JP3770043B2

JP3770043B2 - Expanded type simple liner

Info

Publication number: JP3770043B2
Application number: JP2000105826A
Authority: JP
Inventors: 斉治古川; 雅友中島; 祥二中間
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 2000-04-07
Filing date: 2000-04-07
Publication date: 2006-04-26
Anticipated expiration: 2020-04-07
Also published as: JP2001288995A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、拡径式簡易ライナーに関し、特に、この種のライナーの拡径構造の改良技術に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
トンネルボーリングマシン（以下、ＴＢＭと略す）を用いるトンネルの構築方法は、例えば、先進導抗の掘削などに採用されていて、シールド工法と異なり、掘進反力を地山より確保することを基本原則としている。
【０００３】
また、ＴＢＭ工法でトンネルを構築する際には、山岳トンネルがその殆どで、地山自体の支保効果が期待できること、および、発破掘削のように地山を傷めることも少ないので、支保工は、地山の性状にもよるが、比較的軽微なもので済む。
【０００４】
ところが、ＴＢＭ工法では、掘進速度が速いため、支保作業が掘進速度よりも全体の掘進サイクルに大きな影響を及ぼし、このため、極力簡易な支保構造が求められている。
【０００５】
このような要請に応えるために、例えば、特開平９−１２５８８７号公報には、組立および解体が容易に行える拡径式簡易ライナーが提案されている。この公報に提案されている拡径式簡易ライナーは、環状に組立てられるライナーピースの天端側の接続部分に拡張，収縮させる拡径手段を設けている。
【０００６】
上記公報に開示されている拡径式簡易ライナーでは、ライナーピースを拡径させる拡径手段に、油圧ジャッキを用いており、環状に組立てたライナーピースをジャッキの操作により拡径させる。
【０００７】
ところで、ＴＢＭ工法によるトンネルの掘削工事では、簡易ライナーを設置するまでの間に、掘削面の天端から肌落ちが発生したり、あるいは、カッターヘッド部での掘削ズリのすくい残しなどにより、掘削面のインバート部に不陸が生じることがあるが、このような場合に、従来の拡径式簡易ライナーには、以下に説明する技術的な問題があった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、前述した従来の拡径式簡易ライナーは、天端側の拡径個所を除いて、全周にライナーピースが存在しているので、インバート部に不陸があると、その整形を行うか、あるいは、不陸を無視して、拡径操作を行うことになる。
【０００９】
この場合、不陸の整形を行うと、作業時間がかかり、トンネルの掘削作業に影響を及ぼす。また、不陸を無視して、拡径操作を行うと、拡径時に不陸の影響により、ライナーピースに歪みが生じ、設置が困難になるという問題があった。
【００１０】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、不陸整形が不要で、設置が容易に行える拡径式簡易ライナーを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、トンネル掘進機の掘進に伴い、その後部側で掘削面に沿って順次組立てられる拡径式簡易ライナーにおいて、前記拡径式簡易ライナーは、前記掘削面の天端部に配置されるクラウンピースと、前記掘削面の両側面側に配置されるサイドピースと、前記簡易ライナーの拡径維持部材とを備え、前記クラウンピースと前記サイドピースとを相互にヒンジ結合して、折畳み可能に構成し、前記クラウンおよびサイドピースを拡径させて前記掘削面の天端部と両側部とに押圧し、トンネルのインバート部にライナーを設置しない状態で、当該インバート部の上方に位置するようにして、前記サイドピースの下端側間に前記拡径維持部材を設置固定するようにした。
このように構成した拡径式簡易ライナーでは、掘削面の天端部に配置されるクラウンピースと、掘削面の両側面側に配置されるサイドピースと、拡径維持部材とを備え、クラウンおよびサイドピースを拡径させて掘削面の天端部と両側部とに押圧した状態で、サイドピースの下端側に拡径維持部材を設置固定すると、アーチ状のライナー形状が維持されるので、掘削面のインバート部に不陸があったとしても、インバート部には、ライナーを設置しないので、その整形を行う必要がない。
また、拡径式簡易ライナーは、クラウンピースとサイドピースとを相互にヒンジ結合して、折畳み可能に構成しているので、折畳み状態でそのままトンネル内へ搬入することができ、ライナーの組立ても容易に行える。
前記クラウンおよびサイドピースは、前記掘削面の内周曲率と概略同一曲率で湾曲し、所定の間隔を隔てて平行に配置される一対の湾曲プレートと、両端が前記湾曲プレートにそれぞれ固設され、所定の間隔をおいて平行に配置される複数の連結ロッド,アングル,チャンネルなどの鋼材からなる連結材とで構成することができる。
この構成によれば、拡径式簡易ライナーを湾曲プレートと連結ロッド,アングル,チャンネルなどの鋼材からなる連結材との骨組構造とすることができるので、ライナーのコストダウンも図ることができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図１から図４は、本発明にかかる拡径式簡易ライナーの一実施例を示している。
【００１３】
図１は、本発明の拡径式簡易ライナーを用いるＴＢＭの全体図であって、同図には、シールドタイプのＴＢＭマシンを示している。
【００１４】
図１に示したＴＢＭマシンは、円筒状の本体部１０を備え、本体部１０は、前胴部１２と、後胴部１４とを有している。
【００１５】
前胴部１２の先端には、地山を掘削するカッターヘッド１６が、回転自在に配置されている。また、前胴部１２内には、掘削された地山坑壁に向けて伸縮するフロントグリッパ１８と、カッターヘッド１６を回転駆動する駆動モータ（図示省略）が設けられている。
【００１６】
フロントグリッパ１８は、周方向に沿って所定の間隔を隔てて配置された複数個から構成され、グリッパプレートを掘削された坑壁側に向けて伸縮させるジャッキが内蔵され、このジャッキの圧力を制御する電磁リリーフ弁などが設けられている。
【００１７】
前および後胴部１２,１４間には、前胴部１２を前進させるスラストジャッキ２０が、周方向に所定の間隔を隔てて、複数設けられている。後胴部１４内には、メイングリッパ２２が出没自在に設置されている。
【００１８】
このメイングリッパ２２には、フロントグリッパ１８と同様に、グリッパプレートを掘削された坑壁側に向けて伸縮させるジャッキが内蔵されているとともに、各ジャッキの圧力を制御するリリーフ弁などが設けられている。
【００１９】
また、後胴部１４の後端には、地山が悪い場合などに、その後方に設置される拡径式簡易ライナー３０や、剛性の大きい他の形式のライナーなどに反力を取って、本体部１０を掘進させるシールドシャッキ２４が設けられている。
【００２０】
さらに、後胴部１４の後端側には、拡径式簡易ライナー３０を把持するエレクター２６が設置されている。そして、本体部１０内には、前および後胴部１２,１４間を貫通するようにして、掘削土砂搬出用の第１コンベア２８が設置されている。
【００２１】
この第１コンベア２８の後端側には、第２コンベア２９が設置され、これらのコンベア２８,２９間で掘削土砂の受け渡しが行えるようになっている。
【００２２】
また、後胴部１４の後端側には、拡径式簡易ライナー３０の拡径装置３２が設置されている。この拡径装置３２は、図２にも示すように、エレクタ２６に固設された横桁３４の上面側に設置されたガイドレール３６に沿って前後移動可能に設けられており、ＴＢＭの本体部１０の掘進に伴って牽引移動されるガイドレール３６に対して、拡径式簡易ライナー３０を設置する位置に移動させる。
【００２３】
本実施例の拡径装置３２は、側面にガイドレール３６に沿って転動する車輪３２ａが取付けられた側面がコ字形のフレーム３２ｂと、複数の天端押圧用ジャッキ３２ｃと、複数の左および右側壁押圧用ジャッキ３２ｄ,３２ｅとを備えている。
【００２４】
天端押圧用ジャッキ３２ｃは、フレーム３６ｂの対向する部分の上端側に、上下方向に伸縮するように配置されている。側壁押圧用ジャッキ３２ｄ,３２ｅは、天端押圧用ジャッキ３２ｃの側部にピンを介して揺動自在に支持されている。
【００２５】
なお、図２,３には、天端および側壁押圧用ジャッキ３２ｃ,３２ｄ,３２ｅを、左右方向に一対ずつ配置したものを図示しているが、実際には、各図の紙面と直交する方向にも所定の間隔を隔てて同一構成のジャッキ３２ｃ,３２ｄ,３２ｅが配置されている。
【００２６】
拡径式簡易ライナー３０は、図４にその詳細を示すように、掘削面の天端部に配置されるクラウンピース３０ａと、掘削面の両側面側に配置される一対のサイドピース３０ｂと、拡径維持部材３０ｃとを備えている。
【００２７】
クラウンピース３０ａは、掘削面の内周曲率と概略同一曲率で湾曲し、所定の間隔を隔てて平行に配置される一対の湾曲プレート３００ａと、両端が前記湾曲プレート３００ａにそれぞれ固設され、所定の間隔をおいて平行に配置される複数の連結ロッド３０１ａとを有している。
【００２８】
また、一対のサイドピース３０ｂは、クラウンピース３０ａと実質的に同じ構成であって、一対の湾曲プレート３００ｂと、複数の連結ロッド３０１ｂとを有している。なお、この連結ロッド３０１ｂは、アングル,チャンネルなどの鋼材を使用することができる。
【００２９】
このよう構成されたクラウンピース３０ａの両端に、サイドピース３０ｂがそれぞれ配置され、クラウンピース３０ａと各サイドピース３０ｂとの間は、ピン３０ｄを介装したヒンジ結合となっている。
【００３０】
このようにヒンジ結合されたクラウンピース３０ａとサイドピース３０ｂとは、図４（Ａ）に示すように、一方のサイドピース３０ｂの湾曲プレート３００ｂ上に、他方のサイドピース３０ｂの湾曲プレート３００ｂを載せるようにすると、湾曲プレート３００ａ,ｂが、それぞれ上,下方に膨出した凸レンズ状に折畳むことができ、このような形状に折畳むと、全幅が掘削しているトンネル断面内に収まるので、分解することなく搬入することができるので、組立て作業の効率化を図れる。
【００３１】
なお、クラウンピース３０ａとサイドピース３０ｂの寸法は、トンネル断面内で制約がある場合、さらにヒンジ結合部を増やして、より小さく折畳むようにすることもできる。
【００３２】
また、このように構成したクラウンおよびサイドピース３０ａ,３０ｂを用いると、拡径式簡易ライナー３０を湾曲プレート３００ａ,３００ｂと連結ロッド３０１ａ,３０１ｂとの骨組構造とすることができるので、ライナーのコストダウンも図ることができる。
【００３３】
一方、拡径維持部材３０ｃは、鋼材などで構成され、トンネル掘削面の断面方向に設置される桁材を備えている。
【００３４】
以上のように構成された拡径式簡易ライナー３０を設置する際には、折畳んだ状態で、ＴＢＭ本体部１０の後端側まで運搬する。そして、運搬された拡径式簡易ライナー３０は、図２に示すように、拡径装置３２に取付けられる。
【００３５】
拡径装置３２へ取付ける際には、拡径式簡易ライナー３０のクラウンピース３０ａを、トンネル掘削面の天端側に位置させ、両側のサイドピース３０ｂを若干広げた状態にして、エレクタ２６で把持させる。
【００３６】
そして、この状態で、拡径式簡易ライナー３０のクラウンピース３０ａを、天端押圧用ジャッキ３２ｃの伸縮端に係止し、サイドピース３０ｂを左および右側壁押圧用ジャッキ３２ｄ,３２ｅの伸縮端にそれぞれ係止して保持させる。
【００３７】
このようなライナー３０の係止保持が終了すると、図３に示すように、天端押圧用ジャッキ３２ｃを伸長駆動させて、クラウンピース３０ａを掘削面の天端部に押圧するとともに、左および右側壁押圧用ジャッキ３２ｄ,３２ｅを伸長駆動させて、サイドピース３０ｂを掘削面の両側部に押圧する。
【００３８】
クラウンピース３０ａおよびサイドピース３０ｂの掘削面への押圧が行われると、サイドピース３０ｂの下端側間を繋ぐようにして、拡径維持部材３０ｃを設置し、拡径維持部材３０ｃ両端を掘削面に固定する。このようにして拡径維持部材３０を固定すると、拡径維持部材３０は、図３から明らかなように、トンネルインバート部の上方に位置する。
【００３９】
拡径維持部材３０ｃの設置固定が終了すると、天端押圧用ジャッキ３２ｃおよび左,右側壁押圧用ジャッキ３２ｄ,３２ｅと、クラウンおよびサイドピース３０ａ,３０ｂとの間の係止状態を解除して、各ジャッキ３２ｃ,３２ｄ,３２ｅを収縮させる。
【００４０】
このようにして拡径維持部材３０ｃを設置固定すると、各ジャッキ３２ｃ,３２ｄ,３２ｅの押圧力を解除しても、相互にヒンジ結合されたクラウンピース３０ａとサイドピース３０ｂとがアーチ状になるので、拡径式簡易ライナー３０は、クラウンピース３０ａが掘削面の天端部に押圧された状態で、また、サイドピース３０ｂが掘削面の両側部に押圧された状態でその形状が維持される。
【００４１】
さて、以上のように構成された拡径式簡易ライナー３０によれば、クラウンおよびサイドピース３０ａ,３０ｂを拡径させて掘削面の天端部と両側部とに押圧した状態で、サイドピース３０ｂの下端側に拡径維持部材３０ｃを設置固定すると、その形状が維持されるので、掘削面のインバート部に不陸があったとしても、インバート部には、ライナーを設置しないので、その整形を行う必要がない。
【００４２】
また、拡径式簡易ライナー３０は、クラウンピース３０ａとサイドピース３０ｂとを相互にヒンジ結合して、折畳み可能に構成しているので、折畳み状態でそのままトンネル内へ搬入することができ、ライナー３０の組立ても容易に行える。
【００４３】
【発明の効果】
以上、実施例および実験例で詳細に説明したように、本発明にかかる拡径式簡易ライナーによれば、不陸整形が不要で、設置が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる拡径式簡易ライナーを用いたＴＢＭマシンの一例を示す全体説明図である。
【図２】本発明の拡径式簡易ライナーを拡径装置に取付けた状態の説明図である。
【図３】本発明の拡径式簡易ライナーを拡径装置出拡径させて掘削面に押圧した状態の説明図である。
【図４】本発明にかかる拡径式簡易ライナーの一実施例を示す折畳み状態の側面図と上面図である。
【符号の説明】
３０拡径式簡易ライナー
３０ａクラウンピース
３０ｂサイドピース
３０ｃ拡径維持部材
３２拡径装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a diameter-expanded simple liner, and more particularly to a technique for improving the diameter expansion structure of this type of liner.
[0002]
[Prior art]
The tunnel construction method using a tunnel boring machine (hereinafter abbreviated as TBM) is used for, for example, excavation of advanced conductors. Unlike the shield method, the basic principle is to secure the excavation reaction force from the ground. It is said.
[0003]
Also, when constructing tunnels with the TBM method, most of them are mountain tunnels, and since the support effect of the natural ground itself can be expected, and there is little damage to the natural ground like blasting excavation, Depending on the nature of the natural ground, it can be relatively light.
[0004]
However, in the TBM method, since the excavation speed is high, the support operation has a greater influence on the entire excavation cycle than the excavation speed. Therefore, a support structure that is as simple as possible is required.
[0005]
In order to meet such demands, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 9-12587 proposes an enlarged diameter simple liner that can be easily assembled and disassembled. The diameter-expanded simple liner proposed in this publication is provided with a diameter-expanding means for expanding and contracting at the connecting portion on the top end side of the liner piece assembled in an annular shape.
[0006]
In the diameter-expanded simple liner disclosed in the above publication, a hydraulic jack is used as the diameter-expanding means for expanding the diameter of the liner piece, and the diameter of the annularly assembled liner piece is increased by operating the jack.
[0007]
By the way, in the tunnel excavation work by the TBM method, excavation occurs due to the skin falling from the top of the excavation surface or the leaving of the excavation gap at the cutter head before the simple liner is installed. In some cases, unevenness may occur in the inverted portion of the surface. In such a case, the conventional enlarged diameter simple liner has a technical problem described below.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In other words, the above-described conventional enlarged diameter simple liner has liner pieces all around the circumference except for the enlarged diameter portion on the top end side. Alternatively, the diameter expansion operation is performed ignoring unevenness.
[0009]
In this case, if uneven shaping is performed, it takes time to work and affects the excavation work of the tunnel. Further, when the diameter expansion operation is performed ignoring the unevenness, there is a problem that the liner piece is distorted due to the influence of the unevenness when the diameter is expanded, and the installation becomes difficult.
[0010]
The present invention has been made in view of such conventional problems, and an object of the present invention is to provide a diameter-expanded simple liner that does not require uneven shaping and can be easily installed. is there.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a diameter-expanded simple liner that is sequentially assembled along a excavation surface on the rear side as the tunnel excavating machine is dug. A crown piece disposed at the top end of the digging surface, side pieces disposed on both sides of the excavation surface, and a diameter expansion maintaining member of the simple liner, wherein the crown piece and the side piece are mutually connected The hinge is connected so that it can be folded, the crown and the side piece are expanded, pressed against the top end and both sides of the excavation surface, and the invert is not installed in the invert part of the tunnel. so as to be positioned above the part and the enlarged diameter retaining member between the lower end of the side pieces so as to fixedly installed.
The expanded diameter simple liner configured as described above includes a crown piece disposed at the top end portion of the excavation surface, side pieces disposed on both side surfaces of the excavation surface, and an expanded diameter maintaining member, Since the diameter of the side piece is expanded and pressed against the top end and both sides of the excavation surface and the diameter expansion maintaining member is installed and fixed on the lower end side of the side piece, the arched liner shape is maintained, so excavation Even if the inverted portion of the surface is uneven, there is no need to perform shaping because no liner is installed in the inverted portion.
In addition, the diameter-expanded simple liner is constructed so that the crown piece and the side piece can be hinged to each other so that it can be folded. Can be done.
The crown and the side piece are curved with substantially the same curvature as the inner circumferential curvature of the excavation surface, and a pair of curved plates arranged in parallel with a predetermined interval, and both ends are fixed to the curved plate, A plurality of connecting rods arranged in parallel at a predetermined interval, and connecting members made of steel such as angles and channels can be used.
According to this configuration, the diameter-expanded simple liner can have a framework structure of a curved plate and a connecting material made of steel such as a connecting rod, an angle, and a channel, so that the cost of the liner can be reduced.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. 1 to 4 show an embodiment of a diameter-expanded simple liner according to the present invention.
[0013]
FIG. 1 is an overall view of a TBM using a diameter-expanded simple liner of the present invention, and shows a shield type TBM machine.
[0014]
The TBM machine shown in FIG. 1 includes a cylindrical main body 10, and the main body 10 includes a front body 12 and a rear body 14.
[0015]
A cutter head 16 for excavating natural ground is rotatably disposed at the front end of the front trunk portion 12. Further, a front gripper 18 that expands and contracts toward the excavated natural mine wall and a drive motor (not shown) that rotationally drives the cutter head 16 are provided in the front trunk portion 12.
[0016]
The front gripper 18 includes a plurality of jacks that are arranged at predetermined intervals along the circumferential direction, and includes a jack that expands and contracts the gripper plate toward the excavated pit wall side, and controls the pressure of the jack. An electromagnetic relief valve is provided.
[0017]
Between the front and rear body parts 12, 14, a plurality of thrust jacks 20 for advancing the front body part 12 are provided at predetermined intervals in the circumferential direction. A main gripper 22 is installed in the rear trunk portion 14 so as to be able to appear and retract.
[0018]
Like the front gripper 18, the main gripper 22 has a built-in jack for extending and contracting the gripper plate toward the excavated pit wall side, and is provided with a relief valve for controlling the pressure of each jack. Yes.
[0019]
In addition, at the rear end of the rear trunk portion 14, when a natural ground is bad, a reaction force is applied to the diameter-expanded simple liner 30 installed on the rear side thereof or another type of liner having high rigidity, A shield shank 24 for digging the main body 10 is provided.
[0020]
Further, an erector 26 that holds the enlarged diameter simple liner 30 is installed on the rear end side of the rear body portion 14. And in the main-body part 10, the 1st conveyor 28 for excavation earth and sand conveyance is installed so that between the front and rear trunk | drums 12 and 14 may be penetrated.
[0021]
A second conveyor 29 is installed on the rear end side of the first conveyor 28 so that excavated earth and sand can be transferred between the conveyors 28 and 29.
[0022]
Further, on the rear end side of the rear body portion 14, a diameter expansion device 32 of the diameter expansion type simple liner 30 is installed. As shown in FIG. 2, the diameter expansion device 32 is provided so as to be movable back and forth along a guide rail 36 installed on the upper surface side of a cross beam 34 fixed to the erector 26. The guide rail 36 that is towed and moved with the excavation of the portion 10 is moved to a position where the enlarged diameter simple liner 30 is installed.
[0023]
The diameter expansion device 32 of the present embodiment includes a frame 32b whose side surface has a U-shape attached to a wheel 32a that rolls along the guide rail 36, a plurality of top end pressing jacks 32c, a plurality of left and Right side wall pressing jacks 32d and 32e are provided.
