JP3757182B2 - Locking lock device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンやパチンコ台等の遊技機に用いられる施錠ロック装置に関し、特に、後付けの可能な施錠ロック装置に関する。
【0002】
【背景技術】
スロットマシンやパチンコ台等の遊技機は、主としてマシン本体と扉とから構成されており、例えばスロットマシンでは、遊技に関する制御を行なうための回路基板、払い出し用のコインを入れたホッパーなどがマシン本体内に収納され、表示部や遊技用ボタン、コインの受け皿などが扉に設けられている。扉は、マシン本体に蝶着されていて片開きとなっており、扉とマシン本体との間には、扉を閉じて施錠するための施錠機構が設けられている。従って、通常はキーが無ければ、遊技機の扉を開くことができない。
【0003】
このような遊技機は、遊技店に複数台設置されているが、鍵穴に合い鍵を差して密かに施錠機構を解錠したり、扉とマシン本体との隙間から棒を差し込んで施錠機構の施錠レバーを動かしたりして扉を開かれることがあった。こうして扉が開かれると、コインが盗まれたり、内部の制御回路に細工を施したりされるので、その対策が必要とされている。
【0004】
図1(a)に示すものは、遊技機内に設けられた施錠装置と、その施錠ロック装置の構造を示す図、図1(b)は施錠機構と施錠ロック装置を正面側から見た概略図である。図1を参照すると、符号1は施錠機構を構成する施錠レバー、符号2は施錠機構を構成する係止部であって、施錠レバー1は遊技機の扉の内部に回動自在に取り付けられており、係止部2はマシン本体内に固定されている。そして、扉の外面には施錠機構を操作するための鍵穴が露出しており、鍵穴に差したキーで施錠レバー1を回して水平に倒すと、図1(a)に示すように施錠レバー1に設けられた鈎状のフック3が係止部2に引っ掛かり、扉を引いても扉が開かなくなる。こうして施錠された後は、その遊技機に適合したキーが無いと、解錠して扉を開くことはできない。
【0005】
施錠ロック装置4は、電磁石5によって邪魔板6を水平に駆動して突出させたり、引っ込めたりする構造となっている。施錠ロック装置4は、係止部2にネジ止めされた取付金具7を用いてマシン本体内に取り付けられており、施錠レバー1と向かい合うように配置されている。施錠レバー1を水平に倒して係止部2に係合させた後、施錠ロック装置4を駆動して図1(a)(b)に示すように邪魔板6を施錠レバー1の上面に向けて突出させると、施錠機構が二重にロックされる。よって、合い鍵などを用いて施錠レバー1を上方へ回動させようとしても、邪魔板6を引っ込めない限り、施錠レバー1を上方へ回動させることができず、扉を開くことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、遊技機の加工や細工には法令や条例による規制があるため、施錠ロック装置をマシン本体に直接取り付けたりすることは困難である。そのため、上記のように取付金具を用いて施錠ロック装置を係止部等にネジ止めしているが、遊技機の機種によって適合した取付金具が必要であるため、取付金具の種類が非常に多くなり、取付金具の在庫点数が多く、取付金具のコストも高くついていた。
【0007】
また、施錠ロック装置を遊技機内部に取り付けなければならないので、遊技機内部における占有スペースが大きくなり、施錠ロック装置の設置に制約が生じ易かった。
【0008】
また、この施錠ロック装置は、施錠ロック装置の上面に対向させて邪魔板を突出させるだけの構造であり、しかも、係止部等を挟みこむようにしてネジ止めされているだけであるため、確実性が低く、強い力で繰り返し施錠レバーが動かされると、取付金具が緩んだり、邪魔板が傾いたりして邪魔板が施錠レバーの上面に対向する位置から外れ、解錠してしまう恐れがあった。
【0009】
本発明は上記の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技台等への後付けが可能で、しかも、施錠効果の高い施錠ロック装置を提供することにある。
【0010】
【発明の開示】
本発明は、扉のような開閉部分を施錠する施錠機構の可動部分に取付けられる取付け部と、前記取付け部に一方端部を繋がれた索条体と、前記開閉部分を有する遊技機の外部に設置され、前記索条体の他方端部をロックもしくは移動可能にするロック機構部を備えた前記施錠機構をロックするための施錠ロック装置において、前記ロック機構部は、前記索条体の他方端部を保持し、かつ、前記索条体がロック機構部内に引き込まれ又は引き出される方向に移動できるスライダと、前記施錠機構の解錠される方向に前記スライダが動けないように前記スライダをロックするロック手段とをケース内に内蔵され、前記スライダは、前記索条体の他方端部を索条体挿入穴に挿入され、外周面から前記索条体挿入穴に向けて螺入された固定ネジによって前記索条体を抜け止めされており、前記固定ネジは、前記ケースに設けられた長孔からケースの外部に露出しているものである。ここで、索条体とは、典型的には、ワイヤ、鎖、ナイロンテグスなどであるが、充分な強度と耐久性を有するものであればよい。取付け部を施錠機構の可動部分に取付ける方法としては、可能であればネジ止め、溶接、係止などでもよいが、接着剤や両面粘着テープ等を用いて接着する方法が後付け方法としてはもっとも簡便である。
【0011】
このような施錠ロック装置によれば、ロック機構部のロック手段でスライダをロックすると、スライダが解錠方向に動けなくなるので、施錠機構も索条体を介して解錠されないようにロックされる。すなわち、ロックされた索条体で施錠機構のスライダを引っ張って施錠機構のスライダが解錠方向に動けないようにし、施錠機構をロックすることができ、施錠機構に錠が設けられているので、施錠機構を二重にロックすることができる。よって、本発明によれば、施錠ロック装置を施錠機構に後付けすることができ、簡単な構造の施錠ロック装置を付加するだけで施錠機構の信頼性を向上させることができる。また、索条体の他方端部は固定ネジによって前記スライダに固定されており、ケースには固定ネジを露出させるための長孔を設けているので、当該固定ネジは前記スライダの位置によらず、前記ロック機構の外面に露出しているので、なんらかの不具合によって万一施錠機構を解錠できなくなった場合には、長孔を通してケースの外部から固定ネジを緩めて索条体を外せば、施錠機構を解錠させることができる。
【0012】
なお、施錠機構をロックする方法としては、索条体で引っ張る方法に限らず、ワイヤのように剛性の高いものであれば、索条体で押して施錠機構をロックすることも可能である。
【0013】
また、索条体をチューブ内に挿通し、チューブの少なくとも一方端部を固定しておけば、索条体はチューブによって保形され、索条体を引いたり、押したりしても索条体がピント張ったり、大きく折れ曲がったりすることがない。よって、索条体が遊技機等の内部構造に干渉することがなく、しかも、遊技機等の内部の空いている空間を利用して施錠ロック装置を配設することができ、汎用性が高くなる。
【0014】
このような施錠ロック装置の具体的な実施形態としては、前記スライダを、前記施錠機構の解錠される方向と反対向きに弾性的に付勢しておけば、施錠機構が施錠されたとき、索条体は施錠時の移動方向に付勢されるので、手で索条体を引いたり、押したりする必要が無くなる。尚、スライダを付勢する方法としては、バネを用いる方法が最も簡単であり、耐久性もある。
【0015】
また、施錠ロック装置の具体的な別の実施形態としては、前記ロック機構部が前記スライダを移動させるための駆動手段を備えたものがある。このような施錠ロック装置では、モータ等を用いた駆動手段によって索条体を引いたり、押したりすることができ、確実に施錠機構をロックしたり、ロック解除したりすることができる。
【0016】
また、このような実施形態では、前記開閉部分が閉じられて所定時間が経過した後、前記駆動手段により、前記施錠機構が施錠される方向へ前記スライダを移動させるようにすれば、施錠忘れを防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図2は遊技機の一例として示すスロットマシン11の概略側面図である。スロットマシン11は、遊技に関する制御を行なうための回路基板、払い出し用のコインを入れたホッパーなどを収納したマシン本体12と、表示部や遊技用ボタン、コインの受け皿などが設けられた扉13とから構成されている。扉13は、マシン本体12に蝶着されていて片開きとなっている。扉13とマシン本体12との間は、施錠機構によって施錠できるようになっており、扉13の正面にはキー14bを差して施錠機構を施錠又は解錠するための鍵穴14aが設けられている。
【0019】
図3は上記スロットマシンの内部に設けられた施錠機構15の構造を説明する図である。符号16は、マシン本体12内の上部及び下部に固定された金属製の係止部17に引っ掛けて扉13を施錠するための施錠レバーであって、先端部には、係止部17に引っ掛けて施錠するための鈎状をしたフック18が設けられている。施錠レバー16は、係止部17に対向させるようにして扉13の内部の取付面19(例えば、扉13の内部に設けられた金属製フレーム)の上下に取り付けられており、回転軸20によって中央部を回動自在に枢支されている。また、上下の施錠レバー16の基端部は、それぞれピン21によってリンク棒22の端部に回動自在に結合されており、上下の施錠レバー16はリンク棒22によってリンク結合されている。
【0020】
上下の施錠レバー16は、扉13の正面の鍵穴14aにキー14bを差して回すことにより、互いに連動して回転させられるようになっている。よって、扉13を閉めた後、鍵穴14aに差したキー14bを回して上下の施錠レバー16を水平位置まで回すと、施錠レバー16のフック18が係止部17に引っ掛かって扉13とマシン本体12の間が施錠され、扉13を開くことができなくなる。逆に、鍵穴14aに差したキー14bを回して上下の施錠レバー16のフック18を係止部17から外すと、扉13とマシン本体12の間が解錠され、扉13を開くことが可能になる。
【0021】
図4(a)は上記施錠機構15を二重にロックするための施錠ロック装置23を示す平面図である。この施錠ロック装置23は、ロック機構部57と取付用片61とをワイヤ29によって連結したものである。図4(b)は、一方側面の蓋25を外してロック機構部57の内部構造を示す側面図である。この施錠ロック装置23の構造を説明する。ケース24は一方側面が開口した箱状をしており、ケース24の側面開口は板状をした蓋25によって塞がれる。ケース24内には、図5又は図6に示すようなスライダ26とアクチュエータ27とが内蔵されている。図5はスライダ26とアクチュエータ27を示す斜視図であって、スライダ26は下面を上にして描かれている。また、図6はスライダ26の断面と、アクチュエータ27の内部構造を表わしている。スライダ26は角柱状をしており、その下面には前後方向にわたって複数の係止爪28が一定ピッチ毎に配列されている。各係止爪28は断面直角三角形状をしており、係止爪28の前面はスライダ26の下面に垂直な面となり、係止爪28の背面はスライダ26の下面に対して傾斜した面となっている。スライダ26の中心には、ワイヤ29の端を挿入するためのワイヤ挿入穴30がその長さ方向に沿って設けられており、ワイヤ挿入穴30の前端部は大きな開口径となるように広げられていてバネ受け部31となっている。また、スライダ26の上面にはワイヤ挿入穴30に達するように複数の雌ネジ穴32が設けられており、雌ネジ穴32には頭の無いワイヤ固定ネジ33が螺合させられており、このワイヤ固定ネジ33の上面には図7に示すように六角柱状の凹部34が設けられている。
【0022】
アクチュエータ27は、箱体35aと側面蓋35bとからなる中空のケーシング35内に電磁石36によって駆動されるロック爪37を設けたものである。すなわち、図6に示すように、電磁石36はコイル38を巻かれたボビン39の中心にコア(鉄心)40を挿通させ、ボビン39の側面にヨーク41を設けたものである。コア40の端面に対向する位置には吸着片42が設けられており、吸着片42は薄板バネ43を介してヨーク41に蝶番状に接続され、基端部を中心として回動できるようになっている。さらに、吸着片42にはロック用プレート44の基端部が固定されており、ロック用プレート44の先端には上面側へ立ち上がったロック爪37が設けられている。電磁石36はケーシング35内に固定されており、ロック爪37はケーシング35の上面に開口された窓45から突出するようになっている。さらに、電磁石36のコイル38に電流を供給するためのコード46がケーシング35のコード引出孔47bから外部へ引き出されており、コード46の先にはコネクタ48が設けられている。しかして、コード46を通じて電磁石36に電流を供給して電磁石36を励磁すると、吸着片42がコア40に吸着されて下方に下がり、ロック爪37がケーシング35内に引っ込む。逆に、電流をオフにして電磁石36を消磁すると、薄板バネ43の弾性力によって吸着片42及びロック用プレート44が上方へ復帰し、ロック爪37が窓45から突出する。
【0023】
また、アクチュエータ27のケーシング35の上面両側部にはそれぞれガイド部49が立設されている。アクチュエータ27はケース24内に納められ、固定用片50をケース24の内面に突設された突起で熱かしめすることによって固定される。スライダ26は、アクチュエータ27の上面とケース24の内面との間に挟みこむようにしてケース24内に納められ、スライダ26の下部は図8に示すようにガイド部49間に挟まれており、スライダ26はガイド部49間に沿って前後に摺動可能となっている。なお、スライダ26の下面両側部には脚51が突出していて、係止爪28が脚51よりも突出しないようにしており、それによって係止爪28がケーシング35と摩擦して摩耗するのを防止している。こうしてケーシング35内に組み込まれた状態では、アクチュエータ27のロック爪37がスライダ26の係止爪28に対向しており、突出したロック爪37が係止爪28に引っ掛かるようになっている。
【0024】
図9はロック機構部57の断面図を表わしている。ロック機構部57の箱体35aの前端部に設けられた孔には雌ネジ部品52がはめ込まれており、雌ネジ部品52には中心に貫通孔53を開けられたバネ調整ネジ54が挿通されており、雌ネジ部品52の雌ネジとバネ調整ネジ54の雄ネジとが螺合されている。バネ調整ネジ54のつまみ(頭部)には、ローレット加工を施している。また、箱体35aの後端部に設けられた孔には雌ネジ部品55がはめ込まれており、雌ネジ部品55には停止位置調整ネジ56が螺合されている。バネ調整ネジ54の貫通孔53に挿通された金属製ワイヤ29の端部は、スライダ26のワイヤ挿入穴30に挿入され、ワイヤ29にワイヤ固定ネジ33を締め付けることによってワイヤ29の端部をスライダ26に固定している。さらに、バネ調整ネジ54の先端とスライダ26のバネ受け部31との間には圧縮バネ58が張設されており、スライダ26は圧縮バネ58の弾性力によって後方へ付勢され、ワイヤ29も後方へ引っ張られている。ワイヤ29を引っ張る力は、バネ調整ネジ54を回すことにより調節することができる。一方、ロック爪37が突出して係止爪28がロック爪37に係合している状態では、スライダ26は前方へは移動することができない。また、スライダ26が後方へ移動したとき、スライダ26の後端面は停止位置調整ネジ56の先端に当接するようになっているので、後方へ付勢されたスライダ26の停止位置は、停止位置調整ネジ56を回して調整することができる。
【0025】
ケース24の上面には、長孔59が開口されている。スライダ26の位置によらず、長孔59からはスライダ26のワイヤ固定ネジ33が露出するようになっているので、長孔59を通してワイヤ固定ネジ33を六角レンチ等で回すことにより、ロック機構部57を分解することなく、ワイヤ29にワイヤ固定ネジ33を締め付けたり、ワイヤ29をスライダ26から解放させたりすることができる。また、アクチュエータ27のコード46はケース24に設けられたコード引出孔47aから外部に引き出されており、コード46の先端にはコネクタ48が設けられている。
【0026】
一端をスライダ26に連結されたワイヤ29は、図4に示すように、ワイヤチューブ60内に挿通されており、ワイヤ29の他端はワイヤチューブ60の外部で羽子板状をした取付用片61に溶接又はハンダ付けされている。ワイヤ29と取付用片61とを溶接又はハンダ付けした部分を図4で符号62により示す。また、ワイヤチューブ60の、取付用片61側の端には、チューブ固定金具63が設けられている。
【0027】
次に、上記施錠ロック装置23の取り付け方法を説明する。まず、図3に示すように、ワイヤチューブ60のチューブ固定金具63を、扉13内(好ましくは、施錠機構15の近傍)にビス64で取り付ける。チューブ固定金具63を扉13に取り付けるにあたっては、遊技機に関する法令や条例に触れないよう、例えば当初より遊技機に設けられているネジ孔などを利用してビス64で取り付ける。ついで、取付用片61を施錠レバー16又は施錠レバー16と連動して動く部材に取り付ける。図3の実施形態では、リンク棒22に取付用片61を取り付けている。取付用片61を取り付ける際にも、遊技機に関する法令や条例を考慮して取り付ける。例えば、この実施形態では、強力な接着剤を用いてリンク棒22に接着している。
【0028】
取付用片61を取付ける際には、取付用片61とチューブ固定金具63の取付け位置に注意する必要がある。すなわち、施錠レバー16のフック18が係止部17に引っ掛かって施錠される方向へ施錠機構15を操作したとき、ワイヤ29がワイヤチューブ60内に入り、逆に、施錠レバー16のフック18を係止部17から外して解錠する方向へ施錠機構15を操作したとき、ワイヤ29がワイヤチューブ60から引き出されるような配置としておく。スロットマシン11の内部における取付け作業はこれだけで済み、ワイヤ29の他端に接続されているロック機構部57は、図2に示すように、スロットマシン11の上面の幕板65の背後に設置される。さらに、幕板65の背後には駆動ユニット66も設置され、ロック機構部57のコネクタ48は駆動ユニット66に接続される。よって、リモコン67から駆動ユニット66に信号を送ることにより、施錠ロック装置23を操作することができる。
【0029】
図10は施錠ロック装置23の電気的構成を示すブロック図である。この施錠ロック装置23は、電波式の無線リモコン67と、リモコン67からの信号を受信してロック機構部57を制御する駆動ユニット66を備えている。駆動ユニット66は、リモコン67からの信号を受信する受信回路68と、受信した信号を判別する判定回路69と、判定回路69における判定結果に応じてロック機構部57の電磁石36を駆動する駆動回路70とを備えている。しかして、リモコン67からの送信信号を受信回路68によって受信した駆動ユニット66は、、判定回路69によりその信号が当該スロットマシン11に対する信号であるか否かを判別し、当該スロットマシン11に対する信号であれば、その信号に含まれる制御内容に応じて駆動回路70から電磁石36に供給している電流をオフ又はオンに切り換え、ロック機構部57を施錠状態又は解錠状態にする。
【0030】
なお、リモコン67は、ロック機構部57を駆動させる際に、ダミー信号を駆動ユニット66に送信するようにしてもよい。例えば、リモコン67を操作すると、3回信号を送信し、1回目及び2回目の信号がダミー信号で、3回目の信号が正しい信号を送信するようにしてもよい。これにより、駆動ユニット66の受信回路68は、ダミー信号を受信中は応答せず、正しい信号を受信したときに信号の適否を判定回路69によって判定し、駆動回路70をオン又はオフに切り換える。したがって、不正な送信手段を使って施錠ロック装置23を解除しようとしても駆動ユニット66が応答せず(例えば、コピー機能を有する送信機等を用いてもダミー信号がコピーされるだけであるので、駆動ユニット66は応答しない。)、施錠ロック装置23を解錠することが困難になり、スロットマシン11の安全性が高まる。
【0031】
次に、駆動ユニット66における処理動作を図11のフローチャートにより説明する。扉13は始めに施錠状態になっていると仮定する。まず、駆動ユニット66の電源をオンにすると(ステップS1)、駆動ユニット66内の回路が初期化される(ステップS2)。そして駆動ユニット66は、リモコン67からロック解除信号を受信するまで待機状態となる(ステップS3)。
【0032】
ここで、扉13を開けるためには、リモコン67を携帯している者(例えば、遊技店の従業者)がリモコン67の「開」ボタンを操作してロック解除信号を駆動ユニット66へ送信する。駆動ユニット66では、リモコン67からのロック解除信号を受信回路68で受信すると(ステップS3)、判定回路69はロック解除信号に含まれるID(識別子)を取り出してスロットマシン11のIDと一致するか否かを判定する(ステップS4)。IDが一致すると判定されると、駆動回路70は電磁石36をオンにして励磁する(ステップS5)。
【0033】
これにより、ロック機構部57においては、吸着片42が電磁石60に吸着されてロック爪37が引っ込み、ロック爪37がスライダ26の係止爪28から外れるので、スライダ26がアクチュエータ27内で自由に動けるようになり、ロックが解除される。
【0034】
また、扉13を閉じて施錠機構15を施錠した後、リモコン67の「閉」ボタンを操作してロック信号を駆動ユニット66へ送信すると、受信回路68はリモコン67からのロック信号を受信し(ステップS6)、判定回路69はロック信号に含まれるIDを取り出してスロットマシン11のIDと一致するか否かを判定する(ステップS7)。ID一致と判定されると、駆動回路70は電磁石36をオフにして消磁する(ステップS8)。
【0035】
これにより、ロック機構部57においては、吸着片42が電磁石60から解放されてロック爪37が飛び出し、ロック爪37がスライダ26の係止爪28に係止するので、スライダ26は前方へは移動できなくなり、ワイヤ29を引き出せなくなる。
【0036】
上記のような施錠ロック装置23を備えたスロットマシン11では、以下に説明するようにしてスロットマシン11の扉を開いたり、閉じて施錠したりすることができる。まず、施錠状態を説明しておく。スロットマシン11が施錠されている状態では、図3に示すように、リンク棒22が下方に下がっていて施錠レバー16のフック18が係止部17に引っ掛かってロックされており、鍵穴14aもキー14bによって施錠位置にセットされている。一方、施錠ロック装置23のロック機構部57では、図9に示すように、圧縮バネ58の弾性力によってスライダ26が後方へ押し下げられていてワイヤ29を強く引き込んでいる。しかも、電磁石36が消磁されていてロック爪37が突出しているので、ロック爪37が係止爪28に係合してスライダ26をロックしており、強い力でワイヤ29をロック機構部57から引き出そうとしても引き出すことができない。従って、例えば鍵穴14aに合い鍵を差して施錠レバー16を回そうとしたり、マシン本体12と扉13の隙間から棒などを差し込んで施錠レバー16を動かそうとしても、リンク棒22がワイヤ29により強い力で引き下げられているので、リンク棒22を上方へ動かすことができず、施錠機構15を解錠することができない。
【0037】
次に、扉13を開く場合には、まずリモコン67を操作して駆動ユニット66にロック解除信号を送る。リモコン67からロック解除信号を送ると、IDを確認した後、図12に示すように、アクチュエータ27のロック爪37が引っ込められ、スライダ26のロックが解錠されるので、ワイヤ29を引き出すことが可能になる。よって、鍵穴14aにキー14bを差して施錠レバー16の解錠方向へ回すと、ワイヤ29をワイヤチューブ60から引き出すようにしてリンク棒22が上方へスライドし、施錠レバー16が係止部17から外れる。従って、扉13を引くと、スロットマシン11の扉13が開かれる。
【0038】
反対に、扉13を閉じて施錠する場合には、扉をきっちりと閉じ、鍵穴14aに差したキー14bを施錠方向へ回し、施錠レバー16のフック18を係止部17に引っ掛けて施錠する。このときリンク棒22が下方へ下がり、ワイヤ29を上に引っ張っていた力が無くなるので、スライダ26は圧縮バネ58の弾性力によって後方へ引き込まれ、それによってワイヤ29もロック機構部57内に引き込まれ、リンク棒22もワイヤ29を介して圧縮バネ58の弾性力によって下方へ引っ張られる。ついで、リモコン67を操作して駆動ユニット66にロック信号を送ると、駆動ユニット66でIDを確認した後に電磁石36が消磁され、アクチュエータ27のロック爪37が飛び出してスライダ26の係止爪28に係合し、スライダ26がロックされる。よって、ワイヤ29を引き出すことができなくなるので、施錠ロック装置23はもとの施錠状態となる。
【0039】
なお、ロック爪37が突出していて係止爪28に係合している状態で、係止爪28の前面がロック爪37に強く圧接していると、吸着片42を電磁石36で吸着してもロック爪37が下方へ引っ込むことができず、ロック機構部57をロック解除できなくなる恐れがある。そのような場合には、停止位置調整ネジ56を調整して停止位置調整ネジ56でスライダ26の後端面を押し、ロック時のスライダ26の位置で係止爪28がロック爪37に触れないようにしておけばよい。
【0040】
また、何らかの故障(例えば、駆動ユニット66の故障など)によって、施錠ロック装置23のロックを解錠できなくなった非常時には、スロットマシン11の裏側から、あるいは幕板65を開いて、スロットマシン11の上に設置されているロック機構部57を見つけ、六角レンチ等を用いてワイヤ固定ネジ33を緩め、ワイヤ29をスライダ26から解放すればよい。
【0041】
また、この実施形態では、ワイヤ29をワイヤチューブ60内に通しているので、リンク棒22等に固定された取付用片61とワイヤチューブ60の端のチューブ固定金具63の固定されている位置とが近く、好ましくはその間でワイヤ29がほぼ真っ直ぐに張られていればよく、ワイヤ29の通っているワイヤチューブ60は自由に曲げて配線することができる。よって、ワイヤ29及びワイヤチューブ60をスロットマシン11内の空き空間に自由に配設することができる。逆に言うと、取付用片61とロック機構部57との間にワイヤ29をほぼ真っ直ぐに張ることができるような場合には、ワイヤチューブ60は無くても差し支えない。
【0042】
(第2の実施形態)
図13は本発明の別な実施形態による施錠ロック装置71の構造を示す側面図(蓋25を除いている。)、図14はそのロック機構部57の上部を示す一部破断した断面図である。この施錠ロック装置71のロック機構部57にあっては、図14に示すように、スライダ26の両側面ケース24及び蓋25の内側面にそれぞれガイドレール72が設けられており、スライダ26の両側面には当該ガイドレール72がはまり込むガイド溝85が全長にわたって凹設されており、スライダ26はガイドレール72によってガイドされながら前後方向にスライドできるようになっている。このスライダ26のワイヤ挿入穴30内には、ケース24の貫通孔74を通したワイヤ29が挿入されており、ワイヤ固定ネジ33によってワイヤ29はスライダ26に固定されている。
【0043】
また、スライダ26の下方において、ケース24内にはスライダ26の摺動方向と平行にネジ軸75が配設されており、ネジ軸75を回転自在に支持する軸受け76、77、78がケース24に保持されており、ネジ軸75は回転自在に保持されている。金属製の駆動子80には雌ネジ86が設けられており、この雌ネジ86をネジ軸75に螺合させることによってネジ軸75に駆動子80が取付けられている。従って、ネジ軸75を回転させることにより駆動子80を前後方向に駆動することができる。スライダ26の下面には凹部73が設けられており、駆動子80の上面に設けられた凸部81が凹部73内に嵌合しているので、駆動子80が前後に移動させられると、駆動子80と一緒にスライダ26も前後に移動する。
【0044】
上記ネジ軸75の端部には、従動ギア79が固定されている。ケース24内の下部にはモータ82が設置されており、モータ82のコード46はケース24のコード引出孔47aから外部へ引き出されている。モータ82の出力軸には減速機83が接続され、減速機83の出力軸にはギア84が固定されており、ギア84は従動ギア79に噛み合わせられている。よって、モータ82を駆動して減速機83を介してギア84を低速回転させると、ギア84と従動ギア79との噛み合わせを通してネジ軸75がゆっくりと回転し、モータ82の回転方向に応じて駆動子80及びスライダ26が前方又は後方へ移動させられ、それによってワイヤ29がロック機構部57から押し出されたり、引き込まれたりする。尚、この施錠ロック装置71も駆動ユニット66を通してリモコン67によって操作される。
【0045】
このような施錠ロック装置71を備えたスロットマシン11では、以下に説明するようにしてスロットマシン11の扉を開いたり、閉じて施錠したりすることができる。まず、施錠されているスロットマシン11の扉13を開く場合には、リモコン67を操作して駆動ユニット66にロック解除信号を送る。リモコン67からロック解除信号を送ると、IDを確認した後、駆動回路70によってモータ82が回転駆動される。モータ82を回転させると、減速機83やギア84、従動ギア79等を介してネジ軸75が回転させられ、それによって後方に後退していた駆動子80及びスライダ26が前進させられ、その結果ワイヤ29が弛む。よって、鍵穴14aにキー14bを差して施錠レバー16の解錠方向へ回すと、リンク棒22が上方へスライドし、施錠レバー16が係止部17から外れる。従って、扉13を引くと、スロットマシン11の扉13が開かれる。
【0046】
反対に、扉13を閉じて施錠する場合には、扉をきっちりと閉じ、鍵穴14aに差したキー14bを施錠方向へ回し、施錠レバー16のフック18を係止部17に引っ掛けて施錠する。このときリンク棒22が下方へ下がり、ワイヤ29が弛む。ついで、リモコン67を操作して駆動ユニット66にロック信号を送ると、駆動ユニット66でIDを確認した後、モータ82が逆回転させられ、ネジ軸75の回転によって駆動子80及びスライダ26が後方へ移動させられ、弛んでいたワイヤ29が強く張られる。よって、ワイヤ29を引き出すことができなくなるので、施錠ロック装置23はキー14b等を用いても解錠できなくなる。
【0047】
このような実施形態では、減速機83やギア79、84の歯車比を大きくしておき、モータ82も力の強いものを用いることにより、鍵穴14aに差したキー14bを強く回してもワイヤ29が弛むことがなく、またワイヤ29を強く閉め込むことができ、無理に解錠させることもできなくなる。また、モータ82でワイヤ29を強制的に引っ張って施錠するので、施錠時の信頼性も向上する。更に、キー14bを回して施錠したとき、フック18が確実に係止部17に引っ掛かっていない場合でも、ワイヤ29を引いて施錠することによりフック18を係止部17に確実に係止させることができ、一層信頼性が向上する。
【0048】
また、モータ82を用いれば、図15のフロー図のステップS9に示すように、リミットスイッチ等で扉13が閉じたことを検知し、扉13を閉じて一定時間が経過したらモータ82を駆動して強敵に施錠することができ、施錠忘れを防止することができる。
【0049】
また、モータ82を駆動してワイヤ29を引き込むとき、最初の短時間の間はモータ82を高速回転させてワイヤ29を速く引っ張り、ついで、モータを低速回転させて強い力でワイヤ29を引き込むようにしてもよい。
【0050】
(第3の実施形態)
図16(a)は本発明のさらに別な実施形態であって、取付用片61のリンク棒22への別な取付け方法を示している。この実施形態に用いられる施錠ロック装置23では、図16(b)に示すように、取付用片61に孔状やフック状等の引っ掛け部91が設けられており、この引っ掛け部91をリンク棒22や施錠レバー16等に設けられた突起や爪に引っ掛けるようにしている。例えば、図16(a)に示す施錠機構15では、リンク棒22に設けられた引っ掛け爪92と取付面19に設けられた引っ掛け爪93とにそれぞれ引張バネ94の両端の鈎部95、96を引っ掛けて、リンク棒22と取付面19の間に引張バネ94を張ってリンク棒22を下方へ付勢している。そこで、取付用片61の引っ掛け部91を利用してリンク棒22の引っ掛け爪92に取付用片61を取付け、ワイヤ29でリンク棒22を下方へ引っ張れるようにしている。このような形態によれば、簡単かつ確実に取付用片61を取付けることができる。
【0051】
(第4の実施形態)
図17(a)は本発明のさらに別な実施形態であって、取付用片61のリンク棒22へのさらに別な取付け方法を示している。この実施形態では、図17(b)に示すように、二つ折りに屈曲された止め金具97を用いている。止め金具97の対向する2つの片の間には、リンク棒22及び取付用片61を重ねたものを挿入できるだけの隙間が多少の余裕を持たせて形成されている。また、一方の片には複数の雌ネジ孔98が設けられており、雌ネジ孔98にはビス99が螺合されている。
【0052】
しかして、取付用片61の取付けに当たって、まずリンク棒22の所定箇所に両面粘着テープ等を用いて取付用片61を仮止めする。ついで、リンク棒22及び取付用片61を挟むようにして止め金具97を取付け、ビス99を締め込むことによって雌ネジ孔98の先端と止め金具97の他方の片との間にリンク棒22と取付用片61を挟持させ、それによって取付用片61をリンク棒22にしっかりと固定している。なお、取付用片61に引っ掛け部91が開口されている場合には、一方のビス99は取付用片61に締め付けて押え、他方のビス99は図17(b)に示すように取付用片61の引っ掛け部91に通してリンク棒22に締め付けるようにすれば、取付用片61ががたつくこともなく、取付用片61が抜けてしまうこともなく、確実に取付用片61を取付けられるようになる。
【0053】
(その他の事項)
ワイヤ29が剛性の高いもので弛みにくいものである場合には、キー14bによる施錠、解錠が行えなくなる恐れもある。しかし、スロットマシン11の施錠機構15では、一般に、施錠レバー16の位置がキー14bの状態に対して遊びをもっている。例えば、キー14bを施錠位置に回すと、施錠レバー16が回ってフック18が係止部17に係合するが、この係合状態はリンク棒22及び施錠レバー16をバネによって付勢することで行なっているものがある。このようなスロットマシン11では、鍵穴14aが施錠状態になったままでも、扉13の内側から施錠レバー16に力を加えると、バネの弾性のためにリンク棒22や施錠レバー16が解錠状態に動くものがある(もちろん、力を除けば、バネにより施錠レバー16は再び係止部17に係合する。)。従って、ワイヤ29が弛まない場合には、キー14bによる施錠、解錠は利かなくなるが、施錠ロック装置71により施錠、解錠できるので問題はない。
【0054】
なおまた、索条体として上記実施形態ではワイヤを用いたが、索条体の種類はこれに限るものでなく、ナイロンテグスのような樹脂製の糸、鎖、その他、引っ張り作用可能なものを用いてもよい。また、上記実施形態では、索条体を引いてロック状態としたが、ワイヤのように剛性が高くて座屈しにくいものであれば、索状態を押し出した状態でロック状態とすることも可能である。
【0055】
【発明の効果】
上記実施形態の説明から明らかなように、本発明の施錠ロック装置は、スロットマシンやパチンコ台等の遊技機等の施錠機構に後から容易に付加することができ、それによって不用意に施錠機構が解錠されるのを防止することができる。しかも、ワイヤ等の索条体で取付け部とロック機構部を繋いでいるので、遊技機内の狭い空間を利用して施錠ロック装置を取付けることができ、遊技機の構造にかかわりなく用いることができて汎用性が高く、かつ、信頼性の高い施錠ロック装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来の施錠ロック装置の構造を示す一部破断した側面図、(b)は当該施錠ロック装置を正面側から見た模式図である。
【図2】本発明による施錠ロック装置を備えたスロットマシンの側面図である。
【図3】同上のスロットマシン内に設けられている施錠機構の構造を示す図である。
【図4】(a)は本発明の一実施形態による施錠ロック装置の平面図、(b)はそのロック機構部の一部分解した側面図である。
【図5】同上のロック機構部内に納められているスライダ(下面を上にして示している。)とアクチュエータの斜視図である。
【図6】同上のスライダの断面と同上のアクチュエータの内部の構造を示す図である。
【図7】ワイヤ固定ネジの平面図である。
【図8】アクチュエータのケーシング上に配置されたスライダの正面図である。
【図9】図4(b)のロック機構部の断面図である。
【図10】同上の施錠ロック装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】同上の施錠ロック装置における駆動ユニットの動作を説明するフロー図である。
【図12】スライダがロック解除されたロック機構部を示す断面図である。
【図13】本発明の別な実施形態による施錠ロック装置の内部構造を示す一部破断した図である。
【図14】同上の施錠ロック装置を構成するロック機構部の一部を拡大して示す断面図である。
【図15】同上の施錠ロック装置における駆動ユニットの動作を説明するフロー図である。
【図16】(a)(b)は本発明のさらに別な実施形態における取付用片の取付け方法を説明する図である。
【図17】(a)(b)は本発明のさらに別な実施形態における取付用片の取付け方法を説明する図である。
【符号の説明】
13 扉
14a 鍵穴
14b キー
15 施錠機構
16 施錠レバー
17 係止部
22 リンク棒
23 施錠ロック装置
26 スライダ
27 アクチュエータ
28 係止爪
29 ワイヤ
36 電磁石
37 ロック爪
57 ロック機構部
60 ワイヤチューブ
61 取付用片
63 チューブ固定金具
66 駆動ユニット
67 リモコン
80 駆動子
82 モータ
83 減速機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a locking lock device used in a gaming machine such as a slot machine or a pachinko machine, and more particularly to a locking lock device that can be retrofitted.
[0002]
[Background]
A gaming machine such as a slot machine or a pachinko machine is mainly composed of a machine body and a door. For example, in a slot machine, a circuit board for controlling games, a hopper containing coins for payout, etc. The door is provided with a display, a game button, a coin tray and the like. The door is hinged to the machine body and is a single opening, and a locking mechanism for closing and locking the door is provided between the door and the machine body. Therefore, normally, without the key, the door of the gaming machine cannot be opened.
[0003]
A number of such gaming machines are installed in a game store, but the locking mechanism is unlocked by inserting the key into the keyhole and inserting the key, or by inserting a stick through the gap between the door and the machine body. Sometimes the door was opened by moving the lever. When the door is opened in this way, coins are stolen or the internal control circuit is crafted, so countermeasures are required.
[0004]
FIG. 1A shows a locking device provided in the gaming machine and the structure of the locking lock device, and FIG. 1B is a schematic view of the locking mechanism and the locking lock device viewed from the front side. It is. Referring to FIG. 1,
[0005]
The
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since processing and workmanship of gaming machines are regulated by laws and regulations, it is difficult to directly attach the locking lock device to the machine body. For this reason, as described above, the locking device is screwed to the locking portion etc. using the mounting bracket, but since there is a need for a mounting bracket suitable for the model of the gaming machine, there are many types of mounting brackets. Therefore, the number of mounting brackets in stock is large, and the cost of mounting brackets is high.
[0007]
Further, since the locking lock device has to be mounted inside the gaming machine, the occupied space inside the gaming machine becomes large, and the installation of the locking locking device is likely to be restricted.
[0008]
Further, this locking lock device has a structure in which the baffle plate is protruded so as to face the upper surface of the locking lock device, and is only screwed so as to sandwich the locking portion or the like. If the locking lever is repeatedly moved with a strong force, the mounting bracket may be loosened or the baffle plate may tilt, causing the baffle plate to move away from the position facing the top surface of the locking lever and unlocking. .
[0009]
The present invention has been made in view of the above-described drawbacks of the conventional example, and an object of the present invention is to provide a locking lock device that can be retrofitted to a game table or the like and has a high locking effect. .
[0010]
DISCLOSURE OF THE INVENTION
The present invention locks an opening / closing part such as a door.OutAn attachment part attached to the movable part of the lock mechanism, and a cable body having one end connected to the attachment part;Installed outside the gaming machine having the opening and closing part,Locking mechanism that enables locking or movement of the other end of the cable bodyIn the locking lock device for locking the locking mechanism, the lock mechanism portion holds the other end portion of the cord body, and the cord body is drawn into or pulled out of the lock mechanism portion. And a locking means for locking the slider so that the slider does not move in the unlocking direction of the locking mechanism, and the slider is connected to the other end of the cable body. The cable body is inserted into the cable body insertion hole, and the cable body is prevented from coming off by a fixing screw screwed from the outer peripheral surface toward the cable body insertion hole, and the fixing screw is provided in the case Exposed to the outside of the caseIs. Here, the striated body is typically a wire, a chain, a nylon teg, or the like, but may be any as long as it has sufficient strength and durability. As a method of attaching the attachment part to the movable part of the locking mechanism, screwing, welding, locking, etc. may be used if possible, but the method of adhering using an adhesive or double-sided adhesive tape is the simplest post-installation method It is.
[0011]
According to such a locking device, the locking mechanism portionWhen the slider is locked by the locking means, the slider cannot be moved in the unlocking direction, so that the locking mechanism is also locked so as not to be unlocked via the cord.That is, by pulling the slider of the locking mechanism with the locked cable body so that the slider of the locking mechanism does not move in the unlocking direction, the locking mechanism can be locked, and the locking mechanism is provided with a lock. The locking mechanism can be double locked. Therefore, according to the present invention, the locking lock device can be retrofitted to the locking mechanism, and the reliability of the locking mechanism can be improved only by adding the locking lock device having a simple structure.Further, the other end portion of the cable body is fixed to the slider by a fixing screw, and the case is provided with a long hole for exposing the fixing screw, so that the fixing screw does not depend on the position of the slider. If the locking mechanism cannot be unlocked due to some trouble, the locking mechanism can be unlocked by loosening the fixing screw from the outside of the case through the long hole and removing the cable body. The mechanism can be unlocked.
[0012]
Note that the method of locking the locking mechanism is not limited to the method of pulling with a cable body, and the locking mechanism can be locked by pushing with a cable body as long as it has a high rigidity such as a wire.
[0013]
Also, if the striated body is inserted into the tube and at least one end of the tube is fixed, the striated body is retained by the tube, and the striated body can be pulled or pushed. Will not focus or bend significantly. Therefore, the cable body does not interfere with the internal structure of the gaming machine or the like, and the locking and locking device can be disposed using the empty space inside the gaming machine or the like. Become.
[0014]
Specific implementation of such a locking deviceFormasThe sliderIs elastically biased in the direction opposite to the unlocking direction of the locking mechanism, and when the locking mechanism is locked, the cord body is biased in the moving direction at the time of locking. There is no need to pull or push the striatum. still,SliderAs a method of urging the pressure, a method using a spring is the simplest and has durability.
[0015]
Further, as another specific embodiment of the locking lock device, the lock mechanism sectionIs the sliderDriving means for movingTheThere is something to prepare. In such a lock device, the cable body can be pulled or pushed by driving means using a motor or the like, and the lock mechanism can be reliably locked or unlocked.
[0016]
Further, in such an embodiment, after a predetermined time has elapsed after the opening and closing part is closed, the driving means moves the locking mechanism in the direction in which the locking mechanism is locked.SliderIf the key is moved, forgetting to lock can be prevented.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIG. 2 is a schematic side view of a
[0019]
FIG. 3 is a view for explaining the structure of the
[0020]
The upper and lower locking levers 16 can be rotated in conjunction with each other by inserting and rotating the key 14 b into the
[0021]
FIG. 4A is a plan view showing a locking
[0022]
The
[0023]
Further, guide
[0024]
FIG. 9 shows a cross-sectional view of the
[0025]
A
[0026]
As shown in FIG. 4, the
[0027]
Next, a method for attaching the locking
[0028]
When attaching the
[0029]
FIG. 10 is a block diagram showing an electrical configuration of the locking
[0030]
The
[0031]
Next, the processing operation in the
[0032]
Here, in order to open the
[0033]
As a result, in the
[0034]
Further, after the
[0035]
Thereby, in the
[0036]
In the
[0037]
Next, when opening the
[0038]
On the other hand, when the
[0039]
If the front surface of the locking
[0040]
Further, in the event of an emergency in which the lock of the locking /
[0041]
In this embodiment, since the
[0042]
(Second Embodiment)
13 is a side view showing the structure of the
[0043]
Below the
[0044]
A driven
[0045]
In the
[0046]
On the other hand, when the
[0047]
In such an embodiment, the gear ratio of the
[0048]
If the
[0049]
Further, when the
[0050]
(Third embodiment)
FIG. 16A shows still another embodiment of the present invention, and shows another method of attaching the
[0051]
(Fourth embodiment)
FIG. 17A shows still another embodiment of the present invention, and shows still another method of attaching the
[0052]
Therefore, when attaching the
[0053]
(Other matters)
If the
[0054]
In addition, the wire is used in the above-described embodiment as the striated body, but the type of striated body is not limited to this, and a resin thread such as nylon tegs, a chain, or the like that can be pulled. It may be used. In the above embodiment, the cord body is pulled to be in a locked state. However, as long as the wire has high rigidity and is difficult to buckle, it can be locked in a state in which the cord state is pushed out. is there.
[0055]
【The invention's effect】
As is apparent from the description of the above embodiment, the locking device of the present invention can be easily added later to a locking mechanism of a gaming machine such as a slot machine or a pachinko machine, thereby inadvertently locking the locking mechanism. Can be prevented from being unlocked. In addition, since the attachment portion and the lock mechanism portion are connected by a wire body such as a wire, the locking lock device can be attached using a narrow space in the gaming machine, and can be used regardless of the structure of the gaming machine. Therefore, it is possible to provide a locking device with high versatility and high reliability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a partially cutaway side view showing the structure of a conventional locking device, and FIG. 1B is a schematic view of the locking device viewed from the front side.
FIG. 2 is a side view of a slot machine equipped with a locking device according to the present invention.
FIG. 3 is a view showing a structure of a locking mechanism provided in the slot machine of the above.
FIG. 4A is a plan view of a locking lock device according to an embodiment of the present invention, and FIG. 4B is a partially exploded side view of the lock mechanism.
FIG. 5 is a perspective view of a slider (shown with the bottom face up) and an actuator housed in the lock mechanism section same as above.
FIG. 6 is a diagram showing a cross section of the slider and the internal structure of the actuator.
FIG. 7 is a plan view of a wire fixing screw.
FIG. 8 is a front view of a slider disposed on the casing of the actuator.
9 is a cross-sectional view of the lock mechanism portion of FIG. 4 (b).
FIG. 10 is a block diagram showing an electrical configuration of the locking lock device of the above.
FIG. 11 is a flowchart for explaining the operation of the drive unit in the locking lock device of the above.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a lock mechanism portion in which a slider is unlocked.
FIG. 13 is a partially cutaway view showing the internal structure of a locking lock device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 14 is an enlarged cross-sectional view showing a part of a lock mechanism portion constituting the locking lock device of the above.
FIG. 15 is a flowchart for explaining the operation of the drive unit in the locking lock device of the above.
FIGS. 16A and 16B are views for explaining a mounting method of a mounting piece in still another embodiment of the present invention.
FIGS. 17A and 17B are views for explaining a mounting method of a mounting piece in still another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
13 Door
14a Keyhole
14b key
15 Locking mechanism
16 Locking lever
17 Locking part
22 Link stick
23 Locking and locking device
26 Slider
27 Actuator
28 Claw
29 wires
36 electromagnet
37 Locking claw
57 Locking mechanism
60 wire tube
61 Mounting piece
63 Tube fixing bracket
66 Drive unit
67 remote control
80 Driver
82 motor
83 Reducer
Claims (6)
前記取付け部に一方端部を繋がれた索条体と、
前記開閉部分を有する遊技機の外部に設置され、前記索条体の他方端部をロックもしくは移動可能にするロック機構部と、
を備えた前記施錠機構をロックするための施錠ロック装置において、
前記ロック機構部は、前記索条体の他方端部を保持し、かつ、前記索条体がロック機構部内に引き込まれ又は引き出される方向に移動できるスライダと、前記施錠機構の解錠される方向に前記スライダが動けないように前記スライダをロックするロック手段とをケース内に内蔵され、
前記スライダは、前記索条体の他方端部を索条体挿入穴に挿入され、外周面から前記索条体挿入穴に向けて螺入された固定ネジによって前記索条体を抜け止めされており、
前記固定ネジは、前記ケースに設けられた長孔からケースの外部に露出していることを特徴とする施錠ロック装置。A mounting portion mounted to the movable portion of the facilities locking means you lock the closing part such as a door,
A cord body having one end connected to the mounting portion;
A lock mechanism that is installed outside a gaming machine having the opening and closing portion and that locks or moves the other end of the rope; and
In a locking lock device for locking the locking mechanism comprising:
The locking mechanism portion holds the other end portion of the cable body and can move in a direction in which the cable body is drawn into or pulled out of the lock mechanism portion, and a direction in which the locking mechanism is unlocked And a locking means for locking the slider so that the slider cannot move.
In the slider, the other end portion of the cable body is inserted into the cable body insertion hole, and the cable body is prevented from being detached by a fixing screw screwed from the outer peripheral surface toward the cable body insertion hole. And
The locking lock device , wherein the fixing screw is exposed to the outside of the case through a long hole provided in the case .
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