JP3765757B2 - 液体現像剤用トナー及び液体現像剤、並びに、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

液体現像剤用トナー及び液体現像剤、並びに、画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電記録等において、感光体上に形成された潜像を可視画像化するために好適な液体現像剤用トナー及び該液体現像剤用トナーを用いた液体現像剤、並びに、それを用いた画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、複写機、高速・高印字品位のプリンタ等として、電子写真記録方式を採用した機器が広く普及している。この電子写真記録方式は、例えば、米国特許第2,297,691号、2,357,809号明細書等に記載されているように、感光体を潜像記録媒体として用い、一様帯電、画像露光、現像、転写、定着、除電、及びクリーニングの7工程で記録を行う、いわゆるカールソンプロセスである。即ち、前記電子写真記録方式においては、先ず、光導電性を有する感光体の表面に、正又は負の均一静電荷を施し、一様に帯電した後、レーザ光等を照射し、特定部分の表面電荷を消去することにより、該感光体上に、画像情報に応じた静電潜像を形成する画像露光を行う。次に、形成した該静電潜像をトナーによって静電的に現像することにより、該感光体上にトナーによる可視像を形成し、最後にこの可視像を、記録紙上に静電的に転写し、熱、光、圧力等によって、溶融定着させることにより、印刷物を得る。
【0003】
近年、コンピュータの処理速度の向上、インターネット、イントラネット等の普及に伴い、グラフィックやドキュメントの電子化が進んでいる。これに伴い、従来のオフセット印刷レベルの高精細な画像を必要な時に必要な量だけ印刷する、いわゆるPOD(Print On Demand)方式のニーズが急速に増加しており、高画質化に有利な湿式現像方式の有用性を見直す動きが出てきている(黒鳥:Japan Hardcopy’96論文集 pp.153(1996)、吉野: Japan Hardcopy’96論文集 pp.157(1996))。この湿式現像方式によれば、担体液中でトナーを取り扱うことにより、高画質化に有利な小粒径トナーを用いた場合でも、飛散による装置汚染や人体への吸入を防止できる等、乾式現像方式に比し利点がある。
【0004】
しかしながら、前記湿式現像方式の場合、前述のように、高画質化を図るために通常5μm以下の小粒径トナーを用いていることから、トナー間の凝集力が大きく、トナーの分散不良が生じ易く、そのため、保存の安定性が低い、画質が悪い等、信頼性が低いという問題があった。
したがって、トナー間の凝集力の低減、分散性の向上等を達成した液体現像剤用トナーの開発が強く望まれているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記要望に応え、従来における前記問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、凝集力が低く、分散安定性、保存安定性に優れ、高品質の画像が形成可能で、信頼性の高い液体現像剤用トナー、該液体現像剤用トナーを用い、凝集力が低く、分散安定性、保存安定性に優れ、高品質の画像が形成可能で、信頼性の高い液体現像剤、高品質の画像が形成可能な画像形成装置及び画像形成方法、を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。
<1> 液体現像剤に用いられ、結着樹脂としてのエポキシ樹脂と、エポキシ当量が345以下であるエポキシ化合物を含有することを特徴とする液体現像剤用トナーである。
<2> エポキシ化合物が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロ型エポキシ樹脂、及び臭素化エポキシ樹脂から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の液体現像剤用トナーである。
<3> 液体現像剤が担体液を含有してなり、該担体液が、アミノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、メルカプト基、エポキシ基、ビニル基及びヒドロキシル基から選択される少なくとも1つを有する反応性化合物を含有する請求項1又は2に記載の液体現像剤用トナーである。
<4> 前記<1>から<3>のいずれかに記載の液体現像剤用トナーを少なくとも含有することを特徴とする液体現像剤である。
<5> 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記<4>に記載の液体現像剤を収容し、前記静電潜像を現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を転写材に転写する転写手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置である。
前記<1>から<3>のいずれかに記載の液体現像剤用トナーは、結着樹脂としてのエポキシ樹脂と、エポキシ当量が345以下であるエポキシ化合物を含有するので、液体現像剤に用いられた際、凝集力が低く、分散安定性、保存安定性に優れるため、高品質の画像を形成することができ、信頼性が高い。
前記<4>に記載の液体現像剤は、前記液体現像剤用トナーを少なくとも含有するので、凝集力が低く、分散安定性、保存安定性に優れるため、高品質の画像を形成することができ、信頼性が高い。
前記<5>に記載の画像形成装置においては、前記静電潜像形成手段が静電潜像担持体上に静電潜像を形成する。前記現像手段が、前記液体現像剤を収容し、前記静電潜像を現像して可視像を形成する。前記転写手段が、前記可視像を転写材に転写する。その結果、該転写材上に高品質の画像が形成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
(液体現像剤用トナー)
本発明の液体現像剤用トナーは、液体現像剤に用いられ、結着樹脂としてのエポキシ樹脂と、エポキシ当量が345以下であるエポキシ化合物を含有してなり、結着樹脂、着色剤、更に必要に応じてその他の成分等を含有してなる。
【0008】
−エポキシ化合物−
前記エポキシ化合物としては、エポキシ当量が1000以下であれば特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、現像特性、定着特性、転写特性等のトナー特性を満たす液体現像剤用トナーが効率的に得られる点で、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロ型エポキシ樹脂などが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0009】
前記エポキシ当量としては、前記液体現像剤用トナーの使用態様、保存態様等によって好ましい値が異なるため一概には規定することはできないが、低凝集力、分散安定性及び保存安定性に優れる点で低い程好ましい。
なお、前記凝集力、分散性及び保存安定性は、所定条件下(例えば50℃、24時間)、液体現像剤用トナーを放置する保存試験を行い、該液体現像剤用トナーにおける、放置前後の重量平均粒径の変化率、粘度の降伏値変化を測定・算出することにより評価することができる。
【0010】
図1は、各種エポキシ化合物が配合された液体現像剤用トナーにおけるエポキシ当量と、前記保存試験(50℃で24時間放置)による放置前後の重量平均粒径の変化率との関係図であり、図2は、各種エポキシ化合物が配合された液体現像剤用トナーにおけるエポキシ当量と、前記保存試験による放置前後の粘度の降伏値変化との関係図であり、図1及び2より、前記エポキシ化合物におけるエポキシ当量が小さい程、前記保存試験(50℃で24時間放置)による重量平均粒径及び粘度の降伏値の変化が小さくなっていることが判る。これは、前記エポキシ化合物におけるエポキシ当量が小さい程、エポキシ基と前記液体現像液に含まれる担体液との親和性が高くなり、前記液体現像剤用トナー中のエポキシ基の濃度が増加するのに伴って該液体現像剤用トナーの表面の濡れ性が向上したためと考えられる。
【0011】
前記重量平均粒径の測定において放置前後の粒径変化が10%以内であって、前記粘度の降伏値の測定において放置前後の粘度の降伏値変化が5Pa以下である場合、即ち、図1及び2において、前記エポキシ化合物におけるエポキシ当量が1000以下である場合、低凝集力で、分散性、保存安定性が優れた液体現像剤用トナーが得られることが判る。
なお、前記重量平均粒径は、遮光法粒度測定機(CIS−1、GALAI社製)を用いて測定した。また、前記粘度の降伏値は、粘弾性測定装置(ARES 100FRT、Rheometric社製)を用いて次の測定条件により測定した。即ち、前記測定条件としては、測定治具としてCOUETE(Cup径27mm、Bob径25mm、Bob長32mm)を用い、測定試料として液体現像用トナーを5g秤量しCupに投入し、測定周波数を6.28rad/sとし、測定温度を25℃とし、測定歪を初期値700%に設定し、自動測定モードによる測定とした。
【0012】
−結着樹脂−
前記結着樹脂としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、オレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、石油樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体等の合成樹脂や、天然樹脂などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよく、また、線状樹脂や架橋成分を含む樹脂等を適宜混合して用いてもよい。
【0013】
−着色剤−
前記着色剤としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、顔料、染料等が挙げられる。
前記顔料としては、例えば、カーボン、フタロシアニン顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、アセト酢酸アリールアミド系モノアゾ顔料、アセト酢酸アリールアミド系ジスアゾ顔料、キナクリドン系顔料、などが挙げられる。
前記染料としては、ニグロシン等のアジン染料、サリチル酸クロム錯体等のクロム系染料、などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0014】
前記着色剤の前記液体現像剤用トナーにおける含有量としては、画像の着色力、トナーの形状安定性、トナー飛散等を考慮すると、2〜40質量%が好ましく、10〜20質量%がより好ましい。
【0015】
−その他の成分−
前記その他の成分としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ワックス、帯電制御剤、磁性体等の内添剤などが挙げられ、また、前記液体現像剤用トナーを光定着方式のプリンタにおいて使用する場合には、赤外線域の光吸収を持つ赤外光吸収剤が好適に挙げられる。
【0016】
前記ワックスとしては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができるが、例えば、パラフィン系化合物、ポリオレフィン樹脂、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエステル樹脂、エステル化合物、ウレタン化合物、ポリビニルピロリドン樹脂、スルフォン酸アミド樹脂、ポリエチレン樹脂、マイクロクリスタリンワックス、等が挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0017】
前記ワックスの分散径としては、特に制限はないが、前記結着樹脂と混合して用いる場合には、前記液体現像剤用トナーにおける分散径で、5μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。
前記ワックスの前記液体現像剤用トナーにおける含有量としては、1〜50質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。
【0018】
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、フッ素系界面活性剤、サリチル酸金属錯体、アゾ系金属化合物等の含金属染料、四級アンモニウム塩、ニグロシン等のアジン染料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0019】
前記磁性体としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、金属、合金、金属化合物、フェライトなどが挙げられる。
前記金属としては、例えば、鉄、コバルト、ニッケル等が挙げられ、前記合金としては、前記金属の合金などが挙げられ、前記金属化合物としては、例えば、Fe、γ−Fe、コバルト添加酸化物等が挙げられ、前記フェライトとしては、例えば、MnZnフェライト、NiZnフェライト等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0020】
前記赤外光吸収剤としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができるが、波長800〜1500nmに吸収を持つものが好適に挙げられ、具体的には、有機ジイモニウム系、ナフタロシアン系、アミニウム系等の化合物、無機酸化錫、インジウム系化合物、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ドープされた酸化錫、ドープされた酸化インジウムやこれらの混合物が特に好ましい。
これらの酸化金属等に好適にドープ可能なドーパントとしては、特に制限はなく、一般的な物質の中から適切なものを適宜選択して使用することができ、具体的には、燐、錫等が挙げられる。
【0021】
前記液体現像剤用トナーは、分散性、均一性、製造容易性等の点で、粒子形状であるのが特に好ましい。
前記液体現像剤用トナーが粒子形状である場合、その粒子径としては、重量平均粒子径で20μm以下が好ましく、10μm以下がより好ましい。
【0022】
−液体現像剤用トナーの製造等−
前記液体現像剤用トナーの製造方法としては、特に制限はなく公知の方法の中から適宜選択することができるが、例えば、前記着色剤等の各種添加成分を前記結着樹脂中に分散させたトナー混練物を粉砕・分級する機械的粉砕法、前記着色剤を取り込みながらモノマーを重合させて微粒子を製造する重合法、などが挙げられる。
【0023】
前記機械的粉砕法としては、例えば、ジェットミル粉砕機、ハンマーミル粉砕機、カッターミル粉砕機等を用いて粉砕する方法、サンドミル、アトライター、ボールミル、ローミル等を用いて粉砕する方法、などが挙げられる。これらの中でも、製造コスト面等の点で、サンドミルを用いて粉砕する方法等が好ましい。以下に、サンドミルを用いて粉砕する方法(サンドミル粉砕法)による液体現像剤用トナーの製造の一例を示す。
【0024】
前記サンドミル粉砕法においては、例えば、各成分を混合して混合物を得た後、該混合物を溶融混練し、冷却固化した後、粉砕する。
【0025】
前記混合は、前記結着樹脂、前記着色剤、前記帯電制御剤、前記ワックス等を計量し、粉体混合機を用いて均一に混合することによって行うのが好ましい。該粉体混合機としては、例えば、ヘンシェルミキサー、ボールミル、等が挙げられる。
なお、前記着色剤の分散性を高め、彩度向上を図る目的で、前記各成分を混合する際に、着色剤として、予め高濃度で前記結着樹脂中に前記着色剤が分散されたマスターバッチを用いてもよい。前記マスターバッチの作製方法としては、特に制限はないが、フラッシング法等が挙げられる。該マスターバッチを用いる場合、前記着色剤の前記結着樹脂中における分散濃度としては、10〜60質量%が好ましい。
【0026】
前記溶融混練は、前記混合物をビーカー等に入れて加熱溶融させて混合することによって行うのが好ましく、スクリュー押出機(エクストルーダ)、ロールミル、ニーダ等を用いて混練することによって行うのがより好ましい。該溶融混練によって、前記着色剤、前記ワックス、各種添加剤等を均一分散させることができる。
【0027】
前記冷却固化は、前記溶融混練が完了した後、得られた混練物を冷却し、固化させることによって行うのが好ましい。なお、該冷却の温度としては、固化可能な温度であれば特に制限はない。
【0028】
前記粉砕は、前記冷却固化した混練物を、先ず、ハンマーミル、カッターミル等の粗粉砕機を用いて大きさ約1mmに粗粉砕し、これを、所定の濃度でキャリアオイル等と混合し、Dyno−Mill粉砕機(WAB社製)等を用いて微粉砕することによって行うのが好ましい。
【0029】
−液体現像剤−
本発明の液体現像剤用トナーが用いられる前記液体現像剤は、該液体現像剤用トナーのほかに、担体液を含有してなる。
【0030】
前記担体液としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができるが、前記液体現像剤用トナーを良好に分散可能であるものが好ましく、例えば、脂肪族炭化水素、シリコーンオイル、植物油、合成油等が挙げられる。
【0031】
前記脂肪族炭化水素としては、例えば、イソドデカン、イソパラフィン、ノルマルパラフィンなどが挙げられる。
前記シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルポリシロキサン、フロロシリコーンなどが挙げられる。
前記シリコーンオイルとしては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、安価に入手可能で耐水性、耐溶剤性等を示すジメチルシリコーンオイル、等が挙げられる。なお、前記シリコーンオイルは、前記反応性化合物としてポリシロキサン骨格を有する反応性シリコーン化合物と併用すると、前記液体現像剤用トナーの分散安定性が向上する点で好ましい。
前記植物油としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、大豆油、サフラワー油、ひまわり油、ひまし油、あまに油、オリーブ油、等が挙げられる。
前記合成油としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、高級脂肪酸、アルコールの反応から得られる脂肪酸エステル、高級脂肪酸、エチレングリコール、グリセリンから生成されるエステル化物、等が挙げられる。
これらの担体液は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0032】
前記担体液の具体的な市販製品としては、前記脂肪族炭化水素では、例えば、アイソパーG、H、L、M、V(エクソン化学社製)、ノルパー12(エクソン化学社製)等が挙げられ、前記シリコーンオイルでは、例えば、SH−200シリーズ(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)、KF−96シリーズ(信越化学工業社製)、L−45シリーズ(日本ユニカー社製)、及び、AKシリース(旭化成ワッカーシリコーン社製)等が挙げられる。
【0033】
前記担体液は、前記液体現像剤用トナーの粒子間凝集力を低減、該液体現像剤用トナーの分散性向上、電荷調整、粘性調整等の目的で、下記反応性化合物等を含有するのが好ましい。
【0034】
前記反応性化合物としては、前記液体現像剤用トナーの分散状態をより向上させることができる点で、アミノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、メルカプト基、エポキシ基、ビニル基及びヒドロキシル基から選択される少なくとも1つを有するものが好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記反応性化合物としては、前記液体現像剤用トナーの分散性をより向上させることができる点で、シロキサン構造を有するものが好ましい。
【0035】
前記担体液は、オクチル酸金属塩、ナフテン酸金属塩等の金属石鹸のほか、チタン系有機化合物、アルミ系有機化合物等の電荷調整剤を含有していてもよく、また、高級脂肪酸誘導体、ポリエーテルエステル酸誘導体、ポリエステル酸誘導体、ポリカルボン酸化合物等の界面活性剤、シリカ微粒子、アルミナ微粒子、チタニア微粒子等の担体液に不溶の固体微粒子、などを含有していてもよい。
これらの前記担体液における含有量としては、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましい。
【0036】
本発明の液体現像剤用トナーは、ブラックトナー、マゼンタトナー、イエロートナー、シアントナー等のいずれであってもよい。
【0037】
本発明の液体現像剤用トナーは、公知の液体現像剤用トナーの製造方法によって製造することができる。
本発明の液体現像剤用トナーは、各種分野において好適であり、電子写真方式による液体現像剤、画像形成方法及び画像形成装置に好適であり、以下の本発明の液体現像剤、画像形成装置及び画像形成方法に特に好適である。
【0038】
(液体現像剤)
本発明の液体現像剤は、本発明の液体現像剤用トナーを少なくとも含有してなり、既述の前記担体液を含有してなる。
前記液体現像剤の製造方法としては、既述の通りであり、前記機械的粉砕法、前記重合法などが挙げられ、前記サンドミル粉砕法等が好ましい。
【0039】
本発明の液体現像剤は、本発明の液体現像剤用トナーを含有しているので、凝集力が低く、分散安定性、保存安定性に優れ、高品質の画像が形成される。
本発明の液体現像剤は、電子写真法による画像形成に好適に用いることができ、以下の本発明の画像形成方法及び画像形成装置に特に好適に用いることができる。
【0040】
(画像形成方法及び画像形成装置)
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程とを少なくとも含み、定着工程を更に含むのが好ましく、必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程、などを含んでいてもよい。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段とを少なくとも有してなり、定着手段を更に有してなるのが好ましく、必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段、などを有していてもよい。
【0041】
本発明の画像形成方法は、本発明の画像形成装置により好適に実施することができ、前記静電潜像形成工程は前記静電潜像形成手段により行うことができ、前記現像工程は前記現像手段により行うことができ、前記転写工程は前記転写手段により行うことができ、前記定着工程は前記定着手段により行うことができ、前記その他の工程は前記その他の手段により行うことができる。
【0042】
−静電潜像形成工程及び静電潜像形成手段−
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記静電潜像担持体(「光導電性絶縁体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、材質等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロシアニン等の有機感光体、などが挙げられる。
【0043】
前記静電潜像の形成は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させた後、像様に露光することにより行うことができ、前記静電潜像形成手段により行うことができる。
前記静電潜像形成手段は、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電器と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光器とを少なくとも備える。
【0044】
前記帯電は、例えば、前記帯電器を用いて前記静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより行うことができる。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。
【0045】
前記露光は、例えば、前記露光器を用いて前記静電潜像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
【0046】
−現像工程及び現像手段−
前記現像工程は、前記静電潜像を本発明の前記液体現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を本発明の前記液体現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。前記現像手段は、本発明の前記液体現像剤を収容し、前記静電潜像に該液体現像剤を接触又は非接触的に付与する現像器を少なくとも有する。
【0047】
前記現像器は、湿式現像方式のものであれば特に制限はなく、単色用現像器であってもよいし、多色用現像器であってもよいが、例えば、導電性スポンジローラ等からなる現像ローラにより、前記液体現像剤を、前記感光体上に搬送する現像器等が挙げられる。この場合、前記液体現像剤は、現像剤供給ローラ等によって現像ローラに供給されるような態様であってもよい。前記液体現像剤においては、前記絶縁性担体液中に、電荷を帯びた前記トナー粒子が懸濁されており、該トナー粒子が、前記静電潜像との静電引力によって前記静電潜像担持体(感光体)の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が該トナー粒子により現像されて該静電潜像担持体(感光体)の表面に該トナー粒子による可視像が形成される。
【0048】
前記液体現像剤に含まれる液体現像剤用トナーとしては、単色現像の場合には一般にブラックトナーが用いられ、多色現像の場合にはブラックトナー、マゼンタトナー、イエロートナー及びシアントナーから選択される少なくとも2色が用いられ、フルカラー現像の場合には、ブラックトナー、マゼンタトナー、イエロートナー及びシアントナーが用いられる。
【0049】
−転写工程及び転写手段−
前記転写工程は前記可視像を転写材に転写する工程である。
前記転写は、例えば、前記可視像を前記液体現像剤に含まれる前記液体現像剤用トナーと逆極性の転写帯電器を用いることにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。
前記転写手段は、前記静電潜像担持体(感光体)上に形成された前記可視像を前記転写材側へ剥離帯電させる転写器を少なくとも有する。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。
なお、前記転写材としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
【0050】
−定着工程及び定着手段−
前記定着工程は、転写材に転写された転写像を定着装置を用いて定着させる工程である。
前記定着は、例えば、前記転写材に転写された前記転写像に対し、熱定着ローラを用いて行う加熱加圧定着方式、光定着方式が挙げられ、前記定着手段により行うことができる。
【0051】
前記光定着は、例えば、前記転写材に転写された前記転写像に対し光定着器を用いて光照射することにより行うことができ、前記光定着手段により行うことができる。
前記光定着手段は、赤外線を照射するフラッシュランプを少なくとも有する。前記フラッシュランプとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、赤外線ランプ、キセノンランプなどが好適に挙げられる。
【0052】
前記除電工程は、前記静電潜像担持体に対し、全面露光又は除電バイアスの印加を行って除電を行う工程であり、除電手段により好適に行うことができる。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し、露光又は除電バイアスの印加を行うことができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができる。
【0053】
前記クリーニング工程は、前記静電潜像担持体上に残留する前記電子写真トナーを除去する工程であり、クリーニング手段により好適に行うことができる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
【0054】
前記リサイクル工程は、前記クリーニング工程により除去した前記液体現像剤用トナーを前記現像手段にリサイクルさせる工程であり、リサイクル手段により好適に行うことができる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
【0055】
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
【0056】
本発明の画像形成方法においては、前記静電潜像形成工程において、静電潜像担持体上に静電潜像が形成される。前記現像工程において、前記静電潜像が本発明の前記液体現像剤により現像されて可視像が形成される。前記転写工程において、前記可視像が転写材に転写される。前記定着工程において、前記転写材に転写された転写像が定着される。その結果、前記転写材上に画像が形成される。その結果、前記転写材上に画像が極めて高速に定着され形成される。
また、本発明の画像形成装置においては、前記静電潜像形成手段が静電潜像担持体上に静電潜像を形成する。前記現像手段が、本発明の前記液体現像剤を収容し、前記静電潜像を現像して可視像を形成する。前記転写手段が、前記可視像を転写材に転写する。前記定着手段が転写材に転写された転写像を定着させる。その結果、前記転写材上に画像が極めて高速に定着され形成される。
この画像形成装置及び画像形成方法では、前記液体現像剤として、本発明の液体現像剤用トナーを含有する本発明の液体現像剤を使用するので、高品質の画像が形成される。
【0057】
【実施例】
以下に、本発明の実施例及び比較例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例及び比較例における液体現像剤用トナーの作製において配合した成分の詳細を、表1〜2及び表4に示した。
【0058】
参考例1
−液体現像剤の作製−
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのシリコーンオイル(SH200 20cst、東レダウコーニングシリコーン社製)80質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例1の液体現像剤を製造した。
【0059】
得られた液体現像剤を、50℃で24時間放置し、放置前後の重量平均粒径及び粘度の降伏値を各々以下のようにして測定することにより、該液体現像剤に含まれる前記液体現像剤用トナーの凝集性、分散性及び保存安定性の評価を行った。
即ち、前記重量平均粒径は、遮光法粒度測定機(CIS−1、GALAI社製)を用いて測定した。また、前記粘度の降伏値は、粘弾性測定装置(ARES 100FRT、Rheometric社製)を用いて次の測定条件により測定した。即ち、前記測定条件としては、測定治具としてCOUETE(Cup径27mm、Bob径25mm、Bob長32mm)を用い、測定試料として液体現像用トナーを5g秤量しCupに投入し、測定周波数を6.28rad/sとし、測定温度を25℃とし、測定歪を初期値700%に設定し、自動測定モードによる測定とした。
前記重量平均粒径の測定において、次式、粒径変化率(%)=(1−(保存試験後)/(保存試験前))×100、で表される放置前後の粒径変化率が10%以内であって、前記粘度の降伏値の測定において、放置前後の粘度の降伏値変化が5Pa以下である場合に、前記液体現像剤用トナーの凝集性が低く、分散性、及び保存安定性が良好であると評価した。これらの結果を表3に示した。
【0060】
−画像形成−
前記保存性試験前、及び75℃にて保存性試験を行った後の各液体現像剤を用い、図3に示す画像形成装置100に搭載し、以下のようにして画像を形成した。即ち、図3に示す画像形成装置100において、先ず、矢印方向に回転する感光体1上に、帯電器2及び露光器3により静電潜像を形成した。一方、前記液体現像剤を現像剤供給ローラ4から現像ローラ5に供給することにより、供給した該液体現像剤を現像ローラ5上に薄層化し現像剤層を形成した。感光体1上に形成された静電潜像を、更に矢印方向に感光体1が回転することにより、現像ローラ5に形成された前記現像剤層に接触させ、該液体現像剤に含まれるトナー粒子により可視像を形成した。形成した可視像を、加圧ローラ9により記録用紙10上に転写し、不図示の定着ローラによって定着させることにより転写像を形成した。
【0061】
画像形成後、得られた転写像を(図3に示す試作プリンタ)を用いて評価したところ、高品質な画質が得られたことを確認した。
【0062】
参考例2
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=650、エピコート1002、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0063】
参考例3
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=730、エピコート1003、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0064】
参考例4
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=950、エピコート1004、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0065】
(比較例1)
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1に比べて画質の劣化が観られた。
【0066】
(比較例2)
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2900、エピコート1009、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1に比べて画質の劣化が観られた。
【0067】
(比較例3)
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=4000、エピコート1010、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1に比べて画質の劣化が観られた。
【0068】
実施例1
参考例1において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=175、エピコート154、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0069】
実施例2
参考例1において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=210、エピコート180S65、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0070】
実施例3
参考例1において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=210、N−660、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0071】
実施例4
参考例1において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=215、N−670、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0072】
実施例5
参考例1において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=215、N−680、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0073】
実施例6
参考例1において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−770、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0074】
実施例7
参考例1において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0075】
参考例5
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−F型エポキシ樹脂(エポキシ当量=880、エピコート4004、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0076】
(比較例4)
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−F型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2270、エピコート4007P、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1に比べて画質の劣化が観られた。
【0077】
(比較例5)
参考例1において、エポキシ化合物を、Bis−F型エポキシ樹脂(エポキシ当量=4400、エピコート4010P、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1に比べて画質の劣化が観られた。
【0078】
実施例8
参考例1において、エポキシ化合物を、ビフェニル型エポキシ樹脂(エポキシ当量=186、エピコートYX4000、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0079】
実施例9
参考例1において、エポキシ化合物を、ビフェニル型エポキシ樹脂(エポキシ当量=193、エピコートYX4000H、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0080】
実施例10
参考例1において、エポキシ化合物を、イソシアネート変性エポキシ樹脂(エポキシ当量=410、EXA−4700、旭化成エポキシ社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0081】
実施例11
参考例1において、エポキシ化合物を、イソシアネート変性エポキシ樹脂(エポキシ当量=345、4152、旭化成エポキシ社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0082】
実施例12
参考例1において、エポキシ化合物を、ナフタレン型エポキシ樹脂(エポキシ当量=145、EXA−4700、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0083】
実施例13
参考例1において、エポキシ化合物を、ナフタレン型エポキシ樹脂(エポキシ当量=162、HP−4032、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0084】
実施例14
参考例1において、エポキシ化合物を、ジシクロ型エポキシ樹脂(エポキシ当量=260、HP−7200、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0085】
実施例15
参考例1において、エポキシ化合物を、ジシクロ型エポキシ樹脂(エポキシ当量=260、HP−7200H、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0086】
実施例16
参考例1において、エポキシ化合物を、グリシジルエステル型エポキシ樹脂(エポキシ当量=170、エピコート191P、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0087】
参考例6
参考例1において、エポキシ化合物を、臭素化エポキシ樹脂(エポキシ当量=800、エピコート5054、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0088】
(比較例6)
参考例1において、エポキシ化合物を、臭素化エポキシ樹脂(エポキシ当量=2250、エピコート5057、JER社製)に代えた以外は、参考例1と同様にして液体現像剤を製造し、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。参考例1に比べて画質の劣化が観られた。
【0089】
【表1】
Figure 0003765757
【0090】
【表2】
Figure 0003765757
【0091】
【表3】
Figure 0003765757
【0092】
参考例7
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのIsopar H(エクソン社製)80質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例7の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0093】
実施例17
参考例7において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例7と同様にして液体現像剤を製造し、参考例7と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例7と同様、高品質な画像が得られた。
【0094】
参考例8
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント社製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としての大豆油(和光純薬社製)80質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例8の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0095】
実施例18
参考例8において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例8と同様にして液体現像剤を製造し、参考例8と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例8と同様、高品質な画像が得られた。
【0096】
参考例9
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント社製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのシリコーンオイル(SH200 20cst、東レダウコーニングシリコーン社製)79質量部と、前記反応性化合物としてのアミノ変性シリコーン(BY16−872、信越化学工業社製)1質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例9の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0097】
実施例19
参考例9において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例9と同様にして液体現像剤を製造し、参考例9と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例9と同様、高品質な画像が得られた。
【0098】
参考例10
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント社製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのシリコーンオイル(SH200 20cst、東レダウコーニングシリコーン社製)79質量部と、前記反応性化合物としてのカルボキシル変性シリコーン(SF8418、東レダウコーニングシリコーン社製)1質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例10の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0099】
実施例20
参考例10において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例10と同様にして液体現像剤を製造し、参考例10と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例10と同様、高品質な画像が得られた。
【0100】
参考例11
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント社製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのシリコーンオイル(SH200 20cst、東レダウコーニングシリコーン社製)79質量部と、前記反応性化合物としてのメルカプト変性シリコーン(KF−2001、信越化学工業社製)1質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例11の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0101】
実施例21
参考例11において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例11と同様にして液体現像剤を製造し、参考例11と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例11と同様、高品質な画像が得られた。
【0102】
参考例12
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント社製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのシリコーンオイル(SH200 20cst、東レダウコーニングシリコーン社製)79質量部と、前記反応性化合物としてのエポキシ変性シリコーン(SF8413、東レダウコーニングシリコーン社製)1質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例12の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0103】
実施例22
参考例12において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例12と同様にして液体現像剤を製造し、参考例12と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例12と同様、高品質な画像が得られた。
【0104】
参考例13
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント社製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのシリコーンオイル(SH200 20cst、東レダウコーニングシリコーン社製)79質量部と、前記反応性化合物としてのビニル変性シリコーン(LR3003/10A、旭化成ワッカーシリコーン製)1質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例13の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0105】
実施例23
参考例13において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学製)に代えた以外は、参考例13と同様にして液体現像剤を製造し、参考例13と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例13と同様、高品質な画像が得られた。
【0106】
参考例14
前記結着樹脂としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=2000、エピコート1007、JER社製)40質量部と、前記エポキシ化合物としてのBis−A型エポキシ樹脂(エポキシ当量=475、エピコート1001、JER社製)40質量部と、前記着色剤としてのシアン顔料(Hostaperm Blue B2G、クラリアント社製)20質量部とを、ボールミルにより混合攪拌し、溶融混練温度100℃に加熱したエクストルーダで溶融混練し、冷却固化した後、カッターミル粉砕機で粗粉砕し、トナー固形分を作製した。
次に、前記トナー固形分20質量部と、前記担体液(キャリアオイル)としてのシリコーンオイル(SH200 20cst、東レダウコーニングシリコーン社製)79質量部と、前記反応性化合物としてのヒドロキシ変性シリコーン(KF−6003、東レダウコーニングシリコーン社製)1質量部とからなる組成物を混合し、ビーズミル粉砕機(Dyno−Mill、WAB社製)を用いて前記トナー固形分を該担体液中で微粉砕することにより、該担体液中に液体現像剤用トナーを含有する参考例14の液体現像剤を製造した。
得られた液体現像剤を用い、参考例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例1と同様、高品質な画像が得られた。
【0107】
実施例24
参考例14において、エポキシ化合物を、ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190、N−775、大日本インキ化学社製)に代えた以外は、参考例14と同様にして液体現像剤を製造し、参考例14と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。参考例14と同様、高品質な画像が得られた。
【0108】
【表4】
Figure 0003765757
【0109】
【表5】
Figure 0003765757
【0110】
表3及び表5より、前記エポキシ化合物におけるエポキシ当量が345以下である場合には、凝集性が低く、分散性及び保存安定性の良好な(保存試験において、放置前後の重量平均粒径の変化率が10%以内であり、放置前後の粘度の降伏値変化が5(Pa)以下である)液体現像剤用トナーが得られることが判った。
また、前記反応性化合物を担体液に含有させることにより、保存試験前後の、重量平均粒径及び粘度の降伏値変化が更に小さくなることが判った。これは、該反応性化合物が、液体現像剤用トナーの表面にバリア層を形成し、該液体現像剤用トナー同士の立体障害を引き起すためと考えられる。また、該液体現像剤用トナーの表面に露出しているエポキシ基の濃度が高いほど、反応基がエポキシ基と吸着し易くなり、該反応性化合物が該液体現像剤用トナーの表面に存在する確率が高くなる。そのため、該液体現像剤用トナー同士が更に凝集し難くなり、該液体現像剤用トナーの分散性が高まったものと考えられる。なお、前記反応基としては、アミノ基である場合が最も効果が大きかった。
【0111】
ここで、本発明の好ましい態様を付記すると、以下の通りである。
(付記1) 液体現像剤に用いられ、結着樹脂としてのエポキシ樹脂と、エポキシ当量が345以下であるエポキシ化合物を含有することを特徴とする液体現像剤用トナー。
(付記2) エポキシ化合物が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロ型エポキシ樹脂、及び臭素化エポキシ樹脂から選択される少なくとも1種である付記1に記載の液体現像剤用トナー。
(付記3) 液体現像剤が担体液を含有してなり、該担体液が、アミノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、メルカプト基、エポキシ基、ビニル基及びヒドロキシル基から選択される少なくとも1つを有する反応性化合物を含有する付記1又は2に記載の液体現像剤用トナー。
(付記4) 反応性化合物がシロキサン構造を有する付記3に記載の液体現像剤用トナー。
(付記5) 担体液が、脂肪族炭化水素、シリコーンオイル、植物油及び合成油から選択される少なくとも1種を含有する付記3又は4に記載の液体現像剤用トナー。
(付記6) 重量平均粒径が20μm以下である付記1から5のいずれかに記載の液体現像剤用トナー。
(付記7) 着色剤を含有してなり、該着色剤の含有量が2〜40質量%である付記1から6のいずれかに記載の液体現像剤用トナー。
(付記8) ワックスを含有してなり、該ワックスの含有量が1〜50質量%である付記1から7のいずれかに記載の液体現像剤用トナー。
(付記9) ワックスの分散径が5μm以下である付記8に記載の液体現像剤用トナー。
(付記10) 50℃で24時間放置前後における粒径変化が10%以内である付記1から9のいずれかに記載の液体現像剤用トナー。
(付記11) 50℃で24時間放置前後における粘度の降伏値変化が5Pa以下である付記1から10のいずれかに記載の液体現像剤用トナー。
(付記12) 付記1から11のいずれかに記載の液体現像剤用トナーを少なくとも含有することを特徴とする液体現像剤。
(付記13) 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、付記12に記載の液体現像剤を収容し、前記静電潜像を現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を転写材に転写する転写手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
(付記14) 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を付記12に記載の液体現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を転写材に転写する転写工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
【0112】
【発明の効果】
本発明によると、従来における問題を解決することができ、前記凝集力が低く、分散安定性、保存安定性に優れ、高品質の画像が形成可能で、信頼性の高い液体現像剤用トナー、該液体現像剤用トナーを用い、凝集力が低く、分散安定性、保存安定性に優れ、高品質の画像が形成可能で、信頼性の高い液体現像剤、高品質の画像が形成可能な画像形成装置及び画像形成方法、を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、各種エポキシ化合物が配合された液体現像剤用トナーにおけるエポキシ当量と、保存試験による放置前後の重量平均粒径の変化率との関係を示すグラフである。
【図2】図2は、各種エポキシ化合物が配合された液体現像剤用トナーにおけるエポキシ当量と、保存試験による放置前後の粘度の降伏値変化との関係を示すグラフである。
【図3】図3は、本発明に好適に用いられる画像形成装置100の概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 帯電器
3 露光器
4 現像剤供給ローラ
5 現像ローラ
6 回収ブレード
7 クリーニングブレード
8 除電器
9 加圧ローラ
10 記録用紙
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 液体現像剤に用いられ、結着樹脂としてのエポキシ樹脂と、エポキシ当量が345以下であるエポキシ化合物を含有することを特徴とする液体現像剤用トナー。
  2. エポキシ化合物が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロ型エポキシ樹脂、及び臭素化エポキシ樹脂から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の液体現像剤用トナー。
  3. 液体現像剤が担体液を含有してなり、該担体液が、アミノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、メルカプト基、エポキシ基、ビニル基及びヒドロキシル基から選択される少なくとも1つを有する反応性化合物を含有する請求項1又は2に記載の液体現像剤用トナー。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の液体現像剤用トナーを少なくとも含有することを特徴とする液体現像剤。
  5. 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、請求項4に記載の液体現像剤を収容し、前記静電潜像を現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を転写材に転写する転写手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
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