JP3746563B2 - 五環性化合物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は抗腫瘍作用を有する新規タキソール誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タキソールは化7に示す化学構造式で表される天然物で、西洋イチイの幹などから微量得られる。
【0003】
【化7】
Figure 0003746563
【0004】
タキソールは抗腫瘍活性を有することが知られているが、その作用機作は細胞***における微小管の解重合阻害作用に基づくものとされており、従来の抗腫瘍剤とは異なるタイプの抗腫瘍剤としてその臨床応用が期待されている。
【0005】
これまでは、タキソールは天然から極く微量しか得られなかった。しかし、イチイ類の葉等から比較的多量に得ることのできる化8で表されるタキソール前駆体である10−O−デアセチルバッカチン III
【0006】
【化8】
Figure 0003746563
【0007】
を原料に用いて合成したタキソール誘導体が報告され始めている(特開平03−505725号公報参照)。なかでも化9で表される構造を有する化合物(タキソテール)は、タキソールと同等以上の抗腫瘍活性を有する化合物として注目され、現在抗腫瘍剤としての開発が進められている。
【0008】
【化9】
Figure 0003746563
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
タキソールや化9で表される化合物は抗腫瘍剤として有望なものである。しかしながら、臨床試験で消化器癌、特に大腸癌等に対する有効性は低いことが判明し、より強い抗腫瘍効果を持つ誘導体が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
通常、タキソール誘導体の9位はケト基であるが、この部分が還元された誘導体もいくつか知られている。9位にα配置の水酸基を有する化合物は天然から得られ、これをさらに化学修飾した9位α水酸基型誘導体が各種報告されている(例えば、J.Med.Chem.,37,2655(1994))。また、9位にβ配置の水酸基を有する化合物は10−O−デアセチルバッカチン IIIを還元剤を用いて還元することにより化学的に合成できることが知られており、9位β水酸基型誘導体が各種報告されている(例えば、WO94/20088)。本発明者等は鋭意検討した結果、9位β水酸基型タキソール誘導体の9位水酸基と10位の水酸基を環状アセタール型に変換することにより抗腫瘍活性が大幅に上昇することを見いだし、本発明を完成した。
【0011】
本発明は一般式(I)
【0012】
【化10】
Figure 0003746563
【0013】
[式中、
1 はフェニル基を意味し、該フェニル基はハロゲン原子、アルキル基およびアルコキシル基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有していてもよい。
【0014】
2 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはアルコキシル基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基およびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有していてもよい。
【0015】
3 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシル基、基−O−R31、アシルオキシ基または基−O−CO−R31を意味し、該アルコキシル基およびアシルオキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シクロアルキル基、アルコキシル基、アリール基、アリールオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基および複素環基(該複素環基は、その環の構成原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。
(ここで、R31はアルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を意味する。なお、これらアルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基および複素環基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基および3員環から8員環の大きさの含窒素複素環基(該含窒素複素環基は、その環の構成原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。)
また、R3 はこれが結合している炭素原子に隣接する炭素原子に結合しているメチル基と共に3員環を形成してもよい。
【0016】
4 およびR5 は各々独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基および複素環基は、アルコキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基および式
【0017】
【化11】
Figure 0003746563
(Xは酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)
で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換基として有してもよい。
【0018】
1 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子またはアルキル基を意味し、
2 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子またはアルキル基を意味し、
3 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基および複素環基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。
【0019】
4 はアルキル基、アリール基またはアルコキシル基を意味し、これらアルキル基、アリール基およびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。
【0020】
なお、
【0021】
【化12】
Figure 0003746563
の部分の点線は、当該部分の結合が二重結合となっても良いことを意味するが、このときR3 は水酸基とはならない。]
で表される化合物およびその塩に関する。
【0022】
また、本発明は一般式(Ia)
【0023】
【化13】
Figure 0003746563
(式中、R、R、R、R、R、Z、Z、ZおよびZは前記と同じ。)
で表される立体配置を有する化合物およびその塩に関する。
【0024】
次に、本明細書で用いる用語について説明する。
【0025】
ここで用いられる、“C1 〜C6 ”とは炭素数1から6のものという意味で、例えば、“C2 〜C6 アルケニル基”は炭素数が2から6のアルケニル基を意味する。
【0026】
“アルキル基”、“アルケニル基”および“アルキニル基”は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数1(アルケニル基およびアルキニル基の場合は炭素数2)から炭素数6までのものが好ましい。
【0027】
“アルコキシル基”とは、基−O−にアルキル基が結合したものを意味するが、該アルキル基にフェニル基(置換基を有していてもよい。)が置換してもよく、この様な例としてはベンジルオキシ、フェネチルオキシ、p−メトキシベンジルオキシ等が挙げられる。なお、アルキル部分は炭素数1から6のものが好ましい。
【0028】
“アルコキシカルボニル基”とは、基−COO−の酸素原子にアルキル基が結合したものを意味するが、該アルキル基にフェニル基(置換基を有していてもよい。)が置換してもよく、この様な例としては、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル等が挙げられる。なお、アルキル部分は炭素数1から6のものが好ましい。
【0029】
“アリール基”とは、芳香族炭化水素の核から水素原子1個を除いた1価基のことを意味し、例えば、フェニル、トリル、ビフェニリル、ナフチル等が挙げられる。
【0030】
“アミノアルキル基”のアミノ基の結合位置はアルキル基のどの位置でもよい。また、アルキル基の炭素数は1から6が好ましい。
【0031】
“アルキルアミノ基”とは、アミノ基にアルキル基が1個置換したもの、あるいはアミノ基にアルキル基が2個置換したもの(2個のアルキル基は同一でも異なっても良い。)を意味する。また、アルキル基の炭素数は1から6が好ましい。
【0032】
“アシル基”とは、カルボニル基(−CO−)に水素原子、アルキル基またはアリール基が結合したものを意味し、例えば、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイル等が挙げられる。なお結合するアルキル基としては、炭素数1から6のものが好ましく、結合するアリール基としてはフェニル基が好ましい。
【0033】
“複素環基”とは、環構造の構成原子として酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる原子の1種以上を1個または複数個含む、単環性あるいは二環性の飽和もしくは不飽和の複素環化合物から導かれる置換基を意味し、これら複素環基はいずれの位置で結合してもよい。単環性の複素環基としては、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、イミダゾール、ピラゾール、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、ジオキサン、ピラン、モルホリン等の単環性の複素環化合物から導かれる置換基が挙げられる。二環性の複素環基としては、ベンゾフラン、インドリジン、ベンゾチオフェン、インドール、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、クロマン等の二環性の複素環化合物から導かれる置換基が挙げられる。
【0034】
“含窒素複素環基”とは、複素環基の構成原子として必ず窒素原子を1個含み、他に構成原子として酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる原子の1種以上を1個または複数個含むこともある飽和または不飽和の複素環化合物から導かれる置換基を意味する。例えば、ピロール、ピロリジン、イミダゾール、ピラゾール、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ジヒドロピリジン、ピペリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等が挙げられる。
【0035】
“式
【0036】
【化14】
Figure 0003746563
【0037】
(Xは酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)
で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)”とは、複素環基の構成原子として必ず窒素原子を1個含む5員環から6員環の大きさの飽和の複素環化合物から導かれる置換基を意味し、例えば、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキサゾリジン、チアゾリジン、イソオキサゾリジン、イソチアゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等が挙げられる。
【0038】
3 が、R3 が結合している炭素原子の隣の炭素原子に結合しているメチル基と共に3員環を形成するとは、7位および8位部分が次の構造となること意味している。
【0039】
【化15】
Figure 0003746563
【0040】
次に、一般式(I)中の各置換基について説明する。
【0041】
1 のフェニル基の置換基としての“アルキル基”、“アルコキシル基”は炭素数1から3のものが好ましい。
【0042】
1 のフェニル基の置換基の数としては、1または2が好ましく、置換基の置換位置は、メタ位が好ましい。
【0043】
1 としては、無置換のフェニル基が好ましい。また、フッ素原子、塩素原子、メチル基もしくはメトキシ基が1個または2個メタ位に置換したフェニル基も好ましいものとして挙げられる。
【0044】
2 としては、アルキル基、アルコキシル基およびシクロアルキル基が好ましい。
【0045】
2 の“アルキル基”としては、C1 〜C6 アルキル基が好ましく、特にメチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。
【0046】
2 の“アルコキシル基”としては、C1 〜C6 アルコキシル基が好ましく、特にメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
【0047】
2 の“シクロアルキル基”としては、C3 〜C6 シクロアルキル基が好ましく、特にシクロプロピル基が好ましい。
【0048】
2 としては、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基またはシクロプロピル基が特に好ましい。
【0049】
3 の“ハロゲン原子”としては、フッ素原子が好ましい。
【0050】
3 としては水素原子、フッ素原子または水酸基が特に好ましい。また、R3 としてはR3 が結合している炭素原子(7位)の隣の炭素原子(8位)に結合しているメチル基と共に3員環を形成したもの、すなわち7位および8位部分が次の構造となったものも好ましい例として挙げられる。
【0051】
【化16】
Figure 0003746563
【0052】
4 およびR5 のアルキル基は炭素数1から6のものが好ましく、特にメチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。
【0053】
4 およびR5 のアルケニル基としては、炭素数2から6のものが好ましく、特にアリル基が好ましい。
【0054】
4 およびR5 のアルキル基、アルケニル基またはフェニル基の置換基としては、アミノ基、アルキルアミノ基、または式
【0055】
【化17】
Figure 0003746563
(Xは酸素原子、硫黄原子、CH2 、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、YはC1 〜C3 アルキル基を意味する。)
で表される、窒素原子を含む5員環または6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)が好ましい。
【0056】
アルキルアミノ基のアルキル部分はC1 〜C3 アルキル基が好ましく、ジアルキル置換でもよい。(ジアルキル置換の場合、その2つのアルキル基は同一でも異なっていてもよい。)
なお、式
【0057】
【化18】
Figure 0003746563
で表される、窒素原子を含む5員環または6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)の中では、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、4−C1 〜C3 アルキルピペラジンから導かれる基が特に好ましい。
【0058】
また、複素環基の環の構成原子である炭素原子上に置換するアルキル基としては、メチル基が好ましい。
【0059】
4 およびR5 として好ましいのは、他方が水素原子またはアルキル基で、もう一方がアルキル基、アルケニル基またはフェニル基である組み合わせが挙げられる。
【0060】
1 およびZ2 の“ハロゲン原子”としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましい。
【0061】
1 およびZ2 の“アルキル基”としては、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。
【0062】
1 としては、ハロゲン原子、水酸基が好ましく、ハロゲン原子の中では、特にフッ素原子が好ましい。
【0063】
2 としては、ハロゲン原子、水素原子またはアルキル基が好ましい。ハロゲン原子の中では、特にフッ素原子が好ましい。アルキル基の中では、特にメチル基が好ましい。
【0064】
1 およびZ2 として最も好ましいのは、Z1 がフッ素原子、Z2 がフッ素原子の組み合わせのもの、Z1 が水酸基、Z2 が水素原子の組み合わせのもの、あるいはZ1 が水酸基、Z2 がメチル基の組み合わせのものが挙げられる。
【0065】
3 としてはアリール基、複素環基、アルケニル基が好ましい。
【0066】
3 の“アリール基”としては、フェニル基が好ましい。
【0067】
3 の“アルケニル基”としては、2−メチル−1−プロペニルが好ましい。
【0068】
3 の複素環基としては、単環性の複素環基が好ましく、さらには、単環性の5員環または6員環の複素環基が好ましく、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、イミダゾール、ピラゾール、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、ジオキサン、ピラン、モルホリン等が挙げられる。
【0069】
3 の複素環基の中では、単環性の5員環または6員環の複素環基で環構造の構成原子として酸素原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む複素環基が特に好ましく、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、ピラン等から導かれる基が挙げられる。
【0070】
3 の複素環基の中では、単環性の5員環または6員環の複素環基で環構造の構成原子として酸素原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む不飽和の複素環基が最も好ましいものとして挙げられ、具体的には、フラン、ピリジン、ピロールから導かれる基が最も好ましい。
【0071】
3 としては、2−メチル−1−プロペニル基、フェニル基、フリル基、ピリジル基、ピロリル基が特に好ましい。
【0072】
4 はアリール基またはアルコキシル基が好ましい。
【0073】
4 の“アリール基”としては、フェニル基が好ましい。
【0074】
4 の“アルコキシル基”としては、第三級ブトキシが好ましい。
【0075】
4 としては、フェニル基、第三級ブトキシ基が特に好ましい。
【0076】
本発明においては、化19に示す立体配置のものが好ましい。
【0077】
【化19】
Figure 0003746563
【0078】
置換基Z3 の結合している3' 位の立体配置は、どちらの立体配置のものも含まれるが、天然のタキソールと同じ立体配置のものがより好ましい。また、7位の立体配置はα、βどちらの配置のものも含まれる。
【0079】
本発明のタキソール誘導体は遊離体のままでもよいが、酸付加塩としてあるいはカルボキシル基の塩としてもよい。酸付加塩とする場合の例としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩等の無機酸塩類、あるいは酢酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩等の有機酸塩類を挙げることができる。
【0080】
また、カルボキシル基の塩としては、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、またトリエチルアミン塩やN−メチルグルカミン塩、トリス−(ヒドロキシルメチル)アミノメタン塩等で無機塩類、有機塩類の何れでもよい。
【0081】
本発明化合物の製造法を説明する。なお、反応に際しては、必要に応じて置換基を保護基で保護して行ない、各置換基の変換順序は、特に限定されない。
【0082】
【化20】
Figure 0003746563
【0083】
【化21】
Figure 0003746563
【0084】
13はR3 であるか、または保護基によって保護されているR3 (R3 が水酸基またはアミノ基などで置換されている場合あるいはR3 が水酸基の場合)を意味する。
14はR4 であるか、または保護基によって保護されているR4 (R4 がアミノ基などで置換されている場合)を意味する。
15はR5 であるか、または保護基によって保護されているR5 (R5 がアミノ基などで置換されている場合)を意味する。
11はZ1 であるか、または保護基によって保護されているZ1 (Z1 が水酸基の場合)を意味する。
21はZ2 であるか、または保護基によって保護されているZ2 (Z2 が水酸基の場合)を意味する。
31はZ3 であるか、または保護基によって保護されているZ3 (Z3 が水酸基またはアミノ基などで置換されている場合)を意味する。
41はZ4 であるか、または保護基によって保護されているZ4 (Z4 が水酸基またはアミノ基などで置換されている場合)を意味する。
8 およびR9 はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アリール基等を意味し、両方ともメチル基であるものや一方がp−メトキシフェニル基で他方が水素原子であるものが好ましい。
10およびR11は水酸基の保護基を表す。
【0085】
10−O−デアセチルバッカチン III(▲1▼)から誘導できる化合物▲2▼と、R14C(=O)R15で表されるアルデヒドまたはケトン、あるいはR1415C(OR452 で表される(R45はメチル基などのアルキル基を表す。)アセタールを10−カンファースルホン酸やp−トルエンスルホン酸などの酸性触媒存在下で反応させることにより化合物▲3▼を得ることができる。続いて、化合物▲3▼の13位の水酸基に化合物(A),(B)または(C)を文献上報告されている方法で縮合させることにより化合物▲4▼を得ることができる。
【0086】
化合物(A)または(B)を用いる縮合反応としては、4−ジメチルアミノピリジン等の塩基触媒の存在下、ジ(2−ピリジル)カルボネートやジシクロヘキシルカルボジイミドのようなカルボン酸の活性化剤を用いる方法が知られている。なお、化合物(A)を用いた場合は、Z11およびZ21は水素原子と水酸基の組み合わせとなる。
【0087】
化合物(C)を用いる縮合反応としては、ナトリウムヘキサメチルジシラジド等の塩基を用いる方法が知られている。
【0088】
この時、化合物▲3▼の7位の水酸基に化合物(A),(B)または(C)が反応する場合もあるが、その場合にはシリカゲルカラムクロマトグラフィー等の方法で分離精製すればよいが、保護基の種類と反応条件を適切に選択することにより化合物▲3▼の7位に選択的に保護基を導入した化合物▲5▼を得ることができ(特にカルバメート型保護基の場合に高い選択性が得られ、例えば、ピリジン中0℃冷却下で2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルクロリドを反応させることにより、7位を選択的に2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基で保護することができる。)、この化合物▲5▼の13位の水酸基に化合物(A),(B)または(C)を上記と同様の方法で縮合させ化合物▲4▼を合成してもよい。また、化合物▲3▼の13位の水酸基を二酸化マンガン等の酸化剤でケトンに変換した後、7位の水酸基に保護基を導入して化合物▲6▼を合成し、再び水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を用いて13位のケトンを水酸基に還元して化合物▲5▼を得る方法もある。
【0089】
こうして得られた化合物▲4▼の各置換基を必要に応じて変換したり脱保護して、2位のベンゾイル基をCOR1 に、4位のアセチル基をCOR2 に、7位の水酸基をR3 に、R14,R15,Z11,Z21,Z31およびZ41をそれぞれR4 ,R5 ,Z1 ,Z2 ,Z3 およびZ4 に変換して目的とする化合物(I)を得ることができる。これらの変換および脱保護は通常の有機化学的方法を用いて行うことができるが、以下に例を挙げる。
【0090】
2位のベンゾイル基をCOR1 に変換する方法としては、例えば、文献(Tetrahedron Lett.,35,8931(1994))記載の方法に従って2位のエステル結合を選択的に加水分解した後、アシル化する方法があり、R1 がフェニル基以外の化合物を得ることができる。
【0091】
4位のアセチル基をCOR2 に変換する方法としては、ナトリウムヘキサメチルジシラジド等の塩基の存在下R21−X(R21はアルキル基、アルケニル基、アリール基を意味し、Xはヨウ素原子、臭素原子などのハロゲンル原子、あるいはメタンスルホニル基やパラトルエンスルホニル基などの脱離基を意味する)で表される化合物と−100℃から室温で反応させる方法があり、R2 がメチル基以外の化合物を得ることができる。
【0092】
また、化合物▲6▼をナトリウムヘキサメチルジシラジド等の塩基の存在下R21−Xで表される化合物と反応させることにより4位のアセチル基をCOR2 に変換した化合物を得、続いて13位の水酸基を還元し、続いて(A),(B)または(C)と縮合することにより、R2 がメチル基以外の化合物を得ることができる。
【0093】
7位の水酸基をR3 に変換する方法としては、R3 のタイプにより種々の方法がある。7位の水酸基を文献上知られている方法(例えば、J.Org. Chem.,58,5028(1993))で除去することによりR3 が水素である化合物を得ることができる。7位の水酸基を通常の有機化学的方法でカルボン酸または酸クロリドを用いてアシル化することにより、R3 が−OC(=O)R31である化合物を得ることができる。7位の水酸基にClC(=O)OR32(R32はパラニトロフェニル基などのアリール基)で表される化合物を反応させた後アミンを反応させる方法、アミンの存在下ホスゲンを作用させる方法、ClC(=O)NQ1 2 (Q1 およびQ2 はそれぞれ独立して、水素原子またはアルキル基を意味する。)で表される化合物を作用させる方法、あるいはR31N=C=Oで表されるイソシアネートを反応させる方法などで、R3 が−OC(=O)NQ1 2 (Q1 およびQ2 はそれぞれ独立して、水素原子またはアルキル基を意味する。)である化合物を得ることができる。また7位の水酸基を変換した後さらに数工程の有機化学的変換を実施して目的とするR3 に変換することもできる。
【0094】
また、化合物▲5▼の13位の水酸基を保護基R10と区別できる保護基R11で保護した後、R10を除去して化合物▲8▼を得、化合物▲8▼の7位の水酸基を上記と同様の方法でR13 に変換した後、保護基R11を除去して化合物▲9▼を得ることができる。続いて、化合物▲9▼の13位の水酸基に化合物(A),(B)または(C)を縮合させ、最後に各種置換基の変換や脱保護を実施して目的とする化合物(I)を得ることができる。なお、化合物▲8▼は保護基R11や反応条件を適切に選択することにより化合物▲3▼から直接合成することもでき、化合物▲9▼も7位の水酸基の変換により化合物▲3▼から直接合成することができる。
【0095】
3 がハロゲン原子である目的化合物、例えば、R3 がフッ素原子である化合物は、7位が水酸基である化合物をテトラヒドロフラン、メチレンクロリド、エチルエーテル、トルエン、1,1−ジメトキシエタン等またはこれらの混合溶媒中でジエチルアミノスルファートリフルオライドで処理することにより得ることができる。
【0096】
化合物▲8▼は、化合物▲1▼から得られる化合物(D)からも合成できる。化合物(D)の13位の水酸基に2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基と区別できる保護基R11を導入後、7位と10位の2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基を除去して得られる化合物をテトラブチルアンモニウムボロヒドリド等の還元剤で処理することにより、9位のケトンを水酸基に変換し、その後、上記と同様の方法でアルデヒド、ケトンあるいはアセタールと反応させて、化合物▲8▼を得ることができる。
【0097】
製造原料である以下の化合物は報告されている方法で合成できる。
化合物▲2▼ WO 94/20088等
化合物(D) テトラヘドロン, 42, 4451 (1986)等
化合物(A) テトラヘドロン レター, 33, 5185 (1992)等
化合物(B) ジャーナル アメリカン ケミカル ソサエティー,
110, 5917 (1988) 等
化合物(C) テトラヘドロン レター, 34, 4149 (1993)等
上記の合成法では通常は7位がβ配置の化合物が得られるが、9位がケト基で7位が保護されていないタキソール誘導体を塩基で処理すると7位水酸基の立体配置がβからαへ異性化することが知られており、異性化してから9位のケト基を水酸基に還元すれば7位がα配置の化合物を合成できる。
【0098】
本発明化合物は、例えば、肺癌、消化器癌、卵巣癌、子宮癌、乳癌、肝癌、頭頚部癌、血液癌、腎癌、睾丸腫瘍等の各種癌の治療に用いることができる。
【0099】
本発明化合物は、静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射等の各種注射剤として、あるいは経口投与、経皮投与等の種々の方法によって投与することができる。これらの投与法の中では水性製剤による静脈内投与、及び経口投与が好ましい。水性製剤は薬理学的に許容される酸と酸付加物を形成させるか、ナトリウム等のアルカリ金属塩とすることで調製できる。経口投与の場合では遊離体のままでも、塩の型のいずれでも良い。
【0100】
製剤の調製方法としては投与法に応じ適当な製剤を選択し、通常用いられている各種製剤の調製法にて調製できる。本発明の抗腫瘍剤の剤型のうち経口用製剤としては例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤や、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、油性ないし水性の懸濁液等を例示できる。注射剤の場合は製剤中に安定剤、防腐剤、溶解補助剤等を使用することもできる。これらの補助剤等を含むこともある溶液を容器に収納後、凍結乾燥等によって固形製剤として用時調製の製剤としても良い。
【0101】
液体製剤としては、溶液、懸濁剤、乳液剤等を挙げることができるが、これらの製剤を調製する際、添加剤として懸濁剤、乳化剤等を使用することもできる。
【0102】
本発明化合物は、哺乳類、特にヒトの癌治療に用いることができ、ヒトに投与する場合、1日あたり1回投与し、適当な間隔で繰り返すのが好ましい。
【0103】
投与量としては、体表面積1m2につき約0.5mgから50mg、好ましくは約1mgから20mgの範囲で投与するのが望ましい。
【0104】
次に実施例で詳しく説明する。
【0105】
【実施例】
実施例1
【0106】
【化22】
Figure 0003746563
【0107】
工程1:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロバッカチン III
10−デアセチルバッカチン III 6.98 g を乾燥した塩化メチレン 200 ml と 1,4−ジオキサン 200 ml を混合させた溶液に溶解させ、室温でテトラブチルアンモニウムボロヒドリド 12.89 gを添加し、そのままの温度で 19 時間撹拌した。反応液を 0℃に冷却し、1 規定塩酸を徐々に滴下して中和した。これを減圧濃縮し、有機溶媒の大部分を留去した。酢酸エチルと水を加えて震盪して有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=5:1(v/v) )で精製し、標記化合物 4.794 gを白色固体として得た。
【0108】
Rf=0.65 ( クロロホルム: メタノール=7:1(v/v))
FAB Mass : 546(M+).
【0109】
工程2:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程1で得た化合物 0.4825 g を乾燥した塩化メチレン 4.8 ml と 1,4−ジオキサン 4.8 ml に溶解させ、室温にて 2,2−ジメトキシプロパン 0.54 mlおよびカンファースルホン酸 19.9 mgを添加し、1 時間放置した。0 ℃に冷却しトリエチルアミンを加えて pH=7 とし、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=5:1(v/v) )で精製し、標記化合物 0.2949 g を白色固体として得た。
【0110】
Rf=0.36 ( クロロホルム: アセトン=6:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.16(3H,s), 1.41(3H,s), 1.57(3H,s), 1.63(3H,s), 1.64(3H,s),
1.70-2.20(4H,m), 3.04(1H,d,J=4.9Hz), 3.85(1H,d,J=7.3Hz),
4.04(1H,br-d), 4.33(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz),
4.67(1H,d,J=7.8Hz), 4.80(1H,br), 5.06(1H,s), 5.58(1H,d,J=7.3Hz),
6.02(1H,d,J=4.9Hz), 7.49(2H,t,J=7.3Hz), 7.59(1H,t,J=7.3Hz),
8.13(2H,d,J=7.3Hz).
【0111】
工程3:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程2で得た化合物 49.8 mgと (3R,4R)-1-(tert−ブトキシカルボニル)-4-(2−フリル)-3-( トリイソプロピルシリルオキシ) アゼチジン-2−オン 49.0 mgを乾燥したテトラヒドロフラン 3.4 ml に溶解させ、-58 ℃で 1.0規定ナトリウムヘキサメチルジシラジド(テトラヒドロフラン溶液)を滴下した。30分後、-50 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v) )で精製し、標記化合物 15.6 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0112】
Rf=0.09 ( ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.91-1.02(22H,m), 1.06(3H,s), 1.30(3H,s), 1.39(9H,s), 1.58(3H,s),
1.67(3H,s), 1.68(3H,s), 1.76(3H,s), 1.87(1H,br-s), 2.15-2.23(2H,m),
2.26-2.39(2H,m), 2.45(3H,s), 2.97(1H,d,J=4.9Hz), 3.89(1H,d,J=7.3Hz),
4.01-4.09(1H,m), 4.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz),
4.68(1H,br-d,J=6.8Hz), 4.99(1H,s), 5.12(1H,s), 5.23-5.34(2H,m),
5.53(1H,d,J=7.3Hz), 6.02(1H,d,J=4.9Hz), 6.10(1H,br-t,J=8.0Hz),
6.25(1H,d,J=3.4Hz), 6.34(1H,dd,J=3.4Hz,1.9Hz), 7.37(1H,d,J=1.9Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.59(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
【0113】
工程4:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程3で得た化合物 44.3 mgを乾燥したピリジン 2.21 mlに溶解させ、0 ℃でフッ化水素−ピリジン 0.44 mlを添加し、室温に戻して14時間撹拌した。0 ℃で冷却した水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1規定塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=6:1(v/v) )で精製し、標記化合物 33.9 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0114】
Rf=0.32 ( クロロホルム: アセトン=6:1(v/v))
融点: 133-135 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.08(3H,s), 1.28(3H,s), 1.41(9H,s), 1.58(3H,s), 1.65(3H,s),
1.67(3H,s), 1.70(3H,s), 1.83-1.94(1H,m), 2.07-2.27(2H,m),
2.36(3H,s), 2.29-2.47(1H,m), 2.94(1H,d,J=4.9Hz), 3.83(1H,d,J=7.3Hz),
4.32(1H,d,J=8.7Hz), 4.39(1H,d,J=8.7Hz), 4.65-4.76(2H,m), 5.10(1H,s),
5.30-5.42(2H,m), 5.54(1H,d,J=7.3Hz), 6.05(1H,d,J=4.9Hz),
6.11(1H,d,J=3.5Hz), 6.36(1H,dd,J=3.5Hz,1.4Hz), 7.39(1H,d,J=1.4Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.11(2H,d,J=7.3Hz).
FAB Mass : 840(MH+).
【0115】
実施例2
【0116】
【化23】
Figure 0003746563
【0117】
工程1:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(4-メトキシベンジリデン) バッカチン III
実施例1の工程1で得た化合物を、2,2-ジメトキシプロパンの代わりに4-メトキシベンズアルデヒドジメチルアセタールを使用して、実施例1の工程2と同様に反応させることにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0118】
Rf=0.24 ( クロロホルム: アセトン=10:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.19(3H,s), 1.50(3H,s), 1.61(3H,s), 1.98(3H,s), 1.96-2.43(m),
2.34(3H,s), 3.10(1H,d,J=4.9Hz), 3.84(3H,s), 3.98(1H,d,J=7.3Hz),
4.09-4.19(1H,m), 4.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz),
4.57(1H,d,J=7.8Hz), 4.84(1H,q,J=7.2Hz), 5.07(1H,s),
5.47(1H,d,J=7.3Hz), 5.80(1H,s), 6.04(1H,d,J=4.9Hz),
6.93(2H,d,J=8.8Hz), 7.42-7.55(4H,m), 7.60(1H,t,J=7.4Hz),
8.12(2H,d,J=7.4Hz).
【0119】
工程2:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(4-メトキシベンジリデン) バッカチン III
上記工程1で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程3と同様に (3R,4R)-1-(tert−ブトキシカルボニル)-4-(2−フリル)-3-( トリイソプロピルシリルオキシ) アゼチジン-2−オンとの反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0120】
Rf=0.28 ( ヘキサン:酢酸エチル=5:2(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.91-1.08(21H,m), 1.32(3H,s), 1.54(3H,s), 1.72(3H,s), 1.80(3H,s),
1.40(9H,s), 2.17-2.28(2H,m), 2.36(2H,d,J=8.2Hz), 2.47(3H,s),
3.02(1H,d,J=5.0Hz), 3.84(3H,s), 4.00(1H,d,J=7.8Hz), 4.07-4.16(1H,m),
4.29(1H,AB type d,J=8.2Hz), 4.39(1H,AB type d,J=8.2Hz),
4.61(1H,d,J=7.8Hz), 5.00(1H,s), 5.12(1H,s), 5.22-5.36(2H,m),
5.41(1H,d,J=7.8Hz), 5.76(1H,s), 6.05(1H,d,J=5.0Hz),
6.11(1H,broad t,J=8.2Hz), 6.26(1H,d,J=3.6Hz),
6.34(1H,dd,J=3.6Hz,2.0Hz), 6.93(2H,d,J=8.8Hz), 7.38(1H,d,J=2.0Hz),
7.43-7.53(4H,m), 7.59(1H,t,J=7.9Hz), 8.02(2H,d,J=7.9Hz).
【0121】
工程3:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(4-メトキシベンジリデン) バッカチン III
上記工程2で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程4と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0122】
Rf=0.15 ( クロロホルム:アセトン=7:1(v/v))
融点:148-151℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(3H,s), 1.42(9H,s), 1.56(3H,s), 1.76(6H,s), 2.10-2.26(3H,m),
2.36(3H,s), 2.31-2.48(1H,m), 2.99(1H,d,J=4.9Hz), 3.84(3H,s),
3.98(1H,d,J=7.4Hz), 4.06-4.17(1H,m), 4.30(1H, AB type d,J=8.3Hz),
4.38(1H, AB type d,J=8.3Hz), 4.57(1H,d,J=8.3Hz), 4.72(1H,d,J=3.9Hz),
5.11(1H,s), 5.38(2H,broad s), 5.43(1H,d,J=7.4Hz), 5.80(1H,s),
6.07(1H,d,J=4.9Hz), 6.15(1H,broad t,J=8.0Hz), 6.32(1H,d,J=3.8Hz),
6.36(1H,dd,J=3.8Hz,2.0Hz), 6.93(2H,d,J=8.8Hz), 7.40(1H,d,J=2.0Hz),
7.43-7.53(4H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.11(2H,d,J=7.3Hz)
FAB mass : 918(M+).
【0123】
実施例3
【0124】
【化24】
Figure 0003746563
【0125】
工程1:9β-13-O−アリルオキシカルボニル-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
実施例1の工程2で得た化合物 98.6 mgをテトラヒドロフラン 4.0 ml に溶解させ、-78℃で 1.64 規定 n−ブチルリチウム( ヘキサン溶液, 0.31 ml)を滴下し、5 分後にアリルオキシカルボニルクロリド 0.025 ml を添加した。30分後、-78 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:4(v/v))で精製し、標記化合物 52.8 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0126】
Rf=0.39 ( ヘキサン:酢酸エチル=5:4(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23(3H,s), 1.40(3H,s), 1.58(3H,s), 1.64(3H,s), 1.65(3H,s),
1.80(3H,s), 2.11-2.27(2H,m), 2.26-2.38(2H,m), 2.31(3H,s),
2.98(1H,d,J=4.8Hz), 3.90(1H,d,J=7.8Hz), 4.01-4.09(1H,m),
4.26(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.39(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.56(1H,d,J=6.8Hz), 4.63-4.76(2H,m), 5.11(1H,m), 5.28-5.44(2H,m),
5.56(1H,d,J=7.8Hz), 5.85-6.05(1H,m), 6.00(1H,d,J=4.8Hz),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0127】
工程2:9β-13-O−アリルオキシカルボニル-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程1で得た化合物 52.8 mgを乾燥した塩化メチレン 2.2 ml に溶解させ、室温で 2,6−ルチジン 0.036 ml を添加した。-40 ℃に冷却し、トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート 0.062 ml を滴下し、25分間撹拌した。-40 ℃で飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v)) で精製し、標記化合物 34.1 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0128】
Rf=0.32 ( ヘキサン:酢酸エチル=3:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.56-0.71(6H,m), 1.15(3H,s), 1.39(3H,s), 1.47(3H,s), 1.51(3H,s),
1.58(3H,s), 1.81(3H,s), 2.05-2.15(1H,m), 2.20-2.34(2H,m),
2.30(3H,s), 2.39(1H,dd,J=7.6Hz,14.0Hz), 3.22(1H,d,J=5.8Hz),
3.95(1H,dd,J=3.4Hz,9.8HZ), 4.28(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.47(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.56(1H,broad d,J=9.3Hz),
4.68(2H,d,J=5.9Hz), 4.82(1H,t,J=7.2Hz), 5.27-5.33(1H,m),
5.34-5.41(1H,m), 5.43(1H,d,J=9.3Hz), 5.82-6.01(1H,m),
5.86(1H,d,J=7.8Hz), 5.88(1H,t,J=7.6Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.58(1H,t,J=7.8Hz), 8.09(2H,d,J=7.8Hz).
【0129】
工程3:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程2で得た化合物 32.1 mgをテトラヒドロフラン 1.0 ml に溶解させ、室温でメタノール 0.005 ml 、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム 4.3 mg を添加し、窒素雰囲気下で1 時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー( 展開溶媒; ヘキサン:酢酸エチル=5:3(v/v)) で精製し、標記化合物 17.1 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0130】
Rf=0.29 ( ヘキサン:酢酸エチル=5:3(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.61(6H,q,J=7.8Hz), 0.96(9H,t,J=7.8Hz), 1.11(3H,s), 1.40(3H,s),
1.50(3H,s), 1.57(3H,s), 1.59(3H,s), 1.93(3H,s), 1.88-2.15(2H,m),
2.23-2.47(2H,m), 2.32(3H,s), 3.16(1H,d,J=5.3Hz), 4.17(1H,t,J=4.8Hz),
4.17-4.29(1H,m), 4.20(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.29(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.73-4.88(2H,m), 5.51(1H,d,J=7.8Hz),
5.91(1H,d,J=5.3Hz), 7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.59(1H,t,J=7.3Hz),
8.14(2H,d,J=7.3Hz).
【0131】
工程4:9β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-(4−ピリジル) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程3で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程3と同様にシス-1-(tert−ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-4-(4−ピリジル) アゼチジン-2−オンとの反応操作を行うことにより、2' 位と3' 位の相対的立体配置がスレオ(シン)型である2種のジアステレオ異性体の混合物である標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0132】
Rf=0.32 ( ヘキサン:酢酸エチル=5:4(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.30-0.37(m), 0.60-1.02(m), 1.25-1.88(m), 2.10-2.58(m),
2.24 and 2.54(total 3H,each s),
3.10 and 3.15(total 1H,each d,J=5.4Hz and J=5.9Hz), 3.92-4.18(m),
4.21-4.60(m), 4.84 and 4.94(total 1H,each t,J=6.3Hz and J=4.8Hz),
5.21-5.68(m), 5.88 and 5.94(total 1H,each d,J=5.9Hz and J=5.4Hz),
6.18-6.30(m), 7.18-7.64(m), 8.11(2H,d,J=7.3Hz), 8.52-8.70(m).
【0133】
工程5:9β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程4で得られた化合物 27.1 mgをピリジン 1.35 mlに溶解させ、0 ℃でフッ化水素ピリジン 0.27 mlを滴下し、室温で6 時間撹拌した。0 ℃で冷却した水を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=12:1(v/v) )で精製し、標記化合物において2' 位と3' 位の相対的立体配置がスレオ(シン)型である2種のジアステレオ異性体のうち、低極性異性体Aおよび高極性異性体Bをそれぞれ無色透明シロップ状の物質として得た。
【0134】
異性体A
Rf=0.27 ( クロロホルム:メタノール=12:1(v/v))
融点: 157-159 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.40(3H,s), 1.51(3H,s), 1.58(3H,s), 1.63(3H,s),
1.66(3H,s), 1.42(9H,s), 1.92(1H,broad s), 1.96-2.02(2H,m),
2.16-2.41(2H,m), 2.30(3H,s), 2.89(1H,d,J=4.4Hz), 3.77(1H,d,J=7.4Hz),
4.03-4.12(1H,m), 4.35(1H,AB type d,J=8.8Hz),
4.38(1H,AB type d,J=8.8Hz), 4.63(1H,s), 4.68(1H,d,J=8.3Hz),
5.11(1H,s), 5.30(1H,broad d,J=9.8Hz), 5.52(1H,broad d,J=7.4Hz),
5.74(1H,broad d,J=9.8Hz), 6.06(1H,d,J=4.4Hz), 6.10(1H,t,J=7.8Hz),
7.35(2H,d,J=5.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.10(2H,d,J=7.8Hz), 8.59(2H,d,J=5.9Hz)
FAB mass : 851(MH+).
【0135】
異性体B
Rf=0.25 ( クロロホルム:メタノール=12:1(v/v))
融点: 160-163 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.29(3H,s), 1.40(3H,s), 1.59(3H,s), 1.63(3H,s), 1.68(3H,s),
1.81(3H,s), 1.40(9H,s), 1.92(1H,broad s), 2.05-2.42(4H,m),
2.19(3H,s), 2.93(1H,d,J=4.9Hz), 3.83(1H,d,J=7.3Hz), 4.03-4.13(1H,m),
4.32(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.39(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.51(1H,broad s), 4.73(1H,d,J=7.3Hz), 5.18(1H,s like),
5.30(1H,broad d,J=8.4Hz), 5.46-5.61(2H,m), 6.06(1H,d,J=4.9Hz),
6.23(1H,m), 7.42(2H,d,J=6.8Hz), 7.46(2H,t,J=7.6Hz),
7.60(1H,t,J=7.6Hz), 8.10(2H,d,J=7.6Hz), 8.62(2H,d,J=6.8Hz)
FAB mass : 851(MH+).
【0136】
実施例4
【0137】
【化25】
Figure 0003746563
【0138】
工程1:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
実施例1の工程1で得た化合物を原料に用い、2,2-ジメトキシプロパンの代わりにアクロレインジエチルアセタールを使用し、実施例1の工程2と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を得た。
【0139】
Rf=0.30 ( クロロホルム:アセトン=5:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.17(3H,s), 1.62(3H,s), 1.65(3H,s), 1.92(3H,s), 1.82(1H,s),
1.98(1H,dd,J=16.0Hz,6.8Hz), 2.09-2.42(3H,m), 2.34(3H,s),
3.05(1H,d,J=4.4Hz), 3.89(1H,d,J=6.8Hz), 4.06-4.16(1H,m),
4.32(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.40(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.59(1H,d,J=7.8Hz), 4.82(1H,broad q,J=6.8Hz), 5.07(1H,s),
5.22(1H,d,J=6.3Hz), 5.30(1H,d,J=6.8Hz), 5.45(1H,d,J=10.3Hz),
5.56(1H,d,J=17.6Hz), 6.04(1H,d,J=4.4Hz), 5.96-6.11(1H,m),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.13(2H,d,J=7.3Hz).
【0140】
工程2:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
上記工程1で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程3と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を得た。
【0141】
Rf=0.16 ( クロロホルム:アセトン=12:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.91-1.03(21H,m), 1.30(3H,s), 1.64(3H,s), 1.68(3H,s), 1.75(3H,s),
1.40(9H,s), 1.89(1H,s), 2.21(2H,m), 2.33(2H,d,J=8.8Hz), 2.46(3H,s),
2.96(1H,d,J=4.9Hz), 3.91(1H,d,J=6.9Hz), 4.05-4.14(1H,m),
4.30(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.40(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.63(1H,d,J=8.3Hz), 5.00(1H,s), 5.12(1H,s), 5.19(1H,d,J=6.4Hz),
5.24(1H,d,J=6.9Hz), 5.22-5.34(2H,m), 5.45(1H,d,J=10.3Hz),
5.57(1H,d,J=17.5Hz), 5.94-6.15(2H,m), 6.05(1H,d,J=4.9Hz),
6.25(1H,d,J=2.9Hz), 6.34(1H,dd,J=2.9Hz,1.9Hz), 7.37(1H,d,J=1.9Hz),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
【0142】
工程3:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
上記工程2で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程4と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0143】
Rf=0.05 ( クロロホルム:アセトン=12:1(v/v))
融点: 147-150 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.28(3H,s), 1.62(3H,s), 1.69(3H,s), 1.71(3H,s), 1.41(9H,s),
2.05-2.26(3H,m), 2.29-2.44(1H,m), 2.35(3H,s), 2.93(1H,d,J=4.9Hz),
3.89(1H,d,J=6.8Hz), 4.04-4.16(1H,m), 4.32(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.39(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.71(1H,s), 5.10(1H,s),
5.22(1H,d,J=5.9Hz), 5.27(1H,d,J=6.8Hz), 5.32-5.46(2H,m),
5.46(1H,d,J=10.8Hz), 5.57(1H,d,J=17.6Hz), 5.97-6.19(2H,m),
6.08(1H,d,J=4.9Hz), 6.32(1H,d,J=1.9Hz), 6.36(1H,dd,J=3.0Hz,1.9Hz),
7.39(1H,d,J=3.0Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.10(2H,d,J=7.8Hz)
FAB mass : 838(MH+).
【0144】
実施例5
【0145】
【化26】
Figure 0003746563
【0146】
工程1:9β-7−O−アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
実施例1の工程3で得た化合物 34.4 mgをテトラヒドロフラン 1.4 ml に溶解させ、-50℃で 1規定ナトリウムヘキサメチルジシラジド( テトラヒドロフラン溶液, 0.14 ml)を滴下し、5 分後にヨウ化アリル 0.020 ml を同じ温度で加え、1.5 時間撹拌し、再び、-42℃でヨウ化アリル 0.020 ml を添加し、1.5 時間撹拌した。-40 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1(v/v)) で精製し、Rf=0.12のところから7位の水酸基がエーテル化された標記化合物 2.6 mg を無色透明シロップ状の物質として得た。また、 Rf=0.27のところから4位のアセチル基がアリル化された化合物 4.2 mgを得た。
【0147】
Rf=0.12 ( ヘキサン:酢酸エチル=6:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.90-1.02(m), 1.22(3H,s), 1.36(3H,s), 1.38(9H,s), 1.51(3H,s),
1.53(3H,s), 1.57(3H,s), 1.77(3H,s), 2.02-2.48(4H,m), 2.44(3H,s),
3.23(1H,d,J=5.8Hz), 3.45(1H,dd,J=2.9Hz,9.8Hz),
3.84(1H,dd,J=12.7Hz,5.4Hz), 4.17(1H,dd,J=12.7Hz,5.4Hz),
4.26(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.56(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.82(1H,t,J=6.4Hz), 4.96(1H,s),
5.14(1H,dd,J=10.3Hz,1.0Hz), 5.21-5.36(2H,m), 5.42(1H,d,J=8.8Hz),
5.87(1H,d,J=5.8Hz), 5.82-5.98(1H,m), 6.14(1H,broad t,J=8.4Hz),
6.24(1H,d,J=2.9Hz), 6.34(1H,dd,J=2.9Hz,1.0Hz), 7.37(1H,d,J=1.0Hz),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.56(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
【0148】
工程2:9β-7−O−アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程1で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程4と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0149】
Rf=0.68 ( クロロホルム: アセトン=12:1(v/v))
融点: 112-115 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23(3H,s), 1.25(3H,s), 1.39(3H,s), 1.40(9H,s), 1.46-1.61(6H,m),
1.73(3H,s), 1.68-1.82(1H,m), 2.08-2.40(3H,m), 2.35(3H,s),
3.12(1H,d,J=3.9Hz), 3.44-3.56(1H,m), 3.83(1H,dd,J=13.0Hz,6.0Hz),
4.17(1H,dd,J=13.0Hz,4.8Hz), 4.23(1H,d,J=7.8Hz), 4.56(1H,d,J=8.3Hz),
4.70(1H,d,J=3.5Hz), 4.83(1H,t,J=4.9Hz), 5.12(1H,d,J=8.8Hz),
5.27(1H,d,J=16.1Hz), 5.35(1H,broad s), 5.46(1H,d,J=8.3Hz),
5.82-5.98(1H,m), 5.92(1H,d,J=3.9Hz), 6.14(1H,broad t,J=8.4Hz),
6.31(1H,d,J=2.9Hz), 6.37(1H,dd,J=2.9Hz,1.5Hz), 7.40(1H,d,J=1.5Hz),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
FAB Mass : 880(M+).
【0150】
実施例6
【0151】
【化27】
Figure 0003746563
【0152】
工程1:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10−ジデアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-4−O-(4-ペンテノイル) バッカチン III
実施例5の工程1の操作により、Rf=0.27のところから4位のアセチル基がアリル化された標記化合物 4.2 mg を得た。
【0153】
Rf=0.27 ( ヘキサン:酢酸エチル=6:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.91-1.04(m), 1.23(3H,s), 1.36(3H,s), 1.37(9H,s), 1.47(3H,s),
1.50-1.60(6H,m), 1.76(3H,s), 2.09(1H,ddd,J=5.2Hz,8.8Hz,14.4Hz),
2.15-2.31(2H,m), 2.40(1H,dd,J=8.8Hz,15.2Hz), 2.53-2.64(2H,m),
2.71(1H,q,J=7.6Hz), 2.87(1H,q,J=7.6Hz), 3.18(1H,d,J=5.4Hz),
3.92(1H,dd,J=8.8Hz,3.4Hz), 4.26(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.51(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.41(1H,broad d,J=8.3Hz),
4.76(1H,t,J=6.4Hz), 4.96(1H,s), 5.03(1H,q,J=10.8Hz),
5.14(1H,dd,J=17.1Hz,1.0Hz), 5.21-5.33(2H,m), 5.40(1H,d,J=8.3Hz),
5.81-5.97(1H,m), 5.89(1H,d,J=5.4Hz), 6.10(1H,t,J=8.8Hz),
6.25(1H,d,J=3.4Hz), 6.35(1H,dd,J=3.4Hz,2.8Hz), 7.36(1H,d,J=2.8Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.57(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
【0154】
工程2:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10−ジデアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-4−O-(4-ペンテノイル) バッカチン III
上記工程1で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程4の反応操作を行うことにより、標記化合物を得た。
【0155】
Rf=0.20 ( クロロホルム: アセトン=10:1(v/v))
融点: 105-110 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.28(3H,s), 1.40(9H,s), 1.58(3H,s), 1.64(3H,s),
1.67(3H,s), 1.70(3H,s), 2.07-2.28(3H,m), 2.30-2.41(1H,m),
2.49-2.66(3H,m), 2.69-2.80(1H,m), 2.94(1H,d,J=4.4Hz),
3.66(1H,broad s), 3.84(1H,d,J=5.4Hz), 4.06(1H,m),
4.33(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.38(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.64-4.73(2H,m), 4.99-5.10(2H,m), 5.13(1H,dd,J=1.0Hz,17.0Hz),
5.31(1H,s), 5.54(1H,d,J=8.3Hz), 5.75-5.89(1H,m), 6.05(1H,d,J=4.4Hz),
6.10(1H,broad t,J=7.2Hz), 6.32(1H,d,J=3.4Hz),
6.36(1H,dd,J=3.4Hz,1.5Hz), 7.39(1H,d,J=1.5Hz), 7.48(2H,t,J=7.4Hz),
7.61(1H,t,J=7.4Hz), 8.13(2H,d,J=7.4Hz).
FAB Mass : 880(M+).
【0156】
実施例7
【0157】
【化28】
Figure 0003746563
【0158】
工程1:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
実施例4の工程1で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程3と同様にして (3R,4S)-1-(tert−ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-4-フェニルアゼチジン-2−オンと反応させ、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0159】
Rf=0.35 ( クロロホルム: アセトン=7:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.33(3H,s), -0.11(3H,s), 0.74(9H,s), 1.33(3H,s), 1.38(9H,s),
1.64(3H,s), 1.69(3H,s), 1.73(3H,s), 1.85(1H,s), 2.13-2.28(3H,m),
2.33(1H,dd,J=9.3Hz,14.6Hz), 2.53(3H,s), 2.96(1H,d,J=4.9Hz),
3.91(1H,d,J=7.3Hz), 4.04-4.14(1H,m), 4.33(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.40(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.53(1H,s), 4.59(1H,d,J=7.8Hz),
5.13(1H,s), 5.19(1H,d,J=5.9Hz), 5.23(1H,d,J=7.3Hz),
5.30(1H,broad d,J=8.8Hz), 5.45(1H,d,J=10.3Hz), 5.57(1H,d,J=17.6Hz),
5.96-6.10(1H,m), 6.04(1H,d,J=4.9Hz), 6.20(1H,t,J=8.8Hz),
7.18-7.41(5H,m), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.13(2H,d,J=7.8Hz).
【0160】
工程2:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
上記工程1で得た化合物を用いて、実施例1の工程4と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を得た。
【0161】
Rf=0.30 ( クロロホルム: アセトン=5:1(v/v))
融点:145-150℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.61(6H,s), 1.68(3H,s), 1.91(1H,s),
2.00-2.36(3H,m), 2.30(3H,s), 2.39(1H,dd,J=9.8Hz,15.2Hz),
2.90(1H,d,J=4.9Hz), 3.85(1H,d,J=6.8Hz), 4.06-4.15(1H,m),
4.16(1H,broad s), 4.32(1H,AB type d,J=8.8Hz),
4.38(1H,AB type d,J=8.8Hz), 4.57(1H,d,J=8.3Hz), 4.62(1H,broad s),
5.10(1H,s), 5.22(1H,d,J=6.3Hz), 5.26(1H,d,J=6.8Hz),
5.30(1H,broad d,J=9.7Hz), 5.97-6.13(2H,m), 6.07(1H,d,J=4.3Hz),
7.20-7.45(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.4Hz), 7.60(1H,t,J=7.4Hz),
8.10(2H,d,J=7.4Hz).
FAB Mass : 848(MH+).
【0162】
実施例8
【0163】
【化29】
Figure 0003746563
【0164】
工程1:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2,3-ジヒドロキシプロピリデン) バッカチン III
実施例4の工程3で得た化合物 35.1 mgをテトラヒドロフラン 1.1 ml と蒸留水 0.35 mlに溶解させ、室温で N−モルホリン-N−オキシド 26.8 mgおよび四酸化オスミウム 4.8 mg を添加した。21時間後、亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=10:1(v/v) )で精製し、標記化合物 14.1 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0165】
Rf=0.25 ( クロロホルム:メタノール=8:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.29(3H,s), 1.41(9H,s), 1.63(3H,s), 1.69(3H,s),
1.70(3H,s), 2.00-2.55(m), 2.36(3H,s), 2.93(1H,d,J=4.9Hz),
3.70-4.00(m), 4.05-4.18(1H,m), 4.30(1H,AB type d,J=8.8Hz),
4.38(1H,AB type d,J=8.8Hz), 4.71(1H,s), 4.75-4.92(2H,m), 5.10(1H,s),
5.26(1H,d,J=4.9Hz), 5.35(1H,broad d,J=9.7Hz), 6.03(1H,d,J=7.3Hz),
6.08-6.16(1H,m), 6.31(1H,d,J=3.4Hz), 6.36(1H,dd,J=3.4Hz,1.5Hz),
7.39(1H,d,J=1.5Hz), 7.42-7.67(3H,m), 8.02-8.17(2H,m).
【0166】
工程2:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
上記工程1で得た化合物 14.1 mgをテトラヒドロフラン−水−メタノール(1:1:1(v/v))の混合溶媒に溶解させ、室温でメタ過ヨウ素酸ナトリウム 19.7 mgを添加し、30分間撹拌した。0 ℃に冷却し、食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分を真空乾燥した。これをエタノール 1.3 ml に溶解させ、室温で酢酸 0.10 ml, モルホリン 0.14 ml, ナトリウムシアノボロヒドリド 13.9 mgを添加し、1 時間撹拌した。反応液に飽和重曹水および飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=12:1(v/v))で精製し、標記化合物 10.4 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0167】
Rf=0.56 ( クロロホルム:メタノール=10:1(v/v))
融点; 149-152 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.41(9H,s), 1.60(3H,s), 1.65(3H,s), 1.69(3H,s),
1.89(1H,s), 2.08-2.26(3H,m), 2.35(3H,s), 2.31-2.43(1H,m),
2.54-2.70(4H,m), 2.74(1H,dd,J=5.4Hz,13.7Hz),
2.82(1H,dd,J=3.9Hz,13.7Hz), 2.92(1H,d,J=4.7Hz), 3.69-3.79(4H,m),
3.80(1H,d,J=6.9Hz), 3.87-3.94(1H,broad), 4.04-4.11(1H,m),
4.31(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.39(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.67(1H,d,J=8.3Hz), 4.71(1H,s), 5.02(1H,dd,J=5.4Hz,3.9Hz),
5.11(1H,s), 5.20(1H,d,J=6.9Hz), 5.30-5.42(2H,m), 6.04(1H,d,J=4.7Hz),
6.11(1H,broad t,J=8.0Hz), 6.31(1H,d,J=3.4Hz),
6.36(1H,dd,J=3.4Hz,2.0Hz), 7.39(1H,d,J=2.0Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
FAB Mass : 911(M+).
【0168】
実施例9
【0169】
【化30】
Figure 0003746563
【0170】
工程1:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン III
実施例4の工程1で得た化合物 100.4 mg をピリジン 3.0 ml に溶解させ、0 ℃で2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルクロリド 0.025 ml を滴下した。30分後、0 ℃で冷却した水を加え、酢酸エチルで抽出し、1 規定塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順に洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( クロロホルム:アセトン=6:1(v/v))で精製し、標記化合物 116.7 mg を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0171】
Rf=0.48 ( クロロホルム:アセトン=5:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.16(3H,s), 1.60(3H,s), 1.62(3H,s), 1.96(3H,s), 1.80(1H,s),
1.91-2.00(1H,m), 2.20(1H,dt,J=16.0Hz,4.4Hz), 2.29-2.43(2H,m),
2.35(3H,s), 3.20(1H,d,J=4.9Hz), 3.97(1H,d,J=7.3Hz),
4.31(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.44(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.66(1H,AB type d,J=11.7Hz), 4.83(1H,AB type d,J=11.7Hz),
4.76-4.89(2H,m), 5.15(1H,dd,J=5.3Hz,3.4Hz), 5.19(1H,d,J=5.9Hz),
5.34(1H,d,J=7.3Hz), 5.46(1H,d,J=10.3Hz), 5.57(1H,d,J=17.5Hz),
5.98(1H,d,J=4.9Hz), 6.04(1H,ddd,J=17.5Hz,10.3Hz,5.9Hz),
7.48(2H,t,J=7.4Hz), 7.59(1H,t,J=7.4Hz), 8.13(2H,d,J=7.4Hz).
【0172】
工程2:9β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン III
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオン酸 0.2041 g をトルエン 4.0 ml に溶解させ、室温でジ-2−ピリジルカーボネート 0.1516 g を添加した。20分後、上記工程1で得た化合物 0.1167 g のトルエン 2.0 ml 懸濁液を加え、4-ジメチルアミノピリジン 39.9mgを添加し、65℃に加熱して16時間撹拌した。室温まで放冷し、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )で精製し、標記化合物 75.5 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0173】
Rf=0.44 ( クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.28(3H,s), 1.43(9H,s), 1.47(3H,s), 1.62(3H,s), 1.64(3H,s),
1.90(1H,broad s), 2.19-2.40(6H,m), 3.13(1H,d,J=4.7Hz),
3.95-4.01(1H,m), 4.31(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.39(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.67(1H,AB type d,J=11.7Hz),
4.85(1H,AB type d,J=11.7Hz), 4.87-4.94(1H,m), 5.08-5.17(2H,m),
5.28(1H,t,J=8.3Hz), 5.38(1H,broad d,J=8.8Hz), 5.46(1H,d,J=10.2Hz),
5.56(1H,d,J=17.5Hz), 5.58-5.73(1H,m), 5.96(1H,d,J=4.7Hz),
6.04(1H,ddd,J=17.5Hz,10.2Hz,5.9Hz), 6.12-6.28(1H,m),
6.31-6.46(2H,m), 7.38-7.51(3H,m), 7.60(1H,t,J=7.4Hz),
8.06-8.14(2H,m).
【0174】
工程3:9β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
上記工程2で得た化合物 75.5 mgを酢酸−メタノール(1:1(v/v))の混合溶媒 6.0 ml に溶解させ、室温で亜鉛粉末 0.1728 g を添加し、62℃で30分間撹拌した。固形物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。これを酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=7:1(v/v))で精製し、標記化合物 14.7 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0175】
Rf=0.30 ( クロロホルム:アセトン=8:1(v/v))
融点; 124-127 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(3H,s), 1.43(9H,s), 1.62(6H,s), 1.89(1H,s), 2.16-2.35(4H,m),
2.26(3H,s), 2.92(1H,d,J=4.9Hz), 3.83-3.94(1H,m), 4.04-4.10(1H,m),
4.28(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.40(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.60(1H,broad d,J=8.3Hz), 5.12(1H,s), 5.17-5.28(2H,m),
5.31-5.41(1H,m), 5.45(1H,d,J=10.7Hz), 5.56(1H,d,J=17.6Hz),
5.55-5.72(1H,m), 5.94-6.07(1H,m), 6.03(1H,d,J=4.9Hz),
6.12-6.25(1H,m), 6.35-6.46(2H,m), 7.42(1H,s), 7.48(2H,t,J=7.3Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.06-8.14(2H,m).
FAB Mass : 858(M+).
【0176】
実施例10
【0177】
【化31】
Figure 0003746563
【0178】
工程1:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン III
実施例1の工程2で得た化合物を原料に用い、実施例9の工程1と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0179】
Rf=0.33 ( クロロホルム:アセトン=7:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.16(3H,s), 1.41(3H,s), 1.56(3H,s), 1.58(3H,s), 1.59(3H,s),
1.79(1H,s), 1.89-2.01(1H,m), 1.95(3H,s), 2.04-2.13(1H,m),
2.27-2.49(2H,m), 2.35(3H,s), 3.20(1H,d,J=4.9Hz), 3.96(1H,d,J=7.3Hz),
4.28(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.51(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.65(1H,AB type d,J=11.7Hz), 4.80(1H,AB type d,J=11.7Hz),
4.75-4.86(2H,m), 5.08-5.13(1H,m), 5.60(1H,d,J=7.3Hz),
5.96(1H,d,J=4.9Hz), 7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.15(2H,d,J=7.3Hz).
【0180】
工程2:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-13−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程1で得た化合物を原料に用い、実施例3の工程2と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明結晶として得た。
【0181】
Rf=0.45 ( ヘキサン:酢酸エチル=3:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.55-0.71(6H,m), 1.01(9H,t,J=7.8Hz), 1.20(3H,s), 1.36(3H,s),
1.52(3H,s), 1.55(3H,s), 1.58(3H,s), 1.74(1H,s), 1.88(3H,s),
2.10(1H,dd,J=14.4Hz,8.8Hz), 2.16-2.42(3H,m), 2.28(3H,s),
3.19(1H,d,J=5.4Hz), 4.10(1H,d,J=8.3Hz), 4.30(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.47(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.67(1H,AB type d,J=11.7Hz),
4.81(1H,AB type d,J=11.7Hz), 4.90(1H,t,J=5.3Hz), 4.96(1H,t,J=8.8Hz),
5.04(1H,dd,J=7.9Hz,3.0Hz), 5.49(1H,d,J=8.3Hz), 5.84(1H,d,J=5.4Hz),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0182】
工程3:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-13-O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程2で得た化合物を用い、実施例9の工程3と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を白色泡状の物質として得た。
【0183】
Rf=0.27 ( ヘキサン:酢酸エチル=3:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.75(6H,m), 1.01(9H,t,J=7.8Hz), 1.24(3H,s), 1.40(3H,s),
1.56(3H,s), 1.62(6H,s), 1.80(1H,s), 1.86(3H,s), 2.03-2.31(4H,m),
2.27(3H,s), 2.94(1H,d,J=4.9Hz), 3.95(1H,d,J=7.9Hz), 3.99-4.07(1H,m),
4.28(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.38(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.61(1H,d,J=7.3Hz), 4.97(1H,t,J=8.8Hz), 5.10(1H,t,J=3.4Hz),
5.52(1H,d,J=7.9Hz), 5.95(1H,d,J=4.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
【0184】
工程4:9β-7-O−アリル-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-13-O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程3で得た化合物 0.2400 g を乾燥したテトラヒドロフラン 7.2 ml に溶解させ、-50 ℃で 1.64 規定ブチルリチウム(ヘキサン溶液、0.315 ml)を滴下し、17分後にヨウ化アリル(0.15 ml )のジメチルスルホキシド(1.80 ml )溶液を添加し、0 ℃で1.5 時間撹拌した。0 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:3(v/v) )で精製し、標記化合物 0.1358 g を白色固体として得た。
【0185】
Rf=0.41 ( ヘキサン:酢酸エチル=3:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.59-0.74(6H,m), 1.01(9H,t,J=7.8Hz), 1.37(3H,s), 1.43(3H,s),
1.50(3H,s), 1.57(3H,s), 1.65(1H,s), 1.87(3H,s), 2.00-2.14(2H,m),
2.21-2.47(2H,m), 2.28(3H,s), 3.26(1H,d,J=5.8Hz),
3.42(1H,dd,J=11.7Hz,3.4Hz), 3.85(1H,dd,J=12.7Hz,5.4Hz),
4.18(1H,dd,J=12.7Hz,5.4Hz), 4.29(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.54(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.40(1H,d,J=9.8Hz), 4.82(1H,t,J=8.3Hz),
4.93(1H,t,J=8.3Hz), 5.16(1H,dd,J=10.3Hz,1.5Hz),
5.32(1H,dd,J=17.1Hz,1.5Hz), 5.41(1H,d,J=9.8Hz), 5.77(1H,d,J=5.8Hz),
5.85-6.00(1H,m), 7.46(2H,t,J=7.3Hz), 7.58(1H,t,J=7.3Hz),
8.07(2H,d,J=7.3Hz).
【0186】
工程5:9β-7-O−アリル-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程4で得た化合物を用い、実施例1の工程4と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0187】
Rf=0.05 ( ヘキサン:酢酸エチル=2:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.12(3H,s), 1.40(3H,s), 1.54(3H,s), 1.55(3H,s), 1.58(3H,s),
1.74(1H,s), 1.94(3H,s), 1.99-2.38(4H,m), 2.3(3H,s),
3.22(1H,d,J=5.4Hz), 3.57(1H,dd,J=6.9Hz,2.5Hz),
3.83(1H,dd,J=12.4Hz,5.6Hz), 4.09-4.27(2H,m), 4.23(1H,d,J=7.7Hz),
4.60(1H,d,J=7.7Hz), 4.72-4.88(2H,m), 5.11(1H,dd,J=10.3Hz,1.4Hz),
5.26(1H,dd,J=17.0Hz,1.4Hz), 5.52(1H,d,J=7.3Hz), 5.81-5.96(2H,m),
7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
【0188】
工程6:9β-7−O−アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程5で得た化合物を用い、実施例1の工程3と同様の反応操作で 1-(tert−ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-4-フェニルアゼチジン-2−オンと反応させ、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0189】
Rf=0.17 ( ヘキサン:酢酸エチル=2:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.32(3H,s), -0.12(3H,s), 0.74(9H,s), 1.25(3H,s), 1.36(3H,s),
1.36(9H,s), 1.51(3H,s), 1.53(3H,s), 1.57(3H,s), 1.75(3H,s),
2.06-2.12(2H,m), 2.15-2.35(1H,m), 2.42(1H,dd,J=14.7Hz,9.8Hz),
2.53(3H,s), 3.22(1H,d,J=5.9Hz), 3.46(1H,dd,J=9.8Hz,2.0Hz),
3.85(1H,dd,J=12.2Hz,5.4Hz), 4.18(1H,dd,J=12.2Hz,5.8Hz),
4.28(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.58(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.33(1H,d,J=8.8Hz), 4.50(1H,s), 4.83(1H,t,J=6.8Hz),
5.15(1H,dd,J=10.7Hz,1.4Hz), 5.22-5.36(1H,m),
5.31(1H,dd,J=17.2Hz,1.4Hz), 5.40(1H,d,J=8.8Hz), 5.41-5.54(1H,m),
5.87(1H,d,J=5.9Hz), 5.81-5.98(1H,m), 6.22(1H,t,J=8.8Hz),
7.19-7.42(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.3Hz), 7.57(1H,t,J=7.3Hz),
8.11(2H,d,J=7.3Hz).
【0190】
工程7:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-7−O-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-9,10−O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程6で得た化合物を用い、実施例8の工程1と同様の反応操作により、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0191】
Rf=0.29 ( クロロホルム:アセトン=4:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.32(3H,s), -0.11(3H,s), 0.74(9H,s), 1.31(3H,s), 1.37(9H,s),
1.39(3H,s), 1.52(3H,s), 1.57(3H,s), 1.60(3H,s), 1.74(3H,s),
1.94-2.42(m), 2.53(3H,s), 3.03 and 3.06(total 1H,each d,J=4.9Hz),
3.45-3.81(m), 3.88-4.02(m), 4.21-4.38(m), 4.47(d,J=7.7Hz),
4.50-4.58(m), 4.90-5.01(m), 5.23-5.36(m), 5.40-5.54(m),
5.92 and 5.94(total 1H,each d,J=4.9Hz), 5.94(d,J=4.9Hz),
7.21-7.40(5H,m), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz),
8.13(2H,d,J=7.8Hz).
【0192】
工程8:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-7−O-(2-モルホリノエチル)-9,10−O−イソプロピリデンバッカチン III上記工程7で得た化合物を用い、実施例8の工程2と同様の反応操作により、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0193】
Rf=0.74 ( クロロホルム:メタノール=12:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.33(3H,s), -0.12(3H,s), 0.74(9H,s), 1.26(3H,s), 1.35(9H,s),
1.39(3H,s), 1.50(3H,s), 1.52(3H,s), 1.57(3H,s), 1.74(3H,s),
1.59-1.80(4H,m), 2.05-2.33(3H,m), 2.36-2.52(3H,m), 2.52(3H,s),
3.18(1H,d,J=5.4Hz), 3.35-3.49(2H,m), 3.60-3.84(5H,m),
4.19-4.33(1H,m), 4.26(1H,AB type d,J=8.3Hz),
4.55(1H,AB type d,J=8.3Hz), 4.50(1H,s), 4.83(1H,t,J=6.4Hz),
5.30(1H,broad d,J=8.0Hz), 5.86(1H,d,J=5.4Hz), 6.22(1H,t,J=8.8Hz),
7.28-7.41(5H,m), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,t,J=7.8Hz),
8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0194】
工程9:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-7−O-(2-モルホリノエチル)-9,10−O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程8で得た化合物を用い、実施例1の工程4と同様の反応操作により、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0195】
Rf=0.23 ( クロロホルム:メタノール=15:1(v/v) )
融点:128-133 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23(3H,s), 1.39(9H,s), 1.41(3H,s), 1.51(3H,s), 1.58(6H,s),
1.59(3H,s), 1.50-1.86(2H,m), 1.81(1H,broad s), 1.96-2.47(4H,m),
2.30(3H,s), 2.48-2.62(4H,m), 3.03(1H,d,J=4.0Hz), 3.32-3.43(1H,m),
3.46-3.57(1H,m), 3.59-3.84(4H,m), 4.07-4.23(2H,m),
4.52(1H,d,J=7.8Hz), 4.60(1H,s), 4.83(1H,s),
5.22-5.33(1H,broad d,J=8.4Hz), 5.46(1H,d,J=7.8Hz),
5.59(1H,broad d,J=8.4Hz), 5.93(1H,d,J=4.0Hz), 6.10(1H,t,J=8.3Hz),
7.21-7.43(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz),
8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0196】
実施例11
【0197】
【化32】
Figure 0003746563
【0198】
工程1:9β-13-O-[(2R,3S)-N-(tert−ブトキシカルボニル)-N, O-(4-メトキシベンジリデン)-3-フェニルイソセリニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-プロぺニリデン)-7-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン III
(2R,3S)-N-(tert−ブトキシカルボニル)-N, O-(4-メトキシベンジリデン)-3-フェニルイソセリン 70.1 mg を乾燥した塩化メチレン 2.1 ml と乾燥したトルエン 2.1 ml の混合溶媒に溶解させ、0 ℃でジシクロヘキシルカルボジイミド 34.0 mgを添加した。12分後、実施例9の工程1で得た化合物 78.1 mgを乾燥した塩化メチレン 2.5 ml に溶解させた溶液を滴下し、4-ジメチルアミノピリジン 4.2 mg を添加し、室温で2 時間撹拌した。0 ℃に冷却し、反応液を濾過し、濾過物をトルエンで洗浄した。この濾液をクロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )で精製し、標記化合物 68.9 mgを白色ガラス状物質として得た。
【0199】
Rf=0.18 (クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.05(12H,s), 1.24(3H,s), 1.45(3H,br-s), 1.58(3H,s), 1.74(3H,br-s),
1.77(1H,s), 2.07(1H,d,J=14.7Hz,J=8.3Hz), 2.13-2.35(3H,m),
3.04(1H,d,J=4.9Hz), 3.81(3H,s), 3.93(1H,d,J=7.8Hz),
4.24(1H,d,J=8.3Hz), 4.35(1H,d,J=8.3Hz), 4.58(1H,d,J=4.9Hz),
4.65(1H,d,J=11.7HZ), 4.79(1H,t,J=4.9Hz), 4.83(1H,d,J=11.7Hz),
5.03(1H,dd,J=6.9Hz,J=4.0Hz), 5.10(1H,d,J=5.9Hz), 5.20(1H,d,J=7.8Hz),
5.34-5.48(1H,br), 5.45(1H,d,J=10.2Hz), 5.55(1H,d,J=17.1Hz),
5.87(1H,d,J=4.9Hz), 5.93-6.1(2H,m), 6.25-6.46(1H,br),
6.90(2H,d,J=8.8Hz), 7.32-7.52(7H,m), 7.47(2H,t,J=7.3Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.05(2H,d,J=7.3Hz).
【0200】
工程2:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−プロピリデン-7−O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン III
上記工程1で得た化合物 68.9 mgをエタノール 3.4 ml に溶解させ、室温で 10 %水酸化パラジウム 8.6mgを添加し、水素雰囲気下で5 時間撹拌し、再び 10 %水酸化パラジウム 8.6mgを添加して2 時間撹拌した。反応系を窒素で置換し、反応液を濾過した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、濾液の溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )で精製し、標記化合物 28.4 mgを白色ガラス状物質として得た。
【0201】
Rf=0.40 (クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.03(3H,t,J=7.8Hz), 1.25(3H,s), 1.40(9H,s), 1.59(3H,s), 1.61(3H,s),
1.64(3H,s), 1.74-1.93(3H,m), 2.01-2.23(2H,m), 2.30(3H,s),
2.30-2.45(2H,m), 3.04(1H,d,J=4.9Hz), 3.88(1H,d,J=7.3Hz),
4.21-4.34(2H,m), 4.43(1H,d,J=8.3Hz), 4.62(1H,br-s),
4.65(1H,d,J=12.2Hz), 4.76(1H,t,J=5.4Hz), 4.85(1H,d,J=12.2Hz),
4.90(1H,br-s), 5.14(1H,br-t,J=4.4Hz), 5.24(1H,d,J=7.3Hz),
5.31(1H,d,J=9.2Hz), 5.66(1H,d,J=9.2Hz), 6.00(1H,d,J=4.9Hz),
6.09(1H,t,J=7.8Hz), 7.20-7.46(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.3Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
【0202】
工程3:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−プロピリデンバッカチン III
上記工程2で得た化合物 28.4 mgをジオキサン−メタノール−酢酸(1:1:1(v/v))の混合溶媒 2.8 ml に溶解させ、室温で亜鉛粉末 66.2 mgを添加し、5 時間撹拌した後、55℃で16時間撹拌した。反応液をそのまま濾過し、濾過物をクロロホルムで洗浄し、濾液の溶媒を減圧留去した。得られた残分を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=10:1(v/v) )で精製し、標記化合物 10.8 mg白色ガラス状物質として得た。
【0203】
Rf=0.18 (クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )
融点 132-139℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04(3H,t,J=7.9Hz), 1.26(6H,s), 1.40(9H,s), 1.60(3H,s), 1.66(3H,s),
1.73-1.91(2H,m), 1.88(1H,s), 1.98-2.14(2H,m), 2.17-2.33(1H,m),
2.30(3H,s), 2.37(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.7Hz), 2.91(1H,d,J=4.8Hz),
3.78(1H,d,J=7.3Hz), 4.02-4.19(2H,m), 4.33(1H,d,J=8.3Hz),
4.37(1H,d,J=8.3Hz), 4.55-4.68(2H,m), 4.80(1H,t,J=5.4Hz),
5.10(1H,s like), 5.19(1H,d,J=7.3Hz), 5.29(1H,br-d,J=8.3Hz),
5.63(1H,br-d,J=8.3Hz), 6.05(1H,d,J=4.8Hz), 6.08(1H,t,J=8.8Hz),
7.20-7.45(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB Mass : 850(M++1).
【0204】
実施例12
【0205】
【化33】
Figure 0003746563
【0206】
工程1:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-(4-ニトロフェノキシカルボニル) バッカチン III
実施例1の工程2で得た化合物 70 mgを乾燥したしたテトラヒドロフラン 2 ml に溶解し -78℃に冷却した。次いで、同温度にてノルマルブチルリチウム 0.16ml (1.64 mol/ml ヘキサン溶液)を滴下した。滴下終了後、同温度にて10分間撹拌した。次いで、 同温度にてクロルギ酸 4−ニトロフェニル 29 mgを 1 ml のテトラヒドロフランに溶解した溶液を滴下した。1 時間撹拌後、反応液を徐々に0℃まで昇温させ、2時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を加えた後、酢酸エチルで希釈し抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させたのち溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒; クロロホルム:アセトン=97:3 (v/v)) にて精製することにより標記化合物 23 mgを得た。
【0207】
1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :
1.18(3H,s), 1.43(3H,s), 1.57(3H,s), 1.59(3H,s), 1.62(3H,s),
1.63-1.80(1H,m), 1.90-2.09(2H,m), 1.96(3H,s), 2.25-2.41(1H,m),
2.36(3H,s), 3.18(1H,d,J=5Hz), 3.94(1H,d,J=7Hz), 4.18(1H,J=8Hz),
4.25(1H,8Hz), 4.78-4.89(1H,m), 4.83-4.88(1H,m), 5.13-5.17(1H,m),
5.63(1H,d,J=7Hz), 5.94(1H,d,J=5Hz), 7.31(2H,d,J=9Hz),
7.49(2H,t,J=8Hz), 7.55-7.60(1H,m), 8.12(2H,d,J=7Hz),
8.21(2H,d,J=9Hz).
【0208】
工程2:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-[(4−メチルピペラジン-1−イル) カルボニル] バッカチン III
上記工程1 で得た化合物 37 mgをアセトニトリル 2 ml に溶かした溶液に N−メチルピペラジン 50 mgを室温にて滴下した。同温度にて 5時間撹拌後、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー( 展開溶媒; クロロホルム :メタノール = 95:5(v/v)) にて精製することにより標記化合物 9 mg を得た。
【0209】
1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :
1.14(3H,s), 1.38(3H,s), 1.52(3H,s), 1.55(3H,s), 1.56(3H,s),
1.68-1.80(1H,m), 1.95(3H,s), 2.01-2.16(2H,m), 2.27(3H,s),
2.24-2.38(5H,m), 2.34(3H,s), 3.24(1H,d,J=5Hz), 3.30-3.57(4H,m),
4.04(1H,d,J=8Hz), 4.29(1H,J=8Hz), 4.43(1H,8Hz), 4.79-4.87(1H,m),
4.84(1H,d,J=4Hz), 5.16-5.19(1H,m), 5.56(1H,d,J=8Hz),
5.92(1H,d,J=5Hz), 7.49(2H,t,J=8Hz), 7.61(1H,t,J=8Hz),
8.15(2H,d,J=7Hz).
【0210】
工程3:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert−ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-[(4−メチルピペラジン-1−イル) カルボニル] バッカチン III
上記工程2で得た化合物を原料に用い、実施例1の工程3と同様に 1-(tert−ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-4-フェニルアゼチジン-2−オンと反応させて、標記化合物を白色の非晶質固体として得た。
【0211】
1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :
-0.33(3H,s), -0.12(3H,s), 0.74(9H,s), 1.25(3H,s), 1.28(3H,s),
1.33(6H,s), 1.36(3H,s), 1.53(3H,s), 1.55(9H,s), 1.63-1.80(1H,m),
1.75(3H,s), 2.00-2.20(2H,m), 2.31(3H,s), 2.20-2.45(5H,m),
2.54(3H,s), 3.21(1H,d,J=5Hz), 3.39-3.64(4H,m), 4.12(1H,d,J=9Hz),
4.32(1H,d,J=8Hz), 4.47(1H,d,J=8Hz), 4.52(1H,brs), 4.91(1H,m),
5.10(1H,m), 5.28-5.33(1H,m), 5.44(1H,d,J=9Hz), 5.42-5.49(1H,m),
5.89(1H,d,J=5Hz), 6.20-6.23(1H,m), 7.23-7.40(5H,m),
7.50(2H,t,J=8Hz), 7.60(1H,t,J=8Hz), 8.14(2H,d,J=8Hz).
【0212】
工程4:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-[(4−メチルピペラジン-1−イル) カルボニル] バッカチン III上記工程3で得た化合物 13 mgを蒸留したピリジン 1 ml に溶解し、0 ℃で 0.2 ml のフッ化水素−ピリジンを加えた。滴下終了後、室温まで昇温させて1 夜間撹拌した。反応液を水で希釈後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させたのち溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー( 展開溶媒; クロロホルム : メタノール = 95:5(v/v)) にて精製することにより標記化合物 5 mg を得た。
【0213】
1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :
1.24(3H,s), 1.37(3H,s), 1.39(3H,s), 1.53(3H,s), 1.56(9H,s),
1.60-1.80(1H,m), 1.62(3H,s), 2.00-2.20(2H,m), 2.20-2.42(5H,m),
2.26(3H,s), 2.32(3H,s), 3.09(1H,d,J=5Hz), 3.31-3.58(4H,m),
4.03(1H,d,J=9Hz), 4.27(1H,d,J=8Hz), 4.41(1H,d,J=8Hz),
4.62(1H,broad s), 4.88(1H,m), 5.16(1H,m), 5.30(1H,m),
5.49(1H,d,J=7Hz), 5.59(1H,m), 5.95(1H,m), 6.10(1H,brt,J=8Hz),
7.23-7.40(5H,m), 7.49(2H,t,J=8Hz), 7.61(1H,t,J=7Hz),
8.13(2H,d,J=7Hz).
【0214】
実施例13
【0215】
【化34】
Figure 0003746563
【0216】
工程1:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-(2-ジメチルアミノエチル) バッカチン III
実施例10の工程7で得た化合物を原料に用い、モルホリンの代わりにジメチルアミンを使用し、実施例8の工程2と同様の操作を行うことにより、標記化合物を白色ガラス状の固体として得た。
【0217】
Rf=0.53 (クロロホルム:メタノール=5:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.32(3H,s), -0.11(3H,s), 0.75(9H,s), 1.27(3H,s), 1.36(9H,s),
1.40(3H,s), 1.52(3H,s), 1.55(3H,s), 1.57(3H,s), 1.74(3H,s),
2.09-2.26(2H,m), 2.31-2.51(8H,m), 2.53(3H,s), 2.63-2.86(2H,m),
3.13(1H,d,J=5.3Hz), 3.46-3.63(2H,m), 3.76-3.89(1H,br),
4.12-4.25(1H,br), 4.28(1H,d,J=7.8Hz), 4.49(1H,d,J=7.8Hz),
4.52(1H,br), 4.90(1H,t,J=4.4Hz), 5.22-5.36(1H,m), 5.38-5.52(2H,m),
5.88(1H,d,J=5.3Hz), 6.21(1H,t,J=8.5Hz), 7.19-7.41(5H,m),
7.50(2H,t,J=7.4Hz), 7.59(1H,t,J=7.4Hz), 8.11(2H,d,J=7.4Hz).
【0218】
工程2:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O-(2-ジメチルアミノエチル) バッカチン III
上記工程1で得た化合物を原料に用い、実施例3の工程5と同様の操作を行うことにより、標記化合物を白色ガラス状固体として得た。
【0219】
Rf=0.32 (クロロホルム:アセトン=20:1(v/v) )
融点 119-121℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.22(3H,s), 1.38(9H,s), 1.41(3H,s), 1.51(3H,s), 1.58(9H,s),
1.80(1H,s), 2.04-2.37(10H,m), 2.26(3H,s), 2.52(2H,t like,J=5.9Hz),
3.04(1H,d,J=4.4Hz), 3.31-3.43(1H,m), 3.46-3.57(1H,m),
3.70-3.81(1H,m), 4.14-4.28(1H,br), 4.20(1H,d,J=7.8Hz),
4.51(1H,d,J=7.8Hz), 4.60(1H,s like), 4.84(1H,t like,J=5.0Hz),
5.27(1H,br-d,J=8.0Hz), 5.46(1H,d,J=7.6Hz), 5.59(1H,br-d,J=8.0Hz),
5.92(1H,d,J=4.4Hz), 6.10(1H,t,J=7.8Hz), 7.21-7.43(5H,m),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
FAB Mass : 921(M+).
【0220】
実施例14
【0221】
【化35】
Figure 0003746563
【0222】
工程1:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-7−O−カルボキシメチル-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
実施例10の工程7で得た化合物 67.2 mgをテトラヒドロフラン−メタノール−水(1:1:1(v/v))の混合溶媒 3 ml に溶解させ、室温でメタ過ヨウ素酸ナトリウム 55.3 mgを添加し、1 時間撹拌した。0 ℃で冷却した水を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分 48.0 mgのうち 22.0 mgをジオキサン 1.65 mlおよび水 0.55 mlに溶解させ、室温でスルファミン酸 5.6 mg および亜塩素酸ナトリウム 5.3 mg を添加し、30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=15:1(v/v) )で精製し、標記化合物 21.3 mgを白色固体物質として得た。
【0223】
Rf=0.39 (クロロホルム:メタノール=10:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.32(3H,s), -0.11(3H,s), 0.74(9H,s), 1.33(3H,s), 1.37(9H,s),
1.39(3H,s), 1.58(6H,s), 1.63(3H,s), 1.74(3H,s), 1.81(1H,s),
2.02-2.40(4H,m), 2.54(3H,s), 3.04(1H,d,J=4.9Hz), 3.68(1H,br),
3.80-4.03(2H,m), 4.33(1H,d,J=7.8Hz), 4.54(1H,d,J=7.8Hz),
4.44-4.62(1H,m), 5.05(1H,br), 5.30(1H,d,J=8.3Hz),
5.45(1H,d,J=8.3Hz), 5.52(1H,d,J=7.3Hz), 5.94(1H,d,J=4.9Hz),
6.20(1H,t,J=8.8Hz), 7.18-7.42(5H,m), 7.49(2H,t,J=7.9Hz),
7.60(1H,t,J=7.9Hz), 8.12(2H,d,J=7.9Hz).
【0224】
工程2:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-7−O−カルボキシメチル-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程1で得た化合物を原料に用い、実施例3の工程5と同様の操作を行うことにより標記化合物を白色ガラス状の固体として得た。
【0225】
Rf=0.40 (クロロホルム:メタノール=10:1(v/v) )
融点 157-160℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.40(3H,s), 1.41(9H,s), 1.53(3H,s), 1.56(3H,s),
1.58(3H,s), 1.63(3H,s), 1.86(1H,s), 1.92-2.13(2H,m),
2.26-2.44(2H,m), 2.32(3H,s), 2.95(1H,d,J=4.4Hz), 3.71(1H,br-s),
3.78(1H,br-d,J=6.0Hz), 3.90(1H,d,J=6.6Hz), 3.97-4.11(1H,br),
4.29(1H,d,J=8.3Hz), 4.30-4.44(1H,m), 4.54(1H,d,J=8.3Hz),
4.62(1H,br-s), 5.04(1H,br-s), 5.27(1H,d,J=8.3Hz),
5.53(1H,d,J=6.8Hz), 5.60(1H,d,J=8.3Hz), 5.97(1H,d,J=4.4Hz),
6.10(1H,t,J=7.8Hz), 7.22-7.43(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB Mass : 908(M++1).
【0226】
実施例15
【0227】
【化36】
Figure 0003746563
【0228】
工程1:9β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-2−トリエチルシリルオキシ-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
実施例3の工程3で得た化合物を原料として用い、実施例1の工程3と同様にしてシス-1-(tert−ブトキシカルボニル)-3-メチル-4−フェニル-3-(トリエチルシリルオキシ) アゼチジン-2−オンと反応させて、標記化合物を無色のガラス状固体として得た。
【0229】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.50-0.72(12H,m), 0.87(9H,t,J=8Hz), 0.97(9H,t,J=8Hz), 1.29(9H,s),
1.34(3H,s), 1.38(3H,s), 1.41(3H,s), 1.51(3H,s), 1.57(3H,s),
1.59(3H,s), 1.73(3H,s), 2.00-2.18(3H,m), 2.34(1H,dd,J=15Hz,10Hz),
2.64(3H,s), 3.07(1H,d,J=5.5Hz), 4.00(1H,dd,J=8Hz,3.5Hz),
4.24(1H,d,J=8Hz), 4.34(1H,br-d,J=8Hz), 4.56(1H,d,J=8Hz),
4.86(1H,t,J=5.5Hz), 4.98(1H,d,J=10Hz), 5.42(1H,d,J=9Hz),
5.52(1H,d,J=10Hz), 5.91(1H,d,J=5.5Hz), 6.28(1H,t,J=9Hz),
7.27-7.36(10H,m), 7.48(2H,t,J=7.5Hz), 7.58(1H,t,J=7.5Hz),
8.15(2H,d,J=7.5Hz).
【0230】
工程2:9β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2−メチル-3−フェニルプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程1で得た化合物を実施例1の工程4と同様に反応させ、標記化合物を無色ガラス状の固体として得た。
【0231】
融点 180-182℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.32(3H,s), 1.35(9H,s), 1.40(6H,s), 1.58(3H,s), 1.60(3H,s),
1.64(3H,s), 1.68(3H,s), 2.08-2.31(4H,m), 2.51(3H,s),
2.91(1H,d,J=4.5Hz), 3.80(1H,d,J=7Hz), 3.99(1H,s), 4.08(1H,m),
4.36(1H,AB type d,J=9Hz), 4.39(1H,AB typed,J=9Hz), 4.70(1H,d,J=8Hz),
5.01(1H,d,J=10Hz), 5.11(1H,br-s), 5.50(1H,d,J=7Hz),
5.67(1H,d,J=10Hz), 6.05(1H,d,J=4.5Hz), 6.22(1H,t,J=8Hz),
7.28-7.41(10H,m), 7.48(2H,t,J=7.5Hz), 7.60(1H,t,J=7.5Hz),
8.13(1H,d,J=7.5).
FAB Mass : 865(M++1).
【0232】
実施例16
【0233】
【化37】
Figure 0003746563
【0234】
工程1:9β-13-O-[(2R,3S)-N-(tert−ブトキシカルボニル)-N, O-(4-メトキシベンジリデン)-3-フェニルイソセリニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(プロペニリデン) バッカチン III
実施例11の工程1で得た化合物を原料に用い、 実施例11の工程3と同様の反応操作を行うことにより、 標記化合物をガラス状の固体として得た。
【0235】
Rf=0.35 (クロロホルム:アセトン=15:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04(12H,s), 1.27(3H,s), 1.43(3H,br s), 1.64(3H,s), 1.72(3H,br s),
1.83(1H,s), 1.97-2.27(4H,m), 2.82(1H,d,J=5.3Hz), 3.81(3H,s),
3.85(1H,d,J=7.4Hz), 3.96-4.07(1H,m), 4.22(1H,d,J=8.3Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.48(1H,d,J=7.4Hz), 4.58(1H,d,J=5.4Hz),
4.98(1H,s like), 5.17(2H,d,J=5.9Hz), 5.32-5.49(1H,br),
5.44(1H,d,J=10.8Hz), 5.55(1H,d,J=17.8Hz), 5.90-6.12(3H,m),
6.22-6.47(1H,br), 6.90(2H,d,J=8.8Hz), 7.31-7.50(9H,m),
7.59(1H,t,J=7.4Hz), 8.03(2H,d,J=7.4Hz).
【0236】
工程2:9β-13-O-[(2R,3S)-N-(tert−ブトキシカルボニル)-N, O-(4-メトキシベンジリデン)-3-フェニルイソセリニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-N−モルホリノエチリデン) バッカチン III
上記工程1で得た化合物 149.4 mg をテトラヒドロフラン 4.48 mlと水 1.49 mlの混合溶媒に溶解させ、室温で N−メチルモルホリン-N−オキシド 87.2 mgとオスミウムテトラオキシド 7.8 mg を添加し、 遮光下で 8時間撹拌した後、オスミウムテトラオキシド 3.6 mg を添加し、16時間撹拌した。飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、室温で 10 分間撹拌してから酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残分をテトラヒドロフラン、水、およびメタノール(1:1:1 (v/v) )の混合溶媒 4.1 ml に溶解させ、室温でメタ過ヨウ素酸ナトリウム 118.6 mg を添加し、40分間撹拌した。0 ℃に冷却し、冷水を加え、さらに飽和食塩水を加えて酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分 126.2 mg のうち 65.2 mgをエタノール 4 ml に溶解させ、室温で酢酸 0.04 ml、モルホリン 0.059 ml 、10% 水酸化パラジウム 14.0 mgを添加し、水素雰囲気下で 5時間撹拌した。反応系内を窒素置換し、内容物を濾過し、その濾液を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=5:1(v/v) )で精製し、標記化合物 18.4 mgを無色透明シロップとして得た。
【0237】
Rf=0.17 (クロロホルム:アセトン=5:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04(3H,s), 1.27(3H,s), 1.41(3H,br s), 1.56(3H,s), 1.61(3H,s),
1.71(3H,br s), 1.99-2.25(4H,m), 2.52-2.86(7H,m), 3.66-3.86(5H,m),
3.81(3H,s), 4.00(1H,br s), 4.21(1H,d,J=8.3Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz),
4.57(1H,d,J=4.9Hz), 4.92-5.03(2H,m), 5.10(1H,d,J=7.4Hz),
5.40(1H,br), 5.93(1H,d,J=4.9Hz), 6.05(1H,br), 6.20-6.48(1H,br),
6.90(2H,d,J=8.8Hz), 7.31-7.51(9H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.03(2H,d,J=7.3Hz).
【0238】
工程3:9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert−ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3−フェニルプロピオニル-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
上記工程2で得た化合物を原料に用い、実施例11の工程2と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0239】
Rf=0.20 (クロロホルム:アセトン=15:1(v/v) )
融点:129-132 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(6H,s), 1.40(9H,s), 1.59(3H,s), 1.65(3H,s), 1.88(1H,s),
1.96-2.46(4H,m), 2.30(3H,s), 2.50-2.70(4H,m),
2.74(1H,dd,J=18.4Hz,J=4.4Hz), 2.83(1H,dd,J=18.4Hz,J=4.4Hz),
2.90(1H,d,J=4.9Hz), 3.63-3.86(5H,m), 4.02-4.18(2H,m),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.38(1H,d,J=8.3Hz), 4.63(1H,s like),
4.66(1H,d,J=8.3Hz), 5.02(1H,t,J=3.9Hz), 5.10(1H,s like),
5.19(1H,d like,J=6.9Hz), 5.29(1H,d,J=10.0Hz), 5.61(1H,d,J=10.0Hz),
6.00-6.13(2H,m), 7.19-7.53(7H,m), 7.59(1H,t,J=7.3Hz),
8.11(2H,d,J=7.3Hz).
FAB Mass:921 (M+).
【0240】
同様にして以下の化合物を合成した。なお、表中のPhはフェニル基を意味する。
【0241】
【化38】
Figure 0003746563
【0242】
【表1】
Figure 0003746563
【0243】
【表2】
Figure 0003746563
【0244】
【表3】
Figure 0003746563
【0245】
【表4】
Figure 0003746563
【0246】
【表5】
Figure 0003746563
【0247】
実施例17
9 β-9,10-O-(2-ベンジルアミノエチリデン)-13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロバッカチンIII
【0248】
融点;125-128 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.40(9H,s), 1.56(6H,s), 1.63(3H,s), 1.80-2.45(5H,m),
2.30(3H,s), 2.89(1H,d,J=4.9Hz), 2.99(2H,d,J=4.9Hz),
3.80(1H,d,J=6.8Hz), 3.88(2H,s), 4.08(1H,br s), 4.31(1H,d,J=8.3Hz),
4.37(1H,d,J=8.3Hz), 4.62(1H,s), 5.00(1H,t,J=4.9Hz), 5.10(1H,s),
5.21(1H,d,J=6.8Hz), 5.29(1H,d,J=8.8Hz), 5.64(1H,d,J=8.8Hz),
6.00-6.15(2H,m), 7.22-7.56(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.10(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:941(MH+)
【0249】
実施例18
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-(4- チオモルホリニル) エチリデン] バッカチンIII
【0250】
融点;149-152 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.56(3H,s), 1.58(3H,s), 1.64(3H,s),
1.88(1H,s), 2.00-2.45(3H,m), 2.30(3H,s), 2.62-2.96(11H,m),
3.77(1H,d,J=7.3Hz), 4.03-4.21(2H,m), 4.31(1H,d,J=8.8Hz),
4.38(1H,d,J=8.8Hz), 4.57-4.70(2H,m), 4.99(1H,t,J=4.9Hz), 5.10(1H,s),
5.18(1H,d,J=6.9Hz), 5.29(1H,d,J=8.3Hz), 5.62(1H,d,J=8.3Hz),
6.00-6.17(2H,m), 7.23-7.46(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.4Hz),
8.10(2H,d,J=7.4Hz).
FAB mass:937(MH+)
【0251】
実施例19
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-ジメチルアミノエチリデン) バッカチンIII
【0252】
融点;148-149 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.38(9H,s), 1.55(3H,s), 1.58(3H,s), 1.64(3H,s),
1.87(1H,s), 1.9-2.43(4H,m), 2.28(3H,s), 2.35(6H,s),
2.67(1H,dd,J=13.2Hz,J=7.8Hz), 2.75(1H,dd,J=13.2Hz,J=3.4Hz),
2.88(1H,d,J=4.9Hz), 3.76(1H,d,J=7.3Hz), 4.07(1H,br s),
4.30(1H,d,J=8.8Hz), 4.36(1H,d,J=8.8Hz), 4.60(2H,br s),
4.98(1H,dd,J=5.4Hz,J=3.4Hz), 5.08(1H,s), 5.18(1H,d,J=7.3Hz),
5.27(1H,d,J=9.3Hz), 5.61(1H,d,J=9.3Hz), 6.00-6.18(2H,m),
7.20-7.55(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.09(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:879(MH+)
【0253】
実施例20
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0254】
融点;125-128 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.02(3H,t,J=7.3Hz), 1.28(3H,s), 1.41(9H,s), 1.62(3H,s), 1.69(3H,s),
1.71(3H,s), 1.75-1.94(2H,m), 1.81(1H,s), 2.10-2.28(3H,m),
2.29-2.52(3H,m), 2.54-2.68(1H,m), 2.94(1H,d,J=4.9Hz),
3.79-3.95(1H,br), 3.89(1H,d,J=6.8Hz), 4.04-4.16(1H,m),
4.32(1H,d,J=8.7Hz), 4.39(1H,d,J=8.7Hz), 4.59(1H,d,J=8.3Hz),
4.70(1H,s), 5.05(1H,s), 5.21(1H,d,J=5.8Hz), 5.27(1H,d,J=6.8Hz),
5.27-5.40(2H,m), 5.46(1H,d,J=10.2Hz), 5.57(1H,d,J=17.5Hz),
6.04(1H,ddd,J=17.5Hz,J=10.2Hz,J=5.8Hz), 6.08(1H,d,J=4.9Hz),
6.05-6.15(1H,m), 6.33(1H,d,J=2.9Hz), 6.36(1H,dd,J=2.9Hz,J=1.9Hz),
7.39(1H,d,J=1.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.8Hz),
8.12(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:866(MH+)
【0255】
実施例21
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0256】
融点;127-130 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.99(3H,t,J=7.3Hz), 1.26(3H,s), 1.29(3H,s), 1.40(3H,s), 1.61(3H,s),
1.67(3H,s), 1.73-1.88(2H,m), 1.92(1H,br s), 2.00-2.46(3H,m),
2.91(1H,d,J=4.9Hz), 3.86(1H,d,J=6.8Hz), 4.09(1H,br s),
4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.38(1H,d,J=8.8Hz), 4.50-4.68(2H,m),
5.04(1H,s like), 5.21(1H,d,J=6.4Hz), 5.21-5.32(2H,m),
5.45(1H,d,J=10.7Hz), 5.56(1H,d,J=17.1Hz), 5.62(1H,d,J=9.8Hz),
5.97-6.12(3H,m), 7.22-7.52(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.11(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:876(MH+)
【0257】
実施例22
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0258】
融点;123-125 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.01(3H,t,J=7.3Hz), 1.27(3H,s), 1.40(9H,s), 1.61(3H,s), 1.65(3H,s),
1.69(3H,s), 1.77-1.92(2H,m), 1.88(1H,s), 2.08-2.26(2H,m),
2.31-2.60(7H,m), 2.74(1H,dd,J=18.0Hz,J=4.4Hz),
2.83(1H,dd,J=18.0Hz,J=4.0Hz), 2.93(1H,d,J=4.9Hz),
3.73(4H,t,J=4.9Hz), 3.82(1H,d,J=6.9Hz), 4.05-4.12(1H,m),
4.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz), 4.64-4.73(2H,m),
5.02(1H,t,J=4.0Hz), 5.06(1H,s like), 5.20(1H,d,J=6.9Hz), 5.33(2H,s),
6.04(1H,d,J=4.9Hz), 6.08(1H,br t,J=8.0Hz), 6.33(1H,d,J=3.5Hz),
6.36(1H,dd,J=3.5Hz,J=1.9Hz), 7.39(1H,d,J=1.9Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.61(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz). FAB mass:939(MH+)
【0259】
実施例23
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0260】
融点;130-132 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.99(3H,t,J=7.3Hz), 1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.60(3H,s), 1.64(3H,s),
1.72-1.79(2H,m), 1.80(1H,s), 2.01-2.26(3H,m), 2.30-2.43(2H,m),
2.49-2.70(5H,m), 2.75(1H,dd,J=13.2Hz,J=4.9Hz),
2.83(1H,dd,J=13.2Hz,J=3.9Hz), 2.89(1H,d,J=4.4Hz), 3.74(4H,t,J=4.4Hz),
3.78(1H,d,J=7.4Hz), 4.01-4.12(2H,m), 4.32(1H,d,J=8.7Hz),
4.38(1H,d,J=8.7Hz), 4.62(1H,br s), 4.66(1H,d,J=8.3Hz),
4.99-5.09(2H,m), 5.19(1H,d,J=6.8Hz), 5.27(1H,d,J=9.3Hz),
5.60(1H,d,J=9.3Hz), 5.60(1H,d,J=9.3Hz), 5.98-6.10(2H,m),
7.20-7.52(7H,m), 7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:949(MH+)
【0261】
実施例24
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-4- O- プロパノイル-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0262】
融点;135-137 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS)δ(ppm)
1.29(3H,s), 1.34(3H,t,J=7.8Hz), 1.40(9H,s), 1.63(3H,s), 1.69(3H,s),
1.71(3H,s), 1.90(1H,s), 2.10-2.26(3H,m), 2.31-2.44(1H,m),
2.51-2.73(2H,m), 2.94(1H,d,J=4.9Hz), 3.91(1H,d,J=7.4Hz),
4.09(1H,br), 4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.40(1H,d,J=8.8Hz),
4.55(1H,br d,J=7.4Hz), 4.69(1H,s), 5.03(1H,s like),
5.21(1H,d,J=5.9Hz), 5.26(1H,d,J=7.4Hz), 5.29-5.39(2H,m),
5.45(1H,d,J=10.7Hz), 5.57(1H,d,J=17.6Hz), 5.97-6.06(3H,m),
6.33(1H,d,J=2.9Hz), 6.36(1H,dd,J=2.9Hz,J=2.0Hz), 7.39(1H,d,J=2.0Hz),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.13(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:852(MH+)
【0263】
実施例25
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン)-4-O- プロピオニルバッカチンIII
【0264】
融点;145-148 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.28(3H,s), 1.32(3H,t,J=7.6Hz), 1.40(9H,s), 1.61(3H,s), 1.66(3H,s),
1.70(3H,s), 1.89(1H,s), 2.09-2.26(3H,m), 2.51-2.70(6H,m),
2.75(1H,dd,J=12.4Hz,J=5.6Hz), 2.82(1H,dd,J=12.4Hz,J=4.0Hz),
2.93(1H,d,J=4.9Hz), 3.74(4H,t,J=4.4Hz), 3.83(1H,d,J=7.4Hz),
4.04-4.12(1H,m), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.41(1H,d,J=8.3Hz),
4.66(1H,d,J=8.3Hz), 4.66(1H,s), 4.99-5.08(2H,m), 5.20(1H,d,J=7.4Hz),
5.32(2H,s like), 6.05(1H,d,J=4.9Hz), 6.10(1H,br t,J=7.8Hz),
6.33(1H,d,J=3.4Hz), 6.36(1H,dd,J=3.4Hz,J=2.0Hz), 7.39(1H,d,J=2.0Hz),
7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.8Hz), 8.13(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:925(MH+)
【0265】
実施例26
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-4-O- プロピオニルバッカチンIII
【0266】
融点;190-192 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.30(3H,t,J=7.8Hz), 1.40(9H,s), 1.59(6H,br s),
1.61(3H,s), 1.68(3H,s), 1.90(1H,s), 2.02-2.24(3H,m),
2.29-2.70(4H,m), 2.91(1H,d,J=4.4Hz), 3.87(1H,d,J=6.9Hz),
3.99-4.16(2H,m), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.40(1H,d,J=8.3Hz),
4.55(1H,d,J=8.3Hz), 4.61(1H,br s), 5.03(1H,s like), 5.19-5.32(1H,m),
5.21(1H,d,J=6.4Hz), 5.25(1H,d,J=6.9Hz), 5.45(1H,d,J=10.7Hz),
5.50-5.62(1H,m), 5.56(1H,d,J=17.1Hz), 5.99-6.13(3H,m),
7.12-7.50(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:862(MH+)
【0267】
実施例27
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン)-4-O- プロピオニルバッカチンIII
【0268】
融点;137-139 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.27(3H,s), 1.29(3H,t,J=7.3Hz), 1.39(9H,s), 1.58(3H,s),
1.65(3H,s), 1.88(1H,s), 2.02-2.26(3H,m),
2.36(1H,dd,J=14.0Hz,J=10.0Hz), 2.42-2.71(4H,m),
2.75(1H,dd,J=14.0Hz,J=4.8Hz), 2.83(1H,dd,J=14.0Hz,J=3.8Hz),
2.90(1H,d,J=4.4Hz), 3.74(1H,t,J=4.4Hz), 3.79(1H,d,J=6.8Hz),
3.92-4.13(2H,br), 4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.40(1H,d,J=8.8Hz),
4.56-4.67(2H,m), 5.03(1H,s like), 5.19(1H,d,J=6.8Hz),
5.22(1H,br d,J=9.2Hz), 5.55(1H,d,J=9.2Hz), 5.98-6.12(2H,m),
7.11-7.50(7H,m), 7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:935(MH+)
【0269】
実施例28
9 β-13-O-[(3S)-(tert- ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0270】
融点;176-178 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(s), 1.44(9H,s), 1.62(s), 1.69(s), 2.32(s), 2.93(1H,d,J=5Hz),
3.89(1H,d,J=7Hz), 4.08(1H,m), 4.28(1H,d,J=8.5Hz),
4.40(1H,d,J=8.5Hz), 4.61(1H,d,J=8.5Hz), 5.13(1H,br),
5.20(1H,d,J=6Hz), 5.23(1H,d,J=7Hz), 5.38(1H,d,J=12Hz),
5.45(1H,d,J=11Hz), 5.56(1H,d,J=17Hz), 5.67(1H,m), 6.03(2H,m),
6.21(1H,t,J=9Hz), 6.39(1H,dd,J=3Hz,2Hz), 6.44(1H,d,J=3Hz),
7.43(1H,d,J=2Hz), 7.48(2H,t,J=7.5Hz), 7.61(1H,t,J=7.5Hz),
8.11(2H,d,J=7.5Hz).
FAB mass:858(M+)
【0271】
実施例29
9 β-13-O-[(3S)-(tert- ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0272】
融点;142-144 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(s), 1.44(9H,s), 1.61(s), 1.66(s), 2.19(2H,m), 2.28(2H,m),
2.32(3H,s), 2.62(4H,m), 2.74(1H,dd,J=13.5Hz,5Hz),
2.81(1H,dd,J=13.5Hz,5Hz), 2.91(1H,d,J=5Hz), 3.73(4H,t,J=4.5Hz),
3.81(1H,d,J=7.5Hz), 4.07(1H,br), 4.28(1H,d,J=8.5Hz),
4.41(1H,d,J=8.5Hz), 4.72(1H,d,J=8.5Hz), 5.01(1H,t,J=4.5Hz),
5.14(1H,br), 5.16(1H,d,J=7.5Hz), 5.38(1H,d,J=9Hz), 5.67(1H,m),
6.01(1H,d,J=5Hz), 6.20(1H,t,J=9Hz), 6.39(1H,dd,J=3Hz,2Hz),
6.43(1H,d,J=3Hz), 7.43(1H,d,J=2Hz), 7.49(2H,t,J=7.5Hz),
7.61(1H,t,J=7.5Hz), 8.11(2H,d,J=7.5Hz).
FAB mass:931(M+)
【0273】
実施例30
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-7- O- メチル-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
【0274】
融点:137-140 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.20(3H,s), 1.40(9H,br s), 1.57(3H,s), 1.59(3H,s), 1.65(3H,s),
1.86(1H,s), 1.95-2.50(4H,m), 2.27(3H,s), 3.07(1H,d,J=4.9Hz),
3.33-3.42(1H,s), 3.38(3H,s), 4.29(1H,d,J=8.1Hz), 4.32-4.40(1H,br),
4.36(1H,d,J=8.1Hz), 4.46(1H,d,J=7.8Hz), 4.62(1H,br s),
4.89(1H,br d,J=5.4Hz), 5.17(1H,d,J=5.9Hz), 5.25-5.38(1H,m),
5.34(1H,d,J=8.3Hz), 5.48(1H,d,J=10.3Hz), 5.59(1H,d,J=17.6Hz),
5.66(1H,br d,J=9.3Hz), 5.96(1H,d,J=4.9Hz), 6.08(1H,br t,J=7.8Hz),
6.17(1H,ddd,J=5.9,10.3,17.6Hz), 7.26-7.44(5H,m), 7.46(2H,t,J=7.3Hz),
7.59(1H,t,J=7.3Hz), 8.09(2H,d,J=7.3Hz)
FAB mass : 862(MH+)
【0275】
実施例31
9 β-13-O-[(2R,3S)-(3-tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5- メチル-4- ヘキセノイル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
【0276】
融点;122-127 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm):
1.25(3H,s), 1.40(9H,s), 1.62(3H,s), 1.69(3H,s), 1.75(6H,s),
1.77(3H,s), 2.04-2.38(4H,m), 2.11(3H,s), 2.63(1H,s),
2.96(1H,d,J=7.5Hz), 4.11(1H,m), 4.29(1H,br),
4.36(2H,AB type q,J=8.5Hz), 4.58(1H,d,J=8.2Hz),
4.83(1H,dt,J=9.1Hz,J=2.3Hz), 4.96(1H,br), 5.12(1H,s),
5.22(1H,d,J=6.1Hz), 5.27(1H,d,J=7.9Hz), 5.28(1H,d,J=6.1Hz),
5.45(1H,d,J=10.5Hz), 5.57(1H,d,J=17.1Hz), 5.94-6.12(3H,m),
7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.50(1H,t,J=7.3Hz), 8.04(2H,d,J=6.8Hz).
FAB mass:826(MH+).
【0277】
実施例32
9 β-9,10-O-[(2E)-4- ベンジルオキシ-2- ブテニリデン]-13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロバッカチンIII
【0278】
融点;112-115 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.40(9H,s), 1.59(3H,br s), 1.62(3H,s), 1.68(3H,s),
1.90(1H,s), 2.00-2.35(3H,m), 2.29(3H,s),
2.37(1H,dd,J=15.2Hz,J=9.8Hz), 2.90(1H,d,J=4.4Hz),
3.85(1H,d,J=6.9Hz), 4.10(2H,d,J=4.4Hz), 4.14(1H,br),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.37(1H,d,J=8.3Hz), 4.56(2H,s), 4.62(1H,br),
5.09(1H,s like), 5.21-5.36(3H,m), 5.64(1H,br d,J=9.8Hz),
5.95(1H,dd,J=15.6Hz,J=5.8Hz), 6.04-6.16(3H,m), 7.25-7.45(10H,m),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:968(MH+)
【0279】
実施例33
9 β-9,10-O-(4-ベンジルオキシブチリデン)-13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロバッカチンIII
【0280】
融点;102-105 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(6H,s), 1.40(9H,s), 1.60(3H,s), 1.64(3H,s), 1.74-1.97(5H,m),
2.01-2.43(4H,m), 2.30(3H,s), 2.90(1H,d,J=4.4Hz), 3.54(2H,t,J=6.3Hz),
3.77(1H,d,J=6.8Hz), 4.05-4.18(2H,m), 4.33(1H,d,J=8.3Hz),
4.37(1H,d,J=8.3Hz), 4.53(2H,s), 4.59-4.70(2H,m), 4.88(1H,t,J=5.4Hz),
5.10(1H,s like), 5.18(1H,d,J=6.8Hz), 5.30(1H,br d,J=9.5Hz),
5.64(1H,br d,J=9.5Hz), 6.02-6.14(2H,m), 7.22-7.43(10H,m),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:970(MH+)
【0281】
実施例34
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(4-モルホリノブチリデン) バッカチンIII
【0282】
融点;128-131 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.40(9H,s), 1.53-1.74(2H,m), 1.60(3H,s), 1.65(6H,s),
1.81-1.93(3H,m), 2.03-2.56(9H,m), 2.30(3H,s), 2.90(1H,d,J=4.4Hz),
3.74(4H,m), 3.78(1H,d,J=6.9Hz), 4.05-4.12(1H,br),
4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.37(1H,d,J=8.8Hz), 4.59-4.68(2H,m),
4.87(1H,t,J=5.3Hz), 5.10(1H,s like), 5.18(1H,d,J=6.9Hz),
5.28(1H,br d,J=9.2Hz), 5.63(1H,br d,J=9.2Hz), 6.05(1H,d,J=4.4Hz),
6.08(1H,t,J=8.3Hz), 7.23-7.43(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:949(MH+)
【0283】
実施例35
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(4-モルホリノブチリデン) バッカチンIII
【0284】
融点;127-130 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.41(9H,s), 1.54-1.95(m), 1.61(3H,s), 1.65(3H,s),
1.70(3H,s), 2.05-2.26(3H,m), 2.35(3H,s), 2.30-2.57(6H,m),
2.93(1H,d,J=5.3Hz), 3.74(4H,t,J=4.4Hz), 3.81(1H,d,J=7.4Hz),
4.07(1H,br), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz), 4.65(1H,br),
4.71(1H,s), 4.87(1H,t,J=5.4Hz), 5.10(1H,s like), 5.20(1H,d,J=7.4Hz),
5.32-5.43(2H,m), 6.05(1H,d,J=5.3Hz), 6.10(1H,t,J=6.8Hz),
6.318(1H,d,J=2.9Hz), 6.36(1H,dd,J=2.9Hz,J=1.9Hz),
7.39(1H,d,J=1.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.11(2H,d,J=7.8H).
FAB mass:939(MH+)
【0285】
実施例36
9 β-9,10-O-(2-ベンジルアミノエチリデン) −4-O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロバッカチンIII
【0286】
融点;111-115 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.01(3H,t,J=7.3Hz), 1.27(3H,s), 1.40(9H,s), 1.58(3H,s), 1.63(3H,s),
1.70(3H,s), 1.74-2.70(12H,m), 2.93(1H,d,J=4.4Hz),
2.98(1H,d,J=4.9Hz), 3.85(1H,d,J=7.8Hz), 3.89(2H,s), 4.07(1H,s like),
4.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.38(1H,d,J=8.3Hz), 4.69(1H,d,J=1.9Hz),
5.01(1H,t,J=5.4Hz), 5.05(1H,s like), 5.22(1H,d,J=7.8Hz),
5.31(1H,br d,J=9.8Hz), 5.37(1H,br d,J=9.8Hz), 6.02(1H,d,J=4.4Hz),
6.08(1H,br t,J=7.8Hz), 6.32(1H,d,J=3.4Hz),
6.36(1H,dd,J=3.4Hz,J=1.9Hz), 7.20-8.41(6H,m), 7.47(2H,t,J=7.3Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:959(MH+)
【0287】
実施例37
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-ジメチルアミノエチリデン) バッカチンIII
【0288】
融点;125-128 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.01(3H,t,J=6.8Hz), 1.28(3H,s), 1.40(9H,s), 1.55-1.93(4H,m),
1.61(3H,s), 1.67(3H,s), 1.70(3H,s), 2.10-2.26(3H,m), 2.38(6H,s),
2.30-2.70(3H,m), 2.71(1H,dd,J=12.8Hz,J=6.0Hz),
2.80(1H,dd,J=12.8Hz,J=3.6Hz), 2.93(1H,d,J=4.9Hz),
3.82(1H,d,J=7.3Hz), 4.08(1H,br), 4.32(1H,d,J=8.3Hz),
4.39(1H,d,J=8.3Hz), 4.70(1H,s), 5.01(1H,t like,J=3.9Hz),
5.05(1H,s like), 5.21(1H,d,J=7.3Hz), 5.33(2H,br s),
6.05(1H,d,J=4.9Hz), 6.08(1H,br t,J=8.0Hz), 6.33(1H,d,J=3.4Hz),
6.36(1H,dd,J=3.4Hz,J=1.9Hz), 7.39(1H,d,J=1.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.3Hz),
7.61(1H,d,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:897(MH+)
【0289】
実施例38
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(3-ブテニリデン) バッカチンIII
【0290】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,br), 1.43(3H,s), 1.62(3H,s), 1.66(3H,s),
1.89(1H,s), 2.01-2.44(4H,m), 2.30(3H,s), 2.58(2H,t,J=6.3Hz),
2.91(1H,d,J=4.4Hz), 3.80(1H,d,J=7.3Hz), 4.10(1H,br),
4.33(1H,d,J=8.8Hz), 4.38(1H,d,J=8.8Hz), 4.58-4.71(2H,m),
4.89(1H,t,J=5.3Hz), 5.08-5.35(5H,m), 5.63(1H,br d,J=10.0Hz),
5.81-5.93(1H,m), 6.03-6.13(2H,m), 7.20-7.53(7H,m),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.11(2H,d,J=7.3Hz).
【0291】
実施例39
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0292】
融点;108-109 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm):
1.03(3H,t,J=6.8Hz), 1.24(3H,s), 1.40(3H,s), 1.42(9H,s),
1.58(3H,s), 1.62(3H,s), 1.63(3H,s), 1.66(3H,s),
1.84(2H,q,J=6.8Hz), 2.10-2.37(5H,m), 2.54(2H,m),
2.90(1H,d,J=4.4Hz), 3.85(1H,d,J=6.8Hz), 4.09(1H,br),
4.37(2H,s like), 4.62(1H,s), 4.70(1H,d,J=8.3Hz), 5.06(1H,s),
5.29(1H,d,J=8.8Hz), 5.51(1H,d,J=6.8Hz), 5.52(1H,d,J=8.8Hz),
6.07(2H,br), 7.37(2H,d,J=5.4Hz), 7.47(1H,t,J=7.8Hz),
7.61(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz), 8.60(2H,d,5.9Hz).
FAB mass:879(M+).
【0293】
実施例40
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-( N- チアゾリジノ) エチリデン] バッカチンIII
【0294】
融点;114-117 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.57(3H,s), 1.62(3H,br), 1.65(3H,s),
1.90(1H,s), 2.02-2.45(4H,m), 2.32(3H,s), 2.75-3.24(7H,m),
3.80(1H,d,J=7.3Hz), 4.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.37(1H,d,J=8.3Hz),
4.60-4.70(2H,m), 5.05(1H,t,J=4.3Hz), 5.10(1H,s), 5.23(1H,d,J=6.8Hz),
5.29(1H,d,J=9.0Hz), 5.62(1H,d,J=9.0Hz), 6.00-6.14(2H,m),
7.24-7.46(5H,m), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:923(MH+)
【0295】
実施例41
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-(4- ピリジルメチルアミノ) エチリデン] バッカチンIII
【0296】
融点;138-141 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.58(3H,s), 1.63(6H,s), 1.90(1H,s),
2.01-2.43(4H,m), 2.30(3H,s), 2.89(1H,d,J=4.9Hz), 2.99(1H,d,J=4.9Hz),
3.82(1H,d,J=7.3Hz), 3.91(1H,s), 4.08(1H,br), 4.31(1H,d,J=8.8Hz),
4.38(1h,d,J=8.8Hz), 4.58-4.74(2H,m), 5.00(1H,t,J=4.9Hz), 5.10(1H,s),
5.23(1H,d,J=7.3Hz), 5.28(1H,d,J=9.7Hz), 5.61(1H,d,J=9.7Hz),
6.03(1H,d,J=4.9Hz), 6.10(1H,t,J=7.9Hz), 7.21-7.51(9H,m),
7.61(1H,t,J=7.4Hz), 8.10(2H,d,J=7.4Hz), 8.56(2H,d,J=5.9Hz).
FAB mass:942(MH+)
【0297】
実施例42
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-(2- モルホリノエチルアミノ) エチリデン] バッカチンIII
【0298】
融点;124-127 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.57(3H,s), 1.60(3H,s), 1.65(3H,s),
2.02-2.60(12H,m), 2.30(3H,s), 2.75-2.87(2H,m), 2.90(2H,d,J=4.9Hz),
2.99(1H,d,J=4.9Hz), 3.72(4H,t,J=4.4Hz), 3.81(1H,d,J=7.3Hz),
4.08(1H,s), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.37(1H,d,J=8.3Hz), 4.62(1H,s),
4.98(1H,t,J=4.9Hz), 5.10(1H,s), 5.22(1H,d,J=7.3Hz),
5.29(1H,br d,J=9.3Hz), 5.62(1H,br d,J=9.3Hz), 6.04(1H,d,J=4.9Hz),
6.09(1H,t,J=7.3Hz), 7.18-7.52(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.4Hz),
8.10(2H,d,J=7.4Hz).
FAB mass:964(MH+)
【0299】
実施例43
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-9,10- O-[2-( シクロプロピルアミノ) エチリデン]-10- アセチル-9- ジヒドロバッカチンIII
【0300】
融点;139-142 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.35-0.54(4H,m), 1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.57(3H,s), 1.61(3H,s),
1.68(3H,s), 1.89(1H,br), 2.02-2.44(5H,m), 2.30(3H,s),
2.90(1H,d,J=4.9Hz), 3.05(2H,d,J=5.3Hz), 3.80(1H,d,J=7.4Hz),
4.10(1H,s), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.38(1H,d,J=8.3Hz), 4.62(1H,s),
4.96(1H,t,J=5.3Hz), 5.10(1H,s), 5.21(1H,d,J=7.4Hz),
5.29(1H,br d,J=8.8Hz), 5.62(1H,br d,J=8.8Hz), 6.00-6.12(2H,m),
7.19-7.52(5H,m), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:891(MH+)
【0301】
実施例44
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9,10-O-[2-( ジエチルアミノ) エチリデン]-9-ジヒドロバッカチンIII
【0302】
融点;132-135 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.08(6H,t,J=7.3Hz), 1.25(3H,s), 1.40(9H,s), 1.60(3H,s), 1.62(3H,s),
1.67(3H,s), 1.88(1H,s), 1.99-2.43(4H,m), 2.29(3H,s),
2.60-2.73(4H,m), 2.80-2.93(2H,m), 2.89(1H,d,J=4.9Hz),
3.77(1H,d,J=6.8Hz), 4.10(1H,br), 4.32(1H,d,J=8.8Hz),
4.37(1H,d,J=8.8Hz), 4.58-4.69(2H,m), 4.97(1H,br), 5.10(1H,s),
5.20(1H,d,J=6.8Hz), 5.29(1H,d,J=8.8Hz), 5.62(1H,d,J=8.8Hz),
6.01-6.12(2H,m), 7.24-7.52(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.10(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:907(MH+)
【0303】
実施例45
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-(2- ヒドロキシエチルアミノ) エチリデン]バッカチンIII
【0304】
融点;149-151 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.57(3H,s), 1.60(3H,s), 1.64(3H,s),
1.89-2.47(m), 2.30(3H,s), 2.83-2.96(3H,m), 3.00(2H,d,J=4.9Hz),
3.67(2H,t,J=4.9Hz), 3.81(1H,d,J=7.3Hz), 4.08(1H,s),
4.31(1H,d,J=8.8Hz), 4.37(1H,d,J=8.8Hz), 4.62(1H,s),
4.97(1H,t,J=4.9Hz), 5.10(1H,s), 5.22(1H,d,J=7.3Hz),
5.28(1H,d,J=9.8Hz), 5.64(1H,d,J=9.8Hz), 6.04(1H,d,J=4.9Hz),
7.21-7.51(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.10(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:895(MH+)
【0305】
実施例46
9 β-9,10-O-[2-(N- アジリジノ) エチリデン]-13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロバッカチンIII
【0306】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.35(3H,s), 1.42(9H,s), 1.53(3H,s), 1.68(3H,s), 1.78(3H,s),
1.70-2.00(2H,m), 2.12-2.48(6H,m), 2.42(3H,s), 2.48-2.58(1H,m),
2.64-2.73(1H,m), 2.96(1H,d,J=4.5Hz), 3.86(1H,d,J=7.0Hz),
4.03-4.11(1H,m), 4.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.41(1H,d,J=8.3Hz),
4.65(1H,d,J=8.5Hz), 5.03-5.32(4H,m), 5.40-5.55(2H,m),
6.01(1H,d,J=4.5Hz), 6.14-6.25(2H,m), 7.20-7.45(5H,m),
7.49(2H,t,J=7.5Hz), 7.60(1H,t,J=7.5Hz), 8.14(2H,d,J=7.5Hz).
FAB mass:859(MH+-H2O)
【0307】
実施例47
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(イソプロピリデン) バッカチンIII
【0308】
融点:170-174 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(s), 1.37(9H,s), 1.40(s), 1.43(s), 1.58(s), 1.63(s), 1.68(s),
2.05(1H,m), 2.09(1H,m), 2.21(1H,m), 2.25(1H,m), 2.47(3H,s),
2.90(1H,d,J=4Hz), 3.77(1H,d,J=7Hz), 4.08(1H,br), 4.32(1H,br),
4.38(2H,s), 4.69(1H,d,J=8.5Hz), 5.00(1H,d,J=10Hz), 5.11(1H,br),
5.48(1H,d,J=7Hz), 5.78(1H,d,J=10Hz), 6.05(1H,d,J=4Hz), 6.23(1H,t),
7.36(2H,s-d), 7.48(2H,t,J=7.5Hz), 7.61(1H,t,J=7.5Hz),
8.12(2H,d,J=7.5Hz), 8.59(2H,s-d).
FAB mass:865(M+)
【0309】
実施例48
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-イソプロピリデン-4- O- プロピオニルバッカチン III
【0310】
融点;140-147 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm):
1.25(3H,s), 1.33(3H,t,J=7.8Hz), 1.41(9H,s), 1.42(3H,s),
1.53(3H,s), 1.63(3H,s), 1.66(6H,s), 2.07-2.36(4H,m),
2.40-2.57(2H,m), 2.91(1H,d,J=4.9Hz), 3.80(1H,d,J=7.3Hz),
4.08(1H,br), 4.38(2H,AB type q,J=15.6Hz), 4.62(1H,s),
4.72(1H,d,J=7.9Hz), 5.04(1H,s), 5.28(1H,d,J=8.5Hz),
5.52(1H,d,J=7.3Hz), 5.70(1H,d,J=8.5Hz), 6.07(2H,br),
7.36(2H,s), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz),
8.13(2H,d,J=7.3Hz), 8.60(2H,br).
FAB mass:865(M+).
【0311】
実施例49
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0312】
融点;225-228 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04-1.16(2H,m), 1.27(3H,s), 1.41(9H,s), 1.60(3H,s),
1.60-1.75(2H,m), 1.68(3H,s), 1.74(3H,s), 1.92(1H,s),
2.03-2.32(3H,m), 2.41(1H,dd,J=14.0Hz,J=9.6Hz), 2.92(1H.d.J=4.4Hz),
3.88(1H,d,J=7.3Hz), 3.96-4.14(2H,m), 4.27(1H,d,J=8.8Hz),
4.33(1H,d,J=8.8Hz), 4.56(1H,d,J=7.8Hz), 4.71(1H,s like),
5.05(1H,s like), 5.22(1H,d,J=5.8Hz), 5.28(1H,d,J=7.3Hz),
5.37(2H,s like), 5.45(1H,d,J=10.3Hz), 5.56(1H,d,J=17.1Hz),
5.97-6.15(3H,m), 6.27-6.40(2H,m), 7.36(1H,s like),
7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.05(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:864(MH+)
【0313】
実施例50
9 β-9,10-O-(2-アミノエチリデン)-13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロバッカチンIII
【0314】
融点;155-158 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.40(9H,s), 1.58(3H,s), 1.60(3H,s), 1.65(3H,s),
2.00-2.44(4H,m), 2.30(3H,s), 2.90(1H,d,J=4.9Hz), 3.02(2H,d,J=4.4Hz),
3.82(1H,d,J=7.4Hz), 4.09(1H,s like), 4.32(1H,d,J=8.3Hz),
4.37(1H,d,J=8.3Hz), 4.62(1H,s like), 4.84(1H,t,J=4.9Hz), 5.10(1H,s),
5.23(1H,d,J=7.4Hz), 5.28(1H,d,J=9.2Hz), 5.62(1H,d,J=9.2Hz),
6.04(1H,d,J=4.9Hz), 6.08(1H,t,J=8.3Hz), 7.20-7.56(7H,m),
7.47(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:851(MH+)
【0315】
実施例51
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0316】
融点;147-148 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.01-1.19(2H,m), 1.27(3H,s), 1.41(9H,s), 1.58(3H,s), 1.65(3H,s),
1.72(3H,s), 1.92(1H,s), 2.04-2.32(3H,m),
2.40(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.2Hz), 2.52-2.70(4H,m),
2.74(1H,dd,J=13.1Hz,J=4.8Hz), 2.90(1H,d,J=4.9Hz),
3.73(4H,t like,J=4.9Hz), 3.81(1H,d,J=6.8Hz), 4.06(1H,br),
4.26(1H,d,J=8.8Hz), 4.33(1H,d,J=8.8Hz), 4.66(1H,d,J=8.3Hz),
4.71(1H,s), 4.89-5.09(2H,m), 5.21(1H,d,J=7.4Hz), 5.37(2H,m),
6.01-6.10(2H,m), 6.29-6.39(2H,m), 7.36(1H,s like),
7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.05(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:937(MH+)
【0317】
実施例52
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0318】
融点;218-220 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.00-1.10(2H,m), 1.20-1.45(2H,m), 1.25(3H,s), 1.40(3H,s),
1.50-1.80(2H,m), 1.58(3H,s), 1.95(1H,s), 2.07-2.24(3H,m),
2.41(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.8Hz), 2.88(1H,d,J=3.9Hz),
3.86(1H,d,J=6.9Hz), 4.08(1H,br), 4.26(1H,d,J=8.7Hz),
4.31(1H,d,J=8.7Hz), 4.53(1H,br d,J=7.9Hz), 5.04(1H,s),
5.21(1H,d,J=6.3Hz), 5.25-5.33(2H,m), 5.44(1H,d,J=10.7Hz),
5.56(11H,d,J=17.0Hz), 5.609(1H,d,J=8.8Hz), 5.96-6.12(3H,m),
7.24-7.51(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.03(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:874(MH+)
【0319】
実施例53
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0320】
融点;146-147 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.96-1.02(2H,m), 1.24(3H,s), 1.18-1.40(2H,m), 1.40(9H,s),
1.57(6H,s), 1.64(3H,s), 1.90-2.15(4H,m), 2.30-2.98(8H,m),
3.61-3.83(5H,m), 4.06(1H,br), 4.26(1H,d,J=8.3Hz),
4.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.50-4.74(2H,m), 4.92-5.03(2H,m),
5.20(1H,d,J=6.4Hz), 5.27(1H,d,J=9.3Hz), 5.68(1H,d,J=9.3Hz),
5.89-6.15(2H,m), 7.17-7.52(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.03(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:947(MH+)
【0321】
実施例54
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4- O- ブタノイル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンハッカチンIII
【0322】
融点;160-163 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm):
1.11(3H,t,J=7.5Hz), 1.29(s), 1.37(9H,s), 1.40(s), 1.42(s), 1.58(s),
1.64(s), 1.67(s), 1.92(1H,m), 2.07(2H,m), 2.24(2H,m), 2.56(1H,m),
2.71(1H,m), 2.92(1H,s-d), 3.77(1H,d,J=7Hz), 4.08(1H,br),
4.30(1H,br), 4.38(2H,s), 4.71(1H,d,J=8Hz), 5.00(1H,d,J=10Hz),
5.06(1H,br), 5.48(1H,d,J=7Hz), 5.80(1H,d,J=10Hz), 6.06(1H,s-d),
6.20(1H,t-br), 7.37(2H,d,J=5Hz), 7.48(2H,t,J=7.5Hz),
7.61(1H,t,J=7.5Hz), 8.14(2H,d,J=7.5Hz), 8.59(2H,d,J=5Hz).
FAB mass:893(M+)
【0323】
実施例55
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0324】
融点;128-134 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm):
1.23(3H,s), 1.26(4H,s), 1.41(3H,s), 1.42(3H,s), 1.48(9H,s),
1.53(3H,s), 1.60(3H,s), 1.66(3H,s), 1.92-2.37(5H,m),
2.88(1H,d,J=5.3Hz), 3.76(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,m),
4.30(2H,s), 4.60(1H,br), 4.68(1H,d,J=8.3Hz), 5.06(1H,s),
5.27(1H,d,J=8.0Hz), 5.54(1H,d,J=7.3Hz), 5.89(1H,d,J=8.0Hz),
6.01(1H,t,J=7.3Hz), 6.08(1H,d,J=5.3Hz), 7.37(2H,br),
7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.03(2H,d,J=7.3Hz),
8.59(2H,br).
FAB mass:877(MH+).
【0325】
実施例56
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシ-2- メチルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0326】
融点;230-233 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.20-1.80(4H,m), 1.31(3H,s), 1.37(9H,s), 1.45(3H,s), 1.60(3H,s),
1.69(3H,s), 1.89-2.02(2H,m), 2.92(1H,d,J=3.9Hz), 3.86(1H,d,J=7.3Hz),
4.05-4.13(1H,m), 4.22(1H,br s), 4.29(1H,d,J=8.3Hz),
4.33(1H,d,J=8.3Hz), 4.61(1H,d,J=7.9Hz), 5.07(1H,s like),
5.16-5.29(3H,m), 5.44(1H,d,J=10.8Hz), 5.50(1H,d,J=9.7Hz),
5.56(1H,d,J=17.1Hz), 5.98-6.10(1H,m), 6.08(1H,d,J=3.9Hz),
6.20(1H,t,J=8.0Hz), 6.30(1H,d,J=3.5Hz), 6.35(1H,m), 7.36(1H,s like),
7.49(2H,t,J=7.4Hz), 7.61(1H,t,J=7.4Hz), 8.06(2H,d,J=7.4Hz).
FAB mass:878(MH+)
【0327】
実施例57
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシ-2- メチルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0328】
融点;140-143 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.10-1.82(4H,m), 1.31(3H,s), 1.37(9H,s), 1.58(3H,s), 1.66(6H,s),
1.67(3H,s), 1.90-2.03(1H,m), 1.92(1H,s), 2.04-2.36(4H,m),
2.50-2.70(4H,m), 2.74(1H,dd,J=13.6Hz,J=5.3Hz),
2.82(1H,dd,J=13.6Hz,J=3.4Hz), 2.90(1H,d,J=3.9Hz),
3.73(4H,t,J=4.8Hz), 3.78(1H,d,J=7.3Hz), 4.02-4.10(1H,m),
4.18(1H,br), 4.28(1H,d,J=8.8Hz), 4.34(1H,d,J=8.8Hz),
4.69(1H,d,J=8.3Hz), 5.02(1H,t,J=4.9Hz), 5.07(1H,s), 5.15-5.26(2H,m),
5.48(1H,d,J=9.8Hz), 6.06(1H,d,J=3.9Hz), 6.19(1H,t,J=8.3Hz),
6.30(1H,d,J=3.0Hz), 6.35(1H,dd,J=3.0Hz,J=2.9Hz), 7.36(1H,d,J=2.9Hz),
7.49(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.8Hz), 8.06(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:951(MH+)
【0329】
実施例58
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0330】
融点;156-157 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04-1.16(2H,m), 1.20-1.80(2H,m), 1.23(3H,s), 1.41(9H,s),
1.63(6H,s), 1.67(3H,s), 1.95-2.28(4H,m), 2.36-2.47(1H,m),
2.87(1H,d,J=4.4Hz), 3.85(1H,d,J=7.2Hz), 4.08(1H.br),
4.27(1H,d,J=8.8Hz), 4.30(1H,d,J=8.8Hz), 4.47-4.65(2H,m),
5.05(1H,s like), 5.21(1H,d,J=5.8Hz), 5.23-5.34(2H,m),
5.45(1H,d,J=10.3Hz), 5.56(1H,d,J=17.2Hz), 5.79(1H,d,J=9.8Hz),
6.00-6.12(3H,m), 7.35(2H,d,J=5.8Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.02(2H,d,J=7.8Hz), 8.57(2H,d,J=5.8Hz).
FAB mass:875(MH+)
【0331】
実施例59
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0332】
融点:162.5-167.5 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23(3H,s), 1.43(9H,s), 1.51(3H,s), 1.55(3H,s), 1.57(3H,s),
1.61(3H,s), 1.71(3H,s), 1.60-2.10(5H,m), 1.97(1H,s), 2.28(3H,s),
2.34(1H,dd,J=10.2,J=15.1Hz), 2.91(1H,d,J=4.9Hz), 4.12(1H,d,J=7.1Hz),
4.27(1H,d,J=8.3Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.63(1H,br s),
4.82(1H,br s), 4.93(1H,br s), 5.30(1H,d,J=9.1Hz),
5.56(1H,d,J=7.1Hz), 5.81(1H,d,J=9.1Hz), 6.00(1H,d,J=4.9Hz),
6.09(1H,br t,J=7.8Hz), 7.36(2H,d,J=5.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.3Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz), 8.59(2H,d,J=5.9Hz)
【0333】
実施例60
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0334】
融点;152-158 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm):
1.16(4H,m), 1.28(3H,s), 1.39(9H,s), 1.40(3H,s), 1.42(3H,s),
1.58(3H,s), 1.60(3H,s), 1.67(3H,s), 1.83-2.36(5H,m),
2.89(1H,d,J=3.9Hz), 3.74(1H,d,J=7.3Hz), 4.07(1H,m),
4.32(2H,s), 4.70(1H,d,J=8.3Hz), 5.00(1H,d,J=10.3Hz),
5.07(1H,s), 5.49(1H,d,J=6.8Hz), 5.87(1H,d,J=9.8Hz),
6.08(1H,d,J=4.4Hz), 6.20(1H,m), 7.38(2H,d,J=5.9Hz),
7.49(2H,t,J=7.8Hz), 7.62(1H,t,J=7.3Hz), 8.04(2H,d,J=7.3Hz),
8.57(2H,d,J=5.4Hz).
FAB mass:891(MH+).
【0335】
実施例61
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0336】
融点;130-133 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.00-1.10(2H,m), 1.20-1.40(2H,m), 1.24(3H,s), 1.41(9H,s),
1.45(3H,s), 1.62(3H,s), 1.62-2.10(6H,m), 2.01(3H,s),
2.38(1H,dd,J=14.7Hz,J=8.8Hz), 2.89(1H,d,J=4.4Hz),
4.14(1H,d,J=7.0Hz), 4.18(1H,d,J=8.8Hz), 4.27(1H,d,J=8.8Hz),
4.60(1H,br s). 4.65(1H,br s), 4.87(1H,s), 5.23(1H,d,J=5.9Hz),
5.20-5.20(1H,m), 5.29(1H,d,J=5.9Hz), 5.46(1H,d,J=10.7Hz),
5.57(1H,d,J=17.6Hz), 5.74(1H,d,J=9.8Hz), 5.95-6.08(3H,m),
7.29(1H,d,J=7.3Hz), 7.34(2H,t,J=7.3Hz), 7.42(2H,d,J=7.3Hz),
7.47(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.04(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:858(MH+)
【0337】
実施例62
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0338】
融点;132-135 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.03-1.13(2H,m), 1.25(3H,s), 1.30-1.50(2H,m), 1.41(9H,s),
1.46(3H,s), 1.63(3H,s), 1.71-1.95(5H,m), 1.78(3H,br s),
2.01-2.21(2H,m), 2.40(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.8Hz), 2.91(1H,d,J=4.9Hz),
4.14-4.22(2H,m), 4.29(1H,d,J=8.3Hz), 4.33(1H,br s), 4.71(1H,s),
4.87(1H,s), 5.24(1H,d,J=6.3Hz), 5.31(1H,d,J=6.8Hz),
5.37(1H,br d,J=9.8Hz), 5.44(1H,br d,J=9.8Hz), 5.46(1H,d,J=10.8Hz),
5.57(1H,d,J=17.1Hz), 5.93-6.10(3H,m), 6.31(1H,d,J=2.9Hz),
6.34(1H,dd,J=2.9Hz,J=1.9Hz), 7.36(1H,s like), 7.48(2H,t,J=7.4Hz),
7.61(1H,t,J=7.43Hz), 8.06(2H,d,J=7.4Hz).FAB mass:848(MH+)
【0339】
実施例63
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0340】
融点;118-121 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.00-1.09(2H,m), 1.24(3H,s), 1.20-1.40(2H,m), 1.40(9H,s),
1.43(3H,s), 1.50-2.21(6H,m), 1.55-1.62(6H,m),
2.39(1H,dd,J=14.5Hz,J=10.2Hz), 2.53-2.82(5H,m), 2.86(1H,d,J=3.9Hz),
3.74(4H,t,J=4.9Hz), 4.08(1H,d,J=7.3Hz), 4.18(1H,d,J=8.8Hz),
4.26(1H,d,J=8.8Hz), 4.61(1H,br), 4.86(1H,br s),
5.04(1H,dd,J=4.4Hz,J=3.4Hz), 5.23(1H,d,J=7.3Hz), 5.29(1H,d,J=8.3Hz),
5.73(1H,d,J=8.3Hz), 5.95-6.06(2H,m), 7.21-7.30(1H,),
7.41(2H,d,J=7.3Hz), 7.47(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.04(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:931(MH+)
【0341】
実施例64
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0342】
融点;129-132 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.02-1.12(2H,m), 1.26(3H,s), 1.34-1.49(2H,m), 1.41(9H,s),
1.60(6H,s), 1.70-2.21(6H,m), 1.76(3H,s),
2.39(1H,dd,J=15.2Hz,J=9.7Hz), 2.53-2.82(6H,m), 2.90(1H,d,J=4.8Hz),
3.74(4H,t,J=4.4Hz), 4.11(1H,d,J=7.3Hz), 4.18(1H,d,J=8.8Hz),
4.29(1H,d,J=8.8Hz), 4.71(1H,s), 4,86(1H,br s),
5.04(1H,t like,J=5.4Hz), 5.24(1H,d,J=7.3Hz), 5.37(1H,d,J=8.8Hz),
5.44(1H,d,J=8.8Hz), 5.98-6.09(2H,m), 6.31(1H,d,J=2.9Hz),
6.34(1H,dd,J=2.9Hz,J=1.4Hz), 7.36(1H,d,J=1.4Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.61(1H,t,J=7.8Hz), 8.06(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:921(MH+)
【0343】
実施例65
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII
【0344】
融点;160-163 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.00-2.30(11H,m), 1.26(3H,s), 1.38(9H,s), 1.42(3H,s), 1.46(6H,s),
1.56(3H,s), 1.61(6H,s), 2.91(1H,d,J=4.0Hz), 4.10(1H,d,J=7.3Hz),
4.22(1H,d,J=8.8Hz), 4.27(1H,d,J=8.8Hz), 4.80-4.90(2H,m),
5.00(1H,d,J=9.8Hz), 5.52(1H,d,J=7.3Hz), 5.90(1H,d,J=9.8Hz),
6.01(1H,d,J=4.0Hz), 6.15-6.25(1H,m), 7.36(2H,d,J=5.3Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.05(2H,d,J=7.3Hz),
8.56(2H,d,J=5.3Hz).
FAB mass:875(MH+)
【0345】
実施例66
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0346】
融点;151-153 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.15(4H,m), 1.30(3H,s), 1.39(3H,s), 1.42(9H,s), 1.51(3H,s),
1.57(6H,s), 1.63(3H,s), 1.66(3H,s), 2.09-2.42(5H,m),
2.92(1H,d,J=4.9Hz), 3.82(1H,m), 4.04(1H,m),
4.34(2H,AB type q,J=7.8Hz), 4.76(1H,d,J=8.3Hz), 5.10(1H,s),
5.11(1H,d,J=10.3Hz), 5.48(1H,d,J=7.3Hz), 6.04(1H,d,J=4.9Hz),
6.16(1H,t,J=8.3Hz), 7.23(1H,t,J=4.4Hz), 7.42(1H,d,J=7.8Hz),
7.49(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz), 7.72(1H,t,J=6.8Hz),
8.07(2H,d,J=7.3Hz), 8.46(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:891(MH+).
【0347】
実施例67
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9,10-O- エチリデン-9- ジヒドロバッカチンIII
【0348】
融点;104-106 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.20-2.10(5H,m), 1.25(3H,s), 1.42(9H,s), 1.49(3H,d,J=4.8Hz),
1.50(3H,s), 1.62(3H,s), 1.74(3H,s), 2.30-2.50(1H,m), 2.32(3H,s),
2.93(1H,d,J=4.8Hz), 4.12(1H,d,J=7.4Hz), 4.24(1H,d,J=8.8Hz),
4.29(1H,br), 4.33(1H,d,J=8.8Hz), 4.72(1H,d,J=2.0Hz), 4.92(1H,s),
5.06(1H,q,J=4.8Hz), 5.25(1H,d,J=8.3Hz), 5.39(1H,d,J=10.0Hz),
5.44(1H,d,J=10.0Hz), 6.01(1H,d,J=4.8Hz), 6.05-6.20(1H,m),
6.31(1H,d,J=2.9Hz), 6.35(1H,dd,J=2.9Hz,J=1.9Hz), 7.22(1H,s like),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.13(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:810(MH+)
【0349】
実施例68
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0350】
融点;140-143 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.20-2.20(5H,m), 1.25(3H,s), 1.41(9H,s), 1.48(3H,s), 1.63(3H,s),
2.27(3H,s), 2.37(1H,dd,J=15.1Hz,J=5.3Hz), 2.90(1H,d,J=4.4Hz),
4.15(1H,d,J=7.3Hz), 4.23(1H,d,J=8.3Hz), 4.31(1H,d,J=8.3Hz),
4.50(1H,s like), 4.62(1H,s like), 4.91(1H,s), 5.20-5.40(2H,m),
5.23(1H,d,J=5.9Hz), 5.46(1H,d,J=10.2Hz), 5.57(1H,d,J=17.6Hz),
5.71(1H,d,J=9.8Hz), 5.90-6.20(3H,m), 7.20-7.50(7H,m),
7.60(1H,t,J=7.9Hz), 8.11(2H,d,J=7.9Hz). FAB mass:832(MH+)
【0351】
実施例69
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0352】
融点;138-141 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23-1.29(4H, m), 1.27(3H, s), 1.39(9H, s), 1.41(3H, s),
1.58(3H, s), 1.63(3H, s), 1.66(3H, s), 1.74(3H, s), 1.85(1H, s),
1.98-2.39(5H, m), 2.94(1H, d, J=4.9Hz), 3.84(1H, d, J=7.3Hz),
4.06(1H, m), 4.30(2H, AB type q, J=8.3Hz), 4.55(1H, br),
4.79(1H, d, J=8.3Hz), 4.88(1H, s), 5.07(1H, s),
5.34(1H, d, J=9.3Hz), 5.55(1H, d, J=6.8Hz), 5.83(1H, d, J=9.8Hz),
6.05(2H, m), 7.22(1H, dd,J=7.3Hz, J=4.9Hz), 7.41(1H, d, J=7.8Hz),
7.47(2H, t, J=7.8Hz), 7.60(1H, t, J=7.3Hz), 7.71(1H, t, J=6.4Hz),
8.05(2H,d,J=6.8Hz), 8.50(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:877(MH+).
【0353】
実施例70
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII
【0354】
融点;155-157 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.00-1.20(2H,m), 1.20-1.50(2H,m), 1.22(3H,s), 1.43(9H,s),
1.47(3H,s), 1.50-2.10(6H,m), 1.56(6H,s), 1.60(6H,s),
2.35(1H,t like,J-10.8Hz), 2.87(1H,d,J=4.4Hz), 4.11(1H,d,J=7.4Hz),
4.20(1H,d,J=8.8Hz), 4.27(1H,d,J=8,8Hz), 4.59(1H,s), 4.87(1H,s),
5.28(1H,d,J=8.8Hz), 5.56(1H,d,J=7.4Hz), 5.84(1H,d,J=8.8Hz),
5.95-6.10(2H,m), 7.36(2H,d,J=5.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.61(1H,t,J=7.8Hz), 8.04(2H,d,J=7.8Hz), 8.58(2H,d,J=5.9Hz).
FAB mass:861(MH+)
【0355】
実施例71
7 α,9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7- フルオロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
【0356】
融点:139-142.5 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.17(3H,s), 1.40(9H,s), 1.58(3H,s), 1.63(6H,s), 1.82(1H,s),
2.08-2.35(2H,m), 2.28(3H,s), 2.37(1H,dd,J=9.8,J=15.1Hz),
2.40-2.55(1H,m), 2.55-2.67(4H,m), 2.85(1H,dd,J=4.4,J=13.7Hz),
2.89(1H,dd,J=4.4,J=13.7Hz), 3.48(1H,d,J=5.2Hz), 3.74(4H,t,J=4.6Hz),
4.10-4.28(1H,br), 4.18(1H,d,J=8.3Hz), 4.25(1H,d,J=8.3Hz),
4.38(1H,d,J=8.3Hz), 4.61(1H,br s), 4.75(1H,br d,J=46.4Hz),
4.91(1H,t,J=4.4Hz), 4.95(1H,br d,J=5.9Hz), 5.31(1H,br d,J=9.1Hz),
5.37(1H,d,J=8.3Hz), 5.66(1H,br d,J=9.1Hz), 5.90(1H,d,J=5.2Hz),
6.07(1H,br t,J=8.3Hz), 7.28(1H,t,J=7.3Hz), 7.35(2H,t,J=7.3Hz),
7.41(2H,d,J=7.3Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.8Hz),
8.09(2H,d,J=7.8Hz)
FAB mass : 923(MH+)
【0357】
実施例72
7 α,9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7- フルオロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0358】
融点:154-158 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.19(3H,s), 1.41(9H,s), 1.42(3H,s), 1.56(3H,s), 1.61(3H,s),
1.62(3H,s), 1.63(3H,s), 1.87(1H,s), 2.32(3H,s), 2.08-2.47(4H,m),
3.46(1H,d,J=5.4Hz), 4.28-4.40(1H,br), 4.31(1H,d,J=8.5Hz),
4.36(1H,d,J=8.5Hz), 4.59(1H,d,J=8.6Hz), 4.63(1H,br s),
4.87(1H,ddd,J=3.9,J=7.8,J=45.9Hz), 4.93-4.97(1H,m),
5.31(1H,br d,J=9.6Hz), 5.52(1H,d,J=8.6Hz), 5.69(1H,br d,J=9.6Hz),
5.92(1H,d,J=5.4Hz), 6.12(1H,br t,J=8.3Hz), 7.35(2H,d,J=6.2Hz),
7.48(2H,t,J=7.6Hz), 7.62(1H,t,J=7.6Hz), 8.10(2H,d,J=7.6Hz),
8.60(2H,d,J=6.2Hz)
FAB mass : 853(MH+)
【0359】
実施例73
7 α,9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7- フルオロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
【0360】
融点:134-138.5 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.19(3H,s), 1.41(9H,s), 1.57(3H,s), 1.63(3H,s), 1.72(3H,s),
1.81(1H,s), 2.10-2.50(4H,m), 2.33(3H,s), 2.50-2.75(4H,m),
2.82-2.93(2H,m), 3.49(1H,d,J=5.2Hz), 3.75(4H,t,J=4.6Hz),
4.00(1H,br s), 4.21(1H,br d,J=8.8Hz), 4.26(1H,d,J=8.3Hz),
4.49(1H,d,J=8.3Hz), 4.71(1H,br s), 4.76(1H,br d,J=46.5Hz),
4.91(1H,t,J=4.2Hz), 4.96(1H,br d,J=6.4Hz), 5.33-5.42(3H,m),
5.91(1H,d,J=5.2Hz), 6.10(1H,br t,J=8.3Hz), 6.32(1H,d,J=2.9Hz),
6.34-6.38(1H,m), 7.38(1H,br s), 7.49(2H,t,J=7.3Hz),
7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.10(2H,d,J=7.3Hz)
FAB mass : 913(MH+)
【0361】
実施例74
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0362】
融点;146-149 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.40(9H,s), 1.46(3H,s), 1.59(3H,s), 1.60-2.10(5H,m),
2.27(3H,s), 2.30-2.45(1H,m), 2.58-2.94(6H,m), 2.90(1H,d,J=4.4Hz),
3.74(4H,t,J=4.8Hz), 4.09(1H,d,J=7.4Hz), 4.23(1H,d,J=8.8Hz),
4.31(1H,d,J=8.8Hz), 4.50(1H,br), 4.62(1H,s), 4.91(1H,s),
5.04(1H,t,J=3.9Hz), 5.22(1H,d,J=7.4Hz), 5.31(1H,d,J=9.3Hz),
5.70(1H,d,J=9.3Hz), 6.05(1H,d,J=4.4Hz), 6.05-6.18(1H,m),
7.20-7.48(7H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.11(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:905(MH+)
【0363】
実施例75
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9,10-O- エチリデン-9- ジヒドロバッカチンIII
【0364】
融点;120-122 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.10-2.10(5H,m), 1.23(3H,s), 1.25(3H,s), 1.42(9H,s),
1.49(3H,d,J=5.3Hz), 1.57(3H,s), 1.61(3H,s), 2.20-2.40(1H,m),
2.26(3H,s), 2.90(1H,d,J=4.9Hz), 4.08(1H,d,J=7.3Hz),
4.25(1H,d,J=8.8Hz), 4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.62(1H,s), 4.80-5.00(2H,m),
5.06(1H,q,J=5.3Hz), 5.22(1H,d,J=7.3Hz), 5.32(1H,d like,J=9.3Hz),
5.79(1H,d like,J=9.3Hz), 6.03(1H,d,J=4.9Hz), 6.05-6.20(1H,m),
7.38(2H,d,J=4.8Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.11(2H,d,=7.8Hz), 8.61(2H,d,J=4.8Hz).
FAB mass:821(MH+)
【0365】
実施例76
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-エチル-2- ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0366】
融点;125-164 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.95(3H,t,J=6.8Hz), 1.11-1.48(6H,m), 1.25(6H,s), 1.29(3H,s),
1.66(3H,s), 1.90-2.37(5H,m), 2.89(1H,d,J=4.4Hz),
3.71(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,m), 4.31(2H,s),
4.67(1H,d,J=8.3Hz), 5.01(1H,d,J=9.8Hz), 5.05(1H,s),
5.45(1H,d,J=6.8Hz), 5.91(1H,d,J=9.8Hz), 6.07(1H,d,J=4.4Hz),
6.21(1H,t,J=8.0Hz), 7.36(2H,d,J=5.9Hz), 7.49(2H,t,J=7.3Hz),
7.62(1H,t,J=7.3Hz), 8.04(2H,d,J=8.3Hz), 8.56(2H,d,J=5.4Hz).
FAB mass:905(MH+).
【0367】
実施例77
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0368】
融点;133-136 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.42(9H,s), 1.49(3H,s), 1.63(3H,s), 1.75(3H,s),
1.80-2.15(5H,m), 2.30-2.44(1H,m), 2.33(3H,s), 2.93(1H,d,J=4.9Hz),
4.17(1H,d,J=6.8Hz), 4.23(1H,d,J=8.8Hz), 4.33(1H,d,J=8.8Hz),
4.72(1H,s), 4.92(1H,s), 5.24(1H,d,J=6.3Hz), 5.30(1H,d,J=6.8Hz),
5.38(1H,d,J=10.2Hz), 5.42-5.54(2H,m), 5.58(1H,d,J=17.5Hz),
5.96-6.08(2H,m), 6.11(1H,t,J=7.9Hz), 6.31(1H,d,J=3.4Hz),
6.34(1H,dd,J=3.4Hz,J=1.9Hz), 7.39(1H,s like), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:822(MH+)
【0369】
実施例78
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-エチル-2- ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0370】
融点;161-163 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.95(3H,t,J=7.3Hz), 1.26(3H,s), 1.30(3H,s), 1.36(9H,s),
1.39(3H,s), 1.57(3H,s), 1.62(3H,s), 1.67(3H,s),
1.82-2.35(4H,m), 2.49(3H,s), 2.89(1H,d,J=4.4Hz),
3.75(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,br), 4.38(2H,s),
4.67(1H,d,J=7.8Hz), 5.01(1H,d,J=9.8Hz), 5.10(1H,s),
5.45(1H,d,J=6.8Hz), 5.82(1H,brd,J=9.3Hz), 6.04(1H,d,J=4.4Hz),
6.24(1H,t,J=8.0Hz), 7.36(2H,d,J=5.4Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.24(2H,d,J=7.3Hz), 8.56(2H,d,J=5.4Hz).
FAB mass:879(MH+).
【0371】
実施例79
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0372】
融点;140-143 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.41(9H,s), 1.47(3H,s), 1.60(3H,s), 1.60-2.15(5H,m),
1.73(3H,s), 2.20-2.42(1H,m), 2.32(3H,s), 2.52-2.84(6H,m),
2.92(1H,d,J=4.9Hz), 3.74(4H,t,J=4.4Hz), 4.11(1H,d,J=6.9Hz),
4.23(1H,d,J=8.3Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.72(1H,s), 4.91(1H,s),
5.04(1H,t,J=3.9Hz), 5.24(1H,d,J=6.9Hz), 5.45(1H,d,J=9.3Hz),
5.99(1H,d,J=4.9Hz), 6.03-6.18(1H,m), 6.31(1H,s like),
6.34(1H,s like), 7.38(1H,s like), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:895(MH+)
【0373】
実施例80
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII
【0374】
融点;145-148 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.43(3H,s), 1.44(9H,s), 1.52(3H,s), 1.56(3H,s),
1.61(3H,s), 1.71(3H,s), 1.80-2.20(4H,m), 2.22-2.31(2H,m),
2.35(3H,s), 2.94(1H,d,J=4.9Hz), 4.17(1H,d,J=7.3Hz),
4.23(1H,d,J=8.3Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.88(1H,d,J=2.5Hz),
4.92(1H,s), 5.34(1H,d,J=9.3Hz), 5.56(1H,d,J=7.3Hz),
5.94(1H,d,J=9.3Hz), 5.96(1H,d,J=4.9Hz), 6.09(1H,t,J=8.3Hz),
7.22(1H,dd,J=7.3Hz,J=4.9Hz), 7.38-7.50(3H,m), 7.59(1H,t,J=7.8Hz),
7.72(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz), 8.54(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:835(MH+)
【0375】
実施例81
7 α,9β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-7-デオキシ-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-7- フルオロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
【0376】
融点:124.5-129.5 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.02(3H,t,J=7.3Hz), 1.19(3H,s), 1.40(9H,s), 1.57(3H,s), 1.63(3H,s),
1.72(3H,s), 1.81(1H,s), 1.75-1.90(2H.m), 2.15-2.55(6H,m),
2.55-2.67(4H,m), 2.82-2.93(2H,m), 3.49(1H,d,J=5.4Hz),
3.74(4H,t,J=5.1Hz), 3.92(1H,br s), 4.22(1H,d,J=8.3Hz),
4.27(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz), 4.66-4.73(1H,br),
4.68-4.85(1H,m), 4.87-4.95(2H,m), 5.30-5.41(3H,m),
5.91(1H,d,J=5.4Hz), 6.08(1H,br t,J=8.1Hz), 6.33(1H,d,J=3.4Hz),
6.36(1H,dd,J=3.4,J=1.5Hz), 7.39(1H,d,J=1.5Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.62(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz)
【0377】
実施例82
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII
【0378】
融点;147-150 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.29(3H,s), 1.40(3H,s), 1.42(9H,s), 1.52(3H,s), 1.54(3H,s),
1.55(6H,s), 1.61(3H,s), 1.80-2.23(6H,m), 2.51(3H,s),
2.94(1H,d,J=4.9Hz), 4.18(1H,d,J=7.3Hz), 4.22(1H,d,J=7.3Hz),
4.34(1H,d,J=8.3Hz), 4.94(1H,s), 5.10(1H,d,J=10.2Hz),
5.49(1H,d,J=7.3Hz), 6.03(1H,d,J=10.2Hz), 6.15(1H,t,J=8.8Hz),
7.18-7.33(1H,m), 7.37-7.55(3H,m), 7.60(1H,t,J=7.4Hz),
7.67-7.80(1H,m), 8.15(2H,d,J=7.4Hz), 8.49(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:849(MH+)
【0379】
実施例83
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-4- O- プロピオニルバッカチン III
【0380】
融点;148-150 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.28(3H,s), 1.32(3H,t,J=7.5Hz), 1.40(3H,s), 1.44(9H,s), 1.58(3H,s),
1.65(3H,s), 1.66(3H,s), 2.18(2H,br), 2.27(1H,m), 2.68(2H,q,J=7.5Hz),
2.96(1H,d,J=4.9Hz), 3.88(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,m),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.41(1H,d,J=8.3Hz), 4.68(1H,d,J=7.8Hz),
4.85(1H,br), 5.05(1H,t-br), 5.32(1H,m), 5.52(1H,d,J=7.3Hz),
5.87(1H,d,J=9.9Hz), 6.03(1H,d,J=4.9Hz), 6.09(1H,t,J=8.8Hz),
7.24(1H,m), 7.42(1H,d,J=7.8Hz), 7.47(2H,t,J=7.5Hz),
7.60(1H,t,J=7.5Hz), 7.73(1H,td,J=7.8Hz,J=2Hz), 8.13(2H,m),
8.52(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:866(MH+)
【0381】
実施例84
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0382】
融点;145-151 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.29(3H,s), 1.38(3H,s), 1.44(9H,s), 1.50(3H,s), 1.55(3H,s),
1.56(3H,s), 1.64(3H,s), 1.66(3H,s), 2.07-2.30(4H,m),
2.55(3H,s), 2.94(1H,d,J=5.4Hz), 3.86(1H,d,J=7.3Hz), 4.05(1H,m),
4.36(2H,AB type q,J=8.3Hz), 4.69(1H,d,J=7.8Hz), 5.10(1H,d,J=10.3Hz),
5.11(1H,s like), 5.45(1H,d,J=7.8Hz), 5.99-6.03(2H,m),
6.16(1H,t,J=9.3Hz), 7.24(1H,m), 7.43-7.48(3H,m),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 7.73(1H,t,J=6.8Hz), 8.14(2H,d,J=7.8Hz),
8.47(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:865(MH+).
【0383】
実施例85
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-4- O- プロピオニルバッカチン III
【0384】
融点;147-150 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(s), 1.38(s), 1.40(3H,t,J=7.3Hz), 1.44(9H,s), 1.50(s), 1.55(s),
1.57(s), 1.64(s), 1.65(s), 2.12(1H,dd,J=14.7Hz,J=8.8Hz),
2.20(2H,t,J=3.4Hz), 2.29(1H,dd,J=14.7Hz,J=8.8Hz), 2.88(2H,q,J=7.5Hz),
2.94(1H,d,J=5.4Hz), 3.88(1H,d,J=7.3Hz), 4.05(1H,m),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.44(1H,d,J=8.3Hz), 4.67(1H,d,J=7.8Hz),
5.07(1H,m), 5.45(1H,d,J=7.3Hz), 6.01(2H,m), 6.14(1H,t,J=9Hz),
7.24(1H,m), 7.44(1H,d,J=8.3Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 7.73(1H,td,J=7.5Hz,J=1.5Hz), 8.14(2H,m),
8.47(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:879(M+).
【0385】
実施例86
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0386】
融点;150-153 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H, s), 1.40(3H, s), 1.44(9H, s), 1.58(3H, s), 1.64(3H, s),
1.66(3H, s), 1.69(3H, s), 2.05-2.32(4H, m), 2.40(3H, s),
2.95(1H, d, J=4.9Hz), 3.86(1H, d, J=7.8Hz), 4.06(1H, m),
4.35(2H, AB type q, J=8.3Hz), 4.70(d, J=8.3Hz), 4.85(1H, d, J=2.4Hz),
5.11(1H, s), 5.35(1H. d, J=9.3Hz), 5.53(1H, d, J=7.3Hz),
5.90(1H,d,J=9.8Hz), 6.03(1H,d,J=5.4Hz), 6.10(1H,t,J=8.3Hz),
7.24(1H,m), 7.41(1H,d,J=7.8Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.59(1H,t,J=7.3Hz), 7.73(1H,t,J=5.9Hz), 8.11(2H,d,J=8.8Hz),
8.52(1H,d,J=4.9Hz).
FAB mass:852(MH2 +).
【0387】
実施例87
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
【0388】
融点;140-145 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(3H,s), 1.44(9H,s), 1.52(3H,s), 1.54(3H,s), 1.62(3H,s),
1.68(3H,s), 2.13-2.30(4H,m), 2.55(3H,s), 2.95(1H,d,J=4.9Hz),
3.89(1H,d,J=6.8Hz), 4.08(1H,m), 4.35(2H,AB type q,J=8.3Hz),
4.61(1H,d,J=8.3Hz), 5.12(3H,m), 5.19(1H,d,J=6.4Hz),
5.45(1H,d,J=10.7Hz), 5.56(1H,d,J=17.6Hz), 6.01(2H,m),
6.17(2H,m), 7.24(1H,m), 7.43-7.51(3H,m), 7.61(1H,t,J=7.3Hz),
7.73(1H,t,J=6.4Hz), 8.13(2H,d,J=7.3Hz), 8.48(1H,d,J=4.4Hz).
FAB mass:864(MH2 +).
【0389】
実施例88
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
【0390】
融点;135-139℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(3H,s), 1.43(9H,s), 1.51(3H,s), 1.54(3H,s), 1.61(3H,s),
1.64(3H,s), 2.09-2.34(4H,m), 2.55(3H,s), 2.62(4H,m),
2.77(2H,AB type dq,J=26.9Hz,J=3.4Hz), 2.95(1H,d,J=4.9Hz),
3.73(4H,t like,4.9Hz), 3.81(1H,d,J=7.3Hz), 4.07(1H,m),
4.35(2H,AB type q,J=8.3Hz), 4.71(1H,d,J=8.3Hz), 4.99(1H,t,J=4.4Hz),
5.10(1H,d,J=10.3Hz), 5.12(1H,d,J=7.3Hz), 6.01(1H,d,J=5.4Hz),
6.02(1H,d,J=4.9Hz), 6.16(1H,t,J=7.8Hz), 7.23(1H,m),
7.43(1H,d,J=7.8Hz), 7.49(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.8Hz),
7.73(1H,t,J=7.8Hz), 8.13(2H,d,J=7.3Hz), 8.47(1H,d,J=4.9Hz).
FAB mass:936(MH+).
【0391】
実施例89
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-( ベンゾイルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0392】
融点;150-153 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.05-1.13(2H,m), 1.21(3H,s), 1.38-1.50(2H,m), 1.43(3H,s),
1.46(3H,s), 1.55-1.75(2H,m), 1.60(3H,s), 1.78-2.11(5H,m),
2.38(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.7Hz), 2.85(1H,d,J=4.9Hz),
4.09(1H,d,J=6.9Hz), 4.18(1H,d,J=8.8Hz), 4.27(1H,d,J=8.8Hz),
4.73(1H,s like), 4.88(1H,s like), 4.93(1H,s like), 5.18-5.27(2H,m),
5.44(1H,d,J=10.3Hz), 5.55(1H,d,J=17.1Hz),
5.85(1H,dd,J=9.3Hz,J=2.5Hz), 5.94-6.09(3H,m), 7.24-7.57(11H,m),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 7.84(2H,d like,J=8.3Hz), 8.04(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:862(MH+)
【0393】
実施例90
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-4- O- プロピオニルバッカチン III
【0394】
融点;152-155 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.30(s), 1.38(s), 1.40(s), 1.41(s), 1.44(s), 1.58(s), 1.68(s),
2.06(1H,m), 2.10(1H,m), 2.22(1H,m), 2.26(1H,m), 2.63(1H,m),
2.75(1H,m), 2.91(1H,d,J=4.4Hz), 3.78(1H,d,J=7.8Hz), 4.08(1H,br),
4.39(2H,AB type q,J=8.8Hz), 4.70(1H,d,J=7.8Hz), 4.99(1H,d,J=9.8Hz),
5.48(1H,d,J=7.3Hz), 5.78(1H,d,J=9.8Hz), 6.06(1H,d,J=4.3Hz),
6.21(1H,t-br), 7.35(2H,d,J=5Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.14(2H,m), 8.59(2H,d,J=5Hz).
FAB mass:879(M+).
【0395】
実施例91
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-( ベンゾイルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0396】
融点;150-153 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04-1.13(2H,m), 1.21(3H,s), 1.36-1.47(2H,m), 1.42(3H,s),
1.44(3H,s), 1.53-2.08(7H,m), 1.57(3H,s),
2.37(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.8Hz), 2.53-2.73(5H,m),
2.77(1H,dd,J=13.6Hz,J=3.9Hz), 2.85(1H,d,J=4.4Hz),
3.73(4H,t,J=4.4Hz), 4.17(1H,d,J=6.8Hz), 4.26(1H,d,J=8.8Hz),
4.30(1H,d,J=8.8Hz), 4.73(1H,d,J=2.4Hz), 4.87(1H,br s),
5.00(1H,t,J=4.4Hz), 5.14(1H,d,J=6.8Hz), 5.85(1H,dd,J=9.3Hz,J=2.5Hz),
5.97-6.06(2H,m), 7.23-7.56(10H,m), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
7.84(1H,d,J=7.3Hz), 8.04(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:935(MH+)
【0397】
実施例92
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- エトキシカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0398】
融点;117-120 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.34(3H,t,J=7.4Hz), 1.40(9H,s), 1.62(3H,s),
1.65(3H,br s), 1.67(3H,s), 1.88(1H,s), 1.99-2.29(3H,m),
2.47(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.7Hz), 2.86(1H,d,J=4.3Hz),
3.87(1H,d,J=6.8Hz), 3.97(1H,br), 4.08(1H,m), 4.30-4.66(6H,m),
5.17-5.36(3H,m), 5.45(1H,d,J=10.8Hz), 5.57(1H,d,J=17.1Hz),
5.66(1H,d,J=9.7Hz), 5.92(1H,br t,J=7.3Hz),
6.03(1H,ddd,J=17.1Hz,J=10.8Hz,J=6.3Hz), 6.11(1H,d,J=4.3Hz),
7.24-7.49(7H,m), 7.58(1H,t,J=7.3Hz), 8.03(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:878(MH+).
【0399】
実施例93
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- エトキシカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0400】
融点;121-123 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.37(3H,t,J=6.9Hz), 1.38(9H,s), 1.63(3H,s), 1.68(3H,s),
1.75(3H,s), 1.88(1H,s), 2.02-2.12(1H,m), 2.18-2.37(2H,m),
2.45(1H,dd,J=15.2Hz,J=9.8Hz), 2.88(1H,d,J=4.9Hz), 3.80-3.94(2H,m),
4.08(1H,br), 4.29-4.61(5H,m), 4.70(1H,s like), 5.18-5.29(2H,m),
5.29(1H,d,J=7.0Hz), 5.30-5.45(2H,m), 5.46(1H,d,J=10.7Hz),
5.57(1H,d,J=17.0Hz), 5.97-6.15(2H,m), 6.10(1H,d,J=4.9Hz),
7.38(1H,s like), 7.44(2H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,t,J=7.8Hz),
8.05(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:868(MH+).
【0401】
実施例94
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-4-O- エトキシカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0402】
融点;128-131 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.33(3H,t,J=7.3Hz), 1.40(9H,s), 1.60(3H,s), 1.64(6H,s),
1.86(1H,s), 2.00-2.09(1H,m), 2.14-2.30(2H,m),
2.46(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.7Hz), 2.56-2.71(4H,m),
2.75(1H,dd,J=13.6Hz,J=5.3Hz), 2.80-2.91(2H,m), 3.73(4H,t,J=5.3Hz),
3.78(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,br), 4.29-4.48(3H,m), 4.50-4.68(3H,m),
5.03(1H,t like,J-5.3Hz), 5.19-5.35(3H,m), 5.65(1H,d,J=9.8Hz),
5.92(1H,br t,J=6.8Hz), 6.09(1H,d,J=4.4Hz), 7.25-7.50(7H,m),
7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.03(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:951(MH+).
【0403】
実施例95
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII
【0404】
融点;182-184 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.37(9H,s), 1.42(6H,s), 1.47(3H,br s), 1.50(3H,s),
1.56(3H,s), 1.62(3H,s), 1.75-2.11(6H,m),
2.22(1H,dd,J=14.2Hz,J=10.2Hz), 2.30-2.50(1H,m), 2.42(3H,s),
2.91(1H,d,J=4.4Hz), 4.12(1H,d,J=7.3Hz), 4.28(1H,d,J=8.3Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.58(1H,br), 4.92(1H,s), 5.00(1H,d,J=10.2Hz),
5.51(1H,d,J=7.3Hz), 5.92(1H,d,J=10.2Hz), 5.98(1H,d,J=4.4Hz),
6.17-6.29(1H,m), 7.36(2H,d,J=5.4Hz), 7.47(2H,t,J=7.9Hz),
7.60(1H,t,J=7.9Hz), 8.13(2H,d,J=7.9Hz), 8.58(2H,d,J=5.4Hz).
FAB mass:849(MH+).
【0405】
実施例96
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- エトキシカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0406】
融点;130-132 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.26(3H,s), 1.36(3H,t,J=6.8Hz), 1.41(9H,s), 1.61(3H,s), 1.65(3H,s),
1.73(3H,s), 1.85(1H,s), 2.00-2.10(1H,m), 2.19-2.39(2H,m),
2.42(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.8Hz), 2.54-2.93(7H,m), 3.73(4H,t,J=4.4Hz),
3.80(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,br), 4.25-4.50(3H,m),
4.53(1H,d,J=8.8Hz), 4.61(1H,d,J=7.8Hz), 4.70(1H,s),
5.03(1H,t,J=4.4Hz), 5.17-5.45(4H,m), 5.99(1H,t,J=7.8Hz),
6.08(1H,d,J=4.4Hz), 6.28-6.42(2H,m), 7.38(1H.s like),
7.45(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.05(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:941(MH+).
【0407】
実施例97
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-チエニル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0408】
融点;135-137 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.41(9H,s), 1.48(3H,s), 1.63(3H,s), 1.66(3H,s),
1.80-2.22(5H,m), 2.31(3H,s), 2.37(1H,dd,J=15.1Hz,J=10.2Hz),
2.92(1H,d,J=5.3Hz), 4.16(1H,d,J=6.9Hz), 4.24(1H,d,J=8.8Hz),
4.33(1H,d,J=8.8Hz), 4.57(1H,s), 4.64(1H,s), 4.93(1H,s),
5.23(1H,d,J=6.4Hz), 5.29(1H,d,J=6.9Hz), 5.46(1H,d,J=10.8Hz),
5.50-5.74(3H,m), 5.96-6.18(3H,m), 6.98(1H,dd,J=5.4Hz,J=4.0Hz),
7.10(1H,d,J=4.0Hz), 7.22-7.27(1H,m), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:838(MH+).
【0409】
実施例98
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-チエニル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0410】
融点;135-138 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.41(9H,s), 1.47(3H,s), 1.59(3H,s), 1.60-2.15(5H,m),
1.65(3H,s), 2.31(3H,s), 2.36(1H,dd,J=15.2Hz,J=9.8Hz),
2.57-2.86(6H,m), 2.91(1H,d,J=4.9Hz), 3.74(4H,t,J=4.8Hz),
4.10(1H,d,J=6.8Hz), 4.23(1H,d,J=8.3Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz),
4.64(1H,s), 4.92(1H,s), 5.04(1H,t,J=3.9Hz), 5.22(1H,d,J=6.8Hz),
5.54(1H,d,J=9.8Hz), 5.60(1H,d,J=9.8Hz), 5.99(1H,d,J=4.9Hz),
6.08(1H,t,J=7.8Hz), 6.97(1H,dd,J=5.3Hz,J=3.4Hz), 7.10(1H,d,J=3.4Hz),
7.20-7.20(1H,m), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=7.8Hz),
8.12(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:911(MH+).
【0411】
実施例99
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-4- O- エトキシカルボニル-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0412】
融点;131-135 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.37(3H,t,J=7.3Hz), 1.41(3H,s), 1.45(9H,s),
1.59(3H,s), 1.65(6H,s), 1.74(3H,s), 1.87-2.39(1H,d,J=4.4Hz),
2.86(1H,d,J=4.4Hz), 3.63(1H,d,J=7.3Hz), 4.04(1H,m),
4.34(2H,m), 4.48(1H,q,J=7.3Hz), 4.53(1H,d,J=8.8Hz),
4.67(1H,d,J=7.8Hz), 4.80(1H,d,J=2.8Hz), 5.23(1H,d,J=7.8Hz),
5.57(1H,d,J=7.3Hz), 5.59(2H,m), 6.07(1H,d,J=4.9Hz),
7.24(1H,dd,J=7.3Hz,J=4.9Hz), 7.45(2H,t,J=7.8Hz),
7.58(1H,t,J=7.3Hz), 7.73(1H,dt,J=7.8Hz,J=2.0Hz),
8.05(2H,d,J=7.2Hz), 8.50(1H,d,J=3.9Hz).
FAB mass:881(MH+).
【0413】
実施例100
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-4- O- エトキシカルボニル-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0414】
融点;132-137 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23(3H,s), 1.37(3H,t,J=7.3Hz), 1.41(9H,s), 1.59(3H,s),
1.62(3H,s), 1.64(3H,s), 1.66(6H,s), 2.02-2.48(4H,m),
2.87(1H,d,J=4.4Hz), 3.79(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,m),
4.35(1H,d,J=8.8Hz), 4.43(2H,q,J=7.3Hz), 4.52(1H,d,J=8.8Hz),
4.62(2H,s), 5.21(1H,s), 5.30(1H,d,J=8.3Hz),
5.66(1H,d,J=7.3Hz), 5.75(1H,d,J=9.8Hz), 5.94(1H,t,J=8.0Hz),
6.12(1H,d,J=4.4Hz), 7.37(2H,d,J=4.9Hz), 7.44(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.03(2H,d,J=7.3Hz), 8.60(2H,d,J=5.4Hz).
FAB mass:881(MH+).
【0415】
実施例101
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-4- O- エトキシカルボニル-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0416】
融点;149-153 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.28(3H,s), 1.38(9H,s), 1.41(3H,s), 1.42(3H,s),
1.45(3H,t,J=7.3Hz), 1.53(3H,s), 1.59(3H,s), 1.65(3H,s),
1.67(3H,s), 2.02-2.27(4H,m), 2.91(1H,d,J=3.9Hz),
3.78(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,m), 4.53(1H,d,J=8.8Hz),
4.54(3H,m), 4.63(1H,d,7.8Hz), 5.09(1H,d,J=10.3Hz), 5.21(1H,s),
5.53(1H,d,J=7.3Hz), 5.82(1H,d,J=9.8Hz), 6.10(1H,d,J=4.4Hz),
6.17(1H,t,J=8.3Hz), 7.39(2H,d,J=4.9Hz), 7.44(2H,t,J=7.8Hz),
7.59(1H,t,J=7.3Hz), 8.05(2H,d,J=7.3Hz), 8.58(2H,d,J=4.9Hz).
FAB mass:895(MH+).
【0417】
実施例102
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- チオカルボネートバッカチンIII
【0418】
融点;162-165 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.30(3H,s), 1.40(9H,s), 1.50-2.15(5H,m), 1.61(3H,s),
1.62(3H,s), 2.29(3H,s), 2.41(1H,dd,J=15.2Hz,J=9.8Hz),
2.87(1H,d,J=4.9Hz), 4.10(1H,br), 4.20(1H,d,J=8.8Hz),
4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.63(1H,br), 4.85(1H,d,J=8.7Hz), 4.90(1H,s),
5.28(1H,d,J=9.2Hz), 5.58(1H,d,J=9.2Hz), 5.99(1H,d,J=4.9Hz),
6.04-6.18(2H,m), 7.20-7.45(5H,m), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.62(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:836(MH+).
【0419】
実施例103
7 α,9β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7- フルオロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0420】
融点:136-141 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.21(3H,s), 1.42(3H,s), 1.44(9H,s), 1.52(3H,s), 1.59(3H,s),
1.65(3H,s), 1.70(1H,s), 1.74(3H,s), 2.07-2.45(4H,m),
2.27(1H,d,J=9.3Hz), 2.41(3H,s), 3.50(1H,d,J=5.4Hz),
4.29(1H,d,J=8.8Hz), 4.36(1H,d,J=8.8Hz), 4.62(1H,d,J=9.1Hz),
4.84(1H,br s), 4.83-5.02(1H,m), 4.95-5.02(1H,m),
5.36(1H,br d,J=9.8Hz), 5.53(1H,d,J=9.1Hz), 5.86-5.95(2H,m),
6.10(1H,br t,J=8.5Hz), 7.23(1H,dd,J=4.9,J=7.1Hz), 7.41(1H,d,J=7.8Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 7.73(1H,dt,J=1.5,J=7.8Hz),
8.21(2H,d,J=7.63Hz), 8.46(1H,d,J=4.9Hz)
FAB mass : 853(MH+)
【0421】
実施例104
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-(1- メチルピペラジン-4- イル) エチリデン] バッカチンIII
【0422】
融点;128-130 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.42(9H,s), 1.47(3H,s), 1.58-2.10(6H,m), 1.60(3H,s),
1.73(3H,s), 2.20-2.88(9H,m), 2.32(6H,s), 2.91(1H,d,J=4.9Hz),
4.11(1H,d,J=6.9Hz), 4.23(1H,d,J=8.3Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz),
4.77(1H,s like), 4.91(1H,s like), 5.03(1H,t,J=3.9Hz),
5.23(1H,d,J=6.9Hz), 5.37(1H,d,J=9.3Hz), 5.43(1H,d,J=9.3Hz),
5.99(1H,d,J=4.9Hz), 6.10(1H,t,J=8.0Hz), 6.31(1H,d,J=3.4Hz),
6.35(1H,dd,J=3.4Hz,J=1.9Hz), 7.39(1H,d,J=1.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:908(MH+).
【0423】
実施例105
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-ジメチルアミノエチリデン) バッカチンIII
【0424】
融点;135-136 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.42(9H,s), 1.47(3H,s), 1.61(3H,s), 1.70-2.10(5H,m),
1.74(3H,s), 2.20-2.35(1H,m), 2.32(3H,s), 2.39(6H,s),
2.67(1H,dd,J=13.2Hz,J=4.9Hz), 2.77(1H,dd,J=13.2Hz,J=4.9Hz),
2.92(1H,d,J=4.8Hz), 4.12(1H,d,J=7.4Hz), 4.23(1H,d,J=8.3Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.72(1H,s), 4.92(1H,s), 5.03(1H,t like,J=4.9Hz),
5.25(1H,d,J=7.4Hz), 5.37(1H,d,J=10.3Hz), 5.45(1H,d,J=10.3Hz),
6.00(1H,d,J=4.8Hz), 6.10(1H,t,J=8.3Hz), 6.31(1H,d,J=3.4Hz),
6.35(1H,dd,J=3.4Hz,J=2.1Hz), 7.39(1H,d,J=2.1Hz), 7.47(2H,t,J=7.4Hz),
7.60(1H,t,J=7.4Hz), 8.12(2H,d,J=7.4Hz).
FAB mass:853(MH+).
【0425】
実施例106
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(2-ピリジル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-4- O- エトキシカルボニル-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0426】
融点;118-122 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.40(3H,s), 1.42(3H,t,J=7.3Hz), 1.45(9H,s),
1.56(3H,s), 1.58(3H,s), 1.64(3H,s), 1.67(3H,s),
2.02-2.48(4H,m), 2.83(1H,d,J=4.9Hz), 3.86(1H,d,J=7.8Hz),
4.09(1H,br), 4.12(1H,d,J=7.3Hz), 4.51(3H,m),
4.64(1H,d,J=7.3Hz), 5.13(1H,d,J=10.3Hz), 5.23(1H,br),
5.51(1H,d,J=9.9Hz), 6.05(2H,m), 7.23(1H,m), 7.45(3H,m),
7.58(1H,t,J=7.3Hz), 7.82(1H,t,J=6.8Hz), 8.06(2H,d,J=7.3Hz),
8.46(1H,m).
FAB mass:895(MH+).
【0427】
実施例107
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-(1- メチルピペラジン-4- イル) エチリデン] バッカチン III
【0428】
融点;118-128 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.02(3H,t,J=7.3Hz), 1.28(3H,s), 1.41(9H,s), 1.61(3H,s),
1.65(3H,s), 1.70(3H,s), 1.84(2H,m), 2.03-3.07(20H,m),
3.82(1H,d,J=7.3Hz), 4.08(1H,br), 4.36(2H,AB type q,J=8.3Hz),
4.70(1H,s), 5.01(1H,t,J=2.8Hz), 5.06(1H,s),
5.20(1H,d,J=7.3Hz), 5.33(2H,br), 6.03(1H,d,J=4.4Hz),
6.09(1H,t,J=8.2Hz), 6.33(1H,d,J=2.8Hz), 6.36(1H,d,J=2.4Hz),
7.39(1H,s), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.61(1H,t,J=6.8Hz),
8.12(2H,d,J=7.4Hz).
FAB mass:952(MH+).
【0429】
実施例108
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-チエニル) プロピオニル]-4-O- エトキシカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0430】
融点;126-130 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.30-1.45(3H,m), 1.41(3H,s), 1.61(3H,s), 1.64(3H,s),
1.67(3H,s), 1.84(1H,s), 2.00-2.12(1H,m), 2.17-2.30(2H,m),
2.45(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.8Hz), 2.52-2.94(7H,m),
3.73(4H,t like,J-4.4Hz), 3.79(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,br),
4.13-4.46(3H,m), 4.46-4.70(3H,m), 5.03(1H,t,J=3.9Hz),
5.16-5.27(2H,m), 5.53(2H,br), 5.86-6.02(1H,m), 6.10(1H,d,J=4.4Hz),
6.97(1H,dd,J=4.9Hz,J=3.4Hz), 7.11(1H,d,J=3.4Hz), 7.18-7.35(1H,m),
7.44(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.04(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:957(MH+).
【0431】
実施例109
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-チエニル) プロピオニル]-4-O- エトキシカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- [2-(1- メチルピペラジン-4- イル) エチリデン] バッカチンIII
【0432】
融点;132-135 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.20-1.50(3H,s), 1.24(3H,s), 1.40(9H,s), 1.60(3H,s), 1.64(3H,s),
1.67(3H,s), 1.84(1H,s), 2.00-2.10(1H,m), 2.10-2.95(11H,m),
2.31(3H,s), 3.79(1H,d,J=7.3Hz), 4.06(1H,s), 4.11-4.50(3H,m),
4.53(1H,d,J=8.8Hz), 4.63(1H,s), 5.01(1H,t,J=4.4Hz), 5.21(2H,s like),
5.52(2H,br), 5.84-6.02(1H,m), 6.09(1H,d,J=4.9Hz),
6.97(1H,dd,J=14.9Hz,J=3.9Hz), 7.10(1H,d,J=3.9Hz), 7.20-7.35(1H,m),
7.44(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.04(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:970(MH+).
【0433】
実施例110
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-( ベンゾイルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
【0434】
融点;151-153 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04-1.30(2H,m), 1.25(3H,s), 1.30-1.55(2H,m), 1.59(3H,s),
1.64(3H,s), 1.67(3H,s), 1.70-1.86(1H,m), 1.97(1H,s),
2.03-2.32(3H,m), 2.41(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.7Hz), 2.90(1H,d,J=4.8Hz),
3.85(1H,d,J=7.3Hz), 4.07(1H,br s), 4.27(1H,d,J=8.8Hz),
4.32(1H,d,J=8.8Hz), 4.42(1H,br), 4.57(1H,br d,J=7.3Hz),
4.79(1H,d,J=2.9Hz), 5.06(1H,s), 5.19(1H,d,J=6.3Hz),
5.23(1H,d,J=7.3Hz), 5.44(1H,d,J=10.7Hz), 5.55(1H,d,J=17.6Hz),
5.89-6.18(4H,m), 6.36(1H,dd,J=3.4Hz,J=2.0Hz), 6.39(1H,d,J=3.4Hz).
FAB mass:868(MH+).
【0435】
実施例111
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-[2-(1- メチルピペラジン-4- イル) エチリデン] バッカチン III
【0436】
融点;124-127 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3-CD3OD(4:1(v/v))/TMS) δ(ppm):
1.10(4H,m), 1.28(3H,s), 1.41(9H,s), 1.57(3H,s), 1.63(3H,s),
1.74(3H,s), 2.04-3.20(16H,m), 2.70(3H,s), 3.84(1H,d,J=7.8Hz),
4.04(1H,br), 4.39(2H,AB type q,J=7.8Hz), 4.72(1H,br),
5.00(1H,t,J=3.6Hz), 5.05(1H,s), 5.23(1H,d,J=6.8Hz),
5.38(1H,d,J=6.8Hz), 6.03(2H,m), 6.33(1H,d,J=2.8Hz),
6.35(1H,t,J=2.0Hz), 7.37(1H,s), 7.48(2H,t,J=7.8Hz),
7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.05(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:951(MH2 +).
【0437】
実施例112
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-ジメチルアミノエチリデン)バッカチン III
【0438】
融点;129-136 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm):
1.10(4H,m), 1.28(3H,s), 1.42(9H,s), 1.58(3H,s), 1.63(3H,s),
1.75(3H,s), 2.03-2.36(5H,m), 2.71(3H,s), 2.91(3H,s),
3.12(2H,m), 3.90(1H,d,J=6.8Hz), 4.05(1H,m),
4.30(2H,AB type q,J=8.8Hz), 4.72(1H,s), 5.06(1H,s), 5.21(1H,br),
5.30(1H,d,J=6.8Hz), 5.38(2H,m), 6.03(2H,m),
6.33(1H,d,J=2.8Hz), 6.35(1H,d,J=2.0Hz), 7.37(1H,s),
7.49(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.04(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:896(MH2 +).
【0439】
実施例113
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-( ベンゾイルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0440】
融点;148-151 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.04-1.30(2H,m), 1.25(3H,s), 1.34-1.53(2H,m), 1.58(3H,s),
1.62(3H,s), 1.63(3H,s), 1.72-1.84(1H,m), 1.93(1H,s),
2.00-2.24(3H,m), 2.40(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.8Hz), 2.52-2.70(4H,m),
2.73(1H,dd,J=13.2Hz,J=4.9Hz), 2.81(1H,dd,J=13.2Hz,J=3.9Hz),
3.66-3.83(4H,m), 3.77(1H,d,J=6.8Hz), 4.05-4.08(1H,m),
4.27(1H,d,J=8.8Hz), 4.33(1H,d,J=8.8Hz9, 4.66(1H,d,J=8.3Hz),
4.79(1H,s like), 5.00(1H,t,J=3.9Hz), 5.06(1H,s), 5.17(1H,d,J=6.8Hz),
5.93(1H,dd,J=9.3Hz,J=2.5Hz), 6.02-6.15(2H,m), 6.35(1H,d,J=1.9Hz),
6.36(1H,dd,J=3.4Hz,J=1.9Hz), 7.12(1H,d,J=9.3Hz), 7.37(1H,s like),
7.40-7.59(5H,m), 7.61(1H,t,J=7.8Hz), 7.80(2H,d,J=8.3Hz),
8.04(2H,d,J=8.3Hz).
FAB mass:941(MH+).
【0441】
実施例114
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-7- デオキシ-4- O- エトキシカルボニル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチンIII
【0442】
融点:118-119 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.37(3H,t,J=5.8Hz), 1.41(9H,s), 1.49(3H,s),
1.50-2.10(4H,m), 1.60(3H,s), 1.77(3H,s), 1.85(1H,s),
2.20(1H,dd,J=15.3Hz,J=3.4Hz), 2.45(1H,dd,J=15.3Hz,J=9.3Hz),
2.52-2.94(7H,m), 3.74(4H,t,J=4.4Hz), 4.02(1H,br),
4.11(1H,d,J=7.3Hz), 4.22(1H,d,J=8.8Hz), 4.25-4.57(3H,m), 4.71(1H,s),
5.00(1H,s), 5.05(1H,t,J=3.9Hz), 5.26(1H,d,J=7.3Hz),
5.35(1H,d,J=10.2Hz), 5.41(1H,d,J=10.2Hz), 5.97(1H,t,J=7.3Hz),
6.04(1H,d,J=4.4Hz), 6.25-6.40(2H,m), 7.38(1H,s), 7.44(2H,t,J=7.8Hz),
7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.07(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass;925(MH+)
【0443】
実施例115
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert- ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-7- デオキシ-4- O- エトキシカルボニル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-ジメチルアミノエチリデン) バッカチンIII
【0444】
融点:114-115 ℃(ジオキサンより凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.36(3H,t,J=6.9Hz), 1.41(9H,s), 1.49(3H,s),
1.50-2.30(6H,m), 1.61(3H,s), 1.78(3H,s), 2.35-2.51(1H,m),
2.39(6H,m), 2.67(1H,dd,J=13.2Hz,J=5.4Hz),
2.76(1H,dd,J=13.2Hz,J=3.9Hz), 2.85(1H,d,J=4.9Hz),
4.11(1H,d,J=7.3Hz), 4.22(1H,d,J=8.8Hz), 4.23-4.57(3H,m), 4.71(1H,s),
4.95-5.08(2H,m), 5.27(1H,d,J=7.3Hz), 5.35(1H,d,J=8.8Hz),
5.42(1H,d,J=8.8Hz), 5.98(1H,t,J=7.8Hz), 6.04(1H,d,J=4.9H),
6.23-6.39(2H,m), 7.38(1H,s), 7.44(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.07(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass;883(MH+)
【0445】
【化39】
Figure 0003746563
【0446】
【表6】
Figure 0003746563
【0447】
実施例116
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
【0448】
融点:148-151 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.40(9H,br s), 1.52(3H,s), 1.58(3H,s), 1.59(3H,s),
1.84(1H,s), 2.14(1H,dd,J=7.8,J=15.1Hz), 2.33(3H,s),
2.44(1H,dd,J=9.9,J=15.1Hz), 3.08(1H,d,J=5.9Hz), 3.97(1H,d,J=7.3Hz),
4.07-4.16(1H,br s), 4.24(1H,d,J=8.1Hz), 4.34(1H,d,J=8.1Hz),
4.63(1H,br s), 4.86(1H,br d,J=4.2Hz), 5.22(1H,d,J=7.3Hz),
5.26(1H,d,J=6.4Hz), 5.30(1H,br d,J=8.8Hz), 5.49(1H,d,J=10.7Hz),
5.61(1H,d,J=17.1Hz), 5.52-5.63(1H,m), 5.70(1H,dd,J=10.3,J=4.2Hz),
5.97-6.10(3H,m), 6.11(1H,d,J=10.3Hz), 7.25-7.43(5H,m),
7.48(2H,t,J=7.5Hz), 7.61(1H,t,J=7.5Hz), 8.13(2H,d,J=7.5Hz)
FAB mass : 830(MH+)
【0449】
実施例117
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
【0450】
融点:150-153 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23(3H,s), 1.39(9H,s), 1.51(3H,s), 1.57(3H,s), 1.64(3H,br s),
1.84(1H,s), 2.15(1H,dd,J=7.3,J=14.8Hz), 2.32(3H,s),
2.39(1H,dd,J=9.5,J=14.8Hz), 2.55-2.70(4H,m),
2.75(1H,dd,J=4.9,J=13.7Hz), 2.82(1H,dd,J=3.9,J=13.7Hz),
3.07(1H,d,J=5.9Hz), 3.74(4H,t,J=4.6Hz), 3.91(1H,d,J=7.6Hz),
4.00-4.15(1H,br s), 4.24(1H,d,J=7.8Hz), 4.34(1H,d,J=7.8Hz),
4.63(1H,br s), 4.85(1H,d,J=4.2Hz), 5.05(1H,dd,J=3.9,J=4.9Hz),
5.15(1H,d,J=7.6Hz), 5.30(1H,br d,J=9.3Hz), 5.62(1H,br d,J=9.3Hz),
5.69(1H,dd,J=10.3,J=4.2Hz), 5.96(1H,d,J=5.9Hz),
6.03-6.09(1H,m), 6.07(1H,d,J=10.3Hz), 7.30-7.43(5H,m),
7.49(2H,t,J=7.3Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.13(2H,d,J=7.3Hz)
【0451】
実施例118
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0452】
融点:162-165 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.22(3H,s), 1.41(9H,s), 1.42(3H,s), 1.52(3H,s), 1.53(3H,s),
1.57(3H,s), 1.60(3H,s), 1.86(1H,s), 2.34(3H,s), 2.05-2.17(1H,m),
2.32-2.43(1H,m), 3.07(1H,d,J=5.7Hz), 3.97(1H,d,J=7.3Hz),
4.22(1H,d,J=7.8Hz), 4.37(1H,d,J=7.8Hz), 4.39(1H,br s),
4.63(1H,br s), 4.86(1H,d,J=4.0Hz), 5.32(1H,br d,J=9.6Hz),
5.47(1H,d,J=7.3Hz), 5.69(1H,dd,J=4.0,J=10.3Hz), 5.73(1H,br d,J=9.6Hz),
5.98(1H,d,J=5.7Hz), 6.10(1H,d,J=10.3Hz), 6.02-6.14(1H,br),
7.36(2H,d,J=5.9Hz), 7.48(2H,t,J=7.4Hz), 7.61(1H,t,J=7.4Hz),
8.14(2H,d,J=7.4Hz), 8.60(2H,d,J=5.9Hz)
FAB mass : 833(MH+)
【0453】
実施例119
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-7-デオキシ-4,10-ジデアセチル-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチン III
【0454】
融点:127-130 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23-1.29(3H,m), 1.41(9H,s), 1.53(3H,s), 1.60(6H,s), 1.70(3H,s),
1.77-1.92(2H,m), 2.27(1H,dd,J=8.3,J=15.3Hz),
2.39(1H,dd,J=9.5,J=15.3Hz), 2.44-2.70(2H,m), 3.12(1H,d,J=5.9Hz),
3.76(1H,br s), 4.01(1H,d,J=7.3Hz), 4.27(1H,d,J=8.3Hz),
4.34(1H,d,J=8.3Hz), 4.71(1H,br d,J=3.9Hz), 4.81(1H,d,J=4.2Hz),
5.22(1H,d,J=7.3Hz), 5.25(1H,d,J=6.4Hz), 5.33(2H,br s),
5.48(1H,d,J=10.7Hz), 5.60(1H,d,J=17.1Hz),
5.70(1H,dd,J=10.3,J=4.2Hz), 5.99(1H,d,J=5.9Hz),
6.00-6.13(2H,m), 6.12(1H,d,J=10.3Hz), 6.34(1H,d,J=2.9Hz),
6.35-6.38(1H,m), 7.40(1H,br s), 7.49(2H,t,J=7.3Hz),
7.62(1H,t,J=7.3Hz), 8.16(2H,d,J=7.3Hz)
【0455】
実施例120
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-7-デオキシ-4,10-ジデアセチル-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
【0456】
融点:132-135 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.01(3H,t,J=7.3Hz), 1.25(3H,s), 1.40(9H,s), 1.52(3H,s), 1.56(3H,s),
1.68(3H,s), 1.78-1.90(2H,m), 2.28(1H,dd,J=8.3,J=14.9Hz),
2.39(1H,dd,J=9.5,J=14.9Hz), 2.44-2.55(1H,m), 2.55-2.70(5H,m),
2.76(1H,dd,J=13.7,J=5.1Hz), 2.81(1H,dd,J=13.7,J=3.9Hz),
3.10(1H,d,J=6.2Hz), 3.75(4H,t,J=4.7Hz), 3.97(1H,d,J=7.5Hz),
4.26(1H,d,J=8.3Hz), 4.33(1H,d,J=8.3Hz), 4.71(1H,br s),
4.81(1H,d,J=3.9Hz), 5.04(1H,dd,J=5.1,J=3.9Hz), 5.16(1H,d,J=7.5Hz),
5.32(2H,br s), 5.70(1H,dd,J=10.3,J=3.9Hz), 5.96(1H,d,J=6.2Hz),
6.03-6.13(1H,m), 6.09(1H,d,J=10.3Hz), 6.30-6.40(2H,m), 7.40(1H,s),
7.50(2H,t,J=7.3Hz), 7.62(1H,t,J=7.3Hz), 8.16(2H,d,J=7.3Hz)
【0457】
実施例121
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-7- デオキシ-4,10-ジデアセチル-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0458】
融点:165-168 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(s), 1.38(s), 1.42(s), 1.51(s), 1.57(s), 1.59(s), 2.20(1H,m),
2.28(1H,m), 3.11(1H,d,J=5Hz), 3.94(1H,d,J=7.5Hz), 4.14(1H,d,J=8Hz),
4.33(1H,d,J=8Hz), 4.54(1H,br), 4.75(1H,d,J=4Hz), 5.00(1H,d,J=9.5Hz),
5.45(1H,d,J=7.5Hz), 5.67(1H,dd,J=10Hz,J=4Hz), 5.85(1H,d,J=9.5Hz),
6.00(1H,d,J=5Hz), 6.07(1H,d,J=10Hz), 6.18(1H,t-br),
7.34(2H,d,J=5.5Hz), 7.50(2H,t,J=7.5Hz), 7.62(1H,t,J=7.5Hz),
8.07(2H,d,J=7.5Hz), 8.57(2H,d,J=5.5Hz).
FAB mass:873(M+).
【0459】
実施例122
9 β-13-O-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0460】
融点:161-164 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(s), 1.34(9H,s), 1.42(s), 1.54(s), 1.58(s), 1.59(s), 2.22(2H,m),
2.52(3H,s), 3.10(1H,d,J=5.5Hz), 3.98(1H,d,J=7.5Hz),
4.24(1H,d,J=8Hz), 4.38(1H,d,J=8Hz), 4.85(1H,d,J=4Hz),
5.02(1H,d,J=10Hz), 5.44(1H,d,J=7.5Hz), 5.69(1H,dd,J=10Hz,J=4Hz),
5.74(1H,d,J=10Hz), 5.96(1H,d,J=5.5Hz), 6.10(1H,d,J=10Hz),
6.23(1H,t,J=9Hz), 7.35(2H,d,J=5Hz), 7.49(2H,t,J=7.5Hz),
7.61(1H,t,J=7.5Hz), 8.15(2H,d,J=7.5Hz), 8.60(2H,d,J=5Hz).
FAB mass:847(M+).
【0461】
実施例123
9 β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-4-O- シクロプロパンカルボニル-7- デオキシ-4,10-ジデアセチル-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン) バッカチン III
【0462】
融点:105-110 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(7H,s like), 1.41(9H,s), 1.50(3H,s), 1.56(3H,s), 1.71(3H,s),
2.33-2.44(3H,m), 2.64(4H,m), 2.79(2H,AB type q,J=8.3Hz),
3.10(1H,d,J=5.9Hz), 3.72-7.76(4H,m), 3.94(1H,d,J=7.3Hz),
4.25(2H,AB type q,J=8.3Hz), 4.73(1H,s), 4.78(1H,d,J=4.4Hz),
5.05(1H,dd,J=4.9Hz,J=3.9Hz), 5.45(1H,d,J=17.2Hz),
5.69(1H,dd,J=10.3Hz,J=3.9Hz), 5.98(1H,d,J=5.9Hz), 6.04(1H,m),
6.07(1H,d,J=10.7Hz), 6.32(1H,d,J=3.4Hz),
6.35(1H,dd,J=3.4Hz,J=2.0Hz), 7.36(1H,s), 7.50(2H,t,J=7.3Hz),
7.62(1H,t,J=7.3Hz), 8.10(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:919(MH+).
【0463】
実施例124
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-(2-ピリジル) プロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
【0464】
融点:143-148 ℃(ジオキサンから凍結乾燥)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.24(3H,s), 1.41(3H,s), 1.43(9H,s), 1.55(3H,s), 1.59(3H,s),
1.60(3H,s), 1.66(3H,s), 1.80(1H,s), 2.23-2.38(2H,m), 2.42(3H,s),
3.12(1H,d,J=5.9Hz), 4.06(1H,d,J=7.6Hz), 4.28(1H,d,J=8.3Hz),
4.33(1H,d,J=8.3Hz), 4.78(1H,br s), 4.87(1H,br s),
4.88(1H,d,J=4.2Hz), 5.35(1H,br d,J=9.8Hz), 5.47(1H,d,J=7.8Hz),
5.68(1H,dd,J=4.2,J=10.6Hz), 5.91(1H,d,J=9.8Hz), 5.94(1H,d,J=5.9Hz),
6.09(1H,d,J=10.6Hz), 6.05-6.15(1H,m), 7.20-7.28(1H,m),
7.41(1H,d,J=7.8Hz), 7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
7.73(1H,d,J=7.8Hz), 8.14(2H,d,J=7.3Hz), 8.52(1H,d,J=4.4Hz)
【0465】
【化40】
Figure 0003746563
【0466】
【表7】
Figure 0003746563
【0467】
実施例125
9 β-4- O- ブタノイル-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-7-デオキシ-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-7β,8β- メチレン-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン)-19- ノルバッカチン III
【0468】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.74(1H,br t,J=5.0Hz), 0.99(3H,t,J=7.6Hz), 1.18-1.80(9H,m),
1.20(3H,s), 1.35(9H,s), 1.53(3H,s), 2.29(1H,dd,J=8.8,J=15.6Hz),
2.40-2.77(10H.m), 3.12(1H,d,J=8.3Hz), 3.36(1H,br s),
3.72(4H,t,J=4.6Hz), 4.13(1H,dd,J=7.8,J=2.6Hz), 4.32(1H,d,J=7.8Hz),
4.47-4.55(2H,m), 4.67(1H,br s), 4.91(1H,t,J=4.4Hz),
5.09(1H,d,J=7.3Hz), 5.24(1H,d,J=9.7Hz), 5.38(1H,br d,J=9.7Hz),
5.52(1H,d,J=8.3Hz), 6.22(1H,br t,J=8.8Hz), 6.35(1H,d,J=2.9Hz),
6.39(1H,dd,J=2.9,J=1.5Hz), 7.42(1H,d,J=1.5Hz), 7.49(2H,t,J=7.8Hz),
7.57(1H,t,J=7.8Hz), 8.08(2H,d,J=7.8Hz)
【0469】
実施例126
9 β-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7β,8β- メチレン-9,10-O-(2-モルホリノエチリデン)-19- ノルバッカチン III
【0470】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.77(1H,br s), 1.10-1.80(3H,m), 1.21(3H,s), 1.34(9H,s), 1.54(3H,s),
1.68(3H,s), 1.75(1H,s), 2.23(3H,s), 2.31(1H,dd,J=8.8,J=15.6Hz),
2.50-2.78(8H.m), 3.12(1H,d,J=8.3Hz), 3.48(1H,br s),
3.72(4H,t,J=4.6Hz), 4.17(1H,dd,J=7.8,J=2.0Hz), 4.32-4.48(2H,m),
4.54(1H,t,J=8.8Hz), 4.60(1H,br s), 4.91(1H,t,J=4.2Hz),
5.09(1H,d,J=7.3Hz), 5.31(1H,br d,J=9.1Hz), 5.47(1H,d,J=9.1Hz),
5.53(1H,d,J=8.3Hz), 6.20(1H,br t,J=8.3Hz), 7.30-7.43(5H,m),
7.49(2H,t,J=7.8Hz), 7.57(1H,t,J=7.8Hz), 8.08(2H,d,J=7.8Hz)
【0471】
参考例1
【0472】
【化41】
Figure 0003746563
【0473】
工程1:9β-10-デアセチル-13-デオキシ-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-13-オキソバッカチン III
実施例1の工程2で得た化合物 0.1301 g をジオキサン 6.5 ml に溶解させ、室温で二酸化マンガン 0.823 gを添加し、室温で15時間激しく撹拌した。反応液をセライト濾過し、濾過物をクロロホルムで洗浄し、濾液の溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=10:1(v/v) )で精製し、標記化合物 0.1154 g を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0474】
Rf=0.60 ( クロロホルム:アセトン=10:1(v/v) )
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.27(3H,s), 1.43(3H,s), 1.61(3H,s), 1.66(3H,s), 1.68(3H,s),
1.94(3H,s), 2.01(1H,s), 2.17(2H,m), 2.22(3H,s),
2.64(1H,AB type d,J=20.0Hz), 2.90(1H,AB type d,J=20.0Hz),
3.15(1H,d,J=4.4Hz), 3.99(1H,d,J=7.3Hz), 4.07(1H,m),
4.24(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.65(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.41(1H,dd,J=1.5Hz,8.8Hz), 5.04(1H,s), 5.68(1H,d,J=7.3Hz),
6.16(1H,d,J=4.8Hz), 7.49(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0475】
工程2:9β-10-デアセチル-13-デオキシ-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-13-オキソ-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程1で得た化合物 73.0 mgを塩化メチレン 2.2 ml に溶解させ、-32 ℃で 2,6−ルチジン 0.075 ml およびトリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート 0.112 ml を添加した。30分後、-30 ℃で飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール= 8.5:1(v/v) )で精製し、標記化合物 48.3 mgを白色固体として得た。
【0476】
Rf=0.40 ( ヘキサン:酢酸エチル=7:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.60(6H,q,J=7.8Hz), 0.95(9H,t,J=7.8Hz), 1.24(3H,s), 1.44(3H,s),
1.54(3H,s), 1.61(3H,s), 1.67(3H,s), 1.94(3H,s), 2.21(3H,s),
1.98-2.13(2H,m), 2.62(1H,AB type d,J=20.0Hz),
2.93(1H,AB type d,J=20.0Hz), 3.23(1H,d,J=5.4Hz), 4.07(1H,t,J=2.9Hz),
4.21(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.43(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.30(1H,broad d), 4.78(1H,t,J=4.0Hz), 5.61(1H,d,J=7.8Hz),
6.07(1H,d,J=5.4Hz), 6.94(1H,d,J=7.8Hz), 7.49(2H,t,J=7.8Hz),
7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.12(2H,d,J=7.8Hz).
【0477】
工程3:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン−7-O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程2で得た化合物 48.3 mgをテトラヒドロフラン−メタノール(20:1(v/v) )の混合溶媒に溶解させ、室温で水素化ホウ素ナトリウム 11.0 mgを添加した。1.5 時間後、0 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分 48.3 mgを塩化メチレン 2.5 ml に溶解させ、-82 ℃で 1.0規定水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン溶液, 0.17 ml )を滴下し、10分間撹拌した。-78 ℃でメタノールを注加し、ロシェル塩(0.23 g)の水溶液(水 1.5 ml )を添加して室温で1 時間激しく撹拌した。クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1(v/v))で精製し、標記化合物 10.8 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0478】
Rf=0.49 ( ヘキサン:酢酸エチル=2:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.61(6H,q,J=7.8Hz), 0.95(9H,t,J=7.8Hz), 1.12(3H,s), 1.40(3H,s),
1.49(3H,s), 1.56(3H,s), 1.57(3H,s), 1.93(3H,s), 1.95-2.11(3H,m),
2.26-2.44(2H,m), 2.32(3H,s), 3.16(1H,d,J=4.9Hz), 4.06(1H,t,J=4.8Hz),
4.21(1H,AB type d,J=7.8Hz), 4.54(1H,AB type d,J=7.8Hz),
4.72-4.84(2H,m), 5.51(1H,d,J=7.8Hz), 5.91(1H,d,J=4.9Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.59(1H,t,J=7.3Hz), 8.13(2H,d,J=7.3Hz).
【0479】
工程4:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程3で得た化合物と (3R,4R)-1-(tert−ブトキシカルボニル)-4-(2−フリル)-3-( トリイソプロピルシリルオキシ) アゼチジン-2−オンを実施例1の工程3と同様に反応させ、精製して、標記化合物を得た。
【0480】
Rf=0.25 ( ヘキサン:酢酸エチル=6:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.62(6H,q,J=7.8Hz), 0.85-1.01(30H,m), 1.06(3H,s), 1.23(3H,s),
1.38(9H,s), 1.46(6H,s), 1.50(3H,s), 1.76(3H,s), 2.04-2.29(3H,m),
2.43(3H,s), 2.36-2.45(1H,m), 3.16(1H,d,J=5.4Hz),
3.98(1H,dd,J=8.4Hz,3.2Hz), 4.25(1H,d,J=8.0Hz), 4.40-4.48(1H,m),
4.50(1H,d,J=8.0Hz), 4.83(1H,t,J=6.8Hz), 4.96(1H,s), 5.25-5.36(2H,m),
5.41(1H,d,J=4.8Hz), 5.89(1H,d,J=5.4Hz), 6.12(1H,t),
6.24(1H,d,J=3.2Hz), 6.34(1H,d,J=3.2Hz), 7.36(1H,s),
7.48(2H,t,J=7.2Hz), 7.57(1H,t,J=7.2Hz), 8.11(2H,d,J=7.2Hz).
【0481】
工程5:9β-13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ヒドロキシプロピオニル]-10−デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程3で得た化合物を実施例1の工程4と同様に反応させ、実施例1の工程4で得た化合物と同じ標記化合物を得た。
【0482】
参考例2
【0483】
【化42】
Figure 0003746563
【0484】
9β-4−O−ブタノイル-4,10-ジデアセチル-13-デオキシ-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-13-オキソバッカチン III
参考例1の工程1で得た化合物 84.9 mgをテトラヒドロフラン 2.9 ml に溶解させ、-58 ℃で 1規定ナトリウムヘキサメチルジシラジド 0.73 ml(テトラヒドロフラン溶液)を滴下し、5 分後にヨウ化エチル 0.058 ml を添加した。1.5 時間後、-52 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:2(v/v))で精製し、標記化合物 19.1 mgを無色透明シロップ状の物質として得た。
【0485】
Rf=0.23 ( ヘキサン:酢酸エチル=5:2(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.06(3H,t,J=7.3Hz), 1.26(3H,s), 1.43(3H,s), 1.61(3H,s), 1.67(3H,s),
1.68(3H,s), 1.68-1.80(2H,m), 1.93(3H,s), 1.97(1H,s),
2.12-2.23(2H,m), 2.38-2.54(2H,m), 2.62 (1H,AB type d,J=19.5Hz),
2.89(1H,AB type d,J=19.5Hz), 3.17(1H,d,J=4.4Hz), 3.99(1H,d,J=7.3Hz),
4.05-4.11(1H,m), 4.24(1H,AB type d,J=8.8Hz),
4.67(1H,AB type d,J=8.8Hz), 4.42(1H,dd,J=8.3Hz,0.9Hz), 5.00(1H,s),
5.67(1H,d,J=7.3Hz), 6.15(1H,d,J=4,4Hz), 7.49(2H,t,J=8.3Hz),
7.62(1H,t,J=8.3Hz), 8.11(2H,d,J=8.3Hz).
【0486】
参考例3
【0487】
【化43】
Figure 0003746563
【0488】
9β-4−O−ブタノイル-4,10-ジデアセチル-13-デオキシ-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-13-オキソ-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
参考例1の工程2で得た化合物を原料に用い、参考例2と同様の操作を行うことにより、標記化合物を無色透明シロップ状の物質として得た。
【0489】
Rf=0.33 ( ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v))
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.60(6H,q,J=8.0Hz), 0.94(9H,t,J=8.0Hz), 1.05(3H,t,J=7.6Hz),
1.22(3H,s), 1.43(3H,s), 1.53(3H,s), 1.61(3H,s), 1.65(3H,s),
1.66-1.82(2H,m), 1.93(3H,s), 1.98-2.13(2H,m), 2.32-2.53(2H,m),
2.59(1H,AB type d,J=19.5Hz), 2.91(1H,AB type d,J=19.5Hz),
3.22(1H,d,J=4.8Hz), 4.08(1H,t,J=4.0Hz), 4.21(1H,AB type d,J=7.7Hz),
4.44(1H,AB total d,J=7.7Hz), 4.24-4.35(1H,m), 4.74(1H,t,J=4.0Hz),
5.61(1H,d,J=7.5Hz), 6.07(1H,d,J=4.8Hz), 7.48(2H,t,J=7.7Hz),
7.61(1H,t,J=7.7Hz), 8.13(2H,d,J=7.7Hz).
FAB mass : 838(MH+).
【0490】
参考例4
【0491】
【化44】
Figure 0003746563
【0492】
工程1:13−O−ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチル-7,10-ビス−O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン III
2.409 g の 10-デアセチル-7,10-ビス−O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン IIIを 15 mlの乾燥したテトラヒドロフランに溶解し、-50 ℃に冷却下、0.92 gのベンジルオキシカルボニルクロリドを加え、続いて 5.38 mlの1規定ナトリウムヘキサメチルジシラジド(テトラヒドロフラン溶液)を滴下し、そのままの温度で 3時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;10%(v/v)の酢酸エチルを含むヘキサン、途中から 15 %に変更し、 さらに 20 %に変更した)にて精製して、標記化合物 1.607 gを無色のガラス状の固体として得た。
【0493】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.18(3H,s), 1.19(3H,s), 1.84(3H,s), 2.0-2.2(1H,m), 2.06(1H,d,J=1Hz),
2.28(3H,s), 2.35(2H,m), 2.62(1H,ddd,J=15Hz,9Hz,7Hz),
3.94(1H,d,J=7Hz), 4.13(1H,d,J=8Hz), 4.32(1H,d,J=8Hz),
4.60(1H,d,J=12Hz), 4.76(1H,AB type d,J=12Hz),
4.79(1H,AB type d,J=12Hz), 4.91(1H,d,J=12Hz), 4.96(1H,d,J=8Hz),
5.25(2H,s), 5.60(1H,dd,J=11Hz,7Hz), 5.66(1H,d,J=7Hz),
5.95(1H,t,J=8Hz), 6.26(1H,s), 7.40(5H,s), 7.48(2H,t,J=7.5Hz),
7.62(1H,t,J=7.5Hz), 8.07(2H,m).
【0494】
工程2:13−O−ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチルバッカチン III
上記工程1で得た化合物を実施例9の工程3と同様に反応させ、標記化合物を得た。
【0495】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.11(3H,s), 1.16(3H,s), 1.74(3H,s), 1.82(1H,m), 1.97(3H,s),
2.25(3H,s), 2.32(2H,m), 2.59(1H,ddd,J=14Hz,9.5Hz,6.5Hz),
3.96(1H,d,J=7Hz), 4.16(2H,m), 4.30(2H,m), 4.95(1H,d,J=8Hz),
5.24(3H,m), 5.65(1H,d,J=7Hz), 5.92(1H,t,J=8Hz), 7.40(5H,s),
7.48(2H,t,J=7.5Hz), 7.62(1H,t,J=7.5Hz), 8.07(2H,m).
【0496】
工程3:9β-13-O−ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチル-9−ジヒドロバッカチン III
上記工程2で得た化合物 119 mg を 10 mlの乾燥した塩化メチレンに溶解し、室温にて 180 mg のテトラブチルアンモニウムボロヒドリドを加え、室温にて 15 時間撹拌した。反応液に1規定塩酸を加えて泡が出なくなるまで撹拌した。有機層をとり飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をメタノールに溶解し、3時間放置した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;6%(v/v) のメタノールを含むクロロホルム)で精製して、標記化合物 86 mgを白色粉末として得た。
【0497】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.25(3H,s), 1.64(3H,s), 1.75(3H,s), 1.80(3H,s), 1.91(1H,m),
2.19(3H,s), 2.29(2H,m), 2.49(1H,m), 3.08(1H,d,J=5Hz), 4.11(1H,br),
4.16(1H,d,J=8Hz), 4.34(2H,m), 4.98(1H,d,J=7Hz),
5.17(2H,d and br,J=12Hz), 5.27(1H,d,J=12Hz), 5.96(1H,t,J=8Hz),
6.09(1H,d,J=5Hz), 7.39(5H,m), 7.46(2H,t,J=7.5Hz),
7.58(1H,t,J=7.5Hz), 8.08(2H,d,J=7.5Hz).
【0498】
工程4:9β-13-O−ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデンバッカチン III
上記工程3で得た化合物を実施例1の工程2と同様に反応させ、標記化合物をガラス状の固体として得た。
【0499】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.23(3H,s), 1.40(3H,s), 1.57(3H,s), 1.63(3H,s), 1.65(3H,s),
1.79(3H,s), 2.18(2H,m), 2.23(3H,s), 2.30(2H,m), 2.97(1H,d,J=5Hz),
3.89(1H,d,J=7.5Hz), 4.03(1H,m), 4.26(1H,d,J=8Hz), 4.38(1H,d,J=8Hz),
4.66(1H,d,J=8Hz), 5.09(1H,br), 5.18(1H,d,J=12Hz), 5.26(1H,d,J=12Hz),
5.55(1H,d,J=7.5Hz), 5.92(1H,t,J=8Hz), 5.99(1H,d,J=5Hz), 7.39(5H,m),
7.46(2H,t,J=7.5Hz), 7.59(1H,t,J=7.5Hz), 8.09(2H,d,J=7.5Hz).
【0500】
工程5:9β-13-O−ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程3で得た化合物を実施例3の工程2と同様に反応させ、標記化合物をガラス状の固体として得た。
【0501】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.62(6H,q,J=8Hz), 0.97(9H,t,J=7Hz), 1.15(3H,s), 1.38(3H,s),
1.47(3H,s), 1.51(3H,s), 1.79(3H,d,J=1Hz), 2.08(1H,m), 2.24(3H,s),
2.28-2.39(3H,m), 3.21(1H,d,J=6Hz), 3.94(1H,dd,J=10Hz,4Hz),
4.27(1H,d,J=8Hz), 4.46(1H,d,J=8Hz), 4.54(1H,br), 4.80(1H,t,J=7Hz),
5.19(1H,d,J=12Hz), 5.25(1H,d,J=12Hz), 5.42(1H,d,J=9Hz),
5.84(1H,d,J=6Hz), 5.88(1H,t,J=10Hz), 7.39(5H,m), 7.46(2H,t,J=7.5Hz),
7.59(1H,t,J=7.5Hz), 8.08(2H,d,J=7.5Hz).
【0502】
工程6:9β-10-デアセチル-9−ジヒドロ-9,10-O−イソプロピリデン-7−O−トリエチルシリルバッカチン III
上記工程5で得た化合物 122 mg を 10 mlエタノールに溶解し、40 mg の 10%パラジウム炭素を加え、水素雰囲気下で1時間撹拌した。不溶物を濾過にて除き、濾液の溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;5%(v/v) のアセトンを含むクロロホルム)で精製して、実施例3の工程3で得た化合物と同じ標記化合物 80 mgを得た。
【0503】
参考例5
【0504】
【化45】
Figure 0003746563
【0505】
9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII
9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII 0.4030 g を塩化メチレン 80 ml に溶解させ、室温で 2,6- ジ-tert-ブチルピリジン 0.232 ml を添加し、-78 ℃に冷却してから、トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホネート 0.202 ml を滴下した。16分後、-78 ℃でメタノールと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、 クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1(v/v) →クロロホルム:アセトン=7:1(v/v))で精製し、標記化合物 0.4126 g を白色フォーム状の物質として得た。
【0506】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.71(6H,m), 0.98(9H,t,J=7.8Hz), 1.09(3H,s), 1.56(3H,s),
1.60(3H,s), 1.75(1H,s), 1.94(3H,s), 2.00-2.45(4H,m), 2.30(3H,s),
3.19(1H,d,J=5.3Hz), 3.95(1H,dd,J=8.8Hz,J=5.8Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz),
4.35(1H,d,J=8.3Hz), 4.61(1H,d,J=7.8Hz), 4.72-4.89(2H,m),
5.09(1H,d,J=5.8Hz), 5.33(1H,d,J=7.8Hz), 5.46(1H,d,J=10.7Hz),
5.56(1H,d,J=17.1Hz), 5.90(1H,d,J=5.3Hz),
6.16(1H,ddd,J=17.1Hz,J=10.7Hz,J=5.8Hz), 7.47(2H,t,J=7.3Hz),
7.59(1H,t,J=7.3Hz), 8.11(2H,d,J=7.3Hz).
【0507】
参考例6
【0508】
【化46】
Figure 0003746563
【0509】
9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-7- O- トリエチルシリルバッカチンIII
9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII を原料に用い、参考例5の工程1と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を得た。
【0510】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.61(6H,q,J=7.8Hz), 0.96(9H,t,J=7.8Hz), 1.11(3H,s), 1.40(3H,s),
1.50(3H,s), 1.57(3H,s), 1.59(3H,s), 1.93(3H,s), 1.88-2.15(2H,m),
2.23-2.47(2H,m), 2.32(3H,s), 3.16(1H,d,J=5.3Hz), 4.17(1H,t,J=4.8Hz),
4.17-4.29(1H,m), 4.20(1H,d,J=7.8Hz), 4.54(1H,d,J=7.8Hz),
4.73-4.88(2H,m), 5.51(1H,d,J=7.8Hz), 5.91(1H,d,J=5.3Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.59(1H,t,J=7.3Hz), 8.14(2H,t,J=7.3Hz).
【0511】
参考例7
【0512】
【化47】
Figure 0003746563
【0513】
工程1:9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7,13- ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
参考例5の工程1で得た化合物 2.115 g を塩化メチレン 150 ml に溶解させ、室温で 2,6- ルチジン 0.528 ml を添加し、-58 ℃に冷却してからトリエチルシリルトリフルオロメタンスルホネート 0.88 mlを滴下した。40分後、-52 ℃で 2,6- ルチジン 0.176 ml 、およびトリエチルシリルトリフルオロメタンスルホネート 0.293 ml を追加した。-52 ℃でメタノール、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=6:1(v/v))で精製し、標記化合物 1.7763 g を白色フォーム状物質として得た。
【0514】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.55-0.73(6H,m), 0.99(9H,t,J=7.8Hz), 1.01(9H,t,J=7.8Hz), 1.14(3H,s),
1.52(3H,s), 1.53(3H,s), 1.72(1H,s), 1.87(3H,s), 2.01-2.16(2H,m),
2.26(3H,s), 3.21(1H,d,J=5.9Hz), 3.92(1H,dd,J=10.7Hz,J=5.3Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz), 4.59(1H,d,J=9.3Hz),
4.83(1H,dd,J=8.7Hz,J=5.3Hz), 4.94(1H,t,J=7.3Hz), 5.05(1H,d,J=5.9Hz),
5.30(1H,d,J=9.3Hz), 5.44(1H,d,J=10.7Hz), 5.82(1H,d,J=5.9Hz),
6.12(1H,ddd,J=17.6Hz,J=10.7Hz,J=5.9Hz), 7.46(2H,t,J=7.3Hz),
7.57(1H,t,J =7.3Hz), 8.08(2H,d,J=7.3Hz).
【0515】
工程2:9 β-4- O- ブタノイル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7,13- ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程1で得た化合物 0.7671 g を乾燥したテトラヒドロフラン 37 mlに溶解させ、0 ℃でナトリウムビストリメチルシリルアミド(1.0 mol/L テトラヒドロフラン溶液) 4.7 ml を滴下し、15分後にヨウ化エチル 0.37 mlを添加し、その温度のまま30分撹拌した。0 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで希釈して分液し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧濃縮し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:1(v/v))で精製し、標記化合物 0.2604 g を白色ガラス状物質として得た。
【0516】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.73(12H,m), 0.93-1.10(21H,m), 1.15(3H,s), 1.52(3H,s),
1.53(3H,s), 1.70(1H,s), 1.74-1.90(2H,m), 1.85(3H,s),
2.01-2.12(2H,m), 2.17-2.30(1H,m), 2.32-2.43(1H,m), 2.45-2.63(2H,m),
3.19(1H,d,J=5.9Hz), 3.93(1H,dd,J=11.3Hz,J=5.4Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.39(1H,d,J=8.3Hz), 4.58(1H,d,J=8.8Hz),
4.79(1H,dd,J=8.8Hz,J=4.9Hz), 4.94(1H,t,J=8.3Hz), 5.05(1H,d,J=5.9Hz),
5.29(1H,d,J=8.8Hz), 5.44(1H,d,J=10.8Hz), 5.55(1H,d,J=17.6Hz),
5.81(1H,d,J=5.9Hz), 6.11(1H,ddd,J=17.6Hz,J=10.8Hz,J=5.9Hz),
7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,t,J=7.8Hz), 8.09(2H,d,J=7.8Hz).
【0517】
工程3:9 β-4- O- ブタノイル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
上記工程2で得た化合物 0.1414 g をピリジン 7.0 ml に溶解させ、0 ℃でフッ化水素ピリジン 1.41 mlを徐々に滴下した。滴下終了後、室温で14時間撹拌した。0 ℃で冷水を加え、酢酸エチルで希釈して分液し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧濃縮し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=7:1(v/v))で精製し、標記化合物 69.7 mgを白色ガラス状物質として得た。
【0518】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.06(3H,s), 1.16(3H,s), 1.62(3H,s), 1.65(3H,s), 1.73-1.86(2H,m),
1.90-2.00(1H,m), 1.93(3H,s), 2.10-2.29(3H,m),
2.34(1H,dd,J=15.6Hz,J=9.7Hz), 2.60(2H,t,J=7.8Hz),
3.05(1H,d,J=4.9Hz), 3.88(1H,d,J=6.8Hz), 4.06-4.18(1H,m),
4.33(1H,d,J=8.4Hz), 4.40(1H,dd,J=8.4Hz,J=1.5Hz), 4.59(1H,d,J=8.3Hz),
4.78(1H,br q,J=7.4Hz), 5.02(1H,s), 5.22(1H,d,J=5.9Hz),
5.30(1H,d,J=6.8Hz), 5.44(1H,d,J=10.8Hz), 5.56(1H,d,J=17.1Hz),
5.95-6.13(2H,m), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.14(2H,d,J=7.8Hz).
【0519】
工程4:9 β-4- O- ブタノイル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程3で得た化合物を原料に用い、参考例5の工程1と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を得た。
【0520】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.64(6H,q like,J=7.8Hz), 0.98(9H,t,J=7.8Hz), 1.05(3H,s), 1.41(3H,s),
1.56(3H,s), 1.61(3H,s), 1.71-1.84(2H,m), 1.76(1H,s), 1.94(3H,s),
1.95-2.63(7H,m), 3.18(1H,d,J=4.8Hz), 3.96(1H,dd,J=8.3Hz,J=5.8Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.37(1H,d,J=8.3Hz), 4.58(1H,br d,J=7.8Hz),
4.70-4.81(2H,m), 5.10(1H,d,J=5.9Hz), 5.33(1H,d,J=8.4Hz),
5.46(1H,d,J=10.2Hz), 5.57(1H,d,J=17.6Hz), 5.90(1H,d,J=4.8Hz),
6.16(1H,ddd,J=17.6Hz,J=10.2Hz,J=5.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz),
7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0521】
参考例8
【0522】
【化48】
Figure 0003746563
【0523】
工程1:9 β-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-4- O- プロパノイル-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
参考例7の工程1で得た化合物を原料に用い、ヨウ化エチルの代わりにヨウ化メチルを使用し、参考例7の工程2と同様の反応操作を実施した。次いで、参考例7の工程3と同様の反応操作を行うことにより、白色ガラス状の標記化合物を得た。
【0524】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.16(3H,s), 1.26(3H,t,J=7.4Hz), 1.62(3H,s), 1.65(3H,s),
1.82(1H,br s), 1.93(3H,s), 2.09-2.25(3H,m),
2.33(1H,dd,J=14.0Hz,J=10.0Hz), 2.66(2H,q,J=7.4Hz),
3.05(1H,d,J=4.9Hz), 3.89(1H,d,J=7.4Hz), 4.06-4.16(1H,br),
4.33(1H,d,J=8.8Hz), 4.39(1H,d,J=8.8Hz), 4.53-4.63(1H,br),
4.72-4.84(1H,br), 5.02(1H,s like), 5.22(1H,d,J=6.4Hz),
5.30(1H,d,J=7.4Hz), 5.45(1H,d,J=10.8Hz), 5.56(1H,d,J=17.6Hz),
5.96-6.10(2H,m), 7.47(2H,t,J=7.4Hz), 7.60(1H,t,J=7.4Hz),
8.13(2H,d,J=7.4Hz).
【0525】
工程2:9 β-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-4- O- プロパノイル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程1で得た化合物を原料に用い、参考例5の工程1と同様の反応操作を行うことにより、白色ガラス状の標記化合物を得た。
【0526】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.71(6H,m), 0.98(9H,t,J=7.8Hz), 1.09(3H,s), 1.25(3H,s),
1.56(3H,s), 1.60(3H,s), 1.75(1H,s), 1.94(3H,s), 1.98-2.16(2H,m),
2.23-2.44(2H,m), 2.62(2H,q,J=7.3Hz), 3.19(1H,d,J=5.4Hz),
3.96(1H,dd,J=8.8Hz,J=5.8Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.37(1H,d,J=8.3Hz),
4.59(1H,d,J=8.7Hz), 4.71-4.82(2H,m), 5.09(1H,d,J=5.9Hz),
5.33(1H,d,J=8.7Hz), 5.46(1H,d,J=10.8Hz), 5.56(1H,d,J=17.6Hz),
5.90(1H,d,J=5.4Hz), 6.16(1H,ddd,J=17.6Hz,J=10.8Hz,J=5.9Hz),
7.46(2H,t,J=7.3Hz), 7.58(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz).
【0527】
参考例9
【0528】
【化49】
Figure 0003746563
【0529】
工程1:9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-7,13-ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
参考例6の工程1で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程1と同様の反応操作を実施することにより、標記化合物を得た。
【0530】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.56-0.70(12H,m), 0.90-1.04(18H,m), 1.15(3H,s), 1.31(3H,s),
1.37(3H,s), 1.45(3H,s), 1.55(3H,s), 1.87(3H,s), 2.03-2.36(4H,m),
2.27(3H,s), 3.20(1H,d,J=5.8Hz), 3.94(1H,dd,J=9.2Hz,J=3.6Hz),
4.42(1H,d,J=8.0Hz), 4.50(1H,d,J=8.0Hz), 4.54(1H,d,J=9.2Hz),
4.83(1H,t,J=7.3Hz), 4.94(1H,dd,J=8.2Hz,J=7.8Hz), 5.41(1H,d,J=9.2Hz),
5.7(1H,d,J=5.8H), 7.44-7.84(2H,m), 7.56-7.59(1H,m), 8.07-8.09(2H,m).
【0531】
工程2:9 β-4- O- ブタノイル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-7,13-ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程1で得られた化合物を原料に用い、参考例7の工程2と同様の反応操作を実施することにより、無色ガラス状固体の標記化合物を得た。
【0532】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.70(12H,m), 0.91-1.07(21H,m), 1.16(3H,s), 1.38(3H,s),
1.46(3H,s), 1.47(3H,s), 1.56(3H,s), 1.85(3H,s), 2.04-2.28(6H,m),
2.53(1H,dt,J=8.0Hz,J=6.0Hz), 2.54(1H,dt,J=8.0Hz,J=6.0Hz),
3.19(1H,d,J=5.9Hz), 3.97(1H,dd,J=9.9Hz,J=3.9Hz),
4.37(2H,AB type q,J=7.8Hz), 4.54(1H,d,J=9.3Hz), 4.80(1H,t,J=7.3Hz),
4.94(1H,t,J=7.8Hz), 5.41(1H,d,J=9.3Hz), 5.79(1H,d,J=5.9Hz),
7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.57(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:843(MH+)
【0533】
工程3:9 β-4- O- ブタノイル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII
上記工程2で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程3と同様の反応操作を実施することにより、無色ガラス状固体の標記化合物を得た。
【0534】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.07(3H,s), 1.16(3H,s), 1.42(3H,s), 1.58(3H,s), 1.63(3H,s),
1.64(3H,s), 1.84(3H,s), 1.93(3H,s), 1.97-2.40(4H,m),
2.59(2H,dd,J=7.8Hz,J=7.3Hz), 3.06(1H,d,J=4.9Hz), 3.85(1H,d,J=7.3Hz),
4.10(1H,s), 4.37(2H,AB type q,J=8.5Hz), 4.67(1H,d,J=7.8Hz),
4.79(1H,dd,J=8.5Hz,J=5.7Hz), 5.02(1H,br), 5.59(1H,d,J=7.3Hz),
6.03(1H,d,J=4.9Hz), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.13(2H,d,J=7.3Hz).
【0535】
工程4:9 β-4- O- ブタノイル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-7- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程3で得た化合物を原料に用い、参考例5の工程1と同様の反応操作を実施することにより、無色ガラス状固体の標記化合物を得た。
【0536】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.61(6H,q,J=7.8Hz), 0.95(9H,t,J=7.8Hz), 1.06(3H,t,J=7.3Hz),
1.13(3H,s), 1.41(3H,s), 1.51(3H,s), 1.57(3H,s), 1.59(3H,s),
1.77-1.83(2H,m), 1.94(3H,s), 2.27-2.39(4H,m), 2.59(2H,m),
3.65(1H,d,J=5.4Hz), 3.65(1H,dd,J=7.8Hz,J=4.4Hz),
4.18(2H,AB type q,J=7.8Hz), 4.56(1H,d,J=7.8Hz), 4.48-4.83(2H,m),
5.52(1H,d,J=7.8Hz), 5.93(1H,d,J=5.4Hz), 7.43(2H,t,J=7.8Hz),
7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.15(2H,d,J=7.8Hz).
【0537】
参考例10
【0538】
【化50】
Figure 0003746563
【0539】
工程1:9 β-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-4- O- プロパノイル-7,13-ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
窒素雰囲気下、0 ℃でジイソプロピルアミン 1.17 mlを乾燥したテトラヒドロフラン 21 mlに溶解させ、n-ブチルリチウム (1.69 mol/L, ヘキサン溶液)を添加し、20分撹拌した。これを-78 ℃に冷却し、参考例9の工程1で得た化合物 728 mg を乾燥したテトラヒドロフラン 7 ml に溶解させたものを滴下した。1 時間後、-78 ℃でヨウ化メチル 1.11 mlを添加し、さらに4 時間撹拌しながら、徐々に-5℃まで昇温した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1(v/v))で精製し、無色ガラス状固体として標記化合物 706
mg を得た。
【0540】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.61-0.72(12H,m), 0.91-1.02(18H,m), 1.16(3H,s), 1.25(3H,t,J=7.3Hz),
1.38(3H,s), 1.46(3H,s), 1.50(3H,s), 1.56(3H,s), 1.85(3H,s),
2.02-2.26(4H,m), 2.63(2H,q,J=7.3Hz), 3.19(1H,d,J=5.9Hz),
3.96(1H,dd,J=9.3Hz,J=3.4Hz), 4.30(2H,AB type q,J=7.8Hz),
4.54(1H,d,J=8.8Hz), 4.80(1H,t,J=7.3Hz), 4.95(1H,t,J=8.3Hz),
5.40(1H,d,J=9.3Hz), 5.78(1H,d,J=5.9Hz), 7.46(2H,t,J=7.3Hz),
7.58(1H,t,J=7.3Hz), 8.10(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:829(MH+)
【0541】
工程2:9 β-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-4- O- プロパノイルバッカチンIII
上記工程1で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程3と同様の反応操作を実施することにより、無色ガラス状固体の標記化合物を得た。
【0542】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.16(3H,s), 1.27(3H,t,J=7.3Hz), 1.42(3H,s), 1.50(3H,s), 1.63(3H,s),
1.64(3H,s), 1.94(3H,s), 2.11-2.36(4H,m), 2.66(2H,q,J=7.3Hz),
3.06(1H,d,J=4.9Hz), 3.85(1H,d,J=7.3Hz), 4.52(2H,AB type q,J=8.3Hz),
4.67(1H,d,J=8.3Hz), 4.79(1H,m), 5.02(1H,s), 5.59(1H,d,J=7.3Hz),
6.02(1H,d,J=4.9Hz), 7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.14(2H,d,J=7.8Hz).
【0543】
工程3:9 β-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-4- O- プロパノイル- 7- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程2で得た化合物を原料に用い、参考例5の工程1と同様の反応操作を実施することにより、無色ガラス状固体の標記化合物を得た。
【0544】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.57-0.64(6H,m), 0.93-0.98(9H,m), 1.12(3H,s), 1.26(3H,t,J=7.3Hz),
1.40(3H,s), 1.51(3H,s), 1.57(3H,s), 1.58(3H,s), 1.77(1H,s),
1.94(3H,s), 1.96-2.35(4H,m), 2.65(2H,q,J=7.3Hz), 3.16(1H,d,J=5.6Hz),
4.08(1H,t,J=4.9Hz), 4.20(2H,d,J=7.8Hz), 4.56(1H,d,J=7.8Hz),
4.74-4.78(2H,m), 5.20(1H,d,J=8.3Hz), 5.93(1H,d,J=5.4Hz),
7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.15(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:715(MH+)
【0545】
参考例11
【0546】
【化51】
Figure 0003746563
【0547】
工程1:9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7,13- ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
参考例7の工程1で得た化合物 1.0789 g を N,N- ジメチルホルムアミド 26.9 mlに溶解させ、室温でイミダゾール 0.595 gを添加し、0 ℃でジメチルクロロシラン 0.736 ml を滴下し、撹拌した。1 時間後、0 ℃で冷水を加え、ヘキサン- 酢酸エチル混合溶媒(1:1(v/v))で抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=9:1(v/v))で精製し、白色フォーム状の標記化合物 0.994 gを得た。
【0548】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.34(3H,d,J=2.9Hz), 0.03(3H,d,J=2.9Hz), 0.58-0.76(12H,m),
0.92-1.09(18H,m), 1.11(3H,s), 1.522(3H,s), 1.528(3H,s), 1.86(3H,s),
2.02-2.16(1H,m), 2.23-2.44(3H,m), 2.26(3H,s), 3.19(1H,d,J=5.3Hz),
3.88(1H,dd,J=10.7Hz,J=4.9Hz), 4.33(1H,d,J=7.8Hz),
4.41(1H,d,J=7.8Hz), 4.52-4.68(2H,m), 4.83(1H,dd,J=8.8Hz,J=5.4Hz),
4.98(1H,t,J=9.0Hz), 5.04(1H,d,J=6.4Hz), 5.27(1H,d,J=9.3Hz),
5.42(1H,d,J=10.7Hz), 5.53(1H,d,J=17.5Hz), 5.89(1H,d,J=5.3Hz),
6.11(1H,ddd,J=17.5Hz,J=10.7Hz,J=6.4Hz), 7.45(2H,t,J=7.8Hz),
7.56(1H,t,J=7.8Hz), 8.10(2H,d,J=7.8Hz).
【0549】
工程2:9 β-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7,13- ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程1で得た化合物 0.994 gを乾燥したテトラヒドロフラン 50 mlに溶解させ、0 ℃でナトリウムビス(2- メトキシエトキシ) アルミニウムヒドリド 2.7 ml (65 %(w/v), トルエン溶液) を滴下し、0 ℃で50分撹拌した。0 ℃でジエチルエーテル 250 ml を加え、酒石酸カリウムナトリウム4水和物 12.8 g を水 70 mlに溶解させた水溶液を徐々に添加し、添加終了後に室温に戻し、1 時間激しく撹拌した。酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=9:1(v/v))で精製し、無色ガラス状の標記化合物 0.8413 g を得た。
【0550】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.27(3H,d,J=2.4Hz), -0.01(3H,d,J=2.4Hz), 0.54-0.67(6H,m),
0.69-0.85(6H,m), 0.95(3H,t,J=7.8Hz), 0.97(3H,s), 1.05(9H,t,J=7.9Hz),
1.44(3H,s), 1.55(3H,s), 1.81(3H,s),
2.10(1H,ddd,J=13.6Hz,J=9.6Hz,J=4.2Hz),
2.20(1H,ddd,J=13.6Hz,J=8.2Hz,J=6.0Hz), 2,52(1H,dd,J=14.7Hz,J=9.8Hz),
2.87(1H,d,J=3.4Hz), 3.01(1H,dd,J=14.7Hz,J=1.4Hz),
3.62(1H,dd,J=9.6Hz,J=6.0Hz), 3.78(1H,s like), 4.28(1H,d,J=7.9Hz),
4.38-4.50(2H,m), 4.50-4.69(2H,m), 5.07(1H,d,J=6.4Hz),
5.33(1H,d,J=7.9Hz), 5.44(1H,d,J=10.2Hz), 5.55(1H,d,J=17.1Hz),
5.97(1H,d,J=3.5Hz), 6.20(1H,ddd,J=17.1Hz,J=10.2Hz,J=6.4Hz),
7.43(2H,t,J=7.4Hz), 7.53(1H,t,J=7.4Hz), 8.15(2H,d,J=7.4Hz).
【0551】
工程3:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7,13- ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程2で得た化合物 0.8413 g を乾燥したテトラヒドロフラン 40 mlに溶解させ、0 ℃で 1.0 mol/Lリチウムビストリメチルシリルアミド 3.1 ml ( テトラヒドロフラン溶液) を滴下し、15分後にシクロプロパンカルボニルクロリド 0.24 mlを添加した。45分後、0 ℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1(v/v) →ヘキサン:酢酸エチル=6:1(v/v))で精製し、無色ガラス状の標記化合物 0.8104 g を得た。
【0552】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.33(3H,d,J=2.4Hz), 0.04(3H,d,J=2.4Hz), 0.57-0.75(12H,m),
0.97(9H,t,J=7.8Hz), 1.02(9H,t,J=7.8Hz), 1.13(3H,s), 1.20-1.46(2H,m),
1.52(3H,s), 1.56(3H,s), 1.64-1.76(1H,m), 1.87(3H,s),
2.02(1H,ddd,J=14.4Hz,J=10.4Hz,J=4.4Hz), 2.22-2.41(3H,m),
3.15(1H,d,J=5.4Hz), 3.88(1H,dd,J=10.4Hz,J=5.4Hz),
4.25(1H,d,J=8.3Hz), 4.34(1H,d,J=8.3Hz), 4.52-4.64(2H,m),
4.72(1H,dd,J=8.8Hz,J=4.4Hz), 4.97(1H,t,J=8.3Hz), 5.05(1H,d,J=5.7Hz),
5.28(1H,d,J=8.8Hz), 5.42(1H,d,J=10.3Hz), 5.53(1H,d,J=17.6Hz),
5.91(1H,d,J=5.4Hz), 6.13(1H,ddd,J=17.6Hz,J=10.3Hz,J=5.7Hz),
7.45(2H,t,J=7.4Hz), 7.56(1H,t,J=7.4Hz), 8.08(2H,d,J=7.4Hz).
【0553】
工程4:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
上記工程3で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程3と同様の反応操作を行うことにより、無色ガラス状の標記化合物を得た。
【0554】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.05-1.40(4H,m), 1.17(3H,s), 1.61(3H,s), 1.73-2.48(m), 1.92(3H,s),
3.04(1H,d,J=4.4Hz), 3.86(1H,d,J=6.9Hz), 4.03-4.18(1H,m),
4.36(1H,d,J=8.3Hz), 4.42(1H,d,J=8.3Hz), 4.57(1H,d,J=8.3Hz),
4.68-4.82(1H,m), 4.98(1H,s like), 5.22(1H,d,J=5.9Hz),
5.29(1H,d,J=6.9Hz), 5.45(1H,d,J=10.2Hz), 5.56(1H,d,J=17.1Hz),
5.94-6.11(2H,m), 7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz),
8.13(2H,d,J=7.8Hz).
【0555】
工程5:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程4で得た化合物を原料に用い、参考例5の工程1と同様の反応操作を行うことにより、無色ガラス状の標記化合物を得た。
【0556】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.72(6H,m), 0.97(9H,t,J=7.8Hz), 1.06-1.39(4H,m), 1.10(3H,s),
1.56(3H,s), 1.62(3H,s), 1.74-1.88(2H,m), 1.98(3H,s),
1.98-2.21(3H,m), 2.28-2.44(2H,m), 3.16(1H,d,J=5.3Hz),
3.95(1H,dd,J=8.3Hz,J=5.9Hz), 4.30(1H,d,J=8.3Hz), 4.38(1H,d,J=8.3Hz),
4.54(1H,d,J=7.8Hz), 4.68-4.82(2H,m), 5.10(1H,d,J=5.8Hz),
5.33(1H,d,J=7.8Hz), 5.45(1H,d,J=10.3Hz), 5.56(1H,d,J=17.6Hz),
5.93(1H,d,J=5.3Hz), 6.16(1H,ddd,J=17.6Hz,J=10.3Hz,J=5.8Hz),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0557】
参考例12
【0558】
【化52】
Figure 0003746563
【0559】
工程1:9 β-10-デアセチル-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O- イソプロピリデン-7,13-ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
参考例8の工程1で得た化合物を原料に用い、参考例11の工程1と同様の反応操作を行うことにより、無色ガラス状の標記化合物を得た。
【0560】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.33(3H,d,J=2.9Hz), 0.04(3H,d,J=2.9Hz), 0.58-0.72(12H,m),
0.94-1.05(18H,m), 1.12(3H,s), 1.37(3H,s), 1.47(3H,s), 1.49(3H,s),
1.57(3H,s), 1.86(3H,s), 2.09-2.36(4H,m), 2.30(3H,s),
3.19(1H,d,J=5.9Hz), 3.91(1H,dd,J=8.8Hz,J=3.4Hz),
4.40(2H,AB type q,J=8.8Hz), 4.50(1H,d,J=8.8Hz), 4.57(1H,m),
4.83(1H,t,J=7.3Hz), 4.97(1H,t,J=8.3Hz), 5.40(1H,d,J=8.8Hz),
5.84(1H,d,J=5.4Hz), 7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.57(1H,t,J=7.8Hz),
8.09(2H,d,J=7.8Hz).
【0561】
工程2:9 β-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O- イソプロピリデン-7,13-ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程1で得た化合物を原料に用い、参考例11の工程2と同様の反応操作を行うことにより、無色ガラス状の標記化合物を得た。
【0562】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.27(3H,d,J=2.9Hz), 0.01(3H,d,J=2.9Hz), 0.58-0.83(12H,m),
0.93-1.10(18H,m), 1.08(3H,s), 1.39(3H,s), 1.46(3H,s), 1.55(3H,s),
1.77(3H,s), 1.84-2.40(4H,m), 2.51(1H,dd,J=15.1Hz,J=10.0Hz),
2.73(1H,d,J=5.9Hz), 3.03(1H,dd,J=15.1Hz,J=2.4Hz), 3.64(1H,s),
3.86(1H,dd,J=7.3Hz,J=2.9Hz), 4.05(1H,d,J=7.8Hz), 4.09(1H,d,J=6,8Hz),
4.43(1H,m), 4.52(1H,d,J=6.8Hz), 4.62-4.65(2H,m), 5.54(1H,d,J=7.3Hz),
5.57(1H,d,J=3.9Hz), 7.44(2H,t,J=7.8Hz), 7.55(1H,t,J=7.8Hz),
8.19(2H,d,J=7.8Hz).
【0563】
工程3:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O- イソプロピリデン-7,13-ビス- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程2で得た化合物を原料に用い、参考例11の工程3と同様の反応操作を行うことにより、無色ガラス状の標記化合物を得た。
【0564】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.32(3H,d,J=2.4Hz), 0.05(3H,d,J=2.4Hz), 0.58-0.71(12H,m),
0.94-1.04(18H,m), 1.16(3H,s), 1.21-1.36(4H,m), 1.38(3H,s),
1.48(3H,s), 1.53(3H,s), 1.55(3H,s), 1.71(1H,m), 1.87(3H,s),
2.05-2.38(4H,m), 3.13(1H,d,J=5.4Hz), 3.87(1H,dd,J=8.8Hz,J=3.4Hz),
4.20(2H,AB type q,J=7.8Hz), 4.41(1H,d,J=8.8Hz), 4.60(1H,m),
4.43(1H,t,J=6.3Hz), 4.99(1H,t,J=8.3Hz), 5.42(1H,d,J=8.8Hz),
5.88(1H,d,J=5.4Hz), 7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.57(1H,t,J=7.8Hz),
8.10(2H,d,J=7.8Hz).
FAB mass:899(MH+)
【0565】
工程4:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチンIII
上記工程3で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程3と同様の反応操作を行うことにより、無色ガラス状の標記化合物を得た。
【0566】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.15-1.37(7H,m), 1.41(3H,s), 1.58(3H,s), 1.64(6H,s), 1.82-2.41(5H,m),
1.73(3H,s), 3.05(1H,d,J=4.9Hz), 3.82(1H,d,J=6.8Hz), 4.08(1H,br),
4.39(2H,AB type q,J=8.3Hz), 4.67(1H,br), 4.76(1H,t,J=7.2Hz),
4.99(1H,s), 5.59(1H,d,J=6.8Hz), 6.06(1H,d,J=4.9Hz),
7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.13(2H,d,J=7.3Hz).
FAB mass:813(MH+)
【0567】
工程5:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-7- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程4で得た化合物を原料に用い、参考例5の工程1と同様の反応操作を行うことにより、無色ガラス状の標記化合物を得た。
【0568】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.64(6H,m), 0.71-0.88(9H,m), 1.05-1.22(4H,m), 1.14(3H,s),
1.41(3H,s), 1.57(3H,s), 1.60(3H,s), 1.86-2.08(5H,m), 1.93(3H,s),
3.11(1H,d,J=4.9Hz), 4.09-4.27(2H,m), 4.50(2H,AB type q,J=7.8Hz),
4.71-4.80(2H,m), 5.53(1H,d,J=7.8Hz), 5.96(1H,d,J=4.8Hz),
7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.15(2H,d,J=7.3Hz).
【0569】
参考例13
【0570】
【化53】
Figure 0003746563
【0571】
工程1:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデン-13-O- トリエチルシリルバッカチン III
実施例10の工程3で得た化合物 470 mg を塩化メチレン 45 mlに溶解させ、0 ℃でピリジン 15 mlおよびトリフルオロメタンスルホン酸無水物 570μl を添加した。室温で1時間撹拌後、反応液を撹拌されているジエチルエーテル 100 ml および飽和重曹水 50 mlに注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v)、途中から 2:1(v/v) に変更)で精製し、標記化合物 240 mg を白色固体として得、原料 107 mg を回収した。
【0572】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.57-0.74(6H,m), 1.01(9H,t,J=8.9Hz), 1.20(3H,s), 1.40(3H,s),
1.51(3H,s), 1.54(3H,s), 1.57(3H,s), 1.75(1H,s), 1.84(3H,s),
2.13(1H,dd,J=8.1,J=14.7Hz), 2.22(1H,dd,J=8.6,J=14.7Hz), 2.29(3H,s),
3.09(1H,d,J=6.2Hz), 4.14(1H,d,J=8.1Hz), 4.27-4.33(2H,m),
4.90(1H,d,J=4.3Hz), 4.97(1H,br t,J=8.8Hz), 5.48(1H,d,J=8.1Hz),
5.66(1H,dd,J=10.3,J=4.3Hz), 5.87(1H,d,J=6.2Hz), 6.08(1H,d,J=10.3Hz),
7.49(2H,t,J=7.8Hz), 7.60(1H,t,J=7.8Hz), 8.15(2H,d,J=7.8Hz).
【0573】
工程2:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
上記工程1で得た化合物を用い、実施例1の工程4と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を白色固体として得た。
【0574】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.13(3H,s), 1.42(3H,s), 1.53(3H,s), 1.54(3H,s), 1.59(3H,s),
1.75(1H,s), 1.91(3H,s), 2.09(1H,dd,J=6.8,J=15.2Hz),
2.20(1H,br d,J=7.8Hz), 2.34(1H,dd,J=8.8,J=15.2Hz), 2.35(3H,s),
3.22(1H,d,J=5.9Hz), 4.04(1H,d,J=7.4Hz), 4.26(1H,d,J=8.1Hz),
4.34(1H,d,J=8.1Hz), 4.72-4.87(1H,m), 4.83(1H,d,J=4.4Hz),
5.54(1H,d,J=7.4Hz), 5.66(1H,dd,J=10.3,J=4.4Hz), 5.93(1H,d,J=5.9Hz),
6.12(1H,d,J=10.3Hz), 7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz),
8.18(2H,d,J=7.3Hz).
【0575】
参考例14
【0576】
【化54】
Figure 0003746563
【0577】
工程1:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7α- フルオロバッカチン III
10- デアセチル-7- デオキシ-7α- フルオロバッカチンIII 26.1 mg をテトラヒドロフラン 1.5 ml に溶解させ、0 ℃でボラン−テトラヒドロフラン(1.0M テトラヒドロフラン溶液) 1.5 mlを添加した。0 ℃で6時間撹拌後、メタノール 3.0 ml を滴下し、室温で30分撹拌後、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=3:1(v/v))で精製し、標記化合物 30.8 mgを無色透明ガラス状物質として得た。
【0578】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.14(3H,s), 1.63(3H,s), 1.71(3H,s), 1.77(1H,s), 1.87-1.90(3H,m),
2.11(1H,dd,J=5.9,J=15.6Hz), 2.15-2.52(4H,m), 2.32(3H,s), 3.34(1H,s),
3.56(1H,d,J=4.9Hz), 4.06(1H,d,J=5.4Hz), 4.22(1H,d,J=8.3Hz),
4.42(1H,d,J=8.3Hz), 4.71(1H,dd,J=5.4,J=48.3Hz), 4.72-4.83(1H,m),
4.99(1H,d,J=7.8Hz), 5.27(1H,br s), 6.08(1H,d,J=4.9Hz),
7.48(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.8Hz), 8.11(2H,d,J=7.8Hz).
【0579】
工程2:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7α- フルオロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
上記工程1で得た化合物を用い、実施例1の工程2と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明ガラス状物質として得た。
【0580】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.12(3H,s), 1.43(3H,s), 1.49(3H,s), 1.59(3H,s), 1.65(3H,s),
1.75(1H,s), 1.98(3H,d,J=1.5Hz), 2.00-2.45(5H,m), 2.33(3H,s),
3.59(1H,d,J=5.2Hz), 4.30(1H,d,J=8.8Hz), 4.35(1H,d,J=8.8Hz),
4.61(1H,d,J=8.8Hz), 4.75-4.85(1H,m),
4.92(1H,ddd,J=3.4,J=10.3,J=45.9Hz), 4.94(1H,d,J=3.9Hz),
5.59(1H,d,J=8.8Hz), 5.89(1H,d,J=5.2Hz), 7.48(2H,t,J=7.4Hz),
7.61(1H,t,J=7.4Hz), 8.12(2H,d,J=7.4Hz).
【0581】
参考例15
【0582】
【化55】
Figure 0003746563
【0583】
工程1:10,13-ジ- O- ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチル-7- O- トリフルオロメタンスルホニルバッカチン III
10,13-ジ- O- ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチルバッカチンIII 470 mgを塩化メチレン 20 mlに溶解させ、0 ℃で 4- ジメチルアミノピリジン 700 mg およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物 480μl を添加した。0 ℃で1時間撹拌後、反応液を撹拌されている酢酸エチル 50 mlおよび氷水 50 mlに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=1:1(v/v))で精製し、標記化合物 370 mg を白色固体として得た。
【0584】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.10(3H,s), 1.18(3H,s), 1.68(1H,s), 1.86(3H,s), 2.13(3H,d,J=1.5Hz),
2.18-2.45(3H,m), 2.28(3H,s), 2.78-2.93(1H,m), 3.94(1H,d,J=6.8Hz),
4.13(1H,d,J=8.3Hz), 4.33(1H,d,J=8.3Hz), 4.91(1H,d,J=8.3Hz),
5.20(1H,d,J=12.2Hz), 5.24(2H,s), 5.25(1H,d,J=12.2Hz),
5.50(1H,dd,J=7.3,J=10.3Hz), 5.67(1H,d,J=6.8Hz), 5.92(1H,t,J=8.1Hz),
6.48(1H,s), 7.27-7.39(10H,m), 7.48(2H,t,J=7.3Hz),
7.62(1H,t,J=7.3Hz), 8.05(2H,d,J=7.3Hz).
【0585】
工程2:10,13-ジ- O- ベンジルオキシカルボニル-10-デアセチル-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-19-ノルバッカチン III
上記工程1で得た化合物 220 mg をテトラヒドロフラン 12 mlおよびアセトニトリル 12 mlに溶解させ、シリカゲル 6.0 gを添加し 60 ℃で24時間撹拌後、濾過によりシリカゲルを除き、酢酸エチル 50 mlおよび飽和重曹水 50 mlを添加し、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1(v/v))で精製し、標記化合物 170 mg を白色固体として得た。
【0586】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.14(3H,s), 1.22(3H,s), 1.39(1H,br s), 1.58(1H,s), 1.60-1.70(1H,m),
1.94(3H,d,J=1.0Hz), 2.09(1H,d,J=16.1Hz), 2.23-2.40(3H,m),
2.23(3H,s), 2.45(1H,dt,J=16.1,4.4Hz), 4.01(1H,d,J=7.3Hz),
4.10(1H,d,J=8.8Hz), 4.29(1H,d,J=8.8Hz), 4.72(1H,d,J=3.9Hz),
5.17-5.30(4H,m), 5.63(1H,d,J=7.3Hz), 5.80-5.92(1H,m), 6.12(1H,s),
7.28-7.50(10H,m), 7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz),
8.08(2H,d,J=7.3Hz).
【0587】
工程3:10- デアセチル-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-19-ノルバッカチン III
上記工程2で得た化合物 170 mg をエタノール 10 mlに溶解させ、室温で 10%- パラジウム- 炭素 34.0 mlを添加し、水素雰囲気下1時間撹拌後、濾過し、溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1(v/v))で精製し、標記化合物 110 mg を白色固体として得た。
【0588】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.11(3H,s), 1.15(3H,s), 1.35-1.43(1H,m), 1.74(1H,dd,J=5.2,7.1Hz),
1.76(1H,s), 2.03(3H,d,J=1.0Hz), 2.07-2.15(2H,m), 2.27(3H,s),
2.20-2.40(2H,m), 2.45(1H,dt,J=15.6,4.4Hz), 4.06(1H,d,J=7.8Hz),
4.22(1H,d,J=1.0Hz), 4.23(1H,d,J=8.3Hz), 4.32(1H,d,J=8.3Hz),
4.75(1H,d,J=3.9Hz), 4.82-4.90(1H,m), 5.04(1H,s), 5.62(1H,d,J=7.8Hz),
7.49(2H,t,J=7.3Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz), 8.13(2H,d,J=7.3Hz).
【0589】
工程4:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7β,8β- メチレン-19-ノルバッカチン III
上記工程3で得た化合物を用い、参考例14の工程1と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明ガラス状物質として得た。
【0590】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.92(1H,br s), 1.06-1.18(1H,m), 1.14(3H,s), 1.39-1.48(2H,m),
1.67(3H,s), 1.78(1H,s), 1.83(3H,s), 2.16(1H,d,J=4.9Hz), 2.19(3H,s),
2.34-2.40(1H,m), 2.43(1H,dd,J=9.3,15.9Hz), 2.53(1H,dd,J=7.1,15.9Hz),
2.61(1H,d,J=7.8Hz), 2.58-2.68(1H,m), 3.25(1H,d,J=7.8Hz),
3.87(1H,dd,J=5.4,7.8Hz), 4.18(1H,d,J=7.3Hz),
4.58(1H,dd,J=7.8,10.7Hz), 4.69(1H,d,J=7.3Hz), 4.70-4.80(1H,m),
5.27(1H,dd,J=4.4,5.4Hz), 5.55(1H,d,J=7.8Hz), 7.47(2H,t,J=7.3Hz),
7.58(1H,t,J=7.3Hz), 8.04(2H,d,J=7.3Hz).
【0591】
工程5:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-7β,8β- メチレン-9,10-O- イソプロピリデン-19-ノルバッカチン III
上記工程4で得た化合物を用い、実施例1の工程2と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明ガラス状物質として得た。
【0592】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.11(3H,s), 1.20-1.40(2H,m), 1.34(3H,s), 1.48(3H,s), 1,53(3H,s),
1.68-1.80(2H,m), 1.70(1H,s), 1.76(1H,t,J=5.3Hz), 1.92(3H,d,J=1.0Hz),
2.09(1H,d,J=5.4Hz), 2.22(3H,s), 2.37(1H,dd,J=8.3,15.6Hz),
2.47(1H,dd,J=7.3,15.6Hz), 2.70(1H,dt,J=14.7,8.3Hz),
3.31(1H,d,J=8.3Hz), 4.22(1H,d,J=7.8Hz), 4.40(1H,d,J=7.8Hz),
4.49(1H,d,J=7.8Hz), 4.57(1H,dd,J=8.2,9.2Hz), 4.75-4.85(1H,m),
5.49(1H,d,J=7.8Hz), 5.50(1H,d,J=8.3Hz), 7.43(2H,t,J=7.3Hz),
7.59(1H,t,J=7.3Hz), 8.05(2H,d,J=7.3Hz).
【0593】
参考例16
【0594】
【化56】
Figure 0003746563
【0595】
工程1:10- デアセチル-10-O- ホルミルバッカチン III
10- デアセチルバッカチン III 104 mg を N,N- ジメチルホルムアミド 1.0 ml に溶解させ、0 ℃で 4- ジメチルアミノピリジン 70.7 mgおよびトリフルオロメタンスルホン酸無水物 96.0 μl を添加した。0 ℃で10分間撹拌後、反応液を撹拌されている酢酸エチル 10 mlおよび水 40 mlに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=1:2(v/v))で精製し、標記化合物 94.3 mgを白色固体として得た。
【0596】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.11(3H,s), 1.12(3H,s), 1.60(3H,s), 1.69(3H,s), 1.80-2.40(5H,m),
2.29(3H,s), 2.53-2.62(1H,m), 3.89(1H,d,J=6.8Hz), 4.16(1H,d,J=8.7Hz),
4.31(1H,d,J=8.7Hz), 4.40-4.50(1H,m), 4.90(1H,br q,J=5.6Hz),
4.98(1H,d,J=7.9Hz), 5.64(1H,d,J=6.8Hz), 6.46(1H,s),
7.50(2H,t,J=7.2Hz), 7.61(1H,t,J=7.2Hz), 8.10(2H,d,J=7.2Hz),
8.22(1H,s)
【0597】
工程2:10- デアセチル-10-O- ホルミル-7- O-[(1- イミダゾリル) チオカルボニル] バッカチン III
上記工程1で得た化合物 23.8 mgを テトラヒドロフラン 0.50 mlに溶解させ、室温で、ベンゼン 0.50 ml、1,8-ジアザビシクロウンデセン 12.5 μl およびチオカルボニルイミダゾール 12.5 mgを添加した。室温で1時間撹拌後、反応液に酢酸エチル 10 mlおよび飽和塩化アンモニウム水溶液 10 mlを添加し、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=1:1(v/v))で精製し、標記化合物 21.4 mgを白色固体として得た。
【0598】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.13(3H,s), 1.18(3H,s), 1.64(3H,s), 1.85-2.45(4H,m), 1.96(3H,s),
2.34(3H,s), 2.49(1H,br s), 3.04(1H,ddd,J=7.1,J=9.3,J=14.3Hz),
4.12(1H,d,J=7.3Hz), 4.21(1H,d,J=8.6Hz), 4.38(1H,d,J=8.6Hz),
4.88(1H,br s), 5.04(1H,d,J=9.3Hz), 5.69(1H,d,J=7.3Hz),
6.26(1H,dd,J=7.1,J=10.5Hz), 6.40(1H,s), 7.00(1H,s),
7.50(2H,t,J=7.2Hz), 7.52(1H,s), 7.63(1H,t,J=7.2Hz), 7.99(1H,s),
8.12(2H,d,J=7.2Hz), 8.18(1H,s)
【0599】
工程3:10- デアセチル-7- デオキシ-10-O- ホルミルバッカチン III
上記工程2で得た化合物 140 mg をジオキサン 5.0 ml に溶解させ、室温でトリブチルスズヒドリド 280μl および 2,2'-アゾビスイソブチロニトリル 10.0 mgを添加した。75-80 ℃で40分間撹拌後、反応液に酢酸エチル 10 ml、水 10 mlおよび飽和食塩水 10 mlを添加し、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:7(v/v))で精製し、標記化合物 52.0 mg白色固体として得た。
【0600】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.09(3H,s), 1.12(3H,s), 1.50-2.50(8H,m), 1.75(3H,s), 2.04(3H,s),
2.29(3H,s), 3.85(1H,d,J=7.3Hz), 4.19(1H,d,J=8.3Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.85(1H,br s), 4.97(1H,dd,J=9.3,J=2.5Hz),
5.63(1H,d,J=7.3Hz), 6.60(1H,s), 7.49(2H,t,J=7.3Hz),
7.63(1H,t,J=7.3Hz), 8.12(2H,d,J=7.3Hz), 8.24(1H,s)
【0601】
工程4:10- デアセチル-7- デオキシバッカチン III
上記工程3で得た化合物 50.0 mgを 95 %エタノール 2.0 ml に溶解させ、室温でヒドラジン水和物 200μl を添加し30分間撹拌後、反応液に酢酸エチル 10 mlおよび7%塩酸 50 mlを添加し、酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:3(v/v))で精製し、標記化合物 30.0 mgを白色固体として得た。
【0602】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.06(3H,s), 1.09(3H,s), 1.50-1.55(1H,m), 1.80(1H,s),
1.90-2.41(7H,m), 2.17(3H,s), 2.29(3H,s), 3.92(1H,d,J=7.3Hz),
4.17(1H,d,J=1.5Hz), 4.22(1H,d,J=8.3Hz), 4.33(1H,d,J=8.3Hz),
4.82-4.92(1H,m), 4.96(1H,dd,J=9.6,J=3.2Hz), 5.24(1H,d,J=1.5Hz),
5.62(1H,d,J=7.3Hz), 7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.61(1H,t,J=7.3Hz),
8.12(2H,d,J=7.3Hz)
【0603】
工程5:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロバッカチン III
上記工程4で得た化合物を用い、参考例14の工程1と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明ガラス状物質として得た。
【0604】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.15(3H,s), 1.51(3H,s), 1.67(3H,s), 1.91(3H,s), 1.50-2.70(9H,m),
2.35(3H,s), 3.04(1H,d,J=4.9Hz), 3.14(1H,br d,J=6.8Hz),
3.75(1H,br s), 4.21(1H,d,J=8.3Hz), 4.37(1H,d,J=8.3Hz),
4.71(1H,br q,J=8.3Hz), 4.86(1H,br s), 5.45(1H,br s),
6.05(1H,d,J=4.9Hz), 7.48(2H,t,J=7.6Hz), 7.61(1H,t,J=7.6Hz),
8.14(2H,d,J=7.6Hz).
【0605】
工程6:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O- イソプロピリデンバッカチン III
上記工程5で得た化合物を用い、実施例1の工程2と同様の反応操作を行うことにより、標記化合物を無色透明ガラス状物質として得た。
【0606】
1H-NMR(400 MHz,CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.16(3H,s), 1.43(3H,s), 1.51(3H,s), 1.57(3H,s), 1.59(3H,s),
1.79(1H,s), 1.99(3H,s), 1.45-2.40(6H,m), 2.35(3H,s),
2.44(1H,d,J=5.3Hz), 3.10(1H,d,J=4.9Hz), 4.19(1H,d,J=7.6Hz),
4.27(1H,d,J=8.3Hz), 4.34(1H,d,J=8.3Hz), 4.70-4.84(1H,m),
4.86(1H,br s), 5.62(1H,d,J=7.6Hz), 5.97(1H,d,J=4.9Hz),
7.48(2H,t,J=7.3Hz), 7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.14(2H,d,J=7.3Hz).
【0607】
参考例17
【0608】
【化57】
Figure 0003746563
【0609】
工程1:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
参考例16の工程5で得た化合物 0.4800 g を塩化メチレン 9.6 ml に溶解させ、室温でアクロレインジエチルアセタール 0.69 mlとカンファースルホン酸 19 mgを添加した。20分後、0 ℃に冷却し、トリエチルアミンを加えて pH 8 とした。これを減圧濃縮し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=12:1(v/v) )で精製し、白色ガラス状固体の標記化合物 0.1823 g を得た。
【0610】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.15(3H,s), 1.48(3H,s), 1.59(3H,s), 1.72-2.22(4H,m), 1.96(3H,s),
2.22-2.40(1H,m), 2.33(3H,s), 2.55(1H,br d,J=8.8Hz),
3.06(1H,d,J=5.4Hz), 4.19(1H,d,J=6.9Hz), 4.23(1H,d,J=8.3Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.77(1H,br), 4.84(1H,s), 5.23(1H,d,J=6.4Hz),
5.32(1H,d,J=6.9Hz), 5.44(1H,d,J=10.2Hz), 5.57(1H,d,J=15.2Hz),
5.92-6.13(2H,m), 7.46(2H,t,J=7.8Hz), 7.57(1H,t,J=7.8Hz),
8.13(2H,d,J=7.8Hz).
【0611】
工程2:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン)-13- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程1で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程1と同様の反応操作を実施し、白色ガラス状固体の標記化合物を得た。
【0612】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
0.58-0.76(6H,m), 1.01(9H,s), 1.25(3H,s), 1.49(3H,s), 1.61(3H,s),
1.82-2.18(6H,m), 1.93(3H,s), 2.25(3H,s), 2.92(1H,d,J=4.9Hz),
4.14(1H,d,J=8.3Hz), 4.24(1H,d,J=7.3Hz), 4.34(1H,d,J=8.3Hz),
4.93-5.05(2H,m), 5.20(1H,d,J=6.4Hz), 5.28(1H,d,J=7.3Hz),
5.44(1H,d,J=10.7Hz), 5.56(1H,d,J=17.1Hz), 5.91-6.09(2H,m),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,t,J=7.8Hz), 8.14(2H,d,J=7.8Hz).
【0613】
工程3:9 β-10-デアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-13- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程2で得られた化合物を原料に用い、参考例11の工程1と同様の反応操作を実施し、無色透明オイル状の標記化合物を得た。
【0614】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.28(3H,d,J=2.9Hz), 0.05(3H,d,J=2.9Hz), 0.59-0.78(6H,m),
1.02(9H,t,J=7.8Hz), 1.19(3H,s), 1.50-1.64(1H,m), 1.53(3H,s),
1.59(3H,s), 1.82-2.04(3H,m), 1.89(3H,s),
2.14(1H,dd,J=15.1Hz,J=8.3Hz), 2.26(3H,s),
2.33(1H,dd,J=15.1Hz,J=8.8Hz), 2.88(1H,d,J=4.8Hz),
4.17(1H,d,J=8.3Hz), 4.23(1H,d,J=7.3Hz), 4.30(1H,d,J=8.3Hz),
4.54-4.62(1H,m), 4.94(1H,s), 4.99(1H,t,J=8.3Hz), 5.19(1H,d,J=6.3Hz),
5.27(1H,d,J=7.3Hz), 5.42(1H,d,J=10.7Hz), 5.55(1H,d,J=17.1Hz),
5.92-6.06(2H,m), 7.45(2H,t,J=7.9Hz), 7.56(1H,t,J=7.9Hz),
8.14(2H,d,J=7.9Hz).
【0615】
工程4:9 β-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-13- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程3で得た化合物を原料に用い、参考例11の工程2と同様の反応操作を実施し、淡黄色透明オイル状の標記化合物を得た。
【0616】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.26(3H,d,J=2.9Hz), 0.01(3H,d,J=2.9Hz), 0.68-0.87(6H,m),
1.03(3H,s), 1.05(9H,t,J=7.8Hz), 1.42(3H,s), 1.52(3H,s),
1.52-1.73(2H,m), 1.80(3H,s), 1.80-1.95(2H,m),
2.52(1H,dd,J=15.1Hz,J=9.7Hz), 2.71(1H,d,J=4.4Hz),
2.85(1H,dd,J=15.1Hz,J=2.4Hz), 3.61(1H,s), 4.12-4.31(1H,m),
4.14(1H,d,J=7.3Hz), 4.18(1H,d,J=7.3Hz), 4.25(1H,d,J=7.3Hz),
4.57-4.70(3H,m), 5.20(1H,d,J=6.3Hz), 5.36(1H,d,J=7.3Hz),
5.43(1H,d,J=10.3Hz), 5.55(1H,d,J=17.1Hz), 5.93-6.08(2H,m),
7.44(2H,t,J=7.3Hz), 7.54(1H,t,J=7.3Hz), 8.17(2H,d,J=7.3Hz).
【0617】
工程5:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-13- O- トリエチルシリルバッカチンIII
上記工程4で得た化合物を原料に用い、参考例11の工程3と同様の反応操作を実施し、白色ガラス状の標記化合物を得た。
【0618】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.28(3H,d,J=3.0Hz), 0.05(3H,d,J=3.0Hz), 0.56-0.80(6H,m),
1.02(9H,t,J=7.8Hz), 1.03-1.40(4H,m), 1.21(3H,s), 1.50-2.10(5H,m),
1.51(3H,s), 1.60(3H,s), 1.90(3H,s), 2.30(2H,d,J=8.8Hz),
2.83(1H,d,J=4.9Hz), 4.16(1H,d,J=8.3Hz), 4.22(1H,d,J=7.4Hz),
4.32(1H,d,J=8.3Hz), 4.60-4.72(1H,m), 4.89(1H,s), 5.01(1H,t,J=8.3Hz),
5.20(1H,d,J=8.3Hz), 5.26(1H,d,J=7.4Hz), 5.43(1H,d,J=10.3Hz),
5.55(1H,d,J=17.6Hz), 5.92-6.06(2H,m), 7.45(2H,t,J=7.9Hz),
7.57(1H,t,J=7.9Hz), 8.11(2H,d,J=7.9Hz).
【0619】
工程6:9 β-4- O- シクロプロパンカルボニル-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
上記工程5で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程3と同様の反応操作を実施し、白色ガラス状の標記化合物を得た。
【0620】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.08-1.24(3H,m), 1.17(3H,s), 1.34-1.41(1H,m), 1.47(3H,s),
1.60(3H,s), 1.60-1.94(5H,m), 1.97(3H,s), 2.04-2.12(1H,m),
2.37(1H,d,J=9.8Hz), 2.40(1H,d,J=11.7Hz), 3.07(1H,d,J=5.4Hz),
4.18(1H,d,J=6.8Hz), 4.27(1H,d,J=8.7Hz), 4.36(1H,d,J=8.7Hz),
4.69-4.82(2H,m), 5.23(1H,d,J=6.3Hz), 5.33(1H,d,J=10.2Hz),
5.57(1H,d,J=17.1Hz), 5.96-6.08(2H,m), 7.48(2H,t,J=7.3Hz),
7.60(1H,t,J=7.3Hz), 8.15(2H,d,J=7.3Hz).
【0621】
参考例18
【0622】
【化58】
Figure 0003746563
【0623】
工程1:9 β-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-1- O- ジメチルシリル-4- O- エトキシカルボニル-9,10-O-(2-プロペニリデン)-13- O- トリエチルシリルバッカチンIII
参考例17の工程4で得た化合物を原料に用い、シクロプロパンカルボニルクロリドの代わりにクロロギ酸エチルを使用し、参考例11の工程3と同様の反応操作を実施した。これにより、無色透明オイル状の標記化合物を得た。
【0624】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
-0.28(3H,d,J=2.9Hz), 0.03(3H,d,J=2.9Hz), 0.56-0.75(6H,m),
1.00(9H,t,J=7.8Hz), 1.22(3H,s), 1.39(3H,t,J=7.3Hz), 1.50-1.70(2H,m),
1.52(3H,s), 1.60(3H,s), 1.75-2.10(2H,m), 1.89(3H,s),
2.20-2.37(2H,m), 2.80(1H,d,J=4.4Hz), 4.15-4.26(3H,m),
4.36-4.44(2H,m), 4.60-4.68(1H,m), 4.98-5.04(2H,m),
5.20(1H,d,J=6.3Hz), 5.26(1H,d,J=7.3Hz), 5.43(1H,d,J=10.3Hz),
5.55(1H,d,J=17.1Hz), 5.91-6.07(2H,m), 7.45(2H,t,J=7.8Hz),
7.55(1H,t,J=7.8Hz), 8.13(2H,d,J=7.8Hz).
【0625】
工程2:9 β-4,10-ジデアセチル-7- デオキシ-9- ジヒドロ-4- O- エトキシカルボニル-9,10-O-(2-プロペニリデン) バッカチンIII
上記工程1で得た化合物を原料に用い、参考例7の工程3と同様の反応操作を実施し、白色ガラス状の標記化合物を得た。
【0626】
1H-NMR(400 MHz, CDCl3/TMS) δ(ppm)
1.16(3H,s), 1.43(3H,t,J=7.3Hz), 1.48(3H,s), 1.54-2.15(5H,m),
1.60(3H,s), 1.97(3H,s), 2.37(1H,dd,J=15.7Hz,J=9.8Hz),
2.50(1H,d,J=10.3Hz), 3.00(1H,d,J=4.9Hz), 4.10-4.40(5H,m),
4.65-4.80(1H,m), 4.89(1H,s), 5.23(1H,d,J=6.3Hz), 5.34(1H,d,J=6.9Hz),
5.46(1H,d,J=10.2Hz), 5.57(1H,d,J=17.1Hz), 5.92-6.08(2H,m),
7.47(2H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,t,J=7.8Hz), 8.14(2H,d,J=7.8Hz).
【0627】
【発明の効果】
次の実験例により、本発明化合物の抗腫瘍効果を示す。
実験例
3種の腫瘍細胞、P388、PC-6および PC-12をそれぞれ、P388は 5.0×102 cells/150 μl/well、PC-6は 5.0×103 cells/150 μl/well、 PC-12 は 1.0×103 cells/150 μl/wellになるように 96 ウェル−マイクロプレートに播種し、P388は2時間後、ほかの2つは、24時間後に検体を 50 μl/well添加した。その後、3日間培養し、MTT[3-(4,5-Dimethylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyl-2H-tetrazolium bromide]の 5 mg/ml溶液を 20 μl/well添加した。4時間後培養液を除去し、ジメチルスルホキシドを 150μl/well加え、吸光度を 540 nm にて測定した。抗腫瘍効果は薬剤添加群の細胞増殖を対照群の 50 % にする薬剤濃度を GI50 値 (ng/ml)として示した。
【0628】
【表8】
Figure 0003746563

Claims (24)

  1. 一般式(Ia)
    Figure 0003746563
    [式中、
    はフェニル基を意味し、該フェニル基はハロゲン原子、アルキル基およびアルコキシル基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有していてもよい。
    はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはアルコキシル基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基およびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有していてもよい。
    は水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシル基、基−O−R31、アシルオキシ基または基−O−CO−R31を意味し、該アルコキシル基およびアシルオキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シクロアルキル基、アルコキシル基、アリール基、アリールオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基および複素環基(該複素環基は、その環の構成原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。
    (ここで、R31はアルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を意味する。なお、これらアルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基および複素環基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基および3員環から8員環の大きさの含窒素複素環基(該含窒素複素環基は、その環の構成原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。)
    また、Rはこれが結合している炭素原子に隣接する炭素原子に結合しているメチル基と共に3員環を形成してもよい。
    およびRは各々独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基および複素環基は、アルコキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基および式
    Figure 0003746563
    (Xは酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)
    で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換基として有してもよい。
    また、R およびR は、R 、R およびこれらが結合している炭素原子と一緒になって、チオカルボニル基となってもよい。
    は水素原子、水酸基、ハロゲン原子またはアルキル基を意味し、
    は水素原子、水酸基、ハロゲン原子またはアルキル基を意味し、
    はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基および複素環基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。Zはアルキル基、アリール基またはアルコキシル基を意味し、これらアルキル基、アリール基およびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。
    なお、
    Figure 0003746563
    の部分の点線は、当該部分の結合が二重結合となっても良いことを意味するが、このときRは水酸基とはならない。]
    で表される化合物およびその塩
  2. およびZがフッ素原子である請求項1記載の化合物およびその塩
  3. が水酸基であり、Zが水素原子である請求項1記載の化合物およびその塩
  4. が水酸基であり、Zがメチル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  5. がフェニル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  6. が第三級ブトキシ基である請求項1記載の化合物およびその塩
  7. がフェニル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  8. が単環性の5員環または6員環の大きさの複素環基である請求項1記載の化合物およびその塩
  9. が単環性の5員環または6員環の大きさで、環構造の構成原子として、酸素原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む複素環基である請求項1記載の化合物およびその塩
  10. が単環性の5員環または6員環の大きさで、環構造の構成原子として、酸素原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む不飽和の複素環基である請求項1記載の化合物およびその塩
  11. がフリル基、ピロリル基またはピリジル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  12. が2−メチル−1−プロペニル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  13. がアルキル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  14. がメチル基、エチル基またはプロピル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  15. がアルコキシル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  16. がメトキシ基またはエトキシ基である請求項1記載の化合物およびその塩
  17. がシクロアルキル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  18. がシクロプロピル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  19. またはRがアルキル基または水素原子である請求項1記載の化合物およびその塩
  20. またはRがアルキル基、アルケニル基またはフェニル基
    (これらアルキル基、アルケニル基またはフェニル基は、アルコキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、および式
    Figure 0003746563
    (Xは酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)
    で表される窒素原子を含む5員環から6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよい。)
    である請求項1記載の化合物およびその塩
  21. またはRのアルキル基、アルケニル基またはフェニル基の置換基が、アミノ基、アルキルアミノ基または式
    Figure 0003746563
    (Xは酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)
    で表される窒素原子を含む5員環から6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)である請求項20記載の化合物およびその塩
  22. 窒素原子を含む5員環または6員環の大きさの飽和の複素環基がモルホリン、チオモルホリン、ピペラジンまたは4−アルキルピペラジンから導かれる基である請求項21記載の化合物およびその塩
  23. が水酸基、水素原子またはフッ素原子である請求項1記載の化合物およびその塩
  24. がこれが結合している炭素原子に隣接する炭素原子に結合しているメチル基と共に3員環を形成している請求項1記載の化合物およびその塩
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