[0024]
The top end pressing jack 32c is disposed on the upper end side of the opposing portion of the frame 36b so as to expand and contract in the vertical direction. The side wall pressing jacks 32d and 32e are swingably supported on the side of the top end pressing jack 32c via pins.
[0025]
2 and 3 show the top end and the side wall pressing jacks 32c, 32d, and 32e arranged in pairs in the left-right direction. Actually, however, the directions are orthogonal to the paper surface of each figure. Also, jacks 32c, 32d, and 32e having the same configuration are arranged at a predetermined interval.
[0026]
As shown in detail in FIG. 4, the diameter-expanded simple liner 30 includes a crown piece 30 a disposed at the top end of the excavation surface, a pair of side pieces 30 b disposed on both sides of the excavation surface, And an expansion maintaining member 30c.
[0027]
The crown piece 30a is curved with substantially the same curvature as the inner circumferential curvature of the excavation surface, and a pair of curved plates 300a arranged in parallel with a predetermined interval therebetween, and both ends thereof are fixed to the curved plate 300a, respectively. And a plurality of connecting rods 301a arranged in parallel with each other.
[0028]
The pair of side pieces 30b has substantially the same configuration as the crown piece 30a, and includes a pair of curved plates 300b and a plurality of connecting rods 301b. In addition, steel materials, such as an angle and a channel, can be used for this connection rod 301b.
[0029]
Side pieces 30b are respectively arranged at both ends of the thus configured crown piece 30a, and the crown piece 30a and each side piece 30b are hingedly coupled with pins 30d.
[0030]
As shown in FIG. 4A, the crown piece 30a and the side piece 30b hinged in this way place the curved plate 300b of the other side piece 30b on the curved plate 300b of the other side piece 30b. Then, the curved plates 300a, b can be folded into a convex lens shape that bulges upward and downward, respectively, and when folded into such a shape, the entire width fits within the tunnel cross section being excavated, Since it can be carried in without being disassembled, the efficiency of the assembly work can be improved.
[0031]
In addition, the dimension of the crown piece 30a and the side piece 30b can also be made to fold smaller by further increasing the hinge coupling portion when there is a restriction within the tunnel cross section.
[0032]
Further, when the crown and the side pieces 30a and 30b configured as described above are used, the diameter-expanded simple liner 30 can have a skeleton structure of the curved plates 300a and 300b and the connecting rods 301a and 301b. You can also go down.
[0033]
On the other hand, the diameter expansion maintaining member 30c is made of steel or the like and includes a girder that is installed in the cross-sectional direction of the tunnel excavation surface.
[0034]
When installing the enlarged diameter simple liner 30 configured as described above, the liner is transported to the rear end side of the TBM main body 10 in a folded state. The conveyed enlarged diameter simple liner 30 is attached to an enlarged diameter device 32 as shown in FIG.
[0035]
When attaching to the diameter expansion device 32, the crown piece 30a of the diameter expansion type simple liner 30 is positioned on the top end side of the tunnel excavation surface, and the side pieces 30b on both sides are slightly expanded, and are gripped by the erector 26 Let
[0036]
In this state, the crown piece 30a of the diameter-expanding simple liner 30 is locked to the expansion / contraction end of the top end pressing jack 32c, and the side piece 30b is connected to the expansion / contraction end of the left and right side wall pressing jacks 32d, 32e. Each is locked and held.
[0037]
When the locking and holding of the liner 30 is finished, as shown in FIG. 3, the top end pressing jack 32c is driven to extend to press the crown piece 30a against the top end portion of the excavation surface, and the left and right sides. The wall pressing jacks 32d and 32e are driven to extend, and the side piece 30b is pressed to both sides of the excavation surface.
[0038]
When the crown piece 30a and the side piece 30b are pressed against the excavation surface, the diameter expansion maintaining member 30c is installed so as to connect the lower end sides of the side piece 30b, and both ends of the diameter expansion maintaining member 30c are used as the excavation surface. Fix it. When the diameter expansion maintaining member 30 is fixed in this manner, the diameter expansion maintaining member 30 is positioned above the tunnel invert portion, as is apparent from FIG.
[0039]
When the installation and fixing of the enlarged diameter maintaining member 30c is finished, the locking state between the top end pressing jack 32c and the left and right side wall pressing jacks 32d and 32e and the crown and the side pieces 30a and 30b is released. Each jack 32c, 32d, 32e is contracted.
[0040]
When the diameter expansion maintaining member 30c is installed and fixed in this manner, the crown piece 30a and the side piece 30b that are hinged to each other become arched even if the pressing force of the jacks 32c, 32d, and 32e is released. The shape of the diameter-expanded simple liner 30 is maintained in a state where the crown piece 30a is pressed against the top end portion of the excavation surface, and in a state where the side piece 30b is pressed against both sides of the excavation surface.
[0041]
Now, according to the enlarged diameter type simple liner 30 configured as described above, the side piece 30b is expanded in a state where the crown and the side pieces 30a, 30b are expanded and pressed against the top end portion and both side portions of the excavation surface. When the diameter expansion maintaining member 30c is installed and fixed on the lower end side of the shaft, its shape is maintained, so even if the inverted portion of the excavation surface is uneven, no liner is installed in the inverted portion. There is no need to do it.
[0042]
In addition, the diameter-expanded simple liner 30 is configured such that the crown piece 30a and the side piece 30b are hinged to each other so that it can be folded, so that it can be carried directly into the tunnel in the folded state. Easy assembly is possible.
[0043]
【The invention's effect】
As described above in detail in the examples and experimental examples, the diameter-expanded simple liner according to the present invention does not require uneven shaping and can be installed easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall explanatory view showing an example of a TBM machine using a diameter-expanded simple liner according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing a state in which the diameter expansion type simple liner of the present invention is attached to a diameter expansion device.
FIG. 3 is an explanatory view showing a state in which the diameter expansion type simple liner of the present invention is expanded to a diameter expansion device and pressed against a drilling surface.
FIGS. 4A and 4B are a side view and a top view in a folded state showing an embodiment of a diameter-expanded simple liner according to the present invention. FIGS.
[Explanation of symbols]
30 Diameter expansion type simple liner 30a Crown piece 30b Side piece 30c Diameter expansion maintaining member 32 Diameter expansion device

Claims

トンネル掘進機の掘進に伴い、その後部側で掘削面に沿って順次組立てられる拡径式簡易ライナーにおいて、
前記拡径式簡易ライナーは、前記掘削面の天端部に配置されるクラウンピースと、
前記掘削面の両側面側に配置されるサイドピースと、
前記簡易ライナーの拡径維持部材とを備え、
前記クラウンピースと前記サイドピースとを相互にヒンジ結合して、折畳み可能に構成し、
前記クラウンおよびサイドピースを拡径させて前記掘削面の天端部と両側部とに押圧し、トンネルのインバート部にライナーを設置しない状態で、当該インバート部の上方に位置するようにして、前記サイドピースの下端側間に前記拡径維持部材を設置固定することを特徴とする拡径式簡易ライナー。In the diameter expansion type simple liner that is sequentially assembled along the excavation surface on the rear side with the tunnel excavation machine,
The diameter-expanded simple liner is a crown piece disposed at the top end of the excavation surface;
Side pieces disposed on both sides of the excavation surface;
With a diameter expansion maintaining member of the simple liner,
The crown piece and the side piece are hinged to each other and configured to be foldable,
The crown and the side piece are expanded in diameter and pressed against the top end portion and both side portions of the excavation surface, in a state where no liner is installed on the invert portion of the tunnel so as to be positioned above the invert portion , A diameter expansion type simple liner, wherein the diameter expansion maintaining member is installed and fixed between the lower ends of the side pieces.

前記クラウンおよびサイドピースは、前記掘削面の内周曲率と概略同一曲率で湾曲し、所定の間隔を隔てて平行に配置される一対の湾曲プレートと、両端が前記湾曲プレートにそれぞれ固設され、所定の間隔をおいて平行に配置される複数の連結ロッド,アングル,チャンネルなどの鋼材からなる連結材とを有することを特徴とする請求項１記載の拡径式簡易ライナー。 The crown and the side piece are curved with substantially the same curvature as the inner circumferential curvature of the excavation surface, and a pair of curved plates arranged in parallel with a predetermined interval, and both ends are fixed to the curved plate, 2. A diameter-expanded simple liner according to claim 1, further comprising a plurality of connecting rods, connecting members made of steel such as angles and channels arranged in parallel at predetermined intervals.