JP3749964B2 - オートスライドドア制御装置 - Google Patents

オートスライドドア制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3749964B2
JP3749964B2 JP2000079605A JP2000079605A JP3749964B2 JP 3749964 B2 JP3749964 B2 JP 3749964B2 JP 2000079605 A JP2000079605 A JP 2000079605A JP 2000079605 A JP2000079605 A JP 2000079605A JP 3749964 B2 JP3749964 B2 JP 3749964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fully open
motor
slide door
guide roller
checker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000079605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001262940A (ja
Inventor
雅弘 稲葉
利夫 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000079605A priority Critical patent/JP3749964B2/ja
Publication of JP2001262940A publication Critical patent/JP2001262940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749964B2 publication Critical patent/JP3749964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドドアを開閉制御するオートスライドドア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オートスライドドア制御装置は、自動開作動したスライドドアが全開位置に到達した際に、モータを停止させるとともにクラッチを切断(クラッチOFF)していた。
【0003】
このとき、スライドドアに設けられたガイドローラと、該ガイドローラの閉方向への移動を阻止する全開チェッカーとの間には間隙が形成され、坂道停車時にクラッチを切断した場合、前記ガイドローラが全開チェッカーに達するまでに、その移動速度が上昇し、全開チェッカーを乗り越える恐れがある。このため、閉方向に下り坂の場合であっても乗り越えを防止するため、全開チェッカーによるチェック力を大としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなオートスライドドア制御装置では、スライドドアを手動操作して全開チェッカーを通過させる際の操作力が大となる。また、自動開閉時においては、前記全開チェッカーを通過させる際のモータ負荷が大となるため、過負荷の検出を挟み込みと判断してモータを停止又は反転させる過負荷時制御を備えた場合、この過負荷時制御を、全開チェッカー通過時において、無効にする必要があった(特開平8−232537号参照)。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、全開チェッカーによるチェック力を小さくした場合であっても、坂道停車時でのスライドドアの不用意な移動を防止することができるオートスライドドア制御装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、モータで作動する移動機構によりスライドドアを全開位置へ移動する際に、前記スライドドアに設けられたガイドローラが、該ガイドローラの閉方向への移動を阻止する全開チェッカーを乗り越えてから前記全開位置に到達するオートスライドドアにおいて、前記スライドドアが前記全開位置に到達した際に、前記モータを停止するモータ停止手段と、該モータ停止手段が前記モータを停止した後、前記ガイドローラが前記全開チェッカーを乗り越えない低出力で、前記モータを反転して前記スライドドアを閉方向に移動する低出力閉作動手段と、前記低出力閉作動手段が前記スライドドアの閉方向への移動を開始した後、前記ガイドローラが、前記全開チェッカーに接する又は近接する位置まで到来したか否かを判断する反転完了判断手段と、該反転完了判断手段において前記ガイドローラが前記全開チェッカーに接する又は近接する位置まで到来したと判断した際に、前記モータを停止するとともに、該モータの駆動力を伝達するクラッチを、切断状態にする切断停止手段と、を備えている。
【0007】
すなわち、スイッチ操作に基づき開作動されるスライドドアが全開位置に到達した際には、スライドドアの移動機構を作動するモータは、モータ停止手段により停止される。次に、このモータは、低出力閉作動手段により低出力で反転され、前記スライドドアは閉方向に移動される。これにより、スライドドアに設けられたガイドローラは、全開チェッカーに近接する方向へ微速でかつ微力で移動される。
【0008】
そして、反転完了判断手段によりスライドドアの閉方向への移動が開始されてから、前記ガイドローラが全開チェッカーに接する又は近接する位置まで到来したか否かを判断し、ガイドローラが全開チェッカーに接する又は近接する位置まで到来したと判断されると切断停止手段により前記モータは停止されるとともに、クラッチを切断し、モータの駆動力の伝達を止める。
【0009】
これにより、スライドドアを全開位置へ移動した際に全開チェッカーから離れて位置するガイドローラは、ゆっくりと全開チェッカーに接するか限りなく近付いた状態で停止され、かつ、クラッチの接続状態が切れることによって手動による操作が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるオートスライドドア制御装置を装備した車両1を示す図であり、この車両1の側部には、乗降用開口部2及びステップ3が設けられているとともに、前記乗降用開口部2を開閉するスライドドア4が設けられている。
【0011】
該スライドドア4は、車両1前方側における上端が、前記乗降用開口部2の上縁に沿って移動するアッパーローラ11に支持されており、下端は前記ステップ3の側面12に沿って移動するロアローラ13に支持されている。また、車両後方側の中央部は、車両前後方向に移動するリアローラ14に支持されており、前記乗降用開口部2を全開にした全開位置から全閉にした全閉位置まで移動できるように構成されている。
【0012】
前記アッパーローラ11又は前記リアローラ14におけるガイドローラ81は、図2に示すように、車体に設けられたレール82内に移動自在に支持されており、レール82後端のストッパー83によってスライドドア4の全開位置84が定められている。前記レール82には、全開位置84より側の部位に、板バネ等の弾発力でレール82内に出没可能に形成される全開チェッカー85が内方へ突出した状態で設けられており、前記ガイドローラ81が、この全開チェッカー85を乗り越えた際に、当該ガイドローラ81を全開チェッカー85より全開位置84側に保持することによって、スライドドア4の閉方向への移動を阻止できるように構成されている。
【0013】
また、前記スライドドア4内には、図1に示したように、クロージャーユニット15が設けられており、前記スライドドア4の前縁部には、前記クロージャーユニット15への電源の供給を受ける受給端子16が設けられている。また、前記乗降用開口部2の車両前方側の縁部を形成するピラー17には、前記受給端子16と対を成す供給端子18が設けられており、前記スライドドア4が全閉位置に移動された際に、前記受給端子16と接続され、前記クロージャーユニット15へ電源を供給できるように構成されている。そして、前記スライドドア4は、前記ロアローラ13の上部が、前記ステップ3の側面12より延出した牽引部材19に固定されており、この牽引部材19に牽引されて車両前後方向へ移動されるように構成されている。
【0014】
この牽引部材19が延出する前記ステップ3の内部は、図3にて破線で示すように、前記牽引部材19を介して前記スライドドア4を移動する移動機構21が設けられている。該移動機構21は、前記牽引部材19の端部を支持する支持部材22と、該支持部材22が設けられたベルト23と、該ベルト23を前記ステップ3の側面12に沿って移動可能に支持する第1及び第2のプーリ24,25と、前記ステップ3のコーナー部26に設けられるとともに前記ベルト23を移動させる駆動プーリ27とにより構成されている。
【0015】
該駆動プーリ27は最終リダクションギヤ29dに軸結合されており、該最終リダクションギヤ29dは、駆動プーリ側伝達ギヤ29cに噛合されている。また、前記移動機構21には、駆動モータ31が設けられており、該駆動モータ31は、その駆動力をウォームギヤ減速機30及び中間ギヤ29aを介して、モータ側伝達ギヤ29bに伝達する。該モータ側伝達ギヤ29b及び前記駆動プーリ側伝達ギヤ29cは、電磁クラッチ28の上下に設けられており、該電磁クラッチ28は、前記モータ側伝達ギヤ29bと駆動プーリ側伝達ギヤ29cとの間を断続する。そして、駆動プーリ27近傍には、スライドドア回転センサ53の設置場所が設定されており、スライドドア4の手動による開閉時もスライドドア位置や移動速度を検出できるように前記電磁クラッチ28よりも駆動プーリ27側に設けられている。このスライドドア回転センサ53は、公知の接点式二相エンコーダを用いているが正転逆転を検出できるようにした光センサでも良い。
【0016】
これにより、前記電磁クラッチ28がオン制御された際には、前記駆動モータ31側と前記駆動プーリ27側とが接合された接合状態が形成され、駆動モータ31の駆動力が前記駆動プーリ27に伝達され、また、駆動モータ31の停止時は、駆動モータ31、ウォームギヤ減速機30、中間ギヤ29b、モータ側伝達ギヤ29bの抵抗により、急坂停車時でのスライドドア4の自重による移動が防止される。一方、オフ制御された際には、前記駆動モータ31と前記駆動プーリ27側とが切り離された切断状態が形成され、前記スライドドア4を手動により開閉できるように構成されている。そして、前記駆動モータ31及び前記電磁クラッチ28は、図4に示すように、車両1に設置されたオートスライドドアユニット32に接続されている。
【0017】
このオートスライドドアユニット32は、ROM及びRAMを内蔵した制御手段としてのマイコンM(マイクロコンピュータ)を中心に構成されており、サーキットブレーカー41を介して、前述した駆動モータ31を駆動する駆動用電源としてのバッテリー42に接続されるとともに、電圧の安定化が図られたマイコン駆動用のエレクトリック電源43に接続されている。また、前記オートスライドドアユニット32には、イグニッションスイッチ44が接続されるとともに、該イグニッションスイッチ44との間には、セレクトレバーがPレンジに選択された際にオン作動するシフトPスイッチ45と、フットブレーキが操作された際にオン作動するストップランプスイッチ46とが接続されている。さらに、前記オートスライドドアユニット32には、メインスイッチ47が接続されており、該メインスイッチ47が操作されることにより、前記スライドドア4の駆動が可能となるように構成されている。
【0018】
また、前記オートスライドドアユニット32には、車速を検出するスピードセンサ51とブザー52とが接続されているとともに、スライドドア回転センサ53が接続されている。該スライドドア回転センサ53は、前述のエンコーダを備えてなり、該エンコーダは、第1パルス出力54と第2パルス出力55を備えている。両パルス出力54,55から出力されるパルス信号は、前記スライドドア4の移動速度の上昇に伴い周期が短くなるように構成されるとともに、前記スライドドア4の移動方向に応じた位相のパルス信号を出力するように構成されている。また、前記スライドドア回転センサ53には、前記エンコーダの回転数から前記スライドドア4の速度、位置等を検出するとともに、該スライドドア4の反転検知出力56及びマイコンMと電圧を合わせるアースとしてのGNDライン57が設けられ、前記オートスライドドアユニット32に接続されている。
【0019】
さらに、前記オートスライドドアユニット32には、パーキングブレーキが操作された際にオン作動するパーキングスイッチ61と、スライドドア4を開作動させる際に操作されるスライドドア開スイッチ62と、閉作動させる際に操作されるスライドドア閉スイッチ63と、前記スライドドア4が全閉された際にオフ作動するスライドドアスイッチ64とが接続されているとともに、前記クロージャーユニット15へ電源の供給を行う第1及び第2供給出力65,66が前記供給端子18に接続されている。
【0020】
これらの供給端子18から電源供給を受ける前記クロージャーユニット15の制御部71には、車体に設けられたストライカにロックされたスライドドア4側のラッチを駆動して(図示せず)ロック状態を解除するラッチ解除アクチュエータ72と、前記ラッチがストライカにロックされる直前のハーフロック状態を検出して作動するハーフスイッチ73と、前記ラッチのニュートラル状態を検出して作動するニュートラルスイッチ74と、前記ラッチがストライカにロックされた状態を検出して作動するフルロックスイッチ75とが接続されている。また、クロージャーユニット15には、前記ハーフロック状態にあるスライドドア4を、前記フルロック状態まで引き込むスライドドアクロージャーモータ76が接続されている。
【0021】
以上の構成にかかる本実施の形態において、スライドドア開スイッチ62が操作され、スライドドア4が開作動された際の動作を、図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0022】
すなわち、スライドドア開スイッチ62が操作された際には、駆動モータ31へのデューティー出力のデューティー比を制御して、スライドドア4を一定速度で開作動し(S1)、スライドドア回転センサ53からの第1又は第2パルス出力54,55からの総パルス数より、スライドドア4が、図2(スライドドア4の移動位置をガイドローラ81の位置で示した図)に示したように、全開位置84より閉側に設定された全開近傍位置91から前記全開位置84までの全開手前エリア92内に到達したか否かを判断する(S2)。このとき、スライドドア4が前記全開手前エリア92内に到達していない場合には、前記スライドドア開スイッチ62の操作が継続されているか否かを判断し(S3)、継続されている場合には、前記ステップS1へ戻って開作動を続ける一方、継続されていない場合には、駆動モータ31を停止するとともに電磁クラッチ28を接続状態に維持してスライドドア4の停止処理を行う(S4)。これにより、スライドドア4は、半開位置で停止された状態で前記電磁クラッチ28の接続状態が維持されるので、急坂停車時でのスライドドア4の自重による移動を防止することができる。また、前記ステップS2にて、スライドドア4が前記全開手前エリア92内に到達していると判断された場合には、ステップS5へ分岐する。
【0023】
該ステップS5では、前記スライドドア回転センサ53の第1又は第2パルス出力54,55からの所定以上のパルス数で、かつ、パルス幅が所定値を越えることで、スライドドア4が全開位置84に達したか否かを判断し、全開位置84に達していない場合には、前記ステップS1へ分岐して開作動を継続する一方、全開位置84に達していた場合には、図6の(a)に示したように、駆動モータ31を停止してスライドドア4の移動を停止する(S6)。その後、前記ガイドローラ81が全開チェッカー85を乗り越えない程度まで低下させた低出力、具体的には、デューティー比が40%の低出力で駆動モータ31を反転して(S7)、開作動されたスライドドア4を低出力かつ、低速で閉方向に移動する。これにより、スライドドア4のガイドローラ81は、図6の(b)に示すように、全開チェッカーに近接する方向へ微速でかつ微力で移動される。
【0024】
そして、スライドドア4の閉方向への移動を開始した後、前記ガイドローラ81が、全開チェッカー85に接する又は近接する位置まで到来したか否かの反転の完了を判断するためスライドドア4の低出力の閉作動を開始してから、前記ガイドローラ81が全開チェッカー85に達すると予想される一定時間経過したか否かを判断するとともに(S8)、前記ガイドローラ81が全開チェッカー85に接する又は近接するまでの移動量移動したか否かを、前記第1又は第2パルス出力54,55が予め定められた一定パルス数、具体的には6パルス入力されたか否かから判断し(S9)、前記一定時間経過せず、かつ前記一定パルス数入力されていない場合には、前記ステップS1へ分岐して低出力閉作動を継続する。一方、前記一定時間経過した、あるいは前記一定パルス数入力された際には、前記駆動モータ31を停止するとともに前記電磁クラッチ28を切断状態として終了する。これにより、手動によるスライドドア4の操作が可能となるとともに、前記ガイドローラ81が全開チェッカー85より全開位置84側に、該全開チェッカー85に接する又は近接状態で保持されることによって前記スライドドア4の不用意な閉方向への移動が防止される。
【0025】
このように、スライドドア4を全開位置84に移動した際に、全開チェッカー85から離れた場所に位置するガイドローラ81を、図6の(a)から(b)に示したように、ゆっくりと全開チェッカー85に接するか限りなく近づけて停止することができる。そして、ガイドローラ81が全開チェッカー85に接する又は近接した状態で、電磁クラッチ28を切断状態とし駆動モータ31側と駆動プーリ27側との接続状態が解除される。したがって、ガイドローラ81と全開チェッカー85とが離れた状態で駆動モータ31と移動機構21との接続が解除されることによって、急坂停車時においてガイドローラ81が全開チェッカー85に達するまでの間に加速し、当該全開チェッカー85を乗り越える恐れのあった従来と比較して、全開チェッカー85を越えたガイドローラ81の閉方向への移動を防止できる。よって、スライドドア4の不用意な閉作動を確実に防止することができる。
【0026】
これにより、前記全開チェッカー85のチェック力を小さくすることができるので、スライドドア4を手動操作して全開チェッカー85を通過させる際の操作力を小さくでき、操作性の向上を図ることができる。また、自動開閉時においては、前記全開チェッカー85を通過させる際のモータ負荷が小さくなるため、過負荷の検出を挟み込みと判断して駆動モータ31を停止又は反転させる過負荷時制御を備える場合であっても、全開チェッカー85通過時において、この過負荷制御を無効にするといった処理が不要となる。
【0027】
なお、本実施の形態にあっては、スライドドア回転センサ53の前記第1又は第2パルス出力54,55からの所定数以上のパルス数でかつ、パルス幅が所定値を越えることで、スライドドア4が全開位置84に達したか否かを判断する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、駆動モータ31への負荷の上昇により判断しても良く、さらには、全開位置を検出するスイッチを新設しても良い。
【0028】
尚、スライドドアが全開位置に達した際に、駆動モータを停止し、その後、クラッチに加える制御電圧をデューティー制御してクラッチの伝達維持力を調整し、急坂停車時、スライドドアの自重で全開チェッカーに接する又は近接する状態に移動させることも考えられるが、この場合、クラッチが、伝達維持力を調整(半クラッチ状態)できるものにするため高価になる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、スライドドアを全開位置へ移動した際に、全開チェッカーから離れて位置するガイドローラを、ゆっくりと全開チェッカーに接触させ又は近接して停止することができる。そして、ガイドローラが全開チェッカーに接する又は近接した状態で、クラッチの接続状態が解除され、クラッチが切断状態となる。したがって、ガイドローラと全開チェッカーとが離れた状態でモータと移動機構との接続を解除されることによって、急坂停車時においてガイドローラが全開チェッカーに達するまでの間に加速し、当該全開チェッカーを乗り越える恐れのあった従来と比較して、全開チェッカーを越えたガイドローラの閉方向への移動を防止でき、スライドドアの不用意な閉作動を確実に防止することができる。
【0030】
これにより、前記全開チェッカーのチェック力を小さくすることができるので、スライドドアを手動操作して全開チェッカーを通過させる際の操作力を小さくでき、操作性の向上を図ることができる。また、自動開閉時においては、前記全開チェッカーを通過させる際のモータ負荷が小さくなるため、過負荷の検出を挟み込みと判断してモータを停止又は反転させる過負荷時制御を備える場合であっても、全開チェッカー通過時において、この過負荷制御を無効にするといった処理が不要となる。
尚、スライドドアが全開位置に達した際に、駆動モータを停止し、その後、クラッチに加える制御電圧をデューティー制御してクラッチの伝達維持力を調整し、急坂停車時、スライドドアの自重で全開チェッカーに接する又は近接する状態に移動させることも考えられるが、この場合、伝達維持力を調整(半クラッチ状態)できるクラッチが必要となり、高価になってしまう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態にかかるスライドドアの移動位置をガイドローラの位置で示した説明図である。
【図3】図1のA矢示図である。
【図4】同実施の形態にかかるブロック図である。
【図5】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】(a)は、スライドドアが全開位置に達した際のガイドローラの位置を示す説明図であり、(b)は、ガイドローラが閉側へ移動された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
4 スライドドア
21 移動機構
28 電磁クラッチ
31 駆動モータ
32 オートスライドドアユニット
81 ガイドローラ
84 全開位置
85 全開チェッカー
M マイコン

Claims (1)

  1. モータで作動する移動機構によりスライドドアを全開位置へ移動する際に、前記スライドドアに設けられたガイドローラが、該ガイドローラの閉方向への移動を阻止する全開チェッカーを乗り越えてから前記全開位置に到達するオートスライドドアにおいて、
    前記スライドドアが前記全開位置に到達した際に、前記モータを停止するモータ停止手段と、
    該モータ停止手段が前記モータを停止した後、前記ガイドローラが前記全開チェッカーを乗り越えない低出力で、前記モータを反転して前記スライドドアを閉方向に移動する低出力閉作動手段と、
    前記低出力閉作動手段が前記スライドドアの閉方向への移動を開始した後、前記ガイドローラが、前記全開チェッカーに接する又は近接する位置まで到来したか否かを判断する反転完了判断手段と、
    該反転完了判断手段において前記ガイドローラが前記全開チェッカーに接する又は近接する位置まで到来したと判断した際に、前記モータを停止するとともに、該モータの駆動力を伝達するクラッチを、切断状態にする切断停止手段と、
    を備えたことを特徴とするオートスライドドア制御装置。
JP2000079605A 2000-03-22 2000-03-22 オートスライドドア制御装置 Expired - Fee Related JP3749964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000079605A JP3749964B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 オートスライドドア制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000079605A JP3749964B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 オートスライドドア制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001262940A JP2001262940A (ja) 2001-09-26
JP3749964B2 true JP3749964B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=18596836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000079605A Expired - Fee Related JP3749964B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 オートスライドドア制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3749964B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4220399B2 (ja) * 2004-01-08 2009-02-04 株式会社ミツバ 車両用自動開閉装置
KR101976690B1 (ko) * 2017-08-17 2019-05-09 주식회사 광진 자동차용 도어 개폐장치
DE102017121150A1 (de) * 2017-09-13 2019-03-14 Kiekert Ag Kraftfahrzeugtür, insbesondere Kraftfahrzeugschiebetür

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001262940A (ja) 2001-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4834384B2 (ja) 車両ドア制御方法および車両ドア制御システム
JP3749964B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3576483B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3666732B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3736431B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3747275B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3657511B2 (ja) オートスライドドアのドア途中停止時制御装置
JP3679023B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3602390B2 (ja) オートスライドドア装置
EP3095626A1 (en) Vehicle door open/close device
JP2001329748A (ja) オートスライドドア装置
JP3657504B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3604607B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3747274B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3770102B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3657513B2 (ja) オートスライドドアの駆動制御装置
JP2001233055A (ja) オートスライドドア制御装置
JP3835095B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3736383B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3799909B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3791276B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3571598B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3686601B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3576487B2 (ja) オートスライドドアのドア停止時のクラッチ解除制御装置
JP3747276B2 (ja) オートスライドドア制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040903

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3749964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees