JP3753232B2 - 運動動作解析支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機械設備や人間などの運動・動作の分析支援を行うことのできる運動動作解析支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、生産ラインに設置された設備の動作状態を監視するために、動作軌跡を見たいという要求がある。この監視目的は、異常の有無を判定したり、異常設備の原因を究明をするためなど各種のものがある。また、このような動作軌跡は、機械設備に限ることはなく人間の運動の状態の場合もある。すなわち、例えば各種スポーツにおいて、正しいフォームで運動・動作が行われているか否かをチェックすることは重要な要素の一つである。このように、機械設備や人間などの運動・動作の分析・解析が簡単に行えると好ましい。
【0003】
ところで、係る運動軌跡を確認する方法として、ビデオカメラなどの動画を撮像できる画像処理装置を用いて実際に運動している状態を撮像し、その撮像した画像をスローモーションや駒送りによる再生を行う方法がある。しかし、動画を再生したのでは、動きの流れはわかるものの、異なる複数の時刻での状態を同時に見ることはできないというデメリットがある。
【0004】
そこで、その動作軌跡を1画面に表示する方法もある。分かりやすい例では、ゴルフのスイングの軌跡を1枚に表示するものである。このように一枚の画面上に表現することができると、相対的な姿勢関係・バランスの良否などがわかったり、一連の流れの中でおかしい部分が一目でわかるので好ましい。
【0005】
ところで、これを実現するための従来の技術としては、ストロボスコープによる多重露光や、クロマキー処理がある。さらには、オブジェクト追跡やエッジ追跡などにより、画像中に存在する監視対象物を認識し、その移動を追跡するといった画像処理を用いることもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、1枚の画面上に運動軌跡を重ねて表示するための従来の各種方法では、いずれも以下に示す理由により、汎用的かつ簡易に用いることができなかった。
【0007】
すなわち、ストロボスコープやクロマキー処理は特別な背景が必要であり、屋外や製造現場では使用できない。また、オブジェクト追跡やエッジ追跡などの画像処理技術を用いる方法では、高度な画像処理を行う必要があり、高速なCPUや専用画像処理ハードが必要となる。
【0008】
さらに、製造設備のトラブル時の解析を行うための動作軌跡を解析したい場合には、記録したいタイミングを逃してしまい記録できないことがある。さらにまた、運動軌跡が平面上を前後するような場合には、軌跡の時間や順序の前後関係がわからなくなる等と言った問題もある。
【0009】
この発明は、まれにしか発生しない現象でも、記録したい動作を確実に記録し、特別な背景を必要とせず、屋外,屋内などの状況に依存せず、高度な画像処理専用設備(専用IC,CPUなど)を必要とせず、軌跡の時間や順序に対する前後関係が分かるように軌跡を表示し、運動解析を支援することのできる運動動作解析支援装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明による運動動作解析支援装置では、撮像手段から与えられた画像を受け取るとともに、一時記憶部に記憶する記憶処理手段と、前記一時記憶部に記憶された所定の複数の画像を読み出すとともに、その読み出した複数の処理対象画像から基準画像を生成する手段と、生成した基準画像と、前記処理対象画像とを比較し、所定以上相違する部分を前記基準画像に重ね合わせることにより、軌跡画像を生成する軌跡画像生成手段と、その生成した軌跡画像を出力装置に向けて出力する軌跡画像出力手段とを備えるものを前提とする。
【0011】
ここで、記憶処理手段は、実施の形態ではロギング処理部11bに対応する。また、基準画像を生成する手段と軌跡画像生成手段が、実施の形態では運動軌跡演算部11cにより実現されている。なお、基準画像を作成する処理は、例えば全ての画像,一定期間の画像等各種のものが対象となる。つまり、必ずしも処理対象画像の全部を用いる必要はない。
【0012】
この発明によれば、一時記憶部に格納した画像を読み出し、基準画像を求めるとともに、その基準画像と差の大きい部分を動く部分として重ね合わせることにより、複数枚の処理対象画像の動く部分が合成された1枚の軌跡画像が生成されるので、背景に依存せず、高度な画像処理設備を必要とせず、簡単な処理で軌跡を確認できる。
【0013】
本発明は、上記の前提の構成において、基準画像との差分を求めるに際し、各処理対象画像を順に基準画像と比較しても良いし、前処理として任意の2枚の処理対象画像の差分を求め、その差分が所定以上相違する場合に前記生成した基準画像と、前記処理対象画像との比較を行うようにした
【0014】
また、別の解決手段としては、上記の前提の構成において、IO信号を受け取るIO入力部を設け、その受け取ったIO信号の変化に基づいて、上記基準画像の生成並びに前記軌跡画像の生成処理が起動されるようにするとよい。このようにすると、記録したい動作の運動軌跡を確実に記録し、高度な画像処理設備を必要とせずに、対象物(設備、人)の特定のイベントに対する運動軌跡を生成し、出力することができる。このように、特定のIOイベント条件が成立した画像のみを処理対象することにより、設備の運動軌跡を効率的に表示し、設備の異常動作を容易に解析できる。もちろん、本発明における起動は、IO信号の変化に基づかずに行うものを妨げない。
