JP3726307B2

JP3726307B2 - Gas-liquid contact device and method

Info

Publication number: JP3726307B2
Application number: JP09730995A
Authority: JP
Inventors: 武大原; 康夫鈴木; 明雄岡上
Original assignee: JGC Corp
Current assignee: JGC Corp
Priority date: 1995-04-21
Filing date: 1995-04-21
Publication date: 2005-12-14
Anticipated expiration: 2020-12-14
Also published as: JPH08290047A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、気液接触装置および方法に関する。本発明は、液中の成分によりガス中の特定の成分を吸収するための装置、たとえばガス精製装置、気液反応装置など広い用途を有する。
【０００２】
【従来の技術】
気液接触装置たとえば吸収装置には、充填塔や棚段塔をはじめとして種々の装置があるが、一般に流通させ得るガス速度に制限があるため処理できるガス流量は多いといえず、また圧力損失も大きい。従来の装置によるときは、それ自身は圧力をもたない大量のガスを処理しようとする場合、装置の径を大きくしたり、ブロアを使用したりする必要があり、工業的実施は不利である。
【０００３】
出願人はさきに、充填物や棚段を用いない気液接触装置として、吸収液槽中に両脚を入れた倒立Ｕ字型のガス流路の一方の脚内に、吸収液の供給口を設置し、ガス流に吸収液の滴を同伴させて移動させ、その間に吸収を行なう、上昇並列型の装置を開発した。
【０００４】
この装置はガス空塔速度が高い方がむしろ好ましく、従ってガス処理量を大きくでき、しかも接触効率が高い上、塔内にスケールの付着がないなどの利点をもつ。
【０００５】
ところが、この上昇並列型の気液接触は、圧力損失が３００〜５００mmＨ₂Ｏと高いため、処理すべきガスが圧力をもたない場合は、ブースターなどを用いなければならない。従って、圧力のほとんどない大量のガスを気液接触により処理する装置の出現が要望されていた。
【０００６】
特開昭４７−１０１０９は、適当な間隔を置いて垂下した多数の「多重ストランドワイヤ」を液が伝わって流下するようにし、この流下する液体とガスとを接触させることを提案している。この接触法は、この多重ストランドワイヤ材の間を通過する際のガスの圧力損失が少ないという点で、すぐれた手法である。
【０００７】
しかし、このワイヤに保持してガスと接触する液の量は、接触を行なう空間の容積に対して小さく、気液の接触面積も大きくすることができないという難点がある。気液接触によりガス吸収を行なう場合、装置の気液接触空間内に存在しガスと接触し得る液量を増大し接触面積を広くすることは、とくに大容量のガスの処理を行なう場合や高い吸収率を実現したい場合には、切実な要求である。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の一般的な目的は、上記の要望にこたえて、ガスの圧力損失を小さく、かつガスと接触する液量を増大させ接触面積を拡大した気液接触装置と、それを使用する気液接触方法を提供することにある。
【０００９】
本発明の特定の、また実際的な目的は、流通ガスの速度を速く、かつ圧力損失は少くして、吸収効率に関しては既知の装置に遜色なく、建設および運転に過大の費用を要しない気液接触吸収装置と、それを使用する気液接触方法を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の気液接触装置は、図１ないし図７に示すように、ガスの入口（７Ａ）および出口（７Ｂ）を有する容器（１）内に、太さ１〜１０mmの棒状部材（６１）を複数本、縦方向に一定の間隔を保つように平行に配列して、ガスの入口から出口にわたり連続した、ガスの流れ方向に平行な面を有する縦スダレ（６）を形成し、棒状部材の上部に液（９）を供給する手段（２）を設け、棒状部材を伝わって流下する液が隣接棒状部材間で図７に示すように液膜（９１）を形成して、液の流下の方向に対して交差する方向に流れてくるガスと接触するように構成した装置である。
【００１１】
この装置のスダレを形成するものは、中実の棒に限らず中空のパイプであっても同等の効果を奏するものであればよく、「棒状部材」の語はパイプをも含む。
【００１２】
図１において、（４）は下部液溜りである。これは、装置によっては必ずしも必要なものではない。
【００１４】
図１〜４に示した装置は、スダレの上部に液を供給する手段として、容器内の上部に、直線状のスリット（５１）が底部に開口する分散板（５）である液分配器を設け、縦スダレ（６）の上端がこのスリット（５１）内に存在するように形成した上部液溜り（２）である。
【００１５】
また、これらの図に示した装置では、棒状部材を、容器内で、ガスの入口から出口にわたり連続した流れ方向に平行な面を形成するように配列してある。これに対し、図８に示すように、棒状部材を、容器内で、ガスの入口から出口までを複数箇に分けた（図８の例では３箇のブロックに分けてある）流れ方向に平行な面を形成するように配列することも可能であり、装置構成の部分によりこの態様を採用するとよい。
【００１６】
必要により、図１に示したように、容器底部に流下した液の一部または全部を上記の液供給手段に循環させるポンプ（８）をそなえるとよい。
【００１７】
縦スダレを形成するに当っては、図５および図６に示すように、棒状部材（６１）のそれぞれに所定の間隔で直径方向、つまり中心を通る孔（６２）を設け、それらの孔に固定部材として糸（６３）を通せばよい。棒状部材の外周に糸を回して固定すると、液膜の形成が不安定になって好ましくない。
【００１８】
本発明の気液接触装置は、モジュールを複数箇組み合わせた形態にすることができる。すなわち、図９に示すように、函体の容器（１）の上部に、少なくとも１本の直線状のスリット（５１）を有する分散板（５）を設けて液供給手段とし、このスリットに各棒状部材（６１）の上端を挿入し、容器の下部において各棒状部材の下端を固定し、函体の頂板（１１）および底板（１２）の対応する位置に液の流通孔（１３）を設けてモジュールを構成し、このモジュールを２箇以上積み重ねて装置を建設する形態である。
【００１９】
棒状部材は、適宜の接触させるガスおよび液体との関係において適切な材料で製作する。直径は、太すぎるとガスの通過に伴う圧力損失が高くなり、一方、細すぎると流せる液量が少なくなり液膜の形成も難しくなる上、スダレの強度も弱くなる。そこで１〜１０mmの範囲内で選択するが、好適なのは一般に２〜５mmである。棒状部材の太さとそれを配列する間隔とは、液下させる液の操業温度における粘度を中心とする条件に応じて、決定する。間隔は、０．５〜３mmが好ましい。必要により多少の実験を行なうことにより、当業者は容易に最適の態様を決定できるであろう。
【００２０】
上記の気液接触装置を使用して実施する本発明の気液接触方法は、図１〜７に示したように、容器（１）内部において、棒状部材（６１）を複数本、縦方向にある間隔をもって平行に配列して、ガスの入口から出口にわたり連続した、流れ方向に平行な面を形成するように棒状部材を並べて形成した縦スダレ（６）の棒状部材の上部から液（９）を供給し、縦スダレ上に、それを形成する隣接棒状部材間に流下する実質上単一な平面状をなす液膜（９１）を形成させ、この液膜の面に平行であって、液の流下の方向に対しては交差する方向にガスを流通させ、気液接触を行なわせることからなる。
【００２１】
【作用】
本発明を代表的な適用例である気液接触吸収について説明すれば、前述の上昇並流型の気液接触吸収装置において圧力損失が大きいのは、ガスが吸収液を上向きに同伴し、エネルギーを消費するためである。これを解消するには、気液を並流下降させる、つまり液を自重で落下させガスに液を運ばせなければよいわけであるが、そうすると液滴の落下が速やかになって塔内の液ホールドアップが減少するために吸収効率が低下し、高い塔を用意しなければならなくなる。
【００２２】
前掲の特開昭４７−１０１０９の発明に従って吸収液がワイヤを伝わって流下するようにすれば、自然落下にくらべ液の落下速度が遅くなり、塔内の液ホールドアップの増加がはかれ、接触効率が高まる。また、吸収液がこのワイヤを中心に液柱を形成されるわけであるが、液はワイヤを伝わり落ちるときにその表面が更新されて常に新鮮な液が露出するため、境膜抵抗を軽減することができる。
【００２３】
本発明に従って適宜の間隔をもって棒状部材を平行に配列した縦スダレを使用すれば、液は各棒状部材の表面を伝って流下すると同時に隣接棒状部材間において液膜を形成して流下するから、ガスに接触する液の表面積は大きくなる。また、棒状部材表面を伝わる液の流下と棒状部材の間の液膜としての液の流下とは速度に差が出るから、棒状部材の表面を含めた全液膜内での液の撹拌は激しく行なわれる。このため、液のホールドアップはさらに増大するとともに、液面の更新はいっそう激しく行なわれ、気液接触効果がより高くなる。スダレの代りに板状体を用いた場合、流下する液が偏流しやすく、液膜を全体にわたって均一に形状し保持することは難しい。
【００２４】
既存の気液接触装置と本発明の装置との運転条件を比較してみると、つぎのようになる。
【００２５】

【００２６】
【実施例１】
図１に示した装置を構成した。縦０．２ｍ×横２．０ｍ×高さ１．０ｍの気液接触空間を有し、上部に幅３mmのスリットを２５mmピッチで均一に設けた分散板を置いて、上部液溜りを形成した。一方、直径３mm×長さ１ｍの塩ビ樹脂製パイプを１ｍあたり２５０本等間隔に配列して（従って、線条の間隔は１mmとなる）、縦スダレ状に形成した。このようにして用意したスダレの上端を上記のスリットに挿入して固定した。
【００２７】
分散板上の上部液溜りに水を供給し、液がスダレを伝わって流下するようにした。流量は、スダレ幅１ｍあたり平均６００kg／hrであった。
【００２８】
下記の組成（容量％）の模擬ガス
ＣＯ₂：３．２％、Ｏ₂：１７．２％
ＣＯ：０．６％
ＨＣｌ: １５００ppm
Ｎ₂：残部
を上記の気液接触装置の一方の側面から入れて、他方の側面から出る交叉流の形で、線速度１．０ｍ/secで流通させた。ガス圧力は、装置入口で０．０００１kg/cm²・Ｇ、出口で０kg/cm²・Ｇであった。
【００２９】
比較のため、上記の気液接触空間に、スダレに代えて厚さ１mm×縦／横とも１ｍの塩ビ樹脂の板を置いて板が３mmのスリットのほぼ中央に位置するように固定し、同じ条件で水を流して同じガスと接触させた。ガス中のＨＣｌの水による吸収除去の割合は、実施例で９２％、比較例では８１％であった。
【００３０】
【実施例２】
図８に示す構造の気液接触装置を建設した。この装置は、内部の幅が２２．５cm、高さ１ｍ、長さ４ｍの扁平な箱型の容器内に、実施例１で使用したものと同じスダレ、すなわち直径３mm×長さ１ｍの塩ビ樹脂製パイプを１ｍあたり２５０本等間隔に置いたものを、若干の間隔を設けて直列に３枚、並列に８枚ずつ（平行な各スダレの間隔は２５mmずつ）並べてある。
【００３１】
実施例１と同じガスを対象とし、その中のＨＣｌを水で吸収する処理に、上記の装置を使用した。処理条件と結果は、つぎのとおりである。
【００３２】
ガス流量：８００Ｎm³／hr
ＨＣｌ濃度：１５００ppm
液（水）流量：９６００kg／Hr
除去率：９９％（出口ＨＣｌ濃度１５ppm）
ガス圧力損失：１mmＨ₂Ｏ
本発明は上記の実施例に示した気液の系に限定されるものではなく、たとえば塩素化合物の合成において発生するガスの精製そのほか、化学プラントや精油所の各種のガスの精製、浄化に有用であるし、ボイラー排ガスの脱硫や脱硝等の処理にも適用することができる。
【００３３】
【発明の効果】
本発明の気液接触装置を用いれば、高い接触効率を低いガス圧力損失をもって達成でき、比較的大量に発生するが圧力をもたないガスを液体と接触させることによって、その中の成分を有利に吸収することができる。装置の構造は簡単であり建設費、運転費ともに低廉で済む。
【００３４】
本発明の装置は、ボイラー排ガスのような、燃焼ガスの煙道の途中に設置することができる。その場合は必要に応じて気液接触空間を複数箇に分け、かつそれらをガスが直列に通るように構成すれば、ガス流路断面を煙道の横断面とほぼ同じにした条件で、従って余分のガス圧力損失を招くことなく、排ガスの処理を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の気液接触装置を概念的に示すとともに、実施例１で用いた装置の構成を示す垂直方向の縦断面図。
【図２】図１の装置の垂直方向の横断面図。
【図３】図１の装置の水平方向の縦断面図。
【図４】図３の鎖線区画部分の拡大図。
【図５】縦スダレの構成を示す拡大側面図。
【図６】図５の縦スダレの、糸の通っている部分における断面図。
【図７】縦スダレ上に形成される液膜を説明する断面図。
【図８】本発明の気液接触装置の図１とは別の態様を示す、図１と同様な縦断面図。
【図９】本発明の気液接触装置のさらに別の態様を示す、図２に対応する横断面図。
【符号の説明】
１容器１１頂板１２底板１３流通孔
２液供給手段（上部液溜り）
３気液接触空間
４下部液溜り
５分散板５１スリット
６縦スダレ６１棒状部材６２孔６３糸
７Ａガス入口７Ｂガス出口
８ポンプ
９液９１液膜[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a gas-liquid contact apparatus and method. The present invention has a wide use such as a device for absorbing a specific component in a gas by a component in the liquid, such as a gas purification device or a gas-liquid reaction device.
[0002]
[Prior art]
Gas-liquid contact devices such as absorption devices include various devices such as packed towers and plate towers, but generally there are restrictions on the gas velocity that can be circulated, so it cannot be said that the gas flow rate that can be processed is large, and pressure loss Is also big. When using a conventional apparatus, it is necessary to increase the diameter of the apparatus or use a blower when processing a large amount of gas without pressure itself, which is disadvantageous for industrial implementation. .
[0003]
As a gas-liquid contact device that does not use packing or shelves, the applicant previously provided an absorption liquid supply port in one leg of an inverted U-shaped gas flow path with both legs in the absorption liquid tank. An ascending parallel type device has been developed that installs, moves a gas stream accompanied by a drop of absorption liquid, and absorbs the gas.
[0004]
In this apparatus, it is preferable that the gas superficial velocity is high, so that the gas throughput can be increased, the contact efficiency is high, and there is no adhesion of scale in the tower.
[0005]
However, this ascending parallel type gas-liquid contact has a high pressure loss of 300 to 500 mmH ₂ O, so if the gas to be treated has no pressure, a booster or the like must be used. Accordingly, there has been a demand for the appearance of an apparatus for treating a large amount of gas with almost no pressure by gas-liquid contact.
[0006]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 47-10109 proposes that the liquid flows down through a large number of “multi-strand wires” suspended at an appropriate interval, and the liquid and the gas flowing down are brought into contact with each other. This contact method is an excellent method in that the pressure loss of the gas when passing between the multi-strand wire materials is small.
[0007]
However, the amount of the liquid that is held on the wire and comes into contact with the gas is small with respect to the volume of the space in which the contact is made, and the gas / liquid contact area cannot be increased. When gas absorption is performed by gas-liquid contact, increasing the amount of liquid that exists in the gas-liquid contact space of the device and that can come into contact with the gas to increase the contact area is particularly high when processing large volumes of gas. It is an urgent requirement to achieve the absorption rate.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
A general object of the present invention is to meet the above-mentioned demands, a gas-liquid contact device in which the pressure loss of gas is reduced and the amount of liquid in contact with the gas is increased to increase the contact area, and the gas-liquid using the same It is to provide a contact method.
[0009]
A specific and practical object of the present invention is that the speed of the flow gas is high, the pressure loss is low, the absorption efficiency is comparable to known devices, and the construction and operation costs are not excessive. An object of the present invention is to provide a liquid contact absorption device and a gas-liquid contact method using the same.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As shown in FIGS. 1 to 7, the gas-liquid contact device of the present invention has a rod-like member (61) having a thickness of 1 to 10 mm in a container (1) having a gas inlet (7A) and an outlet (7B). Are arranged in parallel so as to maintain a constant interval in the longitudinal direction, and form a vertical thread (6) having a plane parallel to the gas flow direction, which is continuous from the gas inlet to the outlet. A means (2) for supplying the liquid (9) is provided on the top of the liquid, and the liquid flowing down through the rod-shaped member forms a liquid film (91) between adjacent rod-shaped members as shown in FIG. It is the apparatus comprised so that it might contact with the gas which flows in the direction which cross | intersects this direction.
[0011]
What forms the sag of this device is not limited to a solid rod, and any hollow pipe may be used as long as it has the same effect, and the term “bar-shaped member” includes a pipe.
[0012]
In FIG. 1, (4) is a lower liquid reservoir. This is not always necessary for some devices.
[0014]
The apparatus shown in FIGS. 1 to 4 has a liquid distributor, which is a dispersion plate (5) having a linear slit (51) opened at the bottom, as a means for supplying liquid to the top of the suddle. An upper liquid reservoir (2) formed so that the upper end of the vertical sled (6) exists in the slit (51).
[0015]
Moreover, in the apparatus shown in these drawings, the rod-shaped members are arranged in the container so as to form a plane parallel to the flow direction continuous from the gas inlet to the outlet. On the other hand, as shown in FIG. 8, the rod-shaped member is divided into a plurality of portions from the gas inlet to the outlet in the container (in the example of FIG. 8, divided into three blocks) parallel to the flow direction. It is also possible to arrange so as to form a flat surface, and this mode may be adopted depending on the part of the apparatus configuration.
[0016]
If necessary, as shown in FIG. 1, a pump (8) for circulating a part or all of the liquid flowing down to the bottom of the container to the liquid supply means may be provided.
[0017]
In forming the vertical sled, as shown in FIG. 5 and FIG. 6, holes (62) passing through the diameter direction, that is, the center are provided at predetermined intervals in each of the rod-shaped members (61). What is necessary is just to pass the thread | yarn (63) as a fixing member. If the thread is fixed around the outer periphery of the rod-shaped member, the formation of the liquid film becomes unstable, which is not preferable.
[0018]
The gas-liquid contact device of the present invention can be configured by combining a plurality of modules. That is, as shown in FIG. 9, a dispersion plate (5) having at least one linear slit (51) is provided on the upper part of the container (1) of the box to provide liquid supply means. The upper end of the rod-like member (61) is inserted, the lower end of each rod-like member is fixed at the lower part of the container, and the liquid circulation hole (13) is provided at the corresponding position of the top plate (11) and the bottom plate (12) of the box. The module is constructed, and two or more modules are stacked to construct a device.
[0019]
The rod-shaped member is made of an appropriate material in relation to the gas and liquid to be brought into contact with each other. If the diameter is too large, the pressure loss associated with the passage of gas increases. On the other hand, if the diameter is too small, the amount of liquid that can be flowed decreases and the formation of a liquid film becomes difficult. Therefore, a range of 1 to 10 mm is selected, but 2 to 5 mm is generally preferable. The thickness of the rod-shaped member and the interval at which it is arranged are determined according to the condition centered on the viscosity at the operating temperature of the liquid to be submerged. The interval is preferably 0.5 to 3 mm. By performing some experiments as necessary, those skilled in the art can easily determine the optimum mode.
[0020]
As shown in FIGS. 1 to 7, the gas-liquid contact method of the present invention implemented using the above-described gas-liquid contact device has a plurality of rod-like members (61) in the longitudinal direction inside the container (1). Liquid (9) from the top of the rod-shaped member of the vertical sudder (6), which is arranged in parallel with a certain interval and arranged in a row so as to form a plane parallel to the flow direction, continuous from the gas inlet to the outlet. And a liquid film (91) having a substantially single plane flowing down between adjacent rod-like members forming the liquid is formed on the vertical sled, and is parallel to the surface of the liquid film, The gas flows in a direction intersecting the direction of the flow of the gas and makes gas-liquid contact.
[0021]
[Action]
The gas-liquid contact absorption which is a typical application example of the present invention will be described. The large pressure loss in the above ascending co-current type gas-liquid contact absorption device is that the gas entrains the absorption liquid upward and the energy It is for consuming. In order to solve this problem, it is only necessary to lower the gas and liquid in parallel flow, that is, to drop the liquid by its own weight and transport the liquid to the gas. Since the hold-up is reduced, the absorption efficiency is reduced and a high tower must be prepared.
[0022]
If the absorbing liquid flows down along the wire according to the invention disclosed in the above-mentioned JP-A-47-10109, the falling speed of the liquid becomes slower than the natural falling, and the liquid hold-up in the tower is increased, and contact is made. Increases efficiency. In addition, the absorption liquid forms a liquid column around this wire, but when the liquid travels down the wire, its surface is renewed so that fresh liquid is always exposed, reducing the film resistance. be able to.
[0023]
According to the present invention, if vertical sleds in which rod-shaped members are arranged in parallel at appropriate intervals are used, the liquid flows down along the surface of each rod-shaped member and at the same time forms a liquid film between adjacent rod-shaped members. The surface area of the liquid that comes into contact with is increased. In addition, since there is a difference in speed between the flow of liquid that travels on the surface of the rod-shaped member and the flow of liquid as a liquid film between the rod-shaped members, stirring of the liquid in the entire liquid film including the surface of the rod-shaped member is intense. Done. For this reason, the liquid hold-up further increases, and the liquid level is renewed more vigorously, and the gas-liquid contact effect is further enhanced. When a plate-like body is used in place of the sudder, the flowing liquid tends to drift, and it is difficult to form and hold the liquid film uniformly throughout.
[0024]
A comparison of operating conditions between the existing gas-liquid contact device and the device of the present invention is as follows.
[0025]

