JP3750691B1 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3750691B1
JP3750691B1 JP2005208094A JP2005208094A JP3750691B1 JP 3750691 B1 JP3750691 B1 JP 3750691B1 JP 2005208094 A JP2005208094 A JP 2005208094A JP 2005208094 A JP2005208094 A JP 2005208094A JP 3750691 B1 JP3750691 B1 JP 3750691B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
period
phase
arm switching
phases
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005208094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006353073A (ja
Inventor
尚美 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005208094A priority Critical patent/JP3750691B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3750691B1 publication Critical patent/JP3750691B1/ja
Publication of JP2006353073A publication Critical patent/JP2006353073A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、小型で耐振性高く相電流の検出ができるインバータ装置の提供を目的とする。
【解決手段】3相のうち2相の下アームスイッチング素子と直流電源のマイナス側との間にシャント抵抗をそれぞれ設け、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間から、同一のON期間を、3相全ての相において削減し、シャント抵抗の設けられた相における2相分の相電流を検出する。これにより、シャント抵抗2個のみで、シンプルな制御ソフトにより、電流歪を生ずることなく相電流の検出ができるインバータ装置が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、PWM3相変調を行うインバータ装置の相電流検出方法に関するものである。
従来、この種の相電流検出方法として、PWM変調による正弦波駆動方式によりセンサレスDCブラシレスモータを駆動するインバータ装置において、インバータ装置からの出力ライン(3本中2本)の電流を直接検出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この回路について以下説明する。図11にインバータ装置とその周辺の電気回路を示す。インバータ装置20の制御回路7は、電流センサ8からU相の電流を、電流センサ9からW相の電流を入力し、当該2個の電流値からV相の電流を演算する(固定子巻線4の中性点において、キルヒホッフの電流の法則を適用する)。これらの電流値に基づき、センサレスDCブラシレスモータ11(以降モータと称す)を構成する磁石回転子5の誘起電圧を演算し、その位置検出を行う。そして、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、インバータ回路10を構成するスイッチング素子2(IGBT等が用いられる)を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、正弦波状の交流電流をモータ11を構成する固定子巻線4へ出力する。インバータ回路10を構成するダイオード3は、固定子巻線4に流れる電流の還流ルートとなる。スイッチング素子2について、上アームスイッチング素子をU、V、W、下アームスイッチング素子をX、Y、Zと定義し、また、各スイッチング素子U、V、W、X、Y、Zに対応するダイオードを、3U、3V、3W、3X、3Y、3Zと定義する。
上記電流センサ8、電流センサ9は、電位がバッテリー1のプラス側、マイナス側に変化するため、シャント抵抗で構成するのは困難であり、ホール素子を用いて構成される。
別の方法として、シャント抵抗で相電流を検出する方法が示されている(例えば、特許文献2参照)。
この方式について以下説明する。図12にインバータ装置とその周辺の回路を示す。インバータ装置21の制御回路12は、シャント抵抗6からの電圧により電流を演算する。
3相変調の波形の特性図を示す。図13は50%変調、図14は100%変調におけるそれぞれの波形の特性図で、U相端子電圧41、V相端子電圧42、W相端子電圧43、及び中性点電圧29を示している。これらの端子電圧はPWM変調にて縦軸に示すDuty(%)で実現される。中性点電圧29は、各相の端子電圧の和を求め3で除した値である。また、相電圧は、端子電圧から中性点電圧を引いた値であり、正弦波になる。
図15は3相変調の1キャリア内(キャリア周期)でのタイミングチャートであり、1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,W、下アームスイッチング素子X,Y,ZのON/OFFの一例を示している。この場合、図13の50%変調において、位相がおおよそ120度でのタイミングチャートである。これは、一般的に、マイコンのタイマ機能により具現化される。同一相の上アームスイッチング素子がONならば下アームスイッチング素子はOFF、上アームスイッチング素子がOFFならば下アームスイッチング素子はONの関係にある。但し、表示を簡明にするために、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子との短絡防止用デッドタイムは割愛してい
る。
各スイッチング素子のスイッチングには、(a),(b),(c),(d)の4種類があり、それぞれ図16〜図19に示す。
期間(a)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがOFF、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがONである。U相電流、V相電流がそれぞれ、下アームスイッチング素子X,Yと並列のダイオード3X,3Yから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。下アームとモータ11間で電流が循環している(以降下循環期間と称す)。よって、バッテリー1からインバータ回路10(モータ11)へは電力供給されない非通電の状態にある。
期間(b)においては、上アームスイッチング素子UがON、下アームスイッチング素子Y、ZがONである。U相電流は、上アームスイッチング素子Uから固定子巻線4へ流れ、V相電流は下アームスイッチング素子Yと並列のダイオード3Yから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、バッテリー1からインバータ回路10(モータ11)へ電力供給される通電状態にある。このとき、電源ライン(シャント抵抗6)には、U相の相電流が流れる。
期間(c)においては、上アームスイッチング素子U,VがON、下アームスイッチング素子ZがONである。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U、Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、バッテリー1からインバータ回路10(モータ11)へ電力供給される通電状態にある。そして、電源ライン(シャント抵抗6)には、W相の相電流が流れる。
期間(d)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがON、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがOFFである。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U,Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から上アームスイッチング素子Wと並列のダイオード3Wへ流れ込んでいる。上アームとモータ11間で電流が循環している(以降上循環期間と称す)。よって、バッテリー1からインバータ回路10(モータ11)へは電力供給されない非通電の状態にある。
以上のように、上アームスイッチング素子U,V,WのON、OFF状態で電源ライン(シャント抵抗6)に流れる電流の有無、流れる相電流を知ることができる。上アームスイッチング素子のONする相が無い時は流れず(非通電、下循環)、1相のみON時はその相の電流が流れ(通電)、2相ON時は残りの相の電流が流れ(通電)、3相全てON時は流れない(非通電、上循環)。
図20に、図13の50%3相変調での位相30度、45度、60度、75度、90度においての1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,WのON期間(Duty)を図15に基き表示している。
U相の上アームスイッチング素子UのON期間を細実線で表わし、V相の上アームスイッチング素子VのON期間を中実線で表わし、W相の上アームスイッチング素子WのON期間を太実線で表わしている。バッテリー1から固定子巻線4へ電力が供給される通電期間を実線矢印で、このとき電源ライン(シャント抵抗6)に流れる相電流をU,V,Wで示している。また、非通電期間(下循環期間、上循環期間)を破線矢印で示している。
同様に、図21に、図14の100%3相変調について示す。図20、図21に示され
るように、シャント抵抗6により、1相分もしくは2相分の相電流が検出できる。1相分しか検出できない場合に、一部の相(上アームスイッチング素子)のON期間を増加もしくは減少させる方法が示されている。
図20、図21に示されるように、3相変調においては、キャリア周期内中央の期間(d)は非通電期間となる(2相変調においては、1相が固定されるため、期間(d)が存在しない)。また、キャリア周期内の前端、後端にもそれぞれ非通電期間がある。そのため、キャリア周期内の前半と後半にそれぞれ通電期間がある。これは、2相変調が1回であるのに比べると、キャリア周期が半分(キャリア周波数が2倍)と同等になり(以降キャリア周期短縮効果と称す)、PWM変調がきめ細かくなる。これにより、3相変調は2相変調に比べ、電流リップル、トルクリップルが小さくなり、低振動低騒音となる。
但し、図21の100%変調において位相30度では、キャリア周期内の通電期間が1回のみであり、キャリア周期短縮効果が得られない。また、位相90度では、キャリア周期内の前端、後端に非通電期間がないため、前後のキャリア周期における通電期間と連続してしまう。そのため、キャリア周期内の通電期間は2回であるが、結果として、1キャリア周期当たり通電期間は1回となり、キャリア周期短縮効果が得られない。
上記方法とは別のシャント抵抗で相電流を検出する方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この方式について以下説明する。図22にインバータ装置とその周辺の回路を示す。インバータ装置22の制御回路13は、U相下アームとアース間に設けられたシャント抵抗15、V相下アームとアース間に設けられたシャント抵抗16、W相下アームとアース間に設けられたシャント抵抗17それぞれからの電圧により電流を演算する。
図23に、図20に対応する下アームスイッチング素子X,Y,ZのON期間(Duty)を表示している。但し、表示を簡明にするために、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子との短絡防止用デッドタイムは割愛している。
U相の下アームスイッチング素子XのON期間を細実線で表わし、V相の下アームスイッチング素子YのON期間を中実線で表わし、W相の下アームスイッチング素子ZのON期間を太実線で表わしている。また、下循環期間を太線の破線矢印で、上循環期間を細線の破線矢印で示している。
同様に、図24に、図21に対応する下アームスイッチング素子X,Y,ZのON期間(Duty)を表示している。シャント抵抗15に電流が流れるのは(電流を検出できるのは)下アームスイッチング素子XのON期間、シャント抵抗16に電流が流れるのは(電流を検出できるのは)下アームスイッチング素子YのON期間、シャント抵抗17に電流が流れるのは(電流を検出できるのは)下アームスイッチング素子ZのON期間である。
よって、図23においては、3相ともに電流を検出できるが、図24においては、位相90度において2相分(V相、W相)しか検出できない。よって、位相210度においては、W相、U相の電流を、位相330度においては、U相、V相の電流を検出するように制御する必要がある。
特開2000−333465号公報(第9頁、第2図) 特開2003−189670号公報(第2頁、請求項2、第14頁、第1図、第15頁、第9図) 特開2003−284374号公報(第7頁、第1図)
上記のように、PWM3相変調を行うインバータ装置において、特定の位相では、キャリア周期内の通電期間が1回のみであり、また、キャリア周期内の前端、後端に非通電期間がないため、前後のキャリア周期における通電期間と連続してしまう。そのため、特定の位相において、キャリア周期短縮効果が得られない場合がある。
そして、従来のインバータ装置の相電流検出方法には、それぞれに課題がある。
インバータ装置からの出力ラインの電流を直接検出する方法においては、電流センサが、ホール素子、磁束発生用のコイル、素子周辺回路等で構成されるため、小型化、耐振強化が課題となる。また、サイズが大きいため、プリント基板上などでの配置の自由度が求められる。
電源ラインに流れる相電流をシャント抵抗により検出する方法においては、シャント抵抗により1相分しか検出できない場合、一部の相(上アームスイッチング素子)のみのON期間を増加もしくは減少させる必要があり、制御ソフトが複雑になる。また、この一部の相(上アームスイッチング素子)のみのON期間を増加もしくは減少させることにより、電流波形が歪み、騒音振動悪化の要因となっている。
空調装置に用いられる電動圧縮機をインバータ装置で駆動する場合、その騒音を防止するためルームエアコンなどでは防音箱などの防音装置を用いる事も可能であるが、車両用の空調装置に用いられる電動圧縮機においては、搭載スペース、重量などの制約により防音装置を用いる事は困難である。また、車室内への振動伝達防止のため、振動を小さく抑制しなければならないが、同様に防振装置を用いる事は困難である。ルームエアコンにおいても環境を考慮し極力低振動低騒音であることが求められる。
各相の下アームとアース間に設けられたシャント抵抗により相電流を検出する方法においては、キャリア周期内における下アームスイッチング素子のON期間が0%または0%に近い相がある場合、特定の2相分しか検出できない。よって、位相により検出する2相を変更する必要があり、制御ソフトが複雑になる。また、そのため、3相ともにシャント抵抗が必要となり、部品点数が増え、小型化の障害となる。シャント抵抗による消費電力・発熱に対しての考慮も必要になる。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、小型で耐振性高い構成で、相電流の検出ができるインバータ装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子と、直流電源のマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を3相備え、直流電源の直流電圧をPWM3相変調にてスイッチングすることにより正弦波状の3相交流電流を出力する。そして、3相のうち2相の下アームスイッチング素子と直流電源のマイナス側との間に電流検出器をそれぞれ設け、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間から、同一のON期間を、3相全ての相において削減することにより、電流検出器の設けられた相における2相分の相電流を検出するものである。
上記構成により、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、下アームスイッチング素子のO
N期間を長くできる。これにより、1キャリア内で下アームスイッチング素子の3相全てに電流が流れる期間ができる。従って、電流検出器2個のみにより3相分電流検出(他の1相は演算で求められる)できる。また、3相全ての相において同一のON期間を削減するものであり、一部の相(上アームスイッチング素子)のみのON期間を増加もしくは減少させるものではないので、3相変調の通電時間はそのままであり、電流歪を生ずることはない。また、キャリア周期短縮効果が得られない領域においても、キャリア周期短縮効果が得られるようになり、更に電流を滑らかにできる。
そして、特定された2相の電流検出値を用いる方法であるので、従来の特定された2相の電流検出値を用いる方法、すなわち、インバータ装置からの出力ラインの電流を直接検出する方法からの変更を容易に行うことができる。即ち、プリント基板上などでの電流検出器の配置自由度が高まる。
また、電流検出器をシャント抵抗にすることにより、小型化、耐振耐熱性強化を図ることができる。
本発明のインバータ装置は、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、更に電流を滑らかにし、小型で耐振性の高い構成で、相電流の検出ができる。
第1の発明は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子と、直流電源のマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を3相備え、直流電源の直流電圧をPWM3相変調にてスイッチングすることにより正弦波状の3相交流電流を出力する。そして、3相のうち2相の下アームスイッチング素子と直流電源のマイナス側との間に電流検出器をそれぞれ設け、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間から、3相全ての相において同一のON期間を削減することにより、電流検出器の設けられた相における2相分の相電流を検出する制御回路を設ける。
上記構成により、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、下アームスイッチング素子のON期間を長くできる。これにより、1キャリア内で下アームスイッチング素子の3相全てに電流が流れる期間ができる。従って、電流検出器2個のみにより3相分電流検出(他の1相は演算で求められる)できる。また、3相全ての相において同一のON期間を削減するものであり、一部の相(上アームスイッチング素子)のみのON期間を増加もしくは減少させるものではないので、3相変調の通電時間はそのままであり、電流歪を生ずることはない。また、キャリア周期短縮効果が得られない領域においても、キャリア周期短縮効果が得られるようになり、更に電流を滑らかにできる。
そして、特定された2相の電流検出値を用いる方法であるので、従来の特定された2相の電流検出値を用いる方法、すなわち、インバータ装置からの出力ラインの電流を直接検出する方法からの変更を容易に行うことができる。即ち、プリント基板上などでの電流検出器の配置自由度が高まる。
これにより、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、更に電流を滑らかにし、3相分の相電流の検出が可能なインバータ装置が得られる。
第2の発明は、第1の発明のインバータ装置において、3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間削減は、キャリア周期内における下アームスイッチング素子のON期間が0%または0%に近い相がある場合に行うもの、換言すれば、デッドタイムを割愛して考慮しなければ、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期
間が100%または100%に近い相がある場合に行うもので、変調度の高い限定された場合にのみ行う。これにより、更に制御の複雑化を防止できるインバータ装置が得られる。
第3の発明は、第1乃至第2の発明のインバータ装置において、3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間削減は、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間が0%または0%の近辺を避けて、すなわち0%に近くならないように行うもので、キャリア周期短縮効果を確保できる。これにより、3相変調の電流が滑らかとなる作用効果を維持しつつ、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、更に電流を滑らかにし、3相分の相電流を検出ができるインバータ装置が得られる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のインバータ装置において、3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間削減は、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間と、上アームスイッチング素子全てがOFFとなる期間とが同じ時間となるように行うもので、通電期間同士の間隔が等しくなり、キャリア周期短縮効果が向上し、3相変調の電流を更に滑らかにできる。これにより、3相変調の低騒音低振動性を更に向上し、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、3相分の相電流を検出ができるインバータ装置が得られる。
第5の発明は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子と直流電源のマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を3相備え、直流電源の直流電圧をPWM3相変調にてスイッチングすることにより正弦波状の3相交流電流を出力するインバータ装置において、3相のうち2相の上アームスイッチング素子と直流電源のプラス側との間に流れる電流を検出する電流検出器をそれぞれ設け、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間へ、3相全ての相において同一のON期間を追加することにより、電流検出器の設けられた相における2相分の相電流を検出する制御回路を設ける。
上記構成により、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、上アームスイッチング素子のON期間を長くできる。これにより、1キャリア内で上アームスイッチング素子の3相全てに電流が流れる期間ができる。従って、電流検出器2個のみにより3相分電流検出(他の1相は演算で求められる)できる。また、3相全ての相において同一のON期間を追加するものであり、一部の相(上アームスイッチング素子)のみのON期間を増加もしくは減少させるものではないので、3相変調の通電時間はそのままであり、電流歪を生ずることはない。また、キャリア周期短縮効果が得られない領域においても、キャリア周期短縮効果が得られるようになり、更に電流を滑らかにできる。
そして、特定された2相の電流検出値を用いる方法であるので、従来の特定された2相の電流検出値を用いる方法、すなわち、インバータ装置からの出力ラインの電流を直接検出する方法からの変更を容易に行うことができる。即ち、プリント基板上などでの電流検出器の配置自由度が高まる。
これにより、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、更に電流を滑らかにし、3相分の相電流の検出が可能なインバータ装置が得られる。
第6の発明は、第5の発明のインバータ装置において、3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間追加は、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間が0%または0%に近い相がある場合に行うもの、換言すれば、デッドタイムを割愛して考慮しなければ、キャリア周期内における下アームスイッチング素子のON期間が100%または100%に近い相がある場合に行うもので、変調度の高い限定された
場合にのみ行う。これにより、更に制御の複雑化を防止できるインバータ装置が得られる。
第7の発明は、第5乃至第6の発明のインバータ装置において、3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間追加は、下アームスイッチング素子全てがONとなる期間が0%または0%の近辺を避けて、すなわち0%に近くならないように行うもので、キャリア周期短縮効果を確保できる。これにより、3相変調の電流が滑らかとなる作用効果を維持しつつ、簡単な制御ソフトで、電流歪を生ずることなく、更に電流を滑らかにし、3相分の相電流を検出ができるインバータ装置が得られる。
第8の発明は、第5乃至第7の発明のインバータ装置において、3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間追加は、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間と、上アームスイッチング素子全てがOFFとなる期間とが同じ時間となるように行うもので、通電期間同士の間隔が等しくなり、キャリア周期短縮効果が向上し、3相変調の電流を更に滑らかにできる。これにより、3相変調の低騒音低振動性を更に向上し、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、3相分の相電流を検出ができるインバータ装置が得られる。
第9の発明は、第1乃至第8の発明のインバータ装置において、電流検出器をシャント抵抗とするもので小型で耐振性強化を図ることができる。
第10の発明は、第1乃至第9の発明のインバータ装置において、正弦波状の3相交流電流はセンサレスDCブラシレスモータへ出力され、検出される2相分の相電流に基づいて、センサレスDCブラシレスモータのロータの位置検出を行う。これにより、小型で耐振性が高く且つ複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪なくセンサレスDCブラシレスモータを低騒音低振動で駆動するインバータ装置が得られる。
第11の発明は、第10の発明のインバータ装置において、センサレスDCブラシレスモータにより駆動される電動圧縮機に搭載されるものである。電動圧縮機に搭載されるインバータ装置は、取り付けスペースに制約があり小型化が必要で、モータからの振動に対して耐振性が必要であるため、小型で耐振性高く、電流歪がなく低振動でモータを駆動できる本インバータ装置は有用である。
第12の発明は、第1乃至第11の発明のインバータ装置において、車両に搭載するものである。車両用においては、搭載スペースに制約があり小型化が必要で、重量などの制約により防音装置、防振装置の設置が困難であり、また、走行による振動に対する耐振性も必要なため、小型で耐振性高く低騒音低振動の本インバータ装置は有用である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るインバータ装置23とその周辺の電気回路である。背景技術における図22との相違点はシャント抵抗17が無い点、制御回路13が制御回路14となっている点であり、その他に関しては、図22と同一であり、記号等はそのまま適用する。
制御回路14は、上アームスイッチング素子U、V、W、下アームスイッチング素子X、Y、Zと、接続線18により接続されており、各スイッチング素子を制御している。スイッチング素子がIGBT、パワーMOSFETの場合はゲート電圧を、パワートランジ
スタの場合はベース電流を制御する。
図24の位相90度においては、下アームには2相分(V相、W相)しか電流が流れない。同様に、位相210度においては、W相、U相、位相330度においては、U相、V相にしか電流が流れない。そのため、図22に示すインバータ装置22のように、シャント抵抗が3個必要になる。
図2に、位相90度において、下アームに3相分電流が流れるようにする方法を示す。図2の上側は、図24の位相90度の場合をそのまま示している。この状態では、キャリア周期短縮効果が得られない。上アームのU,V,W各ON期間から同一のON期間2αを削減したものを下側に示す。3相ともに同一のON期間2αを削減しているので、U相の電流が電源ラインに流れる通電期間の長さは変わらない。つまり、PWM3相変調は変化しないので電流歪は発生しない。また、キャリア周期内の前端、後端に長さαの循環期間が形成されている。これにより、1キャリア周期当たりの通電期間が2回となり、キャリア周期短縮効果を得られるようになる。
ここで、キャリア周期とは、一般に知られているように、PWM変調する場合の単位時間であり、スイッチングのDutyが100%となる時間である。この時間を1周期とした周波数がキャリア周波数である。一例として、キャリア周波数が5kHzの場合、キャリア周期は200μsとなる。
また、キャリア周期短縮効果とは、前述のように、3相変調において、キャリア周期内中央の期間、また、キャリア周期内の前端、後端もそれぞれ非通電期間があるため、キャリア周期内の前半と後半に分けて通電される。これにより、通電に関して、キャリア周期が半分(キャリア周波数が2倍)と同等になり、PWM変調がきめ細かくなることをいう。上記の例によれば、キャリア周期は100μs、キャリア周波数は10kHzと同等になる。
図3に、位相75度の場合を示す。この場合、上アームのU,V,W各ON期間から同一のON期間2(β−γ)を削減し、キャリア周期内の前端、後端に長さβの循環期間を形成している。上記同様、3相ともに同一のON期間2(β−γ)を削減しているので、U相、V相の電流が電源ラインに流れる通電期間の長さは変わらない。つまり、PWM3相変調は変化しないので電流歪は発生しない。
図4に、図24の位相90度、位相75度の場合を、上記図2、図3と入れ替えたものを示す。
図5に、図4に基づいた位相30度〜90度における下アームのON期間、上循環期間、下循環期間を示す。デッドタイムは割愛しているので、位相90度ではα、位相75度ではβの下循環期間が確保されている。これにより、3相ともに下アームに電流が流れるようになる。同様に、位相210度、位相330度及びその周辺においても、U相、V相、W相ともに下アームに電流が流れるようになる。
そのため、位相(位相90度、位相210度、位相330度など)によって、電流を検出する相を変更する必要はなく、いずれかの2相に固定できる。本実施の形態においては、U相とV相に固定している。残りのW相の電流は固定子巻線4の中性点において、キルヒホッフの電流の法則を適用することにより求められる。
上記のように、従来の図22におけるインバータ装置22の制御回路13の制御ソフトを変更して制御回路14とすれば、シャント抵抗17を削除できる。
これらの検出された電流値に基づき、モータ11を構成する磁石回転子5の誘起電圧を演算し、その位置検出を行う。
従って、同一のON期間を削減するだけのシンプルな制御ソフトにより、PWM3相変調に変化を生じさせることなく電流歪を発生させず、電流検出する相を位相により変更する必要もなく、シャント抵抗を2個に削減できる。また、キャリア周期短縮効果が得られない領域においても、キャリア周期短縮効果が得られるようになり、更に電流を滑らかにできる。
また、モータ11の駆動においては、電流検出(位置検出)において電流歪が発生しないので、低騒音低振動で駆動することができる。
α、βの時間(長さ)は、下アームのON期間において電流を検出するのに要する最小時間以上に設定すれば良い(電流を検出するのに要する最小時間以上)。電流を検出するのに要する最小時間の一例としては、制御回路の性能にもよるが、約3μsである。すなわち、デッドタイムを割愛して考慮しなければ、α、βの時間(長さ)は約3μsであり、前述したキャリア周期の一例としての200μsに当てはめれば、α又はβは前端と後端にあるため合計6μsとなり、キャリア周期の約3%に相当する。
なお、デッドタイムを考慮すると、α、βの時間(長さ)は、電流を検出するのに要する最小時間+デッドタイムになる。
また、同一のON期間の削減は、100%3相変調の位相90度周辺のように、キャリア周期内における下アームスイッチング素子のON期間が0%または0%に近い相がある場合(下循環期間の時間が短く、電流を検出するのに要する最小時間を確保できない場合)にのみ行うだけで良い。従って、多くの場合、同一のON期間の削減は必要なく、制御の複雑化を防止することができる。
3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間削減は、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間(上循環期間)が0%または0%の近辺を避けて、すなわち0%に近くならないように行うことにより、キャリア周期短縮効果を確保し、3相変調の電流が滑らかとなる作用効果を維持できる。本実施の形態においては、図5に示す如く、位相90度、位相75度ともに、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間(上循環期間)の長さを確保している。
図4、図5において、位相30度〜90度に特定して示したのは、該当する相は異なるとしても、このパターンの繰り返しになっているからである。
シャント抵抗は2個必要であるが、シャント抵抗15(U相)とシャント抵抗16(V相)、シャント抵抗16(V相)とシャント抵抗17(W相)、シャント抵抗17(W相)とシャント抵抗15(U相)のどの組合せでも良い。
例えば、シャント抵抗17(W相)とシャント抵抗15(U相)の組合せとすれば、W相とU相の電流値を検出できるので、図11に示す従来のインバータ装置からの出力ラインの電流を直接検出する方法であるところの、W相とU相の電流値を検出するインバータ装置20からの変更を容易に行うことができる。すなわち、電流センサ8、電流センサ9の削除、シャント抵抗17、シャント抵抗15の追加を行い、制御回路7から制御回路14への変更は上記の同一のON期間を削減するだけのシンプルな制御ソフト追加のみで良い。
なお、上記実施の形態において、図1にシャント抵抗17(W相)も追加し、同様の調整を実行すれば、あらゆる場合において、1キャリア内で3相ともに電流検出が可能となり(3相ともに下アームに電流が流れる)、2相分の電流値から残りの相の電流を演算する必要がなくなり、制御ソフトがシンプルになる。また、図1において、シャント抵抗15(U相)、シャント抵抗16(V相)は必要不可欠であるが、シャント抵抗17(W相)が設けてあっても、差し支えない。
シャント抵抗15とシャント抵抗16は、電流検出器の一つである。電流検出器としてはこれらの抵抗の他に、ホール素子を用いたもの、ダイオードの順方向電圧を用いたものなどがあり、特に限定するものではない。
(実施の形態2)
図6〜図9に、本発明の実施の形態2に係る特性図を示す。インバータ装置とその周辺の電気回路は、本発明の実施の形態1に係る図1と同様である。
図6の上側は、図24の位相90度の場合をそのまま示している。上アームのU,V,W各ON期間から同一のON期間2δを削減し、上循環期間の長さ(2δ)と下循環期間の長さ(2δ=δ+δ)とを同じにしたものを下側に示す。
同様に、図7に位相75度の場合で、上アームのU,V,W各ON期間から同一のON期間2(τ−γ)を削減し、上循環期間の長さ(2τ)と下循環期間の長さ(2τ=τ+τ)とを同じにしたものを下側に示す。
これにより、前後のキャリアにおいて、通電期間同士の間隔が等しくなる、そのため、キャリア周期短縮効果が向上し、3相変調の電流が更に滑らかになる。
図8に、図24の位相90度、位相75度の場合を、上記図6、図7と入れ替えたものを示す。
図9に、図8に基づいた位相30度〜90度における下アームのON期間、上循環期間、下循環期間を示す。デッドタイムは割愛しているので、位相90度ではδ、位相75度ではτの下循環期間が確保されている。
(実施の形態3)
図10に、電動圧縮機40の右側にインバータ装置23を密着させて取り付けた図を示す。金属製筐体32の中に圧縮機構部28、モータ11等が設置されている。
冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28(この例ではスクロール)がモータ11で駆動されることにより、圧縮される。この圧縮された冷媒は、モータ11を通過する際にモータ11を冷却し、吐出口34より吐出される。
インバータ装置23は電動圧縮機40に取り付けられるように、ケース30を使用している。発熱源となるインバータ回路部10は、低圧配管38を介して低圧冷媒で冷却される。この冷却で結露しないように、インバータ装置23は吸入管38の下方に配置し、インバータ回路部10の周囲温度も下げて温度差が小さくなるようにしている。
電動圧縮機40の内部でモータ11の巻き線に接続されているターミナル39は、インバータ回路部10の出力部に接続される。保持部35でインバータ装置23に固定される接続線36には、バッテリー1への電源線と回転数信号を送信するエアコンコントローラ
(図示せず)との信号線がある。
このようなインバータ装置一体型電動圧縮機では、インバータ装置23が小さいこと、振動に強いこと、低振動で電動圧縮機のモータを駆動できることが必要になるので、本発明の実施の形態として好適である。
なお、上記各実施の形態において、直流電源をバッテリーとしたが、これに限るものではなく、商用交流電源を整流した直流電源でもよい。モータをセンサレスDCブラシレスモータとしたが、誘導モータ等にも適用できる。また、車両用としては、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車などエンジン騒音のない車両で静粛性の効果が大きい。
また、3相の場合を例に挙げたが、多相においても適用できる。
また、3相のうち2相の下アームスイッチング素子と直流電源のマイナス側との間にシャント抵抗をそれぞれ設ける場合を示したが、下アームスイッチング素子とモータとの間の電流は下アームスイッチング素子と直流電源のマイナス側との間の電流に等しいので、モータとの間の電流が検出できるように、下アームスイッチング素子の上側に配置しても良い。
さらに、下循環において、電流検出する場合を例に挙げたが、キャリア周期中央付近の上循環において電流検出する場合にも適用できる。この場合、上アームと電源のプラス側との間の電流を検出するシャント抵抗を2相分設け、3相100%変調の位相30度、位相45度などにおいて、3相ともに、同一のON期間を追加することになる。この場合も同様の作用効果が得られる。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、複雑な制御ソフト開発を必要とせず、電流歪を生ずることなく、小型で耐振性高く相電流の検出ができるので、各種民生用製品、各種産業用機器に適用できる。負荷としてモータ以外の交流機器にも適用可能である。
本発明の実施の形態1に係るインバータ装置とその周辺の電気回路図 本発明の実施の形態1に係る位相90度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態1に係る位相75度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態1に係る位相30度〜90度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態1に係る位相30度〜90度における下アームのON期間、上循環期間、下循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態2に係る位相90度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態2に係る位相75度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態2に係る位相30度〜90度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態2に係る位相30度〜90度における下アームのON期間、上循環期間、下循環期間を示す特性図 本発明の実施の形態3に係るインバータ装置一体型電動圧縮機の断面図 相電流を直接検出するインバータ装置とその周辺の電気回路図 電源ラインのシャント抵抗で相電流を検出するインバータ装置とその周辺の電気回路図 50%3相変調における各相波形の変調を示す特性図 100%3相変調における各相波形の変調を示す特性図 3相変調のタイミングチャート 期間(a)における電流経路を示す電気回路図 期間(b)における電流経路を示す電気回路図 期間(c)における電流経路を示す電気回路図 期間(d)における電流経路を示す電気回路図 50%3相変調の位相30度〜90度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 100%3相変調の位相30度〜90度における上アームのON期間、通電期間、循環期間を示す特性図 下アームとアース間のシャント抵抗3個により相電流を検出するインバータ装置とその周辺の電気回路図 50%3相変調の位相30度〜90度における下アームのON期間、上循環期間、下循環期間を示す特性図 100%3相変調の位相30度〜90度における下アームのON期間、上循環期間、下循環期間を示す特性図
符号の説明
1 バッテリー
2 スイッチング素子
3 ダイオード
4 固定子巻線
5 磁石回転子
10 インバータ回路
11 センサレスDCブラシレスモータ
15 U相用シャント抵抗
16 V相用シャント抵抗
23 インバータ装置
40 電動圧縮機

Claims (12)

  1. 直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子と前記直流電源のマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を3相備え、前記直流電源の直流電圧をPWM3相変調にてスイッチングすることにより正弦波状の3相交流電流を出力するインバータ装置において、前記下アームスイッチング素子と前記直流電源のマイナス側との間に流れる電流を検出する電流検出器を3相のうち2相にそれぞれ設け、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間から、3相全ての相において同一のON期間を削減することにより、前記電流検出器の設けられた相における2相分の相電流を検出する制御回路を備えたインバータ装置。
  2. 前記3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間削減は、キャリア周期内における下アームスイッチング素子のON期間が0%または0%に近い相がある場合に行う請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間削減は、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間が0%または0%の近辺を避けて行う請求項1乃至2に記載のインバータ装置。
  4. 前記3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間削減は、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間と、上アームスイッチング素子全てがOFFとなる期間とがほぼ同じ時間となるように行う請求項1乃至3に記載のインバータ装置。
  5. 直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子と前記直流電源のマイナス側に接続される下アームスイッチング素子を3相備え、前記直流電源の直流電圧をPWM3相変調にてスイッチングすることにより正弦波状の3相交流電流を出力するインバータ装置において、前記上アームスイッチング素子と前記直流電源のプラス側との間に流れる電流を検出する電流検出器を3相のうち2相にそれぞれ設け、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間へ、3相全ての相において同一のON期間を追加することにより、前記電流検出器の設けられた相における2相分の相電流を検出する制御回路を備えたインバータ装置。
  6. 前記3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間追加は、キャリア周期内における上アームスイッチング素子のON期間が0%または0%に近い相がある場合に行う請求項5に記載のインバータ装置。
  7. 前記3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間追加は、下アームスイッチング素子全てがONとなる期間が0%または0%の近辺を避けて行う請求項5乃至6に記載のインバータ装置。
  8. 前記3相全ての相における上アームスイッチング素子のON期間追加は、上アームスイッチング素子全てがONとなる期間と、上アームスイッチング素子全てがOFFとなる期間とがほぼ同じ時間となるように行う請求項5乃至7に記載のインバータ装置。
  9. 前記電流検出器は、シャント抵抗である請求項1乃至8に記載のインバータ装置。
  10. 前記正弦波状の3相交流電流はセンサレスDCブラシレスモータへ出力され、前記検出される2相分の相電流に基づいて、前記センサレスDCブラシレスモータのロータの位置検出を行う請求項1乃至9に記載のインバータ装置。
  11. 前記センサレスDCブラシレスモータを駆動源とする電動圧縮機に搭載される請求項10に記載のインバータ装置。
  12. 車両に搭載される請求項1乃至11に記載のインバータ装置。

JP2005208094A 2004-07-20 2005-07-19 インバータ装置 Expired - Fee Related JP3750691B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005208094A JP3750691B1 (ja) 2004-07-20 2005-07-19 インバータ装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004211313 2004-07-20
JP2004370588 2004-12-22
JP2005147876 2005-05-20
JP2005208094A JP3750691B1 (ja) 2004-07-20 2005-07-19 インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3750691B1 true JP3750691B1 (ja) 2006-03-01
JP2006353073A JP2006353073A (ja) 2006-12-28

Family

ID=36113763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005208094A Expired - Fee Related JP3750691B1 (ja) 2004-07-20 2005-07-19 インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3750691B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5446324B2 (ja) 2008-03-12 2014-03-19 三洋電機株式会社 インバータ装置
JP6138276B2 (ja) 2013-12-03 2017-05-31 三菱電機株式会社 電力変換装置、およびそれを備えたモータ駆動装置、およびそれを備えた送風機、圧縮機、およびそれらを備えた空気調和機、冷蔵庫、ならびに冷凍機
JP2019013071A (ja) 2017-06-29 2019-01-24 ルネサスエレクトロニクス株式会社 演算装置及び処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006353073A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006009145A1 (ja) インバータ装置
JP4497149B2 (ja) インバータ装置
JP2006101685A (ja) インバータ装置
JP4428017B2 (ja) インバータ装置
US7855527B2 (en) Inverter device
JP4894312B2 (ja) インバータ装置
CN100568699C (zh) 变换器装置
JP4561838B2 (ja) インバータ装置
JP5256837B2 (ja) インバータ装置
WO2006001169A1 (ja) インバータ装置およびこれを搭載した車両用空調装置
JP2004208491A5 (ja)
JP2007236188A (ja) インバータ装置
JP5200569B2 (ja) インバータ装置
JP4539237B2 (ja) インバータ装置
JP3750691B1 (ja) インバータ装置
JP4497148B2 (ja) インバータ装置
JP5146128B2 (ja) インバータ装置
JP2009194974A (ja) インバータ装置
JP2005323414A (ja) モータ駆動装置とそのモータ駆動装置を搭載した電動圧縮機及び車両用空調装置
JP4696703B2 (ja) インバータ装置
JP4311045B2 (ja) モータ駆動装置
JP5200395B2 (ja) インバータ装置
WO2013038612A1 (ja) インバータ装置、電動圧縮機及び車両
JP2006230190A (ja) インバータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051128

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3750691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees