JP3757348B2 - 食器洗浄機用ポンプ - Google Patents
食器洗浄機用ポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3757348B2 JP3757348B2 JP21508498A JP21508498A JP3757348B2 JP 3757348 B2 JP3757348 B2 JP 3757348B2 JP 21508498 A JP21508498 A JP 21508498A JP 21508498 A JP21508498 A JP 21508498A JP 3757348 B2 JP3757348 B2 JP 3757348B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switching valve
- discharge port
- impeller
- opening
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Washing And Drying Of Tableware (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器等を洗浄する食器洗浄機において、洗浄水をノズルに圧送し、また、汚れた洗浄水を外部に排出するための食器洗浄機用ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食器洗浄機用ポンプは、1台のポンプに洗浄水の吐出口と、洗浄によって汚れた洗浄水(以下、汚水という)の排出口とを設け、モータの正転又は逆転に応じて吐出口又は排出口を開放し、吐出口を開放したときは洗浄水を洗浄ノズルに圧送し、排出口を開放したときは汚水を排水口から外部に排出するようになっており、このための切換弁装置を備えている。
【0003】
図13〜図15は特開平10−43121号公報(従来技術1)に記載された食器洗浄機及びそのポンプを示すものである。図13において、61は食器洗浄機の本体、62は本体61の下部に設けられた水槽、63は洗浄ノズル群、64は食器かごである。65はポンプで、66は水槽62に接続された洗浄水の吸込口、67は洗浄ノズル群63に接続された洗浄水の吐出口、68は排水口69に接続された汚水の排出口、70はポンプ55を駆動するモータである。
【0004】
ポンプ65の構造を示す図14、図15において、71はほぼ円筒状のケーシング本体、72は蓋、67はケーシング本体71に設けた洗浄水の吐出口、68は吐出口67に隣接して設けた汚水の排出口、66は蓋72に設けた洗浄水の吸込口である。73はケーシング本体71内に収容されたインペラで、モータ70の出力軸に連結されている。
74は吐出口67の開口部から排出口68の開口部にかけて、ケーシング本体71の内壁に設けた案内溝、75は案内溝74に沿って摺動可能に配設された弁板で、一方の端部には、正転流受圧面77と逆転流受圧面78からなる受圧リブ76が設けられている。
【0005】
上記のようなポンプにおいては、インペラ73がモータ70に駆動されて正転方向(図の矢印A方向)に回転すると、弁板75は吸込口66から吸込まれた洗浄水により正転流受圧面77に水圧を受け、案内溝74に沿って矢印A方向に移動して洗浄水の吐出口67を開放し、汚水の排出口68を閉塞する。これにより、洗浄水は吐出口67から洗浄ノズル群63に圧送される。
一方、インペラ73が逆転方向に回転すると、弁板75は逆転流受圧面78に水圧を受け、案内溝74に沿って反矢印方向に移動して排出口68を開放し、吐出口67を閉塞する。これにより、汚水は排出口68から排水口69に圧送され、外部に排出される。
【0006】
また、特開平9−294703号公報(従来技術2)に記載された食器洗い機の洗浄、排水切換弁は、回転軸を有する平板によって形成され、羽根車の回転方向に応じて旋回し、洗浄吐出口又は排水吐出口を開閉するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1の切換弁装置は、弁板75がケーシング本体71の内壁面及び案内溝74に沿って移動するので、その摩擦抵抗によって作動性が悪く、特に、残滓のような異物が弁板75とケーシング本体71との間に侵入した場合は動作不良を生じ易く、洗浄時に汚水の排出口68から洗浄水が流出し、洗浄水の不足を来すおそれがある。
【0008】
また、従来技術2の洗浄、排水切換弁は、平板が洗浄水吐出口又は排水吐出口の開口部に面接触して閉塞するようになっているので、シール性に問題があり、特に、平板とポンプケーシングの間に残滓などの異物が侵入し易く、不安定で従来技術1と同様の問題を生じるおそれがある。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、切換弁の動作が確実で、その上シール性に優れた食器洗浄機用ポンプを得ることを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る食器乾燥機用ポンプは、洗浄水の吸込口、羽根車を介して前記吸込口に連通する切換弁収容部、周壁に設けられ前記切換弁収容部に連通する洗浄水吐出口、該洗浄水吐出口に近接して周壁に設けられ前記切換弁収容部に連通する汚水吐出口、及び前記切換弁収容部に収容され前記羽根車の正転又は逆転に応じて前記洗浄水吐出口又は汚水吐出口のいずれか一方を開口する切換弁を有し、該切換弁を、一方の側に開口部を有し他方の側に球状部が設けられて断面ほぼU字状に形成され前記開口部から空気が封入されて蓋体で密封された中空の弁体と、一方の側に回転軸を有し前記弁体外周のほぼ中央部を囲繞して該弁体と一体に形成された四角枠状の弁板とによって構成し、前記弁体の開口部を前記洗浄水吐出口側に球状部を前記汚水吐出口側に位置させて、前記弁板の回転軸により前記切換弁収容部に回転自在に配置し、前記切換弁は前記中空の弁体の浮力により摺動部がなく、前記切換弁を、前記浮力を利用し、前記羽根車による洗浄水の圧力により回転軸を中心に水平面内で回動させるようにしたものである。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)の切換弁の弁体を、前記弁体に代えて比重が1より小さい材料により中実に形成した。
【0012】
(4)上記(1)〜(3)の何れかの切換弁の洗浄水流水路側に、弁体の一部を切除して羽根車の正転時に水圧を受圧する一次動圧受圧面を形成した。
(5)上記(1)〜(3)の四角枠状の弁板により羽根車の正転時又は逆転時に水圧を受圧する一次動圧受圧面及び二次動圧受圧面を形成した。
(6)上記(1)〜(5)の何れかの切換弁をばねにより常時汚水吐出口方向に付勢した。
【0013】
(7)上記(1)の食器洗浄機用ポンプの洗浄水吐出口及び汚水吐出口の開口部を円形に形成し、該開口部に切換弁の弁体を線接触させるように構成した。
(8)上記(7)の汚水吐出口の開口部に、円形の開口部を有する板状又は環状の弾性座体を取付けた。
(9)上記(8)の弾性座体の開口部の内径を、汚水吐出口の開口部の内径の70〜90%の大きさとした。
【0014】
(10)上記(1)の羽根車と切換弁との間にほぼ三角形状の整流台を設け、該整流台の羽根車側に該羽根車の回転軌跡に対応した羽根車側壁面を、洗浄水流水路側に洗浄水側壁面を、また切換弁側に該切換弁の回転軌跡に対応した切換弁側
壁面を形成した。
【0015】
(11)上記(1)又は(10)の羽根車と切換弁との間にほぼ三角形状の整流台を設け、該整流台の汚水流水路側の頂部から羽根車の回転軌跡に対応して整流板を延設し、該整流板の先端部と周壁内面との間に汚水流水入口を形成すると共に、前記整流台の羽根車側壁面と洗浄水側壁面の交点と周壁内面との間に洗浄水流入口を形成し、前記汚水流入口を洗浄水流入口より小さく形成した。
【0016】
(12)上記(10)又は(11)の整流台の洗浄水側壁面と切換弁側壁面との交点を、切換弁が洗浄水吐出口の開口部を閉塞したときの一次動圧受圧面より洗浄水流水路側に位置させると共に、前記切換弁側壁面の頂部を、前記切換弁が汚水吐出口を閉塞したときの一次動圧受圧面より汚水流水路側に位置させた。
【0017】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は一部を断面で示した本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機用ポンプの正面図、図2は図1の平面図、図3は図2のケーシングの右側面図、図4は図1の分解斜視図、図5は図3のA−A断面図で、本発明の食器洗浄機用ポンプは、ポンプ本体1とモータ15とからなっている。以下、図面を用いて本実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
ポンプ本体1において、2は基台で、ほぼ円形の羽根車取付部3とこれに連続するほぼ台形状の水路部4とからなり、羽根車取付部3のほぼ中心部の下面には、下方に突出した円筒部5が設けられている。そして、この円筒部5内の中央よりやや上方には中心部に貫通穴7を有する隔壁6が設けられており、隔壁6の上部には後述の羽根車のボスが挿入される凹部8が形成され、この凹部8にはメカニカルシール8aが配設されている。9は水路部4の一方の隅部に設けられ、後述の切換弁の回転軸が回転自在に挿入される丸穴である。なお、2aは基台2の外周に設けられた複数のねじ挿通穴、2bは同じくねじ穴である。
【0019】
10は円板11上に複数の羽根12が設けられた羽根車で、円板11の下面中心部にはボス13が設けられており、このボス13は基台2に設けた凹部8に配設されたメカニカルシール8aの中心穴に遊嵌され、隔壁6に設けた貫通穴7から下方に突出する。
15に正逆回転するモータで、その出力軸16は羽根車10のボス13に連結されている。なお、17は軸受カバー、18は基台2に設けたねじ挿通穴2aに対応して設けられたねじ穴である。
【0020】
20は基台2とほぼ同じ平面形状に形成され、ねじにより基台2と一体に結合されたケーシングで、天板21と周壁22とからなり、基台2の羽根車取付部3の上方には羽根車収容部23が形成され、これに連続して切換弁収容部24が設けられている。25は基台2の凹部8の直上において天板21から突設された洗浄水の吸込口である。
【0021】
26は切換弁収容部24の周壁22から外方に突設された洗浄水吐出口で、周壁22に設けた円形の開口部27により切換弁収容部24に連通している。
28は洗浄水吐出口26に近接して周壁22から外方に突設された汚水吐出口で、周壁22に設けた円形の開口部29により切換弁収容部24に連通している。29aは開口部29の下方及び両側に設けたU溝である。
【0022】
30は汚水吐出口28の開口部29の切換弁収納部24側に装着された四角形状の弾性座体で、中心部に開口部31を有し、この開口部31の周縁には切換弁収容部24側に突出する例えばチューリップ状のリップ32が設けられている。この開口部31の径は、静圧による排水の戻りを少なくするため、汚水吐出口28の内径より小さく(例えば、70〜90%)形成されている。なお、弾性座体30の形状は四角形状に限定するものではなく、例えばドーナツ状やリング状等、他の形状にしてもよい。また、場合によっては弾性弁体30を省略してもよい。
【0023】
35は切換弁収納部24の羽根車収容部23側に、周壁22とほぼ同じ高さに形成された平面ほぼ三角形状の整流台で、羽根車10側には羽根車10の回転軌跡に対応した円弧状の羽根車側壁面36が形成されており、洗浄水流水路40側には周壁22に沿って、かつ所定の間隔を隔てて洗浄水側壁面37が形成されている。また、切換弁収容部24側には後述の切換弁の回動軌跡に沿った切換弁側壁面38が形成されている。この場合、切換弁と切換部側壁面38との間隙を、残滓等の侵入を防止するために1〜3mm程度とすることが望ましい。
【0024】
39は基台2の丸穴9と対向して設けられた丸穴、40は周壁22と整流台35の洗浄水側壁面37との間に形成された洗浄水流水路、41は周壁22と整流台35の切換弁側壁面38との間に形成された汚水流水路である。なお、20aはケーシング20の外周に設けた複数のねじ挿通穴である。
【0025】
50は切換弁収容部24に収容された断面ほぼU字状の切換弁で、図6に示すように、例えばショアー硬度60〜80の弾性材からなる中空球状の弁体51の上下左右の4面を切除した平坦面51a,51b,51c,51d(51dは図示せず)と、この平坦面51a〜51dと直交する側の球状部52と、球状部52の反対側を周囲に球状部53を残置させて切除し開口した開口部54と、弁体51の外周のほぼ中央部を囲繞して弁体51と一体に形成された四角枠状の弁板56と、弁板56の一方の側に設けた回転軸57とからなっている。なお、弁板56を弁体51と別体に形成し、接着剤等により弁体51に取付けてもよい。そして、回転軸57と反対側の弁板56により一次動圧受圧面58が形成され、上下の弁板56により二次動圧受圧面59が形成される。この場合、弁体51の一部を切除して一次動圧受圧面を形成してもよく、また、弁体51は非弾性体で形成してもよい。なお、開口部54は内部に空気を封入した状態で蓋体55により閉塞され、浮力が付与されている。
【0026】
この切換弁50は、球状部52を汚水流水路41側に位置させて切換弁収容部24内に配置され、回転軸57が基台2及びケーシング20に設けた丸穴9,39に回転自在に嵌入されて支持される。なお、丸穴9,39は回転軸57の装着を容易にするため異なる深さとし、かつその内径は回転軸57が自在に回転しうる大きさになっている。
この場合、前述の整流台35の洗浄水側壁面37と切換弁側壁面38との交点35aは、切換弁50が洗浄水吐出口26の開口部27を閉塞したときの一次動圧受圧面58より洗浄水流水路40側に位置し、また、切換弁側壁面38の頂部35bは、切換弁50が汚水吐出口28の開口部29を閉塞したときの一次動圧受圧面58より汚水流水路41側に位置する。