【0015】
また、前記IO入力部で受け取ったIO信号を、前記画像データと関連付けて(同期をとって)前記一時記憶部に記憶する機能と、前記一時記憶手段に記憶した前記IO信号を読み出し、前記軌跡画像とともに前記出力装置に向けて出力する機能を設けるとよい。IO信号をあわせて出力することにより、特に設備装置の監視,解析の場合には、軌跡画像により異常が見つかった場合、そのときのIO信号によって装置の状態がわかるので好ましい。
【0016】
また、前記基準画像を生成する手段は、前記複数の処理対象画像の平均を求める処理機能を含むようにすると、簡単に基準画像の生成処理ができて好ましい。この平均画像を求める際の画像は、処理対象画像の全部でも良いし、一定期間の画像でも良い。
【0017】
さらにまた、前記軌跡画像生成手段は、前記複数の処理対象画像の各部分の分散値に基づいて、当該部分が前記所定以上相違するか否かを判断するようにするとよい。このように分散値を用いることにより、処理対象画像中の各部分で異なる閾値を設定でき、より精度良く動いている部分を検出できる。
【0018】
また、別の解決手段としては、上記の前提の構成において、前記軌跡画像生成手段は、記録した複数の画像の中から指定された画像における加重平均領域として指定された領域の画像を、周囲から中心へ向けて徐々に重み付けを高くして、前記重ね合わせ画像における加重平均領域に加重平均する処理機能を備えると良い。このようにすると、動きが遅かったり、動くものの形状の大きい場合に、前後の画像に基づく動く部分が重なってしまい見難くなることが抑制できる。なお、この加重平均領域や、加重平均の重み付けは固定でも良いし、適宜設定できるようにしても良い。そして、加重平均する対象の画像を時系列または指定により順次選択するようにすると、軌跡の上で運動状態を容易に観察することができる。
【0019】
さらに、前記基準画像に重ね合わせる部分に対し、処理対象画像単位で識別可能に出力するようにすると好ましい。実施の形態では、色を変えているが、濃度を変えたり、パターン(模様)を変えるなど各種の識別手法がとれる。これにより、イベントからの相対順序や時間的順序を軌跡から容易によみとることができる。
【0020】
さらに、撮像手段から与えられた画像を受け取るとともに、一時記憶部に記憶する記憶処理手段と、前記一時記憶部に記憶された所定の複数の画像を読み出すとともに、その読み出した複数の処理対象画像から基準画像を生成する手段と、その生成した基準画像を出力装置に向けて出力する手段とを備えて構成することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る運動動作解析支援装置の好適な一実施の形態のハードウエア構成を示している。同図に示すように、本発明の運動動作解析支援装置10は、CPU11,メインメモリ12,補助記憶装置13,周辺入力装置14,画像出力装置15,画像入力装置16並びにIO入力装置17がバス18に接続され、相互にデータの送受が行えるようになっている。係るハードウェア構成は、通常の画像処理装置等と同様である。
【0022】
本発明との関係で、各部の機能を更に説明すると、CPU11は、不揮発性の補助記憶装置13に格納されたプログラムを読み込み、その読み込んだプログラムを実行する。その際、メインメモリ12を適宜使用する。なお、具体的なプログラムの内容(機能)は、後述する。
【0023】
周辺機器の一つであるカメラ21は、画像入力装置16に接続されており、そのカメラ21で撮像した画像データ(動画)は 外部に接続したカメラ(CDDカメラなど)21からの与えられた画像データをデジタルデータに変換し、CPU11に渡すようになっている。また、実際には、CPU11からの命令に従って画像を取得しCPU11に渡すようになる。なお、画像データはフィールド単位で取り込まれ、必要に応じて圧縮処理される。
【0024】
一方、IO入力装置17には、周辺機器としてPLC(プログラマブルロジックコントローラ)22やセンサ23が接続されており、それらPLC22,センサ23から送られてくるデジタルまたはアナログデータをCPU11に渡す機能を有する。つまり、IO入力装置17は、多点I/Oインタフェースであり、外部からのON/OFF信号を読み込む機能を持つ。
【0025】
そして、上記各入力装置から受け取った画像データやIOデータ(ON/OFF信号)などは、メインメモリ12に形成されたリングバッファに格納される。つまり、リングバッファのメモリ容量は、Tmax秒分の画像データ及びそれに関連する情報を格納できるように設定している。さらに、メインメモリ12に書き込むデータは、画像データ,シリアルデータ(計測データ)並びにI/Oデータ(個別検査結果)等があるが、それら各データに対しそれぞれ個別のリングバッファを用意し、それぞれ別々に格納しても良いし、複数のデータを1つのリングバッファに格納するようにしても良い。なお、何れの場合も各データは同期をとって(関連付けて)格納され、画像データとIOデータの関係を示すと、図2のようになる。
【0026】
なおまた、連続して記憶していくと、当然のことながらTmax秒後には、形成したリングバッファにフルにデータが格納されることになる。従って、その次に画像を取得した際には、その取得した画像データを、最初に画像データを格納した領域に対して上書き保存をする。これにより、記録開始からTmax秒後は、過去Tmax秒間の画像その他のデータがリングバッファ上に一時的に保存された状態となる。
【0027】
