した情報は、2度・2度・−2度・−2度である。
【0014】
このような差分情報を用いて指定された構成単位の音符列の差分情報と、分析対象たる電子楽譜データの音符列の差分情報とを比較して分析するにあたり、指定された構成単位の音符列の差分情報にほぼ等しい音符列の差分情報(以下、順行の差分情報ともいう。)を抽出することもできるし、またはこれに代えて若しくはこれとともに、指定された構成単位の音符列の差分情報に対してほぼ対称的な音符列の差分情報(以下、反行の差分情報ともいう。)を抽出することもできる。ここで反行の差分情報とは、指定された音符列の差分情報に対して譜面上においてほぼ対称となる音符列の差分情報をいうが、換言すれば、指定された音符列の差分情報とは絶対値が等しく正負が逆の差分情報を有する音符列をいう。指定された音符列に対して順行する音符列は音楽的にきわめて関連するが、指定された音符列に対して反行する音符列もまた、音楽的にきわめて関連する。
【0015】
このように、差分情報として音程に正負を付加した情報を用い、これに順行する音符列を抽出する場合における差分情報の類似度は、指定された構成単位の音符列の差分情報と、読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報との一致率を判断すればよく、この一致率が指定された割合以上であるときは、その音符列を抽出する。
【0016】
また、差分情報として音程に正負を付加した情報を用い、これに反行する音符列を抽出する場合における差分情報の類似度は、指定された構成単位の音符列の差分情報または読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報の何れか一方に−1を乗じた値(換言すれば、絶対値はそのままで正負のみを逆にする。)と、他方の差分情報との一致率を判断すればよく、この一致率が指定された割合以上であるときは、その音符列を抽出する。−1を乗じるのは、指定された音符列の差分情報であっても、あるいは分析対象たる電子楽譜データの差分情報であってもよい。
【0017】
本発明の視覚的に識別可能な付属情報としては特に限定されないが、表示手段へ表示したときの音符又は音符の背景の色彩情報又は色調情報を例示することができる。
【0018】
また本発明では、抽出された電子楽譜データの音符列とそれ以外の音符列とを識別できる付属情報を付与するが、この付属情報は抽出された音符列とそれ以外の音符列とが視覚的に識別可能であればよい趣旨であることから、抽出された音符列に付与することも、あるいは抽出されなかった音符列に付属情報を付与することも、または両者に付与することも本発明の範囲内である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の電子楽譜の分析装置の実施形態を示すブロック図、図2〜図7は当該分析装置にて実行される情報処理手順を示すスローチャート、図8〜図13は当該分析装置を説明するための図である。以下においては、電子楽譜の分析装置とその情報処理手順を具体化することで、本発明の分析装置、分析プログラム及び分析方法を説明する。
【0020】
まず、本実施形態の電子楽譜の分析装置は、図1に示すように、電子楽譜データを読み込む電子楽譜データ読込手段1を有する。本例で用いられる電子楽譜データは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)フォーマットで記述されたデータであり、このMIDIフォーマットの電子楽譜データは、たとえばコンパクトディスクなどの記録媒体や通信回線網を介して電子楽譜データ読込手段1に供給される。この場合、電子楽譜データ読込手段1をディスクドライブや通信回線のインターフェースとして構成してもよいし、あるいはハードディスクを付加して読み込んだ電子楽譜データを一時的に保存してもよい。
【0021】
MIDIフォーマットの電子楽譜データは、ノート(音高)オンイベントやノートオフイベント、ノートナンバ及びベロシティを有するイベントデータと、これらイベントデータの時間的間隔を示すタイミングデータと、エンドデータとからなるシーケンスデータで構成されている。なお、本発明の電子楽譜の分析プログラム、分析装置及び分析方法は、電子楽譜データとしてMIDIフォーマットデータにのみ限定される趣旨ではなく、これ以外のフォーマットデータ、たとえば動画圧縮データMPEG等を用いることもできる。
【0022】
こうして電子楽譜データ読込手段1に読み込まれた電子楽譜データは、音符列構成単位指定手段2及び第2の差分情報演算手段4に送出される。
【0023】
音符列構成単位指定手段2は、電子楽譜データ読込手段1から送出されてきた電子楽譜データに対して所望の音符列の構成単位を指定する機能を実行するもので、本例では入力された電子楽譜データを表示するディスプレイと、当該ディスプレイ上に表示された譜面に対して所望の音符列を指定するための入力装置、たとえばマウスやキーボードとを有する。
【0024】
この音符列構成単位指定手段2における処理の様子を図8および図9に示す。図8は楽曲の一例として引用したバッハのインベンションの楽譜の一部であり、図9はこの楽譜が表示画面に表示された様子を示す図である。図9に示すように、表示画面21に電子楽譜データによる譜面22が表示されるので、ここではマウスやキーボードで操作されるポインタ23によって、ユーザが所望の音符列の範囲24を指定する。図9に示す例では、ド・レ・ミ・ファ・レ・ミ・ド・ソの8音が指定された状態である。この指定はユーザが行う。
【0025】
音符列構成単位指定手段2で指定された音符列、図9に示す例ではド・レ・ミ・ファ・レ・ミ・ド・ソの8音は、その順序情報とともに第1の差分情報演算手段3へ送出される。順序情報とは、上述した例でいえば第1音目がド、第2音目がレ、第3音目がミ、…というように、音高だけではなく音符列の順序を意味し、本発明の「音符列」の概念に含まれる。
【0026】
第1の差分情報演算手段3は、音符列構成単位指定手段2で指定された構成単位の音符列の差分情報を演算する機能を実行するもので、CPUなどの演算装置により構成され、図9に示すように表示画面に表示されたメニューバー25の「実行」メニュー26の中の「分析実行」27をマウスでクリックすることで実行される。
【0027】
本例の差分情報とは音符列の中で隣り合う音符の音程に正負の符号を付した値である。たとえば、指定された構成単位の音符列が図9に示すド・レ・ミ・ファ・レ・ミ・ド・ソである場合、図10に示すように、差分情報の第1番目の値は、第1音目に対する第2音目の音程、すなわち「+2」となる。同様に差分情報の第2番目の値は、第2音目に対する第3音目の音程、すなわち「+2」となる。これに対して、差分情報の第4番目の値は、第4音目に対する第5音目の音程であるので「−3」のように負の値となる。このように、音程とは隣り合う2つの音高の隔たりを度という単位で表したものであり、音の順序を考慮しない概念であるが、本例の差分情報とは音の順序をも考慮したものであって前音より上向する場合は正(+)の値となり、前音より下向する場合は負(−)の値となるものである。このような差分情報を用いることにより、後述する「順行」及び「反行」の音符列の抽出が著しく容易となる。
【0028】
第1の差分情報演算手段3で求められる差分情報は、図10に示す例では、2,2,2,−3,2,−3,5となる。この第1の差分情報演算手段3で求められる差分情報を、後述する第2の差分情報演算手段4で求められる差分情報と区別するために、本発明では構成単位の音符列の差分情報と称する。
【0029】
第2の差分情報演算手段4は、電子楽譜データ読込手段から読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報を演算する機能を実行するもので、CPUなどの演算装置により構成され、図9に示す表示画面の「分析実行」27をマウスでクリックすることで、上述した第1の差分情報演算手段2の演算と並行して実行される。ここでいう差分情報も、上述した第1の差分情報演算手段2における差分情報と同じ値であり、音程に正負を付加した値、すなわち音の順序をも考慮したものであって前音より上向する場合は正(+)の値となり、前音より下向する場合は負(−)の値となるものである。この第2の差分情報演算手段4で求められる差分情報を、上述した第1の差分情報演算手段3で求められる差分情報と区別するために、本発明では電子楽譜データの音符列の差分情報と称する。
【0030】
音符列抽出手段5は、第1の差分情報演算手段3で演算された差分情報と、第2の差分情報演算手段4で演算された差分情報とを比較し、所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出するものであり、CPUなどの演算装置で構成される。
【0031】
ここで、第1の差分情報演算手段3で求められた構成単位の音符列の差分情報と、第2の差分情報演算手段4で求められた電子楽譜データの音符列の差分情報とを比較するに際し、本例では順行する音符列と反行する音符列を抽出できるように構成されている。「順行」する音符列とは、音符列構成単位指定手段2にて指定された音符列に対して、同じ音数で、かつ同じ差分情報を有する音符列をいい、「反行」する音符列とは、音符列構成単位指定手段2にて指定された音符列に対して、同じ音数で、かつ差分情報のそれぞれの値の正負が逆になった差分情報を有する音符列をいう。
【0032】
たとえば、図10に示すように、指定された構成単位の音符列が図9に示すド・レ・ミ・ファ・レ・ミ・ド・ソである場合、その差分情報は、2,2,2,−3,2,−3,5となるが、この差分情報に対して順行する差分情報は、2,2,2,−3,2,−3,5であり、反行する差分情報は、−2,−2,−2,3,−2,3,−5となる。こうした差分情報を有する音符列であれば、その音高に拘わらず順行する音符列または反行する音符列となる。
【0033】
一例を挙げれば、指定された構成単位の音符列ド・レ・ミ・ファ・レ・ミ・ド・ソ(図8の81参照)に対する順行する音符列の一つとして、図8の82で示すソ・ラ・シ・ド・ラ・シ・ソ・レが該当し、反行する音符列の一つとして、同図の85で示すラ・ソ・ファ・ミ・ソ・ファ・ラ・レが該当する。ただし、図8に示す楽曲の85の最後の音符は「レ」ではなく「ソ」であるが、この類似度については後述する。
【0034】
こうした順行及び反行は、指定された構成単位の音符列と音楽的に相関が強いので、これを抽出することで構成単位のフレーズと同様に演奏することができ、楽曲全体のイメージの把握に役立つこととなる。
【0035】
また、音符列抽出手段5では、第1の差分情報演算手段3で求められた構成単位の音符列の差分情報と、第2の差分情報演算手段4で求められた電子楽譜データの音符列の差分情報とを比較するに際し、完全に一致する場合のほか、ある程度類似する音符列も抽出される。この類似度は、上述した順行及び反行、及び後述する着色指定とともに、図11に示す類似の設定画面51にて選択する。この類似設定画面51は、たとえば図9に示す電子楽譜データの表示画面21の分析実行27をマウスでクリックしたときに表示される。
【0036】
図11に示すように、類似対称の指定欄52では、先に説明した順行のみの抽出か、反行のみの抽出か、または順行及び反行両方の抽出かがラジオボタンをクリックすることで指定される。次の類似度の欄53では、類似度が一致率の百分率で指定される。同図に示すように類似度が50%以上に設定すると、指定された構成単位の音符列の差分情報が2,2,2,−3,2,−3,5である場合には、それぞれの差分情報のうち50%以上が一致する差分情報が抽出される。すなわちこの例の差分情報は7つの値から構成されているので、順序も考慮した上で4つ以上の値が一致しているときはその差分情報に対応する音符列が抽出され、一致している値が3つ以下であるときは抽出されない。たとえば、上述した図8の85で示す部分は、その差分情報が2,2,2,−3,2,−3,2であるので、7つのうち6つが一致し、類似することになる。これに対して、差分情報が2,2,2,−2,−2,3,3であるときは、7つのうち3つしか一致しないので類似しないことになる。
【0037】
こうした類似度の指定はユーザが適宜行うことができ、図11に示す50%にのみ限定される趣旨ではない。類似度を高く設定すると、抽出された音符列の相関性は高いものの、抽出数自体が少なくなるおそれがあり実用性に乏しくなるおそれがある。逆に、類似度を低く設定すると抽出数は増加するが、指定した音符列と抽出された音符列との音楽的相関が低くなる。したがって、楽曲に応じて適宜選択することが望ましい。
【0038】
図1に戻り、音符列抽出手段5で抽出された、電子楽譜データの音符列は付属情報付与手段6に送出される。付属情報付与手段6は、音符列抽出手段5で抽出された電子楽譜データの音符列に、それ以外の音符列、すなわち抽出されなかった音符列と視覚的に識別可能な付属情報を付与する。本例では、図12に概念的に示すような表示属性ファイルを作成し、電子楽譜データとともに表示手段7に送出する。
【0039】
図12に示す表示属性ファイルは、音符列抽出手段5により抽出された音符列、つまり指定された構成単位の音符列に強く相関する音符列の、電子楽譜データ上のアドレスと着色すべき色とを対応付けて記録したファイルであり、アドレスデータは音符列抽出手段5から送出されてきたデータに基づき、色彩は図11に示す類似設定画面51でユーザによって指定される。図11の類似する音符列の色の指定欄54では、順行する音符列の色の指定55と、反行する音符列の色の指定56などが指定され、さらに着色する部分の指定欄57では、上欄54で指定された色を、音符のみとするのか、音符の背景のみとするのか、音符と背景の両方を着色するのかが指定される。
【0040】