【0027】
次に、上記のように構成した食器洗浄機用ポンプの組立手順の一例を説明する。
先ず、モータ15の軸受カバー17に基台2の円筒部5を嵌合し、そのねじ挿通穴2aに挿通したねじをモータ15のねじ穴18に螺入し、両者を一体に結合する。ついで、基台2の凹部8にメカニカルシール8aを圧入する。そして羽根車10のボス13をメカニカルシール8aの穴に遊嵌し、その先端部をモータ15の出力軸16に結合する。これにより、羽根車10は回転自在にモータ15に連結される。
【0028】
次に、弾性座体30をそのリップ32を切換弁収容部24側に向けて、排水吐出口28の開口部29の下方及び両側に設けたU溝29aに圧入する。これにより、弾性座体30は排水吐出口28の開口部29に周壁に圧着されて固定される。なお、U溝29aへの圧入に代えてねじ等により固定してもよい。ついで、切換弁収容部24に切換弁50を収容し、その回転軸57の下部を基台2に設けた丸穴9に遊嵌する。
【0029】
次に、ケーシング20を基台2の上面に嵌合し、ねじ挿通穴20aに挿通したねじを基台2のねじ穴2bに螺入して、両者を一体に結合する。このとき、切換弁50の回転軸57の上部がケーシング20に設けた丸穴39に嵌入され、切換弁50は切換弁収容部24内に回転自在に支持される。
【0030】
次に、主として図5及び図7を用いて本実施の形態の作用を説明する。
図5の状態でモータ15に通電して駆動し、羽根車10を矢印A方向(以下、正転という)に回転させると、吸引口25から吸引された洗浄水は、羽根車10の回転エネルギーにより洗浄水吐出口26から圧送され、噴射ノズルに送られて洗浄水を噴射し、食器等を洗浄する。
【0031】
このとき、切換弁50は、自からの浮力に加えて一次動圧受圧面58及び二次動圧受圧面59に洗浄水の動圧を受け、回転軸57を中心に汚水流水路41側に回動してその球状部52を弾性座体30に圧着させ、リップ32に密着して汚水吐出部28の開口部29を閉塞する。これにより、洗浄中に汚水吐出口28からの洗浄水の漏水が確実に防止され、洗浄水吐出口26からのみ洗浄水を圧送することができる。なお、切換弁50は浮力を有しているため、回動に際してはほとんど抵抗がない。
【0032】
次に、モータ15を反対方向に回転させると、図7に示すように、羽根車10は矢印B方向(以下、逆転という)に回転し、吸込口25から吸込まれた汚水は、羽根車10の回転エネルギーにより汚水流水路41を経て切換弁50に激しく衝突し、一次動圧受圧面58及び二次動圧受圧面59に水圧を受け、切換弁50を回転軸57を中心に洗浄水流水路40側に回動させる。これにより、切換弁50の開口部54の周囲の球状部53が洗浄水吐出口26の開口部27の外周に圧接され、開口部27を閉塞する。同時に、汚水吐出口28の開口部29に設けた弾性座体30の開口部31が開放され、汚水は汚水吐出口28から流出し、外部に排出される。
【0033】
このように、本実施の形態においては、切換弁50には摺動部がなく、浮力を利用し、羽根車50による洗浄水の水圧により回転軸57を中心に回動させ、洗浄水吐出口26の開口部27又は汚水吐出口28の弾性座体30の開口部31と線接触してこれらを閉塞するようにしたので、残滓等により開口部27,31の開閉が阻害されることがなく、開口部27又は31を確実に閉塞することができるこのため、食器等の洗浄水が汚水吐出口28から漏出するのを防止することができる。
【0034】
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2の平断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、整流台35の汚水流水路41側の頂部から羽根車10の回転軌跡に対応して整流板35dを延設し、その先端部と周壁22の内面との間に汚水流入口41aを形成したものである。40aは整流台35の羽根車側壁面36と洗浄水側壁面37の交点35cと、周壁22の内面との間に形成された洗浄水流入口で、汚水流入口41aの開口面積は、洗浄水流入口40aの開口面積の約10%程度の大きさに形成されている。
【0035】
前述の実施の形態1においては、整流台35の汚水流水路41側の壁面の頂部と、周壁22の内面とで形成する開口が大きいため、羽根車10の正転時に洗浄水を洗浄水吐出口26に送出している際、羽根車10からの洗浄水が上記開口から汚水流水路41側に漏れて切換弁50を押圧して移動させ、汚水吐出口28から流水するおそれがある。
本実施の形態においては、整流台35に整流板35dを設けて汚水流入口41aを狭く形成したので、羽根車10の正転時に汚水流入口41aからの漏水がきわめて少ないため切換弁50が移動することがなく、汚水吐出口28から洗浄水が流出するおそれがない。
