JP3746839B2 - 冷凍サイクル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルに関し、特にヒートポンプ型空気調和機において、強制圧力均一化機能を有する四方弁を設けた冷凍サイクルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の冷暖房サイクルにおいては、冷房運転と暖房運転を切り換えるために図11に示すような、実開平7−16084号公報に開示されたロータリー型の四方弁を設けた冷凍サイクルが使用されている。
【0003】
この四方弁は、上部に電磁石128を配設した弁本体112が、円筒状のボディ113と、弁座114、ボディ113の内面に配設されたプラスチックマグネット132、ヨーク139および樹脂製の弁138を組み付けたロータアッシー131からなり、さらに弁座114には導入口116と導入口121ならびに二つの通孔が形成されている。
【0004】
そして、上記構成を有する四方弁においては、電磁石128をボディ113の上部に配設したため、弁本体112をコンパクトに形成できるとともに、導入口116を弁座114に設け、導入管120をボディ113底部に設けたため、ガイド孔124に導入管120を突出させて弁体回動のストッパとして使用できるようになっている。
【0005】
また、弁体138をプラスチックマグネット132、ヨーク139及び樹脂製の弁138からなるローターアッシー131として、プラスチックマグネット132を円筒状にしたので、異方性着磁とすることができ、磁気特性を良好にすることができ、弁体138と弁座114とのシールの安定性の確保が容易になるという利点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の四方弁では、ローター及び電磁コイルが小型に形成されているため、樹脂製の弁138の上部と下部の圧力差が大きいと作動しない恐れがある。そのため、冷凍サイクルで冷暖房の切換を行う際に、圧縮機を停止し、冷媒の吸入圧力と吐出圧力を均一化し、圧力差を小さくする必要があった。すなわち、冷暖房の切換に時間を要し、圧力差を得るため多くの電力を必要とした。特に、暖房運転時の室外熱交換器の除霜操作では問題であった。
【0007】
そこで、本発明はかかる従来の冷凍サイクルの有する問題点に鑑みてなされたものであって、消費エネルギーが少なく、除霜時間を短縮することにより運転効率の向上した冷凍サイクルを提供することを目的とする。また、本発明は、これに加えて、騒音の少ない冷凍サイクルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧縮機と、室内熱交換器と、室外熱交換器と、絞りと、四方弁で構成され、冷暖房切換機能を有する冷凍サイクルにおいて、該四方弁が、前記圧縮機の冷媒吸入口に通じる低圧導出口と、前記圧縮機の冷媒吐出口に通じる高圧導入口と、前記室内熱交換器に通じる通孔と、前記室外熱交換器に通じる通孔の冷媒の圧力を強制的に均一化した後、前記低圧導出口、前記高圧導入口及び前記二つの通孔の流路を切り換える強制圧力均一化機能を有することを特徴とする。
【0009】
かつ、請求項1記載の発明は、前記四方弁が、円筒状の弁本体と、少なくとも前記低圧導出口と、前記室内熱交換器に通じる通孔と、前記室外熱交換器に通じる通孔が穿設された主弁座と、該主弁座上に位置し、前記低圧導出口と前記二つの通孔のいずれか一方と連通する連絡溝を有し、回動することにより、前記低圧導出口と前記二つの通孔のいずれか一方との流路を切り換える主弁体と、該主弁体を貫通し、一端が前記連絡溝に連通するとともに、他端が該主弁体の上部に形成されたパイロット弁座に連通するパイロットポートと、前記パイロット弁座とでパイロット弁を構成し、該パイロット弁座に接離するパイロット弁体と、前記弁本体の上方に配置された電磁コイルと、前記主弁体を回動させるとともに、前記パイロット弁体を上下方向に移動させるための駆動手段と、前記主弁体の側面凹部に装着されて該主弁体の側面と前記弁本体の内壁との間をシールするピストンリングよりも上方の空間であって、前記パイロット弁座と、前記パイロットポートを介して前記連絡溝に連通する主弁体上部空間と、前記ピストンリングよりも下方の空間であって、前記弁本体と前記主弁座との間に形成された主弁体下部空間と、該主弁体下部空間に連通する高圧導入口で構成され、前記駆動手段によりパイロット弁が開き、前記主弁体上部空間と前記主弁体下部空間の間に差圧が発生し、前記主弁体が前記主弁座から離間した状態で回動することにより前記低圧導出口、前記高圧導入口及び前記二つの通孔の流路が切り換えられることを特徴とする.
【0010】
そして、請求項1記載の発明によれば、圧縮機の冷媒吸入口と冷媒吐出口の圧力が均一化された状態で、低圧導出口、高圧導入口及び他の二つの通孔の流路を切り換えることができるため、圧縮機を停止することなく冷暖房の切り換えをすることができる。また、同一モードの運転、すなわち、例えば冷房運転を継続する場合に、圧縮機を再起動する際に、圧縮機を起動する前に四方弁に通電することにより負荷を軽減することができる。
【0011】
かつ、請求項1記載の発明によれば、四方弁の単一の駆動手段によりパイロット弁が開き、主弁体の上下空間に差圧が発生し、主弁体をパイロット動作で主弁座から離間させた状態で回動させることにより管路の切換が可能となる。また、パイロット弁の閉状態においては、高圧導入口からの高圧冷媒によって、主弁が閉状態に維持されるため、駆動手段を動作させる必要がない。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る冷凍サイクルの実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る冷凍サイクルに使用される四方弁の第1実施例を示す断面図である。この四方弁1は、大きく分けて、弁本体2、主弁部VM、パイロット弁部VP、磁気回路Mにより構成されている。
【0013】
弁本体2は両端が開放された円筒状に形成され、その上端は外函3の下方開放端に挿入された形で密閉固定されている。弁本体2の上端には、非磁性スペーサ19が設けられ、この非磁性スペーサ19は電磁コイル4の下方に位置する。また、この弁本体2の内側には、主弁体8が回転可能に設けられ、弁本体2の下端には、主弁座10が固定されている。
【0014】
主弁部VMは、主弁体8の下部と、主弁座10等によって構成される。主弁体8は弁本体2内に配置され、主弁体8の下面8bは主弁座10の上面10aとの接触面である。図2は主弁体8の底面図であって、この下面8bには、主弁座10に形成された、冷房運転での圧縮機40の冷媒吸入口に通じる導出口11と、室内熱交換器41に通じる通孔23とを連通させる連絡溝21が形成されている。さらに、主弁体8の下面8bには、圧縮機40の冷媒吐出口に通じる導入口12と、前述の主弁座10に形成され、室外熱交換器42に通じる通孔24を連通させるガイド溝22が形成される。
【0015】
主弁体8の下面8bの中央には、軸穴8dが穿設され、軸13が挿入される。この軸13によって、主弁座10に対して主弁体8が回動可能に保持される。さらに、主弁体8の側面凹部8cと弁本体2の内壁には、主弁体8の上方の空間25と下方の空間26をシールするため、ピストンリング14が装着される。
【0016】
主弁体8の上部には、円筒状の導磁性ヨーク33が設けられ、この導磁性ヨーク33には、図6及び図7に示すように、永久磁石片S1、S2、N1、N2が取り付けられている。そして、電磁コイル4に通電すると、主弁体8が回転し、管路11、12、23、24を切り換えることができる。
【0017】
主弁体8の下方には、下面8bと接離回転することによって弁の開閉動作を行う円板状の主弁座10が位置する。この主弁座10は、弁本体2内の下部にろう付け等よって密閉固定され、図5に示すように、導出口11及び導入口12が形成されるとともに、二つの通孔23、24が穿設される。導出口11には冷凍サイクルの圧縮機40の冷媒吸入口に通じる低圧側配管31が取り付けられる。また、導入口12には、圧縮機40の冷媒出口に通じる高圧側配管32が取り付けられる。尚、導入口12を有する管路は、図1に示すように、ガイド溝22内に突出し、回動する主弁体8のストッパとして機能する。また、主弁座10の上面10aは、主弁体8の下面8bとの当接面であって、この上面10aの中央に軸孔10bが穿設され、上記軸13が挿入される。
【0018】
そして、上述の主弁部VMの構成により、図2に示すように導出口11と通孔23が導通すると同時に導入口12と通孔24が導通する状態、すなわち冷房状態と、図4に示すように、導出口11と通孔24が導通し、同時に導入口12と通孔23が導通する状態、すなわち暖房状態との切り換えを行うことができる。
【0019】
次に、パイロット弁部VPについて説明する。主弁体8の上部中央にはパイロットポート7が穿設され、このパイロットポート7の端部は、パイロット弁座8aを形成する。そして、このパイロットポート7は連絡溝21に連通している。
【0020】
プランジャー15は、略々円筒状に形成され、その下面中央には、パイロット弁体15aが突設され、主弁体8に形成されたパイロット弁座8aとによってパイロット弁を構成する。また、プランジャー15の上面には円筒状突出部15bが形成され、この上方に位置する吸引子16の下面凹部16aに収容可能となっている。さらに、プランジャー15の上面中央には、プランジャー15の軸線方向に、コイルばね取付孔15cが穿設され、プランジャーばねとしての圧縮コイルばね20が収容される。
【0021】
プランジャーばね20は、上記コイルばね取付孔15c内に収容されるとともに、その上端は吸引子16の下面凹部16aに固定されている。このプランジャーばね20は、プランジャー15をパイロット弁座8aの方向、すなわち弁閉方向に付勢する。
【0022】
次に、磁気回路Mについて説明する。この磁気回路Mは、吸引子16、外函3、主弁体8に設けた導磁性ヨーク33、永久磁石片S1、S2、N1、N2、プランジャー15で構成され、上記主弁部VM及びパイロット弁部VPの両方の弁の駆動に使用される。
【0023】
プランジャー15の上方には、吸引子16が、プランジャーチューブ18と外函3間に密閉固定されている。外函3は、電磁コイル4とともに吸引子16の上部に取付ボルト17によって固定されている。電磁コイル4の励磁によって、プランジャー15が吸引子16に吸引される。
【0024】
電磁コイル4の外側には、外函3が配置される。外函3は、下方が開放された円筒状に形成され、上部中央部にボルト孔3aが穿設され、このボルト孔3aを貫通する取付ボルト17によって外函3が吸引子16に固定される。また、外函3の上部内側には、吸引子16の他に電磁コイル4、プランジャーチューブ18等が配置されている。外函3の下方開放端には、弁本体2が挿入、固定されている。そして、外函3の下部は、図6及び図7に示されるように、相対向する2枚の舌状部3A、3Bからなる。
【0025】
外函3の内側には、主弁体8とともにローターとして回転する4個の永久磁石片S1、S2、N1、N2が位置する。
【0026】
図1の導磁性ヨーク33は、円筒状に形成されるとともに、その中心にはプランジャー15を嵌装するための孔部33aが形成され、この孔部33aの中をプランジャー15が摺動する。
【0027】
また、円筒状のプランジャー15は、導磁性ヨーク33の中央に穿設された孔部33aに摺動可能に位置するとともに、その上部には、円筒状突出部15bが形成され、吸引子16に吸引された場合に、下面凹部16aに収容される。
【0028】
図8は、冷暖房切換回路を示し、スイッチSW1及びSW2によって、ブリッジスタックを介して、電磁コイル4への交流電源40からの電流の方向を切り換えることで、四方弁1の管路を切り換えて冷房状態と暖房状態を切り換える。
【0029】
次に、上記構成を有する四方弁1の動作について説明する。
図1は、電磁コイル4の非通電時の安定状態を示している。この状態は、図2に示すように、冷凍サイクルの圧縮機40の吸入口に接続されている導出口11と、連絡溝21を経由して室内熱交換器41の出口に接続している通孔23から冷媒が流れている状態であり、冷媒は、圧縮機40→四方弁1→室外熱交換器42→絞り43→室内熱交換器41→四方弁1→圧縮機40の経路で循環し、冷凍サイクルは冷房状態にある。そして、圧縮機40の吐出口から出た高温、高圧の冷媒が導入口12を通って主弁体8の上下に同圧の圧力で加わっている。
【0030】
ここで、図1の実施例の場合、外函3がN極になるように電磁コイル4を励磁すると、吸引子16、外函3、導磁性ヨーク33、永久磁石S1、S2、N1、N2、プランジャー15で構成される磁気回路Mにより、まず、プランジャー15が吸引子16に吸引されて、プランジャー15と主弁体8のパイロット弁座8aが開となり、パイロットポート7から高圧冷媒が低圧側に流出するため、主弁体上部の圧力が主弁体下部の圧力より低くなり、図3に示すように、主弁体8が上昇し、主弁座10から離れる。図6の位置関係では、永久磁石N1は外函3Aから反発作用を、永久磁石S1は外函3Bから吸引作用を、永久磁石N2は外函3Bから反発作用を、永久磁石S2は外函3Aから吸引作用をそれぞれ受けてX方向に回転する。
【0031】
ここで、電磁コイル4を非励磁状態にすると、プランジャー15と、主弁体8のパイロット弁座8aが閉となり、主弁体上部の圧力と主弁体下部の圧力が同圧となり、すなわち、圧縮機40の冷媒吸入口に通じる低圧導出口11と圧縮機40の冷媒吐出口に通じる高圧導入口12と、他の二つの通孔23、24の冷媒の圧力を強制的に均一化させた後、プランジャばね20により主弁体8は下降し、主弁体8と主弁座10は当接する。このとき、主弁体8と主弁座10は図4に示すように切り換わり、また、図7に示すように、外函3Aと永久磁石片S2及び外函3Bと永久磁石片S1がそれぞれ吸引作用によりこの状態を保持する。連絡溝21は圧縮機40の冷媒吸入口に通じる導出口11と室外熱交換器42に通じる通孔24とを連通し、冷媒は、圧縮機40→四方弁1→室内熱交換器41→絞り43→室外熱交換器42→四方弁1→圧縮機40の経路で循環し、冷凍サイクルは暖房運転になる。
【0032】
さらに、図8の冷暖房切換スイッチを切り換えて、通電方向を逆にして電磁コイル4を励磁すると、上記と同様に、プランジャー15が吸引子16に吸引されて、プランジャー15と主弁体8のパイロット弁座8aが開となり、主弁体上部の圧力が主弁体下部より低くなり、主弁体8が上昇し、主弁座10から離れる。図7の位置関係では、永久磁石N1は外函3Aから吸引作用を、永久磁石S2は外函3Aから反発作用を、永久磁石N2は外函3Bから吸引作用を、永久磁石S1は外函3Bから反発作用をそれぞれ受けて、Y方向に回転する。ここで、電磁コイル4を非励磁状態にすると、プランジャー15と主弁体8のパイロット弁座8aが閉となり、主弁体上部の圧力と主弁体下部の圧力が同圧となり、すなわち、圧縮機40の冷媒吸入口に通じる低圧導出口11と圧縮機40の冷媒吐出口に通じる高圧導入口12と、他の二つの通孔23、24の冷媒の圧力を強制的に均一化した後、プランジャばね20により主弁体8は下降し、主弁体8と主弁座10は当接する。このとき、主弁体8と主弁座10は図2に示すように切り換わり、また、図6に示すように、外函3Aと永久磁石片N1及び外函3Bと永久磁石片N2がそれぞれ吸引作用によりこの状態を保持し、冷凍サイクルは冷房運転になる。
【0033】
尚、上記動作は冷暖房の切換運転の場合について説明したが、同一モードの運転、すなわち、例えば冷房運転を継続する際においても、圧縮機40の冷媒吸入口と冷媒吐出口の圧力を均一化することが可能となり、圧縮機を再起動する際に、圧縮機を起動する前に四方弁に通電することにより負荷を軽減することができる。
【0034】
次に、本発明にかかる冷凍サイクルに使用する四方弁の第2実施例を図9及び図10を参照しながら説明する。尚、本実施例において、第1実施例における同一の部材、要素については、同一の参照番号を付して詳細説明を省略する。
【0035】
本実施例においても、四方弁51は、大きく分けて、弁本体2、主弁部VM、パイロット弁部VP、磁気回路Mにより構成され、弁本体2、非磁性スペーサ19、主弁体8、主弁座10の形状及び相対位置は第1実施例と同様である。
【0036】
主弁部VMは、主弁体8の下部と、主弁座10等によって構成され、主弁体8の下面8b’は主弁座10の上面10aとの接触面である。図10に示されるように、この下面8b’には、主弁座10に形成された、冷房運転での圧縮機40の冷媒吸入口に通じる導出口11と、室内熱交換器41に通じる通孔23とを連通させる連絡溝21が形成されている。さらに、主弁体8の下部は主弁体下部空間26に面し、主弁体下部空間26は、弁本体2の側面から導入された導入口12に連通するとともに、主弁座10に穿設された通孔24に連通する。この導入口12は、圧縮機40の冷媒吐出口に通じる管路32に連通し、通孔24は室外熱交換器42に通じる。
【0037】
主弁体8には、主弁体上部空間25と主弁体下部空間26に連通するエコライザーホール55が設けられている。これは、ピストンリング14によるシールによって、主弁座10から離間した主弁体8の円滑な下降動作が妨げられるおそれがあるため、その際に主弁体上部空間25と主弁体下部空間26内の冷媒圧力を迅速に均一化することにより、主弁体8の円滑な下降動作を得るために設けるものである。
【0038】
また、主弁体8の上部に位置する、非磁性スペーサ19からなる円筒突出部19aの内面は、プランジャー15のガイドとして機能し、外周面は、主弁体上部8eの内面側に設けられた軸受53のスライドガイドとして機能する。
【0039】
主弁座10の上面中央には、軸13が固定される。主弁体8の下面中央には、軸穴8dが穿設され、この軸穴8dには、軸受54が設けられ、挿入された軸13を保持する。この軸13によって、主弁座10に対して主弁体8が回動可能に保持される。
【0040】
主弁体8の上部には、導磁性ヨーク83が設けられ、この導磁性ヨーク83には、永久磁石片S1、S2、N1、N2が取り付けられている。そして、電磁コイル4に通電すると、主弁体8が回転し、管路11、12、23、24を切り換えることができる。
【0041】
主弁体8の下方には、この主弁体8の下面8bと接離回転することによって弁の開閉動作を行う円板状の主弁座10が位置する。主弁座10には、導出口11、通孔23、24が穿設される。主弁座10には、回転ストッパ56が挿入、固定され、回動する主弁体8のストッパとして機能する。
【0042】
そして、上述の主弁部VMの構成により、図10に示すように導出口11と通孔23が連通すると同時に導入口12と通孔24が連通する状態、すなわち冷房状態と、主弁体が、図10において矢印Z方向に回動して、導出口11、通孔24が導通し、同時に導入口12と通孔23が導通する状態、すなわち暖房状態の切り換えを行うことができる。
【0043】
主弁体8の上部中央にはパイロットポート7が穿設され、このパイロットポート7は連絡溝21に連通している。また、プランジャー15の下部には、パイロット弁体としての球弁52が位置する。
【0044】
上記構成を有する四方弁51の動作は、第1実施例と同様であって、詳細説明を省略するが、電磁コイル4の通電、非通電の切り替え、及び、通電方向を切り替えることにより、主弁体8が主弁座10から離間した状態で回動して管路を切り換えることが可能となり、冷暖房の切り替えを行うことができる。
【0045】
尚、上記二つの実施例においては、主弁体8を回動させるとともに、パイロット弁体15a、52を上下方向に移動させるための駆動手段として、電磁式駆動手段を採用しているが、このような機能を有するものであれば電動式等他の駆動手段であっても良い。
【0046】
また、圧縮機40の吐出口から出た高温、高圧の冷媒が導入される高圧導入口12は、第1実施例のように主弁座10に穿設されていても良く、弁本体2の側面から主弁体下部空間26に導入されていても良い。
【0047】
さらに、パイロット弁体15a、52をパイロット弁座8a側に付勢する付勢手段として圧縮コイルばねが使用されているが、他の付勢手段であっても良い。
【0049】
さらに、前記主弁体8の回動中心に形成された凹部8dと、主弁座10の主弁体の凹部に対向する位置に形成した凹部10bとの間に軸13を装着しているが、この軸13を主弁体8または主弁座10と一体に形成することももちろん可能である。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、冷暖房の切り換えの際に圧縮機を停止させる必要がないため、除霜時間が短縮され、運転効率の良い冷凍サイクルを提供することができるとともに、圧縮機を再起動する際に、圧縮機を起動する前に四方弁に通電することにより負荷を軽減することができるため、消費エネルギーの少ない冷凍回路を提供することができる。
【0051】
かつ、請求項1記載の発明によれば、主弁が閉状態にある場合には、駆動手段を動作させる必要がなく、管路の切り換え時にのみ駆動手段を動作させれば良いので、消費エネルギーが少なく、騒音の少ない冷凍サイクルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる冷凍サイクルに使用する四方弁の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す四方弁の主弁体の底面図、及び本発明にかかる冷凍サイクルの冷房運転状態を示す図である。
【図3】図1の四方弁において、電磁コイル励磁後のパイロット動作状態を示す断面図である。
【図4】図3に示す状態における主弁体の底面図、及び本発明にかかる冷凍サイクルの暖房運転状態を示す図である。
【図5】図1の四方弁の主弁座の平面図である。
【図6】図1のI−I線断面図であって、外函と、非磁性ヨークと永久磁石との位置関係の説明図である。
【図7】図1の図1のI−I線断面図であって、外函と、非磁性ヨークと永久磁石との位置関係の説明図である。
【図8】図1の四方弁に使用される冷暖房切換回路を示す回路図である。
【図9】本発明にかかる冷凍サイクルに使用する四方弁の第2実施例を示す断面図である。
【図10】図9に示す四方弁の主弁体の底面図、及び本発明にかかる冷凍サイクルの冷房運転状態を示す図である。
【図11】従来の冷凍サイクルに使用されるロータリー型四方弁を示す断面図である。
【符号の説明】
1、51 四方弁
2 弁本体
3 外函
4 電磁コイル
7 パイロットポート
8 主弁体
10 主弁座
11 導出口
12 導入口
13 軸
14 ピストンリング
15 プランジャー
16 吸引子
17 取付ボルト
18 プランジャーチューブ
19 非磁性スペーサ
20 プランジャーばね
21 連絡溝
22 ガイド溝
23、24 通孔
25 主弁体上部空間
26 主弁体下部空間
31 低圧側配管
32 高圧側配管
33、83 導磁性ヨーク
40 圧縮機
41 室内熱交換器
42 室外熱交換器
43 絞り
52 球弁
53、54 軸受
55 エコライザーホール
56 回転ストッパ
M 磁気回路
SW1、SW2 スイッチ
S1、S2、N1、N2 永久磁石片
VM 主弁部
VP パイロット弁部

Claims (1)

  1. 圧縮機と、室内熱交換器と、室外熱交換器と、絞りと、四方弁で構成され、冷暖房切換機能を有する冷凍サイクルにおいて、
    該四方弁が、前記圧縮機の冷媒吸入口に通じる低圧導出口と、前記圧縮機の冷媒吐出口に通じる高圧導入口と、前記室内熱交換器に通じる通孔と、前記室外熱交換器に通じる通孔の冷媒の圧力を強制的に均一化した後、前記低圧導出口、前記高圧導入口及び前記二つの通孔の流路を切り換える強制圧力均一化機能を有し、
    前記四方弁が、
    円筒状の弁本体と、
    少なくとも前記低圧導出口と、前記室内熱交換器に通じる通孔と、前記室外熱交換器に通じる通孔が穿設された主弁座と、
    該主弁座上に位置し、前記低圧導出口と前記二つの通孔のいずれか一方と連通する連絡溝を有し、回動することにより、前記低圧導出口と前記二つの通孔のいずれか一方との流路を切り換える主弁体と、
    該主弁体を貫通し、一端が前記連絡溝に連通するとともに、他端が該主弁体の上部に形成されたパイロット弁座に連通するパイロットポートと、
    前記パイロット弁座とでパイロット弁を構成し、該パイロット弁座に接離するパイロット弁体と、
    前記主弁体を回動させるとともに、前記パイロット弁体を上下方向に移動させるための駆動手段と、
    前記主弁体の側面凹部に装着されて該主弁体の側面と前記弁本体の内壁との間をシールするピストンリングよりも上方の空間であって、前記パイロット弁座と、前記パイロットポートを介して前記連絡溝に連通する主弁体上部空間と、
    前記ピストンリングよりも下方の空間であって、前記弁本体と前記主弁座との間に形成された主弁体下部空間と、
    該主弁体下部空間に連通する高圧導入口で構成され、
    前記駆動手段によりパイロット弁が開き、前記主弁体上部空間と前記主弁体下部空間の間に差圧が発生し、前記主弁体が前記主弁座から離間した状態で回動することにより前記低圧導出口、前記高圧導入口及び前記二つの通孔の流路が切り換えられることを特徴とする冷凍サイクル。
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