JP3725058B2 - プラスチック静電分離設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リサイクルプラスチックをプラスチック片に破砕後、種類ごとに分離して再利用に供するプラスチック静電分離設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回収されたプラスチックを洗浄後、所定の大きさに破砕して洗浄・乾燥し、これらプラスチック片を種類別に分離する分離装置としては、プラスチック片を摩擦接触させて帯電させ、電極間に形成された静電場を通過させることにより、帯電列に従って帯電されてプラスチック片の種類ごとに異なる極性と電荷量に対応して、プラスチック片の落下軌跡を変化させ、プラスチック片を種類別に分離する静電分離式のものが提案されている。
【0003】
上記プラスチック静電分離設備において、破砕されたプラスチック片の表面に食用油脂や果汁、食塩などの食品類などが付着していると分離性能が低下するため、プラスチック片の洗浄を行うが、湿式洗浄では、多量の線浄水を使用するとともに、後工程でプラスチック片を乾燥する必要があるため、設備コスト、ランニングコストが嵩むという問題がある。このため、プラスチック片を擦り合わせることにより、プラスチック片の表面を洗浄する乾式洗浄装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記乾式洗浄装置では、プラスチック片の表面から剥離された汚染粉塵や削り落とされたプラスチック粉塵が発生し、プラスチック片に粉塵が同伴されて摩擦帯電装置から静電分離装置に供給されると、プラスチック片の帯電特性が変化して、静電分離精度が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決して、低コストな乾式洗浄装置を用いつつ、粉塵を同伴させることなくプラスチック片を摩擦帯電装置に供給できて、静電分離装置により高精度で種類別にプラスチック片を分離できるプラスチック静電分離設備を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、プラスチック片を接触させて表面に付着した汚染物を除去する乾式洗浄装置と、洗浄後のプラスチック片を摩擦接触させて帯電させる摩擦帯電装置と、帯電されたプラスチック片を電極間に形成された静電場に供給して落下軌跡を変化させプラスチック片を種類別に分離する静電分離装置とを具備したプラスチック静電分離設備において、前記乾式洗浄装置と摩擦帯電装置との間に粉塵除去装置を設け、前記粉塵除去装置に、プラスチック片を下方から支持するメッシュ板と、該メッシュ板を振動させる振動手段と、プラスチック片に同伴された粉塵を前記メッシュ板を介して吸引除去する吸塵手段とを設けたものである。
【0007】
上記構成によれば、乾式集塵装置から排出されるプラスチック片をメッシュ板上に投入して、振動手段によりメッシュ板を介してプラスチック片を振動攪拌するとともに、吸塵手段により粉塵を吸引することにより、表面から分離された粉塵をプラスチック片から効果的に除去することができる。乾燥が不要で低コストの乾式洗浄装置を用いつつ、洗浄により発生する粉塵をプラスチック片から効果的に除去して、摩擦帯電装置および静電分離装置に供給することができるので、粉塵により静電分離精度が低下されることなく、高精度で種類別にプラスチック片を分離することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、粉塵除去装置のメッシュ板上方に、プラスチック片の電荷を中和する除電手段を配置したものである。