JP3774120B2 - 家畜管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肉を食用とするために飼養する牛等の家畜を管理する家畜管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日の我が国の食生活において肉は欠かせないものとなっており、スーパーマーケット等の食料品売場等でも多くの種類の精肉が販売されている。このような精肉を生産するために、牛や豚等の種々の家畜が飼養されている。
【0003】
家畜の肉の中でも特に牛肉については、赤身に白い脂が混じったいわゆる霜降り肉が高級肉とされている。霜降り肉の味を決定する重要な要因の一つは、白い脂の混じる割合である。また、霜降り肉に限らず、赤身に対する脂肪の付き方は肉質を左右する重要な要因である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、赤身に対する脂肪の付き方は牛などの家畜を飼育する畜産業者の遺伝的なデータ(血統)等の経験に委ねられており、実質的には牛を屠殺して加工し、精肉になった状態で初めて確認できるものであった。
【0005】
しかしながら、経験の浅い人には生きている牛から赤身に対する脂肪の付き方を推測してその肉質を判断することは極めて困難である。また、経験豊富な畜産業者であっても脂肪の付き方を定量的に把握し、それを統計データとして家畜の飼養管理に役立てるという試みは行っていなかった。このため、生きている家畜から脂肪の付き方を判断して所望の肉質を有する家畜を飼養することは非常に困難なものであり、特に経験の浅いものにとってはほとんど不可能に近いことであった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、赤身に対する脂肪の付き方を統計的に把握して家畜の飼養管理に役立てることができる家畜管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、肉を食用とするために飼養する家畜を管理する家畜管理システムにおいて、家畜の体脂肪率を測定する体脂肪率測定手段と、家畜についての飼養データを蓄積した飼養データベースを格納するデータベース格納手段と、を備え、前記飼養データベースに、少なくとも前記体脂肪率を飼養データとして含ませている。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明にかかる家畜管理システムにおいて、前記飼養データベースに、家畜に与えられる飼料についての飼料情報を前記体脂肪率に対応付けた飼養データとして含ませている。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明にかかる家畜管理システムにおいて、前記飼養データベースに、家畜の肉質についての評価を示す肉質情報を前記体脂肪率に対応付けた飼養データとして含ませている。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明にかかる家畜管理システムにおいて、家畜には、その性別および月齢を含む個体識別情報を記録した記録部材を取り付け、前記体脂肪率測定手段に、測定対象となる家畜の体重を計量する計量手段と、前記家畜の体長を測定する測長手段と、前記家畜に取り付けられた記録部材に記録された個体識別情報を読み取る読み取り手段と、前記家畜の生体インピーダンスを測定する生体インピーダンス測定手段と、前記家畜の体重、体長、性別、月齢および生体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、を備えている。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明にかかる家畜管理システムにおいて、前記生体インピーダンス測定手段に、前記生体インピーダンスを測定するための複数の電極を有する電極群と、前記電極群を家畜の皮膚に押圧して接触させる押圧手段と、を備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
<1.家畜管理システムの全体構成>
図1は本発明にかかる家畜管理システムの構成の一例を示す図である。また、図2は図1の家畜管理システムの機能ブロック図である。この家畜管理システムは、牛の体脂肪率を測定し、それを牛の飼養データとして管理するシステムであり、主として家畜用ハカリ10と、データ管理サーバ40とを備えている。家畜用ハカリ10は畜舎等に設置され、データ管理サーバ40は牧場管理事務所等に設置されるものである。
【0015】
図3は、家畜用ハカリ10の外観斜視図である。家畜用ハカリ10は、牛の体重や体長等を測定して体脂肪率を算出するためのハカリであり、計量通路11の手前側に入り口斜路12を、後方側に出口斜路13を設けるとともに、計量通路11の左右両側のそれぞれに柵14を設けている。牛は図3中矢印AR3にて示すように歩行して入り口斜路12から家畜用ハカリ10に進入し、測定終了後出口斜路13から退出する。
【0016】
計量通路11は牛の進行方向(図3の矢印AR3の方向)を長手方向とする長尺部材であり、その内部にはロードセルからなる計量部20が設けられている。牛を家畜用ハカリ10に進入させてその全体を計量通路11に載せると、計量部20が当該牛の体重を計量することができる。
【0017】
計量通路11の出口側(出口斜路13に近い側)端部であって、2つの柵14の間には開閉自在の制止扉15が設けられている。また、一方の柵14には牛の進行方向に沿ってガイド板16が設けられるとともに、他方の柵14にはガイド板16と対向するように反射板17が設けられている。ガイド板16には、図示を省略するスライド駆動機構によって摺動自在に測長部18が設けられている。測長部18は、投光素子と受光素子とを備えた光学検出式の測長器であり、計量通路11の幅方向に沿って反射板17に向けて光を出射しつつ計量通路11の長手方向に沿って移動することができる。そして、測長部18から出射され光は反射板17によって反射され、測長部18に受光される。
【0018】
牛の体長を測定するときには、制止扉15を閉じた計量通路11に測定対象の牛を進入させ、制止扉15に接触させる。牛が制止扉15に接触した状態にて、測長部18がガイド板16に沿ってスライド移動しつつ反射板17に向けて光を出射する。そして、測長部18が反射板17からの反射光を受光できる領域と受光できない領域との境界位置に停止するとともに、ガイド板16の端部(制止扉15に近い側の端部)から当該境界位置までの距離を測定する。このようにして測定された距離を牛の体長とする。なお、測長部18には測距機能のみを持たせ、その移動および停止は作業者が手動にて行うようにしても良い。
【0019】
また、家畜用ハカリ10は、柵14にタグ認識部19を付設している。タグ認識部19は、計量通路11に進入している牛の首に吊り下げられた後述する非接触IDタグから発信されている個体識別情報を読み取ってその内容を認識するものである。なお、図3においては、反射板17を設けた側の柵14にタグ認識部19を付設しているが、これに限定されるものではなく、計量通路11に進入している牛の非接触IDタグから発信されている情報を読み取ることができる位置であればタグ認識部19の付設位置は任意である。
【0020】
また、家畜用ハカリ10には、生体インピーダンス測定部30が接続されている。図4は、生体インピーダンス測定部30を示す図である。生体インピーダンス測定部30は、可撓性を有する鞍部31に生体インピーダンスを測定するための4つの電極32,32,33,33からなる電極群を着設して構成されている。鞍部31の形状は牛の背中に沿うようなものとするのが望ましい。4つの電極のうち、電極32,32は牛の体の二点間に電流路を形成するための一対の電流路形成電極であり、電極33,33は該電流路の二点間の電圧を測定するための一対の電圧測定用電極である。これら4つの電極32,32,33,33は、家畜用ハカリ10の計量通路11の内部に設けられた周知のインピーダンス計測回路に接続されており、そのインピーダンス計測回路によって測定対象の牛の生体インピーダンスが測定される。
【0021】
また、生体インピーダンス測定部30は、4つのおもり35を鞍部31に吊り下げて備えている。4つのおもり35は、鞍部31を牛の背中に載せたときに、電極群(4つの電極32,32,33,33)を牛の皮膚に押圧して接触させるためのものである。通常、牛の皮膚は毛によって覆われているのであるが、4つのおもり35によって鞍部31を撓ませて電極群を牛の皮膚に押圧させることにより、4つの電極32,32,33,33を確実に牛の皮膚に接触させることができる。
【0022】
さらに、家畜用ハカリ10は、計量通路11の内部に体脂肪率算出部25を備えている。体脂肪率算出部25は、上述した計量部20、測長部18、タグ認識部19および生体インピーダンス測定部30のそれぞれと電気的に接続されており、それらから送信される信号に基づいて牛の体脂肪率を算出する。
【0023】
以上の家畜用ハカリ10は、LAN回線等を経由してデータ管理サーバ40に接続されている。データ管理サーバ40は、コンピュータを用いて構成されており、CPUやメモリを内蔵する本体部43の他に、入力部42と表示部41とを備えている。表示部41は、液晶やCRTのディスプレイによって構成されている。入力部42は、キーボードやマウスによって構成されている(図1にはキーボードのみ図示)。データ管理サーバ40を使用する作業者は、表示部41に表示された内容を確認しつつ入力部42から必要なコマンドやデータを入力することができる。
【0024】
本体部43は、データ管理部45と磁気ディスク46とを備えている。磁気ディスク46には、データ管理サーバ40の処理用ソフトウェアの他に飼養データベース50が格納されている。飼養データベース50については後に詳述するが、牛についての飼養データを蓄積したデータベースである。データ管理部45は、データ管理サーバ40の処理用ソフトウェアに基づいて本体部43内のCPUが実現する処理部であり、家畜用ハカリ10から種々のデータを受け取って磁気ディスク46内の飼養データベース50の変更、追記、削除等を行うとともに、入力部42から飼養データベース50へのアクセスや表示部41への飼養データベース50の表示等、飼養データベース50の管理を行う処理部である。
【0025】
なお、本実施形態においては、家畜用ハカリ10が体脂肪率測定手段に、磁気ディスク46がデータベース格納手段に、おもり35が押圧手段に、後述の非接触IDタグ29が記録部材にそれぞれ相当する。
【0026】
<2.家畜管理システムの運用>
次に、上記構成を有する家畜管理システムの運用について説明する。図5は、本発明にかかる家畜管理システムの運用形態の概略を示す図である。同図に示すように、上記の家畜管理システムの運用形態は、牧場で飼育している牛の体脂肪率等を家畜用ハカリ10によって計測し、その計測した体脂肪率等の飼養データをデータ管理サーバ40によって収集して飼養データベース50として蓄積し、その飼養データベース50に基づいて牛に与える飼料の調整等の飼育管理を行うというものである。以下、これらについて順に説明する。
【0027】
まず、牛の体脂肪率等については、家畜用ハカリ10によって計測される。図6は、牛の体脂肪率を測定する様子を示す図である。家畜用ハカリ10の構成については上述した通りである(図2、図3参照)。牛の体脂肪率を測定するためには、測定対象となる牛の体重、体長、月齢(または年齢)、性別および生体インピーダンスについてのデータを得る必要があり、これらの各データの取得は以下のようにして行われる。
【0028】
牛の体脂肪率を測定するときには、測定対象となる牛を歩行させて家畜用ハカリ10の計量通路11に進入させ、制止扉15に接触させる。牛を計量通路11に進入させることによって、その内部に設けられた計量部20により牛の体重を計量することができる。また、牛が制止扉15に接触した状態にて、測長部18が牛の体長を測定することができる。牛の体長測定手法については、既述した通りである。なお、牛の体重や体長を計測する手法については上記以外にも公知の種々の手法を採用しうることは勿論である。
【0029】
また、牧場で飼育されているそれぞれの牛の首には非接触IDタグ29が吊り下げられている。非接触IDタグ29には、多数の牛を識別すべく、それを吊り下げている牛のID番号(識別番号)、年齢、月齢、性別等を含む個体識別情報が電子データの形態にて書き込まれている。非接触IDタグ29は、それに書き込まれたID番号、年齢、月齢、性別等の個体識別情報を所定周波数の電磁波にて発信している。
【0030】
非接触IDタグ29を吊り下げた牛を家畜用ハカリ10の計量通路11に進入させると、非接触IDタグ29から発信された電磁波がタグ認識部19によって受信され、その非接触IDタグ29に書き込まれたID番号、年齢、月齢、性別等の情報がタグ認識部19により認識される。これにより、牛の月齢(または年齢)および性別についてのデータが取得されることとなる。タグ認識部19によって非接触IDタグ29に書き込まれた個体識別情報を自動的に読み取ることにより、牛の体脂肪率測定がより簡便なものとなる。
【0031】
さらに、測定対象となる牛の背中に生体インピーダンス測定部30(図4)を載せることによって生体インピーダンスを測定する。生体インピーダンス測定部30の構成については既述した通りであり、これを牛の背中に載せると4つのおもり35によって鞍部31が撓んで電極群(4つの電極32,32,33,33)が牛の皮膚に押圧される。これにより4つの電極32,32,33,33のそれぞれは、牛の皮膚に密着して接触することとなり、この状態にて通電を行うと牛の生体インピーダンスを安定して確実に計測することができ、その結果正確な体脂肪率を測定することができる。なお、電極32,32,33,33の牛の皮膚に対する接触性をより向上させるために、各電極32,32,33,33の表面に凹凸を形成するようにしても良い。
【0032】
以上のようにして測定対象となる牛の体重、体長、月齢(または年齢)、性別および生体インピーダンスについてのデータが取得され、これらに基づいて体脂肪率算出部25が当該牛の体脂肪率を算出する。体脂肪率算出の具体的な手法としては、牛の体重、体長、月齢(または年齢)、性別ごとに生体インピーダンスと体脂肪率との相関を示す変換テーブルを体脂肪率算出部25の記憶部に記憶させておき、その変換テーブルから測定された生体インピーダンスに対応する体脂肪率を求めるようにすれば良い。なお、体脂肪率算出の手法は、変換テーブルから求める形態に限定されるものではなく、上記記憶部に必要な演算式や係数等を記憶させるとともに、その演算式から体脂肪率を算出するようにしても良い。
【0033】
このようにして家畜用ハカリ10によって測定された体脂肪率等についてのデータはデータ管理サーバ40に逐次送信される。そして、データ管理サーバ40のデータ管理部45は、受診した体脂肪率等についての飼養データを蓄積し、磁気ディスク46内に飼養データベース50を構築する。
【0034】
図7は、飼養データベース50の一例を示す図である。本実施形態の飼養データベース50は、牛についての飼養データを蓄積したデータベースである。ここで「飼養データ」とは、牛の飼養に関連するデータの総称であり、本実施形態では図7の各項目、すなわち”ID番号”、”年齢”、”月齢”、”性別”、”体重”、”体長”、”体脂肪率”、”飼料”、”肉質”が含まれる。飼養データベース50は、牧場で飼育されている牛ごとに上記の各飼養データを蓄積することによって構築されている。
【0035】
上記の各飼養データのうちID番号、年齢、月齢、性別、体重、体長および体脂肪率については家畜用ハカリ10からデータ管理サーバ40に送信されて、データ管理部45が飼養データベース50に追記または更新する。一方、飼料および肉質については、作業者が入力部42からデータ管理サーバ40に入力し、データ管理部45が飼養データベース50に追記または更新する。なお、”肉質”は、牛の屠殺後に精肉に加工することによって評価される飼養データであるため、牛の飼育中に入力することはできない。また、”飼料”については性別等と同様に、非接触IDタグ29に書き込んでタグ認識部19により自動的に読み取るようにしても良い。
【0036】
このような飼養データベース50は、作業者からのコマンド入力に応答したデータ管理部45によって表示部41に表示される。作業者は、表示部41に表示された飼養データベース50を見ることによって、牧場で飼育している生きている牛の体重、体長の他に体脂肪率をも把握することができる。すなわち、飼養データベース50が”体脂肪率”を飼養データとして含んでいるため、熟練した畜産業者でなくとも、赤身に対する脂肪の付き方の指標である体脂肪率を牛が生きているときにも定量的に把握することができるのである。そして、把握した体脂肪率に基づいて牛の飼育管理を行うことができる。具体的には、例えば、体脂肪率が目標値よりも大きすぎる牛に対しては脂肪を減少させるような飼育を行い、逆に体脂肪率が目標値よりも小さすぎる牛に対しては脂肪を増加させるような飼育を行う。
【0037】
また、飼養データベース50は、牛に与えられる飼料についての飼料情報を体脂肪率に対応付けた飼養データとして含んでいる。すなわち、牛ごとに”体脂肪率”と”飼料”とが記録されており、飼養データベース50から牛に与えた飼料と体脂肪率との対応関係を把握することができる。例えば、ID番号”C0004”の牛については、”A3”の飼料を与えていたところ、体脂肪率が26%であったことが把握される。従って、牛に与える飼料と体脂肪率との相関関係を統計的に把握することができ、その把握した相関関係に基づいてより細かな牛の飼育管理を行うことができる。具体的には、例えば、体脂肪率が目標値よりも大きすぎる牛に対しては体脂肪率を減少させる傾向の認められる飼料を与えるようにし、逆に体脂肪率が目標値よりも小さすぎる牛に対しては体脂肪率を増加させる傾向の認められる飼料を与えるようにする。
【0038】
また、飼養データベース50は、牛の肉質についての評価を示す肉質情報を体脂肪率に対応付けた飼養データとして含んでいる。すなわち、牛ごとに”体脂肪率”と”肉質”とが記録されており、飼養データベース50から牛の体脂肪率と肉質との対応関係を把握することができる。例えば、ID番号”C0001”の牛については、体脂肪率が32%であって肉質が”優”であることが分かり、ID番号”C0003”の牛については、体脂肪率が18%であって肉質が”可”であることが分かる。従って、牛の体脂肪率と肉質との相関関係を統計的に把握することができ、その把握した相関関係に基づいてより細かな牛の飼育管理を行うことができ、結果として良質な肉を持つ牛を飼育することができる。具体的には、例えば、良質な肉質を有していた牛の体脂肪率に飼育中の牛の体脂肪率が近づくように与える飼料を調整する。
【0039】
また、牛の体脂肪率と肉質との相関関係を統計的に把握することにより、熟練した畜産業者でなくとも、本実施形態のようにして牛の体脂肪率を測定するだけで牛が生きているときにその肉質を容易に予測することができる。
【0040】
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。上記実施形態においては、4つのおもり35によって電極群(4つの電極32,32,33,33)を牛の皮膚に押圧させるようにしていたが、電極群の押圧手段はこれに限定されるものではなく、例えば、鞍部31にバネを取り付け、そのバネによって鞍部31を撓ませることにより電極群を牛の皮膚に押圧させるようにしても良い。また、電極32,32,33,33の表面に導電性を有する接着剤を塗布するようにしても良い。
【0041】
また、飼養データベース50には、一定期間ごとに測定した体脂肪率等の飼養データを逐次追加記録するようにしても良い。このときに、当該期間に与えた飼料についても追加記録すればより好ましい。このように飼養データを追加記録することによって飼養データベース50を構築すれば、その飼養データベース50から牛の体脂肪率変化の履歴や飼料を変えたことによる体脂肪率変化を把握することができる。
【0042】
また、上記実施形態においては、牛を管理する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば豚、羊、馬など肉を食用とするために飼養する家畜であれば、本発明にかかる技術を適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1の発明によれば、飼養データベースが少なくとも家畜の体脂肪率を飼養データとして含むため、熟練した畜産業者でなくとも、赤身に対する脂肪の付き方の指標である体脂肪率を定量的に把握することができ、把握した体脂肪率に基づいて家畜の飼養管理を行うことができる。
【0044】
また、請求項2の発明によれば、飼養データベースが家畜に与えられる飼料についての飼料情報を体脂肪率に対応付けた飼養データとして含むため、家畜に与える飼料と体脂肪率との相関関係を統計的に把握することができ、その把握した相関関係に基づいてより細かな家畜の飼養管理を行うことができる。
【0045】
また、請求項3の発明によれば、飼養データベースが家畜の肉質についての評価を示す肉質情報を体脂肪率に対応付けた飼養データとして含むため、家畜の体脂肪率と肉質との相関関係を統計的に把握することができ、その把握した相関関係に基づいてより細かな家畜の飼養管理を行うことができ、結果として良質な肉を持つ家畜を飼育することができる。
【0046】
また、請求項4の発明によれば、体脂肪率測定手段が、測定対象となる家畜の体重を計量する計量手段と、家畜の体長を測定する測長手段と、家畜に取り付けられた記録部材に記録された個体識別情報を読み取る読み取り手段と、家畜の生体インピーダンスを測定する生体インピーダンス測定手段と、家畜の体重、体長、性別、月齢および生体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、を備えるため、記録部材から家畜の性別および月齢を読み取ることにより、容易に家畜の体脂肪率を測定することができる。
【0047】
また、請求項5の発明によれば、生体インピーダンス測定手段が、生体インピーダンスを測定するための複数の電極を有する電極群と、電極群を家畜の皮膚に押圧して接触させる押圧手段と、を備えるため、押圧手段によって電極群が家畜の皮膚に密着して接触することとなり、生体インピーダンスを安定して確実に測定することができ、その結果正確な体脂肪率を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる家畜管理システムの構成の一例を示す図である。
【図2】図1の家畜管理システムの機能ブロック図である。
【図3】図1の家畜管理システムの家畜用ハカリの外観斜視図である。
【図4】生体インピーダンス測定部を示す図である。
【図5】本発明にかかる家畜管理システムの運用形態の概略を示す図である。
【図6】牛の体脂肪率を測定する様子を示す図である。
【図7】飼養データベースの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 家畜用ハカリ
11 計量通路
18 測長部
19 タグ認識部
20 計量部
25 体脂肪率算出部
29 非接触IDタグ
30 生体インピーダンス測定部
32,33 電極
35 おもり
40 データ管理サーバ
45 データ管理部
50 飼養データベース

Claims (5)

  1. 肉を食用とするために飼養する家畜を管理する家畜管理システムであって、
    家畜の体脂肪率を測定する体脂肪率測定手段と、
    家畜についての飼養データを蓄積した飼養データベースを格納するデータベース格納手段と、
    を備え、
    前記飼養データベースは、少なくとも前記体脂肪率を飼養データとして含むことを特徴とする家畜管理システム。
  2. 請求項1記載の家畜管理システムにおいて、
    前記飼養データベースは、家畜に与えられる飼料についての飼料情報を前記体脂肪率に対応付けた飼養データとして含むことを特徴とする家畜管理システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の家畜管理システムにおいて、
    前記飼養データベースは、家畜の肉質についての評価を示す肉質情報を前記体脂肪率に対応付けた飼養データとして含むことを特徴とする家畜管理システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の家畜管理システムにおいて、
    家畜には、その性別および月齢を含む個体識別情報を記録した記録部材が取り付けられ、
    前記体脂肪率測定手段は、
    測定対象となる家畜の体重を計量する計量手段と、
    前記家畜の体長を測定する測長手段と、
    前記家畜に取り付けられた記録部材に記録された個体識別情報を読み取る読み取り手段と、
    前記家畜の生体インピーダンスを測定する生体インピーダンス測定手段と、
    前記家畜の体重、体長、性別、月齢および生体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、
    を備えることを特徴とする家畜管理システム。
  5. 請求項4記載の家畜管理システムにおいて、
    前記生体インピーダンス測定手段は、
    前記生体インピーダンスを測定するための複数の電極を有する電極群と、
    前記電極群を家畜の皮膚に押圧して接触させる押圧手段と、
    を備えることを特徴とする家畜管理システム。
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