JP3769083B2 - アイドル回転数制御装置の故障判定装置 - Google Patents

アイドル回転数制御装置の故障判定装置 Download PDF

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのアイドル回転数制御装置の故障を検知する故障検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのアイドル回転数の制御は、スロットル弁の全閉時に該スロットル弁をバイパスするEACV(電子式空気量制御弁)の開度を調整し、エンジンに供給される空気量を制御することにより行われる。この場合、検出された実アイドル回転数Neが、例えば、
目標回転数−100rpm≦Ne≦目標回転数+200rpm
の正常領域にあるときにアイドル回転数制御装置が正常であると判定し、前記領域にないときにアイドル回転数制御装置が故障していると判定するようになっている。
【0003】
前記実アイドル回転数Neは全閉スロットル開度におけるエンジン回転数として検出され、その全閉スロットル開度はスロットル開度センサの出力電圧値により検出される。そしてスロットル開度センサの出力値THが、予め設定された全閉値TH0 と固定値αとにより規定される領域にあるときに、即ち、
TH0 ≦TH≦TH0 +α
の範囲にあるときに、スロットル開度が全閉開度であると判定するようになっている。
【0004】
また従来の故障検知は、最初の故障判定があった場合に、その判定機会に正常判定がない限り故障の履歴を残しておき、そして次の判定機会に再び故障判定があった場合に故障を確定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スロットル全閉開度を上述のように予め設定された全閉値TH0 に基づいて判定すると、以下の▲1▼〜▲3▼のような問題が発生する。
▲1▼ スロットル開度センサの経年変化によりスロットル弁の全閉時における出力値THが上昇すると、TH>TH0 +αになって前記領域から外れてしまい、故障検知が不能になる。
▲2▼ スロットル開度センサの経年変化によりスロットル弁の全閉時における出力値THが低下すると、ドライバーがアクセルペダルに乗せてアクセル開度が全閉開度より増加した場合に、本来ならばTH>TH0 +αになって前記領域から外れるべきところがTH0 ≦TH≦TH0 +αの領域に納まってしまい、アクセル開度が全閉開度でない状態で故障検知が行われて誤検知の原因となる。
▲3▼ 自動変速機を備えた車両ではニュートラル時とインギヤ時とでアイドル運転の負荷が異なるため、ニュートラル時に実アイドル回転数Neが前記正常領域を越える故障状態であっても、それに続くインギヤ時に実アイドル回転数Neが前記正常領域に納まって正常状態になるため、正しい故障判定ができなくなる。
【0006】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、アイドル回転数制御装置の故障を的確に検知することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明では、全閉スロットル開度学習手段がアイドル運転時の実スロットル開度に基づいて全閉スロットル開度を学習すると、比較手段が前記全閉スロットル開度に所定値を加算した値と実スロットル開度とを比較して故障発生の可能性の有無を判定し、故障判定実行許可手段は比較手段の比較結果に基づいてアイドル回転数制御装置の故障判定の実行の許可/不許可を判定する。これにより、スロットル開度センサの出力特性にバラツキがあっても、誤判定を下す可能性がある場合には故障判定の実行を不許可にして誤判定を回避することができる。
【0008】
請求項2に記載された発明では、足乗せ検知手段がドライバーのアクセルペダルへの足乗せの有無を検知すると、その結果に基づいて故障判定実行許可手段がアイドル回転数制御装置の故障判定の実行の許可/不許可を判定するので、足乗せによる誤検知を回避することができる。
【0009】
請求項3に記載された発明では、足乗せ検知手段が足乗せを検知したときに故障判定実行許可手段は故障判定の実行を不許可にするので、足乗せ時に故障判定を実行して誤った故障判定を下すことが回避される。
【0010】
請求項4に記載された発明では、減速フュエルカット中及び/又はブレーキ作動中に、足乗せ検知手段は足乗せが行われていないと判定するので、「足乗せ無し」の判定を的確に行うことができる。
【0011】
請求項5に記載された発明では、前回の判定機会に偏差が基準値を越えており、且つ今回の判定機会のインギヤ時に偏差が基準値を越えた場合に、故障判定実行許可手段は故障判定の実行を不許可にするので、自動変速機のインギヤに伴うアイドル回転数の増加による誤検知を回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図10は本発明の一実施例を示すもので、図1はアイドル回転数制御装置の全体構成図、図2はメインルーチンのフローチャートの第1分図、図3はメインルーチンのフローチャートの第2分図、図4はモニター実行条件判定ルーチンのフローチャート、図5はOK側モニター実行条件判定ルーチンのフローチャート、図6はNG側モニター実行条件判定ルーチンのフローチャート、図7はスロットル開度MIN値更新ルーチンのフローチャート、図8は「足乗せ無し」判定ルーチンのフローチャート、図9はブレーキスイッチ正常判定ルーチンのフローチャート、図10は制御系のブロック図である。
【0014】
図1に示すように、自動変速機付き車両に搭載されるエンジンEには、燃焼室1に連なる吸気通路2及び排気通路3が設けられており、エアクリーナ4の下流側の吸気通路2にはアクセルペダル5に機械的に接続されて開閉するスロットル弁6と、燃料噴射弁7とが設けられる。スロットル弁6を迂回するバイパス通路8にはリニアソレノイド弁よりなるEACV(電子式空気量制御弁)9が設けられており、スロットル弁6が全閉状態になるエンジンEのアイドル運転時に、バイパス通路8を通ってスロットル弁6を迂回する補助空気量を調整してエンジンEのアイドル回転数を制御する。
【0015】
マイクロコンピュータよりなる電子制御ユニット10には、スロットル弁6の開度を検出するスロットル開度センサS1 と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサS2 と、冷却水温を検出する冷却水温センサS3 と、吸入空気温を検出する吸入空気温センサS4 と、大気圧を検出する大気圧センサS5 と、車速を検出する車速センサS6 と、自動変速機のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサS7 と、ブレーキペダル11に設けられたブレーキスイッチ12とが接続されており、電子制御ユニット10は前記各センサS1 〜S7 及びスイッチ12からの信号に基づいてEACV9の開度をフィードバック制御するとともに、アイドル回転数制御装置ICの故障をモニターする。
【0016】
図10に示すように、アイドル回転数制御装置ICの故障をモニターする故障判定装置は、スロットル弁6の全閉スロットル開度(全閉スロットル開度下限更新値)THMINを学習する全閉スロットル開度学習手段M1と、全閉スロットル開度THMINに予め設定した所定値αを加算した値とスロットル開度THとを比較する比較手段M2と、比較手段M2による比較結果に基づいて、或いはそれに加えてアクセルペダル5への足乗せを検知する足乗せ検知手段M4からの信号に基づいて、故障判定の実行の許可/不許可を判定する故障判定実行許可手段M3とを備える。
【0017】
次に、本発明の実施例の作用を図2〜図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0018】
図2及び図3に示すメインルーチンのフローチャートのステップS1で、エンジンEの運転状態がアイドル回転数制御装置ICの故障のモニターに適しているか否かを判定する。即ち、図4のモニター実行判定ルーチンのフローチャートのステップS21で、エンジンEの始動後に所定時間(例えば、120秒)が経過しており、ステップS22で冷却水温センサS3 で検出したエンジンEの冷却水温TWが所定範囲内(例えば、80℃以上100℃以下)に納まっており、吸入空気温センサS4 で検出した吸入空気温TAが所定範囲内(例えば、0℃以上80℃以下)に納まっており、大気圧センサS5 で検出した大気圧PAが所定範囲内(例えば、580mmHg以上)に納まっており、ステップS23で補機の負荷、電気負荷が所定値(例えば、19A)以下であって且つポンピングブレーキが行われておらず、ステップS24で車速センサS6 で検出した車速がゼロで車両が停車中であり、ステップS25で空燃比が正常であり、ステップS26で後述するアクセルペダル5への足乗せが無い場合に、エンジンEの運転状態がアイドル回転数制御装置ICの故障のモニターに適していると判定されてステップS27でモニターの実行が許可される。前記ステップS21〜S26の何れか1個でも不成立(NO)になれば、エンジンEの運転状態がアイドル回転数制御装置ICの故障のモニターに適していないと判定されてステップS28でモニターの実行が不許可になる。
【0019】
図2及び図3のフローチャートに戻り、ステップS1でモニターの実行が許可される、ステップS2でエンジン回転数センサS2 で検出したアイドルエンジン回転数Neと上限基準値NOBJ+DNIAHとを比較する。ここでNOBJは目標アイドル回転数、DNIAHは予め設定された固定値(例えば200rpm)である。ステップS2でアイドルエンジン回転数Neが上限基準値NOBJ+DNIAHを越えているとき、ステップS3でEACV9の電流値IACTが基準値IACTIAL(例えば、478mA)未満であって補助空気量が少なければ、アイドル回転数制御装置ICに故障が発生していると推定してステップS4に移行し、そこで後述するNG(異常)側モニターの実行条件を判定する。
【0020】
また前記ステップS2でアイドルエンジン回転数Neが上限基準値NOBJ+DNIAH以下であれば、ステップS5に移行してアイドルエンジン回転数Neと下限基準値NOBJ−DNIALとを比較する。ここでDNIALは予め設定された固定値(例えば100rpm)である。ステップS5でアイドルエンジン回転数Neが下限基準値NOBJ−DNIAL未満であるとき、ステップS6でEACV9の電流値IACTが基準値IACTIAH(例えば、506mA)を越えていて補助空気量が多ければ、アイドル回転数制御装置ICに故障が発生していると推定して前記ステップS4に移行し、そこで後述するNG側モニターの実行条件を判定する。
【0021】
また前記ステップS2,S5においてアイドルエンジン回転数Neが、NOBJ−DNIAL≦Ne≦NOBJ+DNIAHの範囲内にあれば、ステップS7に移行して後述するOK(正常)側モニターの実行条件を判定する。
【0022】
前記ステップS4でNG側モニターの実行が許可されるとステップS8に移行し、ステップS13又はステップS15でセットされたNG判定タイマーがステップS8でタイムアップしたときに、つまりNG側モニターの実行許可状態が所定時間(例えば、20秒)継続すると、ステップS9でアイドル回転数制御装置ICが故障であるとの判定が下される。また前記ステップS7でOK側モニターの実行が許可されるとステップS11に移行し、ステップS10又はステップS14でセットされたOK判定タイマーがステップS11でタイムアップしたときに、つまりOK側モニターの実行許可状態が所定時間(例えば、5秒)継続すると、ステップS12でアイドル回転数制御装置ICが正常であるとの判定が下される。
【0023】
次に、図5のフローチャートに基づいて、前記メインルーチンのステップS7の「OK側モニター実行条件判定」のサブルーチンを説明する。
【0024】
先ず、ステップS31でシフトポジションセンサS7 により自動変速機がインギヤ状態(即ち、非ニュートラルポジション)にあり、且つステップS32で前回判定時にアイドル回転数制御装置ICの故障が検知されていれば、ステップS33でOK側のモニター実行が不許可になる。また前記ステップS31で自動変速機がニュートラルポジションにあるか、或いはインギヤ状態であっても前記ステップS32で前回判定時にアイドル回転数制御装置ICの故障が検知されていなければ、ステップS34でOK側のモニター実行が許可される。
【0025】
ところで、ニュートラル時とインギヤ時とでは自動変速機の負荷が異なるため、それに応じてアイドル回転数も変動することになる。1回目の故障判定機会において、ニュートラル時にアイドル回転数Neが正常領域(図2のフローチャートのステップS2参照)を越えてNGになっても、それに続く2回目の故障判定機会にインギヤしていると、負荷の増加によりアイドル回転数Neが前記正常領域に納まってOKになってしまう。1回目及び2回目の故障判定機会において連続してNGにならないと故障判定が下されないため、上述のようにして2回目の故障判定機会にインギヤによる負荷増加でOKになってしまうと、本来故障判定が下されるべきところが誤って正常判定が下されてしまうことになる。
【0026】
しかしながら、本実施例ではNGになった1回目に続く2回目の故障判定機会にインギヤしていれば、OK側のモニター実行が不許可になるため、誤った正常判定が下されることが未然に回避される。
【0027】
次に、図6のフローチャートに基づいて、前記メインルーチンのステップS4の「NG側モニター実行条件判定」のサブルーチンを説明する。
【0028】
先ず、ステップS41でスロットル開度センサS1 で検出したアイドル時のスロットル開度THが予め設定された上限値(例えば、2.0deg)以下であり、且つ前記スロットル開度THがスロットル開度下限更新値THMINと固定値α(例えば、0.3deg)との和以下であってスロットル弁6が全閉状態にあることが確認され、更に続くステップS42でドライバーがアクセルペダル5に足を乗せていないこと(即ち「足乗せ無し」)が確認されると、ステップS43でNG側のモニター実行が許可される。また前記ステップS41でスロットル弁6が全閉状態にないか、或いはステップS42で「足乗せ有り」であれば、ステップS44でNG側のモニター実行が不許可になる。スロットル開度下限更新値THMINの決定及び「足乗せ無し」の判定については、後から図7及び図6に基づいてそれぞれ説明する。
【0029】
ところで、スロットル弁6が全閉位置にあることをスロットル開度センサS1 の出力値に基づいて検出するとき、従来はスロットル開度センサS1 で検出したスロットル開度THが予め設定された全閉値TH0 と固定値αとにより規定される領域内にあるか否かにより判定していた。即ち、TH0 ≦TH≦TH0 +αが成立していればスロットル弁6が全閉位置にあると見なし、モニターの実行を許可していた。しかしながら、スロットル開度センサS1 の特性にはバラツキがあり、スロットル弁6の全閉位置を一律の全閉値TH0 を用いて検出しようとすると誤検出の原因となる。
【0030】
例えば、大きめの出力値を持つスロットル開度センサS1 の場合には、スロットル弁6が全閉位置にあるにも関わらず、検出されたスロットル開度THがTH0 +αを越えてモニターの実行が不能になる可能性があり、また小さめの出力値を持つスロットル開度センサS1 の場合には、ドライバーがアクセルペダル5に足を乗せてスロットル弁6が全閉位置より開いた位置にあるにも関わらず、検出されたスロットル開度THがTH0 ≦TH≦TH0 +αの領域に納まってしまい、誤ったモニターが実行されてしまう可能性がある。
【0031】
しかしながら、本実施例によれば、スロットル弁6が全閉位置にあることを検出する際の基準となる全閉値TH0 として固定値を使用することを避け、スロットル開度センサS1 で検出したスロットル開度THから学習したスロットル開度下限更新値THMINを使用することにより、個々のスロットル開度センサS1 の出力特性のバラツキを補償してスロットル弁6の全閉位置を精密に検出することができる。しかも、「足乗せ無し」の判定が行われない限りモニターの実行が不許可になるため、足乗せによる誤判定を未然に回避することができる。
【0032】
次に、図7のフローチャートに基づいてスロットル開度下限更新ルーチンを説明する。
【0033】
先ず、ステップS51でエンジンEが始動モードにあれば、ステップS52でスロットル開度下限更新値THMINを初期値に設定するとともに、ステップS59で下限値更新タイマーをセットする。前記初期値は、例えば図6のフローチャートのステップS41の上限値とされる。
【0034】
前記ステップS51でエンジンEが始動モードを脱しており、ステップS53でスロットル開度THの変動量が所定未満(例えば、±0.3deg未満)であって、スロットル弁6が全開位置から全閉位置に急激に閉弁した際のオーバーシュートが発生しおらず、且つステップS54で下限値更新タイマーがタイムアップして一定の更新時間(例えば、0.5秒)が経過していれば、ステップS55で下限値更新タイマーをセットするとともに、ステップS56でスロットル開度THの前回値と今回値とを比較する。そしてステップS56で前回値と今回値とが一致していてスロットル開度THが安定していれば、ステップS57でスロットル開度THの今回値をスロットル開度下限更新値THMINと比較し、今回値がスロットル開度下限更新値THMINを下回っていれば、ステップS58でその今回値を新たなスロットル開度下限更新値THMINとして採用する。一方、前記ステップS56で全開値と今回値とが一致していなければ、ステップS60でその今回値を新たな前回値とする。
【0035】
このようにして、スロットル開度センサS1 で検出したスロットル開度THに基づいてスロットル開度下限更新値THMINを逐次更新し、そのスロットル開度下限更新値THMINを用いてスロットル弁6の全閉位置を検出することにより、個々のスロットル開度センサS1 の出力特性のバラツキを補償することができる。
【0036】
次に、図8のフローチャートに基づいて「足乗せ無し」判定ルーチンを説明する。
【0037】
先ず、ステップS61でエンジンEが減速フュエルカット中であり、ステップS62でブレーキスイッチ12が正常であり、ステップS63でブレーキスイッチ12がONし、ステップS64でその状態が所定時間(例えば、2秒)経過すると、ステップS65で「足乗せ無し」の判定が下される。つまり、所定時間継続して減速フュエルカットが行われ、且つ所定時間継続してブレーキスイッチ12がONしていれば、ドライバーの足はブレーキペダル11上に置かれていて、アクセルペダル5上に置かれていないと判定される。尚、前記ステップS62でブレーキスイッチ12に異常がある場合には、所定時間継続して減速フュエルカットが行われたときに、「足乗せ無し」の判定が下される。
【0038】
図8のフローチャートにおけるステップS62のサブルーチンが図9のフローチャートに示されており、ブレーキスイッチ正常判定は以下のようにして行われる。
【0039】
先ず、ステップS71でブレーキスイッチ12がONすると、ステップS72でフラグFOFF1を「0」にリセットし、ステップS73でフラグFON1 が「1」にセットされていなければステップS74でフラグFON1 を「1」にセットし、また前記テップS72で既にフラグFON1 が「1」にセットされていれば、ステップS75でフラグFON2 を「1」にセットする。またステップS71でブレーキスイッチ12がOFFすると、ステップS76でフラグFON1 を「0」にリセットし、ステップS77でフラグFOFF1が「1」にセットされていなければステップS78でフラグFOFF1を「1」にセットし、また前記テップS77で既にフラグFOFF1が「1」にセットされていれば、ステップS79でフラグFOFF2を「1」にセットする。
【0040】
そしてステップS80でフラグFON2 及びフラグFOFF2が共に「1」にセットされていれば、つまりブレーキスイッチ12が2回のループで連続してONし、且つ2回のループで連続してOFFした履歴が残っていれば、ブレーキスイッチ12がONスティック故障やOFFスティック故障を起こしていないと推定できるため、ステップS81でブレーキスイッチ12が正常であると判定する。
【0041】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、アイドル運転時の実スロットル開度に基づいて全閉スロットル開度を学習する全閉スロットル開度学習手段と、全閉スロットル開度に所定値を加算した値と実スロットル開度とを比較する比較手段と、比較手段による比較結果に基づいてアイドル回転数制御装置の故障判定の実行の許可/不許可を判定する故障判定実行許可手段とを備えたことにより、スロットル開度センサの出力特性にバラツキがあっても、故障判定の実行を許可するか否かを的確に判定して正確な故障判定を可能にすることができる。
【0043】
また請求項2に記載された発明によれば、ドライバーのアクセルペダルへの足乗せを検知する足乗せ検知手段と、足乗せ検知手段の検知結果に基づいてアイドル回転数制御装置の故障判定の実行の許可/不許可を判定する故障判定実行許可手段とを備えたことにより、ドライバーがアクセルペダルに足を乗せたことによる誤検知を回避することができる。
【0044】
また請求項3に記載された発明によれば、足乗せ検知手段が足乗せを検知したときに故障判定実行許可手段は故障判定の実行を不許可にするので、足乗せ時に故障判定を実行して誤った故障判定を下すことが回避される。
【0045】
また請求項4に記載された発明によれば、足乗せ検知手段は、減速フュエルカット中及び/又はブレーキ作動中に足乗せが行われていないと判定するので、「足乗せ無し」の判定を的確に行うことができる。
【0046】
また請求項5に記載された発明によれば、前回の判定機会に偏差が基準値を越えており、且つ今回の判定機会のインギヤ時に偏差が基準値を越えた場合に、故障判定の実行を不許可にするので故障判定実行許可手段を備えたことにより、自動変速機のインギヤに伴うアイドル回転数の増加による誤検知を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アイドル回転数制御装置の全体構成図
【図2】メインルーチンのフローチャートの第1分図
【図3】メインルーチンのフローチャートの第2分図
【図4】モニター実行条件判定ルーチンのフローチャート
【図5】OK側モニター実行条件判定ルーチンのフローチャート
【図6】NG側モニター実行条件判定ルーチンのフローチャート
【図7】スロットル開度MIN値更新ルーチンのフローチャート
【図8】「足乗せ無し」判定ルーチンのフローチャート
【図9】ブレーキスイッチ正常判定ルーチンのフローチャート
【図10】制御系のブロック図
【符号の説明】
5 アクセルペダル
6 スロットル弁
8 バイパス通路(通路)
9 EACV(制御弁)
E エンジン
IC アイドル回転数制御装置
M1 全閉スロットル開度学習手段
M2 比較手段
M3 故障判定実行許可手段
M4 足乗せ検知手段
TH 実スロットル開度
THMIN 全閉スロットル開度
α 所定値

Claims (5)

  1. エンジン(E)のスロットル弁(6)を迂回する通路(8)に制御弁(9)を設け、エンジン(E)のアイドル運転時に前記通路(8)を流れる空気量を前記制御弁(9)によって制御することによりアイドル回転数を目標回転数に制御するアイドル回転数制御装置(IC)の故障を判定すべく、アイドル回転数と目標回転数との偏差を基準値と比較し、この偏差が前記基準値を越えたときに故障を判定するアイドル回転数制御装置の故障判定装置において、
    アイドル運転時の実スロットル開度(TH)に基づいて全閉スロットル開度(THMIN)を学習する全閉スロットル開度学習手段(M1)と、
    全閉スロットル開度(THMIN)に所定値(α)を加算した値と実スロットル開度(TH)とを比較する比較手段(M2)と、
    比較手段(M2)による比較結果に基づいて前記アイドル回転数制御装置(IC)の故障判定の実行の許可/不許可を判定する故障判定実行許可手段(M3)と、
    を備えたことを特徴とするアイドル回転数制御装置の故障判定装置。
  2. エンジン(E)のスロットル弁(6)を迂回する通路(8)に制御弁(9)を設け、エンジン(E)のアイドル運転時に前記通路(8)を流れる空気量を前記制御弁(9)によって制御することによりアイドル回転数を目標回転数に制御するアイドル回転数制御装置(IC)の故障を判定すべく、アイドル回転数と目標回転数との偏差を基準値と比較し、この偏差が前記基準値を越えたときに故障を判定するアイドル回転数制御装置の故障判定装置において、
    ドライバーのアクセルペダル(5)への足乗せを検知する足乗せ検知手段(M4)と、
    足乗せ検知手段(M4)の検知結果に基づいて前記アイドル回転数制御装置(IC)の故障判定の実行の許可/不許可を判定する故障判定実行許可手段(M3)と、
    を備えたことを特徴とするアイドル回転数制御装置の故障判定装置。
  3. 足乗せ検知手段(M4)が足乗せを検知したときに故障判定実行許可手段(M3)は故障判定の実行を不許可にすることを特徴とする、請求項2記載のアイドル回転数制御装置の故障判定装置。
  4. 足乗せ検知手段(M4)は、減速フュエルカット中及び/又はブレーキ作動中に足乗せが行われていないと判定することを特徴とする、請求項2記載のアイドル回転数制御装置の故障判定装置。
  5. 自動変速機を備えた車両のエンジン(E)のスロットル弁(6)を迂回する通路(8)に制御弁(9)を設け、エンジン(E)のアイドル運転時に前記通路(8)を流れる空気量を前記制御弁(9)によって制御することによりアイドル回転数を目標回転数に制御するアイドル回転数制御装置(IC)の故障を判別すべく、アイドル回転数と目標回転数との偏差を基準値と比較し、この偏差が前記基準値を越える状態が2回の判定機会に連続して発生したときに故障を判定するアイドル回転数制御装置の故障判定装置において、
    前回の判定機会に前記偏差が前記基準値を越えており、且つ今回の判定機会のインギヤ時に前記偏差が前記基準値を越えた場合に、故障判定の実行を不許可にする故障判定実行許可手段(M3)を備えたことを特徴とするアイドル回転数制御装置の故障判定装置。
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