JP3763107B2 - 熱電変換モジュール及びその製造方法 - Google Patents

熱電変換モジュール及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合部分を介して接合した熱電変換モジュールおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高温環境下で使用できる半導体デバイスの開発には、高温下においても良好なる半導体特性を発現できる耐熱性半導体の開発が重要であるが、半導体と電極部材との接合部や、半導体チップや素子と放熱基板とのダイボンディング部、あるいは、半導体同士の接合部、放熱基板と基板上の配線部材との接合部など、PN接合部分や異種材料の接合部分の耐熱性向上も重要課題である。
【0003】
また、複数のLSI(大規模集積回路)を高密度基板上に集積したMCM(マルチチップモジュール)など、デバイス動作中の発熱量が多い半導体デバイスにおいては、半導体チップや素子と放熱基板とのダイボンディング部分の高い熱伝導特性とその熱耐久性が重要である。
【0004】
つまり、高温環境下や半導体の発熱に対して、接合材と半導体の界面反応が進行してデバイス特性を劣化させることがなく、接合部が剥離・破壊して絶縁したり熱伝導性が低下したりすることがない接合部を形成することが必要である。
【0005】
発熱量が多いデバイスに対しては、放熱効率の高い基板として、熱伝導性の良い窒化アルミニウムや炭化珪素、ダイヤモンドを使用することが知られている。また、半導体チップ部分を基板に固定するためのダイボンディング方法として、AuとSiの共晶反応を利用した共晶接合法や、Agペースト、ハンダ、低融点ガラスや樹脂系接着材による接合法が知られている。しかし、これらの方法では、接合部分の熱伝導特性や耐熱性が不十分である問題や、接合材が接着しがたい問題がある。
【0006】
これを解決する方法として、炭化珪素からなる放熱基板とSiチップをAu箔を用いて接合する方法が開示されている(特開平7−25673号公報)。具体的には、SiCにSi皮膜を形成して熱処理した表面とSi板をAu箔を介し熱処理して接合する方法であって、この方法によれば、接合部の耐熱性が向上し、熱伝導性の良い接合部が形成できる特徴がある。
【0007】
また、炭化珪素は300℃以上で動作できる半導体としても研究されており、オーミック電極としてNiやAl、Al−Si合金を形成する構成としたデバイスが公知である。
【0008】
また、半導体の中には高い熱電効果を示す熱電半導体がある。この熱電効果の中で、p型とn型の熱電半導体が電気的に接合した接合部をもつ熱電半導体素子対において、接合部を高温にしかつ熱電半導体素子対の他方を低温にすると、温度差に応じた熱起電力が発生する現象があり、これをゼーベック効果と称している。
【0009】
また、上記熱電変換素子対において、一方の熱電半導体から他方の熱電半導体に電流を流すと、一方の接合部では熱を吸収し、他方では熱を発生する現象があり、これをペルチェ効果と称している。
【0010】
このような効果を利用した半導体デバイスである熱電変換モジュールは、振動,騒音,摩耗等を生じる可動部分が全くなく、構造が簡単で信頼性が高く、高寿命で保守が容易であるという特長をもった簡略化されたエネルギー直接変換デバイスとなりうるものである。
【0011】
汎用性が高い熱電変換モジュールでは、p型とn型の熱電半導体が電気的に接合した素子対を1対以上、通常は数十対そなえており、電気的には直列に、熱的には並列に配列した構成をとる。そして、素子対接合部はp型およびn型熱電半導体同士が直接電気的に接合した構成、あるいは、p型熱電半導体と電極とn型熱電半導体とが電気的に(すなわち、間接的に)接合した構成をとる。それゆえ、特に高温端側の接合部は高電気伝導性、高熱伝導性に加えて耐熱性が必要となる。
【0012】
ろう付けして接合部を形成する方法として、鉄シリサイド熱電半導体に対して、Ti系活性金属ろう材でろう付け接合された構成の熱電変換素子対を提案しているものがある(特開平6−97512号公報)。具体的には、鉄シリサイド熱電半導体をCu電極にNi−Cu/Ti/Ni−Cuの組み合わせとした三層の複合ろう材を使用してろう付け接合するものである。
【0013】
一方、セラミックス用ろう材として、Tiを添加した活性Agろう材(特開平6−47579号公報、特開平6−277874号公報)が開示され、Siと金属との接合におけるTiの効果について研究した例が多く報告されている。そして、Ag−Cu−Tiろうを用いたSiと金属との接合では、Tiはセラミックスとろう材の濡れ性を改善する効果があり、Si中のNとろう材中のTiとが反応して、界面反応層であるTiN層が形成されるため、Siとろう材成分が反応しすぎることを防ぎ、接合強度が高い良好な接合部が形成できる。
【0014】
また、Tiを主成分とするろう材を用いた接合方法としては、Tiを主成分とし、Co,Ni,Feなどの他の添加元素を含有したろう付け用液体急冷合金箔帯を用いてアルミナ板とSUSとを接合する方法(特開昭59−116350号公報)や、Ti−Zr−Cu−Niろう材あるいはTi−Zr−Cuろう材を用いたTi合金の接合方法(溶接学会論文集、第7巻455(1989)などが報告されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、SiC基板の接合面をSi被覆および加熱処理し、Au箔を介してSi板と加熱接合する方法は、接合する工程が煩雑である問題がある。また、Au箔は高価であるので、接合面積が大きい部分に使用するとコストがかかる問題がある。
【0016】
さらに、炭化珪素半導体用オーミック電極としてNiやAl、Al−Si合金を形成する構成としたものでは、高温環境下で長時間使用した場合、電極と半導体の接合部分が剥離したり、電気伝導度が低下したりする問題があった。
【0017】
さらにまた、鉄シリサイド半導体をCu電極にNi−Cu/Ti/Ni−Cuの組み合わせとした三層の複合ろう材を使用してろう付け接合する方法は、酸化しやすいTi箔がNi−Cu合金層に覆われているため、ろう材の酸化による劣化が少ない利点がある。しかし、特性を向上させる目的や、モジュールの変換効率を最大にするためにp型熱電半導体とn型熱電半導体の特性のバランスをとる目的や、焼結密度を向上させる目的などのために、Si過剰の条件で形成したり、Si−Ge化合物やGeを添加して形成した半導体の場合は、三層構造のろう材であることから、Ni−Cu合金層がTi層と反応してろう材が溶融する反応より先に、Ni−Cu層と鉄シリサイド半導体中に添加されたSiあるいはGe元素との拡散反応が生じてしまう場合があり、ろう材の組成ずれのためにろう材の融点が上昇して接合できなかったり、接合部が脆弱となる箇所や、耐熱性や耐熱衝撃性が不十分な接合箇所が形成されたりするなど安定して製造できない問題があった。
【0018】
そして、汎用性が高い熱電変換モジュールは、1モジュール内に数十以上の熱電半導体素子と電極との接合部分を有する構成であるため、1箇所に接合不良が発生すると、モジュール全体が断線して使用できないことになる。また、熱電半導体素子は多結晶の焼結体であることが多く、p型とn型の半導体素子が1モジュール内に配置されているため、半導体素子の接合表面の組成や結晶性、焼結密度、表面酸化層の形成状態などにある程度のばらつきがある。それゆえ、高い制御性を必要とせず歩留まりよく安定して接合することは重要な技術課題である。
【0019】
また、Ag−Cu−Tiろうを用いてSiCを接合する場合、良好な界面反応層の形成を制御することはSiより難しく、良好な接合を形成するには、高い制御性が要求される問題がある。これは、SiCと金属の反応性がSiより2〜3オーダー速いことに起因しており、SiやGeを主成分とする半導体として知られるシリコン、炭化珪素、シリコン−ゲルマニウムや金属シリサイドでは、ろう材金属成分との反応性がさらに高いため、半導体がろう材に溶け過ぎて接合できない問題があった。そして、接合できた場合においても、界面反応層に脆性が高い金属シリサイドが形成するため、接合強度が十分でない問題や、半導体と界面反応層や接合層との熱膨張差により剥離するなど、耐熱性・耐熱衝撃性が十分でない問題があった。
【0020】
さらにまた、Tiを主成分とし、Co、Ni,Feなどの他の添加元素を含有したろう材やTi−Zr−Cuろう材の場合は、SiやGeがろう付け接合層へ拡散する反応が速いので、良好に接合するためには高い制御性が必要である問題や、半導体側の接合部が脆弱になって耐熱性が不十分である問題がある。さらにまた、Ti−Zr−Cu−Niろう材は、SiやGeの反応速度がTi−Zr−Cuろう材より遅いので、シリコン−ゲルマニウム系半導体に対しても、耐熱性が良好な接合部を形成できる特徴を有するが、半導体の表面状態に依存してろう付け歩留まりが実用化するためには不十分であるという問題があった。
【0021】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、SiあるいはGeを主成分として含有する半導体同士あるいはこのような半導体と金属とのろう付けによる接合部を有し、当該接合部が半導体の動作温度より高い温度でろう付けができると共に、上記動作温度において電気伝導性や熱伝導性、耐熱性などの特性に優れ、しかもこのような接合部が簡便な方法で形成することができる熱電変換モジュールを提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる熱電変換モジュールは、請求項1に記載しているように、SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールにおいて、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を有することを特徴としており、請求項2に記載しているように、シリコン−ゲルマニウム材料から成るp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールにおいて、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下の組成のろう付け用合金、あるいは、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を有することを特徴としている。
【0023】
本発明に係わる熱電変換モジュールの製造方法は、請求項3に記載しているように、SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールを製造するに際し、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合して接合部分を形成することを特徴としており、請求項4に記載しているように、シリコン−ゲルマニウム材料から成るp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールを製造するに際し、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下の組成のろう付け用合金、あるいは、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を形成することを特徴としている。
【0024】
【発明の作用】
本発明においては、Ti,Zr,Ni元素、あるいはこれら元素に加えて、Si,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種であるX元素をそれぞれ所定の組成範囲内で含有するろう付け用合金を使用するようにしており、本発明に係わる熱電変換モジュールは、上述したように、Si若しくはGeを主成分として含有する熱電半導体素子、又はシリコン−ゲルマニウム材料から成る熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールにおいて、上記のろう付け用合金を用いて接合した接合部分を有することを特徴とするものであるが、以下にさらに詳細に説明することとする。
【0025】
耐熱性半導体デバイスの接合部の形成に使用できるろう材は、ろう付け温度が半導体デバイスの使用時の温度以上でかつ半導体の結晶性や特性が低下する温度以下で接合できるものであることが必要である。そして、ろう付け温度が低い場合は、半導体デバイスの使用温度が低く制限されることとなる。また、ろう付け温度が高すぎる場合は、半導体が溶融したり、特性が劣化したりして好ましくない。
【0026】
また、接合できるためには、半導体中の元素とろう材中の金属元素とが多少は相互拡散反応しなければならないが、ろう付け接合時に反応しすぎる場合には、接合工程の制御が困難で、接合部が脆弱になる。さらに、ろう付け温度以下においても徐々に反応が進行してしまい、接合部の耐熱性が低下することとなる。
【0027】
さらにまた、高温環境下で使用される半導体デバイスや発熱量が多い半導体デバイスの接合部分は、熱的な接触抵抗が低いことが要求される。そして、熱的な接触抵抗が高く、効率的に吸・放熱することができない場合は、半導体部分や半導体の接合部分が局所的に高温になり、破壊や特性低下の原因となる。
【0028】
さらにまた、半導体素子と電極との接合部については、電気的な接触抵抗が低いことが必要である。そして、半導体素子と電極との界面に電気的な障壁や絶縁層が形成されてオーミック接合にならない場合は、デバイスが正常に作動しない問題が発生する。とくに、熱電発電に使用される熱電変換モジュールの熱電半導体素子と電極との接合部の場合は、特に接合部を流れる発電電流が大きい。それゆえ、接合部の電気的な接触抵抗が高いと発電損失になるばかりでなく、接合部で局所的に発熱して破壊に原因にもなる。
【0029】
以上の様な要求を満足できる耐熱性半導体デバイスの接合部について鋭意研究した結果、SiあるいはGe元素を主として含有する半導体に対し、所定成分のろう付け用合金からなるろう材を使用することが良いことを見いだした。すなわち、本発明に用いるろう付け用合金は、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上ないしは60重量%以上であり、Niが40重量%以下の組成である。この場合、Ti+Zrの含有量が50重量%より少なく、Niの含有量が40重量%より多い場合は、ろう付け温度が高くなりすぎて、半導体や前工程で形成した電極などの特性が低下するなどの不具合が生じて好ましくない。また、Ni含有量が40重量%より多い場合は、半導体に含有されるSiあるいはGe元素と反応し過ぎ、接合部分が脆弱になったり、半導体が溶け出してしまったりして接合できなくなるので好ましくない。さらにまた、Tiが5重量%よりも少ないときや、Zrが5重量%よりも少ないときは、融点が高くなってろう付け温度が高くなりすぎることにより、上述した不具合が生じることとなるので好ましくない。
【0030】
同じ目的を達成する他のろう付け用合金は、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成である。ここで、Xが20重量%より多い場合は、接合部分が脆弱になったり、半導体デバイス使用時の高温環境下において半導体と接合層界面の反応が進行するなど接合部分の耐熱性が低下したりして好ましくない。また、本発明に用いるろう付け用合金材料は従来のようにCu元素を含有しないところに特徴を有する。
【0031】
本発明に使用するろう付け用合金は、溶融急冷してフィルム状やリボン状のろう材に形成することができる。また、アトマイズ法などにより粉末状に形成し、有機バインダーと混練してペースト状のろう材とすることもできる。
【0032】
本発明による熱電変換モジュールは、SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子からなる素子同士、または、SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子からなる素子と電極とが接合した接合部分を有する構成において、少なくとも高温端側接合部は上記ろう付け用合金を用いて形成されたことを特徴とするものである。そして、本発明の熱電変換モジュールに使用される電極材は、p型熱電半導体素子とn型熱電半導体素子を電気的に接続するための部材であり、熱電発電機能を持つ必要性はなく、電気抵抗が熱電半導体より小さく、好ましくは1桁以上小さいものである。また、形状や電極層厚さは、電極材の比抵抗と熱電半導体の比抵抗との比や、熱電半導体の形状などに依存して決めることができる。
【0033】
本発明で採用される電極は、部材を電気的に接続する機能の他に、形状を大きくするなどして、接合部と高温熱源や冷却媒体との熱交換を積極的に行なえる機能を具備するものとすることもできる。それゆえ、本発明で採用される電極は、例えば、Mo,W,Nb,Ta,ステンレス鋼などの高融点金属材料や、ヘビードープしたSiや、Si共晶合金や、鉄シリサイド,モリブデンシリサイド,チタンシリサイドなどの金属シリサイドを挙げることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の熱電変換モジュールにおいては、半導体同士の接合部を形成したり、半導体と金属との接合部を形成したりするのに、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下の組成を有するろう付け用合金を使用するようにしたから、半導体デバイスの動作温度の上限を制限することがなく、半導体の動作温度より高い温度(例えば、ろう付け工程によって半導体の特性が劣化することがない800〜1000℃程度の高い温度)でろう付け接合することができ、その動作温度において電気伝導性や熱伝導性などの特性に優れ、それらの特性の劣化が少なく、耐熱性に優れた接合部が形成される。
【0035】
また、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成を有するろう付け用合金を使用するようにしたから、上記に加えて、半導体とろう材のぬれ性を改善したり、半導体とろう材の反応性を制御したりすることによって、ろう付制御性を向上させ、耐熱性を向上させることができる。
【0036】
すなわち、本発明の熱電変換モジュールは、請求項1に記載しているように、SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールにおいて、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を有するものとしたから、中〜高温領域で高い熱電変換効率を示すSiあるいはGeを含有する熱電半導体素子を接合することができ、中〜高温域の動作温度において電気伝導性や熱伝導性などの特性に優れ、それらの特性の劣化が少なく、耐熱性に優れた接合部分を有し、接合部分の熱的あるいは電気的接触抵抗に起因する熱電変換効率の低下がなく、接触抵抗の増加に伴う局所的な発熱に起因する接合部分の特性劣化や剥離がなく、耐久性に優れた熱電変換モジュールを提供することが可能であるという著大なる効果がもたらされ、請求項2に記載しているように、熱電半導体素子がシリコン−ゲルマニウム材料であるものとし、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下の組成のろう付け用合金、あるいは、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を有するものとしたから、例えば500℃以上の高温においても発電効率が良好であって接合部での熱電変換効率の低下がなく、熱耐久性により一層優れた熱電変換モジュールを提供することが可能であるという著大なる効果がもたらされる。
【0037】
本発明の熱電変換モジュールの製造方法は、請求項3に記載しているように、SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールを製造するに際し、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合して接合部分を形成するようにしたから、中〜高温領域で高い熱電変換効率を示すSiあるいはGeを含有する熱電半導体素子を接合することができ、中〜高温域の動作温度において電気伝導性や熱伝導性などの特性に優れ、それらの特性の劣化が少なく、耐熱性に優れた接合部分を有する熱電変換モジュールを製造することが可能であり、ろう付け工程において高い制御性を必要とせず、接合箇所が多いモジュール構成のもの、例えば、モジュールの要求特性仕様に応じて異なる組成の熱電半導体を組み合わせて配置したモジュール構成のものにおいても、簡便なろう付け工程で歩留まり良く製造することが可能であるという著大なる効果がもたらされ、請求項4に記載しているように、熱電半導体素子がシリコン−ゲルマニウム材料であるものとし、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下の組成のろう付け用合金、あるいは、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合して接合部分を形成するようになすことによって、例えば500℃以上の高温においても発電効率が良好であって接合部での熱電変換効率の低下がなく、熱耐久性により一層優れた熱電変換モジュールを製造することが可能であるという著大なる効果がもたらされる。
【0038】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこのような実施例のみに限定されないものである。
【0039】
(ろう付け用合金)
所定の成分組成比とした金属原料粉を秤量し、内径25mm,長さ70mmの石英管に入れ、高周波誘導コイルで加熱した。この石英管の下部には直径0.5mmの孔が設けてあり、材料が完全に溶融したことを確認して、この石英管の上部にArガスを導入して加圧状態とし、石英管の下部に設けた孔から、回転しているCu製のロール上に溶融した合金を噴射して、箔を作成した。このときの雰囲気はAr1気圧である。
【0040】
次いで、この箔から所定の大きさに切断したろう付け用合金を用いて、4×3×20mmのSiGe焼結体ロッド同士を接合した。このときのろう付け接合は、Ar雰囲気中、800〜1000℃で焼成して行った。そして、接合ができたものについては、Ar中600℃で100時間保持する熱耐久負荷試験を行った後、4点曲げテストを行った。これらのろう材組成と接合テストの結果を表1にまとめて示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003763107
【0042】
表1に示すように、実施例1−1〜1−10のろう材を用いた場合には、いずれも良好に接合することができ、熱耐久後の4点曲げテストにおいても焼結体内部で破断し、接合部は十分な接合強度を有するものであった。これに対し比較例1−1、1−3、1−4については、ろう付け焼成直後において簡単に接合部分が破断し、接合できなかった。そして、接合断面の光学顕微鏡観察から、接合界面近傍のSiGe焼結体が接合層に溶け出しすぎているのが観察された。また、比較例1−2においては、ろう付け焼成直後においては接合することができたが、熱耐久テスト後の4点曲げテストでは、接合部で簡単に破断する結果となった。
【0043】
このように、実施例1−1〜1−10のろう付け用合金からなるろう材を用いることにより、SiあるいはGeを含有するセラミックスを十分な接合強度で接合することができ、また、熱耐久性に優れた接合部分を形成することができた。
【0044】
(参考例1)
表1に示した実施例1−2のろう付け用合金と同様して製造した40%Ti−40%Zr−20%Niの組成からなる接合用ろう材を使用して、PNダイオードと、放熱基板としてノンドープ6H−SiCウエハーとをろう付け接合した。ここで作成した半導体デバイスの概略を図1に示す。図1に示す半導体デバイス1において、PNダイオード2の下部電極は接合用ろう材3が兼ねる構成とし、接合用ろう材3を用いてPNダイオード2とSiC放熱基板4とを接合し、ろう材(下部電極)3と上部電極5との間にリード線6,7を介して電流を流することによってPNダイオード2を動作させた。この結果、動作中におけるPNダイオード2の温度は、70℃までしか上昇せず、ダイオード特性の劣化を引き起こすことはなかった。
【0045】
このような接合方法を用いることにより、放熱効率が良好であるSiC(SiC放熱基板4)とSiチップ(PNダイオード2)とを接合することができた。また、これによって、接合部の熱伝導特性が良好で、Siチップ部分での発熱を効率よく放熱基板に伝達できるので、PNダイオード部分の特性の低下を招くことがない耐久性に優れた半導体デバイスを製造することができた。
【0046】
(参考例2)
図2に示す半導体デバイス11を作成するに際し、n型の6H−SiCウエハー12を基板サセプター上に設置して1450℃に保持し、H希釈したCとSiHガスを導入して、n型のSiCエピタキシャル膜13をCVD法で膜厚4μmに形成した。さらにn型エピタキシャル膜13上に、H希釈したCとSiHガスとバブラー法でトリメチルアルミニウムを導入し、膜厚0.75μmのp型のSiCエピタキシャル膜14を形成した。そして、下部電極の部分に、表1に示したろう付け用合金と同様にして製造した65%Ti−15%Zr−20%Niよりなるろう材15を用いて0.07mm厚さのTa電極板16を接合した。また、上部電極17はAlをスパッタリング法によって形成した。
【0047】
次いで、このようにして作成した半導体デバイス11のSiC製のPNダイオードを600℃の温度条件下に保持しながらI−V特性を測定したところ、300Vの逆バイアス印加時のリーク電流は10μAであり、100時間保持後の測定においても変化はなかった。
【0048】
以上のように、本発明に使用する特定組成を備えたろう付け用合金を用いて電極と電気的な接合部分を形成した半導体デバイス11においては、高温環境下においても良好な電気伝導特性を示し、また、剥離して絶縁したり、界面反応の進行によってデバイス特性が劣化したりすることがない耐熱性に優れた接合部を形成することができた。またこれにより、高温環境下で作動することができる半導体デバイスの信頼性をより一層向上することができた。
【0049】
(実施例1)
本実施例に従って製造した熱電変換モジュールの概略を図3に示す。図3に示す熱電変換モジュール21において、p型とn型の熱電半導体素子22p,22nは、5×5×10mmに切断して端面は#800研磨仕上げとしたものである。そして、両端面に厚さ0.06mmを有する5×5mmの箔状の30%Ti−30%Zr−40%Ni組成(表1に示した実施例1−1に相当)のろう材23a,23bを真空焼成で残さが残らない接着材を用いて貼付した。一方、AlN絶縁基板25a,25bにMo電極板24a,24bを所定のパターン形状に真空焼成で残さが残らない接着材を用いて貼付した。
【0050】
そして、焼成治具を用いてp,n型熱電半導体(焼結体)22p,22nを8対並べ、上下に電極24a,24bを貼付したAlN絶縁基板25a,25bを配置したのち乾燥した。続いて、200gの荷重をろう付け用治具にのせて、真空中、990℃、5分間のろう付け焼成を行った。
【0051】
焼成後、室温で導通テストを行ったところ、32箇所の接合箇所全部が良好である導通テスト合格品の製造歩留まりは90%以上であった。そして、導通が取れているものについては、低温端側の電極に発電電力取り出し用Pt線付きの接合端子を圧着し、水冷ブロック上にグリースで固定し、上端にブロックヒーターを押しつけて発電時の内部抵抗テストを行った。このとき、高温端と低温端の温度差が580℃で、高温端の温度が約600℃のとき、測定される発電電流と発電電圧から熱電変換モジュールの内部抵抗を算出した。また、高温端を600℃に100時間保持して熱耐久テストを行った。この結果、高温端の温度が約600℃のときにおいて、発電出力が低下したり、モジュールの内部抵抗が増加したりする劣化は認められなかった。
【0052】
このように、本発明においては、特定組成のろう付け用合金を用いたことにより、中〜高温領域で効率の良い熱電変換特性を示すシリコン−ゲルマニウム半導体において、発電出力の損失を生ずることがなく熱的および電気的抵抗が小さい良好な半導体−電極接合を形成することができた。また、本発明の接合部を有する熱電変換モジュールの構成とすることより、温度約600℃の高温耐久性がある熱電変換モジュールをろう付け接合法という量産に適した方法で歩留まりよく製造することが可能であった。
【0053】
(実施例2)
表2に示す金属シリサイドの原料混合粉をホットプレス焼結して焼結体を作成した。次いで、それぞれの焼結体から端面4×3mm,長さ20mmの熱電半導体素子を切断し、両端に電極としてのSUS304製板材を表1に示した実施例1−3と同様のろう材で接合し、両端のSUS電極上にリード線を接続した。次に、この単体素子を赤外線炉中に置き、室温〜500℃で昇降温速度50℃/minに昇降温を繰り返して、素子抵抗の変化を測定した。この結果を同じく、表2に示す。
【0054】
【表2】
Figure 0003763107
【0055】
表2に示すように、いずれの金属シリサイドにSUS電極をろう付け接合した場合においても、接合は良好なものとなっており、熱衝撃後に素子抵抗の増加はなく、電気抵抗を小さく維持できることが認められた。
【0056】
このように、特定組成のろう材を用いることにより、中〜高温領域で熱電半導体として使用できる金属シリサイドとSUS電極の接合を形成することができ、また、室温〜500℃の昇降温に対しても、接合部での剥離や抵抗増加がなく、耐熱性および耐熱衝撃性に優れた半導体−電極接合部を形成することができた。
【0057】
(実施例3)
p型熱電半導体素子として実施例2−1と同様にして焼結したGeドープしたMn11Si19を用い、n型熱電半導体素子としてGaPを添加したPドープSiGe焼結体を用い、電極材としてMo板を用いて、各熱電半導体素子とMo板との間に表1に示した実施例1−6と同様の30%Ti−30%Zr−20%Ni−20%Mnの組成よりなるろう材箔を配置して、実施例1と同様に素子対数が8対からなる熱電変換モジュールを組み立て、Ar中、950℃でろう付け焼成して接合部を形成した。この結果、1モジュール当たり32箇所ある接合部を全て良好に接合することができた。また、モジュールの両端に500℃の温度差をつけて100時間発電テストを行った後も、モジュールに内部抵抗の増加は認められなかった。
【0058】
このように、本発明の熱電変換モジュールにおいては、特定組成のろう付け用合金を使用して接合することにより、1モジュール内に異なる組成のp型とn型の熱電半導体が配置された熱電変換モジュールにおいても、一度のろう付け工程で全ての電極材を良好に接合することができた。また、簡便な工程で、熱源の温度仕様や要求される熱電発電出力や冷却能力に合わせた熱電変換モジュールを製造することができることが確かめられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1において作成した半導体デバイスの概略構成を示す断面説明図である。
【図2】 本発明の参考例2において作成した半導体デバイスの概略構成を示す断面説明図である。
【図3】 本発明の実施例1において作成した熱電変換モジュールの概略構成を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 半導体デバイス
2 PNダイオード
3 ろう材
4 SiC放熱基板
6,7 リード線
11 半導体デバイス
12 SiCウエハー
13 n型のSiCエピタキシャル膜
14 p型のSiCエピタキシャル膜
15 ろう材
16 下部電極板
17 上部電極
21 熱電変換モジュール
22p p型熱電半導体素子
22n n型熱電半導体素子
23a,23b ろう材
24a 高温端Mo電極板
24b 低温端Mo電極板
25a 高温端AlN絶縁基板
25b 低温端AlN絶縁基板

Claims (4)

  1. SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールにおいて、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を有することを特徴とする熱電変換モジュール。
  2. シリコン−ゲルマニウム材料から成るp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールにおいて、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下の組成のろう付け用合金、あるいは、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を有することを特徴とする熱電変換モジュール。
  3. SiあるいはGeを含有するp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールを製造するに際し、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合して接合部分を形成することを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
  4. シリコン−ゲルマニウム材料から成るp型およびn型熱電半導体素子が電気的に接合した1対以上の素子対で構成され、熱電半導体素子同士あるいは熱電半導体素子と電極とを接合した接合部分を有する熱電変換モジュールを製造するに際し、Ti,Zr,Ni元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下の組成のろう付け用合金、あるいは、Ti,Zr,Ni,X(但し、XはSi,Ge,Mn,Snのうちの少なくとも1種)元素で構成され、TiおよびZrの下限が各々5重量%で且つTi+Zrが50重量%以上、Niが40重量%以下、Xが20重量%以下の組成のろう付け用合金で接合した接合部分を形成することを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
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