表示手段7は、既述したディスプレイをそのまま共用することができ、付属情報付与手段6からの表示属性ファイルと、電子楽譜データ読込手段1からの電子楽譜データとに基づいてディスプレイ上に楽譜を表示する。このとき、分析された結果としてヒットした音符列には着色処理が施される。図13は、図12に示す表示属性ファイルに基づきディスプレイ上に表示された電子楽譜を示す図であり、音符アドレス10〜16に対応する範囲71の6つの音符が青色に着色されて表示される。また、音符アドレス21〜27に対応する範囲72(図13にはその一部を示す)も同様にして6つの音符が青色に着色されて表示される。
【0041】
なお、本例では付属情報付与手段6にて作成した表示属性ファイルを表示手段7に直接送出し、そのまま電子楽譜データを表示しているが、本発明はこの例に限定されず、付属情報付与手段6で作成した表示属性ファイルと電子楽譜データとを記録媒体に格納して、他の表示手段で表示させることも本発明の範囲内である。
【0042】
次に全体の情報処理の流れを図2〜図7を参照しながら説明する。
まず初期設定として、図11に示す類似設定画面51において、類似の対象の指定欄52で、分析を行って抽出するのが順行する音符列か、反行する音符列か、あるいはその両方かを指定し、類似度の指定欄53で、抽出する際のしきい値を指定し、類似する音符列の色の指定欄54で、順行及び反行それぞれの色を指定し、さらに着色する部分の指定欄57で、音符のみか、背景のみか、あるいはその両方かを指定する。
【0043】
そして、図2に示すステップ1で、記録媒体または通信回線などを介して電子楽譜データを電子楽譜データ読込手段1に読み込む。ステップ2では、図9に示すように読み込まれた電子楽譜データの楽譜22をディスプレイ21に表示し、音符列構成単位指定手段2にて、所望の音符列を指定する(ステップ3)。具体的に指定する音符列は、たとえばその楽曲の主旋律等であるが、特に限定されず、分析結果の利用目的に応じて指定することができる。
【0044】
図9に示すように所望の構成単位の音符列24をマウスポインタ23で指定したら、分析実行27をマウスでクリックすることで(ステップ4)、分析実行処理が開始される(ステップ5)。
【0045】
図2の分析実行ステップのサブルーチンを図3に示す。図3のステップ51では、音符列構成単位指定手段2で指定された音符列を第1の差分情報演算手段3へ送出し、指定された構成単位の音符列の差分情報を演算する。この演算は、図11に示す類似設定画面51の類似の対象の指定欄52の指定が順行のみであっても、また反行のみであっても実行する。
【0046】
次いでステップ52では、電子楽譜データ読込手段1から送出された電子楽譜データを基に、第2の差分情報演算手段4にて、当該電子楽譜データの差分情報を演算する。この演算も、図11に示す類似設定画面51の類似の対象の指定欄52の指定が順行のみであっても、また反行のみであっても実行する。
【0047】
ステップ53では、図11に示す類似設定画面51の類似の対象の指定欄52の指定が、順行のみか、反行のみか、順行及び反行の両方かを判断し、順行のみの場合はステップ54へ進んで図4のサブルーチンを実行し、反行のみの場合はステップ55へ進んで図5のサブルーチンを実行し、順行及び反行の両方である場合は、ステップ56へ進んで図4のサブルーチンを実行したのち、さらにステップ57へ進んで図5のサブルーチンを実行する。なお、ステップ56の実行とステップ57の実行とを逆の順序で実行してもよい。
【0048】
図4は図3のステップ54及びステップ56の順行のみの分析処理を示すフローチャートであり、まずステップ541では第2の差分情報演算手段4にて求められた電子楽譜データの差分情報を音符列抽出手段5へ送出し、このうちの最初のN個の差分情報を抽出する。この場合のN個は、指定された構成単位の音符列の差分情報の数をいう。図10の例でいえば、指定構成単位の音符列の差分情報が7個であるので、電子楽譜データの音符列の差分情報の中の最初の7個を抽出する。ここで、MIDIフォーマットの電子楽譜データは、各音が4桁の数字及び欧文字でコード化されているので、差分情報を演算する際は、各音の4桁コードと差分情報とを対応付けたテーブルからなる定義ファイルを参照して行う。
【0049】
次のステップ542では、指定された構成単位の音符列の差分情報と、ステップ541で抽出されたN個の差分情報との類似度が、図11で指定されたしきい値、同図に示す例では50%以上かどうかを判断する。この結果、類似度がしきい値以上である場合はステップ543へ進んで、抽出されたN個の差分情報に対応する音符列のアドレスと、図11の類似する音符列の色の指定欄54で指定された色彩情報とを付属情報付与手段6へ送出し、表示属性ファイルに音符アドレスと色情報とを対応させて書き込む。
【0050】
ステップ542の判断の結果、類似度がしきい値未満の場合及び、ステップ543の処理を終了した場合は、ステップ544へ進み、第2の差分情報演算手段4から送出された差分情報の次のN個の差分情報を抽出する。この場合の次のN個の差分情報とは、1つの差分情報だけ後方へずらした次のN個のことをいう。これ以降は、最後のN個になるまでステップ542〜ステップ544を繰り返す。
【0051】
図5は図3のステップ55及びステップ57の反行のみの分析処理を示すフローチャートであり、まずステップ551では第2の差分情報演算手段4にて求められた電子楽譜データの差分情報を音符列抽出手段5へ送出し、このうちの最初のN個の差分情報を抽出する。この場合のN個は、指定された構成単位の音符列の差分情報の数をいう。図10の例でいえば、指定構成単位の音符列の差分情報が7個であるので、電子楽譜データの音符列の差分情報の中の最初の7個を抽出する。ただし、図5に示すサブルーチンは反行する音符列を抽出するステップであることから、ステップ551で抽出される差分情報は、図3のステップ52で演算された差分情報の各値の正負の符号を逆にしたものである。
【0052】
次のステップ552では、指定された構成単位の音符列の差分情報と、ステップ551で抽出されたN個の差分情報との類似度が、図11で指定されたしきい値、同図に示す例では50%以上かどうかを判断する。この結果、類似度がしきい値以上である場合はステップ553へ進んで、抽出されたN個の差分情報に対応する音符列のアドレスと、図11の類似する音符列の色の指定欄54で指定された色彩情報とを付属情報付与手段6へ送出し、表示属性ファイルに音符アドレスと色情報とを対応させて書き込む。
【0053】
ステップ552の判断の結果、類似度がしきい値未満の場合及び、ステップ553の処理を終了した場合は、ステップ554へ進み、第2の差分情報演算手段4から送出された差分情報の次のN個の差分情報を抽出する。この場合の次のN個の差分情報とは、1つの差分情報だけ後方へずらした次のN個のことをいう。これ以降は、最後のN個になるまでステップ552〜ステップ554を繰り返す。
【0054】
ちなみに、図3のステップ55及びステップ57の反行のみの分析処理は、図6に示すように処理することもできる。
【0055】
図5は図3のステップ55及びステップ57の反行のみの分析処理の他の実施形態を示すフローチャートであり、まずステップ551aでは第2の差分情報演算手段4にて求められた電子楽譜データの差分情報を音符列抽出手段5へ送出し、このうちの最初のN個の差分情報を抽出する。次のステップ551bでは、指定された構成単位の音符列の差分情報に−1を乗じる。つまり、指定構成単位の音符列の差分情報の各値の正負の符号を逆にする。
【0056】
次のステップ552aでは、ステップ551bにて−1が乗じられた指定構成単位の音符列の差分情報と、ステップ551aで抽出されたN個の差分情報との類似度が、図11で指定されたしきい値、同図に示す例では50%以上かどうかを判断する。この結果、類似度がしきい値以上である場合はステップ553へ進んで、抽出されたN個の差分情報に対応する音符列のアドレスと、図11の類似する音符列の色の指定欄54で指定された色彩情報とを付属情報付与手段6へ送出し、表示属性ファイルに音符アドレスと色情報とを対応させて書き込む。
【0057】
ステップ552aの判断の結果、類似度がしきい値未満の場合及び、ステップ553の処理を終了した場合は、ステップ554へ進み、第2の差分情報演算手段4から送出された差分情報の次のN個の差分情報を抽出する。この場合の次のN個の差分情報とは、1つの差分情報だけ後方へずらした次のN個のことをいう。これ以降は、最後のN個になるまでステップ552a〜ステップ554を繰り返す。
【0058】
図3へ戻り、ステップ53にて分析するのが順行及び反行の両方である場合は、図4に示す順行分析と、図5または図6に示す反行分析の両分析を実行する(ステップ56,57)。
【0059】
さらに図2に戻り、こうして分析実行が終了したら、ステップ6へ進み、分析済みの電子楽譜データを読み込む。本例では、付属情報付与手段6で作成された表示属性ファイルと電子楽譜データ読込手段1で読み込まれた電子楽譜データとを関連づけて読み込む。この分析済み電子楽譜データに対して、色情報の指定がなされているかどうかと(ステップ7)、表示属性ファイルがあるかどうか(ステップ8)を判断したのち、表示手段7では、表示属性ファイルに基づいて音符を色分け表示する。ステップ8にて表示属性ファイルがない場合には、ステップ10へ進み、「表示属性ファイルがありません。未分析の場合は分析を実行してください。」なるメッセージを表示手段7に表示する。
【0060】
図7は、図2のステップ6〜ステップ9に相当する詳細手順を示すフローチャートであり、MIDIフォーマットデータの処理フローである。この分析済み楽譜表示処理では、まずステップ11にて分析済みの電子楽譜データを読み込み、当該電子楽譜データの再生時に連動する色情報の指定がされているかどうかを判断する(ステップ12)。ステップ13で再生指示がなされると、ステップ14にて電子楽譜データに関連する表示属性ファイル(図12)を参照し、色情報を抽出する。
【0061】
ステップ15にて再生が開始されると、各再生音に対して色情報が存在するか否かを判断し(ステップ16)、色情報が存在する場合はステップ17で着色して音符を表示し、色情報が存在しない場合はステップ18でそのまま表示する。こうした処理を最後の再生音まで繰り返す。
【0062】
図14は図8に示すバッハ作曲のインベンションを用いて本実施形態の分析を実行し、これを以上の分析済み楽譜表示ルーチンにより表示画面21に表示したときの様子を示す図であり、(A)→(B)→(C)の順に表示されてゆく。そして、たとえば図8に示す81の音符列を指定構成単位の音符列としたときは、図14(A)に示すように、音符の表示にともなって83などの順行する音符列が色分けされて表示される。また、同図(C)に示すように、85,86,87などの反行する音符列も色分けして表示される。
【0063】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0064】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ユーザが指定した音符列に強く相関する音符列が視覚的に識別され、これにより楽曲全体のイメージを視覚的だけでなく全体的、観念的及び感性的に把握することができる。この結果、指定した構成単位の音符列の習熟度が向上することで楽曲全体の演奏の達成度が短期に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽譜の分析装置の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の電子楽譜の分析装置における処理手順を示すメインフローチャートである。
【図3】図2の分析実行ステップのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図4】図3の順行のみ分析ステップのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】図3の反行のみ分析ステップのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】図3の反行のみ分析ステップの他の実施形態のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図2のステップ6〜ステップ10の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明を説明するための楽譜の一例である。
【図9】図2のステップ3〜ステップ4における表示画面の一例を示す図である。
【図10】本発明に係る差分情報の一例を示す図である。
【図11】図2のステップ7における表示画面の一例を示す図である。
【図12】本発明に係る表示属性ファイルの一例を示す概念図である。
【図13】図2のステップ9及びステップ10における表示画面の一例を示す図である。
【図14】図7に示す楽譜表示ルーチンによる表示状況を示す図である。
【符号の説明】
1…電子楽譜データ読込手段
2…音符列構成単位指定手段
3…第1の差分情報演算手段
4…第2の差分情報演算手段
5…音符列抽出手段
6…付属情報付与手段
7…表示手段

Claims (10)

  1. コンピュータに、
    電子楽譜データを読み込むステップと、
    ユーザが指定した構成単位の音符列を入力するステップと、
    前記指定された構成単位の音符列の差分情報を演算するステップと、
    前記読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報を演算するステップと、
    当該電子楽譜データの音符列の差分情報の中から前記構成単位の音符列の差分情報と所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出するステップと、
    当該抽出された電子楽譜データの音符列と、それ以外の音符とを視覚的に識別可能な付属情報を付与するステップとを実行させ、
    前記差分情報が、前記音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報である
    ことを特徴とする電子楽譜の分析プログラム。
  2. 前記電子楽譜データの音符列の差分情報の中から前記構成単位の音符列の差分情報と所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出するステップは、
    前記指定された構成単位の音符列の差分情報数と同数の差分情報を、前記電子楽譜データの音符列の差分情報の全てについて抽出し、それぞれについて類似度を判断する請求項1記載の電子楽譜の分析プログラム。
  3. 請求項1又は2記載のステップで処理された電子楽譜データを表示手段に表示するステップを、前記コンピュータに実行させる電子楽譜の分析プログラム。
  4. 前記所定の類似度は、前記指定された構成単位の音符列の差分情報と、前記読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報との一致率である請求項1記載の電子楽譜の分析プログラム。
  5. 前記所定の類似度は、前記指定された構成単位の音符列の差分情報または前記読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報の何れか一方に−1を乗じた値と、他方の差分情報との一致率である請求項1記載の電子楽譜の分析プログラム。
  6. 電子楽譜データを読み込む電子楽譜データ読込手段と、
    前記電子楽譜データ読込手段から読み込まれた電子楽譜データに対して音符列の構成単位を指定する音符列構成単位指定手段と、
    前記音符列構成単位指定手段で指定された構成単位の音符列の差分情報を演算する第1の差分情報演算手段と、
    前記電子楽譜データ読込手段から読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報を演算する第2の差分情報演算手段と、
    前記第2の差分情報演算手段で演算された差分情報と、前記第1の差分情報演算手段で演算された差分情報とを比較し、所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出する音符列抽出手段と、
    前記音符列抽出手段で抽出された電子楽譜データの音符列に、それ以外の音符列と視覚的に識別可能な付属情報を付与する付属情報付与手段と、
    以上の処理が施された電子楽譜データを表示する表示手段とを有し、
    前記第1及び第2の差分情報演算手段で演算される差分情報は、前記音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報であることを特徴とする
    電子楽譜の分析装置。
  7. 前記音符列抽出手段は、
    前記指定された構成単位の音符列の差分情報数と同数の差分情報を、前記電子楽譜データの音符列の差分情報の全てについて抽出し、それぞれについて類似度を判断する請求項6記載の電子楽譜の分析装置。
  8. 前記所定の類似度は、前記指定された構成単位の音符列の差分情報と、前記読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報との一致率である請求項6記載の電子楽譜の分析装置。
  9. 前記所定の類似度は、前記指定された構成単位の音符列の差分情報または前記読み込まれた電子楽譜データの音符列の差分情報の何れか一方に−1を乗じた値と、他方の差分情報との一致率である請求項6記載の電子楽譜の分析装置。
  10. コンピュータに、
    分析対象となる電子楽譜データに対してユーザが指定した構成単位の音符列を入力するステップと、
    前記指定された構成単位の音符列の差分情報を演算するステップと、
    前記分析対象となる電子楽譜データの音符列の差分情報を演算するステップと、
    当該分析対象となる電子楽譜データの音符列の差分情報の中から前記構成単位の音符列の差分情報と所定の類似度の差分情報を有する音符列を抽出するステップと、
    当該抽出された電子楽譜データの音符列にそれ以外の音符列と視覚的に識別可能な付属情報を付与するステップとを実行させ、
    前記差分情報が、前記音符列の隣り合う音符の音程を、楽譜の進行方向に対して高音となる場合は正、低音となる場合は負で表した情報である
    ことを特徴とする電子楽譜の分析方法。
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