JP3726999B2 - コネクタ嵌合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの少なくとも一方のハウジングに装着した弾性部材の反発力により中途嵌合を確実に防止すると共に、相手コネクタとの嵌合ロックを確実に行うためのコネクタ嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動車等の車両には、多数の電子機器が搭載されており、それら機器への電源供給や制御のために様々なケーブルとそのケーブル接続用の雌雄コネクタが多用されている。この雌雄コネクタにおいては、振動や冠水など厳しい環境で使用される場合を考慮して防水機能を有すると共に、組み立て工程やメンテナンス時を考慮してケーブルを簡便に接続したり取り外すことができる機能を有している。そして、この雌雄コネクタの嵌合状態を検知できるコネクタ嵌合構造も種々なものが提案されている。
【0003】
従来のコネクタ嵌合構造の一例を図9〜図12を参照して説明する。
図9に示すように従来のコネクタ嵌合構造51を構成する一方のコネクタである雄コネクタ60は、端子収容室を備え前方に開口したインナハウジング62と、その上部に後述するスライダ70を摺動可能に装着するとともに、前記インナハウジング62外周を覆うフード部を形成するアウタハウジング61とから構成されている。
【0004】
前記アウタハウジング61は、スライダ70を収容するスライダ収容部63を形成するためのものであり、その両側端のハウジング内壁にはスライダ70の両側端部を案内するガイド溝65が設けられている。このスライダ収容部63内のインナハウジング62上には嵌合方向の軸線に沿って前方側に自由端部を有するロックアーム66が一体的に設けられている。
【0005】
また、ロックアーム66の先端上部には後述する相手側ハウジング91の係合突起93(図9参照)を係止する一対のハウジングロック68が設けられており、中央上部には嵌合解除時に操作する押圧部69が設けられている。
また、スライダ収容部63後方の嵌合方向の軸線に沿って後方側に、自由端部の後端に係止突起67aを備え、スライダ70の後方への移動を一時的に阻止する一対の係止アーム67が設けられている。
【0006】
また、スライダ70は、ガイド溝65に案内されてスライダ収容部63内を摺動する第1スライド部材71と、該第1スライド部材71後方に係合される第2スライド部材76と、該第2スライド部材76内に保持される弾性部材である圧縮バネ83とから構成されている。
第1スライド部材71は、後方に延びると共に圧縮バネ83の一方端と当接する一対のストッパアーム部73、73と、ストッパアーム部73を連結する連結部74から成っている。この連結部74の下方には後述する雌コネクタ90側の押圧リブ92が当接する当接部75が設けられている。また、連結部74の両側端には、後述する第2スライド部材76側の係合アーム部78の移動を許容する一対のスライド溝72、72が設けられている。
【0007】
また、第2スライド部材76は、ガイド溝65内に外側部分が摺動自在に嵌入され、前端下部にロックアーム66先端のハウジングロック68を変位時に係止する係止部77が前方に延設されている。また、第2スライド部材76の中央上部には嵌合解除時に操作する可撓性を有する操作部79が設けられ、スライダー収容部63内への挿着時にロックアーム66の押圧部69を上方から覆うようになる。
また、第2スライド部材76の両側端には第1スライド部材71のストッパアーム部73に係止される一対の係合アーム部78、78が設けられている。また、第2スライド部材76の両内壁部分には、圧縮バネ83を収容保持するバネ収容室81が設けられている。
【0008】
次に、他方のコネクタである雌コネクタ90は、前方に開口したハウジング挿入口94を備え、ハウジング91上の外壁中央部分に第1スライド部材71の当接部75に衝き当たる押圧リブ92が立設されており、該押圧リブ92の対向した両側部にロックアーム66を撓ませ、かつハウジングロック68を係合する一対の係合突起93、93が設けられている。
【0009】
次に、上述した構成のコネクタ嵌合構造51における雌雄コネクタ60、90の嵌合作用を説明する。
先ず、図9に示すようにスライダ70の組付けを行う。即ち、スライダ70の組付けは、1組の圧縮バネ83を第2スライド部材76内のバネ収容室81内に挿着してから、第1スライド部材71のストッパアーム部73をバネ収容室81内に保持した状態で第1スライド部材71と第2スライド部材76が一体化される。
【0010】
次に、スライダ70の雄コネクタ60への組付けは、雄コネクタ60の前方からスライダ収容部63内にスライダ70が押し込まれる。この時、第1スライド部材71のストッパアーム部73および連結部74の側端部分、並びに第2スライド部材76の側端部分がガイド溝65内に嵌入され、第2スライド部材76の後端部分が係止アーム67に突き当たってスライダ70の装着が完了する。
【0011】
次に、上述した従来形態のコネクタ嵌合構造51を構成する雌雄コネクタ60、90の嵌合作用について図10〜図12を参照しながら説明する。
図10に示すように雄コネクタ60のインナハウジング62と雌コネクタ90のハウジング挿入口94を対峙させた状態から雄コネクタ60のアウタハウジング61を雌コネクタ90のハウジング91に外嵌させるように雌雄コネクタの嵌合操作を開始する。この時、雌コネクタ90の押圧リブ92が第2スライド部材76の挿通切欠部77a(図9参照)に嵌入され、押圧リブ92前端が第1スライド部材71の当接部75に当接する。
【0012】
そして、図11に示すように雌コネクタ90の押圧リブ92が、第1スライド部材71を押し込みながら雄コネクタ60のロックアーム66の挿通空間66a(図9参照)内に挿入される。この時、ロックアーム66先端部分のハウジングロック68の傾斜面と押圧リブ92前端部分の係合突起93が摺接して、ロックアーム66先端側を雌コネクタ90のハウジング91側(図中下方)に変位させる。従って、ハウジングロック68先端部分が第2スライド部材76の係止部77に係合され、第2スライド部材76が第1スライド部材71と共に一体的に摺動できない状態となる。
【0013】
さらに、嵌合操作を進めると、押圧リブ92に押されて第1スライド部材71が後方に移動する。この時、第1スライド部材71側部のスライド溝72(図9参照)内への第2スライド部材76の係合アーム部78(図9参照)の移動が許容される。この第2スライド部材76が制止された状態で第1スライド部材71が移動することで、第2スライド部材76内の圧縮バネ83が圧縮され、弾性復帰しようとする復元力が発生する。
仮に、この雄コネクタ60側のハウジングロック68と雌コネクタ90側の係合突起93が完全に係合していない中途嵌合状態で、嵌合動作を停止させると圧縮バネ83の復元力で嵌合方向とは逆の離脱方向に第1スライド部材71が押し戻される。これにより、第1スライド部材71の当接部75に当接していた押圧リブ92を介して雌コネクタ90が離脱方向に押し戻され、中途嵌合状態を防止することができる。
【0014】
さらに、図12に示すように圧縮バネ83に抗して嵌合操作を進めると、雌コネクタ90側の係合突起93がロックアーム66先端のハウジングロック68を乗り越えて弾性復帰する。これにより、ハウジングロック68先端部分と第2スライド部材76先端の係止部77との係合状態が解除され、ハウジングロック68が係合突起93後端に係合される。従って、雄コネクタ60と雌コネクタ90が完全嵌合状態になり、双方のコンタクト64、95も電気的に完全な接続状態となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコネクタ嵌合構造51は、スライダ70の組み付けが完了している状態では圧縮バネ83にわずかながら復元力が働いており、雄コネクタ60に組み付けられた状態で搬送された場合、搬送時の振動等により係合アーム部78がストッパアーム部73の係合面から外れたり、第2スライド部材76の後端面が係止アーム67の係止突起67aから外れる可能性がある。
従って、嵌合操作前に第1スライド部材71が抜け落ちたり、第2スライド部材76がアウタハウジング61の後部へ勝手に移動してしまい、係止部77がハウジングロック68の下面に入り込んで、ロックアーム66が嵌合操作時に撓めなくなるという問題があった。
【0016】
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであり、一組の雌雄コネクタの嵌合操作時に中途嵌合状態が確実に検知されると共に、嵌合作業中に嵌合操作ができなくなるようなことがないコネクタ嵌合構造を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる上記課題は、下記1)〜3)項に記載したコネクタ嵌合構造によって解決することができる。
1)相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの内、前方に開口したインナハウジングと該インナハウジングを覆いスライダを摺動可能に装着するアウタハウジングとから構成され、前記インナハウジング上の前端にハウジングロックを備えたロックアームが設けられた一方のコネクタと、ハウジング上に前記スライダに衝き当たる押圧リブを備え、該押圧リブ先端の対向した両側部に前記ロックアームを撓ませ、かつ前記ハウジングロックを係合する一対の係合突起が設けられた他方のコネクタと、前記スライダが前記アウタハウジング内を軸方向に摺動する第1スライド部材と、該第1スライド部材後方に係合される第2スライド部材と、該第2スライド部材内に保持され、かつ前記第1、第2スライド部材を互に離反させる方向に弾性力が働く弾性部材とから構成されているコネクタ嵌合構造において、
前記第2スライド部材が、前記一方のコネクタのアウタハウジングの裏面に設けられた第1係合部に係合する可撓性の第1係合アームと、同じく前記アウタハウジングに設けられた第2係合部に係合する可撓性の第2係合アームとを備え、前記雌雄コネクタの嵌合操作時に前記第1スライド部材と第2スライド部材が前記弾性部材の反発力に抗して接近する際、前記第1スライド部材が、前記第1係合アームの係合状態を解除し、かつ該第1係合アームを逃がすスライド溝を備えると共に、前記第2スライド部材の前記第2係合アームの係合状態が前記他方のコネクタの前記ハウジング先端部により解除されることを特徴とするコネクタ嵌合構造。
【0018】
2)前記第2スライド部材が、その前端部に前記ハウジングロックの下方変位を押さえる係止部を備え、該係止部の後端面に後方下がりの傾斜面が設けられている。
3)前記第2スライド部材が、前記第1スライド部材の係止補助面に係止される平板状の係止補助アームを備えている。
【0019】
上記構成のコネクタ嵌合構造によれば、第2スライド部材が、一方のコネクタのアウタハウジングの裏面に設けられた第1係合部に係合する可撓性の第1係合アームを備えているので、他方のコネクタのハウジングが一方のコネクタに嵌入して、他方のコネクタの係合突起がハウジングロックを押し下げた後、スライド溝内に第1係合アームの先端部分を逃がさない限り第1係合アームは第1係合部から解除されない。
従って、第2スライド部材はハウジングロックが押し下げられる前に振動等により勝手に後退するようなことはなく、雌雄コネクタの嵌合操作ができなくなるようなことがないので、雌雄コネクタの信頼性を向上させることができる。
【0020】
また、第2スライド部材が、一方のコネクタの前記アウタハウジングに設けられている第2係合部に係合する可撓性の第2係合アームを備えているので、他方のコネクタのハウジング先端により第2係合アームが第2係合部から外されるまで、即ちハウジングロックが他方のコネクタの係合突起に係合される直前まで、第2スライド部材は振動等で係合状態が解除されるようなことはない。
従って、完全嵌合直前までは弾性部材の弾性力は高く保たれているから、中途嵌合状態で嵌合力を弛めれば他方のコネクタを確実にかつ強力に離反することができ、雌雄コネクタの信頼性を一層向上させることができる。
【0021】
また、前記第2スライド部材が、その前端部にハウジングロックの下方変位を押さえる係止部を備え、該係止部の後端面に後方下がりの傾斜面が設けられているので、ハウジングロックが係止部の後端面を弾性部材の大きな弾性力により滑らかに滑り上って他方のコネクタの係合突起に係合される。
従って、比較的小さな低嵌合力で完全嵌合が確実に行われるから、雌雄コネクタの信頼性をより一層向上させることができる。
【0022】
さらに、前記第2スライド部材が、第1スライド部材の係止補助面に係止される平板状の係止補助アームを備えているので、第1スライド部材に安定的に係合され、振動等により第1スライド部材から外れるようなことはなく、スライダの信頼性を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のコネクタ嵌合構造の一実施形態を図1乃至図8に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のコネクタ嵌合構造の一実施形態を示す縦断面図、図2は図1におけるスライダの分解斜視図、図3は図1における雌雄コネクタハウジングの斜視図、図4は図1における嵌合開始時の作動説明図、図5は図1における嵌合途中の作動説明図、図6は図1におけるさらに嵌合が進んだ状態を示す作動説明図、図7は図1における嵌合完了時の縦断面図、図8は図1における係止部の後端面の傾斜状態を示す説明図である。
【0024】
図1乃至図3に示すコネクタ嵌合構造1は、相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの内、一方のコネクタとしての雄コネクタ10にはソケットコンタクト14を嵌入し前方に開口したインナハウジング12と、該インナハウジング12の上部にスライダ20を摺動可能に装着すると共に、インナハウジング12を覆うフード状のアウタハウジング11とから構成されている。
前記インナハウジング12上には嵌合方向の軸線に沿って設けられた可撓性を有するロックアーム16が、前端に鈎状のハウジングロック18を備え、該ロックアーム16の中央上部には嵌合解除時に操作する押圧部19が設けられている。
【0025】
さらに詳しくは、上記インナハウジング12の上面とアウタハウジング11の上面裏側との間はスライダ収容部13が形成されており、その両側端のハウジング内壁にはスライダ20の両側端部を案内するガイド溝15が設けられている。また、ロックアーム16とアウタハウジング11内壁との間にスライダ20を挿入するための側方空間13aが設けられている。また、ロックアーム16およびハウジングロック18の間には挿通空間16aが設けられており、インナハウジング12の外周にはシール部材12a(図4参照)が被せられている。
さらに、アウタハウジング11の裏面には、後述する第1係合アーム28を係合する第1係合部46が設けられ、後述する第2係合アーム47に係合する第2係合部48が設けられている。
【0026】
上記スライダ20は、アウタハウジング11内を軸方向に摺動する第1スライド部材21と、該第1スライド部材21後方に係合される第2スライド部材26と、該第2スライド部材26内に保持され、第1、第2スライド部材21、26を互に離反させる方向に弾性力が働く弾性部材としての圧縮バネ33とから構成されている。
【0027】
上記第1スライド部材21は、後方に延設されると共に圧縮バネ33の一方端と当接する一対のストッパアーム部23と、該一対のストッパアーム部23を前端部で連結する連結部24とから成り、該連結部24の前端部下方には後述する雌コネクタ40側の押圧リブ42が当接する当接部25が設けられている。また、ストッパアーム部23の上部には後述する係止補助アーム49を係止するための係止補助面23aが設けられている。
また、雌雄コネクタの嵌合操作時に第1、第2スライド部材21、26が接近する際、後述する第1係合アーム28の先端部分を逃がすためのスライド溝22が連結部24の後端部に設けられている。
【0028】
上記第2スライド部材26は、前端下部にハウジングロック18の下方向変位を押さえる係止部27が前方に延設され、中央上部に嵌合解除時に操作するための離脱防止部29が設けられ、スライダ20のアウタハウジング11への装着時には前述した押圧部19を覆うようになる。また、雌雄コネクタ10、40の嵌合時に雌コネクタ40の後述する押圧リブ42が干渉しないように、一対の係止部27、27間には切欠き部27aが設けられている。
また、、嵌合解除時に第2スライド部材26を前方に移動させることでロックアーム16の押圧部19に当接して、該ロックアーム16を下方に撓ませてハウジングロック18の係合状態を解除させるための解除突起50が離脱防止部29の前端下面に設けられている。
また、第1スライド部材21の係止補助面23aに係止される係止補助突起49aを前端下面に有し、平板状で可撓性を有する一対の係止補助アーム49を備えている。また、係止部27の後端面に後方下がりの傾斜角βの傾斜面30が設けられている(図8参照)。
【0029】
さらに、第2スライド部材26は、アウタハウジング11の裏面に設けられた第1係合部46に係合される鉤状の第1係止突起28aを前端に有し、可撓性を有する一対の第1係合アーム28と、アウタハウジング11に設けられた第2係合部48に係合される鉤状の第2係止突起47aを前端に有し、可撓性を有する第2係合アーム47を備えている。
【0030】
また、他方のコネクタとしての雌コネクタ40のハウジング41内には、ピンコンタクト45が嵌合方向に突出しており、ハウジング41上の外壁中央部分には、前述した第1スライド部材21の当接部25に突き当たる押圧リブ42が嵌合方向に沿って延設されている。また、押圧リブ42先端の対向した両側部にはロックアーム16を撓ませ、ハウジングロック18を係合する一対の係合突起43が設けられている。
【0031】
次に、上述した構成のコネクタ嵌合構造1の嵌合作用を説明する。先ず、図2に示すように第2スライド部材26の両側に圧縮バネ33をセットした後、第1スライド部材21のストッパアーム部23を当接させると、係止補助面23aに係止補助アーム49の係止補助突起49aが係止されることでスライダ20の組み付けが完了する。
【0032】
次に、図3に示したようにアウタハウジング11のガイド溝15に沿ってスライダ収容部13内にスライダ20の第1スライド部材21の連結部24の前端面が面一になるまで挿入する。すると、図1に示したように第2スライド部材26の第1係合アーム28の第1係止突起28aがアウタハウジング11の第1係合部46に係止されると共に、第2係合アーム47の第2係止突起47aが第2係合部48に係止される。
従って、第2スライド部材26は、一対の第1係合アーム28と第2係合アーム47の計3箇所で雄コネクタ10のアウタハウジング11に係止されるので、アウタハウジング11の第1、第2係合部46、48から第1、第2係合アーム28、47が外れて後方に移動するようなことはない。
【0033】
次に、図4に示すように雌コネクタ40のハウジング41の内壁が雄コネクタ10のインナハウジング12の外周に案内されるように挿入されると、押圧リブ42の先端は第1スライド部材21の当接部25に当接されると共に、第2スライド部材26の係止部27はハウジング41上面に滑入される。
【0034】
次に、図5に示すように嵌合が進むと、第2スライド部材26はその位置を保持されたまま第1スライド部材21のみが圧縮バネ33の弾性力に抗して雌コネクタ40の押圧リブ42に押圧され、圧縮バネ33を縮めながらスライダ収容部13内の後方へ移動する。すると、係合突起43はハウジングロック18を押下げるのでロックアーム16は下方へ撓む。
【0035】
次に、図6に示すように更に嵌合が進むと、第1係合アーム28は第1係合部46から解除されてスライド溝22内に逃げるようにもぐり込むと共に、第2係合アーム47も雌コネクタ40のハウジング41先端部に押圧されて第2係合部48から解除され、圧縮バネ33の弾性力により係止部27の傾斜面30はハウジングロック18先端を後方へ押圧する。
この段階で、仮に雌コネクタ40の嵌合力を解除すると、第1スライド部材21は圧縮バネ33の弾性力によって前方へ押圧されているから当接部25及び押圧リブ42を介して雌コネクタ40が離反方向に押し戻される。また、コネクタ嵌合が完了していないと、ロックアーム16上の押圧部19が第2スライド部材26の離脱防止部29にほぼ覆われているので不完全嵌合であることを目視でも検知できる。
【0036】
次に、図7に示すように雌コネクタ40が嵌合方向に更に押されると、下方へ撓んでいるロックアーム16は元の位置に復帰すると共に、ハウジングロック18は係合突起43に係合される。すると、係止部27がハウジングロック18から解除されるので、圧縮バネ33の弾性力により第2スライド部材26は雄コネクタ10の後部へ移動する。この時、係止部27はハウジングロック18の下面に潜り込むので、ハウジングロック18は係合突起43に係合されたまま撓めない状態にロックされる。
従って、雌雄コネクタ10、40は完全嵌合状態となり、振動等により嵌合状態が解除されるようなことはない。また、第2スライド部材26の離脱防止部29はロックアーム16上部の押圧部19より後方へ離れているので、目視により完全嵌合状態であることが検知できる。また、圧縮バネ33の反発力が急減する節度感でも完全嵌合状態を検知できる。
【0037】
ところで、図8(a) に示したように上記係止部27の後端面が垂直壁又は傾斜角α°だけ前方下がりに傾いていると、図6に示したように後端面はハウジングロック18先端を圧縮バネ33の弾性力で押圧しているので、下方へ撓んでいたロックアーム16が自らの復元力で上方へ戻り係合突起43に係合されることができなくなる。
従って、係止部27の後端面は、図8(b) に示したように後方下がりの傾斜角β°だけ傾いた傾斜面30が設けられていると、下方へ撓んでいたロックアーム16がこの傾斜面30に沿って上方へ戻り係合突起43に係合されるので、低嵌合力で嵌合操作を進めることができる。
【0038】
上述したように本実施形態におけるコネクタ嵌合構造によれば、上記雄コネクタ10のアウタハウジング11の裏面に設けられた第1係合部46に係合し、前端に第1係止突起28aを有する第1係合アーム28があるので、雌コネクタ40のハウジング41が雄コネクタ10に嵌入して係合突起43がハウジングロック18を押し下げた後、スライド溝22内に第1係合アーム28を逃さない限り、該第1係合アーム28は第1係合部46から解除されない。
従って、第2スライド部材26はハウジングロック18が押し下げられる前に振動等によりアウタハウジング11から外れてハウジング後方に後退するようなことはなく、雌雄コネクタ10、40相互の嵌合操作を確実に行うことができ、雌雄コネクタ10、40の信頼性を向上させることができる。
【0039】
また、第2スライド部材26には前端に第2係止突起47aを有する第2係合アーム47を備えると共に、第2係合部48が雄コネクタ10のアウタハウジング11に設けられているので、雌コネクタ40のハウジング41先端により第2係合アーム47が外されるまで、即ちハウジングロック18が雌コネクタ40の係合突起43に係合される直前までは第2スライド部材26は振動等によりアウタハウジング11から外れてハウジング後方に後退するようなことはない。
従って、完全嵌合直前まで圧縮バネ33は圧縮されているので、その反発力は強く保たれており、中途嵌合状態で嵌合力を弛めれば雌コネクタ40を確実に離反方向に押し出すことができ、雌雄コネクタ10、40の信頼性を一層向上させることができる。
【0040】
さらに、第2スライド部材26に設けられた係止部27の後端面に後方下がりに傾斜角β°だけ傾いた傾斜面30が設けられているので、雌雄コネクタ10、40の完全嵌合直前に、ハウジングロック18が係止部27の後端面を圧縮バネ33の弾性力が加わった状態のまま傾斜面30に沿って滑らかに上方に戻って、雌コネクタ40の係合突起43に係合される。従って、雌雄コネクタ10、40の完全嵌合が確実に行われるから、雌雄コネクタ10、40の信頼性をより一層向上させることができる。
【0041】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでないことはいうまでもなく、種々な実施形態に適用することが可能である。例えば、本実施形態ではスライダ20は雄コネクタ10側に収容されていたが、雌コネクタ40側に収容することも可能である。
また、ロックアーム16や第1係合アーム28が各々一対ずつ設けられていたが、1本であっても対応できる。また、第2係合アーム47は必ずしも1本ではなく、一対であっても差支えない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のコネクタ嵌合構造によれば、第2スライド部材が、一方のコネクタのアウタハウジングの裏面に設けられた第1係合部に係合する可撓性の第1係合アームと、同じくアウタハウジングに設けられた第2係合部に係合する可撓性の第2係合アームとを備え、雌雄コネクタの嵌合操作時に第1スライド部材と第2スライド部材が弾性部材の反発力に抗して接近する際、第1スライド部材が、第1係合アームの係合状態を解除し、かつ該第1係合アームを逃がすスライド溝を備えると共に、第2スライド部材の第2係合アームの係合状態が他方のコネクタのハウジング先端部により解除される。
従って、他方のコネクタのハウジングが一方のコネクタのアウタハウジング内に嵌入して、スライド溝内に第1係合アームが逃げない限り第1係合アームは第1係合部から解除されることはない。よって、雌雄コネクタの嵌合操作ができなくなるようなことはなく、雌雄コネクタの信頼性を向上させることができる。
【0043】
また、他方のコネクタのハウジング先端により第2係合アームが外されるまで、即ちハウジングロックが他方のコネクタの係合突起に係合される直前までは第2スライド部材は振動等によりアウタハウジングから外れてハウジング後方に後退するようなことはない。従って、完全嵌合直前までは弾性部材の弾性力により中途嵌合状態で嵌合力を弛めれば双方の雌雄コネクタを確実に離反方向に押し戻すことができる。よって、雌雄コネクタの信頼性を一層向上させることができる。
【0044】
また、前記コネクタ嵌合構造において、好ましくは前記第2スライド部材が、その前端部にハウジングロックの下方変位を押さえる係止部を備え、該係止部の後端面に後方下がりの傾斜面が設けられていると、雌雄コネクタの完全嵌合直前に、ハウジングロックが係止部の後端面の傾斜面に沿って上方に戻って他方のコネクタに係合される。従って、雌雄コネクタの嵌合操作が低挿入力で行われると共に、雌雄コネクタの完全嵌合が確実に行われるので、雌雄コネクタの信頼性を一層向上させることができる。
【0045】
さらに、前記コネクタ嵌合構造において、好ましくは前記第2スライド部材が、第1スライド部材の係止補助面に係止される平板状の係止補助アームを備えていると、第1スライド部材に安定的に係合され、振動等により第1スライド部材から外れるようなことを確実に防止することができ、スライダの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ嵌合構造の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるスライダの分解斜視図である。
【図3】図1における雄コネクタ及び雌コネクタ要部の斜視図である。
【図4】図1における嵌合開始時の作動説明図である。
【図5】図1における嵌合途中の作動説明図である。
【図6】図1におけるさらに嵌合の進んだ状態の作動説明図である。
【図7】図1における嵌合完了時の作動説明図である。
【図8】図1における係止部の後端面の傾斜面を示す説明図である。
【図9】従来のコネクタ嵌合構造の一例を示す分解斜視図である。
【図10】図9における嵌合開始時の作動説明図である。
【図11】図9における嵌合途中の作動説明図である。
【図12】図9における嵌合完了時の作動説明図である。
【符号の説明】
1 コネクタ嵌合構造
10 一方のコネクタ(雄コネクタ)
11 アウタハウジング
12 インナハウジング
16 ロックアーム
18 ハウジングロック
19 押圧部
20 スライダ
21 第1スライド部材
22 スライド溝
23 ストッパアーム
23a 係止補助面
24 連結部
25 当接部
26 第2スライド部材
27 係止部
28 第1係合アーム
28a 第1係止突起
29 離脱防止部
30 傾斜面
33 弾性部材(圧縮バネ)
40 他方のコネクタ(雌コネクタ)
41 ハウジング
42 押圧リブ
43 係合突起
46 第1係合部
47 第2係合アーム
47a 第2係止突起
48 第2係合部
49 係止補助アーム
49a 係止補助突起

Claims (3)

  1. 相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの内、前方に開口したインナハウジングと該インナハウジングを覆いスライダを摺動可能に装着するアウタハウジングとから構成され、前記インナハウジング上の前端にハウジングロックを備えたロックアームが設けられた一方のコネクタと、
    ハウジング上に前記スライダに衝き当たる押圧リブを備え、該押圧リブ先端の対向した両側部に前記ロックアームを撓ませ、かつ前記ハウジングロックを係合する一対の係合突起が設けられた他方のコネクタと、
    前記スライダが前記アウタハウジング内を軸方向に摺動する第1スライド部材と、該第1スライド部材後方に係合される第2スライド部材と、該第2スライド部材内に保持され、かつ前記第1、第2スライド部材を互に離反させる方向に弾性力が働く弾性部材とから構成されているコネクタ嵌合構造において、
    前記第2スライド部材が、前記一方のコネクタのアウタハウジングの裏面に設けられた第1係合部に係合する可撓性の第1係合アームと、同じく前記アウタハウジングに設けられた第2係合部に係合する可撓性の第2係合アームとを備え、
    前記雌雄コネクタの嵌合操作時に前記第1スライド部材と第2スライド部材が前記弾性部材の反発力に抗して接近する際、前記第1スライド部材が、前記第1係合アームの係合状態を解除し、かつ該第1係合アームを逃がすスライド溝を備えると共に、前記第2スライド部材の前記第2係合アームの係合状態が前記他方のコネクタの前記ハウジング先端部により解除されることを特徴とするコネクタ嵌合構造。
  2. 前記第2スライド部材が、その前端部に前記ハウジングロックの下方変位を押さえる係止部を備え、該係止部の後端面に後方下がりの傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ嵌合構造。
  3. 前記第2スライド部材が、前記第1スライド部材の係止補助面に係止される平板状の係止補助アームを備えていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ嵌合構造。
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