JP3747545B2 - 室内機のドレン排出構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機における室内機のドレン排出構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機の室内機として、図3に示すように、中央にターボファン(図示せず)を配置して、熱交換器2を介した冷媒との熱交換後の空気を矢印A,B,C,Dで示すように四方に吹き出す所謂ターボファン型室内機1がある。このターボファン型室内機1でも、熱交換器2のフィンの表面等に結露したドレンを受けるドレンパン3は下側に取り付けられており、ドレンパン3内に溜まったドレンはドレンホース4を介して自重によって下方に排出されるようになっている。
【0003】
ところで、アパートやマンション等の建築に際して、空気調和機の室内機を設置することを考慮して、図4に示すように、部屋の室外に面した壁7には室内機からのドレンを室外機(図示せず)へ導くためのドレン配管を冷媒管や電気配線等を通すための補助配管と一緒に通す配管貫通穴8が予め設けられる。
【0004】
その場合、クロスフローファンを水平方向に配置した通常の室内機5は垂直方向の幅が狭く横に長い形状を有している。また、最近の室内機5は薄型に成ってきているとは言え、未だ邪魔物が壁に付いているという感じをユーザに与える。それらの理由から、通常は、室内機5は壁7の天井6近くに設置されることになる。そのために、配管貫通穴8は、通常型の室内機の形状に併せて天井6から下方に約40cm〜50cmの位置に穿たれるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のターボファン型の室内機1では、以下のような問題がある。
すなわち、上記ターボファン型室内機1は、上述のごとく熱交換後の空気を上下左右に四方に向かって吹き出すという構造上、その正面から見た形状は大略正方形を有している。また、上方にも空気を吹き出すので、図4に示すように、上方へ向かう吹出口が設けられた上面10と天井6とには空気が滑らかに室内を循環できるようなスペースを設ける必要がある。したがって、ターボファン型室内機1は、通常型の室内機5よりは下方に設置される。そのために、図3に示すごとく下側に設けられているドレンパン3から下方に延びるドレンホース4の先端部の位置は、当然ながら予め壁7に穿たれている配管貫通穴8の位置よりも下方に位置することになり、そのままでは既存の配管貫通穴8を利用することは不可能となる。
【0006】
そこで、上記ターボファン型室内機1を通常のアパートやマンションの壁に設置する場合には、ドレンホース4の位置の壁7に新たに配管貫通穴9を穿つ必要が生ずる。したがって、既存の配管貫通穴8の埋め戻しや新設の配管貫通穴9の施工等による設置工事の長引きや工事費の増大という問題が発生する。また、隣接する家に既に入居している場合には、配管貫通穴9の新設工事の騒音の発生が問題となる。
【0007】
そこで、この発明の目的は、既存の配管貫通穴を利用できるターボファン型の室内機のドレン排出構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、熱交換後の空気を室内機の上下左右の4方向に放出すると共に、部屋の壁に裏面が取り付けられるターボファン型の室内機のドレン排出構造であって、上記室内機に、下端がドレンパンに接続されて垂直方向に延在するドレン配管を内蔵し、室外機に取り付けられると共に、上記ドレンパン内のドレンを汲み上げるためのドレンポンプと、上記ドレンポンプの吸入口に一端が接続される一方、他端は上記ドレン配管の上端に接続された連絡管とを備え、上記ドレンポンプによって、上記ドレンパン内のドレンを上記ドレン配管を介して上方に汲み上げて、上記室内機の上部から上記連絡管を介して排出することを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、ドレンパン内のドレンは、ドレンポンプが駆動されるとドレン配管を介して上方に汲み上げられ、上記室内機の上部から、上記ドレン配管の上端に接続された連絡管を介して排出される。したがって、上記ドレン配管の上端を室内機の上部から室内機の外に突出するようにすれば、上記ドレン配管の上端をマンション等の既存の配管貫通穴に挿通して上記室内機を設置しても、上記室内機の上部には熱交換後の空気を上方に放出可能な空間が得られる。さらに、上記ドレンポンプは室外機に取り付けられている。したがって、上記室内機に上記ドレンポンプを設ける必要が無く、その分だけ上記室内機の軽量小型化および騒音の低下を図ることができる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の室内機のドレン排出構造において、上記ドレン配管の上端は、上記室内機のケーシングの後壁を貫通して裏側に突出していることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、上記ドレン配管は室内機の中に内蔵されて室内に露出してはおらず、外観上の見栄えがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の室内機のドレン排出構造が適用されたターボファン型室内機(以下、単に室内機と言う)の内部構造を示す概略図である。
上記室内機11の本体中央部には、ターボファン(図示せず)の位置に併せて熱交換器12が設置されている。そして、この熱交換器12を介した冷媒との熱交換後の空気は、矢印a,b,c,dで示すように四方に放出される。また、熱交換器12の下方にはドレンパン13が設置してある。
【0013】
上記ドレンパン13内の一端側には、ドレンパン13内のドレンを強制的に排出するためのドレンポンプ15が設置されている。そして、このドレンポンプ15の排出口には、室内機11内における熱交換器12の側方の空間をケーシングの後壁の内側に沿って垂直方向に配設されたドレン配管14の下端が取り付けられる一方、上端は後方に折り曲げられて、上記ケーシングの後壁に設けられた穴(図示せず)から後方に突出している。その場合に、冷媒管や電気配線用の補助配管も、ドレン配管14と一緒に上記ケーシングの後壁に設けられた穴から後方に出す。
【0014】
上記ドレンポンプ15と垂直方向に延在するドレン配管14とによるドレン排出構造によれば、ドレンパン13内のドレンを室内機11の上部から排出することができる。したがって、図4に示すような従来のターボファン型室内機1とケーシングの形状が同じ室内機11を、室内機11のケーシングの後壁から後方に突出しているドレン配管14の上端部を上記補助配管と共に、既存の配管貫通穴8に挿通して部屋の外に出して設置した際に、室内機11の上部に、矢印bのごとく熱交換後の空気を放出できる空間を確保できるのである。
その際に、上記ドレン配管14の上端部は、室内機11のケーシンングの裏面から外方向に突出しているので、ドレン配管14は室内に露出することがなく、外観上の見栄えがよい。
【0015】
すなわち、本実施の形態によれば、既存の配管貫通穴を利用できるターボファン型の室内機のドレン排出構造を提供できるのである。
【0016】
ここで、上記実施の形態においては、ドレンポンプ15を室内機11内に設置しているが、この発明はこれに限定されるものではなく、ドレンパンは室内機11の外に在ってもよい。
図2は、この場合のドレン排出構造の概略を示す。
ターボファン型の室内機21のドレンパン22の側壁下部にはケーシンングの後壁の内側に沿って垂直方向に配設されたドレン配管23の下端が取り付けられる。また、ドレン配管23の上端は後方に折り曲げられて上記ケーシンングの後壁を貫通して後方に出ており、部屋の壁に予め設けられている既存の配管貫通穴を通って室外に突出している。
【0017】
一方、室外機24のケーシングにおける側壁外面にドレンポンプ25を取り付ける。そして、このドレンポンプ25の吸入口には連絡管26の一端を接続し、この連絡管26の他端には上記部屋の壁の配管貫通穴から外を覗いているドレン配管23の上端を接続している。また、ドレンポンプ25の排出口には垂直方向に下向きに排出管27を取り付ける。
【0018】
上記構成の室内機のドレン排出構造においては、ドレンを室内機21の上部から排出でき、既存の配管貫通穴を利用して室内機21を設置した際に、室内機21の上部に熱交換後の空気を放出できる空間を確保できる。また、ドレン配管23の上端部は室内機21のケーシンングの裏面から直接室外に突出しているので室内に露出しておらず、外観上の見栄えがよい。
【0019】
さらに、上記室外機24に取り付けたドレンポンプ25によって、室内機21のドレンパン22内のドレンをドレン配管23によって上方に汲み上げて室内機21の上部から連絡管26を介して排出できる。したがって、室内機21にはドレンポンプを設ける必要がなく、その分だけ室内機21の軽量小型化および騒音の低下を図ることができる。
【0020】
上記各実施の形態においては、図1あるいは図2に示すように、ドレン配管14,23をドレンパン13,22の右側に配設しているが、左側に配設しても一向に構わない。
【0021】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1に係る発明の室内機のドレン排出構造は、ターボファン型の室内機に内蔵されると共に、下端がドレンパンに接続されて垂直方向に延在するドレン配管の上端に、室外機に取り付けられたドレンポンプの吸入口に一端が接続された連絡管の他端を接続して、上記ドレンポンプによって、上記ドレンパン内のドレンを上記ドレン配管を介して上方に汲み上げて、上記室内機の上部から上記連絡管を介して排出するようにしたので、上記ドレン配管の上端を室内機の上部から室内機の外に出せば、上記ドレン配管の上端をマンション等の壁に設けられた既存の配管貫通穴に挿通して上記室内機を設置しても、上記室内機の上部には熱交換後の空気を上方に放出可能にする空間を得ることができる。
すなわち、この発明によれば、既存の配管貫通穴を利用してターボファン型の室内機を設置できる。
【0022】
さらに、上記ドレンポンプは室外機に取り付けられている。したがって、上記室内機に上記ドレンポンプを設ける必要が無く、その分だけ上記室内機の軽量小型化および騒音の低下を図ることができる。
【0023】
また、請求項2に係る発明の室内機のドレン排出構造は、上記ドレン配管の上端を、上記室内機のケーシングの後壁を貫通して裏側に突出させているので、上記室内機を部屋の壁に取り付けた際に上記ドレン配管は室内に露出することがなく、外観上の見栄えがよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の室内機のドレン排出構造が適用されたターボファン型の室内機の内部構造を示す概略図である。
【図2】 図1とは異なるドレン排出構造を示す図である。
【図3】 従来のターボファン型の室内機の内部構造を示す概略図である。
【図4】 通常型の室内機およびターボファン型の室内機のドレン排出箇所の位置と部屋の壁に設けられた既存の配管貫通穴との位置関係を示す図である。
【符号の説明】
11,21…室内機、 13,22…ドレンパン、
14,23…ドレン配管、 15,25…ドレンポンプ、
24…室外機、 26…連絡管。
Claims (2)
- 熱交換後の空気を室内機の上下左右の4方向に放出すると共に、部屋の壁に裏面が取り付けられるターボファン型の室内機のドレン排出構造であって、
上記室内機に、下端がドレンパンに接続されて垂直方向に延在するドレン配管を内蔵し、
室外機に取り付けられると共に、上記ドレンパン内のドレンを汲み上げるためのドレンポンプと、
上記ドレンポンプの吸入口に一端が接続される一方、他端は上記ドレン配管の上端に接続された連絡管と
を備え、
上記ドレンポンプによって、上記ドレンパン内のドレンを上記ドレン配管を介して上方に汲み上げて、上記室内機の上部から上記連絡管を介して排出することを特徴とする室内機のドレン排出構造。 - 請求項1に記載の室内機のドレン排出構造において、
上記ドレン配管の上端は、上記室内機のケーシングの後壁を貫通して裏側に突出していることを特徴とする室内機のドレン排出構造。
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JP00188497A JP3747545B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 室内機のドレン排出構造 |
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1997
- 1997-01-09 JP JP00188497A patent/JP3747545B2/ja not_active Expired - Fee Related
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