JP3755139B2 - 木造建築物における接合連繋構造 - Google Patents

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Description

本発明は、木造建築物における接合連繋構造、さらに詳しくは、木造建築物における梁,桁もしくは土台と柱との間の接合連繋構造の改良に関する。
木造建築物におけるこの種の接合連繋構造として、特許文献1(第2565441号実用新案登録公報)および特許文献2(第2570543号実用新案登録公報)等に記載されたものが既に知られている。
特許文献1に記載のものは、梁と柱を接合連繋する構造で、柱に取り付けてある接合金具に梁の端部を嵌合し、その接合金具と梁に設けてある楔用窓孔に、楔案内片を挿通するとともに、打込み横長楔を、その一側面を上記楔案内片に摺接させながら打ち込み、これにより、梁全体が上記接合金具に対して柱に向かって移動し、梁の端部面を柱の側面に強制的に接合し強固に連繋するようにしたものである。
また、特許文献2に記載のものは、柱と土台を接合連繋する構造で、土台に取り付けてある接合金具に柱の下端部を嵌合し、その接合金具と柱に設けてある楔用窓孔に、楔案内片を挿通するとともに、打込み横長楔を、その一側面を上記楔案内片に摺接させながら打ち込み、これにより、柱全体が上記接合金具に対して土台に向かって下降し、柱の下端部面を土台の上面に強制的に接合し強固に連繋するようにしたものである。
すなわち、上記特許文献1および2記載のものは、いずれも、打込み横長楔の打込みを、その一側面については楔案内片に摺接させながら行うものであるが、該打込み横長楔の他側面は、上記楔用窓孔内において梁または柱の対向面に直接摺接しながらその対向面を押圧し、それによって、梁を柱に向けて移動させるか、柱を土台に向けて下降させている。
このため、梁または柱に形成されている楔用窓孔の上記対向面に、打込み横長楔の摺接と押圧による食い込みや変形を生じ、その打込み横長楔を正確に打ち込めず、したがってまた、梁と柱との接合連繋や柱と土台との接合連繋を、設定どおり強固なものにできないという問題があった。
第2565441号実用新案登録公報 第2570543号実用新案登録公報
本発明の目的は、打込み横長楔の打込みによっても、梁または柱等の楔用窓孔の対向面に食い込みや変形を生じさせることなく、その打込み横長楔を正確に打ち込むことができ、したがって、梁と柱との間の接合連繋や柱と土台との間の接合連繋を設定どおり強固なものにしようとするものである。
請求項1記載の本発明木造建築物における接合連繋構造は、柱に取り付けた接合金具に梁または桁の端部を嵌合し、その接合金具と梁または桁の楔用窓孔に、楔案内片を装着し、その楔案内片に重合案内させながら打込み横長楔を打ち込むことにより、梁または桁全体を柱に向かって移動し、梁または桁と柱を接合連繋している木造建築物における接合連繋構造において、楔用窓孔b′,c′に、たがいに対向する内面に楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′、18,18′を掘設した一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′を装着し、この一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′の間に、打込み横長楔e,i,k,n,pを上記楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′、18,18′に案内させながら打ち込んでなる。
請求項2記載の本発明木造建築物における接合連繋構造は、土台に取り付けた接合金具に柱の下端部を嵌合し、その接合金具と柱の下端部の楔用窓孔に、楔案内片を装着し、その楔案内片に重合案内させながら打込み横長楔を打ち込むことにより、柱全体を土台に向かって下降し、柱と土台を接合連繋している木造建築物における接合連繋構造において、楔用窓孔b′,c′に、たがいに対向する内面に楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′、18,18′を掘設した一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′を装着し、この一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′の間に、打込み横長楔e,i,k,n,pを上記楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′、18,18′に案内させながら打ち込んでなる。
