JP3731228B2 - 音声信号送受信装置及び受話音量制御方法 - Google Patents

音声信号送受信装置及び受話音量制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号から得られた周囲雑音のレベルに応じて受話音量を制御する音声信号送受信装置及び受話音量制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、携帯電話装置が広く使われるようになった。この携帯用電話装置は室外で使用する事が多いので、周囲の背景雑音(以下、周囲雑音という。)により、しばしば通話が聞きずらくなることがある。これは、雑音によるマスキング効果によって受話者の最少可聴値が上昇し、受話音声の明瞭度や了解度が劣化するためである。これに対して、送話側では雑音の抑圧又は話者の声量のアップ、受話側では再生音量のアップ、又全体として話者と電話器の密接な音響カップリング等が必要になる。
【0003】
このため、最近の携帯用電話装置は、周囲雑音に応じて受話音量を自動的にコントロールするようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、上記携帯用電話装置で受話音量のレベルをコントロールさせるときは、増加させるときも減少させるときも同じ速度で可変させていた。このため、今までうるさかったのが急に静かになってしまったような場合、すなわち周囲雑音レベルが急に高いレベルから低いレベルに変化したような場合に、使用者の耳がそれまでの雑音レベルで一時的に麻痺してしまって会話が聞きとりにくくなることがあった。
【0005】
また、ボリュームレベルを変更するノイズスレショルドレベル付近で周囲雑音がふらつくとそれにつられてボリュームがふらつくことがあった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、周囲雑音の変化に対して、使用者の聴取状態の劣化を防ぎ、かつ受話音量のふらつきを防ぐことのできる音声信号送受信装置及び受話音量制御方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る音声信号送受信装置は、上記課題を解決するために、入力信号から得られた周囲雑音に応じて受話音量を制御する音声信号送受信装置であって、上記周囲雑音のレベルを検出する周囲雑音レベル検出手段と、上記周囲雑音レベルの上下変化に応じて上記受話音量の増減速度を可変制御する制御手段とを備え、上記制御手段は上記周囲雑音レベルが増加するときは、上記受話音量を自動的に増加させ、上記周囲雑音レベルが減少するときは、上記受話音量を自動的に減少させ、上記受話音量の増加速度に比して減少速度を遅くする。
【0008】
上記制御手段は上記受話音量を増加する際と減少する際に、別々の複数のスレショルドレベルに応じる。また、上記制御手段は上記周囲雑音レベルの変化量が所定の値を超えてから上記受話音量を変化させる。
【0009】
本発明に係る受話音量制御方法は、上記課題を解決するために、入力信号から得られた周囲雑音に応じて受話音量を制御する受話音量制御方法であって、上記周囲雑音のレベルを検出する周囲雑音レベル検出工程と、上記周囲雑音レベルの上下変化に応じて上記受話音量の増減速度を可変制御する制御工程とを備え、上記制御工程は上記周囲雑音レベルが増加するときは、上記受話音量を自動的に増加させ、上記周囲雑音レベルが減少するときは、上記受話音量を自動的に減少させ、上記受話音量の増加速度に比して減少速度を遅くする。
【0010】
上記制御工程は上記受話音量を増加する際と減少する際に、別々の複数のスレショルドレベルに応じる。また、上記制御工程は上記周囲雑音レベルの変化量が所定の値を超えてから上記受話音量を変化させる。
【0011】
具体的には、周囲が急にうるさくなったときには受話音量を速く上げ、周囲が急に静かになったときには受話音量をゆっくりと下げることにより、使用者の聴取状態の劣化を防ぐ。また、受話音量を上げるときと下げるときとでスレショルドレベルを別々とし、さらにスレショルドレベル付近での小さなノイズレベルの変化に不感帯を持たせることで、受話音量のふらつきを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る音声信号送受信装置及び受話音量制御方法の実施の形態について説明する。この実施の形態は、図1に示すように、送話用マイクロホン2より入力された音声をRF信号に変換し、このRF信号を基地局を介して相手側に送信すると共に、相手側より基地局を介して送信されたRF信号を受信して再生しスピーカ13を介して使用者に聞かせることのできる携帯電話装置1である。
【0013】
この携帯電話装置1は、特に、入力信号から得られた周囲雑音のレベルに応じて受話音量を制御するように、周囲雑音レベルを検出する周囲雑音レベル検出回路8と、上記周囲雑音レベルの上下変化に応じて受話音量の増減速度を可変制御する受話音量コントロール部9とを備えて成る。
【0014】
この携帯電話装置1の送話用マイクロホン2で電気信号とされた入力信号は、アナログ/ディジタル(A/D)変換器3によりディジタルデータとされて、音声符号化器4に供給される。
【0015】
この音声符号化器4は、ディジタルデータを圧縮し、符号化する。音声符号化器4としては、ディジタル信号処理により音声信号を高能率で圧縮する例えばベクトル和励起リニア予測(VSELP:Vector Sum Excited Linear Prediction) エンコーダを用いることができる。
【0016】
音声符号化器4で情報圧縮、符号化が施されたデータは、ベースバンド信号処理回路5に供給され、同期信号及び誤り訂正符号等が付加されたりフレーミング処理が施される。ベースバンド信号処理回路5からの出力データは、RF送受信回路6に供給され、必要な周波数に変調されてアンテナ7から送信される。
【0017】
A/D変換器3が出力するディジタルデータは、周囲雑音レベル検出回路8にも供給される。周囲雑音レベル検出回路8は、上記入力信号に含まれる周囲雑音のレベルを検出する。具体的には、図示しない周囲雑音区間検出部が検出した周囲雑音区間の信号レベルを検出する。
【0018】
この周囲雑音レベル検出回路8で検出された周囲雑音レベルは、受話音量コントロール部9に供給される。受話音量コントロール部9は、上記周囲雑音レベルをもとに、ディジタル/アナログ(D/A)変換器11によってアナログ信号とされた後述する受話音声を増幅する可変利得アンプ12の利得を調整し、受話音量をコントロールする。ここで、受話音量コントロール部9は、上記周囲雑音レベルの上下変化により上記受話音量の増減速度を可変する際には、上記受話音量の増加速度を速くし、減少速度を遅くする。詳細については後述する。
【0019】
ここで、受話音量とは、基地局を介して送信されてきた通話相手からの信号を再生するときの音量である。この通話相手からの信号は、アンテナ7により受信され、RF送受信回路6に供給される。RF送受信回路6によりベースバンドに復調された相手側からの入力信号は、ベースバンド信号処理回路5に供給され、所定の信号処理が施される。このベースバンド信号処理回路5からの信号は、音声復号化器10に供給される。この音声復号化器10としては、例えばVSELPデコーダを用いることができる。音声復号化器10でデコードされた音声信号は、D/A変換器11でアナログ音声信号に変換される。
【0020】
D/A変換器11からのアナログ音声信号は、可変利得アンプ12に供給される。この可変利得アンプ12の利得は、上述したように受話音量コントロール部9により調整されるので、スピーカ13から発せられる再生音量、すなわち受話音量は周囲雑音に応じてコントロールされる。
【0021】
ここで、周囲雑音レベル検出回路8が雑音レベルを検出する区間は、雑音区間であることが条件となる。該当するフレームが有声音である音声かあるいは雑音であるかを判定し、雑音であるという判定であれば周囲雑音レベルを検出する。
【0022】
受話音量コントロール部9は、周囲雑音レベル検出回路8で検出された周囲雑音レベルが高くなったとき(上昇すなわち上に変化したとき)には受話音量レベルの増加速度を速くし、上記周囲雑音レベルが低くなったとき(下降すなわち下に変化したとき)には上記受話音量レベルの減少速度を遅くする。
【0023】
これは、周囲が急に騒がしくなっても受話内容を聞き逃すことのないよう、また周囲が急に静かになったときに、使用者の耳がそれまでの雑音レベルで一時的に麻痺してしまって直後の受話内容を聞き逃してしまうのを防ぐためである。
【0024】
この場合、受話音量コントロール部9が行う受話音量コントロール方法について図2を参照しながら説明する。図2には、設定できるボリュームレベルが例えば6段階あって、予めユーザが設定したボリュームレベル(ユーザーボリュームレベル、user_vol)に対して、周囲雑音レベルが大きくなったときにuser_vol,user_vol+6dB,user_vol+12dBへとボリュームレベルを可変する例を示している。ここでのボリュームの1段階の変化は6dBになっており、ボリュームを可変させる際には滑らかに変化するように2dBのステップでボリュームレベルを変える。また、図中のUP_LIMIT,DOWN_LIMITはそれぞれシステム(携帯電話装置として)の最大ボリューム、最小ボリュームを表すものであり、この範囲を超えてボリュームをコントロールすることはない。すなわち、user_volがDOWN_LIMIT以下になることはなく、また、user_vol,user_vol+6dB,user_vol+12dBの値はUP_LIMITの値で制限されることになる。
【0025】
図3には周囲雑音のスレショルドレベルと受話音量の関係を示す。ボリュームアップ時とボリュームダウン時には別々のスレショルドレベルを持つ。すなわち、ボリュームアップ時にはスレショルドレベルNoiseTH2,NoiseTH3を、ボリュームダウン時にはスレショルドレベルNoiseTH2d,NoiseTH3dを持つ。
【0026】
すなわち、上記携帯電話装置1は、音量を上げるときと下げるときとでスレショルドレベルを別々に持つ。
【0027】
ここで、各スレショルドレベルは、NoiseTH3>NoiseTH3d>NoiseTH2>NoiseTH2dという大小関係となる。
【0028】
受話音量コントロール部9は周囲雑音レベルに応じてこれらのスレショルドレベルを境にして、受話音量をuser_vol,user_vol+6dB,user_vol+12dBのどれかになるようにコントロールする。
【0029】
この受話音量コントロール部9の詳細な動作について図4〜図7のフローチャートを参照しながら説明する。
【0030】
先ず、図4のステップS1において、受話音量コントロール部9は、周囲雑音レベル検出回路8が検出した周囲雑音レベルlevelを内蔵する3タップのメディアフィルタに供給させる。これは、上記周囲雑音レベルの信頼度を向上するための処理である。このメディアンフィルタで行われるフィルタリングは、フィルタのタップ中の値を小さい順に並べ変え、その中の中間値を出力する処理である。
【0031】
次に、受話音量コントロール部9はステップS2に示すように周囲雑音レベル検出回路8が以前に検出した周囲雑音レベルprev_lvlと新しく検出した周囲雑音レベルlevelの変化量diff_lvlを計算する。
【0032】
次に、受話音量コントロール部9はステップS3に示すように周囲雑音レベルlevelの変化量diff_lvlがスレショルドレベルDiff_levelを超えているか否かを判定する。ここでYESすなわち変化量diff_lvlがスレショルドレベルDiff_levelを超えていると判定するとステップS4に進み、NOすなわち変化量diff_lvlがスレショルドレベルDiff_levelを超えていないと判定するとステップS5に進む。
【0033】
ステップS4ではステップS3での判定(YES)を受けて、新しく検出した周囲雑音レベルlevelが以前に検出した周囲雑音レベルprev_lvlより増加したか否かを判定する。ここでYESすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが以前に検出した周囲雑音レベルprev_lvlより増加したと判定すると図5に示すステップS13に進み、NOすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが以前に検出した周囲雑音レベルprev_lvlより増加していないと判定するとステップS6に進む。
【0034】
一方、ステップS5ではステップS3での判定(NO)を受けて、ユーザー設定ボリュームが変化したか否かを判定する。ここでYESすなわちユーザー設定ボリュームが変化したと判定すると上記ステップS4に進み、NOすなわちユーザー設定ボリュームが変化していないと判定するとステップS7に進む。
【0035】
ステップS6ではステップS4での判定(NO)を受けて新しく検出した周囲雑音レベルlevelが以前に検出した周囲雑音レベルprev_lvlより減少したか否かを判定する。ここでYESすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが以前に検出した周囲雑音レベルprev_lvlより減少したと判定するとステップS8に進み、NOすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが以前に検出した周囲雑音レベルprev_lvlより減少していないと判定するとステップS7に進む。
【0036】
ステップS7ではステップS5での判定(NO)及びステップS6での判定(NO)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeを以前の目標の値prev_target_volumeのままとしボリュームの変更をしない。このステップS7の後にはステップS18に進む。
【0037】
ステップS8ではステップS6での判定(YES)を受けて新しく検出した周囲雑音レベルlevelが図3に示した雑音のスレショルドレベルNoiseTH2d以下であるか否かを判定する。ここでYESすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH2d以下であると判定するとステップS9に進み、NOすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH2dより大きいと判定するとステップS10に進む。
【0038】
ステップS9ではステップS8での判定(YES)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeをユーザー設定値user_volにセットする。このステップS9の後にはステップS18に進む。
【0039】
ステップS10ではステップS8での判定(NO)を受けて新しく検出した周囲雑音レベルlevelが図3に示した雑音のスレショルドレベルNoiseTH3d以下であるか否かを判定する。ここでYESすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH3d以下であると判定するとステップS11に進み、NOすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH3dより大きいと判定するとステップS12に進む。
【0040】
ステップS11ではステップS10の判定(YES)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeをuser_vol+6dBにセットする。このステップS11の後にはステップS18に進む。
【0041】
ステップS12ではステップS10での判定(NO)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeをuser_vol+12dBにセットする。このステップS12の後にはステップS18に進む。
【0042】
次に、図5に示すステップS13ではステップS4での判定(YES)を受けて新しく検出した周囲雑音レベルlevelが図3に示した雑音のスレショルドレベルNoiseTH2以下であるか否かを判定する。ここでYESすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH2以下であると判定するとステップS14に進み、NOすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH2より大きいと判定するとステップS15に進む。 ステップS14ではステップS13での判定(YES)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeをユーザー設定値user_volにセットする。このステップS14の後にはステップS18に進む。
【0043】
ステップS15ではステップS13での判定(NO)を受けて新しく検出した周囲雑音レベルlevelが図3に示した雑音のスレショルドレベルNoiseTH3以下であるか否かを判定する。ここでYESすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH3以下であると判定するとステップS16に進み、NOすなわち新しく検出した周囲雑音レベルlevelが雑音のスレショルドレベルNoiseTH3より大きいと判定するとステップS17に進む。
【0044】
ステップS16ではステップS15での判定(YES)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeをuser_vol+6dBにセットする。このステップS16の後にはステップS18に進む。
【0045】
ステップS17ではステップS15での判定(NO)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeをuser_vol+12dBにセットする。このステップS17の後にはステップS18に進む。
【0046】
ステップS18では音量コントロールの目標となる値target_volumeが図2に示した最大ボリュームレベルUP_LIMITより大きいか否かを判定する。ここでYESすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが最大ボリュームレベルUP_LIMITより大きいと判定するとステップS19に進み、NOすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが最大ボリュームレベルUP_LIMIT以下であると判定するとステップS20に進む。
【0047】
ステップS19ではステップS18での判定(YES)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeを最大ボリュームUP_LIMITで制限する。このステップS19の後にはステップS20に進む。
【0048】
ステップS20ではステップS18での判定(NO)及びステップS19の後を受け音量コントロールの目標となる値target_volumeが図2に示した最小ボリュームレベルDOWN_LIMITより小さいか否かを判定する。ここでYESすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが最小ボリュームレベルDOWN_LIMITより小さいと判定するとステップS21に進み、NOすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが最小ボリュームレベルDOWN_LIMIT以上であると判定するとステップS22に進む。
【0049】
ステップS21ではステップS20での判定(YES)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeを最小ボリュームDOWN_LIMITで制限する。このステップS21の後にはステップS22に進む。
【0050】
ステップS22ではステップS20での判定(NO)及びステップS21の後を受けて現在のレベルlevelを以前に検出した値prev_lvlとして保存する。
【0051】
その後、音量コントロール部9はステップS23に示すようにコントロールの目標となる値target_volumeを以前の値prev_target_volumeとして保存する。
【0052】
次に、音量コントロール部9はステップS24に示すように現在のユーザー設定値user_volをprev_user_volとして保存する。このステップS24の後には図6のステップS25に進む。
【0053】
そして、受話音量コントロール部9は図6のステップS25に示すように携帯電話装置1に実際にセットするボリュームレベルSetting_VOLをSetting_VOL_Prevとして保存する。
【0054】
次に、受話音量コントロール部9はステップS26に示すように音量コントロールの目標となる値target_volumeが実際にセットするボリュームレベルSetting_VOLより小さいか否かを判定する。ここでYESすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが実際にセットするボリュームレベルSetting_VOLより小さいと判定するとステップS31に進み、NOすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが実際にセットするボリュームレベルSetting_VOL以上であると判定するとステップS27に進む。
【0055】
ステップS27ではステップS26での判定(NO)を受けて音量コントロールの目標となる値target_volumeが実際にセットするボリュームレベルSetting_VOLより大きいか否かを判定する。ここでYESすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが実際にセットするボリュームレベルSetting_VOLより大きいと判定するとステップS28に進み、NOすなわち音量コントロールの目標となる値target_volumeが実際にセットするボリュームレベルSetting_VOL以下であると判定すると図7に示すステップS37に進む。
【0056】
ステップS28ではステップS27での判定(YES)を受けて受話音量のボリュームをボリュームレベルSetting_VOLに+2dBstepずつ加算して上げる。ステップS28が終了するとステップS29に進む。
【0057】
ステップS29ではステップS28でのコントロールにより得られたボリュームレベルSetting_VOLが最大ボリュームUP_LIMITを超えているか否かを判定する。ここでYESすなわちボリュームレベルSetting_VOLが最大ボリュームUP_LIMITを超えているとステップS30に進み、NOすなわちボリュームレベルSetting_VOLが最大ボリュームUP_LIMITを超えていないと判定するとステップS37に進む。
【0058】
ステップS30ではステップS29での判定(YES)を受けてボリュームレベルSetting_VOLを最大ボリュームUP_LIMITで制限する。このステップS30が終了するとステップS37に進む。
【0059】
一方、ステップS31ではステップS26での判定(YES)を受けてボリュームを下げる際のボリュームダウン速度を決める値counterが0であるか否かを判定する。ここでYESすなわちボリュームダウン速度を決める値counterが0であると判定するとステップS33に進み、NOすなわちボリュームダウン速度を決める値counterが0でないと判定するとステップS32に進む。
【0060】
ステップS32ではステップS31での判定(NO)を受けてボリュームダウン速度を決める値counterをデクリメントする。このステップS32が終わるとステップS35に進む。
【0061】
ステップS33ではステップS31での判定(YES)を受けて受話音量のボリュームをボリュームレベルSetting_VOLに-2dBstepずつ加算して下げる。ステップS33が終了するとステップS34に進む。
【0062】
ステップS34ではボリュームダウン速度を決める値counterを初期値InitCountに再設定する。ボリュームダウン速度を決める値counterの初期値InitCountの値が大きいとボリュームダウンの速度が遅くなる。このステップS34が終わるとステップS35に進む。
【0063】
ステップS35ではボリュームレベルSetting_VOLが最小ボリュームDOWN_LIMITより小さいか否かを判定する。ここでYESすなわちボリュームレベルSetting_VOLが最小ボリュームDOWN_LIMITより小さいと判定するとステップS36に進み、NOすなわちボリュームレベルSetting_VOLが最小ボリュームDOWN_LIMIT以上であると判定するとステップS37に進む。
【0064】
ステップS36ではステップS35での判定(YES)を受けてボリュームレベルSetting_VOLを最小ボリュームDOWN_LIMITで制限する。このステップS36が終わるとステップS37に進む。
【0065】
図7のステップS37において受話音量コントロール部9は、コントロールの目標となる値target_volumeとボリュームレベルSetting_VOLが等しいか否かを判定する。ここでYESすなわちコントロールの目標となる値target_volumeとボリュームレベルSetting_VOLが等しくない判定するとステップS38に進み、システムのボリュームをSetting_VOLにセットする。一方、ここでNOすなわちコントロールの目標となる値target_volumeとボリュームレベルSetting_VOLが等しいと判定するとボリュームレベルを変更せず終了する。
【0066】
ステップS39ではコントロールの目標となる値target_volumeとボリュームレベルSetting_VOL_Prevが等しいか否かを判定する。ここでYESすなわちコントロールの目標となる値target_volumeとボリュームレベルSetting_VOL_Prevが等しくないと判定するとステップS38に進み、システムのボリュームをSetting_VOLにセットする。一方、ここでNOすなわちコントロールの目標となる値target_volumeとボリュームレベルSetting_VOL_Prevが等しいと判定するとボリュームのレベルを変更せずに終了する。
【0067】
以上のようにして音量コントロール部9は周囲雑音レベルに応じて、図3のスレショルドレベルを境にして、受話音量をコントロールする。
【0068】
なお、ボリュームアップ時の速度は、音量コントロールの周期+メディアンフィルタによる処理の遅れによって決まり、ボリュームダウン時の速度は(音量コントロールの周期×counterの値)+メディアンフィルタによる処理の遅れによって決まる。
【0069】
このようにして、携帯電話装置1は、受話音量コントロール部9により、周囲雑音レベル検出回路8で検出された周囲雑音レベルが高くなったときには受話音量レベルを速く上げ、上記周囲雑音レベルが低くなったときには上記受話音量レベルをゆっくりと下げるので、周囲が急に騒がしくなっても受話内容を聞き逃すことがなく、また周囲が急に静かになったときに、使用者の耳がそれまでの雑音レベルで一時的に麻痺してしまっても直後の受話内容を聞き逃すことがない。
【0070】
さらに、上記携帯電話装置1は、音量を上げるときと下げるときとでスレショルドレベルを別々に持ち、さらにスレショルドレベル付近での小さなノイズレベルの変化に不感帯を持たせることで、受話音量のふらつき感を防ぐ。
【0071】
【発明の効果】
本発明に係る音声信号送受信装置は、制御手段により、周囲雑音レベル検出手段で検出された周囲雑音レベルが高くなったときには受話音量レベルを速く上げ、上記周囲雑音レベルが低くなったときには上記受話音量レベルをゆっくりと下げるので、周囲が急に騒がしくなっても使用者に受話内容を聞き逃させない。また周囲が急に静かになっても使用者に直後の受話内容を聞き逃させない。
【0072】
また、音量を上げるときと下げるときとでスレショルドレベルを別々に持ち、さらにスレショルドレベル付近での小さなノイズレベルの変化に不感帯を持たせることで、受話音量のふらつき感を防ぐ。
【0073】
また、本発明に係る受話音量制御方法は、制御工程により、周囲雑音レベル検出工程で検出された周囲雑音レベルが高くなったときには受話音量レベルを速く上げ、上記周囲雑音レベルが低くなったときには上記受話音量レベルをゆっくりと下げるので、周囲が急に騒がしくなっても使用者に受話内容を聞き逃させない。また周囲が急に静かになっても使用者に直後の受話内容を聞き逃させない。
【0074】
また、音量を上げるときと下げるときとでスレショルドレベルを別々に持ち、さらにスレショルドレベル付近での小さなノイズレベルの変化に不感帯を持たせることで、受話音量のふらつき感を防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声送受信装置及び受話音量制御方法の実施の形態となる携帯電話装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】受話音量を上げるときと下げるときとで変化を可変とした音量コントロール部の動作を概略的に説明する模式図である。
【図3】図2に概略的に示した場合の周囲雑音のスレショルドレベルと受話音量との関係を示す模式図である。
【図4】受話音量を上げるときと下げるときとで変化を可変とした音量コントロール部の動作を詳しく説明するためのフローチャートである。
【図5】受話音量を上げるときと下げるときとで変化を可変とした音量コントロール部の動作を詳しく説明するためのフローチャートである。
【図6】受話音量を上げるときと下げるときとで変化を可変とした音量コントロール部の動作を詳しく説明するためのフローチャートである。
【図7】受話音量を上げるときと下げるときとで変化を可変とした音量コントロール部の動作を詳しく説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話装置
2 送話用マイクロホン
4 音声符号化器
8 周囲雑音レベル検出回路
9 受話音量コントロール部
10 音声復号化器

Claims (6)

  1. 入力信号から得られた周囲雑音に応じて受話音量を制御する音声信号送受信装置であって、
    上記周囲雑音のレベルを検出する周囲雑音レベル検出手段と、
    上記周囲雑音レベルの上下変化に応じて上記受話音量の増減速度を可変制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は上記周囲雑音レベルが増加するときは、上記受話音量を自動的に増加させ、上記周囲雑音レベルが減少するときは、上記受話音量を自動的に減少させ、上記受話音量の増加速度に比して減少速度を遅くすることを特徴とする音声信号送受信装置。
  2. 上記制御手段は上記受話音量を増加する際と減少する際に、別々の複数のスレショルドレベルに応じることを特徴とする請求項1記載の音声信号送受信装置。
  3. 上記制御手段は上記周囲雑音レベルの変化量が所定の値を超えてから上記受話音量を変化させることを特徴とする請求項2記載の音声信号送受信装置。
  4. 入力信号から得られた周囲雑音に応じて受話音量を制御する受話音量制御方法であって、
    上記周囲雑音のレベルを検出する周囲雑音レベル検出工程と、
    上記周囲雑音レベルの上下変化に応じて上記受話音量の増減速度を可変制御する制御工程とを備え、
    上記制御工程は上記周囲雑音レベルが増加するときは、上記受話音量を自動的に増加させ、上記周囲雑音レベルが減少するときは、上記受話音量を自動的に減少させ、上記受話音量の増加速度に比して減少速度を遅くすることを特徴とする受話音量制御方法。
  5. 上記制御工程は上記受話音量を増加する際と減少する際に、別々の複数のスレショルドレベルに応じることを特徴とする請求項4記載の受話音量制御方法。
  6. 上記制御工程は上記周囲雑音レベルの変化量が所定の値を超えてから上記受話音量を変化させることを特徴とする請求項5記載の受話音量制御方法。
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