JP3760314B2 - 防音機能付の建築用シャッター装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場やビル等の建築物の開口部に建付けられる防音機能付の建築用シャッター装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の建物内の音を外部に出したくない場合や、これとは逆に外部の騒音を建物内に入れないようにするため、開口部に防音機能付の建築用シャッター装置を設けることが提唱されている。このようなシャッター装置としては、複数のスラットを開閉方向に連装したシャッターカーテンを、開口部上方に設けた巻取りドラムに巻装し、開口部の開閉は、シャッターカーテンを巻取りドラムに対して巻出し、巻取りすることで行うが、このとき、シャッターカーテンは、躯体開口部の上縁部から繰出されることになり、この繰出し部において躯体とシャッターカーテンの屋外側面とのあいだに隙間が形成されるため、該隙間からの音の出入りを遮断するための防音対策が必要となる。そこで、従来、防音対策として、図15に示すように、前記繰出し部である躯体開口縁部に相当する屋外側のまぐさ32に、シャッターカーテン2の幅方向に長く上下一対となったゴム製の遮音材33を設け、該遮音材33の先端部33aをカーテン面に当接させることで、躯体開口部とシャッターカーテン2の屋外側カーテン面とのあいだの隙間Hを塞ぐようにしており、これによって、防音が計られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シャッターカーテン2は、複数のスラットを連結することで構成されており、これらスラット3の連結部には、シャッターカーテンの屋外側のカーテン面から屋内側に退避する(陥没する)隙間Sが形成されている。一方、前記従来の遮音材33は、図15に示すようにシート状態となっていて、先端はシャッターカーテン2の隙間Sよりも小さいものになっている。このため、シャッターカーテン2を開閉作動する過程で、遮音材33の先端部33aがスラット3間の連結部である隙間Sに対向する毎に落ち込み、その度に異音を発生するという問題がある。
さらには、前記遮音材33はゴム製のシート状体であるため、経時的な変化で長手方向に波打つ状態になってしまうことがあり、このようになると、シャッターカーテン2の全閉姿勢でカーテン面とのあいだに隙間ができてしまい、防音性能を著しく低下させてしまうという問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、開口部を開閉する防音機能付の建築用シャッター装置であって、シャッターカーテンが繰出される躯体開口縁部に、シャッターカーテンの左右幅方向に長い遮音材を設け、該遮音材の先端部をカーテン面に弾圧状に当接させてカーテン面とのあいだを塞いで防音するにあたり、遮音材は、左右幅方向に長いシート状の基部と、該基部先端部に形成され、シャッターカーテンを構成するスラット連結部の隙間および基部の厚さより大きい外形を有してカーテン面に突当たる当接部とを備えてシャッターカーテンの左右幅より僅かに短い長さに設定してスラット連結部の隙間に落ち込まないようになっている防音機能付の建築用シャッター装置である。
そして、このようにすることにより、遮音材の先端部がスラット連結部の隙間に落ち込むことがなく、シャッターカーテンの開閉作動時に異音が発生するような不具合がなくなる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図11の図面に基づいて説明する。図面において、1は工場やビル等の大開口に建付けられるの防音機能付きの建築用シャッター装置(重量シャッター装置)であり、該シャッター装置1を構成するシャッターカーテン2は、左右方向(幅方向)に長い複数3のスラットを開閉方向である上下方向に連装することで構成されたものになっている。4は、開口部上方屋内側に設けられたシャッターケースであって、該シャッターケース4を構成する左右側板の屋外側部位には、前記シャッターカーテン2の上端部が連結された巻取りドラム5の左右端部が回動自在に支架されるている。一方、前記シャッターケース4の屋内側部位には、巻取りドラム5と並列する状態で開閉機6が固定支持されており、該開閉機6の駆動スプロケット6aと、巻取りドラム5の一端部に連結される従動スプロケット5aとが連動連結されている。そして、開閉機6の正逆回転駆動に伴い巻取りドラム5が回転することにより、シャッターカーテン2は巻取りドラム5に巻取られて開口部を開放する開放姿勢と、巻取りドラム5から巻出されて開口部を閉鎖する閉鎖姿勢とに変姿するように設定されている。このとき、シャッターカーテン2は、左右両側縁部が開口部の左右両側に建て付けられた一対のガイドレール7に案内される状態で上下方向に移動変姿するように設定されており、これらの構成は何れも従来通りとなっている。
図1において、8は開閉操作用スイッチである。
【0006】
さて、前記シャッターカーテン2を構成する各スラット3は、例えばスチール製の屋内外一対の長板材3a、3bを用いて所謂ホロー型に形成されている。そして、屋外側の長板材3aは、上下縁部にインターロック部3c、3dが折曲形成され、屋内側の長板材3bは、前記上下のインターロック部3c、3dのあいだに収容される大きさの矩形となるように折曲形成され、これら屋内外の長板材3a、3b対向間に、例えばロックウール等の遮音材3eと防振性能を有したゴム材からなる防振ゴム3gとが収容され、防音性能を有したスラット3に形成されている。このように形成された各スラット3は、図4に示すように、隣接するスラット3の上下のインターロック部3c、3d同志をそれぞれインターロック結合することで連結されてシャッターカーテン2を構成しており、該シャッターカーテン2を、屋外側のスラット面(屋外側スラット3aのスラット面)が面一状になるよう連結したとき、前記上下のインターロック部3c、3dの連結部に、該屋外側スラット面から屋内側に退避する凹溝状の小さな隙間Sが形成されている。
さらに、各スラット3の左右両側部は、図3(C)に示すように、内側長板材3bの方が僅かに短く形成され、ここに、屋外側長板材3aに沿う側辺が形成された略L字形の端部材3fが一体化されている。そして、ガイドレール7は、後述するように、各スラット3の遮音材3e収容部に至る部位にまで嵌合するように形成されている。
尚、本実施の形態のスラット3は遮音材3eを充填することで防音性が高まるようにしているが、要求される防音性能によっては屋外側の長板材3aのみの構成とすることもできる。
【0007】
一方、前記ガイドレール7は躯体に埋め込み状に配されているものであるが、スチール材を折曲形成することで構成され、屋内外方向を向く溝底片7aと、該溝底片7aの両端部から左右方向開口部側に向けて延出される一対の溝側片部7bと、これら溝側片部7bの延出先端部からそれぞれ屋内外方向に向けて延出された一対の先端片部7cと、これら先端片部7cの先端部からそれぞれ左右方向に折返し状に折曲された一対の折返し片部7dとを備えて形成されている。そして、一対の溝側辺部7bの対向間に、シャッターカーテン2の両側縁部を遊嵌状に外嵌したとき、一対の折返し片部7dがシャッターカーテン2の屋内外のカーテン面に近接対向して、シャッターカーテン2を移動案内する案内面となるように設定されている。
【0008】
さらに、ガイドレール7の溝開口側には、溝側片部7bと先端片部7cと折返し片部7dとに囲まれたスペースに収容されるようにして取付け具9が螺子止め固定されている。前記取付け具9は、アルミ型材で一体型形成されたものになっており、各折返し片部7dに続いてガイドレール7の溝奥側でシャッターカーテン2を移動案内する案内面9aを構成するように設定されている。そして、前記取付け具9に、ガイドレール7とシャッターカーテン2のカーテン面とのあいだを塞ぐためのモヘア10と、遮音ゴム11との両者が着脱自在に取付けられている。そして、シャッターカーテン2の側縁部は、図6の仮想線で示すような位置関係でガイドレール7に嵌合されるように設定されており、このとき、遮音ゴム10の突片11aとモヘア10の先端部との両者がそれぞれカーテン面に当接して弾性変形し、これによって、シャッターカーテン2を全閉した状態においてシャッターカーテン2とガイドレール7とのあいだの隙間が塞がれて音漏れ防止(遮音性能、防音性能)の向上が計れるように設定されている。尚、本実施の形態では、モヘア10と遮音ゴム11との両者によりシャッターカーテン2のカーテン面とガイドレール7とのあいだを封止しており、これによって、カーテン面に形成されるスラット3同志の連結部の隙間Sまでもがモヘア10の先端部により塞がれて、よりレベルの高い防音性能が発揮されるように構成しているが、要求される防音性能のレベルによっては遮音ゴム11のみを設ける構成であってもよい。
また、12は各ガイドレール7の上端部に設けられるのみ込みガイド体であって、該のみ込みガイド体12は、巻取りドラム5に巻装されたシャッターカーテン2をガイドレール7に、あるいはガイドレール7から巻取りドラム5へとシャッターカーテン2をガイドするように設定されている。
【0009】
13は最下端に位置するスラット3に連結された座板であって、該座板13にも防音の向上を計るための配慮がなされている。
つまり、座板13は、上側に位置するスラット3との連結部となるインターロック部14aおよび屋外側面14bが形成された第一半部14と、上片部15a、屋内側面15bおよび下端部に位置し床面とのあいだを遮音する遮音用ゴム材16を嵌合するための蟻溝状の取付け部15cが形成された第二半部15とを螺子止めして一体化することで構成されている。ここで、前記遮音用ゴム材16は断面半円形状に形成され、外周面から屋内外方向に傾斜状に突出する突起16aが形成されたものとなっており、シャッターカーテン2が全閉姿勢となったときに突起16aが弾性変形を伴う状態で床面に当接することで、床面との封止性を高めて遮音効果を発揮するように構成されている。また、本実施の形態の座板13では、第二半部取付け部15cに、前後方向に向けて突出し、前記遮音用ゴム材16の上方部位にオーバーラップするようにして当接片部15dが形成されており、シャッターカーテン2の全閉姿勢において、当接片部15dが床面に当接することで遮音用ゴム材16の弾性変形を規制するように設定されている。これによって、遮音用ゴム材16が長時間にわたる弾性変形により異形になって防音性能が低下してしまうような不具合を防止できるようになっている。
【0010】
そして、これら第一、第二半部14、15はそれぞれアルミ型材で形成され、第一半部14のインターロック部14aと屋外側面14bとのあいだの曲げ角度ができるだけ小さくなるように配慮されている。これによって、第一半部インターロック部14aが最下端スラット3の下側インターロック部3dと連結したとき、スラット3の屋外側スラット面の下端部と第一半部屋外側面14bの上端部とのあいだに形成される隙間S’が小さくなり、防音性能が高められるように設定されている。
因みに、従来、重量のシャッター装置における座板は、スチール材を曲げ加工して形成されている。このため、スラットとの連結部であるインターロック部は、スラット同志の連結とは異なりスラット下側インターロック部を外嵌するように曲げ形成されている。このため、これらを連結したときに、スラットと座板との屋外側面に形成される隙間は、スラット同志の連結部に形成される隙間よりも大きくなって防音性能を損なうという問題があったが、本実施の形態のようにアルミ型材で形成することにより前記曲げ角度を自由に設定できることになり、前記隙間S’の大きさを可及的に小さくすることができ、前記スラット3の連結部の隙間Sと略同じ大きさとなって、防音性能の向上が計れるようになっている。
尚、17は第二半部15に螺子止め固定され座板13の左右両側面を塞ぐように配される端板材である。
【0011】
一方、開口部上方には屋内外一対のまぐさ18、19が左右方向に長く設けられており、これらまぐさ18、19の左右両側部に、前記ガイドレール7の上端部が対向配設されている。そして、前記シャッターカーテン2は、これらまぐさ18、19のあいだを案内されて開口部に至るように設定されており、前記屋外側のまぐさ19には、シャッターカーテン2の屋外側カーテン面とのあいだに形成される隙間Hを塞いて遮音するための遮音材20が組込まれた遮音ユニットに構成されている。
【0012】
即ち、前記屋外側まぐさ19はスチール製の長板材を折曲することで形成されており、躯体屋外側部材に固定されるべく屋外側が開口して側面断面が略C型に形成されたまぐさ本体部19aと、該まぐさ本体部19aとは逆側に開口する側面断面が略C型に形成された取付け片部19bとが形成され、前記取付け片部19bの凹部に、上下一対の左右方向に長く形成された遮音材20が組込まれている。前記各遮音材20は、シャッターカーテン2の左右幅より僅かに短い長さに設定されており、図8に示すように左右ガイドレール7の上端部のあいだに位置する状態で組込まれている。これら遮音材20はゴム質弾性材で形成され、左右方向に長いシート状の基部20aの先端部に、シャッターカーテン2との当接部となる中空状のリング状部20bが一体に形成されたものになっている。さらに、シート状の遮音材基部20aは、基端側半部は肉厚状に、先端側半部は肉薄状に形成されており、肉厚状の基端には上方に突出して抜止めをする係合部20cが一体形成されている。また、基部20aの薄肉部から先端部のリング状部20bに亘る部位には、例えばウレタンコーティング材によるコーティング処理がなされており、これによって、リング状部20bにおける滑りの向上、摩耗の低減が計れるように配慮されている。
このように形成された上下一対の遮音材20は、上下の遮音材基部20a同志のあいだに介装される矩形状の第一スペーサ21と、上側遮音材20の基部20aの上側に介装される板状に第二スペーサ21aとによって抜止め状に支持されるとともに、まぐさ19の取付け片部19bの上側片19cを貫通するボルト22を締結することにより、これら上下の遮音材20が取付け片部19bの凹部に固定状に組込まれるように設定されている。このようにして、遮音材20が組込まれた屋外側まぐさ19は、遮音ユニットとして躯体に取付けられるように設定されている。
【0013】
ここで、前記遮音材20は、屋内外方向長さについては、弾性変形した状態でシャッターカーテン2の屋外側カーテン面に届く長さに寸法設定されている。さらに、リング状部20bの外径は、前記シャッターカーテン2の屋外側カーテン面に形成される隙間、即ち、各スラット3同志の連結部に形成される隙間Sの上下方向長さ(シャッターカーテン2の開閉方向長さに相当する)よりも大きい当接面となるように寸法設定されている。
このように構成することにより、遮音材20は、図10に示すように、リング状部20bの外周面がシャッターカーテン2の屋外側面に突当たるような状態で弾性変形し、この状態においてシャッターカーテン2が閉鎖作動をすることになるが、このとき、リング状部20bは、スラット3同志の連結部に形成される隙間Sに対向したとき、リング状部20bの外周面の何れかの部位が、前記隙間Sの上下縁部の何れか一方、または両者に当接する状態となって、リング状部20b全体が隙間Sに落ち込んでしまうことがないように設定されている(図11参照)。
尚、本実施の形態の遮音材20は上下一対の二段状として屋外側まぐさ19に取付けられているが、遮音材20は一段だけ取付けるようにしてもよく、また、屋内側まぐさ18だけに取付けたり、屋内外の両かまち18、19に取付けるようにしてもよい。
【0014】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン2は左右両側縁部をガイドレール7に移動案内される状態で上下に開閉移動して、開口部の開閉が行われることになるが、この場合に、シャッターカーテン2の閉鎖状態において、シャッターカーテン2の上側縁部と屋外側まぐさ19とのあいだは、屋外側まぐさ19に組込まれた遮音材20により封止されて、高度なレベルでの防音がなされている。
しかもこのものにおいて、遮音材20は、前述したようにシート状の基端部20aの先端部にシャッターカーテン2のカーテン面の隙間Sよりも大きい外形となった中空状のリング状部20bがシャッターカーテン2のカーテン面に当接する構成となっているため、該リング状部20b前記隙間Sと対向したとき、リング状部20の外周面の何れかが隙間Sの縁部に当接していて隙間Sに落ち込むことがない。この結果、シャッターカーテン2が開閉作動するとき、遮音材20に対してシャッターカーテン2の前記隙間Sが順次間欠的に対向する状態となったとして、隙間Sに遮音材20が落ち込むようなことがなく、従来の遮音材が隙間に落ち込んで異音を発生することがなくなって、異音発生のない静粛な開閉作動を期待できる。
因みに、前記シャッター装置1をJIS(日本工業規格)のA4702、A4706で規格される鋼製及びアルミニウム合金製のドアやサッシの防音、遮音性能に準じて測定したところ、30デシベル(dB)以上の音圧低下がなされるT2レベルの装置となっていることが確認された。
【0015】
このように、本発明が実施された防音機能付のシャッター装置1は、防音性能が優れたものでありながら、シャッターカーテン2の開閉作動に際しても静粛な作動とすることができるものであるが、さらにこのものでは、シート状の基部20aの先端部に、該シート状の基部20aよりも厚みのあるリング状部20bが形成されているため、経時的な変化で基部20aが波打つような変形が生じにくくなり、この結果、良好な封止性が長く持続する耐久性の優れることになって、高性能のシャッター装置1を提供できる。
【0016】
さらにこのものでは、ガイドレール7にモヘア10と遮音ゴム11とが配されているため、屋内外のカーテン面に対し遮音ゴム突片11aが屋内外カーテン面に弾圧状に当接することで封止がなされ、そのうえで、モヘア10の先端部が屋外側カーテン面のスラット3同志の隙間Sと、スラット3と座板13との隙間S’とに入り込んでこれを塞ぐため、一層の防音効果を期待できる。
しかもこのものでは、座板13をアルミ型材で型成形することで曲げ角度を自由に設定できるので、最下端に位置するスラット3の下側インターロック部3dとの連結部に形成される隙間をできるだけ小さくすることができ、かつ、該部位にも前記ガイドレール7のモヘア10の先端部が入り込むようにして当接するため、防音性能のさらなる向上を果すことができる。
この結果、シャッターカーテン2を全閉姿勢としたとき、シャッターカーテンの四周と開口縁部とのあいだは、上側においては遮音材20により封止され、左右両側においてはモヘア10と遮音ゴム11とにより封止され、下側においては座板13の遮音ゴム16により封止され、しかも、スラット3同志やスラット3と座板13との各連結部における小さな隙間S、S’についても封止されて防音性の優れたシャッター装置1とすることができる。
【0017】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、遮音材ユニットとなる屋外側まぐさは、図12(A)に示す第二の実施の形態のように、屋外側まぐさ23を二部材23a、23bで構成するようにしてもよく、このものでは、開口部に面するまぐさ部となる第一部材23aとしてステンレス製材料が用いられている。
また、図12(B)、(C)に示す第三、第四の実施の形態のようにすることもでき、このものでは、各屋外側まぐさ24、25は、両者ともまぐさ部24a、25aと取付け片部24b、25bとがともにスチール製の二部材で形成されており、これらの前後方向の位置関係が前記第一、第二の実施の形態とは異なるように形成されている。さらに、図12(C)のものでは三部材で形成され、まぐさ部25aにステンレス製材料25cが用いられたものとなっている。
【0018】
さらに、防音性能の優れた座板としては、図13(A)、(B)に示す第五、第六の実施の形態のようにすることもできる。これらの座板26、27は、最下端スラット3との連結をする連結部材26a、27a、該連結部材26a、27aに固定される固定座板26b、27bおよび該固定座板26b、27bに対して上下方向移動自在に配され下端部に遮音用ゴム材16が配された可動座板26c、27cと、固定座板26b、27bに対する可動座板26c、27cとが設けられたものになっており、該可動座板26c、27cの上動に基づいて図示しない障害物検知スイッチが切換えられて障害物検知を行う構成となっている。そしてこのものでも、連結部材26a、27aをアルミ型材で型成形することにより、最下端スラット3とのインターロック結合部に形成される隙間をできるだけ小さくなるようにしている。因みに、連結部材26a、27aは、前記第一の実施の形態の座板13を構成する第一半部14をそのまま用いており、部材の兼用化が計られている。
【0019】
さらには、遮音材の当接部としては、図14(A)、(C)に示す第七、九の実施の形態の遮音材28、30のように、当接部28a、30aが中実状であっても、図14(B)、(D)に示す第八、十の実施の形態の遮音材29、31のように、当接部29a、31aが中空状であってもよい。また、当接部の形状としては、シャッターカーテン2との当接面がR状になっていればよく、図14(A)、(B)の遮音材28、29のように、当接部28a、29aの形状が断面半円形状のものや、図14(C)、(D)の遮音材30、31のように、当接部30a、31aの形状が、シャッターカーテンの開閉方向に長い楕円形状のもの等、種々の形状であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッター装置の概略を示す正面図である。
【図2】シャッター装置の側面図である。
【図3】図3(A)、(B)、(C)はそれぞれスラットの正面図、図3(A)のX−X断面図、図3(A)のY−Y断面図である。
【図4】シャッターカーテンの一部側面断面図である。
【図5】図5(A)、(B)はそれぞれガイドレールの側面図、一部正面図である。
【図6】図5(B)のX−X断面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれシャッターカーテン下端部の側面図、側面断面図である。
【図8】図8(A)、(B)はそれぞれ屋外側まぐさの背面図、図8(A)のX−X断面図である。
【図9】遮音材の斜視図である。
【図10】まぐさ部における側面断面図である。
【図11】遮音材の作用を説明する側面断面図である。
【図12】図12(A)、(B)、(C)はそれぞれ第二、第三、第四の実施の形態における屋外側まぐさの側面断面図である。
【図13】図13(A)、(B)はそれぞれ第五、第六の実施の形態におけるまぐさ部の側面断面図である。
【図14】図14(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ第七、第八、第九、第十の実施の形態における遮音材の側面図である。
【図15】図15は従来例における遮音材の作用を説明する側面断面図である。
【符号の説明】
1 シャッター装置
2 シャッターカーテン
3 スラット
3a 屋外側長板材
3c 上側インターロック部
5 巻取りドラム
6 開閉機
7 ガイドレール7
9 取付け具
10 モヘア
11 遮音ゴム
12 のみ込みガイド体
13 座板
14 第一半部
14a インターロック部
16 遮音用ゴム材
19 屋外側まぐさ
19b 取付け片部
20 遮音材
20b リング状部
21 第一スペーサ
22 ボルト
Claims (1)
- 開口部を開閉する防音機能付の建築用シャッター装置であって、シャッターカーテンが繰出される躯体開口縁部に、シャッターカーテンの左右幅方向に長い遮音材を設け、該遮音材の先端部をカーテン面に弾圧状に当接させてカーテン面とのあいだを塞いで防音するにあたり、遮音材は、左右幅方向に長いシート状の基部と、該基部先端部に形成され、シャッターカーテンを構成するスラット連結部の隙間および基部の厚さより大きい外形を有してカーテン面に突当たる当接部とを備えてシャッターカーテンの左右幅より僅かに短い長さに設定してスラット連結部の隙間に落ち込まないようになっている防音機能付の建築用シャッター装置。
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