JP3748213B2 - 光ディスクおよび記録再生方法ならびに光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクおよび記録再生方法ならびに光ディスク装置 Download PDF

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、片面に複数の記録層を有する光ディスク、上記光ディスクの記録層を識別する記録層識別方法、上記光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録可能な光ディスクの大容量化の手段として、ディスクの片面に相変化材料からなる記録層を2層有する光ディスクが提案されている。このような光ディスクでは、光の入射側からみて手前の層(第1層)と奥の層(第2層)の2つの層に記録がなされる。
【0003】
通常、上記のような光ディスクは、光の入射側から、保護層としての透明な基板と、記録層である第1層および第2層とが順に積層された構造となっている。このため、第1層に情報を記録する際には、透明な基板を透過した光が使用されるのに対し、第2層を記録する際には、第1層を透過した光で記録することとなる。このため、第1層は、半透明である必要がある。
【0004】
つまり、上記のような記録層が2層の光ディスクでは、第1層を高透過率設計にする必要があるのに対し、第2層を高吸収率設計にする必要がある。このため、情報の記録再生の際には、光ディスク装置のレーザーパワー等の種々のパラメータを、各記録層(第1層、第2層)に応じた条件に設定する必要があり、その為には、上記第1層と第2層とを精度よく識別する必要が生じる。
【0005】
例えば、記録層である第1層(1層目)と第2層(2層目)とを識別するフォーマットをもつ光ディスクとして、再生専用の光ディスクであるDVD(Digital Versatile Disc) −ROMの2層ディスクがある。DVD−ROMの2層ディスクでは、セクタのアドレス部に、記録層識別コードを含むIDコードが書かれており、DVD−ROMを再生するドライブはこのIDコードを読み取ることで1層目か2層目かを識別することができる。しかしながら、この方法では、IDコードを復調し、エラーなく読み出す必要があり、容易に記録層を識別できるとは言い難い。
【0006】
そこで、特開2000−293889号公報には、アドレスマークを構成するピット(アドレスピット)の凹凸やパターンを記録層毎に変えることで、記録層の識別を可能にする方法が開示されている。
【0007】
また、特開2000−298883号公報には、グルーブの途切れた位置にアドレスピットが施されたランド・グルーブ双方が記録可能な光ディスクにおいて、千鳥状に配置されたアドレスピットの位置関係や極性を記録層の第1層と第2層とで異なるようにすることで、記録層の識別を可能にする方法が開示されている。
【0008】
これらの各公報に開示された記録層の識別方法は、アドレスピットを読み込むだけで記録層の識別を可能としているので、データの復調を必要とせず、データの復調によるエラー等の不都合が生じないため、IDコードで記録層を識別する方法に比べて、簡便で信頼性の高い識別方法であるといえる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−293889号公報に開示されているように、アドレスマークを構成するピットの凹凸やパターンを認識する方法では、ピット列で構成されたトラックのトラッキングを開始した後、ピットで記録されている比較的周波数の高い信号を処理することからノイズの影響を受け易くなるため、記録層の識別の信頼性が低下する虞がある。
【0010】
また、特開2000−298883号公報に開示されているように、千鳥状に配置されたアドレスピットの位置関係や極性を判別する手段では、トラックが途切れた箇所にピックアップの光ビームがやってくるタイミングに合わせてトラッキングサーボをはずす必要がある。そのタイミングを得たのちにグルーブもしくはランドをトラッキングして、アドレスピット部の信号の極性を判断する必要があり、トラッキングを開始するまでに時間を要し、結果として、記録層識別までに時間がかかるという問題が生じる。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、多数の記録層を有する光ディスクの各記録層を、データの復調を必要とせず、簡便で信頼性が高く、しかも迅速に識別できる光ディスクおよびその識別方法並びに光ディスク装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスクは、上記の課題を解決するために、片面に複数の記録層を有し、各記録層のトラックがウォブルされている光ディスクであって、上記トラックは、ウォブルの位相が途中で変化し、この位相の変化量が各記録層で異なるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、ウォブルの位相が途中で変化し、この位相の変化量が各記録層により異なるようにトラックが形成されていることで、該トラックを光ビームにより走査し、ウォブルの位相の変化量を検出するだけで、簡便に記録層を特定することが可能となる。
【0014】
この場合、ウォブルの周波数は比較的低い為、ノイズの影響を受け難く、信頼性高く、記録層を識別することができる。
【0015】
しかも、トラックを光ビームにより走査している間に、記録層を識別できるようになるので、トラッキングを開始するまでの時間を短縮し、結果として、記録層識別まで時間を短縮することできる。
【0016】
上記構成の光ディスクは、以下の方法により記録層の識別を行うことができる。すなわち、本発明の記録層の識別方法は、上記構成の光ディスクの各記録層のトラックに施されたウォブルの位相変化量を検出することで記録層を識別することを特徴としている。
【0017】
また、上記記録層識別方法は、以下の装置により実行可能となる。すなわち、本発明の記録層識別装置は、上記構成の光ディスクの各記録層のトラックに施されたウォブルの位相変化量を検出する検出手段と、該検出手段による検出結果から、記録層を識別する記録層識別手段とを備えていることを特徴としている。
【0018】
上記の位相変化量の検出には、例えば光ディスクに照射する光ビームの反射光を利用することが考えられる。これにより、記録層を識別するための部材を別途設ける必要がないので、記録層識別装置を備えた光ディスク装置の構成を簡素化できる。
【0019】
なお、上記の位相変化量の検出には、光ディスクに照射する光ビームの光源とは別に設けた光源から照射される光ビームを利用してもよい。
【0020】
また、本発明の記録層識別装置は、光ディスクに対して光ビームを照射して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置に搭載してもよい。この光ディスク装置としては、2層の記録層を有するDVD−ROMを再生するDVD−ROM装置や、2層の記録層を有するDVD−RAMに対して情報の記録再生を行うDVD−RAM装置等があり、その他に、複数の記録層を有する光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置が考えられる。
【0021】
一般に、光ディスクの回転数の制御は、ウォブルの位相により行っている。したがって、ウォブルの位相が途中で変化すれば、光ディスクの回転数の制御が不安定になる。
【0022】
そこで、上記トラックを、光ディスクが回転駆動される際に、ウォブルの位相が途中で変化したのち、所定の時間で元の位相に戻るように形成するようにしてもよい。
【0023】
この場合、位相を元に戻すための所定時間をできるだけ短くすることで、ウォブルの位相変化による光ディスクの回転数の制御に与える影響を小さくすることができ、安定した光ディスクの回転数の制御を行うことができる。
【0024】
また、上記記録層が2層の場合、ウォブルの位相の変化量が第1層目の記録層で+α°(0<α)、第2層目の記録層で−α°であるか、または、ウォブルの位相の変化量が第1層目の記録層で−α°、第2層目の記録層で+α°であるように各記録層のトラックが形成されていてもよい。
【0025】
この場合、2層間のウォブルの位相の変化量の極性が逆になっているので、変化量がわずかであっても、極性により容易に記録層を識別することができる。
【0026】
しかも、ウォブルの位相の変化量αが90°であれば、一方の記録層のウォブルの位相の変化量が−90°、他方の記録層のウォブルの位相の変化量が+90°となり、位相の進み/遅れを判別し易くなり、この結果、記録層の識別の信頼性を向上させることができる。
【0027】
本発明の光ディスクは、上記の課題を解決するために、片面に複数の記録層を有し、各記録層のトラックがウォブルされている光ディスクであって、上記トラックには、アドレス情報が記録されたプレピットと、このプレピットによりアドレス管理されるデータ記録部とが光ビームによる走査方向に向かって順に形成され、上記プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相が各記録層で異なることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相が各記録層で異なることで、該トラックを光ビームにより走査し、プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相の相違を検出するだけで、簡便に記録層を特定することが可能となる。
【0029】
この場合、ウォブルの周波数は比較的低い為、ノイズの影響を受け難く、信頼性高く、記録層を識別することができる。
【0030】
しかも、トラックを光ビームにより走査している間に、記録層を識別できるようになるので、トラッキングを開始するまでの時間を短縮し、結果として、記録層識別まで時間を短縮することできる。
【0031】
上記構成の光ディスクは、以下の方法により記録層の識別を行うことができる。すなわち、本発明の記録層の識別方法は、上記構成の光ディスクの各記録層のトラックに施されたプレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相を検出することで記録層を識別することを特徴としている。
【0032】
また、上記記録層識別方法は、以下の装置により実行可能となる。すなわち、本発明の記録層識別装置は、上記構成の光ディスクの各記録層のトラックに施されたプレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相を検出する検出手段と、該検出手段による検出結果から、記録層を識別する記録層識別手段とを備えていることを特徴としている。
【0033】
上記のウォブルの位相の検出には、例えば光ディスクに照射する光ビームの反射光を利用することが考えられる。これにより、記録層を識別するための部材を別途設ける必要がないので、記録層識別装置を備えた光ディスク装置の構成を簡素化できる。
【0034】
なお、上記のウォブルの位相の検出には、光ディスクに照射する光ビームの光源とは別に設けた光源から照射される光ビームを利用してもよい。
【0035】
また、本発明の記録層識別装置は、光ディスクに対して光ビームを照射して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置に搭載してもよい。この光ディスク装置としては、2層の記録層を有するDVD−ROMを再生するDVD−ROM装置や、2層の記録層を有するDVD−RAMに対して情報の記録再生を行うDVD−RAM装置等があり、その他に、複数の記録層を有する光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置が考えられる。
【0036】
上記記録層が2層の場合、プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相が、第1層目の記録層と第2層目の記録層との間で180°異なるように、各記録層のトラックが形成されていてもよい。
【0037】
この場合、第1層目の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、内周側に偏倚すれば、第2層の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、外周側に偏倚する。逆に、第1層目の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、外周側に偏倚すれば、第2層の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、内周側に偏倚する。
【0038】
この偏倚を検出することにより、第1層目の記録層と第2層の記録層とを識別することができる。
【0039】
このように、記録層の識別は、ウォブルの偏倚を検出するだけで行うことができるので、簡便に記録層を特定することが可能となる。
【0040】
本発明の光ディスクは、上記の課題を解決するために、片面に複数の記録層を有し、各記録層のトラックがウォブルされたグルーブからなる光ディスクであって、上記グルーブ間のランドに、トラックのアドレス情報を管理するランドプレピットが形成され、上記ランドプレピットの形成位置が各記録層毎に異なることを特徴としている。
【0041】
上記の構成によれば、トラックとなるグルーブ間のランドに形成されたランドプレピットの形成位置が各記録層毎に異なることで、該ランドプレピットの形成位置を検出するだけで、簡便に記録層を特定することができる。
【0042】
しかも、記録層の識別のためのランドプレピットがグルーブ間のランドに形成されているので、グルーブに対して光ビームによる走査、すなわち連続溝のトラッキングを行いながら記録層の識別が可能となる。これにより、従来のように、記録層の識別のために、トラックの途切れるタイミングを得る必要はなく、短い時間で、且つ信頼性の高い記録層の識別を行うことができる。
【0043】
上記ランドプレピットの形成位置の具体例としては、上記記録層が2層の場合、ランドプレピットは、隣接する2本のグルーブのうち、第1層目の記録層では、内周側のグルーブが外周側に最も偏倚している位置に形成され、且つ、第2層目の記録層では、外周側のグルーブが内周側に最も偏倚している位置に形成され、または、第1層目の記録層において、外周側のグルーブが内周側に最も偏倚している位置に形成され、且つ、第2層目の記録層において、内周側のグルーブが外周側に最も偏倚している位置に形成されていてもよい。
【0044】
また、上記ランドプレピットは、各記録層毎に、ウォブルに対して異なった位相の位置に形成されていてもよい。
【0045】
何れの場合においても、記録層の識別のためのランドプレピットがグルーブ間のランドに形成されているので、グルーブに対して光ビームによる走査、すなわち連続溝のトラッキングを行いながら記録層の識別が可能となる。これにより、従来のように、記録層の識別のために、トラックの途切れるタイミングを得る必要はなく、短い時間で、且つ信頼性の高い記録層の識別を行うことができる。
【0046】
上記構成の光ディスクは、以下の方法により記録層の識別を行うことができる。すなわち、本発明の記録層の識別方法は、上記構成の光ディスクのランドプレピットの形成位置を検出することで記録層を識別することを特徴としている。
【0047】
また、上記記録層識別方法は、以下の装置により実行可能となる。すなわち、本発明の記録層識別装置は、上記構成の光ディスクのランドプレピットの形成位置を検出する検出手段と、該検出手段による検出結果から、記録層を識別する記録層識別手段とを備えていることを特徴としている。
【0048】
上記のランドプレピットの形成位置の検出には、例えば光ディスクに照射する光ビームの反射光を利用することが考えられる。これにより、記録層を識別するための部材を別途設ける必要がないので、記録層識別装置を備えた光ディスク装置の構成を簡素化できる。
【0049】
なお、上記のランドプレピットの形成位置の検出には、光ディスクに照射する光ビームの光源とは別に設けた光源から照射される光ビームを利用してもよい。
【0050】
また、本発明の記録層識別装置は、光ディスクに対して光ビームを照射して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置に搭載してもよい。この光ディスク装置としては、2層の記録層を有するDVD−ROMを再生するDVD−ROM装置や、2層の記録層を有するDVD−RAMに対して情報の記録再生を行うDVD−RAM装置等があり、その他に、複数の記録層を有する光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置が考えられる。
【0051】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、複数の記録層を有する多層光ディスクとして、記録層が2層の光ディスクについて説明する。
【0052】
本実施の形態に係る光ディスクは、図1(a)に示すように、情報の記録再生を行うための光を照射する側の面を正面に配置した状態で、2層の記録層のうち、光の照射面に近い側に形成された1層目の記録層である第1層トラック11が見えた状態となっている。なお、説明の便宜上、図1(a)では、1本の記録トラックのみを図示し、他を省略している。
【0053】
上記記録トラックは、図1(b)に示す第1層トラック11と、図1(c)に示す第2層トラック12とが積層された構造となっている。
【0054】
上記第1層トラック11は、図1(a)(b)に示すように、アドレス等がプレピットの形で記録してあるID部101、102と、ユーザがデータを記録できるデータ記録部103、104のくり返しで構成されている。また、第1層トラック11では、図中の矢印で示された方向(トラッキング方向)にデータの記録再生が行われるようになっている。
【0055】
従って、上記第1層トラック11では、データ記録部103のアドレスを管理するのがID部101であり、次のデータ記録部104のアドレスを管理するのがID部102となっている。
【0056】
上記データ記録部103は、図1(b)に示すように、一定周期でウォブリングするグルーブで構成されており、ウォブルの位相は、途中で本来の位相(図中の点線)から−90°変化し、ID部102の後のデータ記録部104において再び元の位相に戻るように形成されている。
【0057】
一方、第2層トラック12は、第1層トラック11の直下に形成されており、図1(c)に示すように、第1層トラック11と同じく、アドレス等がプレピットの形で記録してあるID部111、112と、ユーザがデータを記録できるデータ記録部113、114のくり返しで構成されている。また、第2層トラック12では、図中の矢印で示された方向(トラッキング方向)にデータの記録再生が行われるようになっている。
【0058】
従って、上記第2層トラック12では、データ記録部113のアドレスを管理するのがID部111であり、次のデータ記録部114のアドレスを管理するのがID部112となっている。
【0059】
上記データ記録部113、図1(c)に示すように、一定周期でウォブリングするグルーブで構成されており、ウォブルの位相は、途中で本来の位相(図中の点線)から+90°変化し、ID部112の後のデータ記録部114において再び元の位相に戻るように形成されている。
【0060】
上記構成の光ディスクでは、ウォブルの位相変化が起こる際、元の位相に対して、90°進んだのか遅れたのかを判別することで、2層の記録層のうち、第1層トラック11か第2層トラック12かを識別することが可能となる。
【0061】
なお、データ記録部103等のウォブルは、光ディスクの回転数を制御するのに使用されているため、ウォブルの位相変化が長時間になれば、光ディスクの回転数に変動が生じる。このため、ウォブルの位相変化が起こった後は、なるべく短時間で元の位相に戻す必要がある。従って、上述のように、ID部101の直後の、該ID部101によってアドレスが管理されているデータ記録部103の開始位置で位相を元に戻すようにすることで、位相変化の影響を少なくすることができる。
【0062】
また、上記構成の光ディスクにおいて、ウォブルされているデータ記録部における位相変化量を、±90°としたのは、元の位相からの進みもしくは遅れの判別が最も行い易い変化量のためである。
【0063】
なお、この位相変化量は、90°に限定されるものではなく、例えば、ウォブルの位相の変化量が第1層目の記録層で+α°(0<α)、第2層目の記録層で−α°であるか、または、ウォブルの位相の変化量が第1層目の記録層で−α°、第2層目の記録層で+α°であるように各記録層のトラックが形成されていてもよい。
【0064】
この場合、2層間のウォブルの位相の変化量の極性が逆になっているので、変化量がわずかであっても、極性により容易に記録層を識別することができる。
【0065】
上記構成の光ディスクの記録層を識別するための装置としては、図2に示すような記録層識別装置120がある。この記録層識別装置120は、光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置に搭載されていてもよいし、別途設けてもよい。
【0066】
上記記録層識別装置120は、図2に示すように、グルーブのウォブルを読み込んで得られたウォブル信号を2値化するコンパレータ121と、このコンパレータ121からの2値化信号と上記ウォブル信号から生成したPLLクロック信号との位相を比較する位相比較回路122と、この位相比較回路122から出力される信号に基づいてウォブル信号が途中で90°進んでいるのか遅れているのかを検出して、記録層の識別を行う記録層識別回路123とを備えている。
【0067】
上記構成の記録層識別装置120の位相比較回路122における具体的な信号処理について、図3および図4を参照しながら以下に説明する。なお、図3は、位相比較回路122のブロック図を示し、図4は、図3に示すブロック図の各回路の信号出力のタイミングチャートを示す。
【0068】
位相比較回路122は、図3に示すように、フリップフロップ回路FF1、フリップフロップ回路FF2、NAND回路、インバータInv1、インバータInv2、NOR1回路、NOR2回路で構成されている。
【0069】
上記フリップフロップ回路FF1には、2値化されたウォブル信号Woが入力され、フリップフロップ回路FF2には、ウォブル信号から生成されたPLLクロックであるクロック信号PLが入力される。
【0070】
フリップフロップ回路FF1およびFF2のそれぞれのD入力端子には、High(H)レベルの信号が入力され、ウォブル信号Woやクロック信号PLがHighレベルになったとき、それぞれの出力端子Qから出力される信号FF1Q、信号FF2Qは1(Hレベル)となり、出力端子Qバーから出力される信号FF1Qバー、信号FF2Qバーは、0(Lレベル)となる。
【0071】
NAND回路は、入力されるフリップフロップ回路FF1、FF2の出力端子Qからの信号FF1Q、信号FF2Qがともに1のとき、該フリップフロップ回路FF1,FF2のそれぞれリセット端子Rに出力しているリセット信号が1となる。これにより、フリップフロップ回路FF1、FF2は同時にリセットされることになる。
【0072】
上記フリップフロップ回路FF1の出力端子Qからの信号FF1Qは、そのままNOR1回路に入力される一方、インバータInv1により反転され、NOR2回路に入力される。
【0073】
上記フリップフロップ回路FF2の出力端子Qからの信号FF2Qは、そのままNOR2回路に入力される一方、インバータInv2により反転されQ出力はInv1により反転され、NOR1回路に入力される。
【0074】
上記NOR1回路およびNOR2回路では、入力される2つの信号の少なくとも一方が1、すなわちHレベルの信号であれば、“0”、すなわちLレベルの信号OUT1、OUT2を出力し、入力される2つの信号が両方とも0、すなわちLレベルの信号であれば、“1”、すなわちHレベルの信号OUT1、OUT2を出力する。
【0075】
ここで、図4に示すタイミングチャートは、ウォブル信号Woの位相がPLL信号の位相に比べて90°進んだ場合の位相比較回路122で得られる信号出力のタイミングチャートを示している。このタイミングチャートから、NOR1回路から出力される信号OUT1は、ウォブル信号に同期してHレベルとなる信号であるのに対して、NOR2回路から出力される信号OUT2は、常に、Lレベルとなっている信号である。
【0076】
これにより、記録層識別回路123では、入力される2つの信号のうち、信号OUT1によって、90°位相が進んだ第2層トラック12を識別していることが分かる。
【0077】
逆に、ウォブル信号Woの位相がPLL信号の位相に比べて90°遅れた場合には、NOR2回路から出力される信号OUT2が、ウォブル信号に同期してHレベルとなる信号となるのに対して、NOR1回路から出力される信号OUT1が、常に、Lレベルとなる。
【0078】
これにより、記録層識別回路123では、入力される2つの信号のうち、信号OUT2によって、90°位相が遅れた第1層トラック11を識別していることが分かる。
【0079】
以上のように、上記構成の光ディスクと記録層識別装置120とを用いれば、基準となるPLL信号の位相に対して、90°遅れているか進んでいるかを記録層識別回路123によって識別することで、第1層トラック11と第2層トラック12との識別を可能にしている。
【0080】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、前記実施の形態1と同様に、複数の記録層を有する多層光ディスクとして、記録層が2層の光ディスクについて説明する。
【0081】
本実施の形態に係る光ディスクは、図5(a)に示すように、前記実施の形態1と同様に、情報の記録再生を行うための光を照射する側の面を正面に配置した状態で、2層の記録層のうち、光の照射面に近い側に形成された第1層目の記録層である第1層トラック21が見えた状態となっている。なお、説明の便宜上、図5(a)では、1本の記録トラックのみを図示し、他を省略している。
【0082】
上記記録トラックは、図5(b)に示す第1層トラック21と、図5(c)に示す第2層トラック22とが積層された構造となっている。
【0083】
上記第1層トラック21は、図5(a)(b)に示すように、アドレス等がプレピットの形で記録してあるID部201、202と、ユーザがデータを記録できるデータ記録部203、204のくり返しで構成されている。また、第1層トラック21では、図中の矢印で示された方向(トラッキング方向)にデータの記録再生が行われるようになっている。
【0084】
従って、上記第1層トラック21では、データ記録部203のアドレスを管理するのがID部201であり、次のデータ記録部204のアドレスを管理するのがID部202となっている。
【0085】
一方、第2層トラック22は、第1層トラック21の下側に形成されており、図5(c)に示すように、第1層トラック21と同じく、アドレス等がプレピットの形で記録してあるID部211、212と、ユーザがデータを記録できるデータ記録部213、214のくり返しで構成されている。また、第2層トラック22では、図中の矢印で示された方向(トラッキング方向)にデータの記録再生が行われるようになっている。
【0086】
従って、上記第2層トラック22では、データ記録部213のアドレスを管理するのがID部211であり、次のデータ記録部214のアドレスを管理するのがID部212となっている。
【0087】
上記第1層トラック21のデータ記録部203および第2層トラック22のデータ記録部213は、ともに一定周期でウォブリングするグルーブで構成されており、第1層トラック21のID部201の直後のデータ記録部203の位相と、第2層トラック2のID部211の直後のデータ記録部213の位相とが180°異なるようにウォブルされている。
【0088】
すなわち、第1層トラック21は、図5(b)に示すように、ID部201の直後のデータ記録部203が、まず、内周側に偏倚するようにウォブルされているのに対し、第2層トラック22は、図5(c)に示すように、ID部211の直後のデータ記録部213が、まず、外周側に偏倚するようにウォブルされている。
【0089】
そこで、各ID部201、ID部211の直後のウォブルの偏倚が内周であるか外周であるのかを検出すること、すなわちウォブルの偏倚方向を検出することで、第1層トラック21と第2層トラック22とを識別することが可能となる。
【0090】
上記構成の光ディスクの記録層を識別するための装置としては、図6に示すような記録層識別装置220がある。この記録層識別装置220は、光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置に搭載されていてもよいし、別途設けてもよい。
【0091】
上記記録層識別装置220は、図6に示すように、プッシュプル信号に含まれるウォブル信号を2値化するコンパレータ221と、プッシュプル信号とTotal 信号とに基づいて記録トラック上のピット、すなわちID部を検出するピットID検出回路222と、ピットID検出回路222からの信号に基づいてウォブル極性の検出窓を生成する検出窓生成回路223と、2値化されたウォブル信号を検出窓生成回路223によって生成された検出窓により極性を判別し、ウォブルの偏倚方向を判別する記録層識別回路としてのウォブル偏倚方向判別回路224とで構成されている。
【0092】
ここで、上記記録層識別装置220を用いた記録層の識別について、図7および図8に示すタイミングチャートを用いて以下に説明する。
【0093】
図7は、第1層トラック21に光ビームがフォーカスされている時に得られる記録層識別装置220の各回路で得られる信号のタイミングチャートを示し、図8は、第2層トラック22に光ビームがフォーカスされている時に得られる記録層識別装置220の各回路で得られる信号のタイミングチャートを示す。なお、図中(a)〜(d)は、図6に示す信号(a)〜(d)に相当している。
【0094】
すなわち、(a)は、プッシュプル信号に含まれる第1層トラック21のウォブル信号を示し、(b)は、信号(a)が2値化された信号を示し、(c)は、プッシュプル信号とTotal 信号とに基づいて、ピットID検出回路222にて得られた記録トラック上のID部の検出信号を示し、(d)は、検出信号(c)から検出窓生成回路223にて得られた検出窓に対応する信号を示す。
【0095】
上記ウォブル信号(a)の2値化された信号(b)は、ウォブルがディスクの内周側へ偏倚しているときHighレベルの出力になり、ウォブルがディスクの外周側へ偏倚しているときLow レベルの出力になる。
【0096】
一方、プッシュプル信号とTotal 信号から得られる検出信号(c)は、ID部でHighレベルの出力になり、非ID部ではLow レベルの出力になる。
【0097】
上記検出窓生成回路223では、検出窓が、ピットID検出回路222で検出されたID部が終了する時刻よりΔt1 遅れた時刻より、Δt2 遅れた時刻まで開かれるように、信号(c)が出力される。ここで、Δt1 とΔt2 は、ID部後方のウォブルのはじめの半周期分から2値化されたウォブル信号をサンプリングできるように選ばれる。
【0098】
従って、上記ウォブル偏倚方向判別回路224では、信号(d)で定められる検出窓の期間、信号(b)を観測することで、第1層なら、図7に示すようにHighレベルの出力が得られ、第2層なら、図8に示すようにLow レベルの出力が得られる。これにより、ウォブル偏倚方向判別回路(記録層識別回路)224で光ディスクの記録層の識別が可能となる。
【0099】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、前記実施の形態1と同様に、複数の記録層を有する多層光ディスクとして、記録層が2層の光ディスクについて説明する。
【0100】
本実施の形態に係る光ディスクは、図9(a)に示すように、前記実施の形態1と同様に、情報の記録再生を行うための光を照射する側の面を正面に配置した状態で、2層の記録層のうち、光の照射面に近い側に形成された第1層目の記録層である第1層トラック31が見えた状態となっている。なお、説明の便宜上、図9(a)では、1本の記録トラックのみを図示し、他を省略している。
【0101】
上記記録トラックは、図9(b)に示す第1層トラック31と、図9(c)に示す第2層トラック32とが積層された構造となっている。
【0102】
第1層トラック31および第2層トラック32は、図9(b)(c)に示すように、ウォブルしたグルーブ(以下、グルーブトラックと称する)からなり、グルーブトラック間のランドに、該グルーブトラックのアドレス情報が記録されたランドプレピットが設けられている。
【0103】
上記第1層トラック31では、図9(b)に示すように、グルーブトラックの内周側で、かつ、ウォブルが最も内周側へ偏倚した位置にランドプレピットが設けられている。また、第2層トラック32では、図9(c)に示すように、グルーブトラックの外周側で、かつ、ウォブルが最も外周側へ偏倚した位置に設けられている。
【0104】
これにより、記録トラック上を光ビームスポットが走査した際、ランドプレピットが内周側にあるか外周側にあるかを検出することで、第1層トラック31/第2層トラック32の識別が可能となる。この識別の具体的な説明を、図10(a)(b)および図11(a)(b)を参照しながら以下に説明する。
【0105】
図10(a)は、第1層トラック31のN番目のグルーブトラックに対する光ビームスポットの走査が、N番目トラックの内周側のランドにあるランドプレピットLPP1(N)に差し掛かっている時の状態を示している。この状態からもう少し時間が経つと、光ビームスポットは移動し、(N+1)番目トラックのランドプレピットLPP1(N+1)に差し掛かることになる。この時得られるプッシュプル信号を、図11(a)に示す。
【0106】
図11(a)から、第1層トラック31のN番目トラックのランドプレピットはウォブル振幅が正方向に最大になるところで、正方向(上向き)に出現し、(N+1)番目トラックのランドプレピットはウォブル振幅が中程度の位置で、負方向(下向き)に出現していることが分かる。
【0107】
また、図10(b)は、第2層トラック32のN番目のグルーブトラックに対する光ビームスポットの走査が、N番目トラックの外周側のランドにあるランドプレピットLPP2(N)に差し掛かっている時の状態を示している。この状態の少し前では、光ビームスポットは、(N−1)番目トラックのランドプレピットLPP2(N−1)に差し掛かかっていることになる。このとき得られるプッシュプル信号を、図11(b)に示す。図11(b)では、第2層トラック32のN番目トラックを光ビームが走査しているときに得られるプッシュプル信号を示す。
【0108】
図11(b)から、第2層トラック32では、トラックの外周側にランドプレピットが位置している為、N番目トラックのランドプレピットはウォブル振幅が負方向に最大になるところで、負方向(下向き)に出現し、(N−1)番目トラックのランドプレピットがウォブル振幅が中程度の位置で、正方向(上向き)に出現していることが分かる。
【0109】
上記構成の光ディスクの記録層を識別するための装置としては、図12に示すような記録層識別装置310がある。この記録層識別装置310は、光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置に搭載されていてもよいし、別途設けてもよい。
【0110】
上記記録層識別装置310は、図12に示すように、光ディスクから得られたプッシュプル信号に含まれるウォブル信号を、2値化してウォブル信号を検出するウォブル検出回路311と、ウォブル検出回路311からの検出信号に基づいて、検出窓を生成する検出窓生成回路312と、検出窓生成回路312で生成された検出窓に対応する信号と、プッシュプル信号をコンパレータAおよびBから得られた信号とに基づいてランドプレピット形成方向を判別することで、記録層を識別するランドプレピット形成方向判別回路(記録層識別回路)313とで構成されている。
【0111】
ここで、上記記録層識別装置310を用いて、光ディスクの記録層のうち、第1層トラック31を識別する場合について、図13に示すタイミングチャートを参照しながら以下に説明する。
【0112】
なお、図13に示す(O)は、図11(a)に示す第1層トラック31のN番目のトラックを光レーザスポットで走査した場合のプッシュプル信号と同じものを示す。また、図13に示す(a)、(b1)、(b2)、(c1)、(c2)は、図12に示す記録層識別装置310の各回路から出力される信号(a)、(b1)、(b2)、(c1)、(c2)対応する。
【0113】
信号(a)は、プッシュプル信号に含まれるウォブル信号の検出信号を示し、信号(b1)は、信号(a)のHighレベルに対応して生成された検出窓の信号を示し、信号(b2)は、信号(a)のLow レベルに対応して生成された検出窓の信号を示し、信号(c1)は、プッシュプル信号の電位を、電位+Vと比較して、この+Vよりも大きい信号を検出したときの信号を示し、信号(c2)は、プッシュプル信号の電位を、電位−Vと比較し、この−Vよりも小さい信号を検出したときの信号を示す。
【0114】
すなわち、記録層識別装置310において、上記ウォブル検出回路311では、検出信号、すなわちプッシュプル信号から2値化されたウォブル信号(a)が生成され、検出窓生成回路312では、2値化されたウォブル信号(a)から、検出窓が2種類作られ、信号(b1)と(b2)を出力する。
【0115】
上記信号(b1)は、図13に示すように、ウォブル信号の正の領域のほぼ中央に検出窓を設けることになる。これは、2値化されたウォブル信号(a)の立ち上がり時刻から、Δt3 後の時刻からΔt4 後の時刻まで検出窓を開くようにΔt3 、Δt4 を設定することで達成できる。同様に、信号(b2)では、ウォブル信号(a)の立ち下がり時刻から、Δt5 後の時刻からΔt6 後の時刻まで検出窓を開くようにΔt5 、Δt6 を設定することで、ウォブル信号(a)の負の領域のほぼ中央に検出窓を設けることが可能となる。
【0116】
コンパレータAでは、入力されたプッシュプル信号を電位+Vと比較して、+V以上の電位が得られるときに、Highレベルの信号(c1)を出力するようにしている。この場合、図13の(O)で示すプッシュプル信号では、+Vの値が、ウォブル振幅より大きく、かつ、正方向に現れるN番目トラックのランドプレピット信号が到達する電位より小さい値に設定されている。これにより、図13(c1)に示すように、N番目トラックのランドプレピットが現れる位置で、Highレベル、Highレベルのパルスが現れることとなる。
【0117】
一方、コンパレータBでは、入力されたプッシュプル信号を電位−Vと比較して、−V以下の電位が得られるときに、Highレベルの信号(c2)を出力するようにしている。この場合、図13(O)に示すプッシュプル信号では、−Vの値が、上記した+Vと対称の電位になっている。(N+1)番目トラックのランドプレピットは、ウォブル信号振幅が中程度の位置にあるため、その到達電位は通常、電位−Vより大きい。
【0118】
従って、通常、コンパレータBからは、Highレベルの信号は出力されない。しかしながら、ランドプレピット振幅に分布があり、図13(O)中で(※)で示すような大きな振幅のランドプレピットがあった場合は、その位置で、信号(c2)はHighレベルとなる。
【0119】
上記ランドプレピット形成方向判別回路313では、検出窓生成回路312の検出窓中に表れる信号(c1)のパルス10、(b2)の検出窓中に現れる(c2)のパルスを数えることとなる。
【0120】
すなわち、第1層トラック31での識別動作を表わす図13のタイミングチャートでは、信号(c1)で現れるパルスは全て信号(b1)の検出窓中に入っている為、N番目トラックのランドプレピットがカウントされることになる。
【0121】
また、ランドプレピット振幅の分布により、非定常的に信号(c2)で現れるパルスは、信号(b2)の検出窓中に入らない為、(N+1)番目トラックのランドプレピットは0とカウントされる。
【0122】
逆に、第2層トラック32では、信号(c1)で現れるパルスは少数であり、信号(b1)の検出窓中に入ってこないため0がカウントされる。信号(c2)で現れるパルスは全て信号(b2)の検出窓中に入る為、N番目トラックのランドプレピットがカウントされることとなる。信号(b1)チャネルで得られるカウント数と、信号(b2)チャネルで得られるカウント数を比較すれば、第1層トラック31/第2層トラック32の判別を実現できる。
【0123】
もし、ランドプレピット振幅の分布やランドプレピット位置の分布が大きく、各チャネルで得られるカウント数に差がでなければトラックジャンプを行い、別のトラックで同じ動作を繰り返して、差の出るトラックで記録層識別を行えばよい。
【0124】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、前記実施の形態1と同様に、複数の記録層を有する多層光ディスクとして、記録層が2層の光ディスクについて説明する。
【0125】
本実施の形態に係る光ディスクは、図14(a)に示すように、前記実施の形態1と同様に、情報の記録再生を行うための光を照射する側の面を正面に配置した状態で、2層の記録層のうち、光の照射面に近い側に形成された第1層目の記録層である第1層トラック41が見えた状態となっている。なお、説明の便宜上、図14(a)では、1本の記録トラックのみを図示し、他を省略している。
【0126】
上記記録トラックは、図14(b)に示す第1層トラック41と、図14(c)に示す第2層トラック42とが積層された構造となっている。
【0127】
第1層トラック41および第2層トラック42には、図14(b)(c)に示すように、ウォブルしたグルーブ(以下、グルーブトラックと称する)からなり、グルーブトラック間のランドに、該グルーブトラックのアドレス情報が記録されたランドプレピットが設けられている。
【0128】
上記第1層トラック41では、図14(b)に示すように、グルーブトラックの内周側で、かつ、ウォブルが最も内周側へ偏倚した位置から−ωの位相の位置にランドプレピットが設けられている。また、第2層トラック42では、図14(c)に示すように、グルーブトラックの外周側で、かつ、ウォブルが最も外周側へ偏倚した位置から+ωの位相の位置に設けられている。
【0129】
これにより、記録トラック上を光ビームスポットが走査した際、ウォブルに対するランドピットの位置を検出することで、第1層トラック41/第2層トラック42の識別が可能となる。この識別の具体的な説明を、図15(a)(b)および図16(a)(b)を参照しながら以下に説明する。
【0130】
図15(a)は、第1層トラック41のN番目のグルーブトラックに対する光ビームスポットの走査が、N番目トラックの内周側のランドにあるランドプレピットLPP1(N)に差し掛かっている時の状態を示している。この状態からもう少し時間が経つと、光ビームスポットは移動し、(N+1)番目トラックのランドプレピットLPP1(N+1)に差し掛かることになる。この時得られるプッシュプル信号を、図16(a)に示す。
【0131】
図16(a)から、第1層トラック41のN番目トラックのランドプレピットはウォブル振幅が正方向に最大になるところから−ωの位相にある位置で、正方向(上向き)に出現し、(N+1)番目トラックのランドプレピットはウォブル振幅が正方向に最大になるところから遅れた位相の位置で、負方向(下向き)に出現していることが分かる。
【0132】
また、図15(b)は、第2層トラック42のN番目のグルーブトラックに対する光ビームスポットの走査が、N番目トラックの外周側のランドにあるランドプレピットLPP2(N)に差し掛かっている時の状態を示している。この状態の少し前では、光ビームスポットは、(N+1)番目トラックのランドプレピットLPP2(N+1)に差し掛かかっていることになる。このとき得られるプッシュプル信号を、図16(b)に示す。
【0133】
図16(b)から、第2層トラック42のN番目トラックのランドプレピットは、ウォブル振幅が正方向に最大になるところから+ωの位相にある位置で、正方向(上向き)に出現し、(N+1)番目トラックのランドプレピットは、そこからさらに遅れた位相の位置に負方向(下向き)に出現していることが分かる。
【0134】
上記構成の光ディスクの記録層を識別するための装置としては、図17に示すような記録層識別装置410がある。この記録層識別装置410は、光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置に搭載されていてもよいし、別途設けてもよい。
【0135】
上記記録層識別装置410は、図17に示すように、光ディスクから得られたプッシュプル信号に含まれるウォブル信号を、2値化してウォブル信号を検出するウォブル検出回路411と、ウォブル検出回路411からの検出信号に基づいて、検出窓を生成する検出窓生成回路412と、検出窓生成回路312で生成された検出窓に対応する信号と、プッシュプル信号をコンパレータから得られた信号とに基づいてランドプレピット位置を判別することで、記録層を識別するランドプレピット位置判別回路(記録層識別回路)413とで構成されている。
【0136】
ここで、上記記録層識別装置410を用いて、光ディスクの記録層のうち、第1層トラック41を識別する場合について、図18に示すタイミングチャートを参照しながら以下に説明する。
【0137】
なお、図18に示す第1層PP信号は、図16(a)に示す第1層トラック41のN番目のトラックを光レーザスポットで走査した場合のプッシュプル信号と同じものを示し、第2層PP信号は、図16(b)に示す第2層トラック42のN番目のトラックを光レーザスポットで走査した場合のプッシュプル信号と同じものを示す。また、図18に示す(α)、(β1)、(β2)、(γ)は、図17に示す記録層識別装置410の各回路から出力される信号(α)、(β1)、(β2)、(γ)に対応する。
【0138】
信号(α)は、プッシュプル信号に含まれるウォブル信号の検出信号(2値化されたウォブル信号)を示し、信号(β1)は、信号(α)のHighレベルに対応して生成された検出窓の信号を示し、信号(β2)は、信号(a)のLow レベルに対応して生成された検出窓の信号を示し、信号(γ)は、プッシュプル信号の電位を、電位+Vと比較して、この+Vよりも大きい信号を検出したときの信号を示す。なお、図18では、第1層トラック41と第2層トラック42との両トラックから得られる信号(γ)を第1層、第2層として併記している。
【0139】
すなわち、記録層識別装置410において、ウォブル検出回路411では、検出信号、すなわちプッシュプル信号から2値化されたウォブル信号(α)が生成され、続いて、検出窓生成回路412では、2値化されたウォブル信号(α)から検出窓が2種類作られ、信号(β1)と信号(β2)として出力される。
【0140】
信号(β1)は、図18に示すように、ウォブル信号(α)の正の領域の前半部分(Forward )に検出窓を設けることになる。これは、2値化されたウォブル信号(α)の立ち上がり時刻から、Δt7 後の時刻からΔt8 後の時刻まで検出窓を開く信号が出るようにΔt7 、Δt8 を設定することで達成できる。
【0141】
同様に、信号(β2)では、ウォブル信号(α)の立ち上がり時刻から、Δt9 後の時刻からΔt10後の時刻まで検出窓を開く信号が出るようにΔt9 、Δt10を設定することで、ウォブル信号(α)の正の領域の後半部分に検出窓を設けることが可能となる。
【0142】
コンパレータでは、入力されたプッシュプル信号を電位+Vと比較して、+V以上の電位が得られるときに、Highレベルの信号を出すようにしている。図18に示す第1層PP信号と第2層PP信号のように、+Vの値は、ウォブル振幅より大きく、かつ、正方向に現れるN番目トラックのランドプレピット信号の到達電位より小さい値に設定されている。
【0143】
これにより、光ビームスポットが第1層トラック41にあるか第2層トラック42にあるかに従って、図18に示す第1層もしくは第2層に対応する信号(γ)が示すように、N番目トラックのランドプレピットを表わすパルスが得られることとなる。
【0144】
上記ランドプレピット位置判別回路413では、信号(β1)の検出窓中に現れる信号(γ)のパルスと、信号(β2)の検出窓中に現れる信号(γ)のパルスを数えることとなる。第1層トラック41に光ビームスポットがある場合は、第1層に対応する信号(γ)のパルスは信号(β1)の検出窓中に現れ、第2層トラック42に光ビームスポットがある場合は、第2層に対応する信号(γ)のパルスは信号(β2)の検出窓中に現れる。
【0145】
したがって、信号(β1)チャネルで得られるカウント数と、信号(β2)チャネルで得られるカウント数を比較すれば、第1層トラック41/第2層トラック42の判別を実現できる。
【0146】
【発明の効果】
本発明の光ディスクは、以上のように、片面に複数の記録層を有し、各記録層のトラックがウォブルされている光ディスクであって、上記トラックは、ウォブルの位相が途中で変化し、この位相の変化量が各記録層で異なるように形成されている構成である。
【0147】
それゆえ、ウォブルの位相が途中で変化し、この位相の変化量が各記録層により異なるようにトラックが形成されていることで、該トラックを光ビームにより走査し、ウォブルの位相の変化量を検出するだけで、簡便に記録層を特定することが可能となる。
【0148】
この場合、ウォブルの周波数は比較的低い為、ノイズの影響を受け難く、信頼性高く、記録層を識別することができる。
【0149】
しかも、トラックを光ビームにより走査している間に、記録層を識別できるようになるので、トラッキングを開始するまでの時間を短縮し、結果として、記録層識別まで時間を短縮することできるという効果を奏する。
【0150】
一般に、光ディスクの回転数の制御は、ウォブルの位相により行っている。したがって、ウォブルの位相が途中で変化すれば、光ディスクの回転数の制御が不安定になる。
【0151】
そこで、上記トラックを、光ディスクが回転駆動される際、ウォブルの位相が途中で変化したのち、所定の時間で元の位相に戻るように形成するようにしてもよい。
【0152】
この場合、位相を元に戻すための所定時間をできるだけ短くすることで、ウォブルの位相変化による光ディスクの回転数の制御に与える影響を小さくすることができ、安定した光ディスクの回転数の制御を行うことができるという効果を奏する。
【0153】
また、上記記録層が2層の場合、ウォブルの位相の変化量が第1層目の記録層で+α°(0<α)、第2層目の記録層で−α°であるか、または、ウォブルの位相の変化量が第1層目の記録層で−α°、第2層目の記録層で+α°であるように各記録層のトラックが形成されていてもよい。
【0154】
この場合、2層間のウォブルの位相の変化量の極性が逆になっているので、変化量がわずかであっても、極性により容易に記録層を識別することができる。
【0155】
しかも、ウォブルの位相の変化量αが90°であれば、一方の記録層のウォブルの位相の変化量が−90°、他方の記録層のウォブルの位相の変化量が+90°となり、位相の進み/遅れを判別し易くなり、この結果、記録層の識別の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
【0156】
本発明の光ディスクは、以上のように、片面に複数の記録層を有し、各記録層のトラックがウォブルされている光ディスクであって、上記トラックには、アドレス情報が記録されたプレピットと、このプレピットによりアドレス管理されるデータ記録部とが光ビームによる走査方向に向かって順に形成され、上記プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相が各記録層で異なる構成である。
【0157】
それゆえ、プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相が各記録層で異なることで、該トラックを光ビームにより走査し、プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相の相違を検出するだけで、簡便に記録層を特定することが可能となる。
【0158】
この場合、ウォブルの周波数は比較的低い為、ノイズの影響を受け難く、信頼性高く、記録層を識別することができる。
【0159】
しかも、トラックを光ビームにより走査している間に、記録層を識別できるようになるので、トラッキングを開始するまでの時間を短縮し、結果として、記録層識別まで時間を短縮することできるという効果を奏する。
【0160】
上記記録層が2層の場合、プレピット直後のデータ記録部のウォブルの位相が、第1層目の記録層と第2層目の記録層との間で180°異なるように、各記録層のトラックが形成されていてもよい。
【0161】
この場合、第1層目の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、内周側に偏倚すれば、第2層の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、外周側に偏倚する。逆に、第1層目の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、外周側に偏倚すれば、第2層の記録層では、プレピット直後のデータ記録部のウォブルは、内周側に偏倚する。
【0162】
この偏倚を検出することにより、第1層目の記録層と第2層目の記録層とを識別することができる。
【0163】
このように、記録層の識別は、ウォブルの偏倚を検出するだけで行うことができるので、簡便に記録層を特定することができるという効果を奏する。
【0164】
本発明の光ディスクは、以上のように、片面に複数の記録層を有し、各記録層のトラックがウォブルされたグルーブからなる光ディスクであって、上記グルーブ間のランドに、トラックのアドレス情報を管理するランドプレピットが形成され、上記ランドプレピットの形成位置が各記録層毎に異なる構成である。
【0165】
それゆえ、トラックとなるグルーブ間のランドに形成されたランドプレピットの形成位置が各記録層毎に異なることで、該ランドプレピットの形成位置を検出するだけで、簡便に記録層を特定することができる。
【0166】
しかも、記録層の識別のためのランドプレピットがグルーブ間のランドに形成されているので、グルーブに対して光ビームによる走査、すなわち連続溝のトラッキングを行いながら記録層の識別が可能となる。これにより、従来のように、記録層の識別のために、トラックの途切れるタイミングを得る必要はなく、短い時間で、且つ信頼性の高い記録層の識別を行うことができるという効果を奏する。
【0167】
上記ランドプレピットの形成位置の具体例としては、上記記録層が2層の場合、ランドプレピットは、隣接する2本のグルーブのうち、第1層目の記録層では、内周側のグルーブが外周側に最も偏倚している位置に形成され、且つ、第2層目の記録層では、外周側のグルーブが内周側に最も偏倚している位置に形成され、または、第1層目の記録層では、外周側のグルーブが内周側に最も偏倚している位置に形成され、且つ、第2層目の記録層では、内周側のグルーブが外周側に最も偏倚している位置に形成されていてもよい。
【0168】
また、上記ランドプレピットは、各記録層毎に、ウォブルに対して異なった位相の位置に形成されていてもよい。
【0169】
何れの場合においても、記録層の識別のためのランドプレピットがグルーブ間のランドに形成されているので、グルーブに対して光ビームによる走査、すなわち連続溝のトラッキングを行いながら記録層の識別が可能となる。これにより、従来のように、記録層の識別のために、トラックの途切れるタイミングを得る必要はなく、短い時間で、且つ信頼性の高い記録層の識別を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光ディスクの概略を示す構成図である。
【図2】上記光ディスクの記録層を識別するための記録層識別装置を示す概略構成図である。
【図3】図2に示す記録層識別装置に備えられた位相比較回路の概略ブロック図である。
【図4】図2に示す記録層識別装置によって記録層を識別する際の動作を説明するタイミングチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る光ディスクの概略を示す構成図である。
【図6】上記光ディスクの記録層を識別するための記録層識別装置を示す概略構成図である。
【図7】図6に示す記録層識別回路によって記録層を識別する際の動作を説明するタイミングチャートである。
【図8】図6に示す記録層識別回路によって記録層を識別する際の他の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係る光ディスクの概略を示す構成図である。
【図10】(a)(b)は、上記光ディスク上を光ビームスポットが走査している様子を示す説明図である。
【図11】(a)(b)は、上記光ディスク上を光ビームスポットが走査して得られたプッシュプル信号の波形図である。
【図12】上記光ディスクの記録層を識別するための記録層識別装置を示す概略構成図である。
【図13】図12に示す記録層識別回路によって記録層を識別する際の動作を説明するタイミングチャートである。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態に係る光ディスクの概略を示す構成図である。
【図15】(a)(b)は、上記光ディスク上を光ビームスポットが走査している様子を示す図である。
【図16】(a)(b)は、上記光ディスク上を光ビームスポットが走査して得られたプッシュプル信号の波形図である。
【図17】上記光ディスクの記録層を識別するための記録層識別装置を示す概略構成図である。
【図18】図17に示す記録層識別回路によって記録層を識別する際の動作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 第1層トラック
12 第2層トラック
21 第1層トラック
22 第2層トラック
31 第1層トラック
32 第2層トラック
41 第1層トラック
42 第2層トラック
101 ID部(プレピット)
102 ID部(プレピット)
103 データ記録部
111 ID部(プレピット)
112 ID部(プレピット)
113 データ記録部
120 記録層識別装置
122 位相比較回路(検出手段)
123 記録層識別回路(記録層識別手段)
201 ID部(プレピット)
202 ID部(プレピット)
203 データ記録部
211 ID部(プレピット)
212 ID部(プレピット)
213 データ記録部
220 記録層識別装置
222 位相比較回路(検出手段)
223 検出窓生成回路(検出手段)
224 ウォブル偏倚方向判別回路(記録層識別手段)
310 記録層識別装置
311 ウォブル検出回路(検出手段)
312 検出窓生成回路(検出手段)
313 ランドプレピット形成方向判別回路(記録層識別手段)
410 記録層識別装置
411 ウォブル検出回路(検出手段)
412 検出窓生成回路(検出手段)
413 ランドプレピット形成方向判別回路(記録層識別手段)

Claims (5)

  1. 片面に複数の記録層を有し、各記録層のトラックがウォブルされている光ディスクであって、
    上記トラックは、ウォブルの位相が途中で変化し、この位相の変化量が各記録層で異なるように形成されていることを特徴とする光ディスク。
  2. 上記トラックは、光ディスクが回転駆動される際、ウォブルの位相が途中で変化したのち、所定の時間で元の位相に戻るように形成されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 記録層が2層の場合、ウォブルの位相の変化量が第1層目の記録層で+α°(0<α)、第2層目の記録層で−α°であるか、または、位相の変化量が第1層目の記録層で−α°、第2層目の記録層で+α°であるように各記録層のトラックが形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク。
  4. 請求項1記載の光ディスクを使用し、該光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う記録再生方法であって、
    各記録層のトラックに施されたウォブルの位相の変化を検出することで記録層を識別することを特徴とする記録再生方法
  5. 請求項1記載の光ディスクを使用し、該光ディスクに対して情報の記録再生または再生のみを行う光ディスク装置であって、
    各記録層のトラックに施されたウォブルの位相変化量を検出する検出手段と、該検出手段による検出結果から、記録層を識別する記録層識別手段とを備えていることを特徴とする光ディスク装置
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