JP3735208B2

JP3735208B2 - Golf club

Info

Publication number: JP3735208B2
Application number: JP37134098A
Authority: JP
Inventors: 晴信楠本; 資人今井
Original assignee: ダイワ精工株式会社
Priority date: 1998-12-25
Filing date: 1998-12-25
Publication date: 2006-01-18
Anticipated expiration: 2018-12-25
Also published as: JP2000189548A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、常に安定したスイングを維持することが可能な振り易いゴルフクラブに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、飛距離を伸ばすために、ゴルフクラブの長さが徐々に長くなる傾向にある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなゴルフクラブでは、その長さを長くする点だけを考慮しており、振り易さという点については、充分考慮がされていないため、スイングの安定性の点で問題があった。
【０００４】
具体的には、振り易くするために、クラブ重量を小さくするといった静的な考慮は成されていたが、ゴルフクラブのグリップエンドまわりの慣性モーメントやグリップを把持した状態での振動の周期を調整するといった動的な配慮は成されていなかった。このため、スイング時（例えば、トップでの切り返し時）において、プレーヤの指、手首、腕、肩、背中、腰などに（瞬間的な）大きな負荷が掛かり、その結果、スイングが大きく乱れてしまう割合が高かった。
【０００５】
本発明は、このような問題を解決するために成されており、その目的は、常に安定したスイングを維持することが可能な振り易いゴルフクラブを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明のゴルフクラブは、シャフトと、このシャフトの基端に設けられたグリップと、シャフトの先端に設けられたヘッドとを備えているゴルフクラブであって、
クラブ長さが４５インチ以上であり、
グリップエンドまわりの慣性モーメントＭ（ｇ・ｍ²）と、曲げ振動の周期Ｔ（ｓｅｃ）とは、２００≦Ｍ≦３００、且つ、０．３４０≧Ｔ≧０．２６５０の範囲に設定されていることを特徴としている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のゴルフクラブについて、添付図面を参照して説明する。
【０００８】
なお、本発明のゴルフクラブは、特に説明が無い限り、男性用及び女性用ゴルフクラブを含めたウッド型クラブ及びアイアン型クラブの上位概念として規定されている。
【０００９】
図１及び図２（ａ），（ｂ）に示すように、本発明のゴルフクラブは、シャフト２と、このシャフト２の基端に設けられたグリップ４と、シャフト２の先端に設けられたヘッド６とを備えており、常に安定したスイングを維持することが可能な振り易いゴルフクラブを実現するために、グリップエンドまわりの慣性モーメントＭ（ｇ・ｍ²）と曲げ振動の周期Ｔ（ｓｅｃ）とが所定の範囲に設定されている。
【００１０】
まず、第１の設定範囲として、本発明のゴルフクラブにおいて、グリップエンドまわりの慣性モーメントＭ（ｇ・ｍ²）は、
２００≦Ｍ≦２５８
の範囲Ｄ１（図１参照）に設定されている。
具体的には、男性用ゴルフクラブにおいて、グリップエンドまわりの慣性モーメントＭは、２２０≦Ｍ≦２５８の範囲、好ましくは、２３０≦Ｍ≦２５０の範囲に設定されている。一方、女性用ゴルフクラブにおいて、グリップエンドまわりの慣性モーメントＭは、２００≦Ｍ≦２３８の範囲、好ましくは、２１０≦Ｍ≦２３０の範囲に設定されている。グリップエンドまわりの慣性モーメントＭを上記範囲より小さくすると、バックスイングにおいてリストを使って上げ易くなり、その結果、肩が充分まわらないスイングになる傾向となってしまい易い。
【００１１】
また、第２の設定範囲として、本発明のゴルフクラブにおいて、グリップエンドまわりの慣性モーメントＭ（ｇ・ｍ²）と曲げ振動の周期Ｔ（ｓｅｃ）とは、
Ｍ≦３００、且つ、Ｔ≧０．２６５０
の範囲Ｄ２（図１参照）に設定されている。
具体的には、男性用ゴルフクラブでは、Ｍ≦３００、且つ、Ｔ≧０．２６５０の範囲、好ましくは、Ｍ≦２９５、且つ、Ｔ≧０．２７００の範囲に設定されている。一方、女性用ゴルフクラブでは、Ｍ≦２５０、且つ、Ｔ≧０．２８５０の範囲、好ましくは、Ｍ≦２４０、且つ、Ｔ≧０．３１５０の範囲に設定されている。
【００１２】
更に、第３の設定範囲として、本発明のゴルフクラブにおいて、グリップエンドまわりの慣性モーメントＭ（ｇ・ｍ²）と曲げ振動の周期Ｔ（ｓｅｃ）とは、
Ｍ≦２３７０Ｔ−３４０
の範囲Ｄ３（図１参照）に設定されている。
具体的には、男性用ゴルフクラブでは、Ｍ≦２３７０Ｔ−３４０の範囲、好ましくは、Ｍ≦２３７０Ｔ−３５５の範囲に設定されている。一方、女性用ゴルフクラブでは、Ｍ≦２３７０Ｔ−４３０の範囲、好ましくは、Ｍ≦２３７０Ｔ−５１０の範囲に設定されている。
【００１３】
また、第４の設定範囲として、本発明のゴルフクラブにおいて、グリップエンドまわりの慣性モーメントＭ（ｇ・ｍ²）と曲げ振動の周期Ｔ（ｓｅｃ）とは、
Ｍ／Ｔ≦１０３０
の範囲（図示しない）に設定されている。
具体的には、男性用ゴルフクラブでは、Ｍ／Ｔ≦１０３０の範囲、好ましくは、Ｍ／Ｔ≦１０２０の範囲に設定されている。一方、女性用ゴルフクラブでは、Ｍ／Ｔ≦８００の範囲、好ましくは、Ｍ／Ｔ≦７８０の範囲に設定されている。
【００１４】
第１〜第４の設定範囲は、適宜選択して組み合わせることが可能であり、この組み合わせによって、使用目的やプレーヤの力量に応じたゴルフクラブ（常に安定したスイングを維持することが可能な振り易いゴルフクラブ）を実現することができる。
【００１５】
ここで、本発明のゴルフクラブのグリップエンドまわりの慣性モーメント、及び、曲げ振動の周期を設定する方法について説明する。
【００１６】
まず、グリップエンドまわりの慣性モーメントについては、例えば、シャフト２やヘッド６やグリップ４の重量を増減変更したり、シャフト２の長さを長くしたり短くする方法、或いは、それぞれの質量分布を調整する等の方法によって、上述した範囲内に設定する。
【００１７】
また、曲げ振動の周期は、例えば図２（ｃ）に示すようなゴルフクラブ曲げ振動計８（例えば、品名「 GOLF CLUB TIMING HARMONIZER（製造元：フジクラゴム工業株式会社）」を用いることによって、所望の値に設定することができる。実際の設定方法は、クランプ１０によってグリップ４の一部（グリップエンドからＬ＝７インチ（＝１７８ｍｍ））をクランプした後、ヘッド６に対して下方に向けて任意の負荷を加えてシャフト２を振動させ、１分間当たりの振動数を測定する。そして、このとき測定した振動数に基づいて、シャフト２の曲げ振動の周期（＝６０秒／振動数）を設定する。例えば、シャフト２の剛性分布の調整、シャフト２やヘッド６やグリップ４の質量分布の調整、重量調整等の方法によって、上述した範囲内に設定する。
【００１８】
本発明によれば、上述した範囲内にグリップエンドまわりの慣性モーメントを設定することによって、スイング時（特にトップでの切り返し時）において、（バックスイングによってゴルフクラブに与えられた）慣性力を小さくすることができるため、プレーヤの指、手首、腕、肩、背中、腰などへの負荷を軽減することが可能となる。この結果、安定したスイングを維持することが可能となる。
【００１９】
更に、本発明によれば、上述した範囲内に曲げ振動の周期を設定することによって、スイング時（特に、トップでの切り返し時）における負荷を分散させることができる。つまり、トップでの切り返し時において、プレーヤへの負荷を長時間に亘って小さな負荷にすることができる。この結果、プレーヤの指、手首、腕、肩、背中、腰などへの負荷を軽減することが可能となり、安定したスイングを維持することが可能となる。
【００２０】
また、第１の設定範囲に対し、グリップエンドまわりの慣性モーメントを大きくしても、安定したスイングの維持の効果が得られるため、ヘッド重量をより大きくすることが可能となり、飛距離やスイートエリアの拡大等においても考慮されたゴルフクラブを提供することができる。
【００２１】
そして、本発明によれば、グリップエンドまわりの慣性モーメントと曲げ振動の周期とを上述した第１〜第４の設定範囲において適宜選択的に組み合わせることによって、常に安定したスイングを維持することが可能な振り易いゴルフクラブを提供することができる。
【００２２】
特に本発明は、長尺なゴルフクラブに有効である。具体的には、４５インチ以上（好ましくは、４６インチ以上、更に好ましくは、４７インチ以上）の男性用ゴルフクラブに有効であり、一方、４４インチ以上（好ましくは、４５インチ以上、更に好ましくは、４６インチ以上）の女性用ゴルフクラブに有効である。
【００２３】
【発明の効果】
本発明によれば、常に安定したスイングを維持することが可能な振り易いゴルフクラブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のゴルフクラブにおいて、グリップエンドまわりの慣性モーメントと曲げ振動の周期との関係を示す図。
【図２】（ａ）は、本発明のゴルフクラブの斜視図、（ｂ）は、本発明のゴルフクラブの平面図、（ｃ）は、曲げ振動の周期を設定する方法を説明するための図。
【符号の説明】
Ｍグリップエンドまわりの慣性モーメント
Ｔ曲げ振動の周期[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an easy-to-swing golf club that can always maintain a stable swing.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in order to increase the flight distance, the length of a golf club tends to gradually increase.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a golf club, only the point of increasing the length is considered, and since the ease of swinging is not sufficiently considered, there is a problem in terms of swing stability. .
[0004]
Specifically, to make it easier to swing, static considerations such as reducing the weight of the club were made, but the moment of inertia around the grip end of the golf club and the vibration cycle with the grip held are adjusted. There was no dynamic consideration. For this reason, during swinging (for example, when turning at the top), the player's fingers, wrists, arms, shoulders, back, waist, etc. are subjected to a large (instantaneous) load, and as a result, the swing is greatly disturbed. The rate was high.
[0005]
The present invention has been made to solve such problems, and an object of the present invention is to provide a golf club that is easy to swing and can always maintain a stable swing.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the golf club of the present invention is a golf club includes a shaft, a grip provided at the proximal end of the shaft, and a head provided at the distal end of the shaft ,
The club length is 45 inches or more,
The moment of inertia M (g · m ² ) around the grip end and the bending vibration period T (sec) are set in a range of 200 ≦ M ≦ 300 and 0.340 ≧ T ≧ 0.2650. It is characterized by that.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The golf club of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0008]
The golf club of the present invention is defined as a superordinate concept of wood type clubs and iron type clubs including male golf clubs and female golf clubs unless otherwise specified.
[0009]
As shown in FIGS. 1, 2 (a), and 2 (b), the golf club of the present invention is provided with a shaft 2, a grip 4 provided at the base end of the shaft 2, and a tip of the shaft 2. In order to realize an easy-to-swing golf club that has a head 6 and can always maintain a stable swing, the moment of inertia M (g · m ² ) around the grip end and the bending vibration period T (sec ) And are set within a predetermined range.
[0010]
First, as a first setting range, in the golf club of the present invention, the moment of inertia M (g · m ² ) around the grip end is:
200 ≦ M ≦ 258
Range D1 (see FIG. 1).
Specifically, in the male golf club, the moment of inertia M around the grip end is set in the range of 220 ≦ M ≦ 258, preferably in the range of 230 ≦ M ≦ 250. On the other hand, in the golf club for women, the moment of inertia M around the grip end is set in the range of 200 ≦ M ≦ 238, preferably in the range of 210 ≦ M ≦ 230. If the moment of inertia M around the grip end is made smaller than the above range, it is easy to raise using a wrist during the backswing, and as a result, the swing tends not to turn sufficiently.
[0011]
As a second setting range, in the golf club of the present invention, the moment of inertia M (g · m ² ) around the grip end and the period T (sec) of bending vibration are:
M ≦ 300 and T ≧ 0.2650
Range D2 (see FIG. 1).
Specifically, in the male golf club, the range is set to M ≦ 300 and T ≧ 0.2650, preferably, M ≦ 295 and T ≧ 0.2700. On the other hand, in the golf club for women, it is set to the range of M ≦ 250 and T ≧ 0.2850, preferably in the range of M ≦ 240 and T ≧ 0.3150.
[0012]
Furthermore, as a third setting range, in the golf club of the present invention, the moment of inertia M (g · m ² ) around the grip end and the period T (sec) of bending vibration are:
M ≦ 2370T-340
Range D3 (see FIG. 1).
Specifically, in the male golf club, the range is set to M ≦ 2370T-340, preferably, M ≦ 2370T-355. On the other hand, in the golf club for women, it is set in the range of M ≦ 2370T-430, preferably in the range of M ≦ 2370T-510.
[0013]
As a fourth setting range, in the golf club of the present invention, the moment of inertia M (g · m ² ) around the grip end and the period T (sec) of bending vibration are:
M / T ≦ 1030
(Not shown).
Specifically, in the golf club for men, the range is set to M / T ≦ 1030, preferably in the range of M / T ≦ 1020. On the other hand, in the golf club for women, it is set in the range of M / T ≦ 800, preferably in the range of M / T ≦ 780.
[0014]
The first to fourth setting ranges can be appropriately selected and combined. With this combination, a golf club according to the purpose of use and the player's ability (a swing that can always maintain a stable swing is easy to swing. Golf club) can be realized.
[0015]
Here, a method of setting the moment of inertia around the grip end of the golf club of the present invention and the period of bending vibration will be described.
[0016]
First, for the moment of inertia around the grip end, for example, the weight of the shaft 2, the head 6 or the grip 4 is increased or decreased, the length of the shaft 2 is increased or decreased, or the respective mass distribution is adjusted. For example, the value is set within the above-described range.
[0017]
The bending vibration period can be set to a desired value by using a golf club bending vibrometer 8 (for example, a product name “GOLF CLUB TIMING HARMONIZER” (manufacturer: Fujikura Rubber Industrial Co., Ltd.)) as shown in FIG. The actual setting method is that a part of the grip 4 (L = 7 inches (= 178 mm) from the grip end) is clamped by the clamp 10, and then the head 6 is arbitrarily set downward. The shaft 2 is vibrated and the vibration frequency per minute is measured, and the bending vibration period (= 60 seconds / frequency) of the shaft 2 is set based on the measured vibration frequency. For example, it is set within the above-described range by adjusting the rigidity distribution of the shaft 2, adjusting the mass distribution of the shaft 2, the head 6, and the grip 4, adjusting the weight, and the like.
[0018]
According to the present invention, by setting the moment of inertia around the grip end within the above-described range, the inertial force (applied to the golf club by the backswing) is reduced during the swing (especially when turning at the top). Therefore, it is possible to reduce the load on the finger, wrist, arm, shoulder, back, waist, etc. of the player. As a result, a stable swing can be maintained.
[0019]
Furthermore, according to the present invention, by setting the period of the bending vibration within the above-described range, it is possible to distribute the load at the time of swing (particularly at the time of turning back at the top). That is, when switching at the top, the load on the player can be reduced over a long period of time. As a result, it is possible to reduce the load on the player's fingers, wrists, arms, shoulders, back, hips, etc., and maintain a stable swing.
[0020]
In addition, even if the moment of inertia around the grip end is increased with respect to the first setting range, the effect of maintaining a stable swing can be obtained, so the head weight can be increased, and the flight distance and sweet area can be increased. It is possible to provide a golf club that is also considered in the expansion of the golf club.
[0021]
According to the present invention, it is possible to always maintain a stable swing by appropriately combining the moment of inertia around the grip end and the bending vibration period as appropriate in the first to fourth setting ranges described above. A golf club that is easy to swing can be provided.
[0022]
In particular, the present invention is effective for a long golf club. Specifically, it is effective for a golf club for men of 45 inches or more (preferably 46 inches or more, more preferably 47 inches or more), while 44 inches or more (preferably 45 inches or more, more preferably 46 inches or more) is effective for a golf club for women.
[0023]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide an easy-to-swing golf club that can always maintain a stable swing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a relationship between a moment of inertia around a grip end and a period of bending vibration in a golf club of the present invention.
2A is a perspective view of a golf club of the present invention, FIG. 2B is a plan view of the golf club of the present invention, and FIG. 2C is a diagram for explaining a method of setting a period of bending vibration. Figure.
[Explanation of symbols]
M Moment of inertia around grip end T Period of bending vibration

Claims

シャフトと、このシャフトの基端に設けられたグリップと、シャフトの先端に設けられたヘッドとを備えているゴルフクラブであって、
クラブ長さが４５インチ以上であり、
グリップエンドまわりの慣性モーメントＭ（ｇ・ｍ²）と、曲げ振動の周期Ｔ（ｓｅｃ）とは、２００≦Ｍ≦３００、且つ、０．３４０≧Ｔ≧０．２６５０の範囲に設定されていることを特徴とするゴルフクラブ。A shaft, a grip provided at the proximal end of the shaft, a golf club and a head provided at a distal end of the shaft,
The club length is 45 inches or more,
The moment of inertia M (g · m ² ) around the grip end and the bending vibration period T (sec) are set in a range of 200 ≦ M ≦ 300 and 0.340 ≧ T ≧ 0.2650. A golf club characterized by that.