【0036】
[実施の形態3]
ところで、実施の形態1,2のような食器洗浄機用ポンプにおいて、モータ15の回転を停止すると、洗浄水吐出口26から一たん流出した洗浄水が逆流することがあり、このため、切換弁50が動揺して切換弁50のシール性が損なわれ、その結果、洗浄水が一時的に汚水吐出口28から漏水するおそれがある。
本実施の形態は、このような問題に対処するために、切換弁50をばねにより常時汚水吐出口28の弾性座体30に圧接させるように付勢したものである。
【0037】
すなわち、図9に示すように、切換弁50の回転軸57に例えばひねりばねの如きばね60を装着し、その一端を切換弁50の例えば弁板56に係止させ、他端を例えばケーシング20の内壁に係止させて、切換弁50を常時汚水吐出口28の弾性座体30側に付勢したものである。これにより、切換弁50の球状部52は常時弾性座体30のリップ32に圧接され、その開口部31を閉塞している。
【0038】
上記のように構成した本実施の形態においては、常時は、切換弁50はばね60に付勢されて汚水吐出口28の弾性座体30の開口部31を閉塞しており、洗浄水吐出口26の開口部27は開放されている。したがって、羽根車10の正転時には、吸込口25から吸込まれた洗浄水はそのすべてが洗浄水吐出口26から噴射ノズルに圧送され、汚水吐出口28から排水されることはない。
【0039】
また、羽根車10が逆転すると、図10に示すように、切換弁50は汚水の水圧によりばね60に抗して回動し、洗浄水吐出口26の開口部27を閉塞し、汚水吐出口28の弾性座体30の開口部31を開放して、汚水を汚水吐出口28から排水する。そして、モータ15が停止すると、切換弁50はばね60の付勢力により再び弾性座体30の開口部31を閉塞する。
【0040】
このように、本実施の形態においては、モータ15が停止すると切換弁50が自動的に汚水吐出口28の弾性座体30の開口部31を閉塞するので、洗浄水吐出口26から洗浄水が逆流しても切換弁50が動揺することがなく、シール性が確保されて洗浄水が汚水吐出口28から流出することはない。
なお、本実施の形態は、後述の実施の形態4,5にも実施することができる。
【0041】
[実施の形態4]
図11は本発明の実施の形態4の断面図である。本実施の形態は、切換弁50aをブロー成形により前述の切換弁50とほぼ同じ外形で中空に形成し、浮力を持たせたものである。
本実施の形態に係る切換弁50aの作用、効果は、実施の形態1の場合と同様である。
【0042】
[実施の形態5]
図12は本発明の実施の形態5の断面図である。本実施の形態は、切換弁50bを比重が1より小さい材料により前述の切換弁50とほぼ同じ外形で中実に形成し、浮力を持たせたものである。
本実施の形態に係る切換弁50bの作用、効果も実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、さらに、この切換弁50bは射出成形により製造できるのでコストを低減することができる。
【0043】
【発明の効果】
(1)本発明に係る食器洗浄機用ポンプは、洗浄水の吸込口、羽根車を介して前記吸込口に連通する切換弁収容部、周壁に設けられ前記切換弁収容部に連通する洗浄水吐出口、該洗浄水吐出口に近接して周壁に設けられ前記切換弁収容部に連通する汚水吐出口、及び前記切換弁収容部に収容され前記羽根車の正転又は逆転に応じて前記洗浄水吐出口又は汚水吐出口のいずれか一方を開口する切換弁を有し、該切換弁を、一方の側に開口部を有し他方の側に球状部が設けられて断面ほぼU字状に形成され前記開口部から空気が封入されて蓋体で密封された中空の弁体と、一方の側に回転軸を有し前記弁体外周のほぼ中央部を囲繞して該弁体と一体に形成された四角枠状の弁板とによって構成し、前記弁体の開口部を前記洗浄水吐出口側に球状部を前記汚水吐出口側に位置させて、前記弁板の回転軸により前記切換弁収容部に回転自在に配置し、前記切換弁は前記中空の弁体の浮力により摺動部がなく、前記切換弁を、前記浮力を利用し、前記羽根車による洗浄水の水圧により回転軸を中心に水平面内で回動させるようにしたので、羽根車によって圧送された洗浄水又は汚水が切換弁を回動させてその球状部を洗浄水吐出口又は汚水吐出口の開口部に押圧し、開口部に線接触して閉塞するため大きなシール効果を得ることができ、食器等の洗浄中に汚水吐出口から洗浄水が漏洩することがない。
【0044】
(2)上記(1)の切換弁の弁体を弾性材で形成したので、洗浄水吐出口又は汚水吐出口の開口部との接触がより良好となり、漏水防止効果が増大する。
【0045】
(3)上記(1)又は(2)の切換弁の弁体を上記(1)の弁体に代えて比重が1より小さい材料により中実に形成して切換弁に浮力を与えたので、食器等の洗浄中は洗浄水の水圧により汚水吐出口の開口部に圧接されるため、汚水吐出口から洗浄水が流出することがない。
【0046】
(4)上記(1)〜(3)の何れかの切換弁の洗浄水流水路側に、弁体の一部を切除して羽根車の正転時に水圧を受圧する一次動圧受圧面を形成し、
(5)あるいは、切換弁の四角枠状の弁板により羽根車の正転又は逆転時に水圧を受圧する一次動圧受圧面及び二次動圧受圧面を形成したので、切換弁の切換を確実に行うことができる。
【0047】
(6)上記(1)〜(5)の何れかの切換弁をばねにより常時汚水吐出口方向に付勢させたので、食器等の洗浄中は、切換弁は洗浄水の水圧及びばねの付勢力により確実に汚水吐出口に圧接されており、また、羽根車の停止時に洗浄水が動揺しても切換弁の不安定な動作を防止することができる。
【0048】
(7)上記(1)の洗浄水吐出口及び汚水吐出口の開口部を円形に形成し、該開口部に切換弁の弁体を線接触させるようにしたので、洗浄水吐出口及び汚水吐出口のシール効果を向上させることができる。
(8)また、上記(7)の汚水吐出口の開口部に、円形の開口部を有する板状又は環状の弾性座体を取付けたので、切換弁による汚水吐出口のシール効果をさらに向上することができる。
【0049】
(9)上記(8)の弾性座体の開口部の内径を、汚水吐出口の開口部の内径の70〜90%の大きさとしたので、汚水流水路側と汚水吐出側の静圧の差により切換弁を弾性座体に押付ける力が増し、シール効果をより高めることができる。
【0050】
(10)上記(1)の羽根車と切換弁との間にほぼ三角形状の整流台を設け、該整流台の羽根車側に該羽根車の回転軌跡に対応した羽根車側壁面を、洗浄水流水路側に洗浄水側壁面を、また切換弁側に該切換弁の回転軌跡に対応した切換弁側壁面を形成したので、送水効率が高く、かつ切換弁の動作が確実な食器洗浄器用ポンプを得ることができる。
【0051】
(11)上記(1)又は(10)の羽根車と切換弁との間にほぼ三角形状の整流台を設け、この整流台の汚水流水路側の頂部から羽根車の回転軌跡に対応して整流板を延設し、この整流板の先端部と周壁内面との間に汚水流水入口を形成すると共に、整流台の羽根車側壁面と洗浄水側壁面の交点と周壁内面との間に洗浄水流入口を形成し、汚水流入口を洗浄水流入口より小さく形成したので、羽根車の正転時に汚水吐出口から洗浄水が流出するのを防止することができる。
【0052】
(12)上記(10)又は(11)の整流台の洗浄水側壁面と切換弁側壁面との交点を、切換弁が洗浄水吐出口の開口部を閉塞したときの一次動圧受圧面より洗浄水流水路側に位置させると共に、前記切換弁側壁面の頂部を、前記切換弁が汚水吐出口を閉塞したときの一次動圧受圧面より汚水流水路側に位置させたので、食器等の洗浄中又は汚水の排水時に洗浄水又は汚水の水圧が動圧受圧面又は弁体に効果的に作用して、切換弁のシール及び切換動作を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部を断面で示した本発明の実施の形態1の正面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 図2のケーシングの側面図である。
【図4】 図1の分解斜視図である。
【図5】 本実施の形態の要部を示す平断面図である。
【図6】 図4の切換弁の正面斜視図及び背面斜視図である。
【図7】 本実施の形態の作用説明図である。
【図8】 実施の形態2の要部の平面図である。
【図9】 実施の形態3の平断面図である。
【図10】 本実施の形態の作用説明図である。
【図11】 実施の形態4の要部を示す平断面図である。
【図12】 実施の形態5の要部を示す平断面図である。
【図13】 従来の食器洗浄機の一例の説明図である。
【図14】 図12のポンプの縦断面図である。
【図15】 図13の平断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体、2 基台、5 円筒部、10 羽根車、15 モータ、20ケーシング、23 羽根車収容部、24 切換弁収容部、25 洗浄水の吸込口、26 洗浄水吐出口、27,29 開口部、28 汚水吐出口、30 弾性座体、31 開口部、32 リップ、35 整流台、35d 整流板、36 羽根車側壁面、37 洗浄水側壁面、38 切換弁側壁面、40 洗浄水流水路、41 汚水流水路、50,50a,50b 切換弁、51 弁体、52,53 球状部、54 開口部、55 蓋体、56 弁板、57 回転軸、58 一次動圧受圧面、59 二次動圧受圧面、60 ばね。
Claims (12)
- 洗浄水の吸込口、羽根車を介して前記吸込口に連通する切換弁収容部、周壁に設けられ前記切換弁収容部に連通する洗浄水吐出口、該洗浄水吐出口に近接して周壁に設けられ前記切換弁収容部に連通する汚水吐出口、及び前記切換弁収容部に収容され前記羽根車の正転又は逆転に応じて前記洗浄水吐出口又は汚水吐出口のいずれか一方を開口する切換弁を有し、
該切換弁を、一方の側に開口部を有し他方の側に球状部が設けられて断面ほぼU字状に形成され前記開口部から空気が封入されて蓋体で密封された中空の弁体と、一方の側に回転軸を有し前記弁体外周のほぼ中央部を囲繞して該弁体と一体に形成された四角枠状の弁板とによって構成し、前記弁体の開口部を前記洗浄水吐出口側に球状部を前記汚水吐出口側に位置させて、前記弁板の回転軸により前記切換弁収容部に回転自在に配置し、
前記切換弁は前記中空の弁体の浮力により摺動部がなく、前記切換弁を、前記浮力を利用し、前記羽根車による洗浄水の水圧により回転軸を中心に水平面内で回動させることを特徴とする食器洗浄機用ポンプ。 - 前記切換弁の弁体を弾性材で形成したことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記切換弁の弁体を、前記弁体に代えて比重が1より小さい材料により中実に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記切換弁の洗浄水流水路側に、弁体の一部を切除して羽根車の正転時に水圧を受圧する一次動圧受圧面を形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記切換弁の四角枠状の弁板により羽根車の正転時又は逆転時に水圧を受圧する一次動圧受圧面及び二次動圧受圧面を形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記切換弁をばねにより常時汚水吐出口方向に付勢したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記洗浄水吐出口及び汚水吐出口の開口部を円形に形成し、該開口部に切換弁の弁体を線接触させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記汚水吐出口の開口部に、円形の開口部を有する板状又は環状の弾性座体を取付けたことを特徴とする請求項7記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記弾性座体の開口部の内径を、汚水吐出口の開口部の内径の70〜90%の大きさとしたことを特徴とする請求項8記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 羽根車と切換弁との間にほぼ三角形状の整流台を設け、該整流台の羽根車側に該羽根車の回転軌跡に対応した羽根車側壁面を、洗浄水流水路側に洗浄水側壁面を、また切換弁側に該切換弁の回転軌跡に対応した切換弁側壁面を形成したことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 羽根車と切換弁との間にほぼ三角形状の整流台を設け、該整流台の汚水流水路側の頂部から羽根車の回転軌跡に対応して整流板を延設し、該整流板の先端部と周壁内面との間に汚水流水入口を形成すると共に、前記整流台の羽根車側壁面と洗浄水側壁面の交点と周壁内面との間に洗浄水流入口を形成し、前記汚水流入口を洗浄水流入口より小さく形成したことを特徴とする請求項1又は10記載の食器洗浄機用ポンプ。
- 前記整流台の洗浄水側壁面と切換弁側壁面との交点を、切換弁が洗浄水吐出口の開口部を閉塞したときの一次動圧受圧面より洗浄水流水路側に位置させると共に、前記切換弁側壁面の頂部を、前記切換弁が汚水吐出口を閉塞したときの一次動圧受圧面より汚水流水路側に位置させたことを特徴とする請求項10又は11記載の食器洗浄機用ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21508498A JP3757348B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 食器洗浄機用ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21508498A JP3757348B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 食器洗浄機用ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000041931A JP2000041931A (ja) | 2000-02-15 |
JP3757348B2 true JP3757348B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=16666494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21508498A Expired - Fee Related JP3757348B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 食器洗浄機用ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3757348B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100431464C (zh) * | 2004-11-26 | 2008-11-12 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 洗碗机的流路转换部漏水防止结构 |
JP2006177329A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Asahi Kogyo Kk | ポンプ |
KR100917826B1 (ko) * | 2007-10-22 | 2009-09-18 | 엘지전자 주식회사 | 식기세척기 |
KR101048204B1 (ko) * | 2009-03-04 | 2011-07-08 | 동양매직 주식회사 | 식기세척기용 펌프하우징 |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP21508498A patent/JP3757348B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000041931A (ja) | 2000-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3757348B2 (ja) | 食器洗浄機用ポンプ | |
KR100709825B1 (ko) | 펌프 | |
JP7340869B2 (ja) | レンジフード | |
JP3124994B2 (ja) | 食器洗い機用ポンプ | |
JPH10141295A (ja) | ポンプおよびこのポンプを用いた食器洗浄機 | |
JP2003286999A (ja) | ポンプ | |
KR0149846B1 (ko) | 기구의 배수회로에서의 역류방지구조 | |
KR101053750B1 (ko) | 식기 세척기의 유로 전환부 누수 방지 구조 | |
CN212394854U (zh) | 洗碗机的底部喷淋结构和洗碗机 | |
JP2003290116A (ja) | 食器洗い機用ポンプ | |
CN216984830U (zh) | 一种清洗机 | |
JP2005307823A (ja) | ポンプ及びそれを用いた食器洗い機 | |
CN211270567U (zh) | 一种防污水倒流的洗碗机 | |
CN219378194U (zh) | 清洁剂盒、自清洁***及集成灶 | |
JP3281802B2 (ja) | 食器洗浄機 | |
JPH0765598B2 (ja) | 給排水ポンプ | |
CN100431464C (zh) | 洗碗机的流路转换部漏水防止结构 | |
KR200169143Y1 (ko) | 누수방지장치가 구비된 수직형 펌프 | |
KR200236632Y1 (ko) | 세탁기의세탁조조립구조 | |
CN111317420A (zh) | 洗碗机的底部喷淋结构和洗碗机 | |
JP2003003995A (ja) | ポンプおよびこれを備える食器洗い機 | |
JP2968495B2 (ja) | 水圧回転ブラシ | |
JP6736333B2 (ja) | レンジフード | |
KR100259824B1 (ko) | 식기세척기의 펌프구조 | |
KR200144773Y1 (ko) | 식기세척기의 세척수펌프 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040601 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050303 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |