JP3731380B2 - サーマルプロテクタおよびこのサーマルプロテクタを用いた電池パック - Google Patents

サーマルプロテクタおよびこのサーマルプロテクタを用いた電池パック Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過熱・過電流による電気機器等の焼損を防ぐためのサーマルプロテクタと、それを収納した2次電池パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自己復帰式サーマルプロテクタは、熱によって反転動作を行う熱応動素子を有する可動電極と、この可動電極に対向して設けられ、かつ可動電極と接離可能に設けられた固定電極とを備えており、機器の異常温度上昇や、過電流に対し、熱応動素子がその動作温度以上になると熱応動素子が反転動作して可動電極と固定電極との接点を開き、給電を遮断して機器を保護する。そして、電気機器の異常が取り除かれ、熱応動素子の温度が下がると、熱応動素子は再び反転動作を行い、給電を再開する。このように自己復帰式サーマルプロテクタは取り替え不要で電気機器の異常を検知させることができ、ヒューズとは異なる大きな利点を備えた安全素子の一つとして用いられる。
【0003】
図9に示すように従来のサーマルプロテクタは、容器25内に、樹脂ブロック26に固定された固定電極支持部27および熱応動素子支持部28と、固定電極支持部27の一端部に接続された固定電極29と、熱応動素子支持部28の一端部に接続された熱応動素子30と、熱応動素子30の一端部に設けられた可動電極31とを備えている。固定電極支持部27および熱応動素子支持部28の他端部には、リード線32がそれぞれ接続され、各々のリード線32は容器25から外部に導出している。なお、樹脂ブロック26は、充填剤15で容器25内に固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の自己復帰型のサーマルプロテクタは、現在2次電池パックの分野において携帯電話等の比較的低電流容量の機器向けに使用されている。一方、電動工具等に代表される大電流容量の機器の場合、安全性の面から自己復帰型は適さず、一度動作した後は作業者の手動操作による復帰方式が要求されること、また許容される形状寸法に対して定格電流が過大であることなどから、これまで2次短絡に対する好適なサーマルプロテクタが存在せず、安全性の高いサーマルプロテクタが望まれてきた。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、安全性の高い手動復帰方式サーマルプロテクタを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のサーマルプロテクタは、内面に被係止部を有する容器内に、固定電極と、可動電極と、前記固定電極に対して前記可動電極を接離させるプランジャーと、前記プランジャーの軸方向に配置された弾性体と、前記プランジャーに支持され、かつ前記容器の被係止部に係止される係止部を一端に有する弾性板と、湾曲反転動作によって前記容器の被係止部から前記弾性板の係止部を離脱させる熱応動素子とを備え、前記固定電極は一定距離をおいた第1および第2の固定電極からなり、かつ前記可動電極は一定距離をおいて導電性の板に固定された第1および第2の可動電極からなるとともに、前記第1および第2の固定電極と前記第1および第2の可動電極とはそれぞれ対を成して対向した双断型接点の形態をとり、前記熱応動素子の一部が前記導電性の板と前記弾性板とに挟まれており、電流経路は前記第1の固定電極、前記第1の可動電極、前記導電性の板、前記第2の可動電極、および前記第1の固定電極で形成され、前記弾性板の係止部が前記容器の被係止部から離脱するにともない、前記弾性体の伸長作用によって前記プランジャーを軸方向に移動させることにより、前記固定電極と前記可動電極との接触状態を解除して前記固定電極と前記可動電極とを離間させて前記電流経路を遮断し、この離間した状態を維持する構成を有している。
【0007】
この構成により、機器の温度上昇に伴う熱応動素子の湾曲反転動作によって、弾性板が押し下げられ、弾性板の係止部が容器の被係止部から離脱する。このとき弾性体の伸長によってプランジャーが移動し、固定電極と可動電極との接触状態を解除して離間させ、回路を遮断する。
【0008】
次に、機器の異常状態を除去した後、リセットボタンを弾性板の係止部と被係止部とが係止する位置まで押し戻してやれば再び固定電極と可動電極との前記接点が閉じて給電が可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のサーマルプロテクタにおいて、前記弾性体は、第1および第2のコイルばねからなり、前記第1および第2の固定電極は支持体内に一定距離をおいて固定され、かつ前記第1および第2の固定電極間に前記第1のコイルばねが前記支持体内に埋設され、前記第2のコイルばねは前記導電性の板を介して前記第1のコイルばねと対向して直列配置され前記プランジャーの一端部で支持されている構成を有している。
【0010】
この構成により、第1のコイルばねの伸縮動作によって可動接点を形成した導電性の板の駆動による固定接点と可動接点の接離が可能となり、第2のコイルばねの収縮によって導電性の板に負荷をかけ固定接点と可動接点間に接圧を発生させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のサーマルプロテクタにおいて、前記プランジャーが凸部を有するブロックに固定されており、前記凸部は前記容器外に導出され、前記固定電極と前記可動電極との離間状態を接触状態に復帰させるためのリセットボタンになっている構成を有している。
【0012】
この構成により、固定電極と可動電極との接点の離間状態において、容器外に導出されたリセットボタンを押し戻すことで再び接点を接触状態に復帰させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項記載のサーマルプロテクタにおいて、前記弾性板の係止部が形成されてない他端部は前記ブロックの一部に当接して支持されている構成を有している。
【0014】
この構成により、前記弾性板の静止状態での安定性が増し、ひいては前記固定電極と可動電極との接点の接圧の安定化が実現できる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のサーマルプロテクタにおいて、前記弾性板の係止部の端部が湾曲状である構成を有している。
【0018】
この構成により、前記被係止部と前記係止部との摺動による耐摩耗性を向上させることができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のサーマルプロテクタにおいて、前記弾性板の係止部と前記容器の被係止部が樹脂または金属からなる構成を有している。
【0020】
この構成により、前記被係止部と前記係止部との摺動による耐摩耗性を向上させることができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項記載のサーマルプロテクタにおいて、前記リセットボタンが導出された側の一部に凹部または凸部が形成されている構成を有している。
【0022】
この構成により、前記凹部または凸部を利用した嵌合によって前記サーマルプロテクタを任意の箇所に簡単に装着することができる。
【0023】
請求項に記載の電池パックは、複数の2次電池が収納された電池パック内に、請求項3または7に記載のサーマルプロテクタが電池回路に直列に接続され、前記サーマルプロテクタの前記固定電極と前記可動電極との離間状態を接触状態とするとともに、前記電池回路のオフ状態をオン状態とするリセットボタンが設置されている構成を有している。
【0024】
この構成により、2次電池の2次短絡等の異常が発生した場合、固定電極と可動電極とが離間状態となり電池回路を遮断(オフ状態)することができる。この後リセットボタンを押し戻して固定電極と可動電極とを接触状態にすることで、電池回路を通電状態(オン状態)にでき、給電を再開することができる。
【0025】
請求項に記載の発明は、請求項記載の電池パックにおいて、電池パック内面に凹凸部を形成し、この凹凸が請求項記載のサーマルプロテクタの容器に形成された凹凸部と嵌合することで、前記サーマルプロテクタが前記電池パック内に保持されている構成を有している。
【0026】
この構成により、電池パック内にワンタッチでサーマルプロテクタを装着することができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の電池パックにおいて、前記固定電極と前記可動電極とが接触状態では、前記リセットボタンの先端部が前記電池パックの外表面よりも内側に位置している構成を有している。
【0028】
この構成により、電池パックを所定の機器に装着して使用する場合、サーマルプロテクタのリセットボタンが作業の支障とならないようにすることができる。
【0029】
請求項11に記載の発明は、請求項ないし10のいずれか1項に記載の電池パックについて、前記貫通孔に取付けられ、かつ前記リセットボタンを操作可能としたキャップを有する構成を有している。
【0030】
この構成により、電池パックの貫通孔から侵入する恐れのある水分、ほこり等の電池パック内部の2次電池およびサーマルプロテクタに悪影響を及ぼす可能性がある因子から電池パックを保護することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1に示すように本発明の第1の実施の形態であるサーマルプロテクタは、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などの樹脂などからなる絶縁性容器1の内部に、リセットボタン2を兼ねた樹脂ブロック3にアルミニウムなどの金属からなる板状のプランジャー4が、この容器1の中心軸と同方向に設けられている。プランジャー4の一端部には銅などの金属板5を介して、第1のコイルばね6と第2のコイルばね7とが容器1の中心軸と同軸方向に直列配置され、第2のコイルばね側には弾性を有する銅などの金属製板ばね8が配置されている。ここで、前記板ばねとしては弾性板であればよく、板ばねに限定されない。さらに、一端部が金属板5と板ばね8とに挟まれ、他端部が板ばね8を反転動作によって矢印A方向へ押し下げる働きをもった導電性熱応動素子9が設けられている。また、板ばね8の一端部には、湾曲状に形成された係止部10が設けられ、この係止部10の一端部は容器1の内面の所定位置に形成された被係止部11の段差部分に収められ、一方、係止部が形成されていない他端部は、L字状に延びた樹脂ブロック3の一端に当接して支持されている。金属板5の両端部には銀などからなる第1および第2の可動電極12a,12bがそれぞれ設けられている。また、接点に銀などを施した第1および第2の固定電極13a,13bの一端部は、樹脂などの絶縁性を有する支持体14に固定され、他端部は容器1外に導出されている。そして、支持体14の中心部に設けられた穴には第1のコイルばね6の一端部が埋設されている。第1および第2の可動電極12a,12bは第1および第2の固定電極13a,13bにそれぞれ接触しており、第2のコイルばね7のたわみによって第1および第2の可動電極12a,12bと第1および第2の固定電極13a,13bとの接点間に接触圧が発生し、接点は接触状態を保ち、これによって、固定電極13aの外部端部からの電流は、順に可動電極12a、金属板5、可動電極12bを通って固定電極13bの外部端部へと流れる電流経路が形成される。ここで、電流は上記電流経路と逆方向に流れてもよい。なお、容器1は支持体14と充填剤15とで密閉されている。
【0032】
次に、上記サーマルプロテクタの動作について説明する。
【0033】
いま、過電流あるいは温度の過昇によって機器(図示せず)の温度が上昇すると、熱応動素子9が内側に反る湾曲動作をし、これによって板ばね8が、図1に示す矢印Aのようにプランジャー4側に押し込まれていき、熱応動素子9の動作温度が所定温度に達して熱応動素子9の押し量が被係止部11の段差幅を上回ると、板ばね8の係止部10が被係止部11から離脱する。この瞬間、図2に示すように、伸長方向に付勢されていた第1のコイルばね6および第2のコイルばね7が伸長し、金属板5とプランジャー4が伸長方向に移動するため、金属板5に取り付けられた第1および第2の可動電極12a,12bが第1および第2の固定電極13a,13bから離れて離間状態となり、接点を開いて電流経路を遮断する。その結果、第1のコイルばね6および第2のコイルばね7の伸長距離の和だけ樹脂ブロック3の端部すなわちリセットボタン2が容器1の外に突出する。
【0034】
そして、サーマルプロテクタが動作した後は、機器の異常状態が除かれたことを確認し、リセットボタン2を係止部10が被係止部11に収まる位置まで押し戻してやれば、第1の固定電極13aと第1の可動電極12a、および第2の固定電極13bと第2の可動電極12bがそれぞれ接触状態となり、接点が再び閉じて給電可能となる。
【0035】
なお、熱応動素子9の湾曲動作を板ばね8に効率よく伝達するために、板ばね8に突起を設けてもよい。また、熱応動素子9の湾曲動作は、スナップアクションあるいはスローアクションのどちらでも差し支えない。さらに、本実施の形態では容器1と支持体14とは充填剤15で封着した場合について説明したが、超音波を利用して固着することも可能である。
【0036】
図3に示すように本発明の第2の実施の形態であるサーマルプロテクタは、図1に示したサーマルプロテクタと同様な構成であるが、異なっているのは、板ばね8の係止部10が容器1の被係止部11と接触する箇所において、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などの樹脂からなる湾曲状の端部を有することである。
【0037】
この第2の実施の形態によれば、係止部10と被係止部11との摺動による耐摩耗性を向上させることができる。
【0038】
図4に示すように本発明の第3の実施の形態であるサーマルプロテクタは、図1に示したサーマルプロテクタと同様な構成であるが、異なっているのは、容器1の被係止部11およびその周辺の摺動部に金属体16を配置したことである。
【0039】
この第3の実施の形態によれば、係止部10と被係止部11との摺動による耐摩耗性を向上させることができる。
【0040】
図5に示すように本発明の第4の実施の形態であるサーマルプロテクタは、図1に示したサーマルプロテクタと同様な構成であるが、異なっているのは、容器1の形状であり、容器1のリセットボタンが導出した側の容器1の外表面に2個所の凸部17が形成されていることである。
【0041】
この第4の実施の形態によれば、凸部17を利用して、被装着部に別に凹部を設け、両者を嵌合することでサーマルプロテクタを被装着部の任意の箇所に簡単に装着することができる。
【0042】
なお、図5では凸部の例を示したが、被装着部に凸部を形成すればサーマルプロテクタ側には凹部を形成すればよいことは言うまでもない。また、サーマルプロテクタのリセットボタンを包囲している筒状の容器凸部外面にねじを切れば(図示せず)、ねじ込み式で被装着部に装着することも容易に実現できる。
【0043】
図6に示すように本発明の第5の実施の形態である電池パックの構成は、となり合う2次電池18同士にできる空間に本発明の第1ないし第3の実施の形態のいずれかに記載のサーマルプロテクタ19を電池回路に直列に接続し、かつ電池パックの外部からサーマルプロテクタ19のリセットボタン2が操作できるように設けられたものである。電池パックのケース20の一部に貫通孔21が形成され、この貫通孔21にリセットボタン2を配置している。
【0044】
この第5の実施の形態によれば、電池パックに2次短絡等の異常が発生した場合、装着したサーマルプロテクタ19内の固定電極と可動電極との接点が離間状態となり回路を遮断することができる。異常状態が除かれたことを確認した後、貫通孔21から突出したリセットボタン2を押し戻して固定電極と可動電極との接点を接触状態にしてやることで再び接点が閉じて給電される。
【0045】
また、リセットボタン2の先端部は、サーマルプロテクタ19内の固定電極と可動電極との接点が接触状態では図6のように、電池パックの外表面より常に内側に位置してもよい。
【0046】
図7に示すように本発明の第6の実施の形態である電池パックは、図6に示した電池パックと同様な構成であるが、図6のものと異なっているのは、サーマルプロテクタ19のリセットボタン2が導出した側の容器1の外表面の一部に凸部22が形成され、電池パックのケース20の側に凹部23を形成していることである。
【0047】
この第6の実施の形態によれば、凸部22と凹部23とを嵌合することでサーマルプロテクタ19を電池パックのケース20に簡単に装着して保持することができるという作用を有する。
【0048】
図8に示すように本発明の第7の実施の形態である電池パックは、図6に示した電池パックと同様な構成であるが、図6と異なっているのは、貫通孔21に取付けられ、かつリセットボタン2を操作可能としたゴムなどの弾性をもったキャップ24を有することである。
【0049】
この第7の実施の形態によれば、リセットボタン2による手動復帰操作に支障をきたすことなく、作業中に貫通孔21から侵入し、電池パック内の2次電池およびサーマルプロテクタ19に悪影響を及ぼす恐れのある水分、ほこり等から電池パックを保護できるという作用を有する。
【0050】
ただし、キャップ24は、ケース20の内部から取付けているが、ケース20の外表面に取付けても問題ない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は過電流によって一度動作した後は作業者の手動操作によって復帰する安全性の高いサーマルプロテクタを得ることができ、大電流容量の機器である電動工具等の電池パックに用いることにより、2次電池の2次短絡等の異常が発生した場合に手動で給電を再開できるというすぐれた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるサーマルプロテクタにおいて固定電極と可動電極とが接触状態にある断面図
【図2】同じく固定電極と可動電極とが開離状態にある断面図
【図3】本発明の第2の実施の形態であるサーマルプロテクタの要部拡大断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態であるサーマルプロテクタの要部拡大断面図
【図5】本発明の第4の実施の形態であるサーマルプロテクタの要部拡大斜視図
【図6】本発明の第5の実施の形態である電池パックの要部断面図
【図7】本発明の第6の実施の形態である電池パックの要部断面図
【図8】本発明の第7の実施の形態である電池パックの要部断面図
【図9】従来のサーマルプロテクタの断面図
【符号の説明】
1 容器
2 リセットボタン
3 樹脂ブロック
4 プランジャー
5 金属板
6 第1のコイルばね
7 第2のコイルばね
8 板ばね
9 熱応動素子
10 係止部
11 被係止部
12a,12b 可動電極
13a,13b 固定電極
14 支持体
15 充填剤
16 金属体
17 凸部
18 電池
19 サーマルプロテクタ
20 電池パックのケース
21 貫通孔
22 凸部
23 凹部
24 キャップ

Claims (11)

  1. 内面に被係止部を有する容器内に、固定電極と、可動電極と、前記固定電極に対して前記可動電極を接離させるプランジャーと、前記プランジャーの軸方向に配置された弾性体と、前記プランジャーに支持され、かつ前記容器の被係止部に係止される係止部を一端に有する弾性板と、湾曲反転動作によって前記容器の被係止部から前記弾性板の係止部を離脱させる熱応動素子とを備え、前記固定電極は一定距離をおいた第1および第2の固定電極からなり、かつ前記可動電極は一定距離をおいて導電性の板に固定された第1および第2の可動電極からなるとともに、前記第1および第2の固定電極と前記第1および第2の可動電極とはそれぞれ対を成して対向した双断型接点の形態をとり、前記熱応動素子の一部が前記導電性の板と前記弾性板とに挟まれており、電流経路は前記第1の固定電極、前記第1の可動電極、前記導電性の板、前記第2の可動電極、および前記第1の固定電極で形成され、前記弾性板の係止部が前記容器の被係止部から離脱するにともない、前記弾性体の伸長作用によって前記プランジャーを軸方向に移動させることにより、前記固定電極と前記可動電極との接触状態を解除して前記固定電極と前記可動電極とを離間させて前記電流経路を遮断し、この離間した状態を維持するようにしたことを特徴とするサーマルプロテクタ。
  2. 前記弾性体は、第1および第2のコイルばねからなり、前記第1および第2の固定電極は支持体内に一定距離をおいて固定され、かつ前記第1および第2の固定電極間に前記第1のコイルばねが前記支持体内に埋設され、前記第2のコイルばねは前記導電性の板を介して前記第1のコイルばねと対向して直列配置され前記プランジャーの一端部で支持されていることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプロテクタ。
  3. 前記プランジャーは凸部を有するブロックに固定されており、前記凸部は前記容器外に導出され、前記固定電極と前記可動電極との離間状態を接触状態に復帰させるためのリセットボタンになっていることを特徴とする請求項1または2記載のサーマルプロテクタ。
  4. 前記弾性板の係止部が形成されてない他端部は前記ブロックの一部に当接して支持されていることを特徴とする請求項記載のサーマルプロテクタ。
  5. 前記弾性板の係止部の端部が湾曲状であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のサーマルプロテクタ。
  6. 前記弾性板の係止部と前記容器の被係止部が樹脂または金属からなることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のサーマルプロテクタ。
  7. 前記リセットボタンが導出した側の容器の外表面の一部に凹部または凸部が形成されていることを特徴とする請求項記載のサーマルプロテクタ。
  8. 複数の2次電池が収納された電池パック内に、請求項3または7に記載のサーマルプロテクタが電池回路に直列に接続され、前記サーマルプロテクタの前記リセットボタンが前記電池パックの一部に形成された貫通孔に配置されていることを特徴とする電池パック。
  9. 電池パック内面に凹部または凸部を形成し、この凹部または凸部が請求項記載のサーマルプロテクタの容器に形成された凹部または凸部と嵌合されて、前記サーマルプロテクタが前記電池パック内に保持されていることを特徴とする請求項記載の電池パック。
  10. 前記固定電極と前記可動電極とが接触状態では、前記リセットボタンの先端部が前記電池パックの外表面よりも内側に位置していることを特徴とする請求項または9に記載の電池パック。
  11. 前記貫通孔に取付けられ、かつ前記リセットボタンを操作可能としたキャップを有することを特徴とする請求項ないし10のいずれか1項に記載の電池パック。
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