JP3758290B2 - ジャック基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラグが着脱されるジャックを備えたジャック基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オーディオ機器等のように回路基板を備えた装置は、マイク等の外部機器との電気的な接続および切り離しを容易に行うことができるように、外部機器側に接続されたプラグを着脱可能なジャックを備えている場合が多い。ジャックは、通常、図7に示すように、端子53を備えたジャック本体52と、ジャック本体52から突設され、プラグ51が挿入されるプラグ挿入部54とを有しており、プラグ挿入部54に対してプラグ51が挿入されたときにプラグ51と端子53とを電気的に接続させるように構成されている。
【0003】
そして、このように構成されたジャック50を装置に取り付ける場合には、従来、ジャック50およびその他の電子部品を半田付けにより実装した回路基板56を予め準備しておき、プラグ挿入部54がシャーシ55から突出するように回路基板56をシャーシ55内に設置する。この後、回路基板56およびプラグ挿入部54をシャーシ55にそれぞれ固定することによって、回路基板56とジャック50との取付けを1工程で完了し、装置を組み立てる際の工程数の削減を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように回路基板56にジャック50を実装した構成であると、図8に示すように、プラグ51をジャック50から抜脱する際に上下方向に力を加えた場合や、プラグ51に接続されたコード57を不注意で踏みつけたり引っ掛けたりした場合のように、ジャック50に上下方向の荷重が付加されたときに、シャーシ55の取付け位置を支点としてジャック50および回路基板56が上下動する。この際、回路基板56がエポキシ樹脂のような柔軟性の低い材質で形成されていると、回路基板56が上下動しにくいため、シャーシ55に固定された回路基板56とジャック50との間、即ち、端子53の半田付け部分に大きな負荷が生じることになる。従って、従来は、比較的に小さな上下方向の荷重がジャック50に付加された場合でも、ジャック50と回路基板56とが半田割れにより接続不良を生じやすいという問題がある。
【0005】
また、このような問題は、図9および図10に示すように、複数(2個)のジャック50・50を共通の支持基板58に予め実装しておき、支持基板58単位で全てのジャック50・50の取り付けを行う場合においても、各ジャック50がそれぞれ支持基板58をシャーシ55に固定した状態になっているため、一方のジャック50に上下方向の荷重が付加されたときに上記と同様の問題が発生することになる。
【0006】
従って、本発明は、大きな上下方向の荷重がジャック50に付加された場合でも、端子53の半田割れによる接続不良を防止することができるジャック基板を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、シャーシ底面にスペーサを介して一端側が固定される基板本体と、前記基板本体の他端側の端部部分を残してコの字形に形成されたスリットに囲まれたジャック取付板と、前記ジャック取付板における前記スリットに囲まれた区域に接合され、前記一端側からプラグを着脱可能なジャックと、前記基板本体の一端側に前記スリットを跨いで前記基板本体と前記ジャック取付板とを電気的に接続するケーブル部材とを有していることを特徴としている。
【0008】
これにより、基板本体とジャック取付板とが一体化されているため、一回の組付け作業で基板本体とジャック取付板との組付けを完了することができる。そして、プラグをジャックに対して着脱する際に、ジャック取付板の板面に対して上下方向に負荷がかかっても、ジャック取付板が基板本体の端部部分でのみ支持された状態になっているため、ジャック取付板が負荷に応じて上下動する。従って、プラグを着脱する際の負荷がジャックとジャック取付板との接合状態に殆ど影響しないため、ジャックおよびジャック取付板間での接合不良を生じることがない。また、大きな負荷により端部部分が破損した場合でも、ケーブル部材により基板本体とジャック取付板とが接続されているため、基板本体とジャック取付板とを個々に取り付けた場合と同等の機能を維持することができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載のジャック基板であって、前記スリットのコの字形に含まれる互いに対向する二辺が前記ジャックにプラグが挿入される方向と平行に配置されており、前記他端側の端部部分には、前記スリットのコの字形に含まれる前記二辺から端面にかけて断面V字形状の分割溝が形成されていることを特徴としている。
これにより、プラグを着脱する際の大きな負荷により端部部分が破損したときに、分割溝に沿ってジャック取付板と基板本体とが分離するため、端部部分から電気回路部分への破損の広がりを防止することができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1記載のジャック基板であって、前記スリットのコの字形に含まれる互いに対向する二辺が前記ジャックにプラグが挿入される方向と平行に配置されており、前記他端側の端部部分には、前記スリットのコの字形に含まれる前記二辺から端面にかけてミシン目状に分割穴が形成されていることを特徴としている。
これにより、プラグを着脱する際の大きな負荷により端部部分が破損したときに、分割穴に沿ってジャック取付板と基板本体とが分離するため、端部部分から基板本体あるいはジャック取付板に形成された電気回路部分への破損の広がりを防止することができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のジャック基板であって、前記ジャック取付板が前記基板本体に複数並設して備えられていることを特徴としている。
これにより、基板本体とジャック取付板とを個々に組付けた場合よりも、組付け作業を一層短時間で完了することができる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のジャック基板であって、前記基板本体は、制御回路を備えていることを特徴としている。
これにより、基板本体、ジャック取付板及び制御回路が形成された回路基板を個々に組み付けることなく1回の組付け作業で制御に関わる全ての組付け作業を完了することができる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のジャック基板であって、前記プラグが、オーディオ機器に使用されるマイクに接続されていることを特徴としている。
これにより、カラオケ装置に代表されるオーディオ機器においては、マイクが乱暴に取り扱われたり、マイクコードが踏みつけられることによって、ジャックに大きな負荷がかかって接合不良を生じ易いものであるが、本発明によれば、ジャックに挿入されたプラグがマイクコードを介して大きく上下動しても、ジャック取付板がジャックと共に上下動し、さらに、ジャック取付板が基板本体から外れるため、プラグとジャック取付板との接合不良による故障を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図6に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係るジャック基板は、図1に示すように、エポキシ樹脂等で形成された矩形状の平板からなる基板本体1を有している。基板本体1の後部側(図中右側)の両コーナー部には、取付け穴1a・1aがそれぞれ形成されており、取付け穴1a・1aには、図2の固定ボルト2が挿通されるようになっている。また、基板本体1の後部側には、コネクタ3が設けられており、コネクタ3は、基板本体1を複数の配線部材4…を介して図示しない回路基板に電気的に接続させるようになっている。
【0015】
一方、基板本体1の前部側には、一対のジャック5・5が設けられており、各ジャック5の周囲の基板本体1には、スリット6が形成されている。スリット6は、基板本体1の前端から所定距離を隔てた位置を始点とし、この始点から各ジャック5の側面に沿って後部側の終点位置まで形成された3本の第1スリット部6a…と、これらの第1スリット部6a…の終点位置を結ぶように形成された第2スリット部6bとからなっている。そして、このように基板本体1の端部部分を残して形成されたスリット6は、そのスリット6で囲まれた内部領域を各ジャック5が接合されるジャック取付板7として構成するようになっている。尚、上記の端部部分の所定距離は、ジャック5に荷重が付加されたときに、端子9a…の半田付け部分に割れを生じさせない程度の荷重でジャック取付板7を回動させるように設定されている。
【0016】
上記のスリット6で囲まれたジャック取付板7と基板本体1とは、複数のジャンパ線8…を介して電気的に接続されている。また、図2に示すように、ジャック5は、複数の端子9a…を備えたジャック本体9と、ジャック本体9から前方側に突設されたプラグ挿入部10とを有している。これらの端子9a…は、ジャック取付板7に半田付けにより電気的に接合されており、上述のジャンパ線8およびプリント配線(図示せず)を介してコネクタ3の端子に電気的に接続されている。また、プラグ挿入部10には、プラグ12が着脱されるようになっており、プラグ12は、図示しないマイクにコード11を介して接続されている。
【0017】
上記の構成において、ジャック基板をカラオケ装置に代表されるオーディオ機器に組付ける場合には、先ず、基板本体1をシャーシ13内に搬入した後、各ジャック5のプラグ挿入部10をシャーシ13の側面の取付け穴から外部に突出させて位置決めする。この後、図1の各取付け穴1aに固定ボルト2を貫挿し、この固定ボルト2をスペーサ14を介してシャーシ13の底面に螺合することによって、基板本体1をシャーシ13に固定する。また、シャーシ13から外部に突出されたプラグ挿入部10に固定用ナット15を螺合し、ジャック5をシャーシ13に固定することによって、基板本体1の組付けと同時に全ジャック5・5の組付けを完了する。そして、コネクタ3の配線部材4を図示しない回路基板に接続することによって、全ジャック5・5と回路基板とを接続する。これにより、各ジャック5を個々にシャーシ13に取付けて回路基板に接続した場合よりも、短時間で組付け作業を完了することが可能になっている。
【0018】
次に、図示しないマイクを接続してオーディオ機器を使用する場合には、マイクにコード11を介して接続されたプラグ12をジャック5のプラグ挿入部10に挿入する。そして、オーディオ機器の使用中や使用後に、例えばコード11を不注意で踏みつけたり引っ掛けたりすると、プラグ12がコード11に引っ張られることによって、ジャック5のプラグ挿入部10に下方向の荷重が付加され、さらに、シャーシ13の取付け位置を支点としてジャック本体9に上方向の荷重が付加される。尚、このような荷重は、プラグ12をジャック5から抜脱しようとして上下方向に力を加えた場合においても付加される。
【0019】
上記のようにしてジャック5に荷重が付加されると、半田付けされた端子9a…を介してジャック本体9とジャック取付板7とが接合されているため、ジャック本体9がジャック取付板7と共に上方向に移動しようとする。この際、図1に示すように、ジャック取付板7は、基板本体1の端部部分を残して形成されたスリット6で囲まれて形成されており、シャーシ13に固定された基板本体1とは端部部分でのみ接続された状態にされている。従って、ジャック5に荷重が付加された場合、ジャック取付板7は、その端部部分を回動中心として容易に回動するようになり、ジャック本体9と共にジャック取付板7の後部側が上方向に移動される。これにより、ジャック取付板7および基板本体1が柔軟性の低い材質で形成されていても、ジャック取付板7がジャック本体9に従動するため、端子9a…の半田付け部分に大きな負荷が生じることはなく、半田割れによる接続不良が発生することがない。
【0020】
また、ジャック5に対する荷重が極めて大きなものである場合には、ジャック取付板7と基板本体1とを接続する端部部分が破断する。従って、ジャック取付板7は、ジャック5を接合した状態で基板本体1と分離した状態になるが、この場合においても、ジャック取付板7と基板本体1とがジャンパ線8を介して電気的に接続されているため、機能的に低下することはない。
【0021】
以上のように、本実施形態のジャック基板は、シャーシ13に固定される基板本体1と、基板本体1の端部部分を残して形成されたスリット6で囲まれ、プラグ12を着脱可能なジャック5が接合されたジャック取付板7と、基板本体1とジャック取付板7とを電気的に接続するジャンパ線8(ケーブル部材)とを有した構成にされている。
【0022】
尚、本実施形態においては、一対の2個のジャック5・5がジャック取付板7・7を介して共通の基板本体1に支持された構成にされているが、これに限定されることはなく、単数または3個以上の複数のジャック5が基板本体1に支持された構成であっても良い。また、本実施形態においては、ジャック本体9の周囲の略全体をスリット6で囲むことによりジャック取付板7が形成されているが、ジャック本体9の周囲を部分的に囲むようにして形成されたジャック取付板7であっても良い。具体的には、図3に示すように、基板本体21の前部側の端部部分を残して後端まで2本のスリット22・22を形成し、これらのスリット22・22で基板本体21に3つのジャック取付板23…を形成する。そして、ジャック取付板23・23間をジャンパ線8…でそれぞれ接続し、各ジャック取付板23にジャック5をそれぞれ設けた構成にされていても良い。
【0023】
上記の構成によれば、基板本体1・21とジャック取付板7・23とが一体化されているため、一回の組付け作業で基板本体1・21とジャック取付板7・23との組付けを完了することができる。そして、例えば図2に示すように、プラグ12をジャック5に対して着脱する際に、ジャック取付板7の板面に対して上下方向に負荷がかかっても、ジャック取付板7が基板本体1の端部部分でのみ支持された状態になっているため、ジャック取付板7が負荷に応じて上下動する。従って、プラグ12を着脱する際の負荷がジャック5とジャック取付板7との接合状態に殆ど影響しないため、ジャック5およびジャック取付板7間での接合不良を生じることがない。また、大きな負荷により端部部分が破損した場合でも、ジャンパ線8により基板本体1およびジャック取付板7間の接続状態が維持されているため、基板本体1とジャック取付板7とを個々に取り付けた場合と同等の機能を維持することができる。
【0024】
また、本実施形態においては、端部部分が平坦状に形成されているが、これに限定されることはない。即ち、図4および図5に示すように、各端部部分には、スリット6から端面にかけて断面V字形状の分割溝24や、ミシン目状に分割穴25が形成されていても良い。そして、この場合には、ジャック取付板7の回路パターンを端部部分にかからないように分割溝24や分割穴25に沿って個別に形成しておけば、プラグ12を着脱する際の大きな負荷により端部部分が破損したときに、分割溝24や分割穴25に沿ってジャック取付板7と基板本体1とが分離するため、端部部分から回路パターン等の電気回路部分への破損の広がりを防止することができる。
【0025】
また、本実施形態においては、図1に示すように、ジャック取付板7が基板本体1に複数備えられた構成にされている。これにより、基板本体1とジャック取付板7とを個々に組付けた場合よりも、組付け作業を一層短時間で完了することができる。
【0026】
また、本実施形態においては、基板本体1にコネクタ3および配線部材4を介して図示しない回路基板に接続される構成にされているが、これに限定されることもなく、図6に示すように、基板本体1が回路基板として各種の電子部品26…を半田付けにより実装していても良い。そして、この場合には、1回の組付け作業でジャック5や回路基板等の全ての組付け作業を完了することができる。
【0027】
また、本実施形態においては、プラグ12がオーディオ機器に使用されるマイクに接続された構成にされている。これにより、カラオケ装置に代表されるオーディオ機器においては、マイクが乱暴に取り扱われたり、マイクコード(コード11)が踏みつけられることによって、ジャック5に大きな負荷がかかって接合不良を生じ易いものであるが、本構成によれば、ジャック5に挿入されたプラグ12がマイクコード(コード11)を介して大きく上下動しても、ジャック取付板7がプラグ12と共に上下動し、さらに、ジャック取付板7が基板本体1から外れるため、プラグ12とジャック5との接合不良による故障を防止することができる。尚、このような接合不良による障害の防止効果は、プラグ12がオーディオ機器以外の装置に接続されていても同様に得ることができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明は、シャーシ底面にスペーサを介して一端側が固定される基板本体と、前記基板本体の他端側の端部部分を残してコの字形に形成されたスリットに囲まれたジャック取付板と、前記ジャック取付板における前記スリットに囲まれた区域に接合され、前記一端側からプラグを着脱可能なジャックと、前記基板本体の一端側に前記スリットを跨いで前記基板本体と前記ジャック取付板とを電気的に接続するケーブル部材とを有している構成である。
【0029】
これにより、基板本体とジャック取付板とが一体化されているため、一回の組付け作業で基板本体とジャック取付板との組付けを完了することができる。そして、プラグをジャックに対して着脱する際に、ジャック取付板の板面に対して上下方向に負荷がかかっても、ジャック取付板が基板本体の端部部分でのみ支持された状態になっているため、ジャック取付板が負荷に応じて上下動する。従って、プラグを着脱する際の負荷がジャックとジャック取付板との接合状態に殆ど影響しないため、ジャックおよびジャック取付板間での接合不良を生じることがない。また、大きな負荷により端部部分が破損した場合でも、ケーブル部材により基板本体とジャック取付板とが接続されているため、基板本体とジャック取付板とを個々に取り付けた場合と同等の機能を維持することができるという効果を奏する。
【0030】
請求項2の発明は、請求項1記載のジャック基板であって、前記スリットのコの字形に含まれる互いに対向する二辺が前記ジャックにプラグが挿入される方向と平行に配置されており、前記他端側の端部部分には、前記スリットのコの字形に含まれる前記二辺から端面にかけて断面V字形状の分割溝が形成されている構成である。
これにより、プラグを着脱する際の大きな負荷により端部部分が破損したときに、分割溝に沿ってジャック取付板と基板本体とが分離するため、端部部分から基板本体あるいはジャック取付板に形成された電気回路部分への破損の広がりを防止することができるという効果を奏する。
【0031】
請求項3の発明は、請求項1記載のジャック基板であって、前記スリットのコの字形に含まれる互いに対向する二辺が前記ジャックにプラグが挿入される方向と平行に配置されており、前記他端側の端部部分には、前記スリットのコの字形に含まれる前記二辺から端面にかけてミシン目状に分割穴が形成されている構成である。
これにより、プラグを着脱する際の大きな負荷により端部部分が破損したときに、分割穴に沿ってジャック取付板と基板本体とが分離するため、端部部分から電気回路部分への破損の広がりを防止することができるという効果を奏する。
【0032】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のジャック基板であって、前記ジャック取付板が前記基板本体に複数並設して備えられている構成である。
これにより、基板本体とジャック取付板とを個々に組付けた場合よりも、組付け作業を一層短時間で完了することができるという効果を奏する。
【0033】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のジャック基板であって、前記基板本体は、制御回路を備えている構成である。
これにより、基板本体、ジャック取付板及び制御回路が形成された回路基板を個々に組み付けることなく1回の組付け作業で制御に関わる全ての組付け作業を完了することができるという効果を奏する。
【0034】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のジャック基板であって、前記プラグが、オーディオ機器に使用されるマイクに接続されている構成である。
これにより、カラオケ装置に代表されるオーディオ機器においては、マイクが乱暴に取り扱われたり、マイクコードが踏みつけられることによって、ジャックに大きな負荷がかかって接合不良を生じ易いものであるが、本発明によれば、ジャックに挿入されたプラグがマイクコードを介して大きく上下動しても、ジャック取付板がジャックと共に上下動し、さらに、ジャック取付板が基板本体から外れるため、プラグとジャック取付板との接合不良による故障を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ジャック基板の平面図である。
【図2】 プラグに上下方向の荷重が付与された状態を示す説明図である。
【図3】 ジャック基板の平面図である。
【図4】 ジャック基板の平面図である。
【図5】 ジャック基板の平面図である。
【図6】 ジャック基板の平面図である。
【図7】 従来例を示すものであり、シャーシに取り付けられたジャック基板の側面図である。
【図8】 従来例を示すものであり、プラグに上下方向の荷重が付与された状態を示す説明図である。
【図9】 従来例を示すものであり、シャーシに取り付けられたジャック基板の斜視図である。
【図10】 従来例を示すものであり、プラグに上下方向の荷重が付与された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板本体
2 固定ボルト
3 コネクタ
4 配線部材
5 ジャック
6 スリット
7 ジャック取付板
8 ジャンパ線
9 ジャック本体
9a 端子
10 プラグ挿入部
11 コード
12 プラグ
13 シャーシ
14 スペーサ
15 固定用ナット
21 基板本体
22 スリット
23 ジャック取付板
24 分割溝
25 分割穴
Claims (6)
- シャーシ底面にスペーサを介して一端側が固定される基板本体と、
前記基板本体の他端側の端部部分を残してコの字形に形成されたスリットに囲まれたジャック取付板と、
前記ジャック取付板における前記スリットに囲まれた区域に接合され、前記一端側からプラグを着脱可能なジャックと、
前記基板本体の一端側に前記スリットを跨いで前記基板本体と前記ジャック取付板とを電気的に接続するケーブル部材とを有していることを特徴とするジャック基板。 - 前記スリットのコの字形に含まれる互いに対向する二辺が前記ジャックにプラグが挿入される方向と平行に配置されており、
前記他端側の端部部分には、前記スリットのコの字形に含まれる前記二辺から端面にかけて断面V字形状の分割溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のジャック基板。 - 前記スリットのコの字形に含まれる互いに対向する二辺が前記ジャックにプラグが挿入される方向と平行に配置されており、
前記他端側の端部部分には、前記スリットのコの字形に含まれる前記二辺から端面にかけてミシン目状に分割穴が形成されていることを特徴とする請求項1記載のジャック基板。 - 前記ジャック取付板が前記基板本体に複数並設して備えられていることを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のジャック基板。
- 前記基板本体は、制御回路を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のジャック基板。
- 前記プラグが、オーディオ機器に使用されるマイクに接続されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のジャック基板。
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