JP3746440B2 - キノコ栽培用菌床およびキノコの栽培方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キノコ栽培用菌床の改良、具体的には、収穫を目的として接種した栽培キノコの種菌と、該栽培キノコとはその種を異にする異種キノコの種菌とを共存せしめてなるキノコ栽培用菌床、および該キノコ栽培用菌床を用いたキノコの栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
キノコは、食用のみならず、現在では、それらの薬理活性も着目されて医薬面を含めた多様な分野で利用されており、産業上有用な素材として認識されている。
【0003】
キノコ栽培の歴史は古く、奈良時代にまで遡ると言われている。 その栽培技術として、現在のところ、一般に最も普及しているキノコの栽培技術とは、栽培対象たるキノコの種菌を、栽培環境の汚染防止が図られ、かつ温度・湿度・光度・酸素濃度などの制御が行き届いた、極めて清潔・清浄な条件下にてキノコの純粋栽培を行うものである。
【0004】
しかしながら、これら従来の栽培技術を、複数(多数)の菌床を用いる工業的規模でのキノコ栽培に適用すると、菌床によって栽培成果の差異が多少なりとも生じ、その結果、キノコの子実体原基の形成時期が培養基単位で多様に相違し、収穫期間が長きにわたってしまうのが実情である。
【0005】
このように、当該技術分野にあっては、かねてより、キノコ栽培に要する労力の軽減と栽培効率の改善、換言すれば、キノコの均一な成長とその収量増大が、常に課題とされており、未だその本質的な解決をみるに至っていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来技術での課題に鑑みて発明されたものであって、その要旨とするところは;
(1)キノコ栽培用菌床であって、栽培キノコの種菌と、該栽培キノコとはその種を異にする異種キノコの種菌とが共存しており、前記栽培キノコの種菌は、接種後の栄養成長により菌床内に菌糸が伸張しており、前記異種キノコの種菌は、前記栽培キノコの種菌とは別に調製されて前記栽培キノコの種菌の菌糸が伸張した段階の菌床に接種されたものであるとともに、前記栽培キノコの成長を刺激・促進するものであり、前記菌床は、前記異種キノコの種菌の接種により前記栽培キノコの菌種の成長態様が栄養成長から生殖成長へ切り替わったものであることを特徴とするキノコ栽培用菌床、および
(2)物理的な刺激や環境条件の変化等だけでは発蕈の難しい/ほとんど発蕈しない茸(キノコ)の芽出し工程、すなわち、大鋸屑および/または大鋸屑抽出物を含む菌床基材に、栽培キノコの種菌を接種し、および該栽培キノコの種菌の菌糸が伸長するのを待ってから、該栽培キノコとはその種を異にして該栽培キノコの成長を刺激・促進する異種キノコの種菌を添加して共存させる工程、を含むキノコの栽培方法にある。
【0007】
このように、本願発明の技術思想の本旨は、収穫を目的とした栽培キノコの成長を刺激・促進すべく、キノコの栽培系に、生物的要因、つまり、栽培キノコとはその種を異にする異種キノコの種菌をさらに接種・共存せしめることで、栽培キノコの潜在的生存能力を引き出して、キノコの菌糸成長の促進を意図することにある。
【0008】
本発明によれば、複数の菌床を用いたキノコの栽培にあっても、各菌床からほぼ同時期にキノコの子実体原基の発生を導くことが可能となり、キノコ栽培の効率化とその収量増大が実現される。
【0009】
【発明の実施の態様】
キノコの種菌の成長の態様には、「栄養成長」と「生殖成長」とがある。
【0010】
すなわち、従来のキノコ栽培にあっては、菌床に接種されたキノコの種菌が、まずは菌床に含まれる栄養成分を吸収して栄養成長を行う。 そして、菌床全体にキノコの菌糸が伸びきり、一定の熟成期間を経た後に、生殖成長の段階に入り、キノコの子実体原基が形成され、やがてキノコの姿になる。
【0011】
一般に、キノコの形成に至る過程において、キノコの種菌の成長を「栄養成長」から「生殖成長」に切り替える必要があり、従来は、物理的な環境変化を栽培系に与える手法が用いられていた。 例えば、菌糸が十分に蔓延した培地の表面菌糸を掻き取り、注水などを行った後に、温度、光、酸素濃度、湿度、風などの栽培諸条件を変化させて、キノコの原基形成を促す方法などがとられていた。
【0012】
しかしながら、本発明者は、従来のキノコの栽培方法で採り入れられていた、汚染防止が図られ、かつ温度・湿度・光度などの制御の行き届いた極めて清潔な条件下でのキノコの純粋栽培から離脱することとした。 これはすなわち、自然界では、純粋栽培系の栽培環境とは異なり、単独の菌が純粋な形で存在することはそもそもあり得ず、多数の菌がお互いに熾烈な生存競争を繰り広げながら成長しているのが通常である。 実際のところ、あるキノコの栽培系に異種キノコの種菌が共存する状況下では、栽培キノコの種菌が自らの生存に関わる危機感を払拭するかのように、多数の子実体原基を同時期に形成するという現象に出くわす。
【0013】
つまり、本発明者は、キノコの栽培系にさらに生物的要因を付加して、キノコの菌糸成長の促進を意図するものであり、栽培キノコの成長を刺激・促進する、栽培キノコとはその種を異にするキノコの菌種を探求・検討してきた。 そして、栽培キノコの栽培系に異種キノコの種菌を共存せしめることで、栽培キノコの子実体原基の発生時期のバラツキを収束し、キノコ栽培の効率化と収量増大を可能にする栽培系を確立したのである。
【0014】
本発明によると、栽培キノコの種菌の菌糸が菌床内で一定程度にまで伸長した段階で、その栽培系に、栽培キノコとはその種を異にする異種キノコの種菌を添加および共存せしめる。 具体的には、栽培キノコの種菌の菌糸が、目視で、菌床のほぼ9割程度を覆うまで伸長した段階で、栽培キノコとはその種を異にする異種キノコの種菌を添加する。 こうすることで、キノコ菌同士の競合がにわかに起き、次いで、栽培キノコの菌の成長態様が、栄養成長から生殖成長へと切り替わる。 これにより、複数の菌床を用いたキノコ栽培にあっても、相互の菌床からほぼ同時に栽培キノコの子実体原基が大量に発生する。
【0015】
本発明に適用可能な栽培キノコとしては、食用や薬用を含めた多様な用途に適した産業上利用可能なキノコであればいずれのキノコでもよく、例えば、その分類学的位置が、子嚢菌亜門、異型担子菌網、腹菌亜網、ハラタケ目、ヒダナシタケ目に属するもの、例として、ハナビラタケ、エリンギやサンゴハリタケなども、本発明において適用可能である。
【0016】
これに対して、栽培キノコに添加されるキノコの種菌は、栽培キノコとその種を異にする一つ以上のキノコの種菌であって栽培キノコの成長を刺激・促進するキノコの種菌であればいずれでもよく、例えば、その分類学的位置が、子嚢菌亜門、異型担子菌網、腹菌亜網、ハラタケ目、ヒダナシタケ目に属するもの、例として、ナラタケ、ホウライタケ、カバアナタケ、アミスキタケおよびキコブタケなども、本発明において適用可能である。 しかしながら、カビ類のように、短時間で分生胞子を大量に作り出し、各々の分生胞子から培地上に新たなコロニーが短時間で生じる菌類は不適当である。
【0017】
当然のことながら、本願発明のキノコの栽培方法での栽培条件は、利用するキノコの種類の組合せや、菌床を構成する材料組成によって多様に変化するものであり、また調整することもできる。
【0018】
まず、本発明において用いられる培養容器としては、ポリプロピレン製の瓶や袋などが挙げられる。 そして、植物起源の繊維(セルロース、リグニンなど)や多糖を主成分とする寒天や大鋸屑などを菌床基材とし、これに麦粉(小麦粉、大麦粉、ライ麦粉など)、各種栄養分、水などを加えて調製したものを菌床とする。 これら菌床は、培養容器に収容されて、キノコの栽培に供せられる。
【0019】
ところで、大鋸屑としては、その由来樹種は特に限定されないが、自然界に植生する樹種の観点からすれば、ハナビラタケの場合にはカラマツが好ましく、また、エリンギやサンゴハリタケの場合には広葉樹の大鋸屑が好ましい。 また、これら大鋸屑の抽出物、例えば、水や熱水による抽出物も本発明において有効に利用できる。
【0020】
そして、菌床基材に用いられる栄養源としては、キノコの種類に応じて、上述した麦粉の他にも、ふすまや、糠なども必要に応じて利用することができる。
【0021】
このように調製して得られた菌床に、栽培用キノコの種菌を接種し、通常は、菌糸培養の最適温度(25℃前後)下で、1ヶ月間程度かけて菌糸培養を行う。
【0022】
そして、菌床に栽培用キノコの菌糸が、目視で、9割程度伸びた段階で、栽培キノコとその種を異にする一つ以上の異種キノコの種菌を、菌床に添加する。この場合、異種キノコの種菌は、菌体の懸濁液の形態で添加することができる。 この際、常法に従って、菌掻きした後に、異種キノコの種菌を含んだ培地を添加しても良い。
【0023】
このようにして異種キノコの種菌を添加した菌床を、さらに、通常の栽培条件と同様にして、例えば、20℃前後の温度で、1ヶ月間程度かけて培養を継続する。
【0024】
この一連の手順を経ることで、子実体原基の発生時期のバラツキが通常に比べて小さくなり、かつ子実体原基の発生量も増し、さらに、その後、複数の菌床から、ほぼ同時期に多量のキノコを収穫することができるようになる。
【0025】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を示すが、実施例の開示に基づいて、本発明が限定的に解釈されるべきでないことは勿論である。
【0026】
実施例1:ハナビラタケの栽培(ナラタケ菌添加)
カラマツ(唐松)の大鋸屑、小麦粉、栄養分(バナナ、蜂蜜、エビオス、ペプトン、塩化カルシウム、ハイポネックス)および水を、大鋸屑:小麦粉:栄養分:水=100:11.5:1.9:51の重量比で含む菌床基材を準備した。 この菌床基材(580g)を、900ccのポリプロピレン製の培養瓶に入れ、常法に従って培養瓶を滅菌した後に、ハナビラタケの種菌(16g)を接種した。 そして、この培養瓶を、23℃の温度下で、40日間置いた。
【0027】
別途に、ナラタケの種菌(2g)を含む前出の菌床基材を調製した。 このナラタケ菌を含む菌床基材を、ハナビラタケの培養瓶に添加し、この培養瓶を、22℃の温度下で、50日間さらに置いた。 その結果、ハナビラタケの子実体150gが得られた。
【0028】
本実施例の場合、90本の培養瓶で栽培を行ったが、培養瓶相互間での収穫日のバラツキが、通常120日にも及んでいたところ、10日間のバラツキにまで収まった。 また、通常70gしか得られない収量も、150gにまで改善された。
【0029】
実施例2:ハナビラタケの栽培(ナラタケ菌添加)
ナラタケの種菌を含む菌床基材を添加する前に、ハナビラタケの菌糸が伸びた菌床を菌掻きした以外は、実施例1の方法と同様にして栽培を行った。 その結果、ハナビラタケの子実体150gが得られた。
【0030】
本実施例の場合、90本の培養瓶で栽培を行ったが、培養瓶相互間での収穫日のバラツキが、従来では通常90日にも及んでいたところ、10日間のバラツキにまで収まった。 また、通常70gしか得られない収量も、150gにまで改善された。
【0031】
実施例3:ハナビラタケの栽培(ホウライタケ菌添加)
ナラタケの種菌を含む菌床基材に代えて、液体培養したホウライタケの菌体懸濁液(菌糸液:5cc)を添加して得た菌床基材(2g)を用いた以外は、実施例1の方法と同様にして栽培を行った。
【0032】
その結果、ハナビラタケの子実体140gが得られた。
【0033】
本実施例の場合、90本の培養瓶で栽培を行ったが、培養瓶相互間での収穫日のバラツキが、通常90日にも及んでいたところ、8日間のバラツキにまで収まった。
【0034】
また、通常70gしか得られない収量が、140gにまで改善された。
【0035】
実施例4:エリンギの栽培(アミスキタケ菌添加)スギ(杉)の大鋸屑、フスマ、糠、コーンコブおよび水を、大鋸屑:フスマ:糠:コーンコブ:水=100:17:1.4:0.5:58の重量比で含む菌床基材を調製した。 この菌床基材(540g)を、ポリプロピレン製の培養瓶(ブロービン:850cc)に入れ、常法に従ってこの培養瓶を滅菌した後に、エリンギの種菌(15g)を接種した。 そして、この培養瓶を、25℃の温度下で、50日間置いた。
【0036】
別途に、アミスキタケの種菌(2g)を含む前出の菌床基材を調製した。
【0037】
このアミスキタケ菌を含む菌床基材を、エリンギの種菌を接種した培養瓶に添加し、この培養瓶を、15℃の温度下で、25日間さらに置いた。
【0038】
その結果、エリンギの子実体120gが得られた。
【0039】
本実施例の場合、50本の培養瓶で栽培を行ったが、培養瓶相互間での収穫日のバラツキが従来は甚だしかったところ、10日間以内の範囲内にまで収穫日のバラツキが収まった。 また、通常90gしか得られない収量も、120gにまで改善された。
【0040】
実施例5:エリンギの栽培(キコブタケ菌添加)
スギ(杉)の大鋸屑、フスマ、糠、コーンコブおよび水を、大鋸屑:フスマ:糠:コーンコブ:水=100:17:1.4:0.5:58の重量比で含む菌床基材(530g)を、ポリプロピレン製の培養瓶(ブロービン:850cc)に入れ、常法に従ってこの培養瓶を滅菌した後に、エリンギの種菌(15g)を接種した。 そして、この培養瓶を、25℃の温度下で、50日間置いた。
【0041】
別途に、キコブタケの種菌(2g)を含む前出の菌床基材を調製した。
【0042】
このキコブタケ菌を含む菌床基材を、エリンギの種菌を接種した培養瓶に添加し、この培養瓶を、15℃の温度下で、25日間さらに置いた。
【0043】
その結果、エリンギの子実体120gが得られた。
【0044】
本実施例の場合、50本の培養瓶で栽培を行ったが、培養瓶相互間での収穫日のバラツキが従来は甚だしかったところ、10日間以内の範囲内にまで収穫日のバラツキが収まった。 また、通常90gしか得られない収量が、120gにまで改善された。
【0045】
実施例6:サンゴハリタケの栽培(カバアナタケ菌添加)
広葉樹の大鋸屑、フスマおよび水を、大鋸屑:フスマ:水=100:21:55の重量比で含む菌床基材を調製した。 この菌床基材(530g)を、50本のポリプロピレン製の培養瓶(ブロービン:850cc)に入れ、常法に従ってこの培養瓶を滅菌した後に、サンゴハリタケの種菌(16g)を接種した。 そして、この培養瓶を、25℃の温度下で、50日間置いた。
【0046】
そして、サンゴハリタケの種菌を接種した培養瓶に、カバアナタケの種菌(3g)を添加し、50本の培養瓶を、25℃で、30日間置いた。 その結果、サンゴハリタケが、7日間程度の特定の期間内に一斉に発芽した。
【0047】
サンゴハリタケは、芽出し時期を揃えるのが難しいキノコの一つであるが、本実施例の方法により、芽出し時期の画一化が図れた。
【0048】
本実施例の場合、培養瓶相互間での収穫日のバラツキが従来は甚だしかったところ、7日間以内の範囲内にまで収穫日のバラツキが収まった。 また、通常70gしか得られない収量も、110gにまで改善された。
【0049】
【発明の効果】
このように本発明によると、収穫を目的とした栽培キノコの栽培系に、該栽培キノコの潜在的生存能力を引き出す異種キノコの種菌を接種・共存せしめることで、所期の目的であった、複数の菌床を用いる工業的規模のキノコ栽培であっても、複数の各菌床からほぼ同時期に栽培キノコの子実体原基を大量に発生せしめることを可能とし、その結果、キノコ栽培の効率化とその収量増大が実現される。
【0050】
また、本発明によると、従来の物理的な環境変化に依存したキノコの人工栽培法ではその栽培が不可能または非常に困難であった種のキノコであっても、その発芽を可能にすることが期待される。
【0051】
さらに、希少種のキノコについても、その収穫作業の集約化と増産が可能となるなどの効果をも奏するのである。
Claims (7)
- キノコ栽培用菌床であって、栽培キノコの種菌と、該栽培キノコとはその種を異にする異種キノコの種菌とが共存しており、前記栽培キノコの種菌は、接種後の栄養成長により菌床内に菌糸が伸張しており、前記異種キノコの種菌は、前記栽培キノコの種菌とは別に調製されて前記栽培キノコの種菌の菌糸が伸張した段階の菌床に接種されたものであるとともに、前記栽培キノコの成長を刺激・促進するものであり、前記菌床は、前記異種キノコの種菌の接種により前記栽培キノコの菌種の成長態様が栄養成長から生殖成長へ切り替わったものであることを特徴とするキノコ栽培用菌床。
- 栽培キノコは、ハナビラタケ、エリンギおよびサンゴハリタケからなるグループから選択されたものである請求項1に記載のキノコ栽培用菌床。
- 栽培キノコがハナビラタケのときに異種キノコがナラタケまたはホウライタケであり、栽培キノコがエリンギのときに異種キノコがアミスキタケまたはキコブタケであり、栽培キノコがサンゴハリタケのときに異種キノコがカバアナタケである請求項2に記載のキノコ栽培用菌床。
- キノコの栽培方法であって、以下の工程、すなわち;(a) 大鋸屑および/または大鋸屑抽出物を含む菌床基材に、栽培キノコの種菌を接種し、および(b) 該栽培キノコの種菌の菌糸が伸長するのを待って、該菌床基材に、該栽培キノコとはその種を異にして該栽培キノコの成長を刺激・促進する異種キノコの種菌を添加して共存させる、工程を含む、ことを特徴とするキノコの栽培方法。
- 栽培キノコは、ハナビラタケ、エリンギおよびサンゴハリタケからなるグループから選択される請求項4に記載のキノコの栽培方法。
- 栽培キノコがハナビラタケのときに異種キノコがナラタケまたはホウライタケであり、栽培キノコがエリンギのときに異種キノコがアミスキタケまたはキコブタケであり、栽培キノコがサンゴハリタケのときに異種キノコがカバアナタケである請求項5に記載のキノコの栽培方法。
- 異種キノコの種菌が、菌体の懸濁液の形態で添加される請求項4乃至6のいずれかに記載のキノコの栽培方法。
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