上記構成によれば、除電手段により、プラスチック片が擦り合わされて生じた電荷を中和して静電気を除去することにより、プラスチック片同士やプラスチック片と粉塵との吸着を防止して、プラスチック片から効果的に粉塵を除去することができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、プラスチック片を接触させて表面に付着した汚染物を除去する乾式洗浄装置と、洗浄後のプラスチック片を摩擦接触させて帯電させる摩擦帯電装置と、帯電されたプラスチック片を電極間に形成された静電場に供給して落下軌跡を変化させプラスチック片を種類別に分離する静電分離装置とを具備したプラスチック静電分離設備において、前記乾式洗浄装置に組み込まれるかまたは乾式洗浄装置の出口側に配置された前段粉塵除去装置と、前記乾式洗浄装置に組み込まれるかまたは乾式洗浄装置の出口側に配置された前段粉塵除去装置と、該前段塵除去装置と前記摩擦帯電装置の間に後段粉塵除去装置とを設け、前段粉塵除去手段に、プラスチック片を下方から支持するメッシュ板と、プラスチック片に同伴された粉塵を前記メッシュ板を介して吸引除去する吸塵手段とを設け、前記後段粉塵除去装置に、プラスチック片を下方から支持するメッシュ板と、該メッシュ板を振動させる振動手段と、プラスチック片に同伴された粉塵を前記メッシュ板を介して吸引除去する吸塵手段と、前記メッシュ板上方に配置されてプラスチック片の電荷を中和する除電手段とを設けたものである。
【0010】
上記構成によれば、前段粉塵除去装置のメッシュ板と吸塵手段により、プラスチック片から径の大きい粗粉塵を吸引除去し、次いで後段粉塵除去装置により、プラスチック片をメッシュ板上で振動させるとともに除電手段でプラスチック片の電荷を中和させることにより、プラスチック片と粉塵とを分離して吸引手段により、径の小さい微細粉塵を効果的に吸引除去することができる。これにより、純度や回収率などの分離精度が低下しない範囲まで、分離された表面の汚染物を除去することができる。したがって、乾燥が不要で低コストな乾式洗浄装置を用いつつ、洗浄により発生する粉塵をプラスチック片から効果的に除去して、摩擦帯電装置および静電分離装置に供給することができるので、粉塵により分離精度が低下することなく、高精度で種類別にプラスチック片を分離することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に係るプラスチック静電分離設備の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0012】
このプラスチック選別設備は、リサイクル用に回収されたプラスチックボトルなどを前処理して所定の大きさに破砕し、篩装置により所定の大きさに篩い分けされたプラスチック片を種類別に分離するもので、図1に示すように、上流側から順に乾式洗浄装置1、粉塵分離装置(後段粉塵除去装置)2、摩擦帯電装置3、定量供給装置4および静電分離装置5が配置されている。
【0013】
乾式洗浄装置1は、プラスチック片同士およびプラスチック片とケーシング11、攪拌部材とを摩擦接触させて、プラスチック片の表面に付着した油脂や砂糖、塩などの結晶を除去するものである。
【0014】
すなわち、横置き円筒形の洗浄用ケーシング11の軸心部に、搬送用スクリュ(攪拌部材)13および半径方向に突出する複数の攪拌用ロッド(攪拌部材)14を有する回転軸12が回転自在に配置され、ケーシング11の一端部に設けられた攪拌用モータ15により回転軸12が所定方向に所定速度で回転駆動される。ケーシング11の一端側に形成された投入口には、供給ホッパ16が取り付けられ、ケーシング11の他端に開口された排出口17に、閉動側への加圧力を調整自在なばねや重錘、流体圧シリンダなどの加圧装置(図示せず)を有する加圧ゲート18が配置され、加圧ゲート18によりケーシング11内でのプラスチック片の擦り合せる圧力を調整することができる。
【0015】
またこの乾式洗浄装置1には、プラスチック片の洗浄時に発生する粉塵を除去する粉塵吸塵部(前段粉塵除去装置)20が設けられている。この粉塵吸塵部20は、攪拌用ロッド14の取付部に対応するケーシング11の一部、たとえば下面の切欠き部に取り付けられてプラスチック片を下方から支持するた所定粗さのメッシュ板21と、このメッシュ板21の外周部に吸塵空間を形成する集塵カバー22と、この集塵カバー22に接続された吸塵ダクト23とを具備し、前記吸塵ダクト23は粉塵分離用サイクロン24を介してフィルタ付の前段吸塵ファン25の給気口に接続されている。
【0016】
したがって、乾式洗浄装置11では、プラスチック片同士やプラスチック片が攪拌ロッド13、ケーシング11の内面に加圧されて擦り合わされ、その表面の汚染物やプラスチック表面が剥離されて洗浄されることにより、粉塵が発生するが、粉塵吸塵部20により主に約100μm以上の粗粉塵がメッシュ板21から集塵ダクト23を介して前段吸塵ファン25に吸引除去される。
【0017】
粉塵除去装置2は、図2に示すように、横置きの角筒状断面の吸塵ケース31の一端側入口32に、乾式洗浄装置1の出口17に接続された中間ダクト33が接続され、他端側出口34に摩擦帯電装置3に接続された排出ダクト35が連結されている。この吸塵ケース31には、プラスチック片を下方から支持するメッシュ板36と、該メッシュ板36を振動させるメッシュ振動装置(振動手段)37と、プラスチック片の振動を妨げない範囲でプラスチック片に同伴された粉塵をメッシュ板36を介して吸引する後段粉塵吸塵装置(粉塵吸塵手段)38と、メッシュ板35上方に配置されてプラスチック片の電荷を中和する除電装置(除電手段)39とが具備されている。
【0018】
すなわち、吸塵ケース31内には、入口32下方から出口34に亘って振動板41がメッシュ振動装置37を介して水平または出口側下方にわずかに傾斜して振動自在に配置され、この振動板41は、枠部材42と、枠部材42内に取り付けられた10メッシュ(篩の目の開き1.651mm)程度の金網からなる前記メッシュ板35とで構成されている。またメッシュ振動装置37は、振動板41を入口下方から出口上方に所定の振幅周期で振動させて振動板41上のプラスチック片から粉塵を分離するとともにプラスチック片を入口32から出口34に搬送するもので、支持部材40上に複数のガイドリンク(または板ばね)44および拘束ばね45を介して振動板41を揺動自在に支持するとともに、支持部材40と振動板41とを連結する駆動リンク46の下端部に、振動用モータ43により偏心カムを介して連結して構成される。
【0019】
粉塵吸塵装置37は、前記メッシュ板35と、吸塵ケース31内で振動板41の下面を覆う漏斗状の粉塵ガイド板47と、粉塵ガイド板47の中央部に形成された排気口に接続された前記吸塵ダクト48とを具備し、吸塵ダクト48は細塵分離用サイクロン49を介してフィルタ付の後段吸塵ファン50の給気口に接続されている。
【0020】
また除電装置38は、吸塵ケース31の天井板52から下方に複数の針状のコロナ電極51が突設されており、高電圧電源からコロナ電極51に高電圧を印加してイオンを発生させ、このイオンをプラスチック片に降り注ぐことにより、摩擦接触により帯電されたプラスチック片および粉塵の電荷(静電気)を中和させることができる。したがって、静電気により互いに付着しやすいプラスチック片同士、またはプラスチック片に付着した粉塵を中和することにより、特に100μm以下の細かい粉塵を効果的に分離し、プラスチック片に同伴付着される粉塵を効果的に除去することができる。
【0021】
摩擦帯電装置4は、プラスチック片を攪拌混合して互いに擦り合わせることにより摩擦帯電させ、プラスチック片を帯電列に従ってその種類の極性および帯電量に帯電させるもので、上部に投入口60を有する立置き円筒状の帯電ケーシング61内に、半径方向の複数の攪拌翼体62を有する回転軸63が軸心部に回転自在に配置され、減速機付帯電用モータ64により回転軸63を介して攪拌翼体62を回転駆動させることにより、プラスチック片同士およびプラスチック片と帯電ケーシング61、攪拌翼体62とを摩擦接触させて、プラスチック片の種類に応じた極性、帯電量に帯電させ、下部の排出口66から開度調整可能なゲート装置65を介して定量供給装置4に供給される。
【0022】
定量供給装置4は、振動シュート板67とシュート板振動装置68からなり、帯電されたプラスチック片を均一な厚み(積層状態)で定量供給するものである。
【0023】
静電分離装置5は、水平軸心周りに回転自在に支持されて定量供給装置4から頂部にプラスチック片が供給されて駆動装置(図示せず)により矢印方向に所定速度で回転駆動される導電性のドラム電極71と、このドラム電極71の回転方向前方で斜め上方部に一定間隔をあけて配置された導電性の対抗電極72と、陽極が接地されるとともに陰極が対抗電極72に接続され、接地されたドラム電極71と対抗電極72との間に静電場73を形成する高電圧電源装置74と、静電場73の下方で、セパレータ75a,75bによりドラム電極71側と静電場73の直下部と対抗電極72側とに分離された第1〜第3選別トレイ75A〜75Cと、第1トレイ75Aの端部上方でドラム電極71に付着したプラスチック片を掻き落とす回転ブラシ76とを具備している。
【0024】
したがって、定量供給装置4からドラム電極71の頂部近傍に投入されたプラスチック片は、鏡像力によりドラム電極71の表面に付着し、さらにドラム電極71の回転に伴ってプラスチック片に遠心力と重力が付加されるとともに、静電場73に入るとプラスチック片に静電力が作用する。静電場73では、ドラム電極71と同極性(たとえば+)に帯電されたプラスチック片には、ドラム電極71に反発する静電力が働き、鏡像力>静電力+遠心力となって対抗電極72に接近する軌跡を描き第3分離トレイ75Cに落下回収される。またドラム電極71と反対極性(−)に帯電されたプラスチック片には、ドラム電極71に吸引される静電力が働き、鏡像力+静電力>遠心力となって、ドラム電極71に吸着されるかまたは接近する軌跡を描いて第1分離トレイ75Aに落下回収される。なお、帯電が不十分なプラスチック片は第2トレイ75Bに落下回収される。
【0025】
上記構成において、乾式洗浄装置1によりプラスチック片が擦り合わされて表面に付着した汚染物が擦り取られ、メッシュ板21から主に大きい粉塵が粉塵吸塵部20により吸引除去される。
【0026】
そして中間ダクト33から粉塵分離装置2にプラスチック片が送られると、振動板41の振動によりプラスチック片を解しつつ搬送し、除電装置39のコロナ電極51から降り注ぐイオンにより電荷が中和されて静電気が除去される。静電気によるプラスチック片との吸着から解放された粉塵は、メッシュ板21を介して吸塵ダクト48に吸引される空気に同伴されて吸引排出される。これにより径の小さい粉塵であっても、プラスチック片からきわめて効果的に除去することができる。
【0027】
粉塵分離装置2により粉塵が除去されたプラスチック片は、摩擦帯電装置3に供給されて擦り合わされ、帯電列に従ってプラスチック片の種類に応じた極性、帯電量に帯電される。そして、定量供給装置4から静電分離装置5に供給されて、ドラム電極71と対抗電極72により形成される静電場73により、プラスチック片の極性、帯電量に応じて落下軌跡を変化させ、第1〜第3分離トレイ75A〜75Cに分離歌集される。なお中間第2分離トレイ85Bに回収されたプラスチック片は、除電後、再度摩擦帯電装置3に戻されて分離される。
【0028】
ここで、材質がABS樹脂からなるプラスチック片に塩分を付着させて上記粉塵分離装置2を使用した実験結果を説明する。
NaClの水溶液にプラスチック片を浸した後、プラスチック片を取り出して乾燥させ、粉塵吸塵部を有しない乾式洗浄装置を用いて乾式洗浄を実施した後、そのままのサンプル1と、所定時間振動篩にかけて粉塵を除去したサンプル2と、上記構成の粉塵分離装置2を所定時間使用して粉塵を除去したサンプル3とを、それぞれ蒸留水に投入して塩分を溶解させ、サンプル1〜3にそれぞれ付着していた塩分量を測定したものを表1に示す。このときの塩分量の測定は、溶解溶解水溶液に電極を浸して通電させ、前記通電電流値からそれぞれの導電率を求めて塩分量を算定した。
【0029】
【表1】
Figure 0003725058
上記実験により、表面にNaClの結晶を付着させ、乾式洗浄したプラスチック片の塩分量は、何も処理しない状態では、0.8wt%であるのに対して、振動篩を使用することにより、0.6wt%に減少させることができ、さらに本発明にかかる粉塵分離装置を使用すると、0.4wt%に塩分量を半減させることができた。
【0030】
次に上記と同様にプラスチック片の表面にNaClの結晶を付着させ、乾式洗浄した後、摩擦帯電させて静電分離装置5により静電分離実験して分離精度を検証した。プラスチック片には、ABS樹脂とPVC樹脂の混合プラスチック片を使用し、分離処理しなかった塩分量0.8wt%の混合プラスチック片と、振動篩による分離処理を施した塩分量0.6wt%の混合プラスチック片と、粉塵分離装置2により分離処理を施した塩分量0.4wt%の混合プラスチック片を摩擦帯電後に静電分離装置5により分離処理したプラスチック片と、NaClを付着させなかった塩分量0%の混合プラスチック片とを使用した結果を表2および図3に示す。
【0031】
上記実験では、ABS樹脂のプラスチック片は(−)に帯電されやすく、第1分離トレイ75Aに分離され、PVC樹脂のプラスチック片は(+)に帯電されやすく、第3分離トレイ75Cに分離される。
【0032】
ここで、純度=第1分離トレイ75Aに回収されたABSプラスチック片の重量/第1分離トレイ75Aに回収された全プラスチック片の重量×100%であり、また回収率=第1分離トレイ75Aに回収されたABSプラスチック片の重量/投入された全ABSプラスチック片の重量×100%である。
【0033】
【表2】
Figure 0003725058
上記表2および図3によれば、ABS樹脂プラスチック片の静電分離における純度は、塩分量が0.8wt%前後から急激に低下し、また回収率は、塩分量が0.4wt%を越えると急激に低下することが判明した。したがって、本発明に係る分離回収装置2を使用することで、乾式洗浄装置で発生した粉塵を効果的に除去することができ、静電分離装置5による分離精度を低下させることがないことがわかった。
【0034】
上記実施の形態によれば、プラスチック片を擦り合わせて表面を洗浄する乾式集塵機1から排出されたプラスチック片を、粉塵分離装置2に導入し、メッシュ板36の振動によりプラスチック片を解すとともに、メッシュ板36を介して吸引することにより、粉塵を効果的に除去することができる。また、このとき除電装置39で摩擦により帯電されたプラスチック片の電荷を中和するので、静電気による粉塵とプラスチック片との吸着が解除され、特に径のきわめて小さい微細粉塵であっても、効果的に吸引除去することができる。これにより、低コストな乾式洗浄装置を用いつつ、粉塵を同伴させることなくプラスチック片を摩擦帯電装置に供給することができるので、粉塵により静電分離装置の分離精度を低下させることなく、高精度に種類別にプラスチック片を分離することができる。
【0035】
また乾式集塵機1に粉塵吸塵部20を設けることにより、粉塵分離装置2の投入前に、とくに径の大きい粗粉塵を概ね除去することができ、粉塵の除去効率をさらに向上させることができる。
【0036】
なお、上記実施の形態では、乾式集塵機1に粉塵吸塵部20を設けたが、粉塵吸塵部20のない乾式集塵機から直接プラスチック片を投入しても、十分にプラスチック片に同伴した粉塵を吸引除去することができ、静電分離疎による分離精度を低下させることがない。
【0037】
また、特に汚れのひどいプラスチック片の場合、メッシュ板36の目の粗さや振動数、振幅などを径の大きい粗粉塵に適するように設定した粉塵分離装置2と同一構造の前段粉塵分離装置81を中間ダクト33に介装し、先の粉塵分離装置2を後段粉塵分離装置として、前後2段に粉塵を除去するように構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上に述べたごとく請求項1記載の発明によれば、乾式集塵装置から排出されるプラスチック片をメッシュ板上に投入して、振動手段によりメッシュ板を介してプラスチック片を振動攪拌するとともに、吸塵手段により粉塵を吸引することにより、表面から分離された粉塵をプラスチック片から効果的に除去することができる。乾燥が不要で低コストの乾式洗浄装置を用いつつ、洗浄により発生する粉塵をプラスチック片から効果的に除去して、摩擦帯電装置および静電分離装置に供給することができるので、粉塵により静電分離精度が低下されることなく、高精度で種類別にプラスチック片を分離することができる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、除電手段により、プラスチック片が擦り合わされて生じた電荷を中和して静電気を除去することにより、プラスチック片同士やプラスチック片と粉塵との吸着を防止して、プラスチック片から効果的に粉塵を除去することができる。
【0040】
請求項3記載の発明によれば、前段粉塵除去装置のメッシュ板と吸塵手段により、プラスチック片から径の大きい粗粉塵を吸引除去し、次いで後段粉塵除去装置により、プラスチック片をメッシュ板上で振動させるとともに除電手段でプラスチック片の電荷を中和させることにより、プラスチック片と粉塵とを分離して吸引手段により、径の小さい微細粉塵を効果的に吸引除去することができる。これにより、純度や回収率などの分離精度が低下しない範囲まで、分離された表面の汚染物を除去することができる。したがって、乾燥が不要で低コストな乾式洗浄装置を用いつつ、洗浄により発生する粉塵をプラスチック片から効果的に除去して、摩擦帯電装置および静電分離装置に供給することができるので、粉塵により分離精度が低下することなく、高精度で種類別にプラスチック片を分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック静電分離設備の実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】同プラスチック静電分離設備の粉塵分離装置を示す側面断面図である。
【図3】同プラスチック静電分離設備における付着物と分離精度の実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 乾式洗浄装置
2 粉塵分離装置
3 摩擦帯電装置
4 定量供給装置
5 静電分離装置
11 洗浄用ケーシング
12 回転軸
13 搬送用スクリュ羽根
14 攪拌用ロッド
15 攪拌用モータ
18 加圧ゲート
20 粉塵吸塵部
21 メッシュ板
23 吸塵ダクト
24 分離用サイクロン
25 後段吸塵ファン
31 吸塵ケース
32 入口
34 出口
36 メッシュ板
37 メッシュ振動装置
38 粉塵吸塵装置
39 除電装置
43 振動用モータ
46 駆動リンク
48 吸塵ダクト
49 分離用サイクロン
50 後段吸塵ファン
51 コロナ電極
61 帯電ケーシング
62 攪拌翼体
71 ドラム電極
72 対抗電極
73 静電場
74 高電圧電源装置
75A〜75C 第1〜第3分離トレイ

Claims (3)

  1. プラスチック片を接触させて表面に付着した汚染物を除去する乾式洗浄装置と、洗浄後のプラスチック片を摩擦接触させて帯電させる摩擦帯電装置と、帯電されたプラスチック片を電極間に形成された静電場に供給して落下軌跡を変化させプラスチック片を種類別に分離する静電分離装置とを具備したプラスチック静電分離設備において、
    前記乾式洗浄装置と摩擦帯電装置との間に粉塵除去装置を設け、
    前記粉塵除去装置に、プラスチック片を下方から支持するメッシュ板と、該メッシュ板を振動させる振動手段と、プラスチック片に同伴された粉塵を前記メッシュ板を介して吸引除去する吸塵手段とを設けた
    ことを特徴とするプラスチック静電分離設備。
  2. 粉塵除去装置のメッシュ板上方に、プラスチック片の電荷を中和する除電手段を配置した
    ことを特徴とする請求項1記載のプラスチック静電分離設備。
  3. プラスチック片を接触させて表面に付着した汚染物を除去する乾式洗浄装置と、洗浄後のプラスチック片同士を摩擦接触させて帯電させる摩擦帯電装置と、帯電されたプラスチック片を電極間に形成された静電場に供給して落下軌跡を変化させプラスチック片を種類別に分離する静電分離装置とを具備したプラスチック静電分離設備において、
    前記乾式洗浄装置に組み込まれるかまたは乾式洗浄装置の出口側に配置された前段粉塵除去装置と、該前段塵除去装置と前記摩擦帯電装置の間に後段粉塵除去装置とを設け、
    前段粉塵除去手段に、プラスチック片を下方から支持するメッシュ板と、プラスチック片に同伴された粉塵を前記メッシュ板を介して吸引除去する吸塵手段とを設け、
    前記後段粉塵除去装置に、プラスチック片を下方から支持するメッシュ板と、該メッシュ板を振動させる振動手段と、プラスチック片に同伴された粉塵を前記メッシュ板を介して吸引除去する吸塵手段と、前記メッシュ板上方に配置されてプラスチック片の電荷を中和する除電手段とを設けた
    ことを特徴とするプラスチック静電分離設備。
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