JP3747462B2 - 車両用自動通報装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の事故発生時または緊急時に、所定の外部機関に自動的な通報を行なう車両用自動通報システムの分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、代表的な車両である自動車の分野においては、事故発生時または緊急時に、検出した衝撃(加減速度)の大きさやドライバのスイッチ操作に応じて、現在位置情報を含む救難信号を自車から発信することにより、所定の外部機関に対して、自動的な緊急通報を行なう車両用自動通報(Mayday)システムが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車両用自動通報システムによれば、ドライバは、非常時に複雑な判断を強いられることなく、緊急時の通報を確実に行なうことができるので、利便性が高い。
【0004】
しかしながら、自動車の走行環境は様々に変化するものであり、走行中に自車との衝突が予想される相手、或いは事故発生時に実際に衝突した相手も様々である。このため、上記のような車両用自動通報システムにおいて、自車に発生した加減速度の大きさによっては自動通報が行われない場合であっても、相手の状況によっては救援が必要な場合もある。
【0005】
また、従来より、自動車の分野においては、自車が危険な走行状態に陥ることを未然に防止すべく、危険回避のための警報出力や回避動作を自動的に行なう運転支援システムが提案されており、このシステムでは、警報出力や回避動作の制御状態を決定するために、道路側に設けられた設備から取得した各種情報や撮影画像に基づいて、自車の走行状態や前方障害物の存在を検出している。
【0006】
上述したこれらのシステムは、現在まで車両上においてそれぞれ独立した構成で研究が重ねられているが、これらのシステムが共に搭載される車両においては、それぞれのシステムが処理に必要な情報を収集及び検出することになるため、運転支援システムを利用すれば、上述した車両用自動通報システムにおける自動通報の最適化を図ることが可能であると考えられる。
【0007】
そこで本発明は、自車に大きな衝撃が発生しない場合であっても、衝突が予想される相手を、迅速且つ確実に救援することができる車両用自動通報装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る車両用自動通報装置は、以下の構成を特徴とする。
【0009】
即ち、所定のしきい値より大きな加減速度が検出されるのに応じて、所定の連絡先に自動的に通報する制御手段を備える車両用自動通報装置であって、
前記制御手段は、衝突予想相手が二輪車または自車より小型の車両であるときに、衝撃が発生するのに先立って前記所定のしきい値を小さな値に変更することにより、その後実際に検出された加減速度が変更前の前記しきい値より小さく、かつ変更後のしきい値より大きな場合、前記所定の連絡先への自動的な通報を行なうことを特徴とする。
【0011】
また、例えば前記制御手段は、例えば後述する第2の実施形態(図4)の如く、前記変更後のしきい値より大きな加減速度が検出された場合に、前記所定の連絡先への自動的な通報を行なうのに先立って、前記衝突予想相手の状態を、前記自車の乗員が確認するように促す情報提供手段を含むと良い。
【0012】
この場合、より好ましくは、例えば後述する第2の実施形態(図4)の如く、前記情報提供手段は、前記所定の連絡先への自動的な通報の要否を、前記自車の乗員が選択可能な選択手段を含むと良い。
【0013】
また、例えば前記制御手段は、例えば後述する第3の実施形態(図5)の如く、前記変更後のしきい値より大きな加減速度が検出された場合に、前記所定の連絡先への自動的な通報を行なうのに先立って、前記車両用自動通報装置とは別体の携帯端末に対して、前記衝突予想相手の状態を、前記自車の乗員が確認するための行動内容に関する情報を提供する情報提供手段を含むと良い。
【0014】
この場合、より好ましくは、例えば後述する第3の実施形態(図5)の如く、前記情報提供手段は、前記携帯端末における操作に応じて、前記所定の連絡先への自動的な通報をサポートすると良い。
【0015】
また、例えば前記制御手段は、例えば後述する第4の実施形態(図6)の如く、前記制御手段は、前記変更後のしきい値より小さな加減速度が検出された場合であっても、前記衝突予想相手が二輪車であって、その二輪車を対象とする衝突回避動作が前記自車において検出された場合には、該二輪車の状態を、前記自車の乗員が確認するように促す情報提供手段を含むと良い。
【0016】
【発明の効果】
上記の本発明によれば、自車に大きな衝撃が発生しない場合であっても、衝突が予想される相手を、迅速且つ確実に救援することができる車両用自動通報装置の提供が実現する。
【0017】
