JP3751671B2 - 輸送用荷箱の床部下端縁部の取付け構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、貨物自動車の後方に搭載される輸送用荷箱の床部下端縁部の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車等の車両の後方に搭載される輸送用荷箱は、屋根部,左右側壁,前壁,搬出入門口を設けた後壁及び床部の6面の壁体からなる箱状になっている。床部は、アルミ押出し形材,鋼製成形材でできた左右側枠材と、前壁及び後壁の下枠材によって4周枠を形成している。4周枠の左右側枠材の間に複数のアルミ製又は鋼製の横根太が前後方向に平行に適宜の間隔をおいて掛け渡すことにより、床の枠組が構成されている。
荷箱と車両は、車体を側方からみた図1,図1のA部を拡大した図2及び図1のB−B線矢視図である図3に示すように、枠組の横根太1と、車両シャーシのメインフレーム2上にUボルト5で一体的に固定された縦根太3が交差する位置で、ブラケット4を介して締結されている。床の枠組上には、荷箱内への雨水の侵入を防止するステンレス鋼製又は樹脂製の防水シートを全面に貼付した上で、長手方向に延びる木製又はアルミ押出し形材からなる床板6が列設されている。
【0003】
図1〜3は、ドライコンテナを図示しているが、壁体の内部に断熱材を充填した冷凍コンテナのような場合は、防水シートと床板6との間にスペーサを介在させて水密空間を形成し、この水密空間に断熱材を注入発泡させている。
床端部を構成する側枠材及び横根太1は、図4に示すような断面形状をもつものが従来から使用されている。何れの横根太1も、縦根太3に接合されるL型継手部が端部に形成されている。L型継手部は、締結ブラケット4を使用したもの(図5a),端部をL型に成形加工したもの(図5b,c)等があり、後者には端部を折り曲げるために端部の上下隅部に切欠きが形成されている。横根太1は、車種,車型等に応じて材質や断面形状が異なったものが使用される。
従来の荷箱の床部端縁は、図6に示すような構造で組み立てられている。通常、側枠材7は、上方に向かった直立部7a及び下方の垂下部7bを備えた基部をもち、基部のほぼ中央部から内側に向かって水平方向に突出する水平部7cが形成されている。水平部7cの途中から起立部7dが立ち上がっており、起立部7dの上端に連なって上方に開口したソケット7eが形成されている。これにより、直立部7aと起立部7dとの間に凹溝7fが区画される。側枠材7の垂下部7bには、ボルト孔7g,7gが穿設されている。
【0004】
凹溝7fには補助柱8の下端部が差し込まれ、垂直部7aにリベット等の結合部材で立設される。また、ソケット7eには、内装板9の下端部が差し込まれる。そして、下端角部を覆うように化粧板8aが装着される。
断面C型の横根太1を使用した組立てでは、横根太1の上フランジ1aは、側枠材7の水平部7c及び防水シート6aを挟んで床板6に密接し、荷台の荷重を支持する。下フランジ1bは、荷箱を車両シャーシ上に架装するとき、直交する縦根太3に密接する。垂下部7bと水平部7cが直交する隅部に横根太1の左右端部を嵌め込み、端部に設けたL型継手部1cと垂下部7bとをボルト結合すると共に、水平部7cにおいて横根太1の上フランジ1aの上面1dに密接した状態でボルト等の接合部材により横根太1に結合される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の組付け構造によるとき、側枠材7の水平部7cが横根太1の上面1dに延出して段差を形成することになる。そのため、防水シート6a及び床板6が端部において横根太1の上面1dに密接できないばかりでなく、防水シート6aは、水平部7cの上面にあるシール剤6bとも密接しなくなる。そのため、従来では、水平部7cとの重合せ部分で防水シート6aに屈曲部を形成することにより段差を吸収している。また、床板6は、長手方向に沿って端部に切欠きを施すことにより、段差を吸収させている。
前述した下端側縁部構造をもつ従来の荷箱では、床面に列設する床板6のうち、隅部に配置する隅板は、端部を長手方向に切り欠く作業が必要になる。この作業は、コスト上で無駄となり、組付けに際し部品数を合わせる必要がある。また、長尺の防水シート6aに屈曲部を形成する等、作業工数が嵩むばかりでなく、シール剤6bの水密性確保や組付けの手間等の問題があった。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、側枠材の水平部と横根太の頂面が面一状態になるように横根太に側枠材を組み付けることにより、組付け時の作業工数を節減し、水密性に優れ安定した床部側縁部を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の取付け構造は、その目的を達成するため、車両後方に搭載される荷箱の床部外枠を形成し、直立部から下方に延びた垂下部及び水平方向に突出した水平部をもつ左右の側枠材と、左右の側枠材の間に掛け渡されて端部が前記垂下部に接合され、防水シートを介して前記荷箱の床板が載置される上フランジをもつ複数の横根太と、前記水平部の下面に面接する前記横根太の端部位置で前記上フランジを段押し加工することにより形成され、前記水平部の厚みに相当する段差をもつ低面部と、前記側枠材の水平部上に配設されたシール剤とを備え、前記低面部に前記水平部を配置したとき前記上フランジ及び前記水平部の上面が面一になって、前記防水シートが前記水平部のシール剤に密着されていることを特徴とする。
【0007】
【実施例】
本実施例の荷箱下部側縁部は、図7に示す構造をもっている。組付け前の状態を示す図7(a)にみられるように、側枠材7の水平部7cが重なり合う横根太1の上フランジ1aは、端部がプレス加工等によって水平部7cの肉厚の分だけ段押し加工が施された低面部1eになっている。また、横根太1の端部には、側枠材7の垂下部7bに固着されるL型継手部1cが形成されている。
段押し加工は、図8に示すように上フランジ1aの先端から下方に延びる垂下部1fを切り落とした後、或いは図9に示すように垂下部1fを残したままの横根太1に施すことができる。段押し加工は、鋼製又はアルミニウム押出し形材の何れでできた横根太1に対して可能である。また、図4に示した何れの断面形状をもつ横根太1でも、必要な低面部1eを形成することができる。
段押し加工によって低面部1eが端部に形成された横根太1を側枠材7の隅部に嵌め込むと、水平部7cの上面と上フランジ1aの上面1dが面一になる。すなわち、水平部7cと上フランジ1aとの間に段差が形成されないので、屈曲部を設けることなく防水シート6aを容易に貼付することができる。また、床板6の両端に位置する隅板に切欠き部を形成する必要がないので、隅板を確保することなく、通常の床板6を隅板として使用でき、組付け作業が容易になる。
【0008】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の取付け構造は、横根太の端部に低面部を段押し加工によって形成し、低面部と上フランジとの段差を側枠材の水平部の厚みに一致させている。そのため、低面部に側枠材の水平部を配置したとき、水平部は、横根太の上フランジと面一状態になり、両者の間に段差が生じない。したがって、端部加工の必要なく防水シート,床板等を容易に付設し、荷箱の床部が構築される。また、隅板の切欠き加工が不要になるため、作業工数も節減され、制作コストが低減する。しかも、防水シート,床板等の床材を密着配置できることから、水密性の高い床構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 貨物輸送用コンテナの一部切欠き側面図
【図2】 図1のA部を拡大した側面図
【図3】 図1のB−B矢視図
【図4】 横根太の断面を示す数例
【図5】 横根太に側枠材を組み付けた数例
【図6】 組付け前(a)及び組付け後(b)の従来の床部下端縁部構造
【図7】 本発明に従った組付け前(a)及び組付け後(b)の床部下端縁部構造
【図8】 段押し加工により低面部を形成した横根太の斜視図
【図9】 段押し加工により低面部を形成した他の横根太の斜視図
【符号の説明】
1:横根太 1a:ueフランジ 1b:下フランジ 1c:L型継手部
1d:上面 1e:低面部 1f:垂下部
2:メインフレーム 3:縦根太 4:ブラケット 5:Uボルト
6:床板 6a:防水シート 6b:シール剤
7:側枠材 7a:直立部 7b:垂下部 7c:水平部 7d:起立部 7e:ソケット 7f:凹溝 7g:ボルト孔
8:補助柱 8a:化粧板 9:内装板
Claims (1)
- 車両後方に搭載される荷箱の床部外枠を形成し、直立部から下方に延びた垂下部及び水平方向に突出した水平部をもつ左右の側枠材と、左右の側枠材の間に掛け渡されて端部が前記垂下部に接合され、防水シートを介して前記荷箱の床板が載置される上フランジをもつ複数の横根太と、前記水平部の下面に面接する前記横根太の端部位置で前記上フランジを段押し加工することにより形成され、前記水平部の厚みに相当する段差をもつ低面部と、前記側枠材の水平部上に配設されたシール剤とを備え、前記低面部に前記水平部を配置したとき前記上フランジ及び前記水平部の上面が面一になって、前記防水シートが前記水平部のシール剤に密着されていることを特徴とする輸送用荷箱の床部下端縁部の取付け構造。
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