JP3733618B2

JP3733618B2 - Sewing thread gripping device

Info

Publication number: JP3733618B2
Application number: JP25612095A
Authority: JP
Inventors: 高弘山田
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1995-10-03
Filing date: 1995-10-03
Publication date: 2006-01-11
Anticipated expiration: 2015-10-03
Also published as: JPH0999192A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縫い針の目孔に糸を通す等のために、糸を所定の位置で把持するためのミシンの糸把持装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、縫い針の目孔に糸を通す糸通し装置を備えたミシンが知られている。この糸通し装置は、縫い針に対して移動可能な支持体上に、縫い針の目孔に対して貫入及び脱出可能な糸通しフックを設け、目孔付近に供給される縫い糸を、フック先端に設けられた開口部の内側に掛止させた後、糸通しフックを目孔から脱出させることによって、目孔への糸通しを行うものが知られている。
【０００３】
そして、縫い出し前に糸供給源から引き出した糸を糸通しフックに掛止させるために、縫い針の目孔前において糸を張る必要が生じ、そのために糸端を把持する糸把持部材を糸通し装置に設けていた。この糸把持部材の構成を図８に示し、糸把持部材への糸案内方法を図７に示す。
【０００４】
縫い出し前に図示しない糸駒から引き出した糸ｗの端を作業者が指等でもって糸案内溝１１１、糸案内溝１１２に沿って導くと、まず、糸ｗは糸張り部材１６７に係止され、続いて糸把持部材１７０に導かれる。その糸把持部材１７０では、内装するバネ１９１により糸案内溝１１２に略垂直方向に付勢された押さえ皿１８２と受け板１８０との間で糸ｗを把持させる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、糸把持部材１７０は、糸案内溝１１２に対して略垂直方向に付勢される押さえ皿１８２が糸ｗを押圧する構成になっているため、糸把持部材１７０へ糸ｗが侵入し確実に把持することができるようにするためには、押さえ皿１８２の押圧力よりも大きい張力を糸ｗに与える必要があった。そのため、作業者は、糸ｗを糸案内溝１１２に沿って矢印ＹＡ方向に、意識的に張力を与えながら導かなければならなかった。
【０００６】
また、押さえ皿１８２と受け板１８０との間に糸ｗが把持されたか否かを目視することができないため操作の確実性が損なわれていた。
【０００７】
更に、糸案内溝１１２に沿って糸ｗを案内している際、糸ｗに弛みが生じ、押さえ皿１８２の下側に糸ｗが入り込み、糸把持部材１７０への糸案内ミスを起こしていた。
【０００８】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、縫い針の目孔に糸を通す等のために、糸を所定の位置で確実に把持でき、かつ操作性を向上させることができるミシンの糸把持装置を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項１記載のミシンの糸把持装置は、糸供給源から縫い針の近傍に亙って糸を掛ける糸掛け準備経路と、前記糸掛け準備経路上において前記糸を把持する把持部を有し、かつその把持部に前記糸を挿入させるための準備位置と、その準備位置から離間した他の位置との間に移動可能な糸把持手段と、前記糸把持手段を前記両位置の間に移動させる移動手段とを備えたものを対象とし、特に、前記糸把持手段が前記準備位置に配置されたときに、前記把持部と係合することによってその把持部間を開き隙間を形成させる隙間形成手段を備え、前記移動手段によって、前記糸把持手段を前記準備位置から前記他の位置へ移動させたときに、前記把持部と前記隙間形成手段との係合が解除されて、前記隙間が解消され、前記隙間に挿入された前記糸を前記把持部によって把持するようにしている。従って、前記準備位置に前記糸把持手段が配置されたときに、前記隙間形成手段によって、前記把持部間を開くことで形成される隙間に前記糸を挿入し、その後、前記移動手段によって前記準備位置から前記他の位置へ移動させて、前記把持部と前記隙間発生手段との係合を解除し、前記隙間が解消されて、前記隙間に挿入された前記糸を前記把持部によって把持する。
【００１０】
また、請求項２記載のミシンの糸把持装置の前記隙間形成手段は、前記糸掛け準備経路を形成する固定のミシンカバーで構成され、前記把持部は、前記移動手段によって一方向に移動される受け板と、前記受け板に対して移動可能に支持され、前記準備位置において前記ミシンカバーと係合して前記受け板との間に前記隙間を形成し、常には前記受け板側に付勢される受け皿とで構成されている。従って、前記受け板を前記準備位置から他の位置へ移動させることにより、前記ミシンカバーと前記受け皿との係合が解除される。
【００１１】
更に、請求項３記載のミシンの糸把持装置は、前記受け皿の前記ミシンカバーと係合する係合面を傾斜させている。従って、前記ミシンカバーと前記受け皿とが係合したときに発生する隙間に前記糸を挿入する際、前記傾斜に沿って円滑に、かつ確実に挿入することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のミシンの糸把持装置を糸通し装置に具体化した実施の形態について図面を参照して説明する。
【００１３】
図１は、本実施の形態の糸把持装置である把持部６の作用を示す図であり、図２は、ミシンヘッド１を面板１７方向から見た斜視図であり、図３は、糸通し装置の構成を示す図である。
【００１４】
本実施の形態の糸通し装置１００は、縫製に先立ち糸ｗを掛ける糸掛け準備経路として、ミシンヘッド１に形成された２つの糸案内溝１１、１２と、その糸案内溝１１、１２の間で糸掛け準備経路上に設けられた糸係止部５（図３に示す）と、糸案内溝１２の内側に設けられた糸把持手段としての糸把持部７と、糸案内溝１２の終点位置に設けられた糸保持部８及び糸切断部９とを備えている。
【００１５】
前記糸案内溝１１は、図２に示すように、ミシンヘッド１の上部に設けられた上部糸掛け２から下方へ上下方向に延びて形成され、針棒台２７に固定された糸案内部材７１の近傍まで延びている。一方、糸案内溝１２は、ミシンの頭部を覆う面板１７の操作者側下方から奥側まで水平方向に形成されている。
【００１６】
前記糸把持部７は、図３に示すように、ミシン機枠に固定される針棒台２７に上下移動可能に挿通支持される針棒１３に平行で、前記針棒台２７に上下動可能に挿通支持される糸通し棒２９を備えている。その糸通し棒２９の下端部にはフック保持部３１が固着されており、このフック保持部３１には水平に延出して略直角方向に折曲するフック部３３が取り付けられている。また、前記糸通し棒２９の下端部には、糸を把持する把持部６を備えている。
【００１７】
前記フック部３３は、図４（ａ）に示すように、先端に鈎の手状の鈎部３５が形成されたフック３７と、フックの両側に位置し先端に「Ｖ」字状に糸導入溝３９が形成された２枚のフックガード４１、４３とからなる。
【００１８】
また、図３に示すように、フック保持部３１にはフック部３３と反対方向に延出する突出片４５が一体に形成されている。この突出片４５の先端には、糸ガイド片４７及び皿支持片４９が突出して形成されている。
【００１９】
糸通し棒２９の下端には、更に、フック保持部３１を「コ」字状に上下に挟み、糸通し棒２９に対して回転可能に形成されたリンクレバー５１が取り付けられており、このリンクレバー５１の水平方向に延出された端部にピン５３（図６に示す）が垂直に突設されている。また、リンクレバー５１の「コ」字状背面には、糸係止部５が固着されている。
【００２０】
前記把持部６は、図１（ａ）に示すように、この突出片４５の先端に設けられた受け板としての皿支持片４９と、支持ピン９０に摺動可能に軸支される受け皿としての押さえ皿８３とで構成されている。前記押さえ皿８３の内側には、コイルバネ９１が装着され、押さえ皿８３を皿支持片４９方向に付勢している。尚、皿支持片４９には、押さえ皿８３に面して支持ピン９０から所定距離離れた位置に糸抜き溝９３が糸道に沿って凹設されている。また、前記押さえ皿８３は、断面形状が略台形に形成されている。更に、前記把持部６は、図３に示す準備位置において、前記糸案内溝１２を形成するミシンカバー下部４と前記押さえ皿８３の傾斜した面とが係合し、前記皿支持片４９と前記押さえ皿８３との間に隙間が形成される。尚、前記ミシンカバー下部４が隙間形成手段として機能する。
【００２１】
前記糸係止部５は、図５に示すように、リンクレバー５１の背部に固定される固定板５５と、固定板５５の上、下端から水平方向に突出し中央部が湾曲したアーム５７、５９と、アーム５７の突出方向先端から下方向に延出した押え爪６１と、アーム５９の突出方向先端から上方向に延出した糸掛け爪６３とからなり、これらは一体に形成されている。前記押え爪６１は、その先端が固定板５５から離れる方向に湾曲されると共に、その湾曲開始位置に糸掛け溝６５が形成されている。
【００２２】
前記糸通し棒２９には、図３に示すように、フック保持部３１の上部において、摺動ガイド６７が針棒１３の反対方向に突出して遊挿されており、Ｅリング６９により上下位置が規制されている。更に、摺動ガイド６７には、糸通し棒２９に平行で軸方向に溝７２が形成された支持枠７３が一体に形成されており、この溝７２内に針棒台２７に突設されたピン７５が遊嵌している。従って、糸通し棒２９は上下に移動するが、糸通し棒２９の軸回転に対しては追従しない。
【００２３】
前記摺動ガイド６７には、所要長のガイド溝７７が穿設され、このガイド溝７７内にリンク機構を構成するリンクピン７９が摺動自在に遊嵌される。このリンクピン７９は、第１リンク板８１及び第２リンク板８５を軸支する。第１リンク板８１は、図６（ａ）に示すように、両端に、リンクピン７９とリンクレバー５１に突設されたピン５３とが各々回転可能に挿通されている。
【００２４】
また、一端がリンクピン７９に軸支された第２リンク板８５の他端は、フック保持部３１の突出片４５の先端と共通にピン８９が回転可能に挿通される。
【００２５】
このように、リンクピン７９により共通に軸支される第１リンク板８１及び第２リンク板８５と、この第１リンク板８１にピン５３を介して連結するリンクレバー５１と、第２リンク板８５にピン８９を介して連結する突出片４５とによってリンク機構が構成される。
【００２６】
前記糸案内部材７１は、略舌片状に形成され、その固定端は針棒台２７の側面に固定されている。一方、自由端である先端部は、図２において、前記糸案内溝１１側に突出している。
【００２７】
次に、糸保持部８及び糸切断部９について説明する。図２に示すように、糸保持部８と糸切断部９とは糸案内溝１２の終端部上方の面板１７側面に設けられている。前記糸保持部８は、基本的には上記糸把持部７と同様の構成であり、前記把持部６における押さえ皿８３と同様のものが面板１７方向に付勢されている。そして、糸切断部９は、図２において、糸保持部８よりも手前側（ミシン前面側）に配置されている。そして、糸切断部９は、上方に刃面が向いたカッターを備えている。
【００２８】
次に、糸の流れを簡単に説明すると、糸案内溝１２の終端部まで導いた糸ｗを糸保持部８を半周程度巻くようにして糸切断部９まで持って来るため、糸ｗは糸保持部８にしっかりと保持される。その状態で糸ｗの端をもって引っ張りながら糸切断部９のカッターによって簡単に糸ｗを切断することができる。
【００２９】
次に、縫製に先立ち、準備作業としての糸掛けの操作について説明する。
【００３０】
ミシンの使用者は、図２に示すように、糸駒９５から供給される糸ｗを以下の順に準備する。まず、糸ｗを上部糸掛け２に掛け、糸案内溝１１に導入し、糸案内部材７１に掛ける。そして、糸端を左方向に引きながら糸ｗを糸案内溝１２に誘導すると、この過程において、糸ｗは、糸掛け爪６３の外側から押え爪６１の内側に導入され、糸掛け爪６３に係止される（図３参照）。
【００３１】
図１（ａ）に示すように、準備位置に配置された把持部６は、押さえ皿８３がミシンカバー下部４に係合し、前記押さえ皿８３と皿支持片４９との間に隙間が発生する。従って、図２に示す矢印ＹＡ方向に糸端を誘導すると、前記隙間から糸ｗが把持部６に挿入される。更に、図２の矢印ＹＡ方向に糸端を誘導すると、糸ｗは、中心方向、つまり支持ピン９０方向、糸抜き溝９３に対向する位置へ引き寄せられる（図１（ｂ）に示す）。
【００３２】
そして、準備操作の終了として、糸ｗは糸案内溝１２の終点部に導かれ、上述したように糸保持部８に保持された状態で、その下流側にある糸切断部９で切断される。即ち、この糸掛け準備操作は、糸ｗを糸案内溝１１、１２に沿って誘導するという一連の動作だけで終了するわけである。尚、この状態では糸切断部９と把持部６とが所定位置にあるため、切断された糸端から把持部６までの糸長は、常に一定となる。
【００３３】
次に、糸把持装置を備えた糸通しの動作について説明する。尚、この動作は、糸通し棒２９の昇降・回転動作に基づいてなされ、本実施の形態では、移動手段としての図示しないパルスモータによって糸通し棒２９を移動させている。以下は、糸通し装置の各部の動きを中心に説明する。
【００３４】
上述したように糸ｗが準備されると、操作者は、操作レバー（図示略）を操作することによって前記パルスモータが駆動し、糸通し棒２９が下降すると、図１（ｃ）に示すように、把持部６が下方に移動し、前記ミシンカバー下部４と前記押さえ皿８３との係合が解除され、前記皿支持片４９と前記押さえ皿８３との間の隙間が解消され、糸ｗが確実に把持される。これと同時に、前記糸通し棒２９を、図６（ａ）の矢印ｇ方向に回転させる。このとき、糸通し棒２９に固着されたフック部３３及び突出片４５は、糸通し棒２９の回転と共に、それぞれ同図（ｂ）の矢印ｈ、ｉ方向に回転し、フック部３３のフック３７は、縫針９７の目孔９９に貫入する。突出片４５の回転により、摺動ガイド６７のガイド溝７７内に遊嵌されたリンクピン７９は、第２リンク板８５を介して矢印ｊ方向に移動し、更に、第１リンク板８１を介してピン５３を矢印ｋ方向に移動させる。そのため、リンクレバー５１も矢印ｋ方向に回転し、リンクレバー５１の背部に固定された糸係止部５が矢印ｍ方向に回転し縫針９７に接近する。
【００３５】
このような動作により、一端を把持部６に把持された糸ｗは、その把持部６と糸係止部５との離隔が大きくなることから、その間の糸ｗは緊張される。このとき、糸係止部５の回転により、糸掛け爪６３は、把持部６との間の糸ｗの緊張を保持しつつ、糸供給源側に摺動し、糸供給源側の糸ｗのたるみを吸収する。更に、回転して糸掛け爪６３が縫針９７に近づくと、糸ｗは、糸掛け爪６３から外れて押え爪６１の糸掛け溝６５に導入され、この糸掛け溝６５と把持部６との間で糸ｗが緊張されて、縫針９７の目孔９９前に誘導される（図６（ｂ）の状態）。この状態においては、フック３７は図４（ａ）に示すように、縫針９７の目孔９９に貫入しており、緊張された糸ｗが鈎部３５の鈎の手内側に導入される。
【００３６】
一方、把持部６に把持された糸ｗは、リンクピン７９と共に押さえ皿８３が糸通し棒２９から遠ざかるため、糸ｗは緊張すると共に、中へ中へと、つまり支持ピン９０方向にくい込んでいき、一層強固に挟持され、糸ｗの緊張に対して糸係止部５の方向に摺動しない。従って、この把持部６と糸係止部５との間にて、糸ｗが充分に緊張されるため、糸ｗはフックガード４１、４３の糸導入溝３９に導入されてフック３７の鈎部３５に確実に捕捉される。また、糸ｗが把持部６に把持され摺動しないことから、糸端から糸係止部５までの糸の長さは、常に一定となる。
【００３７】
次に、糸通し棒２９を図６（ｃ）の矢印ｎ方向に逆回転させると、フック部３３は、縫針９７から矢印ｏ方向に遠ざかると共に、突出片４５が矢印ｐ方向に回転する。従って、リンク機構を構成する各部材は、上述した動作に対して戻るように動作し、把持部６が矢印ｑ方向に移動すると共に、糸係止部５が矢印ｒ方向に回転して縫針９７から遠ざかる。このとき、糸係止部５の糸掛け溝６５に係止されていた糸ｗは、この移動によりそこから外れて緊張が解かれ、図４（ｂ）に示すように、フック３７に捕捉されて縫針９７の目孔９９から引き出される。このフック３７の引き抜き動作により、糸ｗはフック３７の鈎部３５で折れ曲がり、この鈎部３５と糸把持部７との間の糸ｗのたるみが吸収されて、再び糸ｗが緊張する。
【００３８】
更に、フック３７に図６（ｃ）の矢印ｏ方向の力が働き続けると、把持部６に把持された糸ｗは、その把持力がフック３７の引き抜く力に負けて、図６（ｃ）の矢印ｓ方向に摺動する。この摺動が始まると、糸ｗは、糸抜き溝９３内を抵抗少なく摺動するため、糸把持部７とフック３７の鈎部３５との間の糸ｗの緊張がゆるみ、フック３７の引き抜き動作に伴い、糸ｗが容易に縫針９７の目孔９９から引き抜かれる。
【００３９】
糸通し棒２９は、所定角度の逆回転が終了すると、上昇動作に入る。この上昇動作により、フック部３３、糸係止部５、糸把持部７は、リンク機構を構成する各部材と共に一体に上昇する。このときフック３７の鈎部３５に捕捉された糸ｗは引き上げられて、更に、目孔９９から引き抜かれるが、その上昇過程において、糸ｗの目孔９９における摩擦力や糸ｗの自重等により、フック３７が糸ｗを保持しきれなくなり、糸ｗは鈎部３５から外れる。
【００４０】
以上説明したことから明らかなように、本実施の形態のミシンの糸把持装置は、糸把持部７が準備位置に配置されたときに、押さえ皿８３がミシンカバー下部４と係合することによって押さえ皿８３と皿支持片４９との間に隙間を形成させ、パルスモータによって、糸把持部７を前記準備位置から他の位置へ移動させたときに、前記押さえ皿８３と前記ミシンカバー下部４との係合が解除されて、前記隙間が解消され、前記隙間に挿入された前記糸を前記押さえ皿８３と皿支持片４９とによって把持するようにしているため、容易に前記押さえ皿８３と前記皿支持片４９との間に糸を挿入することができる。
【００４１】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の態様で実施し得る。
【００４２】
例えば、本実施の形態では、把持部６に糸を挿入するときに、ミシンカバー下部４を押さえ皿８３に係合させて、皿支持片４９と押さえ皿８３との隙間を形成させているが、皿支持片４９と押さえ皿８３との間に、前記皿支持片４９に対して平行に移動可能な隙間形成部材を挿入するように構成してもよい。この場合、把持部６に糸を把持させるときには、前記隙間形成部材を前記皿支持片４９に対して平行に移動させ、前記皿支持片４９と前記押さえ皿８３との間に、前記隙間形成部材が介在しないようにする。
【００４３】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、請求項１記載のミシンの糸把持装置は、糸把持部が準備位置に配置されたときに、糸把持部が隙間形成手段と係合することによってその把持部間を開き隙間を形成させ、移動手段によって、糸把持手段を前記準備位置から他の位置へ移動させたときに、前記把持部と前記隙間形成手段との係合が解除されて、前記隙間が解消され、前記隙間に挿入された前記糸を前記把持部によって把持するようにしているため、容易に把持部に糸を挿入することができる。
【００４４】
また、本発明の請求項２記載のミシンの糸把持装置は、前記受け板を前記準備位置から他の位置へ移動させることにより、前記ミシンカバーと前記受け皿との係合が解除されるため、簡単な構成で、確実に糸を把持部に把持することができる。
【００４５】
更に、本発明の請求項３記載のミシンの糸把持装置は、前記受け皿の前記ミシンカバーと係合する係合面を傾斜させたため、前記ミシンカバーと前記受け皿とが係合したときに発生する隙間に前記糸を挿入する際、前記傾斜に沿って円滑に、かつ確実に挿入することができる等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】把持部の動作を示す説明図であり、（ａ）は、把持部が準備位置に配置されたときの図であり、（ｂ）は、糸を把持部に挿入したときの図であり、（ｃ）は、把持部を準備位置とは離隔した他の位置へ移動するときの図である。
【図２】ミシンヘッドを面板方向から見た斜視図である。
【図３】糸通し装置の構成を示す拡大図面である。
【図４】フック部の動作を示す説明図であり、（ａ）は、糸を縫針の目孔に通す前の状態を示し、（ｂ）は、糸を縫針の目孔に通したときの状態を示している。
【図５】糸系止部の斜視図である。
【図６】把持部を備えた糸通し装置の動作を示す説明図であり、（ａ）は、糸通し装置が作動する前の状態を示し、（ｂ）は、フックが縫針の目孔を貫通したときの状態を示し、（ｃ）は、糸が縫針の目孔を貫通したときの状態を示す。
【図７】従来の糸把持部を備えたミシンの正面図である。
【図８】従来の把持部の構成を示す正面断面図である。
【符号の説明】
４ミシンカバー下部
５糸係止部
６把持部
７糸把持部
１１糸案内溝
１２糸案内溝
４９皿支持片
８３押さえ皿
９１コイルバネ
ｗ糸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a thread gripping device for a sewing machine for gripping a thread at a predetermined position in order to pass the thread through an eye of a sewing needle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a sewing machine having a threading device for passing a thread through a stitch hole of a sewing needle is known. This threading device is provided with a threading hook that can be inserted into and withdrawn from the eye of the sewing needle on a support that is movable with respect to the sewing needle. It is known that the threading hook is pulled out from the eye hole after being hooked on the inside of the opening provided in the eye hole, thereby threading the eye hole.
[0003]
Then, in order to hook the thread drawn from the thread supply source to the threading hook before sewing, it is necessary to tension the thread in front of the stitch hole of the sewing needle. Therefore, the thread gripping member that grips the thread end is threaded. It was provided in the threading device. FIG. 8 shows the configuration of the thread gripping member, and FIG. 7 shows a thread guiding method for the thread gripping member.
[0004]
When the operator guides the end of the thread w pulled out from a thread spool (not shown) before sewing with the finger or the like along the thread guide groove 111 and the thread guide groove 112, the thread w is first locked on the thread tension member 167. And then guided to the thread gripping member 170. In the thread gripping member 170, the thread w is gripped between the press plate 182 and the receiving plate 180 that are urged in a substantially vertical direction to the thread guide groove 112 by the internal spring 191.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the thread gripping member 170 is configured to press the thread w by the presser tray 182 that is biased in a substantially vertical direction with respect to the thread guide groove 112, the thread w surely enters the thread gripping member 170. Therefore, it is necessary to apply a tension larger than the pressing force of the press plate 182 to the yarn w. Therefore, the operator has to guide the yarn w along the yarn guide groove 112 in the direction of the arrow YA while intentionally applying tension.
[0006]
Further, since it is impossible to visually check whether the thread w is gripped between the press plate 182 and the receiving plate 180, the reliability of the operation is impaired.
[0007]
Further, when the yarn w is guided along the yarn guide groove 112, the yarn w is slackened, and the yarn w enters the lower side of the press plate 182 to cause a yarn guide error to the yarn gripping member 170. .
[0008]
The present invention has been made to solve the above-described problems. For example, the thread can be securely grasped at a predetermined position so as to pass the thread through the eye of the sewing needle, and the operability is improved. An object of the present invention is to provide a thread gripping device for a sewing machine that can be used.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, a thread gripping device for a sewing machine according to claim 1, wherein a threading preparation path for threading a thread from a thread supply source to the vicinity of a sewing needle, and the thread on the threading preparation path. A thread gripping means that has a gripping part to grip and is movable between a preparation position for inserting the thread into the gripping part and another position spaced from the preparation position; and the thread gripping means It is intended to be provided with a moving means for moving between the two positions, and in particular, when the thread gripping means is disposed at the preparation position, by engaging the gripping part, A gap forming means for forming an opening gap is provided, and when the yarn gripping means is moved from the preparation position to the other position by the moving means, the engagement between the gripping portion and the gap forming means is released. The gap is eliminated, The yarn which is inserted into the serial gap is to be gripped by the gripper. Therefore, when the yarn gripping means is arranged at the preparation position, the gap forming means inserts the yarn into a gap formed by opening the gripping portions, and then the preparation by the moving means. By moving from the position to the other position, the engagement between the grip portion and the gap generating means is released, the gap is eliminated, and the thread inserted into the gap is gripped by the grip portion.
[0010]
The gap forming means of the yarn holding device for a sewing machine according to claim 2 is constituted by a fixed sewing machine cover that forms the yarn hooking preparation path, and the holding portion is moved in one direction by the moving means. The support plate is supported so as to be movable with respect to the support plate, and engages with the sewing machine cover at the preparation position to form the gap with the support plate, and is always biased toward the support plate side. Made up with a saucer. Therefore, the engagement between the sewing machine cover and the tray is released by moving the backing plate from the preparation position to another position.
[0011]
Further, in the thread gripping device for the sewing machine according to the third aspect, the engagement surface that engages the sewing machine cover of the tray is inclined. Therefore, when the thread is inserted into the gap generated when the sewing machine cover and the tray are engaged, the thread can be smoothly and reliably inserted along the inclination.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which a thread gripping device for a sewing machine according to the present invention is embodied in a threading device will be described with reference to the drawings.
[0013]
FIG. 1 is a diagram showing the operation of the gripping unit 6 that is the thread gripping device of the present embodiment, FIG. 2 is a perspective view of the sewing machine head 1 viewed from the direction of the face plate 17, and FIG. It is a figure which shows the structure of an apparatus.
[0014]
The threading device 100 according to the present embodiment has two thread guide grooves 11 and 12 formed in the sewing head 1 as a threading preparation path for threading the thread w prior to sewing, and between the thread guide grooves 11 and 12. , A yarn locking portion 5 (shown in FIG. 3) provided on the yarn hooking preparation path, a yarn holding portion 7 as a yarn holding means provided inside the yarn guide groove 12, and an end point of the yarn guide groove 12. A yarn holding portion 8 and a yarn cutting portion 9 provided at the positions are provided.
[0015]
As shown in FIG. 2, the thread guide groove 11 is formed by extending downward from an upper thread hook 2 provided in the upper part of the sewing head 1 in the vertical direction, and is fixed to the needle bar base 27. It extends to the vicinity. On the other hand, the thread guide groove 12 is formed in the horizontal direction from the operator side lower side to the back side of the face plate 17 covering the head of the sewing machine.
[0016]
As shown in FIG. 3, the thread gripping portion 7 is parallel to the needle bar 13 inserted and supported by the needle bar base 27 fixed to the sewing machine frame so as to move up and down, and can move up and down on the needle bar base 27. A threading rod 29 inserted and supported by the A hook holding portion 31 is fixed to the lower end portion of the threading rod 29, and a hook portion 33 that extends horizontally and bends in a substantially right angle direction is attached to the hook holding portion 31. Further, the lower end portion of the threading rod 29 is provided with a gripping portion 6 for gripping the yarn.
[0017]
As shown in FIG. 4 (a), the hook portion 33 includes a hook 37 having a hook-like hook portion 35 formed at the tip thereof, and a “V” -shaped yarn introduction at both ends of the hook. It consists of two hook guards 41 and 43 in which a groove 39 is formed.
[0018]
Further, as shown in FIG. 3, the hook holding portion 31 is integrally formed with a protruding piece 45 extending in the opposite direction to the hook portion 33. A thread guide piece 47 and a dish support piece 49 are formed to protrude from the tip of the protruding piece 45.
[0019]
A link lever 51 is attached to the lower end of the threading rod 29, and the hook holding portion 31 is vertically sandwiched in a “U” shape so as to be rotatable with respect to the threading rod 29. A pin 53 (shown in FIG. 6) projects vertically from the end of the lever 51 that extends in the horizontal direction. Further, the thread locking portion 5 is fixed to the “U” -shaped back surface of the link lever 51.
[0020]
As shown in FIG. 1A, the gripping portion 6 is a tray support piece 49 as a receiving plate provided at the tip of the projecting piece 45 and a tray that is slidably supported by the support pin 90. And a presser plate 83. A coil spring 91 is attached to the inside of the press plate 83 to urge the press plate 83 toward the plate support piece 49. In the tray support piece 49, a thread removal groove 93 is recessed along the yarn path at a position facing the presser tray 83 and a predetermined distance from the support pin 90. Further, the holding plate 83 has a substantially trapezoidal cross-sectional shape. Further, in the preparation position shown in FIG. 3, the gripping portion 6 is engaged with the lower part 4 of the sewing machine cover forming the yarn guide groove 12 and the inclined surface of the press plate 83, and the plate support piece 49 and the A gap is formed between the press plate 83 and the press plate 83. The sewing machine cover lower part 4 functions as a gap forming means.
[0021]
As shown in FIG. 5, the thread locking portion 5 includes a fixing plate 55 fixed to the back portion of the link lever 51, and arms 57, 59 protruding in the horizontal direction from the upper and lower ends of the fixing plate 55 and having curved central portions. And the presser pawl 61 extending downward from the distal end of the arm 57 in the protruding direction, and the thread hooking pawl 63 extending upward from the distal end of the arm 59 in the protruding direction, which are integrally formed. The presser claw 61 is bent in a direction in which a tip thereof is separated from the fixing plate 55, and a thread hooking groove 65 is formed at a bending start position.
[0022]
As shown in FIG. 3, a sliding guide 67 is inserted into the threading rod 29 so as to protrude in the opposite direction of the needle bar 13 at the upper portion of the hook holding portion 31. It is regulated. Further, the slide guide 67 is integrally formed with a support frame 73 that is parallel to the threading bar 29 and has a groove 72 formed in the axial direction. The support frame 73 projects from the needle bar base 27 in the groove 72. The pin 75 is loosely fitted. Accordingly, the threading rod 29 moves up and down, but does not follow the shaft rotation of the threading rod 29.
[0023]
A guide groove 77 having a required length is formed in the slide guide 67, and a link pin 79 constituting a link mechanism is slidably fitted in the guide groove 77. The link pin 79 pivotally supports the first link plate 81 and the second link plate 85. As shown in FIG. 6A, the first link plate 81 is rotatably inserted with link pins 79 and pins 53 protruding from the link lever 51 at both ends.
[0024]
Further, the other end of the second link plate 85 whose one end is pivotally supported by the link pin 79 is inserted into the pin 89 so as to be rotatable in common with the tip of the protruding piece 45 of the hook holding portion 31.
[0025]
As described above, the first link plate 81 and the second link plate 85 that are pivotally supported by the link pin 79, the link lever 51 connected to the first link plate 81 via the pin 53, and the second link plate. A link mechanism is constituted by the projecting piece 45 connected to 85 via a pin 89.
[0026]
The thread guide member 71 is formed in a substantially tongue-like shape, and its fixed end is fixed to the side surface of the needle bar base 27. On the other hand, the tip portion which is a free end protrudes toward the yarn guide groove 11 in FIG.
[0027]
Next, the yarn holding unit 8 and the yarn cutting unit 9 will be described. As shown in FIG. 2, the yarn holding portion 8 and the yarn cutting portion 9 are provided on the side surface of the face plate 17 above the end portion of the yarn guide groove 12. The thread holding portion 8 basically has the same configuration as the thread gripping portion 7, and the same thing as the press plate 83 in the gripping portion 6 is urged toward the face plate 17. In FIG. 2, the yarn cutting portion 9 is disposed on the front side (sewing machine front side) of the yarn holding portion 8. And the thread | yarn cutting part 9 is equipped with the cutter which the blade surface turned upwards.
[0028]
Next, the flow of the yarn will be briefly described. Since the yarn w guided to the end portion of the yarn guide groove 12 is brought to the yarn cutting portion 9 by winding the yarn holding portion 8 about a half circumference, the yarn w is the yarn. The holding unit 8 is firmly held. In this state, the yarn w can be easily cut by the cutter of the yarn cutting portion 9 while pulling the end of the yarn w.
[0029]
Next, a threading operation as a preparatory work prior to sewing will be described.
[0030]
The user of the sewing machine prepares the yarn w supplied from the yarn spool 95 in the following order as shown in FIG. First, the yarn w is hung on the upper yarn hook 2, introduced into the yarn guide groove 11, and hung on the yarn guide member 71. Then, when the yarn w is guided to the yarn guide groove 12 while pulling the yarn end in the left direction, the yarn w is introduced from the outside of the yarn hooking claw 63 to the inside of the presser claw 61 in this process, Locked (see FIG. 3).
[0031]
As shown in FIG. 1 (a), in the grip portion 6 arranged at the preparation position, the press plate 83 is engaged with the lower part 4 of the sewing machine cover, and a gap is generated between the press plate 83 and the plate support piece 49. To do. Accordingly, when the yarn end is guided in the direction of the arrow YA shown in FIG. 2, the yarn w is inserted into the grip portion 6 from the gap. Furthermore, when the yarn end is guided in the direction of the arrow YA in FIG. 2, the yarn w is drawn toward the center direction, that is, the direction of the support pin 90 and the position opposite to the yarn drawing groove 93 (shown in FIG. 1B).
[0032]
Then, at the end of the preparation operation, the yarn w is guided to the end point portion of the yarn guide groove 12, and is cut by the yarn cutting portion 9 on the downstream side thereof while being held by the yarn holding portion 8 as described above. . That is, the yarn hooking preparation operation is completed only by a series of operations of guiding the yarn w along the yarn guide grooves 11 and 12. In this state, since the yarn cutting portion 9 and the gripping portion 6 are at predetermined positions, the yarn length from the cut yarn end to the gripping portion 6 is always constant.
[0033]
Next, the threading operation provided with the thread gripping device will be described. This operation is performed based on the lifting / lowering / rotating operation of the threading rod 29. In this embodiment, the threading rod 29 is moved by a pulse motor (not shown) as a moving means. The following description will focus on the movement of each part of the threading device.
[0034]
When the thread w is prepared as described above, the operator operates the operation lever (not shown) to drive the pulse motor, and when the threading rod 29 is lowered, as shown in FIG. Then, the gripping portion 6 moves downward, the engagement between the sewing machine cover lower portion 4 and the press plate 83 is released, the gap between the plate support piece 49 and the press plate 83 is eliminated, and the thread w Is securely gripped. At the same time, the threading rod 29 is rotated in the direction of arrow g in FIG. At this time, the hook portion 33 and the protruding piece 45 fixed to the threading rod 29 rotate in the directions of arrows h and i in FIG. Penetrates into the hole 99 of the sewing needle 97. Due to the rotation of the protruding piece 45, the link pin 79 loosely fitted in the guide groove 77 of the sliding guide 67 moves in the direction of arrow j via the second link plate 85, and further via the first link plate 81. The pin 53 is moved in the direction of the arrow k. Therefore, the link lever 51 also rotates in the arrow k direction, and the thread locking portion 5 fixed to the back portion of the link lever 51 rotates in the arrow m direction and approaches the sewing needle 97.
[0035]
As a result of such an operation, the thread w gripped at one end by the gripping portion 6 increases the separation between the gripping portion 6 and the thread locking portion 5, so that the thread w in between is tensioned. At this time, the yarn hooking claw 63 slides to the yarn supply source side while maintaining the tension of the yarn w between the gripping portion 6 and the yarn w on the yarn supply source side by the rotation of the yarn locking portion 5. Absorbs sagging. When the thread catching claw 63 further rotates and approaches the sewing needle 97, the thread w is detached from the thread catching claw 63 and introduced into the thread catching groove 65 of the presser pawl 61. In the meantime, the thread w is tensioned and guided before the eye hole 99 of the sewing needle 97 (state shown in FIG. 6B). In this state, as shown in FIG. 4A, the hook 37 penetrates into the eye hole 99 of the sewing needle 97, and the tensioned thread w is introduced into the inner side of the heel of the heel portion 35.
[0036]
On the other hand, the thread w gripped by the gripping portion 6 moves together with the link pin 79 and the press plate 83 away from the threading rod 29, so that the thread w is tensioned and is difficult to enter inward, that is, the support pin 90 direction. Then, it is clamped more firmly and does not slide in the direction of the thread locking portion 5 against the tension of the thread w. Accordingly, since the thread w is sufficiently tensioned between the gripping part 6 and the thread locking part 5, the thread w is introduced into the thread introduction groove 39 of the hook guards 41 and 43, and the hook part of the hook 37. 35 is reliably captured. Further, since the thread w is gripped by the gripping part 6 and does not slide, the length of the thread from the thread end to the thread locking part 5 is always constant.
[0037]
Next, when the threading rod 29 is reversely rotated in the direction of arrow n in FIG. 6C, the hook portion 33 moves away from the sewing needle 97 in the direction of arrow o, and the protruding piece 45 rotates in the direction of arrow p. Accordingly, each member constituting the link mechanism operates so as to return to the above-described operation, the gripping portion 6 moves in the arrow q direction, and the thread locking portion 5 rotates in the arrow r direction to cause the sewing needle 97 to move. Keep away from. At this time, the thread w locked in the thread hooking groove 65 of the thread locking section 5 is released from the thread w by this movement, and the tension is released, and as shown in FIG. Then, it is pulled out from the eye hole 99 of the sewing needle 97. By the pulling-out operation of the hook 37, the thread w is bent at the hook part 35 of the hook 37, the slack of the thread w between the hook part 35 and the thread gripping part 7 is absorbed, and the thread w is tensioned again.
[0038]
Further, if the force in the direction of arrow o in FIG. 6C continues to act on the hook 37, the thread w gripped by the gripping portion 6 loses its gripping force against the pulling force of the hook 37, and FIG. Slide in the direction of arrow s. When this sliding starts, the thread w slides in the thread drawing groove 93 with little resistance, so that the tension of the thread w between the thread gripping portion 7 and the hook portion 35 of the hook 37 is loosened, and the hook 37 is pulled out. In accordance with the operation, the thread w is easily pulled out from the eye hole 99 of the sewing needle 97.
[0039]
When the reverse rotation of a predetermined angle is completed, the threading rod 29 starts to move upward. By this raising operation, the hook part 33, the thread locking part 5, and the thread gripping part 7 are lifted together with the members constituting the link mechanism. At this time, the thread w captured by the hook 35 of the hook 37 is pulled up and further pulled out from the eye hole 99. In the ascending process, due to the frictional force of the thread w in the eye hole 99, the weight of the thread w, etc. The hook 37 can no longer hold the thread w, and the thread w comes off the collar 35.
[0040]
As is apparent from the above description, the thread gripping device for the sewing machine according to the present embodiment is such that the press plate 83 engages with the lower part 4 of the sewing machine cover when the thread gripping portion 7 is arranged at the preparation position. When a gap is formed between the press plate 83 and the plate support piece 49 and the yarn gripping portion 7 is moved from the preparation position to another position by a pulse motor, the press plate 83 and the sewing machine cover lower part 4 Is released, the gap is eliminated, and the thread inserted into the gap is gripped by the press plate 83 and the plate support piece 49. A thread can be inserted between the tray support piece 49.
[0041]
In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above, It can implement in a various aspect.
[0042]
For example, in the present embodiment, when a thread is inserted into the gripping portion 6, the sewing machine cover lower portion 4 is engaged with the press plate 83 to form a gap between the plate support piece 49 and the press plate 83. A gap forming member that is movable in parallel to the dish support piece 49 may be inserted between the dish support piece 49 and the holding plate 83. In this case, when the gripping portion 6 grips the yarn, the gap forming member is moved in parallel with the dish support piece 49, and the gap forming member is interposed between the dish support piece 49 and the press plate 83. Do not intervene.
[0043]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the thread gripping device for the sewing machine according to claim 1 is configured such that when the thread gripping portion is disposed at the preparation position, the thread gripping portion is engaged with the gap forming means. When the yarn gripping means is moved from the preparation position to another position by the moving means, the engagement between the gripping portion and the gap forming means is released, and the gap is formed. Is eliminated, and the thread inserted into the gap is gripped by the gripping part, so that the thread can be easily inserted into the gripping part.
[0044]
Further, in the thread holding device for a sewing machine according to claim 2 of the present invention, the engagement between the sewing machine cover and the tray is released by moving the backing plate from the preparation position to another position. With a simple configuration, the thread can be reliably gripped by the grip portion.
[0045]
Furthermore, the thread holding device for a sewing machine according to claim 3 of the present invention is generated when the sewing machine cover and the tray are engaged with each other because the engaging surface of the tray that is engaged with the sewing machine cover is inclined. When the yarn is inserted into the gap, it is possible to obtain an effect that the yarn can be smoothly and surely inserted along the inclination.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are explanatory views showing the operation of a gripping portion, FIG. 1A is a view when the gripping portion is arranged at a preparation position, and FIG. 1B is a view when a thread is inserted into the gripping portion; (C) is a figure when moving a holding part to the other position separated from the preparation position.
FIG. 2 is a perspective view of the sewing head as seen from the face plate direction.
FIG. 3 is an enlarged view showing a configuration of a threading device.
FIGS. 4A and 4B are explanatory views showing the operation of the hook portion, where FIG. 4A shows a state before thread is passed through the eye of the sewing needle, and FIG. 4B shows when thread is passed through the eye of the needle. Indicates the state.
FIG. 5 is a perspective view of a thread system stopper.
FIGS. 6A and 6B are explanatory views showing the operation of the threading device provided with a gripping portion, in which FIG. 6A shows a state before the threading device is activated, and FIG. The state when penetrating is shown, and (c) shows the state when the thread has penetrated the eye of the sewing needle.
FIG. 7 is a front view of a sewing machine having a conventional yarn gripping portion.
FIG. 8 is a front sectional view showing a configuration of a conventional gripping portion.
[Explanation of symbols]
4 sewing machine cover lower part 5 thread locking part 6 gripping part 7 thread gripping part 11 thread guide groove 12 thread guide groove 49 tray support piece 83 presser tray 91 coil spring w thread

Claims

糸供給源から縫い針の近傍に亙って糸を掛ける糸掛け準備経路と、前記糸掛け準備経路上において前記糸を把持する把持部を有し、かつその把持部に前記糸を挿入させるための準備位置と、その準備位置から離間した他の位置との間に移動可能な糸把持手段と、前記糸把持手段を前記両位置の間に移動させる移動手段とを備えたミシンの糸把持装置において、
前記糸把持手段が前記準備位置に配置されたときに、前記把持部と係合することによってその把持部間を開き隙間を形成させる隙間形成手段を備え、
前記移動手段によって、前記糸把持手段を前記準備位置から前記他の位置へ移動させたときに、前記把持部と前記隙間形成手段との係合が解除されて、前記隙間が解消され、前記隙間に挿入された前記糸を前記把持部によって把持するようにしたことを特徴とするミシンの糸把持装置。A threading preparation path for hooking a thread from the thread supply source to the vicinity of the sewing needle, a gripping part for gripping the thread on the threading preparation path, and inserting the thread into the gripping part Yarn gripping device for a sewing machine comprising: a thread gripping means that can be moved between the preparation position of the sewing machine; and another position spaced from the preparation position; and a moving means for moving the thread gripping means between the two positions. In
When the thread gripping means is disposed at the preparation position, the thread gripping means is provided with a gap forming means for opening a gap between the gripping parts by engaging with the gripping part,
When the thread gripping means is moved from the preparation position to the other position by the moving means, the engagement between the gripping portion and the gap forming means is released, the gap is eliminated, and the gap A thread gripping device for a sewing machine, wherein the thread inserted into the thread is gripped by the gripping portion.

前記隙間形成手段を、前記糸掛け準備経路を形成する固定のミシンカバーで構成し、
前記把持部を、前記移動手段によって一方向に移動される受け板と、前記受け板に対して移動可能に支持され、前記準備位置において前記ミシンカバーと係合して前記受け板との間に前記隙間を形成し、常には前記受け板側に付勢される受け皿とで構成し、
前記受け板を前記準備位置から他の位置へ移動させることにより、前記ミシンカバーと前記受け皿との係合が解除されるようにしたことを特徴とする請求項１に記載のミシンの糸把持装置。The gap forming means is constituted by a fixed sewing machine cover that forms the threading preparation path,
The gripping portion is supported by the moving means in one direction by the moving means, and is supported so as to be movable with respect to the receiving plate. The gap is formed, and is configured with a tray that is always biased toward the backing plate,
The sewing machine thread gripping device according to claim 1, wherein the engagement between the sewing machine cover and the tray is released by moving the receiving plate from the preparation position to another position. .

前記受け皿の前記ミシンカバーと係合する係合面を傾斜させたことを特徴とする請求項２に記載のミシンの糸把持装置。The thread holding device for a sewing machine according to claim 2, wherein an engaging surface that engages with the sewing machine cover of the tray is inclined.