JP3736970B2 - 被覆粉体並びにこれを配合してなる化粧料 - Google Patents

被覆粉体並びにこれを配合してなる化粧料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線防御力に優れた被覆粉体並びにこれを配合した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大気圏中のオゾン層の破壊が進行し、地上に降り注ぐ紫外線量が増加していることから、皮膚癌の発生要因として紫外線が皮膚に与える影響が詳しく研究されるようになり、紫外線の中でも皮膚内部への浸透性が高いUV−A領域の紫外線は真皮層に損傷が蓄積され、後に皮膚の激しいたるみや大きな皺を惹起することが知られるようになった。
【0003】
このことから日常の紫外線防御策として化粧品の持つ機能が注目され、紫外線防御力、なかんずくUV−Aの防御力に優れた化粧品が求められている。
【0004】
紫外線防御力を高める技術としては、二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、金属アルミニウム片のような紫外線散乱、遮蔽効果を有する無機粉末を配合する技術や、桂皮酸エステルやアミノ安息香酸エステルのような紫外線吸収剤を配合する技術、またこれらを併用する技術が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、二酸化チタンや酸化亜鉛などの無機粉体は紫外線散乱、遮蔽力は高いものの、隠蔽力も強いため、大量に配合すると不自然な白さとなりやすい。また金属アルミニウム片も多量に配合すると金属光沢が出たり、くすんだ黒みを帯びたりするのでその配合量には自ずと限界がある。
【0006】
桂皮酸エステルやアミノ安息香酸エステルのような紫外線吸収剤は、理論的には処方上許容しうる量まで配合可能であるが、実際には生体に対する安全性の問題から多量に配合することは難しい。
【0007】
またこれらの物質ではUV−A領域の紫外線防御力が充分ではない。
【0008】
上記二酸化チタンの不自然な白さを改善する方法として、鉄と複合化もしくは焼結して肌色系の着色顔料とすることも行われており、この結果UV−A領域の吸収特性も若干向上するものの、紫外線防御力の強さ自体にはほとんど変化は見られない。
【0009】
本発明は、上記観点からなされたものであり、紫外線遮蔽力が高く、UV−A領域の紫外線に対しても防御力が高い化粧料用粉体を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために粉体の被覆処理について鋭意研究を進めた結果、セリサイト、タルク、マイカ等の表面に鉄でドープされた二酸化チタンを被覆してやると、不自然な白さを生じない肌色系顔料が得られ、また紫外線遮蔽力も単に鉄でドープされた二酸化チタンを配合する場合よりも大きく向上することを見いだした。
【0011】
すなわち本発明は、薄片状粉体の表面に鉄でドープされた二酸化チタンを被覆した被覆粉体である。さらに本発明は該被覆粉末を含有する化粧料をも提供する。
【0012】
このような本発明の被覆粉体は、例えばマイカ等の薄片状粉体表面に鉄でドープされた二酸化チタンを乾式もしくは湿式で混合摩砕する方法や、鉄化合物とチタン化合物とを化学的に基体表面に沈着させ、充分な温度で乾燥、焼成する等の方法で得ることができる。
【0013】
また、本発明者らは二酸化チタンに鉄をドープする際にアルミニウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンの群から選ばれる少なくとも一種の元素をドープ若しくは被覆してやると、鉄を二酸化チタンにドープしたものを使用した場合より紫外線防御力の向上が認められることを見いだして本発明を完成した。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
<1>本発明の被覆粉体
本発明の被覆粉体に使用される薄片状基体は、不透明もしくは透明な薄片状基体であり、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン等の粘土鉱物やこれらの合成品、オキシ塩化ビスマス、薄片状シリカやガラスフレーク、薄片状結晶化ガラス、薄片状セラミックス等を用いることができ、感触面からはタルク、セリサイト、マイカ、カオリンが好ましく、セリサイトが特に好ましい。
【0016】
薄片状基体は、0.05〜2μm程度の厚さのものが好ましい。大きさは長径、短径とも0.5〜100μm、好ましくは1〜50μm程度が適当である。
【0017】
