JP3741530B2 - シール挿入方法 - Google Patents

シール挿入方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3741530B2
JP3741530B2 JP01534198A JP1534198A JP3741530B2 JP 3741530 B2 JP3741530 B2 JP 3741530B2 JP 01534198 A JP01534198 A JP 01534198A JP 1534198 A JP1534198 A JP 1534198A JP 3741530 B2 JP3741530 B2 JP 3741530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
lip
shaft
circumferential groove
moved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01534198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11207538A (ja
Inventor
基 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP01534198A priority Critical patent/JP3741530B2/ja
Publication of JPH11207538A publication Critical patent/JPH11207538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3741530B2 publication Critical patent/JP3741530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リップを有するシールを軸へ挿入する際にリップにめくれが生じても、そのめくれを元に戻してから、所定の位置に正常な状態でシールをセットすることができるシール挿入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
リップ付きのシールは、主にゴム等の弾性部材からなるリップの先端が軸と密着し、シール内の内容物(オイル、粉体)の外部への漏れを防止し、かつ外部からシール内への異物(ごみ等)の侵入をも防ぐものである。例えば図6に示すシール10は、環状の本体の内周に漏斗状のリップ10Aを設けた構造を有し、リップ10Aが図中左向きに突出している。このシール10をリップ10Aの先端方向を先にして組み合わせの相手である軸14に挿入すると、図7に示すように、シール内側(図中右側)へリップ10Aがめくれて入り込んでしまう場合がある。このような取り付け状態になると、上述のような漏れや異物の混入を防ぐことが十分に行えなくなる。
【0003】
そこで、円筒状部材を予めリップ付きのシールに挿入した後、本来挿入されるべき軸に挿入させ、円筒状部材を抜き取ることにより、リップにめくれを生じさせないでシールの挿入を行う装置が提案されている(例えば、実開平4−76331号公報)。また、軸への挿入時にリップがめくれないようにするために、押し戻し用のスプリングを備えたシールも提案している(例えば、実開平6−30565号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術ではいずれのものも、シール挿入時にリップがめくれないようにしたものであり、リップがめくれてしまった場合に、そのめくれを元に戻すものではない。
【0005】
めくれてしまったリップをシール挿入時に容易に元に戻すことができれば、シール挿入の作業性向上を図ることができ非常に好都合であるが、従来では、めくれてしまったリップを元に戻すような装置又は方法については提案されていなかった。
【0006】
本発明の目的は、シール挿入時にリップがめくれてしまっても、そのめくれを元に戻して、所定の位置に正常な状態でシールをセットできるシール挿入方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、リップを有するシールを軸に挿入するシール挿入方法において、予め前記軸の外周面に円周溝を形成しておき、前記軸の一端から前記シールを挿入した際に、前記リップの先端を前記円周溝内に位置させた後に前記シールを前記挿入方向とは逆方向に移動させることによりリップのめくれを戻してから、前記シールを前記軸の所定位置に挿入することを特徴としている。
【0008】
上記構成によれば、リップ先端を円周溝内に位置させてから挿入方向と逆方向にシールを移動させたときに、リップの先端が円周溝の淵部に引っ掛かるので、リップにめくれが生じていた場合は、そのめくれを容易に元に戻すことができる。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のシール挿入方法において、前記シールを前記円周溝から更に挿入方向に移動させた際に、前記円周溝内で戻しためくれが再びめくれるのを防ぐため、前記円周溝と前記軸の外周面との段差部にテーパー面を形成しておくことを特徴としている。このようにテーパー面を形成しておけば、円周溝を利用してめくれが元に戻されたリップに、再びめくれが生じてしまうのを防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を従って説明する。
図1は、本発明のシール挿入方法を実施するためのシール挿入装置の概略斜視図である。図1において、10はリップ付きのシールで、このシール10は保持部材11に保持されている。そして、その保持部材11をチャックハンド12が把持しており、シール10はチャックハンド12に間接的に把持されている。勿論、保持部材11を介さずに、チャックハンド12がシール10を直接的に把持するようにしてもよい。
【0015】
チャックハンド12はロボット13に取り付けられており、図のXYZ方向に往復移動自在である。すなわち、ロボット13は、X方向に配置された第1部材13Aと、Y方向に配置された第2部材13Bと、Z方向に配置された第3部材13Cとを備え、第2部材13Bは第1部材13Aに沿ってX方向に、第3部材13Cは第2部材13Bに沿ってY方向に、さらにチャックハンド12は第3部材13Cに沿ってZ方向にそれぞれ往復移動する。なお、本実施の形態では、ロボットとして3軸ものを例として説明するが、単軸または2軸のものでもよい。さらに、直行タイプに限らずスカラ型や極座標型のロボットにも適用できる。
14はシール10が挿入される軸で、円柱状または円筒状の部品15の端面に取り付けられている。この部品15は作業台16の上にセットされている。
【0016】
このシール挿入装置では、シール10を軸14へ挿入する際に、チャックハンド12で保持部材11を把持する。そして、ロボット13の駆動により、チャックハンド12をY方向またはZ方向に移動させ、保持部材11に保持されたシール10の中心を軸14の中心軸に合わせるとともに、チャックハンド12をX方向に移動させ、シール10を軸14の軸端へ近付けてゆき、シール10を軸14へ挿入する。なお、本実施の形態では、軸14は移動させずにシール10の方を移動させるようにしたが、逆にシール10は移動させずに軸14の方を移動させるようにしても良い、また、シール10と軸14の双方を移動させるようにしても良い。
【0017】
図2はシール挿入対象である軸14を拡大して示した斜視図である。図1には示さなかったが、軸14は、円筒状の太径部14Aと、太径部14Aから突出した軸体14Bとからなり、軸体14Bの外周面には円周溝14Cが形成されている。この円周溝14Cは軸体14Bの外周面を一周して設けられている。
【0018】
次に、軸体14Bにシール10を挿入させる際の手順について説明する。
図1に示したシール挿入装置において、チャックハンド12をX方向に移動させて、シール10を軸14の軸端14D(図2参照)から挿入させる。そして、シール10を軸体14Bに沿って移動させると、リップ10Aと軸体14Bの外周面との間の摩擦力により、リップ10Aの先端にはめくれが生じる。引き続いて円周溝14Cの部位までシール10を移動させると、図3に示すように、リップ10Aの先端が円周溝14C内に入り込み、円周溝14Cと軸体14の外周面との段差によりリップのめくれが多少戻る。なお、図3においてはシール10は図の右側から左側へ挿入されるものとする。
【0019】
次に前記挿入方向とは逆の方向へ(すなわち、図3において左側から右側へ)シール10を移動させると、リップ10Aは円周溝14Cの淵部14Eに引っ掛かり、リップ10Aのめくれが完全に元に戻る。この逆方向への移動量は僅かでよい。
【0020】
リップ10Aのめくれが戻った後は、シール10を図3の右方向又は左方向へ移動させ、軸体14Bの所定の位置へセットする。これによって、リップ10Aの全周にわたってめくれのない状態でシール10を軸14に挿入することができる。
【0021】
図3の状態でシール10を円周溝14Cの右側へ移動させた場合は、リップ10Aに再びめくれが生じることはまずないが、左側に移動させた場合は、リップ10Aが円周溝の淵部14Fに引っ掛かり再びめくれてしまう恐れがある。このような場合は、図4に示すように、円周溝14Cの淵部14F、すなわち円周溝14Cと軸体14Bの外周面との段差部にテーパー面14Gを形成しておく。このようにすれば、シール10を左側に移動させても、リップ10Aの先端が引っ掛かることがなく、リップ10Aのめくれを防ぐことができる。また、テーパー面14Gを形成しておくにより、段差部を通過させる際のリップ10Aへの損傷を防ぐこともできる。
【0022】
図5は本発明の他の実施の形態を示している。
本実施の形態では、軸体14Bの外周面に円周溝14Hが形成されている。円周溝14Hはその溝幅w1がリップ10Aのリップ突出高さw2よりも大きく、また円周溝14Hの底面部分の外径d1はリップ10Aの内径d2よりも小さく形成されている。なお、円周溝14Hの溝幅w1は、通常、図3に示した円周溝14Cの溝幅よりも大きく形成されている。
【0023】
このような円周溝14Hを形成した場合は、シール10を円周溝14Hに位置させただけで、リップ10Aの先端が円周溝14H内に入り込むため、リップ10Aをその復元力で元に戻すことができる。なお、円周溝14Hの部分では、軸14の断面形状(中心軸に垂直な面の形状)は円形であるが、リップ10Aのめくれを戻すだけの深さが円周溝14Hにあれば、前記断面形状は他の形状でもよい、例えば楕円形又は多角形でもよい。
【0024】
また、図5の場合も、図3の場合と同様に、円周溝14Hの淵部14I、すなわち円周溝14Hと軸体14Bの外周面との段差部にテーパー面を形成しておくと好都合である。
【0025】
本実施の形態によれば、図3の場合に較べて、シール10を挿入方向と逆の方向へ移動させる操作が省略できるので、シール挿入の作業時間の短縮を図ることが可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、リップ先端を円周溝内に位置させてから挿入方向と逆方向にシールを移動させるだけで、リップの全周にわたってリップのめくれを容易に元に戻すことができる。
【0029】
請求項の発明によれば、シールを円周溝から更に挿入方向に移動させた際、円周溝内でめくれが戻されたリップに再びめくれが生じてしまうのを防ぐことができるとともに、リップが損傷を受けるのも防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールを軸に挿入するための装置の概略斜視図である。
【図2】シールが挿入される軸の拡大斜視図である。
【図3】軸の外周面に形成された円周溝を利用してリップのめくれを戻す方法を説明した図である。
【図4】円周溝と軸体の外周面との段差部にテーパー面が形成された様子を示した図である。
【図5】軸の外周面に形成された円周溝を利用してリップのめくれを戻す他の方法を説明した図である。
【図6】軸にシールを挿入する様子を示した図である。
【図7】軸にシールを挿入したときにリップめくれが生じた様子を示した図である。
【符号の説明】
10 シール
10A リップ
11 保持部材
12 チャックハンド
13 ロボット
14 軸
14A 太径部
14B 軸体
14C,14H 円周溝
14D 軸端
14E,14F.14I 淵部
14G テーパー面

Claims (2)

  1. リップを有するシールを軸に挿入するシール挿入方法において、予め前記軸の外周面に円周溝を形成しておき、前記軸の一端から前記シールを挿入した際に、前記リップの先端を前記円周溝内に位置させた後に前記シールを前記挿入方向とは逆方向に移動させることによりリップのめくれを戻してから、前記シールを前記軸の所定位置に挿入することを特徴とするシール挿入方法。
  2. 請求項1に記載のシール挿入方法において、前記シールを前記円周溝から更に挿入方向に移動させた際に、前記円周溝内で戻しためくれが再びめくれるのを防ぐため、前記円周溝と前記軸の外周面との段差部にテーパー面を形成しておくことを特徴とするシール挿入方法。
JP01534198A 1998-01-28 1998-01-28 シール挿入方法 Expired - Fee Related JP3741530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01534198A JP3741530B2 (ja) 1998-01-28 1998-01-28 シール挿入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01534198A JP3741530B2 (ja) 1998-01-28 1998-01-28 シール挿入方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11207538A JPH11207538A (ja) 1999-08-03
JP3741530B2 true JP3741530B2 (ja) 2006-02-01

Family

ID=11886100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01534198A Expired - Fee Related JP3741530B2 (ja) 1998-01-28 1998-01-28 シール挿入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3741530B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333003A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Ricoh Co Ltd シール部材挿入方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11207538A (ja) 1999-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3741530B2 (ja) シール挿入方法
JP2004316908A (ja) 自在継手
JPS60249537A (ja) リング状部材の圧入装置
JP2011131423A (ja) コルゲートチューブのマーキング用装置及びコルゲートチューブのマーキング方法
JP2973343B2 (ja) スナップリング組付装置
JP2007333003A (ja) シール部材挿入方法及び装置
JPH0451946Y2 (ja)
JPH0626744Y2 (ja) 密封装置
JPH0610618U (ja) ダストカバ−
JPH0524279U (ja) 弾性リング用組付け治具
JP2562328Y2 (ja) シール取付構造
JPH0665686U (ja) 溶接継手
JP6755622B2 (ja) 変速機ケースにおける開口の封止構造
JP2607498Y2 (ja) 工具チャック用カバー
JPH0524206U (ja) 工具チヤツク
JPH0343464Y2 (ja)
JP2845393B2 (ja) 流体シール
JP2502255Y2 (ja) 吸着パッド装置
JPS6314103Y2 (ja)
JPH0657564U (ja) Oリング装着用治具
JPH066733U (ja) ボールジョイントハウジングとアームの接合構造
JPH0436195U (ja)
JPH0112913Y2 (ja)
JPH0663209U (ja) 工具チャック
JPH03140693A (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20050823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131118

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees