JP3728695B2 - 管離脱防止金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中埋設用の管と管とが可撓性を持って且つ伸縮自在に接続された継手部分における管離脱防止金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の管どうしを接続する管継手の管離脱防止装置は、図18の図(A)及び図(B)に示すように、各管3,4に離脱防止用の金具1,2を緊締している。各金具1,2は、それぞれ上下に二分割された金具片を受口管3及び挿口管4の外周面に装着し、各金具片の両端の接合端面部にフランジを設けてボルト及びナットで締結している。そして、各管の金具1,2どうしを連結アーム5で連結し、管3及び4どうしが離脱しないようにし、また連結アーム5が外れないように、二股状の支持片6A,6B間にピン7を装着している。この図18に示す従来例の基本的な構成は、特許文献1に記載されているものと同じである。
【0003】
また図19の図(A)及び図(B)に示す従来技術は、特許文献2に記載されたものであり、受口管9側の二分割された金具片10A,10Bをボルト及びナットを使用しない引っ掛け方式とし、挿口管11側の二分割された金具片12A,12Bの両端フランジ13どうしをボルト14及び袋ナット15で締結している。また受口管9側の管離脱防止金具16と、挿口管11側の管離脱防止金具17とを連結アーム18で連結し、両管が離脱しないようにしている。この場合の連結アーム18は、受口管9側が金具片10A,10Bの端部に設けた係止凸部19及び連結アーム18の凸部20により、外れないようにしている。また挿口管11側は、連結アーム18の途中をクランク状に折り曲げて締結用のボルト14よりも内径寄りへ位置させることで外れないようにしている。
【0004】
更に、図20の図(A)及び図(B)に示す従来技術は、特許文献3に記載されたものであり、二分割された金具片21A,21Bの一端側を係止ピン22を中心に回動自在とし、他方側をボルト14及びナット15で締結するようにした金具23を用いている。そして、各管どうしの金具23どうしを連結アーム24で締結し、管どうしの離脱防止を図っている。
【0005】
【特許文献1】
実公昭63−14147号公報(特に図1〜図3、図6を参照)
【特許文献2】
特開平11−37362号公報(特に明細書の[0023]〜[0028]の記載、図1及び図2を参照)
【特許文献3】
実公昭56−20625号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図18に示す特許文献1に記載された従来技術にあっては、管離脱防止装置を工場で一旦組み立てて仮締めし、一揃いのセットにして出荷している。そして、現場において、ボルト及びナットを外して上下の分割金具片1及び2を管3,4の外周面へ装着し、管3,4の離脱防止を図るものである。ところが、この特許文献1の技術では、ボルト及びナットを外すと、上下の部品がバラバラになり、元の状態に再組み立てするのに熟慮を要し、熟練と手間を要するという欠点があった。しかも、バラバラの部品を紛失する虞もあった。
【0007】
またこの特許文献1の技術では、一方の管の金具と他方き管の金具とを連結する連結アーム5が外れるのを防止するために、ピン7を挿入しているが、鋳造成形ではピン7用の孔を加工することができず、鋳造成形後にドリルで孔加工する必要があった。しかも、孔加工は、二股状の支持片6A,6B間に跨がって行わなければならず、ドリルの刃先が長くなり、刃先が逃げやすいために不要な孔加工がされやすく、不良品になりやすいという欠点があった。また加工時間とコストが余分にかかるという欠点があった。
【0008】
一方、図19に示す特許文献2に記載された技術にあっては、上下の金具片を締結するボルト14及びナット15の数は、図18に示すものより2本少なく、締付作業を早く完了することは可能であるが、この場合もボルト14及びナット15を外すと、各部品がバラバラになり、再組み立てをするのに熟練と手間を要し、更には部品を紛失する虞があるという欠点があった。
【0009】
更に、図20に示す特許文献3に記載された技術にあっては、分割された金具片21A,21Bの内径の中心を合わせる必要があり、金具片21Aの片方側の凹部と、金具片21Bの片方側のT部の頭の中心とを合わせなければならない。ところが、二分割された金具片は、ダクタイル鋳鉄で製造されている。そのため、二分割された金具片の片方側T部の頭部は、鋳造の見切り片になり、必ず鋳物バリが出てくる所と成る。その部分は研削砥石にて仕上げを行うが、精度にムラが生じる。この精度ムラと鋳造公差(±1ミリ)が、二分割された金具片21A,21Bの内径の中心を狂わせ、管と接する内径側に段差を生じる欠点となっていた。管が塩化ビニル管の場合は、その段差は片方が浮き上がり、離脱防止力の低下に結びつくという欠点があった。また二分割された金具片21Aの片方側の凹部と、金具片21Bの片方側のT部の頭を嵌め合いさせる関係で予備スペース21Cが必要となり、この部分が金具の軸方向寸法の小さい部分となり、塩化ビニル管の場合、変形を誘発する。従って、この金具は塩化ビニル管の離脱防止金具に適用できないという欠点があった。更に、この金具はボルト・ナットを分解して外すと、各金具片がバラバラになってしまい施工しにくいという欠点もあった。
【0010】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、部品がバラバラにならず、しかも製造が容易であり、自動調心作用を有する管離脱防止金具及び連結アームの取付構造を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、管と管とを伸縮自在且つ可撓性をもって連結する継手部分に、二分割された金具を装着すると共に、各管の金具どうしを連結部材で連結し、管相互間の離脱を防止する管離脱防止装置において、二分割された金具片の一方側の接合端面部にフランジ及び凹部を設け、該フランジの凹部どうしに跨がってH形の連結ピンを係合させると共に、H形の連結ピンを装着した後の凹部に抜止部材を取り付け、二分割された金具片どうしが前記連結ピンの両頭部を中心に開閉自在と成し、二分割された金具片の他方側の接合端面部にフランジを設けてボルト及びナットで締結するようにしたことを特徴とする管離脱防止金具である。
【0012】
この発明では、二分割された金具片の一方側の接合端面部にH形の連結ピンが装着されており、他方側の接合端面部はボルト及びナットで締結するようにしている。そのため、ボルト及びナットのボルト頭側を引っ掛けたままにしてこれを外すと、二分割された金具片は、H形の連結ピンの2つの頭部を中心にして開くようになり、管の外周面へ開いたままで装着することができる。しかも、その場合に2つの分割片がバラバラになることはない。また開いたときに、分割片がねじれることもない。締結は、ボルト及びナットを片方側で締結するだけでよく、作業工数を半分にすることができ、施工作業性においても優れている。
またカシメや無理嵌め等によって抜止部材を凹部へ固定することにより、H形ピンの抜止構造を容易に実現することができ、螺子孔加工等が不要であるため、極めて作業性がよい。
【0013】
本発明が採用した請求項2の手段は、連結部材はその一端側が一方の管の金具に一体形成され、他端側は他方の管の金具に立設された二股状の支持片間に装着され、支持片の開口側に抜止部材が装着されている請求項1に記載の管離脱防止金具である。
【0014】
各金具片の連結部材が装着された二股状の支持片は、その開口側に抜止部材が配設されて装着されている。そのため、仮締状態から施工に至までの間は、抜止部材によって連結部材が外れるというようなことはなく、連結部材の抜止を簡単な作業で行うことが可能である。また施工後にあっては、接続された管と管に金具が装着されているので、連結部材と支持片との相対位置が極端に変動することはなく、仮に抜止部材が外れても連結部材が外れることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると、次の通りである。図1乃至図13は本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図1は管離脱防止装置25の左側端面図、図2は同装置25の背面図、図3は同装置の正面図、図4は同装置25の右側端面図、図5は同装置25の平面図である。また図6は同装置25の装着時の開いた状態を示す端面図、図7はH形ピン26の装着要領を示す左側端面図、図8の図(A)〜図(F)は抜止部材27及び28の平面図、正面図、左側面図であり、図9の図(A)〜図(C)は抜止部材29の平面図、正面図、左側面図である。更に、図10はH形ピン26を示すものであり、図(A)は正面図、図(B)は側面図である。図11の図(A)〜図(C)は二分割された金具片の左側端面図、平面図、正面図である。図12の図(A)及び図(B)はH形ピン26の装着部のカシメ前とカシメ後の状態を示す左側端面図である。更にまた、図13の図(A)及び図(B)は二股状の支持片30のカシメ前とカシメ後の状態を示す左側端面図である。
【0016】
この第1の実施の形態の管離脱防止装置25は、受口管31に装着される金具(係止金具)32と、挿口管33に装着される金具(止輪)34と、両金具32,34どうしを連結する連結部材としての連結アーム35,35の大きな部品を有している。各金具32及び34は、それぞれが上下に二分割された金具片32A,32B及び34A,34Bを有し、一方側をH形ピン26によって、他方側をボルト36及びナット37によって連結されている。H形ピン26は、図10に示す通りであり、上下の水平部(両頭部)26A,26Aと、これらを連結する縦方向の連結部26Bとで構成されており、極めてシンプルな形状である。
【0017】
このH形ピン26は、各金具32及び34と同じようにダクタイル鋳鉄製品である。鋳造以外にも、丸棒材を適当な長さに切って溶接して形成することも可能である。H形ピン26は、形状がシンプルであるため、これを鋳造で製造した場合は、嵌め合いをする部分以外に、金型の見切り面を設けることができる。そのため、余分なバリの形成がなく、嵌合させすれば精度が悪くても(鋳造公差±1ミリ)各金具は管に均一に接することができるので、バリ取り作業を省略でき、製造コストを安価にすることが可能である。なお、連結ピン26の連結部26Bは、丸棒材でなくても、幅広の平板であってもよい。
【0018】
また各二分割金具片32A,32B及び34A,34Bは、図11に示すように、両方の接合端面部にフランジ38が設けられており、一方側のフランジ38にはH形ピン26を嵌合装着するためのU字状の凹部39が管軸方向に設けられている。U字状の凹部39は、フランジ38の底面側から突出する対向する係止凸部40によって形成されている。この係止凸部40は、図11の図(B)及び図(C)に示すように、外側の中央に切欠き38Aが設けられており、H形ピン26の連結部26Bが挿入できるようになっている。他方側のフランジ38には、ボルト36の挿通孔41が設けられている。更にまた、各金具片の中間部の位置には、二股状の支持片30が突設されている。
【0019】
次に、管離脱防止装置25の施工要領について説明する。先ず、図7に示すように、各二分割された金具片32A,32B及び34A,34BのH形ピン26を装着する部位のフランジ端面側を突き合わせて開き、U字状の凹部39の開口が横向きになるようにする。そして、この状態でH形ピン26の水平部26A,26Aを前記U字状の凹部39へ装入し、連結部は切欠き38Aへ装入する。H形ピン26の装入後は、各二分割された金具片32A,32Bを閉じる方向へ回動させる。この回動により、H形ピン26の水平部26A,26Aが係止凸部40を越えることができなくなり、このH形ピン26の部分では金具片32A,32Bが外れることはなくなる。然る後は、ボルト36及びナット37によって他端側の端面部を突き合わせてボルト36及びナット37で緩まない程度に仮締すればよい。
【0020】
このようにして受口管31,挿口管33側の各金具32,34の仮締が済んだ後は、両金具32,34の二股状の支持片30どうしの間へ連結アーム35を装入する。連結アーム35は、両端側にT字状の係止部35Aを有し、その中間はクランク状に折曲形成されている。これは受口管31と挿口管33との管径が異なるので、連結アーム35を管外周面に沿わせることで無駄な曲げモーメントが支持片30に発生しないようにするためのものである。
【0021】
連結アーム35を装着した後は、抜止部材27及び28を装着する。これらの抜止部材27及び28は、ダクタイル鋳鉄製であってもよく、プラスチック(例えば、ポリエチレン)製であってもよい。抜止部材27は、プラスチック製であるときは、図12の図(A)に示すように、H形ピン26を装入する側の係止凸部40で囲まれた凹部39へ嵌め込み、同図の図(B)に示すように、外側の係止凸部40を内径側へカシメてその先端部を抜止部材27に食い込ませるようにし、抜止部材27が抜け落ちないようにすればよい。また抜止部材27がダクタイル鋳鉄製であるときは、係止凸部40を予めカシメておき、連結アーム35の装着後に抜止部材27を無理嵌めすればよい。その場合は、係止凸部40又は二股状の支持片30どうしの嵌め合う入口は、R面にしておけばよい。なお、抜止部材27の下面側は、H形ピン26の棒形状に沿った湾曲面27Aに形成されていてもよい。
【0022】
抜止部材28は、これがプラスチック製であるときは、図13の図(A)に示すように、連結アーム35を係止する二股状の支持片30どうしの間へ装入し、同図の図(B)に示すように、支持片30どうしをカシメてその先端部を抜止部材28に食い込ませるようにし、抜け落ちないようにすればよい。また抜止部材28がダクタイル鋳鉄製であるときは、予め支持片30どうしをカシメておき、連結アーム35の装着後に抜止部材28を無理嵌めすればよい。なお、抜止部材28に替えて、図9に示す抜止部材29を用いた場合は、抜止部材29の下面側に設けられた付勢部材42が連結アーム35を内径側へ押圧付勢する。これは、管どうしに抜け方向の力が作用したとき、連結アーム35は、外方向へ位置する程に二股状の支持片30をねじ曲げようとする力が大きく作用するが、前記付勢部材42で連結アーム35を内径側へ押圧付勢して根元側へ位置させることで、二股状の支持片30の損壊を防止するようにしている。付勢部材42は、抜止部材29が合成樹脂成形品である場合は、本体部分と一体的に形成することで、樹脂が本来有する自己弾性力を利用して付勢力を発揮させることが可能である。
【0023】
これにより、管離脱防止装置25の仮組み立てが完了する。然る後は、この状態で工場から出荷する。そして、現場においては、ナット37を緩め、T字状ボルト36のT字状頭部36Aを下方側の金具片32B,34Bから取り外す。但し、図6に示すように、下方側の金具片の外径側に切欠きを設けてボルト頭部を引っ掛けき式にした場合は、上方側の金具片32A,34Aにはナット37と共にボルト36を取り付けたままでよく、T字状ボルト36の全体を完全に取り外す必要はない。
【0024】
次に、同図に示すように、二分割された金具片32A,32B及び34A,34Bを受口管31側と、挿口管33側の金具片どうしを連結アーム35,35で連結したまま、H形ピン26の両頭部(水平部)26A,26Aを中心にして上方の金具片32A,34Aを同図の反時計方向へ回動させ、下方の金具片32B,34Bを同図の時計方向へ回動させてボルト側端面部を大きく開口させ、開口間口寸法が受口管31及び挿口管33の外径以上とする。そして、そのままの状態で受口管31及び挿口管33の外周面へ外嵌装着すればよい。H形ピン26と凹部39とによる係合方式で、しかも抜止部材27を装着することにより、上方の金具片32A,34Aと、下方の金具片32B,34Bとの開口する度合いは、受口管31及び挿口管33の管外径よりもはるかに大きくすることが可能である。
【0025】
然る後は、ボルト36のT字状頭部36Aをそれぞれ下方側の二分割された金具片32B,34Bへ係止させ、金具32及び34の受口管31,挿口管33における位置決めを行った後、締付部を作業者側又は上方に回転させ、ボルト36及びナット37を上方から目視で確認しながら締結すればよい。この締結時において、前記H形ピン26は、上下に二分割された金具片32Aと32B及び34Aと34Bとが、受口管31及び挿口管33の外周面に沿うように自動調心作用を有する。つまり、各金具片の内周面を各管の外周面にピッタリ密着させる作用を呈する。
【0026】
なお、ボルト及びナットの締結作業は、管離脱防止装置25の全体において二カ所であり、従来の半分で済むので作業時間を半分に短縮することが可能である。また管離脱防止装置25は、仮締の状態から部品が全くバラバラになることがないので、その紛失の虞もなく、また作業性が極めて良好である。しかも、H形ピン26の上下の水平部26A,26Aが管軸心線方向と同方向であるため、仮締状態のとき及び受口管31並びに挿口管33への装着時に開いても、金具32及び34はその上下の二分割された金具片どうしの間において捩れが発生するということもない。更に、H形ピン26と凹部39による係合方式であり、ピン26の位置を受口管31及び挿口管33の外周面へ近づけることができ、ボルト及びナットの締結時、H形ピン26側のフランジ38に大きな曲げモーメントが作用しなくなる。そのため、ボルト及びナットの締付力を、管拘束力にすることができ、管の離脱防止力も大幅に向上する。しかも、フランジ38の肉厚を薄くでき、軽量化を図ることが可能である。また金具の管と接する部分に、軸方向の幅寸法が極端に小さくなる欠損部分もなく、全体が均一な強度を呈している。
【0027】
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る管離脱防止装置43を示すものであり、図(A)は同装置43の全体を示す正面図、図(B)は同装置43の全体を示す背面図である。この管離脱防止装置43は、受口管31の挿口管33を受け入れる部分の寸法が大きい径から小径になるテーパー面の部分に、二分割された係止金具を装着できるようにしたものである。そのため、アーム35の全長が長くなっている。その他の構成並びに作用効果は、前記第1の実施の形態の場合と同じである。
【0028】
図15乃至図17は、本発明の第3の実施の形態に係る管離脱防止装置44を示すものであり、図15の図(A)は同装置44の左側端面図、図(B)は同装置44の正面図、図16は同装置44の右側端面図、図17は挿口管33が可撓したときの状態を示す正面図である。同図に示す如く、この管離脱防止装置44にあっては、挿口管33に外嵌装着される金具45の構成が前記第1及び第2の実施の形態の場合と異なっている。
【0029】
すなわち、金具45の上下に二分割された金具片46A,46Bの中間部外周面に連結アーム47が一体形成されて取り付けられている。従って、この一体成形された部分については、連結アーム47の工場内組立作業は不要であり、金具45と受口管31側の金具34とを連結する作業の簡略化が可能である。そのため、仮締状態から施工に至までの間は、一端側が一体形成されていることと、他端側が抜止部材によって抜止構造となっていることとから、連結アームが外れるというようなことはなく、連結アームの抜止を簡単な作業で行うことが可能である。また施工後にあっては、接続された管と管に金具が装着されているので、連結アームと支持片との相対位置が極端に変動するということはなく、仮に抜止部材が外れても連結アームが外れることはない。
【0030】
なお、受口管31側の金具34の構成及び一方側をH形ピン26を用いて締結し、他方側をボルト36及びナット37によって締結すること、並びに管離脱防止装置44の作用効果については、前記第1及び第2の実施の形態の場合と同じである。
【0031】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、請求項1の発明において、各管の金具どうしを連結する連結部材としての連結アームは、独立したアームの場合を説明したが、図15に示す実施の形態の場合と同じように、一端側が金具に一体形成され、他端側が金具の支持片に係止する構造であってもよい。また連結部材は、図20に示す従来例のように、一端側が金具と一体形成され、他端側が金具にオーバーハング状に係止する構造であってもよく、ボルト及びナットにて連結する構造のものであってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、管と管とを伸縮自在且つ可撓性をもって連結する継手部分に、二分割された金具を装着すると共に、各管の金具どうしを連結アームで連結し、管相互間の離脱を防止する管離脱防止装置において、二分割された金具片の一方側の接合端面部にフランジ及び凹部を設け、該フランジの凹部どうしに跨がってH形の連結ピンを係合させると共に、H形ピンを装着した後の凹部に抜止部材を取り付け、二分割された金具片どうしが前記連結ピンの両頭部を中心に開閉自在と成し、二分割された金具片の他方側の接合端面部にフランジを設けてボルト及びナットで締結している。
【0033】
この発明では、二分割された金具片の一方側の接合端面部にH形の連結ピンが装着されており、他方側の接合端面部はボルト及びナットで締結するようにしている。そのため、ボルト及びナットを外すと、二分割された金具片は、H形の連結ピンの両頭部を中心にして開くようになり、管の外周面へ開いたままで装着することができる。また開いたとき、上下の金具片が捩じれることもない。しかも、各部品がバラバラになることもない。締結は、ボルト及びナットを片方側で締結するだけでよく、作業工数を半分にすることができ、施工作業性においても優れている。H形の連結ピンにより上下の金具片は、製造公差に関係なく、かつ段差も形成されずに、均一に管に接することができ、金具内面の滑り止め部も均一に管に押し付けられるので、離脱防止性能が向上する。更に、金具片の管と接する部分に軸方向の幅寸法が極端に小さくなる欠損部分もなく、塩化ビニル管の変形を誘発することもない。
またカシメや無理嵌め等によって抜止部材を凹部へ固定することにより、H形の連結ピンの抜止構造を容易に実現することができ、H形連結ピンの抜止材は、管に装着後は、外れても管の離脱防止性能には全く影響を与えることがない。更には、螺子孔加工等が不要であるため、製造時の作業性が極めてよい。
【0034】
また本発明にあっては、連結部材はその一端側が一方の管の金具に一体形成され、他端側は他方の管の金具に立設された二股状の支持片間に装着され、支持片の開口側に抜止部材が装着されている。そのため、施工後に抜止部材が外れても、連結部材が外れるというようなことはなく、連結部材の抜止を簡単なカシメ作業で実現することが可能である。しかも、連結部材と金具が一体になっているので、金具に離脱力が作用しても連結部材と金具の間でお互いに変形しにくくする作用があり、大きな離脱防止力に耐え得る金具となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の左側端面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の背面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の右側端面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の装着時の開いた状態を示す端面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置のH形ピンの装着要領を示す左側端面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図(A)〜図(F)は二つ抜止部材のそれぞれ平面図、正面図、左側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るものであり、図(A)〜図(C)は別な抜止部材の平面図、正面図、左側面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るH形ピンを示すものであり、図(A)は正面図、図(B)は側面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図(A)〜図(C)は二分割された金具片の左側端面図、平面図、正面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図(A)及び図(B)はH形ピンの装着部のカシメ前とカシメ後の状態を示す左側端面図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図(A)及び図(B)は二股状の支持片のカシメ前とカシメ後の状態を示す左側端面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る管離脱防止装置の正面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る管離脱防止装置を示すものであり、図(A)は左側端面図、図(B)は正面図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る管離脱防止装置の右側端面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る管離脱防止装置を示すものであり、挿口管が可撓したときの状態を示す正面図である。
【図18】特許文献1に記載された従来の管離脱防止装置を示すものであり、図(A)は部分断面正面図、図(B)は左側の部分端面図である。
【図19】特許文献2に記載された従来の管離脱防止装置を示すものであり、図(A)は平面図、図(B)は正面図である。
【図20】特許文献3に記載された従来の管離脱防止装置を示すものであり、図(A)はその一部を示す正面図、図(B)はそのX−X線断面図である。
【符号の説明】
25…管離脱防止装置、26…H形ピン、27〜29…抜止部材、30…二股状の支持片、31…受口管、32…管離脱防止金具、32A,32B…二分割された上下の金具片、33…挿口管、34…管離脱防止金具、34A,34B…二分割された上下の金具片、35…連結アーム、36…ボルト、37…ナット、38…フランジ、39…凹部、40…係止凸部、42…付勢部材

Claims (2)

  1. 管と管とを伸縮自在且つ可撓性をもって連結する継手部分に、二分割された金具を装着すると共に、各管の金具どうしを連結部材で連結し、管相互間の離脱を防止する管離脱防止装置において、二分割された金具片の一方側の接合端面部にフランジ及び凹部を設け、該フランジの凹部どうしに跨がってH形の連結ピンを係合させると共に、H形の連結ピンを装着した後の凹部に抜止部材を取り付け、二分割された金具片どうしが前記連結ピンの両頭部を中心に開閉自在と成し、二分割された金具片の他方側の接合端面部にフランジを設けてボルト及びナットで締結するようにしたことを特徴とする管離脱防止金具。
  2. 連結部材はその一端側が一方の管の金具に一体形成され、他端側は他方の管の金具に立設された二股状の支持片間に装着され、支持片の開口側に抜止部材が装着されている請求項1に記載の管離脱防止金具。
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