請求項3記載の本発明は、一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′が、たがいに対向する内面に掘設している楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′を、基端部9,9′を深く、先端部10,10′を浅くしている請求項1または2記載の木造建築物における接合連繋構造である。
請求項4記載の本発明は、一対の楔案内片o,o′が、たがいに対向する内面に掘設している楔案内溝18,18′を、基端部9,9′から先端部10,10′にわたり同じ深さにしている請求項1,2または3記載の木造建築物における接合連繋構造である。
請求項5記載の本発明は、一方の楔案内片d、g、j、m、oが、その外面に縦凹溝13を掘設し、その縦凹溝13を接合金具bの楔用窓孔b′の孔縁b′1に嵌合している請求項1,2,3または4記載の木造建築物である。
請求項6記載の本発明は、一方の楔案内片d、g、j、m、oが、その先端部10に係止部12を突設し、その係止部12に他方の楔案内片d′、g′、j′、m′、o′の先端部10′が係止している請求項1,2,3,4または5記載の木造建築物における接合連繋構造である。
請求項7記載の本発明は、一方の楔案内片dが、その内面に掘設している楔案内溝11を、先端部10の係止部12に貫通させている請求項6記載の木造建築物における接合連繋構造である。
請求項8記載の本発明は、一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′および打込み横長楔e,i,k,n,pが木製、鉄等の金属製または合成樹脂製である請求項1,2,3,4,5または6記載の木造建築物における接合連繋構造である。
本発明においては、楔用窓孔b′,c′に一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′を装着し、打込み横長楔e,i,k,n,pがそれら一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′の間に、楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′、18,18′に案内されるので、正確に打ち込まれ、しかも、打込み横長楔e,i,k,n,pが、梁c(桁、柱)に形成される楔用窓孔c′の内面に食い込みや変形を生じさせるようなことがない。
また、一方の楔案内片d、g、j、m、oの縦凹溝13を接合金具bの芯板3の孔縁b′1に嵌合させるとともに、その楔案内片d、g、j、m、oの係止部12に他方の楔案内片d′、g′、j′、m′、o′の先端部10′の端面を係止させているので、打込み横長楔e,i,k,n,pを打ち込むのにともなって楔案内片d′、g′、j′、m′、o′が、その打込み方向に一緒に移動し、楔用窓孔c′から外方に飛び出してしまうようなこともない。
したがって、梁cと柱aとの間(あるいは柱と土台との間)の接合連繋を設定どおり、緊密にしてかつ強固なものにできる。
楔用窓孔b′,c′に、たがいに対向する内面に楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′、18,18′を掘設した一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′を装着し、この一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′の間に、打込み横長楔e,i,k,n,pを上記楔案内溝11,11′、16,16′、17,17′、18,18′に案内させながら打ち込んでなる。
第1実施例(図1〜7)
この実施例は、梁と柱の接合連繋構造に係り、それは、概括的には、柱aに取り付けた接合金具bに、梁cの端部を嵌合支持するとともに、その接合金具bの楔用窓孔b′と梁cの端部の楔用窓孔c′とに装着した一対の木製の楔案内片d,d′の間に同じく木製の打込み横長楔eを打ち込むことにより、上記接合金具bを介し、柱aと梁cとを緊密にしてかつ強固に接合連繋するもので、この一対の楔案内片d,d′の間に打込み横長楔eを打ち込んでいることをもっとも重要な点としている。
上記接合金具bは、起立板1と底板2とでL形をなすとともに、これら起立板1の内面と底板2の上面との間に芯板3を設立固定し、その芯板3の略中央に方形の上記楔用窓孔b′を開設している。
この接合金具bは、柱aの側面所要位置に掘設形成した浅底凹処4に上記起立板1を嵌合し、複数組のボルト5とナット6とにより、柱aにしっかりと取付け固定される。
上記梁cは、その端部の下面c1に、接合金具bの底板2を受入するのに必要なそれと略同形,同大の浅底凹処7を掘削形成するとともに、該端部の(梁cの長軸線に沿う)中央には、接合金具bの芯板3を受入するのに必要なそれと略同形,同大の嵌合縦溝8を、上記端部の端面c2と上面c3および上記浅底凹処7に連通開口する状態にして掘削形成している。
また、梁cは、その端部の両側の側面c4,c5に開口する上記楔用窓孔b′と同形,同大でかつ筒孔状の楔用窓孔c′を、上記嵌合縦溝8を横断する状態において掘削形成している。
さらに、梁cは、柱aに取付け固定されている上記接合金具bに対し、浅底凹処7を底板2に嵌合するとともに嵌合縦溝8を芯板3に嵌合し、かつ、楔用窓孔c′と楔用窓孔b′に略一致させた状態で、乗載支持される。
このとき、梁cの端面c2は柱aの対向側面との間および接合金具bの起立板1の内面との間に隙間f1を空け、また、梁cの浅底凹処7の柱aから遠い側の内面は接合金具bの底板2の端面との間に隙間f2を空け、かつ、接合金具bの芯板3に形成の上記楔用窓孔b′の柱aから遠い側の孔縁b′1を梁cの楔用窓孔c′内に少し突出させ、反対に柱aに近い側の孔縁b′2を楔用窓孔c′外に位置する状態にして、そこに隙間f3を空けるとともに、梁cの嵌合縦溝8の内奥部と上記芯板3の後端3′との間に隙間f4を空ける(図2)。
次に、上記楔案内片d,d′と打込み横長楔eについて説明する。
楔案内片d,d′は、長さLを梁cの幅員(側面c4,c5間)と略同じにするとともに、高さhを楔用窓孔b′および楔用窓孔c′の高さと略同じにし、幅wを高さhの略2分の1とした木製の直方体であり、たがいに対向する垂直内面には、基端部9,9′側を深くし先端部10,10′側を浅くするが、高さ(幅)h′を同じにする断面凹形の楔案内溝11,11′を掘設している。
また、楔案内片dは、その先端部10の内面側に係止部12を突設形成し、上記楔案内溝11の先端部を係止部12に貫通させるとともに、外面の長手方向中央に縦凹溝13を掘設している。
楔案内片d′はその先端部10′に上記係止部12の少なくとも端縁部分と噛合する切欠部12′を形成している。
打込み横長楔eは、楔案内片d,d′の長さL、したがってまた梁cの幅員より十分に長い所要の長さを有し、断面が方形で、その高さh″については、基端部14から先端部15の全長にわたり上記楔案内溝11,11′の高さ(幅)h′と略同じにするが、幅については、基端部14側の幅w1に比し先端部15側の幅w2を徐々に細くする先細の木製角棒状をなすものである。
そして、これら楔案内片d,d′と打込み横長楔eは、上記のように柱aに取付け固定した接合金具bに梁cを乗載支持したところで、それらの楔用窓孔c′と楔用窓孔b′に装着され、これによって、柱aと梁cとを接合金具bを介し緊密にしてかつ強固に接合連繋するものである。
それにはまず、楔案内片d,d′を、たがいの楔案内溝11,11′を対向させた状態(図6,7)で、一緒にあるいは個別に楔用窓孔c′および楔用窓孔b′に挿入し、楔案内片dの縦凹溝13を、接合金具bの芯板3の孔縁b′1(前記のように梁cの楔用窓孔c′内に少し突出している)に嵌合させるとともに、楔案内片dの係止部12に楔案内片d′の切欠部12′を噛合させる(図2)。
その後、打込み横長楔eを、楔案内片d,d′の基端部9,9′から楔案内溝11,11′に打ち込む。この打ち込みにより、梁c全体が、接合金具bに沿い柱aに向かって、前記隙間f1〜f4を縮小しながら徐々に前進移動し、ついには端面c2を柱aの側面に圧接する。
圧接が完全な状態となったとき、梁cの側面c4,c5から外方に突出している打込み横長楔eの基端部14と先端部15を鋸で切断除去する(図3)。
本実施例においては、打込み横長楔eが、楔案内片d,d′の楔案内溝11,11′に案内されながら打ち込まれ、柱aに近い側の楔案内片d′を介し、梁c全体を前進移動させる。
したがって、打込み横長楔eが梁cの楔用窓孔c′の内面に食い込みや変形を生じさせるようなことがない。
また、楔案内片dの縦凹溝13を接合金具bの芯板3の孔縁b′1に嵌合させるとともに、その楔案内片dの係止部12に楔案内片d′の切欠部12′を噛合させているので、打込み横長楔eを楔案内溝11,11′に沿って打ち込むのにともなって楔案内片d′が、その打込み方向に一緒に移動し、楔用窓孔c′から外方に飛び出してしまうようなこともない。
したがって、梁cと柱aとの間を緊密にしてかつ強固に接合連繋できる。
第2実施例(図8〜14)
この実施例は、一対の楔案内片および打込み横長楔が金属製であり、そのためにそれらが木製であるのとその構造を異にすることにおいて、上記第1実施例と相違するが、その他の点は、同第1実施例と同様であるので、共通部分については同じ符号を付して説明を省略し、以下には相違点に関してだけ説明する。
楔案内片gは、長さLを梁cの幅員(側面c4,c5間)と略同じにするとともに、高さhを楔用窓孔b′および楔用窓孔c′の高さと略同じにし、幅wを高さhの略2分の1とした鉄等の金属製の直方体であり、その一側内面に基端部9側を深くし先端部10側を浅くするが、高さ(幅)h′を同じにし、かつ内面を粗面とする断面凹形の楔案内溝11を掘設するとともに、外面の長手方向中央に縦凹溝13を掘設し、かつ、先端部10の内面側に係止部12を突設形成している。
また、楔案内片g′は、高さhを楔用窓孔b′および楔用窓孔c′の高さと略同じにし、幅wを高さhの略2分の1とした鉄等の金属製の直方体であり、その一側内面に基端部9′側を深くし先端部10′側を浅くするが、高さ(幅)h′を同じにし、かつ内面を粗面とする断面凹形の楔案内溝11′を掘設している。
しかし、この楔案内片g′は、先端部10′に係止部12を形成することなく、したがって、その長さL′を係止部12を形成していない分だけ楔案内片gの長さLより短くし、また、外面に縦凹溝13を掘設していないことにおいて、楔案内片gと異なる。
打込み横長楔iは、その長さを楔案内片g′の長さL′と同じにするとともに、断面が方形で、その高さh″については、基端部14から先端部15の全長にわたり上記楔案内溝11,11′の高さ(幅)h′と略同じにするが、幅については、基端部14側の幅w1に比し先端部15側の幅w2を徐々に細くし、かつ周面を粗面とする先細の鉄等の金属製角棒状をなすものである。
そして、これら楔案内片g,g′と打込み横長楔iは、柱aに取付け固定した接合金具bに梁cを乗載支持したところで、それらの楔用窓孔c′と楔用窓孔b′に装着され、これによって、柱aと梁cとを接合金具bを介し緊密にしてかつ強固に接合連繋するものである。
それにはまず、楔案内片g,g′を、たがいの楔案内溝11,11′を対向させた状態(図13,14)で、一緒にあるいは個別に、楔用窓孔c′および楔用窓孔b′に挿入し、楔案内片gの縦凹溝13を、接合金具bの芯板3の孔縁b′1(前記のように梁cの楔用窓孔c′内に少し突出している)に嵌合させるとともに、楔案内片gの係止部12に楔案内片g′の先端部10′の端面を係合せる(図8)。
その後、打込み横長楔iを、楔案内片g,g′の基端部9,9′側から楔案内溝11,11′に打ち込む。この打ち込みにより、梁c全体が、接合金具bに沿い柱aに向かって、前記隙間f1〜f4を縮小しながら徐々に前進移動し、ついには端面c2を柱aの側面に圧接する。
圧接が完全な状態となったとき、打込み横長楔iの先端部15が楔案内片gの係止部12に当接するとともに、基端部14が、その端面を、楔案内片g,g′の基端9,9′の端面、したがってまた梁cの側面c4と面一にするように、関係各部を設計してある(図9)。
本実施例においても、第1実施例と同じように、打込み横長楔iが、楔案内片g,g′の楔案内溝11,11′に案内されながら打ち込まれ、柱aに近い側の楔案内片g′を介し、梁c全体を前進移動させる。
したがって、打込み横長楔iが梁cの楔用窓孔c′の内面に食い込みや変形を生じさせるようなことがない。
また、楔案内片gの縦凹溝13を接合金具bの芯板3の孔縁b′1に嵌合させるとともに、その楔案内片gの係止部12に楔案内片g′の先端部10′を係合させているので、打込み横長楔iを楔案内溝11,11′に沿って打ち込むのにともなって楔案内片g′が、その打込み方向に一緒に移動し、楔用窓孔c′から外方に飛び出してしまうようなこともない。
したがって、梁cと柱aとの間の接合連繋を設定どおり、緊密にしてかつ強固に接合連繋できる。特に、楔案内片g,g′の楔案内溝11,11′の内面および打込み横長楔iの周面を粗面としているので、たがいの摩擦抵抗が大きく、地震等で当該木造建築物が振動することがあっても、不用意に弛緩するようなおそれはないものである。
図15,16は、第2実施例における上記楔案内片g,g′と打込み横長楔iの第1変形例を示している。
この変形例に係る楔案内片j,j′は、たがいの内面に形成した楔案内溝16,16′が、断面>,<形をなしていることにおいて、第2実施例の楔案内片g,g′の楔案内溝11,11′が断面凹形であるのと相違し、また、この変形例に係る打込み横長楔kは、その断面が菱形をなしていることにおいて、第2実施例の打込み横長楔iが断面方形であるのと相違し、その他の点は、第2実施例の楔案内片g,g′と打込み横長楔iと変わらない。
そこで、同じ構造部分については、説明を省略し、同じ符合を付しておくだけとする。
図17,18は、第2実施例における上記楔案内片g,g′と打込み横長楔iの第2変形例を示している。
この変形例に係る楔案内片m,m′は、外周面が半円形をなし、その内面に形成された楔案内溝17,17′が断面弧状をなしていることにおいて、第2実施例の楔案内片g,g′の外周面が角形で、楔案内溝11,11′が凹形であるのと相違し、また、この変形例に係る打込み横長楔nは、その断面が横向き楕円形をなしていることにおいて、第2実施例の打込み横長楔iが断面方形であるのと相違し、その他の点は、第2実施例の楔案内片g,g′と打込み横長楔iと変わらない。
そこで、同じ構造部分については、説明を省略し、同じ符合を付しておくだけとする。
なお、この第2変形例に係る楔案内片m,m′および打込み横長楔nを採用するに当たっては、前記接合金具bの楔用窓孔b′の形状および梁cの楔用窓孔c′の楔用窓孔b′の形状を、楔案内片m,m′の外周面に一致する円形にし、たがいがの納まりが適合するようにしておくものである。
図19,20は、第2実施例における上記楔案内片g,g′と打込み横長楔iの第3変形例を示している。
この変形例に係る楔案内片o,o′は、長さL,L′を第2実施例の楔案内片g,g′と同じにするとともに、高さhを楔用窓孔b′および楔用窓孔c′の高さと略同じにし、幅wを高さhの略2分の1とした鉄等の金属製の直方体であること、外面の長手方向中央に縦凹溝13を掘設し、かつ、先端部10の内面側に係止部12を突設形成していることにおいては、第2実施例の楔案内片g,g′と同じである。
しかし、この変形例に係る楔案内片o,o′は、第2実施例の楔案内片g,g′と相違し、その内面に形成した楔案内溝18,18′が、基端部9から先端部10までの全長にわたり、深さおよび高さ(幅)h′を同じに掘設形成され、その他の点については第2実施例の楔案内片g,g′と同じにしている。
また、この変形例に係る打込み横長楔pは、長さを第2実施例の打込み横長楔iの長さと同じにするとともに、断面が方形で、その高さh″については、基端部14から先端部15の全長にわたり上記楔案内溝11,11′の高さ(幅)h′と略同じにするとともに、幅w3については、全長にわたり同じにし、僅かに先端部15の辺縁を面取り加工した鉄等の金属製角棒状をなすものである。
これら楔案内片o,o′と打込み横長楔pもまた、第2実施例の楔案内片g,g′と打込み横長楔iの場合と同じように、柱aに取付け固定した接合金具bに梁cを乗載支持したところで、それらの楔用窓孔c′と楔用窓孔b′に装着することによって、梁c全体が、接合金具bに沿い柱aに向かって、前記隙間f1〜f4を縮小しながら徐々に前進移動し、ついには端面c2を柱aの側面に圧接させるものである。
以上第1,2実施例、および第2実施例に係る楔案内片と打込み横長楔の第1〜3変形例は、柱aと梁cとを接合連繋する場合について説明したが、本発明は、柱と桁との接合連繋に適用できるのはもちろん、接合金具bを土台(図示していない)に取付け、その接合金具bに柱aの下端部を嵌合する構造とすることによって、土台と柱を接合連繋する場合にも同様に適用できる。
また、一対の楔案内片d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′および打込み横長楔e,i,k,n,pについては、これらを、木製、鉄等の金属製または合成樹脂製とすることができ、特に、第1実施例においては、楔案内片d,d′および打込み横長楔eを木製の場合に関して説明したが、楔案内片d,d′だけを金属製または合成樹脂製としてもよい。
本発明の第1実施例に係る梁と柱の接合連繋構造の分解状態の斜視図である。 第1実施例に係る梁と柱の接合連繋構造において、一対の楔案内片の間に打込み横長楔を打ち込もうとしている状態の横断平面図である。 図2における打込み横長楔の打ち込みを終えた状態の横断平面図である。 図3における打込み横長楔の突出基端と先端を切除し終えた状態の側面図である。 第1実施例の一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 上記一対の楔案内片の横断平面と打込み横長楔の平面を示す図である。 同じく一対の楔案内片と打込み横長楔の平面図である。 本発明の第2実施例に係る梁と柱の接合連繋構造において、一対の楔案内片の間に打込み横長楔を打ち込もうとしている状態の横断平面図である。 図8における打込み横長楔の打ち込みを終えた状態の横断平面図である。 同上の側面図である。 第2実施例の一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 同じく第2実施例の一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 上記一対の楔案内片の横断平面と打込み横長楔の平面を示す図である。 同じく上記一対の楔案内片と打込み横長楔の平面図である。 第2実施例の上記楔案内片の第1変形例である一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 同じく上記一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 第2実施例の上記楔案内片の第2変形例である一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 同じく上記一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 第2実施例の上記楔案内片の第3変形例である一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。 同じく上記一対の楔案内片と打込み横長楔の斜視図である。
符号の説明
a 柱
b 接合金具
c 梁
b′,c′ 楔用窓孔
b′1 孔縁
d,d′、g,g′ 楔案内片
j,j′、m,m′ 楔案内片
o,o′ 楔案内片
e,i,k,n,p 打込み横長楔
9,9′ 基端部
10,10′ 先端部
11,11′ 楔案内溝
12 係止部
13 縦凹溝
16,16′ 楔案内溝
17,17′ 楔案内溝
18,18′ 楔案内溝

Claims (8)

  1. 柱に取り付けた接合金具に梁または桁の端部を嵌合し、その接合金具と梁または桁の楔用窓孔に、楔案内片を装着し、その楔案内片に重合案内させながら打込み横長楔を打ち込むことにより、梁または桁全体を柱に向かって移動し、梁または桁と柱を接合連繋している木造建築物における接合連繋構造において、楔用窓孔(b′,c′)に、たがいに対向する内面に楔案内溝(11,11′、16,16′、17,17′、18,18′)を掘設した一対の楔案内片(d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′)を装着し、この一対の楔案内片(d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′)の間に、打込み横長楔(e,i,k,n,p)を上記楔案内溝(11,11′、16,16′、17,17′、18,18′)に案内させながら打ち込んでなることを特徴とする木造建築物における接合連繋構造。
  2. 土台に取り付けた接合金具に柱の下端部を嵌合し、その接合金具と柱の下端部の楔用窓孔に、楔案内片を装着し、その楔案内片に重合案内させながら打込み横長楔を打ち込むことにより、柱全体を土台に向かって下降し、柱と土台を接合連繋している木造建築物における接合連繋構造において、楔用窓孔(b′,c′)に、たがいに対向する内面に楔案内溝(11,11′、16,16′、17,17′、18,18′)を掘設した一対の楔案内片(d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′)を装着し、この一対の楔案内片(d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′)の間に、打込み横長楔(e,i,k,n,p)を上記楔案内溝(11,11′、16,16′、17,17′、18,18′)に案内させながら打ち込んでなることを特徴とする木造建築物における接合連繋構造。
  3. 一対の楔案内片(d,d′、g,g′、j,j′、m,m′)が、たがいに対向する内面に掘設している楔案内溝(11,11′、16,16′、17,17′)を、基端部(9,9′)を深く、先端部(10,10′)を浅くしていることを特徴とする請求項1または2記載の木造建築物における接合連繋構造。
  4. 一対の楔案内片(o,o′)が、たがいに対向する内面に掘設している楔案内溝(18,18′)を、基端部(9,9′)から先端部(10,10′)にわたり同じ深さにしていることを特徴とする請求項1,2または3記載の木造建築物における接合連繋構造。
  5. 一方の楔案内片(d、g、j、m、o)が、その外面に縦凹溝13を掘設し、
    その縦凹溝(13)を接合金具(b)の楔用窓孔(b′)の孔縁b′1に嵌合していることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の木造建築物における接合連繋構造。
  6. 一方の楔案内片(d、g、j、m、o)が、その先端部10に係止部12を突設し、その係止部12に他方の楔案内片(d′、g′、j′、m′、o′)の先端部10′が係止していることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の木造建築物における接合連繋構造。
  7. 一方の楔案内片(d)が、その内面に掘設している楔案内溝(11)を、先端部10の係止部12に貫通させていることを特徴とする請求項6記載の木造建築物における接合連繋構造。
  8. 一対の楔案内片(d,d′、g,g′、j,j′、m,m′、o,o′)および打込み横長楔(e,i,k,n,p)が木製、鉄等の金属製または合成樹脂製であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の木造建築物における接合連繋構造。
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