[0026]
[Example 1]
The apparatus shown in FIG. 1 was constructed. An upper liquid reservoir was formed by placing a dispersion plate having a gas-liquid contact space of 0.2 m in length × 2.0 m in width × 1.0 m in height and slits with a width of 3 mm uniformly provided at the top at a pitch of 25 mm. . On the other hand, PVC resin pipes having a diameter of 3 mm and a length of 1 m were arranged at an equal interval of 250 pipes per meter (thus, the interval between the filaments was 1 mm), and formed into a vertical stripe shape. The upper end of the suddle thus prepared was inserted into the slit and fixed.
[0027]
Water was supplied to the upper liquid reservoir on the dispersion plate so that the liquid would flow down the sudder. The flow rate was an average of 600 kg / hr per 1 m of the width of the saddle.
[0028]
Simulated gas CO ₂ having the following composition (volume%): 3.2%, O ₂ : 17.2%
CO: 0.6%
HCl: 1500ppm
N ₂ : The remaining portion was introduced from one side of the gas-liquid contact device and circulated at a linear velocity of 1.0 m / sec in the form of a cross flow exiting from the other side. Gas pressure, 0.0001kg / cm ² · G in the apparatus inlet was 0kg / cm ² · G at the exit.
[0029]
For comparison, place a vinyl resin plate with a thickness of 1 mm × 1 m in both length and width in place of the sudder in the gas-liquid contact space, and fix it so that the plate is positioned at the approximate center of the 3 mm slit. The water was allowed to flow under the condition and contacted with the same gas. The rate of absorption and removal of HCl in the gas by water was 92% in the example and 81% in the comparative example.
[0030]
[Example 2]
A gas-liquid contact device having the structure shown in FIG. 8 was constructed. This device has the same suede as used in Example 1 in a flat box-shaped container having an internal width of 22.5 cm, a height of 1 m, and a length of 4 m, that is, a PVC resin having a diameter of 3 mm and a length of 1 m. 250 pipes made at an equal interval per meter are arranged in series at a slight interval, 3 in series and 8 in parallel (the interval between each parallel thread is 25 mm).
[0031]
The above-mentioned apparatus was used for the treatment of absorbing the HCl contained therein with water for the same gas as in Example 1. The processing conditions and results are as follows.
[0032]
Gas flow rate: 800 Nm ³ / hr
HCl concentration: 1500ppm
Liquid (water) flow rate: 9600kg / Hr
Removal rate: 99% (Exit HCl concentration 15 ppm)
Gas pressure loss: 1mmH ₂ O
The present invention is not limited to the gas-liquid system shown in the above-mentioned embodiment, and is useful for, for example, purification of gases generated in the synthesis of chlorine compounds, as well as purification and purification of various gases in chemical plants and refineries. It can also be applied to treatments such as desulfurization and denitration of boiler exhaust gas.
[0033]
【The invention's effect】
With the gas-liquid contact device of the present invention, high contact efficiency can be achieved with low gas pressure loss, and the components contained therein can be advantageously obtained by contacting a relatively large amount of gas that does not have pressure with the liquid. Can be absorbed into. The structure of the device is simple and the construction and operation costs are low.
[0034]
The apparatus of the present invention can be installed in the middle of a flue of combustion gas, such as boiler exhaust gas. In that case, if necessary, the gas-liquid contact space is divided into a plurality of parts, and if they are configured so that the gas passes in series, the gas flow path cross section is almost the same as the cross section of the flue, so The exhaust gas can be treated without incurring extra gas pressure loss.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical longitudinal sectional view conceptually showing a gas-liquid contact device of the present invention and showing the configuration of the device used in Example 1. FIG.
FIG. 2 is a vertical cross-sectional view of the apparatus of FIG.
3 is a longitudinal sectional view of the apparatus of FIG. 1 in the horizontal direction.
FIG. 4 is an enlarged view of a chain line section in FIG. 3;
FIG. 5 is an enlarged side view showing the configuration of vertical folding.
6 is a cross-sectional view of the vertical thread of FIG. 5 at a portion through which a thread passes.
FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining a liquid film formed on a vertical stripe.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view similar to FIG. 1, showing an aspect different from FIG. 1 of the gas-liquid contact device of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 2, showing still another embodiment of the gas-liquid contact device of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Container 11 Top plate 12 Bottom plate 13 Flow hole 2 Liquid supply means (upper liquid reservoir)
3 Gas-Liquid Contact Space 4 Lower Liquid Pool 5 Dispersion Plate 51 Slit 6 Vertical Sudder 61 Bar-Shaped Member 62 Hole 63 Thread

7A Gas Inlet

7B Gas Outlet 8 Pump 9 Liquid 91 Liquid Film

Claims

ガスの入口および出口を有する容器内に、太さ１〜１０mmの棒状部材を複数本、縦方向に一定の間隔を保つように平行に配列して縦スダレを形成し、棒状部材の上部に液を供給する手段を設け、棒状部材を伝わって流下する液が隣接棒状部材間で液膜を形成して、液の流下の方向に対して交差する方向に流れてくるガスと接触するように構成した気液接触装置。In a container having a gas inlet and an outlet, a plurality of rod-shaped members having a thickness of 1 to 10 mm are arranged in parallel so as to maintain a constant interval in the vertical direction to form a vertical sled, and a liquid is formed on the upper portion of the rod-shaped member. The liquid flowing down through the rod-shaped member forms a liquid film between the adjacent rod-shaped members, and is in contact with the gas flowing in the direction intersecting the liquid flowing direction. Gas-liquid contact device.

棒状部材の上部に液を供給する手段が、容器内の上部に、直線状のスリットが底部に開口する液分配器を設け、各棒状部材の上端がこのスリット内に存在するように形成した上部液溜りである請求項１の気液接触装置。The means for supplying the liquid to the upper part of the rod-shaped member is provided with a liquid distributor with a linear slit opening at the bottom in the upper part of the container, and the upper part formed so that the upper end of each rod-shaped member exists in this slit The gas-liquid contact device according to claim 1, which is a liquid reservoir.

棒状部材を、容器内で、ガスの入口から出口にわたり連続した流れ方向に平行な面を形成するように配列した請求項１の気液接触装置。The gas-liquid contact device according to claim 1, wherein the rod-like members are arranged in the container so as to form a plane parallel to the flow direction continuous from the gas inlet to the outlet.

棒状部材を、容器内で、ガスの入口から出口までを複数箇に分けた流れ方向に平行な面を形成するように配列した請求項１の気液接触装置。The gas-liquid contact device according to claim 1, wherein the rod-like members are arranged in the container so as to form a plane parallel to the flow direction divided into a plurality of portions from the gas inlet to the outlet.

容器底部に流下した液の一部または全部を上記の液供給手段に循環させるポンプをそなえてなる請求項１の気液接触装置。The gas-liquid contact device according to claim 1, further comprising a pump for circulating a part or all of the liquid flowing down to the bottom of the container to the liquid supply means.

縦スダレを形成する棒状部材に所定の間隔で直径方向の孔を設け、それらの孔に固定部材を通して形成したスダレを使用する請求項１の気液接触装置。The gas-liquid contact device according to claim 1, wherein the rod-shaped member forming the vertical sled is provided with diametrical holes at predetermined intervals, and the sled formed through the fixing member in these holes is used.

函体の容器の上部に、少なくとも１本の直線状のスリットを有する分散板を設けて液供給手段とし、このスリットに各棒状部材の上端を挿入し、容器の下部において各棒状部材の下端を固定し、函体の頂板および底板の対応する位置に液の流通孔を設けてモジュールを構成し、このモジュールを２箇以上積み重ねて装置を建設する請求項１〜５のいずれかの気液接触装置。A dispersion plate having at least one linear slit is provided on the upper part of the container of the box to serve as a liquid supply means. The upper end of each bar-like member is inserted into this slit, and the lower end of each bar-like member is placed at the lower part of the container. The gas-liquid contact according to any one of claims 1 to 5, wherein the module is constructed by fixing and forming a module by providing liquid flow holes at corresponding positions on the top plate and bottom plate of the box, and stacking two or more modules. apparatus.

容器内部において、棒状部材を複数本、縦方向にある間隔をもって平行に配列して形成した縦スダレの上部から液を供給し、縦スダレ上に、それを形成する隣接棒状部材間に流下する実質上単一な平面状をなす液膜を形成させ、この液膜の面に平行であって、液の流下の方向に対しては交差する方向にガスを流通させ、気液接触を行なわせることからなる気液接触方法。Inside the container, liquid is supplied from the upper part of the vertical sled formed by arranging a plurality of bar-shaped members in parallel with a certain interval in the vertical direction, and flows down between the adjacent bar-shaped members forming the liquid on the vertical sled. A liquid film having a single flat surface is formed, and a gas is circulated in a direction parallel to the surface of the liquid film and intersecting the flow direction of the liquid, and gas-liquid contact is performed. A gas-liquid contact method comprising: