JP3770382B2 - 制御用表示装置、制御システム、制御プログラムならびにそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプログラマブル表示器など、制御システムのHMI(Human Machine Interface)として使用される制御用表示装置に関し、さらに詳しくは、制御用表示装置、制御システム、制御プログラムならびにそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プログラマブルロジックコントローラ(以下、PLCと記す)などと呼ばれる産業用制御装置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現するために、ベルトコンベアー式の自動組付機などの種々のターゲットシステムを制御する制御装置として広く使用されている。このようなPLCへの制御指示を行うための操作盤や、PLCの稼働状況を示す表示灯などに代わって、近年、HMI機器としてのプログラマブル表示器が普及している。
【0003】
プログラマブル表示器は、ドット表示画面、操作用入力スイッチ、ホストコントローラ(PLC)とのインターフェイス、画面上での操作入力のような制御のためのプログラムメモリなどを備えた制御用表示装置である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯などの機能を備えることができる他、制御対象機器(デバイス)の稼働状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えている。
【0004】
また、近年では、制御対象機器を接続するための入出力ユニットなどを搭載することによってPLCの制御機能を備えたプログラマブル表示器も登場してきている。
【0005】
このようなプログラマブル表示器で表示される制御画面は、画面作成ソフトウェア(作画エディタ)を用いてユーザ独自で作成できるようになっている。画面作成に際しては、ユーザが、パーソナルコンピュータなどにおいて作画ソフトによって提供されるスイッチ、ランプ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器などが画像としてデザイン化された部品、所望形状の画像、数値などを所望の位置に動的に表示させるためのタグ、描画機能などを用いて所望の制御画面を構成する。
【0006】
プログラマブル表示器は、生産現場などにおいて、ユーザが作成した上記の画面上で、PLCの稼働状況の表示、PLCへの作業指示の入力などを可能にしている。しかしながら、現場のオペレータがプログラマブル表示器を操作するので、操作ミスが生じると、ターゲットシステムにおける機器の動作異常や故障を招くおそれがある。
【0007】
このような不都合を回避するには、諸データをPLCの稼働時に定期的に蓄積しておき、操作ミスが生じたときのデータを基に、操作ミスの種類や発生時刻を過去にさかのぼって検証し、そのような操作ミスが生じないように対策を講じることが必要である。このため、例えば、データ収集用のソフトウェアを用いて、PLCからデータを定期的に収集して蓄積しておくことが考えられる。このようなソフトウェアによれば、指定された時刻や期間にPLCとの間の通信で入出力データを収集し、これらのデータを市販のアプリケーションソフトウェア(表計算ソフトなど)に記録して日報や月報として保存しておき、これらを用いて過去の操作ミスを検証することができる。
【0008】
また、蓄積したデータをトレンドグラフとして表すこともよく行われる。トレンドグラフによれば、データの変化を視覚的に表現することができ、アラームの原因となったデータを容易に特定することができる。さらに、上記のデータをデータベースに蓄積することによって、検索などのデータアクセスを容易にすることも考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PLCからのデータのみでは、プログラマブル表示器でどのような操作が行われたかを特定することは難しい。このため、プログラマブル表示器に表示された画面の変化を録画装置で記録すれば、画面を動画として再生することができる。しかしながら、この記録方法は、動画の状態で記録するため、デジタルデータであっても記録すべきデータ量が膨大になり、実現性に乏しい。
【0010】
また、上記のようなデータ収集用のソフトウェアは、そのソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータなどから、設定された時刻や周期でPLCにデータの送信を要求する必要があり、データ収集の効率があまり良くなかった。
【0011】
さらに、トレンドグラフを作成する場合は、データロギングの周期やロギングすべきデータの設定や、データのグラフ化の形態の設定を行う必要があり、そのための設計が必要である。また、トレンドグラフによっても、プログラマブル表示器でどのような操作が行われたかを特定することは難しい。しかも、アラームなどの異常メッセージは、プログラマブル表示器で表示可能であるが、パーソナルコンピュータなどでは別途ユーザが作成したプログラムを用いなければ表示できなかった。
【0012】
一方、収集されたデータをデータベースに構築する場合、データベースを構築する作業が必要であるので、そのために生産ラインの管理者などを専任の担当者として割り当てる必要がある。しかも、そのデータベースが担当者により独自に構築されてしまうと、担当者が変わったときにデータの詳細や所在が分かりにくいという不都合が生じて、データベース管理に支障を来すおそれがある。
【0013】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、制御用表示装置(プログラマブル表示器)のデータを容易に蓄積できる制御用表示装置および制御システムを提供することにある。また、本発明の他の目的は、制御用表示装置の過去の操作画面を容易に再現できる制御用表示装置および制御システムを提供することにある。また、本発明の目的には、上記制御用表示装置および制御システムを実現する制御プログラム、ならびにこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することも含まれる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の制御用表示装置は、あらかじめ設定された画面データに基づいたレイアウトでデバイスの状態を示す操作画面を表示部に表示するとともに、当該操作画面への操作を操作部が受け付けると、当該操作に応じてデバイスの状態制御指示を送信する制御用表示装置において、データベースを備えるとともに、上記操作画面の表示が変わるたびに、デバイスの状態を示すデータを、時間および上記画面データと対応づけて上記データベースに蓄積すると共に、上記操作部がユーザによる操作を受け付けるたびに、その操作を特定するデータを、時間および上記画面データと対応づけて蓄積するデータ蓄積手段を備えていることを特徴としている。
【0015】
上記の構成により、上記制御用表示装置は、データ蓄積手段が、操作画面の表示が変わるたびに、デバイスの状態を示すデータを、時間および画面データと対応づけてデータベースに蓄積すると共に、上記操作部がユーザによる操作を受け付けるたびに、その操作を特定するデータを、時間および画面データと対応づけて蓄積する。すなわち、その時入出力されたデータを、時間およびレイアウトに関する情報と組み合わせて記録する。なお、デバイスの状態を示す生データは、データベースにそのままの形式で蓄積してもよいし、蓄積のための形式に変換してから蓄積してもよい。
【0016】
例えば、データ蓄積手段は、デバイスの状態の変化やユーザの操作によって操作画面の表示が変わった時、デバイスの数値データ、制御用表示装置のスイッチデータ、ランプ表示の動作データなどを順次取得して、データベースに蓄積する。もちろん、操作スイッチ、ランプ、数値表示など操作画面を表示するために必要なデータも蓄積する。具体的には、データ蓄積手段は、デバイスの状態として制御用表示装置の表示部に表示されている状態(数値)を、デバイスのアドレスと、その時刻および画面データを特定するデータ(例えば、画面ID等)とともに記録してもよい。
【0017】
また、データ蓄積手段は、デバイスの状態の変化やユーザの操作によって操作画面の表示が変わった時、制御用表示装置内のデータを取得し、自装置内のデータベースに自動的に蓄積するので、データを他の装置に転送する必要もなく、短時間に記録できる。すなわち、操作画面の表示が変わった時点のメモリ状態を直ちに記録できるので、スイッチ操作などにより短時間に多量のデータが発生してもデータの取りこぼしがない。
【0018】
したがって、上記制御用表示装置によれば、操作画面の表示が変わるたびに、制御用表示装置のデータを容易かつ確実に蓄積できる。その結果、データベースのデータに基づき制御用表示装置の過去の状態の分析が可能となり、制御システムの異常や操作ミスの解決が容易となる。特に、制御用表示装置は、あらかじめ設定された画面データに基づいたレイアウトに従ってデバイスの状態を表示する。そのため、デバイスのデータを時間および画面データと対応づけて記録しておくことによって、過去の操作画面を動画で再生することが可能となる。
【0019】
さらに、本発明の制御用表示装置において、上記データ蓄積手段は、さらに、上記操作部が操作を受け付けるたびに、当該操作を特定するデータを、時間および上記画面データと対応づけて上記データベースに蓄積するものであることを特徴としている。
【0020】
上記の構成により、さらに、データ蓄積手段は、操作部が操作を受け付けるたびに、当該操作を特定するデータを、時間および画面データと対応づけてデータベースに蓄積する。すなわち、データ蓄積手段は、操作画面の表示が変わった時点でのデバイスの状態を示すデータに加えて、操作部が受け付けた操作を特定するデータを蓄積する。
【0021】
例えば、データ蓄積手段は、ユーザの操作を受け付けた時、操作を特定し、そのデータを、時刻およびその時表示している操作画面の画面データを特定するデータ(例えば、画面ID等)とともに記録する。なお、操作を特定するデータとしては、操作部がタッチパネルであれば、タッチパネルの出力電圧から変換した入力位置情報を記録してもよい。
【0022】
また、データ蓄積手段は、ユーザの操作を受け付けた時、操作を特定するデータを自装置内のデータベースに自動的に蓄積するので、データを他の装置に転送する必要もなく、短時間に記録できる。すなわち、操作を直ちに記録できるので、スイッチ操作などにより短時間に多量のデータが発生してもデータの取りこぼしがない。
【0023】
したがって、上記制御用表示装置によれば、操作を受け付けるたびに、操作を特定するデータを容易かつ確実に蓄積できる。その結果、データベースのデータに基づきユーザが行った過去の操作の分析が可能となり、操作ミスの解決が容易となる。特に、上記制御用表示装置では、操作を特定するデータを、デバイスのデータに加えて、時間および画面データと対応づけて記録しておくことで、過去の操作画面を動画で再生させながら、操作を再現することが可能である。
【0024】
さらに、本発明の制御用表示装置において、上記データ蓄積手段は、さらに、通常の動作モードで動作している上記制御用表示装置から出力可能なデータのすべてを、時間と対応づけて上記データベースに蓄積するものであることを特徴としている。
【0025】
上記の構成により、さらに、データ蓄積手段は、通常の動作モードで動作している制御用表示装置から出力可能なデータのすべてを、時間と対応づけてデータベースに蓄積する。すなわち、データ蓄積手段は、操作画面の表示が変わった時点でのデバイスの状態を示すデータ、および、操作部が受け付けた操作を特定するデータに加えて、それ以外のデータも蓄積する。
【0026】
すなわち、データ蓄積手段は、表示部に画面データに従って表示可能なすべてのデータに加えて、表示部に表示されないデータであって制御用表示装置から出力可能なすべてのデータを蓄積する。よって、データ蓄積手段は、制御用表示装置で可能な最小のタイミングでメモリの状態を自動的に記録するので、データを他の装置に転送する必要もなく、短時間に記録できる。
【0027】
また、データ蓄積手段は、データを自装置内のデータベースに自動的に蓄積するので、データを転送する必要もなく、短時間に記録できる。すなわち、すべてのデータを短い周期で記録し続けるので、スイッチ操作などにより短時間に多量のデータが発生してもデータの取りこぼしがない。
【0028】
したがって、上記制御用表示装置によれば、すべてのデータを容易かつ確実に蓄積できる。その結果、データベースのデータに基づき制御用表示装置の過去の状態やユーザが行った過去の操作の分析が可能となり、制御システムの異常や操作ミスの解決が容易となる。特に、上記制御用表示装置では、デバイスのデータおよび操作を特定するデータに加えて、その他のデータを記録するため、過去の操作画面を動画で再生し、操作の再現しながら、より詳細な分析が可能である。
【0029】
さらに、本発明の制御用表示装置は、上記データベースに蓄積されたデータに基づいて、上記表示部に上記操作画面を再現する履歴表示手段を備えていることを特徴としている。
【0030】
上記制御用表示装置は、あらかじめ設定された画面データに基づいたレイアウトに従ってデバイスの状態を表示する。また、上記制御用表示装置は、データ蓄積手段により、少なくともデバイスのデータを時間および画面データと対応づけてデータベースに蓄積する。
【0031】
さらに、上記制御用表示装置は、上記履歴表示手段を備えている。よって、制御用表示装置は、履歴表示手段により、データベースに蓄積されたデバイスのデータを用いて、このデータに対応づけられた画面データに従って、過去に表示した操作画面を再現できる。なお、過去の操作画面の再現するインターフェイスとしては、例えばVTRの操作を模して、再生、巻き戻し、早送りなどを可能にし、何度もフィードバックして確認できるように構成してもよい。
【0032】
したがって、上記制御用表示装置によれば、過去の操作状況、すなわち、過去に操作した操作スイッチ、ランプ、数値表示などの状態を確認できる。それゆえ、過去の状態の分析が可能になり、操作ミスを起こさないシステムへの改善に利用できる。さらに、データベースに操作を特定するデータが蓄積されていれば、操作画面とともにユーザの操作を確認できる。また、その他のデータがデータベースに蓄積されていれば、より詳細な分析が可能となる。例えば、過去の操作時点では表示されなかった画面を表示することもできる。
【0033】
また、本発明の制御システムは、上記の制御用表示装置と、上記制御用表示装置の上記データベースに蓄積されたデータを取得するデータ取得手段を備えたコンピュータ装置と、を含むことを特徴としている。
【0034】
上記の構成により、上記制御システムのコンピュータ装置は、データ取得手段によって、制御用表示装置のデータベースに蓄積されたデータを制御用表示装置に取得できる。
【0035】
よって、上記制御システムによれば、制御用表示装置のデータの集積を当該制御用表示装置において高速に取りこぼしなく行い、データの分析等のために処理能力の高いコンピュータ装置に転送することができる。
【0036】
その結果、コンピュータ装置では、制御用表示装置から取得したデータを蓄積し、このデータを用いて、例えば、制御用表示装置での操作画面を再現したり、操作を確認したり、より詳細な分析を行ったりすることが可能となる。また、上記コンピュータ装置は、複数の制御用表示装置からデータを取得することもできるため、複数の制御用表示装置を対象として、同じエラーが何回起きたか等の分析が可能となる。もちろん、コンピュータ装置では、制御用表示装置において蓄積したデータを用いて当該制御用表示装置で行える処理と同様の処理を行うこともできる。なお、上記コンピュータ装置は、制御用表示装置からデータを取得した後、さらに他の装置へデータを転送してもよい。
【0037】
さらに、本発明の制御システムは、上記コンピュータ装置が、上記制御用表示装置の上記表示部に表示された上記操作画面を、上記データ取得手段で取得した、デバイスの状態を示すデータ、時間および上記画面データに基づいて再現する第2の履歴表示手段を備えていることを特徴としている。
【0038】
また、本発明の制御システムは、上記第2の履歴表示手段は、制御用表示装置で同時刻に表示可能であったが実際には表示されなかった他の操作画面を表示可能であることを特徴としている。さらに、本発明の制御システムは、上記コンピュータ装置は、上記画面データを、端末装置のバーチャルマシンで実行可能なアプレットに変換する公開ファイル生成部と、当該アプレットをコンピュータ装置に送信する公開サーバ部とを備え、上記端末装置のバーチャルマシンは、上記コンピュータ装置からの、デバイスの状態を示すデータに応じて、上記制御用表示装置の上記表示部に表示された上記操作画面を再現することを特徴としている。
【0039】
上記制御用表示装置のデータベースには、少なくとも制御用表示装置のデバイスのデータが時間および画面データと対応づけて記録されており、コンピュータ装置はデータ取得手段により、これらのデータを取得する。
【0040】
そして、上記コンピュータ装置は、上記第2の履歴表示手段を備えている。よって、コンピュータ装置は、第2の履歴表示手段により、制御用表示装置から取得したデバイスのデータを用いて、このデータに対応づけられた画面データに従って、過去に制御用表示装置で表示された操作画面を再現できる。なお、再現する操作画面は、分析のために変更を加えることが可能であり、制御用表示装置で実際に表示された操作画面と同じでなくてもよく、また、同時刻に表示可能であったが実際には表示されなかった他の操作画面であってもよい。
【0041】
また、本発明の制御用表示装置の制御プログラムは、コンピュータを上記の各手段として機能させるコンピュータ・プログラムである。
【0042】
上記の構成により、コンピュータで上記制御用表示装置の各手段を実現することによって、上記制御用表示装置を実現することができる。したがって、制御用表示装置のデータを容易に蓄積し、また、制御用表示装置の過去の操作画面を容易に再現することが可能となる。
【0043】
また、本発明のコンピュータ装置の制御プログラムは、コンピュータを上記の各手段として機能させるコンピュータ・プログラムである。
【0044】
上記の構成により、コンピュータで上記コンピュータ装置の各手段を実現することによって、上記コンピュータ装置を実現することができる。したがって、コンピュータ装置において、制御用表示装置のデータを容易に蓄積し、また、制御用表示装置の過去の操作画面を容易に再現することが可能となる。
【0045】
また、本発明の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の各手段をコンピュータに実現させて、上記制御用表示装置あるいはコンピュータ装置を動作させる制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0046】
上記の構成により、上記記録媒体から読み出された制御プログラムによって、上記制御用表示装置あるいはコンピュータ装置をコンピュータ上に実現することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1から図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0048】
まず、図1〜図4を用いて、本実施の形態に係るプログラマブル表示器およびコンピュータ装置を含む制御システムの概略について説明する。
【0049】
図1に示すように、上記制御システムは、プログラマブル表示器(制御用表示装置)1、PLC2、コンピュータ装置3を含んでいる。
【0050】
コンピュータ装置3には、複数のプログラマブル表示器1…が、共通の通信プロトコルで通信可能なイーサネット(商標)等による共通ネットワーク5を介して接続されている。プログラマブル表示器1には、PLC2が、PLC2ごとに固有の通信プロトコルで通信可能なRS−232Cあるいはイーサネット等による専用ネットワーク6を介して接続されている。PLC2には、入出力機器(デバイス)4が複数接続されている。さらに、共通ネットワーク5は、図示しないルータを介してインターネット8に接続されている。このインターネット8には、クライアント装置9が接続されている。
【0051】
上記プログラマブル表示器1は、データ処理部11、メモリ部12、表示部13、操作部14、データベース15、インターフェイス部(図中、I/F部)16・17、データ送信部18、入出力制御インターフェイス(図中、I/O制御I/F部)20、入出力ユニット(図中、I/Oユニット)21を備えている。
【0052】
上記メモリ部12は、DRAM、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)等のメモリを含んでいる。ここで、DRAMは、主に、表示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PLC2との間でやり取りされるデータの一時的な記憶に用いられる。FEPROMは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシュメモリであり、一般のパーソナルコンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。
【0053】
また、上記FEPROMには、表示制御システムプログラムと、通信プロトコルと、画面データを定義した画面ファイル12aとがそれぞれ格納されている。表示制御システムプログラムは、画像表示制御を行うための基本機能を実現するためのプログラムである。通信プロトコルは、PLC2との通信処理で用いられるプロトコルであり、PLC2の機種(メーカ)に応じて固有に定められている。また、上記画面ファイル12aは、表示部13に表示すべきベース画面や画像ブロックとしてのマークのデータおよび各マークに付与された処理指示語W(後述、図2参照)などよりなる画面データを、1または複数画面分含む表示内容プログラムである。画面ファイル12aは、サーバ装置であるコンピュータ装置3の作画エディタ32b(後述)によって作成されて、FEPROMにダウンロードされている。
【0054】
上記のマークは、タッチスイッチ、ランプ、各種表示器などの画像化された基本的な部品としてあらかじめ用意されている。また、マークは、スイッチや数値表示器などの動的変化を画面上の任意の位置で表現させるために、所望の位置に設定された矩形エリアに所望の動画機能が設定された機能部が含まれている。
【0055】
なお、図2に示すように、上記画面データに含まれる処理指示語Wは、ベース画面上で実行されるべき事象ごとに作成されている。この処理指示語Wは、基本的には、表示制御動作を実行すべきベース画面のファイル番号Fと、このベース画面上で実行されるべき動作内容を特定する事象名Tと、実行事象ごとに参照される1または複数のデータからなる参照情報Iとを一組として備えている。
【0056】
上記データ処理部11は、メモリ部12に格納された表示制御システムプログラムに従って、プログラマブル表示器1の各部の動作を制御する。また、データ処理部11は、インターフェイス部16(後述)を介してコンピュータ装置3との通信を制御する機能を有している。この機能により、コンピュータ装置3から画面ファイル12aを受け取って、メモリ部12のFEPROMに格納したり、ラダープログラム(ユーザプログラム)を受け取って、PLC2に転送したりすることができる。なお、データベース管理部11aおよび画面再生部11bについては後述する。
【0057】
上記表示部13は、VRAMと、グラフィックコントローラと、ディスプレイ装置とを備えている。ここで、VRAMは、ディスプレイ装置に表示される画面のイメージを一時的に保持するメモリであり、メモリ部12のFEPROMからの表示画面(操作画面)のイメージを水平方向に表示される順にドットデータとして格納している。また、ディスプレイ装置は、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成されている。グラフィックコントローラは、VRAMに展開された画面のイメージを、ディスプレイ装置に描画するドライバソフトウェアである。
【0058】
上記操作部14は、操作画面上で入力を行うために設けられた入力装置であり、アナログ抵抗膜式タッチパネルなどが好適である。この場合、タッチパネルコントローラがタッチパネルの出力電圧を入力位置情報に変換してデータ処理部11に出力する。
【0059】
上記インターフェイス部16は、共通ネットワーク5を介してコンピュータ装置3との間の通信を行うための通信ポートである。一方、インターフェイス部17は、専用ネットワーク6を介してPLC2との間で入出力機器4…の制御や監視に関するデータなどの転送やPLC2の出力データの取り込みを制御するインターフェイスである。
【0060】
さらに、プログラマブル表示器1は、PLC機能を含んで、入出力機器4…を直接制御するように構成されていてもよい。このため、プログラマブル表示器1は、メモリ部12にさらにSRAMを備えるとともに、インターフェイス部17の代わりにI/O制御インターフェイス部20およびI/Oユニット21を備えている。
【0061】
ここで、メモリ部12のSRAMには、コンピュータ装置3のラダーエディタ32a(後述)によって作成されたラダープログラムが格納される。すなわち、プログラマブル表示器1がPLC機能を備える場合、メモリ部12には、表示制御システムプログラムと、通信プロトコルと、画面データとに加えて、制御機能プログラムと、ラダープログラムとがそれぞれ格納される。ここで、制御機能プログラムは、シーケンス制御の基本機能を実現するためのプログラムである。
【0062】
上記I/O制御インターフェイス部20は、データ処理部11とI/Oユニット21との間の信号の授受を仲介するインターフェイス回路であって、入出力メモリ、D/A変換器、A/D変換器などを備えている。上記I/Oユニット21は、入出力機器4…が接続可能であるように、多数の入出力端子、入出力回路などを備えている。
【0063】
また、上記PLC2は、内蔵するCPU部によって、制御機能プログラムに従い、コンピュータ装置3のラダーエディタ32aで作成されたラダープログラム(制御手順プログラム)で定められた手順で、入出力機器4…の動作を制御する。そのため、PLC2内のメモリには、アドレスを指定することにより、ワードデバイスおよびビットデバイスが格納場所を特定可能に設定されている。ワードデバイスは、入出力されるデータが数値のようなワードデータに対して設定され、ビットデバイスは、オン/オフ状態のようなビットデータに対して設定される。このような設定により、PLC2内の任意のワードデバイスまたはビットデバイスをアクセスするだけで入出力機器4…を制御し、またはその動作状態に関する情報を個別に取り出すことができる。
【0064】
プログラマブル表示器1は、上記のビットデバイスまたはワードデバイスが示す状態情報のうち、必要な情報を適時にメモリ部12に読み込む一方、上記の処理指示語Wを繰り返し読み出して各処理指示語Wの事象名Tで特定される内容の動作をPLC2側の状態情報を参照しながら実行する。これによって、ビットデバイスまたはワードデバイスの状態の変化に応じて変化する表示動作が実行される。
【0065】
つづいて、図1を参照しながら、上記コンピュータ装置3について説明する。コンピュータ装置3は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータによって構成されている。コンピュータ装置3は、サーバ部31、アプリケーション部32、プログラムファイル33、データベース34、公開ファイル生成部35、、公開サーバ部36、インターフェイス部(図中、I/F部)37を備えている。
【0066】
上記サーバ部31は、アプリケーション部32を含む各種のアプリケーションソフトウェアを動作させる際の各部の制御や演算処理を行う。なお、コンピュータ装置3は、RAM、ROMなどのメモリ(図示せず)を備えており、固定データの格納、一時的なデータ記憶、サーバ部31の演算処理時における作業エリアの提供などの役割を果たす。なお、データベース管理部31aについては後述する。
【0067】
上記アプリケーション部32は、ラダーエディタ32aおよび作画エディタ32bを含んでいる。なお、後述するように、アプリケーション部32は分析部32cを備えていてもよい。
【0068】
上記ラダーエディタ32aは、入出力機器4…が所望のシーケンスに従って動作するようにPLC2の制御手順を定めるラダープログラムを作成するためのプログラミングソフトウェアである。ラダーエディタ32aは、コンピュータ装置3の表示画面上で入出力機器4の動作に対応するラダー記号(画像ブロック)を配置してラダー図を作成できるように構成されている。このラダーエディタ32aには、例えば、国際基準IEC(International Electrotechnical Commission)に準拠したプログラミング言語が用いられる。
【0069】
また、ラダーエディタ32aは、PLC2の入力端子および出力端子のそれぞれに付与されている入力番号および出力番号と、各入出力端子に接続される入出力機器4について設定された変数との対応付けを入出力番号の割り付け(I/Oアサイン)として行う。この割り付けの結果は、割り付け作業時にはRAMにテンポラリファイルとして作成されるシンボルリスト61(図3(a)参照)に登録され、ラダープログラムの作成後にはラダープログラムの一部としてプログラムファイル33に保存される。
【0070】
なお、割り付けを行う際、入力番号および出力番号をそれぞれI/Oアドレス(以下、単にアドレスと記す)として、各アドレスに対応するデバイス名がメモリに格納される。従来、このような割り付けは、PLCのメーカによって異なっており、絶対アドレスで設定されるので、メーカに応じたメモリテーブルを用意する必要がある。ただし、ラダーエディタ32aはIECに準拠しており、自由変数によってユーザが入出力を決定できるので、上記のようなメモリテーブルは不要である。また、一度決定した割り付けも、後に変更することができる。
【0071】
このようにしてラダーエディタ32aで作成されたラダープログラムは、ラダーファイル33aとしてプログラムファイル33に格納され、必要に応じてインターフェイス部37を介してプログラマブル表示器1に転送され、さらにPLC2のメモリにダウンロードされる。なお、ラダープログラムは、コンピュータ装置3から、プログラマブル表示器1を介さずに、PLC2に直接転送されてもよい。
【0072】
上記作画エディタ32bは、プログラマブル表示器1が、入出力機器4…の稼働状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えるように、表示部13に表示させる操作画面を作成する画面作成ソフトウェアである。
【0073】
一般に、作画エディタ32bは、ユーザ独自の画面(ユーザ画面)を作成できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表示器)などの部品(マーク)、描画機能、テキスト入力機能などを備えている。
【0074】
また、作画エディタ32bは、作成された画面に配置されたマークの各入出力機器4に対する前記の入出力番号(アドレス)と上記の変数とを、ラダーエディタ32aと同様に割り付けて、シンボルリスト62(図3(b)参照)に登録する。
【0075】
このようにして作成されたユーザ画面の画面データは、画面ファイル33bとしてプログラムファイル33に格納され、必要に応じてインターフェイス部37を介してプログラマブル表示器1に転送され、メモリ部12のFEPROMに画面ファイル12aとしてダウンロードされる。
【0076】
ここで、図3(a)に示すように、登録リストとしてのシンボルリスト61は、ラダーエディタ32aによって割り付けられた変数とアドレスとを登録するために設けられており、シンボルとしての変数とアドレスとを1対1で対応付けて登録している。一方、図3(b)に示すように、登録リストとしてのシンボルリスト62は、作画エディタ32bによって割り付けられた変数とアドレスとを登録するために設けられており、シンボルとしての変数とアドレスとを1対1で対応付けて登録している。
【0077】
このように、上記コンピュータ装置3は、アプリケーション部32を備えることによってラダープログラムおよび画面データの作成および編集を行うためのエディタ装置として機能する。
【0078】
上記プログラムファイル33は、ラダーファイル33aおよび画面ファイル33bを含んでいる。プログラムファイル33は、ラダープログラムおよび画面データを互いに関連づけて管理している。
【0079】
図4(a)に示すように、ラダーファイル33aは、コマンドファイル部33a1および変数データファイル部33a2から構成されている。コマンドファイル部33a1は、入力されたラダー記号に対応するニーモニック(ラダー命令)およびオペランドを格納し、変数データファイル部33a2は、コマンドファイル部33a1に対応するように、入力されたラダー命令についてシンボルリスト61で設定された変数およびアドレスを格納している。ラダーファイル33aは、各ラダープログラムごとにコマンドファイル部33a1および変数データファイル部33a2に格納したデータを管理している。
【0080】
変数としては、スイッチに対応するSW1やランプに対応するLAMP1のようにデバイス(入出力機器4)に対応する符号や、操作指示、デバイスの動作状態のような事象名が挙げられる。このように定義される変数は、前述のように、デバイスに対応する所望の入出力番号(アドレス)にあらかじめ対応付けられている。
【0081】
図4(b)に示すように、画面ファイル33bは、図形データファイル部33b1および変数データファイル部33b2から構成されている。図形データファイル部33b1は、入力されたマークについての図形データを格納し、変数データファイル部33b2は、図形データファイル部33b1に対応するように、入力されたマークについてシンボルリスト62で設定された変数およびアドレスを格納している。画面ファイル33bは、各画面データごとにコマンドファイル部33b1および変数データファイル部33b2に格納したデータを管理している。
【0082】
このように、ラダーファイル33aおよび画面ファイル33bが、変数データファイル部33a2・33b2によって互いに関連づけられているので、上記制御システムにおける表示動作および制御動作は互いに関連する。
【0083】
上記インターフェイス部37は、プログラマブル表示器1との間でデータ通信を行う入出力部である。ラダーエディタ32aで作成されたラダープログラムおよび作画エディタ32bで作成された画面データは、このインターフェイス部37を介してプログラマブル表示器1に転送される。
【0084】
つづいて、本実施の形態の特徴的な機能である、上記プログラマブル表示器1におけるデータの蓄積および操作画面の再現、上記コンピュータ装置3におけるデータの蓄積、プログラマブル表示器1の操作画面の再現、およびデータの分析について詳細に説明する。
【0085】
(1)プログラマブル表示器におけるデータの蓄積
図1に示すように、上記プログラマブル表示器1は、データ処理部11にデータベース管理部(データ蓄積手段,検索手段)11aを含むとともに、データベース15を備えている。
【0086】
上記データベース15は、交換可能かつ書き換え可能な不揮発性の半導体メモリ(例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標))であり、データベース管理部11aによって順次書き込まれるデータを記憶する。
【0087】
上記データベース管理部11aは、プログラマブル表示器1で表示された画面データまたはPLC2で実行されたラダープログラムと、その画面データにおける変化要素としてのシンボル(部品およびタグ)またはそのラダープログラムにおける変化要素としてのラダー記号と、デバイスアドレスと、上記の入出力データとを各々組み合わせてレコードとして、発生順にデータベース15に登録する。
【0088】
例えば、図5(a)に示すように、画面データについては、「日時」、「画面」、「設定温度」、「レベル」、「設定圧力」、「レベル」、「アラーム」などの各項目がフィールドとして設けられている。「日時」は、同図において分の単位まで記載されているが、必要に応じて秒やミリ秒の単位まで保存できるようにしてもよい。「画面」は、画面データのファイル名を表している。「設定温度」および「設定圧力」は、作業指示として設定された温度および圧力を表し、「レベル」は、設定された温度や圧力に対する実際の温度や圧力を表している。アラームは、設定された温度や圧力が規定範囲内にあるときは正常であるとして“0”の値をとり、規定範囲外にあるときは異常であるとして“1”の値をとる。
【0089】
また、図示はしないが、「画面」を除いた各フィールドのデータは、デバイスアドレスおよび画面データ上のシンボルのデータが対になるように併せて書き込まれる。例えば、「温度設定」の場合は、温調器のデバイスアドレスおよび数値入力タグであったり、「アラーム」の場合は、ランプのデバイスアドレスおよびシンボルであったりする。それらのフィールドによって1つのレコードが形成され、各レコードが日時順に書き込まれる。画面データが切り替わる場合は、その画面データに応じたファイル名が書き込まれるようになっている。
【0090】
また、図5(b)に示すように、ラダープログラムについても、画面データ(図5(a))と同様の形式でレコードが書き込まれる。この場合、「日時」、「ラダー」、「ON」、「生産数」、「ON/OFF」、「カウント値」、「点灯/消灯」などの各項目がフィールドとして設けられている。「ラダー」は、ラダープログラムのファイル名を表している。「ON」は、生産ラインのスタートボタンがONされたことを表している(ON時に“1”となる)。「生産数」は、ラインにおける所定位置を通過する製品の数の設定値を表している。「ON/OFF」は、上記の所定位置で製品の通過を検出する光センサの出力を表しており、検出すなわちONが“1”であり、非検出すなわちOFFが“0”である。「カウント値」は、光センサのON出力のカウンタによるカウント値を表している。「点灯/消灯」は、設定された数の製品がラインにより搬送されているか否かをランプの点灯または消灯で表しており、搬送時すなわち点灯が“1”であり、非搬送時すなわち消灯が“0”である。
【0091】
また、図6に示すように、画面データおよびラダープログラムのレコードを一括して管理するようにしてもよい。図6において「プログラム」は、図5(a)における「画面」および図5(b)の「ラダー」に相当し、画面データのファイル名およびラダープログラムのファイル名が格納されるようになっている。
【0092】
このように、データベース管理部11aは、データベース15に、(1) 表示部13に表示している操作画面の表示が変わるたびに、入出力機器4の状態を示すデータを、時間および画面データと対応づけて蓄積する。(2) 操作部15がユーザによる操作を受け付けるたびに、その操作を特定するデータを、時間および画面データと対応づけて蓄積する。(3) 通常の動作モードで動作しているプログラマブル表示器1から出力可能なデータのすべてを、最小のタイミングで、時間と対応づけて蓄積する。なお、通常の動作モードとは、プログラマブル表示器1のデバッグモード等の特殊なモード以外のモードである。また、このデータには、PLC2とコンピュータ装置3との間の通信において、プログラマブル表示器1を通過するデータも含まれる。さらに、プログラマブル表示器1で動作する他のアプリケーションプログラムに関わるデータも含まれる。
【0093】
また、データベース管理部11aは、データベース15に、レコードをプログラムごとに記録してもよいし(図5(a)(b))、複数のプログラムのデータを1つにまとめて記録してもよい(図6)。
【0094】
また、データベース15においては、レコードが入力順に保存される順編成のファイル構造が形成される。これにより、時刻順にレコードを検索する順アクセスを可能にしている。また、データベース15においては、指定された検索項目に基づいてレコードを直接アクセスすることを可能にするために、所望のレコードがデータベース管理部11aによってキーを付与された状態で保存される。このキーの設定は、図示しないが、データベース管理部11aが提供するキー設定用の画面であらかじめユーザによって行われる。
【0095】
キーは、例えば、時刻、アラームなどのデータ(検索項目)に付与される。最終的なレコードへのアクセスは、物理アドレスに基づいて行われるので、物理アドレスとキーとの対応付けが必要となる。この対応付けとしては、例えば、キーと物理アドレスとを対照表で1対1で対応付けたり、あるいはキー値を基に所定の関数を用いて得られた値を物理アドレスとしてレコードを書き込んだりすることが挙げられる。また、キーと物理アドレスとの対応付けの代わりに、キーからレコード番号を算出し、このレコード番号に基づいてレコードの書き込みを行って、OSのファイルシステムにレコード番号から物理アドレスを算出させるようにしてもよい。
【0096】
このように、キーをレコードに付与することによって、キーにより所望のレコードを一意的に特定することができる。
【0097】
(2)プログラマブル表示器における操作画面の再現
まず、上記データベース管理部11aは、データベース15に登録されたデータから、ユーザが指定した条件に基づいてレコードを検索する機能を有する。
【0098】
そして、図1に示すように、上記プログラマブル表示器1は、データ処理部11に、データベース管理部11aが抽出したレコードを再生する画面再生部(履歴表示手段)11bを含んでいる。
【0099】
図7は、データベース管理部11aが検索のためにユーザに提供する検索画面の一例である。
【0100】
図7に示すように、データベース管理部11aが表示する検索画面51は、再生キー51a、停止キー51b、早送りキー51c、早戻しキー51d、一時停止キー51e、日時を設定する日時設定部51fおよび後述するキーを指定するキー指定部51gを有している。
【0101】
データベース管理部11aは、再生キー51aの操作により、画面再生部11bが検索データを動画的に表示するように、連続的にデータの検索を行う。この検索において早送りキー51cまたは早戻しキー51dが操作されると、検索速度が高くなり、検索画面が順方向または逆方向に高速で表示される一方、一時停止キー51eの操作により検索が一時停止し、このとき、画面データが静止状態で表示される。また、早送りキー51cまたは早戻しキー51dのみの操作では、高速度で検索位置が変化するが、画面データは表示(再生)されない。このとき、日時設定部51fには、検索位置の移動時に認識された日時が表示されていく。さらに、停止キー51cの操作により、検索が停止する。
【0102】
ここで、図7のように、上記検索画面51は、検索されて画面再生部11bによって表示された再生画面52上に表示され、タッチパネルのタッチキーにより所望の位置への移動が可能である。このような検索画面51により、オーディオ装置などの操作と同様な感覚で検索を行う環境がユーザに提供される。
【0103】
上述のように、データベース15に蓄積されているレコードにはキーが付与されており、このキーに基づいて、所望のレコードを抽出できる。そして、過去の操作画面に基づいて記録されたレコードは画面データと対応づけて記録されているため、メモリ部12の画面ファイル12aから、対応する画面データを参照できる。よって、画面再生部11bは、抽出したレコード中のデータによって指定された画面データをメモリ部12から取得し、この画面データに従って、当該レコードのその他のデータを用いて操作画面を再現できる。さらに、各レコードは時間と対応づけて記録されているため、時間順に操作画面を再現することにより、過去の操作画面を動画として再生できる。
【0104】
以上のように、上記プログラマブル表示器1では、現場でプログラマブル表示器1の画面を操作するか、周期的に画面のデータをタンキングすることにより、プログラマブル表示器1内部のメモリ部12にデータが保存される。なお、プログラマブル表示器1のスキャンタイムと関連づけてデータを蓄積してもよい。また、プログラマブル表示器1では操作を行わず、PLC2および入出力機器4を監視し、これらのデータの採取およびそのデータベース化のみを行ってもよい。
【0105】
また、プログラマブル表示器1では、PLC2から来たデータも蓄える。このように、PLC2のデータを直接接続されたプログラマブル表示器1で記録するため、データ収集の時間が短く、データベースの構築もスピーディである。ここで、PLC2のデータは、PLC2の任意アドレスに対してプログラマブル表示器1からアクセスすることで取得できる。そして、取得するデータのアドレスは、あらかじめ画面データに設定されており、プログラマブル表示器1内部に保存されている。
【0106】
また、取得されたデータは、画面データの設定情報により、任意にプログラマブル表示器1内部のメモリ部12の場所を指定して、最終的にはプログラマブル表示器1内部のデータベース15(SRAMやCFカード)に蓄積される。なお、CFカードをデータベース15として、データを蓄積すると、蓄積可能なデータ容量はCFカードの容量に制限されるが、この問題は、CFカードの交換によって克服できる。
【0107】
また、プログラマブル表示器1では、ユーザの操作をデータとしてすべて蓄積し、データベース15を構築する。これにより、プログラマブル表示器1の動作をユーザの操作と対照して確認ができる。よって、過去に起きた操作ミスを解析することができ、操作ミスを起こさない改善が可能になる。
【0108】
(3)コンピュータ装置におけるデータの蓄積
図1に示すように、上記コンピュータ装置3は、サーバ部31にデータベース管理部(データ取得手段,蓄積手段,検索手段)31aを含むとともに、データベース34を備えている。また、上記プログラマブル表示器1は、データ送信部18を備えている。
【0109】
上記データベース管理部31aは、コンピュータ装置3のユーザの要求に従い、プログラマブル表示器1のデータベース15に蓄積されたデータを取得し、データベース34に蓄積する。プログラマブル表示器1では、コンピュータ装置3からのデータの送信要求を受信すると、要求されたデータをデータ送信部18がコンピュータ装置3へ送信する。
【0110】
上記データベース管理部31aは、データベース34においてプログラマブル表示器1ごとに名称が付与されたフォルダを設定し、プログラマブル表示器1から取得した、プログラマブル表示器1における操作画面のデータ、操作のデータ、その他すべてのデータを各々組み合わせてレコードとし、上記のフォルダにそのレコードを発生順に登録する。なお、フォルダ名としては、例えば、プログラマブル表示器1の局名、例えば、図1に示すようなAで表される「ノードA」や、プログラマブル表示器1の機種名などの適当な名称が用いられる。
【0111】
上記データベース34は、前述したデータベース15と同様に、データベース管理部31aによって順次書き込まれるデータをフォルダごとに管理している。すなわち、データベース34は、データベース15と異なり、複数のプログラマブル表示器1…からデータを取得して、プログラマブル表示器1ごとに管理することができる。
【0112】
ここで、データベース34に蓄積するデータは、基本的に、ユーザが要求した時点で収集される。しかし、データベース管理部31aは、所定のタイミングで、プログラマブル表示器1のデータ送信部18にデータの送信を要求してもよい。あるいは、データ送信部18が、所定のタイミングで、データベース15に蓄積されたデータをコンピュータ装置3へ自発的に送信し、データベース管理部31aはデータを受信した時点でデータベース34に格納してもよい。
【0113】
(4)コンピュータ装置におけるプログラマブル表示器の操作画面の再現
上記データベース管理部31aは、データベース34に登録されたデータから、ユーザが指定した条件に基づいてレコードを検索する機能を有する。そして、データベース管理部31aは、ユーザが指定したフォルダの指定した時刻のレコードを検索して、得られたレコードを表示させるように作画エディタ(第2の履歴表示手段)32bまたはラダーエディタ32aに渡す。
【0114】
具体的には、データベース管理部31aが表示する検索画面は、プログラマブル表示器1のデータベース管理部11aが表示する検索画面と同様である(図7)。また、コンピュータ装置3では、データベース管理部31aが、再生キー51aの操作により、作画エディタ32bまたはラダーエディタ32aが検索データを動画的に表示するように連続的にデータの検索を行う。
【0115】
なお、データベース34は、一般にハードディスク装置に構築されるため、データベース34からのデータの読み出しには比較的長い時間を要する。このため、データベース管理部31aは、複数のレコードからなるブロック単位でレコードを読み出す。これにより、ハードディスク装置へのアクセスが少なくなり、検索の速度を高めることができる。また、複数のブロックをまとめて読み出すことによって、さらに高速の検索を行うことができる。
【0116】
(5)コンピュータ装置におけるデータの分析
図1に示すように、上記コンピュータ装置3は、アプリケーション部32の分析部32cに、データベース34に蓄積されたデータの分析を行う機能が設けられている。すなわち、コンピュータ装置3では、各プログラマブル表示器1の操作画面を再現することに加えて、データベース34に蓄積されたデータを用いて任意の分析を行うことができる。
【0117】
例えば、上記データベース34には、複数のプログラマブル表示器1から取得したデータが蓄積されている。よって、上記分析部32cによれば、複数のプログラマブル表示器1を対象としたデータ分析が可能である。また、上記データには、プログラマブル表示器1に操作画面として表示されないデータも含まれている。よって、上記分析部32cによれば、操作画面として表示されないデータを含めた分析も可能である。
【0118】
なお、各プログラマブル表示器1のデータベース15には、そのプログラマブル表示器1で取得可能なデータが蓄積されている。よって、データ処理部11に上記分析部32cのような分析部を設ければ、自装置のデータについては、操作画面の再現以外の分析を行うことも可能である。
【0119】
さらに、図1に示すように、上記コンピュータ装置3は、公開ファイル生成部35および公開サーバ部36を備えている。
【0120】
上記公開ファイル生成部35は、上記の画面データまたはラダープログラムを、クライアント装置9のブラウザ91に含まれるバーチャルマシンで実行できるようなJava(登録商標)言語のアプレットに変換する。このアプレットは、Java言語からなっているので、クライアント装置9のプラットフォームに依存しない。アプレットにおける各インスタンスは、画面データにおいて対応するシンボルまたはラダープログラムにおいて対応するラダー記号と同じデバイスアドレスを参照するように設定されている。また、各インスタンスは、デバイスアドレスの入出力データをシンボルまたはラダー記号に反映させるように作成されている。
【0121】
コンピュータ装置3には、あらかじめ作画エディタ32bで用いられるシンボルの種類またはラダーエディタ32aで用いられるラダー記号の種類ごとにバーチャルマシンが実行するメソッドを含むクラスが格納されており、公開ファイル生成部35が画面データにおける各シンボルまたはラダープログラムにおける各ラダー記号に対応するメソッドを呼び出すコードを生成する。また、公開ファイル生成部35は、図7に示す検索画面51も画面データまたはラダープログラムと同様にアプレットに変換する。この検索画面51による前述の各検索操作についても、バーチャルマシンが実行するメソッドを含むクラスが用意されている。
【0122】
上記公開サーバ部36は、クライアント装置9からの要求に対し、例えば、URL(Universal Resource Identifier)などに基づいて、クライアント装置9が要求している画面データを判別し、CGI(Common Gateway Interface)やBGI(Binary Gateway Interface)などによって、公開ファイル生成部35にアプレットの生成を指示する。また、公開サーバ部36は、インターフェイス部37から共通ネットワーク5およびインターネット8を介してクライアント装置9に上記のアプレットを送出する。
【0123】
また、端末装置としてのクライアント装置9は、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルでコンピュータ装置3などのサーバ装置からHTMLドキュメントなどのドキュメントを受け取って閲覧するブラウザ91を備えている。このブラウザ91は、汎用の閲覧用ソフトウェアなどで構成されており、バーチャルマシンを含んでいる。バーチャルマシンは、プラットフォームに依存しないバイトコードをクライアント装置9のネイティブコードに変換する。このバーチャルマシンは、コンピュータ装置3からの入出力データに応じて、画面データをプログラマブル表示器1での表示状態と同様に表示させるため、またはラダープログラムをPLC2の動作状態を反映させた状態で表示させるための描画メソッドを実行する。また、バーチャルマシンは、ブラウザ91から独立して設けられていてもよい。
【0124】
以上のように、コンピュータ装置3は、公開ファイル生成部35および公開サーバ部36を備えることによって、プログラマブル表示器1の操作画面やPLC2の状態等をインターネット8上で公開するWebサーバとして機能する。
【0125】
すなわち、公開サーバ36は、作画エディタ32bで作成された画面データを公開ファイル生成部35で変換したHTMLファイルと、データベース34に蓄積したデータとを用いて、クライアント9のWebブラウザ91にプログラマブル表示器1の操作画面を表示させることができる。具体的には、ブラウザ91にHTMLファイルとともにダウンロードされたJavaアプレットがデータの送信を公開サーバ部36に要求し、この要求に応じて公開サーバ部36がデータベース管理部31aにデータベース34からのデータの抽出を依頼する。データベース管理部31aは、要求とともに指定された条件に基づいて、データベース34を検索してデータを抽出し、このデータを公開サーバ部36がブラウザ91に送信する。
【0126】
よって、プログラマブル表示器1の画面の再生はWebにも対応しているので、インターネット上に配信でき、工場や事務所からでもパソコンを用いて確認することが可能になる。なお、上記と同様の処理により、分析部32cでの分析結果を公開することも可能である。
【0127】
なお、データベース管理部31aは、ネットワークを介してのデータベース34へのアクセスに対するセキュリティチェックを行うことができる。例えば、共通ネットワーク5においては、ユーザIDおよびパスワードが登録されたものであると確認されると、アクセスが許可(認証)される。これにより、共通ネットワーク5に接続されるインターネット8からの第三者による不用意なアクセスを拒否することができる。
【0128】
また、データベースによるプログラマブル表示器1の画面の再現は、開発、設計者のシミュレーション機能として応用ができる。例えば、新入社員に対する教育システムに上記シミュレーションを取り入れると、過去の正しい操作順序を知ることができ、その操作方法を新入社員に容易に伝授できる。
【0129】
また、上記コンピュータ装置3は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータをベースに構成できる。すなわち、上記コンピュータ装置3は、それぞれの機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU(central processing unit )、ブートロジックを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データベースを格納するハードディスク等の記憶装置(記録媒体)、入力装置、出力装置、外部のネットワークに接続するネットワーク接続機器が、内部バスによって接続されて構成されている。
【0130】
なお、上記入力装置は、キーボード、マウスなどの入力操作を行うための装置であり、特に、GUI(Graphical User Interface)環境上で動作するアプリケーション部32での入力作業にはマウスなどの装置が適している。また、上記出力装置は、CRTやLCDなどの表示装置であり、コンピュータ装置3がパネルコンピュータである場合には、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成される。
【0131】
最後に、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウエアであるプログラマブル表示器1およびコンピュータ装置3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0132】
具体的には、上記プログラマブル表示器1が備えるデータ処理部11(データベース管理部11a、画面再生部11b)、データ送信部18は、プログラマブル表示器1のメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムを、マイクロプロセッサなどが実行することにより実現される。また、上記コンピュータ装置3が備えるサーバ部31(データベース管理部31a)、アプリケーション部32(ラダーエディタ32a、作画エディタ32b、分析部32c)、公開ファイル生成部35、公開サーバ部36は、コンピュータ装置3のメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムを、マイクロプロセッサなどが実行することにより実現される。
【0133】
上記プログラムコードを供給するための記録媒体は、システムあるいは装置と分離可能に構成することができる。また、上記記録媒体は、プログラムコードを供給可能であるように固定的に担持する媒体であってもよい。そして、上記記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにシステムあるいは装置に装着されるものであっても、外部記憶装置としてシステムあるいは装置に接続されたプログラム読み取り可能な装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。なお、コンピュータ装置3のアプリケーション部32は、単一の記録媒体に記録されていてもよいが、ラダーエディタ32aや作画エディタ32bの各プログラムがそれぞれ別個の記録媒体に記録されていてもよい。
【0134】
例えば、上記記録媒体としては、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0135】
また、上記プログラムコードは、コンピュータが記録媒体から読み出して直接実行できるように記録されていてもよいし、記録媒体から主記憶のプログラム記憶領域へ転送された後コンピュータが主記憶から読み出して実行できるように記録されていてもよい。
【0136】
さらに、システムあるいは装置を通信ネットワーク(インターネット、イントラネット等を含む)と接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。
【0137】
なお、プログラムコードを記録媒体から読み出して主記憶に格納するためのプログラム、および、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするためのプログラムは、コンピュータによって実行可能にあらかじめシステムあるいは装置に格納されているものとする。
【0138】
上述した機能は、コンピュータが読み出した上記プログラムコードを実行することによって実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0139】
さらに、上述した機能は、上記記録媒体から読み出された上記プログラムコードが、コンピュータに装着された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0140】
【発明の効果】
以上のように、本発明の制御用表示装置は、あらかじめ設定された画面データに基づいたレイアウトでデバイスの状態を示す操作画面を表示部に表示するとともに、当該操作画面への操作を操作部が受け付けると、当該操作に応じてデバイスの状態制御指示を送信する制御用表示装置において、データベースを備えるとともに、上記操作画面の表示が変わるたびに、デバイスの状態を示すデータを、時間および上記画面データと対応づけて上記データベースに蓄積すると共に、上記操作部がユーザによる操作を受け付けるたびに、その操作を特定するデータを、時間および上記画面データと対応づけて蓄積するデータ蓄積手段を備えている構成である。
【0141】
それゆえ、データ蓄積手段は、デバイスの状態の変化やユーザの操作によって操作画面の表示が変わった時、制御用表示装置内のデータを取得し、自装置内のデータベースに自動的に蓄積するので、データを他の装置に転送する必要もなく、短時間に記録できる。すなわち、操作画面の表示が変わった時点のメモリ状態を直ちに記録できるので、スイッチ操作などにより短時間に多量のデータが発生してもデータの取りこぼしがない。
【0142】
したがって、上記制御用表示装置によれば、操作画面の表示が変わるたびに、制御用表示装置のデータを容易かつ確実に蓄積できるという効果を奏する。その結果、データベースのデータに基づき制御用表示装置の過去の状態の分析が可能となり、制御システムの異常や操作ミスの解決が容易となるという効果を奏する。
【0143】
さらに、データ蓄積手段は、ユーザの操作を受け付けた時、操作を特定するデータを自装置内のデータベースに自動的に蓄積するので、データを他の装置に転送する必要もなく、短時間に記録できる。すなわち、操作を直ちに記録できるので、スイッチ操作などにより短時間に多量のデータが発生してもデータの取りこぼしがない。
【0144】
したがって、上記制御用表示装置によれば、操作を受け付けるたびに、操作を特定するデータを容易かつ確実に蓄積できるという効果を奏する。その結果、データベースのデータに基づきユーザが行った過去の操作の分析が可能となり、操作ミスの解決が容易となるという効果を奏する。
【0145】
さらに、本発明の制御用表示装置において、上記データ蓄積手段は、さらに、通常の動作モードで動作している上記制御用表示装置から出力可能なデータのすべてを、時間と対応づけて上記データベースに蓄積する構成である。
【0146】
それゆえ、さらに、データ蓄積手段は、データを自装置内のデータベースに自動的に蓄積するので、データを転送する必要もなく、短時間に記録できる。すなわち、すべてのデータを短い周期で記録し続けるので、スイッチ操作などにより短時間に多量のデータが発生してもデータの取りこぼしがない。
【0147】
したがって、上記制御用表示装置によれば、すべてのデータを容易かつ確実に蓄積できるという効果を奏する。その結果、データベースのデータに基づき制御用表示装置の過去の状態やユーザが行った過去の操作の分析が可能となり、制御システムの異常や操作ミスの解決が容易となるという効果を奏する。
【0148】
さらに、本発明の制御用表示装置は、上記データベースに蓄積されたデータに基づいて、上記表示部に上記操作画面を再現する履歴表示手段を備えている構成である。
【0149】
それゆえ、さらに、上記制御用表示装置は、履歴表示手段により、データベースに蓄積されたデバイスのデータを用いて、このデータに対応づけられた画面データに従って、過去に表示した操作画面を再現できる。
【0150】
したがって、上記制御用表示装置によれば、過去の操作状況、すなわち、過去に操作した操作スイッチ、ランプ、数値表示などの状態を確認できるという効果を奏する。それゆえ、過去の状態の分析が可能になり、操作ミスを起こさないシステムへの改善に利用できるという効果を奏する。さらに、データベースに操作を特定するデータが蓄積されていれば、操作画面とともにユーザの操作を確認できるという効果を奏する。また、その他のデータがデータベースに蓄積されていれば、より詳細な分析が可能となるという効果を奏する。
【0151】
また、本発明の制御システムは、上記の制御用表示装置と、上記制御用表示装置の上記データベースに蓄積されたデータを取得するデータ取得手段を備えたコンピュータ装置と、を含む構成である。
【0152】
それゆえ、上記制御システムによれば、制御用表示装置のデータの集積を当該制御用表示装置において高速に取りこぼしなく行い、データの分析等のために処理能力の高いコンピュータ装置に転送することができるという効果を奏する。
【0153】
さらに、本発明の制御システムは、上記コンピュータ装置が、上記制御用表示装置の上記表示部に表示された上記操作画面を、上記データ取得手段で取得した、デバイスの状態を示すデータ、時間および画面データに基づいて再現する第2の履歴表示手段を備えている構成である。
【0154】
また、本発明の制御システムは、上記第2の履歴表示手段は、制御用表示装置で同時刻に表示可能であったが実際には表示されなかった他の操作画面を表示可能である構成である。さらに、本発明の制御システムは、上記コンピュータ装置は、上記画面データを、端末装置のバーチャルマシンで実行可能なアプレットに変換する公開ファイル生成部と、当該アプレットをコンピュータ装置に送信する公開サーバ部とを備え、上記端末装置のバーチャルマシンは、上記コンピュータ装置からの、デバイスの状態を示すデータに応じて、上記制御用表示装置の上記表示部に表示された上記操作画面を再現する構成である。
【0155】
それゆえ、さらに、上記コンピュータ装置は、第2の履歴表示手段により、制御用表示装置から取得したデバイスのデータを用いて、このデータに対応づけられた画面データに従って、過去に制御用表示装置で表示された操作画面を再現できるという効果を奏する。
【0156】
また、本発明の制御用表示装置の制御プログラムは、コンピュータを上記の各手段として機能させるコンピュータ・プログラムである。
【0157】
それゆえ、上記制御用表示装置の制御プログラムによれば、上記制御用表示装置を実現することができる。したがって、制御用表示装置のデータを容易に蓄積し、また、制御用表示装置の過去の操作画面を容易に再現することが可能となるという効果を奏する。
【0158】
また、本発明のコンピュータ装置の制御プログラムは、コンピュータを上記の各手段として機能させるコンピュータ・プログラムである。
【0159】
それゆえ、上記コンピュータ装置の制御プログラムによれば、上記コンピュータ装置を実現することができる。したがって、コンピュータ装置において、制御用表示装置のデータを容易に蓄積し、また、制御用表示装置の過去の操作画面を容易に再現することが可能となるという効果を奏する。
【0160】
また、本発明の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の各手段をコンピュータに実現させて、上記制御用表示装置あるいはコンピュータ装置を動作させる制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0161】
それゆえ、上記記録媒体から読み出された制御プログラムによって、上記制御用表示装置あるいはコンピュータ装置をコンピュータ上に実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るプログラマブル表示器、ならびに、これを含む制御システムの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図2】 図1に示したプログラマブル表示器で表示される画面データに含まれる処理指示語の基本的フォーマットを示す説明図である。
【図3】 図3(a)は図1に示した制御システムに含まれるコンピュータ装置のラダーエディタで用いられるシンボルリストを示す説明図であり、図3(b)は上記コンピュータ装置の作画エディタで用いられるシンボルリストを示す説明図である。
【図4】 図4(a)は図1に示した制御システムに含まれるコンピュータ装置で作成されるラダーファイルを示す説明図であり、図4(b)は上記コンピュータ装置で作成される画面ファイルを示す説明図である。
【図5】 図5(a)は図1に示したプログラマブル表示器のデータベースに格納される画面データに関するレコードの保存形式を示す説明図であり、図5(b)は上記データベースに格納されるラダープログラムに関するレコードの保存形式を示す説明図である。
【図6】 図1に示したプログラマブル表示器のデータベースに格納される画面データおよびラダープログラムに関するレコードの保存形式を示す説明図である。
【図7】 図1に示したプログラマブル表示器で表示された画面を再生するための操作画面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プログラマブル表示器(制御用表示装置)
3 コンピュータ装置
4 入出力機器(デバイス)
11a データベース管理部(データ蓄積手段)
11b 画面再生部(履歴表示手段)
13 表示部
14 操作部
15 データベース
31a データベース管理部(データ取得手段)
32b 作画エディタ(第2の履歴表示手段)
Claims (10)
- あらかじめ設定された画面データに基づいたレイアウトでデバイスの状態を示す操作画面を表示部に表示するとともに、当該操作画面への操作を操作部が受け付けると、当該操作に応じてデバイスの状態制御指示を送信する制御用表示装置において、
データベースを備えるとともに、
上記操作画面の表示が変わるたびに、デバイスの状態を示すデータを、時間および上記画面データと対応づけて上記データベースに蓄積すると共に、上記操作部がユーザによる操作を受け付けるたびに、その操作を特定するデータを、時間および上記画面データと対応づけて蓄積するデータ蓄積手段を備えていることを特徴とする制御用表示装置。 - 上記データ蓄積手段は、さらに、通常の動作モードで動作している上記制御用表示装置から出力可能なデータのすべてを、時間と対応づけて上記データベースに蓄積するものであることを特徴とする請求項1に記載の制御用表示装置。
- 上記データベースに蓄積されたデータに基づいて、上記表示部に上記操作画面を再現する履歴表示手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の制御用表示装置。
- 請求項1または2記載の制御用表示装置と、
上記制御用表示装置の上記データベースに蓄積されたデータを取得するデータ取得手段を備えたコンピュータ装置と、を含むことを特徴とする制御システム。 - 上記コンピュータ装置が、上記制御用表示装置の上記表示部に表示された上記操作画面を、上記データ取得手段で取得した、デバイスの状態を示すデータ、時間および上記画面データに基づいて再現する第2の履歴表示手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の制御システム。
- 上記第2の履歴表示手段は、制御用表示装置で同時刻に表示可能であったが実際には表示されなかった他の操作画面を表示可能であることを特徴とする請求項5記載の制御システム。
- 上記コンピュータ装置は、上記画面データを、端末装置のバーチャルマシンで実行可能なアプレットに変換する公開ファイル生成部と、当該アプレットをコンピュータ装置に送信する公開サーバ部とを備え、
上記端末装置のバーチャルマシンは、上記コンピュータ装置からの、デバイスの状態を示すデータに応じて、上記制御用表示装置の上記表示部に表示された上記操作画面を再現することを特徴とする請求項5記載の制御システム。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の制御用表示装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項4から7の何れか1項に記載のコンピュータ装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項8または9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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