JP3753908B2 - ベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情報マップ - Google Patents

ベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情報マップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベースメーキャップ化粧料選択方法およびその際に用いるベースメーキャップ化粧料選択情報マップに関する。
【0002】
【従来の技術】
メーキャップ化粧料の役割には、美しくみせる、肌を守るという物理的、外的機能と、気持ちにけじめをつける、活動への活力を生み出す、あるいは、変身願望を充足する等の精神的、内的機能とがある。
【0003】
メーキャップ化粧料は、施す部位によって、ほぼ肌全体に施して肌を整えあるいは美しくするファンデーション等のベースメーキャップと、特定の部位に施して美しくする口紅等のポイントメーキャップとに大別される。
【0004】
前者のベースメーキャップは、さらに使用目的に応じて、化粧下地と、ファンデーションと、おしろいとに略分類される。
【0005】
化粧下地は、毛穴など肌の凹凸を整えたり、ファンデーションのつきをよくしメーキャップを長持ちさせるためのものである。ファンデーションは、肌に好みの色や質感を与え美しくみせ、また、肌の欠点をカバーし、紫外線や寒風等から肌を守るためのものである。おしろいは、ファンデーションを塗布した肌に自然な質感を与えて、より美しい仕上がりにしたり、ファンデーションの油分を抑え、メーキャップを長持ちさせるものであり、また、このおしろいは化粧下地のうえから直接施して粉化粧としても用いられる。
【0006】
このようなベースメーキャップ化粧料は、使用性、機能性、シーズン性等の観点から新しいタイプのものがつぎつぎと開発されて消費者に提供されている。
【0007】
このように無数に提供されるベースメーキャップ化粧料の中から自分に合ったベースメーキャップ化粧料を消費者が選択する場合、消費者個人の長年の使用経験に基づく主観的な判断によって行われ、あるいは、豊富な経験と専門知識を備えた美容コンサルタントのアドバイスに基づいて行われるのが現状である。
【0008】
一方、消費者あるいは美容コンサルタントが肌に合ったベースメーキャップ化粧料を選択する際の目安は、使用性等の嗜好的な要素ととともに肌の色に基づくものが殆どである。そして、肌の色に着目したベースメーキャップ化粧料の選択方法については種々検討されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、個々の消費者が自己の判断に基づいてベースメーキャップ化粧料を選択する場合、各人が種々の肌特性に応じた好適なベースメーキャップ化粧料について広範な知識を持っていることは稀であるため、いわばひとりよがりの判断に陥り、客観的にみると他のベースメーキャップ化粧料の方がその人に適しているというケースが考えられる。
【0010】
本発明は上記の観点に鑑みてなされたものであり、きれいな仕上がりの観点から豊富かつ客観的な情報に基づいて容易に各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を施すことができるベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情報マップを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るベースメーキャップ化粧料選択方法は、複数の被験者について肌の毛穴の面積(広さ)と深さとからなる肌特性を測定して肌特性指標を得るとともに、該複数の被験者に対して多種類のベースメーキャップ化粧料を施してそれぞれの被験者に好適なベースメーキャップ化粧料を官能評価によって選定して、該肌特性指標と該好適なベースメーキャップ化粧料とを対応付けたベースメーキャップ化粧料選択情報を予め準備し、該ベースメーキャップ化粧料選択情報に基づいて各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択することを特徴とする。
【0012】
これにより、容易に各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択して、施すことができる。すなわち、ベースメーキャップ化粧料を施すことによって得られる美しさは色味に負うところが大きいが、一方、塗布状態、すなわち、質感、さらに言いかえれば、仕上がりのきれいさによっても大きく左右される。この仕上がりのきれいさは肌特性、すなわち、肌の毛穴の面積(広さ)や深さ、さらにはきめによって程度が異なり、一方、施すベースメーキャップ化粧料の種類によっても程度が異なる。したがって、本発明では主要な肌特性である肌の毛穴の面積および深さを定量的に把握し、その定量的に把握された肌特性に合ったベースメーキャップ化粧料を官能評価により予め選択情報として得ておき、これを活用することにより、上記本発明の効果を得ることができる。
【0013】
この場合、前記ベースメーキャップ化粧料は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれか1つ又は2つ以上の組み合わせからなると、広範な肌特性を有する多くのヒトをカバーして好適なベースメーキャップ化粧料を選択することができ、好適である。
【0014】
また、この場合、前記ファンデーションは、固形状タイプまたは液状タイプであると、さらに多くのヒトをカバーすることができ、より好適である。
【0015】
また、本発明に係るベースメーキャップ化粧料選択情報マップは、肌の毛穴の面積(広さ)を表示する座標軸と肌の毛穴の深さを表示する座標軸とからなる肌特性指標を示す二元座標図上の各座標点に、当該各座標点の肌特性を有するヒトに対して好適なベースメーキャップ化粧料を重ねて示してなることを特徴とする。
【0016】
このベースメーキャップ化粧料選択情報マップを用いることにより、容易に各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択して施すことができる。
【0017】
この場合、前記ベースメーキャップ化粧料は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれか1つ又は2以上の組み合わせからなり、また、前記ファンデーションは、固形状タイプまたは液状タイプであると、広範な肌特性を有する多くのヒトをカバーすることができ、好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情報マップの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、以下に説明する。
【0019】
肌特性あるいは肌の質感として、かさつき、ざらつきや、化粧料の塗布の均一性、よれ、なじみ等があげられる。
【0020】
このような肌特性を観察するために、従来、拡大レンズを付けたビデオマイクロスコープで肌を撮像し、記録することが行われている。また、シリコン樹脂を用いて肌の鋳型(ネガティブレプリカ)を取り、これを拡大して観察することも行われている。また、本出願人は、肌の凹凸感を保存して肌の質感を正確に読み取ることができ、肌の凹凸量を正確に観察することのできる肌観察システムを開発しており、このシステムは、被験者の皮膚のステレオ画像を所定の視差角をなすように配設された2台のカメラで撮像し、皮膚の凹凸量を算出するものである。
【0021】
上記の各システムでは、解像度や定量性等に差異はあるものの、いずれも皮膚の凹凸状態を把握することができる。しかしながら、従来は、この皮膚の凹凸状態は定性的な参考情報として利用されるに止まり、化粧量の種類を選択するための直接的かつ定量的な指標として活用された例は見られない。
【0022】
本発明では、皮膚の凹凸量を毛穴の広さと深さとして正確かつ定量的に把握し、その定量的に把握された毛穴の特性すなわち、肌特性に合ったベースメーキャップ化粧料を官能評価により予め選択情報として得ておき、これを活用するものである。
【0023】
ここで、本発明の対象とされるメーキャップ化粧料は、肌特性を改善する観点から、ほぼ肌全体に施して肌を整えあるいは美しくする機能を有するファンデーション等のベースメーキャップ化粧料であり、ファンデーションとともに化粧下地、おしろいが適宜併用される。また、ファンデーションはほぼ固形状タイプと液状タイプとに大別することができ、それらの使用特性は大きく異なるため、肌特性に応じた使い分けが求められる。
【0024】
本実施の形態例に係るベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情報マップに用いるベースメーキャップ化粧料選択情報は以下の手順で準備される。
【0025】
まず、皮膚の毛穴の広さ(面積)および深さからなる肌特性(以下、必要に応じて単に肌特性ということがある。)が異なる120人の被験者を選出し、前記皮膚の凹凸量を評価するいずれかのシステムを用いて各人の肌特性を測定し、肌特性指標を得た。
【0026】
肌特性として、毛穴の広さが0〜3mm2(平方ミリメートル)程度、毛穴の深さが0〜0.7mm程度の範囲に分布したデータが得られた。全体の分布としては、毛穴の深さが浅ければ毛穴の広さが狭く、毛穴の深さが深ければ毛穴の広さも広い傾向にあり、毛穴の深さが深くて毛穴の広さが狭い被験者や毛穴の深さが浅くて毛穴の広さが広い被験者は少ない。
【0027】
一方、ベースメーキャップ化粧料として以下のものを準備した。
【0028】
固形状タイプのファンデーションは、通常、80〜93%程度の粉体と、7〜20%程度の油分と、その他薬剤とが配合されたものであり、ここでは、粉体88%、油分12%の一般的な配合のパウダリーファンデーションを用いた。液状タイプのファンデーションは、通常、10〜35%程度の粉体と、15〜50%程度の油分と、20〜70%の水分と、その他乳化剤や保湿剤とが配合されたものであり、ここでは、粉体10%、油分70%、水分20%の一般的な配合の液状ファンデーションを用いた。化粧下地は、通常、10〜35%程度の粉体と、10〜50%程度の油分と、20〜70%程度の水分と、その他乳化剤や保湿剤とが配合されたクリーム・乳化タイプと、化粧水タイプとに大別され、ここでは、乳化タイプのものとして、水分中に油分と粉体とを乳化させた化粧下地を用いた。おしろいは、通常、粉体を主体とした粉おしろいと、80〜93%程度の粉体と、7〜20%程度の油分と、その他薬剤とが配合された固形状おしろい等があるが、ここでは、タルクを主成分とした一般的な粉おしろいをを用いた。
【0029】
上記のベースメーキャップ化粧料について、(1)固形状タイプのファンデーションのみ、(2)固形状タイプのファンデーションおよび化粧下地の組み合わせ、(3)固形状タイプのファンデーションおよびおしろいの組み合わせ、(4)液状タイプのファンデーションのみ、(5)液状タイプのファンデーションおよび化粧下地の組み合わせ、(6)液状タイプのファンデーションおよびおしろいの組み合わせの6つの塗布ケースを設定した。そして、上記各被験者に対して、それぞれ、経験豊富な美容コンサルタントが適正と考える方法で化粧を施した。
【0030】
化粧後の肌性状の評価手法は以下のとおりである。
【0031】
すなわち、毛穴の目立ち、キメの粗さ等の評価項目を設定し、それぞれの評価項目に1〜5点のスコアを配し、各人について各評価項目毎の合計スコアを求め、所定の合計スコアを境界線として仕上がりの良好な被験者と仕上がりの良好でない被験者とに振り分けた。評価は、経験豊富な化粧コンサルタントが行った。
【0032】
上記の評価結果を図1、図2にベースメーキャップ化粧料選択情報マップとして示した。
【0033】
図1、図2はいずれも、二元座標図上に横軸に毛穴の広さ、縦軸に毛穴の深さが配置される。そして、個別の肌特性を有する各被験者は図1、図2の各二元座標図上にそれぞれ1つの座標点を占める。したがって、実際には各被験者の分布状態が散布図として示されるが、ここでは図示を省略している。
【0034】
図1は固形状タイプのファンデーション(以下、固形状ファンデーションという。)およびこれと化粧下地等とを組み合わせたケースについて領域表示したものであり、図2は液状タイプのファンデーション(以下、液状ファンデーションという。)およびこれと化粧下地等とを組み合わせたケースについて領域表示したものである。前者を固形状ファンデーション用剤型選択マップと呼び、後者を液状ファンデーション用剤型選択マップと呼ぶこととする。
【0035】
図の見方について、例えば、図1の固形状ファンデーション用剤型選択マップ(ベースメーキャップ化粧料選択情報マップ)を参照して説明すると、毛穴の広さがやや狭く毛穴の深さがふつうの被験者(図1中、Aで示す。)については、固形状ファンデーションと化粧下地とを組み合わせると良好な化粧効果が得られ、毛穴の広さが狭く毛穴の深さが浅い被験者(図1中、Bで示す。)については、固形状ファンデーションのみで良好な化粧効果が得られ、一方、毛穴の広さがふつうで毛穴の深さが浅い被験者(図1中、Cで示す。)については、固形状ファンデーションと化粧下地等との組み合わせでは良好な効果が得られないことになる。
【0036】
図1の作成方法を説明すると、特定の座標点に位置する各被験者に対して、上記3つの化粧料の組み合わせの各ケースについて仕上がりの良好な結果と良好でない結果とがそれぞれ得られる。この場合、各ケースいずれについても良好でない結果しか得られないときは、その座標点、すなわちその座標点に位置する肌特性を有する被験者には好適な化粧料の組み合わせケースが存在しないため、図1中白地の領域(ひとりひとりについては1つの座標点)で示される。一方、同一の被験者に対して複数の化粧料の組み合わせケースについて良好な結果が得られるときには、化粧料の組み合わせ数の少ないケースをその領域に表示している。なお、図1に示すように、この場合、固形状ファンデーションおよびおしろいの組み合わせのケースが他の組み合わせケースよりも良好な化粧効果を与えた被験者は見られなかった。
【0037】
図2は、液状ファンデーションを主体とした化粧料の組み合わせについて、上記図1で説明したのと同様の方法で作成した液状ファンデーション用剤型選択マップ(ベースメーキャップ化粧料選択情報マップ)であり、詳細な説明は省略する。なお、図2の場合、液状ファンデーションのみ、液状ファンデーションおよび化粧下地の組み合わせ、液状ファンデーションおよびおしろいの組み合わせの各ケースについてそれぞれ最適な領域が存在する。
【0038】
以上の方法によって得られたベースメーキャップ化粧料選択情報およびそれをマップ化した図1、図2の固形状または液状ファンデーション用剤型選択マップ(ベースメーキャップ化粧料選択情報マップ)を用いることにより、広範な肌特性を有する各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を容易に選択して、施すことができる。
【0039】
ベースメーキャップ化粧料選択の具体的な手順は、まず、消費者の嗜好によって、図1の固形状ファンデーション用剤型選択マップまたは図2の液状ファンデーション用剤型選択マップのいずれかのマップを選択する。そして、消費者の肌特性を測定し、該当するマップの座標点にポインティングする。この座標点の含まれる領域の化粧料組み合わせケースをきれいな仕上がりの観点から最も好ましいものとしてその消費者に推奨する。なお、そのマップにおいて、好適な化粧料組み合わせケースが存在しないときは、別のマップ、すなわち、ファンデーションの種類を変えた化粧料の組み合わせを推奨する。
【0040】
この場合、図1、図2の固形状または液状ファンデーション用剤型選択マップは、例えば、消費者に対して化粧法のアドバイスを行う際に提示して用いる場合にはこれで十分であるが、視覚による判断の煩雑さを解消し容易に行う観点からは、図1、図2の5×5=25ブロックをさらに簡略化して、肌特性を例えば9種に類型化した3×3=9ブロック程度にし、化粧料の組み合わせも1ブロックについて1ケースとしてもよい。これに対し、例えば、コンピュータを用いて診断する場合は、前記合計スコアをそのまま活かし、例えば、図示する場合は領域表示でなく点状に表示し、あるいは個々のデータを独立して取り扱いパターンマッチング法を用いて認識すれば、化粧料選択時の情報量が増え、きめ細かなアドバイスができて好適である。
【0041】
ここで、いわゆる官能評価によって得られた上記固形状または液状ファンデーション用剤型選択マップ(ベースメーキャップ化粧料選択情報マップ)の意義について概略考察する。
【0042】
まず、図1、図2における主要化粧料であるファンデーションの役割について考察する。
【0043】
固形状タイプのものは、多数の粒子で構成されるため、光散乱作用が液状タイプのものに比べて大きく、したがって、毛穴が深く影を生じやすい皮膚に施すことによって毛穴が目立たない(凹凸をぼかす)という効果が得られやすい。一方、液状タイプのものは、いわば毛穴をベール状に覆うため、毛穴が深いヒトの毛穴を目立たせなくするには必ずしも有効ではないものの、固形状タイプと比べると粒子が非常に細かいため、肌の上に薄い膜を張ったように均一に仕上がり、自然な光沢感が得られ、毛穴が浅いヒトには影が少ない分ツヤを生じやすく、好ましい。以上の大まかな機能に、後述する化粧下地等との組み合わせ効果が加味されて、上記2種類のファンデーションを図1、図2のように使い分ける意義があると考えられる。
【0044】
なお、図1、図2において、各図の左下箇所、すなわち、毛穴が狭くてかつ浅いヒトについては上記2種類のファンデーションのいずれを単独で使用可能な領域とされているが、これは、この肌特性範囲では、毛穴がもともと目立たないため、いずれの化粧料を施してもよいことを意味する。
【0045】
つぎに図1の固形状ファンデーション用剤型選択マップについてさらに考察する。
【0046】
前記のとおり、毛穴の深いヒトには液状タイプよりも固形状タイプのファンデーションが相対的に好適であるが、毛穴が特に深い場合には、固形状ファンデーションのみを用いた場合には、毛穴を隠すためにはいわゆる厚化粧状態となって好ましくない。このとき、予め化粧下地でいわば毛穴を整えた後、固形状ファンデーションを施すことにより、好適な化粧効果を得ることができるものと考えられる。一方、毛穴が浅くてかつ広さが広いヒトの場合は、毛穴のぼかし具合よりも肌へのなじみ等の使用感の方が優先されることになる。なお、固形状ファンデーションとおしろいを組み合わせるケースは、粉体化粧料を重ねることになるため、好適な領域が存在しない。
【0047】
つぎに図2の液状ファンデーション用剤型選択マップについてさらに考察する。
【0048】
前記のとおり、毛穴の浅いヒトには固形状タイプよりも液状タイプのファンデーションが相対的に好適であるが、液状ファンデーション単独使用では毛穴が深くなると毛穴を隠すことができず、また、毛穴が広くなったときも十分な効果を得られない。このとき、毛穴が比較的浅い肌特性については液状ファンデーションとともにさらにおしろいを施すことにより、おしろいの光散乱作用によって良好な化粧効果を得ることができ、毛穴がやや深い肌特性については、予め化粧下地を施していわば毛穴を埋めた後、液状ファンデーションを施すことによって良好な化粧効果を得ることができるものと考えられる。一方、毛穴がより深くてかつ広さが比較的狭いヒトの場合は、液状ファンデーションを主体とした化粧料の組み合わせでは毛穴を目立たなくすることは難しいため、固形状ファンデーションを主体に用いることになる。
【0049】
以上説明した本実施の形態例に限定することなく、本発明の範囲を逸脱しない限り、ファンデーション、化粧下地およびおしろいそれぞれについて各種の剤型のものを使用することができ、また、ベースメーキャップ化粧料選択情報マップは、種々の表現形態を適宜選択して使用することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係るベースメーキャップ化粧料選択方法によれば、肌の毛穴の面積と深さとからなる肌特性を測定して、肌特性指標と好適なベースメーキャップ化粧料とを対応付けたベースメーキャップ化粧料選択情報を予め準備し、ベースメーキャップ化粧料選択情報に基づいて各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択するため、容易に各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択して、施すことができる。
【0051】
この場合、ベースメーキャップ化粧料は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれか1つ又は2つ以上の組み合わせからなるため、広範な肌特性を有する多くのヒトをカバーして好適なベースメーキャップ化粧料を選択することができる。
【0052】
また、この場合、ファンデーションは、固形状タイプまたは液状タイプであるため、さらに多くのヒトをカバーすることができる。
【0053】
また、本発明に係るベースメーキャップ化粧料選択情報マップによれば、肌の毛穴の面積を表示する座標軸と肌の毛穴の深さを表示する座標軸とからなる肌特性指標を示す二元座標図上の各座標点に、好適なベースメーキャップ化粧料を重ねて示してなるため、容易に各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択して施すことができる。
【0054】
この場合、ベースメーキャップ化粧料は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれか1つ又は2以上の組み合わせからなり、また、ファンデーションは、固形状タイプまたは液状タイプであるため、広範な肌特性を有する多くのヒトをカバーすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 固形状ファンデーション用剤型選択マップを示す図である。
【図2】 液状ファンデーション用剤型選択マップを示す図である。

Claims (6)

  1. 複数の被験者について肌の毛穴の面積と深さとからなる肌特性を測定して肌特性指標を得るとともに、該複数の被験者に対して多種類のベースメーキャップ化粧料を施してそれぞれの被験者に好適なベースメーキャップ化粧料を官能評価によって選定して、該肌特性指標と該好適なベースメーキャップ化粧料とを対応付けたベースメーキャップ化粧料選択情報を予め準備し、
    該ベースメーキャップ化粧料選択情報に基づいて各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択することを特徴とするベースメーキャップ化粧料選択方法。
  2. 前記ベースメーキャップ化粧料は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれか1つ又は2つ以上の組み合わせからなることを特徴とする請求項1記載のベースメーキャップ化粧料選択方法。
  3. 前記ファンデーションは、固形状タイプまたは液状タイプであることを特徴とする請求項2記載のベースメーキャップ化粧料選択方法。
  4. 肌の毛穴の面積を表示する座標軸と肌の毛穴の深さを表示する座標軸とからなる肌特性指標を示す二元座標図上の各座標点に、当該各座標点の肌特性を有するヒトに対して好適なベースメーキャップ化粧料を重ねて示してなることを特徴とするベースメーキャップ化粧料選択情報マップ。
  5. 前記ベースメーキャップ化粧料は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれか1つ又は2以上の組み合わせからなることを特徴とする請求項4記載のベースメーキャップ化粧料選択情報マップ。
  6. 前記ファンデーションは、固形状タイプまたは液状タイプであることを特徴とする請求項5記載のベースメーキャップ化粧料選択情報マップ。
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