JP3765384B2 - 渦流量計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カルマン渦により発生する交番信号を検出し、この交番信号にフィルタを通過させアナログ/デジタル変換器でアナログ/デジタル変換して得た渦流量信号をマイクロプロセッサを用いて信号処理し、測定流体の流量を測定する渦流量計に関するものである。更に詳しくは、安定した流量検出を確保するための改良を施した渦流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
渦流量計は測定流体中に配設された渦発生体の後方に発生するカルマン渦の発生周波数が流速に比例することを利用したものであり、構造が簡単で測定可能範囲が広く、測定精度が高いことから各種流体の流量測定に広く用いられている。
【0003】
図25は渦流量計の従来例を示すブロック構成図である(図ではセンサ …圧電素子…を1個示しているが1個以上の場合もある )。圧電素子1から出力された交流電荷信号はチャージアンプ2で交流電圧信号に変換され、その電圧信号は増幅器3で増幅される。
【0004】
増幅器3で増幅された電圧信号には測定周波数以外のノイズ成分が重畳しているが、そのノイズはバンドパスフィルタ4により除去され、このバンドパスフィルタ4を通過した信号はシュミットトリガ回路5によりパルス信号に変換される。
なお、バンドパスフィルタ4は、流量計の口径、流体密度、最大流量からマイクロプロセッサ(CPU)7で最適な帯域が選択されるようになっている。
【0005】
シュミットトリガ回路5でパルス化された信号はマイクロプロセッサ7内に取込まれ、このマイクロプロセッサ7内に設けられた演算手段で流量演算に必要な乗数および演算プログラムにより周波数演算、流量演算、補正演算が施された後、流量信号に相当するパルス信号を出力する。このパルス信号はF/V変換器8でアナログ信号に変換された後、V/I変換器9で所望の出力形態(たとえば4−20mA)として出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の渦流量計においては、渦の信号成分に重畳するノイズ成分として次のものがある。
■配管の振動によるノイズ
■ビート状ノイズのような低周波ノイズ
■渦発生体の共振等による高周波ノイズ
■スパイク状ノイズ
これらのノイズはバンドパスフィルタ4によってかなり低減することができるが、なお低減されずに残っているノイズ成分が信号成分に対して悪影響を及ぼす。このため、シュミットトリガ回路5でノイズ成分を信号成分としてパルス化してしまったり、信号成分をパルス化するのを見落としたりすることがある。
【0007】
その場合、従来では渦信号周波数パルス化後の処理は振幅/F変換器6により変換した周波数を用いたノイズ判別機能により信号かノイズかのオンオフ的な判断は行なっている。しかしながら、渦信号に高い周波数のノイズが重畳してパルス数が多くなるような場合についてはそのまま流量信号として出力され精度を十分に確保できないという問題があった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、バンドパスフィルタの前段にローパスフィルタおよびこのローパスフィルタを通過した周波数を複数の周波数帯域に分割する周波数帯域分割手段を設けるとともにその分割した周波数帯域の中の信号強度から渦周波数の帯域を解析し、その解析結果に基づいてバンドパスフィルタの帯域を制御することにより精度の高い流量測定が可能な渦流量計を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は次のとおりの構成になった渦流量計である。
(1) カルマン渦により発生する交番信号をセンサで検出し、この交番信号にフィルタを通過させA/D変換器でアナログ/デジタル変換して得た渦流量信号をマイクロプロセッサを用いて信号処理し、測定流体の流量を測定する渦流量計において、
口径と流量範囲によって決まる前記交番信号の周波数帯域を通過させるローパスフィルタと、このローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を解析する周波数解析手段と、この周波数解析手段の解析結果に基づいて測定すべき周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタを通過した信号をパルス信号に変換するシュミット回路からなり、
前記周波数解析手段は、前記ローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を複数の帯域に分割する分割フィルタと、分割された複数の周波数帯域内の信号の振幅を測定する振幅測定回路と、この振幅測定回路で測定した振幅の大小から測定すべき周波数の帯域を判定する判定手段を有し、
判定手段は、分割された複数の周波数帯域毎にノイズ判別レベルおよび密度判定レベルの少なくとも一方を設定し、信号がノイズ判別レベル以上で密度判定レベルを超えた周波数帯域を渦周波数の帯域として選択することを特徴とする渦流量計。
(2) 前記分割された複数の周波数帯域のうち周波数が低い領域のゲインは大きく、高い領域ほどゲインを小さく設定し、最大の振幅となる周波数帯域を渦周波数の帯域として選択することを特徴とする請求項1に記載の渦流量計。
(3) 振幅測定回路は絶対値回路とローパスフィルタの組み合わせ、若しくは2乗回路とローパスフィルタの組み合わせで構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の渦流量計
【0012】
(4) 選択された密度レベルに応じて測定範囲を表示するようにしたことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の渦流量計。
(5) 複数の密度判定の対象流体は液体および気体であることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の渦流量計。
(6 ) 全ての周波数帯域の振幅が、ノイズ判別レベル以下の場合には、バンドパスフィルタの帯域をあらかじめ設定された帯域にすることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の渦流量計。
【0013】
(7) バンドパスフィルタの帯域設定は出力をゼロとするように設定することを特徴とする(6 )記載の渦流量計。
(8) バンドパスフィルタの帯域設定は最低流速を中心とした帯域にすることを特徴とする(6)記載の渦流量計。
【0014】
(9) 前記分割された複数の周波数帯域毎に適切な飽和検知レベルを設定し、信号が飽和検知レベル以上のときにはバンドパスフィルタの帯域をあらかじめ設定された帯域にすることを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(10) バンドパスフィルタの帯域は全流速範囲とすることを特徴とする(9)記載の渦流量計。
【0015】
(11) 前記複数の周波数帯域に分割するハイパスフィルタの伝達関数は(1−Z-1)/2または{(1−Z-1)/2}nとしたことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(12) 振幅測定回路に用いるIIRローパスフィルタの構成を、シフタ、加算器、減算器、遅延素子で構成したことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(13) AD変換器と周波数解析手段の間のローパスフィルタは移動平均フィルタとしたことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(14) ローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を、口径と流量範囲によって決まる周波数帯域に応じて間引いて出力することを特徴とする(13)記載の渦流量計。
(15) 移動平均フィルタは加算器と遅延素子で構成したことを特徴とする請求項(13)記載の渦流量計。
【0016】
(16) 分割フィルタを構成するローパスフィルタは“移動平均”+“デシメーション”としたことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(17) 1/2デシメーションを行って、全ての分割フィルタの演算式を共通としたことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(18) 1/2デシメーションを行って、各分割フィルタの演算部を共用したことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
【0017】
(19) 渦波形整形の為のバンドパスフィルタのローパスフィルタを分割フィルタを構成するローパスフィルタの出力から選択するようにしたことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(20) 分割フィルタのサンプリング周期を1/2毎にデシメーションすることで、渦波形整形の為のバンドパスフィルタのハイパスフィルタの帯域を自動的に変化させるようにしたことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(21) 渦波形整形の為のバンドパスフィルタの帯域は選択された帯域の前後の帯域を含んで設定することを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(22) バンドパスフィルタの後段にはパルス化回路が設けられ、前記バンドパスフィルタからの入力信号のピークに追従して前記パルス化回路のトリガレベルを変化させるように構成したことを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(23) トリガレベルは、ピークホールド回路の出力を基準にヒステリシスにより設定することを特徴とする(22)記載の渦流量計。
(24) ピークホールド回路は、パルス化回路の出力の極性にしたがって、出力がハイ(H)の場合最大値検出、または出力がロー(L)の場合最小値検出となるように、切り替えることを特徴とする(23)記載の渦流量計。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明を説明する。図1は本発明の一実施例を示した構成図である。図1において図25と同一のものは同一符号を付している。図1ではセンサが1個である場合を例示しているが、センサを2個用いる渦流量計にも図1の実施例は適用可能である。
【0019】
図1において、2aはチャージアンプ(ここでは図25に示す増幅器3も含めている)、20はチャージアンプ2aを通過後の信号をアナログ/デジタル変換するA/D変換器、22はA/D変換器20の出力(渦流量信号)の高周波成分を除去するローパスフィルタ(ローパスフィルタをLPFとする)である。
【0020】
23は周波数解析手段で、後述するデジタルフィルタで構成された帯域分割フィルタおよび周波数判定手段から構成されている。この周波数解析手段23はローパスフィルタ22を通過した帯域の周波数信号を複数の帯域に分割し、分割された複数の周波数帯域のうちどの帯域に測定信号が含まれているかを判定する。
【0021】
24はこの周波数解析手段23の解析結果に基づいて測定すべき周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタである。5はシュミット回路で、バンドパスフィルタ24を通過した信号をパルス信号に変換する。
【0022】
シュミットトリガ回路5でパルス化された信号はマイクロプロセッサ7内に取込まれ、このマイクロプロセッサ7内に設けられた演算手段で流量演算に必要な乗数および演算プログラムにより周波数演算、流量演算、補正演算が施された後、流量信号に相当するパルス信号を出力する。このパルス信号は出力回路25を構成するF/V変換器(図示省略)でアナログ信号に変換された後、V/I変換器(図示省略)で所望の出力形態(たとえば4−20mA)として出力される。
【0023】
図2は周波数解析手段23のブロック構成図である。
30は分割(バンドパス)フィルタでSUB1〜SUB6からなっており、図3に示すように信号処理すべき帯域(渦信号の帯域は口径と流量範囲によって決まる。)を例えば6分割(6とは限らず必要なだけ)する。以降、分割された帯域をサブバンドと呼ぶ。
【0024】
図2に戻り、31は振幅測定回路でAMP1〜AMP6からなっており、図3に示す各サブバンドの振幅を測定する。これら振幅測定回路31のAMP1〜AMP6は“絶対値回路”+“ローパスフィルタ”または“2乗回路” + “ローパスフィルタ”で構成される。
32は判定回路で各サブバンドの振幅を比較し、どのサブバンドに渦信号があるかを判定する。
BPF24の通過帯域は判定回路32で求めたサブバンドを中心とした帯域にコントローラ33を介して制御される。
【0025】
次に判定方法を示す。図4に周波数解析部分の詳細ブロック図を示す。
x1〜x6は振幅測定回路31から出力される各サブバンドの振幅である。
これら各サブバンドの振幅に値の異なるGAIN1〜GAIN6が乗ぜられ、出力y1〜y6を得る。図5は周波数とゲインの関係を示すもので、出力y1〜y6はゲインの異なったバンドパスフィルタを通した信号の振幅に等しい。(GAIN1〜GAIN6でゲインが異なる為 )
【0026】
先に述べたように渦流量計の信号の振幅は口径、密度、流速で決まる。渦流量計のセンシング方式には、応力検出方式、圧力検出方式、超音波検出方式等があり、応力検出方式の場合、信号の振幅は流体の密度に比例し、流速の2乗に比例する。また、超音波検出方式の場合、流体の音速に比例し、流速に比例する。
【0027】
いずれの方式においても、流速が大きくなる(周波数が大きくなる)と、振幅が大きくなる。したがって、周波数が低いサブバンドのゲインは大きく、周波数が高いサブバンドのゲインは小さく設定する。
また、周波数と振幅の関係もある程度予想され、それをもとにノイズ判別レベルNLをサブバンド毎に設定する。
【0028】
図4において、NL1〜NL6はサブバンド毎に設けられたノイズ判別レベルである。サブバンドの振幅x1〜x6は比較器34に入力されノイズ判別レベルNL1〜NL6とそれぞれ比較される。最大値判定回路35は振幅xがノイズ判別レベルNL以上のサブバンドの中で、振幅yが最大であるサブバンドに対応した信号MAX_BANDを出力する。
【0029】
コントローラ33はBPF24(図1参照)の帯域をMAX_BANDを中心とした帯域に設定する。
例えば、図6(a)に示すように周波数の低いSUB5の帯域の信号に、周波数の高いSUB2の帯域のノイズが重畳されたような波形が入力された場、図7(a、b)のようなスペクトルが得られる。この場合、図7(a)に示すように振幅xがNLより大きいSUB2、SUB4、SUB5、SUB6のサブバンドの中で図7(b)図に示すように振幅yがもっとも大きいSUB5が信号であると判断する。したがって、BPF24の通過帯域は図7(c)のように設定する。その結果、BPF24の出力として図6(b)のような信号が得られる。
【0030】
図4に戻り、最大値判定回路35の出力NJは1つ以上のサブバンドの振幅xがノイズ判別レベルNLより大きいときにHを出力し、全てのサブバンドの振幅xがノイズ判別レベルNLより小さいときにLを出力する。
流量が0の時のスペクトルの例を図8(a)に示す。全てのサブバンドの振幅xはノイズ判別レベルNLよりも小さい。この時、最大値判定回路35はNJをLにする。
【0031】
コントローラ33は予め設定されているNJ_DATAに従いBPF24をコントロールし、NJがLのときBPF24は出力をカットする。または図8(b)の様に最低流速を中心とした通過帯域とする。出力をカットすると耐ノイズ性が増す。図8(b)の様に通過帯域を設定すると、流量の立上り時にいち早く追従することができる。
【0032】
ところで、周波数解析は信号が飽和すると、これまで述べてきたような正常な動作が保証されない。一方、信号が飽和しているということは、信号が十分大きくノイズの影響は十分小さい場合である。
図9(a)に示すように飽和検知レベルSLは、信号が飽和したときのサブバンドの振幅xより小さく設定する。
【0033】
図4に戻り、飽和検知回路37は、全てのサブバンドの振幅xが飽和検知レベルSLより小さいときにはL、1つ以上のサブバンドの振幅xが飽和検知レベルSLより大きいときにHを出力する。コントローラ33はSLがHとなったとき渦信号は十分大きいと判断し予め設定されているSJ_DATAに従いBPF24の通過帯域を図9(b)に示すように広げる。
【0034】
ここで、ノイズ判別レベルNL、飽和検知レベルSL、GAIN1〜GAIN6、NJ_DATA、SJ_DATAは口径、流速範囲、流体密度等の条件により設定されるパラメータである。
上記の構成によれば、帯域内のノイズが重畳された場合でも、ノイズを除去することができ、より安定した流量測定が可能になる。
【0035】
次に本発明で使用するローパスフィルタ22の後段に配置された分割フィルタ30(図2参照)について説明する。図10は図2の分割フィルタ30の詳細を示すものである。図10において、22のローパスフィルタをLPF0とし、分割フィルタ30(a〜e)を構成するハイパス/ローパスフィルタをHPF(1〜6)、LPF(0〜5)として表示している。また、ここでのフィルタは加算器とレジスタ等の遅延素子で構成できる移動平均フィルタである。↓1/2の記号で示すようにLPFを通過する毎にサンプルを1/2に間引いている。
【0036】
デジタルフィルタは一般的に
・乗算器
・加算器
・レジスタ等の遅延素子
から構成される。この中で乗算器は特にハードウエアの構成が大規模になる。
【0037】
図10のLPF022は、口径と流量範囲で決定される帯域のローパスフィルタで、加算器とレジスタ等の遅延素子で構成できる移動平均フィルタである。LPF0の出力は帯域に応じてデシメーション(間引き)される。
LPF1〜LPF5は1次または2次以上の移動平均フィルタである。
【0038】
1次の移動平均フィルタの伝達関数は、
(1+Z-1)/2 (式1)
n次の移動平均フィルタの伝達関数は、
{(1+Z-1)/2}n (式2)
で表わされ、移動平均後に1/2にデシメーションされる。
HPF1〜HPF6は、
(1−Z-1)/2 (式3)
または、式3のn次である、
{(1−Z-1)/2}n (式4)
の伝達関数で表わされるハイパスフィルタである。
【0039】
図11はLPF、HPF共に2次の場合のフィルタ部分のブロック図である。遅延素子Dの後段に演算器40、41が並列に接続された構成となっている。
これらのフィルタにより、図12に示すように帯域を1:2毎に分割するフィルタを構成することができる(移動平均後にデシメーションを行っているので、同じ伝達関数でも帯域が異なっている)。
【0040】
上記のようなフィルタは加算器、減算器、遅延素子Dのみで構成可能であり、汎用の乗算器を必要とないので、小規模なハード構成とすることができる。
図13は振幅測定回路31のブロック図である。このブロック図13は図2、図10のAMP1〜AMP6に対応する。この振幅測定回路31は絶対値回路ABSとIIRローパスフィルタで構成される。
【0041】
図中、係数kは0<k<1の値である。IIRローパスフィルタは図14の様にシフタ、加算器、減算器、遅延素子(D)で構成することができる。例えば、shifterが3ビット右シフト(つまり、1/8倍することになる)する場合、図11において、k= 0.125、1-k = 0.875のフィルタを構成することができる。
【0042】
上記フィルタは加算器、減算器、遅延素子のみが必要である。汎用の乗算器を必要としないので、小規模なハード構成とすることができる。
また、周波数解析を行うためのフィルタ群は1/2デシメーションを行っているので、各サブバンドのレジスタ等の記憶素子のデータが異なるだけであり、帯域によらず演算回路を共有して全て同じ演算で処理することができる。
【0043】
図15は周波数解析手段23(図1、図2、図10参照)のブロック構成図である。フィルタの演算を行う演算部50(図11)、LPFの計算に使用するMEMORY1、振幅測定回路51(図13)のIIRローパスフィルタの計算に使用するMEMORY2、これらメモリのコントロールを行うコントロール回路52などから構成されている。
このように1/2デシメーションにより演算回路を共有化することができハードウエアの大幅な削減が可能となる。
【0044】
ところで、図1、図2、図15中に示すバンドパスフィルタBPF24は、周波数解析した結果をもとに帯域をコントロールされる。バンドパスフィルタは通常ローパスフィルタとハイパスフィルタの組み合わせで構成されるが図16の構成とすることでバンドパスフィルタBPF24のローパスフィルタを省略することができる。
【0045】
先に延べたように、周波数解析を行うためには図2、図10のようにSUB1〜SUB6のバンドパスフィルタを使用する。本発明では、これらのバンドパスフィルタを図16で示すようにローパスフィルタ、ハイパスフィルタの順番で構成する。ここで、LPF0〜LPF5は、それぞれ帯域が異なったローパスフィルタである。これらLPF0〜LPF5の出力から選択すれば、帯域可変のローパスフィルタと等価となる。
【0046】
ハードウェア上では帯域可変のローパスフィルタがセレクタ45に置き換えられ、ハードウェアの規模が大きく削減される。本発明の周波数解析ではサブバンドのフィルタの構成は、帯域を1:2毎に分割すると同時に1/2デシメーションしている。
【0047】
つまり、図16中のLPF0〜LPF5の出力のサンプリング周期も1/2の比で異なっている。LPF0〜LPF5の出力から選択することで、BPFを構成するためのハイパスフィルタHPFのサンプリング周期も同時に変化する。したがって、HPFの伝達関数はサンプリング周期が変更されることに伴い自動的に変更される。そのため、HPFの帯域をコントロールする回路が不要となり、ハードウエアを簡略化することができる。
【0048】
なお、周波数解析のサブバンドを構成するバンドパスフィルタは、周波数分解能をよくするために、帯域が比較的狭くなっている。したがって、渦波形を整形するためのバンドパスフィルタBPFには使用しない。また、BPFは渦周波数が変化したときに十分早く追従するためにある程度帯域を大きくする必要がある。
【0049】
例えば図3において、渦信号の帯域 SUB3にあった場合、BPFの帯域はSUB2〜SUB4というように設定する必要がある。その場合、図16のLPF2とHPF3がSUB3に相当するが、BPFを構成する為のセレクタ45は、SUB3を構成するLPF2ではなくて、SUB2を構成するLPF1の出力を選択する。もちろん、HPFはLPF1を選んだときのサンプリング周波数における帯域がSUB4の低周波数側の帯域になるように設計されている。ここで、HPFの帯域は厳密にSUB4の帯域に合わせる必要はない。
【0050】
また、BPFの帯域は上記に限らない。耐ノイズ性を考慮するなら、上記のように比較的狭い帯域が適当であるが、渦周波数に対しての追従性を考慮するなら、「SUB3の信号に対してSUB1からSUB5の帯域とする」というように広くすることもできる。
【0051】
ところで、前述の説明では1種類の流体測定時に発生するノイズ除去および最大振幅を有する周波数帯域を渦信号とする例について述べたが、本発明は、液体、ガス・スチームの両方が流れる配管において、液体かガス・スチームかを自動的に判別し、変換器の設定等を変えることなしに両方の測定を行う流量計としても機能する。
【0052】
従来の方式では、渦流量計変換器は液用バンドパスフィルタとガス用バンドパスフィルタを独立して持ち、その後段のシュミットトリガ回路でパルス化したのちその周波数を判定して、液体の領域の渦周波数であれば液体用フィルタによって処理された信号を用いて出力を行い、気体の領域の渦周波数であれば気体用フィルタによって処理された信号を用いて出力する。
この方式は周波数のみで判断するために、条件として液体の場合の渦周波数とガスの場合の渦周波数がオーバーラップしていないことが測定可能な条件であった。
【0053】
本発明では図17に示す様にサブバンドと振幅の関係から、液体の場合の判別ラインと気体の場合の判別レベルを設定する。
検出された周波数と振幅をCPU内部で設定値と比較し、液体の判別レベル以上であれば流体は液体として出力し、気体の判別レベル以上液体の判別レベル未満であれば流体は気体として、それぞれの流体での設定に応じて出力する。
【0054】
図17の例ではy5が信号帯域で流体は液体と判別される。この実施例において、信号振幅が気体判別レベルを下回る場合には、ノイズと判別し、出力をカットする。なお、液体・気体という分類のみならず、密度が有る程度違っていれば、複数の気体の判別、複数の液体の判別を行い出力を切り替えることも可能である。
【0055】
図18は図1に複数の密度の流体を測定する場合の信号ライン(イ、ロ)を付加したもので、イで示すラインは周波数解析手段23が判断した判別結果(液体か気体か)をCPUに伝えるステータス信号であり、この信号によりCPUは出力設定をしてそれぞれの流体に応じた出力(例えば0−100%)をする。
【0056】
なお液体・気体の判別をマイクロプロセッサ(CPU)7で行う場合には点線ロで示すように周波数情報と振幅情報をCPUから読みに行き、その判断によりCPUは出力設定を行い、周波数解析手段23を介してバンドパスフィルタ24の通過帯域を決定する。
【0057】
次に本発明で使用するシュミットトリガ回路5(図1参照)について説明する。
図1に示すようにセンサ1の出力はチャージアンプ2aで電圧に変換され、AD変換器20で信号変換された後、バンドパスフィルタによりノイズが除去されてシュミットトリガ回路5によりパルス化される。
一般にシュミットトリガ回路は、出力がLの場合入力がトリガレベルTLHより大きくなると、反転してHになる。出力がHの場合入力がトリガレベルTLLより小さくなると、反転してLになる。これにより、TLH−TLLの幅のヒステリシスを設けるため、高周波のノイズに対して有効に働く。
【0058】
ところで、従来の渦流量計では、渦波形に振動等による低周波のノイズが重畳した場合、図19のA〜Dの箇所に示すように、パルス落ちが生じてしまい正確な流量が測定できないという問題があった。本発明で用いるシュミットトリガ回路ではその様な場合であってもパルスのない正確な流量測定が可能である。図20は本発明で使用するシュミットトリガ回路の一例を示すブロック構成図である。
【0059】
図20において、50は第1コンパレータ、51は第2コンパレータであり、+(非反転入力)端子にバンドパスフィルタ24からの出力端子が接続されている。第1コンパレータ50の−端子にはレジスタ53の出力端子が接続され、第2コンパレータ51の−(反転入力)端子には加算器55の出力端子が接続されている。
【0060】
この加算器の2つの入力端子の一方には、レジスタ53の出力端子が接続され、他方の入力端子にはセレクタ54の出力端子が接続されている。52はコントローラであり、このコントローラの2つの入力端子には第1、第2コンパレータの出力端子が接続され、出力端子はレジスタ53の一方の入力端子に接続にされている。このレジスタ53の他方の入力端子にはバンドパスフィルタ24の出力が入力する。セレクタ54の入力端子にはコンパレータ51の出力端子が接続されており、センサ1(図1参照)の特性によって定まる+又は−のヒステリシス信号が入力する。
【0061】
上記の構成において、まずピークホールド回路56として機能するコントロール回路52およびレジスタ53での動作を説明する。
パルス出力PULSEがHの場合COPM1がH、つまり、SIG>REFの場合にレジスタREFの値を更新する。
したがって、レジスタREFには、パルス出力PULSEがHになった後のSIGの最大値が保持される。
【0062】
パルス出力PULSEがLの場合COPM1がL、つまり、SIG<REFの場合にレジスタREFの値を更新する。したがって、レジスタREFには、パルス出力PULSEがLになった後のSIGの最小値が保持される。
セレクタ54はパルス出力PULSEがHの場合、−HYSを出力し、
パルス出力PULSEがLの場合、+HYSを出力する。
【0063】
したがって、加算器55から出力されるトリガレベルTLは、
・パルス出力PULSEがHの場合、SIGの最大値−HYS
・パルス出力PULSEがLの場合、SIGの最小値+HYS
となり、常にピーク値を基準に設定される。
【0064】
図21は出力波形(SIG)に低周波のノイズが重畳した場合の各部の波形を示す。トリガレベル(点線)が常にピーク値を基準に設定されるため、出力信号(一点鎖線)はパルス落ちすることがなく、したがって、正確な流量測定が可能となる。なお、上述の動作を行うことにより図22に示すように、低い周波数に対しても正しくパルス化を行うことができる。
【0065】
図23は本発明で使用するシュミットトリガ回路5(図1参照)の他の実施形態の一例を示す図である。図23においてCOMP2のパルス出力PULSEがHの場合正のピークホールド回路として動作する。つまり、パルス出力PULSEがHになった後のSIGの最大値が保持される。
【0066】
COMP2のパルス出力PULSEがLの場合、負のピークホールド回路として動作する。つまり、パルス出力PULSEがLになった後のSIGの最小値が保持される。
アナログSW54aは、パルス出力PULSEがHの場合、SIGの最大値+HYSを出力し、パルス出力PULSEがLの場合、SIGの最小値−HYSを出力する。
【0067】
したがって、トリガレベルTLは、パルス出力PULSEがHの場合、最大値−HYSパルス出力PULSEがLの場合、最小値+HYSとなり、常にピーク値を基準に設定される。図24は図23に示すシュミットトリガ回路の具体例を示すもので、ピークホールド回路を一般的なピークホールド回路の極性をアナログスイッチにより切り替える事ができるようにしたものである。
【0068】
図24において、PULSEがLのときには上のダイオード側のスイッチがオンとなって、最大値検出回路となる。逆にPULSEがHのときには下のダイオード側のスイッチがオンとなって、最小値検出回路となる。
コンパレータ51の出力を±VCCとすると、コンパレータの非反転入力端子の入力は、
Figure 0003765384
となり、ピークホールドの出力にヒステリシス
Figure 0003765384
を加算した値になる。
【0069】
一方、R3=R1、R4=R2とすると、コンパレータ51の反転入力端子の入力は、
Figure 0003765384
となる。したがって図23に示すセレクタ54のヒステリシス±HYSは、図24における
Figure 0003765384
に等しい。
ここで、図24における出力PULSEは図23におけるPULSEの逆極性を示している。
【0070】
なお、本発明の以上の説明は、説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの変更、変形をなし得ることは当業者に明らかである。特許請求の範囲の欄の記載により定義される本発明の範囲は、その範囲内の変更、変形を包含するものとする。
【0071】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、カルマン渦により発生する交番信号をセンサで検出し、この交番信号にフィルタを通過させA/D変換器でアナログ/デジタル変換して得た渦流量信号をマイクロプロセッサを用いて信号処理し、測定流体の流量を測定する渦流量計において、
口径と流量範囲によって決まる前記交番信号の周波数帯域を通過させるローパスフィルタと、このローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を解析する周波数解析手段と、この周波数解析手段の解析結果に基づいて測定すべき周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタを通過した信号をパルス信号に変換するシュミット回路からなり、
前記周波数解析手段は、前記ローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を複数の帯域に分割する分割フィルタと、分割された複数の周波数帯域内の信号の振幅を測定する振幅測定回路と、この振幅測定回路で測定した振幅の大小から測定すべき周波数の帯域を判定する判定手段を有し、
判定手段は、分割された複数の周波数帯域毎にノイズ判別レベルおよび密度判定レベルの少なくとも一方を設定し、信号がノイズ判別レベル以上で密度判定レベルを超えた周波数帯域を渦周波数の帯域として選択するように構成したので、様々なノイズを効果的に除去し、安定した流量検出を確保することができる。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る渦流量計の実施形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】周波数解析手段のブロック構成図である。
【図3】信号処理すべき帯域を6分割した状態を示す説明図である。
【図4】周波数解析部分の詳細ブロック図である。
【図5】周波数とゲインの関係を示す図である。
【図6】周波数の低い帯域の信号に、周波数の高い帯域のノイズが重畳された状態を示す図である。
【図7】振幅xとサブバンドの関係を示すスペクトル図およびバンドパスフィルタの設定範囲を示す説明図である。
【図8】流量が0の時のサブバンドの振幅xと周波数の関係およびバンドパスフィルタの通過帯域を最低流速を中心とした通過帯域とした状態を示す説明図である。
【図9】飽和検知レベルSLとサブバンドの振幅xとの関係およびバンドパスフィルタの通過帯域を広げた状態を示す図である。
【図10】分割フィルタの詳細を示す図である。
【図11】 LPF、HPF共に2次の場合のフィルタ部分のブロック図である。
【図12】帯域を1:2毎に分割するフィルタを構成した図である。
【図13】振幅測定回路のブロック図である。
【図14】振幅測定をシフタ、加算器、減算器、遅延素子で構成した図である。
【図15】周波数解析手段のブロック構成図である。
【図16】バンドパスフィルタをローパス/ハイパスフィルタで構成した図である。
【図17】サブバンドと振幅の関係から、液体と気体の判別レベルを設定した状態を示す図である。
【図18】図1に複数の密度の流体を測定する場合の信号ラインを付加した図である。
【図19】低周波のノイズが重畳しパルス落ちが生じている状態を示す波形図である。
【図20】本発明で使用するシュミットトリガ回路の一例を示すブロック構成図である。
【図21】低周波のノイズが重畳してもパルス落ちのない状態を示す波形図である。
【図22】低い周波数をパルス化した状態を示す波形図である。
【図23】本発明で使用するシュミットトリガ回路の他の一例を示す図である。
【図24】図23に示すシュミットトリガ回路の具体例を示す図である。
【図25】従来の渦流量計の一実施例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 圧電素子
2、2a チャージアンプ
3 増幅器
4、24 バンドパスフィルタ
5 シュミットトリガ回路
6 振幅/周波数変換器
7 マイクロプロセッサ
8 周波数/電圧変換器
9 電圧/電流変換器
20 A/D変換器
22 ローパスフィルタ
23 周波数解析手段
25 出力回路
30分割(バンドパス)フィルタ
31 振幅測定回路
32 判定回路
33、52 コントローラ
34 比較器
35 最大値判定回路
37 飽和検知回路
38 異常検出回路
40、41 演算器
45、54 セレクタ
50 第1コンパレータ
51 第2コンパレータ
53 レジスタ
55 加算器
56 ピークホールド回路

Claims (24)

  1. カルマン渦により発生する交番信号をセンサで検出し、この交番信号にフィルタを通過させA/D変換器でアナログ/デジタル変換して得た渦流量信号をマイクロプロセッサを用いて信号処理し、測定流体の流量を測定する渦流量計において、
    口径と流量範囲によって決まる前記交番信号の周波数帯域を通過させるローパスフィルタと、このローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を解析する周波数解析手段と、この周波数解析手段の解析結果に基づいて測定すべき周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタを通過した信号をパルス信号に変換するシュミット回路からなり、
    前記周波数解析手段は、前記ローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を複数の帯域に分割する分割フィルタと、分割された複数の周波数帯域内の信号の振幅を測定する振幅測定回路と、この振幅測定回路で測定した振幅の大小から測定すべき周波数の帯域を判定する判定手段を有し、
    判定手段は、分割された複数の周波数帯域毎にノイズ判別レベルおよび密度判定レベルの少なくとも一方を設定し、信号がノイズ判別レベル以上で密度判定レベルを超えた周波数帯域を渦周波数の帯域として選択することを特徴とする渦流量計。
  2. 前記分割された複数の周波数帯域のうち周波数が低い領域のゲインは大きく、高い領域ほどゲインを小さく設定し、最大の振幅となる周波数帯域を渦周波数の帯域として選択することを特徴とする請求項1に記載の渦流量計。
  3. 振幅測定回路は絶対値回路とローパスフィルタの組み合わせ、若しくは2乗回路とローパスフィルタの組み合わせで構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の渦流量計。
  4. 選択された密度レベルに応じて測定範囲を表示するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の渦流量計。
  5. 複数の密度判定の対象流体は液体および気体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の渦流量計。
  6. 全ての周波数帯域の振幅が、ノイズ判別レベル以下の場合には、バンドパスフィルタの帯域をあらかじめ設定された帯域にすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の渦流量計。
  7. バンドパスフィルタの帯域設定は出力をゼロとするように設定することを特徴とする請求項6記載の渦流量計。
  8. バンドパスフィルタの帯域設定は最低流速を中心とした帯域にすることを特徴とする請求項6記載の渦流量計。
  9. 前記分割された複数の周波数帯域毎に飽和検知レベルを設定し、信号が飽和検知レベル以上のときにはバンドパスフィルタの帯域をあらかじめ設定された帯域にすることを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  10. バンドパスフィルタの帯域は全流速範囲とすることを特徴とする請求項9記載の渦流量計。
  11. 前記複数の周波数帯域に分割するハイパスフィルタの伝達関数は(1−Z-1)/2または{(1−Z-1)/2}としたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  12. 振幅測定回路に用いるIIRローパスフィルタの構成を、シフタ、加算器、減算器、遅延素子で構成したことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  13. AD変換器と周波数解析手段の間のローパスフィルタは移動平均フィルタとしたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  14. ローパスフィルタを通過した帯域の周波数信号を、口径と流量範囲によって決まる周波数帯域に応じて間引いて出力することを特徴とする請求項13記載の渦流量計。
  15. 移動平均フィルタは加算器と遅延素子で構成したことを特徴とする請求項13記載の渦流量計。
  16. 分割フィルタを構成するローパスフィルタは“移動平均”+“デシメーション”としたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  17. 1/2デシメーションを行って、全ての分割フィルタの演算式を共通としたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  18. 1/2デシメーションを行って、各分割フィルタの演算部を共用したことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  19. 渦波形整形の為のバンドパスフィルタのローパスフィルタを分割フィルタを構成するローパスフィルタの出力から選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  20. 分割フィルタのサンプリング周期を1/2毎にデシメーションすることで、渦波形整形の為のバンドパスフィルタのハイパスフィルタの帯域を自動的に変化させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  21. 渦波形整形の為のバンドパスフィルタの帯域は選択された帯域の前後の帯域を含んで設定することを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  22. バンドパスフィルタの後段にはパルス化回路が設けられ、前記バンドパスフィルタからの入力信号のピークに追従して前記パルス化回路のトリガレベルを変化させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  23. トリガレベルは、ピークホールド回路の出力を基準にヒステリシスにより設定することを特徴とする請求項22記載の渦流量計。
  24. ピークホールド回路は、パルス化回路の出力の極性にしたがって、出力がハイ(H)の場合最大値検出、または出力がロー(L)の場合最小値検出となるように、切り替えることを特徴とする請求項23記載の渦流量計。
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