JP3767121B2 - 光通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、赤外線とされる光の発光もしくは発光及び受光を行う電子機器であって、他の電子機器との間での光通信による情報交換、もしくは、他の電子機器に対する光通信による遠隔制御を行う光通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受像機,ビデオテープレコーダ,コンパクトディスクプレーヤ等の各種の据置型の電子機器に対する遠隔操作制御を行うにあたり、携帯型の電子機器に設けられた発光部を用いて、携帯型の電子機器が備える操作部における制御操作に応じて変調された赤外線を遠隔操作信号として電子機器側に送出する光通信を行い、据置型の電子機器において、それに設けられた受光部により携帯型の電子機器から送出された赤外線が受けられるとともに、それに基づく制御信号の形成がなされ、その制御信号によって動作制御が行われるようにされる赤外線遠隔制御システムが提案されている。
【0003】
このような赤外線遠隔制御システムにあっては、制御操作に応じて変調された赤外線を遠隔操作信号として送出する光通信を行うものとされる携帯型の電子機器が、例えば、全体が厚みを比較的小とする長方体状に形成されたものとされる本体部の上面部分に、操作部が、例えば、押釦形式をとるものとされて設けられ、また、その本体部の内部に、電源電圧を供給する電池,信号処理回路部、及び、赤外線を発する発光ダイオード等とされる発光部が光制御部として収容されて構成される。そして、光制御部を形成する発光部が、操作部の操作に応じた変調が施されたものとされる赤外線を発生し、それを全体が厚みを比較的小とする長方体状に形成された本体部における側端面部分の一つに形成された透孔部を透過させて送出し、それにより光通信が行われるようにする。その際、発光部により発せられ透孔部を通じて送出される、操作部の操作に応じて変調された赤外線は、比較的顕著な指向性を有し、最大強度が得られるその光軸方向が特定の方向、例えば、全体が厚みを比較的小とする長方体状に形成された本体部における上面部分に略沿うものとなる方向に設定される。
【0004】
携帯型の電子機器による据置型の電子機器に対する遠隔操作制御が行われる赤外線遠隔制御システムにあっては、携帯型の電子機器から据置型の電子機器への片方向光通信が行われることに成るが、斯かるシステムをさらに発展させた、携帯型の電子機器と据置型の電子機器との間において、赤外線を利用した双方向光通信が行われるようにした赤外線通信システムも提案されている。このようなシステムのもとにあっては、例えば、据置型の電子機器が、卓上型あるいは床上設置型のコンピュータ(据置型コンピュータ)とされるとともに、携帯型の電子機器が、携帯型のパーソナル・コンピュータ(携帯型コンピュータ)とされ、据置型コンピュータ及び携帯型コンピュータの両者に、赤外線の発光及び受光を行う発光部及び受光部を含んだ光制御部が設けられ、例えば、携帯型コンピュータに備えられた操作部の操作に応じて、両者間での双方向光通信が行われて、据置型コンピュータと携帯型コンピュータとの間でのデータ交換がなされるようにされる。
【0005】
斯かる際においても、据置型コンピュータ及び携帯型コンピュータの夫々に設けられた光制御部に含まれる発光部により発せられて送出される赤外線は、比較的顕著な指向性を有し、最大強度が得られるその光軸方向が特定の方向に沿うものとなるように設定される。
【0006】
上述の如くの、据置型の電子機器に対する携帯型の電子機器による遠隔操作制御に赤外線が利用される赤外線遠隔制御システム、あるいは、据置型コンピュータと携帯型コンピュータとの間におけるデータ交換に赤外線が利用される赤外線通信システムにあっては、据置型の電子機器に対する携帯型の電子機器による遠隔操作制御、あるいは、据置型コンピュータと携帯型コンピュータとの間におけるデータ交換に電波が利用される場合に比して、据置型の電子機器、あるいは、据置型コンピュータにおいて外界ノイズに起因する疑似信号による誤動作が生じる事態の発生を低減させることができ、また、比較的安価に構成することができる等の利点が得られる。なお、電波が利用される場合には、そのための通信プロトコルが必要とされるが、据置型の電子機器に対する携帯型の電子機器による遠隔操作制御、あるいは、据置型コンピュータと携帯型コンピュータとの間におけるデータ交換にあたって標準となるような通信プロトコルは見当たらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の赤外線遠隔制御システムのもとにおいて、携帯型の電子機器に設けられた光制御部を形成する発光部から赤外線が送出され、それが据置型の電子機器に設けられた受光部により受けられる片方向光通信が実行されて、据置型の電子機器に対する遠隔操作制御が行われようとする場合、あるいは、上述の赤外線通信システムのもとにおいて、据置型コンピュータ及び携帯型コンピュータの夫々に設けられた発光部及び受光部を含む光制御部の間での双方向光通信が実行されて、据置型コンピュータと携帯型コンピュータとの間におけるデータ交換が行われようとする場合にあっては、携帯型の電子機器あるいは携帯型コンピュータが、様々な姿勢状態におかれたもとで、携帯型の電子機器に設けられた発光部の発光動作あるいは携帯型コンピュータ及び据置型コンピュータの夫々に設けられた光制御部における送受光動作が行われる可能性がある。
【0008】
即ち、携帯型の電子機器が、それに設けられた発光部から送出される光の光軸方向が据置型の電子機器に設けられた受光部もしくはその近傍に向かう方向に向けられる状態とされる姿勢のみならず、それに設けられた発光部から送出される光の光軸方向が据置型の電子機器に設けられた受光部もしくはその近傍に向かう方向とは異なる方向、例えば、据置型の電子機器に設けられた受光部に向かう方向に直交する方向に向けられる状態とされる姿勢をとるものとされる可能性がある。また、携帯型コンピュータにあっても、それに設けられた光制御部を形成する発光部から送出される光の光軸方向が据置型コンピュータに設けられた光制御部を形成する受光部もしくはその近傍に向かう方向に向けられる状態とされる姿勢のみならず、それに設けられた光制御部を形成する発光部から送出される光の光軸方向が据置型コンピュータに設けられた光制御部を形成する受光部もしくはその近傍に向かう方向とは異なる方向、例えば、据置型コンピュータに設けられた光制御部を形成する受光部に向かう方向に直交する方向に向けられる状態とされる姿勢をとるものとされる可能性がある。
【0009】
そして、携帯型の電子機器が、それに設けられた発光部から送出される光の光軸方向が据置型の電子機器に設けられた受光部もしくはその近傍に向かう方向とは異なる方向に向けられることになる姿勢をとる場合には、発光部から送出される光が比較的顕著な指向性を有したものとされることにより、据置型の電子機器に対する片方向光通信を適正に行うことができなくなってしまう。また、携帯型コンピュータが、それに設けられた光制御部を形成する発光部から送出される光の光軸方向が据置型コンピュータに設けられた光制御部を形成する受光部もしくはその近傍に向かう方向とは異なる方向に向けられることになる姿勢をとる場合には、発光部から送出される光が比較的顕著な指向性を有したものとされることにより、据置型コンピュータとの間での双方向光通信を適正に行うことができなくなってしまう。
【0010】
従って、上述の携帯型の電子機器あるいは携帯型コンピュータの使用にあたっては、その姿勢を、発光部から送出される光の光軸方向が適切なものとなるように設定することが要求されることになり、携帯型の電子機器あるいは携帯型コンピュータについての使用にあたっての取扱い上の自由度、さらには、デザイン上の自由度が制限されることになってしまう。
【0011】
このような不都合に対処すべく、携帯型の電子機器あるいは携帯型コンピュータにおいて、それに設けられる発光部を、例えば、比較的広い角度範囲に亙って光を発する発光指向特性を有したものとすること、あるいは、携帯型の電子機器あるいは携帯型コンピュータに複数の発光部を設け、それらから発せられる光の光軸方向を夫々異ならせて、全体として比較的広い角度範囲に亙って光が発せられるようにすること等が考えられる。しかしながら、これらのいずれの場合にあっても、1個もしくは複数個の発光部における消費電力の増大がまねかれることになってしまう。
【0012】
また、据置型の電子機器あるいは携帯型コンピュータ及び据置型コンピュータの夫々において、それに設けられる受光部を、例えば、比較的広い角度範囲に亙って光を受けることができる受光指向特性を有したものとすること、あるいは、据置型の電子機器あるいは携帯型コンピュータ及び据置型コンピュータの夫々に複数の受光部を設け、それらにより受けられる光の光軸方向が夫々異なるようにして、全体として比較的広い角度範囲に亙って光が受けられるようにすること等も考えられる。しかしながら、これらのいずれの場合にあっても、マルチパスの悪影響を受けて、受光部から適正な光検出出力が得られなくなってしまう虞がある。
【0013】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明は、例えば、他の電子機器との間でのデータ交換のための双方向光通信を行うべく用いられるにあたり、他の電子機器からの光を受ける受光部、あるいは、他の電子機器に設けられる受光部がマルチパスの悪影響を受けて適正な光検出出力が得られなくなってしまうものとされる事態を回避でき、しかも、他の電子機器側への光を発する発光部における消費電力の増大をまねくことなく、使用にあたっての取扱い上の自由度、さらには、デザイン上の自由度に対する制限を効果的に緩和することができる光通信装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置は、手動操作部が設けられた操作部側部分に画像表示部が設けられた表示部側部分が変位可能に連結されて成り、表示部側部分が、操作部側部分に近接してそれに対する蓋体の役割を果たす状態と操作部側部分から離隔して画像表示部による画像表示を行う状態とを選択的にとることができるもとで、手動操作部における操作に応じた信号処理が行われる本体部と、各々が表示部側部分に設けられ、所定の信号に応じて変調された互いに異なる光軸方向を伴う指向性を有する複数の光を夫々発光もしくは受光する複数の光制御部と、表示部側部分に設けられ、その表示部側部分の操作部側部分に近接した状態もしくは操作部側部分から離隔した状態のもとでの姿勢を検出する姿勢検出部と、本体部に設けられ、画像表示部に信号処理に基づく画像表示を行わせるとともに、姿勢検出部により検出された姿勢に応じて複数の光制御部のうちから特定のものを選択し、選択された特定の光制御部に信号処理に関わる発光もしくは受光による通信動作を行わせる動作制御部とを備えて構成される。
【0017】
特に、請求項2に記載された発明に係る光通信装置は、複数の光制御部のうちの少なくとも2個が、表示部側部分における互いに略直交する2面を形成する2箇所に夫々配されるものとされる。
【0018】
さらに、請求項に記載された発明に係る光通信装置は、姿勢検出部が、表示部側部分に固定されて、その表示部側部分の姿勢を重力が作用する方向に関連させて検出するものとされる。
【0023】
上述の本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置にあっては、本体部を構成する操作部側部分及び表示部側部分のうちの表示部側部分に設けられた、各々が発光機能もしくは受光機能を有した複数の光制御部のうちの1個もしくは2個以上が、表示部側部分に設けられた姿勢検出部によって検出された、その表示部側部分の姿勢に応じて選択されて、発光もしくは受光による通信動作を行うものとされる。従って、複数の光制御部が設けられた表示部側部分の姿勢に応じて、複数の光制御部のうちの発光もしくは受光による通信動作を行うに適した状態におかれているものが選択され得ることになる。
【0024】
それゆえ、例えば、他の電子機器との間でのデータ交換のための双方向光通信を行うべく用いられるにあたり、光制御部に含まれていて他の電子機器からの光を受ける受光部、あるいは、他の電子機器に設けられる受光部が、マルチパスの悪影響を受けて適正な光検出出力が得られなくなってしまうものとされる事態が回避され、しかも、光制御部に含まれていて他の電子機器側への光を発する発光部における消費電力の増大がまねかれることなく、使用にあたっての取扱い上の自由度、さらには、デザイン上の自由度に対する制限が効果的に緩和されることになる。
【0025】
特に、請求項2に記載された発明に係る光通信装置にあっては、表示部側部分に設けられる複数の光制御部のうちの少なくとも2個が、表示部側部分における互いに略直交する2面を形成する2箇所に夫々配されるので、それら2個の光制御部が、互いに直交する2方向に夫々沿った光軸方向を伴う2光を夫々発光もしくは受光するものとされ、使用にあたり、発光もしくは受光による通信動作を行うに適した状態におかれている光制御部が選択され得ることになる、表示部側部分の姿勢態様の変化範囲が極めて広いものとされる。
【0026】
さらに、請求項に記載された発明に係る光通信装置にあっては、表示部側部分の姿勢が、重力が作用する方向に関連して検出されるので、複数の光制御部が設けられた表示部側部分の姿勢の検出が、極めて容易かつ確実に行われる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図2,図3及び図4は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置の一例を示す。この例は、全体として、携帯型コンピュータである、“ノートブック型”等と称されるパーソナル・コンピュータを形成している。
【0033】
図2〜図4に示されるパーソナル・コンピュータは、本体部11が表示部側部分12と操作部側部分13とに分割されており、表示部側部分12が操作部側部分13にヒンジ部14を介して連結されている。そして、表示部側部分12は、ヒンジ部14により、図2に示される如くの操作部側部分13から離隔した状態と、図3及び図4に示される如くの操作部側部分13に近接した状態とを選択的にとることができる。
【0034】
本体部11における操作部側部分13には、キーボードによって形成された主手動操作部15が設けられており、また、各部の制御を行う制御ユニット,役割りを異にする複数のメモリ手段を含むメモリ部等の各種の回路構成素子及び部品を含んだ回路構成部を内蔵している。本体部11における表示部側部分12には、例えば、液晶パネルにより形成される画像表示部16が設けられている。表示部側部分12が操作部側部分13に近接するときには、画像表示部16を主手動操作部15に近接対向させて、主手動操作部15を覆うものとされ、主手動操作部15に対する蓋体の役割を果たす。
【0035】
本体部11における表示部側部分12には、その互いに略直交する面17Aと面17Bとに夫々光制御部18Aと光制御部18Bとが設けられている。光制御部18A及び18Bの夫々は、赤外線を発光する発光部と赤外線を受光する受光部とを含んでいる。そして、光制御部18Aにおける発光部は、面17Aに略直交する方向(矢印aによって示される方向;a方向)に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有した赤外線を発するべく配され、また、光制御部18Bにおける発光部は、面17Bに略直交する方向(矢印bによって示される方向;b方向)に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有した赤外線を発するべく配されている。従って、光制御部18Aにおける発光部から発せられる赤外線の光軸方向、即ち、a方向と、光制御部18Bにおける発光部から発せられる赤外線の光軸方向、即ち、b方向とは、互いに略直交することになる。
【0036】
光制御部18Aにおける受光部は、a方向に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有した赤外線に対する受光感度が最大となるように配され、また、光制御部18Bにおける受光部は、b方向に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有した赤外線に対する受光感度が最大となるように配されている。
【0037】
また、本体部11における表示部側部分12には、姿勢検出部19が内蔵されるとともに、補助手動操作部20が外部から操作することができるものとして設けられている。
【0038】
姿勢検出部19は、例えば、本体部11における表示部側部分12の内部に固定された水銀スイッチあるいは半導体重力感知素子等によって形成され、重力の作用を利用して、表示部側部分12の姿勢を検出する。例えば、a方向及びb方向の夫々が重力が作用する方向(重力方向)Gに略直交することになる、表示部側部分12についての図2に示される如くに操作部側部分13から離隔した状態とされる姿勢,a方向が重力方向Gとは逆の方向となり、b方向が重力方向Gに略直交することになる、表示部側部分12についての図3に示される如くに操作部側部分13に近接した姿勢,a方向が重力方向Gに略直交し、b方向が重力方向Gに略沿うことになる、表示部側部分12についての図に示される如くに操作部側部分13に近接した姿勢等が、夫々に応じて検出される。
【0039】
図1は、図2,図3及び図4に示される、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置の一例を成すパーソナル・コンピュータの構成を示す。
【0040】
図1に示されるパーソナル・コンピュータにあっては、種々の演算処理を含む各種の制御動作を行う動作制御部を形成するものとされた制御ユニット30が備えられている。制御ユニット30には、主手動操作部15からの、主手動操作部15における操作に応じた操作入力信号SK,補助手動操作部20からの、補助手動操作部20における操作に応じた操作入力信号SA、及び、姿勢検出部19からの、検出された本体部11における表示部側部分12の姿勢に応じた検出出力信号SPが供給される。また、制御ユニット30には、役割りを異にする複数のメモリ手段を含むメモリ部31が接続されている。
【0041】
制御ユニット30は、主手動操作部15からの操作入力信号SKに応じて、種々の演算処理を行い、それにより得られる種々のデータをメモリ部31にデータDXとして適宜格納するとともに、メモリ部31に格納されたデータDXを適宜読み出して、演算処理に供する。そして、制御ユニット30は、演算処理により得られる各種のデータのうちの画像用データDV及び音声用データDSを、映像信号形成部32及び音声信号形成部33に夫々供給する。
【0042】
映像信号形成部32は、画像用データDVに基づく映像信号SVを形成して、その映像信号SVを画像表示部16に供給する。それにより、画像表示部16において、制御ユニット30において得られる画像用データDVの内容に応じた画像が表示される。一方、音声信号形成部33は、音声用データDSに基づく音声信号SSを形成して、その音声信号SSを音声再生部34に供給する。それにより、音声再生部34において、制御ユニット30において得られる音声用データDSの内容に応じた音声が再生される。
【0043】
また、制御ユニット30は、例えば、補助手動操作部20からの操作入力信号SAに応じて、演算処理により得られる各種のデータのうちの送信用データDTを、発光部選択制御部35に供給する。また、それとともに、姿勢検出部19からの検出出力信号SPに応じて、検出出力信号SPがあらわす姿勢検出部19により検出された本体部11における表示部側部分12の姿勢に対応する選択制御信号SCを、発光部選択制御部35及び受光部選択制御部36に供給する。
【0044】
制御ユニット30からの選択制御信号SCにより、発光部選択制御部35は、光制御部18Aにおける発光部41Aと光制御部18Bにおける発光部41Bとについての選択を行い、発光部41A及び41Bのうちの選択されたものに、制御ユニット30からの送信用データDTを供給する。それにより、発光部41A及び41Bのうちの送信用データDTが供給されたものから、送信用データDTに応じて変調された赤外線とされる光が、a方向もしくはb方向に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有したものとして発せられる。
【0045】
また、制御ユニット30からの選択制御信号SCにより、受光部選択制御部36は、光制御部18Aにおける受光部42Aと光制御部18Bにおける受光部42Bとについての選択を行い、受光部42A及び42Bのうちの選択されたものからの光検出出力データDRを取り込んで、制御ユニット30に供給する。
【0046】
それにより、光制御部18Aにおける発光部41Aと光制御部18Bにおける発光部41Bとのうちの選択されたもの、及び、光制御部18Aにおける受光部42Aと光制御部18Bにおける受光部42Bとのうちの選択されたものによる、発光及び受光が行われることにより、例えば、他の電子機器との間でのデータ交換のための双方向光通信が行われる。
【0047】
斯かる際、発光部選択制御部35による光制御部18Aにおける発光部41Aと光制御部18Bにおける発光部41Bとについての選択にあっては、例えば、本体部11における表示部側部分12の姿勢に応じて、発光部41A及び発光部41Bのうちの、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが小である方が、発光動作を行うべきものとして選択され、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが同等である場合には、発せられる光が受けられるべき他の電子機器に設けられた受光部に対する向きが正対に近い方のものが、発光動作を行うべきものとして選択される。
【0048】
即ち、例えば、表示部側部分12が、図2に示される如くの姿勢をとるものとされるときには、光制御部18Aにおける発光部41A及び光制御部18Bにおける発光部41Bは、夫々から発せられる光の光軸方向がa方向及びb方向に沿うものとされて、重力方向Gに直交する方向に対するずれが同等であるので、発せられる光が受けられるべき他の電子機器に設けられた受光部に対する向きが正対に近い方のもの、例えば、光制御部18Aにおける発光部41Aが選択される。また、表示部側部分12が、図3に示される如くの姿勢をとるものとされるときには、発せられる光の光軸方向が重力方向Gに略直交するb方向に沿うものとされる、光制御部18Bにおける発光部41Bが選択される。さらに、表示部側部分12が、図4に示される如くの姿勢をとるものとされるときには、発せられる光の光軸方向が重力方向Gに略直交するa方向に沿うものとされる、光制御部18Aにおける発光部41Aが選択される。
【0049】
また、受光部選択制御部36による光制御部18Aにおける受光部42Aと光制御部18Bにおける受光部42Bとについての選択にあっては、発光部選択制御部35により選択された発光部41A及び41Bのいずれかが属している光制御部18A及び18Bのうちの一方に属するほうが選択される。即ち、発光部選択制御部35により光制御部18Aにおける発光部41Aが選択される場合には、受光部42Aが選択され、また、発光部選択制御部35により光制御部18Bにおける発光部41Bが選択される場合には、受光部42Bが選択される。
【0050】
なお、本体部11における表示部側部分12の姿勢が安定せず、姿勢検出部19からの検出出力信号SPの変動が激しい場合には、制御ユニット30は、姿勢検出部19からの検出出力信号SPに応じた選択制御信号SCの発光部選択制御部35及び受光部選択制御部36への供給を見合せ、姿勢検出部19により検出される本体部11における表示部側部分12の姿勢が安定するまで待機する。即ち、制御ユニット30は、姿勢検出部19により検出される姿勢が安定していないときには、その姿勢が安定するまで、発光部選択制御部35による発光部41Aと発光部41Bとについての選択及び受光部選択制御部36による受光部42Aと受光部42Bとについての選択が行われないようにするのである。
【0051】
このようにして、光制御部18Aにおける発光部41Aと光制御部18Bにおける発光部41Bとについての選択、及び、光制御部18Aにおける受光部42Aと光制御部18Bにおける受光部42Bとについての選択が行われることにより、本体部11における表示部側部分12からみて、光制御部18Aにおける発光部41Aもしくは光制御部18Bにおける発光部41Bから発せられる光が受けられるべき他の電子機器に設けられる受光部が、重力方向Gに略直交する方向にあるようにするだけで、本体部11における表示部側部分12が種々の姿勢をとるものとされる使用状態のもとで、例えば、他の電子機器との間でのデータ交換のための双方向光通信を適正に行えないことになる事態が生じる頻度が著しく低減される。
【0052】
上述の例にあっては、本体部11に2個の光制御部18A及び18Bが設けられているが、各々が光制御部18Aもしくは光制御部18Bと同様なものとされる、3個以上の光制御部が設けられてもよい。斯かる際には、本体部11における光制御部が設けられた部分の姿勢に応じて、3個以上の光制御部の夫々における発光部のうちの、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが最小であるものが、発光動作を行うべきものとして選択され、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが同等である場合には、発せられる光が受けられるべき他の電子機器に設けられた受光部に対する向きが正対に最も近い方のものが、発光動作を行うべきものとして選択される。また、3個以上の光制御部の夫々における受光部については、選択された発光部が属している光制御部に属するものが選択される。
【0053】
図5は、図1〜図4に示される光通信装置に関連するものとして提案されることが考えられる光通信装置の一例を示す。この例は、全体として、携帯型の電子機器であって、据置型の電子機器に対する遠隔操作制御を赤外線を利用して行うものとされる遠隔操作制御装置を形成している。
【0054】
図5に示される遠隔操作制御装置は、本体部51が備えられており、この本体部51は、複数の押釦型操作部によって形成される手動操作部52、及び、例えば、小型液晶パネルにより形成される表示部53が設けられたものとされている。また、本体部51には、各部の制御を行う制御ユニット,役割りを異にする複数のメモリ手段を含むメモリ部等の各種の回路構成素子及び部品を含んだ回路構成部が内蔵されている。
【0055】
本体部51には、その互いに略直交する面54Aと面54B(図5においては、本体部51の側面の一つと下面)とに夫々発光部55Aと発光部55Bとが設けられている。発光部55A及び55Bの夫々は、赤外線を発光するものとされている。そして、発光部55Aは、面54Aに略直交する方向(矢印a’によって示される方向;a’方向)に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有した赤外線を発するべく配され、また、発光部55Bは、面54Bに略直交する方向(矢印b’によって示される方向;b’方向)に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有した赤外線を発するべく配されている。従って、発光部55Aから発せられる赤外線の光軸方向、即ち、a’方向と、発光部55Bから発せられる赤外線の光軸方向、即ち、b’方向とは、互いに略直交することになる。
【0056】
さらに、本体部51には、姿勢検出部56が内蔵されている。この姿勢検出部56は、例えば、本体部51の内部に固定された水銀スイッチあるいは半導体重力感知素子等によって形成され、重力の作用を利用して、本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分の姿勢を検出する。例えば、a’方向が重力方向Gに直交し、b’方向が重力方向Gに沿うことになる、本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分についての、図5に示される如くの姿勢等が、夫々に応じて検出される。
【0057】
図6は、図5に示される遠隔操作制御装置の構成を示す。
【0058】
図6に示される遠隔操作制御装置にあっては、種々の演算処理を含む各種の制御動作を行う動作制御部を形成するものとされた制御ユニット60が備えられている。制御ユニット60には、手動操作部52からの、手動操作部52における操作に応じた操作入力信号SG、及び、姿勢検出部56からの、検出された本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分の姿勢に応じた検出出力信号SQが供給される。また、制御ユニット60には、役割りを異にする複数のメモリ手段を含むメモリ部61が接続されている。
【0059】
制御ユニット60は、手動操作部52からの操作入力信号SGに応じて、種々の演算処理を行い、それにより得られる種々のデータをメモリ部61にデータDZとして適宜格納するとともに、メモリ部61に格納されたデータDZを適宜読み出して、演算処理に供する。そして、制御ユニット60は、演算処理により得られる各種のデータのうちの表示用データDDを、表示信号形成部62に供給する。
【0060】
表示信号形成部62は、表示用データDDに基づく表示信号SDを形成して、その表示信号SDを表示部53に供給する。それにより、表示部53において、制御ユニット60において得られる表示用データDDの内容に応じた表示が行われる。
【0061】
また、制御ユニット60は、手動操作部52からの操作入力信号SGに応じて、演算処理により得られる各種のデータのうちの制御用データDNを、発光部選択制御部63に供給する。また、それとともに、姿勢検出部56からの検出出力信号SQに応じて、検出出力信号SQがあらわす姿勢検出部56により検出された本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分の姿勢に対応する選択制御信号SCを、発光部選択制御部63に供給する。
【0062】
制御ユニット60からの選択制御信号SCにより、発光部選択制御部63は、発光部55Aと発光部55Bとについての選択を行い、発光部55A及び55Bのうちの選択されたものに、制御ユニット60からの制御用データDNを供給する。それにより、発光部55A及び55Bのうちの制御用データDNが供給されたものから、制御用データDNに応じて変調された赤外線とされる光が、a’方向もしくはb’方向に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有したものとして発せられる。それにより、例えば、外部に設置された据置型の電子機器に対する遠隔操作制御のための片方向光通信が行われる。
【0063】
斯かる際、発光部選択制御部63による発光部55Aと発光部55Bとについての選択にあっては、例えば、本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分の姿勢に応じて、発光部55A及び発光部55Bのうちの、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが小である方が、発光動作を行うべきものとして選択され、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが同等である場合には、発せられる光が受けられるべき据置型の電子機器に設けられた受光部に対する向きが正対に近い方のものが、発光動作を行うべきものとして選択される。
【0064】
即ち、例えば、本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分が、図5に示される如くの姿勢をとるものとされるときには、発せられる光の光軸方向が重力方向Gに略直交するa’方向に沿うものとされる、発光部55Aが選択される。
【0065】
なお、本体部51の姿勢が安定せず、従って、姿勢検出部56による本体部51の発光部55A及び55Bが設けられた部分の姿勢の検出が安定に行われず、姿勢検出部56からの検出出力信号SQの変動が激しい場合には、制御ユニット60は、姿勢検出部56からの検出出力信号SQに応じた選択制御信号SCの発光部選択制御部63への供給を見合せ、姿勢検出部56により検出される本体部51の発光部55A及び55Bが設けられた部分の姿勢が安定するまで待機する。即ち、制御ユニット60は、姿勢検出部56により検出される姿勢が安定していないときには、その姿勢が安定するまで、発光部選択制御部63による発光部55Aと発光部55Bとについての選択が行われないようにするのである。
【0066】
このようにして、発光部55Aと発光部55Bとについての選択が行われることにより、本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分からみて、発光部55Aもしくは発光部55Bから発せられる光が受けられるべき据置型の電子機器に設けられる受光部が、重力方向Gに略直交する方向にあるようにするだけで、本体部51における発光部55A及び55Bが設けられた部分が種々の姿勢をとるものとされる使用状態のもとで、例えば、据置型の電子機器に対する遠隔操作制御のための片方向光通信を適正に行えないことになる事態が生じる頻度が著しく低減される。
【0067】
なお、上述の例にあっては、本体部51に2個の発光部55A及び55Bが設けられているが、各々が発光部55Aもしくは発光部55Bと同様なものとされる、3個以上の発光部が設けられてもよい。斯かる際には、本体部51における発光部が設けられた部分の姿勢に応じて、3個以上の発光部のうちの、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが最小であるものが、発光動作を行うべきものとして選択され、発せられる光の光軸方向の重力方向Gに直交する方向に対するずれが同等である場合には、発せられる光が受けられるべき据置型の電子機器に設けられた受光部に対する向きが正対に最も近い方のものが、発光動作を行うべきものとして選択される。
【0068】
図7は、図1〜図4に示される光通信装置に関連するものとして提案されることが考えられる光通信装置の他の例を示す。この例も、全体として、携帯型の電子機器であって、据置型の電子機器に対する遠隔操作制御を赤外線を利用して行うものとされる遠隔操作制御装置を形成している。
【0069】
図7に示される遠隔操作制御装置は、本体部71が備えられており、この本体部71は、互いに略直交する面72と面73とが設けられている。さらに、これらの面72及び73の夫々に略直交する面74も形成されており、面74には発光部75が設けられている。発光部75は、赤外線を発光するものとされていて、発光部75から発せられる赤外線は、面74に略直交する方向に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有するものとされる。
【0070】
本体部71における面72には、複数の押釦型操作部によって形成される手動操作部76A、及び、例えば、小型液晶パネルにより形成される表示部77Aが設けられている。また、本体部71における面73には、複数の押釦型操作部によって形成される手動操作部76B、及び、例えば、小型液晶パネルにより形成される表示部77Bが設けられている。
【0071】
さらに、本体部71には、各部の制御を行う制御ユニット,役割りを異にする複数のメモリ手段を含むメモリ部等の各種の回路構成素子及び部品を含んだ回路構成部が内蔵されているとともに、姿勢検出部78が内蔵されている。この姿勢検出部78は、例えば、本体部71の内部に固定された水銀スイッチあるいは半導体重力感知素子等によって形成され、重力の作用を利用して、本体部71の姿勢を検出する。面72が重力方向Gに略直交し、面73が重力方向Gに沿うことになる本体部71の図7に示される如くの姿勢,図示が省略されているが、面73が重力方向Gに略直交し、面72が重力方向Gに沿うことになる本体部71の姿勢等が、夫々に応じて検出される。
【0072】
図8は、図7に示される遠隔操作制御装置の構成を示す。
【0073】
図8に示される遠隔操作制御装置にあっては、種々の演算処理を含む各種の制御動作を行う動作制御部を形成するものとされた制御ユニット80が備えられている。制御ユニット80には、手動操作部76Aからの、手動操作部76Aにおける操作に応じた操作入力信号SGA,手動操作部76Bからの、手動操作部76Bにおける操作に応じた操作入力信号SGB、及び、姿勢検出部78からの、検出された本体部71の姿勢に応じた検出出力信号SQが供給される。また、制御ユニット80には、役割りを異にする複数のメモリ手段を含むメモリ部81が接続されている。
【0074】
制御ユニット80は、手動操作部76Aからの操作入力信号SGA、もしくは、手動操作部76Bからの操作入力信号SGBに応じて、種々の演算処理を行い、それにより得られる種々のデータをメモリ部81にデータDZとして適宜格納するとともに、メモリ部81に格納されたデータDZを適宜読み出して、演算処理に供する。
【0075】
また、制御ユニット80は、姿勢検出部78からの検出出力信号SQがあらわす姿勢検出部78により検出された本体部71の姿勢に応じて、手動操作部76Aと手動操作部76Bとについての選択を行う。そして、制御ユニット80は、手動操作部76Aを選択したときには、手動操作部76Aからの操作入力信号SGAに応じた表示用データDDAを形成するとともに、手動操作部76Aからの操作入力信号SGAに応じた制御用データDNAを形成して、表示用データDDAを表示信号形成部82Aに供給するとともに、制御用データDNAを発光部75に供給し、それに対して、手動操作部76Bを選択したときには、手動操作部76Bからの操作入力信号SGBに応じた表示用データDDBを形成するとともに、手動操作部76Bからの操作入力信号SGBに応じた制御用データDNBを形成して、表示用データDDBを表示信号形成部82Bに供給するとともに、制御用データDNBを発光部75に供給する。
【0076】
制御ユニット80によって手動操作部76Aが選択された場合には、表示信号形成部82Aが、表示用データDDAに基づく表示信号SDAを形成して、その表示信号SDAを表示部77Aに供給する。それにより、表示部77Aにおいて、制御ユニット80において得られる、手動操作部76Aからの操作入力信号SGAに応じた表示用データDDAの内容に対応する表示が行われる。また、それとともに、発光部75から、制御ユニット60において得られる、手動操作部76Aからの操作入力信号SGAに応じた制御用データDNAに応じて変調された赤外線とされる光が、例えば、重力方向Gに略直交する方向に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有したものとして発せられる。それにより、例えば、外部に設置された据置型の電子機器に対する、手動操作部76Aにおける操作に応じた遠隔操作制御のための片方向光通信が行われる。
【0077】
また、制御ユニット80によって手動操作部76Bが選択された場合には、表示信号形成部82Bが、表示用データDDBに基づく表示信号SDBを形成して、その表示信号SDBを表示部77Bに供給する。それにより、表示部77Bにおいて、制御ユニット80において得られる、手動操作部76Bからの操作入力信号SGBに応じた表示用データDDBの内容に対応する表示が行われる。また、それとともに、発光部75から、制御ユニット80において得られる、手動操作部76Bからの操作入力信号SGBに応じた制御用データDNBに応じて変調された赤外線とされる光が、例えば、重力方向Gに略直交する方向に沿う光軸方向を伴う比較的顕著な指向性を有したものとして発せられる。それにより、例えば、外部に設置された据置型の電子機器に対する、手動操作部76Bにおける操作に応じた遠隔操作制御のための片方向光通信が行われる。
【0078】
斯かる際における、制御ユニット80による手動操作部76Aと手動操作部76Bとについての選択は、例えば、姿勢検出部78によって検出される本体部71の姿勢に応じて、例えば、手動操作部76A及び76Bのうちのそれが配された面の重力方向Gに直交する面からのずれが小である方が、それにおける操作に応じた発光を発光部75に行わせるべきものとして選択されるようにして行われる。
【0079】
即ち、本体部71が、例えば、図7に示される如くに、面72が重力方向Gに略直交し、面73が重力方向Gに沿うことになる姿勢をとる状態におかれるときには、制御ユニット80によって面72に設けられた手動操作部76Aが選択され、また、本体部71が、例えば、面73が重力方向Gに略直交し、面72が重力方向Gに沿うことになる姿勢をとる状態におかれるときには、制御ユニット80によって面73に設けられた手動操作部76Bが選択される。
【0080】
このようにして、手動操作部76Aと手動操作部76Bとについての選択が行われることにより、使用にあたり、本体部71が様々な姿勢をとる状態におかれるもとで、本体部71に設けられた手動操作部76A及び76Bに対する操作が行い易いものとされることになる。
【0081】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置によれば、各々が発光機能もしくは受光機能を有した複数の光制御部が設けられて操作部側部分と共に本体部を構成する、表示部側部分の姿勢に応じて、複数の光制御部のうちの発光もしくは受光による通信動作を行うに適した状態におかれているものが選択され得ることになるので、例えば、他の電子機器との間でのデータ交換のための双方向光通信を行うべく用いられるにあたり、光制御部に含まれていて他の電子機器からの光を受ける受光部、あるいは、他の電子機器に設けられる受光部が、マルチパスの悪影響を受けて適正な光検出出力が得られなくなってしまうものとされる事態を回避でき、しかも、光制御部に含まれていて他の電子機器側への光を発する発光部における消費電力の増大をまねくことなく、使用にあたっての取扱い上の自由度、さらには、デザイン上の自由度に対する制限を効果的に緩和できることになる。
【0082】
特に、請求項2に記載された発明に係る光通信装置によれば、表示部側部分に設けられる複数の光制御部のうちの少なくとも2個が、表示部側部分における互いに略直交する2面を形成する2箇所に夫々配されるので、それら2個の光制御部が、互いに直交する2方向に夫々沿った光軸方向を伴う2光を夫々発光もしくは受光するものとされることになり、使用にあたって、発光もしくは受光による通信動作を行うに適した状態におかれている光制御部が選択され得ることになる、表示部側部分の姿勢態様の変化範囲を極めて広いものとできる。
【0083】
さらに、請求項に記載された発明に係る光通信装置によれば、表示部側部分の姿勢を、重力が作用する方向に関連して検出するので、複数の光制御部が設けられた表示部側部分の姿勢の検出を、極めて容易かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置の一例を示すブロック接続図である。
【図2】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置の一例を示す斜視図である。
【図3】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置の一例を示す斜視図である。
【図4】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る光通信装置の一例を示す斜視図である。
【図5】 図1〜図4に示される光通信装置に関連するものとして提案されることが考えられる光通信装置の一例を示す斜視図である。
【図6】 図5に示される光通信装置を示すブロック接続図である。
【図7】 図1〜図4に示される光通信装置に関連するものとして提案されることが考えられる光通信装置の他の例を示す斜視図である。
【図8】 図7に示される光通信装置を示すブロック接続図である。
【符号の説明】
本体部 12 表示部側部分 13 操作部側部分 14 ヒンジ部 15 主手動操作部 16 画像表示部 17A,17面 18A,18B 光制御部 1姿勢検出部 20 補助手動操作部 3制御ユニット 3メモリ部 32 映像信号形成部 33 音声信号形成部 34 音声発生部 35 発光部選択制御部 36 受光部選択制御部 41A,41発光部 42A,42受光部

Claims (5)

  1. 手動操作部が設けられた操作部側部分に画像表示部が設けられた表示部側部分が変位可能に連結されて成り、上記表示部側部分が、上記操作部側部分に近接して該操作部側部分に対する蓋体の役割を果たす状態と上記操作部側部分から離隔して上記画像表示部による画像表示を行う状態とを選択的にとることができるもとで、上記手動操作部における操作に応じた信号処理が行われる本体部と、
    各々が上記表示部側部分に設けられ、所定の信号に応じて変調された互いに異なる光軸方向を伴う指向性を有する複数の光を夫々発光もしくは受光する複数の光制御部と、
    上記表示部側部分に設けられ、該表示部側部分の上記操作部側部分に近接した状態もしくは上記操作部側部分から離隔した状態のもとでの姿勢を検出する姿勢検出部と、
    上記本体部に設けられ、上記画像表示部に上記信号処理に基づく画像表示を行わせるとともに、上記姿勢検出部により検出された姿勢に応じて上記複数の光制御部のうちから特定のものを選択し、該選択された特定の光制御部に上記信号処理に関わる発光もしくは受光による通信動作を行わせる動作制御部と、
    を備えて構成される光通信装置。
  2. 上記複数の光制御部のうちの少なくとも2個が、上記表示部側部分における互いに略直交する2面を形成する2箇所に夫々配されることを特徴とする請求項1記載の光通信装置。
  3. 上記姿勢検出部が、上記表示部側部分に固定されて、該表示部側部分の姿勢を重力が作用する方向に関連させて検出することを特徴とする請求項記載の光通信装置。
  4. 上記動作制御部が、上記姿勢検出部により検出された姿勢に応じて、上記複数の光制御部のうちの、発光もしくは受光する光の光軸方向の、重力が作用する方向に直交する方向に対するずれが最も小とされるものを選択することを特徴とする請求項3記載の光通信装置。
  5. 上記動作制御部が、上記姿勢検出部により検出された姿勢が安定していないときには、上記複数の光制御部のうちからの特定のものの選択を、上記姿勢検出部により検出された姿勢が安定するまで行わないことを特徴とする請求項1記載の光通信装置。
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