JP3774184B2 - 光ファイバ心線テープ被覆除去具及び光ファイバ心線テープ被覆除去方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ心線から単心分離された被覆光ファイバの外装被覆を除去するために用いられる光ファイバ心線テープ被覆除去具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6(a)は、従来使用されているテープ心線Tの一例を示す断面図である。このテープ心線Tは、光ファイバ素線21aの周囲に単心被覆21bが設けられた光ファイバ心線(光ファイバ)21を複数本(図では4本)有しており、これらの光ファイバ21は、単心被覆21bに密着して形成された外装被覆22(テープ被覆)により、一括に被覆されている。
【0003】
このようなテープ心線Tの外装被覆22を除去して光ファイバ21を露出させる方法としては、図6(b)に示すようにテープ心線Tの光ファイバ21同士の間を刃物で切り分けるなどして、被覆光ファイバ20(20A〜20D)を単心分離したのち、単心分離された被覆光ファイバ20を手指などでつまみ、外装被覆22を剥ぎ取って除去することで光ファイバ21を露出させる方法がある。
【0004】
また、対向して配置された一対の刃を有する工具を用い、この工具の刃によって被覆光ファイバ20を挟み、刃を外装被覆22に入れた状態で、刃を被覆光ファイバ20の長手方向に沿って移動させることにより、外装被覆22を除去する方法などがある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−292327号公報
【特許文献2】
特開昭61−007806号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、手指などで外装被覆22を剥ぎ取る方法の場合、テープ心線Tの中央側の被覆光ファイバ20B、20Cは、該被覆光ファイバ20B、20Cの両側にて切断されて分離されているので、外装被覆22を手指などで容易に剥ぎ取って除去することができる。
しかし、両端の被覆光ファイバ20A、20Dは、該被覆光ファイバ20A、20Dの片側のみで切断されて分離されているので、外装被覆22と光ファイバ21との付着力が強く、手指では容易に剥ぎ取ることができず、光ファイバ21に無理な力で曲げや屈曲の力が加わり、光ファイバ21を痛めてしまうおそれがあった。
【0007】
また、一対の刃を有する工具を用いる方法では、刃先で光ファイバ21を傷つけるおそれがある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、光ファイバを傷つけることなく、被覆と光ファイバとの付着力を低下させて被覆を容易に除去できるようにする光ファイバ心線テープ被覆除去具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、一対の可動片を支軸(13)の枢着により回転自在に支持した鋏形に構成され、各可動片の先端同士を近づけることで、各可動片の先端に取り付けられている把持部材の間に被覆光ファイバを挟み込むようになっており、
両把持部材は、前記支軸の軸線と平行な軸線を有する軸(3b)によって、前記可動片の先端に対して回転自在に取り付けられており、
各把持部材の相手側の把持部材に対する合わせ面には、前記被覆光ファイバに当接される把持用突起が突設されている光ファイバ心線テープ被覆除去具を提供する。
このような光ファイバ心線テープ被覆除去具を用いて、両側の把持部材の把持用突起の間に被覆光ファイバを挟み込んだまま、一対の把持部材および/または被覆光ファイバの移動によって、両側の把持部材の把持用突起による被覆光ファイバの把持位置を前記被覆光ファイバの長手方向に沿って移動させ、被覆光ファイバをしごくことにより、被覆光ファイバにおける外装被覆と光ファイバとの間の付着力を低下させることができるので、外装被覆を容易に剥ぎ取って除去し、光ファイバを露出させることができる。
【0010】
このような光ファイバ心線テープ被覆除去具においては、前記一対の把持部材の把持用突起の前記被覆光ファイバに当接させる当接面に、一対の把持部材の間に挟み込む前記被覆光ファイバの長手方向に沿った方向に1〜3mmの寸法が確保されていることが好ましい。
また、一方または両方の把持部材の合わせ面には、把持部材同士を接近させたときに把持部材間における被覆光ファイバの収納領域を形成する突起状のファイバガイド部が突設されており、このファイバガイド部によって形成される前記収納領域に収納された光ファイバが、一対の把持部材の把持用突起の間に挟み込まれるようになっていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の光ファイバ心線テープ被覆除去具(以下、単に「被覆除去具」ということがある)を示す正面図である。図2は、この被覆除去具の把持部材を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)右側面図、(e)左側面図である。図3は、把持部材に被覆光ファイバを載せた状態を示す斜視図である。
図4および図5は把持部材に被覆光ファイバを挟んだ状態を示し、図4は斜視図、図5(a)は側面図、図5(b)は正面図である。
【0012】
図1において、符号10は被覆除去具である。この被覆除去具10は、前端部11a(図1における左側)の先端12に把持部材1が取付けられた1対の可動片11が、該可動片11の中途部11bに設けられた支軸13の枢着により回転自在に支持されて、鋏形とされた構成となっている。
可動片11は、屈曲した細長形状となっており、可動片11の前端部11aと反対側の後端部11c(図1における右側)には、握り14が設けられている。
【0013】
また、両可動片11の間には、可動片11に対して、後端部11c同士が離間するように付勢するバネ15が取り付けられている。このバネ15は、可動片11の後端部11cを拡開する方向に付勢しており、このバネ15の弾性力によって、可動片先端12の把持部材1の間隔が縮小されるようになっている。
ここでは、バネ15として、コイル部への支軸13の挿通により可動片11に対して取り付けられたねじりコイルバネ(トーションバネ)が用いられている。但し、バネ15の種類は特に限定されるものではなく、圧縮コイルバネや薄板バネなどを用いることもできる。
【0014】
握り14を握持して、バネ15の弾性力に抗して握り14同士を近付けるように操作力を加えると、把持部材1同士が離間される。ここで、把持部材1間に被覆光ファイバ20を挿入した状態で、握り14への操作力を解除すると、バネ15の弾性力によって、可動片先端12の把持部材1の間隔が縮小され、被覆光ファイバ20が把持部材1に挟み込まれて把持される。
ここで、可動片11の前端部11aには、該前端部11a同士が対向する位置に、凹所16が形成されている。これにより、例えば多心光ファイバから単心分離された被覆光ファイバ20の外装被覆22を除去するときでも、当該被覆光ファイバ20を把持部材1により把持したときに、他の被覆光ファイバ20を挿通できる空間が凹所16の間に確保され、他の被覆光ファイバ20が可動片11の前端部11aに挟み込まれてしまうことが防止される。
【0015】
バネ15の弾性力は、把持部材1により被覆光ファイバ20を挟持したとき、該被覆光ファイバ20に対して、外装被覆22を傷つけることなく、光ファイバ21と外装被覆22との間の付着力を低下させるのに適度な圧力が働く程度となっている。
【0016】
把持部材1は、プラスチックなど、被覆光ファイバ20の表面に傷をつけない程度の硬さの材料からなり、合わせ面2aを有する把持部材本体2と、この合わせ面2aと反対側の裏面2bに突出するフランジ3を備えている。
把持部材本体2の形状は特に限定されるものではないが、ここでは、把持部材本体2は具体的にはプレート状となっている。
【0017】
把持部材1は、フランジ3に形成された取付穴3aに挿通された軸3bによって、可動片11の先端12に対して、両把持部材1が、互いに平行かつ可動片11の長手方向に垂直な軸線をもって回転自在となるように、取り付けられている。軸3bの軸線は、支軸13の軸線と平行になっている。
【0018】
さらに、把持部材本体2の合わせ面2a側には、被覆光ファイバ20に当接される当接面4aを有する把持用突起4が突設されている。
ここでは、把持用突起4は、合わせ面2aを横切って延在する突条となっており、当接面4aは、幅Wが1〜3mm程度、確保されている。
【0019】
合わせ面2aの把持用突起4の一端側の延在方向上には、第1のファイバガイド部5aが突設されており、かつ、把持用突起4の他端側には、第1のファイバガイド部5aと対向して、第2および第3のファイバガイド部5b、5cが、把持用突起4の延在方向の両側に設けられている。
これらのファイバガイド部5a〜5cは、図4に示すように、把持部材1の合わせ面2a側を向き合わせて接合する方向に近づけたとき、被覆光ファイバ20を合わせ面2aおよびファイバガイド部5a〜5cの間に挿通できるように、把持部材1間における被覆光ファイバ20の収納領域6の周囲に配置されるようになっている。
【0020】
この把持部材1には、把持部材1を向き合わせて接合させたときに、両把持部材1の把持用突起4が向かい合ったところに配置されるように位置決めする位置決め部材7を設けることが好ましい。ここでは、一方の把持部材1の第1のファイバガイド部5aが、他方の把持部材1の第2および第3のファイバガイド部5b、5cの間に嵌入するところに配置され、ファイバガイド部5a〜5cが位置決め部材7を兼ねるようになっている。
【0021】
図2(a)に示すように、第2および第3のファイバガイド部5b、5cは、軸3bの軸線方向(図2(a)の上下方向)において、合わせ面2aの中央部に近づくにつれて、幅(図2(a)の左右方向の長さ)が広くなり、収納領域6の幅が狭くなるようになっている。
また、図2(b)に示すように、第2および第3のファイバガイド部5b、5cは、把持部材1の幅方向(図2(b)の左右方向)において、合わせ面2aの中央部に近づくにつれて、合わせ面2aからの突出高さが低くなるようになっている。
【0022】
符号8は、マーキングであり、把持部材1の裏面2bの適宜位置に、該裏面2bに設けられた凹所に彩色された小片を埋め込んだり、適当な塗料を塗布したりすることにより形成されている。
図2(a)に示すように、マーキング8は把持用突起4を中心に対向する位置に2個ずつ設けられている。図2(b)に示すように、マーキング8の指示する領域は、収納領域6のほぼ真ん中に位置しており、ここに被覆光ファイバ20を挿入することにより、収納領域6のほぼ真ん中に被覆光ファイバ20を収納することができる。
【0023】
次に、図1の被覆除去具10を用いて、被覆光ファイバ20の外装被覆22を除去する手順の一例を説明する。
まず、図6に示すようなテープ心線Tから外装被覆22(テープ被覆)の切断などにより、被覆光ファイバ20を単心分離する。ここで、無論、テープ心線Tの心数は特に限定されるものではない。
【0024】
被覆除去具10の握り14を握持して、両把持部材1を離間させる。そして、両把持部材1間に形成された収納領域6に、被覆光ファイバ20を先端から必要な長さだけ挿入する。把持部材1には収納領域6を指示するマーキング8が形成されているので、このマーキング8を標識とすることにより、被覆光ファイバ20を、把持用突起4に対してほぼ垂直の向きに位置させることができる。
【0025】
ここで、握り14への操作力を弱めると、バネ15の弾性力により、把持部材1が近接する方向に付勢され、把持用突起4の当接面4aが被覆光ファイバ20に当接するまで、把持部材1の間隔が縮小する。さらに、バネ15の弾性力により、被覆光ファイバ20の側面に適度な圧力が加えられ、被覆光ファイバ20が安定な姿勢で把持部材1間に挟持されるようになる。
被覆光ファイバ20の姿勢としては、把持用突起4に挟まれて当接される方向(図5(a)の上下方向)がテープ心線Tの厚み方向(図6(a)の上下方向)と必ずしも一致するものではなく、軸周りに転がった他の姿勢であってもよい。
【0026】
次いで、把持用突起4の当接面4aが被覆光ファイバ20の外装被覆22に当接する把持位置23が、当該被覆光ファイバ20の長手方向に沿って、被覆光ファイバ20の先端方向に向かって移動し、被覆除去具10と被覆光ファイバ20とのいずれか一方または両方を相対的に動かす。
このような操作により、光ファイバ21と外装被覆22との間にずれが生じて、光ファイバ21と外装被覆22との間の付着力が弱められる。
把持位置23の移動は、通常、外装被覆22を除去したい範囲で、被覆光ファイバ20の先端方向に向かう一方向に、一回のみ行えばよい。一回の操作で光ファイバ21と外装被覆22との間の付着力が充分に弱められない場合には、必要に応じて、同様の操作を複数回繰り返すようにしても有効である。
【0027】
さらに、把持用突起4によってしごかれた部分の外装被覆22を、手指などで剥ぎ取って除去することにより、光ファイバ21が露出される。
このとき、把持用突起4によるしごきにより、外装被覆22には部分的に裂け目や破れた箇所が生じることもあるので、このような箇所を起点にして外装被覆22を剥ぎ取れば、作業が一層容易となる。
このように、本実施の形態の被覆除去具10を用いれば、被覆光ファイバ20の外装被覆22を容易に除去することができる。光ファイバ21に無理な力で曲げや屈曲の力が加わらないので、光ファイバ21を痛めてしまうおそれもない。しかも、把持用突起4は外装被覆22に切り込まれないので、把持用突起4によって光ファイバ21が傷つけられるなどの不都合もない。
【0028】
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば,上記実施の形態においては、把持部材1は、可動片11の先端12に軸3bを介して回転可能に連結されていたが、これに限定されるものではない。被覆除去具10は、把持部材1が可動片11に対して固定されて構成としてもよく、また、把持部材1が可動片11と一体に形成された構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバ心線テープ被覆除去具は、一対の可動片を回転自在に支持した鋏形に構成され、各可動片の先端同士を近づけることで、各可動片の先端に取り付けられている把持部材の間に被覆光ファイバを挟み込むようになっており、各把持部材の相手側の把持部材に対する合わせ面には、前記被覆光ファイバに当接される把持用突起が突設されているので、両側の把持部材の把持用突起の間に被覆光ファイバを挟み込んだまま、一対の把持部材および/または被覆光ファイバの移動によって、両側の把持部材の把持用突起による被覆光ファイバの把持位置を前記被覆光ファイバの長手方向に沿って移動させることで、被覆光ファイバにおける前記外装被覆の付着力を低下させることにより、外装被覆を剥ぎ取って除去することが容易に行える。
【0030】
一対の把持部材の前記把持用突起の前記被覆光ファイバに当接させる当接面に、一対の把持部材の間に挟み込む前記被覆光ファイバの長手方向に沿った方向に1〜3mmの寸法が確保されていることにより、把持用突起から被覆光ファイバに加えられる当接圧力を適度な大きさに調整することができ、把持用突起を被覆光ファイバに当接させたときに、把持用突起が被覆に突き刺さることが防止される。これにより、被覆除去具で被覆光ファイバをしごいたとき、把持用突起による被覆光ファイバの把持位置が、被覆光ファイバの長手方向に沿って滑らかに移動するようになり、当接力が被覆光ファイバの特定箇所に集中して光ファイバを痛める等の不都合が抑制される。
【0031】
一方または両方の把持部材の合わせ面には、把持部材同士を接近させたときに把持部材間における被覆光ファイバの収納領域を形成する突起状のファイバガイド部が突設されており、このファイバガイド部によって形成される前記収納領域に収納された光ファイバが、一対の把持部材の把持用突起の間に挟み込まれるようになっている。
これにより、被覆光ファイバを把持部材間に挟み込むときや挟み込んだ後、被覆光ファイバをがファイバガイド部によってガイドされるので、被覆光ファイバの位置合わせが容易であり、収納領域から被覆光ファイバがはみ出すなどの不都合が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバ心線テープ被覆除去具を示す正面図である。
【図2】 把持部材を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)右側面図、(e)左側面図である。
【図3】 把持部材に被覆光ファイバを載せた状態を示す斜視図である。
【図4】 把持部材に被覆光ファイバを挟んだ状態を示す斜視図である。
【図5】 把持部材に被覆光ファイバを挟んだ状態を示す(a)側面図、(b)正面図である。
【図6】 (a)テープ心線の一例を示す断面図である。(b)被覆光ファイバの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
T…テープ心線、1…把持部材、2…把持部材本体、2a…合わせ面、3…フランジ、3b…軸、4…把持用突起、4a…当接面、5a〜5c…ファイバガイド部、6…収納領域、7…位置決め部材、8…マーキング、10…光ファイバ心線テープ被覆除去具(被覆除去具)、11…可動片、12…可動片先端、13…支軸、14…握り、15…バネ、16…凹所、20、20A〜20D…被覆光ファイバ、21…光ファイバ、21a…光ファイバ素線、21b…単心被覆、22…外装被覆、23…把持位置。
Claims (8)
- テープ心線(T)から単心分離された被覆光ファイバ(20)の外装被覆(22)の除去作業に用いられる光ファイバ心線テープ被覆除去具であって、
一対の可動片(11)を支軸(13)の枢着により回転自在に支持した鋏形に構成され、各可動片の先端(12)同士を近づけることで、各可動片の先端に取り付けられている把持部材(1)の間に被覆光ファイバを挟み込むようになっており、
両把持部材は、前記支軸の軸線と平行な軸線を有する軸(3b)によって、前記可動片の先端に対して回転自在に取り付けられており、
各把持部材の相手側の把持部材に対する合わせ面(2a)には、前記被覆光ファイバに当接される把持用突起(4)が突設されており、両側の把持部材の把持用突起の間に被覆光ファイバを挟み込んだまま、一対の把持部材および/または被覆光ファイバの移動によって、両側の把持部材の把持用突起による被覆光ファイバの把持位置(23)を前記被覆光ファイバの長手方向に沿って移動させ、前記被覆光ファイバをしごくことで、被覆光ファイバにおける前記外装被覆と光ファイバ(21)との間の付着力を低下せしめるようになっていることを特徴とする光ファイバ心線テープ被覆除去具(10)。 - 一対の把持部材の前記把持用突起の前記被覆光ファイバに当接させる当接面(4a)に、一対の把持部材の間に挟み込む前記被覆光ファイバの長手方向に沿った方向に1〜3mmの寸法が確保されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ心線テープ被覆除去具。
- 一方または両方の把持部材の合わせ面には、把持部材同士を接近させたときに把持部材間における被覆光ファイバの収納領域を形成する突起状のファイバガイド部(5a〜5c)が突設されており、このファイバガイド部によって形成される前記収納領域(6)に収納された被覆光ファイバが、一対の把持部材の把持用突起の間に挟み込まれるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ心線テープ被覆除去具。
- 前記ファイバガイド部は、前記合わせ面の把持用突起の一端側の延在方向上に突設された第1のファイバガイド部(5a)と、把持用突起の他端側に、前記第1のファイバガイド部と対向して、把持用突起4の延在方向の両側に設けられた第2および第3のファイバガイド部(5b、5c)とからなり、これら第1〜第3のファイバガイド部が両方の把持部材の合わせ面に設けられており、
これらのファイバガイド部は、両把持部材を向き合わせて接合させるときに、一方の把持部材の第1のファイバガイド部を他方の把持部材の第2および第3のファイバガイド部の間に嵌入し、かつ他方の把持部材の第1のファイバガイド部を一方の把持部材の第2および第3のファイバガイド部の間に嵌入することにより、両把持部材の把持用突起が向かい合ったところに配置されるように位置決めする位置決め部材(7)を兼ねていることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ心線テープ被覆除去具。 - テープ心線(T)から単心分離された被覆光ファイバ(20)の外装被覆(22)の除去作業に用いられる光ファイバ心線テープ被覆除去方法であって、
一対の可動片(11)を支軸(13)の枢着により回転自在に支持した鋏形に構成され、各可動片の先端(12)同士を近づけることで、各可動片の先端に取り付けられている把持部材(1)の間に被覆光ファイバを挟み込むようになっており、
両把持部材は、前記支軸の軸線と平行な軸線を有する軸(3b)によって、前記可動片の先端に対して回転自在に取り付けられており、
各把持部材の相手側の把持部材に対する合わせ面(2a)には、前記被覆光ファイバに当接される把持用突起(4)が突設されている光ファイバ心線テープ被覆除去具(10)を用い、
両側の把持部材の把持用突起の間に被覆光ファイバを挟み込んだまま、一対の把持部材および/または被覆光ファイバの移動によって、両側の把持部材の把持用突起による被覆光ファイバの把持位置(23)を前記被覆光ファイバの長手方向に沿って移動させ、前記被覆光ファイバをしごくことで、被覆光ファイバにおける前記外装被覆と光ファイバ(21)との間の付着力を低下せしめることを特徴とする光ファイバ心線テープ被覆除去方法。 - 一対の把持部材の前記把持用突起の前記被覆光ファイバに当接させる当接面(4a)に、一対の把持部材の間に挟み込む前記被覆光ファイバの長手方向に沿った方向に1〜3mmの寸法が確保されていることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバ心線テープ被覆除去方法。
- 一方または両方の把持部材の合わせ面には、把持部材同士を接近させたときに把持部材間における被覆光ファイバの収納領域を形成する突起状のファイバガイド部(5a〜5c)が突設されており、
前記両側の把持部材の把持用突起の間に被覆光ファイバを挟み込むときには、前記ファイバガイド部によって形成される前記収納領域(6)に被覆光ファイバを収納したのち、該収納領域に収納された被覆光ファイバを、一対の把持部材の把持用突起の間に挟み込むことを特徴とする請求項5または6に記載の光ファイバ心線テープ被覆除去方法。 - 前記ファイバガイド部は、前記合わせ面の把持用突起の一端側の延在方向上に突設された第1のファイバガイド部(5a)と、把持用突起の他端側に、前記第1のファイバガイド部と対向して、把持用突起4の延在方向の両側に設けられた第2および第3のファイバガイド部(5b、5c)とからなり、これら第1〜第3のファイバガイド部が両方の把持部材の合わせ面に設けられており、
両把持部材を向き合わせて接合させるときに、一方の把持部材の第1のファイバガイド部を他方の把持部材の第2および第3のファイバガイド部の間に嵌入し、かつ他方の把持部材の第1のファイバガイド部を一方の把持部材の第2および第3のファイバガイド部の間に嵌入することにより、両把持部材の把持用突起が向かい合ったところに配置されるように位置決めすることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ心線テープ被覆除去方法。
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