そして、上記リングバッファに格納された各データは、CPU11が読み出すとともに、画像出力装置15を介してディスプレイ24に出力表示可能となっている。この読み出す際に、CPU11は、各データの同期をとるようにする。さらに画像出力装置15は、CPU11の制御に従い、カメラ21で撮像された画像データを画像入力装置16からバスを介して画像出力装置15に渡し、スルー画像をディスプレイ24に出力することもできる。
【0028】
なおまた、上記したリングバッファに格納されたデータは、CPU11によって読み出されるとともに、補助記憶装置13に格納することもできる。もちろん、この補助記憶装置13へ保存するデータやディスプレイ24に表示するデータは、リングバッファに格納されたデータをそのまま出力する場合もあれば、CPU11にて所定の画像処理をして生成された画像データを出力することもできる。
【0029】
さらにまた、周辺入力装置14には、キーボード25やコンソール26等の入力装置が接続されており、周辺入力装置14は、係る入力装置から与えられた命令をCPU11に送り、本機器の動作設定や、記録結果の再生指示を与えるようになっている。
【0030】
次に、本発明との関係におけるCPU11の機能を説明する。このCPU11は、図3に示すように、条件設定部11aと、その条件設定部11aで設定された条件に従い、各種データを取得しメインメモリ12のリングバッファに格納するロギング処理部11bと、リングバッファに格納された画像データに基づき監視対象物の運動軌跡を求める運動軌跡演算部11c並びにその運動軌跡演算部11cで生成した画像を出力表示する運動軌跡表示部11dを有している。そして、各部の具体的な処理機能は以下のようになっている。
【0031】
まず、条件設定部11aは、解析したい設備の動きを記録するための各種設定を行うもので、キーボード25,コンソール26から周辺入力装置14を介して与えられる情報に従って設定する。設定する条件項目としては、▲1▼記録時間(rec_time),▲2▼トリガ前比率(trig_pos),▲3▼記録トリガ条件(io_no,io_event),▲4▼軌跡演算方式(trace),▲5▼加重平均方式(b_tble,b_area),▲6▼色差処理(color),▲7▼処理対象画像(o_img)の7種類を特定する。
【0032】
そして、各項目の具体的な内容は、以下の通りである。すなわち、▲1▼記録時間は、軌跡を描画するための画像(IOを含む)記録時間であり、ここで指定した時間分の画像をメインメモリのリングバッファにバッファリング記録する。
【0033】
▲2▼トリガ前比率は、設備NGを記録する場合や、ある特定イベントの前後の軌跡を見たい場合、上記記録時間に対するトリガ前比率を設定する。例えば、トリガ前比率を50%とすると、トリガがかかった前後の同じ時間分だけの画像データを取得する。また、トリガ前比率が100%とすると、トリガがかかった時点から過去にさかのぼって所定時間分の画像データを取得する。特定のイベントは、記録トリガ条件で指定する。
【0034】
▲3▼記録トリガ条件は、軌跡を描画するための画像を記録するタイミングをとるための基準となる記録トリガを設定する。IO入力装置17から取り込むIO16点(0〜15)のうち、どの点(io_no)の信号変化(io_event)を監視するかを指定する。そして、信号変化は、ON,OFF,立ちあがり,立下りを指定できる。
▲4▼軌跡演算方式は、軌跡を演算する方式を指定するもので、後述するDIST1とDIST2のいづれかを指定する。
【0035】
▲5▼加重平均方式は、見たい瞬間の軌跡を鮮明化するために、軌跡画像と生の画像を加重平均する際に使用する加重平均のテーブル(b_table)と、加重平均する領域(b_area)を指定する。領域は任意多角形を設定できる。
【0036】
テーブルは、図4に示すように、TBL1,TBL2,TBL3の3種類が指定できる。つまり、X軸の座標に依存する可変の値を指定することにより設定し、基準画像のみを有効にする実線の重みテーブル(TBL1)、領域の周囲から徐々に重みを変えるグラデーションをとる破線の重みテーブル(TBL2)及び1点鎖線の重みテーブル(TBL3)のいずれかを記録条件設定部で設定するようにしている。
▲6▼色差処理は、見たい瞬間の軌跡を鮮明化するために、軌跡を時間または順序に応じて、色または輝度で分ける処理の有無を指定する。
【0037】
▲7▼処理対象画像は、軌跡を表示する対象画像を指定する。処理対象の画像の選択方法としては、(a)記録した全画像,(b)IO入力装置17から得たIOデータのうち、特定のIOが変化した画像のみの2種類が指定できる。
【0038】
ロギング処理部11bは、スキップバックロギング、つまり、条件設定部11aで設定されたIO条件および記録時間に対する条件が成立するまで、IO入力装置17および画像入力装置16から一定の周期毎に与えられるIO入力値及びフィールド画像データを取得するとともに、その取得したデータをメインメモリ12内の循環バッファ状に構成した格納エリア(リングバッファ)に順次格納するものである。
【0039】
具体的には、図5に示すフローチャートのように、1/60秒の周期でデジタル化されたフィールド画像を画像入力装置16から受け取り、そのフィールド画像データをメインメモリ12のリングバッファに保存する(ST1)。次いで、1/1000秒の周期でIO入力装置17から16点のIOデータを収集し、ステップ1で取得したフィールド画像データに対応付けてメインメモリ12のリングバッファに保存する(ST2)。この対応付けの一例を示すと、図2のようになる。
【0040】
そして、条件設定部11aで指定した条件を満たすデータ(画像、IO)の取得が完了したか否かを判断し、完了していない場合にはステップ1に戻りデータの取得並びに格納を行う。また、条件を満たした場合には、メインメモリ12上のリングバッファのバッファリングを停止する。
【0041】
ここで、バッファリングを停止する条件は、io_noのIOにio_eventで指定した条件が成立し、かつ、その条件成立後、((100−trig_pos)/100)*rec_time経過することである。
【0042】
なお、図5に示すフローチャートでは、上記3つの処理ステップをシーケンシャルに動作するように記述しているが、実際にはIO入力装置17,画像入力装置16が各処理ステップで記載した周期毎にCPU11に対してデータ刈り取り要求を出し、CPU11がデータの刈り取りを行うようにしている。なおまた、この記録したデータは、メインメモリ12から、不揮発性の補助記憶装置13に転送し、保存することができる。
【0043】
運動軌跡演算部11cでは、条件設定部11aで指定された対象のフィールド画像データ及びIOデータをメインメモリ12のリングバッファから取得し、処理対象の画像から基準画像を生成し、その基準画像との差分を基準画像に重ね合わせることにより、軌跡の画像を生成するものである。なお、フィールド記録画像の記録状態が圧縮であれば、取得する際に解凍処理を行う。具体的には、図6に示すフローチャートを実施する機能を有する。
【0044】
同図に示すように、まず、条件設定部11aで指定された「処理対象画像」に該当するフィールド画像データ及び、フィールド画像データに対応して記録したIOデータをメインメモリ12のリングバッファまたは補助記憶装置13に保存している記録データから選択する(ST11)。
一例を示すと、処理対象画像として、例えば、
処理対象 :記録した全画像
トリガ条件 :IO4 がON
記録時間(rec_time):10秒
トリガ前比率 :50%
が指定されているとすると、メインメモリ12上のリングメモリに格納しているIO4を検索し、IO4がONになったフィールドを中心に、前5秒,後5秒分のフィールド画像データとIOデータを処理対象にする。
【0045】
一方、上記した条件のうち、処理対象が「IO3が立ちあがった画像のみ」でそれ以外が同一条件とすると、メインメモリ12上のリングメモリに格納しているIO4を検索し、IO4がONになったフィールド画像を中心に、前5秒、後5秒分のIOデータの中から、IO3の立ちあがりを検索し、IO3が立ちあがったフィールドとそのフィールドに対応するIOデータを処理対象にする。
【0046】
特に後者のように、特定のIO信号が変化したフィールドのみを処理対象することは、解析のポイントになる信号に着目した解析が可能になる。例えば、ロボットアームの制御であれば、モータに停止信号を出した時点の画像のみの軌跡をみることが可能になる。なお、本処理ステップで選択した処理対象画像の数を、f_numとする。
【0047】
次に、処理対象として選択した画像を解凍する(ST12)。すなわち、圧縮記録されている画像データを、加工可能なYUVフォーマットに変換し、さらに、輝度情報のみに変換する。ここでは、YUVのY成分のみを輝度成分としてメインメモリに格納する。本ステップでメインメモリ12に格納した処理対象画像の輝度成分をfn(x,y)とする。ここで、nは0〜f_num−1である。
【0048】
更に、フィールド画像は縦方向の解像度が1フレームの半分であるため、上下のラインから間のラインを補間する処理を行うことにより、フィールド画像をフレーム画像と同じ解像度(ライン数)にする。係る保管処理もこの処理ステップで行う。なお、圧縮されずに記憶されている場合には、解凍処理は行わないが、それ以外のデータ変換は行われる。
【0049】
次いで、基準画像演算処理を行う(ST13)。すなわち、処理対象画像の中から基準画像を作成する。この基準画像は、処理対象画像の平均をとることにより求められる。つまり、動きのない(少ない)背景部分や、設備装置の固定部分が残った画像となる。一例を示すと、図7のように処理対象画像が7枚あり、設備装置であるロボットMのアームの運動を監視するものとすると、実際に動くアームM1の部分は、7枚の画像の平均を取ることにより背景部分の影響が強く出て消失する。その結果、基準画像は図8に示すようにロボットMの基台M2が残った画像となる。
【0050】
そして、係る基準画像を求める具体的な算出は、全ての画素に対して下記式(1)を実行することにより求められる。つまり、全ての座標(x,y)について求めた(ave(x,y))を求めることにより、基準画像となる。よって、演算した基準画像(ave(x,y))を画像出力装置15に転送し、ディスプレイ24に出力することにより、基準画像を表示することができる。
【0051】
【数1】
Figure 0003753232
更に、次の処理で基準画像と各画像の差を求めて動く部分の画像を求める際に使用する各座標(x,y)についての二乗和(power(x,y))を下記式(2)を実行して求める。
【0052】
【数2】
Figure 0003753232
次に、基準画像(ave(x,y))と処理対象画像(fn(x,y))とを比較し、差がある部分を検出する際の閾値を求める(ST14)。この閾値も、各座標(x,y)の画素ごとに求める。すなわち、基準画像に対して輝度差が所定の閾値以上異なる画素が、動きのあった部分とみなすことができる。しかし、ある座標(x,y)の画素fn(x,y)に着目したとき、撮像対象に動きがない場合でも、照明,カメラゲイン,ノイズなどの要因で輝度変動が発生する。このため、固定の閾値では的確に輝度差から動きを検出できない。
【0053】
そこで、本形態では、各座標での分散値を閾値として利用するようにし、下記式(3)により、全ての座標(x,y)について下記式(3)を演算することにより、分散値(dist(x,y))を求める。
【0054】
【数3】
Figure 0003753232
次いで、上記した各処理ステップで求めた基準画像(ave(x,y))と処理対象画像fn(x,y) との差分を計算し、その差分が閾値(分散値(dist(x,y)))以上の場合に動きのある部分として基準画像に上書きすることで、軌跡画像(bind(x,y))を生成する(ST15)。一例を示すと、図7に示す7枚の処理対象画像と、図8に示す基準画像に基づいて図9に示す軌跡画像が生成される。
【0055】
なお、動きとして検出した画素(binded(x,y))は画像出力装置15に送り、軌跡の生成過程を表示する。また、軌跡画像の演算方法は、条件設定部11aにて記録条件指定で指定された軌跡演算方法により実施される。
【0056】
本形態では、以下の2つの方法が用意され、択一的選択されるが、いずれか一方のみを組み込むようにしていても良いし、もちろん他の方法を用いて求めても良い。
【0057】
第1の方法は、軌跡演算方法としてDIST1が選択された場合の処理で、基準画像と処理対象画像を比較し、輝度差が大きい部分を求め、該当する部分が動きのあった領域と判断して基準画像に重ねるようにしている。つまり、基準画像と処理対象画像の輝度差を比較し、輝度差の二乗が閾値(dist(x,y))以上であり、かつ、各処理対象画像と順次比較して得られた輝度差の中で最も差が大きい場合のみ動きがあったと判断するものである。
【0058】
実際には、各処理対象の画像を1枚ずつ順に基準画像と比較し、上記の条件(閾値以上で、かつそれまでの最大)の輝度差の画素を残すことを繰り返し実行し、最終的に全ての処理対象画像と比較することにより、動きのあった画素を残すことができる。
【0059】
そして、具体的には図10に示すフローチャートを実施することにより求められる。すなわち、まず輝度差最大値バッファおよび色テーブルを初期化する(ST31)。次いで、背景を基準画像に設定する(ST32)。基準画像と処理対象画像の輝度差の二乗(diff)を演算し(ST33)、基準画像と比較画像の輝度差二乗が閾値以上で、かつ輝度差の二乗が、同一の座標(x,y)で最大であるか否かを判断する(ST34)。
【0060】
そして、最大であった場合には、その座標部分で動きがあったと判断し、比較対象画像の画素を基準画像に上書きし、画像出力装置へ転送する(ST35)。更に、輝度差の二乗の最大値を設定する。更に、カラーテーブル(color)にこの座標がnフィールド(n番目の画像)であることを記録する。
【0061】
処理対象画像のフィールドfn(x,y)の全ての座標について、基準画像との比較処理が完了しているか否かを判断し(ST36)、未処理の座標がある場合にはステップ33に戻る。このようにして、1枚のフィールド(処理対象画像)について比較処理が終わると、全てのフィールド画像fn()(n=0〜f_num−1)に対して処理が完了したか否かを判断し(ST37)、完了していない場合にはnをインクリメントして次のフィールド画像を処理対象画像にし、上記した処理を実行する(ST38)。
【0062】
第2の方法は、軌跡演算方法としてDIST2が選択された場合の処理で、第1の方法と相違して処理対象画像間で比較を行い、輝度差が閾値を超えた点を動きがあった点として検出する。つまり、処理対象画像間で差がない場合には、動きがないと判断し基準画像と比較しない。一方、処理対象画像間で差がある場合には、その差のある部分が動きのある領域と判断できるので、どちらの画像(画素)が動きのあったものかを判断すべく、検出した点を基準画像と比較し、差が大きい方の処理対象画像の点を基準画像に上書きする。
【0063】
そして、具体的には、図11に示すフローチャートを実施することにより求められる。すなわち、まず、輝度差最大値バッファを初期化するとともにカラーテーブルを初期化する(ST41)。次いで、背景を基準画像に設定する(ST42)。比較対象のフィールドのオフセットmをf_num/2 にする(ST43)。
【0064】
そして、比較対象のフィールド間の輝度差の二乗を演算する(ST44)。ここで比較対照のフィールドは、n番目のフィールド画像と、それにオフセットしたm番目のフィールド画像とする。つまり、比較する2枚のフィールド画像は基本的にどのような組み合わせでも良いが、連続する2枚のフィールド画像とすると、動きの部分が少ないので、オフセットをとることにより、確実に動きのある部分を抽出するようにしている。
【0065】
次いで、求めた輝度差の二乗が閾値をこえているか判断し(ST45)、閾値を超えている場合には、基準画像と比較して差が大きい方を特定する(ST46)。そして、差の大きいfn(x,y)或いはfm(x,y)を基準画像に上書きし、画像出力装置へ転送する。さらに、選択したフィールド画像の値(n/m)を、カラーテーブルcolorに設定する(ST47,ST48)。
【0066】
そして、処理対象画像のフィールドfn(x,y)の全ての座標について、比較処理が完了しているか否かを判断し(ST49)、未処理の座標がある場合にはステップ43に戻る。このようにして、1枚のフィールド(処理対象画像)について比較処理が終わると、全てのフィールド画像fn()(n=0〜f_num/2−1)に対して処理が完了したか否かを判断し(ST50)、完了していない場合にはnをインクリメントして次のフィールド画像を処理対象画像にし、上記した処理を実行する(ST51)。
【0067】
この第2の方法を採ると、第1の方法に比べて比較処理する回数が約半分に削減できる。そして、上記したいずれの処理を行った結果、記録した画像情報から軌跡の画像を得ると同時にカラーテーブルにより軌跡の生成過程をすることができる。
【0068】
次に、運動軌跡表示部11dについて説明する。この運動軌跡表示部11dは、運動軌跡演算部11cで求めた運動軌跡を表示することを基本とし、さらに、条件設定部11aで加重平均の実行が指定されていれば、運動軌跡演算部11cで生成した画像に対して処理対象の画像のなかから指定されたフィールド画像データの指定領域を加重平均し、得られた結果を出力表示する。さらに、係る加重平均した画像に、処理対象の画像に対応づけられて記録されたIO情報をタイミングチャートに加工し、重畳表示機能も持つ。
【0069】
そして、具体的には、図12に示すフローチャートを実施する機能を有する。すなわち、まず、加重平均処理を行う(ST21)。この処理ステップでは、運動軌跡演算部11cで演算した軌跡画像binded(x,y)に、条件設定部11aの記録条件指定ステップでユーザが設定した加重平均領域に処理対象画像を加重平均する。つまり、運動軌跡演算部11cで演算して求めた画像では、面積がありかつ動きが遅い部分が重なり合って、つぶれてしまう。
【0070】
一例を示すと、記録画像が図7に示すようなロボットのアームM1がワークWを運搬するような場合、上記したごとく軌跡画像は図9に示すようなイメージになり、動きの緩やかな部分は軌跡が重なり合い不鮮明になる。そこで、図13に示すように不鮮明になる領域を加重平均領域Rとして指定し、加重平均処理を行うことにより、軌跡をみつつ、見たい部分を鮮明化することができる。図13の例では、TBL2(図4参照)を設定した場合の例を示している。
【0071】
そして、具体的な加重平均処理としては、軌跡画像(binded(x,y)’)は、下記式(4)を以下の式を実行して各座標の画素を求める。なお、下記の式では、TBL2を重みテーブルとして使用していたが、他のTBLも同様の式を使用することにより用いることはもちろんできる。
【0072】
【数4】
Figure 0003753232
なお、軌跡画像と加重平均する画像(図13(b))は、ユーザの指示によって任意に指定できる。つまり、図13の例では、4番目のフレーム画像を加重平均する画像にしたが、他の画像を用いてもよい。更に、本実施の形態では、X座標にのみ依存するテーブルを示したが、XY双方に依存するテーブルを用いることもできる。
【0073】
次いで、加重平均して得られた画像を出力する(ST22)。このとき、条件設定部11aにおいて色差処理として、「色または輝度分け処理有り」が選択されている場合には、カラーテーブルcolor(x,y)を参照し、各画素に対し表示色を割り当てて出力する。
【0074】
つまり、カラーテーブルcolor(x,y)の値が初期値のままであれば、背景画像であるため、binded(x,y)’の輝度値をそのまま白黒でデータとして画像出力装置へ転送する。一方color(x,y)の値が処理対象のフィールド番号であれば、そのフィールド番号に対応する色とその色の明度としてbinded(x,y)’の値を画像出力装置へ転送する。なお、各処理対象フィールドに対する色をあらかじめ割り当てる。
【0075】
これにより、例えば図13(c)に示す加重平均処理後の画像は、図14に示すように、軌跡がフィールドごとに色分けされるため、軌跡の画像が同一平面内を往復するような場合でも軌跡の視覚的な追跡が容易になる。
【0076】
次いで、インデックス表示を行う(ST23)。つまり、ステップ22の画像出力ステップで 各処理対象フィールドに割り当てられた色を、処理対象画像の処理順(時系列)を示す順序インデックスとして表示する。これにより、画像出力装置からは、図15に示す画像が出力される。なお、実際の処理では、図14→図15の順に出力しても良いし、図15をいきなり表示するようにしてももちろんよい。
【0077】
さらに、必要に応じてタイミングチャート表示を行う(ST23)。すなわち、ステップ24で表示した軌跡画像に、IO入力装置から画像と同期して取得したIOデータをタイミングチャートとして重畳表示する(図16参照)。なお、重畳表示するタイミングチャートは、処理対象の画像すべてに対応するIOデータまたは、加重平均しているフィールドに対応するIOデータの何れかを指定できる。更に、表示するタイミングチャートが処理対象の画像データすべてに対応するIOデータである場合、タイミングチャートも対応するフィールドに対応する色で色分けして表示するとよい。さらにまた、本例では、IOデータはON/OFFの2値信号であるが、アナログデータであってもよい。
【0078】
その後、再生要求受付の有無を判断する(ST25)。そして、再生要求がある場合には、ステップ21に戻る。これにより、加重平均処理を行う対象のフィールドとして別のフィールドをユーザが指定できる。これにより、全体の軌跡を把握しながら、特定フィールドを加重平均することにより詳細に把握することができる。
【0079】
設備異常には、「動いているが設計通りではない。」,「異常のため停止する。」という大きく分けて2つの場合があるが、本実施の形態におけるCPU11が実行する手順には、取得した画像およびIOデータをリングバッファに一時的に記憶し、設定した特定のイベントの前後のデータを保存できるスキップバック記録機能を有しているため、上記した2つの何れの場合に対しても、確実に対応することができる。しかも、画像とともにIOデータも関連付けて記憶しているとともに、読み出すことができるので、設備異常時の設備の動作軌跡とそのときのIOデータを合成して表示でき、解析のためのデータを提供することができる。
【0080】
なお、上記した実施の形態では、加重平均を求める機能を設けたが、係る器のを設けなくても良い。また、色分け機能もなくても良い。さらにまた、上記した実施の形態では、ロボットのように機械・装置であったが、人間などの生き物の動作を監視・解析するものにも適用できる。例えば、ゴルフのスイングなど各種スポーツの動作をしている人を撮像し、本装置で画像処理をするとともに表示することを想定すると、特殊な設備を準備することなくスイング中の各フィールド画像を重ねて1枚の画面に出力することができる。
【0081】
また、ゴルフのスイングの場合、腕及びクラブは大きく動くものの、スイングの軸、つまり、上半身(顔を含む)は余り動かない。従って、腕及びクラブが上記したロボットMにおけるアームM1のように各フィールド毎に存在位置が異なるため全てのフィールド画像が重ねて表示されるようになる。一方、スイングの軸となる部分は、余り動きがないので、ロボットMの基台M2と同様に基本画像として残りやすくなるものの、実際には、回転に伴い移動するため、基台M2と同一視はできない。特に、加重平均をとらない場合には、顔の部分はぶれてぼやけてしまい、誰であるか判別することができなくなる。しかし、例えばインパクトの瞬間を捕らえたフィールド画像に基づいて加重平均をとることにより、顔の部分をはっきりと出力表示できるので、わかりやすい。また、加重平均する部分をクラブを含むようにすることにより、インパクトの瞬間のクラブとボールの関係を明確にすることができる。さらに、加重平均をとるフィールド画像を適宜変えることにより、トップ位置や、フィニッシュ位置などを明確化し、その人の長所,短所を的確に解析することができる。
【0082】
なお、係る場合のIOデータとしては、例えば、ゴルフクラブのヘッド位置を検出するセンサを設けたり、ボールが打ち出されたことを検知するセンサを設け、そのセンサの検出信号をトリガとするとともに、前比率及び時間を適当に設定することにより、スイング全体を記録・再生することができる。
【0083】
また、さらに別の利用態様としては、例えば処理対象画像の選択が特定のイベント発生時点の画像とすることにより、以下に示すような検査・解析に利用できる。すなわち、特定のイベントは、たとえば、ロボットアームの搬送終了信号のON時点とする。すると、係る場合の処理対象画像は、たとえば、図17に示すようなフィールド画像の集合となる。係る搬送終了時、つまり、ワークWを置いた時点のフィールド画像を1枚ずつ見ても正常に動作しているか否かが判別し難いが、これらの画像を本装置で処理し、特定イベントに対する画像の軌跡を合成することにより、例えば、図18に示すような画像を出力表示することができる。
【0084】
これにより、ワークの配置位置ずれが容易に把握することができる。なお、図示の例では、ワークを真横から撮像しているが、斜め上方から撮像することにより、2次元的なずれも把握することができる。
【0085】
図19は、さらに別の適用例を示している。図中ロギング装置10が、本発明の装置に対応する。そして、カメラ21で解析対象である人M′の動きを撮像している。図の例では、ラインの作業者M′が、矢印で示すように作業台Dに沿って移動しながら一連の作業を行い、係る作業が1サイクル終了するごとにスイッチSを押すものとする。そして、そのスイッチSのONをトリガとして、1サイクルの作業のはじめから終わりまでをロギング装置10にて記録するものとする。
【0086】
実際の記録画像が図20のようになっているとすると、8枚のフィールド画像に基づいて、図21に示す画像が形成される。つまり、図示するように、各フィールド画像で作業者M′が異なる位置に存在するような場合には、他の7枚のフィールド画像と平均化することにより、作業者M′は背景内に消失してしまい、基本画像は作業台Dと背景部分となる。これにより、基本画像に各フィールド画像中で動きのある部分を重ね合わせることにより、図21に示すような画像が生成される。この例では、加重平均はとっていない。
【0087】
この図から明らかなように、作業者M′の動きを1枚の画像で容易に把握することができる。これにより、動きの分析が容易になり,作業動作,環境の改善へつなげることができる。
【0088】
ところで、基準画像は複数枚画像の平均をとっているため、動きのない部分はよりはっきりと映る。従って、基準画像が例えば図22に示すようになっているとすると、作業者M′が長くとどまっているところははっきりと映る。このことにより、作業者がより長く滞留する工程を把握することができる。
【0089】
従って、上記した実施の形態において、基準画像を出力表示する機能を設けると、係る判断を行うことができるので好ましい。さらに、係る判定を行うだけの場合には、上記した実施の形態における基準画像を生成する処理までを実行する機能を設けた装置としても良い。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、この発明では、特別な背景を必要とせず、屋外,屋内などの状況に依存せず、高度な画像処理専用設備(専用IC,CPUなど)を必要とせず、動画像を軌跡として1枚の画像上に表現し、必要に応じてその軌跡にIO信号,制御信号等情報を重畳して表示することにより、定量的かつ直感的に設備動作人などの監視対象の動作を分析,解析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施の形態のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】画像データとIOデータのメインメモリへの格納例を示す図である。
【図3】CPU内のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図4】加重平均に使用する重みテーブル例を示す図である。
【図5】ロギング処理部の機能を説明するフローチャートである。
【図6】運動軌跡演算部の機能を説明するフローチャートである。
【図7】処理対象画像の一例を示す図である。
【図8】図7に示す処理対象画像に基づいて生成される基準画像の一例を示す図である。
【図9】図7に示す処理対象画像と図8に示す基準画像に基づいて生成される軌跡画像(加重平均処理無し)の一例を示す図である。
【図10】軌跡演算処理の具体的な処理方法の一例を示すフローチャートである。
【図11】軌跡演算処理の具体的な処理方法の他の例を示すフローチャートである。
【図12】運動軌跡表示部条件設定部の機能を説明するフローチャートである。
【図13】加重平均処理の作用を説明する図である。
【図14】画像出力処理をした結果の一例を示す図である。
【図15】インデックス表示処理をした結果の一例を示す図である。
【図16】タイミングチャート表示処理をした結果の一例を示す図である。
【図17】本実施の形態を用いて解析した別の例を示す図である。
【図18】本実施の形態を用いて解析した別の例を示す図である。
【図19】本実施の形態を用いて解析したさらに別の例を示す図である。
【図20】図19に示す装置で撮像した処理対象画像の一例を示す図である。
【図21】図20に示す処理対象画像から生成される軌跡画像(加重平均処理無し)の一例を示す図である。
【図22】図19に示す装置で撮像して得られた基準画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 運動動作解析支援装置(ロギング装置)
11 CPU
11a 条件設定部
11b ロギング処理部
11c 運動軌跡演算部
11d 運動軌跡表示部
12 メインメモリ
13 補助記憶装置
14 周辺入力装置
15 画像出力装置
16 画像入力装置
17 IO入力装置
18 バス
21 カメラ
22 PLC
23 センサ
24 ディスプレイ
25 キーボード
26 コンソール

Claims (4)

  1. 撮像手段から与えられた画像を受け取るとともに、一時記憶部に記憶する記憶処理手段と、
    前記一時記憶部に記憶された所定の複数の画像を読み出すとともに、その読み出した複数の処理対象画像から基準画像を生成する手段と、
    生成した基準画像と、前記処理対象画像とを比較し、所定以上相違する部分を前記基準画像に重ね合わせることにより、軌跡画像を生成する軌跡画像生成手段と、
    その生成した軌跡画像を出力装置に向けて出力する軌跡画像出力手段とを備え、
    任意の2枚の処理対象画像の差分を求め、その差分が所定以上相違する場合に前記生成した基準画像と、前記処理対象画像との比較を行うようにしたことを特徴とする運動動作解析支援装置。
  2. 撮像手段から与えられた画像を受け取るとともに、一時記憶部に記憶する記憶処理手段と、
    前記一時記憶部に記憶された所定の複数の画像を読み出すとともに、その読み出した複数の処理対象画像から基準画像を生成する手段と、
    生成した基準画像と、前記処理対象画像とを比較し、所定以上相違する部分を前記基準画像に重ね合わせることにより、軌跡画像を生成する軌跡画像生成手段と、
    その生成した軌跡画像を出力装置に向けて出力する軌跡画像出力手段と、
    IO信号を受け取るIO入力部とを設け、
    その受け取ったIO信号の変化に基づいて、上記基準画像の生成並びに前記軌跡画像の生成処理が起動されるようにしたことを特徴とする運動動作解析支援装置。
  3. 前記IO入力部で受け取ったIO信号を、前記画像データと関連付けて前記一時記憶部に記憶する機能と、
    前記一時記憶手段に記憶した前記IO信号を読み出し、前記軌跡画像とともに前記出力装置に向けて出力する機能を設けたことを特徴とする請求項2に記載の運動動作解析支援装置。
  4. 撮像手段から与えられた画像を受け取るとともに、一時記憶部に記憶する記憶処理手段と、
    前記一時記憶部に記憶された所定の複数の画像を読み出すとともに、その読み出した複数の処理対象画像から基準画像を生成する手段と、
    生成した基準画像と、前記処理対象画像とを比較し、所定以上相違する部分を前記基準画像に重ね合わせることにより、軌跡画像を生成する軌跡画像生成手段と、
    その生成した軌跡画像を出力装置に向けて出力する軌跡画像出力手段とを備え、
    前記軌跡画像生成手段は、記録した複数の画像の中から指定された画像における加重平均領域として指定された領域の画像を、周囲から中心へ向けて徐々に重み付けを高くして、前記重ね合わせ画像における加重平均領域に加重平均する処理機能を備えたことを特徴とする運動動作解析支援装置。
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