即ち、請求項1の発明によれば、衝突予想相手が、例えば二輪車または自車より小型の車両である場合には、衝撃が発生するのに先立って当該しきい値が小さな値に変更されるので、その後、実際に検出された加減速度が本来自動通報が行われる所定のしきい値(基準値)より小さな場合であっても自動通報を行なうことができ、かかる衝突予想相手との衝突が実際に起きたか否かに関らずに、自車の乗員が動揺している場合であっても、かかる衝突予想相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0018】
また、請求項の発明によれば、乗員の行なうべき行動がガイダンス等によって乗員に報知されるので、自車の乗員が動揺している場合であっても、衝突予想相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0019】
また、請求項の発明によれば、自動通報の要否を自車の乗員が選択できるので、変更後のしきい値より大きな加減速度が検出された場合であっても、衝突予想相手と自車との衝突が回避された場合に、お互いに異常が無いのにも関らず所定の連絡先への自動通報が行われることを防止することができる。
【0020】
また、請求項の発明によれば、変更後のしきい値より大きな加減速度が検出された後で、例えば、動揺している乗員が衝突予想相手を救援しようとして車外に出た場合に、その乗員の行なうべき具体的な行動が携帯端末から報知されるので、衝突予想相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0021】
また、請求項の発明によれば、車外に出た乗員は、自車に戻ること無く、携帯端末の操作によって所定の連絡先に通報を行なえるので、例えば、乗員が動揺している場合であっても、衝突予想相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0022】
また、一般に、二輪車は、四輪車と比較して安定性に欠けるため、事故発生時等に乗員が大きなダメージを受けることが知られているが、請求項の発明によれば、変更後のしきい値より小さな加減速度が検出された場合であっても、かかる衝突予想相手との衝突が実際に起きたか否かに関らずに、衝突予想相手である二輪車及びその乗員の状態を救援するために行なうべき行動がガイダンス等によって乗員に報知されるので、自車の乗員が動揺している場合であっても、衝突予想相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用自動通報装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における車両用自動通報装置のシステム構成を示すブロック図である。
【0025】
同図において、制御ユニット11は、不図示のCPU、メモリ、入出力インタフェース等が備えられた一般的な電子制御ユニットであり、検出した自車の走行状態、並びに道路設備(所謂、インフラ)側から受信した各種情報に応じて、ドライバ(乗員)に対する警報出力や危険回避のための運転支援動作(自動運転を含む)の制御を行なうAHS(Advanced Cruise-assist Highway System)機能と、検出された衝撃の大きさが所定のしきい値より大きい場合、或いは乗員によって緊急用の操作スイッチが操作された場合に、所定の救援信号を自動的に送出する自動通報(Mayday)制御機能とを有する制御ユニットである。
【0026】
即ち、制御ユニット11には、車速センサ12によって検出された自車速、AHS用車載アンテナ16を介して路車間通信機15が受信した情報、加速度(G)センサ14によって検出された加減速度等が入力される。
【0027】
ここで、AHS用車載アンテナ16を利用して受信すべき信号は、路側アンテナ104(後述する図2の基点アンテナ21及び情報提供アンテナ22に対応)を介して、AHS基地局103によって送出される。
【0028】
そして、制御ユニット11は、入力されたこれらの情報に基づいて、ディスプレイ19及び/またはスピーカ20を利用してドライバに対する警告(警報出力)を行なうと共に、危険回避のためにドライバの運転支援を行なうべく、不図示の自動変速機、ブレーキ、スロットル開度等を適宜制御することにより、自車の自動運転または運転操作支援(ドライバによる運転操作への介入)を行なう。
【0029】
尚、危険回避のために制御ユニット11が行なう制御処理自体は、本願の本質ではないので、詳細な説明は省略する。
【0030】
また、制御ユニット11は、加速度(G)センサ14によって検出された衝撃(加減速度)の大きさが所定のしきい値より大きい場合、或いは乗員によって緊急用の操作スイッチ(自動通報選択スイッチ)17が操作された場合に、当該制御ユニットと一体または着脱可能な別体の通信装置(例えば携帯電話)の動作を制御することにより、自動通報用車載アンテナ18から、所定の救援信号を送出する。好適な実施形態において、この救援信号には、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)センサによって検出された現在位置情報が含まれる。
【0031】
自動通報用車載アンテナ18から送信された救援信号は、路側アンテナ102を介して、自動通報基地局101に受信される。
【0032】
そして、制御ユニット11は、上述した如く自車の走行中に危険回避のための一般的なAHS機能を実行すると共に、本実施形態における特徴として、そのAHS機能によって自車との衝突が予想されると判定した相手(衝突予想相手:以下、衝突相手と略称する)に応じて、最適なMayday制御機能を実行する。
【0033】
尚、本実施形態において、Mayday制御機能のうち、設定されているしきい値より大きな加減速度が検出された場合に、所定の救援信号を自動的に送出する制御機能自体は、一般的な手法を採用することができ、本願の本質ではないので、詳細な説明は省略する。
【0034】
図2は、第1の実施形態において適用可能な、交差点付近におけるAHSの概要を説明する図である。
【0035】
同図において、車両検出センサ23は、対向車2の位置、車速、種別等を検出するために道路上に設置されている。車両検出センサ23によって検出された情報は、AHS基地局103を介して情報提供アンテナ22に伝えられる。
【0036】
基点アンテナ21は、AHS情報の提供区間の開始位置を、通行する車両(この場合は自車1)に提供するために道路上に設置されている。情報提供アンテナ22は、直進する対向車(他車)2に関する情報(普通自動車、大型車等の種別等)、道路形状(交差点までの距離、車線幅等)に関する情報等を、自車1に提供するために道路上に設置されている。
【0037】
自車1に搭載された制御ユニット11は、路車間通信機15を利用して、前方に存在する交差点手前の所定位置に設置された基点アンテナ21との通信を行なうことにより、その所定位置の通過タイミングを検出することができる。そして、制御ユニット11は、検出した通過タイミングと、車速センサ12から出力される車速パルス値とに基づいて、基点アンテナ21と自車1との相対的な位置関係を検出することができる。
【0038】
また、制御ユニット11は、路車間通信機15を利用して、情報提供アンテナ22から交差点までの距離を入手できるので、検出した基点アンテナ21と自車1との相対的な位置関係との比較を行なうことにより、自車1が当該交差点内に存在するか否かを判断することができる。
【0039】
また、制御ユニット11は、路車間通信機15を利用して、情報提供アンテナ22から対向車2の位置及び車速を入手できるので、対向車2が当該交差点内に存在するか否かを判断することもできる。
【0040】
更に、制御ユニット11は、路車間通信機15を利用して、情報提供アンテナ22から対向車2の車種(大型車、普通自動車、二輪車等)或いは長さを入手できる。
【0041】
図3は、第1の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を表わす。
【0042】
同図において、ステップS1:例えば図2に例示する如く道路側に設けられた基点アンテナ21及び情報提供アンテナ22から、路車間通信機15を利用して、自車の前方に存在する他車について、少なくとも、種別に関する情報または長さに関する情報を取得すると共に、その他車が衝突相手(衝突予想相手)と判断された場合には、その衝突相手が二輪車または自車より小型の車両であるかを判断する。
【0043】
ここで、衝突相手の種別ではなく、長さに関する情報を外部より取得した場合には、その情報に基づいて衝突相手の種別を判断する必要があるが、その場合には、例えば、全長が2m未満の車両は二輪車、全長が2m以上3.5m未満の車両は軽自動車、全長が3.5m以上5m未満の車両は普通自動車、全長が5m以上の車両は大型車、というような車両長さ別の車種判定用のマップを、制御ユニット11に予め記憶しておき、そのマップを、衝突相手の長さに従って、ステップS1にて参照すれば良い。
【0044】
尚、自車前方の他車が衝突相手であるか否かを判断する方法は、一般的な方法を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0045】
ステップS2:ステップS1において衝突相手が二輪車でも自車より小型の車両でもないと判断した場合には、本ステップにおいて、通報用しきい値を通常の基準値に設定する。
【0046】
ステップS3:ステップS1において衝突相手が二輪車または自車より小型の車両であると判断した場合には、本ステップにおいて、通報用しきい値を、上記の基準値より小さな値に変更する。一般に、衝突時に発生するエネルギは、衝突する物体の質量が大きい程大きくなるので、通報用しきい値を変更する際には、検出した衝突相手の種別が自車より重量が小さい程、小さな値を設定すると良い。
【0047】
ステップS4:ステップS2またはステップS3にて設定した通報用しきい値と、加速度センサ14によって検出された衝撃(加減速度)とに基づくMayday制御を行なう。即ち、検出された衝撃の大きさが、現在設定されている通報用しきい値より大きい場合には、所定の連絡先への自動通報を行ない、ステップS1にリターンする。
【0048】
このように、本実施形態では、衝突相手が二輪車または自車より小型の車両であるときには、衝撃が発生するのに先立って、通報用しきい値が基準値より小さな値に変更され、その後、実際に検出された加減速度が変更前の基準値より小さく、且つ変更後の通報用しきい値より大きな場合には、衝突が実際に起きたか否かに関らずに、所定の連絡先への自動的な通報が行われる。これにより、自車の乗員が動揺している場合であっても、衝突相手である二輪車または自車より小型の車両及びその乗員を、迅速且つ確実に救援することができる。
【0049】
[第2の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る車両用自動通報装置を基本とする第2の実施形態を説明する。本実施形態では、更に、衝突相手が二輪車または自車より小型の車両であるときには、変更後のしきい値(基準値より小さな値)より大きな加減速度が検出された場合に、所定の連絡先への自動的な通報を行なうのに先立って、自車の乗員が衝突相手(二輪車または自車より小型の車両及びその乗員)の状態を確認し、必要に応じて救助することができるように、ガイダンスを提供する点が第1の実施形態と異なる。
【0050】
図4は、第2の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を表わす。
【0051】
同図に示すステップS11乃至ステップS13の各ステップでは、第1の実施形態における図3と同様な処理を行なう。
【0052】
ステップS14:現在設定されている通報用しきい値が、加速度センサ14によって検出された衝撃(加減速度)より大きいかを判断し、検出された衝撃の方が通報用しきい値より小さい場合にはステップS11にリターンし、検出された衝撃の方が通報用しきい値より大きい場合にはステップS15に進む。
【0053】
ステップS15:現在設定されている通報用しきい値が、ステップS12にて設定された通常の基準値であるか、ステップS13にて設定された当該基準値より小さな値であるかを判断し、当該基準値の場合にはステップS18に進み、当該基準値より小さな値である場合にはステップS16に進む。
【0054】
ステップS16:検出された衝撃が衝突相手に対応する通報用しきい値より大きいので、その衝突相手はダメージを受けていることも予想される。そこで、本ステップでは、ディスプレイ19及び/またはスピーカ20を利用して、自車の乗員が衝突相手の車両及びその乗員の状態を確認し、必要に応じて救助することが容易にできるように、ガイダンスを報知する。このとき自車の乗員に対して報知されるガイダンスとしては、例えば、「自車を通行の妨げにならない場所に停車し、衝突が予想されていた二輪車または他車の現在の状況を確認してください。」、「状況の確認ができたら、必要に応じて救助活動を行なうと共に、自車に戻って自動通報選択スイッチを操作してください。」等が想定される。この場合、タッチパネルの機能を有するディスプレイ19にガイダンスが表示される場合には、ガイダンスと共に、自動通報選択スイッチ17の操作エリアを強調表示すると良い。
【0055】
ステップS17:自動通報選択スイッチ17が乗員によって操作されたかを判断し、当該スイッチが操作された場合にはステップS18に進み、操作されない場合にはステップS1にリターンする。
【0056】
ステップS18:加速度センサ14によって検出された衝撃(加減速度)が、現在設定されている通報用しきい値より大きい、またはステップS17にて自動通報選択スイッチ17の操作が検出されたので、本ステップでは、所定の連絡先への自動通報を行ない、ステップS1にリターンする。
【0057】
このような本実施形態では、衝突相手が二輪車または自車より小型の車両であるときには、衝撃が発生するのに先立って、通報用しきい値が基準値より小さな値に変更され、その後、実際に検出された加減速度が変更前の基準値より小さく、且つ変更後の通報用しきい値より大きな場合には、衝突相手の状態を、衝突が実際に起きたか否かに関らずに、自車の乗員が確認するように促すガイダンスが提供される。これにより、自車の乗員が動揺している場合であっても、衝突予想相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0058】
また、自動通報の要否を自車の乗員が自動通報選択スイッチ17によって選択できるので、変更後のしきい値より大きな加減速度が検出された場合であっても、衝突予想相手と自車との衝突が回避された場合に、お互いに異常が無いにも関らずに、所定の連絡先への自動通報が行われることを防止することができる。
【0059】
[第3の実施形態]
次に、上述した第1及び第2の実施形態に係る車両用自動通報装置を基本とする第3の実施形態を説明する。本実施形態では、第2の実施形態と同様にガイダンスを提供すると共に、更に、乗員が所持する携帯端末への情報提供と、その携帯端末の操作に応じた自動通報を可能とする点が第2の実施形態と異なる。
【0060】
図5は、第3の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を表わす。
【0061】
同図に示すステップS11乃至ステップS18の各ステップでは、第2の実施形態における図4と同様な処理を行なう。
【0062】
ステップS19:ステップS17にて自動通報選択スイッチ17の操作が検出されない場合に、本ステップでは、乗員が所持する携帯端末(所謂PDAや携帯電話等)に、ステップS16にて乗員に対して行なったガイダンスに準じて、衝突相手の状態を確認するための行動内容に関する情報を提供すると共に、所定の連絡先への自動通報をサポートする。この場合、乗員が所持する携帯端末と制御ユニット11とは、互いに予め登録されており、例えば、Bluetooth等の近距離無線通信方式に基づく無線通信、或いは公衆無線電話回線を利用した通信が可能な構成であって、自動通報のサポートは、所定の連絡先、或いは他の緊急連絡先(医療施設、警察署、消防署等)の電話番号の提供や、当該情報端末における簡単な操作(例えばファンクションキーの操作や音声入力による指示等)に応じた制御ユニット11による所定の連絡先への連絡の仲介機能等が想定される。
【0063】
このような本実施形態では、第2の実施形態における処理に加えて、乗員による自動通報選択スイッチ17の操作が行なわれない場合には、自車の乗員が所持する携帯端末に対して、衝突相手の状態を確認するためのガイダンスが提供される。これにより、例えば、動揺している乗員が衝突相手を救援しようとして車外に出た場合に、行なうべき具体的な行動が携帯端末から報知されるので、衝突相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0064】
また、携帯端末における自動通報をサポートする機能により、車外に出た乗員は、自車に戻ること無く、その携帯端末の操作によって所定の連絡先への通報を、当該携帯端末から直接、或いは制御ユニット11経由で容易に行なえるので、例えば、乗員が動揺している場合であっても、衝突相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0065】
[第4の実施形態]
次に、上述した第1及び第2の実施形態に係る車両用自動通報装置を基本とする第4の実施形態を説明する。本実施形態では、第2の実施形態と同様にガイダンスの提供機能と、乗員による自動通報の要否選択を可能とする機能とを有するが、衝突相手が二輪車であるときには、変更後のしきい値(基準値より小さな値)より小さな加減速度が検出された場合であっても、係るガイダンスの提供機能と、乗員による自動通報の要否選択を可能とする機能とを行なう点が第2の実施形態と異なる。
【0066】
図6は、第4の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を表わす。
【0067】
同図に示すステップS11乃至ステップS18の各ステップでは、第2の実施形態における図4と同様な処理を行なう。
【0068】
ステップS21:加速度センサ14によって検出された衝撃(加減速度)が、現在設定されている通報用しきい値より小さいとステップS14にて判断されたので、本ステップでは、AHSとしての制御出力が行われることにより、ブレーキやステアリング等の動作制御が行われ、衝突回避動作として、自車の挙動が変化したかを判断する。AHSとしての制御出力が行われたか否かは、AHS機能として別途行われている一般的な制御処理において、衝突相手として現在設定されている他車を対象とした衝突回避のための自動運転動作または運転支援(ドライバによる運転操作への介入)動作が行われた、或いは行われているかを判断すれば良い。そして、AHSとしての制御出力が行われたと判断した場合にはステップS22に進み、そうでない場合にはステップS11にリターンする。
【0069】
ステップS22:ステップS21にてAHSとしての制御出力が行われたと判断されたので、本ステップでは、ステップS11にて判断した衝突相手の種類が二輪車であるかを判断する。衝突相手が二輪車である場合には、一般に四輪車と比較して安定性に欠けるため、何等かのダメージが生じている場合もある。そこで、今回の制御周期において加速度センサ14によって検出された加減速度が、ステップS13にて小さな値に設定された通報用しきい値より小さい場合であっても、本ステップにおいて衝突相手が二輪車であると判断された場合には、ステップS16及びステップS17に進んでガイダンスの提供及び乗員による自動通報の要否選択を可能とする。一方、本ステップにおいて衝突相手が二輪車以外の車両であると判断された場合には、ステップS11にリターンする。
【0070】
このように、本実施形態では、通報用しきい値が基準値より小さな値に変更されている状態において、その変更後の値より小さな加減速度が検出された場合であっても、衝突相手が二輪車であって、その二輪車を対象とするAHSとしての制御出力が自車において検出された場合には、衝突が実際に起きたか否かに関らずに、該二輪車の状態を自車の乗員が確認するようにガイダンスが提供され、且つ乗員による自動通報の要否選択を可能にする。これにより、自車の乗員が動揺している場合であっても、衝突相手を迅速且つ確実に救援することができる。
【0071】
以上説明した各実施形態によれば、自車に大きな衝撃が発生しない場合であっても、衝突が予想される相手を、迅速且つ確実に救援することができる。
【0072】
尚、上述した各実施形態においては、ドライバの運転支援制御として、道路側に設けられた設備から各種の情報を通信によって取得するAHSを採用した場合を説明したが、このシステム構成に限られるものではなく、車両に搭載したCCD(Charge Coupled Device)等の撮像デバイスによって周囲の画像を撮影すると共に、その撮影画像に画像処理を施すことによって障害物の有無や位置、自車の車線逸脱やその角度等を検出する自律系のASV(Advanced Safety Vehicle)システムを採用することによっても実現することができる。
【0073】
また、上述した各実施形態においては、単一の制御ユニット11においてAHSのための制御機能と、自動通報制御機能とがそれぞれ実行される装置構成としたが、これに限られるものではなく、AHS制御用の制御ユニットとMayday制御用の制御ユニットとが車両上に個別に搭載され、それらの制御ユニット間において適宜情報が送受信される装置構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における車両用自動通報装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態において適用可能な、交差点付近におけるAHSの概要を説明する図である。
【図3】第1の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートである。
【図6】第4の実施形態において制御ユニット11が行なう制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:自車,
2:他車,
11:制御ユニット,
12:車速センサ,
14:加速度(G)センサ,
15:路車間通信機,
16:AHS用車載アンテナ,
17:自動通報選択スイッチ,
18:自動通報(Mayday)用車載アンテナ,
19:ディスプレイ,
20:スピーカ,
21:基点アンテナ,
22:情報提供アンテナ,
23:車両検出センサ,
101:自動通報(Mayday)システム基地局,
102:自動通報(Mayday)システム用路側アンテナ,
103:AHS基地局,
104:AHS用路側アンテナ,

Claims (6)

  1. 所定のしきい値より大きな加減速度が検出されるのに応じて、所定の連絡先に自動的に通報する制御手段を備える車両用自動通報装置であって、
    前記制御手段は、衝突予想相手が二輪車または自車より小型の車両であるときに、衝撃が発生するのに先立って前記所定のしきい値を小さな値に変更することにより、その後実際に検出された加減速度が変更前の前記しきい値より小さく、かつ変更後のしきい値より大きな場合、前記所定の連絡先への自動的な通報を行なう
    ことを特徴とする車両用自動通報装置。
  2. 前記制御手段は、前記変更後のしきい値より大きな加減速度が検出された場合に、前記所定の連絡先への自動的な通報を行なうのに先立って、前記衝突予想相手の状態を、前記自車の乗員が確認するように促す情報提供手段を含む
    ことを特徴とする請求項記載の車両用自動通報装置。
  3. 前記情報提供手段は、前記所定の連絡先への自動的な通報の要否を、前記自車の乗員が選択可能な選択手段を含む
    ことを特徴とする請求項記載の車両用自動通報装置。
  4. 前記制御手段は、前記変更後のしきい値より大きな加減速度が検出された場合に、前記所定の連絡先への自動的な通報を行なうのに先立って、前記車両用自動通報装置とは別体の携帯端末に対して、前記衝突予想相手の状態を、前記自車の乗員が確認するための行動内容に関する情報を提供する情報提供手段を含む
    ことを特徴とする請求項記載の車両用自動通報装置。
  5. 前記情報提供手段は、前記携帯端末における操作に応じて、前記所定の連絡先への自動的な通報をサポートする
    ことを特徴とする請求項記載の車両用自動通報装置。
  6. 前記制御手段は、前記変更後のしきい値より小さな加減速度が検出された場合であっても、前記衝突予想相手が二輪車であって、その二輪車を対象とする衝突回避動作が前記自車において検出された場合には、該二輪車の状態を、前記自車の乗員が確認するように促す情報提供手段を含む
    ことを特徴とする請求項記載の車両用自動通報装置。
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