薄片状基体を被覆する鉄をドープした二酸化チタンの量としては、薄片状基体に対して最終的に重量比で鉄ドープ二酸化チタン:薄片状基体=8:2〜1:99の割合となるよう被覆してやると良い。薄片状基体に対する鉄ドープ二酸化チタンの量として、1重量%より少ない比率では必要とする紫外線遮蔽力が得られず、着色も弱いものとなる。反対に80重量%を越えて被覆すると紫外線遮蔽力、着色は優れているものの化粧料に配合した際になめらかな伸びが得にくくなる。また、鉄のドーピング量は二酸化チタンに対してFe換算で1〜30重量%が適当である。この量より少ないとピンク系の色味を生じず、またこれを越えてドープしても色味の変化が見られず、完全にドープすることは困難である。
【0018】
本発明において、二酸化チタンにドープされる鉄以外に、ドープ若しくは被覆して紫外線防御力を向上させうる元素としては、アルミニウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンを挙げることができる。これらの元素は鉄と同時、或いは別途焼成等の方法によりドープすることもできるし、また鉄でドープされた二酸化チタン粒子の表面に水酸化物若しくは酸化物の形で被覆してやってもよい。
【0019】
またこの被覆粉体を分散性を高める等の目的で、さらにシリコーン処理、フッ素処理等の表面処理を行って表面を改質して用いてもよい。
【0020】
<2>本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記薄片状粉体に鉄をドープした二酸化チタンを被覆した粉体を1種又は2種以上含有する。この鉄をドープした二酸化チタンは更にアルミニウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンから選ばれる一種以上の元素でドープ若しくは酸化物や水酸化物の形態で被覆されていてもよい。
【0021】
化粧料への本発明の被覆粉体の配合量は、化粧料の形態に左右されるので一概には言えないが通常は0.1〜80重量%、好ましくは1〜50重量%程度である。 配合量が0.1重量%未満では、紫外線遮蔽力に乏しくなる。また80重量%を越えると、化粧料としての使用性が悪くなり、好ましくない。
【0022】
化粧料の形態としては、例えば、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション、プレストパウダー、ケーキファンデーション、スティックファンデーション、フェイスパウダー、リップカラー、アイライナー、チークカラー、アイシャドウ等のメークアップ化粧料や、ボディパウダー、制汗剤、日焼け止め化粧料、化粧水、乳液、クリーム等が挙げられる。また、これらの化粧料は、上記本発明の被覆粉体を配合する以外は、通常の化粧料と同様の方法で製造することができる。
【0023】
本発明の化粧料には、上記被覆粉体以外に、通常化粧料に配合されるオイル、界面活性剤、アルコール類、高分子化合物、水、その他の成分を用途、剤型、目的等に応じて適宜配合することができる。
上記のオイルとしては、流動パラフィン、スクワラン、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、オリーブ油、ヒマシ油等の液体油;ワセリン、固パラ、牛脂、ラノリン、蜜ロウ、鯨ロウ、コレステロール等の半固体〜固体脂;セタノール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸;パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤;シリコーン系油剤;シリコーン誘導体等が挙げられる。
【0024】
上記界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(以下、「POE」と略す)ソルビタン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル、POEポリオキシプロピレンコポリマー、POEアルキルフェニルエーテル、POE硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアミド等の非イオン性界面活性剤;アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、POEアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルエーテルリン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸加水分解コラーゲン塩、アミノ酸系陰イオン界面活性剤;スルホコハク酸系界面活性剤、オレフィンスルホン酸塩等の陰イオン性界面活性剤;レシチンや酢酸ベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系等の両性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0025】
アルコール類としては、エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール等の1価のアルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコールが挙げられる。
【0026】
高分子化合物としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、メチルビニルエーテル−マレイン酸モノアルキルエステル共重合体、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキルエステル共重合体、ジエチル硫酸ビニルピロリドン−N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース塩、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。
【0027】
また、上記のその他の成分としては、アミノ酸、ヒアルロン酸、硫酸化トレハロース等の保湿剤;オキシベンゾン、パラアミノ安息香酸エステル等の紫外線吸収剤;トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤;パラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤;イソプロピルメチルフェノール、トリクロロカルバン等の殺菌剤、コラーゲン、ケラチン、絹等のタンパクの加水分解物(例えば成和化成工業(株)社製加水分解コラーゲン:プロモイスW42R);植物抽出エキス、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤;キレート剤、色素、香料等が挙げられる。
【0028】
【実施例】
以下に本発明の実施例を説明する。まず、本発明の、薄片状基体に鉄でドープされたチタンを被覆した粉体の製造例を説明する。
【0029】
【製造例1】
5Lの水中に平均50μmの粒子径のセリサイト1Kgを投入し、撹拌して懸濁させた。これを70℃に加熱して1NHCl水溶液を用いてpH3とした。次にTiO 2 として200g/Lの濃度の四塩化チタン水溶液に該TiO 2 に対してFeとして7.0重量%の鉄分を含有する塩化第一鉄の4水塩水溶液を添加して混合酸性水溶液を調製した。先に用意したセリサイトを懸濁させた水溶液5Lに前記混合酸性水溶液2Lを1NNaOH水溶液でpH9に調整しながら1時間かけて添加し、四塩化チタンと塩化第一鉄を加水分解させてセリサイト表面に沈澱を生成させた。沈澱が生成したセリサイトをその後60分間熟成し、濾過、洗浄した。得られた洗浄ケーキを800℃で6時間焼成して、粉砕し、鉄でドープされた二酸化チタンで被覆したセリサイトを得た。
【0030】
【製造例2】
塩化第二鉄20部と硫酸チタニル160部を含有する水溶液800部に平均30μmの粒子径のタルクを100部を充分に撹拌、混合し、均一な分散状態とした後、1NNaOH水溶液を徐々に添加してpH8に調整しつつそのまま4時間90℃に加熱撹拌を行った。放冷後、スラリーを濾過、洗浄、乾燥し、500℃で焼成して肌色の鉄ドープ二酸化チタン被覆タルクを得た。
【0031】
【製造例3】
5Lの水中に平均50μmの粒子径のセリサイト1Kgを投入し、撹拌して懸濁させた。これを70℃に加熱して1NHCl水溶液を用いてpH3とした。次にTiO 2 として200g/Lの濃度の四塩化チタン水溶液に該TiO 2 に対してFeとして7.0重量%の鉄分を含有する塩化第一鉄の4水塩水溶液を添加して混合酸性水溶液を調製した。先に用意したセリサイトを懸濁させた水溶液5Lに前記混合酸性水溶液2Lを1NNaOH水溶液でpH9に調整しながら1時間かけて添加し、四塩化チタンと塩化第一鉄を加水分解させてセリサイト表面に沈澱を生成させた。沈澱が生成したセリサイトをその後60分間熟成し、濾過、洗浄した後、再び5Lの水を加えてスラリーとした。このスラリーを70℃に加熱し、次いで撹拌下にTiO 2 に対してAl 2 3 として2.0重量%の硫酸アルミニウム水溶液を30分間かけて添加し、引き続き水酸化ナトリウム溶液を添加し、pHを7.0に調整してセリサイト表面に含水アルミナを沈殿、被覆させた。得られた洗浄ケーキを800℃で6時間焼成して、粉砕し、鉄とアルミニウムでドープされた二酸化チタンで被覆したセリサイトを得た。
【0032】
【製造例4】
塩化第二鉄20部と、オキシ塩化ジルコニウム5部、硫酸チタニル160部を含有する水溶液800部に平均30μmの粒子径のタルクを100部を充分に撹拌、混合し、均一な分散状態とした後、1NNaOH水溶液を徐々に添加してpH8に調整しつつそのまま4時間90℃に加熱撹拌を行った。放冷後、スラリーを濾過、洗浄、乾燥し、500℃で焼成して肌色の鉄−ジルコニウムドープ二酸化チタン被覆タルクを得た。
【0033】
【実施例1〜16、比較例1〜4】
製造例1〜4の被覆粉体を用いて表1〜5に示す組成の試料を作製し、SPF値を測定した。SPF値は主としてUV−Bに対する防御力を反映するものである。比較例の鉄ドープチタンとしては市販鉄ドープ二酸化チタンTTO−F6(石原産業製)を用いた。得られた結果を表1〜5に記載する。
【0034】
<SPF値の測定方法>
SPFアナライザー(オプト・メプリクス社製)を用いて測定した。即ち表1の試料をテープに6.4cm×6.4cmの広さに2mg/cm 2 となるように塗布し、6回測定して得られた平均防御スペクトルからSPF値を求めた。
【0035】
【表1】
Figure 0003736970
【0036】
【表2】
Figure 0003736970
【0037】
【表3】
Figure 0003736970
【0038】
【表4】
Figure 0003736970
【0039】
【表5】
Figure 0003736970
【0040】
この結果から明らかなように、本発明の被覆粉体は、被覆しないで各成分を配合した比較例に比べ、SPF値が格段に向上することが証明された。
【0041】
次に、上記製造例で得られた粉末を配合したメークアップ化粧料について説明する。
【0042】
【実施例17】
Figure 0003736970
上記成分を混合撹拌し、均一化してパウダーファンデーションとした。
【0043】
また、被覆粉体をセリサイトと鉄ドープチタンに置き換えた比較例5のパウダーファンデーションを同様の方法で製造した。
【0044】
【比較例5】
Figure 0003736970
<本発明の化粧料の評価>
上記実施例17及び比較例5で得られたパウダーファンデーションについてSPF値をSPFアナライザーで評価した。PFA値については下記の方法により実施した。PFA値は主としてUV−Aに対する防御力を反映するものである。その結果を表6に示す。
【0045】
<PFA値測定法>
日本化粧品工業連合会UVA防止効果測定法基準に準拠して測定した。即ち公比1.25倍となるよう、それぞれ2J/min.、1.60J/min.、1.28J/min.、1.02J/min.、0.82J/min.、0.66J/min.にエネルギー量を調整したハロゲンランプ光をパネラーの試料無塗布の背部部位に約6分照射し、照射部位の全体にわずかな黒化が認められるエネルギー量を最小持続型黒化量(MPPD:Minimal Persistent Pigment darkening Dose) として求めた。次に試料を50cm 2 の面積に2mg/cm 2 となるように塗布し、SPFアナライザーの測定値から推測されるPFA値に応じたエネルギー量を照射して、2時間後、及び3時間後に観察を行い、照射部位の全体にわずかな黒化が認められるエネルギー量を決定し、このエネルギー量を先に求めたMPPDで除してPFA値を算出した。
【0046】
【表6】
Figure 0003736970
【0047】
これらの結果から明らかなように、上記実施例17のメークアップ化粧料は、比較例のメークアップ化粧料に比べ、SPF値、PFA値とも向上することが実証された。
【0048】
【発明の効果】
本発明の被覆粉体は、被覆しないものに比べて、SPF値、PFA値ともに高いものである。また、この被覆粉体を配合した本発明のメークアップ化粧料も同様にSPF値、PFA値の高いものであり、パネラーによる使用感の官能評価も優れていた。

Claims (5)

  1. セリサイトに、鉄でドープされた二酸化チタンを被覆してなる粉体であって、鉄のドーピング量が二酸化チタンに対してFe換算で1〜30重量%である、肌色粉体。
  2. 前記鉄でドープされた二酸化チタン、更に、アルミニウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンの群から選ばれる少なくとも一種の元素でドープされていること、または、前記元素の含水酸化物または酸化物の形で被覆されていることを特徴とする、請求項1に記載の粉体。
  3. 紫外線防御及び/又は遮蔽用である、請求項1又は2に記載の粉体
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の粉体を含有してなる化粧料。
  5. 紫外線防御及び/又は遮蔽用である、請求項4に記載の化粧料
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