JP3769836B2 - 湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置 - Google Patents

湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の湿り空気ガスタービンの一例を示したものであり、同一の軸1上に、低圧空気圧縮機2と、高圧空気圧縮機3と、高圧ガスタービン4と、低圧ガスタービン5とが設けられており、更に前記軸1の端部には発電機6が接続されている。
【0003】
大気が前記低圧空気圧縮機2に吸引されて圧縮され、低圧空気圧縮機2で圧縮された圧縮空気7は高圧空気圧縮機3に導かれて更に圧縮され、高圧となった圧縮空気7は、高圧空気圧縮機3の出口に接続され途中に出側切換制御弁8を備えた圧縮機出側流路9を介して増湿塔10に導入されるようになっている。
【0004】
増湿塔10は、蒸気11aを圧縮空気7に供給することにより圧縮空気7に湿りを与えて体積を増加するようになっている。11は前記低圧空気圧縮機2と高圧空気圧縮機3との間に備えて圧縮空気7と水とを熱交換するクーラであり、該クーラ11により圧縮空気7を冷却して高圧空気圧縮機3の圧縮効率を高めると同時に、蒸発した蒸気11aを前記増湿塔10に供給するようになっている。
【0005】
増湿塔10で蒸気11aが混合されて湿り空気となった圧縮空気7’は、増湿塔10の出口に接続されたタービン入側流路13により入側切換制御弁12を介して燃焼器14に導入され、燃焼器14に供給されているガス或いは油等の燃料15と共に燃焼して、高温高圧のガス16となって前記高圧ガスタービン4に導かれることにより仕事を行うようになっている。
【0006】
高圧ガスタービン4を出たガス16は、低圧ガスタービン5に導かれて更に仕事を行った後、必要な場合には図示しない熱回収装置等で熱回収を行った後、排ガスとして排出されるようになっている。
【0007】
また、前記湿り空気ガスタービンの起動時には、蒸気11aが得られないために増湿塔10を使用することができず、そのために単純サイクルC1の運転を行えるようにしている。
【0008】
即ち、高圧空気圧縮機3の出口を、タービン入側流路13の入側切換制御弁12と燃焼器14との間に連通する中間流路18を設け、該中間流路18に中間切換制御弁17を備えるようにしている。図中19は入側切換制御弁12の開作動時に、中間流路18の圧縮空気7が増湿塔10方向に逆流しないようにタービン入側流路13の入側切換制御弁12出口に備えた逆止弁である。
【0009】
前記図4に示した湿り空気ガスタービンの起動時には、増湿塔10を使用しない単純サイクルC1の運転が行われるが、この単純サイクルC1の運転時は、出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12は全閉とされ、中間切換制御弁17は全開とされている。
【0010】
これにより、低圧空気圧縮機2にて大気を取入れて圧縮された圧縮空気7は、高圧空気圧縮機3で更に圧縮されて圧力が高められた後、中間流路18を経て燃焼器14に導かれて燃料15と共に燃焼され、燃焼により高温高圧となったガス16は高圧ガスタービン4及び低圧ガスタービン5に順次導かれて駆動を行うようになる。
【0011】
上記増湿塔10を使用しない単純サイクルC1の運転から、増湿塔10を使用する湿り空気サイクルC2の運転に切換える際には、前記出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12を徐々に開く作動を行うと同時に、中間切換制御弁17を徐々に閉じる作動を行う。これにより、高圧空気圧縮機3からの圧縮空気7は、増湿塔10に導かれて蒸気11aが混合されることにより体積が増加されるようになる。このように蒸気11aが混合されて体積が増加された圧縮空気7’(湿り空気)は、燃焼器14で燃焼されることにより更に圧力が高められたガス16となって、高圧ガスタービン4及び低圧ガスタービン5に導かれることにより、高圧ガスタービン4及び低圧ガスタービン5が高い効率で駆動されるようになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記したように、図4の湿り空気ガスタービンにおいて、増湿塔10を使用しない単純サイクルC1の運転から増湿塔10を使用する湿り空気サイクルC2の運転に切換える時に、出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12を徐々に開け、中間切換制御弁17を徐々に閉じる作動を行うが、増湿塔10の内部は略大気圧であって温度も低くなっており、更に該増湿塔10はかなり大きな容量をもっているために、前記出側切換制御弁8の開作動の開始と同時に、高圧空気圧縮機3からの圧縮空気7が大量に増湿塔10に流れることになり、このために中間流路18を介して燃焼器14に供給されている圧縮空気7の圧力が急激に低下し、これによって燃焼器14で燃焼させた後のガス16の圧力も低下することになり、よって高圧ガスタービン4及び低圧ガスタービン5のタービン出力が急激に低下することになり、これにより発電機6の出力が変動してしまうという問題を生じていた。
【0013】
尚、増湿塔10を使用している湿り空気サイクルC2の運転から、増湿塔10を使用しない単純サイクルC1の運転に切換える際には、前記したような燃焼器14に供給されている圧縮空気7の圧力が急激に低下するような問題を生じることはない。
【0014】
本発明は、増湿塔を使用しない運転から増湿塔を使用する運転に切換える際に、燃焼器入口の圧縮空気の圧力が低下するのを防止して、ガスタービン出力が低下するのを防止し得る湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、高圧空気圧縮機の出口を出側切換制御弁を介して増湿塔の入口に連通する圧縮機出側流路と、増湿塔の出口を入側切換制御弁及び燃焼器を順次介して高圧ガスタービンの入口に接続するタービン入側流路と、高圧空気圧縮機の出口を中間切換制御弁を介してタービン入側流路の入側切換制御弁と燃焼器との間に連通する中間流路とを備えた湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置であって、圧縮機出側流路に出側切換制御弁をバイパスするバイパス流路を備え、且つバイパス流路に、高圧空気圧縮機出口の圧縮空気の一部を増湿塔に供給し得る増湿塔昇圧用小流量弁を備えたことを特徴とする湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置、に係るものである。
【0016】
請求項2に記載の発明は、増湿塔昇圧用小流量弁の開閉を検出する弁開閉検出器と、増湿塔の圧力を検出する増湿塔圧力検出器と、タービン入側流路における入側切換制御弁の出口圧力を検出する入側圧力検出器と、増湿塔昇圧開始指令により増湿塔昇圧用小流量弁を開作動すると共に、弁開閉検出器からの小流量弁開信号が入力され、且つ増湿塔圧力検出器からの増湿塔検出圧力が入側圧力検出器の燃焼器入口検出圧力より大きくなった時に、出側切換制御弁及び入側切換制御弁を開作動すると共に、中間切換制御弁を閉作動し、設定時間経過後に増湿塔昇圧用小流量弁を閉作動する制御器とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置、に係るものである。
【0017】
請求項1に記載の発明では、増湿塔を使用しない運転から増湿塔を使用した運転に切換える際に、増湿塔昇圧用小流量弁を開作動して、バイパス流路を介して高圧空気圧縮機からの圧縮空気の一部を僅かずつ増湿塔に供給して増湿塔の内部圧力を徐々に上昇させることができるようにしているので、燃焼器入口圧力に対して増湿器内部の圧力が高くなった時に前記切換を行うようにすれば、該切換時に燃焼器入口の圧縮空気の圧力が低下することがなくなり、よって前記切換時に高圧ガスタービン及び低圧ガスタービンの出力が低下する問題を防止できる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、増湿塔昇圧開始指令により増湿塔昇圧用小流量弁を開作動すると共に、弁開閉検出器からの小流量弁開信号が入力されて且つ増湿塔圧力検出器からの増湿塔検出圧力が入側圧力検出器の燃焼器入口検出圧力より大きくなった時に、出側切換制御弁及び入側切換制御弁を開作動すると共に、中間切換制御弁を閉作動し、設定時間経過後に増湿塔昇圧用小流量弁を閉作動する制御器を備えているので、増湿塔を使用しない運転と増湿塔を使用する運転とに切換える作動を自動的に且つ安定して行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
【0020】
図1は、前記図4の従来の湿り空気ガスタービンに適用した本発明を実施する形態の一例を示したもので、図中図4と同一の符号を付したものは同一物を表わしている。
【0021】
図1に示すように、前記図4に示した構成と同様の湿り空気ガスタービンにおいて、圧縮機出側流路9に出側切換制御弁8をバイパスするバイパス流路20を備え、且つ該バイパス流路20に、増湿塔10の使用に先立って高圧空気圧縮機3出口の圧縮空気7の一部を増湿塔10に供給して増湿塔10の圧力を増加し得るようにした増湿塔昇圧用小流量弁21を備える。
【0022】
この増湿塔昇圧用小流量弁21は、それが全開した時に、前記出側切換制御弁8の全開によって圧縮機出側流路9を流れる圧縮空気7の流量の1/100〜1/1000程度の流量が流れるようにした小容量の弁となっている。
【0023】
図1中24は、前記出側切換制御弁8、入側切換制御弁12、中間切換制御弁17及び増湿塔昇圧用小流量弁21の開閉を制御する制御器である。
【0024】
制御器24には、リミットスイッチ等によって増湿塔昇圧用小流量弁21の開閉を検出するようにした弁開閉検出器25からの小流量弁開信号26と、増湿塔10内部の圧力を検出するようにした増湿塔圧力検出器27からの増湿塔検出圧力P1と、タービン入側流路13における入側切換制御弁12の出口に備えた入側圧力検出器28からの燃焼器入口検出圧力P0とが入力されるようになっており、更に増湿塔昇圧開始指令29、及びプラント停止指令30が入力されている。
【0025】
図2は、前記制御器24の回路の一例を示したロジック回路図であり、制御器24には、セットS側とリセットR側とを有するホールド回路31と、a側の100%信号とb側の0%信号が入力された切換器32とを備えており、前記増湿塔昇圧開始指令29が制御器24に発せられると、ホールド回路31のセットS側によって前記切換器32にONの信号33が出し続けられ、これにより切換器32はa側の100%信号を出力するように切換えられ、増湿塔昇圧用小流量弁21が全開されるようになっている。また、前記ホールド回路31のリセットR側に信号45が入力されると、リセットされることによって前記ONの信号33がなくなり、これにより切換器32がb側の0%信号を出力するように切換えられて、増湿塔昇圧用小流量弁21が全閉されるようになっている。
【0026】
制御器24には、増湿塔圧力検出器27からの増湿塔検出圧力P1と、入側圧力検出器28からの燃焼器入口検出圧力P0とが入力されており、増湿塔検出圧力P1と燃焼器入口検出圧力P0とを比較してP1>P2の時にONの信号34を出力する比較器35を備えており、更に該比較器35からのONの信号34と、前記したように増湿塔昇圧用小流量弁21が全開にされたことにより弁開閉検出器25からの小流量弁開信号26とが入力された時にONの信号36を出力するようにしたAND回路37を備えている。
【0027】
図2中38は、セットS側とリセットR側とを有するホールド回路であり、該ホールド回路38のセットS側に前記AND回路37からのONの信号36が入力されると、ホールド回路38はONの信号39を出し続けるようになっている。
【0028】
40は、a側の100%信号とb側の0%信号とが入力されている切換器であり、前記ホールド回路38からのONの信号39が切換器40に入力されることによって100%信号を出力するように切換えられ、また前記ホールド回路38からのONの信号39がなくなることによって0%信号を出力するように切換えられるようになっている。切換器40によって切換えられる100%信号又は0%信号は、変化率制限器41を介して前記出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12に同時に出力されるようになっており、該出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12は、前記変化率制限器41に設定された所要の変化率で同時に開閉が制御されるようになっている。
【0029】
42は、a側の0%信号とb側の100%信号とが入力されている切換器であり、前記ホールド回路38からのONの信号39が切換器42に入力されることによって0%信号を出力するように切換えられ、また前記ホールド回路38からのONの信号39がなくなることによって100%信号を出力するように切換えられるようになっている。切換器42によって切換えられる0%信号又は100%信号は、変化率制限器43を介して前記中間切換制御弁17に出力されるようになっており、該中間切換制御弁17は前記変化率制限器43に設定された所要の変化率で開閉が制御されるようになっている。
【0030】
更に、前記ホールド回路38からのONの信号39が入力されるタイマー44を備えており、該タイマー44は、前記ONの信号39が入力されてから所要の時間経過後に信号45を前記ホールド回路31のリセットR側に出力してホールド回路31のリセットを行うようになっており、これにより、ホールド回路31からのONの信号33がなくなるので、切換器32は0%信号を出力するように切換えられて前記増湿塔昇圧用小流量弁21を全閉するようになっている。
【0031】
また、前記ホールド回路38のリセットR側にプラント停止指令30が入力されるようになっており、プラントを停止する際にホールド回路38のリセットR側にプラント停止指令30が入力すると、ホールド回路38がリセットされ、これにより、ホールド回路38からのONの信号39がなくなり、これによって切換器40が0%信号を出力するように切換えられて出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12が同時に全閉作動され、同時に、切換器42が100%信号を出力するように切換えられて中間切換制御弁17が全開作動されるようになっている。
【0032】
次に上記実施の形態例の作用を説明する。
【0033】
図3は、前記形態例の作動を線図化して示したもので、図1の湿り空気ガスタービンにおいて、出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12が全閉され、中間切換制御弁17が全開されて、増湿塔10を使用しない単純サイクルC1の運転が行われている間(例えば起動時)は、前記したように出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12が全閉されていることにより増湿塔10内部は略大気圧となっている。従って図3に破線で示すように、増湿塔圧力検出器27の増湿塔検出圧力P1は低く、また入側圧力検出器28の燃焼器入口検出圧力P0は実線で示すように高圧空気圧縮機3からの圧縮空気7によって高い圧力となっている。
【0034】
上記状態から、増湿塔10を使用する湿り空気サイクルC2に切換えてタービン出力を増加する際には、増湿塔昇圧開始指令29を制御器24に入力させる。
【0035】
すると、図2に示すように、ホールド回路31が増湿塔昇圧開始指令29によってONの信号33を切換器32に出力し、これにより切換器32はa側の100%信号を増湿塔昇圧用小流量弁21に出力して、該増湿塔昇圧用小流量弁21を図3に示すように開作動させる。増湿塔昇圧用小流量弁21が全開されると、弁開閉検出器25は図2に示すように小流量弁開信号26を制御器24のAND回路37に出力するようになる。
【0036】
増湿塔昇圧用小流量弁21が開けられると、図1に示すように、バイパス流路20を介して高圧空気圧縮機3からの圧縮空気7の一部が僅かずつ増湿塔10に供給され、これにより増湿塔10の内部圧力が徐々に上昇するようになる。
【0037】
この時、増湿塔昇圧用小流量弁21が開けられても、バイパス流路20を流れる圧縮空気7の流量は僅かであるため、燃焼器14に供給されている圧縮空気7の圧力が低下するようなことがなく、よって高圧ガスタービン4及び低圧ガスタービン5の出力が低下することはない。
【0038】
前記増湿塔昇圧用小流量弁21の開により増湿塔10の圧力が上昇され、更に蒸気11aが供給されることによって更に増湿塔10の圧力が増加されることにより、ついには増湿塔検出圧力P1が燃焼器入口検出圧力P0より高くなる逆転の現象を生じる。
【0039】
このように、増湿塔検出圧力P1が燃焼器入口検出圧力P0より高くなると、そのP1>P0によって図2における比較器35がONの信号34をAND回路37に出力するようになり、この時、前記したようにAND回路37に弁開閉検出器25からの小流量弁開信号26が入力されているので、AND回路37からONの信号36がホールド回路38に出力されるようになり、これによりホールド回路38はONの信号39を出し続けることになる。
【0040】
前記ホールド回路38からONの信号39が発せられると、切換器40はa側の100%信号を出力するように切換えられ、この100%信号を受けた変化率制限器41は所要の変化率L1(図3)で前記出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12を同時に開作動させて全開にする。
【0041】
又同時に、前記ホールド回路38からONの信号39によって切換器42がa側の0%信号を出力するように切換えられ、この0%信号を受けた変化率制限器43は所要の変化率L2(図3)で前記中間切換制御弁17を閉作動させて全閉にする。
【0042】
更に、前記ホールド回路38からのONの信号39がタイマー44に入力され、タイマー44はONの信号39が入力されてから所要の時間経過後に信号45を前記ホールド回路31のリセットR側に出力してホールド回路31のリセットを行う。このリセットによりホールド回路31からのONの信号33がなくなることにより、切換器32はb側の0%信号を増湿塔昇圧用小流量弁21に出力するように切換わり、増湿塔昇圧用小流量弁21は全閉される。
【0043】
このとき、前記タイマー44は、図3に示すように前記ホールド回路38からONの信号39が出力されてから前記出側切換制御弁8と入側切換制御弁12の全開、中間切換制御弁17の全閉が完了した後に増湿塔昇圧用小流量弁21を全閉とするように設定時間Tを設定している。
【0044】
また、プラントが停止される時には、前記ホールド回路38のリセットR側にプラント停止指令30が入力されるのでホールド回路38がリセットされ、これにより、ホールド回路38からのONの信号39がなくなる。従って、切換器40が0%信号を出力するように切換えられて出側切換制御弁8及び入側切換制御弁12が同時に全閉作動され、また同時に、切換器42が100%信号を出力するように切換えられて中間切換制御弁17が全開作動される。このように、プラントが停止される場合には、増湿塔10を使用しない単純サイクルC1の状態に自動的に切換えられる。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、増湿塔を使用しない運転から増湿塔を使用した運転に切換える際に、増湿塔昇圧用小流量弁を開作動して、バイパス流路を介して高圧空気圧縮機からの圧縮空気の一部を僅かずつ増湿塔に供給して増湿塔の内部圧力を徐々に上昇させることができるようにしているので、燃焼器入口圧力に対して増湿器内部の圧力が高くなった時に前記切換を行うようにすれば、該切換時に燃焼器に供給されている圧縮空気の圧力が低下するのを防止することができ、よって前記切換時に高圧ガスタービン及び低圧ガスタービンの出力が低下する問題を防止できる効果を奏する。
【0046】
請求項2に記載の発明によれば、増湿塔昇圧開始指令により増湿塔昇圧用小流量弁を開作動すると共に、弁開閉検出器からの小流量弁開信号が入力されて且つ増湿塔圧力検出器からの増湿塔検出圧力が入側圧力検出器の燃焼器入口検出圧力より大きくなった時に、出側切換制御弁及び入側切換制御弁を開作動すると共に、中間切換制御弁を閉作動し、設定時間経過後に増湿塔昇圧用小流量弁を閉作動する制御器を備えているので、増湿塔を使用しない運転と増湿塔を使用する運転とに切換える作動を自動的に且つ安定して行える効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す全体ブロック図である。
【図2】図1の制御器のロジック回路図である。
【図3】本発明の実施の形態における燃焼器入口検出圧力と増湿塔検出圧力との関係及び、増湿塔昇圧用小流量弁、出側切換制御弁、入側切換制御弁、中間切換制御弁の開閉作動との関係を示した線図である。
【図4】従来の湿り空気ガスタービンの一例を示す全体ブロック図である。
【符号の説明】
3 高圧空気圧縮機
4 高圧ガスタービン
7 圧縮空気
8 出側切換制御弁
9 圧縮機出側流路
10 増湿塔
12 入側切換制御弁
13 タービン入側流路
14 燃焼器
17 中間切換制御弁
18 中間流路
20 バイパス流路
21 増湿塔昇圧用小流量弁
24 制御器
25 弁開閉検出器
26 小流量弁開信号
27 増湿塔圧力検出器
28 入側圧力検出器
29 増湿塔昇圧開始指令
0 燃焼器入口検出圧力
1 増湿塔検出圧力
T 設定時間

Claims (2)

  1. 高圧空気圧縮機の出口を出側切換制御弁を介して増湿塔の入口に連通する圧縮機出側流路と、増湿塔の出口を入側切換制御弁及び燃焼器を順次介して高圧ガスタービンの入口に接続するタービン入側流路と、高圧空気圧縮機の出口を中間切換制御弁を介してタービン入側流路の入側切換制御弁と燃焼器との間に連通する中間流路とを備えた湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置であって、圧縮機出側流路に出側切換制御弁をバイパスするバイパス流路を備え、且つ該バイパス流路に、高圧空気圧縮機出口の圧縮空気の一部を増湿塔に供給し得る増湿塔昇圧用小流量弁を備えたことを特徴とする湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置。
  2. 増湿塔昇圧用小流量弁の開閉を検出する弁開閉検出器と、増湿塔の圧力を検出する増湿塔圧力検出器と、タービン入側流路における入側切換制御弁の出口圧力を検出する入側圧力検出器と、増湿塔昇圧開始指令により増湿塔昇圧用小流量弁を開作動すると共に、弁開閉検出器からの小流量弁開信号が入力され、且つ増湿塔圧力検出器からの増湿塔検出圧力が入側圧力検出器の燃焼器入口検出圧力より大きくなった時に、出側切換制御弁及び入側切換制御弁を開作動すると共に、中間切換制御弁を閉作動し、設定時間経過後に増湿塔昇圧用小流量弁を閉作動する制御器とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の湿り空気ガスタービンの増湿塔切換装置。
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