JP3766328B2 - 地下構造物用転落防止網 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内周に、上部が外方へ傾斜した斜壁部と、蓋受け枠を設置部に位置決めするため下向きに突出したずれ止めとを有し、かつ横方向の凹部や凸部を有していない蓋受け枠に適用される地下構造物用転落防止網に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下構造物の内部へのアプローチのための開口部分に、人や物などが落下するのを防止する装置があり、落下防止枠であるとか、転落防止蓋などとして知られている。この種の装置は、蓋受け枠に取り付けられており、多くの場合、蓋受け枠の内周に設けられている横方向の凹部を利用して、下方へも上方へも外れないように取り付けられている。これには、実登3063351号や特開2001−32305号など多数の例がある。また特開2000−291035号のものは横方向の凸部を利用しているので、上下に係合手段を設ける必要があるが、横方向の凹凸構造を上下方向の抜け止めに利用している点では共通している。
【0003】
しかしながら、蓋受け枠には横方向の凹部や凸部を備えないものや、凹凸はあっても転落防止網類の取り付けに適さないものがある。そのようなものの内、特開2001−146757号の場合には、蓋受け枠内周に設けられている取り付け穴に携帯用梯子の嵌合軸を嵌合するとともに、同様に内周に設けられている手掛けにアタッチメントを用いて携帯用梯子を固定する方法を取っている。この例のように、取り付け穴と手掛けが携帯用梯子の取り付けのために利用される場合には、取り付け位置が片寄ること、それによって生じる力学的アンバランスを補うために強度上の余裕を大きく取る必要があることなどの不利益を受け入れることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたものであって、その課題は、横方向の凹部や凸部を有していないか或いは有していないに等しい蓋受け枠に、安定的に取り付けられ、かつ容易に着脱可能な地下構造物用の転落防止網を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明は、蓋受け枠の内側全体をほぼ覆える網本体を具備し、蓋受け枠の斜壁部に上から係合して網本体に加えられる押し下げ荷重を支える上部受け止め部を網本体に設けるとともに、蓋受け枠のずれ止めに下から係合して網本体に加えられる押し上げ荷重に対抗する下部受け止め部を網本体に設け、さらに上部受け止め部又は下部受け止め部の内の少なくとも一方を移動可能に設けるという手段を講じたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る地下構造物用転落防止網は、内周に、上部が外方へ傾斜した斜壁部と、蓋受け枠を設置部に位置決めするために下向きに突出したずれ止めとを有し、かつ横方向の凹部や凸部を有していない蓋受け枠に適用されるものである。斜壁部を有する蓋受け枠は、本件出願人会社の創作に係る登録第1576533号の考案を構成するテーパー受面を有する枠体が代表的なものである。しかしながら傾斜は、上記テーパー受面のように全周に及んでいる必要はなく、部分的な斜壁部を有する蓋受け枠にも本発明を適用可能である。
【0007】
ずれ止めは、下向きに突出しており、蓋受け枠を据え付ける下枡や側塊或いは調整枠などど呼ばれる設置部の孔縁と係合可能な部分である。このようなずれ止めは、蓋受け枠の枠開口の内周にあり、枠本体から下向きに突出した状態で、枠本体と一体に鋳造されたものであって良い。なお、本発明は横方向の凹部や凸部を有していない蓋受け枠に適用することができるものであるが、このことは横方向の凹部や凸部を有していないものでなければ本発明を適用できないという訳ではなく、横方向の凹部や凸部を有するものであっても適用可能である。
【0008】
この蓋受け枠に対して、本発明のものは、蓋受け枠の内側全体をほぼ覆える網本体を具備する。網本体は、転落防止網の本体であり、蓋受け枠の内側全体或いは蓋受け枠の枠開口をほぼ覆って、人や物が落下するのを防止することが可能な網目を有する。しかし網という文言は上記落下防止以外の制約を課すものではなく、落下防止枠や転落防止蓋等と同じものを指すと考えて良い。
【0009】
そして、蓋受け枠の斜壁部に上から係合して網本体に上から加えられる押し下げ荷重を支える上部受け止め部を網本体に設け、かつまた蓋受け枠のずれ止めに下から係合して網本体に下から加えられる押し上げ荷重に対抗する下部受け止め部を網本体に設ける。つまり、斜壁部を、押し下げ荷重を受け止めるために使用し、ずれ止めは、押し上げ荷重を受け止めるために使用する。
【0010】
また上部受け止め部又は下部受け止め部の内の少なくとも一方を移動可能に設ける。移動可能とすることの目的は、上部受け止め部を斜壁部に係合した状態とするか、或いはそれから非係合状態へ切り換えるため、或いは、下部受け止め部をずれ止めに係合した状態とするか、或いはそれから非係合状態へ切り換えるため、のいずれかのためである。さらに網本体の着脱のための手段を設けることができる。
【0011】
蓋受け枠には、その内周に、内方へ突出するように設けられたステップ枠を有するものがあり、その構造を利用して、転落防止網を上下に回転させる機構を設け、蓋受け枠の枠開口を開くことが可能となる。そのためにステップ枠の一部を回転軸として、網本体を回転可能にする軸受け部が網本体に設けられる。転落防止網を回転させて立ち上げた状態とするか、或いはさらに反転させるかについては設計的事項であるので、任意に選択することができる。網本体に設けられる軸受け部は、継ぎ手の一種であるから、転落防止網を蓋受け枠に繋ぎ止めておく役割も期待されており、特に地下構造物の内部から生じて転落防止網を飛び出させようとする力に対抗するものとなる。
【0012】
【実施例】
以下実施例を参照して本発明をより詳細に説明する。図1に本発明のものの平面図が示されており、図2には縦断面図が示されている。各図において、11は蓋受け枠、12は内周上部に設けられている上部が外方へ傾斜した斜壁部、13は同じく内周下部に位置決めとして設けられているずれ止めを示す。
【0013】
ずれ止め13は、蓋受け枠11の枠開口内において周方向に等間隔に3箇所設けられており、蓋受け枠11を載せる設置部14の孔縁に係合するように下向きに突出した鉤状に形成されている。例示の蓋受け枠11は、その内周に枠開口内への出入りのためのステップ枠15を有しており、その位置は1個のずれ止め13の位置と重なっている。ステップ枠15は蓋受け枠内に於いて比較的低い位置にある。
【0014】
転落防止網16は蓋受け枠11の内面全体をほぼ覆える形状と構造とを有する網本体17を具備する。例示の網本体17は、円弧状の外枠18aとその内部に設けられた網状の内枠18bとを有し、外枠18aは蓋受け枠内の最も狭い部分に納まり、ステップ枠15の部分ではその内側に縮径した部分を持ち、かつまた比較的低い位置を中心に立ち上げたときに、蓋受け枠内部構造との抵触を避けるための凹部19を有する。図3、図4参照。
【0015】
網本体17は、蓋受け枠11の斜壁部12に上から係合可能な上部受け止め部として、斜壁部12の傾斜に適合した、斜面を有する受け止め片21を複数個ほぼ等間隔で外枠18aに外向きに突設している。また網本体17は、蓋本体11のずれ止め13に下から係合可能な下部受け止め部として、ずれ止め13の下に引っ掛けられる掛止片22を複数個有する。網本体17の着脱を行うために、下部受け止め部としての掛止片22は、網本体17の内外方向へ移動可能に設けられている。
【0016】
図5、図6はそのための構成を例示しており、掛止片22は上部にスライド部23を有し、網本体側の対応位置に取り付けられている基板24の、内外方向の長孔25によってガイドされ、止めねじ26、27によって任意の位置に止められる。なお、スライド部23は、基板24の両側を曲げ加工して形成されるようなスライド受け28によって保持されると取り扱いが容易になる。
【0017】
さらに、ステップ枠15の一部を回転軸として網本体17を回転させるために軸受け部となる繋止部材29が網本体17に一対設けられている。例示の繋止部材29は、ステップ枠15に掛けられるほぼ逆U字型のクランプのような形状を持ち、外れ止めとしてボルト31、ナット32を開口側に有している。繋止部材29により転落防止網16が蓋受け枠11に常時繋ぎ止められた状態となり、このため、例示の軸受け部は上部受け止め部と下部受け止め部の代役も果たす。つまり例示の転落防止網は、図1、図3に典型的に示されているように、左半分に上部受け止め部及び下部受け止め部を設け、右半分には軸受け部を設けて全体のバランスを取る構成である。
【0018】
一対の繋止部材29、29は、ステップ枠15の両隅近くに配置されており、それによって転落防止網16が横に移動するのを防ぐ構成となっている。この移動防止によって掛止片22がずれ止め13から横に外れる虞れがなくなり、転落防止網16の押し上げ荷重に対する安全性がより確実になる。即ち、一対の繋止部材29、29とステップ枠15とは転落防止網16の移動防止手段を構成す
る。
【0019】
設置に際しては、ボルト31、ナット32を外して繋止部材29の部分にて転落防止網16をステップ枠15に繋止し、掛止片22を内方へ後退ののち外方へ前進させ、ずれ止め13の下端に係合させ、止めねじ26、27を緊締することによって、蓋受け枠11に取り付ける。図2の状態である。転落防止網16は上部受け止め部と下部受け止め部とによって蓋受け枠11にしっかりと固定され、押し下げ荷重及び押し上げ荷重に耐えることができる。また図6に示されているようにボルト止めねじ26、27をゆるめて掛止片22を内方へ後退させると、ステップ枠15を軸として転落防止網16を回転させ、立ち上げて蓋受け枠内を開放することができる。図7参照。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、横方向の凹部や凸部を有していないか或いは有していないに等しい蓋受け枠に転落防止網を容易にかつ安定的に装備することができ、上部受け止め部は斜壁部と係合するので係合時の安定性が良く、下部受け止め部はずれ止めに係合するので確実性が高いとともに、またマンホールへの出入りなどの必要に応じて開き或いは取り外すことが可能であり、転落防止網の全体で蓋受け枠に取り付けられるので装着時のバランスも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下構造物用転落防止網の実施例を示す平面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】同じく転落防止網の平面図。
【図4】図3のものの側面図。
【図5】図1の要部拡大図。
【図6】下部受け止め部の係合、同離脱状態を示す断面図。
【図7】転落防止網を立ち上げる状態を示す断面説明図。
【符号の説明】
11 蓋受け枠
12 斜壁部
13 ずれ止め
14 設置部
15 ステップ枠
16 転落防止網
17 網本体
21 上部受け止め部としての受け止め片
22 下部受け止め部としての掛止片
29 軸受け部ともなる繋止部材

Claims (2)

  1. 内周に、上部が外方へ傾斜した斜壁部と、蓋受け枠を設置部に位置決めするため下向きに突出したずれ止めとを有し、かつ横方向の凹部や凸部を有していない蓋受け枠に適用される転落防止網であって、蓋受け枠の内側全体をほぼ覆える網本体を具備し、蓋受け枠の斜壁部に上から係合して網本体に加えられる押し下げ荷重を支える上部受け止め部を網本体に設けるとともに、蓋受け枠のずれ止めに下から係合して網本体に加えられる押し上げ荷重に対抗する下部受け止め部を網本体に設け、さらに上部受け止め部又は下部受け止め部の内の少なくとも一方を移動可能に設けたことを特徴とする地下構造物用転落防止網。
  2. 蓋受け枠は、その内周に、内方へ突出するように設けられたステップ枠を有しており、上記ステップ枠の一部を回転軸として網本体を上下に回転可能とする軸受け部を網本体に設けた請求項1記載の地下構造物用転落防止網。
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