JP3739970B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱転写プリンタに係わり、片持ち支持されたヘッド取付台にサーマルヘッドを取り付けた熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱転写プリンタとして、特開平9−314952号公報に記載されているようなものが開示されている。
このような従来の熱転写プリンタは、図14に示すように、一方側に厚板状のプリンタベース31が配設され、このプリンタベース31の図示右側端部には給紙部32が形成されている。
また、給紙部32と対向する位置で、プリンタベース31の一側面には、上部側にカセット装着部33が片持ち支持されて取り付けられている。
【0003】
このカセット装着部33には、一方側がカセット装着部33に支持されて他方側が回動可能なヘッド操作板34が取り付けられている。
また、ヘッド操作板34の下方側には、ヘッド操作板34に弾性付勢されて上下動可能なサーマルヘッド35が取り付けられている。
また、サーマルヘッド35が対向するカセット装着部33の下部には、プラテンローラ37aが配設され、このプラテンローラ37aは、プリンタベース31に片持ち支持されたプラテン支持部37に回転自在に取り付けられている。
【0004】
前記カセット装着部33は、自由端側に操作アーム36が取り付けられ、この操作アーム36は手動操作で矢印A、B方向に回動可能になっている。
そして、操作アーム36の矢印A、B方向の回動操作によって、ヘッド操作板34の他方側が上下に回動することによりサーマルヘッド35が上下動可能になっている。
前記操作アーム36の回動操作でサーマルヘッド35が上下動して、プラテンローラ37aに接離可能になっている。
【0005】
また、カセット装着部33と対向する下方側のプラテン支持部37には、プラテンローラ37a等を駆動させるための駆動源(図示せず)を収納するケース37bが形成されている。
前記プラテン支持部37の自由端側でプラテンローラ37a近傍には、操作アーム36を矢印B方向に回動させた時の端部36aを係支する係支部37cが形成されている。
そして、操作アーム36を矢印B方向に回動させることで、操作アーム36に形成された押圧部(図示せず)がヘッド操作板34を下方に移動させて、サーマルヘッド35がプラテンローラ37aに圧接するようになっている。
前記給紙部32には、ロール紙供給軸32aが形成され、このロール紙供給軸32aにロール状に巻回されたロール紙39が着脱可能になっている。
【0006】
また、カセット装着部33に着脱可能なリボンカセット40は、図示右側に配設された供給軸40aと巻き取り軸40bとに巻回されたインクリボン40cが、リボンカセット40の外周部に引き回しされて配設されている。
そして、リボンカセット40は、上部のリボン案内部40dと下部のインクリボン40cとの間に隙間部40eが形成され、この隙間部40eを片持ち支持状のカセット装着部33の自由端に位置させて、カセット装着部33に挿入して装着するようになっている。
また、給紙部32とカセット装着部33との間で給紙部32寄りには、案内板41が配設され、この案内板41で、給紙部32から給紙されるロール紙39をプラテンローラ37a側に案内するようになっている
【0007】
このような構成の従来の熱転写プリンタは、カセット装着部33にリボンカセット40を装着し、サーマルヘッド35とプラテンローラ37aとの間にインクリボン40cとロール紙39を狭持した状態で、手動操作で操作アーム36を矢印B方向に回動させ、操作アーム36の一部に設けた押圧部(図示せず)がヘッド操作板34を押圧して下方に移動させる。
このヘッド操作板34の下方への移動で、ヘッド操作板34に弾性付勢されたサーマルヘッド35がプラテンローラ37a側に移動する。
【0008】
そして、サーマルヘッド35がインクリボン40cとロール紙39を介してプラテンローラ37aに圧接される。
このとき、図15に示すように、操作アーム36の端部36aがプラテン支持部37の係支部37cに係支されて、サーマルヘッド35とプラテンローラ37との圧接状態を維持できるようになっている。
また、操作アーム36を手動で矢印A方向の初期状態に戻すことで、サーマルヘッド35とプラテンローラ37との圧接状態を解除することができる。
【0009】
このような熱転写プリンタは、サーマルヘッド35とプラテンローラ37aとの間に、インクリボン40cとロール紙39を圧接狭持した状態で、プラテンローラ37aの回転によりロール紙39を搬送方向の上流側から下流側に搬送しながら、ロール紙39に所望の色の画像を印刷する事ができる。
この印刷中には、サーマルヘッド35がインクリボン40cとロール紙39を介してプラテンローラ37aに圧接しているので、プラテンローラ37aの回転力が、サーマルヘッド35に加わり、カセット装着部33に、プラテンローラ37aの回転方向と同方向に動かそうとする力が加わる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カセット装着部33は、プリンタベース31に片持ち支持されているので、印刷中のサーマルヘッド35に加わるプラテンローラ37aの回転力によって、カセット装着部33の自由端側が、ロール紙39の搬送方向に動くことがあった。
このような印刷中にカセット装着部33が動くことにより、サーマルヘッド35をプラテンローラ37aに対して均一に圧接することができなくなる。
そのために、ロール紙39に印刷する画像に印刷ムラ等が発生して、印刷品質が低下するという問題があった。
【0011】
本発明の熱転写プリンタは、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、印刷時に片持ち支持状態のサーマルヘッドに加わるロール紙の搬送方向への動きを規制して、高品質の印刷が可能な熱転写プリンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明の熱転写プリンタは、インクリボンを収納したリボンカセットと、このリボンカセットを着脱可能なカセット装着部を有するフレームと、回転自在のプラテンローラと、前記フレームの側板に片持ち支持されると共に前記プラテンローラと対向する位置にサーマルヘッドを固着したヘッド取付台とを備えてなる熱転写プリンタであって
前記ヘッド取付台は、前記プラテンローラの回転中心と平行に延びて片持ち支持されて前記リボンカセットを収納するように形成された戦記カセット装着部内に位置すると共に、自由端側が前記カセット装着部の入り口部側に位置し、
前記入り口部が形成された側板側に、前記入り口部を蓋閉可能な蓋部材を配設し、前記蓋部材は、前記ヘッド取付台の動きを規制可能な規制部を有し、前記規制部は、前記蓋部材が前記入り口部を蓋閉した時、前記ヘッド取付台の前記自由端側の幅方向の両端面を挟持可能な一対の規制壁が形成され、記録用紙に画像印刷するときの前記記録用紙の搬送方向への前記ヘッド取付台の動きを前記規制壁で規制するようにした構成とした。
【0013】
また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記蓋部材と前記フレームには、前記蓋部材が前記入り口部を蓋閉した時、前記蓋部材を前記フレームに係止するための係止手段が設けられている構成とした。
【0014】
また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記係止手段は、前記入り口部が形成された側板に取り付けた位置決めピントと、前記蓋部材に形成した前記位置決めピンが嵌合可能な位置決め孔とで構成され、前記蓋部材が前記入り口部蓋閉した時、前記位置決め孔が前記位置決めピンに嵌合して、前記蓋部材が前記フレームに係止されるような構成とした。
【0015】
また、前記課題を解決するための第4の解決手段として、前記係止手段は、前記フレームに形成した係合凹部と、この係合凹部に係合可能な前記蓋部材に一体形成した係合凸部とで構成され、前記蓋部材が前記入り口部を蓋閉した時、前記係合凸部が前記係合凹部に係合して、前記蓋部材が前記フレームに係止されるようにした構成とした。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の熱転写プリンタを図1〜図13に基づいて説明する。図1は本発明の熱転写プリンタの第1の実施の形態の正面図であり、図2は図1の下面図であり、図3は図1の左側面図であり、図4は図1の右側面図であり、図5は本発明に係わる蓋部材を閉じたときの上面図であり、図6は図5の正面図であり、図7は本発明に係わるプラテンローラ周辺の概略斜視図であり、図8は本発明に係わるプラテンローラの動作を説明する概略図であり、図9は本発明に係わるリボンカセットの上面図であり、図10は図9の右側面図であり、図11は図9の正面図であり、図12は本発明の熱転写プリンタの動作を説明する要部断面図である。
【0019】
本発明の熱転写プリンタは、金属板から成り外形が箱状に形成されたフレーム1が配設され、このフレーム1は内部が空洞に形成されている。
前記フレーム1は、プレス加工等により折り曲げ形成された、図1に示すように、手前側に形成された側板1aと、この側板1aと対向する位置で後方側に形成された側板1bと、空洞内部の上部を覆う天板1cと、空洞内部の下部の図示左側の一部を覆う下板1dとにより構成されている。
このようなフレーム1の空洞内部には、カセット装着部2が形成され、側板1aには、図1に示すようなカセット装着部2の入り口部2aが打ち抜き形成され、この入り口部2aによりカセット装着部2の一方側が解放されて形成されている。 このようなカセット装着部2は、後述するリボンカセット17を入り口部2aから着脱可能になっている。
【0020】
前記カセット装着部2は、入り口部2aが形成された側板1aと対向する側の側板1bに、回転可能な巻き取りボビン3が配設され、この巻き取りボビン3に、後述するリボンカセット17の巻き取りローラ20が位置して係合可能になっている。
また、巻き取りボビン3の近傍の側板1bには、後述するリボンカセット17を位置決めするための孔1eが打ち抜き形成されている。また、図3、4に示すように、側板1a側の天板1cの端面1fが、若干外側に折り曲げられているので、後述するリボンカセット17の、カセット装着部2への着脱を容易にしている。
【0021】
また、フレーム1には、図2に示すように、支持部材5を介して両側板1a、1bに支持された、回動自在のプラテンローラ4が配設されている。このプラテンローラ4は、回転軸4aにゴムローラ4bが被覆されて構成されている。
前記プラテンローラ4は、回転軸4aの両端部が一対の支持部材5にそれぞれ支持されて回転自在になっている。
前記一対の支持部材5は、金属板から成り、プラテンローラ4の回転軸4aを軸支する側と反対の端部側が、それぞれ略直角のL字状に折り曲げられて折り曲げ部5aが形成されている。
このような一対の支持部材5は、フレーム1の両側面1a、1bに回転自在に軸支された軸部材6の端部寄りに、回転自在に取り付けられている。そして、互いの折り曲げ部5aが対向するように内向きになっている。
【0022】
前記軸部材6は、端部寄りに軸支された支持部材5の内側に、同一方向に突出して外周面に固着された、一対の第1と第2のピン6a、6bがそれぞれ支持部材5に近い側に配設されている。
そして、支持部材5近傍の第1のピン6a、6aに、支持部材5の折り曲げ部5aが当接可能になっている。
また、第1と第2のピン6a、6bに挟まれた軸部材には、それぞれバネ6c、6cが巻回されており、バネ6cの一端部が支持部材5の折り曲げ部5aに当接し、他端部が第2ピン6bに当接した状態で組み立てられている。
【0023】
このような支持部材5と軸部材6とは、バネ6cのバネ力で、図7に示す軸部材6が時計回り方向に回転付勢されると共に、支持部材5が反時計回り方向に回転付勢されるようになっているので、折り曲げ部5aと第1のピン6aとが常に当接するように組み立てられている。
そのために、プラテンローラ4は、バネ6cの作用で、支持部材5を介して軸部材6と一体化されて組み立てられ、図8に示す軸部材6が反時計回り方向に回転すると、プラテンローラ4が矢印C方向に回動し、軸部材6が時計回り方向に回転すると、プラテンローラ4が矢印D方向に回動するようになっている。
即ち、プラテンローラ4はフレーム1の両側板1a、1bに矢印C、D方向に回動自在に支持されている。
【0024】
また、図2に示す軸部材6は、フレーム1の図示下方側の側板1bから外側に突出する一端部側に、カムレバー7が固着されている。
このカムレバー7は樹脂材料から成り、図8示すように、外周部の一部が図示下方側に突出するレバー部7aが形成され、このレバー部7aの一部から位置検出部7bが突出形成されて、カムレバー7が2股状に形成されている。
【0025】
前記プラテンローラ4と対向する位置にサーマルヘッド8が配設され、このサーマルヘッド8を接着剤等で固着したヘッド取付台9が、フレーム1の一方の側板1bにネジ止め等により片持ち支持されて取り付けられている。
前記ヘッド取付台9は、アルミダイカスト等の放熱性の良い材料から成り、側板1bに片持ち支持されて、後述するリボンカセット17を収納するように形成されたカセット装着部2内に位置すると共に、自由端9a側がカセット装着部2の入り口部2aから若干外側に突出した状態になっている。
【0026】
前記フレーム1の天板1cとヘッド取付台9との間のカセット装着部2には所定寸法の隙間部2cが形成されて、この隙間部2cに後述するリボンカセット17のリボン案内部17bが挿入可能になっている。
前記軸部材6には、側板1bから外側に突出する一端部側に取り付けられたカムレバー7と側板1bとの間には、ねじりコイルバネ10が巻回されている。
このねじりコイルバネ10は、一端部がカムレバー7に、他端部がフレーム1側に係止されて、図8に示す軸部材6を常時反時計周り方向に回転付勢しているので、プラテンローラ4は、常に矢印D方向のサーマルヘッド8から離間する方向に回動付勢されている。
【0027】
前記カムレバー7のレバー部7aと対向する位置には、カム部材11が配設され、カムレバー7とカム部材11とでカム機構が構成されている。
前記カム部材11は樹脂材料から成り、図6に示すように、大きな半径の外周部と、小さな半径の外周部との、異なる半径の外周部を組み合わせて構成され、形状が扇状に形成されて、駆動源(図示せず)の回転で回転可能になっている。
【0028】
そして、カム部材11を回転させて、大きな半径の外周部をレバー部7aに当接させると、軸部材6が時計回り方向に正転し、ねじりコイルバネ10のバネ力に抗して、プラテンローラ4を矢印C方向のサーマルヘッド8側に回動させることができる。
また、カム部材11を、更に回転させて、小さな半径の外周部をレバー部7aに当接させると、ねじりコイルバネ10のバネ力で、軸部材6が逆転してプラテンローラ4を矢印D方向に回動させ、プラテンローラ4をサーマルヘッド8から離間させるようになっている。
【0029】
また、本発明の熱転写プリンタは、図2に示すフレーム1の左端部側の空洞内部には、樹脂材料から成る壁部材12が配設され、この壁部材12には、図3に示すような、内部のカセット装着部2に通じる用紙挿入口12aが解放されて形成されている。
また、図1に示すプラテンローラ4の右側で、後述する記録用紙23の搬送方向のサーマルヘッド8の下流側に、金属棒等から成る紙送りローラ13が配設されている。
この紙送りローラ13と、この紙送りローラ13に圧接する圧接ローラ14とが、両側板1a、1bに取り付けられた樹脂製の軸受け1gに回転自在に取り付けられている。
【0030】
前記紙送りローラ13には、図2に示すように、側板1bから下方外側に突出する回転軸13aに、歯山が斜めに形成された、はすば歯車15が取り付けられ、駆動源(図示せず)の回転がはすば歯車15を介して紙送りローラ13に伝達され、この紙送りローラ13に圧接する圧接ローラ14が紙送りローラ13の回転と反対方向に回転可能になっている。
前記側板1bの外側で、はす場歯車15が配設された側には、はすば歯車15だけでなく、プラテンテンローラ4等の各種の駆動部材に駆動力を伝達するための複数の歯車、あるいはモータ等の駆動源が取り付けられているが、これらは、図示および説明を省略している。
また、圧接ローラ14とフレーム1の天板1cとの間には、図1に示すような、略V字状の板バネ16が配設され、この板バネ16で圧接ローラ14が常に紙送りローラ13に圧接状態になるようになっている。
【0031】
また、カセット装着部2に着脱可能なリボンカセット17を図9〜図11に基づいて説明すると、リボンカセット17は、図11に示すように略楕円状に形成された本体部17aと、この本体部17aから一方側に延出形成された本体部17aの一部でリボン案内部17bとで概略構成されている。
前記本体部17aの内部には、インクリボン18が収納され、このインクリボン18は、両端部が本体部17a内に収納された供給ローラ19と巻き取りローラ20とに巻回されている。
また、リボンカセット17は、リボン案内部17bの先端部に回転自在のローラ17cを取り付けたリボン折り返し部17dが形成されている。
【0032】
また、本体部17aとリボン折り返し部17dとの間のリボン案内部17bは、図10に示すように、上板17eと下板17fとに挟まれた間に、所定の隙間寸法から成るリボン走行溝17gが形成され、このリボン走行溝17g内をインクリボン18が走行可能になっている。
前記インクリボン18は、図11に示す巻き取りローラ20の矢印E方向の回転で、本体部17a内の供給ローラ19から外部に一旦引き出しされて、矢印F方向に引き回しされ、リボン折り返し部17dで上方に折り返される。
そして、インクリボン18は、リボン折り返し部17dで折り返された状態から、リボン案内部17bのリボン走行溝17g内を介して、再度本体部17a内に引き入れられて、巻き取りローラ20に巻き取り可能になっている。
【0033】
また、図11に示すように、本体部17aとリボン折り返し部17dとの間で、リボン案内部17bの下面側には、ヘッド取付台9を挿入可能なヘッド挿入部21が形成されている。また、図9に示すリボンカセット17の上方に若干突出する巻き取りローラ20近傍に、カセット装着部2に装着したときに、側板1bの孔1eと嵌合可能な突起17hが突出形成されている。
そして、カセット装着部2にリボンカセット17を装着すると、ヘッド取付台9がヘッド挿入部21に挿入され、突起17hが側板1bの孔1eに嵌合して、リボンカセット17がカセット装着部2に位置決めされる。
また、図9に示す本体部17aの下端面から図示下方側に舌片状に延びる引き出し部17jが形成されている。
【0034】
前記フレーム1は、入り口部2aが形成された側板1a側に、図1に示すような入り口部2aを蓋閉可能な蓋部材24が配設されている。この蓋部材24はステンレス等の金属板から成り、入り口部2aが形成された側板1aの図1に示す下方に配設されている。
また、蓋部材24は、図2に示すように、下方側の左右両端部が側板1aにネジ26等で開閉自在に取り付けられ、その平坦部分に、ヘッド取付台9の自由端9a側の動きを規制可能な規制部24aが打ち抜き形成されている。
前記規制部24aには、蓋部材24が入り口部2aを蓋閉した時、ヘッド取付台9の自由端9a側の幅方向の両端面9b、9bを狭持可能な一対の規制壁25が形成されている。
この規制壁25は、図2に示す規制部24aの幅方向の側壁が切り起こし形成されて、互いに対向した状態になっている。
【0035】
前記互いに対向する一対の規制壁25は、図5に示すように、切り起こしされた根本部分で、ヘッド取付台9の自由端9a側の幅方向の両端面を狭持可能となっている。また、切り起こしされた先端部分は、外方向に折り曲げ形成されている。
そのために、蓋部材24が入り口部2aを蓋閉した時、ヘッド取付台9の自由端9a側に規制部24aの規制壁25をスムーズに案内して、規制壁25でヘッド取付台9の自由端9a側を狭持することができる。
また、蓋部材24には、図2に示す左右両側の上端部が、規制壁25と同方向に折り曲げ形成されたストッパ部24bが設けられている。
【0036】
前記蓋部材24とフレーム1とには、蓋部材24が入り口部2aを蓋閉したとき、蓋部材24をフレーム1に係止するための係止手段が設けられている
この係止手段は、入り口部2aが形成された側板1aの図1に示す右側上部寄りに、カシメ等により取り付けられた位置決めピン27と、蓋部材24の図2に示す右上部寄りに貫通形成された位置決め孔24cとで構成されて、位置決めピン27が位置決め孔24cに嵌合可能になっている。
そして、蓋部材24が入り口部2aを蓋閉した時、位置決め孔24cが位置決めピン27に嵌合して、蓋部材24をフレーム1に係止して、フレーム1に対する蓋部材24の動きを規制するようになっている。
【0037】
また、図1に示すカセット装着部2の傾斜部2bの下方には、金属板から成る用紙ガイド22が配設されている。この用紙ガイド22には、図2に示すように、複数のリブ溝22aが形成され、図12に示す記録用紙23との摩擦抵抗を小さくするようにしている。
前記記録用紙23は、ロール状、あるいは、カット紙状のいずれでも使用可能になっており、図示しない給紙部から給紙されるようになっている。
【0038】
前記図示しない給紙部から給紙される記録用紙23は、図12に示すように、カッセト装着部2にリボンカセット17を装着した状態で、用紙挿入口12aから挿入可能になっている。
この用紙搬送口12aから挿入された記録用紙23は、カセット装着部2に装着されたリボンカセット17の下部を通過し、用紙ガイド22を経てサーマルヘッド8とインクリボン18との間に搬送されて、紙送りローラ13と圧接ローラ14とに圧接狭持される。
前記紙送りローラ23と圧接ローラ14とに圧接狭持された記録用紙23は、紙送りローラ13の回転により、記録用紙23の搬送方向Pの上流側から下流側に搬送可能になっている。
【0039】
このような構成の本発明の熱転写プリンタの印刷動作を説明すると、まず、図示しない駆動源を駆動させて、カムレバー7とカム部材11とから成るカム部材の駆動により、図1に示すプラテンローラ4を矢印D方向に回動させて、プラテンローラ4をサーマルヘッド8から離間させる。
次に、リボンカセット17のヘッド挿入部21をヘッド取付台9の自由端9aに位置させ、リボンカセット17を入り口部2aからカセット装着部2内に挿入して装着する。
すると、リボンカセット17のヘッド挿入部21にヘッド取付台9が位置し、本体部17aからリボン折り返し部17d側に引き出されたインクリボン18が、サーマルヘッド8とプラテンローラ4との間に位置する。また、リボン案内部17bが、ヘッド取付台9とフレーム1の天板1cとの間の隙間部2cに位置する。
【0040】
また、カセット装着部2にリボンカセット17を装着すると、突起17hが側板1bの孔1eに嵌合すると共に、巻き取りボビン3に巻き取りローラ20が係合する。そして、巻き取りボビン3の回転に連動して、巻き取りローラ20が矢印E方向に回転可能になる。
このとき、舌片状の引き出し部17jが入り口部2aから外部に出っ張った状態になる。
【0041】
次に、図12に示すように、記録用紙23を用紙挿入口12aから挿入し、記録用紙23を矢印Pの搬送方向に搬送して、記録用紙23の先端部を紙送りローラ13と圧接ローラ14との間に圧接狭持する。
次に、蓋部材24を操作して蓋部材24が入り口部2aを蓋閉すると、ヘッド取付台9の自由端9a側の幅方向の両端面が、規制部24aの一対の規制壁25に狭持される。
このとき、位置決めピン27が位置決め孔24cに嵌合し、入り口部2aを蓋閉した状態で、フレーム1に蓋部材24が係止される。
この蓋部材24による入り口部2aの蓋閉は、記録用紙23を紙送りローラ13側に搬送する前に行ってもよい。
【0042】
次に、カムレバー7とカム部材11とから成るカム機構による、プラテンローラ4の矢印C方向への回動で、インクリボン18と記録用紙23を、サーマルヘッド8とプラテンローラ4の間に圧接狭持する。
このプラテンローラ4がサーマルヘッド8に圧接状態にある時、サーマルヘッド8のドット状の発熱部(図示せず)を記録情報に基づいて断続的に発熱させて、紙送りローラ20の回転による記録用紙23の下流側への搬送で、記録用紙23にインクリボン18のインクを転写して、記録用紙23に所望の画像を印刷することができる。
【0043】
このような本発明の熱転写プリンタは、記録用紙23に画像を印刷中は、回転自在のプラテンローラ4がインクリボン18と記録用紙23を介して、サーマルヘッド8に圧接状態にある。
そのために、紙送りローラ13による記録用紙23の搬送方向Pの下流側への搬送、およびインクリボン18の巻き取りにより、ヘッド取付台9には、自由端9a側を記録用紙23の搬送方向に動かそうとする力が加わる。
【0044】
このような、印刷中にヘッド取付台9の自由端9a側を動かそうとする力が加わったとしても、本発明の熱転写プリンタは、ヘッド取付台9の自由端9a側が、蓋部材24の規制部24aに形成した一対の規制壁25に狭持されて動きが規制され、また、蓋部材24は、係止手段である位置決めピン27と位置決め孔24cとにより、フレーム1に対する動きが規制され、印刷中のヘッド取付台9の自由端9a側の動きを確実に規制することができる。
【0045】
また本発明のその他の実施の形態として、前記入り口部2aを蓋閉した状態で蓋部材24を係止するための前記係止手段は、図示を省略するが、フレーム1に形成した係合凹部と、この係合凹部に係合可能な蓋部材24に一体形成した係合凸部とで構成され、蓋部材24が入り口部2aを蓋閉した時、係合凸部が係合凹部に係合して、蓋部材24をフレーム1に係止するようにしたものでも良い。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の熱転写プリンタは、カセット装着部の入り口部が形成された側板側に、入り口部を蓋閉可能な蓋部材を配設したので、印刷中のヘッド取付台の動きを蓋部材で規制することができ、高品質の画像印刷が可能な熱転写プリンタを提供できる。
また、印刷中には入り口部が蓋部材により蓋閉されるので、印刷中に操作者が誤ってリボンカセットを取り出すことができない。
【0047】
また、蓋部材は、入り口部を蓋閉した状態で、ヘッド取付台の動きを規制可能な規制部を有し、記録用紙に画像印刷するときの記録用紙の搬送方向へのヘッド取付台の動きを前記規制部で規制するようにしたので、印刷中のヘッド取付台の自由端側の動きを確実に規制して、高品質の画像印刷が可能な熱転写プリンタを提供できる。
【0048】
また、規制部は、蓋部材が入り口部を蓋閉した時、ヘッド取付台の自由端側の幅方向の両端面を狭持可能な一対の規制壁を有し、記録用紙に画像印刷するときの前記記録用紙の搬送方向への前記ヘッド取付台の動きを前記規制部で規制するようにしたので、この規制壁で、印刷中のヘッド取付台の自由端側の動きを確実に規制することができる。
【0049】
また、蓋部材とフレームとには、蓋部材が入り口部を蓋閉した時、蓋部材をフレームに係止するための係止手段がそれぞれ設けられているので、入り口部を蓋閉したときの蓋部材を係止手段で確実に係止でき、振動等によって蓋部材が開くことがない。
【0050】
また、係止手段は、入り口部が形成された側板に取り付けた位置決めピンと、蓋部材に形成した前記位置決めピンが嵌合可能な位置決め孔とで構成され、蓋部材が入り口部を蓋閉した時、位置決め孔が位置決めピンに嵌合して、蓋部材がフレームに係止されるようにしたので、蓋部材を蓋閉状態でフレームに確実に係止することができる。
【0051】
また、係止手段は、フレームに形成した係合凹部と、この係合凹部に係合可能な蓋部材に一体形成した係合凸部とで構成され、蓋部材が入り口部を蓋閉した時、係合凸部が係合凹部に係合して、蓋部材がフレームに係止されるようにしたので、
蓋部材をプレス等で加工するときに、係合凸部を同時に形成することができ、低コストの熱転写プリンタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写プリンタの第1の実施の形態の正面図である。
【図2】図1の下面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図1の右側面図である。
【図5】本発明に係わる蓋部材を閉じたときの上面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】本発明に係わるプラテンローラ周辺の概略斜視図である。
【図8】本発明に係わるプラテンローラの動作を説明する概略図である。
【図9】本発明に係わるリボンカセットの上面図であ留。
【図10】図8の右側面図である。
【図11】図8の正面図である。
【図12】本発明の熱転写プリンタの動作を説明する要部断面図である。
【図13】従来の熱転写プリンタの斜視図である。
【図14】従来の熱転写プリンタの動作を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 フレーム
1a、1b 側板
1c 天板
1f 端面
2 カセット装着部
2a 入り口部
2c 隙間部
3 巻き取りボビン
4 プラテンローラ
4b ゴムローラ
5 支持部材
5a 折り曲げ部
6 軸部材
6a 第1のピン
6b 第2のピン
7 カムレバー
8 サーマルヘッド
9 ヘッド取付台
9a 自由端
10 ねじりコイルバネ
11 カム部材
13 紙送りローラ
14 圧接ローラ
17 リボンカセット
17a 本体部
17b リボン案内部
17d リボン折り返し部
18 インクリボン
19 供給ローラ
20 巻き取りローラ
21 ヘッド挿入部
21a 幅狭部
22 用紙ガイド
23 記録用紙
24 蓋部材
24a 規制部
24c位置決め孔
25 規制壁
26 ネジ
27 位置決めピン

Claims (4)

  1. インクリボンを収納したリボンカセットと、このリボンカセットを着脱可能なカセット装着部を有するフレームと、回転自在のプラテンローラと、前記フレームの側板に片持ち支持されると共に前記プラテンローラと対向する位置にサーマルヘッドを固着したヘッド取付台とを備えてなる熱転写プリンタであって
    前記ヘッド取付台は、前記プラテンローラの回転中心と平行に延びて片持ち支持されて前記リボンカセットを収納するように形成された戦記カセット装着部内に位置すると共に、自由端側が前記カセット装着部の入り口部側に位置し、
    前記入り口部が形成された側板側に、前記入り口部を蓋閉可能な蓋部材を配設し、前記蓋部材は、前記ヘッド取付台の動きを規制可能な規制部を有し、前記規制部は、前記蓋部材が前記入り口部を蓋閉した時、前記ヘッド取付台の前記自由端側の幅方向の両端面を挟持可能な一対の規制壁が形成され、記録用紙に画像印刷するときの前記記録用紙の搬送方向への前記ヘッド取付台の動きを前記規制壁で規制するようにしたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 前記蓋部材と前記フレームには、前記蓋部材が前記入り口部を蓋閉した時、前記蓋部材を前記フレームに係止するための係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の熱転写プリンタ。
  3. 前記係止手段は、前記入り口部が形成された側板に取り付けた位置決めピントと、前記蓋部材に形成した前記位置決めピンが嵌合可能な位置決め孔とで構成され、前記蓋部材が前記入り口部蓋閉した時、前記位置決め孔が前記位置決めピンに嵌合して、前記蓋部材が前記フレームに係止されるようにしたことを特徴とする請求項2記載の熱転写プリンタ。
  4. 前記係止手段は、前記フレームに形成した係合凹部と、この係合凹部に係合可能な前記蓋部材に一体形成した係合凸部とで構成され、前記蓋部材が前記入り口部を蓋閉した時、前記係合凸部が前記係合凹部に係合して、前記蓋部材が前記フレームに係止されるようにしたことを特徴とする請求項2記載の熱転写プリンタ。
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